説明

マルチメディアメッセージングの通信システム及び方法

本発明は、マルチメディア機能が不足している通信ユニット向けのマルチメディアメッセージングに関する。通信システム(100)は、第1通信ユニット(101)を有し、該第1通信ユニット(101)において、マルチメディアサーバ(115)上のマルチメディアクリップへのポインタ(例えば、URL)を含むテキストベースのメッセージが、生成される。前記メッセージは、第2通信ユニット(109)に通信され、該第2通信ユニット(109)は、抽出プロセッサ(111)を有し、これは、前記ポインタを抽出し、該ポインタを取得プロセッサ(113)に供給する。取得プロセッサ(113)は、前記マルチメディアクリップを、前記URLによってアドレス指定されているマルチメディアサーバ(115)から取得する。次いで、提示プロセッサ(117)は、前記マルチメディアクリップをユーザに提示する。本発明は、テキストベースのメッセージングの機能しか有さない移動通信ユニットからの、マルチメディアメッセージングに特に適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチメディアメッセージングの通信システム及び方法に関し、より詳細には、第1及び第2の通信ユニット間のマルチメディアメッセージングのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近10年間、テキストベースの通信及びメッセージ交換は、ますます普及し、現在、遠距離通信用の主要な通信形態の1つである。
【0003】
例えば、電子メールの使用は、爆発的に増加しており、今や、ビジネスコミュニケーションに好まれる通信形態の1つである。典型的には、電子メールは、インターネットへのネットワーク接続を有するコンピュータの使用によって実施される。テキストベースの電子メールは、インターネットを介して、1つ以上のデータパケットとして通信され、電子メールサーバに一時的に保存されることができる。
【0004】
当初、電子メールは、殆ど専ら、テキストベースのメッセージングに使用されていたが、これはより普及したので、標準的なテキストメッセージは、現在、頻繁に、添付ファイルを有している。これらのファイルは、テキスト文書であり得るが、ビデオクリップ又はオーディオクリップのようなマルチメディアファイルでもあり得る。前記添付ファイルを受信した場合、受取人は、関連するプログラムでファイルを開き、前記マルチメディアファイルを再生することができる。このことは、前記受取人による手動の対話を必要とし、提示特徴の制御を送信機から受信機に転送している。同様に、これは、受信及び送信端末の両方が、マルチメディアに対応していることを必要とする。更に、マルチメディアファイルに必要な帯域幅は、テキストベースの通信の場合よりも、著しく大きく、従って、ネットワーク上の負荷と、メッセージのための関連するダウンロード及びアップロードの時間とが、著しく増加する。これは、大気帯域幅(air bandwidth)を越えて利用可能なものは、制限され費用がかかるものであり得て、機能性、並びに計算及びメモリリソースが、典型的には、コンピュータと比較して制限されているので、ワイヤレス個人情報端末(PDA)のような、インターネット可能化されているワイヤレス移動装置に対して、特に問題となる。
【0005】
移動通信の分野において、テキストベースの通信は、ショート・メッセージング・サービス(SMS)の出現によって、一般的になっている。SMSは、小型表示器及びキーボードを有する移動電話において作成され表示されるテキスト入力に基づいている。しかしながら、移動電話の新しい能力の導入、及び新しいパケットベースの通信規格の出現によって、より高度なマルチメディアベースのメッセージ通信に対する必要性が、確認されている。例えば、大型のカラー表示器及び内蔵カメラを備える移動電話が、現在、汎用パケット無線サービス(the General Packet Radio Service:GPRS)及び第3世代規格のような通信規格用に、出現しつつある。従って、産業界は、マルチメディアサービス(MMS)と呼ばれる新しいメッセージングサービスを標準化している。このメッセージングサービスは、ユーザが、ピクチャ、サウンド及びビデオクリップをメッセージ内に含むことを可能にする。結合されたメッセージは、次いで、発信している移動局から、固定されたネットワークを介して、受信する移動局まで、送信され、該受信する移動局は、次いで、前記メッセージを表示する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このためには、完全な(full)メッセージが通信される必要があり、該完全なメッセージは、しばしば、対応するテキストメッセージよりも何倍も大きい。移動通信システムの場合、大気帯域幅を越えるものは、かなり制限されており、従って、MMSメッセージを通信する費用は、SMSメッセージの場合よりも、著しく高い。同様に、MMSは、送信及び受信端末の両方が、MMSに対応していることを必要とし、従って、現在、市場に出ている移動電話の殆どが、マルチメディアメッセージングに使用されることができない。更に、メッセージが、他の移動局にというよりも、コンピュータに通信された場合、前記メッセージは、受信側のコンピュータよりも、送信側の移動局の能力によって制限される。
【0007】
従って、マルチメディアメッセージング用の改良されたシステムであって、より詳細には、帯域幅の要件が軽減されることを可能にすると共に、限定されたマルチメディア機能を有する又はマルチメディア機能を有さない通信ユニットからのマルチメディア通信を可能にするシステムが、有利である。
【0008】
従って、本発明は、上述の不利な点の1つ以上を、個々に又は何らかの組み合わせで、緩和する、軽減する又は取り除くことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の見地によれば、マルチメディアメッセージングの方法であって、第1通信ユニットにおいて、ユーザ入力に応じてテキストベースのメッセージを生成するステップであって、該テキストベースのメッセージは、マルチメディアサーバ上のマルチメディアクリップへのポインタを有するステップと、前記テキストベースのメッセージを第2通信ユニットに通信するステップと、前記第2通信ユニットにおいて、前記テキストベースのメッセージから前記ポインタを抽出するステップと、前記ポインタに応じて、前記マルチメディアサーバから前記マルチメディアクリップを取得するステップと、前記マルチメディアクリップをユーザに提示するステップとを有する方法が、提供される。
【0010】
従って、受信側通信ユニットであって、テキストメッセージからポインタを自動的に取得し、関連するマルチメディアクリップを取得し、これを前記ユーザに提示する受信側通信ユニットによって、マルチメディアメッセージは、自動的に発生されることができる。提示されるマルチメディアクリップは、詳細には、マルチメディア可能化された送信側通信ユニットからの標準的なマルチメディアメッセージと区別できないものであることができる。
【0011】
従って、本発明は、マルチメディアメッセージが、マルチメディア能力を有さない通信ユニットから通信されることができるようにする。というよりは、マルチメディアメッセージが、受信側通信ユニットのユーザに提示されるようにするために、簡潔なテキストメッセージが使用されることができる。前記システムは、前記第2通信ユニットのユーザからの手動の対話を必要としない。更に、前記提示の特徴が、送信側ユーザによって決定されることができる。更に、前記メッセージの通信に必要とされる帯域幅は、著しく減少されることができる。これは、例えば、移動電話からコンピュータに通信する場合のように、前記第1通信ユニットが、前記第2通信ユニットよりも厳しい帯域幅制限に関連している場合に、特に便利である。更に、本発明は、前記マルチメディアメッセージが、前記受信側通信ユニットの能力のみによって制限されることを可能にする。
【0012】
本発明のフィーチャによれば、前記テキストベースのメッセージは、更に、テキストメッセージ部を有し、当該方法は、更に、前記第2通信ユニットにおいて、前記テキストメッセージ部を分離し、該テキストメッセージ部をユーザに提示するステップを有する。テキストは、例えば、ビデオクリップに前記テキストメッセージをオーバーレイすることにより、前記マルチメディアクリップと同時に表示されることができる。このことは、マルチメディアクリップが、テキストメッセージと共に使用されることを可能にし、特に、一般的なマルチメディアクリップに関する詳細情報を含む場合に、便利である。
【0013】
本発明の異なるフィーチャによれば、前記方法は、前記テキストメッセージ部の提示とマルチメディアクリップの提示とを同期させるステップを、更に有する。例えば、テキストメッセージの再生時間又は速度が、前記マルチメディアクリップの速度又は継続期間と同期されることができる。このことは、前記テキストメッセージと前記マルチメディアクリップとの連係された及び調和された提示を可能にする。
【0014】
本発明の異なるフィーチャによれば、前記テキストメッセージ部を提示するステップは、前記テキストメッセージ部を合成音声として提示するステップを含む。更に、このことにより、前記提示の可能性が増強され、受取人は、前記テキストメッセージの情報を受け取るために表示器を見る必要がはない。前記テキストベースのメッセージは、例えば、スピーチ信号に変換され、ミュージッククリップのような、マルチメディアクリップと一緒に提示されることができる。
【0015】
本発明の異なるフィーチャによれば、前記テキストベースのメッセージは、テキストベースの提示命令を含み、当該方法は、前記第2通信ユニットにおいて、該テキストベースの提示命令に応じて、前記マルチメディアクリップの提示の少なくとも1つの特徴を設定するステップを更に有する。これは、前記送信側通信ユニットが、前記受信側通信ユニットにおける提示の特徴を制御する実現性を増大させる。
【0016】
本発明の異なるフィーチャによれば、テキストベースのメッセージの通信は、マルチメディアメッセージングをサポートするのに不十分な帯域幅を有する通信チャネルを介するものである。従って、本発明は、マルチメディアクリップの通信をサポートするのに不十分な帯域幅を有する通信チャネルを介する、マルチメディアメッセージングの方法を提供する。前記通信チャネルは、帯域幅の制限が、例えば、受容不可能な又は不合理な通信の遅延、継続期間又は費用を生じる場合、マルチメディアクリップの通信をサポートするのに不十分であり得る。前記通信チャネルは、詳細には、移動通信システムの通信チャネルのような、ワイヤレス通信チャネルであり得る。
【0017】
本発明の異なるフィーチャによれば、前記第1通信ユニットは、マルチメディアメッセージングをサポートする機能を不足している。従って、本発明は、マルチメディアクリップを生成する、取り扱う、及び/若しくは通信するのに不十分な機能を有する又は不十分な機能しか有さない通信ユニット用のマルチメディアメッセージングの方法を提供する。
【0018】
本発明の異なるフィーチャによれば、前記テキストベースのメッセージは、電子メールメッセージである。従って、本発明は、テキストベースの電子メールにより、小さい帯域幅のマルチメディアメッセージングを可能にする。
【0019】
本発明の異なるフィーチャによれば、前記第1通信ユニットは、移動通信システム用の利用者ユニットであり、好ましくは、前記テキストベースのメッセージは、ショート・メッセージング・サービス(SMS)のメッセージである。従って、本発明は、マルチメディアクリップの生成及び/又は通信をサポートするための機能及び/又は帯域幅が不足している移動通信ユニットの利用者ユニットからのマルチメディアメッセージングを可能にする。
【0020】
本発明の異なるフィーチャによれば、前記マルチメディアサーバは、第2通信ユニットの一部である。これは、前記マルチメディアサーバへ速いアクセスを可能にし、従って、低い複雑性、及び前記マルチメディアクリップの速い取得及び提示を可能にする。
【0021】
本発明の異なるフィーチャによれば、前記マルチメディアサーバは、前記第2通信ユニットの外部にあり、前記第2通信ユニットの、前記マルチメディアクリップを取得するステップは、外部通信リンクを介して前記マルチメディアサーバへアクセスするステップを有する。このことは、中央マルチメディアサーバが、異なる通信リンク間で共有されることを可能にする。前記マルチメディアサーバは、例えば、公共のマルチメディアサーバであり得る。
【0022】
本発明の異なるフィーチャによれば、前記外部通信リンクは、ネットワーク内に形成される。このことは、複数の通信ユニットが、同じマルチメディアサーバにアクセスすることができる、簡単な実施を可能にする。
【0023】
本発明の異なるフィーチャによれば、前記ネットワークは、インターネットである。このことは、これが中心に作られ、インターネットアクセスを有する全ての通信ユニットによって容易にアクセス可能であるので、マルチメディアアサーバへの容易なアクセスを可能にし、前記マルチメディアサーバの実施を容易にする。
【0024】
本発明の異なるフィーチャによれば、前記ポインタは、マルチメディアの位置を指示するユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を有する。このことは、前記マルチメディアクリップへの、安定で、ユーザフレンドリであり、インターネット互換性のある参照を可能にする。
【0025】
本発明の異なるフィーチャによれば、前記ポインタは、短縮されたURL指示子を有し、当該方法は、更に前記第2通信ユニットにおいて、短縮されたURL指示子から、短縮されていないURLを判断するステップを有する。これは、短縮されたURLが、前記第1通信ユニットにおいて使用されるのを可能にし、これにより、前記マルチメディアクリップを参照するのに必要なテキスト入力を容易にする。
【0026】
本発明の第2の見地によれば、ユーザ入力に応じてテキストベースのメッセージを生成する手段であって、前記テキストベースのメッセージは、マルチメディアサーバ上のマルチメディアクリップへのポインタを有する手段を有する第1通信ユニットと;前記テキストベースのメッセージを第2通信ユニットに通信する手段と;前記テキストベースのメッセージから前記ポインタを抽出する手段と、該ポインタに応じて前記マルチメディアサーバから前記マルチメディアクリップを取得する手段と、前記マルチメディアクリップをユーザに提示する手段とを有する第2通信ユニットと;を有する、通信システムが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明のこれら及び他の見地、フィーチャ及び利点は、本明細書に記載されている実施例を参照して、明らかになり、説明されるであろう。
【0028】
本発明の実施例は、添付部面を参照して、例としてのみ、記載される。
【0029】
以下の記載は、本発明の実施例であって、移動通信システムを使用するマルチメディアメッセージングに、より詳細には、テキストベースのメッセージングを使用する移動通信ユニットからのマルチメディアメッセージングに適用可能な本発明の実施例に、焦点を当てている。しかしながら、本発明は、このアプリケーションに限定されるものではなく、例えば、ワイヤレス通信システム、ネットワークベースの通信システム及びインターネットを含む、多くの他のアプリケーションに適用可能であり得ると理解されたい。本記載は、SMSテキストベースのメッセージングに焦点を当てているが、本発明は、例えば、電子メールを含む他のテキストベースのメッセージに等しく利用可能である。
【0030】
図1は、本発明の実施例による通信システム100の図である。
【0031】
通信システム100は、第1通信ユニット101を有し、該第1通信ユニット101は、記載される特定の例においては、ショート・メッセージング・サービス(SMS)規格に従うテキストベースのメッセージを送信することができる、移動通信用グローバルシステム(GSM)通信ユニットである。記載される例において、第1通信ユニット101は、SMSメッセージの生成及び送信をすることができるのみであり、マルチメディアメッセージの生成及び通信をすることができない。従って、第1通信ユニット101は、GSM固定されたネットワーク103による無線チャネルを介して通信するように動作可能である。従って、第1通信ユニット101は、SMSメッセージの形式のテキストベースのメッセージを生成し、これを、固定されたネットワーク103に通信するように動作可能である。本発明の実施例によれば、SMSメッセージは、マルチメディアサーバ上のマルチメディアクリップへのポインタを含んでいる。
【0032】
固定されたネットワーク103は、GSM規格に従って、大気中を越えてGSM通信ユニットと通信するように動作可能である。前記固定されたネットワークは、更に、公衆電話システム及びインターネットのような、他の通信システムとインターフェースするように動作可能である。当業者であれば、固定されたネットワーク103は、ベース局、ベース局制御器、移動切り換えセンタ(mobile switching centre)、並びに従来型GSM移動通信システムの運用に必要である又は望まれる他の機器を含むことは、明らかであろう。
【0033】
固定されたネットワーク103は、ゲートウェイ105に結合されており、該ゲートウェイ105は、インターネット107に結合されている。ゲートウェイ105は、GSM移動通信システム、及び、例えば、TCP/IPデータプロトコルに従ってデータをパッケージングする機能を含むインターネットとインターフェースするのに必要な動作を、実施するように動作可能である。従って、固定されたネットワーク103は、前記SMSメッセージを、第1通信ユニット101から、ゲートウェイ105を介して、インターネット107に通信するように動作可能である。
【0034】
インターネットは、第2通信ユニット109に結合されている。前記特定の例において、第2通信ユニット109は、パーソナルコンピュータである。他の実施例において、第2通信ユニット109は、ワイヤレス式で接続されている個人用情報端末(PDA)又はマルチメディア対応型移動通信ユニットのような、ワイヤレス装置であり得る。この場合、第2通信ユニット109は、固定されたネットワーク103によって通信することができ、詳細には、固定されたネットワーク103を介してインターネット107にアクセスすることができる。インターネット107は、詳細には、前記SMSメッセージを、ゲートウェイ105から第2通信ユニット109に通信することができる。
【0035】
図1は、第2通信ユニット109のいくつかの機能モジュールを示している。明快さ及び簡潔さのために、好適実施例の記載に必要な機能モジュールのみが、示されており、当業者にとって、第2通信ユニット109が、示されているものに加えて他の機能モジュールを有し得ることは、明らかであろう。
【0036】
第2通信ユニット109は、インターフェース110であって、インターネット107とインターフェースし、従って、TCP/IPデータプロトコルに従って、データパケットを受信及び送信するように動作可能であるインターフェース110を有する。インターフェース110は、例えば、標準的な電話モデム又はケーブルモデルであり得る。インターフェース110は、詳細には、前記SMSベースのテキストメッセージを、第1通信ユニット101から受信するように動作可能である。
【0037】
インターフェース110は、抽出プロセッサ111に結合されている。抽出プロセッサ111は、受信された前記SMSメッセージから前記ポインタを抽出するように動作可能である。抽出プロセッサ111は、取得プロセッサ113に、更に結合されており、該取得プロセッサ113は、前記ポインタに応じて、マルチメディアサーバ115から前記マルチメデイアクリップを取得するように動作可能である。記載されている実施例において、マルチメディアサーバ115は、インターネットベースのサーバであって、これは、インターフェース110及びインターネット107を介して、取得プロセッサ113によって、アクセスされることができる。
【0038】
取得プロセッサ113は、提示プロセッサ117に結合されており、該提示プロセッサ117は、ユーザに前記マルチメディアクリップを提示するように動作可能である。上述の実施例において、提示プロセッサ117は、表示器119に結合されており、該表示器119は、詳細には、モニターである。
【0039】
図2は、本発明の実施例によるマルチメディアメッセージングの方法200のフローチャートを示している。方法200は、図1の通信システム100に適用可能であり、これを参照して記載される。
【0040】
当該方法は、ステップ201において開始し、ステップ201において、テキストベースのメッセージが第1通信ユニット101において生成される。詳細には、SMSメッセージは、テキストを入力するように第1通信ユニット101におけるキーボードを使用してユーザにより生成される。前記SMSメッセージは、第1通信ユニット101において利用可能でないマルチメディアクリップへのポインタを含んでいる。というよりも、前記マルチメディアクリップは、遠隔のマルチメディアサーバ115上に存在する。従って、第1通信ユニット101は、実際のマルチメディアクリップを処理する又は通信する必要はなく、マルチメディアクリップを参照している前記SMSメッセージを通信する必要があるのみである。これが必要とする通信用帯域幅は、大幅に小さいので、この取り組み方は、第1通信ユニット101が、マルチメディア能力を全く有さない又は不十分に有する場合のみにではなく、第1通信ユニット101に関連する帯域幅が、マルチメディア通信を非実用的なものにするほど制限されている場合にも、有利に使用されることができる。例えば、第1通信ユニット101と固定されたネットワーク103との間の無線通信リンクは、マルチメディアメッセージングに適切でない小さい帯域幅を有し得る。例えば、GSMチャネルの帯域幅は、あまりに制限されており、高い質及び解像度での長いリアルタイムのビデオクリップのような、大きいサイズのマルチメディアファイルのマルチメディア通信に適していない傾向にある。
【0041】
好適実施例において、前記マルチメディアクリップへの前記ポインタは、前記マルチメディアクリップが取得されることができるインターネットアドレスに対応するURL(ユニフォーム・リソース・ロケータ)を指定しているテキストの形式であることが好ましい。更に、前記好適実施例において、生成された前記SMSメッセージは、マルチメディアクリップへのポインタと、テキストメッセージ部との両方を有する。テキストメッセージは、第2通信ユニット109のユーザに提示される目的のものであるのに対し、前記ポインタは、提示される目的のものではなく、むしろ、マルチメディアクリップを提示するために第2通信ユニット109によって使用される。
【0042】
詳細な例として、第1通信ユニット101のユーザは、以下のテキストをキー入力することにより、SMSメッセージを生成することができる。
“www.mysongs.com/user22323/lovesong.mp3
こんにちは
マリョレイン、愛しています、ジャスパー”
【0043】
従って、前記SMSメッセージは、前記ユーザがMP3ファイル“lovesong.mp3”を予め記憶しておいたインターネットアドレスを指示している。更に、2行目は、第2通信ユニット109のユーザに、修正されずに提示されるべきメッセージを有する。
【0044】
ステップ201に、ステップ203が後続し、該ステップ203において、前記SMSメッセージは、第1通信ユニット101から、固定されたネットワーク103に送信され、そこからゲートウェイ105及びインターネット107を介して、第2通信ユニット109に送信される。このステップにおいて、前記SMSメッセージのみが、通信される。前記SMSメッセージにおいて通信される必要のあるデータは、非常に少ない(典型的には数百バイト)ので、移動通信システムに対する負荷は、かなり限定される。対照的に、MP3ファイルは、典型的には、数Mバイトであって、従って、前記SMSメッセージの通信の大気中のインターフェースのリソース消費は、典型的には、対応するMP3ファイルの通信の場合の1000分の1未満である。
【0045】
ステップ203には、ステップ205が後続し、該ステップ205において、第2通信ユニット109は、インターフェース110を介して前記SMSメッセージを受信する。
【0046】
ステップ205には、ステップ207が後続し、該ステップ207において、前記SMSメッセージは、インターフェース110から抽出プロセッサ111に供給される。前記好適実施例において、抽出プロセッサ111は、更に、前記SMSメッセージがマルチメディアサーバ115上のマルチメディアクリップへのポインタを含んでいるかどうかを判別し、そうである場合、これは、該ポインタを抽出し始める。
【0047】
1つの実施例において、抽出プロセッサ111は、URL参照用の仕様(specification)に適合するテキストについて、前記SMSメッセージを検索し、検出された場合、抽出プロセッサ111は、このテキストを抽出する。例えば、抽出プロセッサ111は、テキスト“www.”について、該SMSメッセージを検索することができる。前記テキストが、検出された場合、抽出プロセッサ111は、スペースに遭遇するまで、後続のテキストを抽出する。同様の実施例において、前記URLが、前記SMSメッセージの1行目として入力されるプロトコルが、使用されることができ、この場合、抽出プロセッサ111は、該SMSメッセージが“www.”で開始している場合、該1行目を、前記ポインタとして抽出する。抽出プロセッサ111が、テキスト“www.”を検出しない場合、該抽出プロセッサ111は、ポインタは、前記テキスト内に含まれていないと判定し、受信された前記SMSメッセージは、当業者によく知られているように、標準的なSMSメッセージに関する場合のようにユーザに提示される。
【0048】
ステップ207には、ステップ209が後続し、該ステップ209において、前記ポインタは、抽出プロセッサ111から、取得プロセッサ113に供給される。取得プロセッサ113は、前記ポインタに応じて、マルチメディアサーバ115から、前記マルチメディアクリップを取得し始める。前記好適実施例において、取得プロセッサ113は、前記インターフェースを、前記メッセージから抽出されたURLにアクセスし、そこに位置されているファイルをダウンロードするように制御する。従って、前記マルチメディアクリップは、これを、外部のマルチメディアサーバ115から、ネットワーク(この場合、インターネット)を介して、ダウンロードすることによって、取得される。このステップにおいて、大きいMP3ファイルがダウンロードされる必要があるが、これは、インターネット上で行われることができ、従って、高いデータレートの接続を使用することができる。詳細には、このダウンロードにおいて、通信は、前記移動通信システム越えて実施される必要はなく、従って、不足している高価な無線リソースを使用しない。
【0049】
ステップ209には、ステップ211が後続し、該ステップ211において、ダウンロードされた前記マルチメディアクリップと、前記SMSメッセージの前記テキストメッセージ部とは、提示プロセッサ117に供給される。従って、提示プロセッサ117は、前記MP3ファイルlovesong.MP3と、前記テキスト“こんにちは
マリョレイン、愛しています、ジャスパー”とを取得する。次いで、提示プロセッサ117は、前記マルチメディアクリップを再生し始め、同時に、表示器119上に前記メッセージを表示し始める。マルチメディアクリップ又はテキストメッセージをユーザに提示する、いかなる適切な既知の方法も、本発明を損なうことなく、使用されることができる。
【0050】
従って、上述の実施例は、従来のマルチメディアメッセージングに必要な能力を有さない通信ユニットに対して、又は、前記のような通信によって、望まれていない、受容不可能な、若しくは利用不可能な帯域幅の要件が生じる場合の通信ユニットに対して、マルチメディアメッセージングを、可能にする又は容易にすることが、理解されるであろう。
【0051】
いくつかの実施例において、前記マルチメディアクリップと前記テキストメッセージとを提示するステップ211は、前記テキストメッセージ部の提示と、前記マルチメディアクリップの提示とを同期させるステップを含む。従って、このような実施例の1つにおいて、前記テキスト又は前記マルチメディアクリップの再生速度は、再生回数が一致するように、調整されることができる。他の実施例において、同期化は、例えば、前記マルチメディアクリップの継続期間中に、前記テキストメッセージを繰り返すことによって、達成されることができる。
【0052】
いくつかの実施例において、前記テキストメッセージは、前記ユーザに提示される前に、他の形式に変換されることもできる。詳細には、前記マルチメディアクリップと前記テキストメッセージと提示するステップ211は、前記テキストを合成音声に変換するし、これをオーディオクリップ上に被せる(overlay)ステップを含み得る。従って、詳細な例において、言葉“愛しています”は、ファイルlovesong.MP3内の曲が再生されている間に、読み出される(read out)こともできる。
【0053】
いくつかの実施例において、前記テキストベースのメッセージは、テキストベースの提示命令を含みことができる。例えば、テキストの命令は、前記マルチメディアクリップの再生の音量、質、速度又は時間を制御するように使用されることができる。例えば、前記SMSメッセージは、前記マルチメディアクリップが最大音量で再生されるべきであることを示す命令“@volume=max”を含むことができる。字“@”は、この例において、命令を示すのに使用されている。これらの実施例において、第2通信ユニット109は、これらの命令を取得し、これらに応じて提示の特徴を変形する機能を有する。更に、第2通信ユニット109は、例えば、各提示パラメータに関する値の許容可能な範囲を規定することによるレンダリング命令のような、制限する機能を有することもできる。
【0054】
いくつかの実施例において、前記ポインタは、完全なURLではないことがあり得て、むしろ、短縮されたURLであり得る。短縮されたURLの受信の際に、第2通信ユニット109は、例えば、受信されたURLの指示を、複数の所定のURLを含むローカルのルックアップテーブルと比較することにより、該URLを完成させる。
【0055】
いくつかの実施例において、前記URLは、特定のマルチメディアクリップではなく、マルチメディアクリップが取得されることができる場所を参照することができる。取得される実際のマルチメディアクリップは、第3者によって、変形され得る。例えば、“www.1top40.com”のURLは、上位40のヒットリストの現在の第1位が記憶されている場所を、参照することができる。従って、現在の第1位が変化するのに従って、取得される前記実際のマルチメディアクリップは、変化する。
【0056】
上述の実施例において、前記マルチメディアサーバは、ネットワークを介してアクセスされる外部のマルチメディアサーバであった。しかしながら、前記マルチメディアサーバのいかなる適切な物理的及び論理的場所も使用されることができること、詳細には、前記マルチメディアサーバは、前記第2通信ユニットの一部であっても良いことは、明らかであろう。例えば、前記第2通信ユニットのユーザは、それらがテキストメッセージによって参照されることができるように配された前記マルチメディアクリップのローカルリストを保持することができる。前記テキストメッセージの受信の際、前記第2通信ユニットは、これが、ローカルに記憶されているマルチメディアクリップへの参照を含むかどうかを判別し、そうである場合、対応するマルチメディアクリップを提示する。好ましくは、複数の取り得るポインタの値は、所定のものであり、前記第1通信ユニットのユーザに知らされている一方で、各所定のポインタに関連するマルチメディアクリップは、第1のユーザが知らないまま、前記第2通信ユニットのユーザによって個々に選択されることができる。従って、第1通信ユニット101のユーザは、“your.favourite.lovesong”への参照によって、前記第2通信ユニット109内に記憶されているラブソングが再生されることは知り得るが、実際の歌がどのようなものであるかは知らないことがあり得る。
【0057】
上述の記載は、SMSメッセージング用のアプリケーションに焦点を当てているが、いかなる適切なテキストベースのメッセージングも使用されることができ、本発明は、ワイヤレス又は移動通信に限定されるものではないことは、明らかであろう。詳細には、本発明は、電子メールに基づくテキストメッセージングに適用されることもできる。
【0058】
更に、当業者であれば、移動接続の帯域幅が増大しており、固定されたインターネット(又は他の通信ネットワーク)接続が、通信ネットワークへのブロードバンドアクセスを提供するとは限らないので、前記メッセージの受信器は、必ずしも、固定された場所におけるものである必要はなく、送信器も、必ずしも移動されるものである必要はないことが分かるであろう。しかしながら、上述の記載から明らかなように、移動送信機を有する状況における本発明の配備は、有利である。
【0059】
これに加えて、当業者であれば、「マルチメディアクリップ」の概念は、音声若しくは映像データのいずれか又は両方だけでなく、画像も含んでいる、mpegエンコードされたマテリアルを有するファイルのような、オーディオビジュアル・データストリームのような対象を含み、この概念は、このことに限定されないことは明らかであろう。
【0060】
本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの何らかの組み合わせを含む、何らかの適切な形態においても実施されることができる。しかしながら、好ましくは、本発明は、1つ以上のデータプロセッサ及び/又はデジタル信号プロセッサ上で走るコンピュータソフトウェアとして実施される。本発明の実施例のエレメント及び構成要素は、何らかの適切な態様で、物理的に、機能的に及び論理的に、実施されることができる。確かに、当該機能は、単一のユニットにおいて、複数のユニットにおいて、又は他の機能ユニットの一部として、実施されることができる。このように、本発明は、単一のユニットにおいて実施されることもでき、又は異なるユニット及びプロセッサの間に、物理的に及び機能的に分散されることもできる。
【0061】
本発明は、前記好適実施例に関連して記載されているが、本明細書に記載されている仕様に限定される意図のものではない。むしろ、本発明の範囲は、添付請求項によってのみ限定される。前記請求項において、有するという語は、他のエレメント又はステップの存在を排除するものではない。更に、複数の手段、エレメント又は方法のステップは、別々に挙げられているが、これらは、例えば、単一のユニット又はプロセッサによって実施されても良い。更に、個々のフィーチャは、異なる請求項に含まれていることがあり得るが、これらは、場合によって、有利に組み合わされることができ得て、異なる請求項に含まれているものは、フィーチャの組み合わせが、実現可能でない及び/又は有利でないと示すものではない。更に、単数形の記載は、複数形を排除するものではない。従って、「単数形」、「第1」及び「第2」等の記載は、複数形を除外するものではない。
【0062】
要約すると、本発明は、マルチメディア機能が不足している通信ユニット向けのマルチメディアメッセージングに関する。通信システム(100)は、第1通信ユニット(101)を有し、該第1通信ユニット(101)において、マルチメディアサーバ(115)上のマルチメディアクリップへのポインタ(例えば、URL)を含むテキストベースのメッセージが、生成される。前記メッセージは、第2通信ユニット(109)に通信され、該第2通信ユニット(109)は、抽出プロセッサ(111)を有し、これは、前記ポインタを抽出し、該ポインタを取得プロセッサ(113)に供給する。取得プロセッサ(113)は、前記マルチメディアクリップを、前記URLによってアドレス指定されているマルチメディアサーバ(115)から取得する。次いで、提示プロセッサ(117)は、前記マルチメディアクリップをユーザに提示する。本発明は、テキストベースのメッセージングの機能しか有さない移動通信ユニットからの、マルチメディアメッセージングに特に適している。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の実施例による、通信システムを示している。
【図2】本発明の実施例によるマルチメディアメッセージングの方法のフローチャートを示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチメディアメッセージングの方法であって、
― 第1通信ユニットにおいて、ユーザの入力に応じて、テキストベースのメッセージを生成するステップであって、該テキストベースのメッセージは、マルチメディアサーバ上のマルチメディアクリップへのポインタを含んでいる、ステップと;
― 前記テキストベースのメッセージを、第2通信ユニットに通信するステップと;
― 第2通信ユニットにおいて、
― 前記テキストベースのメッセージから前記ポインタを抽出するステップ、
― 前記ポインタに応じて、前記マルチメディアサーバから、前記マルチメディアクリップを取得するステップ、及び
― 前記マルチメディアクリップをユーザに提示するステップと;
を有する、方法。
【請求項2】
前記テキストベースのメッセージが、更に、テキストメッセージ部を含んでおり、前記第2通信ユニットにおいて、前記テキストメッセージ部を分離し、該テキストメッセージ部を前記ユーザに提示するステップを、更に有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記テキストメッセージ部の提示と前記マルチメディアクリップの提示とを同期させるステップを更に有する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記テキストメッセージ部を提示するステップが、合成音声として、該テキストメッセージ部を提示するステップを有する、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記テキストベースのメッセージは、テキストベースの提示命令を含んでおり、前記第2通信ユニットにおいて、前記テキストベースの提示命令に応じて、前記マルチメディアクリップの提示の少なくとも1つの特徴を設定するステップを更に有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記テキストベースのメッセージの通信は、マルチメディアメッセージングをサポートするのに不十分な帯域幅を有する通信チャネルを介するものである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1通信ユニットは、マルチメディアメッセージングをサポートする機能が不足しているものである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記テキストベースのメッセージは、電子メールメッセージである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1通信ユニットは、移動通信システム用の利用者ユニットである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記テキストベースのメッセージは、ショート・メッセージング・サービスのメッセージである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記マルチメディアサーバは、前記第2通信ユニットの一部である、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記マルチメディアサーバは、前記第2通信ユニットの外部にあり、前記第2通信ユニットにおける、マルチメディアクリップを取得するステップは、外部通信リンクを介して前記マルチメディアサーバにアクセスするステップを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記外部通信リンクは、ネットワーク内に形成されている、請求個12に記載の方法。
【請求項14】
前記ネットワークは、インターネットである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ポインタは、マルチメディアの場所を指示しているユニフォーム・リソース・ロケータを有する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ポインタは短縮されたURL指示子を有し、前記第2通信ユニットにおいて、前記短縮されたURL指示子から短縮されていないURLを判断するステップを更に有する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
請求項1による方法の実行を可能にする、コンピュータプログラム。
【請求項18】
請求項17に記載のコンピュータプログラムを有する、記録担体。
【請求項19】
通信システムであって、
― ユーザの入力に応じて、テキストベースのメッセージを生成する手段であって、前記テキストベースのメッセージは、マルチメディアサーバ上のマルチメディアクリップへのポインタを含んでいる手段を有する、第1通信ユニットと;
― 前記テキストベースのメッセージを、第2通信ユニットに通信する手段と;
― 第2通信ユニットであって、
― 前記テキストベースのメッセージから前記ポインタを抽出する手段と、
― 前記ポインタに応じて、前記マルチメディアサーバから、前記マルチメディアクリップを取得する手段と、
― 前記マルチメディアクリップをユーザに提示する手段と、
を有する第2通信ユニットと;
を有する、通信システム。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2006−516858(P2006−516858A)
【公表日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−502518(P2006−502518)
【出願日】平成16年1月14日(2004.1.14)
【国際出願番号】PCT/IB2004/050020
【国際公開番号】WO2004/071060
【国際公開日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips Electronics N.V.
【住所又は居所原語表記】Groenewoudseweg 1,5621 BA Eindhoven, The Netherlands
【Fターム(参考)】