説明

マルチモード信号品質レポートのための方法とシステム

本開示の特定の実施形態は、複数の無線アクセス技術(RAT)との通信をサポートするマルチモード移動局によるワイヤレス通信のための方法を提供する。RATは、少なくとも1つの短距離RATと、少なくとも1つの長距離RATとを含んでもよい。方法は、一般的に、移動局によってサポートされている短距離RATを介して、第1のネットワークとの第1の接続を確立することと、移動局によってサポートされている1つ以上の長距離RATに対する信号品質測定値をとることと、第1の接続を介して、信号品質測定値を送信することとを含む。方法はまた、第2のネットワーク上で検出された、移動局に対するページング要求を示しているページングメッセージを受信することをさらに含み、これによって、統一されたページングプロセスを実現している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の特定の実施形態は、一般的に、ワイヤレス通信に関連し、より詳細には、複数の無線アクセス技術をサポートする移動体デバイスと通信することに関連する。
【背景】
【0002】
IEEE802.16の下でのOFDMとOFDMAワイヤレス通信システムは、複数の副搬送波の周波数の直交性に基づいて、システム中のサービスに対して登録しているワイヤレスデバイスと通信し、マルチパスフェージングと干渉に対する耐性のような、広帯域ワイヤレス通信に対する数多くの技術的利点を達成するように実現し得る。各基地局(BS)は、移動局(MS)への、および、MSからのデータを伝送する無線周波数(RF)信号を出力し、受信する。
【0003】
副搬送波に対して利用可能なサービスを拡張するために、いくつかのMSは、複数の無線アクセス技術(RAT)との通信をサポートする。例えば、デュアルモードMSは、ブロードバンドデータサービスに対するWiMAXと、音声サービスに対するコード分割多元接続(CDMA)とをサポートしてもよい。
【0004】
残念なことに、従来のシステムでは、2つのネットワークの間の非効率的な切替は、いずれかのサービスにおけるスループットの減少をもたらすかもしれない。
【概要】
【0005】
本開示の特定の実施形態は、複数の無線アクセス技術(RAT)との通信をサポートするマルチモード移動局によるワイヤレス通信のための方法を提供する。RATは、少なくとも1つの短距離RATと、少なくとも1つの長距離RATとを含んでもよい。方法は、一般的に、移動局によってサポートされている短距離RATを介して、第1のネットワークとの第1の接続を確立することと、移動局によってサポートされている1つ以上の長距離RATに対する信号品質測定値をとることと、第1の接続を介して、信号品質測定値を送信することとを含む。
【0006】
本開示の特定の実施形態は、ワイヤレス通信のための方法を提供する。方法は、一般的に、移動局によってサポートされている複数の無線アクセス技術(RAT)のリストを受信することと、RATのうちの第1のRATを介して確立された第1の接続で、RATのうちの第2の1つ以上のRATに対する信号品質測定値を受信することとを含む。
【0007】
本開示の特定の実施形態は、複数の無線アクセス技術(RAT)との通信をサポートするマルチモード移動局によるワイヤレス通信の装置を提供する。RATは、少なくとも1つの短距離RATと、少なくとも1つの長距離RATとを含んでもよい。装置は、一般的に、移動局によってサポートされている短距離RATを介して、第1のネットワークとの第1の接続を確立するロジックと、移動局によってサポートされている1つ以上の長距離RATに対する信号品質測定値をとるロジックと、第1の接続を介して、信号品質測定値を送信するロジックとを具備する。
【0008】
本開示の特定の実施形態は、ワイヤレス通信の装置を提供する。装置は、一般的に、移動局によってサポートされている複数の無線アクセス技術(RAT)のリストを受信するロジックと、RATのうちの第1のRATを介して確立された第1の接続で、RATのうちの第2の1つ以上のRATに対する信号品質測定値を受信するロジックとを具備する。
【0009】
本開示の特定の実施形態は、複数の無線アクセス技術(RAT)との通信をサポートするマルチモード移動局によるワイヤレス通信の装置を提供する。RATは、少なくとも1つの短距離RATと、少なくとも1つの長距離RATとを含んでもよい。装置は、一般的に、移動局によってサポートされている短距離RATを介して、第1のネットワークとの第1の接続を確立する手段と、移動局によってサポートされている1つ以上の長距離RATに対する信号品質測定値をとる手段と、第1の接続を介して、信号品質測定値を送信する手段とを具備する。
【0010】
本開示の特定の実施形態は、ワイヤレス通信の装置を提供する。装置は、一般的に、移動局によってサポートされている複数の無線アクセス技術(RAT)のリストを受信する手段と、RATのうちの第1のRATを介して確立された第1の接続で、RATのうちの第2の1つ以上のRATに対する信号品質測定値を受信する手段とを具備する。
【0011】
本開示の特定の実施形態は、複数の無線アクセス技術(RAT)との通信をサポートするマルチモード移動局によるワイヤレス通信のための、記憶されている命令を有するコンピュータ読取可能媒体を備える、コンピュータプログラム製品を提供し、1つ以上のプロセッサによって実行可能である。RATは、少なくとも1つの短距離RATと、少なくとも1つの長距離RATとを含んでもよい。さらに、命令は、一般的に、移動局によってサポートされている短距離RATを介して、第1のネットワークとの第1の接続を確立するための命令と、移動局によってサポートされている1つ以上の長距離RATに対する信号品質測定値をとるための命令と、第1の接続を介して、信号品質測定値を送信するための命令とを含む。
【0012】
本開示の特定の実施形態は、記憶されている命令を有するコンピュータ読取可能媒体を備える、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品を提供し、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行可能である。命令は、一般的に、移動局によってサポートされている複数の無線アクセス技術(RAT)のリストを受信するための命令と、RATのうちの第1のRATを介して確立された第1の接続で、RATのうちの第2の1つ以上のRATに対する信号品質測定値を受信するための命令とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本開示の上記の特徴が、より詳細に理解されることができるような方法で、上に要約したものの、より詳細な説明を、これらのうちのいくつかのものが添付の図面に図示されている実施形態に対する参照によって行う。しかしながら、添付の図面は、本開示のある特定の典型的な実施形態だけを図示しており、したがって、その範囲を制限するとして考慮すべきでなく、記述は、他の同等に有効な実現を認めてもよいことに留意すべきである。
【図1】図1は、本開示の特定の実施形態にしたがった、例示的なワイヤレス通信システムを図示する。
【図2】図2は、本開示の特定の実施形態にしたがった、ワイヤレスデバイスにおいて利用されてもよいさまざまなコンポーネントを図示する。
【図3】図3は、本開示の特定の実施形態にしたがった、直交周波数分割多重と、直交周波数分割多元接続(OFDM/OFDMA)技術を利用するワイヤレス通信システム内で使用されてもよい例示的な送信機と例示的な受信機を図示する。
【図4】図4は、本開示の特定の実施形態にしたがった、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートしてもよい、例示的なマルチモード移動局を図示する。
【図5】図5は、本開示の特定の実施形態にしたがった、長距離と短距離の無線アクセス技術の両方によってサービスされている領域を有する、例示的な地理的エリアを図示する。
【図6】図6は、本開示の特定の実施形態にしたがった、複数のサポートされている長距離と短距離の無線アクセス技術(RAT)を介して、マルチモード移動局に対するアクセスを提供するネットワークによって実行される例示的な動作を図示する。
【図6A】図6Aは、本開示の特定の実施形態にしたがった、複数のサポートされている無線アクセス技術によってサービスされるマルチモード移動局の図6の例示的な動作に対応する手段のブロック図である。
【図7A】図7Aは、従来のMS/長距離RATのBS交換を図示する。
【図7B】図7Bは、本開示の特定の実施形態にしたがった、MS/長距離RATのBS交換を図示する。
【発明の詳細な説明】
【0014】
本開示の実施形態は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートしているマルチモード移動体デバイスが、それぞれの長距離RATのページングチャネルをリスニングすることなく、アクティブなWiFi接続を通して、MSに対して向けられているトラフィックを示している長距離RATページ要求を受信できるようにしてもよい。特に、実施形態は、アクティブなWiFi接続を介してネットワークに接続されたマルチモードMSを提供して、WiFi接続を介してネットワークから、サポートされている長距離RATを通してMSに向けられているトラフィックを示している長距離RATページングメッセージを受信してもよく、これによって、MSが、RATの間で切り替えるために、サポートされている長距離RATを通して、ページング要求をリスニングすることの必要性を減少させ、できるだけ電力を節約する。
【0015】
例示的なワイヤレス通信システム
本開示の方法と装置は、ブロードバンドワイヤレス通信システムにおいて利用されてもよい。ここで使用するように、用語“ブロードバンドワイヤレス”は、一般的に、所定のエリアにわたって、音声、インターネット、および/または、データネットワークアクセスのようなワイヤレスサービスの任意の組み合わせを提供する技術を指す。
【0016】
マイクロウェーブアクセスのための世界的な相互互換性を意味する、WiMAXは、長距離にわたって高スループットブロードバンド接続を提供する標準規格ベースのブロードバンドワイヤレス技術である。今日、WiMAXの2つの主要なアプリケーションがある:据置WiMAXと移動WiMAXである。据置WiMAXアプリケーションは、ポイント対マルチポイントであり、例えば、家庭および企業に対するブロードバンドアクセスを可能にする。移動WiMAXは、ブロードバンド速度におけるセルラネットワークの完全なモビリティを提案する。
【0017】
移動WiMAXは、OFDM(直交周波数分割多重)とOFDMA(直交周波数分割多元接続)技術に基づいている。OFDMは、さまざまな高データレート通信システムにおいて、最近、幅広い適用を見出されてきたデジタル複数搬送波変調技術である。OFDMでは、送信ビットストリームは、複数のより低いレートのサブストリームへと分けられる。それぞれのサブストリームは、複数の直交副搬送波のうちの1つで変調され、複数の並列サブチャネルのうちの1つを通して送られる。OFDMAは、異なる時間スロットにおいて、ユーザが副搬送波を割り当てられる多元接続技術である。OFDMAは、幅広いさまざまなアプリケーションと、データレートと、サービス品質要求とを有する、数多くのユーザを収容できるフレキシブルな多元接続技術である。
【0018】
ワイヤレスインターネットと通信における急速な成長は、ワイヤレス通信サービスの分野における高データレートに対する増加しつつある需要をもたらしてきた。OFDM/OFDMAシステムは、今日、最も約束されている研究領域のうちの1つとしてみなされており、また、ワイヤレス通信の次世代のためのキーとなる技術としてみなされている。このことは、OFDM/OFDMA変調スキームが、従来の単一搬送波変調スキームに比して、変調効率性と、スペクトル効率性と、フレキシビリティと、強いマルチパス耐性とのような、数多くの利点を提供できるという事実によるものである。
【0019】
IEEE802.16xは、据置および移動ブロードバンドワイヤレスアクセス(BWA)システムに対する無線インターフェースを規定するための、台頭しつつある標準規格組織である。これらの標準規格は、少なくとも4つの異なる物理レイヤ(PHY)と、1つの媒体アクセス制御(MAC)レイヤとを規定する。4つの物理レイヤのうちの、OFDMおよびOFDMA物理レイヤは、据置および移動BWAエリアにおいて、それぞれ最も人気がある。
【0020】
図1は、その中で、本開示の実施形態が用いられてもよい、ワイヤレス通信システム100の例を図示する。ワイヤレス通信システム100は、ブロードバンドワイヤレス通信システムであってもよい。ワイヤレス通信システム100は、いくつかのセル102に対して通信を提供してもよく、セル102のそれぞれは、基地局104によってサービスされている。基地局104は、ユーザ端末106と通信する据置局であってもよい。基地局104は、代わりに、アクセスポイント、ノードB、または、他の何らかの用語として呼ばれてもよい。
【0021】
図1は、システム100全体を通して分散しているさまざまなユーザ端末106を図示する。ユーザ端末106は、据置型(すなわち、据付型)、または、移動体であってもよい。ユーザ端末106は、代わりに、遠隔局、アクセス端末、端末、加入者ユニット、移動局、局、ユーザ装置、等として呼ばれてもよい。ユーザ端末106は、セルラ電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ハンドヘルドデバイス、ワイヤレスモデム、ラップトップコンピュータ、パーソナルコンピュータ、等のようなワイヤレスデバイスであってもよい。
【0022】
基地局104と、ユーザ端末106との間のワイヤレス通信システム100において、送信のために、さまざまなアルゴリズムと方法を使用してもよい。例えば、OFDM/OFDMA技術にしたがって、基地局104と、ユーザ端末106との間で、信号を送受信してもよい。このようなケースの場合、ワイヤレス通信システム100は、OFDM/OFDMAシステムとして呼ばれてもよい。
【0023】
基地局104から、ユーザ端末106に対する送信を容易にする通信リンクは、ダウンリンク108として呼ばれてもよく、ユーザ端末106から、基地局104に対する送信を容易にする通信リンクは、アップリンク110として呼ばれてもよい。代わりに、ダウンリンク108は、フォワードリンクまたはフォワードチャネルとして呼ばれてもよく、アップリンク110は、リバースリンクまたはリバースチャネルとして呼ばれてもよい。
【0024】
セル102は、複数のセクタ112へと分けられていてもよい。セクタ112は、セル102内の物理的カバレッジエリアである。ワイヤレス通信システム100内の基地局104は、セル102の特定のセクタ112内の電力の流れを集中させるアンテナを利用してもよい。このようなアンテナは、指向性アンテナとして呼ばれてもよい。
【0025】
図2は、ワイヤレス通信システム100内で用いられてもよいワイヤレスデバイス202中で利用されてもよいさまざまなコンポーネントを図示する。ワイヤレスデバイス202は、ここで記述したさまざまな方法を実現するように構成されていてもよいデバイスの例である。ワイヤレスデバイス202は、基地局104、または、ユーザ端末106であってもよい。
【0026】
ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスデバイス202の動作を制御するプロセッサ204を含んでいてもよい。プロセッサ204はまた、中央処理ユニット(CPU)として呼ばれてもよい。メモリ206は、読出専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)との両方を含んでもよく、プロセッサ204に対して命令とデータを提供する。メモリ206の一部はまた、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)も、含んでもよい。プロセッサ204は、一般的に、メモリ206内に記憶されているプログラム命令に基づいて、論理的および算術的演算を実行する。メモリ206中の命令は、ここで記述する方法を実現するために実行可能である。
【0027】
ワイヤレスデバイス202はまた、ワイヤレスデバイス202と遠隔ロケーションとの間でデータの送受信を可能にするための、送信機210と受信機212とを備えてもよい筐体208も具備してもよい。送信機210と受信機212は、トランシーバ214へと結合されていてもよい。アンテナ216が筐体208に取付けられていてもよく、トランシーバ214に電気的に結合されていてもよい。ワイヤレスデバイス202はまた、(示していない)複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および/または、複数のアンテナを具備していてもよい。
【0028】
ワイヤレスデバイス202はまた、トランシーバ214によって受信された信号のレベルを検出し、定量化するための試みにおいて使用されてもよい信号検出器218を具備してもよい。信号検出器218は、総エネルギー、副搬送波毎とシンボル毎のパイロットエネルギー、電力スペクトル深度、および、他の信号のような信号を検出してもよい。ワイヤレスデバイス202はまた、信号を処理する際に使用するための、デジタル信号プロセッサ(DSP)220も具備していてもよい。
【0029】
ワイヤレスデバイス202のさまざまなコンポーネントが、バスシステム222によってともに結合されていてもよく、バスシステム222は、データバスに加えて、電力バス、制御信号バス、および、ステータス信号バスを含んでいてもよい。
【0030】
図3は、OFDM/OFDMAを利用するワイヤレス通信システム100内で使用されてもよい送信機302の例を図示する。送信機302の一部は、ワイヤレスデバイス202の送信機210中で実現されてもよい。送信機302は、ダウンリンク108上で、ユーザ端末106に対して、データ306を送信するために、基地局104において実現されてもよい。送信機302はまた、アップリンク110上で、基地局104に対して、データ306を送信するために、ユーザ端末106において実現されてもよい。
【0031】
送信されることになるデータ306は、直列並列(S/P)コンバータ308に対する入力として提供されているとして示されている。S/Pコンバータ308は、送信データをN個の並列データストリーム310へと分けてもよい。
【0032】
N個の並列データストリーム310は、次に、入力としてマッパー312に提供されてもよい。マッパー312は、N個の並列データストリーム310を、N個の配列ポイント上へとマッピングしてもよい。バイナリ位相シフトキーイング(BPSK)、4相位相シフトキーイング(QPSK)、8相位相シフトキーイング(8PSK)、直交振幅変調(QAM)、等のような何らかの変調配列を使用して、マッピングが行われてもよい。したがって、マッパー312は、N個の並列シンボルストリーム316を出力してもよく、各シンボルストリーム316は、逆高速フーリエ変換(IFFT)320のN個の直交副搬送波のうちの1つに対応している。これらのN個の並列シンボルストリーム316は、周波数ドメインにおいて表現され、IFFTコンポーネント320によって、N個の並列時間ドメインサンプルストリーム318へと変換されてもよい。
【0033】
用語法についての簡潔な留意点をここで提供する。周波数ドメインにおけるN個の並列変調は、周波数ドメインにおけるN個の変調シンボルに等しく、これは、周波数ドメインにおけるN個のマッピングとNポイントIFFTに等しく、これは、時間ドメインにおける1つの(有用な)OFDMシンボルに等しく、これは、時間ドメインにおけるN個のサンプルに等しい。時間ドメインにおける1つのOFDMシンボルNsは、Ncp(OFDMシンボル毎のガードサンプルの数)+N(OFDMシンボル毎の有用なサンプルの数)に等しい。
【0034】
N個の並列時間ドメインサンプルストリーム318は、並列直列(P/S)コンバータ324によって、OFDM/OFDMAシンボルストリーム322へと変換されてもよい。ガード挿入コンポーネント326は、OFDM/OFDMAシンボルストリーム322中の連続的なOFDM/OFDMAシンボルの間に、ガードインターバルを挿入してもよい。ガード挿入コンポーネント326の出力は、次に、無線周波数(RF)フロントエンド328によって、所望の送信周波数帯域へと上位変換されてもよい。アンテナ330は、次に、結果となる信号332を送信してもよい。
【0035】
図3はまた、OFDM/OFDMAを利用するワイヤレスデバイス202内で使用されてもよい受信機304の例を図示する。受信機304の一部は、ワイヤレスデバイス202の受信機212中で実現されてもよい。受信機304は、ダウンリンク108上で、基地局104からデータ306を受信するために、ユーザ端末106中で実現されてもよい。受信機304はまた、アップリンク110上で、ユーザ端末106からデータ306を受信するために、基地局104中で実現されてもよい。
【0036】
送信された信号332は、ワイヤレスチャネル334上を移動しているとして示した。アンテナ330’によって信号332’が受信されるとき、受信された信号332’は、RFフロントエンド328’によって、ベースバンド信号へと下位変換されてもよい。ガード除去コンポーネント326’は、次に、ガード挿入コンポーネント326によってOFDM/OFDMAシンボルの間に挿入されたガードインターバルを除去してもよい。
【0037】
ガード除去コンポーネント326’の出力が、S/Pコンバータ324’に提供されてもよい。S/Pコンバータ324’は、OFDM/OFDMAシンボルストリーム322’を、N個の並列時間ドメインシンボルストリーム318’へと分けてもよく、これらのそれぞれは、N個の直交副搬送波のうちの1つに対応する。高速フーリエ変換(FFT)コンポーネント320’は、N個の並列時間ドメインシンボルストリーム318’を、周波数ドメインへと変換してもよく、N個の並列周波数ドメインシンボルストリーム316’を出力してもよい。
【0038】
デマッパー312’は、マッパー312によって実行されたシンボルマッピング動作の逆を実行してもよく、これによって、N個の並列データストリーム310’を出力する。P/Sコンバータ308’は、N個の並列データストリーム310’を、単一のデータストリーム306’へと結合してもよい。理想的には、このデータストリーム306’は、送信機302に対する入力として提供されたデータ306に対応する。エレメント308’、310’、312’、316’、320’、318’、および、324’はすべて、ベースバンドプロセッサにおいて備えられていてもよい。
【0039】
WiFiがアクティブなときの例示的な節電マルチモード技術
上に述べたように、IEEE802.16標準規格に基づいているWiMAXワイヤレス通信システムは、ワイヤレスデバイス(すなわち、移動局)と通信するために、サービスタワーに搭載されている基地局のネットワークを使用する。各基地局(BS)は、移動局(MS)(例えば、セル電話機、ラップトップコンピュータ、等)に対して、および、MSからのデータを伝達する、無線周波数(RF)信号を出力し、受信する。同様に、他の無線アクセス技術(RAT)は、基地局のネットワークを使用して、1つ以上のワイヤレスデバイスと通信する。例えば、ユニバーサル移動体電気通信システム(UMTS)、移動体通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))、および、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)技術は、すべて、複数のBSを用いて、MSに対する、および、MSからのデータを伝送するRF信号を送受信してもよい。単一のサービスタワーが、さまざまなRATの複数の基地局を物理的にサポートするかもしれないので、所定の地理的エリアは、1つより多い無線アクセス技術のカバレッジエリア内にあってもよい。
【0040】
したがって、MSは、複数のRAT(すなわち、マルチモード移動局)と通信するように構成されてもよい。MSが、一度に単一のRATとしか接続されないかもしれないので、マルチモードMSは、MSによってサポートされている、他のRATに関して、アイドルしているかもしれない。結果として、MSは、定期的に、それぞれのRATに対応しているページングスケジュールに基づいて、それぞれのサポートされているRATに対するページングチャネルを定期的にリスニングするかもしれない。しかしながら、ページング要求をリスニングするための、さまざまなRATの間での切替は、追加の電力を要求し、ページング要求が存在しない場合、このことは無駄になるかもしれない。さらに、ページング要求のためにリスニングしているさまざまなRATの間でMSが切り替えている間に、データスループットが減少されるかもしれない。
【0041】
図4は、マルチモードMS410が、その中で、複数の長距離ワイヤレスRAT4201-4によってサービスされている地理的エリア中で動作してもよいシステム400を図示する。この例において、マルチモードMS410は、マイクロウェーブアクセスのための世界的な相互互換性(WiMAX)サービス4201、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)4202、長期進化(LTE)サービス4203、進化高速パケットアクセス(HSPA+)サービス4204、または、当業者によって知られている、他の何らかの移動体音声またはデータプロトコルを通して、ネットワークにアクセスしてもよい。
【0042】
しかしながら、長距離RAT(例えば、WiMAXまたはCDMA)は、数キロメートルにわたってサービスを提供するように設計されているので、ページング要求に応答している、または、性能測定を提供している、マルチモードMSの電力消費は、些細ではない。対照的に、短距離RAT(例えば、Wi−Fi)は、数百メートルにわたってサービスを提供するように設計されている。したがって、ページング要求に応答して、短距離RATを通して性能測定を提供することは、より低い電力消費をもたらしてもよく、結果として、バッテリ寿命をより長くする。本開示の実施形態は、長距離RATと短距離RATとの両方に対して、マルチRATインターフェースロジック430を提供して、複数のRATのBSの間で情報が交換されることを可能にしてもよい。このことは、マルチモードMS410が、短距離RATを通して、長距離RATに対して、性能測定を提供できるようにしてもよく、または、長距離RATからのページング要求に答えられるようにしてもよい。
【0043】
図5は、短距離および長距離RATの両方を含む、さまざまなRATを通して、ネットワークが、どのように所定の地理的エリアに対するアクセスを提供してもよいかを図示する。例えば、現在の例は、どのようにネットワークが、第1の長距離RAT BS5041(例えば、WiMAX BS)、第2の長距離RAT BS5042、とともに、いくつかの短距離RAT BS 5241-3(例えば、WiFi BS)を通して、複数のMSへのアクセスを提供してもよいかを図示し、ここで、各BSは、ワイヤーライン530(例えば、E1ライン、T1ライン、PSTNライン、および、ケーブルライン)を通して、ネットワークに接続されている。
【0044】
異なるポイントに位置している複数のBSを有しており、さまざまなRATを通して、ネットワークに対するアクセスを提供している結果として、マルチモードMS(すなわち、MS−1からMS−5)は、ネットワークに接続しているとき、1つより多いオプションを持っていてもよい。例えば、MS−2とMS−3は、WiMAXサービスエリア5021と、第2の長距離RAT BS5022との内にあるので、MS−2とMS−3との両方は、WiMAX BS 5041、または、第2の長距離RAT BS5042とのいずれかを介して、ネットワークに接続するオプションを持つ。
【0045】
マルチモードMSが、それを通してネットワークに接続してもよい、1つより多いRATを持つインスタンスでは、MSは、それぞれのサポートされているRATのページングチャネルを、定期的にリスニングして、そのMSの利用可能なそれぞれのセル上にチャネル測定を実行して、対応しているBSに対してチャネル測定レポートを送信する必要があるかもしれない。それぞれのRATのページングサイクルは異なっているので、マルチモードMSは、ページングスケジュールコンフリクトによって、ページング信号を失うかもしれない。さらに、ページングチャネルを監視して、送信チャネル測定レポートを送信するために、異なるRATの間で切り替えることは、不必要な電力消費をもたらすかもしれない。
【0046】
しかしながら、マルチモードMSが、短距離および長距離RATの両方のサービスエリア内にあってもよいインスタンスがあるかもしれない。例えば、MS−4およびMS−5は、両方とも、WiFiサービスエリア(5221、5222、または、5223)とともに、1つ以上の長距離RATのサービスエリア内にある。MSが、WiFi BS524と、1つ以上の長距離RATに対するBSとの両方のサービスエリア内にあるインスタンスでは、それを通して、到来しているメッセージが移動しているRATが何であるかにかかわらず、WiFi接続を通してネットワークからの統一されたページングメッセージを受信することが、マルチモードMSにとって望ましい。
【0047】
本開示のある実施形態にしたがった、統一されたページングメッセージは、MSによってサポートされているRATのうちの1つを通して、MSに向けられているメッセージを受信しているネットワークに応答して、ネットワークから単一のRATを通して、MSに送られた単一のページングメッセージであってもよい。例えば、ネットワークは、WiMAX RATを通して、MSに対して向けられているメッセージを受信してもよい。応答して、WiFi接続を通して、ネットワークは、メッセージの存在だけでなく、それを通してMSに対するメッセージが利用可能なRATもまた示すように修正されていてもよい、統一されたページングメッセージを送ってもよい。
【0048】
本開示の実施形態の実現は、MSによる電力消費の減少をもたらすかもしれない。特に、統一されたページングメッセージの実現は、サポートされているすべてのRATのページングサイクルを、すべてのRATに対する単一の統一されたページングサイクルへとまとめる。結果として、より少ないページングサイクルが必要とされる。さらに、長距離ワイヤレス通信において実行される送信は、短距離ワイヤレス通信において実行される送信に比較されるとき、追加的な電力を要求する。したがって、ページング要求に応答して、WiFi接続を通してチャネル測定レポートを送信することは、長距離RATを通して同一の動作を行うより低い送信電力を要求する。
【0049】
図6は、複数のRATを通して、1つ以上のマルチモードMSに対してアクセスを提供しており、利用可能なWiFi接続を利用して、MSに対して統一されたページング要求を送っている、ネットワークの例示的な動作600を図示する。動作は、図4に示したマルチRATインターフェースロジック430のような、さまざまなネットワークコンポーネントによって実行されてもよい。動作は602において開始し、ここで、ネットワークが第1のRATを介して、マルチモードMSからの登録要求を受信している。
【0050】
604において、ネットワークは、第1のRATを通して、MSを登録してもよい。登録プロセスの間に、MSは、ネットワークに、MSによってサポートされているすべてのRATについて知らせてもよい。このことは、特定のRATを支配的な標準規格を修正して、追加的情報を送信できるようにすることによって、行われてもよい。例えば、特定の支配的な標準規格の下で、従前に保存されたビットは、追加の情報(すなわち、マルチモードMSによってサポートされているRAT)を通信するのに利用されてもよい。
【0051】
606において、ネットワークは、MSのロケーションにおけるWiFiの利用可能性を確認してもよく、すなわち、言い換えると、ネットワークは、MSが、WiFiサービスエリア内にあるか否かを確認してもよい。MSのロケーションにおいて、WiFiが利用可能でない場合、ネットワークは、608に図示されているように、MSとともに、長距離マルチモード動作を実行してもよい。しかしながら、MSのロケーションにおいて、WiFiが利用可能である場合、ネットワークは、610に図示されているように、WiFi接続を介して、マルチモードMSとともにIP接続を確立してもよい。
【0052】
612において、ネットワークは、MSによってサポートされているすべての長距離RATに対するページングプロセスをディセーブルして、統一されたページングプロセスを実現してもよい。このことは、それぞれの対応しているRATのMSを担当しているBSにおいて、ハードウェアまたはソフトウェアロジックを通しておこなわれてもよい。614において図示するように、ネットワークが、MSに対して向けられているメッセージを受信するとき、ネットワークは、統一されたページングメッセージを使用して、WiFi IP接続を介して、MSをページングしてもよい。
【0053】
616において、ネットワークは、MSによってサポートされているすべてのRATに関する、MSからの1組のチャネル測定レポートを定期的に受信してもよい。それぞれのチャネル測定レポート中のチャネル測定値は、搬送波対雑音比(CNR)、搬送波干渉比(CIR)、搬送波干渉比プラス雑音比(CINR)、または、当業者によって知られている、他の何らかのチャネル測定値を含んでいてもよい。1組のチャネル測定レポートから、ネットワークは、それぞれのRATに対する受信品質メトリクスを導出してもよく、これを使用して、プライマリRATもしくは特定のRAT内でのベストセルを選択してもよい。
【0054】
さらに、MSが、WiFi接続を通してネットワークにアクティブに接続されているが、長距離RATを通してはネットワークにアクティブに接続されていないとき、MSは、WiFi信号が予め定められているしきい値を下回るときだけに、長距離RATに対するチャネル測定を実行することによって、さらに節電してもよい。
【0055】
定期的に、ネットワークは、618において図示したように、MSが、まだWiFiサービスエリア内にあるか否かを評価してもよい。MSが、まだWiFiサービスエリア内にある場合、ネットワークは、動作614−618を繰り返してもよい。しかしながら、MSが、WiFiサービスエリアから移動した場合、620において図示するように、ネットワークは、MSのプライマリ長距離RATのベストセルを選択してもよく、RATを介して、MSとの通常動作を続けてもよい。
【0056】
上記の方法のさまざまな動作は、図面に図示したミーンズプラスファンクションブロックに対応しているさまざまなハードウェアおよび/またはソフトウェアコンポーネントおよび/またはモジュールによって実行されてもよい。一般的に、対照的なミーンズプラスファンクションブロック図を持っている図面中で図示した方法は、同様の番号を有するミーンズプラスファンクションブロックに対応する。例えば、図6に図示したブロック602−620は、図6Aに図示したミーンズプラスファンクションブロック602A−620Aに対応する。
【0057】
図7Aと7Bは、従来のMS/長距離RATのBS通信(図7A)と、MS/WiFi/長距離RATのBS通信(図7B)との間の電力消費における差を図示する。図7Aは、MSと長距離BS504との間でのページング通信とチャネル測定交換が、どのように、WiFi BS524とワイヤーライン530とをバイパスするかを図示する。MSがBSに対して送信するたびに、MSは、メッセージが数キロメートルを移動するのに十分な電力とともに、メッセージを送信しなければならない。メッセージを数キロメートル送信するために、MSによって使用される電力量は、相当なものであり、MSがチャージの間に動作してもよい、相当より短い時間量をもたらしている。
【0058】
対照的に、図7Bは、MSと長距離BS504との間でのページング通信とチャネル測定交換が、どのように、WiFi BS524とワイヤーライン530とを通過するかを図示する。WiFi BS524を通して、長距離BS504に対して送信することによって、MSは、メッセージが数百メートルを移動するのに十分な電力とともに、メッセージを送信することを要求されるだけである。WiFi BS524から、長距離BS504に対して移動するために、メッセージに対して必要とされる追加の電力は、電力消費が、より小さい問題であるコンポーネントである、BSとワイヤーラインによって提供される。
【0059】
さらに、本開示の実施形態は、ネットワークが、単一のMS接続からの、すべてのRATに関するチャネル測定レポートを受信することを可能にしてもよい。記述したような集約された測定レポートは、MSが、移動するとき、または、異なるサービス品質を要求するとき、ネットワークが、ハンドオーバをより良く計画し、実行することを可能にしてもよい。
【0060】
さらに、ページング要求と、ページング応答と、測定レポートとは、追加的なワイヤーラインとWiFi接続とを使用して交換されるので、1つ以上の長距離RATを通してのより少ないトラフィックがあるかもしれず、ネットワークがより多くのMSを収容することを可能にしている。
【0061】
ここで使用するように、用語“決定する”は、幅広い動作を包含する。例えば、“決定する”は、計算すること、演算すること、処理すること、導出すること、調べること、ルックアップすること(例えば、表、データベース、または別のデータ構造の中をルックアップすること)、確認すること、および類似物を含んでもよい。また、“決定すること”は、受信すること(例えば、情報を受信すること)、アクセスすること(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)、および類似物を含むことができる。また、“決定すること”は、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立すること、および類似物を含むこともできる。
【0062】
さまざまな異なる技術および技法を使用して、情報および信号を表してもよい。例えば、上の説明を通して参照された、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボルおよびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁気の粒子、光学界または光の粒子、あるいは、これらの何らかの組み合わせにより、表してもよい。
【0063】
ここで記述する技術を、直交多重化スキームに基づいている通信システムを含む、さまざまな通信システムに対して使用してもよい。このような通信システムの例は、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、単一搬送波直交周波数分割多元接続(SC−FDMA)システム、等を含む。OFDMAシステムは、直交周波数分割多重(OFDM)を利用し、これは、全体のシステム帯域幅を、複数の直交副搬送波へと区分する変調技術である。これらの副搬送波は、トーン、ビン、等としても呼ばれる。OFDMでは、各副搬送波は、データとは独立して変調されてもよい。SC−FDMAシステムは、システム帯域幅全体を通して分散されている副搬送波上で送信するために、インターリーブされたFDMA(IFDMA)を利用してもよく、隣接副搬送波のブロック上で送信するために、ローカライズされたFDMA(LFDMA)を利用してもよく、または、隣接副搬送波の複数のブロック上で送信するために、拡張FDMA(EFDMA)を利用してもよい。一般的に、変調シンボルは、OFDMでは周波数ドメイン中で、そして、SC−FDMAでは時間ドメイン中で送られる。
【0064】
ここで開示した実施形態に関連して述べた、さまざまな例示的な論理的ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)または他のプログラム可能論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェア構成部品、あるいは、ここで述べてきた機能を実施するために設計されたこれらの組み合わせで、実現されるか、あるいは、実施されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替実施形態では、プロセッサは、何らかの従来のプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、状態機械であってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせとして、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアを備えた1つ以上のマイクロプロセッサ、あるいは、このような構成の他の何らかのものとして実現してもよい。
【0065】
本開示に関連した述べた方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで直接、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、または、これら2つの組み合わせで具体化してもよい。ソフトウェアモジュールは、技術的に知られている何らかの形態の記憶媒体に存在していてもよい。使用されてもよい記憶媒体の例のいくつかは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーブバルディスク、CD−ROM等を含む。ソフトウェアモジュールは、単一の命令、または、多くの命令を含んでもよく、異なるプログラムおよび複数の記憶媒体にわたって、いくつかの異なるコードセグメントにわたって分散されていてもよい。記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替実施形態では、記憶媒体はプロセッサと一体化されていてもよい。
【0066】
ここで説明した方法は、説明した方法を達成するための1つ以上のステップまたは動作を含んでいてもよい。特許請求の範囲を逸脱することなく、これらの方法のステップおよび/または動作を相互交換してもよい。言い換えると、ステップまたは動作の特定の順序が指定されない限り、特定のステップまたは動作の順序および/または使用は、特許請求の範囲を逸脱することなく、変更してもよい。
【0067】
説明した機能を、ハードウェアや、ソフトウェアや、ファームウェアや、または、これらの任意の組み合わせによって実現してもよい。ソフトウェアで実現される場合、機能を、コンピュータ読取可能媒体中の1つ以上の命令またはコードとして記憶させてもよく、あるいは、コンピュータ読取可能媒体上で送信してもよい。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にさせる任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体であってもよい。例として、これらに制限される訳ではないが、このようなコンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、および他の光学ディスク、磁気ディスクストレージまたは磁気ストレージ装置、あるいは、所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で搬送または記憶するのに使用されることができ、かつ、コンピュータによってアクセスされることができる、他の任意の媒体を含むことができる。ディスク(diskとdisc)は、ここで使用するように、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光学ディスク、デジタル汎用ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスクを含み、ここで、ディスク(disk)は、通常は、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザーで光学的にデータを再生する。
【0068】
ソフトウェアまたは命令はまた、送信媒体を通して送信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、または、他のリモート源から、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、撚線対、デジタル加入者回線(DSL)、または、赤外線、無線、マイクロウェーブのようなワイヤレス技術を使用して送られる場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、撚線対、DSL、または、赤外線、無線、マイクロウェーブのようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれるものとする。
【0069】
さらに、ここで記述した方法と技術を実行する、モジュール、および/または、他の適切な手段は、適切なように、ユーザ端末によって、または、基地局によって、ダウンロードされることができ、および/または、異なる方法で取得されることができる。例えば、このようなデバイスは、サーバに結合されて、ここで記述した方法を実行する手段の転送を容易にすることができる。代わりに、ここで記述したさまざまな方法は、ユーザ端末、および/または、基地局が、記憶手段をデバイスに結合または提供する際に、さまざまな方法を取得できるように、記憶媒体(例えば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)、または、フロッピーディスク等のような、物理記憶媒体)を介して提供されることができる。さらに、ここで記述した方法と技術をデバイスに提供するための、他の何らかの適切な技術を利用することができる。
【0070】
特許請求の範囲は、上に説明した特定の構成およびコンポーネントに制限されていないことを理解すべきである。特許請求の範囲を逸脱することなく、さまざまな修正、変更、および変形が、上に説明した配置、特徴の動作および詳細、観点、および構成において、行われてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の無線アクセス技術(RAT)との通信をサポートするマルチモード移動局によるワイヤレス通信のための方法において、
前記複数のRATは、少なくとも1つの短距離RATと、少なくとも1つの長距離RATとを含み、
前記移動局によってサポートされている短距離RATを介して、第1のネットワークとの第1の接続を確立することと、
前記移動局によってサポートされている1つ以上の長距離RATに対する信号品質測定値をとることと、
前記第1の接続を介して、前記信号品質測定値を送信することと
を含む方法。
【請求項2】
前記第1の接続を介して、前記移動局によってサポートされている長距離RATをサポートする第2のネットワーク上で検出された、前記移動局に対するページング要求を示しているページングメッセージを受信することをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第1の接続を介して、前記ページングメッセージに応答することをさらに含む、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記信号品質測定値は、前記移動局によってサポートされている長距離RATをサポートする第2のネットワークを介して送られた測定要求に応答して送信される、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記短距離RATは、IEEE802.11系列の標準規格にしたがった無線アクセス技術を含み、
前記移動局によってサポートされている短距離RATを介して、第1のネットワークとの第1の接続を確立することは、前記短距離RATを介して、インターネットプロトコル(IP)接続を確立することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
ワイヤレス通信のための方法において、
移動局によってサポートされている複数の無線アクセス技術(RAT)のリストを受信することと、
前記RATのうちの第1のRATを介して確立された第1の接続で、前記RATのうちの第2の1つ以上のRATに対する信号品質測定値を受信することと
を含む方法。
【請求項7】
前記第1の接続を介して、前記RATのうちの前記第2の1つ以上のRATのうちの1つにおいて検出された、前記移動局に対するページング要求を示しているページングメッセージを送ることをさらに含む、請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記第1のRATは、IEEE802.11系列の標準規格にしたがった短距離RATを含む、請求項6記載の方法。
【請求項9】
前記移動局によってサポートされている前記RATのうちの少なくとも1つは、電気電子技術者学会(IEEE)802.16系列の標準規格のうちの1つ以上の標準規格にしたがったRATを含む、請求項6記載の方法。
【請求項10】
前記移動局によってサポートされている前記RATのうちの少なくとも1つは、コード分割多元接続(CDMA)RATを含む、請求項8記載の方法。
【請求項11】
複数の無線アクセス技術(RAT)との通信をサポートするマルチモード移動局によるワイヤレス通信の装置において、
前記複数のRATは、少なくとも1つの短距離RATと、少なくとも1つの長距離RATとを含み、
前記移動局によってサポートされている短距離RATを介して、第1のネットワークとの第1の接続を確立するロジックと、
前記移動局によってサポートされている1つ以上の長距離RATに対する信号品質測定値をとるロジックと、
前記第1の接続を介して、前記信号品質測定値を送信するロジックと
を具備する装置。
【請求項12】
前記第1の接続を介して、前記移動局によってサポートされている長距離RATをサポートする第2のネットワーク上で検出された、前記移動局に対するページング要求を示しているページングメッセージを受信するロジックをさらに具備する、請求項11記載の装置。
【請求項13】
前記第1の接続を介して、前記ページングメッセージに応答するロジックをさらに具備する、請求項12記載の装置。
【請求項14】
前記信号品質測定値は、前記移動局によってサポートされている長距離RATをサポートする第2のネットワークを介して送られた測定要求に応答して送信される、請求項11記載の装置。
【請求項15】
前記短距離RATは、IEEE802.11系列の標準規格にしたがった無線アクセス技術を含み、
前記移動局によってサポートされている短距離RATを介して、第1のネットワークとの第1の接続を確立するロジックは、前記短距離RATを介して、インターネットプロトコル(IP)接続を確立するロジックを備える、請求項11記載の装置。
【請求項16】
ワイヤレス通信の装置において、
移動局によってサポートされている複数の無線アクセス技術(RAT)のリストを受信するロジックと、
前記RATのうちの第1のRATを介して確立された第1の接続で、前記RATのうちの第2の1つ以上のRATに対する信号品質測定値を受信するロジックと
を具備する装置。
【請求項17】
前記第1の接続を介して、前記RATのうちの前記第2の1つ以上のRATのうちの1つにおいて検出された、前記移動局に対するページング要求を示しているページングメッセージを送るロジックをさらに具備する、請求項16記載の装置。
【請求項18】
前記第1のRATは、IEEE802.11系列の標準規格にしたがった短距離RATを含む、請求項16記載の装置。
【請求項19】
前記移動局によってサポートされている前記RATのうちの少なくとも1つは、電気電子技術者学会(IEEE)802.16系列の標準規格のうちの1つ以上の標準規格にしたがったRATを含む、請求項16記載の装置。
【請求項20】
前記移動局によってサポートされている前記RATのうちの少なくとも1つは、コード分割多元接続(CDMA)RATを含む、請求項18記載の装置。
【請求項21】
複数の無線アクセス技術(RAT)との通信をサポートするマルチモード移動局によるワイヤレス通信の装置において、
前記複数のRATは、少なくとも1つの短距離RATと、少なくとも1つの長距離RATとを含み、
前記移動局によってサポートされている短距離RATを介して、第1のネットワークとの第1の接続を確立する手段と、
前記移動局によってサポートされている1つ以上の長距離RATに対する信号品質測定値をとる手段と、
前記第1の接続を介して、前記信号品質測定値を送信する手段と
を具備する装置。
【請求項22】
前記第1の接続を介して、前記移動局によってサポートされている長距離RATをサポートする第2のネットワーク上で検出された、前記移動局に対するページング要求を示しているページングメッセージを受信する手段をさらに具備する、請求項21記載の装置。
【請求項23】
前記第1の接続を介して、前記ページングメッセージに応答する手段をさらに具備する、請求項22記載の装置。
【請求項24】
前記信号品質測定値は、前記移動局によってサポートされている長距離RATをサポートする第2のネットワークを介して送られた測定要求に応答して送信される、請求項21記載の装置。
【請求項25】
前記短距離RATは、IEEE802.11系列の標準規格にしたがった無線アクセス技術を含み、
前記移動局によってサポートされている短距離RATを介して、第1のネットワークとの第1の接続を確立する手段は、前記短距離RATを介して、インターネットプロトコル(IP)接続を確立する手段を備える、請求項21記載の装置。
【請求項26】
ワイヤレス通信の装置において、
移動局によってサポートされている複数の無線アクセス技術(RAT)のリストを受信する手段と、
前記RATのうちの第1のRATを介して確立された第1の接続で、前記RATのうちの第2の1つ以上のRATに対する信号品質測定値を受信する手段と
を具備する装置。
【請求項27】
前記第1の接続を介して、前記RATのうちの前記第2の1つ以上のRATのうちの1つにおいて検出された、前記移動局に対するページング要求を示しているページングメッセージを送る手段をさらに具備する、請求項26記載の装置。
【請求項28】
前記第1のRATは、IEEE802.11系列の標準規格にしたがった短距離RATを含む、請求項26記載の装置。
【請求項29】
前記移動局によってサポートされている前記RATのうちの少なくとも1つは、電気電子技術者学会(IEEE)802.16系列の標準規格のうちの1つ以上の標準規格にしたがったRATを含む、請求項26記載の装置。
【請求項30】
前記移動局によってサポートされている前記RATのうちの少なくとも1つは、コード分割多元接続(CDMA)RATを含む、請求項28記載の装置。
【請求項31】
複数の無線アクセス技術(RAT)との通信をサポートするマルチモード移動局によるワイヤレス通信のための、記憶されている命令を有するコンピュータ読取可能媒体を備える、コンピュータプログラム製品において、
前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行可能であり、
前記命令は、
前記移動局によってサポートされている短距離RATを介して、第1のネットワークとの第1の接続を確立するための命令と、
前記移動局によってサポートされている1つ以上の長距離RATに対する信号品質測定値をとるための命令と、
前記第1の接続を介して、前記信号品質測定値を送信するための命令と
を含むコンピュータプログラム製品。
【請求項32】
前記命令は、前記第1の接続を介して、前記移動局によってサポートされている長距離RATをサポートする第2のネットワーク上で検出された、前記移動局に対するページング要求を示しているページングメッセージを受信するための命令をさらに含む、請求項31記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項33】
前記命令は、前記第1の接続を介して、前記ページングメッセージに応答するための命令をさらに含む、請求項32記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項34】
前記信号品質測定値は、前記移動局によってサポートされている長距離RATをサポートする第2のネットワークを介して送られた測定要求に応答して送信される、請求項31記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項35】
前記短距離RATは、IEEE802.11系列の標準規格にしたがった無線アクセス技術を含み、
前記移動局によってサポートされている短距離RATを介して、第1のネットワークとの第1の接続を確立する命令は、前記短距離RATを介して、インターネットプロトコル(IP)接続を確立するための命令を含む、請求項31記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項36】
記憶されている命令を有するコンピュータ読取可能媒体を備える、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品において、
前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行可能であり、
前記命令は、
移動局によってサポートされている複数の無線アクセス技術(RAT)のリストを受信するための命令と、
前記RATのうちの第1のRATを介して確立された第1の接続で、前記RATのうちの第2の1つ以上のRATに対する信号品質測定値を受信するための命令と
を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項37】
前記命令は、前記第1の接続を介して、前記RATのうちの前記第2の1つ以上のRATのうちの1つにおいて検出された、前記移動局に対するページング要求を示しているページングメッセージを送るための命令をさらに含む、請求項36記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項38】
前記第1のRATは、IEEE802.11系列の標準規格にしたがった短距離RATを含む、請求項36記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項39】
前記移動局によってサポートされている前記RATのうちの少なくとも1つは、電気電子技術者学会(IEEE)802.16系列の標準規格のうちの1つ以上の標準規格にしたがったRATを含む、請求項36記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項40】
前記移動局によってサポートされている前記RATのうちの少なくとも1つは、コード分割多元接続(CDMA)RATを含む、請求項38記載のコンピュータプログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図6A】
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【図7A】
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【図7B】
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【公表番号】特表2012−503430(P2012−503430A)
【公表日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−527877(P2011−527877)
【出願日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際出願番号】PCT/US2009/056425
【国際公開番号】WO2010/033413
【国際公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】