説明

マルチユーザーMIMOシステムにおけるフィードバック情報の送受信装置及び方法とそのシステム

【課題】本発明は、受信器から伝送されるフィードバック情報の量を減少するマルチユーザー多重アンテナシステムにおけるフィードバック情報の送受信装置及び方法とそのシステムを提供する。
【解決手段】本発明は、MIMOシステムにおいて、送信器が基準CQIを決定して受信器に伝送する。送信器が基準CQIを受信すると、受信された基準CQIと送信器から受信されるストリームのCQIとを比較し、その比較結果によりストリームが受信されるチャンネルを活性又は非活性に設定する。設定されたチャンネル情報を送信器に伝送する過程からなることによって、受信器が送信器から複数のストリームを受信しても、ストリーム別にチャンネルの活性及び/又は非活性情報を送信器に伝送することで、システムの全体フィードバック量を減少することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はMIMO(Multiple Input Multiple Output)システム及びその方法に関して、特に複数の受信器から伝送されるフィードバック情報の量を減少するマルチユーザーMIMOシステムでフィードバック情報を送受信する送受信装置及び方法とそのシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、第3世代以後のシステム、すなわち第4世代システムは、無線ネットワークとコアネットワーク(Core Network)をすべてユビキタス及びシームレスな接続(Ubiquitous & Seamless connection)、高データ伝送率、開放(Openness)、ネットワーク収束(Network convergence)の特徴が備えられているシステムを称する。そして、このような第4世代システムは、高データ伝送率に焦点を合わせて大容量データ伝送が可能なように設計される。
【0003】
この第4世代システムは、一つの単一ネットワークでなく複合的なネットワーク形態を有しなければならない。すなわち、第4世代システムは、衛星ネットワーク、無線LAN(Local Area Network)、デジタルオーディオ放送(Digital Audio Broadcast:DAB)ネットワーク、デジタルビデオ放送(Digital Video Broadcast:DVB)ネットワークのように統合された形態にならなければならない。このようにすべてのネットワークが統合されると、MIMOを用いて複数の送受信器(例えば、基地局と端末機)は同時にデータ又は信号を送受信することができる。このマルチユーザーMIMOシステムは、送信器(又は基地局)にM個のアンテナを配列し、受信器(又は端末機)にN個のアンテナを配列する。このように、配列されたアンテナを使用して信号を送受信することによって、伝送率を増加することができる。
【0004】
送受信器間に備えられる複数のアンテナを通じてマルチユーザーMIMOサービスを提供するために、送信器は、複数の受信器からチャンネル品質情報(Channel Quality Information:以下、“CQI”とする)を必要とする。したがって、送信器は、複数の受信器にCQIが含まれるフィードバック情報を要求する。また、送信器は、マルチキャリア(multi-carrier)技術、マルチアンテナ(multi-antenna)技術を使用するために複数の受信器からより多い量のCQIを要求する。
【0005】
しかしながら、このようにフィードバック情報又はCQIの量の増加は、送受信器の処理量(throughput)だけでなくリソースの要求される量を増加させ、それによって、システム全体の性能が低下する。このような問題点を克服するための従来の方法としては、予め定められたしきい値より高いCQIを有するユーザーだけがCQIをフィードバックする方法が提案された。これは、チャンネル状態が比較的良いユーザーのみがCQIフィードバックを遂行するため、フィードバックオーバーヘッドをある程度減少することができるが、CQIをそのままフィードバックするので相変らずフィードバックオーバーヘッドが存在するという問題点があった。
【0006】
したがって、マルチユーザーMIMOシステムで要求されるフィードバック情報の量を減少することによって、システム性能を向上させる改善された送受信装置及び方法が要求される。
【非特許文献1】Dongwoo Kim and In-Ho Lee, “On Capacity of Quality-Based Channel-State Reporting in Mobile Systems With Greedy Transmission Scheduling”, IEEE Transactions on Communications, vol.54, NO.6 JUN. 2006.
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、上記した従来技術の問題点を解決するために、本発明の目的は、フィードバック情報の量を減少させることによって、システム性能を向上させるマルチユーザーMIMOシステムにおける送受信装置及び方法とそのシステムを提供することにある。
【0008】
また、本発明の目的は、チャンネル当たり1ビットでCQIをフィードバックするためのマルチユーザーMIMOシステムにおけるCQI送受信装置及び方法とそのシステムを提供することにある。
【0009】
さらに、本発明の目的は、複数の受信器から受信されたCQIを用いて送信器がCQIの統計的分布を知っている場合と、その統計的分布を知っていない場合に対して基準CQIを決定する送信器と、前記送信器のフィードバック情報受信装置及び方法を提供することにある。
【0010】
本発明の目的は、送信器から受信された基準CQIと受信されるストリームのCQIとを比較し、その比較結果により該当チャンネルの活性(ON)及び/又は非活性(OFF)を設定する受信器と、前記受信器のフィードバック情報送信装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記のような目的を達成するために、本発明は、多重入出力(Multiple Input Multiple Output:MIMO)システムにおけるフィードバック情報を受信する送信器であって、受信器に基準CQI(Channel Quality Information)を伝送した後に、前記受信器からチャンネル設定情報を受信し、前記受信されたチャンネル設定情報によって前記受信器のチャンネル状態を検出するチャンネル状態検出器と、前記検出されたチャンネル状態を用いて複数アンテナのビームフォーミングを制御する制御部とを含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、MIMOシステムにおける送信器のフィードバック情報受信方法であって、受信器の複数チャンネルに適用されるための基準CQIを決定する段階と、前記決定された基準CQIを前記受信器に伝送する段階と、前記受信器から前記チャンネルの設定情報を受信する段階とを有することを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明は、MIMOシステムにおけるフィードバック情報を送信する受信器であって、送信器から受信される各ストリームのCQIを測定するチャンネル品質測定部と、前記ストリームのCQIと前記送信器から受信される基準CQIとを比較し、前記比較結果によって該当チャンネルを設定する制御部と、前記比較結果を送信器に伝送する送信部とを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明は、MIMOシステムにおける受信器のフィードバック情報送信方法であって、送信器から基準CQIを受信する段階と、前記受信された基準CQIと前記送信器から受信されるストリームのCQIとを比較する段階と、前記比較結果によるチャンネル状態情報を生成して前記送信器に伝送する段階とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、受信器が送信器から複数のストリームを受信しても、ストリーム別にチャンネルの活性及び/又は非活性情報を送信器に伝送することで、全体フィードバック情報の量を減少する効果がある。また、フィードバック情報の量を減少させることによって、システム性能を向上し、送受信器の処理量を高めることができる効果もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
下記に、当該技術分野で、本発明の実施形態が、その技術的思想から外れない限り、多様な変形が可能であることは自明なことであろう。また、本発明に関連した公知の機能又は構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断された場合に、その詳細な説明を省略する。
【0018】
後述する説明において、本発明の実施形態は、フィードバック情報の量を縮めることによってシステム性能を高めるマルチユーザーMIMOシステムを提供する。また、本発明の実施形態は、CQIの統計的分布を知っている場合と知っていない場合に基準CQIを決定するための送信器と、それによる方法を提供する。なお、本発明の実施形態は、送信器から受信された基準CQIと受信されるストリームのCQIとを比較して該当チャンネルの活性(ON)及び/又は非活性(OFF)を設定し、設定されたチャンネル状態情報を送信器に伝送する受信器とそれによる方法を提供する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態によるマルチユーザーMIMOシステムの構成を示す。
【0020】
図1を参照すると、本発明の実施形態によるマルチユーザーMIMOシステムは、送信器(又は基地局)100と、複数の受信器(又は端末機)200,300とを含む。
【0021】
送信器は、ユーザー選択部150と、単一(unitary)ビームフォーミング部160とを含む。送信器100は、入力される複数のユーザーデータUser,User,…,Userのプリコーディング過程を遂行し、複数のアンテナを通じてプリコーディングされたユーザーデータを放送する。受信器は、各々複数の受信アンテナを通じて放送されたデータを受信し、この受信されたデータを格納或いは再生する。
【0022】
したがって、送信器は、このシステムで送受信器間のマルチユーザーMIMOサービスを提供し、フィードバック情報量を減少させるために受信器に基準CQIを放送する。基準CQIは、受信器のチャンネルを活性又は非活性状態に設定するために使用されるしきい値である。この基準CQIを受信すると、各受信器は、受信された基準CQIと以後に受信されるストリームに該当するチャンネルのCQIとを比較し、その比較結果により該当チャンネルを活性/非活性(すなわち、ON/OFF)に設定し、活性/非活性信号又はON/OFF信号を送信器に伝送する。活性(Activation)信号は該当する通信チャンネルのCQIが基準CQI以上である場合を示し、非活性(Inactivation)信号は該当する通信チャンネルのCQIが基準CQIより小さい場合を示す。
【0023】
複数の受信器から活性/非活性信号を受信すると、送信器は、受信された活性/非活性信号に基づいてチャンネルマトリックスを生成し、この生成されたチャンネルマトリックスを用いて複数の受信器にストリームを伝送する。
【0024】
このような動作を遂行するために、送信器は、システム環境に応じて基準CQIを適切に設定しなければならない。設定方法は、送信器が統計的分布を知っている場合に基準CQIを設定する方法Aと、送信器が統計的分布を知っていない場合に基準CQIを設定する方法Bに分けられる。
【0025】
また、送信器は、CQIにより受信器をグループ化することができる。すなわち、送信器は、セルの境界領域又は陰影領域に位置し、悪いCQIを有する受信器をグループ化し、或いは良いCQIを有する受信器をグループ化することができる。
【0026】
図2は、本発明の実施形態によるマルチユーザーMIMOシステムのフィードバック方法を示すフローチャートである。
【0027】
図2を参照すると、送信器及び受信器は、複数のアンテナを有し、これらアンテナを通じてマルチユーザーMIMOサービスが提供/受信される。複数のアンテナを含むマルチアンテナシステムにおいて、送信器は、複数のストリームを受信器に伝送する(ステップS100)。このストリームは、一つ又はそれ以上のアンテナを通じて受信器に伝送されることができる。
【0028】
このように送信器から複数のストリームが受信されると、受信器は、受信されたストリームの中でチャンネル利得が最も高いストリームに該当するチャンネルの品質が含まれたフィードバック情報を送信器にフィードバックする(ステップS102)。このフィードバック情報は、これらストリームの中で最高品質を有するストリームのインデックス情報とそのときのCQIを含む。
【0029】
その後、送信器は、セル内のすべての受信器に基準CQIを伝送する(ステップS104)。この基準CQIは、送受信器間の円滑な信号送受信のために送信器又は受信器によって測定又は決定されることができ、或いは高いシステム性能のために柔軟に設定することができる。この基準CQI値は、すべての受信器に共通的に適用され、或いは各受信器又は各受信器グループに別々に適用されることができる。基準CQIの値を決定する技術は、下記に説明する。ステップS104で基準CQIを受信した場合に、受信器は、受信された基準CQIと受信器に含まれたアンテナ別に受信されるストリームを用いる通信チャンネルのCQIとを比較する(ステップS106)。各アンテナ別通信チャンネルのCQIは、送信器が周期的に伝送するパイロット信号に基づいて測定され、或いは送信器から受信されるストリームに基づいて測定されることができる。このように、アンテナ別に通信チャンネルのCQIを測定した後に、受信器は、受信器に含まれたアンテナ別にチャンネル品質を周期的に測定することができる。
【0030】
ステップS106で、受信された基準CQIとアンテナ別に受信されるストリームに該当するチャンネルのCQIとを比較した後に、受信器は、その比較結果によりチャンネル状態を設定する(ステップS108)。ここで、“チャンネル状態を設定する”とは、上記の比較結果により送受信チャンネルの活性/非活性を設定することを意味する。チャンネル状態を活性に設定する過程は、送信器と該当アンテナのチャンネルを接続させて通信を遂行する過程を意味する。また、チャンネル状態を非活性に設定する過程は、送信器と該当アンテナのチャンネルを解除(又は非接続)して通信を不可能にし、或いは基準CQIを該当ストリームのCQIに設定する過程を意味する。
【0031】
活性は、該当ストリームのCQI値が予め設定されたCQI値以上であるため、該当ストリームが予め設定されたCQI値として使用可能であることを示す。非活性は、該当ストリームのCQI値が予め設定されたCQI値より小さいため、該当ストリームのCQI値が予め設定されたCQI値として使用することができないことを示し、或いはCQI値がストリームスケジューリングに参加できないことを示す。例えば、所定ストリームのCQI値が前記基準CQIより大きい自然数(すなわち、実数値は基準CQIと同じであるが、小数値だけ基準CQIより大きい場合)であると、小数値を除去した自然数(すなわち、基準CQIと同一の整数)を該当ストリームのCQIとして設定する。
【0032】
このように、通信チャンネルのCQIが基準CQI以上である場合に、受信器は、チャンネル状態を活性に設定する。しかしながら、通信チャンネルのCQIが基準CQIより小さい場合に、受信器は、チャンネル状態を非活性に設定する。
【0033】
ステップS108を遂行した後に、受信器は、設定されたチャンネル状態を示す活性/非活性信号を送信器に伝送する(ステップS110)。この活性/非活性信号の個数は、受信器により一つであり、或いはこの受信器に含まれたアンテナのチャンネル状態によりアンテナの個数と同一でありうる。そして、このような活性/非活性信号は1ビットのサイズである。
【0034】
複数の受信器から活性/非活性信号が受信されると、送信器は、受信された活性/非活性信号に該当するチャンネルを用いてストリームを一つ以上の受信器に伝送し、各受信器から受信された活性/非活性信号によりマルチユーザーMIMOサービスを遂行する(ステップS112)。
【0035】
図3は、本発明の実施形態によるマルチユーザーMIMOシステムにおける活性/非活性スイッチングフィードバック技術の一例を示すブロック構成図である。
【0036】
図3を参照すると、受信器は、送信器から複数のストリームを受信し、受信されたストリームの中で最大CQIを有するストリームを検出する。図示のように、第1のストリームのCQIが1.5で、第2のストリームのCQIが4で、第3のストリームのCQIが2.5で、第4のストリームのCQIが2であると仮定する。受信器は、受信されたCQI値の中で最高のCQI=4を基地局に伝送する。その後、送信器から複数の技術によって検出された基準CQIが受信されると、受信器は、複数のストリームのCQIと受信された基準CQIとを比較し、その比較結果に基づいて活性/非活性信号を送信器に伝送する。すなわち、図示のように、受信器は、CQI=1.5の第1のストリームである場合に非活性信号を送信器に伝送し、CQI=2.5の第3のストリームである場合に活性信号を送信器に伝送し、CQI=2の第4のストリームである場合に活性信号を送信器に伝送する。上述したように、マルチユーザーMIMOシステムにおいて、フィードバック情報の量を減少するための活性/非活性スイッチングフィードバック技術について説明し、このシステムに適用される送受信器は後述する。
【0037】
図4は、本発明の実施形態によるマルチユーザーMIMOシステムにおいて、送信器のフィードバック情報受信装置を示すブロック構成図である。
【0038】
図4を参照すると、送信器は、複数の受信器から受信されたCQIに基づいて受信器別にチャンネル状態を検出するためのチャンネル状態検出部110と、検出されたチャンネル状態により複数のアンテナを通じて伝送されるようにストリームのプリコーディング及び多重出力を制御する制御部120と、複数のストリームを符号化及び変調のための符号化及び変調部130と、符号化及び変調された複数ストリームを複数のアンテナを通じて多重出力する多重出力部140とを含む。
【0039】
また、送信器は、複数の受信器に適用されるための基準CQIを格納し、複数の受信器から受信されるチャンネル状態情報を格納するためのメモリ(図示せず)を含む。そして、制御部120は、次に後述する方法AとBを用いて基準CQIを決定し、この基準CQIを受信器に伝送するためのモジュールを含む。
【0040】
まず、送信器は、下記の2つの方法(A、B)のうちいずれか一つを用いて基準CQI値を設定する。
【0041】
送信器によって基準CQIを決定する方法は、送信器がCQIの統計的分布を知っている場合とCQIの統計的分布を知っていない場合の2つの方法A、Bに分けられる。
【0042】
A.CQIの統計的分布を知っている場合
【0043】
CQIの統計的分布を知っている場合に、送信器は次の<数1>を用いて基準CQIを定めることができる。
【0044】
【数1】

【0045】
<数1>において、CQIreferenceは基準CQIを、αは送信器が与えられたCQIを活性として決定する確率(CQI acceptance rate)をそれぞれ示し、送信器によって予め設定されている。すなわち、送信器は、確率αを調節することによって与えられたCQIを活性に設定することができる。例えば、<数1>で、α=0.7は、すべてのCQIに基準CQI(すなわち、CQIreference)以上であるCQIの比率を70%に設定することを意味する。このように、送信器は、確率αを調節することによって基準CQIを決定することができる。
【0046】
この確率αは、ユーザーの数又は各受信器のアンテナ数に影響を受けることができる。すなわち、ユーザー数が少ない場合に、送信器は基準CQI値を低く設定するために確率αを高く設定し、ユーザー数が多い場合に、送信器は基準CQI値を高く設定するために確立αを低く設定することによって、システムの性能が向上する。このように、確率αは調節が可能である。基準CQIを低く設定することによって、送信器は、複数のユーザー又は複数のアンテナと通信を遂行することができる。
【0047】
B.CQIの統計的分布を知っていない場合
【0048】
送信器が、CQIの統計的分布を知っていない場合に、複数のユーザー又は複数のアンテナから受信される活性率を用いて基準CQIを調節することができる。例えば、ユーザーから受信される活性率が高い場合に、送信器は、基準CQI値を高くする。それに対して、活性率が低い場合に、送信器は、基準CQI値を低くしてシステムの性能を向上させる。
【0049】
<数2>は、送信器がCQIの統計的分布を知っていない場合に、基準CQI値を時間により調節するために使用されることができる。
【0050】
【数2】

【0051】
<数2>を利用すれば、送信器は、特定時間(t+1)で使用される基準CQIを計算することができる。<数2>において、
【0052】
【数3】

【0053】
は時間t+1で使用される基準CQIを、αtargetはシステムが目標とする活性率を、α(t)は時間tで一つ以上の受信器が実際に報告した活性率を、それぞれ示す。さらに、wは時間により基準CQIの変化幅を決定するために使用される定数(constant)を示す。
【0054】
このように<数2>を利用すれば、送信器がCQIの統計的分布を知っていなくても特定時間でシステムが目標とする活性率を達成することができる。
【0055】
上記のような方法で基準CQIを決定した後に、制御部120は基準CQIを受信器に伝送する。
【0056】
その後、送信器は受信器にストリームを伝送し、受信器は受信されたストリームに基づいて各ストリームのCQIを送信器に伝送する。送信器に含まれたチャンネル状態検出部110は、受信器からストリーム別CQIを受信する。このCQIは、複数の受信器から受信され、各受信器が受信されたストリームに基づいて設定したチャンネルの情報を含む。すなわち、CQIは、チャンネルが活性に設定されていることを示すON情報と、チャンネルが非活性に設定されていることを示すOFF情報を含む。
【0057】
チャンネル状態の活性又は非活性を示す情報が受信されると、送信器は、受信器に含まれた複数アンテナのチャンネル状態を検出し、検出された結果を制御部120に提供する。制御部120は、複数のストリームを伝送制御する。すなわち、入力される複数のストリームを複数の受信器に伝送するために、制御部120は、入力される複数のストリームをプリコーディングし、受信器から受信された活性及び/又は非活性信号によってチャンネルマトリックスを生成する。また、制御部120は、多重出力部140を通じてプリコーディングされたストリームを複数の受信器に伝送するために送信器に含まれたアンテナのビームを形成する。その後、制御部120は、ビームフォーミングアンテナを通じてストリームを複数の受信器に伝送する。
【0058】
図5は、本発明の実施形態によるマルチユーザーMIMOシステムにおいて、送信器のフィードバック情報送受信方法を示すフローチャートである。
【0059】
図5を参照すると、送信器は、受信器に適用するためにしきい値、基準CQIが予め設定されていると仮定する。上述したように、基準CQIは、上記の方法A、Bの少なくとも一つを用いて設定され、或いは各受信器のユーザーによって設定されることができる。
【0060】
同図に示すように、送信器は、ステップS200で、受信器にストリームを伝送する。伝送されるストリームは、送信器の一つのアンテナを通じて一つずつ伝送され、或いは送信器の複数アンテナを通じて同時に伝送されることができる。このように、送信器から伝送されるストリームは一つ以上の受信器に伝送される。このストリームを受信すると、受信器は、受信されたストリームを通じてアンテナ別又はチャンネル別にチャンネル品質を測定する。その後、受信器は、測定された品質の中で最高の品質値、すなわち受信されるストリームの中で最高のチャンネル利得を有するストリームのCQI値を検出し、検出された品質値を送信器に伝送する。受信器から最高のチャンネル利得を有するストリームのCQIを受信すると、送信器は、基準CQIを受信器に伝送する(ステップS202、S204)。
【0061】
基準CQIは、受信器別に各々送信器に設定されており、或いは上記の方法A、Bの少なくとも一つを用いて決定することができる。なお、基準CQIは、チャンネル伝送状態、システム状態、及び受信器の優先順位により調節可能である。
【0062】
基準CQIは、ステップS202で受信されたCQI値に該当する最高のチャンネル利得ストリームを除き、残りのストリームに適用される。すなわち、基準CQIが受信されると、受信器は、残りのストリームのCQIと受信された基準CQIとを比較し、その比較結果を送信器に伝送する。この残りのストリームは、一つのアンテナを通じて受信器に受信され、或いはストリーム別に複数のアンテナを通じて受信されることができる。
【0063】
例えば、基準CQI値と残りのストリーム各々のCQIとを比較した結果、基準CQI値が各ストリームのCQIより小さければ、受信器は活性信号を送信器に伝送する。しかしながら、基準CQI値が各ストリームのCQI以上であれば、受信器は非活性信号を送信器に伝送する。
【0064】
ステップS206で、活性/非活性信号、すなわちチャンネル状態情報が受信器から受信されると、送信器は、ステップS208で、受信されたチャンネル状態情報によりアンテナビームフォーミングを遂行する。アンテナビームフォーミングを遂行する過程は、送信器が送信器に含まれた複数のアンテナのうち、より高いチャンネル品質又はデータ伝送率を有するアンテナを使用するという意味を含む。
【0065】
ステップS208で、アンテナビームフォーミングが形成された後に、送信器は、ステップS210で、ビームフォーミングアンテナを通じてストリームを受信器に伝送する。
【0066】
図6は、本発明の実施形態によるマルチユーザーMIMOシステムにおいて、受信器のフィードバック情報送受信装置を示すブロック構成図である。
【0067】
図6を参照すると、受信器200は、送信器から受信されたストリームを通じてチャンネル別に品質を測定するためのチャンネル品質測定部210と、測定されたチャンネル別品質値、すなわち各チャンネルの測定されたCQIと基準CQIとを比較する制御部220と、基準CQI及び制御部220からの比較結果値を格納するメモリ230と、送信器から受信されたストリームを多重受信する多重受信部240と、受信されたストリームを復号化及び復調する復号化及び復調部250とを含む。また、受信器は、比較結果を送信器に伝送するための送信部(図示せず)を含む。
【0068】
下記に、一つの受信器に基づいて次の動作を説明するが、説明される動作は、送信器から基準CQIを受信したすべての受信器又は送信器のサービス領域内のすべての受信器に対しても同一に適用されることができることは自明である。また、すべての本発明で提案することによってフィードバック情報を生成し、この生成されたフィードバック情報を送信器に伝送する。
【0069】
図6を参照すると、送信器は受信器にMIMOサービスを提供する。このように多重アンテナサービスを提供するために送信器と受信器は、複数のアンテナを備えることができる。すなわち、受信器は、複数のアンテナを通じてそれぞれのストリームを受信する。
【0070】
チャンネル品質測定部210は、各アンテナ別に受信されたストリームを通じてダウンリンクチャンネルの品質(すなわち、CQI)を測定する。又は、チャンネル品質測定部210は、受信されるすべてのストリームの中で最高のチャンネル品質を有するストリームを通じてCQIを測定することができる。そして、チャンネル品質測定部210は、ストリーム別に測定されたCQIを制御部220に伝送する。ストリーム別に測定されたCQIを受信すると、制御部220は、それぞれ測定されたCQIと基準CQI値とを比較する。送信器から受信された基準CQIは、受信器に含まれたアンテナの活性又は非活性の設定可否を決定するためのしきい値である。
【0071】
このように各ストリームのCQIと基準CQI値とを比較した後に、基準CQIがストリームのCQI以上であると、制御部220は、ストリームが受信されたチャンネルを非活性(すなわち、OFFモード)に設定する。制御部220は、設定された結果による非活性信号をメモリ230に格納する。しかしながら、基準CQIがストリームのCQIより小さければ、制御部220は、ストリームが受信されたチャンネルを活性(すなわち、ONモード)に設定する。同様に、制御部220は、設定された結果による活性信号をメモリ230に格納する。
【0072】
制御部220は、各ストリーム別に活性又は非活性信号を一つずつ比較してメモリに格納することができ、或いはすべてのストリームの比較結果が完了すると、すべてのストリームの活性又は非活性信号をメモリに格納することができる。
【0073】
その後、各ストリーム又はすべてのストリームの比較が完了する場合に、制御部220は、メモリ230に格納された活性及び/又は非活性信号を送信器に伝送する。
【0074】
以下、本発明の実施形態による受信器における活性/非活性信号を伝送する方法は、ストリーム別に生成された活性/非活性信号を一つずつ伝送する方法Cと、すべてのストリームの活性/非活性信号を同時に伝送する方法Dに分けられる。
【0075】
C.ストリーム別に生成された活性/非活性信号を各々伝送する場合
【0076】
以下に、図7Aを参照して、本発明の実施形態によるマルチユーザーMIMOシステムにおいて、受信器のフィードバック情報送受信方法を詳細に説明する。
【0077】
送信器から基準CQIが受信されると、受信器は、受信された基準CQIと送信器から受信される各ストリームのCQIとを比較する(ステップS300、S302)。各ストリームは、受信器の一つのアンテナを通じて受信され、或いは受信器に備えられた複数のアンテナを通じて受信されることができる。この基準CQIは、各ストリームに共通的に適用される。
【0078】
受信された基準CQIが送信器から受信されるストリームのCQI以上であると、受信器は、ストリームが受信されたチャンネルを非活性に設定する(ステップS304、S306)。チャンネルを非活性に設定する過程は、受信器が送信器から該当チャンネルを通じてストリームをこれ以上受信しないことを意味する。このように、ストリームの追加受信を避けるために、受信器は、ステップS306で設定された結果によって非活性信号(すなわち、OFF信号)を生成する。
【0079】
しかしながら、ステップS304で受信された基準CQI値が送信器から受信される各ストリームのCQIより小さいと、受信器は、ストリームが受信されたチャンネルを活性に設定する(ステップS304、S310)。ステップS310でチャンネルが活性に設定された後に、受信器は、ステップS312の設定結果による活性信号(すなわち、ON信号)を生成する。
【0080】
受信器は、ステップS308、S312に生成された活性又は非活性信号を送信器に伝送する(ステップS314)。ステップS314が完了すると、受信器は、すべてのストリームに対してステップS304〜S314が全く遂行されたか否かをチェックする(ステップS316)。すなわち、受信器は、受信されるすべてのストリームに対して基準CQIと各ストリームのCQIとを比較する。ステップS316で、基準CQIと各ストリームのCQIとの比較が完了しないと、受信器は、ステップS304に戻る。
【0081】
D.すべてのストリームの活性/非活性信号を同時に伝送する場合
【0082】
以下に、図7Bを参照して、本発明の実施形態によるマルチユーザーMIMOシステムにおいて、受信器のフィードバック情報送受信方法を詳細に説明する。
【0083】
図7Bを参照すると、本発明による受信器のすべてのストリームの活性/非活性信号を同時に伝送するように提案された方法は、ステップS300〜S306及びステップS310に示す図7Aの方法と同様である。
【0084】
図7Bにおいて、受信された基準CQIと該当するストリームのCQIとを比較した後に、ステップS400で、受信された基準CQIがストリームのCQI以上である場合に、受信器は、ストリームが受信されたチャンネルを非活性に設定する(ステップS402〜S406)。ステップS406で、ストリームが受信されたチャンネルを非活性に設定した後、受信器は、設定された結果によりストリーム別に生成された非活性信号をメモリに格納する(ステップS408)。しかしながら、受信された基準CQIがストリームのCQIより小さければ、受信器は、ストリームが受信されたチャンネルを活性に設定する(ステップS410)。ステップS410で、ストリームが受信されたチャンネルを活性に設定した後に、受信器は、設定された結果によりストリーム別に生成された活性信号を上記メモリに格納する(ステップS412)。
【0085】
すべてのストリームに対してステップS404〜S412を遂行した後に、受信器は、メモリに格納された活性/非活性信号を送信器に伝送する(ステップS414)。
【0086】
以上、本発明の詳細な説明においては具体的な実施形態に関して説明したが、特許請求の範囲を外れない限り、形式や細部についての様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。したがって、本発明の範囲は、前述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の実施形態によるマルチユーザーMIMOシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態によるマルチユーザーMIMOシステムのフィードバック方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態によるマルチユーザーMIMOシステムにおける活性/非活性スイッチングフィードバック技術の一例を示すブロック構成図である。
【図4】本発明の実施形態によるマルチユーザーMIMOシステムにおいて、送信器のフィードバック情報受信装置を示すブロック構成図である。
【図5】本発明の実施形態によるマルチユーザーMIMOシステムにおいて、送信器のフィードバック情報送受信方法を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態によるマルチユーザーMIMOシステムにおいて、受信器のフィードバック情報送受信装置を示すブロック構成図である。
【図7A】本発明の実施形態によるマルチユーザーMIMOシステムにおいて、受信器のフィードバック情報送受信方法を示すフローチャートである。
【図7B】本発明の実施形態によるマルチユーザーMIMOシステムにおいて、受信器のフィードバック情報送受信方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0088】
110 チャンネル状態検出部
120 制御部
130 符号化及び変調部
140 多重出力部
150 ユーザー選択部
160 単一ビームフォーミング部
200 受信器
210 チャンネル品質測定部
220 制御部
230 メモリ
240 多重受信部
250 復号化及び復調部
300 受信器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多重入出力(Multiple Input Multiple Output:MIMO)システムにおけるフィードバック情報を受信する送信器であって、
受信器に基準CQI(Channel Quality Information)を伝送した後に、前記受信器からチャンネル設定情報を受信し、前記受信されたチャンネル設定情報によって前記受信器のチャンネル状態を検出するチャンネル状態検出器と、
前記検出されたチャンネル状態を用いて複数アンテナのビームフォーミングを制御する制御部と、
を含むことを特徴とする送信器。
【請求項2】
前記基準CQIは、
送信器が複数の受信器から受信されるCQIの統計的分布を知っている第1の場合と、前記CQIの統計的分布を知っていない第2の場合に対して異なるように決定されることを特徴とする請求項1記載の送信器。
【請求項3】
前記第1の場合に、前記基準CQIは、
前記統計的分布に該当するCQIより少ない確率が予め設定されたチャンネルの活性率と実際に同一になる場合に決定されることを特徴とする請求項2記載の送信器。
【請求項4】
前記第2の場合に、所定時間(t+1)で前記基準CQIは、
前記送信器が目標とするチャンネル活性率から所定時間tで受信された受信器から受信した実際活性率を減算し、前記減算した値と時間により基準CQIの変化幅を決定する値とを乗算し、前記乗算した値に前記所定時間tで使用した基準CQIを加算して決定されることを特徴とする請求項2記載の送信器。
【請求項5】
前記チャンネル設定情報は、
前記受信器のチャンネル状態により活性及び/又は非活性状態を示す情報を含むことを特徴とする請求項1記載の送信器。
【請求項6】
MIMOシステムにおける送信器のフィードバック情報受信方法であって、
受信器の複数チャンネルに適用されるための基準CQIを決定する段階と、
前記決定された基準CQIを前記受信器に伝送する段階と、
前記受信器から前記チャンネルの設定情報を受信する段階と、
を有することを特徴とする送信器のフィードバック情報受信方法。
【請求項7】
前記設定情報が受信されると、前記受信器のアンテナ別チャンネル状態を検出し、前記検出されたアンテナ別チャンネル状態を用いて送信器のアンテナビームを形成する段階をさらに有することを特徴とする請求項6記載の送信器のフィードバック情報受信方法。
【請求項8】
前記基準CQIは、
送信器が複数の受信器から受信されるCQIの統計的分布を知っている第1の場合と、前記CQIの統計的分布を知っていない第2の場合によって異なるように決定されることを特徴とする請求項6記載の送信器のフィードバック情報受信方法。
【請求項9】
前記第1の場合に、前記基準CQIは、
前記統計的分布に該当するCQIより少ない確率が予め設定されたチャンネルの活性率と実際に同じになるときに決定されることを特徴とする請求項8記載の送信器のフィードバック情報受信方法。
【請求項10】
前記第2の場合に、所定時間(t+1)で前記基準CQIは、
前記送信器が目標とするチャンネル活性率から所定時間tで受信された受信器から受信した実際活性率を減算し、前記減算した値と時間により基準CQIの変化幅を決定する値を乗算し、前記乗算した値に前記所定時間tで使用した基準CQIを加算して決定されることを特徴とする請求項8記載の送信器のフィードバック情報受信方法。
【請求項11】
前記設定情報は、
前記受信器のチャンネル状態により活性及び/又は非活性状態を示す情報を含むことを特徴とする請求項6記載の送信器のフィードバック情報受信方法。
【請求項12】
前記第1の場合に、前記基準CQIは、次の式を用いて計算されることを特徴とする請求項8記載の送信器のフィードバック情報受信方法。
【数1】

ここで、CQIreferenceは基準CQIを、αは送信器が与えられたCQIを活性として決定するようになる予め貯蔵された確率を、それぞれ示す。
【請求項13】
前記第2の場合に、前記基準CQIは、次の式を用いて計算されることを特徴とする請求項8記載の送信器のフィードバック情報受信方法。
【数2】

ここで、
【数3】

は時間t+1で使用される基準CQIを、αtargetはシステムが目標とする活性率を、α(t)は前記時間tで一つ以上の受信器が報告した活性率を、wは時間により基準CQIの変化幅を決定する定数を、それぞれ示す。
【請求項14】
MIMOシステムにおけるフィードバック情報を送信する受信器であって、
送信器から受信される各ストリームのCQIを測定するチャンネル品質測定部と、
前記ストリームのCQIと前記送信器から受信される基準CQIとを比較し、前記比較結果によって該当チャンネルを設定する制御部と、
前記比較結果を送信器に伝送する送信部と、
を含むことを特徴とする受信器。
【請求項15】
前記制御部は、
前記ストリームのCQIが前記基準CQI以上であると、前記ストリームのチャンネルを活性状態に設定することを特徴とする請求項14記載の受信器。
【請求項16】
前記制御部は、
前記ストリームのCQIが前記基準CQIより小さければ、前記ストリームのチャンネルを非活性状態に設定することを特徴とする請求項14記載の受信器。
【請求項17】
前記制御部は、
前記比較結果によってチャンネル状態情報を生成して前記送信器に伝送することを特徴とする請求項14記載の受信器。
【請求項18】
前記チャンネル状態情報は1ビットであることを特徴とする請求項17記載の受信器。
【請求項19】
MIMOシステムにおける受信器のフィードバック情報送信方法であって、
送信器から基準CQIを受信する段階と、
前記受信された基準CQIと前記送信器から受信されるストリームのCQIとを比較する段階と、
前記比較結果によるチャンネル状態情報を生成して前記送信器に伝送する段階と、
を有することを特徴とする受信器のフィードバック情報送信方法。
【請求項20】
前記受信された基準CQIと前記ストリームのCQIとの比較により、該当チャンネルを活性又は非活性のうち少なくとも一つに設定する段階をさらに有することを特徴とする請求項19記載の受信器のフィードバック情報送信方法。
【請求項21】
前記チャンネル状態情報は、
前記基準CQIが前記ストリームのCQI以上であると、前記ストリームが受信されたチャンネルを非活性に設定することを特徴とする請求項19記載の受信器のフィードバック情報送信方法。
【請求項22】
前記チャンネル状態情報は、
前記基準CQIが前記ストリームのCQIより小さければ、前記ストリームが受信されたチャンネルを活性に設定することを特徴とする請求項19記載の受信器のフィードバック情報送信方法。
【請求項23】
送受信CQIのためのMIMOシステムであって、
受信器に複数のストリームと基準CQIを伝送し、前記受信器からチャンネル状態情報が受信されると、前記受信されたチャンネル状態情報によってアンテナビームを形成する送信器と、
前記基準CQIと前記ストリームのCQIとを比較し、その比較結果により、該当チャンネルを活性及び/又は非活性の少なくとも一つに設定し、チャンネル状態情報を生成して前記送信器に伝送する受信器と、
を含むことを特徴とするMIMOシステム。
【請求項24】
前記送信器は、
基準CQIが統計的分布に該当するCQIより少ない確率が予め設定されたチャンネルの活性率と同じになる場合に、所定時間(t+1)で前記送信器が目標とするチャンネル活性率から所定時間tで一つ以上の受信器から受信した実際活性率を減算し、前記減算値と時間にしたがって基準CQIの変化幅を決定するために使用される値を乗算し、前記乗算値に前記所定時間tで使用される基準CQIを加算して前記基準CQIを決定することを特徴とするMIMOシステム。
【請求項25】
前記送信器は、
セルの境界領域や陰影領域に位置してCQIが悪い受信器又はCQIが良い受信器の少なくとも一つをグループ化し、前記グループ化された受信器に共通の基準CQIを伝送することを特徴とする請求項23記載のMIMOシステム。
【請求項26】
MIMOシステムのCQI送受信方法であって、
受信器から受信されるCQIを用いて基準CQIを決定して前記受信器に伝送する段階と、
前記基準CQIを受信すると、前記基準CQIと前記送信器から受信されるストリームのCQIとを比較する段階と、
前記比較結果により、前記ストリームが受信されるチャンネルを活性又は非性の少なくとも一つに設定し、前記設定されたチャンネル情報を前記送信器に伝送する段階と、
を有することを特徴とするCQI送受信方法。
【請求項27】
前記基準CQIは、
統計的分布に該当するCQIより少ない確率が予め設定されたチャンネルの活性率と同じになる場合に、所定時間(t+1)で前記送信器が目標とするチャンネル活性率から所定時間tで一つ以上の受信器から受信した実際活性率を減算し、前記減算した値と時間により基準CQIの変化幅を決定するために使用される値を乗算し、前記乗算値に前記所定時間tで使用される基準CQIを加算して決定されることを特徴とする請求項26記載のCQI送受信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【公開番号】特開2008−54313(P2008−54313A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−214021(P2007−214021)
【出願日】平成19年8月20日(2007.8.20)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【出願人】(503434302)財団法人ソウル大学校産学協力財団 (32)
【氏名又は名称原語表記】Seoul National University Industry Foundation
【住所又は居所原語表記】San 4−2, Bongchun−dong, Kwanak−gu, Seoul, Korea
【Fターム(参考)】