説明

マルチレベル仮想キーボードを含む通信装置

本発明は、文字入力及び画像表示のための共用とされた入力および表示装置を備える通信装置及び前記文字入力及び画像表示を制御する方法に関する。装置は、ポインタが入力および表示装置から第1の所定の距離内にある状態をセンサにより検出可能であり、且つポインタが検出されると制御ユニットが第1の表示モードから第2の表示モードに表示モードを変更する第1の制御信号を生成するように構成される制御ユニットと、近接センサとを備える。第2の表示モードは、ポインタが表示装置から第1の所定の距離より大きく後退するまで維持される。この場合、制御ユニットは、第2の表示モードから第1の表示モードに表示モードを変更する第2の制御信号を生成するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置の分野に関し、特に文字入力と画像表示のための共用とされた入力および表示ユニットを備える通信装置に関する。また、本発明は、通信装置において文字の入力及び表示を制御する方法に更に関する。本発明は、表示を目的とした限られた領域を有する通信装置に関連して使用されるのが好ましい。
【背景技術】
【0002】
例えば携帯電話等の通信装置は、物理的なキーボード又はキーパッド及びある種の表示装置等のMMI(マンマシンインタフェース)、例えば従来のTFT表示装置、共用とされたTFT仮想キーボード/表示装置、あるいは他のあらゆる種類の入力および表示装置の組合せを提供してもよい。
【0003】
最も広範に使用されている英字キーボードの配列はQWERTY配列であるが、AZERTY配列又はDVORAC配列等他にも多くの配列がある。上述したように、英字キーボードの配列は、数値キーパッドの配列と組み合わせて示されることが多い。
【0004】
一般的な配列において、数字1〜9及び0は英字キーの上に位置付けられる。共用とされた英字キーボードと数値キーパッドを含む携帯通信装置も知られている。
【0005】
通信装置の中には、複数の英字をある特定のキーに割り当てることにより数値キーの数を減少するより少ない数の英字キーボードを内蔵するものもある。そのような装置において、最初のキー打ちでは対象となる文字のリストを表示し、後続のキー打ちではリストをスクロールして選択する。ここで、各キーはより大きくてもよいが、一般に文字等を入力するのに必要なキー打ち回数は、従来の配列を有する装置を操作するのに必要なものと比較して増加する。
【0006】
他の通信装置は、キー打ちの順序を解析し且つ文字列又は単語を提案する曖昧さ回避エンジンを含んでもよい。曖昧さ回避エンジンはある割り当てられた用語集に基づいて確率を計算する。意図した単語が割り当てられた用語集に列挙される限り、操作は効率的である。しかし、外来語、取引条件、適切な名詞、名称又は俗語の入力は、対象となる提案された文字の組合せを検索するために複数のキー打ちが必要となる可能性が高いか、あるいは曖昧さ回避エンジンの無効化が必要となる可能性が高い。
【0007】
QWERTYキーボード等の従来の英字キーボードを同一の通信装置上の従来の数値キーパッドと組み合わせることは、一般に望ましくなく人間工学的にかつ直感的に使いにくい妥協したMMIを含む。殆どの人はQWERTY配列に慣れており且つQWERTY配列を好む。しかし、そのような配列が携帯電話等の小型の装置に適応させるために、個々のキーは、指で操作するのが不可能であるか又は眼で識別するのが困難な程度にまで小型化されなければならない。スタイラスは入力ユニットの一部として含まれることもある。スタイラスは操作を容易にできるが、識別性を改善するわけではない。また、スタイラスは、必要な時に見当たらないという厄介な傾向がある。
【0008】
従って、入力された文字は識別するのが容易であり且つ同時に装置に情報を入力するのに必要なキー打ちを最小限にする通信装置や方法のニーズがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の1つの目的は、識別性を改善し、必要なキー打ちの量を低減し且つ文字の選択を高速化するために、情報の入力に関連して発生する低い精度、使い勝手及び人間工学の問題を解決することである。
【0010】
本発明の第1の態様によると、この目的は、文字入力及び画像表示のための共用とされた入力および表示装置と、制御ユニットと、近接センサとを備える通信装置により実現され、近接センサ及び制御ユニットは、ポインタが入力および表示装置から第1の所定の距離内にある状態をセンサにより検出可能であり、且つポインタが検出されると制御ユニットが第1の表示モードから第2の表示モードに表示モードを変更する第1の制御信号を生成するように構成される。
【0011】
更なる態様によると、通信装置は、ポインタに最も近い表示の座標が検出されるとそれを記憶する記憶手段を更に含む。
【0012】
別の態様によると、制御ユニット及び近接センサは、ポインタが表示装置から第2の所定の距離より大きく後退する状態を検出可能であり、且つポインタの後退が検出されると制御ユニットが第2の表示モードから第1の表示モードに表示モードを変更する第2の制御信号を生成するように構成される。
【0013】
第2の所定の距離は第1の所定の距離より長いのが好ましい。
【0014】
本発明の更に別の態様によると、近接センサ及び制御ユニットは、ポインタが入力および表示装置から第3の所定の距離内にある状態を検出可能であり、且つポインタが検出されると制御ユニットが通信装置に値を入力する第3の制御信号を生成するように構成される。
【0015】
第3の所定の距離は第1の所定の距離より短いのが好ましい。
【0016】
本発明の更に別の実施形態によると、共用とされた入力および表示装置はタッチ感応性であり、第3の制御信号はポインタが表示に触れている場合に生成される。
【0017】
第1の表示モードはマルチ選択キーを含む配列であり、第2の表示モードはシングル選択キーを含む配列であり且つシングル選択キーの各セットは1つの特定のマルチ選択キーと関連付けられるのが好ましい。更に、各モードにおける個々のシングルモードキー又はマルチモードキーは、表示の座標の個々のセットと関連付けられる。
【0018】
本発明の第2の態様によると、共用とされた入力および表示装置と、制御ユニットと、近接センサとを備える通信装置において文字入力及び画像表示を制御する方法が提供される。前記方法は、
ポインタが表示装置から第1の所定の距離内にある状態を検出するステップと、
ポインタが第1の所定の距離内にあることが検出されると第1の制御信号を生成するステップと、
第1の制御信号への応答として第1の表示モードから第2の表示モードに表示モードを変更するステップとを備える。
【0019】
更に方法は、ポインタに最も近い表示の座標が検出されるとそれを記憶するステップを含む。
【0020】
別の実施形態において、方法は、
ポインタが表示装置から第2の所定の距離より大きく後退する状態を検出するステップと、
ポインタの後退が検出されると第2の制御信号を生成するステップと、
第2の制御信号への応答として第2の表示モードから第1の表示モードに表示モードを変更するステップとを更に含む。
【0021】
第2の所定の距離は第1の所定の距離より長い。
【0022】
更に別の実施形態において、方法は、
ポインタが表示装置から第3の所定の距離内にある状態を検出するステップと、
第3の所定の距離内にあるポインタが検出されると第3の制御信号を生成するステップと、
第3の制御信号に応答して通信装置に値を入力するステップと、を含む。
【0023】
第3の所定の距離は第1の所定の距離より短い。
【0024】
共用とされた入力および表示装置はタッチ感応性であり、第3の制御信号はポインタが表示に触れている場合に生成される。
【0025】
本発明の好適な一実施形態において、第1の表示モードはマルチ選択キーを含む配列を示し、第2の表示モードはシングル選択キーを含む配列を示す。シングル選択キーの各セットは1つの特定のマルチ選択キーと関連付けられ、各モードにおける個々のシングルモードキー又はマルチモードキーは表示の座標の個々のセットと関連付けられる。
【0026】
第3の態様によると、本発明は、制御ユニット上で実行される場合に方法のいずれか1つのステップを実行するコード手段を含むコンピュータプログラムを更に提供する。
【0027】
第4の態様によると、本発明は、制御ユニット上で実行される場合に方法を実行するコンピュータ可読媒体上に記憶されたプログラムコード手段を含むコンピュータプログラムを更に含む。
【0028】
従って、本発明により、入力キーの識別性を改善することにより入力の精度を向上できる。また、入力の効率及び人間工学は本発明により向上する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
次に、添付の図面に関連して本発明を更に詳細に説明する。
【図1】本発明の一実施形態に係る近接センサを有する携帯電話の形態の携帯通信装置を概略的に示す正面図である。
【図2】マルチ選択キーの配列を有する第1の表示モードを概略的に示す図である。
【図3】シングル選択キーの配列を有する第2の表示モードを概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
理解しやすいように、用語「ポインタ」は、以下においてスタイラス、指、キー又は他のあらゆる実現可能な物体を意味するものと解釈するべきである。
【0031】
次に、本発明の好適な変形例である携帯電話に関連して本発明に係る通信装置を説明する。しかし、通信装置は、電話、通信モジュール、PDA又はラップトップコンピュータ、あるいは画面を備えた他のあらゆる装置であってもよい。しかし、本発明は、入力ユニット及び表示ユニットに対して使用可能な限られたスペースを有する装置と組み合わせて最適に使用される。
【0032】
図1は、本発明の一実施形態に係る携帯電話2を概略的に示す正面図である。電話2は、共用とされた入力および表示装置4と、近接センサ6と、共用とされた入力および表示装置4の下部に設けられたキーパッド上の複数のキー8と、スピーカ10と、マイク12とを含む。これらは、全て携帯通信装置の一般的な特徴であり且つ当業者には既知であるため、詳細には説明しない。
【0033】
入力および表示装置4は、ユーザが表示装置を入力装置として使用できるようにするタッチスクリーンを備えるのが好ましい。しかし、使用される画面の種類は本発明にとって重要ではなく、画面は市販のあらゆる画面であってもよい。本発明の場合、キー又はキーパッド8を省略し、代わりに通信装置2の入力ユニットとして共用とされた入力および表示装置4のみを使用することも可能である。
【0034】
図1に示された近接センサ6は3D近接感知機能を持つ。従って、近接センサ6は、周囲のデータを収集することにより表示装置4の前方に出現するポインタを追跡してもよい。本発明の好適な一実施形態において、近接センサは、0〜10cmの距離で表示装置4の上方で静止するあらゆる物体を追跡してもよい。
【0035】
近接センサは、市販の入手可能なあらゆる適切なセンサであってもよい。重要なことは、近接センサが3D感知でき、それにより表示装置上のポインタからあらゆる所定の点までの距離を測定できることである。従って、近接センサは、オプトロニクセンサ、熱センサ等として実現されてもよい。また、本願においてセンサという用語を使用する場合、それは単一のセンサでなければならないことを意味しているのではなく、「センサ」は近接を感知するために複数のセンサを備えてもよいことが理解されるであろう。
【0036】
図1に示されない場合であっても、携帯電話2は、当業者に周知の制御ユニット及び記憶手段を更に含む。制御ユニットは、例えば近接センサ6を用いて収集されたデータを受信し且つそのデータに従って作動する近接センサ6に接続されてもよい。
【0037】
図2は第1の表示モードにおける共用とされた入力および表示装置2を示し、図3は第2の表示モードにおける共用とされた入力および表示装置2を示す。第1の表示モード及び第2の表示モードを以下に詳細に説明する。
【0038】
この第1の表示モードでは、その配列は2×3キーのキーパッドを含む。各キーは、複数の文字が1つのキーと関連付けられるマルチ選択キーを示す。例えば、文字1、2、3、4、Q、W、E及びRは左上のキーと関連付けられ、文字4、5、6、7、T、Y及びUは上中央のキーと関連付けられる等である。どの文字又は記号がどのキーにあるかは重要ではなく、第1の表示モードで表示されたキーはマルチ選択キーであることが理解されるであろう。
【0039】
第2の表示モードにおいて、その配列は、第1の表示モードでマルチ選択キーに表示され且つマルチ選択キーと関連付けられた英数字の数に対応する複数のシングル選択キーを含む。図3は、第1の表示モードにおける左上のキーと関連付けられた7つのシングル選択キーを示す。
【0040】
ここで本発明の物理的な要素が説明されたので、次に通信装置で文字の入力及び表示を制御する方法を説明する。
【0041】
その方法は、通信が通常モードである場合、すなわち共用とされた入力および表示装置4がマルチ選択キーを示す第1の表示モードである場合に開始する。次に、ユーザが左上のキーから第1の所定の距離よりポインタを近づけた場合、近接センサ6はこれを検出し且つ制御ユニットは第1の制御信号を生成する。この第1の制御信号は、第1の表示モードから第2の表示モードに表示モードを変更する。上述したように、第2の表示モードは、マルチ選択キーではなくシングル選択キーを示す。これにより、ユーザが正しいボタンを「押下する」のが非常に簡単になり且つ文字を入力するのに必要なキー打ちの回数が従来技術と比較して大幅に減少する。第2の表示モードにおいて表示されたシングル選択キーは、第1の表示モードから第2の表示モードへの表示モードの変更をトリガとしたマルチ選択キーと関連付けられる。第1の表示モードの配列及び第2の表示モードの配列の双方は同等のサイズであるのが好ましく、それらのうちのいずれかが画面全体を埋める。
【0042】
第1の所定の距離は、2cmであるのが好ましいが、当然あらゆる適切な値に設定されてもよい。従って、上述したように、近接センサ6は、ポインタが入力および表示装置4から例えば2cm以内にあることを制御ユニットに認識させる。次に、制御ユニットは、ポインタに最も近い且つ表示モードの変更をトリガとした表示の座標が記憶手段に記憶される処理を開始する。その結果、制御ユニットは、ポインタに最も近いマルチ選択キーのうちのどれか1つを決定するためにこれらの座標を使用する。左上のマルチ選択キーが最も近いと判断される場合、それと関連付けられたシングル選択キーは第2の表示モードにおいて表示される。
【0043】
本発明の好適な一実施形態において、第2の表示モードは、ポインタが表示装置から第2の所定の距離より大きく入力および表示装置4から後退しない限り維持される。第2の所定の距離は第1の所定の距離より長いのが好ましい。好適な一実施形態において、第2の所定の距離は例えば3cmである。ポインタがこの第2の所定の距離より大きく後退する場合、近接センサ6はこれを検出し且つ制御ユニットは第2の制御信号を生成する。この第2の制御信号は、第2の表示モードから第1の表示モードに表示モードを変更する。
【0044】
第1の所定の距離より長い第2の所定の距離を有する利点は、例えば第1の所定の距離及び第2の所定の距離の双方が同一であり且つポインタがその距離に常時維持される場合に発生する揺れが回避されることである。従って、本発明によると、ユーザが表示モードの変更をトリガとせずに、画面全体にわたって及びまた画面から種々の距離内でポインタを前後に移動可能となる。
【0045】
第2の所定の距離は、必ずしも3cmでなければならないということはなく、第1の所定の距離より長いあらゆる距離であってもよいことが理解されるであろう。
【0046】
本発明の好適な一実施形態において、タッチスクリーンではない一般的な表示画面が入力装置として使用されうる。この場合、近接センサ6は、ポインタが第2の表示モードでシングル選択キーから第3の所定の距離内にあるかを検出する。ポインタがこの近くに到達する場合、制御ユニットは、ポインタの検出をトリガとしたシングル選択キーに対応する値の入力を開始する第3の制御信号を生成する。
【0047】
この第3の所定の距離は1mmであるのが好ましい。従って、本発明の場合、一般的な画面を使用しても依然としてそれがタッチスクリーンであるとユーザに知覚させることができる。
【0048】
第3の所定は1mmである必要はなく、第1の所定の距離より短いあらゆる距離であってもよいことが理解されるであろう。
【0049】
別の実施形態において、通信装置はタッチスクリーンを備える。この場合、第3の制御信号は、ユーザが第3の所定の距離である代わりに表示装置に触れる場合に生成される。
【0050】
本発明に係る携帯通信装置は、先に開示されたものとは別の多くの方法で変更されてもよい。例えば、シングル選択キーを有する第2の表示モードの代わりに、シングル選択キーを有する第3の表示モードと一緒にマルチ選択キーを含む第2の表示モードを有することが可能である。本発明がある特徴を有する好適な実施形態を用いて説明された場合であっても、一方の実施形態における個々の特徴が他方の実施形態又は他方の実施形態における他の個々の特徴と組み合わされてもよいことは当業者には明らかであることが更に理解されるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字入力及び画像表示のための共用とされた入力および表示装置と、制御ユニットと、近接センサと、を備える通信装置であって、前記近接センサ及び前記制御ユニットは、ポインタが前記入力および表示装置から第1の所定の距離内にある状態を前記センサにより検出可能であり、且つ前記ポインタが検出されると前記制御ユニットが第1の表示モードから第2の表示モードに表示モードを変更する第1の制御信号を生成するように構成される通信装置。
【請求項2】
前記ポインタに最も近い前記表示の座標が検出されるとそれを記憶する記憶手段を更に含む請求項1記載の通信装置。
【請求項3】
前記制御ユニット及び前記近接センサは、ポインタが前記表示装置から第2の所定の距離より大きく後退する状態を検出可能であり、且つ前記ポインタの前記後退が検出されると前記制御ユニットが前記第2の表示モードから前記第1の表示モードに表示モードを変更する第2の制御信号を生成するように構成される請求項1又は2記載の通信装置。
【請求項4】
前記第2の所定の距離は前記第1の所定の距離より長い請求項3記載の通信装置。
【請求項5】
前記近接センサ及び前記制御ユニットは、ポインタが前記入力および表示装置から第3の所定の距離内にある状態を検出可能であり、且つ前記ポインタが検出されると前記制御ユニットが前記通信装置に値を入力する第3の制御信号を生成するように構成される請求項1から4のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項6】
前記第3の所定の距離は前記第1の所定の距離より短い請求項5記載の通信装置。
【請求項7】
前記共用とされた入力および表示装置はタッチ感応性であり、前記第3の制御信号は前記ポインタが前記表示に触れている場合に生成される請求項5又は6記載の通信装置。
【請求項8】
前記第1の表示モードはマルチ選択キーを含む配列である請求項1から7のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項9】
前記第2の表示モードはシングル選択キーを含む配列である請求項1から8のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項10】
シングル選択キーの各セットは1つの特定のマルチ選択キーと関連付けられる請求項9記載の通信装置。
【請求項11】
各モードにおける前記個々のシングルモードキー又はマルチモードキーは、表示の座標の個々ののセットと関連付けられる請求項9又は10記載の通信装置。
【請求項12】
共用とされた入力および表示装置と、制御ユニットと、近接センサとを備える通信装置において文字入力及び画像表示を制御する方法であって、
ポインタが前記表示から第1の所定の距離内にある状態を検出するステップと、
前記ポインタが前記第1の所定の距離内にあることが検出されると第1の制御信号を生成するステップと、
前記第1の制御信号への応答として第1の表示モードから第2の表示モードに表示モードを変更するステップと、を備える方法。
【請求項13】
前記ポインタに最も近い前記表示の座標が検出されるとそれを記憶するステップを更に含む請求項12記載の方法。
【請求項14】
ポインタが前記表示装置から第2の所定の距離より大きく後退した状態を検出するステップと、
前記ポインタの後退が検出されると第2の制御信号を生成するステップと、
前記第2の制御信号への応答として前記第2の表示モードから前記第1の表示モードに表示モードを変更するステップと、を更に含む請求項12又は13記載の方法。
【請求項15】
前記第2の所定の距離は前記第1の所定の距離より長い請求項14記載の方法。
【請求項16】
ポインタが前記表示装置から第3の所定の距離内にある状態を検出するステップと、
前記第3の所定の距離内にあるポインタが前記検出されると第3の制御信号を生成するステップと、
前記第3の制御信号に応答して前記通信装置に値を入力するステップと、を更に含む請求項12から15に記載の方法。
【請求項17】
前記第3の所定の距離は前記第1の所定の距離より短い請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記共用とされた入力および表示装置はタッチ感応性であり、前記第3の制御信号は前記ポインタが前記表示に触れている場合に生成される請求項16又は17記載の方法。
【請求項19】
前記第1の表示モードはマルチ選択キーを含む配列を示す請求項12から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記第2の表示モードはシングル選択キーを含む配列を示す請求項12から19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
シングル選択キーの各セットは1つの特定のマルチ選択キーと関連付けられる請求項20記載の方法。
【請求項22】
各モードにおける前記個々のシングルモードキー又はマルチモードキーは表示の座標の個々のセットと関連付けられる請求項20又は21記載の方法。
【請求項23】
前記制御ユニット上で実行される場合に請求項12から22のいずれか1項のステップを実行するコード手段を含むコンピュータプログラム。
【請求項24】
前記制御ユニット上で実行される場合に請求項12から22のいずれか1項の方法を実行するコンピュータ可読媒体に記憶されたプログラムコード手段を含むコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2012−507764(P2012−507764A)
【公表日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−533637(P2011−533637)
【出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【国際出願番号】PCT/EP2009/055670
【国際公開番号】WO2010/052036
【国際公開日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】