ミトコンドリア膜に由来するミトNEETポリペプチド、そのモジュレーター、及び該ミトNEETポリペプチドの使用方法
本発明は一般に、インスリン感作性抗糖尿病性チアゾロジンジオンに結合する、ミトコンドリア膜に由来するポリペプチド群、及び該ポリペプチド群をコードする核酸配列に関する。本発明は、本発明のポリペプチドに結合する治療薬を同定する方法に関する。本発明はさらに、このような生物学的効果を必要とする哺乳動物において代謝障害を治療又は調節するのに有用な方法に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミトNEET関連代謝機能不全疾患又は状態の治療、予防又は診断に有用な化合物を同定する方法であって、前記化合物がミトNEETと直接的に相互作用するかどうかを測定するステップを含む前記方法。
【請求項2】
前記ミトNEET関連代謝機能不全疾患又は状態が、代謝機能不全、糖尿病、ブドウ糖耐性異常、肥満、心臓血管障害、癌又は腫瘍、神経変性障害、又は炎症性障害から成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法が、インスリン非依存性糖尿病の治療、予防又は診断に有用な化合物を同定するために行われる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法が、アルツハイマー病又はパーキンソン病の治療、予防又は診断に有用な化合物を同定するために行われる、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
該化合物がミトNEETと直接的に相互作用するかどうかを測定するステップにおいて、該ステップが、標識付きチアゾロジンジオン類似体の特異結合を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記標識付きチアゾロジンジオン類似体がPPARγ節約型である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記チアゾロジンジオン類似体が、4-アジド-N-[2-({[6-(2-{4-[(2,4-ジオキソ-1,3-チアゾリジン-5-イル)メチル]フェノキシ}エチル)ピリジン-3-イル]アセチル}アミノ)エチル]-2-ヒドロキシベンズアミドである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
ミトNEET関連代謝機能不全疾患又は状態を治療又は予防する方法であって、該治療又は予防を必要とする哺乳動物に、請求項1に記載の方法によって同定された治療上有効量の化合物を投与することを含む前記方法。
【請求項9】
前記ミトNEET関連代謝機能不全疾患又は状態が、糖尿病、ブドウ糖耐性異常、肥満、心臓血管障害、癌又は腫瘍、神経変性障害、又は炎症性障害から成る群から選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記方法が、インスリン非依存性糖尿病、アテローム性動脈硬化、高血圧、アルツハイマー病又はパーキンソン病の治療のために行われる、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ミトNEETポリペプチドに免疫特異的に結合する抗体。
【請求項12】
哺乳動物細胞のミトNEET関連代謝機能不全疾患又は状態と相関する示差発現遺伝子を検出する方法であって、該方法が、ミトNEET関連代謝機能不全疾患又は状態から生じたと疑われる細胞に由来する試験試料中で、ミトNEET核酸配列によってコードされた1種以上の示差発現遺伝子生成物を検出するステップを含み、示差発現生成物が検出されると、このことは、該試料が由来する該細胞のミトNEET関連代謝機能不全疾患又は状態と相関されることを特徴とする前記方法。
【請求項13】
患者における代謝障害の進行をモニタリングする方法であって、該方法が:
a) 最初の時点で、患者試料中で、分離されたミトNEETポリペプチドであるマーカーの発現を検出し;
b) 後続の時点で、ステップa)を繰り返し;そして
c) ステップa)及びb)で検出された発現のレベルを比較し、そしてこれから、該代謝障害の進行をモニタリングする
ことを含むことを特徴とする前記方法。
【請求項14】
代謝障害を直すための試験化合物の有効性を評価する方法であって、該方法が:
a) 該試験化合物に暴露された、患者から得られた第1試料中での、分離ミトNEETポリペプチド又は関連ポリペプチドであるマーカーの発現と、
b) 該試験化合物に暴露されない、該患者から得られた第2試料中での該マーカーの発現と
を比較することを含み、
該第2試料に対して、該第1試料中でのマーカーの発現レベルが有意に低い場合、このことは、該試験化合物が治療にとって有効であることを示すことを特徴とする、前記方法。
【請求項15】
患者におけるミトNEET関連代謝機能不全疾患又は状態を治療、予防又は診断するための化合物を選択する方法であって、該方法が:
(a) 前記患者から試料細胞を得;
(b) 複数の試験化合物の存在において、該試料のアリコートを別個に暴露し;
(c) 該アリコートのそれぞれにおける、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:5及びSEQ ID NO:6のマーカーから成る群から選択されたマーカーの発現、又は該マーカーの翻訳後修飾を比較し、そして
(d) 当該試験化合物を含有するアリコート中での該マーカーの発現レベルを、他の試験組成物に対して変化させる試験化合物のうちの1つを選択する
ことを含むことを特徴とする、前記方法。
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【請求項1】
ミトNEET関連代謝機能不全疾患又は状態の治療、予防又は診断に有用な化合物を同定する方法であって、前記化合物がミトNEETと直接的に相互作用するかどうかを測定するステップを含む前記方法。
【請求項2】
前記ミトNEET関連代謝機能不全疾患又は状態が、代謝機能不全、糖尿病、ブドウ糖耐性異常、肥満、心臓血管障害、癌又は腫瘍、神経変性障害、又は炎症性障害から成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法が、インスリン非依存性糖尿病の治療、予防又は診断に有用な化合物を同定するために行われる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法が、アルツハイマー病又はパーキンソン病の治療、予防又は診断に有用な化合物を同定するために行われる、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
該化合物がミトNEETと直接的に相互作用するかどうかを測定するステップにおいて、該ステップが、標識付きチアゾロジンジオン類似体の特異結合を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記標識付きチアゾロジンジオン類似体がPPARγ節約型である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記チアゾロジンジオン類似体が、4-アジド-N-[2-({[6-(2-{4-[(2,4-ジオキソ-1,3-チアゾリジン-5-イル)メチル]フェノキシ}エチル)ピリジン-3-イル]アセチル}アミノ)エチル]-2-ヒドロキシベンズアミドである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
ミトNEET関連代謝機能不全疾患又は状態を治療又は予防する方法であって、該治療又は予防を必要とする哺乳動物に、請求項1に記載の方法によって同定された治療上有効量の化合物を投与することを含む前記方法。
【請求項9】
前記ミトNEET関連代謝機能不全疾患又は状態が、糖尿病、ブドウ糖耐性異常、肥満、心臓血管障害、癌又は腫瘍、神経変性障害、又は炎症性障害から成る群から選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記方法が、インスリン非依存性糖尿病、アテローム性動脈硬化、高血圧、アルツハイマー病又はパーキンソン病の治療のために行われる、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ミトNEETポリペプチドに免疫特異的に結合する抗体。
【請求項12】
哺乳動物細胞のミトNEET関連代謝機能不全疾患又は状態と相関する示差発現遺伝子を検出する方法であって、該方法が、ミトNEET関連代謝機能不全疾患又は状態から生じたと疑われる細胞に由来する試験試料中で、ミトNEET核酸配列によってコードされた1種以上の示差発現遺伝子生成物を検出するステップを含み、示差発現生成物が検出されると、このことは、該試料が由来する該細胞のミトNEET関連代謝機能不全疾患又は状態と相関されることを特徴とする前記方法。
【請求項13】
患者における代謝障害の進行をモニタリングする方法であって、該方法が:
a) 最初の時点で、患者試料中で、分離されたミトNEETポリペプチドであるマーカーの発現を検出し;
b) 後続の時点で、ステップa)を繰り返し;そして
c) ステップa)及びb)で検出された発現のレベルを比較し、そしてこれから、該代謝障害の進行をモニタリングする
ことを含むことを特徴とする前記方法。
【請求項14】
代謝障害を直すための試験化合物の有効性を評価する方法であって、該方法が:
a) 該試験化合物に暴露された、患者から得られた第1試料中での、分離ミトNEETポリペプチド又は関連ポリペプチドであるマーカーの発現と、
b) 該試験化合物に暴露されない、該患者から得られた第2試料中での該マーカーの発現と
を比較することを含み、
該第2試料に対して、該第1試料中でのマーカーの発現レベルが有意に低い場合、このことは、該試験化合物が治療にとって有効であることを示すことを特徴とする、前記方法。
【請求項15】
患者におけるミトNEET関連代謝機能不全疾患又は状態を治療、予防又は診断するための化合物を選択する方法であって、該方法が:
(a) 前記患者から試料細胞を得;
(b) 複数の試験化合物の存在において、該試料のアリコートを別個に暴露し;
(c) 該アリコートのそれぞれにおける、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:5及びSEQ ID NO:6のマーカーから成る群から選択されたマーカーの発現、又は該マーカーの翻訳後修飾を比較し、そして
(d) 当該試験化合物を含有するアリコート中での該マーカーの発現レベルを、他の試験組成物に対して変化させる試験化合物のうちの1つを選択する
ことを含むことを特徴とする、前記方法。
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【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2006−515171(P2006−515171A)
【公表日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−559158(P2004−559158)
【出願日】平成15年11月25日(2003.11.25)
【国際出願番号】PCT/US2003/037476
【国際公開番号】WO2004/053059
【国際公開日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(303050964)ファルマシア コーポレイション (18)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年11月25日(2003.11.25)
【国際出願番号】PCT/US2003/037476
【国際公開番号】WO2004/053059
【国際公開日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(303050964)ファルマシア コーポレイション (18)
【Fターム(参考)】
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