説明

メタデータ生成装置およびメタデータ生成方法

【課題】 携帯電話に備えられたデジタルカメラ等においては常時取得可能な情報(例えばGPS等による位置情報と撮影日時)を利用して、デジタルコンテンツの生成場所に関連したメタデータを自動的に生成し、かつ効率的な検索を可能にする装置および方法を提供する。
【解決手段】 供給されるデジタルコンテンツ200から撮影地点の位置情報や撮影時点の時刻情報をメタデータ抽出手段101で得て、これら位置情報および/または時刻情報に基づいて、Webサーバ(コンテンツサーバ)302におけるような外部に保有されたデータから、関連するコンテンツを検索出力し、それらのうちから選択したコンテンツ(テキストや語)をメタデータとしてデジタルコンテンツ200と対応付けて記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のデジタル画像コンテンツに対応するメタデータを自動的に生成するためのメタデータ生成装置およびメタデータ生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、高解像度のデジタルカメラ付き携帯電話が極めてよく普及し、全携帯電話保有者の略8割を越えるユーザーがデジタルカメラ付きの機種を使用しているといわれる状況である。一方、多くの携帯電話には既にGPSによる測位機能を搭載されている。携帯電話はユーザーによって常に携帯されることから、それらに備えられたデジタルカメラによって多くのデジタル画像コンテンツ(静止画像や動画たる映像)が作成(撮影)される傾向にある。
【0003】
このようにして撮影によって取得されたデジタル画像コンテンツを格納するためのHDDやDVD、メモリーカードも大容量のものが市場に供給され、且つ、これらも安価であるためによく普及している。頻繁に撮影されて取得された(所謂、撮り貯められた)このようなデジタル画像コンテンツは、HDDやDVD上に格納されるに際して、効率的に整理され、所望に応じて容易に検索され得ることが望ましく、このためには、メタデータを付与することが必要である。
【0004】
しかしながら、適切にメタデータの構成を設計し、多数のデジタル画像コンテンツに付与することは一般的なユーザーにとっては困難なことである。また、携帯電話の入力キーは言うに及ばず、パーソナルコンピュータのキーボードやマウスを用いても、メタデータの入力をすることはユーザーにとっては負担が重く、これを日常的に行うといったことは煩瑣に堪えない。
【0005】
上述のような問題に対処する方途として既に提案されている技術もある。例えば、デジタルカメラによって本来の被写体を撮影したときに、この撮影に伴って、撮影場所の地名情報(画像)を合わせて付帯的に撮影しておき、このようにして付帯的に撮影された画像(地名または位置情報)をキーワードとしてネットワーク上を検索し、該検索によって得られた情報を元にデータベースを作成する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
この文献所載の技術では、例えば、ユーザーが旅行先で富士山をデジタルカメラにより撮影し、富士山に関連する各種の情報である、富士山の位置、そこまでの道のり、周囲の情報、富士山の他の画像などを収集してデータベース化する場合には、ユーザーは、「富士山」と一緒に、その位置情報として地名情報を、併せて撮影しておく。即ち、富士山周辺の電信柱や信号機などに取り付けられている地名や交差点名のプレートを撮影しておく。
【0007】
そして、デジタルカメラで取得したこれらの画像データをパーソナルコンピュータに取込み「富士山」の画像ファイルと、上述の併せ撮影した画像ファイルとを1画像分ごとにBMPフォーマットのファイルとして保存する。
続いて、この画像ファイルを指定してパーソナルコンピュータに情報の検索および収集を指示すると、併せ撮影した位置情報の画像ファイルに対して、文字認識の処理が実行され、画像中の地名あるいは交差点名が認識され、これによりその画像ファイル(本来の被写体)の撮影位置が文字データとして取り出される。更に、パーソナルコンピュータは、インターネットを通じてその文字データをキーワードとして検索し、対応する位置情報が取り出される。
【0008】
例えば、「富士山」の文字データにより検索が実行され、「富士山」の位置に関連するデータが取り出される。こうして、「富士山」の位置に関連する情報が取得される。この取得された位置情報は、その位置で撮影されたと思われる画像の画像ファイル、即ち、この場合は、「富士山」の画像ファイルと関連付けされる。
【特許文献1】特開2001−236361号公報(段落0018〜段落0027、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述した特許文献1に提案の技術では以下の課題を残す。即ち、この技術では地名情報を撮影によって取得しておくことが実質的に必須の前提条件となるが、これはユーザーに負担を掛けると共に、適切な地名情報を必ずしも常時撮影できるとは限らない。また、撮影方向、構図、照明、日時等の条件次第で取得される画像は大きく変化するため、画像から位置を特定できるほどの確かな情報を認識することは実際には極めて困難である。
【0010】
また、本来の被写体に対する撮影日時とこの被写体に付随させるべきキーワード取得の元になる画像の取得(撮影)との時間的なずれが発生することが原理的に避けられず、ある種のイベントなど一過性の事象には対処できない。更に現実的な問題は、撮影場所に密接に関連した情報を必ずしも取得できるとは限らず、取得できない場合には、当然ながら、適切なキーワード(メタデータ)を付与できないことになってしまう。
【0011】
本発明は上述のような状況に鑑み、携帯電話に備えられたデジタルカメラ等においては既に常時取得可能となっている情報(例えばGPS等による位置情報と撮影日時)を利用して、デジタル画像コンテンツの生成場所に関連したメタデータを自動的に生成し、かつ効率的な検索を可能にしようとするものである。
尚、以下に述べる本発明の説明における「デジタル画像コンテンツ」の語は当該コンテンツが静止画像である場合も動画像(映像)である場合をも包摂する意である。また「供給された」とは、デジタルカメラの撮像部および画像データ蓄積部から他のデータ処理部(このデータ処理部がメタデータ生成装置自体乃至その部分を成す)に当該デジタル画像コンテンツのデータが移送される形で供給される場合や、パーソナルコンピュータにその外部から導体を通して当該デジタル画像コンテンツのデータが供給される場合など、メタデータの生成処理のための機能部にデータが供給される種々の態様を遍く包摂する意である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するべく、本願では次に列記するような技術を提案する。
(1)供給されたデジタル画像コンテンツに含まれる当該デジタル画像コンテンツに関連する位置情報および/または時刻情報に基づいて外部に保有されたデータから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力する外部コンテンツ検索出力手段と、前記外部コンテンツ検索出力手段によって検索出力されたコンテンツに含まれるデータのうちから特定のデータを前記デジタル画像コンテンツに対応するメタデータとして選択するためのメタデータ選択手段と、を備えたことを特徴とするメタデータ生成装置。
【0013】
上記(1)のメタデータ生成装置では、デジタル画像コンテンツとして、例えば、デジタルカメラを用いて撮影するなどして取得されたデジタル画像コンテンツが供給されると、そのデジタル画像コンテンツのデータ取得時(撮影時)に併せて取得される当該デジタル画像コンテンツに関連する位置情報および/または時刻情報に基づいて、例えば、Webサイトに保有され乃至は情報記憶媒体に格納保持される等の形をとって外部に保有されているデータから、当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツが、外部コンテンツ検索出力手段によって検索出力される。次いで、メタデータ選択手段を通して、上記外部コンテンツ検索出力手段によって検索出力されたコンテンツに含まれるデータのうちから、特定のデータが、前記デジタル画像コンテンツに対応するメタデータとして選択されることになる。
【0014】
(2)前記外部コンテンツ検索出力手段は、ネットワークを介してWebサイトから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力するものであることを特徴とする(1)のメタデータ生成装置。
上記(2)のメタデータ生成装置では、(1)のメタデータ生成装置において特に、外部コンテンツ検索出力手段は、ネットワークを介してWebサイトから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力するものであるため、極めて多様なコンテンツをメタデータ生成の源泉とすることができる。
【0015】
(3)前記外部コンテンツ検索出力手段は、コンテンツが格納された情報記録媒体から当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力するものであることを特徴とする(1)のメタデータ生成装置。
上記(3)のメタデータ生成装置では、(1)のメタデータ生成装置において特に、メタデータ生成の源泉として、例えば、ユーザーが企図した構想に沿ったデータが蓄積されていると見込まれる情報記録媒体を適用して、この情報記録媒体から当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力することが可能になるため、当初からユーザーの意図乃至意趣によく適合したメタデータを得ることが容易になる。
【0016】
(4)前記外部コンテンツ検索出力手段は、前記供給されたデジタル画像コンテンツに関連する位置情報としての当該デジタル画像コンテンツの取得が行われた地点を地球上の座標位置によって表わした第1の位置情報を、該第1の位置情報に対応する地名乃至地番等である第2の位置情報に変換し、当該第2の位置情報に基づいて関連するコンテンツを検索出力するものであることを特徴とする(1)のメタデータ生成装置。
【0017】
上記(4)のメタデータ生成装置では、(1)のメタデータ生成装置において特に、外部コンテンツ検索出力手段は、カメラ(通常のデジタルカメラや携帯電話に付設されたデジタルカメラ、或いはビデオカメラ等々を含む)等によって取得(撮影)されるデジタル画像コンテンツに併せ記録されることが可能な、そのデジタル画像コンテンツ取得(撮影)に係る地点を地球上の座標位置によって表わした第1の位置情報を、該第1の位置情報に対応する地名乃至地番等である第2の位置情報に変換し、当該第2の位置情報に基づいて関連するコンテンツを検索出力するものであるため、このようにして検索出力されたコンテンツを源泉として画像コンテンツが原初的に取得された位置の情報に関連付けてのメタデータの生成が的確に行われ得る。
【0018】
(5)前記外部コンテンツ検索出力手段は、前記供給されたデジタル画像コンテンツに関連する位置情報としての当該デジタル画像コンテンツの取得が行われた地点を地球上の座標位置によって表わした第1の位置情報に対応するネットワーク上のWebサイトから関連するコンテンツを検索出力するものであることを特徴とする(1)のメタデータ生成装置。
【0019】
上記(5)のメタデータ生成装置では、(1)のメタデータ生成装置において特に、外部コンテンツ検索出力手段は、カメラ(通常のデジタルカメラや携帯電話に付設されたデジタルカメラ、或いはビデオカメラ等々を含む)等に搭載されたGPS装置等によって取得(撮影)される当該デジタル画像コンテンツ取得(撮影)に係る地点を地球上の座標位置によって表わした位置情報に基づいて、直接ネットワーク上のWebサイトから関連するコンテンツを検索出力するため、このような検索が可能なWebサイトに対して速やかに検索をかけることができ、このようにして検索出力されたWebサイトのコンテンツを源泉としてデジタル画像コンテンツが原初的に取得された位置の情報に関連付けてのメタデータの生成が速やかに行われ得る。
【0020】
(6)前記外部コンテンツ検索出力手段は、ネットワークを介してWebサイトから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツの全体の内容の要約部分乃至当該コンテンツの内容を変更したものの要約部分を検索出力するものであることを特徴とする(1)のメタデータ生成装置。
上記(6)のメタデータ生成装置では、(1)のメタデータ生成装置において特に、外部コンテンツ検索出力手段は、ネットワークを介してWebサイトから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツの全体の内容の要約部分乃至当該コンテンツの内容を変更したものの要約部分を検索出力するものであるため、このようにして検索出力されたWebサイトのコンテンツの全体の内容の要約部分乃至当該コンテンツの内容を変更したものの要約部分を源泉としてデジタル画像コンテンツに関連付けてのメタデータの生成が簡便に行われ得る。
【0021】
(7)前記外部コンテンツ検索出力手段は、前記供給されたデジタル画像コンテンツに含まれる当該デジタル画像コンテンツに関連する位置情報および/または時刻情報に基づいて外部に保有されたデータから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力するに際し、予めコンテンツを検索出力する動作を間欠的に実行して外部に保有されたデータから取得してあるコンテンツのうちから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力するものであることを特徴とする(1)のメタデータ生成装置。
【0022】
上記(7)のメタデータ生成装置では、(1)のメタデータ生成装置において特に、外部コンテンツ検索出力手段は、予めコンテンツを検索出力する動作を間欠的に実行して外部に保有されたデータから取得してあるコンテンツのうちから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力するものであるため、過去のものに遡及して、一過性の内容である場合をも含んで、当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力することができ、このようにして検索出力されたコンテンツを源泉としてデジタル画像コンテンツに関連付けてのメタデータの生成が的確に行われ得る。
【0023】
(8)前記メタデータ選択手段は、前記外部コンテンツ検索出力手段によって検索出力されたコンテンツに含まれるデータのうちから当該特定のデータとしてのテキストまたは語を選択するものであることを特徴とする(1)のメタデータ生成装置。
【0024】
上記(8)のメタデータ生成装置では、(1)のメタデータ生成装置において特に、メタデータ選択手段は、外部コンテンツ検索出力手段によって検索出力されたコンテンツに含まれるデータのうちから当該特定のデータとしてのテキストまたは語をメタデータとして選択するものであるため、通常のユーザーにとってコンテンツとの意味の繋がりが得心し易いデータをメタデータとして採用することが可能になる。
【0025】
(9)供給されたデジタル画像コンテンツに含まれる当該デジタル画像コンテンツに関連する位置情報および/または時刻情報に基づいて外部に保有されたデータから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力する外部コンテンツ検索出力手段と、前記外部コンテンツ検索出力手段によって検索出力されたコンテンツに含まれるデータのうちから特定のデータを前記デジタル画像コンテンツに対応するメタデータとして選択するためのメタデータ選択手段と、前記メタデータ選択手段によってメタデータとして選択された特定のデータのうちの一または複数のものに関連したデータによって当該デジタル画像コンテンツに対する検索を行うためのコンテンツ検索手段とを備えたメタデータ生成装置であって、前記コンテンツ検索手段は、ユーザーが当該デジタル画像コンテンツに対する検索を行うために前記メタデータ選択手段によってメタデータとして選択された特定のデータのうちの一または複数のものに関連したデータの入力操作を行うに際して、該入力操作の初期段階で当該ユーザーが入力を意図しているデータの候補を予測して表示し該表示から選択された候補を入力として受付ける検索支援手段を備えたものであることを特徴とするメタデータ生成装置。
【0026】
上記(9)のメタデータ生成装置では、(1)のメタデータ生成装置において特に、メタデータ選択手段によってメタデータとして選択された特定のデータのうちの一または複数のものに関連したデータによって当該デジタル画像コンテンツに対する検索を行うためのコンテンツ検索手段を更に備えると共に、このコンテンツ検索手段は、ユーザーが当該デジタル画像コンテンツに対する検索を行うために前記メタデータ選択手段によってメタデータとして選択された特定のデータのうちの一または複数のものに関連したデータの入力操作を行うに際して、該入力操作の初期段階で当該ユーザーが入力を意図しているデータの候補を予測して表示し該表示から選択された候補を入力として受付ける検索支援手段を備えたものであるため、簡便な操作によって、メタデータに基づいて速やかにデジタル画像コンテンツを検索可能な装置が実現される。
【0027】
(10)供給されたデジタル画像コンテンツに含まれる当該デジタル画像コンテンツに関連する位置情報および/または時刻情報に基づいて外部に保有されたデータから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力し、該検索出力されたコンテンツに含まれるデータのうちから特定のデータを前記デジタル画像コンテンツに対応するメタデータとして選択することを特徴とするメタデータ生成方法。
【0028】
上記(10)のメタデータ生成方法によれば、デジタル画像コンテンツとして、例えば、デジタルカメラを用いて撮影するなどして取得されたデジタル画像コンテンツが供給されると、そのデジタル画像コンテンツのデータ取得時(撮影時)に併せて取得される当該デジタル画像コンテンツに関連する位置情報および/または時刻情報に基づいて、例えば、Webサイトに保有され乃至は情報記憶媒体に格納保持される等の形をとって外部に保有されているデータから、当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツが検索出力される。次いで、このようにして検索出力されたコンテンツに含まれるデータのうちから、特定のデータが、前記デジタル画像コンテンツに対応するメタデータとして選択されることになる。
【0029】
(11)前記外部に保有されたデータから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力するに際して、ネットワークを介してWebサイトから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力することを特徴とする(10)のメタデータ生成方法。
【0030】
上記(11)のメタデータ生成方法では、(10)のメタデータ生成方法において特に、ネットワークを介してWebサイトから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力するものであるため、極めて多様なコンテンツをメタデータ生成の源泉とすることができる。
【0031】
(12)供給されたデジタル画像コンテンツに含まれる当該デジタル画像コンテンツの取得に関係する画像データには依拠することなく検索されるコンテンツをメタデータ生成の源泉として前記デジタル画像コンテンツに対応するメタデータを自動的に生成するための手段備えたことを特徴とするメタデータ生成装置。
【0032】
上記(12)のメタデータ生成装置では、供給されたデジタル画像コンテンツが、当該デジタル画像コンテンツの取得に関係して別途撮影する等して取得された画像データ等が付帯しているものである必要がなく、このような付帯的な画像データには依拠することなく検索されような、例えば、携帯電話に備えられたデジタルカメラ等においては常時取得可能な情報(例えばGPS等による位置情報と撮影日時)によって検索されるコンテンツをメタデータ生成の源泉として、当該デジタル画像コンテンツに対応するメタデータを自動的に生成することができる。
【0033】
(13)供給されたデジタル画像コンテンツに含まれる当該デジタル画像コンテンツの取得に関係する画像データには依拠することなく検索されるコンテンツをメタデータ生成の源泉として前記デジタル画像コンテンツに対応するメタデータを自動的に生成することを特徴とするメタデータ生成方法。
【0034】
上記(13)のメタデータ生成方法では、供給されたデジタル画像コンテンツが、当該デジタル画像コンテンツの取得に関係して別途撮影する等して取得された画像データ等が付帯しているものである必要がなく、このような付帯的な画像データには依拠することなく検索されような、例えば、携帯電話に備えられたデジタルカメラ等においては常時取得可能な情報(例えばGPS等による位置情報と撮影日時)によって検索されるコンテンツをメタデータ生成の源泉として、デジタル画像コンテンツに対応するメタデータを自動的に生成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。尚、以下に参照する図においては、便宜上、説明の主題となる要部は適宜誇張し、要部以外については適宜簡略化し乃至省略されている。
図1は、本発明を表す概念図である。本発明の実施の形態としてのメタデータ生成装置100は、メタデータ抽出手段101、URL選択手段102、Webコンテンツ解析手段103、要約フィード検索手段104、語抽出手段105、語選択手段106、メタデータ語リストアクセス手段107、検索語入力手段108、検索語予測表示手段109、メタデータ記憶手段110、および、通信手段111を含んで構成される。
【0036】
メタデータ抽出手段101は、外部から供給されるデジタル画像コンテンツ200からメタデータとしての撮影場所の緯度、経度、撮影方向、撮影日時を抽出する。即ち、ディジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマット規格Exif 2.2では撮影した状況をメタデータとしてデジタル画像コンテンツと共に記録する標準規格が規定されており、本実施の形態のメタデータ生成装置100のメタデータ抽出手段101は、この標準仕様に従ってデジタル画像コンテンツと共に記録された当該デジタル画像コンテンツに関連した上述のようなメタデータ(当該位置情報および/または時刻情報等)を抽出する。
【0037】
URL選択手段102は、メタデータの語を抽出する源泉とするWebサーバのURLを自動的に選択する。本実施の形態のメタデータ生成装置100のURL選択手段102は、URLを選択するために、URL記憶手段1021、位置情報変換手段1022およびURL検索手段1023の3通りの手段を備え、いずれか一または複数の手段を選択的に適用することができる。
【0038】
URL記憶手段1021は、供給されたデジタル画像コンテンツと共に記録されたメタデータとしての当該デジタル画像コンテンツに関連する(例えば、その画像を取得するための撮影地点に係る)緯度・経度からその地域に関する情報を多く公開(publish)、あるいは公開していると思われるWebサーバのURLに変換する。緯度・経度と関連付けてWebサーバのURLを記憶する。
【0039】
上述のようなWebサーバのURLに該当するものは、例えば、地方、地域ごとのニュース公開を主体とする地方新聞のサイトや、全国紙のサイトでも地方毎の詳細な情報を公開しているもの等である。この他、地方自治体やフリーペーパの発行サイトなど、極めて多様なWebサイトを利用することが可能である。尚、Webサイトにデジタル画像コンテンツの作成者自身の所謂ブログ(ネットワーク上でのコミュニケーション提供機能)を含むようにしても良い。
【0040】
このようにすれば、当然のことながら、デジタルコンテンツ(撮影によって取得したデジタル画像コンテンツ)の作成者自身の情報が含まれるため、作成者(従って、撮影者)自身の感覚によく馴染んだ語を当該デジタル画像コンテンツのメタデータとなる語として抽出することができる。
位置情報変換手段1022は、撮影場所(地点)を表す情報の表現形式を変換する。即ち、撮影地点の緯度・経度(地球上の座標位置によって表わした第1の位置情報)を、地名、郵便番号、電話番号(市外局番)など、デジタル画像コンテンツの生成場所に関する情報(該第1の位置情報に対応する地名乃至地番等である第2の位置情報)に変換する。
【0041】
尚、変換して取得する位置情報(第2の位置情報)は複数でも良く、また、上記の例に限らない。取得する位置情報は、その緯度・経度が該当する地球上のポイントのみならず、その近辺の重要な地名等も該当するものとして扱うことは利便性を高めるに寄与する。例えば、三保の松原の緯度・経度ならば駿河湾も合わせて位置情報とする。さらに、撮影方向に富士山があれば、富士山および近辺の地名を取得するようにしても良い。このようにすれば、観光や写真撮影等の目的で情報を検索するに利便性が高まることになる。このような第2の位置情報に基づいて関連するコンテンツを検索出力すれば、該検索出力されたコンテンツを源泉として画像コンテンツが原初的に取得された位置の情報に関連付けてのメタデータの生成が的確に行われ得る。
【0042】
URL検索手段1023は、位置情報からデジタル画像コンテンツの生成場所に関する情報が格納されているWebサーバを検索する。例えば、Google(登録商標)などの検索サイトに該当する位置情報を入力して検索する。
URL選択手段102は、上述のようなURL記憶手段1021、位置情報変換手段1022、および、URL検索手段1023を選択的に用いて、本メタデータ生成装置100の外部のWebサーバ(検索サーバ)301の検索機能を利用する等して、Webサーバ(コンテンツサーバ)302におけるような外部に保有されたデータから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力する外部コンテンツ検索出力手段を構成している。
【0043】
尚、外部のWebサーバ(検索サーバ)301やWebサーバ(コンテンツサーバ)302と、本メタデータ生成装置100のURL選択手段102やWebコンテンツ解析手段103との命令乃至データの授受は通信手段111を介して行われる。Webコンテンツ解析手段103は、通信手段111を介してWebサーバ(コンテンツサーバ)302から取得したXHTMLやXMLなどで記述されているコンテンツを解析して、テキストを抽出する。
【0044】
要約フィード検索手段104は、Webサーバ(コンテンツサーバ)302全体のコンテンツではなく、要約内容乃至当該コンテンツの内容を多少変更したものの要約からメタデータを生成するべく検索を行う。Webサーバ(コンテンツサーバ)302では、コンテンツの要約(フィード)や変更情報をRSS(Really Simple Syndication)フィードまたはATOMフィードなどで、アップロードしていることがある。これらのコンテンツの要約(フィード)から目的に合致したメタデータを検索することができれば、より効率的である。
【0045】
RSSフィードを使用する場合、検索したURLにRSSフィードが公開されているか調べれば良い。現在、多くのWebサーバでは下記の仕様にしたがってタグを解析することによって判定することができる(typeオペランドを解析する)。
<link rel="alternate" type="application/rss+xml" title="RSS" href="http://example1.net/rssfile">
上記におけるhrefにRSSフィードのURLを記述する。
【0046】
語抽出手段105は、形態素解析などを用いてテキストからメタデータとして使用する語を抽出する。英単語等の場合は、接辞処理を行い、例えば、cats→catにように正規表現に変換しても良い。
語選択手段106は、外部コンテンツ検索出力手段によって検索出力されたコンテンツに含まれるデータのうちから特定のデータを前記デジタル画像コンテンツに対応するメタデータとして選択するためのメタデータ選択手段を成すものであり、本例の語選択手段106は、どの語をメタデータとして使用するかをユーザーが選択することができるように、選択可能な候補の表示と、この表示に対するユーザーの選択操作の受付けとを行う。
【0047】
検索出力されたコンテンツに含まれるデータのうちから特定のデータとしてのテキストまたは語をメタデータとして選択(抽出)するものであるため、通常のユーザーにとってコンテンツとの意味の繋がりが得心し易いデータをメタデータとして採用することが可能になる。
尚、語抽出手段105で抽出された語を全てメタデータの語として採用し、特定の語だけをメタデータとしてユーザーが選択する処理を省くか、或いは、ユーザーによる選択を俟つことなく全自動でメタデータを選択するような構成を採ることも可能である。
【0048】
語抽出手段105による語の抽出と語選択手段106の機能を合わせて全自動乃至半自動でメタデータを選択する機能を得る場合の一例について、次に概要を説明する。
即ち、既述のURL選択手段102、Webコンテンツ解析手段103を通して取得したテキストデータから形態素解析を行って単語を抽出し、抽出した単語と、他の予め記憶された他のURLで指定されるホームページから取得したテキストデータから形態素解析を行って抽出した参照用単語とを重要単語抽出処理たるTFIDF(Term Frequency & Inverse Document Frequency)処理によって、ユーザーの好みによるホームページのテキストデータに出現頻度が高く、参照用URLのホームページには出現頻度が少ない単語を重要単語として抽出し、該抽出した重要単語のうち予め蓄積してあるキーワードと一致するものを検索用キーワードとして選択し、この検索用キーワードを検索用メタデータに変換する。該変換した検索用メタデータは、結果的に、該当するデジタル(画像)コンテンツに対応するメタデータとなる。
【0049】
メタデータ語リストアクセス手段107は、上述のようにしてメタデータとして採用した語を五十音順、アルファベット順などのようにハッシュして記憶する。
検索語入力手段108は、キーボード、マウスなどの手段(これらに限らない)でデジタルコンテンツを検索するための語を入力する(この手段によってユーザーの入力操作を受付ける)ものである。入力操作を受付けて認識されたテキストから当該テキストを構成する語を抽出するように構成しても良い。
【0050】
検索語予測表示手段109は、検索語入力手段108で入力途中の語を予測し、ユーザーに提示する。即ち、ユーザーが入力した部分まで一致する語をメタデータ語リストから検索し、ユーザーに提示し、選択させる。このようにすれば、入力操作に係るユーザーの負担を軽減することができる。
検索語入力手段108および検索語予測表示手段109は、メタデータとしての特定のデータのうちの一または複数のものに関連したデータを用いて当該デジタル画像コンテンツに対する検索を行うためのコンテンツ検索手段を構成する。
【0051】
このコンテンツ検索手段は、上述のように、ユーザーが当該デジタル画像コンテンツに対する検索を行うためにメタデータとして選択された特定のデータのうちの一または複数のものに関連したデータの入力操作を行うに際して、該入力操作の初期段階で当該ユーザーが入力を意図しているデータの候補を予測して表示し該表示から選択された候補を入力として受付ける検索支援手段(検索語予測表示手段109)を備えたものであるため、簡便な操作によって、メタデータに基づいて速やかにデジタル画像コンテンツを検索可能な装置が実現される。
【0052】
メタデータ記憶手段110は、メタデータとして採用するテキスト(語)をXMLなどの形式に変換した上、デジタルコンテンツ(デジタル画像コンテンツ)と関連付けて、メタデータとして記憶する。
通信手段111は、HTTPなどのプロトコルにより、Webサーバ(外部の検索サーバ301やコンテンツサーバ302)にアクセスする。
【0053】
図2は、格納されたWebコンテンツとデジタルコンテンツの関係を示す図である。
Webコンテンツ(1)21、Webコンテンツ(2)22はそれぞれデジタルコンテンツA23、デジタルコンテンツB24のメタデータとしてリンクされている。Webコンテンツ(3)25は、Webサーバから先読みされて保存されていたものであるが、デジタルコンテンツとのリンクは無く、メタデータとして使用されてないものである。尚、Webコンテンツとしては、語のみを抽出して格納するようにしても良い。本例では、これらの語はメタデータ語リスト26として整理される。
【0054】
図3は、本実施の形態における、デジタルコンテンツ(デジタル画像コンテンツ)の入力からメタデータを生成するまでの処理を表すフローチャートである。説明の便宜上、本例では、メタデータのソースとするWebサーバは、緯度・経度(既述の第1の位置情報)から位置情報(同、第2の位置情報)に変換し、該位置情報から検索サイトを使ってメタデータに該当する情報を探索するものとする。
【0055】
先ず、メタデータ抽出手段101により、供給されたデジタルコンテンツ200の撮影場所、撮影日時を記述しているメタデータを抽出する(ステップS301)。デジタルコンテンツがデジタルカメラ(携帯電話に付設されたものである場合を含み得る)によって取得(撮影)されたデジタル画像コンテンツである場合には、各画像ファイルのヘッダー部にこれらのデータが格納されており、このヘッダー部にアクセスすることによって、上記のメタデータが抽出される。
【0056】
次いで、このように抽出されたメタデータに関し、URL選択手段102の位置情報変換手段1022により、メタデータに含まれる緯度、経度(地球上の座標位置によって表わした第1の位置情報)から位置情報(該第1の位置情報に対応する地名乃至地番等である第2の位置情報)に変換する(ステップS302)。この変換は、例えば、変換テーブルを参照することによって行う態様で実行することができる。
【0057】
但し、昨今、地球上の座標位置によって表わした第1の位置情報から直接的にこれに対応する地図データが検索されるようなWebサイトも稼動しており、このようなWebサイトの利用を前提とすれば、このステップS302は必須の処理ではない。即ち、カメラ(通常のデジタルカメラや携帯電話に付設されたデジタルカメラ、或いはビデオカメラ等々を含む)等に搭載されたGPS装置等よって取得(撮影)される当該デジタル画像コンテンツ取得(撮影)に係る地点を地球上の座標位置によって表わした位置情報(所謂GPS測位情報)に基づいて、直接ネットワーク上のWebサイトから関連するコンテンツを検索出力するため、このような検索が可能なWebサイトに対して速やかに検索をかけることができ、このようにして検索出力されたWebサイトのコンテンツを源泉としてデジタル画像コンテンツが原初的に取得された位置の情報に関連付けてのメタデータの生成が速やかに行われ得る。
【0058】
次いで、ステップS302における変換結果としての、地球上の座標位置によって表わした第1の位置情報に対応する地名乃至地番等である第2の位置情報、および、撮影日時等のデータが、関連するWebコンテンツが既に読み込まれているか、チェックする(ステップS303)。これは、以前に、同じ場所でデジタル画像コンテンツの取得を行っていれば、そのときのデータが既に取得されている蓋然性が高く、重複して以前と同様のWebコンテンツ取得する必要はないからである。
【0059】
ステップS303で関連するWebコンテンツが未だ読み込まれていないと判定されたときには(ステップS303:No)、検索サイトを利用して当該位置情報からWebコンテンツの読込み処理(探索)を行う(ステップS304)。
一方、ステップS303で関連するWebコンテンツが既に読み込まれていると判定されたときには(ステップS303:Yes)、後述するステップS310に移行する。
【0060】
上述の探索(ステップS304以降)では、例えば、RSSなどで記述された要約フィードがあるかどうかを調べる(ステップS305)。ステップS305では、RSSフィードがあると認識されれば、該当するWebコンテンツとしてRSSフィードを読み込む。ネットワークを介してWebサイトから当該位置情報および/または時刻情報(デジタルコンテンツから抽出されるメタデータ)に関連するコンテンツの全体の内容の要約部分乃至当該コンテンツの内容を変更したものの要約部分を検索出力することになる。
【0061】
このようにして検索出力されたWebサイトのコンテンツの全体の内容の要約部分乃至当該コンテンツの内容を変更したものの要約部分を源泉としてデジタル画像コンテンツに関連付けてのメタデータの生成が簡便に行われ得る。次いで、検索したWebサーバのコンテンツを読み込むと共に、一定時間毎に(乃至は、必ずしも一定の周期ではないが間欠的に)Webサーバから読み込む処理を開始する(ステップS306)。
【0062】
ステップS306で間欠的に読み出したWebコンテンツをHDDに格納する(ステップS307)。これは、次のデジタルコンテンツのメタデータとして、一過性の情報も予め取り込んでおき、所要に応じて、後の時点においてもこれらのコンテンツを当該一過性の事象の発生時点に遡及する如くして取得し利用することを可能にしておくためである。このような処理ステップが設けられているために、上述のステップS303では、関連するWebコンテンツが既に読み込まれている(HDDに格納されて準備されている)と判定される場合があることになる。
【0063】
更に、語抽出手段105により、Webコンテンツからテキスト、語(単語)を抽出する(ステップS308)。このステップS308における処理の詳細は、図1を参照して語抽出手段105による語の抽出と語選択手段106によるメタデータの選択機能として説明したものであり、既述のとおり、ユーザーの操作を介在に半自動的に乃至はこの介在を俟つことなく全自動で実行される。
【0064】
次いで、メタデータ語リストアクセス手段107によって、抽出した語をメタデータ語リスト(図2:26)に追加してこのリストを更新する(ステップS309)。
最終的には、供給されたデジタルコンテンツ(デジタル画像コンテンツ)と、上述の処理過程で取得されたWebコンテンツ乃至はこのWebコンテンツから抽出した語とのリンクを張る(ステップS310)。これによって、当初、本装置に供給されたデジタルコンテンツ(デジタル画像コンテンツ)に対応するメタデータが生成された(付与された)ことになる。
【0065】
上述の実施の形態においては、Webコンテンツから語を抽出してメタデータとしたが、文章そのもの(テキスト)を取得して格納しておき、語のみならず文章やその中の句をメタデータに当て、後の利用時においては、これら文章や句に基づく検索が可能なようにしてもよい。また、メタデータのソース(源泉)としてはWebサーバのみならず、CDやDVDのような情報記憶媒体に格納されたデータ(コンテンツ)をデータの源泉としてもよい。
【0066】
この場合は、特に、メタデータ生成の源泉として、例えば、ユーザーが企図した構想に沿った、乃至は、意趣に叶ったデータが蓄積されていると見込まれる情報記録媒体を適用して、この情報記録媒体から当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力することが可能になるため、当初からユーザーの意図乃至意趣によく適合したメタデータを得ることが容易になる。
【0067】
また、対応するメタデータを得ようとするデジタルコンテンツの取得時点(デジタル画像コンテンツの場合では撮影時点等)からの時間の経過と共に、メタデータを抽出する源泉たるWebコンテンツの内容が時々刻々変更される可能性があり、このために、当該デジタルコンテンツの取得時点に適切に対応した内容のデータがアクセス(検索)できなくなってしまう虞を回避するために、予めメタデータ候補の源泉として適用する蓋然性が高いと見込まれる地名や位置情報等を適宜の記憶装置(情報記憶媒体)に格納して準備しておくようにしてもよい。
【0068】
以上説明した本実施の形態のメタデータ生成装置では、供給されたデジタル画像コンテンツが、当該デジタル画像コンテンツの取得に関係して別途撮影する等して取得された画像データ等が付帯的に伴うものである必要がなく、このような付帯的な画像データには依拠することなく検索されような、例えば、携帯電話に備えられたデジタルカメラ等においては常時取得可能な情報(例えばGPS等による位置情報と撮影日時)を、メタデータ生成の源泉として、デジタル画像コンテンツに対応するメタデータを自動的に生成することができる。以上の点は、本発明のメタデータ生成方法についても同様である。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明を表す概念図である。
【図2】格納されたWebコンテンツとデジタルコンテンツの関係を示す図である。
【図3】本実施の形態における、デジタルコンテンツ(デジタル画像コンテンツ)の入力からメタデータを生成するまでの処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
【0070】
21…Webコンテンツ(1) 22…Webコンテンツ(2) 23…デジタルコンテンツA 24…デジタルコンテンツB 25…Webコンテンツ(3) 26…メタデータ語リスト 100…メタデータ生成装置 101…メタデータ抽出手段 102…URL選択手段 103…Webコンテンツ解析手段 104…要約フィード検索手段 105…語抽出手段 106…語選択手段 107…メタデータ語リストアクセス手段 108…検索語入力手段 109…検索語予測表示手段 110…メタデータ記憶手段 111…通信手段 200…デジタルコンテンツ 301…検索サーバ 302…コンテンツサーバ 1021…URL記憶手段 1022…位置情報変換手段 1023…URL検索手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
供給されたデジタル画像コンテンツに含まれる当該デジタル画像コンテンツに関連する位置情報および/または時刻情報に基づいて外部に保有されたデータから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力する外部コンテンツ検索出力手段と、前記外部コンテンツ検索出力手段によって検索出力されたコンテンツに含まれるデータのうちから特定のデータを前記デジタル画像コンテンツに対応するメタデータとして選択するためのメタデータ選択手段と、を備えたことを特徴とするメタデータ生成装置。
【請求項2】
前記外部コンテンツ検索出力手段は、ネットワークを介してWebサイトから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力するものであることを特徴とする請求項1に記載のメタデータ生成装置。
【請求項3】
前記外部コンテンツ検索出力手段は、コンテンツが格納された情報記録媒体から当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力するものであることを特徴とする請求項1に記載のメタデータ生成装置。
【請求項4】
前記外部コンテンツ検索出力手段は、前記供給されたデジタル画像コンテンツに関連する位置情報としての当該デジタル画像コンテンツの取得が行われた地点を地球上の座標位置によって表わした第1の位置情報を、該第1の位置情報に対応する地名乃至地番等である第2の位置情報に変換し、当該第2の位置情報に基づいて関連するコンテンツを検索出力するものであることを特徴とする請求項1に記載のメタデータ生成装置。
【請求項5】
前記外部コンテンツ検索出力手段は、前記供給されたデジタル画像コンテンツに関連する位置情報としての当該デジタル画像コンテンツの取得が行われた地点を地球上の座標位置によって表わした第1の位置情報に対応するネットワーク上のWebサイトから関連するコンテンツを検索出力するものであることを特徴とする請求項1に記載のメタデータ生成装置。
【請求項6】
前記外部コンテンツ検索出力手段は、ネットワークを介してWebサイトから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツの全体の内容の要約部分乃至当該コンテンツの内容を変更したものの要約部分を検索出力するものであることを特徴とする請求項1に記載のメタデータ生成装置。
【請求項7】
前記外部コンテンツ検索出力手段は、前記供給されたデジタル画像コンテンツに含まれる当該デジタル画像コンテンツに関連する位置情報および/または時刻情報に基づいて外部に保有されたデータから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力するに際し、予めコンテンツを検索出力する動作を間欠的に実行して外部に保有されたデータから取得してあるコンテンツのうちから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力することを特徴とする請求項1に記載のメタデータ生成装置。
【請求項8】
前記メタデータ選択手段は、前記外部コンテンツ検索出力手段によって検索出力されたコンテンツに含まれるデータのうちから当該特定のデータとしてのテキストまたは語をメタデータとして選択するものであることを特徴とする請求項1に記載のメタデータ生成装置。
【請求項9】
供給されたデジタル画像コンテンツに含まれる当該デジタル画像コンテンツに関連する位置情報および/または時刻情報に基づいて外部に保有されたデータから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力する外部コンテンツ検索出力手段と、前記外部コンテンツ検索出力手段によって検索出力されたコンテンツに含まれるデータのうちから特定のデータを前記デジタル画像コンテンツに対応するメタデータとして選択するためのメタデータ選択手段と、前記メタデータ選択手段によってメタデータとして選択された特定のデータのうちの一または複数のものに関連したデータによって当該デジタル画像コンテンツに対する検索を行うためのコンテンツ検索手段とを備えたメタデータ生成装置であって、前記コンテンツ検索手段は、ユーザーが当該デジタル画像コンテンツに対する検索を行うために前記メタデータ選択手段によってメタデータとして選択された特定のデータのうちの一または複数のものに関連したデータの入力操作を行うに際して、該入力操作の初期段階で当該ユーザーが入力を意図しているデータの候補を予測して表示し該表示から選択された候補を入力として受付ける検索支援手段を備えたものであることを特徴とするメタデータ生成装置。
【請求項10】
供給されたデジタル画像コンテンツに含まれる当該デジタル画像コンテンツに関連する位置情報および/または時刻情報に基づいて外部に保有されたデータから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力し、該検索出力されたコンテンツに含まれるデータのうちから特定のデータを前記デジタル画像コンテンツに対応するメタデータとして選択することを特徴とするメタデータ生成方法。
【請求項11】
前記外部に保有されたデータから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力するに際して、ネットワークを介してWebサイトから当該位置情報および/または時刻情報に関連するコンテンツを検索出力することを特徴とする請求項10に記載のメタデータ生成方法。
【請求項12】
供給されたデジタル画像コンテンツに含まれる当該デジタル画像コンテンツの取得に関係する画像データには依拠することなく検索されるコンテンツをメタデータ生成の源泉として前記デジタル画像コンテンツに対応するメタデータを自動的に生成するための手段備えたことを特徴とするメタデータ生成装置。
【請求項13】
供給されたデジタル画像コンテンツに含まれる当該デジタル画像コンテンツの取得に関係する画像データには依拠することなく検索されるコンテンツをメタデータ生成の源泉として前記デジタル画像コンテンツに対応するメタデータを自動的に生成することを特徴とするメタデータ生成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−114942(P2007−114942A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−304315(P2005−304315)
【出願日】平成17年10月19日(2005.10.19)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】