説明

メッセージ交換用コード記録媒体、物品払い出し装置、メッセージ交換用サーバ、メッセージ交換用サーバプログラムおよびメッセージ交換方法

【課題】メールアドレス等の直接的なメッセージの宛先を知らなくても、個人間のゆるやかで安全なメッセージ交換を実現する。
【解決手段】物品の渡し人の第1のサーバアクセス用コードを保持する第1の記録媒体と、物品の渡し人から物品の受け取り人への物品の受け渡し時に物品に付随し、物品の受け取り人の第2のサーバアクセス用コードを保持する第2の記録媒体とを、分離可能に備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個人間のメッセージ交換を行うためのメッセージ交換用コード記録媒体、物品払い出し装置、メッセージ交換用サーバ、メッセージ交換用サーバプログラムおよびメッセージ交換方法に関する。
【背景技術】
【0002】
個人間のメッセージ交換手段として携帯電話やPC(Personal Computer)等を用いた電子メールが広く用いられている。
【0003】
一方、特許文献1には、商品に付したRFID(Radio Frequency Identification)タグを移動機により読み取り、読み取った商品IDをトレーサビリティシステムに送信することで、その商品に関する情報を取得するとともに、その商品についての感想等の消費者メッセージをトレーサビリティシステムに送信することができるようにした技術が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、購入者が身に付けた物品に設けられたIDタグから携帯端末によりタグ情報を読み取り、IDデータベースおよびメーカーデータベースに要求を行うことで、その物品に関する商品情報を取得することができるようにした技術が開示されている。
【0005】
また、特許文献3には、名刺等の印刷物にURL(Uniform Resource Locator)の入ったQRコード(2次元コード)を印刷しておき、名刺等を受け取った相手がQRコードからサーバにアクセスすることで、配布者が登録(名刺等とは別の説明書に印刷された管理用QRコードからサーバにアクセスして登録)した情報を閲覧することができるようにした技術が開示されている。
【特許文献1】特開2006−12086号公報
【特許文献2】特開2003−157477号公報
【特許文献3】特開2006−85658号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、個人間のメッセージ交換手段として電子メールが広く用いられているが、電子メールを送信するには相手のメールアドレスを知らなければならず、メールアドレスを知らない相手にはメッセージを送ることができないという問題があった。
【0007】
一方、特許文献1は、商品を提供するメーカーと消費者の間でのメッセージ交換といえるものであるが、個人間のメッセージ交換手段として利用できるものではない。
【0008】
また、特許文献2は、IDタグを介して、メーカーから潜在的消費者への一方的な情報の伝達が行えるのみであり、個人間のメッセージ交換手段として利用できるものではない。
【0009】
また、特許文献3は、名刺等の印刷物を介して、配布者から被配布者への一方的な情報の伝達が行えるのみであり、双方によるメッセージ交換手段として利用できるものではない。
【0010】
本発明は上記の従来の問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、メールアドレス等の直接的なメッセージの宛先を知らなくても、個人間のゆるやかで安全なメッセージ交換を実現することのできるメッセージ交換用コード記録媒体、物品払い出し装置、メッセージ交換用サーバ、メッセージ交換用サーバプログラムおよびメッセージ交換方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するため、本発明にあっては、請求項1に記載されるように、物品の渡し人の第1のサーバアクセス用コードを保持する第1の記録媒体と、物品の渡し人から物品の受け取り人への物品の受け渡し時に物品に付随し、物品の受け取り人の第2のサーバアクセス用コードを保持する第2の記録媒体とを、分離可能に備えるメッセージ交換用コード記録媒体を要旨としている。
【0012】
また、請求項2に記載されるように、請求項1に記載のメッセージ交換用コード記録媒体において、上記第1および第2のサーバアクセス用コードは、印刷による1次元もしくは2次元のコードにより形成されるものとすることができる。
【0013】
また、請求項3に記載されるように、請求項1に記載のメッセージ交換用コード記録媒体において、上記第1および第2のサーバアクセス用コードは、不可視の印刷により形成されるものとすることができる。
【0014】
また、請求項4に記載されるように、請求項1に記載のメッセージ交換用コード記録媒体において、上記第1および第2のサーバアクセス用コードは、非接触にて読み取りが可能な無線タグにより形成されるものとすることができる。
【0015】
また、請求項5に記載されるように、請求項1に記載のメッセージ交換用コード記録媒体において、上記第1のサーバアクセス用コードと上記第2のサーバアクセス用コードは、異なる形式で形成されるものとすることができる。
【0016】
また、請求項6に記載されるように、請求項1に記載のメッセージ交換用コード記録媒体において、上記第1および第2のサーバアクセス用コードは、コードの内容を示す目視可能な文字列の併記を伴うものとすることができる。
【0017】
また、請求項7に記載されるように、請求項1に記載のメッセージ交換用コード記録媒体において、上記第1および第2のサーバアクセス用コードは、脆弱部により切り離し可能な台紙上に形成されるものとすることができる。
【0018】
また、請求項8に記載されるように、請求項1に記載のメッセージ交換用コード記録媒体において、上記第1および第2のサーバアクセス用コードのいずれか一方は、台紙から剥離可能なシール上に形成されるものとすることができる。
【0019】
また、請求項9に記載されるように、請求項1に記載のメッセージ交換用コード記録媒体において、上記第1および第2のサーバアクセス用コードは、複数の渡し人と受け取り人の対に応じて複数設けられるものとすることができる。
【0020】
また、請求項10に記載されるように、請求項1に記載のメッセージ交換用コード記録媒体において、上記第1および第2のサーバアクセス用コードは、物品の一部として形成されるものとすることができる。
【0021】
また、請求項11に記載されるように、物品の渡し人の第1のサーバアクセス用コードを保持する第1の記録媒体と、物品の渡し人から物品の受け取り人への物品の受け渡し時に物品に付随し、物品の受け取り人の第2のサーバアクセス用コードを保持する第2の記録媒体とを、分離可能に備えたメッセージ交換用コード記録媒体を有する物品を払い出す物品払い出し装置として構成することができる。
【0022】
また、請求項12に記載されるように、1回の利用時に少なくとも2つ以上の物品を払い出す物品払い出し装置であって、第1のサーバアクセス用コードを保持する第1の記録媒体を備えた第1の物品と、上記第1のサーバアクセス用コードに対応する第2のサーバアクセス用コードを保持する第2の記憶媒体を備えた第2の物品とを、払い出す物品払い出し装置として構成することができる。
【0023】
また、請求項13に記載されるように、物品を払い出す手段と、物品に付随する第2の記録媒体に含まれる物品の受け取り人の第2のサーバアクセス用コードの内容を取得する手段と、装置利用者の第1のサーバアクセス用コードを、上記物品の受け取り人の第2のサーバアクセス用コードと対応付けて生成し、第1の記録媒体に出力する手段と、を備える物品払い出し装置として構成することができる。
【0024】
また、請求項14に記載されるように、物品の渡し人と物品の受け取り人との間でメッセージを交換するためのサーバであって、物品の渡し人から、当該渡し人の管理下にある第1の記録媒体に含まれる渡し人の第1のサーバアクセス用コードを介してアクセスを受け付け、メッセージの書き込みもしくは読み出しを行う手段と、物品の受け取り人から、当該受け取り人の管理下にある第2の記録媒体の受け取り人の第2のサーバアクセス用コードを介してアクセスを受け付け、メッセージの書き込みもしくは読み出しを行う手段とを、備えるメッセージ交換用サーバとして構成することができる。
【0025】
また、請求項15に記載されるように、請求項14に記載のメッセージ交換用サーバにおいて、上記メッセージの書き込みもしくは読み出しを行う手段は、渡し人と対応する受け取り人に共通のメッセージボードに対してメッセージの書き込みもしくは読み出しを行うようにすることができる。
【0026】
また、請求項16に記載されるように、請求項14に記載のメッセージ交換用サーバにおいて、上記メッセージの書き込みもしくは読み出しを行う手段は、メールの送受信によりメッセージの書き込みもしくは読み出しを行うようにすることができる。
【0027】
また、請求項17に記載されるように、請求項14に記載のメッセージ交換用サーバにおいて、上記メッセージとして定型のメッセージを設定する手段を備えるようにすることができる。
【0028】
また、請求項18に記載されるように、請求項14に記載のメッセージ交換用サーバにおいて、上記第1および第2の記録媒体のデザインに対応し、メッセージ閲覧時のデザインを統一して表示する手段を備えるようにすることができる。
【0029】
また、請求項19に記載されるように、請求項14に記載のメッセージ交換用サーバにおいて、上記渡し人の管理下にある複数の第1の記録媒体に含まれる複数の第1のサーバアクセス用コードを統合管理する手段を備えるようにすることができる。
【0030】
また、請求項20に記載されるように、物品の渡し人と物品の受け取り人との間でメッセージを交換するためのサーバの制御プログラムであって、コンピュータを、物品の渡し人から、当該渡し人の管理下にある第1の記録媒体に含まれる渡し人の第1のサーバアクセス用コードを介してアクセスを受け付け、メッセージの書き込みもしくは読み出しを行う手段、物品の受け取り人から、当該受け取り人の管理下にある第2の記録媒体の受け取り人の第2のサーバアクセス用コードを介してアクセスを受け付け、メッセージの書き込みもしくは読み出しを行う手段、として機能させるメッセージ交換用サーバプログラムとして構成することができる。
【0031】
また、請求項21に記載されるように、物品の渡し人と物品の受け取り人との間でメッセージを交換するための方法であって、物品の渡し人から、当該渡し人の管理下にある第1の記録媒体に含まれる渡し人の第1のサーバアクセス用コードを介してアクセスを受け付け、メッセージの書き込みもしくは読み出しを行う工程と、物品の受け取り人から、当該受け取り人の管理下にある第2の記録媒体の受け取り人の第2のサーバアクセス用コードを介してアクセスを受け付け、メッセージの書き込みもしくは読み出しを行う工程とを、備えるメッセージ交換方法として構成することができる。
【発明の効果】
【0032】
本発明のメッセージ交換用コード記録媒体、物品払い出し装置、メッセージ交換用サーバ、メッセージ交換用サーバプログラムおよびメッセージ交換方法にあっては、メールアドレス等の直接的なメッセージの宛先を知らなくても、個人間のゆるやかで安全なメッセージ交換を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、本発明の好適な実施形態につき説明する。
【0034】
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態にかかるシステムの構成例を示す図である。
【0035】
図1において、メッセージボードによるメッセージ交換の機能を提供するメッセージボードサーバ1はインターネット等のネットワーク2に接続され、贈り側のユーザAが所持する携帯電話3Aおよび受け取り側のユーザBが所持する携帯電話3Bからのネットワーク2を介したアクセスが可能になっている。
【0036】
また、贈り側のユーザAは、購入等により取得したメッセージ交換用カード(ユビキタスカード、ユビキメ(ユビキタスメッセージの略)カード)4の贈り側サーバアクセス用コード5Aを携帯電話3Aにより読み取る等によりメッセージボードサーバ1にアクセスするようになっている。受け取り側のユーザBは、贈り側のユーザAがメッセージ交換用カード4から分離して贈答品等の物品6に貼り付け等した受け取り側サーバアクセス用コード5Bを携帯電話3Bにより読み取る等によりメッセージボードサーバ1にアクセスするようになっている。
【0037】
贈り側サーバアクセス用コード5Aと受け取り側サーバアクセス用コード5Bに含まれるユニークコード(ユニークコードは数字、文字等に限定されない符号列であり、後述するユニークナンバはその一例として数字列を用いたものである。)は、他のメッセージ交換用カード等と重複することがないように設定されており、1対1の秘密のメッセージ交換が行えるようになっている。また、贈り側サーバアクセス用コード5Aでアクセスできるメッセージボードと、受け取り側サーバアクセス用コード5Bでアクセスできるメッセージボードは同一(共通)であるが、それぞれのサーバアクセス用コードを異ならせることにより、贈り側からのアクセスなのか、受け取り側からのアクセスなのか自動識別が可能である。この点、同一のサーバアクセス用コードにしてアクセス時にユーザに選択させる方法もあるが、ユーザの手を煩わせる。
【0038】
贈り側サーバアクセス用コード5Aと受け取り側サーバアクセス用コード5Bの対応は、メッセージボードサーバ1に対応テーブルを用意してもよいし、簡単な対応ルールを決めても構わない。例えば、
贈り側サーバアクセス用コード5A:サーバURL+ユニークナンバ+A
例:ubiquime.com?12345A
受け取り側サーバアクセス用コード5B:サーバURL+ユニークナンバ+B
例:ubiquime.com?12345B
とする。この場合、メッセージボードサーバ1(http://ubiquime.com/)のサーバアプリまたはCGI(Common Gateway Interface)は、サーバURLの付加データであるユニークナンバとA/Bを読み取り、対応するメッセージボードを対応するモード(贈り側モード/受け取り側モード)で動的に生成し、アクセス元の携帯電話に送信する。ユニークナンバの偽造により正当なユニークコードを持っていないにもかかわらずメッセージボードサーバ1にアクセスするのを防ぐため、ハッシュ等のチェック用のコードを更に付加してもよい。
【0039】
図2はメッセージ交換用カード4の構成例を示す図である。
【0040】
(a)は贈り側サーバアクセス用コード5Aおよび受け取り側サーバアクセス用コード5Bに印刷によるQRコードを用い、受け取り側サーバアクセス用コード5Bの部分をシール状にして台紙から剥がして物品に貼り付けることができるようにしたものであり、現在普及しているカメラ付きの携帯電話でそのまま読み取ることができる。なお、QRコードに限らず、他の2次元コード(PDF417、DataMatrix、Maxi Code等)やGrid Onput(グリッドスキャナー専用に開発されたドットパターン)や円形バーコード等を用いることもできる。
【0041】
(b)は贈り側サーバアクセス用コード5Aおよび受け取り側サーバアクセス用コード5Bに印刷による1次元バーコードを用い、受け取り側サーバアクセス用コード5Bの部分をシール状にして台紙から剥がして物品に貼り付けることができるようにしたものであり、含ませられる情報量は減るが、安価なバーコードリーダで読み取ることができるとともに、現在普及しているカメラ付きの携帯電話でもそのまま読み取ることができる。
【0042】
(c)は贈り側サーバアクセス用コード5Aおよび受け取り側サーバアクセス用コード5Bを赤外光/紫外光等に反応する不可視インクにより形成し、受け取り側サーバアクセス用コード5Bを含んだ部分をシール状にして台紙から剥がして物品に貼り付けることができるようにしたものであり、携帯電話側で読み取り機能を備えていることが必要であるが、デザインの自由度が上がり美観を高めることができる。
【0043】
また、(a)〜(c)は印刷によるものであるが、印刷ではなく、磁気的にコードを記録するようにすることもできる。光記録媒体に光学的に(相変化、溶融混合等で)コードを記録することもできる。
【0044】
(d)は贈り側サーバアクセス用コード5Aおよび受け取り側サーバアクセス用コード5Bを無線タグ(ICチップ)により形成し、受け取り側サーバアクセス用コード5Bの部分をシール状にして台紙から剥がして物品に貼り付けることができるようにしたものであり、携帯電話側で読み取り機能を備えていることが必要であるが、近接させるだけでカメラでの撮影が不要であるため、読み取り操作が容易となる。
【0045】
(e)は贈り側サーバアクセス用コード5Aを無線タグにより形成し、受け取り側サーバアクセス用コード5BにQRコードを用い、受け取り側サーバアクセス用コード5Bの部分をシール状にして台紙から剥がして物品に貼り付けることができるようにしたものである。同様に、2次元コード、1次元バーコード、不可視インク、無線タグ等を任意に組み合わせてもよい。
【0046】
(f)は贈り側サーバアクセス用コード5Aおよび受け取り側サーバアクセス用コード5BのQRコードにコード内容の文字列(アクセス先のURL(Uniform Resource Locater))を付記し、受け取り側サーバアクセス用コード5Bと付記の部分をシール状にして台紙から剥がして物品に貼り付けることができるようにしたものであり、カメラ付きの携帯電話でなくても、あるいはPCやゲーム機等の情報端末からでも、ブラウザのアドレス入力欄に手入力することによりアクセスすることができる。
【0047】
(g)は贈り側サーバアクセス用コード5Aおよび受け取り側サーバアクセス用コード5BにQRコードを用い、中央に設けられたミシン目、切り込み等の切り取り加工がされた脆弱部で贈り側サーバアクセス用コード5Aと受け取り側サーバアクセス用コード5Bを切り離し(分離)可能にし、受け取り側サーバアクセス用コード5Bを物品に同封等することができるようにしたものである。2次元コード、1次元バーコード、不可視インク、無線タグ等を任意に組み合わせた場合にも同様に適用することができる。
【0048】
(h)は贈り側サーバアクセス用コード5Aおよび受け取り側サーバアクセス用コード5BにQRコードを用い、贈り側サーバアクセス用コード5Aの上に受け取り側サーバアクセス用コード5Bをシール状にして重ね、受け取り側サーバアクセス用コード5Bを剥がした場合に贈り側サーバアクセス用コード5Aが見えるようにしたものである。
【0049】
図3はメッセージ交換用カード4の他の構成例を示す図であり、贈り側サーバアクセス用コード5A−1、5A−2、5C−1、5C−2と、分離可能なシール状の受け取り側サーバアクセス用コード5B−1、5B−2、5D−1、5D−2を設け、2対2すなわち贈り側が2人(ユーザA、C)で受け取り側が2人(ユーザB、D)に対応させたものである。同様に、N対N、1対Nにも拡張することができる。
【0050】
図4〜図6は物品にコードが予め設けられる例を示す図である。
【0051】
図4では、景品取得ゲーム装置の景品等の物品6のタグ4Tに贈り側サーバアクセス用コード5Aおよび受け取り側サーバアクセス用コード5Bを設け、中央に設けられたミシン目、切り込み等の切り取り加工がされた脆弱部で贈り側サーバアクセス用コード5Aを切り離すことにより、物品6に受け取り側サーバアクセス用コード5Bを残すことができるようにしている。景品取得ゲーム装置に装填される景品には既にタグが付いているが、その部分に贈り側サーバアクセス用コード5Aおよび受け取り側サーバアクセス用コード5Bを設けることで容易に適用が可能である。
【0052】
図5では、菓子類(例:チョコレート)等の物品6の包装に予め贈り側サーバアクセス用コード5Aおよび受け取り側サーバアクセス用コード5Bを印刷しておき、シール状の贈り側サーバアクセス用コード5Aを剥がすことにより、物品6に受け取り側サーバアクセス用コード5Bを残すことができるようにしている。
【0053】
図6では、占い結果シート等の物品6の印刷時に贈り側サーバアクセス用コード5Aおよび受け取り側サーバアクセス用コード5Bを同時に印刷し、ミシン目、切り込み等の切り取り加工がされた脆弱部で贈り側サーバアクセス用コード5Aを切り離すことにより、物品6に受け取り側サーバアクセス用コード5Bを残すことができるようにしている。なお、贈り側サーバアクセス用コード5Aの部分を別の用紙に印刷してもよい。この場合は贈り側サーバアクセス用コード5Aを切り離す必要がなくなる。
【0054】
図7はメッセージボードサーバ1の構成例を示す図である。
【0055】
図7において、メッセージボードサーバ1は、ネットワーク2を介した通信を行う通信部110と、メッセージボードの動作を制御する制御部120と、処理に必要なプログラムおよびデータを保持する記憶部130とを備えている。制御部120はCPUでも専用のハードウェアであってもよく、後述する制御部120内の各部もハードウェアによって実現されても、CPUとプログラムによって実現されてもよい。
【0056】
制御部120は、メッセージボードサーバ1へのアクセスURL(サーバURL)に付加される付加データを解析する付加データ解析部122と、贈り側のメッセージボードを制御する贈り側ボード制御部123と、受け取り側のメッセージボードを制御する受け取り側ボード制御部124と、メッセージボードの閲覧があった時や返信があった時に指定されたメールアドレスにメールを送信するメール送信部125とを備えている。
【0057】
記憶部130は、メッセージボードサーバ1の制御プログラムであるサーバプログラム131と、メッセージボードの内容を管理するボードデータベース132と、必須ではないが後述する統合管理の際のアクセス速度を向上させるメールアドレス/ユニークコード対応テーブル133とが保持されている。
【0058】
図8はメッセージボードサーバ1の付加データ解析部122、贈り側ボード制御部123および受け取り側ボード制御部124の構成例を示す図である。
【0059】
図8において、付加データ解析部122は、アクセスURLの付加データからメッセージボードを特定するユニークコードの正当性をチェックするコードチェック部1221と、付加データからユニークコードを取得するユニークコード取得部1222と、初回アクセスのユニークコードをボードデータベース132に登録するユニークコード登録部1223と、付加データからモード(贈り側モード/受け取り側モード)を取得するモード取得部1224とを備えている。
【0060】
贈り側ボード制御部123は、ユーザからのアクセス時にボードデータベース132に従い動的にメッセージボードを生成(メッセージを全件表示してもよいし、最新メッセージや未読メッセージのみを表示してもよい)するボード生成部1231と、メッセージボードへのメッセージ(テキスト、静止画像、動画、音声、添付ファイル、手書き文字、手書きの絵等)の入力を行わせるボード入力部1232と、ボード入力部1232の入力内容に応じてメッセージボードの内容を更新するボード更新部1238とを備えている。
【0061】
ボード入力部1232は、オプションとしてメッセージボードのデザインを選択させるデザイン選択入力部1233と、メッセージ本文の入力を行わせるメッセージ入力部1234と、オプションとして閲覧通知・返信通知や統合管理が必要な場合にメールアドレスの入力(メールアドレスにより統合管理される一のユニークコードに対応するメールアドレスを変更入力することにより、統合管理される他のユニークコードを同時に更新してもよい)を行わせるメールアドレス入力部1235と、メールアドレスを入力した場合のオプションとして相手方が閲覧したことをメールで通知(閲覧通知)する機能のON/OFFを選択させる閲覧通知ON/OFF入力部1236と、メールアドレスを入力した場合のオプションとして相手方が返信したことをメールで通知(返信通知)する機能のON/OFFを選択させる返信通知ON/OFF入力部1237とを備えている。
【0062】
受け取り側ボード制御部124は、ユーザからのアクセス時にボードデータベース132に従い動的にメッセージボードを生成(メッセージを全件表示してもよいし、最新メッセージや未読メッセージのみを表示してもよい)するボード生成部1241と、メッセージボードへのメッセージ(テキスト、静止画像、動画、音声等)の入力を行わせるボード入力部1242と、ボード入力部1242の入力内容に応じてメッセージボードの内容を更新するボード更新部1248とを備えている。
【0063】
ボード入力部1242は、オプションとしてメッセージボードのデザインを選択させるデザイン選択入力部1243と、メッセージ本文の入力を行わせるメッセージ入力部1244と、オプションとして閲覧通知・返信通知が必要な場合にメールアドレスの入力を行わせるメールアドレス入力部1245と、メールアドレスを入力した場合のオプションとして相手方が閲覧したことをメールで通知(閲覧通知)する機能のON/OFFを選択させる閲覧通知ON/OFF入力部1246と、メールアドレスを入力した場合のオプションとして相手方が返信したことをメールで通知(返信通知)する機能のON/OFFを選択させる返信通知ON/OFF入力部1247とを備えている。
【0064】
図9はボードデータベース132の例を示す図である。
【0065】
図9(a)は贈り側のユニークコード、受け取り側のユニークコード(ユニークナンバ等)、チェックコードの対応関係が、所定の関係式で定められている場合であり、メッセージボードを特定するユニークコード毎に、メッセージを特定するメッセージナンバ(メッセージの連番)、入力時刻(メッセージを入力した時刻)、贈り側/受け取り側フラグ(どちら側からのメッセージかの識別情報)、メッセージ本文と、贈り側のデザインID、メールアドレス、閲覧通知フラグ、返信通知フラグと、受け取り側のデザインID、メールアドレス、閲覧通知フラグ、返信通知フラグとが管理されている。
【0066】
図9(b)は贈り側のユニークコード、受け取り側のユニークコードの対応関係が、関係式ではなくテーブルで定められている場合であり、(a)のユニークコードに代えてシリアルナンバ(テーブルのインデックスとなる連続番号)を用い、シリアルナンバと贈り側ユニークコード、受け取り側ユニークコードの対応を贈り側/受け取り側ユニークコード対応テーブル135で管理している。全ての贈り側および受け取り側のユニークコードは重複がないように設定してあり、連番ではないので、偽造・改竄は困難である。
【0067】
図10は携帯電話3A、3Bの構成例を示す図である。
【0068】
図10において、携帯電話3A、3Bは、通信を行うための通信I/F(Interface)301、通信部302と、音声処理を行うためのスピーカ303、マイク304、音声処理部305と、画像撮影を行うためのカメラ306、カメラ制御部307と、表示を行うための表示部308と、操作入力を行うための操作入力部309と、無線タグの読み取りを行うための無線タグリーダ310、無線タグリーダ制御部311と、携帯電話の制御処理を行うための制御部312と、処理に必要なプログラムおよびデータを保持する記憶部316とを備えている。
【0069】
制御部312は、読み取ったQRコード画像等を解析するQRコード等解析部313と、サーバアクセスに用いるブラウザを制御するブラウザ制御部314と、メールクライアントを制御するメールクライアント制御部315とを備えている。
【0070】
記憶部316は、ブラウザのプログラムであるブラウザプログラム317と、メールクライアントのプログラムであるメールクライアントプログラム318と、読み取ったQRコード等319が保持されている。
【0071】
図11は第1の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【0072】
図11において、贈り側のユーザAはメッセージ交換用カード4を取得し(ステップS101)(図4〜図6に示したように物品6に予め贈り側サーバアクセス用コード5A、受け取り側サーバアクセス用コード5Bが付加されている場合を除く)、物品6を購入もしくはゲーム操作等により取得し(ステップS102)、メッセージ交換用カード4からの受け取り側サーバアクセス用コード5Bへの貼り付け・同封もしくは物品6からの贈り側サーバアクセス用コード5Aの分離等を行う(ステップS103)。
【0073】
その後、贈り側のユーザAは手元に残った贈り側サーバアクセス用コード5Aを自己の携帯電話3Aで読み取り(ステップS104)、携帯電話3Aからメッセージボードサーバ1にアクセスする(ステップS105)。
【0074】
メッセージボードサーバ1は携帯電話3Aからのアクセスを受け(ステップS106)、その際、ユニークナンバと、贈り側モード/受け取り側モードの種別コード、チェック用コードを受け取る。
【0075】
次いで、メッセージボードサーバ1はチェック用コードをチェックすることで、そのユニークナンバが正当かどうかチェックする(ステップS107)。不正と判断されれば、エラーメッセージを返し、その後の処理は行わない。
【0076】
ここでは、チェック用コードが正当と判断されたものとすると、贈り側サーバアクセス用コード5Aによるアクセスであるため「贈り側モード」でメッセージボードを生成し、メッセージボードにまだメッセージが入力されていないため、メッセージ入力モードとなり、その旨をアクセス元の携帯電話3Aに送信する(ステップS108)。
【0077】
これに応じ、贈り側のユーザAはメッセージボードにメッセージを入力し(ステップS109)、メッセージボードサーバ1はメッセージを登録する(ステップS110)。なお、メッセージの入力に際し、贈り側のユーザAはメッセージボードのデザインを指定してもよいし、必要であれば、自分のメールアドレスを登録してもよい。
【0078】
図12は上記のステップS101〜S110までの処理の各場面におけるイメージを示す図であり、(a)は贈り側のユーザAがメッセージ交換を欲した状態、(b)は贈り側のユーザAがメッセージ交換用カード4を取得して物品6に受け取り側サーバアクセス用コード5Bを貼り付けた状態、(c)は贈り側のユーザAが携帯電話3Aから手元に残った贈り側サーバアクセス用コード5Aによりメッセージボードサーバ1にアクセスした状態、(d)は贈り側のユーザAが携帯電話3Aからメッセージボードサーバ1にメッセージを入力した状態をそれぞれ示している。
【0079】
図11に戻り、贈り側のユーザAは受け取り側サーバアクセス用コード5Bを伴った物品6を受け取り側のユーザBにプレゼント等として引き渡す(ステップS111、S112)。なお、受け取り側のユーザBへの物品6の引き渡しは上述したメッセージボードサーバ1へのアクセス(ステップS104〜S110)の前に行ってもよい。
【0080】
その後、贈り側のユーザAと別れた後の適当なタイミング(例えば、帰宅後、あるいは物品の内容確認時等)で受け取り側のユーザBは物品6に付加された受け取り側サーバアクセス用コード5Bを自己の携帯電話3Bで読み取り(QRコードを読み取るか、無線タグリーダ/ライタを搭載した携帯電話3Bであれば、無線タグを読み取る。)(ステップS113)、携帯電話3Bからメッセージボードサーバ1にアクセスする(ステップS114)。
【0081】
メッセージボードサーバ1は携帯電話3Bからのアクセスを受け(ステップS115)、その際、ユニークナンバと、贈り側モード/受け取り側モードの種別コード、チェック用コードを受け取る。
【0082】
次いで、メッセージボードサーバ1はチェック用コードをチェックすることで、そのユニークナンバが正当かどうかチェックする(ステップS116)。不正と判断されれば、エラーメッセージを返し、その後の処理は行わない。
【0083】
ここでは、チェック用コードが正当と判断されたものとすると、種別コードは受け取り側サーバアクセス用コード5Bによるアクセスであるため「受け取り側モード」となり、メッセージボードに既に贈り側のユーザAによりメッセージが入力されているため、メッセージ閲覧モードとして、登録されたメッセージをアクセス元の携帯電話3Bに送信し(ステップS117)、携帯電話3Bはメッセージを表示する(ステップS118)。メッセージがまだ記憶されていない場合は表示すべきメッセージは存在しないが、受け取り側のユーザBが退屈しないよう、定型のメッセージ(例えば、時候に合った挨拶(「明けましておめでとう」「メリークリスマス」「暑中お見舞い申し上げます」)等)を表示するようにしても構わない。
【0084】
これに応じ、受け取り側のユーザBは、任意ではあるが、返信欄等からメッセージボードにメッセージを入力し(ステップS119)、メッセージボードサーバ1はメッセージを登録する(ステップS120)。なお、メッセージの入力に際し、受け取り側のユーザBはメッセージボードのデザインを指定してもよいし、必要であれば、自分のメールアドレスを登録してもよい。
【0085】
図13は上記のステップS111〜S120までの処理の各場面におけるイメージを示す図であり、(a)は贈り側のユーザAが受け取り側のユーザBに物品6をプレゼントした状態、(b)は受け取り側のユーザBが物品6の受け取り側サーバアクセス用コード5Bに気付いた状態、(c)は受け取り側のユーザBが携帯電話3Bから受け取り側サーバアクセス用コード5Bによりメッセージボードサーバ1にアクセスした状態、(d)は受け取り側のユーザBが携帯電話3Bでメッセージを確認した状態、(e)は受け取り側のユーザBが携帯電話3Bで返信メッセージを入力した状態をそれぞれ示している。
【0086】
図11に戻り、その後、贈り側のユーザAは手元に残った贈り側サーバアクセス用コード5Aを自己の携帯電話3Aで読み取り(ステップS121)、携帯電話3Aからメッセージボードサーバ1にアクセスする(ステップS122)。
【0087】
メッセージボードサーバ1は携帯電話3Aからのアクセスを受け(ステップS123)、その際、ユニークナンバと、贈り側モード/受け取り側モードの種別コード、チェック用コードを受け取る。
【0088】
次いで、メッセージボードサーバ1はチェック用コードをチェックすることで、そのユニークナンバが正当かどうかチェックする(ステップS124)。不正と判断されれば、エラーメッセージを返し、その後の処理は行わない。
【0089】
ここでは、チェック用コードが正当と判断されたものとすると、種別コードは贈り側サーバアクセス用コード5Aによるアクセスであるため「贈り側モード」でメッセージボードを生成し、メッセージボードに既に受け取り側のユーザBにより返信メッセージが入力されているため、メッセージ閲覧モードとして、登録された返信メッセージをアクセス元の携帯電話3Aに送信し(ステップS125)、携帯電話3Aはメッセージを表示する(ステップS126)。これに対して返信欄等により再度メッセージを入力することもできる。
【0090】
図14は上記のステップS121〜S126までの処理の各場面におけるイメージを示す図であり、(a)は贈り側のユーザAが返事を待っている状態、(b)は贈り側のユーザAが携帯電話3Aから手元に残った贈り側サーバアクセス用コード5Aによりメッセージボードサーバ1にアクセスした状態、(c)は贈り側のユーザAが携帯電話3Aでメッセージを確認した状態をそれぞれ示している。
【0091】
その後も、同様にメッセージの交換を何度でも繰り返すことができる。相手からのメッセージを知りたくなかったら、メールと違い、メッセージボードにアクセスしなければよいし、贈り側サーバアクセス用コード5Aもしくは受け取り側サーバアクセス用コード5Bを捨ててしまえばアクセスできなくなる。メッセージが残っているのも気分が悪い場合は、メッセージボードを削除(復活不能)できるようにしてもよい。
【0092】
なお、図11では図示していないが、贈り側のユーザAがメッセージ入力(ステップS109)に際して自分のメールアドレスを登録している場合は、受け取り側のユーザBがメッセージボードを閲覧したことや、メッセージに対して返信したことを教えるメールを、登録したメールアドレスに送信する。この通知メールにメッセージそのものを記載して送信してもいいし(この場合、贈り側のユーザAはメッセージボードを閲覧する必要がない)、メッセージボードのURLを記載しても構わない。メッセージボードのURLを記載しておけば、メッセージ交換用カード4等を捨ててしまったり紛失してしまったりした場合でも、メッセージボードサーバ1にアクセスすることができ便利である。
【0093】
同様に、受け取り側のユーザBがメッセージ入力(ステップS119)に際して自分のメールアドレスを登録している場合は、贈り側のユーザAがメッセージボードを閲覧したことや、メッセージに対して返信したことを教えるメールを、登録したメールアドレスに送信する。
【0094】
図15は定型メッセージ(贈り側が登録しなくても、受け取り側がアクセスした時に表示される、システムが予め用意したメッセージ)の例を示す図であり、(a)に示すようにメッセージ交換用カード4の「バースデー」等に対応して「Happy Birthday!」等の定型メッセージを最初から入れることで、(b)に示すように受け取り側の携帯電話3Bからのアクセス時に表示させることができる。最初から自分でメッセージを入れる場合にはとっさの時や忙しい時に対応できないが、定型メッセージを導入することでそのような不都合が解消できる。なお、最初から定型メッセージが入っているだけで、後から追加・変更可能にしてももちろん構わない。
【0095】
図16はメッセージ交換用カード4とメッセージボードのデザイン統一の例を示す図である。単体のメッセージ交換用カード4の場合、(a)に示すようにデザイン付のメッセージ交換用カード(デザイン・ユビキメカード)4を用意(複数種類用意)しておき、メッセージ交換用カード4のユニークコードとデザインの対応ルールを決めておくか、対応テーブルをメッセージボードサーバ1で管理しておくことにより、(b)に示すようにメッセージ交換用カード4のデザインに応じたメッセージボードデザインを携帯電話3A、3Bに表示することが可能である。メッセージ交換用カード4のデザインと、メッセージボードのデザイン(色、地紋、キャラクター等)を同じにしておけば、そのメッセージ交換用カード4にメッセージを書き込んでいるという演出ができ、カードとネットのつながり感、シームレス感を更に向上させることができる。
【0096】
ユーザが後から物品に贈り側サーバアクセス用コードを貼り付けるのではなく、図5に示したように最初から物品(製品)6に贈り側サーバアクセス用コード5Aおよび受け取り側サーバアクセス用コード5Bを備え付けている場合は、物品6の種類と贈り側サーバアクセス用コード5Aおよび受け取り側サーバアクセス用コード5Bの対応が予め管理できるので、製品の種類に応じたメッセージボードを提供することができる。例えば、バレンタイン商品(チョコレート等)であれば、自動的にバレンタインに合ったデザインのメッセージボードを表示することもできる。
【0097】
図17は複数のユニークコードの統合管理の例を示す図である。
【0098】
メッセージ交換用カード4は物品一つ一つに紐付けられるので、プレゼント等した物品の数が増えてくると、(a)に示すように、贈り側のユーザAはメッセージ交換用カード4を多数保管する必要があり、管理が面倒になる。そこで、同じメールアドレスまたはユーザIDを登録したメッセージ交換用カード4については統合的に管理することで利便性を向上させることができる。
【0099】
この場合、(b)に示すように、自分のメールアドレスを登録したメッセージ交換用カード4の一つを使って贈り側のユーザAが携帯電話3Aからメッセージボードサーバ1にアクセスした時、メッセージボードサーバ1はそのメッセージ交換用カード4のユニークコードと紐付けられたメールアドレスをテーブルから読み出し、そのメールアドレスに紐付けられた全部のメッセージ交換用カード4のユニークコードを選出する。
【0100】
そして、この選出された全てのメッセージ交換用カード4のユニークコードに対応した贈り側メッセージと受け取り側メッセージを(c)に示すように一覧表示(メッセージ交換用カード毎に一つのスレッドを表示し、それが縦に並んでいるイメージ)し、返事も同一ページ内で記入できるようにする。
【0101】
この仕組みを導入すると、メッセージ交換用カード4は手元に1枚あれば良く、他のカードは別途保管しても、破棄しても良くなる。更に、相手がメッセージを閲覧した旨、相手が返答を書いた旨を知らせるメールも1通1通バラバラではなく、定期的に(例えば日毎に)まとめてメール1通で通知した方がユーザの利便性が上がる。
【0102】
図18は他の適用例を示す図であり、相手にプレゼントする物品を対象とするのではなく、相手の所有する物品を対象としたものである。すなわち、(a)に示すようにユーザA、Bがテレビゲームで遊んだ場合、(b)に示すように帰るユーザAがゲームパッド等の物品6に受け取り側サーバアクセス用コード5Bを貼り付けておくことにより、(c)に示すように残ったユーザBが受け取り側サーバアクセス用コード5Bを携帯電話3Bで読み取ることで、(d)に示すようにユーザAからのメッセージを見ることができる。
【0103】
図19は更に他の適用例を示す図であり、交換日記に適用し、カップルでも女の子同士でも、古風で新しい交換日記として使えるようにしたものである。
【0104】
利用にあっては、日記を交換するそれぞれのユーザが日記と共に受け取り側サーバアクセス用コードを貼り、日記を受け取ったユーザは携帯電話で受け取り側サーバアクセス用コードを読み取ってメッセージボードサーバにアクセスし、内容を読む。
【0105】
この場合、文字や絵だけでなく、肉声や静止画、動画も貼り付けられるとともに、シール毎に独立しているので1枚1枚にメッセージが込められ、リアルな日記を読む感覚が得られる。
【0106】
更に、ノートに直書きではないのでセキュリティを掛けることもでき、例えば、閲覧パスワードを設定し、あるいは、携帯電話のIDをサーバに登録しておくことにより、他人が交換日記を拾ってもメッセージの秘密を保つことができる。
【0107】
その他、本発明は使う人の発想で自由自在の応用が可能である。
【0108】
<第2の実施形態>
図20は本発明の第2の実施形態にかかるメールサーバ7の構成例を示す図であり、図1に示した第1の実施形態におけるメッセージボードサーバ1に代えてメールサーバ7を用いてメッセージ交換を実現したものである。この場合、贈り側サーバアクセス用コード5Aおよび受け取り側サーバアクセス用コード5BにはサーバURL等に代えてメールアドレスを含めることとなり、携帯電話3A、3Bからはメールアプリを用いてメールサーバ7にアクセスすることになる。
【0109】
図20において、メールサーバ7は、ネットワーク2を介した通信を行う通信部710と、メール送受信の制御を行う制御部720と、処理に必要なプログラムおよびデータを保持する記憶部730とを備えている。制御部720はCPUでも専用のハードウェアであってもよく、後述する制御部720内の各部もハードウェアによって実現されても、CPUとプログラムによって実現されてもよい。
【0110】
制御部720は、携帯電話3A、3Bからのメールを受信するメール受信部721と、受信したメールの発信元アドレスを秘匿性保持のために分離(更に保存もしくは削除)する発信元アドレス分離部722と、発信元アドレスを分離したメール本文を蓄積するメール蓄積部723と、受け取り側からメッセージ閲覧のための空メール(本文のないメール)を受信した際に蓄積されたメールの内容(蓄積されたメールが存在しない場合はその旨等)を返信メールとして送信する返信メール送信部724と、贈り側に受け取り側がメッセージ閲覧を行った旨を通知メールとして送信する通知メール送信部725と、受け取り側から返信メールを受信した際にその内容を贈り側に転送メールとして送信する転送メール送信部726とを備えている。
【0111】
記憶部730は、メールサーバ7の制御プログラムであるサーバプログラム731と、メールを蓄積するメールボックス732とが保持されている。
【0112】
図21は第2の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【0113】
図21において、贈り側のユーザAはメッセージ交換用カード4を取得し(ステップS201)(図4〜図6に示したように物品6に予め贈り側サーバアクセス用コード5A、受け取り側サーバアクセス用コード5Bが付加されている場合を除く)、物品6を購入もしくはゲーム操作等により取得し(ステップS202)、メッセージ交換用カード4からの受け取り側サーバアクセス用コード5Bへの貼り付け・同封もしくは物品6からの贈り側サーバアクセス用コード5Aの分離等を行い(ステップS203)、贈り側のユーザAは受け取り側サーバアクセス用コード5Bを伴った物品6を受け取り側のユーザBにプレゼント等として引き渡す(ステップS204、S205)。
【0114】
その後、なるべく早い時期に贈り側のユーザAは手元に残った贈り側サーバアクセス用コード5Aを自己の携帯電話3Aで読み取り(ステップS206)、贈り側サーバアクセス用コード5Aをメールアドレスとして、本文に伝えたいメッセージを入力して、携帯電話3Aからメールサーバ7にメールを送信する(ステップS207)。
【0115】
メールサーバ7は、贈り側のユーザAからのメールを「贈り側から用メールアドレス」で受信し(ステップS208)、贈り側のユーザAのメールアドレスを分離して保存し(ステップS209)、そのメールを蓄積する(ステップS210)。
【0116】
その後、適当なタイミング(例えば、帰宅後、あるいは物品の内容確認時等)で受け取り側のユーザBは物品6に付加された受け取り側サーバアクセス用コード5Bを自己の携帯電話3Bで読み取り(ステップS211)、受け取り側サーバアクセス用コード5Bをメールアドレスとして携帯電話3Bからメールサーバ7に空メールを送信する(ステップS212)。
【0117】
メールサーバ7は、受け取り側のユーザBからのメールを「受け取り側から用メールアドレス」で受信し(ステップS213)、蓄積されている贈り側のユーザAからのメール内容を返信メールとして受け取り側のユーザBに送信し(ステップS214)、携帯電話3Bで受信・表示させる(ステップS215)。贈り側のユーザAからのメールが蓄積されていない場合は「メッセージなし」の返信メールを受け取り側のユーザBに送信する。また、これとほぼ同時に、メールサーバ7は受け取り側のユーザBがメールリクエスト(空メール送信)をした旨を贈り側のユーザAに対して通知メールとして送信し(ステップS214)、携帯電話3Aで受信・表示させる(ステップS216)。
【0118】
その後、適当なタイミングで受け取り側のユーザBはメールサーバ7からの返信メールに対して、本文に伝えたいメッセージを入力して、携帯電話3Bからメールサーバ7に返信メールを送信する(ステップS217)。
【0119】
メールサーバ7は、受け取り側のユーザBからのメールを「受け取り側から用メールアドレス」で受信し(ステップS218)、そのメールから受け取り側のユーザBのメールアドレスを削除し(ステップS219)、贈り側のユーザAに転送し(ステップS220)、携帯電話3Aで受信・表示させる(ステップS221)。
【0120】
<第3の実施形態>
図22は本発明の第3の実施形態にかかるシステムの構成例を示す図であり、物品として占い結果シート(図6)を出力する占い装置等の物品払い出し装置8に適用したものである。
【0121】
図22において、メッセージボードによるメッセージ交換の機能を提供するメッセージボードサーバ1はインターネット等のネットワーク2に接続され、贈り側のユーザAが所持する携帯電話3Aおよび受け取り側のユーザBが所持する携帯電話3Bからのネットワーク2を介したアクセスが可能になっている。
【0122】
また、占い装置等の物品払い出し装置8がネットワーク2とは非接続に設けられており、占いの実行により贈り側サーバアクセス用コード5Aおよび受け取り側サーバアクセス用コード5Bの印刷された占い結果シート等の物品6を出力し、贈り側のユーザAは物品6から切り離した後(別々に印刷して出力される場合を除く)の贈り側サーバアクセス用コード5Aを携帯電話3Aにより読み取る等によりメッセージボードサーバ1にアクセスし、受け取り側のユーザBは物品6の受け取り側サーバアクセス用コード5Bを携帯電話3Bにより読み取る等によりメッセージボードサーバ1にアクセスするようになっている。
【0123】
図23は物品払い出し装置(占い装置)8の構成例を示す図である。
【0124】
図23において、物品払い出し装置8は、占い制御部803およびQRコード画像生成部804を含む制御部802と、生成したQRコード806等を保持する記憶部805(制御部802に実行させるプログラムや、そのデータ等を記憶してもよい)と、ユーザの操作を受け付ける操作入力部810と、説明音声や効果音を出力する音声出力部811と、説明文や装飾画像を出力する表示部812と、占い結果シートを印刷する印刷部813と、占い結果シートを排出する占い結果シート排出口814とを備えている。制御部802はCPUでも専用のハードウェアであってもよく、制御部802内の各部もハードウェアによって実現されても、CPUとプログラムによって実現されてもよい。
【0125】
図22に戻り、メッセージボードサーバ1および携帯電話3A、3Bの構成は図7〜図10に示したものと同様であり、処理手順についても図11に示したものと同様である。
【0126】
<第4の実施形態>
図24は本発明の第4の実施形態にかかるシステムの構成例を示す図であり、景品取得ゲーム装置等の物品払い出し装置8に適用したものである。
【0127】
図24において、メッセージボードによるメッセージ交換の機能を提供するメッセージボードサーバ1はインターネット等のネットワーク2に接続され、贈り側のユーザAが所持する携帯電話3Aおよび受け取り側のユーザBが所持する携帯電話3Bからのネットワーク2を介したアクセスが可能になっている。
【0128】
また、景品取得ゲーム装置等の物品払い出し装置8がネットワーク2とは非接続に設けられており、景品取得の成功により物品6が物品払い出し装置8から排出される際に、物品6に設けられたタグ4Tから無線タグによる受け取り側サーバアクセス用コード5Bを読み取り、受け取り側サーバアクセス用コード5Bに含まれる受け取り側のユニークコードに対応する贈り側のユニークコードを所定の関係式から生成し、この贈り側のユニークコードを含む贈り側サーバアクセス用コード5Aを印刷した贈り側用印刷物9を出力するようになっている。そして、贈り側のユーザAは贈り側用印刷物9の贈り側サーバアクセス用コード5Aを携帯電話3Aにより読み取る等によりメッセージボードサーバ1にアクセスし、受け取り側のユーザBは物品6の受け取り側サーバアクセス用コード5Bを携帯電話3Bにより読み取る等によりメッセージボードサーバ1にアクセスするようになっている。
【0129】
なお、タグ4Tとしては、内部に封入された無線タグと表面に印刷されたQRコードにより受け取り側サーバアクセス用コード5Bを形成する場合(a)と、無線タグのみにより受け取り側サーバアクセス用コード5Bを形成する場合(受け取り側の携帯電話3Bで無線タグ読み取り機能を保持している場合)(b)と、無線タグとQRコードにより受け取り側サーバアクセス用コード5Bを形成するとともにURL等を併記(ブラウザのアドレス入力欄に手入力で設定することでアクセスが可能)する場合(c)とがある。なお、(a)においては、無線タグに含まれるユニークコードと、QRコードに含まれるユニークコードは同一でも、同一ではないが対応付けられていても構わない。
【0130】
また、贈り側用印刷物9に代え、物品払い出し装置8から贈り側のユーザAの所有するゲームカード、電子マネーカード、携帯電話3A等に贈り側サーバアクセス用コード5Aを出力して書き込んでもよい。この場合、贈り側のユーザAはゲームカード、電子マネーカードから贈り側サーバアクセス用コード5Aを読み取り、もしくは携帯電話3Aから直接にメッセージボードサーバ1にアクセスすることができる。
【0131】
図25は物品払い出し装置(景品取得ゲーム装置)8の構成例を示す図である。
【0132】
図25において、物品払い出し装置8は、ゲーム制御部823およびQRコード画像生成部824を含む制御部822と、読み取った無線タグコード826および印刷出力するQRコード827等を保持する記憶部825(制御部822に実行させるプログラムや、そのデータ等を記憶してもよい)と、ユーザの操作を受け付ける操作入力部830と、贈り側用印刷物9を印刷する印刷部831と、贈り側用印刷物9を排出する印刷物排出口832と、遊戯フィールド834のクレーン835を制御するクレーン駆動部833と、物品取り出し口836に配置された無線タグリーダ837とを備えている。なお、遊戯フィールド834には無線タグによる受け取り側サーバアクセス用コード5Bを伴った物品6が配置されている。制御部822はCPUでも専用のハードウェアであってもよく、制御部822内の各部もハードウェアによって実現されても、CPUとプログラムによって実現されてもよい。
【0133】
図24に戻り、メッセージボードサーバ1および携帯電話3A、3Bの構成は図7〜図10に示したものと同様である。
【0134】
処理手順については、景品取得の成功により物品6が物品払い出し装置8から排出される際に、物品6のタグ4Tに付された受け取り側サーバアクセス用コード5Bに対応する贈り側サーバアクセス用コード5Aを印刷した贈り側用印刷物9が出力される点が異なるが、その後の動作は図11のステップS104〜S126と同様である。
【0135】
これにより、メッセージ交換用カードから贈り側サーバアクセス用コードを「千切る」「剥がす」「切り取る」「切り離す」「開封する」といった行為が不要になり、
(1)物品6の渡し方がスマートになる(プレゼントなのだから、渡すスタイルは大事である。)。
(2)受け取り側のユーザBが物品払い出し装置8の物品取り出し口836で待ち構えていて、プレイヤである贈り側のユーザAの手を通さずに物品6を直接取ってしまった場合でもメッセージ交換が可能になる。
といった利点がある。
【0136】
<総括>
以上のように、本発明の実施形態によれば、次のような利点がある。
(1)ユニークなコードをリアルな「モノ」に紐付けることにより、ネットワーク上の情報を共有し、人と人とのコミュニケーションの利便性を上げることができる。
(2)メールアドレスを知らない人にメッセージを贈ることができる。テキストだけでなく、音声でも画像でも、いかなるファイルでも贈ることができる。
(3)相手方にメールアドレスを知らせずに、メッセージを贈ることができる。メッセージを受け取った側も、メールアドレスを知らせずに謝礼(返答)することができる。個人情報保護も十分に確保することができる。
(4)サーバアクセス用コードは全てユニークである。そのため、一対一の秘密のメッセージ交換を行うことができる。情報の秘匿も十分に確保することができる。
(5)電子メールではないので、相手の都合を気にせずに、好きな時にメッセージを贈ることができる。読む方も、自分の都合の良い時に読み、返答することができる。
(6)プレゼントを贈った後に、メッセージを書くことができる。その場で買ったプレゼントや、その場で取得した景品取得ゲーム装置の景品にも、メッセージが付けられる。
(7)サーバアクセス用コードは、一つ一つの「モノ」に貼り付ける(紐付ける)ので、「この」プレゼントのメッセージ、「あの」プレゼントのメッセージと、リアルな「モノ」ごとにメッセージを贈ることができる。
【0137】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるシステムの構成例を示す図である。
【図2】メッセージ交換用カードの構成例を示す図である。
【図3】メッセージ交換用カードの他の構成例を示す図である。
【図4】物品にコードが予め設けられる例を示す図(その1)である。
【図5】物品にコードが予め設けられる例を示す図(その2)である。
【図6】物品にコードが予め設けられる例を示す図(その3)である。
【図7】メッセージボードサーバの構成例を示す図である。
【図8】付加データ解析部、贈り側ボード制御部および受け取り側ボード制御部の構成例を示す図である。
【図9】ボードデータベースの例を示す図である。
【図10】携帯電話の構成例を示す図である。
【図11】第1の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【図12】処理の各場面におけるイメージを示す図(その1)である。
【図13】処理の各場面におけるイメージを示す図(その2)である。
【図14】処理の各場面におけるイメージを示す図(その3)である。
【図15】定型メッセージの例を示す図である。
【図16】デザイン統一の例を示す図である。
【図17】ユニークコードの統合管理の例を示す図である。
【図18】他の適用例を示す図(その1)である。
【図19】他の適用例を示す図(その2)である。
【図20】本発明の第2の実施形態にかかるメールサーバの構成例を示す図である。
【図21】第2の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【図22】本発明の第3の実施形態にかかるシステムの構成例を示す図である。
【図23】物品払い出し装置(占い装置)の構成例を示す図である。
【図24】本発明の第4の実施形態にかかるシステムの構成例を示す図である。
【図25】物品払い出し装置(景品取得ゲーム装置)の構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0139】
1 メッセージボードサーバ
110 通信部
120 制御部
122 付加データ解析部
1221 コードチェック部
1222 ユニークコード取得部
1223 ユニークコード登録部
1224 モード取得部
123 贈り側ボード制御部
1231 ボード生成部
1232 ボード入力部
1233 デザイン選択入力部
1234 メッセージ入力部
1235 メールアドレス入力部
1236 閲覧通知ON/OFF入力部
1237 返信通知ON/OFF入力部
1238 ボード更新部
124 受け取り側ボード制御部
1241 ボード生成部
1242 ボード入力部
1243 デザイン選択入力部
1244 メッセージ入力部
1245 メールアドレス入力部
1246 閲覧通知ON/OFF入力部
1247 返信通知ON/OFF入力部
1248 ボード更新部
125 メール送信部
130 記憶部
131 サーバプログラム
132 ボードデータベース
133 メールアドレス/ユニークコード対応テーブル
135 贈り側/受け取り側ユニークコード対応テーブル
2 ネットワーク
3A、3B 携帯電話
301 通信I/F
302 通信部
303 スピーカ
304 マイク
305 音声処理部
306 カメラ
307 カメラ制御部
308 表示部
309 操作入力部
310 無線タグリーダ
311 無線タグリーダ制御部
312 制御部
313 QRコード等解析部
314 ブラウザ制御部
315 メールクライアント制御部
316 記憶部
317 ブラウザプログラム
318 メールクライアントプログラム
319 QRコード等
4 メッセージ交換用カード
4T タグ
5A 贈り側サーバアクセス用コード
5B 受け取り側サーバアクセス用コード
6 物品
7 メールサーバ
710 通信部
720 制御部
721 メール受信部
722 発信元アドレス分離部
723 メール蓄積部
724 返信メール送信部
725 通知メール送信部
726 転送メール送信部
730 記憶部
731 サーバプログラム
732 メールボックス
8 物品払い出し装置
802 制御部
803 占い制御部
804 QRコード画像生成部
805 記憶部
806 QRコード
810 操作入力部
811 音声出力部
812 表示部
813 印刷部
814 占い結果シート排出口
822 制御部
823 ゲーム制御部
824 QRコード画像生成部
825 記憶部
826 無線タグコード
827 QRコード
830 操作入力部
831 印刷部
832 印刷物排出口
833 クレーン駆動部
834 遊戯フィールド
835 クレーン
836 物品取り出し口
837 無線タグリーダ
9 贈り側用印刷物
A〜B ユーザ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品の渡し人の第1のサーバアクセス用コードを保持する第1の記録媒体と、
物品の渡し人から物品の受け取り人への物品の受け渡し時に物品に付随し、物品の受け取り人の第2のサーバアクセス用コードを保持する第2の記録媒体とを、
分離可能に備えたことを特徴とするメッセージ交換用コード記録媒体。
【請求項2】
請求項1に記載のメッセージ交換用コード記録媒体において、
上記第1および第2のサーバアクセス用コードは、印刷による1次元もしくは2次元のコードにより形成されることを特徴とするメッセージ交換用コード記録媒体。
【請求項3】
請求項1に記載のメッセージ交換用コード記録媒体において、
上記第1および第2のサーバアクセス用コードは、不可視の印刷により形成されることを特徴とするメッセージ交換用コード記録媒体。
【請求項4】
請求項1に記載のメッセージ交換用コード記録媒体において、
上記第1および第2のサーバアクセス用コードは、非接触にて読み取りが可能な無線タグにより形成されることを特徴とするメッセージ交換用コード記録媒体。
【請求項5】
請求項1に記載のメッセージ交換用コード記録媒体において、
上記第1のサーバアクセス用コードと上記第2のサーバアクセス用コードは、異なる形式で形成されることを特徴とするメッセージ交換用コード記録媒体。
【請求項6】
請求項1に記載のメッセージ交換用コード記録媒体において、
上記第1および第2のサーバアクセス用コードは、コードの内容を示す目視可能な文字列の併記を伴うことを特徴とするメッセージ交換用コード記録媒体。
【請求項7】
請求項1に記載のメッセージ交換用コード記録媒体において、
上記第1および第2のサーバアクセス用コードは、脆弱部により切り離し可能な台紙上に形成されることを特徴とするメッセージ交換用コード記録媒体。
【請求項8】
請求項1に記載のメッセージ交換用コード記録媒体において、
上記第1および第2のサーバアクセス用コードのいずれか一方は、台紙から剥離可能なシール上に形成されることを特徴とするメッセージ交換用コード記録媒体。
【請求項9】
請求項1に記載のメッセージ交換用コード記録媒体において、
上記第1および第2のサーバアクセス用コードは、複数の渡し人と受け取り人の対に応じて複数設けられることを特徴とするメッセージ交換用コード記録媒体。
【請求項10】
請求項1に記載のメッセージ交換用コード記録媒体において、
上記第1および第2のサーバアクセス用コードは、物品の一部として形成されることを特徴とするメッセージ交換用コード記録媒体。
【請求項11】
物品の渡し人の第1のサーバアクセス用コードを保持する第1の記録媒体と、
物品の渡し人から物品の受け取り人への物品の受け渡し時に物品に付随し、物品の受け取り人の第2のサーバアクセス用コードを保持する第2の記録媒体とを、
分離可能に備えたメッセージ交換用コード記録媒体を有する物品を払い出すことを特徴とする物品払い出し装置。
【請求項12】
1回の利用時に少なくとも2つ以上の物品を払い出す物品払い出し装置であって、
第1のサーバアクセス用コードを保持する第1の記録媒体を備えた第1の物品と、
上記第1のサーバアクセス用コードに対応する第2のサーバアクセス用コードを保持する第2の記憶媒体を備えた第2の物品とを、
払い出すことを特徴とする物品払い出し装置。
【請求項13】
物品を払い出す手段と、
物品に付随する第2の記録媒体に含まれる物品の受け取り人の第2のサーバアクセス用コードの内容を取得する手段と、
装置利用者の第1のサーバアクセス用コードを、上記物品の受け取り人の第2のサーバアクセス用コードと対応付けて生成し、第1の記録媒体に出力する手段と、
を備えたことを特徴とする物品払い出し装置。
【請求項14】
物品の渡し人と物品の受け取り人との間でメッセージを交換するためのサーバであって、
物品の渡し人から、当該渡し人の管理下にある第1の記録媒体に含まれる渡し人の第1のサーバアクセス用コードを介してアクセスを受け付け、メッセージの書き込みもしくは読み出しを行う手段と、
物品の受け取り人から、当該受け取り人の管理下にある第2の記録媒体の受け取り人の第2のサーバアクセス用コードを介してアクセスを受け付け、メッセージの書き込みもしくは読み出しを行う手段とを、
備えたことを特徴とするメッセージ交換用サーバ。
【請求項15】
請求項14に記載のメッセージ交換用サーバにおいて、
上記メッセージの書き込みもしくは読み出しを行う手段は、渡し人と対応する受け取り人に共通のメッセージボードに対してメッセージの書き込みもしくは読み出しを行うことを特徴とするメッセージ交換用サーバ。
【請求項16】
請求項14に記載のメッセージ交換用サーバにおいて、
上記メッセージの書き込みもしくは読み出しを行う手段は、メールの送受信によりメッセージの書き込みもしくは読み出しを行うことを特徴とするメッセージ交換用サーバ。
【請求項17】
請求項14に記載のメッセージ交換用サーバにおいて、
上記メッセージとして定型のメッセージを設定する手段を備えたことを特徴とするメッセージ交換用サーバ。
【請求項18】
請求項14に記載のメッセージ交換用サーバにおいて、
上記第1および第2の記録媒体のデザインに対応し、メッセージ閲覧時のデザインを統一して表示する手段を備えたことを特徴とするメッセージ交換用サーバ。
【請求項19】
請求項14に記載のメッセージ交換用サーバにおいて、
上記渡し人の管理下にある複数の第1の記録媒体に含まれる複数の第1のサーバアクセス用コードを統合管理する手段を備えたことを特徴とするメッセージ交換用サーバ。
【請求項20】
物品の渡し人と物品の受け取り人との間でメッセージを交換するためのサーバの制御プログラムであって、
コンピュータを、
物品の渡し人から、当該渡し人の管理下にある第1の記録媒体に含まれる渡し人の第1のサーバアクセス用コードを介してアクセスを受け付け、メッセージの書き込みもしくは読み出しを行う手段、
物品の受け取り人から、当該受け取り人の管理下にある第2の記録媒体の受け取り人の第2のサーバアクセス用コードを介してアクセスを受け付け、メッセージの書き込みもしくは読み出しを行う手段、
として機能させることを特徴とするメッセージ交換用サーバプログラム。
【請求項21】
物品の渡し人と物品の受け取り人との間でメッセージを交換するための方法であって、
物品の渡し人から、当該渡し人の管理下にある第1の記録媒体に含まれる渡し人の第1のサーバアクセス用コードを介してアクセスを受け付け、メッセージの書き込みもしくは読み出しを行う工程と、
物品の受け取り人から、当該受け取り人の管理下にある第2の記録媒体の受け取り人の第2のサーバアクセス用コードを介してアクセスを受け付け、メッセージの書き込みもしくは読み出しを行う工程とを、
備えたことを特徴とするメッセージ交換方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate


【公開番号】特開2008−186277(P2008−186277A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−19850(P2007−19850)
【出願日】平成19年1月30日(2007.1.30)
【出願人】(000132471)株式会社セガ (811)
【Fターム(参考)】