説明

メトリックを示すサービスレベルの関数としてハンドオフ決定をするための方法及び装置

【課題】マルチキャリア無線通信システムにおいて、ロードバランスを促進するアクセス端末に基づいたハンドオフ決定方法及び装置を提供する。
【解決手段】アクセス端末は、アタッチメントポイント(基地局ポイント)から電力参照信号を受信する。アクセス端末は、キャリア毎に、最良の接続が対応するキャリアを用いて確立されることができるアタッチメントポイントを識別する。アクセス端末は、第1の関数を用いて第1のアタッチメントポイントに対応する現在の接続に対応するメトリックを示す第1のサービスレベルを計算する。並行または連続して、第1の関数とは異なる第2の関数を用いて第2のアタッチメントポイントに対応する代わりの接続に対応するメトリックを示す第2のサービスレベルを計算する。アクセス端末は、メトリックを示す第1及び第2のサービスレベルに基づいてハンドオフを決定する。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、2008年2月7日出願の米国仮出願S.N.61/026,980の利益を要求する。上記の識別された特許出願は、これによってそっくりそのまま言及により明確に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
様々な態様は、無線通信に関し、特に、メトリックを示すサービスレベルの関数としてハンドオフ決定をするための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
マルチキャリア配備の無線通信システムにおいて、多数の異なる基地局アタッチメントポイントは、アクセス端末に同時で利用可能になるかもしれない。その異なる利用可能な基地局アタッチメントポイントのいくつかは、異なるキャリアに対応するかもしれない。アクセス端末及び異なる利用可能なアタッチメントポイントの間の通信能力は、例えば、アクセス端末位置、送信信号の強さ、チャネル利得、干渉、ノイズ等の関数のように、異なる時で異なるアタッチメントポイントに対して異なることを予期されることができる。更に、アタッチメントポイントローディング条件は、そのシステムの全体にわたって変わることを予期されることができる。
【0004】
スループットを最大限にし、ユーザの経験を高めるために、多数のキャリア及び多数の代わりのアタッチメントポイントを含むシステムの中に利用可能なエアーリンク資源を効率的に利用することができることが望ましい。このようなシステムにおいてロードバランスは、重要な考察である。マルチキャリアにおいてロードバランスを促進するという要求がハンドオフメカニズムに存在する。ロードバランスに対する集中型システム制御ノードアプローチは、例えばシステムアーキテクチャのために、制御信号オーバヘッド及び/または制御信号遅延を実現するために実際的または効率的でないかもしれない。
【0005】
モバイルアクセス端末は、潜在的な代わりのアタッチメントポイントに関してその現在のチャネル条件を評価するために最良の状況であることができる。上記の議論に基づいて、マルチキャリア無線通信システムにおいてロードバランスを促進する新しいアクセス端末に基づいたハンドオフ決定方法及び装置の必要がある。更に、ロードバランスを維持する安定性は、通信システムにおいて別の重要な考察である。いずれかの新しいアクセス端末に基づいたハンドオフ方法及び装置が更にシステムの安定性に寄与する技術を使えば、それは有益であろう。
【概要】
【0006】
様々な態様は、潜在的な代わりの接続に対してとは異なって現在の接続のために計算されるメトリックを示すサービスレベル(SLIM)に基づいて多数の潜在的な代わりのアタッチメントポイントの間でハンドオフ決定をするアクセス端末のための方法及び装置に導かれる。いくつかの態様において、メトリックを示すサービスレベルは、受信された信号の強さ及びローディング情報の関数である。ハンドオフするかどうかに関する決定及び/または次のハンドオフを使用するためのアタッチメントポイントの選択は、計算されたSLIMの関数として実行される。
【0007】
1つの態様において、使用するためのアタッチメントポイントの選択は、マルチステップ選択プロセスの部分である。多くのキャリアの各々のためにまず、最良の接続は、例えば、そのキャリアのために最大の決定されたSINRとともに受信された電力参照信号に対応するアタッチメントポイントに対応する接続を識別する。それから、SILMは、識別された最良の接続の各々のために計算され、キャリアにつき1つのSLIMである。次に、最も高いSLIMに対応するアタッチメントポイントは、使用のために選択される。
【0008】
このSLIMに基づいたアクセス端末ハンドオフ決定アプローチは、要求されるオーバヘッドはないが、集中型制御ノードを用いて達成されることができるものと同様にほとんど最適であるハンドオフ決定、信号遅延及び/または集中型ハンドオフ決定と関連づけられたインフラストラクチャを提供する。
【0009】
いくつかの態様に従うと、アクセス端末におけるハンドオフ決定をする例示的な方法は、第1の関数を用いて第1のアタッチメントポイントに対応する現在の接続に対応するメトリックを示す第1のサービスレベルを計算することと、前記第1の関数とは異なる第2の関数を用いて第2のアタッチメントポイントに対応する代わりの接続に対応するメトリックを示す第2のサービスレベルを計算することと、メトリックを示す前記第1及び第2のサービスレベルに基づいてハンドオフ決定をすることとを具備する。
【0010】
いくつかの態様に従うと、例示的なアクセス端末は、第1の関数を用いて第1のアタッチメントポイントに対応する現在の接続に対応するメトリックを示す第1のサービスレベルを計算するためのメトリックを示す第1のサービスレベル計算モジュールと、前記第1の関数とは異なる第2の関数を用いて第2のアタッチメントポイントに対応する代わりの接続に対応するメトリックを示す第2のサービスレベルを計算するためのメトリックを示す第2のサービスレベル計算モジュールと、メトリックを示す前記第1及び第2のサービスレベルに基づいてハンドオフ決定をするためのハンドオフ決定モジュールとを具備する。
【0011】
様々な態様が上記の概要において議論されている一方、全ての態様は同じ特徴を必ずしも含まないということ及び上述された特徴のいくつかは必要でないがいくつかの態様において望ましいということは、認識されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、例示的な態様に従う例示的な無線通信システムの図である。
【図2】図2は、例示的な態様に従って、アクセス端末、例えばモバイルノードのような無線端末を操作する例示的な方法のフローチャートである。
【図3】図3は、例示的な態様に従って、アクセス端末、例えばモバイルノードのような無線端末においてハンドオフ決定をする例示的な方法のフローチャートである。
【図4】図4は、例示的な態様に従う、例示的なアクセス端末、例えば無線モバイルノードの図である。
【図5】図5は、メトリックを示すサービスレベルに基づいたハンドオフ方法の一例を示すために用いられる。
【図6】図6は、メトリックを示すサービスレベルに基づいたハンドオフ方法の一例を示すために用いられる。
【図7】図7は、ロード情報のために用いられる例示的な量子化器の入出力関係を示す。
【図8】図8は、1つの例示的なSLIM関数のために用いられる近似を図表によって示す。
【図9】図9は、利用するSLIMに基づいたハンドオフは有益であるいくつかのOFDM実施形態で使用される例示的なマルチキャリアマルチ電力レベルマルチセクタ配備計画を示す。
【詳細な説明】
【0013】
図1は、例示的な態様に従う例示的な無線通信システム100の図である。例示的な無線通信システム100は、多くの基地局(基地局1 102、基地局2 104、基地局3 106、…基地局N 108)及び多くの他のネットワークノード、例えばルータ(110,111)を含む。基地局(102,106,108)は、それぞれ、ネットワークリンク(118,122,124)によってネットワークノード110につながれている。基地局104は、ネットワークリンク120によってネットワークノード111につながれている。ネットワークノード(110,110)は、ネットワークリンク121によって互いにつながれており、それぞれ、他のネットワークノード、例えば他の基地局、ルータ、AAAノード、ホームエージェントノード等及び/またはネットワークリンク(126,127)によってインターネットとつながれている。ネットワークリンク(118,120,121,122,124,126,127)は、例えば光ファイバのリンクである。他のネットワークトポロジは、可能であり、他の態様におけるバックホールのネットワークの中に用いられる。
【0014】
無線通信システム100はまた、多くのアクセス端末(アクセス端末1 112、…、アクセス端末N 114)を含む。アクセス端末は、例えばシステムの全体にわたって移動することができる無線モバイルノードのような無線端末であり、基地局のアタッチメントポイントと無線通信接続を確立し、維持する。アクセス端末1 112は、現在、基地局1 112のアタッチメントポイントと無線接続を有し、アクセス端末1 112は、その現在のアタッチメントポイントに対応する、及び1つ以上の代わりのアタッチメントポイントに対応するメトリックを示す計算されたサービスレベルに基づいてハンドオフ決定をする。現在のアタッチメントポイントに対してメトリックを示すサービスレベルを計算するために用いられる関数は、代わりのアタッチメントポイントに対してメトリックを示すサービスレベルを計算するために用いられる関数とは異なる。
【0015】
各々の基地局は、1つ以上のアタッチメントポイントを含む。アタッチメントポイントは、基地局、基地局のセクタ及びキャリアの組み合わせに対応する。様々なタイプの基地局は、単一セクタ単一キャリアの基地局、単一セクタ多数キャリアの基地局、マルチセクタ単一キャリアの基地局、セクタにつき単一のキャリアを用いるマルチセクタマルチキャリアの基地局、セクタにつき1つ以上のキャリアを用いるマルチセクタマルチキャリアの基地局、及びセクタにつき多数のキャリアを用いるマルチセクタマルチキャリアの基地局を含むことが可能である。
【0016】
図2は、例示的な態様に従って、アクセス端末、例えばモバイルノードのような無線端末を操作する例示的な方法のフローチャート200である。フローチャート200の例示的な方法は、アクセス端末においてハンドオフ決定をすることを含む。オペレーションは、アクセス端末が電源を入れられ、初期化されるステップ202において開始し、ステップ204及び206に進む。継続的に実行されるステップ204において、アクセス端末は、多くのアタッチメントポイントのためのローディングファクタ情報を受信する。例示的な受信されたローディングファクタ情報205(アタッチメントポイント1(LAP1)のためのローディングファクタ情報、アタッチメントポイント2(LAP2)のためのローディングファクタ情報、…、アタッチメントポイントN(LAPN)のためのローディングファクタ情報)は、ステップ212及び214に対する入力として後に用いられるステップ204の出力を表現する。アタッチメントポイントは、例えば基地局の組み合わせ、基地局のセクタ、及び基地局のセクタと関連づけられたキャリア周波数に対応する。いくつかの態様において、アタッチメントポイントのための、ローディングファクタ情報は、そのアタッチメントポイントを用いる多数のユーザを示す。いくつかの態様において、アタッチメントポイントのための、ローディングファクタ情報は、そのアタッチメントポイントの総リンク共有重みを含む。
【0017】
ステップ206に戻ると、継続的に実行されるステップ206において、アクセス端末は、多くのアタッチメントポイントから電力参照信号を受信する。それから、ステップ208において、参照信号が受信された各々のアタッチメントポイントに対して、アクセス端末は、受信された電力レベル及び/または信号対干渉雑音比(SINR)を決定する。オペレーションは、ステップ208からステップ210に進む。ステップ210において、アクセス端末は、各々のキャリアに対して、最大の決定されたSINRを有するアタッチメントポイントを識別する。Mキャリア(キャリア0:APSINRMAX、キャリア1:APSINRMAX、…、キャリアM:APSINRMAX)に対応する最大の決定されたSINRを有する識別されたアタッチメントポイントの例示的なリストである情報211は、ステップ210の出力およびステップ212及び214に対する入力である。
【0018】
このように、ステップ210において、アクセス端末は、キャリア毎に、最良の接続が多くの代わりのキャリアの各々のために確立されることができるアタッチメントポイントを識別する。いくつかの態様において、キャリアに対応する受信された電力参照信号は、同じ電力レベルで送信され、最良の接続がキャリアのために確立されることができるアタッチメントポイントを識別することは、キャリアに対応する最も強い電力参照レベル信号が受信されたアタッチメントポイントを選択することを含む。いくつかの他の態様において、キャリアに対応する受信された電力参照信号は、異なる既知の電力レベルで送信されることができ、時々送信される。そして、最良の接続が確立されることができるアタッチメントポイントを識別することは、APから受信された電力参照レベル信号の強さ及び異なるアタッチメントポイントに対応する既知の送信電力レベルの間の相違の関数としてアタッチメントポイントを選択することを含む。
【0019】
オペレーションは、ステップ210から212に進む。ステップ212において、アクセス端末は、その現在の接続のためにメトリックを示すサービスレベル(SLIM)を第1のSLIM計算方法を用いて計算する。SLIMCURRENT_CONNECTION213は、ステップ212の出力及びステップ216に対する入力である。オペレーションは、ステップ212からステップ214に進む。ステップ214において、アクセス端末は、第2の計算方法を用いて最大のSINRを有する残存しているアタッチメントポイントの各々のためにSLIMを計算する。潜在的な代わりの接続(SILMALT1,SILMALT2,…,SILMALTM−1)に対する1組のSLIMSである情報215は、ステップ214の出力及びステップ216に対する入力である。現在の接続のキャリアとして同じキャリアを用いる別の接続が最大のSINRのアタッチメントポイントとして識別された場合、そのとき情報215は、M SLIMを含むことができるということを注意する。ステップ212において用いられる第1のSLIM計算方法は、第1の関数を使用し、ステップ214の第2のSLIM計算方法は、第1の関数とは異なる第2の関数を使用する。
【0020】
いくつかの態様において、ステップ212においてSLIMを計算することは、アクセス端末によって用いられている現在のアタッチメントポイントに対応するローディングファクタ情報の関数として実行される。いくつかの態様において、ステップ214においてSLIMを計算することは、その現在のアタッチメントポイントから興味のあるアタッチメントポイントへのアクセス端末のハンドオフが生じる場合に、付加的なロードに対応する係数及び興味のあるアタッチメントポイントに対応するローディングファクタ情報の関数として実行される。いくつかの態様において、ステップ212において用いられる第1の関数及びステップ214において用いられる第2の関数は、ハンドオフ決定がされているデバイスに対応するリンク共有重みを入力として使用する。いくつかの態様において、ステップ212及び214は、並行して実行される。
【0021】
オペレーションは、ステップ214からステップ216に進む。ステップ216において、アクセス端末は、潜在的な代わりの接続に対応するSLIM及び現在の接続のためのSLIMの中から最大のSLIMを選択する。オペレーションは、ステップ216からステップ218に進む。ステップ218において、アクセス端末は、ステップ216から選択された最大のSLIMが現在の接続とは異なる接続に対応するかどうかを考察する。選択されたSLIMの最大が現在の接続より他の接続に対応する場合、そのときオペレーションは、ステップ218からステップ220に進む。そうでなければオペレーションは、ステップ218から分岐点A222に進む。
【0022】
ステップ220に戻ると、ステップ220において、アクセス端末は、ステップ216の選択されたSLIM MAXに対応するアタッチメントポイントへのハンドオフを開始する。オペレーションは、ステップ220から分岐点A222に進む。オペレーションは、処理の別の繰り返しのために、分岐点A222からステップ210に進む。
【0023】
図3は、例示的な態様に従って、アクセス端末、例えばモバイルノードのような無線端末の中でハンドオフ決定をする例示的な方法のフローチャート300である。オペレーションは、アクセス端末が電源を入れられ、初期化されるステップ302において開始し、ステップ304に進む。ステップ304において、アクセス端末は、アタッチメントポイントから電力参照信号を受信する。いくつかの態様において、受信された電力参照信号は、無線標識信号、例えばOFDM無線標識信号である。いくつかの他の態様において、受信された電力参照信号は、パイロット信号、例えばCDMAパイロット信号である。オペレーションは、ステップ304からステップ306に進む。ステップ306において、アクセス端末は、キャリア毎に、最良の接続が対応するキャリアを用いて確立されることができるアタッチメントポイントを識別する。アタッチメントポイントは、例えば、セル、セクタ及びキャリアの組み合わせに対応するアタッチメントの基地局ポイントである。
【0024】
いくつかの態様において、キャリアに対応する電力参照信号は、同じ電力レベルで送信され、最良の接続が確立されることができるアタッチメントポイントを識別することは、キャリアに対応する最も強い電力参照レベル信号が受信されたアタッチメントポイントを選択することを含む。いくつかの他の態様において、キャリアに対応する電力参照信号は、異なる既知の電力レベルで送信され、最良の接続が確立されることができるアタッチメントポイントを識別することは、アタッチメントポイントから受信された電力参照信号の強さ及び異なるアタッチメントポイントに対応する既知の送信電力レベルの間の相違の関数としてアタッチメントポイントを選択することを含む。
【0025】
オペレーションは、ステップ306からステップ308及び310に進む。ステップ308及び310は、並行してまたは連続的に実行されることができる。ステップ308において、アクセス端末は、第1の関数を用いて第1のアタッチメントポイントに対応する現在の接続に対応するメトリックを示す第1のサービスレベル(SLIM)を計算する。ステップ310において、アクセス端末は、第1の関数とは異なる第2の関数を用いて第2のアタッチメントポイントに対応するメトリックを示す第2のサービスレベルを計算する。いくつかの態様において、第1及び第2のSLIMを計算することは、それぞれ、第1及び第2のアタッチメントポイントに対応するローディングファクタ情報の関数として実行される。いくつかの態様において、ローディングファクタ情報は、対応する接続を用いる多数のユーザを示す。いくつかの態様において、アタッチメントポイントに対応するローディングファクタ情報は、そのアタッチメントポイントの総リンク共有重みを含む。様々な態様において、第2のアタッチメントポイントに対するハンドオフが生じる場合、第2のSLIMを計算するために用いられる第2の関数は、第2のアタッチメントポイント上に置かれる付加的なロードに対応する係数を含む。多数の代わりのアタッチメントポイントがあるいくつかの態様において、SLIMが、ステップ310において用いられるもののような第2のSLIM関数を用いて代わりのアタッチメントポイントの各々またはいくつかのために生成されることができ、いくつかの態様においては生成されるということは認識されるべきである。いくつかの態様において、1つのSLIMは、各々の代わりのキャリアのために生成される。
【0026】
いくつかの態様において、電力参照レベル信号が受信された各々のキャリアに対して、SLIMは、最良の接続を有するとして識別された対応するアタッチメントポイントのために計算される。このように、ステップ310は、多くの異なるキャリアに各々のために、実行されることができ、時々実行される。例えば、アクセス端末が第1のアタッチメントポイントに対応する現在の接続を有するということ、及びその現在の接続がキャリアf1を使用するということを考察する。更に、キャリアf2及びf3がシステムにおいて利用可能であるということを考察する。アクセス端末は、現在の接続に対応する第1のSLIMを計算し、キャリアf2に対応する第2のSLIM及びキャリアf3に対応する第3のSLIMを計算する。いくつかの態様において、SLIMは、最良の接続を有するとして識別されないAPのために計算されない。例えば、上記の例を続けると、代わりのキャリアf2に対応する3つのアタッチメントポイントから、受信された電力参照信号、例えば無線標識が受信されるということを考察する。更に、アクセス端末が例えば決定されたSINRの関数としてキャリアf2に対応する3つの受信された電力参照信号に対応する最良の接続を識別するということを考察する。キャリアf2のための決定された最良の接続に対して、アクセス端末は、SLIMを決定する。しかしながら、他の2つの接続に対して、アクセス端末は、SLIMを決定しない。
【0027】
いくつかの態様において、ステップ308及び310の第1及び第2の関数は、ハンドオフ決定がされているデバイス、例えばアクセス端末に対応するリンク共有重みの関数である。
【0028】
オペレーションは、ステップ308及びステップ310からステップ312に進む。ステップ312において、アクセス端末は、メトリックを示す第1及び第2のサービスレベルに基づいてハンドオフ決定をする。いくつかの態様において、ステップ312のハンドオフ決定は、メトリックを示す付加的なサービスレベルに基づく。例えば、3つのキャリア配備システムにおいて、ステップ312のハンドオフ決定は、現在のキャリアに対応するSLIM、第1の代わりのキャリアに対応するSLIM及び第2の代わりのキャリアに対応するSLIMに基づくことができる。オペレーションは、ステップ312からステップ304に進む。ステップ304では、付加的な電力参照信号が受信される。
【0029】
図4は、例示的な態様に従う、例示的なアクセス端末400、例えば無線モバイルノードの図である。例示的なアクセス端末400は、様々な要素がデータ及び情報を交換することができるバス412によってともにつながれた無線受信機モジュール402、無線送信機モジュール404、プロセッサ406、ユーザI/Oデバイス408及びメモリ410を含む。
【0030】
メモリ410は、ルーチン418及びデータ/情報420を含む。プロセッサ406、例えばCPUは、アクセス端末400の動作を制御し、方法、例えば図2のフローチャート200または図3のフローチャート300の方法を実現するためにメモリ410中のルーチン418を実行し、データ/情報420を使用する。
【0031】
ユーザI/Oデバイス408は、例えばマイクロフォン、キーパッド、キーボード、スイッチ、カメラ、スピーカー、ディスプレイ等を含む。ユーザI/Oデバイス408は、アクセス端末400のユーザがデータ/情報を入力する、データ/情報をアクセス出力する、及びアクセス端末400の少なくともいくつかの機能を制御するのを可能にする。
【0032】
無線受信機モジュール402、例えばOFDM受信機は、アクセス端末400が例えばアタッチメントポイントから信号、例えばダウンリンク信号を受信する受信アンテナ414とつながれる。受信された信号は、例えば電力参照信号、例えば無線標識及び/またはパイロット信号、ロードファクタ情報を通信するブロードキャスト信号、ハンドオフ信号、及びトラフィックチャネル信号を含む。情報は、無線受信機モジュール402によって受信された受信された電力参照信号から得られる。現在のアタッチメントポイントから受信された電力参照信号に対応するので、情報440は、例えば電力測量及び/またはSINR値が得られる。第1の代わりのアタッチメントポイントから受信された電力参照信号に対応するので、情報442は、例えば電力測量及び/またはSINR値が得られる。第Nの代わりのアタッチメントポイントから受信された電力参照信号に対応するので、情報446は、例えば電力測量及び/またはSINR値が得られる。
【0033】
無線送信機モジュール404、例えばOFDM送信機は、アクセス端末400が基地局のアタッチメントポイントに信号、例えばアップリンク信号を送信する送信アンテナ416につながれる。アップリンク信号は、例えばハンドオフ信号及びアップリンクトラフィックチャネル信号を含む。
【0034】
ルーチン418は、通信ルーチン422及びアクセス端末制御ルーチン424を含む。通信ルーチン422は、アクセス端末400によって用いられる様々な通信プロトコルを実現する。アクセス端末制御ルーチン424は、メトリックを示す第1のサービスレベル計算モジュール426、メトリックを示す第2のサービスレベル計算モジュール428、ハンドオフ決定モジュール430、最良の接続識別モジュール432及びローディングファクタ回復モジュール436を含む。
【0035】
データ/情報420は、現在のアタッチメントポイントを識別する情報438、現在のアタッチメントポイントに対応する受信された電力参照情報440、多くの潜在的な代わりのアタッチメントポイントに対応する受信された電力参照信号情報(第1の代わりのアタッチメントポイントに対応する受信された電力参照信号情報442、…、第Nの代わりのアタッチメントポイントに対応する受信された電力参照信号情報444)、現在のアタッチメントポイントに対応する回復されたローディングファクタ情報446、多くの潜在的な代わりのアタッチメントポイントに対応する回復されたローディングファクタ情報(第1の代わりのアタッチメントポイントに対応する回復されたローディングファクタ情報448、…、第Nの代わりのアタッチメントポイントに対応する回復されたローディングファクタ情報450)、多くの代わりのキャリアの各々に対応する識別された最良の接続(第1の代わりのキャリアのための識別された最良の接続(最良のアタッチメントポイント)452、…、第Mの代わりのキャリアのための識別された最良の接続(最良のアタッチメントポイント)454)、現在のアタッチメントポイントのためのメトリックを示す計算されたサービスレベル456、代わりのキャリアのためのメトリックを示す計算されたサービスレベル(第1の代わりのキャリアのためのメトリックを示す計算されたサービスレベル458、…、第Mの代わりのキャリアのためのメトリックを示す計算されたサービスレベル460)、ハンドオフ決定情報462及び多くのアタッチメントポイントのための格納された電力参照信号情報464を含む。
【0036】
メトリックを示す第1のサービスレベル計算モジュール426は、第1の関数を用いて第1のアタッチメントポイントに対応する現在の接続に対応するメトリックを示す第1のサービスレベルを計算する。情報456は、モジュール426の出力であり、情報438によって識別されたアタッチメントポイントに対応する。
【0037】
メトリックを示す第2のサービスレベル計算モジュール428は、第1の関数とは異なる第2の関数を用いて第2のアタッチメントポイントに対応する代わりの接続に対応する第2のサービスレベル情報メトリックを計算する。第1の代わりのキャリアに関して、情報458は、情報452に対応するモジュール428の出力である。別の代わりのキャリアに関して、情報460は、情報454に対応するモジュール428の出力である。
【0038】
メトリックを示す第1のサービスレベル計算モジュール426は、現在のアタッチメントポイントに対応するローディングファクタ情報の関数としてメトリックを示す第1のサービスレベルを計算する。メトリックを示す第2のサービスレベル計算モジュール428は、アクセス端末の現在のアタッチメントポイントでないアタッチメントポイントに対応するローディングファクタ情報の関数としてメトリックを示す第2のサービスレベルを計算する。時々、メトリックを示す第2のサービスレベルは、異なる代わりの潜在的なキャリアに対応する多くの異なるアタッチメントポイントの各々のためにメトリックを示すサービスレベルを計算する。いくつかの態様において、現在の接続のアタッチメントポイントからメトリックを示すサービスレベルが計算されている潜在的な接続のアタッチメントポイントにアクセス端末400のハンドオフが生じる場合、メトリックを示す第2のサービスレベル計算モジュール428によって用いられる関数は、メトリックを示すサービスレベルが計算されているアタッチメントポイント上に置かれる付加的なロードに対応する係数を含む。
【0039】
いくつかの態様において、電力参照レベル信号が受信されたキャリアの各々に対して、メトリックを示す第1のサービスレベル計算モジュール426及びメトリックを示す第2のサービスレベル計算モジュール428の少なくとも1つは、最良の接続有するとして識別された対応するアタッチメントポイントのためにメトリックを示すサービスレベルを計算する。いくつかの態様において、メトリックを示す第2のサービスレベル計算モジュール428は、最良の接続を有するとして識別されないアタッチメントポイントのためにメトリックを示すサービスレベルを計算しない。したがって、最良の接続識別モジュール432は、キャリアのために多数の潜在的なアタッチメントポイントを有効に予備選択し、メトリックを示す第2のサービスレベル計算モジュール428が、いくつかの態様において、キャリアにつきメトリックを示すただ1つのサービスレベルを計算することを可能にする。メトリックを示す多数のサービスレベルがキャリアにつき計算された場合、このようにより処理の総計を減少させることは、そうでなければ要求されるであろう。
【0040】
いくつかの態様において、メトリックを示す第1及び第2のサービスレベル計算モジュール(426,428)によって用いられる第1及び第2の関数は、それぞれ、アクセス端末に対応するリンク共有重みの関数である。
【0041】
ハンドオフ決定モジュール430は、メトリックを示す第1のサービスレベル計算モジュール426及びメトリックを示す第2のサービスレベル計算モジュール428によって計算されたサービスレベル情報メトリックに基づいてハンドオフ決定をする。例えば、ハンドオフ決定モジュール430は、現在のアタッチメントポイントのためのメトリックを示す計算されたサービスレベル456及び代わりのキャリアに対応するメトリックスを示すサービスレベルの少なくとも1つ(第1の代わりのキャリアのためのメトリックを示す計算されたサービスレベル458、…、第Mの代わりのキャリアのためのメトリックを示す計算されたサービスレベル460)を使用して、ハンドオフ決定をする。いくつかの態様において、ハンドオフ決定モジュール430は、ハンドオフ決定をすることにおいてメトリックスを示す計算されたサービスレベル(456,458,…,460)の各々を使用する。ハンドオフ決定情報462は、ハンドオフ決定モジュール430の出力である。
【0042】
ローディングファクタ回復モジュール436は、アタッチメントポイントから通信されたローディングファクタ情報を回復する。いくつかの態様において、基地局のアタッチメントポイントに対応するローディングファクタ情報は、ブロードキャスト信号または信号によって、例えばブロードキャストメッセージによって通信される。現在のアタッチメントポイントに対応する回復されたローディングファクタ情報446、第1の代わりのアタッチメントポイントに対応する回復されたローディングファクタ情報448、…、第Nの代わりのアタッチメントポイントに対応する回復されたローディングファクタ情報450は、ローディングファクタ回復モジュール436の出力である。
【0043】
最良の接続識別モジュール430は、キャリア毎に、最良の接続が確立されることができるアタッチメントポイントを識別する。第1の代わりのキャリアのための識別された最良の接続(最良のアタッチメントポイント)452及び第Mの代わりのキャリアのための識別された最良の接続(最良のアタッチメントポイント)454は、最良の接続識別モジュール432の例示的な出力である。
【0044】
最良の接続識別モジュール432は、受信された電力に基づいた選択サブモジュール434を含む。いくつかの態様、異なるアタッチメントポイントからの電力参照信号が例えば同じ電力レベルで送信されたいくつかの態様において、受信された電力に基づいた選択サブモジュール434は、キャリアに対応する最も強い参照信号が受信された同じキャリアに対応する多くのアタッチメントポイントの中からそのアタッチメントポイントを選択する。いくつかの態様、例えば異なるアタッチメントポイントが異なる所定の基地のレベルで電力参照信号を送信するいくつかの態様において、受信された電力に基づいた選択サブモジュール434は、アタッチメントポイントから受信された電力参照レベル信号の強さ及び異なるアタッチメントポイントに対応する既知の送信電力レベルの間の相違の関数として同じキャリアに対応する多くのアタッチメントポイントの中からアタッチメントポイントを選択する。多くのアタッチメントポイントのための格納された電力参照信号情報464は、アタッチメントポイントを電力参照信号の所定の送信電力レベルと関連づける情報及び/またはアタッチメントポイントを相対的な電力関係と関連づける情報を含む。例示的な相対的な電力関係は、電力参照信号に関して、第1のアタッチメントポイントがベースラインの電力レベルで送信するということ、第2のアタッチメントポイントが第1の電力レベルを超える電力レベル6dBで送信するということ、及び第3のアタッチメントポイントが第2の電力レベルを超える電力レベル6dBで送信するということである。
【0045】
SLIM計算のいくつかの例は、今提供されるであろう。いくつかの態様において、SLIMは、(i)受信された電力情報、SNR情報及び/またはSINR情報及び(ii)ロード情報、例えばSLIM=f(SINR,load)の関数である。いくつかのこのような態様において、ロードは、アタッチメントポイントに対応する多数のユーザによって表現される。例えば、ユーザの数は、現在の接続のアタッチメントポイントのためにアタッチメントポイント上にあることを最後に報告した。または、ユーザの数は、代わりのアタッチメントポイントのためにアタッチメントポイント+1上にあることを最後に報告した。ユーザの関数番号としてアタッチメントポイントのためにSLIMを計算することは、スケジューラ、例えば基地局のアタッチメントポイントのスケジューラが資源の公正なスケジューリングを実行する態様においてよく作動する。
【0046】
第1の接続に対応する現在の接続に対応するメトリックを示す第1のサービスレベルを計算するための第1の関数の例及び代わりのアタッチメントポイントに対応する代わりの接続に対応するメトリックを示す第2のサービスレベルを計算するための第2の関数の例は、今与えられるであろう。
【0047】
自分自身の接続:
SLIM=(log(1+SINR))/NUSERS
異なる接続(可能なハンドオフターゲット):
SLIM(log(1+SINR))/(NUSERS+1)
ここで、接続に対して、NUSERSは、接続のアタッチメントポイント上であることをアクセス端末に報告された、ユーザ、例えばアクティブユーザの数であり、
接続に対して、SINRは、アタッチメントポイントからの受信された電力参照信号に基づいてアクセス端末によって決定された信号対干渉雑音比である。
【0048】
いくつかの態様において、アクティブユーザは、OnまたはHold状態のユーザであると定義されているが、スリープ状態のユーザを含まない。
【0049】
第1の接続に接続している現在の接続に対応するメトリックを示す第1のサービスレベルを計算するための第1の関数の別の例及び代わりのアタッチメントポイントに対応する代わりの接続に対応するメトリックを示す第2のサービスレベルを計算するための第2の関数の別の例は、今与えられるであろう。
【0050】
自分自身の接続:
SLIM=(log(1+SINR))/Ntraffic
異なる接続(可能なハンドオフターゲット):
SLIM=(log(1+SINR))/(Ntraffic+1)
ここで、接続に対して、Ntrafficは、通信されるためのトラフィックがある接続のアタッチメントポイント上であることをアクセス端末に報告された、ユーザ、例えばアクティブユーザの数であり、
接続に対して、SINRは、アタッチメントポイントからの受信された電力参照信号に基づいてアクセス端末によって決定された信号対干渉雑音比である。
【0051】
いくつかの態様において、Ntrafficは、Ntrafficuplink及びNtrafficdownlinkのうちの1つであるために更に洗練されることができる。例えば、接続のためのNtrafficuplinkは、接続のアタッチメントポイント上であることをアクセス端末に報告された、トラフィックを有し、アップリンクトラフィックセグメントを要求しているユーザ、例えばアクティブユーザの数である。代替的に、接続のためのNtrafficdownlinkは、アタッチメントポイントが通信するためにダウンリンクトラフィックを有する接続のアタッチメントポイント上であることをアクセス端末に報告された、ユーザ、例えばアクティブユーザの数である。
【0052】
いくつかの態様において、SLIM計算におけるロードは、リンク共有重み情報によって表現される。このアプローチは、ユーザがリンク共有重み、例えば予め指定されたリンク共有重みと関連づけられるような場所で、よく作動する。各々のユーザは、リンク共有重み、Liと関連づけられることができる。例えば総重み=アタッチメントポイントのΣリンク共有重みまたはi=1〜jに対するTAP=ΣLi。異なるアタッチメントポイントは、異なる総重みを有することができ、時々有する。
【0053】
第1の接続に接続する現在の接続に対応するメトリックを示す第1のサービスレベルを計算するための第1の関数の別の例及び代わりのアタッチメントポイントに対応する代わりの接続に対応するメトリックを示す第2のサービスレベルを計算するための第2の関数の別の例は、今与えられる。
【0054】
自分自身の接続:
SLIM=Li(log(1+SINR))/(TAP
異なる接続(可能なハンドオフターゲット)
SLIM=Li(log(1+SINR)/(TAP+Li
ここで、接続に対応する、Liは、アタッチメントポイントのためのアクセス端末のLiである。Liは、例えばユーザとの接続確立上で、アタッチメントポイントからユーザに通信されることができ、ユーザと固定されることができる。
【0055】
ここで、TAPは、アクセスポイントと関連づけられた総重みであり、
接続に対して、SINRは、アタッチメントポイントからの受信された電力参照信号に基づいてアクセス端末によって決定された信号対干渉雑音比である。
【0056】
様々な例において、上に示された異なるSLIM計算は、考察中のアタッチメントポイントが現在の接続または代わりの接続に対応するかどうかに依存して実行される。現在の及び代わりの潜在的な接続のために異なるSLIM計算を用いることによって、アクセス端末は、一度にハンドオフ決定に続いて、考察中のアタッチメントポイントで予期されたまたは評価されたローディング条件を決定すること及び考察することをよく考えることができる。ハンドオフが生じ、アクセス端末が2つのアタッチメントポイントの間で前後に速くトグルで切り替えることをハンドオフが防止する傾向があるとき、異なるSLIM関数のこの使用はまた、システムにおいて安定性を提供する。したがって、このアプローチは、ハンドオフ変化にヒステリシスを加える傾向がある。
【0057】
例示的なハンドオフに基づいたSLIMアプローチは、今記述されるであろう。このアプローチは、例えば図2のフローチャート200の方法、図3のフローチャート300の方法及び/または図4のアクセス端末400において用いられることができる。アクセス端末は、多くのアタッチメントポイントから電力参照信号を受信する。それからアクセス端末は、受信された電力を測定し、及び/または各々の受信された電力参照信号に対応するSIR及びSINR、受信された電力レベルの少なくとも1つを決定する。次にアクセス端末は、各々のキャリアに対して、最良のアタッチメントポイント、例えばキャリアに対する最大のSINRまたは最大の受信された電力に対応するキャリアのための最良のアタッチメントポイントを決定する。それから、アクセス端末は、各々のキャリアのためにSLIM値を決定する。用いられるSLIM計算関数は、アタッチメントポイントが現在の接続に対応するか代わりの接続に対応するかどうかに依存して異なる。それから、アクセス端末は、最大の計算されたSLIMに対応するアタッチメントポイントを使用することを選択する。選択されたアタッチメントポイントが現在の接続とは異なる場合、アクセス端末は新しいアタッチメントポイントに対するハンドオフを開始する。
【0058】
例は、例示的なSLIMに基づいたハンドオフを示すために今提供されるであろう。アクセス端末がキャリア周波数f0を使用しているアタッチメントポイント1と現在接続されており、アクセス端末がアタッチメントポイント1から電力参照信号を受信するということを考える。アクセス端末がまたその場所の付近において5つの他のアタッチメントポイント、キャリアf1を使用するアタッチメントポイント2、キャリアf1を使用するアタッチメントポイント3、キャリアf1を使用するアタッチメントポイント4、キャリアf2を使用するアタッチメントポイント5、及びキャリアf2を使用するアタッチメントポイント6から電力参照信号を受信するということを考える。アクセス端末は、各々の受信された電力参照信号(SINRAP1,SINRAP2,SINRAP3,SINRAP4,SINRAP5,SINRAP6)のためにSINRを決定する。アクセス端末は、キャリアf0のための最大のSINRがSINRAP1であるということを決定する。アクセス端末は、{SINRAP2SINRAP3,SINRAP4}の組からキャリアf1のための最大のSINRがSINRAP3であることを決定する。アクセス端末は、{SINRAP5SINRAP6}の組からキャリアf2のための最大のSINRがSINRAP6であることを決定する。アクセス端末は、第1の関数を用いてアタッチメントポイント1のためにSLIMを計算し、アクセス端末は、第2の関数を用いてアタッチメントポイント3のためにSLIMを計算し、アクセス端末は、第2の関数を用いてアタッチメントポイント6のためにSLIMを算出する。アクセス端末は、{SINRAP1,SINRAP3,SINRAP6}から最大のSLIMがSINRAP3であることを決定する。それゆえに、アクセス端末は、アタッチメントポイント1からアタッチメントポイント3までハンドオフを開始する。
【0059】
ハンドオフのためのこのマルチステップアプローチは、システムにおいて安定性に寄与する。更に、公正な資源割り付け条件付きシステムに対して、このSLIMに基づいたアプローチは、ほとんど最適の性能を達成することができる。
【0060】
図5の描画500及び図6の描画600は、上述された例を示すために用いられる。アクセス端末502は、例えば、図1のシステム100におけるアクセス端末の中の図4のアクセス端末である。図5中のアタッチメントポイント(502,504,506,508,510,512,514)は、例えば、図1中に示されるような基地局の中に含まれるアタッチメントポイントである。図5において、アクセス端末502は、実線の矢516によって示されるようにアタッチメントポイント1 504に現在接続されている。アクセス端末502は、電力参照レベル信号、例えばOFDM無線標識信号をその付近の多くのアタッチメントポイントから受信する。より明確には、アクセス端末502は、電力参照レベル信号(520,524,528,532,536,540)をそれぞれアタッチメントポイント(504,506,508,510,512,514)から受信する。アクセス端末502はまた、ローディング情報信号(522,526,530,534,538,542)をそれぞれアタッチメントポイント(504,506,508,510,512,514)から受信する。いくつかの態様において、アタッチメントポイントは、ローディング情報がバックホールのネットワークによってアタッチメントポイントの間で交換されている状態で、自分自身のアタッチメントポイントに加えて他のアタッチメントポイントについてローディング情報を送信することができ、時々送信する。
【0061】
アクセス端末502は、受信された信号の少なくともいくつかを処理し、ハンドオフ決定をする。この例において、アクセス端末502は、点線の矢518によって示されるようにアタッチメントポイント3 508に対してハンドオフすることを決定する。
【0062】
図6の描画600は、例のための例示的なSLIMに基づいたハンドオフ方法の観点を示すために用いられる。受信された電力は、帰着する受信された電力参照レベル信号の各々(アタッチメントポイント1からの電力参照信号602の測定された受信された電力、アタッチメントポイント2からの電力参照信号604の測定された受信された電力、アタッチメントポイント3からの電力参照信号606の測定された受信された電力、アタッチメントポイント4からの電力参照信号608の測定された受信された電力、アタッチメントポイント5からの電力参照信号610の測定された受信された電力、アタッチメントポイント6からの電力参照信号612の測定された受信された電力)上で測定される。信号対干渉雑音比(アタッチメントポイント1SINR614、アタッチメントポイント2SINR616、アタッチメントポイント3SINR618、アタッチメントポイント4SINR620、アタッチメントポイント5SINR622、アタッチメントポイント6SINR622)は、それぞれ、得られた測定された受信された電力参照信号の各々(602,604,606,608,610,612)に対応することを決定される。
【0063】
それから、各々のキャリアに対して最良のアタッチメントポイントが選択される。アタッチメントポイント1はキャリアf0を使用し、アタッチメントポイント2,3及び4はキャリアf1を使用し、アタッチメントポイント5及び6はキャリアf2を使用する。この場合において、最良のアタッチメントポイントは、最も大きなSINRに伴うキャリアのためのアタッチメントポイントである。この例において、キャリアf0に対応する最大のSINRは、ブロック626によって示されるようにアタッチメントポイント1SINRに対応する。キャリアf1に対応する最大のSINRは、ブロック628によって示されるようにアタッチメントポイント3SINRに対応する。キャリアf2に対応する最大のSINRは、ブロック630に示されるようにアタッチメントポイント6 630に対応する。
【0064】
それから、アクセス端末は、各々の識別された最大のSINRに対応するメトリックを示すサービスレベルを計算する。AP1はアクセス端末の現在の接続であり、AP1ローディング情報を用いているので、キャリアf0に対してSLIMは、第1のSLIM関数を用いてアタッチメントポイント1のために計算される。AP3はアクセス端末の現在の接続でなく、AP3ローディング情報を用いているので、キャリアf1に対してSLIMは、第1のSLIM関数とは異なる第2のSLIM関数を用いてアタッチメントポイント3のために計算される。AP6はまたアクセス端末の現在の接続でなく、AP6ローディング情報を用いているので、キャリアf2に対してSLIMは、第2のSLIM関数を用いてアタッチメントポイント6のために計算される。
【0065】
それから、アクセス端末は、最大のSLIMに対応するアタッチメントポイントを使用することを決定する。それは、この例において、偶然SLIM3である。そこで、アクセス端末は、ブロック638によって示されるようにアタッチメントポイント1からアタッチメントポイント3にハンドオフを開始する。いくつかの他の態様において、他のSLIMに基づいた基準は、ハンドオフ決定のために用いられることができる。例えば潜在的な代わりの接続のアタッチメントポイントのSLIMは、生じるべきハンドオフのための所定量だけ現在の接続のSLIMより大きくなければならない。
【0066】
様々な観点、特徴、態様、ノード及び/またはシステムは、今記述されるであろう。以下に記述された観点及び/または特徴の1つ以上は、図1のシステム100、フローチャート200の方法、フローチャート300の方法及び/または図4のアクセス端末400において用いられることができる。アクセス端末は、時々、代替的に無線端末として言及される。
【0067】
端末が一度に単一キャリアの使用をサポートするマルチキャリアネットワークの場合を考える。1つのこのようなシステムにおいて、端末上のハンドオフ方法論は、接続を確立するために適切なセクタ及びキャリア上で決定しなければならない。様々な観点は、このようなシステムにおいてシームレスハンドオフを可能にするメカニズムに導かれる。ハンドオフは、メトリックを示すサービスレベル(SLIM)と呼ばれることができるメトリックに基づく。SLIM計算及びシームレスハンドオフを可能にするメカニズムが記述される。シミュレーションは、提案されたSLIMに基づいたハンドオフ方法論とともに達成された端末セクタ整列の最適性を論証している。この特徴の実現は、例示的な直交周波数分割多重(OFDM)ネットワークにおいて記述される。
【0068】
基地局(BS)が1つのキャリア周波数以上で送信しているマルチキャリアネットワークを考える。ECDO−Rev.Bに基づいているネットワークは、多数のキャリアがセクタのスループット及びユーザの経験を高めるために集められている1つのこのようなシステムである。今、無線端末(WT)がRev.Bの場合と違って単一キャリアに制限されている状況を考える。これは、端末ピークスループットが単一キャリアの場合と同様に同じままであるということを暗に示す。しかしながら、セクタのスループットはまだ、配備されたキャリアの数に比例している。更に、WTの容量シェアは、押し上げているユーザの経験を含む。単一キャリアに対するWTの能力を制限するより重要な利点は、電力消費がRFフロントエンドによって処理されたキャリアの数に荒く比例して上昇するマルチキャリアの有能なWTと違って端末の電力消費が同じままであるということである。いくつかの既存のWTは、ここで提案された新しいハンドオフ方法論を実現するアップグレードを通って、マルチキャリアシステムにおいてオペレーションをサポートするために修正されることができる。他の新しい無線端末は、ここで提案された新しいハンドオフ方法論に従って元来実現されることができる。
【0069】
マルチキャリアネットワークにおいて単一キャリアのWTの利点を与えられると、与えられたWTのために適切なキャリアを選択する問題は、そのネットワークにおいてキャリアを横切ってWTの任意の分配に焦点をあてられるべきである。ハンドオフメカニズムは、セクタスループット及びユーザの経験において近い最適な増加を得るために適切なロードバランスを達成するこのようなシナリオにおいて記述される。
【0070】
例示的なシステムのセットアップ及びSLIMに基づいたハンドオフ方法論は、その後に記述される。シミュレーション方法及びその結果もまた記述される。例示的なサービスの質(QoS)−SLIMに基づいている認識のあるハンドオフ方法論もまた記述される。ロード情報の量子化のような実現の問題点及び減少させられた計算の複雑性のためのSLIM関数の近似もまた記述される。
【0071】
例示的なマルチキャリアシステム中のハンドオフ及び例示的なシステムのセットアップは、今記述されるであろう。例示できなOFDMマルチキャリアシステム中のハンドオフは、基地局(BS)によるキャリア関連情報のブロードキャストによって促進される。BSのブロードキャストは、セクタに特有のキャリア関連情報だけでなく、また近隣のセクタの各々からのキャリア関連情報であるかもしれない。近隣のセクタ自身のリストは、BSで構築される。この例示的なOFDMネットワークにおいて集中型の基地局コントローラがないので、構築された近隣のリストは、有益であり、マルチキャリアハンドオフ方法論に利用される。
【0072】
BSによってブロードキャストされたキャリア関係情報は、キャリア同一性、キャリア電力レベル、及びキャリアロードファクタを含む。例示的なOFDM上で、態様は、キャリア0,1及び2として識別される、3つのキャリアに対してサポートする。WTは、セクタからの獲得信号(1つのこのようなOFDM獲得信号は、無線標識、例えば単一トーンの無線標識信号と呼ばれる)の受信された電力を測定することによってセクタの強さを測定することができ、それがそのセクタ及びキャリアに接続されるべきである場合にWTが潜在的に経験する信号対干渉比(SIR)を引き出すためにブロードキャストされたキャリア電力レベル情報を使用することができる。接続としてセクタ及びキャリアの与えられた組み合わせに言及することができる。その接続のための引き出されたSIRが現在の接続上でSIRに対する比較においてより高い場合、接続に対するハンドオフが生じる。しかしながら、あるセクタにおける複数のキャリアのそれぞれが同じ電力レベルで送信された状態で、与えられたセクタにおいてキャリアの各々上でのSIR測量は、ほとんど同一のSIRに基づいた不正確なハンドオフ決定をすることであるであろう。態様において、多数のキャリアが異なる電力レベルの状態で、最も高い電力レベルのキャリアにハンドオフする場合、これは、最適でない構成に帰着するであろう。それで、いくつかの態様において、WTが経験することができる潜在的なSIRを越えてハンドオフ決定が考察要因を取り入れるということは重要である。
【0073】
メトリックを示すサービスレベル(SLIM)として言及された、ハンドオフ決定のために用いられる例示的なメトリックは、今記述されるであろう。例示的なOFDMマルチキャリアシステム中のハンドオフは、任意の与えられたセクタ及びキャリア上でWTのユーザの経験を示しているSLIMまたはメトリックを示すサービスレベルとして私たちが言及するメトリックを計算するために、ブロードキャストされたキャリアロードファクタ、Lを考慮に入れる。SLIMを定義するための1つの方法は、以下の通りである。
【数1】

【0074】
ここで、SIRは信号対干渉比であり、Lは興味のあるキャリア上のローディングのいくつかの指示である。1つの可能性は、L=1/(1+NUSER)を定義すべきである。ここで、NUSERは、ユーザの数である。NUSERにおいてカウントされたユーザは、興味のあるセクタ及びキャリア中のアクティブユーザの各々を含むことができる。
【0075】
1つの例示的なハンドオフ方法は、今記述されるであろう。マルチキャリアの特徴のための例示的なハンドオフ方法は、以下の通り記述されることができる。
【0076】
1.獲得信号がWTによって検出され、測定されることができる全てのセクタにおいて各々のキャリアのためにSIRを計算する。現在の接続として同じキャリア上で異なるセクタ上でSIRが現在の接続のSIRより強い場合、そのときそのセクタ及びキャリアに対するハンドオフ。
【0077】
2.キャリアの各々において最も高いSIRとともにセクタのためにSLIMを計算する。異なるキャリア上でSLIMが現在の接続のSLIMより高い場合、そのセクタ及びキャリアに対するハンドオフ。
【0078】
ハンドオフ方法は、WTが与えられたキャリア上で最大の強さのセクタに接続されているということを保証する。更に、その方法は、それが最も高いSLIMを測定するキャリアにWTが接続されているということを保証する。そのセクタ及びキャリア上でロード(及びこのゆえにSLIM)にかかわりなく与えられたキャリア上で最も強いセクタに接続することは、アップリンク接続性のためのWT送信電力が最小限にされるということ及びBSでのRoT(Raise over Thermal)が安定したシステムに帰着する最小に保たれるということを保証する。
【0079】
様々なシステムのシミュレーションは、今記述されるであろう。システムのレベルのシミュレーションは、ダウンリンクにおいてSLIMに基づいたハンドオフ方法の性能を確かめるために実行された。例示的なSLIMに基づいたハンドオフ方法を最適な経路の損失に基づいたハンドオフ方法と比較することができる。その最適な経路の損失に基づいたハンドオフ方法は、WTが最小の経路の損失を有し、それからWTを最適性の基準に基づいてセクタ内で最適なキャリアに割り当てるセクタに対してハンドオフすることである。セクタに割り当てられたユーザは、経路の損失に基づいて命じられる。最も弱いユーザは、最も強いキャリアに割り付けられ、最も強いユーザは最も弱いキャリアに、そして、残りは、第3のキャリアに割り付けられる。最適の割り付けの境界は、合計のログの割が最大限にされるように決定される。最適な経路の損失に基づいたハンドオフ方法は、集中型コントローラを要求し、このゆえに実際的でない。
【0080】
そのシミュレーションにおいて、各々のセクタの中に3つのキャリアがあるということが仮定される。私たちは、キャリア電力プロフィールの2つの場合を考察する。等しい電力構成において、全ての3つのキャリアは、同じ送信電力を有する。2つ目の場合において、基地局セクタに対して、異なるキャリアは異なる電力プロフィールを有し、2番目に最も強いキャリアは最も強いキャリアのそれより6dB弱く、最も弱いキャリアは最も強いキャリアより12dB低い。以下のテーブル1は、シミュレーションの結果を示す。テーブル1は、スループットの比較を示す。カッコの中の数は、等しい電力計画と関連してスループットの増加である。
【表1】

【0081】
等しい電力の3つのキャリアの場合にとって、経路の損失に基づいたラウンドロビン割り付け及びSLIMに基づいた割り付けは、事実上同一の性能を有する。
【0082】
マルチキャリアマルチ電力レベルの構成における3つのキャリアの場合にとって、最適な経路の損失に基づいたハンドオフは、低いSIRの体制においてよりよいスループットに帰着するが、SLIMに基づいたハンドオフは、中高SIRの体制においてよりよいスループットに帰着する。スループット性能は、低いSIRの体制を除いてほとんど同一である。スループット性能に関してSLIMに基づいた割り付け計画がほとんど最適であるという結論を下すことができる。
【0083】
等しい電力レベルのマルチキャリアOFDM配備計画をマルチキャリアマルチ電力レベルOFDM配備計画と比較するとき、マルチキャリアマルチ電力レベルOFDM配備計画は、経路の損失に基づいた計画及びSLIMに基づいた計画の両方のためにセルエッジのユーザのSIRを改良する。マルチキャリアOFDM配備計画のための重要なスループット性能利得があるということがわかる。
【0084】
SLIMを用いるサービスの質(QoS)の認識のあるハンドオフは、今記述される。上で議論されたハンドオフアルゴリズムは、単にベストエフォートトラフィックが存在すれば合理的に実行される。このセクションにおいて、サービスの質(QoS)トラフィックを扱うためにSLIMに基づいたハンドオフ方法論を拡張するためのアプローチが記述される。議論を単純にしておくためには、固定された最小の割合であるべきQoSの基準を考察する。提案されたフレームワークは、パケット遅延を含む他のQoSパラメータに拡張されることができる。ユーザは、QoSトラフィックのみを有するQoSユーザ(QU)と、ベストエフォートトラフィックのみを有するベストエフォートユーザにグループ化される。提案されたフレームワークは、混合のトラフィックを有するユーザを扱うために拡張されることができる。ハンドオフ方法は、QoS基準がQoSユーザのために満たされるということを保証しようとすべきである。
【0085】
この拡張の後ろの案内する原理は、スケジューラがBEUの上位にQUを優先させて厳密に資源を割り付けるということである。したがって、QUのハンドオフ決定は、QoSサポートのために現在消費された時間周波数資源の断片への視程に基づくことができる。他方では、BEUのハンドオフ決定は、資源が共有されなければならない他のBEUの数への視程に基づくことができる。
【0086】
例示的なハンドオフ方法を記述するために、私たちは以下の表記法を使用する。Fに非QoS目的のために用いられる時間周波数資源の断片(またはOFDMタイルまたはOFDMトーン記号)、すなわち、BEUに仕えるために用いられるものを加えた用いられていない資源を示させる。NBEU及びNQUをそれぞれBEU及びQUの数にさせ、RQUをQUのための最小割合要求(QUの各々が有する同じ割合要求)にさせ、BWは、全体の帯域幅である。今、任意のQUiに対して、
【数2】

【0087】
が現在の接続上でユーザによって用いられる資源の断片であるということを注意する。そのとき、
【数3】

【0088】
ということをわかることは容易である。ここで、SQUは、QoSユーザの組である。
【0089】
私たちのQosの認識のあるセットアップにおいて、NBEUと一緒にこのFは、キャリアロード情報としてWTに送信される。(1/(1+NUSERS)がロード情報として送信された場合、これがロードの以前に示された定義とは逸脱するということを注意する。)私たちは、QUのためのハンドオフ方法論をまず記述する。各々のQUiは、そのQoS要求をサポートすることができる実現可能な接続の組Aiを形成する。より形式的に、
【数4】

【0090】
であれば接続jは、Aiに属する。ここで、それが接続j上であるべきである場合、SIRijは、QUによって経験されたSIRである。次に、Ai中の各々の接続に対して、QUが接続すべきである場合、私たちは、ベストエフォートトラフィック性能の指示としてSLIMQUを計算する。
【数5】

【0091】
QUのためのハンドオフ方法論は、SLIM=SLIMQUとともに前に記述された通りである。SLIMBEUによって示されるBEUのためのSLIMは、
【数6】

【0092】
として計算される。
【0093】
BEUが与えられた接続に対してハンドオフすべきである場合、SLIMBEUは、ベストエフォートトラフィック性能の指示である。BEUのためのハンドオフアルゴリズムは、SLIM=SLIMBEUとともに前に記述された通りである。
【0094】
シミュレーションは、記述されたQoS意識ハンドオフを評価するために実行された。そのシミュレーションにおいて、QUの数に対するBEUの数の割合は、2:1である。シミュレーション結果は、前に示されたQoSでない場合に非常に似ている。言い換えると、QoSの認識のある計画は、ユーザのQoS要求をサポートすることができるセクタ/キャリアのペアにQUが接続するということを保証するだけでなく、総合体系のスループットにおいて低下を引き起こすことなく、そうする。
【0095】
様々な実現の問題点は、キャリアロードの量子化を含めて今記述される。ロード情報は、時間周波数資源の断片の指示であり、メトリック計算及びこのゆえにハンドオフ方法論の性能に影響を及ぼす。1つの態様において、有限ビットを用いる一様でない量子化は、オーバヘッドを伝達することを減少させることを実現する。具体的には、それは、指数目盛、すなわち、2-nの型において量子化される。例えば、3ビットを用いるとき、ロード情報は、以下の数の1つに対して量子化される。
【0096】
{2-7,2-6,2-5,2-4,2-3,2-2,2-1,2-0
={0.0078125,0.015625,0.03125,0.0625,0.125,0.25,0.5,1}
量子化器の入出力関係は、図7の描画700中に示される。
【0097】
シミュレーションから、ロード情報を表現するために3ビット未満を使用することは、性能を著しく劣化するということが観測された。したがって、様々な態様において、少なくとも3ビットは、ロード情報を表現するために用いられる。
【0098】
いくつかの態様において用いられるSLIM関数の近似は、今記述されるであろう。SLIM計算において、1つの態様において、それがdBで与えられているので、私たちは、SIRを均等目盛に変換する。dBから均等目盛に変換することは、WTにおいて高価な計算であるので、私たちは、SIRの目盛変換をせずにするために以下の近似を使用する。
【数7】

【数8】

【数9】

【数10】

【0099】
図8の描画800は、図表によって近似を示す。
【0100】
マルチキャリアシステムのためのハンドオフ方法論は、システムのスループットを最大限にするために適切なロードバランスを達成するために記述されている。ハンドオフ方法論は、ローディング情報をSIRによって表現される信号の質と組み合わせるメトリックを示すサービスレベル(SLIM)と呼ばれるメトリックを使用する。ここで発展した考えは、WTが単一のチャネルに制限される任意のマルチキャリアまたはマルチチャネルに適用することができる。特に、例えば802.11のような様々なOFDM計画において、アクセスポイントは、オーバーラップしないチャネルと同じ程度に配備することができ、WTハンドオフ方法論は、ここで配備されたフレームワークによって運転されることができる。ここで記述された方法及び装置はまた、アクセスポイント、例えば基地局が3つのオーバーラップしないチャネル以上を配備するシステムにおいて有益である。
【0101】
以下は、シミュレーションのための基本仮定である。
【0102】
セルのレイアウト及び構成
・六角形のグリッドの19セルのラップアラウンドレイアウト:内側のリングに割り付けられたユーザの統計値のみが、例示的なマルチキャリアマルチ電力レベルOFDM配備計画のために不完全なラップアラウンド構成を最小限にする目的で考えられる。
【0103】
・1つのセルにつき3つのセクタ
・セルからセルの距離:1km
・モバイル端末及びセルサイトの間の最小の距離:35m
アンテナ構成
・3dB遮断角度:∠3dB=65°
・前後の損失:Am=32dB
・アンテナパターン
【数11】

【0104】
・アンテナ高
BS:hBS=32m
MT:hMT=1.5m
無線構成
・キャリア周波数;fc=450MHz
・1つのキャリアにつきBW:BW=113x11.25kHz=1.271250MHz
・キャリアの数:N=3(等しい電力またはマルチ電力レベル)
等しい電力構成において、全てのキャリアの電力は同一である。
【0105】
マルチ電力レベル構成において最も強いキャリアの電力は2番目に強いキャリアのより6dB高く、最も弱いキャリアの電力は2番目に強いキャリアより6dB低い。
【0106】
伝播
・距離依存の経路の損失
【数12】

【0107】
・シャドウイングでない
モバイル端末構成
・モバイル端末の数:平均して1つのセクタにつき60ユーザ
・モバイル端末は、セルの半径範囲内に入れられ、各々のセル内で(r2に関して)均等に分配される。
【0108】
SIRの導出
・干渉制限されたシナリオ(背景雑音=0)
・セクタ/キャリアkに接続された時のSIR:
【数13】

【0109】
ここで、PLは、均等目盛における経路の損失である。
【0110】
スループット計算
・スループット計算は、ガウスチャネルのためのシャノンの容量の上の方の限界に基づく。
【0111】
・私たちは、資源が同じセクタ/キャリア内でユーザに平等に割り付けられるということを仮定する。したがって、セクタ/キャリアkにおけるユーザnのためのスループットは、以下のように計算される。
【数14】

【0112】
ここで、NUSERS,kは、セクタ/キャリアkにおけるユーザの数である。
【0113】
図9の描画900は、いくつかのOFDMの態様において用いられる例示的なマルチキャリアマルチ電力レベルマルチセクタ配備計画を示す。この計画においてめいめいに3つのセクタのセルがあり、各々のセクタは3つのアタッチメントポイントを有する。1つのアタッチメントポイントは各々のセクタについて各々のキャリア(f1,f2,f3)に対応する。いくつかのこのような態様において、9つのアタッチメントポイントは、単一の基地局の部分であり、その一方で他の態様において、各々のアタッチメントポイントまたは多数のアタッチメントポイントは、基地局にグループ化されることができる。
【0114】
図9の例においては、3つのタイプのセルがある。第1のタイプのセルにおいて、キャリア周波数f1は、高い電力レベルと関連づけられており、キャリア周波数f3は、中間の電力レベルと関連づけられており、キャリア周波数f2は、低い電力レベルと関連づけられている。第2のタイプのセルにおいて、キャリア周波数f3は、高い電力レベルと関連づけられており、キャリア周波数f2は、中間の電力レベルと関連づけられており、キャリア周波数f1は、低い電力レベルと関連づけられている。第3のタイプのセルにおいて、キャリア周波数f2は、高い電力レベルと関連づけられており、キャリア周波数f1は、中間の電力レベルと関連づけられており、キャリア周波数f3は、低い電力レベルと関連づけられている。例示的なセル902は、第1のタイプのセルである。例示的なセル904は、第2のタイプのセルである。例示的なセル906は、第3のタイプのセルである。
【0115】
様々な態様の技術は、ソフトウェア、ハードウェア及び/またはソフトウェア及びハードウェアの組み合わせを用いて実現されることができる。様々な態様は、装置、例えばモバイルアクセス端末のようなモバイルノード、1つ以上のアタッチメントポイントを含む基地局、及び/または通信システムに導かれる。様々な態様なまた、方法、例えばモバイルノードを制御する方法及び/または操作する方法、基地局及び/または通信システム、例えばホストに導かれる。様々な態様はまた、機械、例えばコンピュータ、読み取り可能媒体、例えばROM、RAM、CD、ハードディスク等に導かれる。それは、方法の1つ以上のステップを実現するために機械を制御するための機械読み取り可能命令を含む。
【0116】
様々な態様において、ここで記述されたノードは、1つ以上の方法に対応するステップ、例えば、信号を受信すること、興味のあるキャリアのために最良の接続を決定すること、現在のアタッチメントポイントのためにメトリックを示すサービスレベルを計算すること、代わりのアタッチメントポイントのためにメトリックを示すサービスレベルを計算すること、ハンドオフ決定をすること、を実行するための1つ以上のモジュールを用いて実現される。このように、いくつかの態様において、様々な特徴は、モジュールを用いて実現される。このようなモジュールは、ソフトウェア、ハードウェアまたはソフトウェア及びハードウェアの組み合わせを用いて実現されることができる。上述された方法または方法のステップの多くは、例えば1つ以上のノードにおいて、上述された方法の全てまたは部分を実現するために、機械、例えば付加的なハードウェアを備えたまたは備えていない汎用コンピュータを制御するために、メモリデバイス、例えばRAM、フロッピー(登録商標)ディスク等のような機械読み取り可能媒体に含まれる、ソフトウェアのような、機械実行可能命令を用いて実現されることができる。代替的に、数ある中で、様々な態様は、機械、例えばプロセッサ及び関連づけられたハードウェアに上述された方法のステップの1つ以上を実行させるための機械実行可能命令を含む機械読み取り可能媒体に導かれる。いくつかの態様は、発明の1つ以上の方法の1つ、多数、または全てを実現するように構成されたプロセッサを含むデバイス、例えば通信デバイスに導かれる。
【0117】
いくつかの態様において、1つ以上のデバイス、例えば無線端末のような通信デバイスのプロセッサ、例えばCPUは、通信デバイスによって実行されるのと同じ程度に記述された方法のステップを実行するように構成される。よって、全てではないがいくつかの態様は、プロセッサが含まれるデバイスによって実行される様々な記述された方法のステップの各々に対応するモジュールを含むプロセッサとともに、デバイス、例えば通信デバイスに導かれる。全てではないがいくつかの態様において、デバイス、例えば通信デバイスは、プロセッサが含まれるデバイスによって実行される様々な記述された方法のステップの各々に対応するモジュールを含む。モジュールは、ソフトウェア及び/またはハードウェアを用いて実現されることができる。
【0118】
OFMDシステムのコンテキストにおいて記述されたが、様々な態様の方法及び装置の少なくともいくつかは、多くの非OFDM及び/非セルラーシステムを含む通信システムの広い範囲に適用可能である。
【0119】
上述された様々な態様の方法及び装置上の多数の付加的なバリエーションは、上の記載を考慮して当業者に明白であろう。このようなバリエーションは、その範囲内で考えられるべきである。方法及び装置は、符号分割多元接続(CDMA)、直交周波数分割多重(OFDM)、及び/またはアクセスノード及びモバイルノードの間で無線通信リンクを提供するために用いられることができる通信技術の様々他のタイプとともに用いられることができ、様々な態様において用いられる。いくつかの態様において、アクセスノードは、OFDM及び/またはCDMAを用いてモバイル端末との通信リンクを確立する基地局として実現される。様々な態様において、モバイルノードは、方法を実現するために、ノードブックコンピュータ、パーソナルデータアシスタント(PDA)、または受信機/送信機回路及びロジック及び/またはルーチンを含む他のポータブルデバイスとして実現される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセス端末においてハンドオフ決定をする方法であって、
第1の関数を用いて第1のアタッチメントポイントに対応する現在の接続に対応するメトリックを示す第1のサービスレベルを計算することと、
前記第1の関数とは異なる第2の関数を用いて第2のアタッチメントポイントに対応する代わりの接続に対応するメトリックを示す第2のサービスレベルを計算することと、
メトリックを示す前記第1及び第2のサービスレベルに基づいてハンドオフ決定をすることと
を具備する方法。
【請求項2】
メトリックを示す前記第1及び第2のサービスレベルを計算することは、それぞれ前記第1及び第2のアタッチメントポイントに対応するローディングファクタ情報の関数として実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
メトリックを示す前記第2のサービスレベルを計算するために用いられる前記第2の関数は、前記第2のアタッチメントポイントに対するハンドオフが生じる場合に前記第2のアタッチメントポイント上に置かれる付加的なロードに対応する係数を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
アタッチメントポイントから電力参照信号を受信することと、
キャリア毎に、前記対応するキャリアを用いて最良の接続が確立されることができる前記アタッチメントポイントを識別すること
を更に具備する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
キャリアに対応する前記電力参照信号は、同じ電力レベルで送信され、前記最良の接続が確立されることができる前記アタッチメントポイントを識別することは、前記キャリアに対応する最も強い電力参照レベル信号が受信された前記アタッチメントポイントを選択することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
キャリアに対応する前記電力参照信号は、異なる既知の電力レベルで送信され、
前記最良の接続が確立されることができる前記アタッチメントポイントを識別することは、前記アタッチメントポイントから受信された前記電力参照レベル信号の強さ及び異なるアタッチメントポイントに対応する既知の送信電力レベル間の相違の関数として前記アタッチメントポイントを選択することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
電力参照レベル信号が受信された各々のキャリアに対して、メトリックを示すサービスレベルは、前記最良の接続を有することとして識別された前記対応するアタッチメントポイントのために計算される、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
メトリックを示すサービスレベルは、前記最良の接続を有することとして識別されないアタッチメントポイントのために計算されない、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ローディングファクタ情報は、前記対応する接続を用いて多数のユーザを示す、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記ローディングファクタ情報は、前記アタッチメントポイントの総リンク共有重みを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
前記第1及び第2の関数は、ハンドオフ決定がされている前記デバイスに対応するリンク共有重みの関数である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
第1の関数を用いて第1のアタッチメントポイントに対応する現在の接続に対応するメトリックを示す第1のサービスレベルを計算するためのメトリックを示す第1のサービスレベル計算モジュールと、
前記第1の関数とは異なる第2の関数を用いて第2のアタッチメントポイントに対応する代わりの接続に対応するメトリックを示す第2のサービスレベルを計算するためのメトリックを示す第2のサービスレベル計算モジュールと、
メトリックを示す前記第1及び第2のサービスレベルに基づいてハンドオフ決定をするためのハンドオフ決定モジュールと
を具備するアクセス端末。
【請求項13】
メトリックを示す前記第1のサービスレベル計算モジュールは、前記第1のアタッチメントポイントに対応するローディングファクタ情報の関数としてメトリックを示す前記第1のサービスレベルを計算し、
メトリックを示す前記第2のサービスレベル計算モジュールは、前記第2のアタッチメントポイントに対応するローディングファクタ情報の関数としてメトリックを示す第2のサービスレベルを計算する
請求項12に記載のアクセス端末。
【請求項14】
メトリックを示す前記第2のサービスレベルを計算するために用いられる前記第2の関数は、前記第2のアタッチメントポイントに対するハンドオフが生じる場合に前記第2のアタッチメントポイント上に置かれる付加的なロードに対応する係数を含む、請求項13に記載のアクセス端末。
【請求項15】
アタッチメントポイントから電力参照信号を受信するための無線受信機モジュールと、
キャリア毎に、前記対応するキャリアを用いて最良の接続が確立されることができる前記アタッチメントポイントを識別するための最良の接続識別モジュールと
を更に備える、請求項14に記載のアクセス端末。
【請求項16】
キャリアに対応する前記電力参照信号は、前記同じ電力レベルで送信され、
前記最良の接続識別モジュールは、前記キャリアに対応する最も強い電力参照レベル信号が受信された前記アタッチメントポイントを選択するための受信された電力ベースの選択サブモジュールを含む、
請求項15に記載のアクセス端末。
【請求項17】
キャリアに対応する前記電力参照信号は、異なる既知の電力レベルで送信され、前記最良の接続識別モジュールは、前記アタッチメントポイントから受信された前記電力参照レベル信号の強さ及び異なるアタッチメントポイントに対応する既知の送信電力レベルの間の相違の関数として前記APを選択するための受信された電力ベースの選択サブモジュールを含む、請求項15に記載のアクセス端末。
【請求項18】
電力参照レベル信号が受信された各々のキャリアに対して、メトリックを示す前記第1のサービスレベル計算モジュール及びメトリックを示す前記第2のサービス計算モジュールの少なくとも1つは、前記最良の接続を有することとして識別された前記対応するアタッチメントポイントのためにメトリックを示すサービスレベルを計算する、請求項15に記載のアクセス端末。
【請求項19】
メトリックを示す前記第2のサービスレベル計算モジュールは、前記最良の接続を有することとして識別されないアタッチメントポイントのためにメトリックを示すサービスレベルを計算しない、請求項18に記載のアクセス端末。
【請求項20】
前記ローディングファクタ情報は、前記対応する接続を用いる多数のユーザを示し、
前記アクセス端末は、受信されたブロードキャスト信号からローディングファクタ情報を回復するためのローディングファクタ回復モジュールを更に具備する、
請求項14に記載のアクセス端末。
【請求項21】
前記ローディングファクタ情報は、前記アタッチメントポイントの総リンク共有重みを示し、
前記アクセス端末は、受信されたブロードキャスト信号からローディングファクタ情報を回復するためのローディングファクタ回復モジュールを更に具備する、
請求項14に記載のアクセス端末。
【請求項22】
前記第1及び第2の関数は、ハンドオフ決定がされている前記デバイスに対応するリンク共通重みの関数である、請求項21に記載のアクセス端末。
【請求項23】
第1の関数を用いて第1のアタッチメントポイントに対応する現在の接続に対応するメトリックを示す第1のサービスレベルを計算するためのメトリックを示す第1のサービスレベル計算手段と、
前記第1の関数とは異なる第2の関数を用いて第2のアタッチメントポイントに対応する代わりの接続に対応するメトリックを示す第2のサービスレベルを計算するためのメトリックを示す第2のサービスレベル計算手段と、
メトリックを示す第1及び第2のサービスレベルに基づいてハンドオフ決定をするためのハンドオフ決定手段と
を具備するアクセス端末。
【請求項24】
メトリックを示す前記第1のサービスレベル計算手段は、前記第1のアタッチメントポイントに対応するローディングファクタ情報の関数としてメトリックを示す前記第1のサービスレベルを計算し、
メトリックを示す前記第2のサービスレベルは、前記第2のアタッチメントポイントに対応するローディングファクタ情報の関数としてメトリックを示す前記第2のサービスレベルを計算する、
請求項23に記載のアクセス端末。
【請求項25】
メトリックを示す前記第2のサービスレベルを計算するために用いられる前記第2の関数は、前記第2のアタッチメントポイントに対するハンドオフが生じる場合に前記第2のアタッチメントポイント上に置かれる付加的なロードに対応する係数を含む、請求項24に記載のアクセス端末。
【請求項26】
アタッチメントポイントから電力参照信号を受信するための無線受信機手段と、
キャリア毎に、最良の接続が前記対応するキャリアを用いて確立されることができる前記アタッチメントポイントを識別するための最良の接続識別手段と
を更に具備する、請求項25に記載のアクセス端末。
【請求項27】
コンピュータに、第1の関数を用いて第1のアタッチメントポイントに対応する現在の接続に対応するメトリックを示す第1のサービスレベルを計算させるためのコードと、
コンピュータに、前記第1の関数とは異なる第2の関数を用いて第2のアタッチメントポイントに対応する代わりの接続に対応するメトリックを示す第2のサービスレベルを計算させるためのコードと、
コンピュータに、メトリックを示す前記第1及び第2のサービスレベルに基づいてハンドオフ決定をさせるためのコードと
を備えるコンピュータ読み取り可能媒体を具備するコンピュータプログラム製品。
【請求項28】
メトリックを示す前記第1及び第2のサービスレベルを計算することは、それぞれ前記第1及び第2のアタッチメントポイントに対応するローディングファクタ情報の関数として実行される、請求項27に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項29】
メトリックを示す前記第2のサービスレベルを計算するために用いられる前記第2の関数は、前記第2のアタッチメントポイントに対するハンドオフが生じる場合に前記第2のアタッチメントポイント上に置かれる付加的なロードに対応する係数を含む、請求項28に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項30】
前記コンピュータ読み取り可能媒体は、
コンピュータに、アタッチメントポイントから電力参照信号を受信させるためのコードと、
コンピュータに、キャリア毎に、前記対応するキャリアを用いて最良の接続が確立されることができる前記アタッチメントポイントを識別させるためのコードと
を更に備える、請求項29に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項31】
第1の関数を用いて第1のアタッチメントポイントに対応する現在の接続に対応するメトリックを示す第1のサービスレベルを計算し、
前記第1の関数とは異なる第2の関数を用いて第2のアタッチメントポイントに対応する代わりの接続に対応するメトリックを示す第2のサービスレベルを計算し、
メトリックを示す前記第1及び第2のサービスレベルに基づいてハンドオフ決定をする
ように構成されたプロセッサを具備する装置。
【請求項32】
メトリックを示す前記第1及び第2のサービスレベルを計算することは、それぞれ前記第1及び第2のアタッチメントポイントに対応するローディングファクタ情報の関数として実行される、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
メトリックを示す第2のサービスレベルを計算するために用いられる前記第2の関数は、前記第2のアタッチメントポイントに対するハンドオフが生じる場合に前記第2のアタッチメントポイント上に置かれる付加的なロードに対応する係数を含む、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記プロセッサは、
アタッチメントポイントから電力参照信号を受信し、
キャリア毎に、前記対応するキャリアを用いて最良の接続が確立されることができる前記アタッチメントポイントを識別する
ように更に構成される、請求項33に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−257247(P2012−257247A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−127936(P2012−127936)
【出願日】平成24年6月5日(2012.6.5)
【分割の表示】特願2010−545940(P2010−545940)の分割
【原出願日】平成21年2月2日(2009.2.2)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】