説明

モジュールおよび電子機器

【課題】信頼性を高め、小型薄型で、且つ優れた検出精度を発揮することのできるモジュールおよび電子機器を提供すること。
【解決手段】モジュール1は、センサー素子4と、実装面を複数備え、且つ隣接する実装面の間が折り曲げ可能な実装基板2と、固定面31〜35を複数備えた支持部材3と、を有し、センサー素子4は、実装面の少なくとも1つに実装され、実装面の各々は、固定面31〜35の各々に沿って配置され、センサー素子4が支持部材3側に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モジュールおよび電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に開示されているようなセンサーユニットが知られている。特許文献1に記載のセンサーユニットは、直方体形状をなし、互いに直交する3つの面を有する固定部材(mounting member)と、3つの面それぞれに実装されたセンサー素子(sensor devices)とを有している。
しかしながら、特許文献1のセンサーユニットでは、センサー素子がセンサーユニットの外部に露出している。そのため、センサーユニットの製造時または動作確認時、センサーユニットを他の電子機器に組み込む工程時に、製造機器等の各種機器や作業者がセンサー素子に直接接触し、当該接触によって、センサー素子が破損し、優れた検出精度を発揮することができないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第7040922号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、信頼性を高め、小型薄型で、且つ優れた検出精度を発揮することのできるモジュールおよび電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような目的の少なくとも1つは、下記の本発明により達成される。
本発明のモジュールは、センサー素子と、
実装面を複数備え、且つ隣接する前記実装面の間が折り曲げ可能な実装基板と、
固定面を複数備えた支持部材と、を有し、
前記センサー素子は、前記実装面の少なくとも1つに実装され、
前記実装面の各々は、前記固定面の各々に沿って配置され、
前記センサー素子が前記支持部材側に配置されていることを特徴とする。
これにより、モジュールの製造時または動作確認時にセンサー素子の破損等を防止でき、信頼性が向上したモジュールを提供することができる。
【0006】
本発明のモジュールでは、前記支持部材は、前記固定面の垂線が互いに交差していることが好ましい。
本発明のモジュールでは、前記支持部材は、前記固定面の垂線が互いに直交していることが好ましい。
これにより、センサー素子を例えば角速度センサーや加速度センサーとし、互いに交差または直交する固定面にセンサー素子を配置すれば、複数軸まわりの角速度または加速度を精度よく検出することができる。
本発明のモジュールでは、前記センサー素子と前記固定面との間が接合されていることが好ましい。
これにより、実装基板と支持基板の接合を強固にでき、信頼性が高まると共に外力によりセンサー素子が動くのを防止することができるので、検出精度を高めることができる。
【0007】
本発明のモジュールでは、前記支持部材は直方体であることが好ましい。
これにより、直方体を形成する各面を固定面として用いることができ、容易に固定面の垂線を互いに直交させることができ、センサー素子を例えば角速度センサーや加速度センサーとし、各固定面にセンサー素子を配置すれば、複数軸まわりの角速度または加速度を精度よく検出することができる。
【0008】
本発明のモジュールでは、前記支持部材は貫通孔を有し、前記貫通孔に前記センサー素子の少なくとも一部が収容されることが好ましい。
本発明のモジュールでは、前記支持部材は逃げ部を有し、前記逃げ部に前記センサー素子の少なくとも一部が収容されることが好ましい。
これにより、貫通孔の内部にセンサー素子の少なくとも一部を収容することが可能となり、モジュールの小型・薄型化に寄与できる。
本発明のモジュールでは、前記実装面および前記固定面の一方には突起部が設けられ、他方には孔部が設けられ、
前記突起部と前記孔部とが係合することが好ましい。
これにより、実装面と固定面とを接着剤等を用いずに容易に接合することができる。
【0009】
本発明のモジュールでは、前記支持部材には、金属材料が用いられることが好ましい。
これにより、支持部材を金属材料のような高い導電率を有する材料で構成すると、支持部材によって、例えば実装面に実装されているマイクロコントローラー等から発生する放射ノイズを遮断することができる。そのため、このような放射ノイズが、他の実装面に実装されているセンサー素子に到達して悪影響を与えるのを防ぐことが可能となる。
【0010】
本発明のモジュールでは、前記実装面は、硬質基板が用いられ、
前記実装面の間は、フレキシブル基板で接続されていることが好ましい。
これにより、実装基板を容易に変形させることができ、実装基板の支持部材への固定を簡単に行うことができる。
本発明のモジュールでは、前記実装面は、第1の実装面、第2の実装面、および第3の実装面を含み、
前記センサー素子は、前記第1〜第3の実装面の各々に実装され、且つ、検出軸が互いに交差することが好ましい。
【0011】
本発明のモジュールでは、前記センサー素子は、角速度センサーまたは加速度センサーであることが好ましい。
これにより、センサー素子を角速度センサーや加速度センサーとし、互いに交差または直交する第1〜第3の実装面にセンサー素子を実装すれば、複数軸まわりの角速度または加速度が検出可能なモジュールを提供できる。
本発明の電子機器は、本発明のモジュールを備えることを特徴とする。
これにより、優れた信頼性を発揮することのできる電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明のモジュールの第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示すモジュールが備える実装基板の展開図である。
【図3】図2に示す実装基板を組み立てた状態を示す斜視図である。
【図4】図1に示すモジュールが備える角速度センサーの一例を示す平面図である。
【図5】図1に示すモジュールが備える支持部材を示す斜視図である。
【図6】図1に示すモジュールの横断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態にかかるモジュールの断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態にかかるモジュールの断面図である。
【図9】モジュールを搭載した電子機器の構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明のモジュールおよび電子機器を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.モジュール
まず、本発明のモジュールについて説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のモジュールの第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示すモジュールが備える実装基板の展開図、図3は、図2に示す実装基板を組み立てた状態を示す斜視図、図4は、図1に示すモジュールが備える角速度センサーの一例を示す平面図、図5は、図1に示すモジュールが備える支持部材を示す斜視図、図6は、図1に示すモジュールの横断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1、図3および図5中の図面上側を「上」、図面下側を「下」として説明を行う。また、図1に示すように、互いに直交する3軸を「x軸」、「y軸」および「z軸」とする。
【0014】
本実施形態のモジュール1は、センサー素子4としての角速度センサー411〜413を備えており、互いに直交するx軸、y軸、z軸まわりの角速度を検出することのできる3軸ジャイロセンサーモジュールである。このようなモジュール1は、利便性に優れ、例えば、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等に好適に利用することができる。
図1に示すように、モジュール1は、角速度センサー411〜413等のセンサー素子4が実装された実装基板2と、実装基板2を支持(固定)する支持部材3とを有している。なお、モジュール1は、さらに、実装基板2および支持部材3を収容するケーシングを有していてもよい。以下、これら各部材について順次説明する。
【0015】
[実装基板]
実装基板2は、硬質で変形し難いリジッド基板(硬質基板)と、軟質で変形し易いフレキシブル基板とを組み合わせたリジッドフレキシブル基板である。このような実装基板2としては、例えば、フレキシブル基板の両側にガラスエポキシ基板等の硬質層を貼り付け、この部分をリジッド基板として用いるもの等、公知のリジッドフレキシブル基板を用いることができる。
ここで、図2(a)は、展開した状態の実装基板2を一方の面側から見た平面図であり、図2(b)は、展開した状態の実装基板2を図2(a)とは反対の面側から見た平面図である。
【0016】
図2(a)、(b)に示すように、実装基板2は、互いに離間して配置された第1のリジッド基板21、第2のリジッド基板22、第3のリジッド基板23、第4のリジッド基板24および第5のリジッド基板25と、これらを連結するフレキシブル基板26とで構成されている。
フレキシブル基板26は、第1のリジッド基板21と第3のリジッド基板23とを連結する連結部261、第2のリジッド基板22と第3のリジッド基板23とを連結する連結部262、第3のリジッド基板23と第4のリジッド基板24とを連結する連結部263および第4のリジッド基板24と第5のリジッド基板25とを連結する連結部264を有している。
【0017】
また、第1のリジッド基板21の両端部には孔部21a、21bが形成されており、第2のリジッド基板22の両端部には孔部22a、22bが形成されており、第3のリジッド基板23の両端部(対角関係にある両角部)には孔部23a、23bが形成されており、第4のリジッド基板24の両端部(対角関係にある両角部)には孔部24a、24bが形成されており、第5のリジッド基板25の両端部には孔部25a、25bが形成されている。これら孔部21a〜25bは、リジッド基板21〜25を支持部材3に固定するために用いられる。なお、孔部とは、一方の面から他方の面を貫通した構造と、一方の面に開口を有し他方の面に貫通しない構造の両方を含む。
【0018】
また、各リジッド基板21〜25およびフレキシブル基板26には、導体パターン(図示せず)が形成されており、この導体パターンを介して複数のセンサー素子4が適切に電気接続されている。
なお、以下では、説明の便宜上、各リジッド基板21〜25の図2(a)にて図示されている面を「表側実装面」と言い、図2(b)にて図示されている面を「裏側実装面」と言う。
【0019】
このような実装基板2は、フレキシブル基板26の各連結部261〜264を折り曲げることで、図3に示すような直方体状に変形させることができる。具体的には、各リジッド基板21〜25の表側実装面211〜251が内側を向くように連結部261〜264を折り曲げる(湾曲させる)ことで、隣接するリジッド基板同士が直交する直方体状に変形させることができる。この状態では、第3のリジッド基板23を底面とすると、第4のリジッド基板24が頂面をなし、第1、第2、第5のリジッド基板21、22、25が側面をなす。図1に示すように、実装基板2は、このように変形した状態で支持部材3に固定されている。言い換えれば、実装基板2は、支持部材3に対応した形状に変形できるように設計されている。
【0020】
以上、実装基板2について説明した。実装基板2を上記のようなリジッドフレキシブル基板で構成することにより、実装基板2を容易に変形させることができるため、実装基板2の支持部材3への固定が簡単となる。また、各リジッド基板21〜25がひとまとまりに連結されているため、この点でも、実装基板2の支持部材3への固定を簡単かつ円滑に行うことができる。また、リジッド基板にセンサー素子4を実装することにより、センサー素子4(特に、角速度センサー411〜413)の不要な振動を抑制でき、モジュール1の検出精度が向上する。
なお、実装基板2には、グランド層(図示せず)が形成されており、このグランド層が外部磁場を遮断する機能を発揮する。そのため、図3に示す状態にて、実装基板2の内側にあるセンサー素子4(表側実装面211〜251に実装されているセンサー素子4)については、外部磁場による影響を排除することができる。
【0021】
[センサー素子]
図2(a)、(b)に示すように、実装基板2には複数のセンサー素子4が実装されている。
実装基板2には、センサー素子4として、1軸検出型の3つの角速度センサー411〜413と、3軸検出型の加速度センサー42とが実装されている。また、実装基板2には、センサー素子4(角速度センサー411〜413、加速度センサー42)等を駆動するための電源回路43と、センサー素子4からの出力信号を増幅する増幅回路44と、増幅回路44で増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換回路45と、所望の制御を行うマイクロコントローラー46と、EEPROM等の不揮発性メモリー47と、方位を検出する方位センサー(磁気センサー)48と、信号を出力するためのコネクター(インターフェースコネクター)49とが実装されている。
【0022】
以下、これらセンサー素子4および電子部品の配置について詳細に説明する。
(第1のリジッド基板21)
第1のリジッド基板21の表側実装面211には、x軸まわりの角速度を検出する角速度センサー411が実装されている。
(第2のリジッド基板22)
第2のリジッド基板22の表側実装面221には、y軸まわりの角速度を検出する角速度センサー412が実装されている。
【0023】
(第3のリジッド基板23)
第3のリジッド基板23の表側実装面231には、z軸まわりの角速度を検出する角速度センサー413および加速度センサー42が実装されている。また、裏側実装面232には、電源回路43、増幅回路44およびアナログ/デジタル変換回路45が実装されている。なお、角速度センサー413および加速度センサー42を裏側実装面232に実装し、電源回路43、増幅回路44およびアナログ/デジタル変換回路45を表側実装面231に実装しても良い。
【0024】
ここで、アナログ/デジタル変換回路45は、裏側実装面232に実装されている他の電子部品(電源回路43および増幅回路44)に対してサイズが大きい。そのため、アナログ/デジタル変換回路45を裏側実装面232の中央部に配置するのが好ましい。これにより、アナログ/デジタル変換回路45を第3のリジッド基板23の強度を補強する補強部材として効果的に用いることができる。そのため、第3のリジッド基板23の撓み変形に起因する不本意な振動が抑えられ、角速度センサー411〜413に不要な振動が伝わらず、角速度センサー411〜413(特に第3のリジッド基板23に実装されている角速度センサー413)による角速度の検出精度が高まる。
【0025】
また、加速度センサー42は、表側実装面231の縁部(特に、孔部23a、23bのいずれか一方の近傍。ただし、支持部材3の下面32と重なる部分は除く。)に配置するのが好ましい。後述するように、第3のリジッド基板23は、その縁部が支持部材3の下面32に支持されるとともに、孔部23a、23bを介してネジ止めされることにより支持部材3に固定される。そのため、第3のリジッド基板23の縁部は、変形し難く、不要な振動が発生し難い。よって、このような場所に加速度センサー42を配置することで、より高精度に加速度を検出することができる。
【0026】
(第4のリジッド基板24)
第4のリジッド基板24の表側実装面241には、マイクロコントローラー46が実装され、裏側実装面242には、不揮発性メモリー47および方位センサー48が実装されている。
ここで、マイクロコントローラー46は、第4のリジッド基板24に実装された他の電子部品(不揮発性メモリー47および方位センサー48)に対してサイズが大きい。そのため、マイクロコントローラー46を表側実装面241の中央部に配置するのが好ましい。これにより、マイクロコントローラー46を第4のリジッド基板24の強度を補強する補強部材として効果的に用いることができる。そのため、第4のリジッド基板24の撓み変形による不要な振動が抑えられ、角速度センサー411〜413に不要な振動が伝わらず、角速度センサー411〜413による角速度の検出精度が高まる。
また、マイクロコントローラー46から発生する放射ノイズを第4のリジッド基板24の前記グランド層によって遮断することができるため、方位センサー48をマイクロコントローラー46と反対の実装面に実装することにより、前記放射ノイズが方位センサー48に達し、方位センサー48に悪影響を及ぼすことを効果的に防止することができる。そのため、方位センサー48の検出精度を向上させることができる。
(第5のリジッド基板25)
第5のリジッド基板25の裏側実装面252には、コネクター49が実装されている。
以上、センサー素子4および電子部品の配置について詳細に説明した。
【0027】
実装基板2では、第3のリジッド基板23に電源回路43、増幅回路44、アナログ/デジタル変換回路45を含むアナログ回路をまとめて形成し、第4のリジッド基板24にマイクロコントローラー46を含むデジタル回路をまとめて形成している。そのため、デジタル回路から生じる高周波ノイズがアナログ回路に伝播されるのを抑制でき、優れた信頼性および検出精度を発揮することができる。
角速度センサー411〜413としては、角速度を検出することができれば、特に限定されず、公知の1軸検出型の角速度センサーを用いることができる。このような角速度センサー411〜413としては、例えば、図4に示すような振動片5を有するセンサーを用いることができる。
【0028】
振動片5は、水晶(圧電材料)で構成されている。また、振動片5は、基部51と、基部51の両側から紙面縦方向へ延出する一対の検出用振動腕52、53と、基部51の両側から紙面横方向へ延出する一対の連結腕54、55と、各連結腕54、55の先端部の両側から紙面縦方向へ延出する各一対の駆動用振動腕56、57、58、59とを有している。また、各検出用振動腕52、53の表面には検出用電極(図示せず)が形成されており、駆動用振動腕56、57、58、59の表面には駆動用電極(図示せず)が形成されている。
【0029】
このような振動片5では、駆動用電極に電圧を印加することにより、駆動用振動腕56、58および駆動用振動腕57、59を、互いに接近・離間を繰り返すように振動させた状態にて、振動片5の法線(検出軸)Aまわりの角速度ωが加わると、振動片5にコリオリ力が加わり、検出用振動腕52、53の振動が励起される。そして、検出用振動腕52、53の振動により発生した検出用振動腕52、53の歪を検出用電極で検出することにより、振動片5に加わった角速度を求めることができる。
【0030】
[支持部材]
図5および図6に示すように、支持部材3は、略直方体状をなし、対向配置された上面31および下面32と、これらを接続する4つの側面33、34、35、36とを有している。このような支持部材3では、少なくとも下面32、側面33および側面34は、垂線が互いに直交するように精度よく形成されている。
【0031】
側面33、側面34および下面32は、後述するように、角速度センサー411〜413が実装された第1〜第3のリジッド基板21〜23を固定する面であるため、これら3つの面を互いに直交するよう形成することで、角速度センサー411〜413をx軸、y軸、z軸の各軸に対して正確に配置することができる。そのため、モジュール1によれば、各軸まわりの角速度を高精度に検出することができる。
【0032】
(側面33)
側面33は、第1のリジッド基板21を固定する固定面(第1の固定面)を構成する。第1のリジッド基板21は、その表側実装面211を支持部材3側(内側)に向けた状態で側面33に固定されている。具体的には、支持部材3は、側面33の両端部から突出する2つの突起332、333を有している。この突起332、333に第1のリジッド基板21に形成された孔部21a、21bが係合しており、これにより、第1のリジッド基板21が側面33に固定されている。
【0033】
このように2つの突起332、333を用いることにより、側面33に対する第1のリジッド基板21の位置決めを行いつつ、側面33に第1のリジッド基板21を固定することができる。特に、側面33の両端部に突起332、333を形成することで、突起332、333の離間距離が長くなり、第1のリジッド基板21の位置決めをより精度よく行うことができる。
【0034】
第1のリジッド基板21の側面33への固定は、さらに、接着剤による接着を併用することが好ましい。これにより、第1のリジッド基板21を側面33により強固に固定することができる。このことは、後述する第2〜第5のリジッド基板22〜25についても同様である。
また、支持部材3は、側面33に逃げ部331を有している。この逃げ部331は、角速度センサー411の位置および外形に対応して形成されており、第1のリジッド基板21が側面33に固定された状態では、逃げ部331内に角速度センサー411が収容されている。すなわち、逃げ部331は、支持部材3と角速度センサー411との接触を防止するための逃げ部として機能させてもよい。
【0035】
また、センサー素子4の天頂面(第1のリジッド基板21に実装された面とは反対側の面)と支持部材の逃げ部331の表面とを接着剤等により接合しても良い。このような構成とすることにより、センサー素子と支持部材との接合を強固なものとすることができる。
このような逃げ部331を形成することにより、支持部材3の内部スペースを有効活用することができ、モジュール1の小型化を図ることができる。
【0036】
(側面34)
側面34は、第2のリジッド基板22を固定する固定面(第2の固定面)を構成する。第2のリジッド基板22は、その表側実装面221を支持部材3側(内側)に向けた状態で側面34に固定されている。具体的には、支持部材3は、側面34の両端部から突出する2つの突起342、343を有している。この突起342、343に第2のリジッド基板22に形成された孔部22a、22bが係合しており、これにより、第2のリジッド基板22が側面34に固定されている。
【0037】
また、支持部材3は、側面34に逃げ部341を有している。この逃げ部341は、角速度センサー412の位置および外形に対応して形成されており、第2のリジッド基板22が側面34に固定された状態では、逃げ部341内に角速度センサー412が収容されている。すなわち、逃げ部341は、支持部材3と角速度センサー412との接触を防止するための逃げ部として機能させても良い。
【0038】
また、センサー素子4の天頂面(第2のリジッド基板22に実装された面とは反対側の面)と支持部材の逃げ部341の表面とを接着剤等により接合しても良い。このような構成とすることにより、センサー素子と支持部材との接合を強固なものとすることができる。
このような逃げ部341を形成することにより、支持部材3の内部スペースを有効活用することができ、モジュール1の小型化を図ることができる。
【0039】
(側面35)
側面35は、第5のリジッド基板25を固定する固定面を構成する。第5のリジッド基板25は、その表側実装面251を支持部材3側(内側)に向けた状態で側面35に固定されている。すなわち、第5のリジッド基板25は、コネクター49をモジュール1の外側に露出させた状態で側面35に固定されている。具体的には、支持部材3は、側面35の両端部から突出する2つの突起352、353を有し、この突起352、353に第5のリジッド基板25に形成された孔部25a、25bが係合しており、これにより、第5のリジッド基板25が側面35に固定されている。
なお、上記では突起342、343、452、353を支持部材3側に設け、孔部22a、22b、25a、25bをリジッド基板側に設けているが、突起をリジッド基板側に設け、孔部を支持部材側に設けても良い。
【0040】
(下面32)
下面32は、第3のリジッド基板23を固定する固定面(第3の固定面)を構成する。第3のリジッド基板23は、その表側実装面231を支持部材3側(内側)に向けた状態で下面32に固定されている。具体的には、支持部材3は、下面32の対角関係にある2つの角部に形成された2つのネジ穴32a、32bを有している。このネジ穴32a、32bに、第3のリジッド基板23に形成された孔部23a、23bを合わせ、ネジ81、82によりネジ止めすることにより、第3のリジッド基板23が下面32に固定されている。
【0041】
また、支持部材3は、上面31と下面32とを貫通する貫通孔37を有しおり、外観が枠形状となっている。第3のリジッド基板23を下面32に固定した状態では、貫通孔37内に、表側実装面231に実装された角速度センサー413および加速度センサー42が収容されている。すなわち、貫通孔37は、角速度センサー413および加速度センサー42の収容空間となっており、モジュールの小型化、薄型化に寄与する。また、貫通孔37は、支持部材3と角速度センサー413および加速度センサー42との接触を防止するための逃げ部としても機能している。このような貫通孔37を形成することにより、支持部材3の内部スペースを有効活用することができ、モジュール1の小型化(薄型化)を図ることができる。
【0042】
(上面31)
上面31は、第4のリジッド基板24を固定する固定面を構成する。第4のリジッド基板24は、その表側実装面241を支持部材3側(内側)に向けた状態で上面31に固定されている。具体的には、支持部材3は、上面31の対角関係にある2つの角部に形成された2つのネジ穴31a、31bを有している。このネジ穴31a、31bに、第4のリジッド基板24に形成された孔部24a、24bを合わせ、ネジ83、84によりネジ止めすることにより、第4のリジッド基板24が上面31に固定されている。
【0043】
また、前述したように、支持部材3は、貫通孔37を有している。第4のリジッド基板24を上面31に固定した状態では、貫通孔37内に、表側実装面241に実装されたマイクロコントローラー46が収容されている。また、貫通孔37は、支持部材3とマイクロコントローラー46との接触を防止するための逃げ部としても機能している。このような貫通孔37を形成することにより、支持部材3の内部スペースを有効活用することができ、モジュール1の小型化(薄型化)を図ることができる。
【0044】
以上、支持部材3の形状について詳細に説明した。
また、支持部材3の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、外部から圧力が加わったときに変形を防止するために、硬質な材料であるのが好ましい。これにより、下面32、側面33および側面34が互いに直交した状態をより確実に維持することができ、モジュール1の検出精度を高く維持することができる。
【0045】
このような材料としては、特に限定されず、例えば、鉄、ニッケル、銅、アルミニウム等の各種金属、またはこれらのうちの少なくとも1種を含む合金または金属間化合物、さらには、これらの金属の酸化物等が挙げられる。このうち、合金としては、例えば、ステンレス鋼、インコネル、その他例えばジュラルミン等の各種アルミニウム系合金が挙げられる。
【0046】
このように、支持部材3を金属材料で構成することにより、次のような効果を発揮することができる。すなわち、支持部材3を金属材料のような高い導電率を有する材料で構成すると、支持部材3によって、マイクロコントローラー46等から発生する放射ノイズを遮断することができる。そのため、このような放射ノイズが、逃げ部331、341内の角速度センサー411、412に到達し、これらセンサーに悪影響を与えるのを防ぐことができる。その結果、角速度センサー411、412によって高精度に角速度を検出することができる。
【0047】
また、前記硬質な材料としては、上記金属材料の他、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アイオノマー、アクリル系樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンオキシド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0048】
また、支持部材3の構成材料として、不要な振動を吸収する防振、免振機能を発揮することのできる弾性材料であるのも好ましい。このような材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料(特に加硫処理したもの)や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
また、支持部材3の構成材料として、変形のし難さと、防振、免振機能とを両立させるために免振鋼を用いるのも好ましい。
以上、モジュール1について説明した。
【0049】
このようなモジュール1では、支持部材3が互いに直交する3つの面、すなわち下面32、側面33および側面34を有しており、下面32に角速度センサー413が実装された第3のリジッド基板23を固定し、側面33に角速度センサー411が実装された第1のリジッド基板21を固定し、側面34に角速度センサー412が実装された第2のリジッド基板22を固定する。このように、実装基板2を支持部材3に固定するだけで、簡単かつ確実に、3つの角速度センサー411〜413を互いに直交して配置することができる。そのため、モジュール1によれば、x軸、y軸、z軸まわりの角速度を正確に検出することができる。すなわち、角速度センサー411の検出軸がx軸と平行となり、角速度センサー412の検出軸がy軸と平行となり、角速度センサー413の検出軸がz軸と平行となるように、3つの角速度センサー411〜413を配置することができる。
【0050】
また、角速度センサー411〜413および加速度センサー42が、実装基板2と支持部材3との間に位置している。そのため、角速度センサー411は、第1のリジッド基板21によってモジュール1の外部への露出が防止され、角速度センサー412は、第2のリジッド基板22によってモジュール1の外部への露出が防止され、角速度センサー413および加速度センサー42は、第3のリジッド基板23によってモジュール1の外部への露出が防止されている。
【0051】
このような配置によれば、例えば、モジュール1の製造時や、モジュール1を他の電子機器に組み込む際に、角速度センサー411〜413および加速度センサー42が、作業者や製造機器等と接触することがなく、これらセンサー類の破損を効果的に防止することができる。また、前述したように、実装基板2が有するグランド層によって、外部磁場を遮断することができるため、角速度センサー411〜413および加速度センサー42が前記磁場の影響を受けることなく、これらセンサー類によって、精度よく、角速度および加速度を検出することができる。
【0052】
特に、センサー素子4(角速度センサー411〜413および加速度センサー42)は、破損し易く、磁場の影響を受け易いため、これらセンサー素子4を上記のような配置とすることにより、モジュール1の信頼性および検出特性をともに向上させることができる。
なお、複数のセンサー素子4の配置は、少なくとも1つのセンサー素子4が実装基板2と支持部材3との間に位置していれば、特に限定されない。例えば、コネクター49を除く全てのセンサー素子4が各リジッド基板21〜25の表側実装面211〜251に実装され、実装基板2と支持部材3との間に位置していてもよい。
【0053】
<第2実施形態>
図7は、本発明の第2実施形態にかかるモジュールの断面図である。
以下、第2実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかるモジュールは、支持部材の構成が異なること以外は、第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
【0054】
図7に示すように、モジュール1Aが有する支持部材3Aは、上面31に設けた逃げ部(凹部)381Aと、下面32に設けた逃げ部(凹部)382Aとを有している。言い換えれば、支持部材3Aは、前述した第1実施形態が有する貫通孔37を途中で遮断する遮断部383Aを有しており、断面がH型の形状となっている。
第4のリジッド基板24を上面31に固定した状態では、逃げ部381A内にマイクロコントローラー46が収容されている。また、逃げ部381Aは、支持部材3Aとマイクロコントローラー46との接触を防止するための逃げ部として機能させても良い。このような逃げ部381Aを形成することにより、支持部材3Aの内部スペースを有効活用することができ、モジュール1の小型化(特に、薄型化)を図ることができる。
【0055】
また、第3のリジッド基板23を下面32に固定した状態では、逃げ部382A内に角速度センサー413および加速度センサー42が収容されている。すなわち、逃げ部382Aは、支持部材3Aと角速度センサー413および加速度センサー42との接触を防止するための逃げ部として機能させても良い。このような逃げ部382Aを形成することにより、支持部材3Aの内部スペースを有効活用することができ、モジュール1の小型化(特に、薄型化)を図ることができる。
なお、上述の通り、センサー素子4の天頂面(第2のリジッド基板22に実装された面とは反対側の面)と支持部材3Aの逃げ部341の表面とを接着剤等により接合しても良い。このような構成とすることで、センサー素子と支持部材との接合を強固なものとすることができる。
【0056】
このような支持部材3Aでは、遮断部383Aが支持部材3Aの変形を抑制する補強部として機能するため、例えば、前述した第1実施形態の支持部材3と比較して、より変形し難い構成となる。そのため、角速度センサー411〜413が互いに直交した状態をより確実に維持することができ、より優れた検出特性を発揮することができる。
また、本実施形態では、マイクロコントローラー46が収容された逃げ部381Aが角速度センサー411〜413が収容された逃げ部331、341、382Aと空間的に仕切られている。そのため、例えば、支持部材3Aを金属材料等の導電率の高い材料で構成した場合には、マイクロコントローラー46から発生する放射ノイズを支持部材3Aによって遮断することができ、前記放射ノイズが角速度センサー411〜413に到達し、悪影響を与えるのを防ぐことができる。その結果、角速度センサー411〜413によって高精度に角速度を検出することができる。
【0057】
また、図7に示すように、第1のリジッド基板21を、支持部材3Aには直接的に支持されておらず、第3のリジッド基板23および第4のリジッド基板24の側面を用いて支持しても良い。この形態において、第3のリジッド基板23および第4のリジッド基板24のx軸方向の長さを、支持部材3Aのx軸方向の長さよりも大きくすることで、第3のリジッド基板23および第4のリジッド基板24で挟まれる空間を逃げ部として機能させている。このようにすることで、支持部材3Aの側壁に逃げ部を形成するよりも支持部材の剛性を高めることができる。なお、この形態は、本実施形態に限らず他の実施形態においても適用可能である。
【0058】
<第3実施形態>
図8は、本発明の第3実施形態にかかるモジュールの断面図である。
以下、第3実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態にかかるモジュールは、支持部材の構成が異なること以外は、第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
【0059】
図8に示すように、モジュール1Bが有する支持部材3Bは、略直方体のブロック状をなしている。そして、この支持部材3Bの外周を覆うように実装基板2が配置されている。
このようなモジュール1Bでは、実装基板2の各表側実装面211〜251に実装されたセンサー素子4を介して、実装基板2が支持部材3Bに固定されている。すなわち、第1のリジッド基板21は、その表側実装面211に実装された角速度センサー411を支持部材3Bの側面33Bに固定することにより支持部材3Bに固定されている。側面33Bへの角速度センサー411の固定は、特に限定されず、例えば、接着剤を用いて行うことができる。他の第2〜第4のリジッド基板22〜24についても同様である。なお、第5のリジッド基板25については、表側実装面251にセンサー素子4が実装されていないため、第5のリジッド基板25が直接、側面35に固定されている。
【0060】
2.電子機器
以上のようなモジュール1(1A、1Bについても同様)は、各種電子機器に組み込むことができる。以下、モジュール1を搭載した本発明の電子機器について説明する。図9は、モジュール1を搭載した電子機器500の構成の一例を示す図である。電子機器500としては、特に限定されず、例えば、デジタルカメラ、ビデオカメラ、カーナビゲーションシステム、携帯電話、モバイルPC、ロボット、ゲーム機、ゲームコントローラーなどが挙げられる。
【0061】
図9に示す電子機器500は、モジュール1を備えるセンサーモジュール510と、処理部520と、メモリー530と、操作部540と、表示部550とを有している。これらは、バス560にて接続されている。処理部(CPU、MPU等)520は、センサーモジュール510等の制御や電子機器500の全体制御を行う。また処理部520は、センサーモジュール510により検出された角速度情報に基づいて処理を行う。例えば、角速度情報に基づいて、手ぶれ補正、姿勢制御、GPS自律航法などのための処理を行う。メモリー530は、制御プログラムや各種データを記憶し、また、ワーク領域やデータ格納領域として機能する。操作部540は、ユーザーが電子機器500を操作するためのものである。表示部550は、種々の情報をユーザーに表示するものである。
【0062】
以上、本発明のモジュールおよび電子機器について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施形態では、実装基板としてリジッドフレキシブル基板を用いた構成について説明したが、実装基板の構成は、これに限定されず、例えば、それぞれ別体の複数のリジッド基板(5枚のリジッド基板)で構成されていてもよい。このような場合には、例えば、各リジッド基板を支持部材に固定した後、これらリジッド基板間をコネクター等を用いて電気的に接続すればよい。
また、前述した実施形態では、支持部材の第1の固定面および第2の固定面の垂線は互いに直交した例について説明したが、必ずしもこれに限定されない。例えば、支持部材を三角錐状にして三角錐の側面に沿って実装基板を配置しても良い。
【符号の説明】
【0063】
1、1A、1B‥‥モジュール 2‥‥実装基板 21‥‥第1のリジッド基板 211‥‥表側実装面 21a、21b‥‥孔部 22‥‥第2のリジッド基板 221‥‥表側実装面 22a、22b‥‥孔部 23‥‥第3のリジッド基板 231‥‥表側実装面 232‥‥裏側実装面 23a、23b‥‥孔部 24‥‥第4のリジッド基板 241‥‥表側実装面 242‥‥裏側実装面 24a、24b‥‥孔部 25‥‥第5のリジッド基板 251‥‥表側実装面 252‥‥裏側実装面 25a、25b‥‥孔部 26‥‥フレキシブル基板 261、262、263、264‥‥連結部 3、3A、3B‥‥支持部材 31‥‥上面 31a、31b‥‥ネジ穴 32‥‥下面 32a、32b‥‥ネジ穴 33、33B‥‥側面 331‥‥逃げ部 332、333‥‥突起 34‥‥側面 341‥‥逃げ部 342、343‥‥突起 35‥‥側面 352、353‥‥突起 36‥‥側面 37‥‥貫通孔 381A、382A‥‥逃げ部 383A‥‥遮断部 4‥‥センサー素子 411、412、413‥‥角速度センサー 42‥‥加速度センサー 43‥‥電源回路 44‥‥増幅回路 45‥‥アナログ/デジタル変換回路 46‥‥マイクロコントローラー 47‥‥不揮発性メモリー 48‥‥方位センサー 49‥‥コネクター 5‥‥振動片 51‥‥基部 52、53‥‥検出用振動腕 54、55‥‥連結腕 56、57、58、59‥‥駆動用振動腕 81、82、83、84‥‥ネジ 500‥‥電子機器 510‥‥センサーモジュール 520‥‥処理部 530‥‥メモリー 540‥‥操作部 550‥‥表示部 560‥‥バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサー素子と、
実装面を複数備え、且つ隣接する前記実装面の間が折り曲げ可能な実装基板と、
固定面を複数備えた支持部材と、を有し、
前記センサー素子は、前記実装面の少なくとも1つに実装され、
前記実装面の各々は、前記固定面の各々に沿って配置され、
前記センサー素子が前記支持部材側に配置されていることを特徴とするモジュール。
【請求項2】
前記支持部材は、前記固定面の垂線が互いに交差している、請求項1に記載のモジュール。
【請求項3】
前記支持部材は、前記固定面の垂線が互いに直交している、請求項1に記載のモジュール。
【請求項4】
前記センサー素子と前記固定面との間が接合されている、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のモジュール。
【請求項5】
前記支持部材は直方体である、請求項1ないし4のいずれか一項に記載のモジュール。
【請求項6】
前記支持部材は貫通孔を有し、前記貫通孔に前記センサー素子の少なくとも一部が収容される、請求項1ないし4のいずれか一項に記載のモジュール。
【請求項7】
前記支持部材は逃げ部を有し、前記逃げ部に前記センサー素子の少なくとも一部が収容される、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のモジュール。
【請求項8】
前記実装面および前記固定面の一方には突起部が設けられ、他方には孔部が設けられ、
前記突起部と前記孔部とが係合する、請求項1ないし7のいずれか一項に記載のモジュール。
【請求項9】
前記支持部材には、金属材料が用いられる請求項1ないし8のいずれか一項に記載のモジュール。
【請求項10】
前記実装面は、硬質基板が用いられ、
前記実装面の間は、フレキシブル基板で接続されている請求項1ないし9のいずれか一項に記載のモジュール。
【請求項11】
前記実装面は、第1の実装面、第2の実装面、および第3の実装面を含み、
前記センサー素子は、前記第1〜第3の実装面の各々に実装され、且つ、検出軸が互いに交差する、請求項1ないし10のいずれか一項に記載のモジュール。
【請求項12】
前記センサー素子は、角速度センサーまたは加速度センサーである請求項11に記載のモジュール。
【請求項13】
請求項1ないし12のいずれか一項に記載のモジュールを備えることを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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