説明

モバイル局に対して基地局アルマナックを提供すること

ここに開示された主題の事柄は、モバイル局で受信された階層基地局アルマナックに関する。

【発明の詳細な説明】
【関連出願への相互参照】
【0001】
本願は、2008年3月12日に出願され、「モバイルデバイスに送信機情報を提供すること(Providing Transmitter Information to a Mobile Device)」と題された、米国仮出願番号第61/052,571号への優先権を主張し、そしてそれは、ここでの譲受人に対して譲渡され、参照によってここに明示的に組み込まれている。
【背景】
【0002】
(分野)
ここにおいて開示された主題の事柄は、モバイル局に対して、1つまたは複数の無線ネットワークのための基地局アルマナック(almanac)を提供することに関する。
【0003】
(情報)
例えばセルラ電話のようなモバイル局の位置(position)は、様々なシステムから集められた情報に基づいて推定されることができる。そのようなあるシステムは、全地球測位システム(Global Positioning System)(GPS)を備えることができ、そしてそれは、衛星測位システム(satellite positioning system)(SPS)の一例である。例えばGPSのようなSPSシステムは、地球を周回する多数の宇宙ビークル(space vehicles)(SV)を備える。モバイル局の位置を推定する根拠(basis)を提供することができるシステムの別の例は、多数のモバイル局のための通信をサポートする、多数の地上基地局(terrestrial base stations)を備えているセルラ通信システムである。
【0004】
モバイル局についての、位置「fix」とも呼ばれる位置推定値は、モバイル局から1つまたは複数の送信機までの距離あるいは範囲に少なくとも部分的に基づいて、そして、1つまたは複数の送信機のロケーション(location)に少なくとも部分的に基づいて、得られることができる。そのような送信機は、例えば、SPSの場合にはSV、及び/または、セルラ通信システムの場合には地上基地局、を備えることができる。送信機までの範囲は、送信機によって送信され、モバイル局で受信された、信号に基づいて推定されることができる。送信機のロケーションは、送信機の識別情報(identities)に基づいて、少なくともいくつかのケースにおいて、確定されることができ、送信機の識別情報は、送信機から受信された信号から確定されることができる。
【0005】
アルマナックは、位置推定に使用されたシステムのために保持されることができる。アルマナックは、例えば位置推定オペレーションにおいて使用されることができる情報を含んでいる、様々なタイプの情報を含むことができる。そのような情報は、例えば、システムの様々な送信機の識別情報及びロケーションを含むことができる。
【発明の概要】
【0006】
一態様では、階層基地局アルマナック(hierarchal base station almanac)は、無線通信ネットワークを介して、基地局アルマナックサーバから、モバイル局で受信されることができる。別の態様では、階層基地局アルマナックは、ヘッダレベルとセクタレベルを含む階層方式で構成された複数のレベルを備えることができ、なお、ヘッダレベルは、セクタレベルでリストされた複数のセクタに共通した情報を備える。さらなる態様では、階層基地局アルマナックは、モバイル局のメモリにおいて保存されることができ、モバイル局のロケーションは、階層基地局アルマナックからの情報に少なくとも部分的に基づいて推定されることができる。
【0007】
非制限的で包括的ではない例が、図面を参照して説明されており、なお、ここにおいては、参照番号は、様々な図の全体にわたって、同様な部分を指している。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、例示的な衛星測位システム(SPS)と例示的なセルラネットワークの概略ブロック図である。
【図2】図2は、1つまたは複数の無線通信ネットワークを介して、多数のモバイル局との通信における、例示的な基地局アルマナックサーバを図示する例である。
【図3】図3は、基地局アルマナックのための階層構成の例を図示する概略図である。
【図4】図4は、モバイル局における階層基地局アルマナックを受信するための例示的なプロセスのフロー図である。
【図5】図5は、モバイル局から基地局アルマナックサーバへ、基地局アルマナック情報についてのリクエストを送信するための例示的なプロセスのフロー図である。
【図6】図6は、例示的なモバイル局を図示する概略ブロック図である。
【図7】図7は、例示的なコンピューティングプラットフォームの概略ブロック図である。
【詳細な説明】
【0009】
上記で説明されているように、アルマナックにおける情報は、モバイル局のための位置推定オペレーションを少なくとも部分的に実行するために使用されることができる。モバイル局のための位置推定値は、モバイル局から、例えば、宇宙ビークル(SV)及び/または地上基地局のような1つまたは複数の送信機までの距離または範囲に少なくとも部分的に基づいて、また、1つまたは複数の送信機のロケーションに少なくとも部分的に基づいて、得られることができる。送信機までの範囲は、送信機によって送信され、モバイル局で受信される信号に基づいて推定されることができる。送信機のロケーションは、送信機の識別情報に基づいて、少なくともいくつかの場合では、確定されることができ、送信機の識別情報は、送信機から受信された信号から確定されることができる。上述されているように、アルマナックは、例えば様々な送信機の識別情報及びロケーションを含んでいる様々なタイプの情報を含むことができる。
【0010】
基地局アルマナック(BSA)と呼ばれる、無線通信システムの様々な地上ベースの送信機に関する情報が保存されることができる。ここにおいて使用される用語「基地局アルマナック(base station almanac)」は、無線通信ネットワークの複数の送信機に関するいずれの組織化されたセットの情報を含むことを意味している。基地局アルマナックは、例としてBSAサーバのようなコンピューティングプラットフォームのメモリにおいて、あるいは、別の例として、モバイル局のメモリにおいて、保存されることができる。別の態様では、基地局アルマナックは、BSAサーバから1つまたは複数のモバイル局へと送信されることができる。さらなる態様では、BSAサーバで保存された1サブセットのBSAは、1つまたは複数のモバイル局へ送信されることができる。
【0011】
一態様では、モバイル局は、例えば、複数の送信機からの情報及び測定値を使用する三辺測量によって、位置推定オペレーションを実行するために、受信されたBSA情報を使用することができる。モバイル局はまた、別の態様において、1つまたは複数の宇宙ビークル(SV)から受信された信号からの測定値を少なくとも部分的に使用して、位置推定オペレーションを実行するために、SPSによって送信された信号を獲得するためのコード位相サーチウィンドウを狭くする、受信されたBSA情報を使用することができる。例えば、サーチウィンドウを狭くするために、モバイル局は、基地局アルマナックエントリと、モバイル局に現在サービス提供しているセクタの識別情報を関連づける、基地局アルマナック情報を使用することができる。エントリは、モバイル局の大体のロケーション(例えば、2,3キロメートル内)が得られることができる、サービングセクタについての送信機のロケーションを提供することができる。
【0012】
モバイル局は、サイズ及びコストを少なくとも部分的に考慮することにより、情報を保存するための制限されたキャパシティを有することができる。一般的に、基地局アルマナックに含まれる多くの情報は、セルラシステムのような無線通信システムにわたってほとんどまたは全ての送信機についてのほとんどまたは全てのセクタについて保存される同様なパラメータに起因して、反復である。様々な送信機に関する情報は、フラットリスティング(flat listing)として保存されることができ、個々の送信機についての規定された情報は、例えば、個々の送信機のすべてについての個々のセクタのすべてについての別個エントリにおいて保存される。したがって、送信機情報の反復性のために、そして、そのような情報を保存するためのモバイル局の制限されたキャパシティのために、情報の不必要な重複を減らすことによって、基地局アルマナックにおいて送信機情報をより効率的に保存することが有益である。
【0013】
一態様では、基地局アルマナックについての情報は、階層構成を使用して、保存されることができる。階層構成は、複数のレベルを備えることができる。一例では、最高レベルはヘッダを備え、最低レベルは、セクタ識別(SECTOR_ID)レベルを備えることができる。すべてあるいはほぼすべてのセクタにわたって共通である情報を繰り返すことよりもむしろ、共通情報は、ヘッダにおいて保存されうる。このように、共通情報の単独インスタンスは、ヘッダにおいて保存されることができ、その情報は、セクタエントリのすべてにおいて繰り返される必要はない。一態様では、ヘッダにおいて保存された情報は、セクタレベルの個々のエントリにおいていかなる例外が記載されていない限り、セクタレベルの全てのエントリに対して適用可能であるということが理解される。一般に、そうでなければ従来の基地局アルマナックの実質的な数のエントリで繰り返されるであろういずれの情報も、階層基地局アルマナックの上位レベルでシングルエントリにおいて保存されてもよく、したがって、そうでなければ従来の基地局アルマナックで見つかるであろう繰り返しの量を大いに減らす。
【0014】
単なる一例として、セルラ通信システムのほとんどあるいはすべてのセクタは、同様なセットの周波数で送信することができる。すべてのセクタエントリにおいて周波数のリストを繰り返すことよりもむしろ、周波数のリストは、個々のセクタエントリにおけるよりもむしろ、ヘッダに保存されることができる。別の態様では、セルラ通信システムのセクタのうちのいずれかがヘッダにおいて保存されたリストと類似していない周波数を使用する場合には、それらの個々のセクタについてのエントリは、それらのセクタについてのヘッダにおいて保存された情報をスーパーシード(supercede)またはオーバーライド(override)することができる情報を保存することができる。このように、基地局アルマナックで見つかった情報の多くの反復は、削除され、基地局に関する情報は、より少ないメモリを使用して保存されることができる。そのような構成に対する利点は、限定はされないが、縮小された基地局アルマナックサイズ、及び/または、位置推定オペレーションで使用するためのモバイル局においてBSA情報を保存するキャパシティの増加、を含む。
【0015】
図1は、モバイル局150と通信しているSPS110とセルラネットワーク120の概略ブロック図である。セルラネットワーク120は、この例の場合、例えばモバイル局150を含んでいる多数のモバイル局のためのボイス通信を提供することができ、ボイス通信を提供することに加えてモバイル局のための位置推定をさらにサポートすることができる。セルラネットワーク120は、多数のセルラネットワークタイプのうちのいずれかを備えることができ、それらのいくつかの例が下記で記載されている。この例のセルラネットワーク120は、例えばモバイル局150のような多数の無線端末のための通信を提供する基地局132、基地局134及び基地局136を備える。簡単化のために、少数の基地局132、基地局134、及び基地局136のみが図示され、そして1つのモバイル局150が図1で図示される。勿論、他の例は、さらなる数の基地局を含んでもよく、図1で図示された基地局の構成は、構成の単なる一例である。また、セルラネットワーク120は、無線通信システムの単なる一例であり、特許請求された主題の事柄の範囲は、この点で限定されない。
【0016】
ここにおいて使用されているように、用語「基地局(base station)」は、固定された地上ロケーションで一般的にインストールされ、特許請求された主題の事柄の範囲はこの点で限定されないが、例えばセルラネットワークのような無線通信システムにおける通信を容易にするために使用される、いずれの無線通信局及び/またはデバイスを含むことを意味する。別の態様では、基地局は、一連の電子デバイスのタイプのいずれにも含まれていてもよい。一態様では、基地局は、例えば、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイントを備えることができる。特許請求された主題の事柄の範囲はこの点で限定されていないにも関らず、そのようなWLANは、一態様におけるIEEE 802.11xネットワークを備えることができる。
【0017】
ここにおいて使用されているように、用語「モバイル局(mobile station)」(MS)は、その時々に変更する位置ロケーション(position location)を有するデバイスを指す。位置ロケーションにおける変更は、少数の例として、方向、距離、指向(orientation)などへの変更を備えることができる。具体的な例では、モバイル局は、セルラ電話、無線通信デバイス、ユーザ機器、ラップトップコンピュータ、他のパーソナル通信システム(personal communication system)(PCS)デバイス、携帯情報端末(personal digital assistant)(PDA)、パーソナルオーディオ装置(personal audio device)(PAD)、ポータブルナビゲーションデバイス、及び/または、他のポータブル通信デバイスを備えることができる。モバイル局はまた、機械可読命令によって制御された機能を実行するように適応された、プロセッサ及び/またはコンピューティングプラットフォームを備えることができる。
【0018】
一態様では、SPS110は、複数のSV、例えばSV112、SV114及びSV116、を備えることができる。例えば、特許請求された主題の事柄の範囲はこの点で限定されていないが、SPS110は、GPS、GLONASS、及びガリレオのような1つまたは複数の衛星測位システムを備えることができる。1つまたは複数の態様では、モバイル局150は、SV112、SV114及びSV116から信号を受信し、基地局132、基地局134及び基地局136のうちの1つまたは複数と通信することができる。例えば、モバイル局150は、SV及び/または基地局のうちの1つまたは複数から受信された1つまたは複数の信号から、1つまたは複数の測定値を得ることができる。しかしながら、いくつかの環境では、SPSからのタイミング信号は、利用可能ではないかもしれない。そのような環境では、モバイル局150は、基地局132、基地局134、及び/または、基地局136のうちの1つまたは複数との通信を通じて伝搬遅延情報を集めることができる。モバイル局150は、基地局132、基地局134及び/または、基地局136のうちの1つまたは複数との通信を通じて受信されたタイミング較正パラメータに少なくとも部分的に基づいて、そして、基地局の既知の位置ロケーションに部分的にさらに基づいて、モバイル局のための位置ロケーションを計算することができる。モバイル局はまた、基地局ソース、衛星ソース、あるいは、両方から受信された信号についての推定された伝搬遅延を使用することができる。
【0019】
別の態様では、位置ロケーション決定計算は、例えば、モバイル局150でよりも図1で図示された、ロケーションサーバ170のようなネットワークエンティティによって実行されることができる。そのような計算は、基地局132、基地局134及び/または、基地局136のうちの少なくとも1つまたは複数からモバイル局150によって集められえた情報に少なくとも部分的に基づくことができる。さらなる態様では、ロケーションサーバ170は、モバイル局150に対して、計算された位置ロケーションを送信することができる。
【0020】
この例のモバイル交換センタ(mobile switching center)(MSC)140は、基地局132、基地局134及び基地局136に結合されることができ、公衆交換電話網(public switched telephone network)(PSTN)、パケットデータサービングノード(PDSN)160などのような他のシステム及びネットワークにさらに結合することができる。この例のMSC140は、それに結合された基地局のための調整及び制御を提供し、これらの基地局によってサービス提供されるモバイル局に対する/モバイル局からのデータのルーティングをさらに制御する。図1で図示された例の場合、PDSN160は、ロケーションサーバ170に、そして、BSAデータベースサーバ180に、MSC140を結合することができる。ロケーションサーバ170は、ロケーションデータを集めてフォーマット化してもよく、位置推定のためにモバイル局に対してアシスタンスを提供してもよく、及び/または、モバイル局のための位置推定値を得るために計算を実行してもよい。BSAサーバ180は、BSAデータベース185を管理し、BSAデータベース185は、この例では、セルラネットワーク110のための階層基地局アルマナックを保存する。
【0021】
一態様では、基地局サーバ180は、モバイル局150に対して、BSA情報を提供することができる。モバイル局150に対して提供されるBSAに含まれるべき情報は、モバイル局によって規定される多数のパラメータのうちのいずれに少なくとも部分的基づいて選択される1サブセットのBSAデータベース185である。そのようなパラメータは、少数の例ではあるがモバイル局によって規定されうるパラメータを列挙すると、モバイル局150によって規定される1つまたは複数のネットワークまたはサブネットワーク、モバイル局150がネットワークに伝えるモバイル局が保存できるデータの量(amount of the data mobile station 150 tells the network it can store)、データの特定コンテンツ(specific content of the data)、及び/または、データの粒度(granularity of the data)、を含むことができる。そのようなパラメータは、基地局アルマナック規定パラメータと呼ばれる。ネットワークIDは、最低レベルのセクタ/セル識別子を除いた、階層におけるいずれのIDパラメータを記述しているということは理解されるべきである。モバイル局によって規定されうる規定パラメータの他の例では、モバイル局150からのリクエストは、特定のサービスプロバイダ、特定のネットワーク識別子、モバイルデバイス機能、及び/または、特定の周波数または帯域クラスに少なくとも部分的に基づいていてもよい。
【0022】
さらなる例の場合には、モバイル局150は、様々なレベルのリクエストされた粒度及び領域サイズを備えた、1つまたは複数の異なるネットワークタイプをリクエストすることができる。別の態様では、モバイル局に対して伝えられた情報の量は、ネットワークID、利用可能な空間、あるいは地理的な制約によって決定されることができる。一態様では、地理的な制約は、少ない例を挙げると、ある半径内または地理的な領域内のすべての送信機、または、サービスエリアがモバイル局の最も知られた位置からのある半径をインタセクトするすべての送信機、または、モバイルがあると推定される領域の周りの半径でサービスエリアがオーバラップするすべての領域、を備えることができる。しかしながら、これらは、モバイル局が、モバイル局に対して提供されるべきBSA情報に含まれるべき情報をどのように規定するかという単なる例であり、特許請求された主題の事柄は、これらの点において限定されない。
【0023】
もともと、BSA185のような基地局アルマナックは、頻繁に変わらない情報を含むことができる。しかしながら、一態様では、この例のセルラネットワーク120は、セルラネットワーク120がモバイル局にアラートすることを保証する方法で修正されるイベントにおいて、改訂されたBSA情報は利用可能であるということをモバイル局150にアラートすることができる。モバイル局150は、BSAデータベースサーバ250からそのようなアラートを受信することに応じて、少なくとも部分的に改訂されたBSA情報をリクエストすることができる。
【0024】
別の態様では、モバイル局150に対して配信されるべきBSA情報は、比較的に広いエリアのサービスエリアと、比較的に粗い情報を提供するために、フォーマット化されることができる。代替的に、そのような情報が利用可能である場合、BSA情報は、より精製されたサービスエリア情報を提供するように、フォーマット化されることができる。このように、モバイル局150は、特定の粒度を規定してもよく、または、BSAデータサーバ180に対するそのリクエストにおいて、「ベストに利用可能な(best available)」粒度を規定してもよい。別の態様では、モバイル局150はまた、信頼性が高いとみなされるBSA情報をリクエストすることができ、または、モバイル局は、おそらく信頼性情報が含まれる、利用可能ないずれの情報をリクエストすることができる。信頼性が高いとみなされうる情報のタイプの例は、情報が正確であると思われる場合に、送信機の所有者によって提供される情報を含むことができる。他の例のタイプは、送信機情報または信頼推定値(confidence estimate)を決定するために使用されたデータの量を表わしている情報を含むことができる。他の例のタイプは、アルマナック情報の完全度のレベル及び/またはその寿命を示す、パラメータを含むことができる。もちろん、これらは、信頼性が高いとみなされている、または、アルマナック情報の信頼性の理解に寄与する、情報の単なる例であり、特許請求された主題の事柄の範囲にこの点において限定されない。また、特許請求された主題の事柄の範囲は、モバイル局がどのようにモバイル局に対して配信されるべきBSA情報を規定することができるかという上記の例に限定されない。
【0025】
図2は、1つまたは複数の無線通信ネットワーク232及び234を介して、そしてインターネット240を介して、多数のモバイル局222及び224と通信する、基地局アルマナックサーバ250の例を図示する図である。この例では、モバイル局222は、パケット交換の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)232とセルラネットワーク234の両方との通信をサポートすることができる、マルチモードデバイスを表わす。勿論、これらは、マルチモードデバイスが通信することができる無線通信ネットワークのタイプの単なる例であり、特許請求された主題の事柄の範囲は、この点において限定されない。また、この例の場合、モバイル局224は、セルラネットワーク234との通信をサポートすることができる、シングルモードデバイスを表す。この場合もやはり、セルラネットワークは、モバイル局が通信を確立することができる無線通信ネットワークの単なる一例である。
【0026】
図2は、モバイル局222とモバイル局224がモニタすることができる、多数の送信機のタイプ210をさらに図示する。モバイル局222及びモバイル局224は、様々なそれぞれの送信機のタイプから送信された信号をモニタすることができるために、様々なそれぞれの送信機のタイプに関連づけられたいずれの与えられたネットワークに、加入してもよく、または、加入しなくてもよい。したがって、BSA情報は、モバイル局が加入されないネットワークと関連づけられた情報を含んでもよく、あるいは、含まれなくてもよい。上記されているように、モバイル局は、BSA情報についてのリクエストをしている間に、特定のネットワーク及び/または特定の送信機のタイプを規定することができる。図2の例の場合には、モバイル局222及びモバイル局224は、BSAデータベースサーバ250から、少なくとも1サブセットのBSAデータベースを備えているBSA情報をリクエストすることができる。
【0027】
別の態様では、BSAデータベースサーバ250は、外部BSAソース260から、BSAデータベースを得ることができる。例えば、BSA情報を開発しBSAデータベースサーバ250に対して提供するために、セルラネットワークプロバイダは、第3者と契約することができる。少なくともこの1サブセットの情報は、モバイル局222及び/またはモバイル局224に対して最終的に送信されることができる。さらなる態様では、BSAサーバ250は、例示的な送信機210の1つまたは複数から送信される信号をモニタすることを通じて、少なくとも部分的にそのような情報を発展させる(develop)と、モバイル局222及び/またはモバイル局224からBSA情報を受信することができる。さらに、別の態様では、モバイル局222及び/またはモバイル局224は、外部提供されたBSA情報が、モバイル局がそのようなリクエストを行うことに応じて、モバイル局に対して配信されるべきであるかどうか、または、モバイル局によって少なくとも部分的にオリジナルに展開されたBSA情報が配信されるべきかどうか、を選択することができる。さらなる態様では、モバイル局222及び/または224は、外部ソースとローカルソースからの情報の組み合わせを選択することができる。
【0028】
図2の例は2つのモバイル局を図示するが、実際には、広範囲の異なる機能及び/または保存機能を表わしている広範囲のモバイル局タイプが様々な潜在的なネットワークタイプと通信するように利用されることができる。さらに、モバイル局は、広範囲の異なる使用パターンを示すことができる。したがって、個々のモバイル局が必要としうる及び/またはリクエストしうる個別化されたサブセットのBSA情報を提供することはBSAデータベースサーバ250にとって有益であり、また、規定されうるパラメータの少ない例を挙げると、規定されたファイルサイズ、サービスエリア、及び/または、送信機のタイプにしたがって、柔軟な方法でフォーマット化されるそのような情報を提供することがさらに有益である。一態様では、これらのパラメータは、モバイル局によって規定されることができる。
【0029】
一態様では、送信機のタイプは、信号周波数または帯域クラスにしたがって定義されることができる。別の態様では、送信機のタイプは、ネットワークプロバイダまたはキャリアにしたがって定義されることができる。勿論、これらはどのように送信機のタイプが定義されうるかという単なる例であり、特許請求された主題の事柄の範囲は、これらの点において限定されない。
【0030】
さらなる態様では、サービスエリアは、規定された幾何学的な図形の規定されたサイズ、例えばいくつかの幾何学的な図形を挙げると、モバイル局の周りの半径、正方形または他の長方形型グリッド、または、六角形、によって、定義されることができる。勿論、いずれの図形も使用されることができ、選択された図形のタイプは、特定の図形が与えられると、数学的な複雑さに少なくとも部分的に基づいて決定される。
【0031】
さらなる態様では、情報がリクエストしているモバイル局に対して提供されるBSA情報に含まれるべきグループの送信機は、いずれの多数の方法で決定されることができる。一例として、グループの送信機における全ての送信機についての個々のサービスエリアが図形をインタセクトする、または、図形によって全体的に含まれる、または、それらの間にある(例えば、サービスエリアの推定された中心は、図形の中にある)場合には、与えられたグループの送信機は、リクエストしているモバイル局に提供されるBSA情報に含まれるそれらの情報を有することができる。別の例として、グループの送信機のいずれかが、図形をインタセクトする、または、図形によって全体的に含まれる、または、それらの間にある(例えば、サービスエリアの推定された中心は、図形内にある)サービスエリアを有する場合には、与えられたグループの送信機は、リクエストしているモバイル局に提供されるBSA情報に含まれるそれらの情報を有することができる。さらに別の例では、リクエストしているモバイル局に対して提供されるべきBSA情報における与えられたグループの送信機についての情報を含むかどうかの決定は、リクエストしているモバイル局において利用可能なストレージ空間に少なくとも部分的に基づいて、条件つきで、行なわれる。例えば、個別の送信機についての、または、グループの送信機についての、情報は、空間利用可能性に依存して、含まれてもよく、情報は、BSA情報サイズ閾値が達するまで追加される。BSA情報サイズは、例えば、最大サイズ、あるいは、リクエストしているモバイルデバイスにおいて利用可能なストレージ空間の望ましいサイズに、基づく。
【0032】
図3は、基地局アルマナック300のための階層組織の例を図示する概略図である。一態様のBSA300は、BSAデータベースサーバ180及び/または250のようなBSAサーバで保存されたBSAを表わす。別の態様では、BSA300は、モバイル局に対して送信され、モバイル局において保存されるべきBSA情報を表わす。下記の説明では、BSAのための情報エレメントを選択するためのスキームであるように、BSA符号化スキームの例が説明されている。無線ネットワークの一例のタイプは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワークを備える。多数の他のネットワークに類似したCDMAネットワークは、階層的に組織化されることができるIDパラメータを備える。したがって、階層方式で、与えられたセット送信機のためのアルマナックを伝えることが有利である。図3で図示された例では、BSA300は、複数の階層レベルを備えることができる。また図3で図示された例では、BSA300は、ヘッダレベル310、1つまたは複数のシステム識別レベルエントリを備えることができるシステム識別(system identification)(SID)レベル320、1つまたは複数のネットワーク識別レベルエントリを備えることができるネットワーク識別(network identification)(NID)レベル(NID)330、セル識別レベル340、及びセクタ識別レベル350を備える。また、図3の例では、SIDレベル320は、1ペアのエントリSID321とSID322を備え、NIDレベル330は、エントリNID331及びNID332を備え、セル識別レベル340は、セルエントリ341−344を備え、セクタ識別レベル350は、セクタエントリ351−353を備える。NIDエントリ331とNIDエントリ332は、一例として、1つまたは複数のネットワークプロバイダを識別することができる1つまたは複数のネットワーク識別子を備えることができる。セルエントリ341−344は、1つまたは複数のセル識別値、及び/または、1つまたは複数の基地局識別子、を備えることができ、セクタエントリ351−353は、一態様において、1つまたは複数のセクタ識別値を備えることができる。勿論、BSA300について図示された組織の例は、単なる例であり、特許請求された主題の事柄の範囲は、これらの点において限定されない。例えば、特許請求された主題の事柄の範囲は、BSA300について図示されたレベルの特定の数および/またはタイプに限定されない。同様に、特許請求された主題の事柄の範囲は、BSA300の様々なレベル内の図示されたエントリの数及び/またはタイプに限定されない。
【0033】
BSA300の例の場合、与えられたセットの送信機については、情報量は、ヘッダ311で提供されてもよく、ヘッダ311に保存される情報の少なくとも一部分は、階層ののより下位のレベルのいずれかにおいて記述が追加されているように、参照されることができる。本願の例の場合、より下位のレベルのいずれにおいても、ヘッダに保存された情報は、特定のエントリについてオーバーライドされてもよく、したがって、ヘッダ311で保存され情報についてなされる例外を可能にする。上述されているように、CDMAは、単なるネットワークタイプの例である。ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)とモバイル通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))は、階層的に組織化されたネットワークの他の例であり、それぞれ動作方法が異なる。例えば、GSMは、時分割多元接続(TDMA)ベースのシステムを備えているので、周波数、スロットタイミング、及びカラーコード情報は、BSA300に保存されることができる。CDMAの場合には、例えば、擬似乱数(PN)オフセット信号識別子情報は、BSA300に保存されることができる。UMTSの場合、例えば、PNコード信号識別子情報は、BSA300に保存されることができる。一態様では、BSA300は、シングルネットワークタイプのための情報を保存することができ、あるいは、マルチプルネットワークタイプのための情報を保存することができる。上記で参照されたネットワークタイプは、単なる例であり、特許請求された主題の事柄の範囲は、この点において限定されないということは留意されるべきである。
【0034】
一態様では、ヘッダ311は、情報の集まりを含むことができる。ヘッダ311に保存されることができる情報のいくつかの例のタイプがここに説明されている。しかしながら、これらのタイプの情報は、単なる例であり、特許請求された主題の事柄の範囲は、この点において限定されない。ヘッダ311は、例えば、列挙された周波数リストを保存することができる。サポートされる1セットの周波数は、あまり変動せず、たとえあったとしても、送信機から送信機の間に、また、セクタからセクタの間に、変動し、デフォルトセットの周波数が想定され、デフォルト周波数のリストは、ヘッダ311において保存されることができる。すなわち、サポートされた周波数のリストを各セルまたはセクタエントリにおいて保存するよりもむしろ、サポートされた周波数のリストは、ヘッダ311において保存されることができる。送信機あるいはセクタが、ヘッダ311において保存されたものとは異なる、1セットの周波数をサポートするというイベントにおいて、例外(単数または複数)は、下位レベルにおいて、明示的なエントリで示されることができる。例えば、セクタエントリ351に対応するセクタが代替セットの周波数をサポートする場合には、それらの周波数は、セクタ識別レベル350において、セクタエントリ351にリストされることができる。この例のセクタエントリ351にリストされた周波数は、特定セクタが関係している限り、ヘッダ311に保存されたリストをオーバーライドする。
【0035】
さらなる態様では、ヘッダ311は、セクタIDのために使用されるビットの数に関連する情報を保存することができる。セクタIDは多くの場合において基地局IDへと符号化されることができるので有益でありうるが、セクタIDは、多くの異なる方法のいずれかにおいて符号化されることができる。セクタIDに使用されたビットの数に加えて、ヘッダ311で保存された情報は、セクタIDが基地局IDの最上位ビットまたは最下位ビットを備えるかどうかを規定する情報を含むことができる。
【0036】
BSA300の例を続けると、ヘッダ311は、BSA300についての統計情報を保存することができる。統計の例は、限定されないが、サービスエリアのメジアンサイズ、メジアン地形高度(median terrain height)、地形高度の範囲(range of terrain heights)、地形高度オフセットを伝えるのに使用されたビットの数及びそれらのビットのスケール(number of bits used to convey terrain height offsets and the scale of those bits)、タイミング情報、及び/または、セル識別レベル340で見つかるアンテナ位置の不確実性のメジアン及び範囲、を含むことができる。一態様では、タイミング情報は、1つまたは複数の、例えば符号分割多元接続(CDMA)順方向リンク較正値のような順方向リンク較正値のメジアン及び範囲、順方向リンク較正不確実性のメジアン及び範囲、及び/または、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)フレームタイミング関係、を備えることができる。別の例の統計は、セル当たりに複数のセクタを備えることができる。一態様では、セル当たりの複数のセクタは、その数がセルあたりの3つのセクタの典型的な数から変わる場合には、ヘッダ311で規定されることができる。上記で示された情報がヘッダ311で保存されるものとして説明されているが、特許請求された主題の事柄の範囲は、この点に限定されておらず、そのような情報は、階層のより下位レベルにプッシュされうる(may be pushed)。上記で説明された情報のうちのいくつかあるいはすべてに加えて、ヘッダ311は、システム識別レベル320に続くために、システム識別(SID)エントリのカウントの値をさらに規定することができ、例えばBSA300は、階層組織においてヘッダ311の下の次のより下位レベルを備える。
【0037】
別の態様では、1つまたは複数のシステムに関連した汎用情報が提供されることができる。この例の場合の、SID321及び/またはSID322にリストされることが出来る情報は、例えば、システム識別子及び/またはサービスエリアの形、位置及び/またはサイズ、を備えることができる。一態様では、サービスエリアの位置は、基準点(reference point)からのオフセットとして伝えられる。一態様では、基準点はヘッダ311において規定されることができる。あるいは、別の態様では、サービスエリアの位置は、絶対項で伝えられる。例えば、位置は、楕円上で、経度、緯度、及び高度として伝達される。使用されることができる座標システムの例は、世界測地線システム(World Geodesic System)(WGS−84)と地球中心で地球固定(Earth-Centered, Earth-Fixed)(ECFC)座標システムを含む。この例のSIDエントリ321及び322は、階層の次により下位のレベルで続く複数のNIDエントリの記述を含むことができる。SIDエントリ321及びSIDエントリ322は、もしあれば、それぞれのSIDエントリと関連づけられる1つまたは複数のNIDエントリへのポインタ(pointers)をさらに含むことができる。BSA300の例では、いずれのNIDエントリもSID322と関連づけられてはおらず、NIDエントリ331及びNIDエントリ332は、SID321と関連づけられている。SID321は、SID321と関連づけられた複数NIDエントリの記述を含み、一態様では、SIDは、NID331及びNID332のうちの1つまたは複数へのポインタを含むことができる。別の態様では、NIDエントリの終わりを知るメカニズムがBSA符号化スキームで提供されることができる。
【0038】
BSA300の例を続けると、NIDレベル330における符号化は、SIDレベル320に関して上述されたものと同様である。例えば、NIDレベル330で、SID321及び/またはヘッダ311において保存された情報の例外は、NID331またはNID332のいずれかあるいは両方において記されることができる。例えば、与えられたNIDは、ヘッダ311にリストされたものとは異なった周波数をサポートすることができる。それらの差異は、より下位のセル識別レベル及び/またはセクタ識別レベルで、周波数差異情報の反復を最小化するために、NIDレベル330で記されることができる。例えば、ヘッダ311においてリストされた統計情報のうちのいずれに関連することができるという他の例外が記されることができる。そのような記されたNID3331及び/またはNID332内の例外は、例外を記しているそれらのNIDエントリについての、例外を記しているNIDエントリと関連づけられるより下位のレベルからのいずれのエントリについての、ヘッダ情報をオーバーライドすることができる。さらに、BSA300の場合、NIDエントリは、続くセル識別エントリの数を含むことができ、NIDエントリは、1つまたは複数のセル識別エントリに対する1つまたは複数のポインタをさらに含むことができる。例えば、図3で図示されるように、NID331は、4つのセル識別エントリが続くことを示し、ポインタは、NID331と関連づけられたセル識別エントリ341−344のうちの1つまたは複数に対して提供されることができる。代替的に、セル識別エントリの終わりを知るメカニズムがBSA符号化スキームで提供されることができる。
【0039】
別の態様では、BSA300のためのセル識別層340は、セル識別エントリ341、342、343、及び344を備える。個々のセル識別エントリは、セルIDsを備えることができ、個々のセルと関連づけられたアンテナのための位置を備えることができる。上述されているように、基地局IDは、セルIDとセクタIDの組み合わせを備えることができる。一例として、特許請求された主題の事柄の範囲はこの点において限定されていないが、基地局IDは16ビットを備えることができる。基地局IDの特定の数のビットがセクタID専用である場合には、セルIDのビットのみが、セル識別レベル340で伝達される必要がある。別の態様では、セクタからセクタへのアンテナ位置のいずれの差異も、セル識別レベル340のうちの1つまたは複数のエントリで記されることができる。また、アンテナ位置は、上記で説明されるNID参照位置からのオフセットとして表わされることができ、または、それらは、NIDレベル330に関連して上記で説明された座標と同様な、絶対座標で、表わされることができる。さらに、一態様では、ヘッダ311で保存されるサポートされた周波数のリストの例外、または、他のより上位レベルの階層におけるいずれの他のリストの例外、がセルエントリ341−344のうちの1つまたは複数において記されることができる。セルエントリ341−344のうちの1つまたは複数は、アンテナ位置及び/または基地局位置に関する不確実性プロパティに関する情報をさらに含むことができる。さらに、セル識別レベル340のエントリのうちの1つまたは複数に保存されることができる情報のタイプの別の例では、1つまたは複数のフラグは、セクタ識別子を符号化するために使用されたビットの数またはセクタの数がより上位のレベルのエントリにおいて保存される典型的な値と異なるということを示すために設定されることができる。別の態様では、1つまたは複数のセルエントリ341、342、343、及び/または344と関連づけられた様々なセクタについてのサービスエリアのサイズが同様である場合には、それぞれのセクタの、同様なサービスエリアを備えたセルエントリは、セクタサービスエリア情報を含むことができるので、情報は、各セクタエントリにおいて繰り返される必要はない。そのような情報はまた、様々なセルのセクタ上のサービスエリアの均一に依存して、ある状況において階層のより上位レベルで保存されることができる。
【0040】
例えば、セルエントリ341と関連づけられたセクタエントリ351−353を備えている、セクタ識別レベル350において、階層のより上位レベルのうちのいずれかにおいて保存される方法に対するいずれの例外も記される。一態様では、PNオフセット値は明示的に記されることができる。さらに、より上位のレベルで定義された一連の値のいずれに対するオフセット(offsets to any of the range of values defined at higher levels)もまた記される。そのようなオフセットは、例えば、アンテナ位置オフセット、順方向リンク較正オフセット、地形高度情報(terrain height information)、周波数情報など、を含むことができる。
【0041】
図3で図示されたBSA300に関連した上記の説明が、階層の様々な層で保存されることができる情報のタイプの具体的な例を述べ、また、様々なエントリ及び様々なレベルの中で具体的な例の関係及び構成を述べているが、そのようなタイプの情報、関係、及び構成は、単なる例であり、特許請求された主題の範囲はこれらの点に限定されていない。例えば、他のインプリメンテーションは、BS300で図示されるよりも、より多くのレベルを備えてもよく、あるいは、より少ないレベルを備えてもよい。同様に、上記の例で説明されたものよりも、さらなるタイプの情報またはより少数のタイプの情報もBSA300に含まれる。
【0042】
上述されているように、図2と図3に戻って参照すると、モバイル局222は、BSAサーバ250から、1サブセットのBSA情報をリクエストすることができる。モバイル局222は、例えば具体的なサービスエリアのための情報を規定してもよく、あるいは、別の例として、特定のタイプの情報を規定してもよい。一態様では、モバイル局222は、比較的に広いサービスエリアのためのBSA情報をリクエストすることができ、モバイル局が情報の正確さに関して柔軟性の度合いを規定する場合には、BSA情報は、例えば、セクタまたはセルの記述なしに提供されることができる。別の態様では、あるBSA情報を除外する決定は、一連の変数のうちのいずれ(any of a range of variables)に少なくとも部分的に基づくことができる。例えば、モバイル局222は、それがただBSA情報を最も近い75kmに希望するということを規定することができる。この例では、モバイル局222がセクタ351のサービスエリア内に位置するということを仮定する。この場合では、例えば、NID331についてのサービスエリアがモバイル局222によって規定された正確性のレベルを満たすくらい大きくない限り、BSA300からセクタレベル350と共にセル識別レベル340が省略されてもよい。NID331についてのサービスエリアが、モバイル局222によって規定される正確さのレベルに少なくとも部分的に基づいて決定されるサイズにおいて閾値を超える場合には、セル識別エントリ341からの情報は、規定されたレベルの正確さを満たすために、BSAサブセットに含まれることができる。同様に、セクタ情報は、セルエントリ341のためのサービスエリアのサイズが与えられた不確実性を越えるシチュエーションのために提供されることができる。さらなる態様では、モバイル局222は、例えば、地形エレベーションデータ(terrain elevation data)及び/または順方向リンク較正データをオプションでリクエストしてもよく、あるいは、このような情報が除外されるということを規定してもよい。さらなる態様では、モバイル局222はまた、1つ、1つ以上、またはすべてのパラメータについての粒度の様々なレベルを規定してもよい。
【0043】
別の態様では、モバイル局は、マルチプル無線ネットワークプロバイダのためにアンテナロケーションに関する情報を受信したいとする。いくつかの場合では、いくつかの無線ネットワークプロバイダは、タワーロケーション(tower location)を共有する。そのような場合には、適切なセルまたはセクタレベルのエントリからのリストを参照して、リストフォーマットでアンテナ位置を説明するのに有用である。一態様では、そのようなリストは、システム識別レベル320で、あるいは、ヘッダ311で、適切なエントリに保存されることができる。このような方法で、BSA効率を符号化する、混合キャリア及び/または混合無線インタフェースBSAファイルが形成される。
【0044】
さらなる態様では、いくつかのネットワークは、階層符号化スキームを利用しない。無線アクセスポイント、例えばWLAN232の一部であるものは、所有者がそれらをどこに置くかに応じて、アドホック方法で組織化されることができる。無線アクセスポイントアルマナックは、より多くの数の送信機により、より高密度となる可能性がある。マルチモードデバイス222のようなモバイル局に対して送信されるべきBSAサブセットに含まれるべき無線送信機は、モバイル局によって、及び/または、規定されたエリアにおけるそれらのサービスエリアの包含によって、規定された地理的に形成されたエリア内のそれらのロケーションに少なくとも部分的に基づいて選択されることができる。提供される情報の粒度は、一態様では、位置においてよりも、対象(interest)のエリアの中心において、さらに大きい可能性がある。このことは、モバイル局222がより高密度で正確さを備えたBSAデータベースサーバ250からBSA情報を受信し、モバイル局222が近いうちに配置される可能性があるだけではなく、より広いエリアについてのアルマナック情報をまた有することを可能にする。例えば、モバイル局222は、BSAサーバ250に対するそのリクエストにおいて、それ自体の推定されたロケーションに最も近い、最も高密度なアルマナックを規定してもよく、また、さらなる距離でより粗いアルマナック情報を規定してもよい。モバイル局222に対して送信されたBSAサブセットにおいて含む送信機の選択はまた、どのくらい頻繁に送信機の信号が与えられたモバイルによって検出されるかということ、あるいは、どのくらい頻繁にそれらがすべてのモバイルによって報告されるかということ、に少なくも部分的に依存する。
【0045】
図2と図3を続けて参照すると、モバイル局222は、BSAサーバ250に対するそのリクエストにおいて、例えば、与えられたキャリアのためのすべてのアクセスポイントを含んでいるアルマナックを規定することができる。別の態様では、モバイル局222は、例えば、規定された領域内のいずれの空港における、または、モバイル局の現在のロケーションに最も近い空港の合理的な近接性内の、アクセスポイント(access points at any airports within a specified region, or within reasonable proximity of an airport closest to the current location of the mobile station)あるいは、与えられたロードウェイまたはグループのロードウェイに沿ったアクセスポイント(access points along a given roadway or group of roadway)、を含む様々な方法を使用しているアクセスポイントを規定することができる。これらは、どのようにモバイル局がモバイル局に配信されるべきアルマナックに含めるためにどんな情報をアルマナックサーバに対して規定するかという例である。勿論、特許請求された主題の事柄の範囲は、これらの特定の例に限定されていない。
【0046】
さらなる態様では、モバイル局222は、モバイル局のユーザにとって可能性のある到着(destinations)を表わす多数の空港に囲まれている領域内で無線アクセスポイント及び/または基地局送信機に関連づけられたBSAサーバ250情報から、BSAサブセットを受信することができる。例えば、BSAデータベースサーバ250は、出発空港(departure airport)を与えられると、多数の可能性のある到着空港(destination airports)を説明する情報が提供される。一態様では、可能性のある到着空港は、特許請求された主題の事柄の範囲がこの点で限定されてはいないが、到着空港からシングルホップでどの空港が到達されうるかを分析することによって決定されることができる。BSAサーバ250は、モバイル局222から最新のロケーションを受信することができ、そして最新のロケーション情報から到着空港を決定することができる。このような方法で、モバイル局222は、ある到着地に飛行機で出発する前に、複数の可能性のある到着地についてのBSA情報を提供することができる。この空港アルマナック情報は、モバイル局222が、所定の到着空港で、スタートアップ時に、そのベアリングを見つけ出すことを助ける。空港アルマナック情報から、モバイル局222は、位置づけることが難しい、他の送信機のタイプ、具体的にはアシンクロナスネットワーク、についてのそのサーチ戦略を高めることができる。この技術の例は、省電力に寄与し、サーチ時間を縮小する。
【0047】
さらなる態様では、モバイル局は、それが移動している(traveling)、ロードウェイ及び/または方向に基づいて、BSAサブセットを受信することができる。ロードウェイデータベースを使用して、BSAサーバは、モバイル局が与えられた道程(journey)のときに見る可能性がある送信機のアルマナックを提供することができる。
【0048】
図3を参照すると、前述しているようにモバイル局からのリクエストに少なくとも部分的に基づいてモバイル局に対して提供される1サブセットのBSA情報を表わす、BSA300は、当技術分野において知られる広範囲なデータ圧縮技術のいずれかを使用して圧縮されることができる。全体のBSA情報ファイルは、一態様においては、圧縮されることができ、あるいは、BSAファイルの一部分のみが、別の態様においては、圧縮されることができる。従来の圧縮技術と組み合わせされたBSAを効率的に組織化するための上記で説明された技術は、過度な複雑符号化及び復号論理を必要とすることなく、多大に高められた効率を提供する。
【0049】
さらなる態様では、BSA300は、モバイル局222のようなモバイル局によってリクエストされる情報は一般閲覧に対して弱くないということを保証する、暗号化された基地局アルマナックを生成するために、BA300と関連づけられた暗号化鍵を使用して、暗号化されることができる。BSA300は、さらにカプセル化されることができるので、1サブセットの機能ユニットのみ、例えば下位レベルの測位プロセス、及び/または、モバイル局222内の集積回路チップの通信セクションが、センシティブ情報であると考えられるものに対してアクセスを有する。一態様では、BSA300と関連づけられた暗号キーは、暗号化されたBSA情報の復号を可能にするために、モバイル局222のローカルメモリにおいて保存されることができる。モバイル局222内の集積回路チップの、下位レベルの測位プロセス、及び/または、通信セクションは、関連づけられた暗号キーを使用して、暗号化された基地局アルマナックを復号することができる。
【0050】
ここにおいて説明された例では、モバイル局222のようなモバイル局は、サーバ250のようなBSAデータベースサーバから、BSA情報をリクエストするものとして説明されている。モバイル局222からリクエストを受信することに応じて、BSAデータベースサーバ250は、適切な情報を構成し、モバイル局に対してそれを配信する。しかしながら、これらの例に対し、多数のバリエーション(variations)があり、そこでは、モバイル局222に対しBSA情報を通信する様々な技術があってもよい。いくつかのケースでは、使用される技術は、無線インタフェースのタイプに少なくとも部分的に依存する。いくつかの無線インタフェースでは、送信エンティティはまた、それ自身のBSA情報あるいはその近隣のBSA情報を保存し、転送することができる。例えば、図1を参照すると、基地局132は、BSA情報を保存し、そして、モバイル局150からリクエストを受信すると、モバイル局150に対して、そのBSA情報の少なくとも一部分を転送することができる。基地局132は、上述した例にしたがって、情報を、圧縮及び/または暗号化することができる。別の態様では、基地局132は、BSA情報についてのモバイル局のリクエストを許諾する前にモバイル局150を認証する。
【0051】
さらに、一態様では、基地局132は、範囲内にある、また、基地局132と通信する機能及び権限(authority)を有する、すべてのモバイル局に対して、BSA情報を周期的にブロードキャストすることができる。そのような送信は、モバイル局から、または、別のネットワークエンティティから、促すことで、あるいは、促すことなく、行なわれる。別の態様では、モバイル局150は、モバイル局150がBSA情報を得ることができるネットワークロケーションを指摘するユニフォームリソースロケータ(URL)を提供されることができる。図1の例の場合には、ネットワークエンティティは、BSAデータベースサーバ180を備えることができる。しかしながら、図2で図示されるように、モバイル局はまた、別の例として、第3者BSAプロバイダ260からデータベース情報を得ることができる。一態様では、モバイル局224のようなモバイル局は、オン・デマンドのBSAアップデートを提供する第3者BSAプロバイダ260から、サービスを申し込むことができる。あるいは、別の態様では、第3者BSAプロバイダ260は、周期ベースで、あるいは、例えば、システム再構成により必要が生じるときにはいつでも、アップデートを提供することができる。
【0052】
上述しているように、BSAデータベースサーバ250は、一態様では、第3者からBSA情報を受信することができる。別の態様では、BSAデータベースサーバ250、あるいは、BSA情報を保存するいずれの他のネットワークエンティティ、例えば1つまたは複数の基地局あるいはアクセスポイント、は1つまたは複数のモバイル局から集められたBSA情報を受信することができる。モバイル局から集められた情報は、例えば、位置推定オペレーションの間に集められた情報を備えることができる。別の態様では、いくつかのモバイル局は、それらが信号を受信した送信機のデータベースを保存することができる。データベースは、一態様において、例えばロケーション情報、周波数などのような、それらの送信機についてのある属性を備えることができる。この情報は、無線ネットワークによってモバイル局に対して提供されてもよく、あるいは、情報は、モバイル局自体によって引き出されてもよい。ソースに関らず、集められた情報は、所定のエリアにおいていずれのあるいはすべてのモバイル局によって使用されることができるBSAの開発及び維持において望ましい。
【0053】
さらなる態様では、モバイル局は、例えばより完全なBSA情報と引き換えに、基地局アルマナックサーバに対して規定された量の情報を報告することが期待されうる。モバイル局によって集められ報告された情報は、それぞれのロケーション不確実性と共に一連のロケーションを備えることができ、それらのロケーションからモバイル局がオブザーブした送信機の発見された属性(discovered attributes)をさらに備えることができる。属性は、送信機識別情報、例えば信号周波数、相対及び/または絶対信号強度、カラー符号化、スロットタイミング、及び/または、BSAサーバが個々の送信機のサービスエリアをマッピングすることを助けるいずれの他の関連情報、を含んでもよい。属性は、個々の送信機のためのコード位相、及び/または、ある基準のタイミングソース(例えばSPS時間)と1つまたは複数の受信信号のフレーミングストラクチャの間のタイミング関係、をさらに含むことができる。
【0054】
図4は、モバイル局において階層基地局アルマナックを受信するための例示的な方法のフロー図である。ブロック410では、階層基地局アルマナックを表わす1つまたは複数の信号は、無線通信ネットワークを介して、基地局アルマナックサーバから、モバイル局で受信される。階層基地局アルマナックは、ヘッダレベルとセクタレベルを含んでいる、階層方式で構成された複数のレベルを備え、なお、ヘッダレベルは、セクタレベルでリストされた複数のセクタに共通した情報を備える。ブロック420では、階層基地局アルマナックは、モバイル局のメモリにおいて保存される。ブロック430では、モバイル局のロケーションは、階層基地局アルマナックからの情報に少なくとも部分的に基づいて推定されることができる。一態様では、モバイル局は、階層基地局アルマナックからの情報に少なくとも部分的に基づいてそのロケーションを推定することができる。特許請求された主題の事柄にしたがった例は、ブロック410−430のすべて、それよりも少なく、あるいは、それよりも多く、を含むことができる。さらに、ブロック410−430の順序は単なる順序の例であり、特許請求された主題の事柄の範囲はこの点では限定されない。
【0055】
図5は、モバイル局から基地局アルマナックサーバへと基地局アルマナック情報についてのリクエストを送信するための例示的な方法のフロー図である。ブロック510では、基地局アルマナックサーバからの、ユニフォームリソース・ロケータ(URL)は、モバイル局のメモリにおいて保存される。ブロック520では、BSA情報についてのリクエストは、保存されたURLを使用して、無線通信ネットワークを介して、基地局アルマナックサーバに対して、モバイル局によって送信されることができる。モバイル局からのリクエストは、リクエストされたBSA情報のコンテンツに関連したモバイル局によって規定された1つまたは複数のパラメータを備えることができる。ブロック530では、リクエストされたBSA情報は、無線通信ネットワークを介して、基地局アルマナックサーバから、モバイル局で受信される。特許請求された主題の事柄にしたがった例は、ブロック510−530のすべて、それよりも少なく、あるいは、それよりも多く、を含むことができる。さらに、ブロック510−530の順序は、単なる順序の例であり、特許請求された主題の事柄の範囲は、この点において限定されない。
【0056】
別の態様では、モバイル局のロケーションを推定することは、階層基地局アルマナックからの情報に部分的に基づいて、特定の信号ベースについてサーチするかどうかを決定することを含むことができる。さらなる態様では、モバイル局のロケーションを推定することは、階層基地局アルマナックからの情報に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の基地局から信号についてサーチする、時間ウィンドウ及び/または周波数ウィンドウを決定すること、を備えることができる。さらなる態様では、モバイル局のロケーションを推定することは、仮想モバイル局の位置から、階層基地局アルマナックに含まれる基地局の位置までの範囲を計算することを含むことができる。勿論、これらは、階層基地局アルマナックからの情報がモバイル局の位置を推定することにおいてどのように使用されうるかという単なる例であり、特許請求された主題の事柄の範囲は、この点において限定されない。
【0057】
図6は、図1−5に関連してここに記載された例示的な技術のいずれかを実行するように適応されることができるモバイル局150の例のブロック図である。1つまたは複数のトランシーバ670は、RFキャリア上へ、ボイスまたはデータのようなベースバンド情報でRFキャリア信号を変調するように、そして、そのようなベースバンド情報を得るために変調されたRFキャリアを復調するように、適応されることができる。アンテナ672は、無線通信リンク上で変調されたRFキャリアを送信し、そして、無線通信リンク上で変調されたRFキャリアを受信するように適応されることができる。
【0058】
ベースバンドプロセッサ660は、無線通信リンク上の送信のために、中央処理装置(CPU)620からトランシーバ670までベースバンド情報を提供するように適応されることができる。ここでは、CPU620は、ユーザインタフェース610内の入力デバイスから、そのようなベースバンド情報を得ることができる。ベースバンドプロセッサ660はまた、ユーザインタフェース610内の出力デバイスを通じた送信のためにトランシーバ670からCPU620まで、ベースバンド情報を提供するように適応されることができる。
【0059】
ユーザインタフェース610は、ボイスまたはデータのようなユーザ情報を入力するあるいは出力するための複数のデバイスを備えることができる。そのようなデバイスは、限定しない例として、例えば、キーボード、ディスプレイ・スクリーン、マイクロフォン及びスピーカーを含むことができる。
【0060】
受信機680は、SPSから送信を受信し復調するように、そして、相関器640に対して復調された情報を提供するように適応されることができる。相関器640は、受信機680によって提供される情報から、相関関数を引き出すように適応されることができる。相関器640はまた、トランシーバ670によって提供されるパイロット信号に関する情報からパイロット関連の相関関数を引き出すように適応されることができる。この情報は、無線通信サービスを獲得するために、モバイル局によって使用されることができる。チャネル復号器650は、根元ソースビットへと、ベースバンドプロセッサ660から受信されたチャネルシンボルを復号するように適応されることができる。チャネルシンボルが畳み込み符号化されたシンボルを備える一例では、そのようなチャネル復号器は、ヴィタビ復号器を備えることができる。第2の例では、チャネルシンボルが畳み込み符号の直列あるいは並列の連結(concatenation)を備える場合、チャネル復号器650は、ターボ復号器を備えることができる。
【0061】
メモリ630は、ここにおいて記載されるあるいは示唆される、プロセス、インプリメンテーション、または例の1つまたは複数を実行することが実施可能である、機械可読命令を保存するように適応されることができる。CPU620は、そのような機械可読命令にアクセスし実行するように適応されることができる。
【0062】
図7は、例えば図1−5に図示されるBSA情報をリクエストし送信するための例示的な技術に関連して、上記で説明される技術及び/またはプロセスをインプリメントすることが構成可能な1つまたは複数のデバイスを含むことができるコンピューティング及び通信環境700の例を図示している概略図である。システム700は、例えば、第1デバイス702、第2デバイス704、及び第3デバイス706を含むことができ、そして、それらはネットワーク708を通じて一緒に操作的に結合されることができる。
【0063】
第1デバイス702、第2デバイス704、及び第3デバイス706は、図7で示されているように、無線通信ネットワーク708上でデータを交換するように構成されることができる、いずれのデバイス、電気装置(appliance)、あるいは機械を表すことができる。限定ではなく例として、第1デバイス702、第2デバイス704、または、第3のデバイス706は、1つまたは複数のコンピューティングデバイスおよび/またはプラットフォーム、例えばデスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ワークステーション、サーバデバイス、及び同様なもの;1つまたは複数のパーソナルコンピューティングまたは通信デバイスまたは電気装置、例えば、携帯情報端末、モバイル通信デバイス、あるいは同様なもの;コンピューティングシステム及び/または関連づけられたサービスプロバイダ機能、例えば、データベースまたはデータストレージサービスプロバイダ/システム、ネットワークサービスプロバイダ/システム、インターネットまたはイントラネットサービスプロバイダ/システム、ポータル及び/またはサーチエンジンサービスプロバイダ/システム、無線通信サービスプロバイダ/システム;及び/または、それらのいずれの組み合わせ;を含むことができる。第1デバイス702、第2デバイス704、及び第3デバイス706のうちのいずれかは、それぞれ、ここにおいて説明される例にしたがって、基地局アルマナックデータサーバ、基地局、及び/または、モバイル局、のうちの1つまたは複数を備えることができる。
【0064】
同様に、ネットワーク708は、図5で示されているように、第1デバイス702、第2デバイス704、及び第3デバイス706のうちの少なくとも2つの間でのデータの交換をサポートするように構成されることができる、1つまたは複数の通信リンク、プロセス、及び/または、リソース、を表す。限定ではなく例として、ネットワーク708は、無線および/または有線の通信リンク、電話またはテレコミュニケーションシステム、データバスまたはチャネル、光ファイバー、地上または宇宙ビークルリソース、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、イントラネット、インターネット、ルータあるいはスイッチ、及び同様なもの、または、それらのいずれの組み合わせ、を含むことができる。例えば、第3デバイス706を部分的に不明瞭なものであるとして示した点線ボックスにより図示されているように、ネットワーク708に操作的に結合されるさらなる同様のデバイスがあってもよい。
【0065】
システム700で示された様々なデバイスおよびネットワークのすべてあるいは一部、及び、ここにおいてさらに説明されるプロセス及び方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、あるいはそれらのいずれの組み合わせを、使用してインプリメントされることができる、また、そうでなければ、含んでいる、ということは理解される。
【0066】
したがって、限定ではなく例として、第2のデバイス704は、バス728を通じてメモリ722に操作的に結合される少なくとも1つの処理装置720を含むことができる。
【0067】
処理装置720は、データコンピューティングプロシージャまたはプロセスのうちの少なくとも一部分を実行するように構成されることができる1つまたは複数の回路を表わす。限定ではなく例として、処理装置720は、1つまたは複数のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路、デジタル信号プロセッサ、プログラマブル論理回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、及び同様なもの、あるいは、それらのいずれの組み合わせ、を含むことができる。
【0068】
メモリ722は、いずれのデータ保存メカニズムも表わす。メモリ722は、例えば、プライマリメモリ724及び/またはセカンダリメモリ726を含むことができる。プライマリメモリ724は、例えば、ランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリなどを含むことができる。処理装置720から離れているとしてこの例では図示されているが、プライマリメモリ724のすべてあるいは一部分は、処理装置720内で提供される、あるいは、そうでない場合には、処理装置720と同じ場所に配置される(co-located)/結合される、ということが理解されるべきである。
【0069】
セカンダリメモリ726は、例えば、ディスクドライブ、光学ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブ等のようなプライマリメモリ及び/または1つまたは複数のデータ記憶デバイスまたはシステム、と同じあるいは同様のタイプのメモリを含むことができる。あるインプリメンテーションでは、セカンダリメモリ726は、コンピュータ可読媒体740を操作的に受容できる、あるいは、そうでない場合には、コンピュータ可読媒体740に結合されるように構成可能である。コンピュータ可読媒体740は、例えば、システム700のデバイスのうちの1つまたは複数のための、アクセス可能なデータ、コード及び/または命令、を搬送する及び/または行なうことができるいずれの媒体を含むことができる。コンピュータ可読媒体740はまた記憶媒体と呼ばれる。
【0070】
第2のデバイス704は、例えば、少なくともネットワーク708に対して、第2のデバイス704の操作的結合を提供する、そうでない場合にはサポートする、通信インタフェース730を含むことができる。限定ではなく例として、通信インタフェース730は、ネットワークインターフェースデバイスまたはカード、モデム、ルータ、スイッチ、トランシーバ、及び同様なものを含むことができる。
【0071】
第2デバイス704は、例えば、入力/出力732を含むことができる。入力/出力732は、人間及び/または機械の入力を受諾するように、そうでない場合には、取り入れるように構成できる1つまたは複数のデバイスまたは特徴、及び/または、人間及び/または機械の入力を配信するように、そうでない場合には、提供するように構成できる1つまたは複数のデバイスまたは特徴、を表わす。例として、限定されないが、入力/出力デバイス732は、操作的に構成されたディスプレイ、スピーカー、キーボード、マウス、トラックボールータッチ・スクリーン、データポートなどを含むことができる。
【0072】
ここにおいて説明された方法は、具体的な例にしたがったアプリケーションによる様々な手段によってインプリメントされることができる。例えば、そのような方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/または、それらの組み合わせ、においてインプリメントされることができる。ハードウェアインプリメンテーションでは、例えば、処理装置は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASICs)、デジタルシグナルプロセッサ(DSPs)、デジタル信号処理デバイス(DSPDs)、プログラマブル論理デバイス(PLDs)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGAs)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、ここにおいて説明された機能を実行するように設計された他のデバイス、及び/または、それらの組み合わせ、内でインプリメントされることができる。
【0073】
ここにおける「命令(instructions)」は、1つまたは複数の論理オペレーションを表す表現を指す。例えば、命令は、1つまたは複数のデータオブジェクトに関して1つまたは複数のオペレーションを実行するために、機械によって解釈されることが可能である「機械可読(machine-readable)」であってもよい。しかしながら、これは、命令の単なる例であり、特許請求された主題の事柄は、この点で限定されない。別の例では、ここにおいて言及される命令は、符号化されたコマンドを含むコマンドセットを有する処理回路によって実行可能である、符号化されたコマンドに関する。このような命令は、処理回路によって理解された機械語の形式で符号化されることができる。よって、これらは、命令の単なる例であり、特許請求された主題の事柄は、この点では限定されない。
【0074】
ここにおいて言及される「記憶媒体(Storage medium)」は、1つまたは複数の機械によって知覚できる表現を保持することができる媒体に関連する。例えば、記憶媒体は、機械可読命令及び/または情報を保存するために、1つまたは複数の記憶デバイスを備えることができる。このような記憶デバイスは、例えば、磁気記憶媒体、光学記憶媒体、あるいは半導体記憶媒体を含でんいる、いくつかの媒体のタイプのうちのいずれか1つを備えることができる。そのような記憶デバイスはまた、長期的あるいは短期的、な揮発性メモリデバイスあるいは不揮発性メモリデバイスのいずれのタイプを備えることができる。しかしながら、これらは記憶媒体の単なる例であり、特許請求された主題の事柄は、これらの点で限定されていない。
【0075】
ここにおいて含まれる詳細な説明のいくつかの部分は、特定の装置または専用コンピューティングデバイスまたはプラットフォームのメモリ内で保存されるバイナリデジタル信号に関するオペレーションの、アルゴリズムの用語またはシンボル表示で提示される。この具体的な明細書の文脈では、用語特定装置(term specific apparatus)または同様なものは、いったんプログラムソフトウェアからの命令に準ずる特定のオペレーションを実行するようにプログラムされると、汎用コンピュータを含む。アルゴリズム記述(algorithmic descriptions)またはシンボル表示(symbolic representations)は、他の当業者に自身の作業の内容(substance)を伝えるために、信号処理または関連技術において、当業者によって使用される技術の例である。ここでの、また、一般的な、アルゴリズムは、オペレーションの首尾一貫したシーケンス、または、望ましい結果をもたらす同様な信号処理であると考えられる。この文脈では、オペレーションまたは処理は、物理量の物理的な操作を含む。一般的に、必然ではないが、そのような量は、保存される、トランスファされる、組み合わせられる、比較される、あるいは、操作されることができる電子信号または磁気信号の形態をとる。主に公共的使用の理由から、ビット、データ、値、エレメント、シンボル、文字、用語、数、数字、または同様なもののような信号を参照することがときどき便利であるということが判明した。しかしながら、これらの用語あるいは同様な用語のすべては、適切な物理的量と関連づけられるべきであり、単なる便利なラベルであるということが理解されるべきである。特に述べられていない限り、次の説明から明らかであるように、本明細書の全体にわたる、「処理すること(processing)」、「コンピュートすること(computing)」、「計算すること(calculating)」、「決定すること(determining)」、または同様なもののような記載は、専用コンピュータまたは同様な専用エレクトロニックコンピューティングデバイスのような特定装置の動作またはプロセスを指しているということが理解される。したがって、本明細書の文脈では、専用コンピュータあるいは同様な専用エレクトロニックコンピューティングデバイスは、信号を操作する、または、変換することができ、典型的には、メモリ、レジスタ、または、専用コンピュータあるいは同様な専用エレクトロニックコンピューティングデバイスの他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイス内で、物理的電子的または磁気的な量として表わされる。
【0076】
ここにおいて説明された無線通信技術は、無線広域ネットワーク(WWAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)等のような様々な無線通信と関連することができる。用語、「ネットワーク(network)」と「システム(system)」は、ここにおいて互換性で使用されることができる。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワーク、あるいは上記のネットワークのいずれの組み合わせ、等であってもよい。CDMAネットワークは、いくつかの無線技術を挙げると、cdma2000、広帯域CDMA(W−CDMA)のような1つまたは複数の無線アクセス技術(RATs)をインプリメントしてもよい。ここで、cdma2000は、IS−95標準規格、IS−2000標準規格、及びIS−856標準規格にしたがってインプリメントされた技術を含むことができる。TDMAネットワークは、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)、デジタル高度モバイルフォンシステム(D−AMPS)、あるいは、他のRATをインプリメントすることができる。GSM及びW−CDMAは、「第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project)」(3GPP)と称されたコンソーシアムのドキュメントに説明されている。cdma2000は、「第3世代共同プロジェクト2(3rd Generation Partnership Project 2)」(3GPP2)と称されたコンソーシアムのドキュメントに説明されている。3GPP及び3GPP2のドキュメントは公的に利用可能である。WLANは、IEEE802.11xネットワークを備えることができ、WPANは、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、例えばIEEE802.15xを備えることができる。ここに説明される無線通信インプリメンテーションはまた、WWAN、WLAN、及び/または、WPANのいずれの組み合わせに関連して使用されることができる。
【0077】
ここにおいて説明されている技術は、例えば前述のSPSを含んでいる、いくつかのSPSのうちのいずれか1つまたは複数を用いて使用されることができる。さらに、そのような技術は、擬似衛星、あるいは、衛星と擬似衛星の組み合わせを利用する、測位決定システムと共に使用されることができる。擬似衛星は、GPS時間で同期化されることができる、PRNコードまたはL帯域(または他の周波数)キャリア信号上で変調される他のレンジングコード(例、GPSまたはCDMAセルラ信号に類似する)をブロードキャストする地上ベースの送信機を備えることができる。そのような送信機は、遠隔受信機による識別を可能にするために、固有のPRNコードを割り当てられることができる。擬似衛星は、周回軌道衛星(orbiting satellite)からのSPS信号が利用不可能であるシチュエーション、例えばトンネル、鉱山、ビル、都市峡谷、あるいは他の囲まれたエリアで役立つ。擬似衛星の別のインプリメンテーションは、ラジオビーコン(radio-beacons)として知られている。用語「衛星(satellite)」は、ここに使用されているように、擬似衛星、擬似衛星の均等物、そして恐らく他のものを含むように意図される。用語「SPS信号(SPS signals)」は、ここにおいて使用されているように、擬似衛星あるいは擬似衛星の均等物からのSPSのような信号(SPS-like signals)を含むように意図されている。
【0078】
ここにおいて使用されている、用語、「及び(and)」、「及び/または(and/or)」、そして「または(or)」は、それが使用される文脈に少なくとも部分的によって決まる様々な意味を含むことができる。一般的に、リストを関連づけるために使用される場合の「または(or)」と同様に、「及び/または(and/or)」、例えば、A、B、またはC(A,B or C)は、ここでは排他的な意味で使用されるA、B、またはC(A,B or C)、のみならず、ここでは包含的な意味で使用されるA、B、及びC(A,B and C)、もまた意味するように意図されている。「一例(one example)」あるいは「例(an example)」に対する本明細書の全体にわたる参照は、例に関連して説明される具体的な特徴、構造、あるいは特性が特許請求された主題の事柄の少なくとも一例に含まれるということを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な箇所の用語「一例における(in one example)」あるいは「例(an example)」の外観は、必ずしも同じ例を指しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、あるいは特性は、1つまたは複数の例で組み合わせられることができる。ここにおいて説明される例は、デジタル信号を使用して動作する機械、デバイス、エンジン、あるいは装置を含むことができる。そのような信号は、電気信号、光学信号、電磁気信号、あるいはロケーション間の情報を提供するいずれの形態のエネルギーを備えることができる。
【0079】
現在、例示的な特徴であると考えられているものが図示され説明されてきたが、特許請求された主題の事柄から逸脱することなく、様々な他の修正が行なわれ、均等物(equivalents)が代用されることができるということは当業者によって理解されるであろう。さらに、ここに記載される主要な概念から逸脱することなく、特許請求された主題の事柄の教示に対し、特定のシチュエーションに適応するために、多くの修正がされてもよい。したがって、特許請求された主題の事柄は開示された特定の例に限定されないが、そのような特許請求された主題の事柄はまた、特許請求の範囲に入る全ての態様、及びその均等物を含むことができるということが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワークを介して基地局アルマナックサーバから階層基地局アルマナックを表わす1つまたは複数の信号をモバイル局で受信することと、なお、前記階層基地局アルマナックは、上位レベルと下位レベルとを含んでいる階層方法で構成される複数のレベルを備えており、前記上位レベルは、前記下位レベルにリストされた複数のエントリに共通した情報を備えている;
前記モバイル局のメモリにおいて前記階層基地局アルマナックを保存することと;
前記階層基地局アルマナックからの情報に少なくとも部分的に基づいて前記モバイル局のロケーションを推定することと;
を備えている方法。
【請求項2】
前記階層基地局アルマナックの前記複数のレベルは、システム識別レベルを備え、前記上位レベルは、ヘッダを備え、前記下位レベルは、セクタレベルを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ヘッダは、列挙された周波数リストと、前記システム識別レベルに含まれる1つまたは複数のエントリのカウントを示している値と、を備えており、前記システム識別レベルに含まれる前記1つまたは複数のエントリは、システムのサービスエリアの形、位置、及び/またはサイズに関する情報を備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記階層基地局アルマナックは、前記階層基地局アルマナックの前記複数のレベルにおいて、セル識別レベルとネットワーク識別レベルを備え、前記セル識別レベルは、1つまたは複数の基地局に関する情報を備えている1つまたは複数のエントリを備え、前記1つまたは複数の基地局に関する前記情報は、セル識別値とセクタ識別値を備えている1つまたは複数の基地局識別子に関する情報を備えており、さらに、前記セル識別レベルにおける前記1つまたは複数の基地局に関する前記情報は、1つまたは複数のアンテナの位置に関する情報を備えている、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記階層基地局アルマナックが以前に暗号化された場合には、前記モバイル局で前記階層基地局を復号することと、
前記階層基地局アルマナックが以前に圧縮された場合には、前記モバイル局で前記階層基地局を解凍することと、
をさらに備えている請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記階層基地局アルマナックを復号することは、前記階層基地局アルマナックに対する、そして、前記モバイル局におけるローカルメモリにおいて保存された関連づけられた暗号キーに対する、アクセスを有する前記モバイル局の1サブセットの機能ユニットのみを使用して前記階層基地局アルマナックを復号することを備えている、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記階層基地局アルマナックを受信することは、1つまたは複数の無線ネットワークと関連づけられた情報を受信することを備えており、前記情報は、前記階層基地局アルマナックのネットワーク識別レベルで1つまたは複数のエントリを備えており、前記1つまたは複数の無線ネットワークと関連づけられた前記情報を受信することは、前記基地局アルマナックサーバへの送信において前記モバイル基地局によって規定された1つまたは複数の無線ネットワークと関連づけられた情報を受信することを備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記階層基地局アルマナックを受信することは、前記基地局アルマナックサーバへの送信において、前記モバイル局によって規定されたネットワークプロバイダに少なくとも部分的に基づいて選択された情報を備えたアルマナックを受信することを備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記階層基地局アルマナックを受信することは、前記モバイル局が移動している及び/または不連続にジャンプする、起こりうるロケーションの決定に少なくとも部分的に基づいて選択される情報を備えたアルマナックを受信することを備えており、前記起こりうるロケーションの決定は、前記モバイル局が前記モバイル局の現在のロケーションに最も近い空港からシングルホップで到達することができる複数の既知の空港に少なくも部分的に基づいている、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記階層基地局アルマナックを受信することは、前記モバイル局が移動している、ロードウェイ及び/または方向に少なくとも部分的に基づいて選択された情報を備えたアルマナックを受信することを備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記階層基地局アルマナックを受信することは、複数の送信機に関する情報を受信することを備え、前記複数の送信機は、地理的領域に少なくとも部分的に基づいて前記階層基地局アルマナックにおける包含について選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記複数の送信機に関する前記情報は、前記複数の送信機のうちの1つまたは複数についてのタイミング情報を備えており、前記タイミング情報は、1つまたは複数の、符号分割多元接続(CDMA)順方向リンク較正値、及び/または、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)フレームタイミング関係、を備えている、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
基地局アルマナック規定パラメータを、前記モバイル局から前記基地局アルマナックサーバへと送信すること、をさらに備え、前記階層基地局アルマナックに含まれるべき情報は、前記基地局アルマナック規定パラメータに少なくとも部分的に基づいて選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記基地局アルマナック規定パラメータは、前記階層基地局アルマナックの最大サイズ、対象のサービスエリア、前記階層基地局アルマナックに含まれる情報についての正確性の規定レベル、送信機周波数、送信機帯域クラス、ネットワーク識別子、及び/または、モバイルデバイス機能、のうちの1つまたは複数を備えている、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記モバイル局の前記ロケーションを推定することは、前記階層基地局アルマナックからの情報に少なくとも部分的に依存して特定の信号ベースについてサーチするかどうかを決定することを備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記モバイル局の前記ロケーションを推定することは、前記階層基地局アルマナックからの情報に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の基地局から信号についてサーチする、時間ウィンドウ及び/または周波数ウィンドウを決定すること、を備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記モバイル局の前記ロケーションを推定することは、仮想モバイル局の位置から、前記階層基地局アルマナックに含まれる基地局の位置までの範囲を計算することを備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
無線通信ネットワークを介して基地局アルマナックサーバから階層基地局アルマナックを表わす1つまたは複数の信号を受信する受信機と、なお、前記階層基地局アルマナックは、上位レベルと下位レベルとを含んでいる階層方法で構成される複数のレベルを備えており、前記上位レベルは、前記下位レベルにリストされた複数のエントリに共通した情報を備えている;
前記階層基地局アルマナックを保存するメモリと;
前記メモリと、前記受信機と、に結合されたプロセッサと、なお、前記プロセッサは、前記階層基地局アルマナックからの情報に少なくとも部分的に基づいて前記モバイル局のロケーションを推定するように適応されている;
を備えているモバイル局。
【請求項19】
前記階層基地局アルマナックの前記複数のレベルは、システム識別レベルを備えており、前記上位レベルは、ヘッダを備えており、前記下位レベルは、セクタレベルを備えている、請求項18に記載のモバイル局。
【請求項20】
前記ヘッダは、列挙された周波数リストと、前記システム識別レベルに含まれる1つまたは複数のエントリのカウントを示している値と、を備えており、前記システム識別レベルに含まれる前記1つまたは複数のエントリは、システムのサービスエリアの形、位置、及び/またはサイズに関連する情報を備える、請求項19に記載のモバイル局。
【請求項21】
前記階層基地局アルマナックは、前記階層基地局アルマナックの前記複数のレベルにおいて、セル識別レベルとネットワーク識別レベルを備え、前記セル識別レベルは、1つまたは複数の基地局に関する情報を備えている1つまたは複数のエントリを備え、前記1つまたは複数の基地局に関する前記情報は、セル識別値とセクタ識別値を備えている1つまたは複数の基地局識別子に関する情報を備えており、さらに、前記セル識別レベルにおける1つまたは複数の基地局に関する前記情報は、1つまたは複数のアンテナの位置に関する情報を備えている、請求項19に記載のモバイル局。
【請求項22】
前記プロセッサは、
前記階層基地局アルマナックが以前に暗号化された場合には、前記モバイル局で前記階層基地局を復号するように、
前記階層基地局アルマナックが以前に圧縮された場合には、前記モバイル局で前記階層基地局を解凍するように、
さらに適応される、請求項18に記載のモバイル局。
【請求項23】
前記プロセッサは、前記階層基地局アルマナックに対する、そして、前記メモリに保存された関連づけられた暗号キーに対する、アクセスを有する前記モバイル局の1サブセットの機能ユニットのみを使用して前記階層基地局アルマナックを復号することによって、前記階層基地局アルマナックを復号するようにさらに適応される、請求項22に記載のモバイル局。
【請求項24】
前記受信機はさらに、
1つまたは複数の無線ネットワークと関連づけられた情報を受信することによって、前記階層基地局アルマナックを受信し、なお、前記情報は、前記階層基地局アルマナックのネットワーク識別レベルで1つまたは複数のエントリを備えている;
前記基地局アルマナックサーバへの送信において前記モバイル局によって規定された1つまたは複数の無線ネットワークと関連づけられた情報を受信することによって前記1つまたは複数の無線ネットワークと関連づけられた前記情報を受信する;
請求項18に記載のモバイル局。
【請求項25】
前記受信機は、前記基地局アルマナックサーバへの送信において前記モバイル局によって規定されるネットワークプロバイダに少なくも部分的に基づいて選択される情報を備えたアルマナックを受信することによって、前記階層基地局アルマナックを受信するようにさらに適応される、請求項18に記載のモバイル局。
【請求項26】
前記受信機は、さらに、前記モバイル局が移動している及び/または不連続にジャンプする起こりうるロケーションの決定に少なくとも部分的に基づいて選択される情報を備えたアルマナックを受信することによって前記階層基地局アルマナックを受信し、なお、前記起こりうるロケーションの決定は、前記モバイル局が前記モバイル局の現在のロケーションに最も近い空港からシングルホップで到達することができる複数の既知の空港に少なくも部分的に基づいている、請求項18に記載のモバイル局。
【請求項27】
前記受信機はさらに、前記モバイル局が移動しているロードウェイ及び/または方向に少なくとも部分的に基づいて選択された情報を備えたアルマナックを受信することによって少なくとも部分的に前記階層基地局アルマナックを受信する、請求項18に記載のモバイル局。
【請求項28】
前記受信機は、さらに、複数の送信機に関連した情報を受信することによって前記階層基地局アルマナックを受信し、なお、前記複数の送信機は、地理的領域に少なくとも部分的に基づいて、前記階層基地局アルマナックにおける包含について選択される、請求項27に記載のモバイル局。
【請求項29】
前記複数の送信機に関する前記情報は、前記複数の送信機のうちの1つまたは複数についてのタイミング情報を備えており、前記タイミング情報は、1つまたは複数の、符号分割多元接続(CDMA)順方向リンク較正値、及び/または、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)フレームタイミング関係、を備えている、請求項28に記載のモバイル局。
【請求項30】
基地局アルマナック規定パラメータを前記モバイル局から前記基地局アルマナックサーバへと送信する送信機、をさらに備え、前記階層基地局アルマナックに含まれるべき情報は、前記基地局アルマナック規定パラメータに少なくとも部分的に基づいて選択される、請求項18に記載のモバイル局。
【請求項31】
前記基地局アルマナック規定パラメータは、前記階層基地局アルマナックの最大サイズ、対象のサービスエリア、階層基地局アルマナックに含まれる情報についての規定レベルの正確性、送信機周波数、送信機バンドクラス、ネットワーク識別子、及び/または、モバイルデバイス機能、のうちの1つまたは複数を備えている、請求項30に記載のモバイル局。
【請求項32】
前記プロセッサは、前記階層基地局アルマナックからの情報に少なくとも部分的に依存して特定の信号ベースについてサーチするかどうかを決定することによって少なくとも部分的に、前記モバイル局の前記ロケーションを推定する、請求項18に記載のモバイル局。
【請求項33】
前記プロセッサは、前記階層基地局アルマナックからの情報に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の基地局から信号についてサーチする、時間ウィンドウ及び/または周波数ウィンドウを決定することによって少なくとも部分的に前記モバイル局の前記ロケーションを推定する、請求項18に記載のモバイル局。
【請求項34】
前記プロセッサは、仮想モバイル局の位置から前記階層基地局アルマナックに含まれる基地局の位置までの範囲を計算することによって少なくとも部分的に、前記モバイル局の前記位置を推定する、請求項18に記載のモバイル局。
【請求項35】
無線通信ネットワークの手段を介して基地局アルマナックから階層基地局アルマナックを表わす1つまたは複数の信号をモバイル局で受信するための手段と、なお、前記階層基地局アルマナックは、上位レベルと下位レベルとを含んでいる階層方法で構成される複数のレベルを備えており、前記上位レベルは、前記下位レベルにリストされた複数のエントリに共通した情報を備えている;
前記モバイル局において前記階層基地局アルマナックのすべてあるいは一部を保存するための手段と;
前記階層基地局アルマナックからの情報に少なくとも部分的に基づいて前記モバイル局のロケーションを推定するための手段と;
を備えている装置。
【請求項36】
前記階層基地局アルマナックの前記複数のレベルは、システム識別レベルを備えており、前記上位レベルは、ヘッダを備えており、前記下位レベルは、セクタレベルを備えている、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記ヘッダは、列挙された周波数リストと前記システム識別レベルに含まれる1つまたは複数のエントリのカウントを示している値とを備えており、前記システム識別レベルに含まれる前記1つまたは複数のエントリは、システムのサービスエリアの形、位置、及び/またはサイズに関連する情報を備える、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記階層基地局アルマナックは、前記階層基地局アルマナックの前記複数のレベルにおいて、セル識別レベルとネットワーク識別レベルを備え、前記セル識別レベルは、1つまたは複数の基地局に関する情報を備えている1つまたは複数のエントリを備え、前記1つまたは複数の基地局に関する前記情報は、セル識別値とセクタ識別値を備えている1つまたは複数の基地局識別子に関する情報を備えており、前記セル識別レベルにおける前記1つまたは複数の基地局に関する前記情報は、1つまたは複数のアンテナの位置に関する情報を備えている、請求項36に記載の装置。
【請求項39】
前記階層基地局アルマナックが以前に暗号化された場合には、前記モバイル局で前記階層基地局を復号するための手段と、
前記階層基地局アルマナックが以前に圧縮された場合には、前記モバイル局で前記階層基地局を解凍するための手段と、
をさらに備えている請求項35に記載の装置。
【請求項40】
前記階層基地局アルマナックを復号するための手段は、前記階層基地局アルマナックに対する、及び、前記モバイル局におけるローカルメモリに保存された関連づけられた暗号キーに対する、アクセスを有する前記モバイル局の1サブセットの機能ユニットのみを使用して前記階層基地局アルマナックを復号するための手段を備えている、請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記階層基地局アルマナックを受信するための手段は、1つまたは複数の無線ネットワークと関連づけられた情報を受信するための手段を備え、前記情報は、前記階層基地局アルマナックのネットワーク識別レベルで1つまたは複数のエントリを備え、前記1つまたは複数の無線ネットワークと関連づけられた前記情報を受信するための手段は、前記基地局アルマナックサーバへの送信において、前記モバイル局によって規定された1つまたは複数の無線ネットワークと関連づけられた情報を受信するための手段を備える、請求項35に記載の装置。
【請求項42】
前記階層基地局アルマナックを受信するための手段は、前記基地局アルマナックサーバへの送信において、前記モバイル局によって規定されたネットワークプロバイダに少なくとも部分的に基づいて選択された情報を備えたアルマナックを受信するための手段を備えている、請求項35に記載の装置。
【請求項43】
前記階層基地局アルマナックを受信するための手段は、前記モバイル局が移動している及び/または不連続にジャンプする起こりうるロケーションの決定に少なくとも部分的に基づいて選択される情報を備えたアルマナックを受信するための手段を備え、前記起こりうるロケーションの決定は、前記モバイル局が前記モバイル局の現在のロケーションに最も近い空港からシングルホップで到達することができる複数の既知の空港に少なくとも部分的に基づいている、請求項35に記載の装置。
【請求項44】
前記階層基地局アルマナックを受信するための手段は、前記モバイル局が移動しているロードウェイ及び/または方向に少なくも部分的に基づいて選択される情報を備えたアルマナックを受信するための手段を備えている、請求項35に記載の装置。
【請求項45】
前記階層基地局アルマナックを受信するための手段は、複数の送信機に関する情報を受信するための手段を備えており、前記複数の送信機は、地理的領域に少なくも部分的に基づいて前記階層基地局アルマナックにおける包含について選択される、請求項35に記載の装置。
【請求項46】
前記複数の送信機に関する前記情報は、前記複数の送信機のうちの1つまたは複数についてのタイミング情報を備え、前記タイミング情報は、1つまたは複数の、符号分割多元接続(CDMA)順方向リンク較正値、及び/または、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)フレームタイミング関係、を備えている、請求項45に記載の装置。
【請求項47】
基地局アルマナック規定パラメータを前記モバイル局から前記基地局アルマナックサーバへと送信するための手段をさらに備え、前記階層基地局アルマナックに含まれるべき情報は、前記基地局アルマナック規定パラメータに少なくとも部分的に基づいて選択される、請求項35に記載の装置。
【請求項48】
前記基地局アルマナック規定パラメータは、前記階層基地局アルマナックの最大サイズ、対象のサービスエリア、前記階層基地局アルマナックに含まれる情報についての規定レベルの正確性、送信機周波数、送信機帯域クラス、ネットワーク識別子、及び/または、モバイルデバイス機能、のうちの1つまたは複数を備える、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
前記モバイル局の前記ロケーションを推定するための手段は、前記階層基地局アルマナックからの情報に少なくとも部分的に依存して特定信号ベースについてサーチするかどうかを決定するための手段を備える、請求項35に記載の装置。
【請求項50】
前記モバイル局の前記ロケーションを推定するための手段は、階層基地局アルマナックからの情報に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の基地局から信号についてサーチする、時間ウィンドウ及び/または周波数ウィンドウを決定するための手段を備えている、請求項35に記載の装置。
【請求項51】
前記モバイル局の前記ロケーションを推定するための手段は、仮想モバイル局の位置から前記階層基地局アルマナックに含まれる基地局の位置までの範囲を計算するための手段、を備えている、請求項35に記載の装置。
【請求項52】
製品であって、
記憶媒体を備えており、実行される場合には、モバイル局におけるプロセッサが、
無線通信ネットワークを介して基地局アルマナックサーバから前記モバイル局において受信される階層基地局アルマナックからの情報に少なくとも部分的に基づいて前記モバイル局のロケーションを推定すること、
をイネーブルにする命令を保存し、前記階層基地局アルマナックは、上位レベルと下位レベルを含んでいる階層方法で構成される複数のレベルを備えており、前記上位レベルは、前記下位レベルでリストされる複数のエントリに共通した情報を備え、前記階層基地局アルマナックは、少なくとも部分的に、前記基地局アルマナックを受信することに応じて、前記モバイル局のメモリにおいて保存される、製品。
【請求項53】
前記階層基地局アルマナックの前記複数のレベルは、システム識別レベルを備えており、前記上位レベルは、ヘッダを備えており、前記下位レベルは、セクタレベルを備えている、請求項52に記載の製品。
【請求項54】
前記ヘッダは、列挙された周波数リストと前記システム識別レベルに含まれる1つまたは複数のエントリのカウントを示している値とを備えており、前記システム識別レベルに含まれた前記1つまたは複数のエントリは、システムのサービスエリアの形、位置、及び/またはサイズに関連する情報を備える、請求項53に記載の製品。
【請求項55】
前記階層基地局アルマナックは、前記階層基地局アルマナックの前記複数のレベルにおいて、セル識別レベルとネットワーク識別レベルを備え、前記セル識別レベルは、1つまたは複数の基地局に関する情報を備えている1つまたは複数のエントリを備え、前記1つまたは複数の基地局に関する前記情報は、セル識別値とセクタ識別値を備えている1つまたは複数の基地局識別子に関する情報を備えており、さらに前記セル識別レベルにおける前記1つまたは複数の基地局に関する前記情報は、1つまたは複数のアンテナの位置に関する情報を備えている、請求項53に記載の製品。
【請求項56】
前記記憶媒体は、実行される場合には、前記プロセッサが、
前記階層基地局アルマナックが以前に暗号化された場合には、前記モバイル局で前記階層基地局を復号することと、
前記階層基地局アルマナックが以前に圧縮された場合には、前記モバイル局で前記階層基地局を解凍することと、
をさらにイネーブルにする、さらなる命令を保存している、請求項55に記載の製品。
【請求項57】
前記記憶媒体は、実行される場合には、前記プロセッサが、前記階層基地局アルマナックに対する、そして、前記モバイル局におけるローカルメモリで保存された関連づけられた暗号キーに対する、アクセスを有する前記モバイル局の1サブセットの機能ユニットのみを使用して前記階層基地局アルマナックを復号することによって、前記階層基地局アルマナックを復号すること、をさらにイネーブルにする、さらなる命令を保存している、請求項56に記載の製品。
【請求項58】
前記記憶媒体は、実行される場合には、前記プロセッサが、
1つまたは複数の無線ネットワークと関連づけられた情報を受信することによって前記階層基地局を受信することと、なお、前記情報は、前記階層基地局アルマナックのネットワーク識別レベルにおける1つまたは複数のエントリを備えている;
前記基地局アルマナックサーバへの送信において前記モバイル局によって規定される1つまたは複数の無線ネットワークと関連づけられた情報を受信することによって前記1つまたは複数の無線ネットワークと関連づけられた前記情報を受信することと;
をさらにイネーブルにする、さらなる命令を保存している、請求項52に記載の製品。
【請求項59】
前記記憶媒体は、実行される場合には、前記プロセッサが、前記基地局アルマナックサーバへの送信において、前記モバイル局によって規定されるネットワークプロバイダに少なくとも部分的に基づいて選択される情報を備えたアルマナックを受信することによって、前記階層基地局アルマナックを受信することをさらにイネーブルにする、さらなる命令を保存している、請求項52に記載の製品。
【請求項60】
前記記憶媒体は、実行される場合には、前記プロセッサが、前記モバイル局が移動している及び/または不連続でジャンプすることができる、起こりうるロケーションの決定に少なくとも部分的に基づいて選択される情報を備えたアルマナックを受信することによって、前記階層基地局アルマナックを受信することをさらにイネーブルにする、さらなる命令を保存している、請求項55に記載の製品。
【請求項61】
前記記憶媒体は、実行される場合には、前記プロセッサが、前記モバイル基地局が移動しているロードウェイ及び/または方向に少なくとも部分的に基づいて選択される情報を備えたアルマナックを受信することによって、前記階層基地局アルマナックを受信することをさらにイネーブルにする、さらなる命令を保存している、請求項52に記載の製品。
【請求項62】
前記記憶媒体は、実行される場合には、前記プロセッサが、複数の送信機に関する情報を受信することによって前記階層基地局アルマナックを受信することをさらにイネーブルにする、さらなる命令を保存し、前記複数の送信機は、地理的領域に少なくとも部分的に基づいて前記階層基地局アルマナックにおける包含について選択される、請求項52に記載の製品。
【請求項63】
前記複数の送信機に関する前記情報は、前記複数の送信機の1つまたは複数についてのタイミング情報を備えており、前記タイミング情報は、1つまたは複数の、符号分割多元接続(CDMA)順方向リンク較正値及び/またはユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)フレームタイミング関係、を備えている、請求項62に記載の製品。
【請求項64】
前記記憶媒体は、実行される場合には、前記プロセッサが、基地局アルマナック規定パラメータを前記モバイル局から前記基地局アルマナックサーバへ送信することをさらにイネーブルにする、さらなる命令を保存し、前記階層基地局アルマナックに含まれるべき情報は、前記基地局アルマナック規定パラメータに少なくとも部分的に基づいて選択される、請求項52に記載の製品。
【請求項65】
前記基地局アルマナック規定パラメータは、前記階層基地局アルマナックの最大サイズ、対象のサービスエリア、前記階層基地局アルマナックに含まれる情報についての規定レベルの正確性、送信機周波数、送信機帯域クラス、ネットワーク識別子、及び/または、モバイルデバイス機能、のうちの1つまたは複数を備えている、請求項64に記載の製品。
【請求項66】
前記記憶媒体は、実行される場合には、前記プロセッサが、前記階層基地局アルマナックからの情報に少なくとも部分的に依存して特定の信号ベースについてサーチするかどうかを決定することによって、前記モバイル局の前記ロケーションを推定することをさらにイネーブルにする、さらなる命令を保存している、請求項52に記載の製品。
【請求項67】
前記記憶媒体は、実行される場合には、前記プロセッサが、前記階層基地局アルマナックからの情報に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の基地局から信号についてサーチする、時間ウィンドウ及び/または周波数ウィンドウを決定することによって、前記モバイル局の前記ロケーションを推定することをさらにイネーブルにする、さらなる命令を保存している、請求項52に記載の製品。
【請求項68】
前記記憶媒体は、実行される場合には、前記プロセッサが、仮想モバイル局の位置から前記階層基地局アルマナックに含まれる基地局の位置までの範囲を計算することによって、前記モバイル局の前記ロケーションを推定することをさらにイネーブルにする、さらなる命令を保存している、請求項52に記載の製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2011−523046(P2011−523046A)
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−509592(P2011−509592)
【出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【国際出願番号】PCT/US2009/043482
【国際公開番号】WO2009/142943
【国際公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】