説明

モータの絶縁試験方法

【課題】試験装置のコストを低減するとともに試験時間を短縮することができる絶縁試験方法を提供すること。
【解決手段】複数のモータに交流電圧を印加し、各モータの漏れ電流を電流センサにより検出して絶縁試験を行うモータの絶縁試験方法において、第1のモータ20に通電する第1の配線22と、第2のモータ30に通電する第2の配線32とを、1つの交流電源40に接続する。電流センサとして貫通型ホールCT50を用い、第1の配線22と第2の配線32とを、互いに逆位相となるように貫通型ホールCT50に通す。貫通型ホールCT50により検出した漏れ電流Isの位相に基づいて、絶縁不良のモータを特定する。三相交流モータである第1のモータ20及び第2のモータ30に対し、1つの交流電源40により第1のモータ20及び第2のモータ30の三相コイル21u,21v,21w,31u,31v,31wのすべてに同時に交流電圧Vを印加する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のモータに交流電圧を印加し、各モータの漏れ電流を検出して絶縁試験を行うモータの絶縁試験方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、モータを駆動源として搭載したハイブリッド車両や電気自動車等の電動車両が普及しつつある。こうしたモータにおいては、コイルとコアとの間に適切な絶縁状態が確保されている必要がある。そのため、モータを車両への搭載する前には、モータの絶縁状態を確認するための絶縁試験が行われている。
モータの絶縁試験方法としては、図6に示すように、試験対象となる各モータ110,120にそれぞれ測定機器111,121を取り付け、各測定機器111,121の電流センサにより漏れ電流を検出して絶縁試験を行う方法が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−156661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術には、次のような問題があった。
(1)上記従来技術によると、試験対象となるモータ110,120の数だけ電流センサ等の測定機器111,121を必要とするため、試験を行う装置100のコストが高くなるという問題があった。
【0005】
(2)一方、図7に示すように、1つの測定機器130を各モータ110,120に対して切り替え可能に接続し、1つのモータ110を測定機器130により測定した後、次のモータ120に切り替えて測定することも考えられる。しかしながら、この場合には、測定を複数回行う必要が生じるため、試験時間が長くなるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、試験装置のコストを低減するとともに試験時間を短縮することができる絶縁試験方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るモータの絶縁試験方法は、次のような特徴を有している。
(1)複数のモータに交流電圧を印加し、各モータの漏れ電流を電流センサにより検出して絶縁試験を行うモータの絶縁試験方法において、第1のモータに通電するための第1の配線と、第2のモータに通電するための第2の配線とを、1つの交流電源に接続すること、前記電流センサとして貫通型ホールCTを用い、前記第1の配線と前記第2の配線とを、互いに逆位相となるように前記貫通型ホールCTに通すこと、前記貫通型ホールCTにより検出した漏れ電流の位相に基づいて、絶縁不良のモータを特定すること、を特徴とする。
ここで、「貫通型ホールCT」とは、磁性材料からなる環状鉄心にギャップを設け、このギャップ部にホール素子を挿入して環状鉄心の内径部に貫通する電流を測定する電流センサをいう。
【0008】
(2)(1)に記載するモータの絶縁試験方法において、前記第1のモータ及び前記第2のモータは、三相交流モータであり、前記1つの交流電源により前記第1のモータ及び前記第2のモータの三相コイルすべてに対し同時に交流電圧を印加すること、を特徴とする。
【0009】
(3)(1)又は(2)に記載するモータの絶縁試験方法において、前記貫通型ホールCTには、前記第1の配線に流れる電流が印加する交流電圧と同位相、前記第2の配線に流れる電流が印加する交流電圧と逆位相と検出されるように、第1の配線及び第2の配線を通すこと、前記貫通型ホールCTにより漏れ電流が検出されない場合に、前記第1のモータ及び前記第2のモータが、いずれも適切な絶縁状態であると判別し、前記貫通型ホールCTにより検出された漏れ電流が、印加した交流電圧と同位相である場合に、前記第1のモータが、絶縁不良であると判別し、前記貫通型ホールCTにより検出された漏れ電流が、印加した交流電圧と逆位相である場合に、前記第2のモータが、絶縁不良であると判別し、前記貫通型ホールCTにより検出された漏れ電流が、印加した交流電圧と同位相でも逆位相でもない場合に、前記第1のモータ及び前記第2のモータが、いずれも絶縁不良であると判別すること、を特徴とする。
この態様において、漏れ電流の検出の有無は、予め設定した閾値を越える電流が電流センサにより検出されたか否かにより判断することができる。
【発明の効果】
【0010】
上記特徴を有するモータの絶縁試験方法は、次のような作用、効果を奏する。
(1)複数のモータに交流電圧を印加し、各モータの漏れ電流を電流センサにより検出して絶縁試験を行うモータの絶縁試験方法において、第1のモータに通電するための第1の配線と、第2のモータに通電するための第2の配線とを、1つの交流電源に接続すること、前記電流センサとして貫通型ホールCTを用い、前記第1の配線と前記第2の配線とを、互いに逆位相となるように前記貫通型ホールCTに通すこと、前記貫通型ホールCTにより検出した漏れ電流の位相に基づいて、絶縁不良のモータを特定すること、を特徴とするので、1つの電流センサ及び交流電源によって2のモータの絶縁試験が可能となるため、電流センサや交流電源等の測定機器を減らすことができ、試験を行う装置のコストを低減することができる。
また、第1のモータと第2のモータに対して同時に試験を行えるため、試験時間を短縮することができる。
【0011】
(2)(1)に記載するモータの絶縁試験方法において、前記第1のモータ及び前記第2のモータは、三相交流モータであり、前記1つの交流電源により前記第1のモータ及び前記第2のモータの三相コイルすべてに対し同時に交流電圧を印加すること、を特徴とするので、絶縁試験を三相コイルすべてに対し同時に行うことが可能となるため、試験時間を短縮することができる。
【0012】
(3)(1)又は(2)に記載するモータの絶縁試験方法において、前記貫通型ホールCTには、前記第1の配線に流れる電流が印加する交流電圧と同位相、前記第2の配線に流れる電流が印加する交流電圧と逆位相と検出されるように、第1の配線及び第2の配線を通すこと、前記貫通型ホールCTにより漏れ電流が検出されない場合に、前記第1のモータ及び前記第2のモータが、いずれも適切な絶縁状態であると判別し、前記貫通型ホールCTにより検出された漏れ電流が、印加した交流電圧と同位相である場合に、前記第1のモータが、絶縁不良であると判別し、前記貫通型ホールCTにより検出された漏れ電流が、印加した交流電圧と逆位相である場合に、前記第2のモータが、絶縁不良であると判別し、前記貫通型ホールCTにより検出された漏れ電流が、印加した交流電圧と同位相でも逆位相でもない場合に、前記第1のモータ及び前記第2のモータが、いずれも絶縁不良であると判別すること、を特徴とするので、第1のモータ及び第2のモータの各絶縁状態について、全てのパターンを漏れなく確実に判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態に係る絶縁試験装置及び試験対象となるモータを示す全体構成図である。
【図2】図1に示す絶縁試験装置の電気的な接続を示す配線図である。
【図3】図1に示す絶縁試験装置の貫通型ホールCTを示す斜視図である。
【図4】絶縁試験方法の手順を示すフローチャートである。
【図5】絶縁試験方法の判別パターンを示すグラフである。
【図6】従来例に係る絶縁試験装置を示す構成図である。
【図7】従来例に係る絶縁試験装置を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係るモータの絶縁試験方法を具体化した実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
<全体構成>
まず、本実施形態に係る絶縁試験装置10の全体構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る絶縁試験装置及び試験対象となるモータを示す全体構成図である。図2は、図1に示す絶縁試験装置の電気的な接続を示す配線図である。
試験対象となる第1のモータ20及び第2のモータ30は、図1に示すように、ハイブリッド車両に搭載される1つのモータケース15内に組み付けられている。第1のモータ20及び第2のモータ30は、ともに三相交流モータであって、一方が駆動用モータであり、他方が発電用モータである。絶縁試験装置10は、モータケース15と各モータ20,30のコイル21,31とに通電することで、各モータ20,30におけるコイル−コア間の絶縁状態を検査するものである。
【0016】
絶縁試験装置10は、交流電圧Vを印加するための交流電源40と、電流センサとしての貫通型ホールCT50と、絶縁不良を判定するための判定装置60とを備えている。交流電源40には、第1のモータ20の配線22と、第2のモータ30の配線32とが接続されている。本実施形態では、図2に示すように、第1のモータ20の三相コイル21u,21v,21wのすべてが、配線22を介して交流電源40に接続されている。また、第2のモータ30の三相コイル31u,31v,31wのすべてが、配線32を介して交流電源40に接続されている。
【0017】
ここで、本実施形態の貫通型ホールCT50の構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、図1に示す絶縁試験装置の貫通型ホールCTを示す斜視図である。
貫通型ホールCT50は、図3に示すように、磁性材料からなる環状鉄心51にギャップを設け、このギャップにホール素子52を挿入して環状鉄心51の内径部に貫通する電流(一次電流)を測定するものである。この貫通型ホールCT50には、第1のモータ20の配線22と、第2のモータ30の配線32とが、互いに逆位相となるように貫通している。本実施形態では、配線22を流れる電流Iを交流電圧Vと同位相にし、配線32を流れる電流Iを交流電圧Vと逆位相にしている。また、ホール素子52で検出した電流Is(Is=I+I)は、判定装置60へと出力される(図1参照)。判定装置60は、貫通型ホールCT50により検出した漏れ電流Isの位相に基づいて各モータ20,30の絶縁状態を判別する判別アルゴリズムを有している。
【0018】
<絶縁試験方法>
次に、本実施形態に係るモータの絶縁試験方法について、図4及び図5を参照しながら説明する。図4は、絶縁試験方法の手順を示すフローチャートである。図5は、判定装置による判別パターンを示すグラフである。
この絶縁試験方法は、上記構成を有する絶縁試験装置10を用い、図4に示すステップS1〜S5に従って行われる。
【0019】
ステップS1では、交流電源40により、第1のモータ20及び第2のモータ30の三相コイル21u,21v,21w,31u,31v,31wのすべてに対し、交流電圧Vを同時に印加する。これにより、絶縁試験を三相コイル21u,21v,21w,31u,31v,31wのすべてに対し同時に行うことが可能となるため、試験時間を短縮することができる。本実施形態では、印加する交流電圧Vを、実行値(RMS)で例えば2.4kV程度としている。また、交流電圧Vの印加時間を、例えば1秒程度としている。
【0020】
ステップS2では、貫通型ホールCT50により、漏れ電流Isが検出されたか否かを判別する。漏れ電流Isの検出は、予め設定した閾値I,−Iを越える電流が検出されたか否かにより判断する。本実施形態では、1つの貫通型ホールCT50によって2つのモータ20,30の漏れ電流Isを検出しているため、電流センサの設置数を減らすことが可能となる。判別の結果、図5(A)に示すように、漏れ電流Isが検出されない場合(ステップS2:YES)、試験対象である第1のモータ20及び第2のモータ30は、いずれも適切な絶縁状態であることが判明する(パターンA)。一方、漏れ電流Isが検出された場合(ステップS2:NО)、次のステップS3を行う。
【0021】
ステップS3では、検出された漏れ電流Isが、印加した交流電圧Vと同位相であるか否かを判別する。判別の結果、図5(B)に示すように、漏れ電流Isと交流電圧Vとが同位相である場合(ステップS3:YES)、試験対象である第1のモータ20及び第2のモータ30のうち、第1のモータ20の絶縁状態が適切に確保されていないことが判明する(パターン2)。一方、漏れ電流Isと交流電圧Vとが同位相でない場合(ステップS3:NO)、次のステップS4を行う。
【0022】
ステップS4では、検出された漏れ電流Isが、印加した交流電圧Vと逆位相であるか否かを判別する。判別の結果、図5(C)に示すように、漏れ電流Isと交流電圧Vとが逆位相である場合(ステップS4:YES)、試験対象である第1のモータ20及び第2のモータ30のうち、第2のモータ30の絶縁状態が適切に確保されていないことが判明する(パターンC)。一方、漏れ電流Isと交流電圧Vとが逆位相でない場合(ステップS3:NO)、漏れ電流Isは、図5(D)に示すように両モータ20,30の漏れ電流を重ね合わせた挙動を示す。この場合、第1モータ20及び第2モータ30の双方において、絶縁状態が適切に確保されていないことが判明する(パターンD)。
そして、上記判別パターンA〜Dの結果に基づいて、絶縁不良と特定されたモータを除去し、適切な絶縁状態のモータのみを車両に搭載することにより、車両の動作不良や故障等を未然に防ぐことが可能となる。
【0023】
以上、詳細に説明したように、本実施形態の絶縁試験方法によれば、複数のモータに交流電圧を印加し、各モータの漏れ電流を電流センサにより検出して絶縁試験を行うモータの絶縁試験方法において、第1のモータ20に通電する第1の配線22と、第2のモータ30に通電する第2の配線32とを、1つの交流電源40に接続し、電流センサとして貫通型ホールCT50を用い、第1の配線22と前記第2の配線32とを、互いに逆位相となるように貫通型ホールCT50に通し、貫通型ホールCT50により検出した漏れ電流Isの位相に基づいて、絶縁不良のモータを特定しているので、1つの電流センサ(貫通型ホールCT50)によって2つのモータ20,30の絶縁試験が可能となるため、電流センサや交流電源等の測定機器の設置数を減らすことが可能となり、試験を行う装置のコストを低減することができる。
また、第1のモータ20と第2のモータ30に対して、同時に試験を行うことができるため、試験時間を短縮することができる。
特に、本実施形態の各モータ20,30は、ハイブリッド車両に搭載される1つのモータケース15に組み込まれた駆動用モータと発電用モータであるため、これらの駆動用モータ及び発電用モータを1つのモータケース15に組み込んだ状態で両モータの絶縁試験を行うことができ、ハイブリッド車両におけるコンパクト化の実現に貢献することが可能となる。
【0024】
本実施形態では、第1のモータ20及び第2のモータ30は、三相交流モータであり、1つの交流電源40により第1のモータ20及び第2のモータ30の三相コイル21u,21v,21w,31u,31v,31wのすべてに対し同時に交流電圧Vを印加しているので、絶縁試験を三相コイル21u,21v,21w,31u,31v,31wのすべてに対し同時に行うことができるため、試験時間を短縮することができる。
【0025】
本実施形態では、貫通型ホールCT50に、第1の配線22に流れる電流Iが印加する交流電圧Vと同位相、第2の配線32に流れる電流Iが印加する交流電圧Vと逆位相と検出されるように、第1の配線22及び第2の配線32を通し、貫通型ホールCT50により漏れ電流Isが検出されない場合に、第1のモータ20及び第2のモータ30が、いずれも適切な絶縁状態であると判別し、貫通型ホールCT50により検出された漏れ電流Isが、印加した交流電圧Vと同位相である場合に、第1のモータ20が、絶縁不良であると判別し、貫通型ホールCT50により検出された漏れ電流Isが、印加した交流電圧Vと逆位相である場合に、第2のモータ30が、絶縁不良であると判別し、貫通型ホールCT50により検出された漏れ電流Isが、印加した交流電圧Vと同位相でも逆位相でもない場合に、第1のモータ20及び第2のモータ30が、いずれも絶縁不良であると判別しているので、第1のモータ20及び第2のモータ30の各絶縁状態について、全てのパターンA〜Dを漏れなく確実に判別することができる。
【0026】
なお、上記した実施形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
例えば、上記実施形態では、試験対象となる第1のモータ20及び第2のモータ30が三相交流モータである場合について説明したが、単相交流モータや他の交流モータに適用してもよい。
【符号の説明】
【0027】
10…絶縁試験装置
15…モータケース
20…第1のモータ
21…コイル
21u…U相コイル
21v…V相コイル
21w…W相コイル
22…配線(第1の配線)
30…第2のモータ
31…コイル
31u…U相コイル
31v…V相コイル
31w…W相コイル
32…配線(第2の配線)
40…交流電源
50…貫通型ホールCT
V…交流電圧
Is…漏れ電流(第1のモータ及び第2のモータの重ね合わせ)
…漏れ電流(第1のモータのみ)
…漏れ電流(第2のモータのみ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のモータに交流電圧を印加し、各モータの漏れ電流を電流センサにより検出して絶縁試験を行うモータの絶縁試験方法において、
第1のモータに通電するための第1の配線と、第2のモータに通電するための第2の配線とを、1つの交流電源に接続すること、
前記電流センサとして貫通型ホールCTを用い、前記第1の配線と前記第2の配線とを、互いに逆位相となるように前記貫通型ホールCTに通すこと、
前記貫通型ホールCTにより検出した漏れ電流の位相に基づいて、絶縁不良のモータを特定すること、
を特徴とするモータの絶縁試験方法。
【請求項2】
請求項1に記載するモータの絶縁試験方法において、
前記第1のモータ及び前記第2のモータは、三相交流モータであり、前記1つの交流電源により前記第1のモータ及び前記第2のモータの三相コイルすべてに対し同時に交流電圧を印加すること、
を特徴とするモータの絶縁試験方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載するモータの絶縁試験方法において、
前記貫通型ホールCTには、前記第1の配線に流れる電流が印加する交流電圧と同位相、前記第2の配線に流れる電流が印加する交流電圧と逆位相と検出されるように、第1の配線及び第2の配線を通すこと、
前記貫通型ホールCTにより漏れ電流が検出されない場合に、前記第1のモータ及び前記第2のモータが、いずれも適切な絶縁状態であると判別し、
前記貫通型ホールCTにより検出された漏れ電流が、印加した交流電圧と同位相である場合に、前記第1のモータが、絶縁不良であると判別し、
前記貫通型ホールCTにより検出された漏れ電流が、印加した交流電圧と逆位相である場合に、前記第2のモータが、絶縁不良であると判別し、
前記貫通型ホールCTにより検出された漏れ電流が、印加した交流電圧と同位相でも逆位相でもない場合に、前記第1のモータ及び前記第2のモータが、いずれも絶縁不良であると判別すること、
を特徴とするモータの絶縁試験方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−220364(P2012−220364A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−87307(P2011−87307)
【出願日】平成23年4月11日(2011.4.11)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】