説明

モータ駆動装置

【課題】コントローラ部の異常時にモータを停止する機能を有したモータ駆動装置において、実装面積を低減する。
【解決手段】モータ6の回転位置を制御するモータ制御指令信号S1を、一定の時間間隔Taで出力するコントローラ部1を設ける。また、スイッチ回路3aを有し、該スイッチ回路3aのオンオフでモータ6に供給する電力を制御するモータドライブ回路3を設ける。モータ制御指令信号S1に基づいて、スイッチ回路3aのオンオフを切り換えるモータ駆動制御信号S2を出力するモータ駆動制御部7を設ける。そして、制御部(タイマ部8,タイマ判定部9)によって、時間間隔Taよりも長い設定期間Ttの間、モータ制御指令信号S1が出力されなかった場合に、スイッチ回路3aをオフにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ制御用の信号を出力するコントローラ部の異常時にモータを停止する機能を有したモータ駆動装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
DSC(Digital Still Camera:デジタル静止画カメラ、いわゆるデジカメ)やDVC(Digital Video Camera:デジタルビデオカメラ)といった撮影用電子機器では、絞り、焦点、ズームなどの駆動制御に、モータ駆動装置が用いられている。撮影用電子機器は、手に持って使用する特性上、このようなモータ駆動装置は、小型化されるのが望ましい。また、発熱で怪我をしないように、安全性を確保する必要がある。これは、万が一、モータ駆動装置内のコントローラが暴走してモータ駆動が制御できなくなった場合に、モータに電流を流し続け、発する熱は機器を熱し、火傷につながる恐れがあるからである。また、コントローラの暴走によりモータ駆動回路に電流を流し続けると、最悪の場合、モータ駆動装置の破壊につながる。
【0003】
そのため、コントローラの暴走に際して、モータ駆動回路を自動に停止させるモータ駆動技術が開発されている。コントローラの暴走時にモータ駆動回路を自動に停止させる機能を有したモータ駆動装置としては、一例として、ドライブ電圧制御回路への電源供給を停止することによって、ドライブ電圧制御回路が出力するドライブ電圧をモータ停止を指示する電圧に設定させ、モータを自動的に停止させる電源供給切替回路であるスイッチ回路を設けたものがある(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-260971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述した従来のモータ駆動装置の構成では、スイッチ回路部はドライブ電圧制御回路部に電流を供給するので、品質上、電流能力のあるデバイスを使用せねばならず、実装面積が大きくなり、セットの小型化に対して問題になる。
【0006】
本発明は前記の問題に着目してなされたものであり、コントローラ部の異常時にモータを停止する機能を有したモータ駆動装置において、実装面積を低減することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題を解決するため、本発明では、モータ制御用の信号を出力するコントローラ部が異常の場合には、モータに供給する電力を制御するモータドライブ回路に本来備わっているモータへの電力制御用のスイッチ回路をオフ状態に制御している。
【0008】
例えば本発明の一態様は、
モータの回転位置を制御するモータ制御指令信号を、一定の時間間隔で出力するコントローラ部と、
スイッチ回路を有し、該スイッチ回路のオンオフで前記モータに供給する電力を制御するモータドライブ回路と、
前記モータ制御指令信号に基づいて、前記スイッチ回路のオンオフを切り換えるモータ駆動制御信号を出力するモータ駆動制御部と、
前記時間間隔よりも長い期間、前記モータ制御指令信号が出力されなかった場合に、前記スイッチ回路をオフにするためのオフ指令信号を出力する制御部と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、モータ駆動装置の実装面積の低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の実施形態1に係るモータ駆動装置の構成を示す図である。
【図2】図2は、(A)が、正常動作時におけるモータ制御指令信号、及びオフ指令信号の状態をそれぞれ示す図であり、(B)が異常動作時におけるモータ制御指令信号、及びオフ指令信号の状態をそれぞれ示す図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態2に係るモータ駆動装置の構成を示す図である。
【図4】図4は、本発明の実施形態3に係るモータ駆動装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。また、以下の各実施形態の説明において、一度説明した構成要素と同様の機能を有する構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0012】
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係るモータ駆動装置100の構成を示す図である。同図に示すように、モータ駆動装置100は、コントローラ部1、モータ指令部2、及びモータドライブ回路3を備え、モータ6に電力を供給して該モータ6の回転位置を制御する。このモータ6は、例えば、デジタル静止画カメラ(DSC)やデジタルビデオカメラ(DVC)等の撮影用電子機器において、絞りや焦点の調整、あるいはレンズのズーム動作のため等に使用される。
【0013】
コントローラ部1は、モータ6の回転位置を制御するモータ制御指令信号S1を、一定の時間間隔Taで出力する。このようにモータ6の回転位置が制御されることで、モータ駆動装置100を備えたDSCやDVCでは、レンズ位置などが制御される。コントローラ部1は、具体的には、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成される。また、この例では、モータ制御指令信号S1は、後述するようにシリアル信号(パルス信号)である。なお、コントローラ部1が暴走した場合には、前記モータ制御指令信号S1はH電圧又はL電圧に固定される。
【0014】
モータ指令部2は、コントローラ部1からのモータ制御指令信号S1を処理し、モータ6に供給すべき電力に対応したモータ駆動制御信号S2(後述)をモータドライブ回路3に出力する。また、モータ指令部2は、コントローラ部1の異常時にモータドライブ回路3をオフ状態に制御する。具体的に、本実施形態のモータ指令部2は、モータ駆動制御部7、タイマ部8、及びタイマ判定部9を備えている。モータ駆動制御部7は、コントローラ部1が出力したモータ制御指令信号S1に基づいて、モータ6に供給すべき電力を求め、その電力に対応したモータ駆動制御信号S2をモータドライブ回路3に出力する。
【0015】
本実施形態では、タイマ部8とタイマ判定部9とで、本発明の制御部の一例を構成している。このタイマ部8には、コントローラ部1からのモータ制御指令信号S1が入力され、そのモータ制御指令信号S1をモニタしている。そして、タイマ部8は、所定の設定期間Ttの間に、モータ制御指令信号S1の変化(この例ではその期間Tt中にモータ制御指令信号S1のエッジがあるか否か)を検出し、検出結果をタイマ判定部9に出力する。一方、タイマ判定部9は、タイマ部8の検出結果から、コントローラ部1の正常/異常判定をする回路である。タイマ判定部9は、タイマ部8が設定期間Ttの間にモータ制御指令信号S1のエッジを検出しなかった場合に、モータドライブ回路3に、該モータドライブ回路3の出力をオフにするためのオフ指令信号S3を出力する。この例では、オフ指令信号S3は、モータドライブ回路3をオフにする場合にH電圧、モータドライブ回路3からモータ6に電力を供給する場合にL電圧である。なお、設定期間Ttは、時間間隔Taより長い時間に設定しなければならない。
【0016】
モータドライブ回路3は、モータ6を駆動するための電力と、モータ指令部2からの、モータ駆動制御信号S2、及びオフ指令信号S3が入力され、そのモータ駆動制御信号S2に応じた電力をモータ6に供給してモータ6を回転させる。本実施形態では、モータドライブ回路3は、スイッチ回路3aを有し、モータ駆動制御信号S2で該スイッチ回路3aのオンオフを切替えてモータ6に供給する電力を制御するようになっている。スイッチ回路3aは、例えば、FET(Field Effect Transistor)等のトランジスタを用いて、いわゆるHブリッジ回路で実現することができる。Hブリッジ回路を用いた場合には、Hブリッジ回路の各トランジスタのオンオフを、モータ駆動制御信号S2に応じて切替えて、モータ6の回転を制御するのである。そして、このモータドライブ回路3では、モータ指令部2(より詳しくはタイマ判定部9)からオフ指令信号S3が入力されると、モータ駆動制御信号S2にかかわらず、Hブリッジ回路の各トランジスタのゲートに所定の電圧が印加されてオフ状態になる。すなわち、モータ駆動制御信号S2に優先して、オフ指令信号S3がHブリッジ回路を制御するのである。これにより、モータ6へは、モータドライブ回路3からの電力が供給されなくなる。
【0017】
《モータ駆動装置100の動作》
〈コントローラ部1が正常な場合の動作〉
図2(A)は、正常動作時におけるモータ制御指令信号S1、及びオフ指令信号S3の状態をそれぞれ示す図である。既述の通り、本実施形態に係るモータ駆動装置100を備えたDSCやDVCのセットでは、レンズ位置の制御のために、モータ制御用のモータ制御指令信号S1をコントローラ部1からある一定の時間間隔Ta毎に出力し、モータ6の制御を行う(図2(A)参照)。すなわち、正常にコントローラ部1が動作している場合は、コントローラ部1とモータ指令部2の間で、時間間隔Ta毎にモータ制御指令信号S1の通信(指令通信)が行われる。コントローラ部1が出力したモータ制御指令信号S1は、時間間隔Taでモータ指令部2に入力されるため、タイマ部8とタイマ判定部9において、コントローラ部1が正常動作中であると判断する。一方、モータ駆動制御部7は、モータ駆動制御信号S2を出力する。モータドライブ回路3はモータ駆動制御信号S2を受けて、モータ6を駆動する。モータ駆動装置100では、この繰り返しでモータ6の駆動制御を行っている。
【0018】
〈コントローラ部1が異常な場合の動作〉
また、図2(B)は、異常動作時におけるモータ制御指令信号S1、及びオフ指令信号S3の状態をそれぞれ示す図である。コントローラ部1がいわゆる暴走状態の場合、コントローラ部1とモータ指令部2とは、モータ制御指令信号S1の通信が出来なくなる。このとき、コントローラ部1の出力信号(モータ制御指令信号S1)はH電圧かL電圧に固定される。そのため、タイマ部8には、本来なら時間間隔Ta毎に入力されるべき信号が入力されず、モータ制御指令信号S1のエッジが検出されない。そして、タイマ部8であらかじめ設定しておいた設定期間Ttが経過しても、モータ制御指令信号S1がコントローラ部1から通信されなかった場合、タイマ判定部9は、コントローラ部1が異常であると判断し、オフ指令信号S3をモータドライブ回路3に出力する。これによりモータドライブ回路3(スイッチ回路3a)は、モータ6への電力供給をオフにし、モータ6が停止する。このようにして、本実施形態では、セット(例えばDSCやDVCの安全性が確保される。
【0019】
《本実施形態における効果》
以上のようにモータ駆動装置100では、コントローラ部1が異常の場合には、モータドライブ回路3に本来備わっている電力制御用のスイッチ回路3a(この例ではHブリッジ回路)をオフ状態に制御している。つまり、このモータ駆動装置100では、モータドライブ回路3に供給する電力を直接切替えるためのスイッチ回路を別途設ける必要がない。したがって、本実施形態によれば、従来のモータ駆動装置と比べ、モータ駆動装置100の実装面積の低減が可能になり、延いては、モータ駆動装置100を用いたセット(例えばDSCやDVC)の小型化も可能になる。また、コストの低減も可能になる。また、電源供給切替用のスイッチ回路がないので、電力ロスも従来のものよりは小さい。
【0020】
《発明の実施形態2》
図3は、本発明の実施形態2に係るモータ駆動装置200の構成を示す図である。同図に示すように、モータ駆動装置200は、コントローラ部1、モータ指令部2、モータドライブ回路3、スタンバイ回路10、及び論理回路11を備えている。
【0021】
スタンバイ回路10は、モータ駆動装置のスタンバイ用の制御部である。DSCやDVCといった小型携帯機器は、電池の使用量を抑制して、撮影時間を延ばすために、スタンバイモードのような省電力モードを備えていることが多い。このスタンバイ回路10は、DSCやDVCがスタンバイ状態になると、スタンバイ信号S4を論理回路11に出力する。この例では、スタンバイ信号S4は、スタンバイ状態であることを示している場合にH電圧、通常動作の場合にL電圧になる。
【0022】
論理回路11は、タイマ判定部9のオフ指令信号S3と、スタンバイ回路10のスタンバイ信号S4とが入力されている。そして、オフ指令信号S3がスイッチ回路3aのオフを指示している場合、又はスタンバイ信号S4がスタンバイ状態であることを示している場合に、スイッチ回路3a(この例ではHブリッジ回路)をオフにする信号をこのスイッチ回路3a(より詳しくはHブリッジ回路を構成する各トランジスタのゲート)に出力する。これにより、例えば、スタンバイ信号S4がスタンバイ状態であることを示している場合には、モータドライブ回路3がオフになり、モータ駆動装置200はスタンバイモードに入り、モータ6は駆動しない。
【0023】
《モータ駆動装置200の動作》
スタンバイモードに入ってなく、且つコントローラ部1が正常な場合の動作は、実施形態1のモータ駆動装置100と同様である。一方、スタンバイモードに入ってなく、且つコントローラ部1が異常な場合には、コントローラ部1とモータ指令部2とは、モータ制御指令信号S1の通信が出来なくなる。このとき、コントローラ部1の出力信号(モータ制御指令信号S1)はH電圧かL電圧に固定される。そのため、タイマ部8には、本来なら時間間隔Ta毎に入力されるべき信号が入力されず、モータ制御指令信号S1のエッジが検出されない。そして、タイマ部8であらかじめ設定しておいた設定期間Ttが経過しても、モータ制御指令信号S1がコントローラ部1から通信されなかった場合、タイマ判定部9は、コントローラ部1が異常であると判断し、オフ指令信号S3を論理回路11に出力する。これにより、論理回路11は、モータドライブ回路3(スイッチ回路3a)をオフ状態にする指令を出力する。論理回路11のこの出力により、モータドライブ回路3(スイッチ回路)は、モータ6への電力供給をオフにし、モータ6が停止する。
【0024】
以上のように、本実施形態では、いわゆるスタンバイ機能を有し、かつ実施形態1と同様の効果を得ることが可能なモータ駆動装置を、簡単な論理回路11の追加で容易に実現できる。すなわち、モータ駆動装置200は、特にスタンバイ機能を備え、スタンバイ時にモータ駆動を停止する機能が備わったモータ駆動装置に有用である。
【0025】
《発明の実施形態3》
図4は、本発明の実施形態3に係るモータ駆動装置300の構成を示す図である。同図に示すように、モータ駆動装置300は、コントローラ部1、モータ指令部2、モータドライブ回路3、及び論理回路11を備えている。
【0026】
また、本実施形態のコントローラ部1は、このコントローラ部1の異常を検出し、異常を検出した際に異常検出信号S5を出力するウォッチドッグタイマ12(図3ではWDTと略記)を内蔵している。このように、コントローラ部1は自身の暴走を検出するために、WDTのような検出機能を備えていることが多い。コントローラ部1が暴走した場合に、WDTから異常検出信号S5が正常に出力されれば、その異常検出信号S5によってモータドライブ回路3をオフにし、モータ6が駆動しないようにできる。すなわち、このウォッチドッグタイマ12は、本発明の異常検出部の一例である。
【0027】
また、本実施形態の論理回路11は、オフ指令信号S3と異常検出信号S5とが入力されている。そして、オフ指令信号S3がスイッチ回路3aのオフを指示している場合、又は異常検出信号S5がコントローラ部1の異常を示している場合に、スイッチ回路3a(この例ではHブリッジ回路)をオフにする信号を、このスイッチ回路3a(より詳しくはHブリッジ回路を構成する各トランジスタのゲート)に出力する。これにより、例えば、異常検出信号S5がコントローラ部1の異常を示している場合には、モータドライブ回路3がオフになり、モータ6は駆動しない。
【0028】
《モータ駆動装置300の動作》
正常動作時の動作は、実施形態1のモータ駆動装置100と同様である。すなわちこの場合には、コントローラ部1内のウォッチドッグタイマ12は、正常状態を示す異常検出信号S5を論理回路11に出力する。したがって、モータドライブ回路3がオフになることはない。
【0029】
また、コントローラ部1が暴走した場合に、コントローラ部1内のウォッチドッグタイマ12の出力機能が、コントローラ部1の暴走時においても正しく制御されていれば、ウォッチドッグタイマ12にて暴走が検出できる。ウォッチドッグタイマ12がコントローラ部1の暴走を検出すると、論理回路11は、モータドライブ回路3をオフにする信号を出力する。これにより、モータ6は駆動せず、異常時の自動停止を実現できる。
【0030】
一方、異常状態、すなわちコントローラ部1が暴走したとき、暴走状態のためウォッチドッグタイマ12による検出が正しく機能しない可能性もある。この場合、モータ制御指令信号S1の通信が出来なくなるし、ウォッチドッグタイマ12の検出出力(異常検出信号S5)も不明である。このとき、コントローラ部1の出力信号(モータ制御指令信号S1)はH電圧かL電圧に固定されている。そのため、タイマ部8には本来なら時間間隔Ta毎に入力されるべき信号が入力されない。つまり、モータ制御指令信号S1のエッジが検出されない。タイマ部8であらかじめ設定しておいた設定期間Ttが経過しても、モータ制御指令信号S1がコントローラ部1から通信されなかった場合、タイマ判定部9は、コントローラ部1が異常であると判断する。そして、タイマ判定部9の判定結果(オフ指令信号S3)は、論理回路11に入力され、論理回路11は、モータドライブ回路3をオフ状態にする指令を出力する。これにより、モータ6は駆動せず、ウォッチドッグタイマ12が機能していない場合にも、異常時の自動停止を実現できる。
【0031】
以上のように、本実施形態では、実施形態1のモータ駆動装置100と同様の効果を得つつ、ウォッチドッグタイマが機能しない場合にも確実に安全性を確保可能なモータ駆動装置を、簡単な論理回路の追加で容易に実現できる。
【0032】
《その他の実施形態》
なお、実施形態1,2,3のそれぞれでは、タイマ部8の設定期間Ttは、例えばレジスタをタイマ部8に設けて、何通りかの設定を可能としてもよい。
【0033】
また、途中でコントローラ部1の暴走が回復し、通信が時間間隔Ta毎に再開実施されれば、通常動作時の制御にて、モータ6を駆動するようにしてもよい。
【0034】
また、各信号のレベル(H電圧、L電圧)とその意味の対応は例示であり、適宜変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、モータ駆動装置の実装面積の低減が可能になるという効果を有し、モータ制御用の信号を出力するコントローラ部の異常時にモータを停止する機能を有したモータ駆動装置等として有用である。
【符号の説明】
【0036】
1 コントローラ部
3 モータドライブ回路
3a スイッチ回路
6 モータ
7 モータ駆動制御部
11 論理回路
12 ウォッチドッグタイマ(異常検出部)
100、200、300 モータ駆動装置
S1 モータ制御指令信号
S2 モータ駆動制御信号
S3 オフ指令信号
S4 スタンバイ信号
S5 異常検出信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータの回転位置を制御するモータ制御指令信号を、一定の時間間隔で出力するコントローラ部と、
スイッチ回路を有し、該スイッチ回路のオンオフで前記モータに供給する電力を制御するモータドライブ回路と、
前記モータ制御指令信号に基づいて、前記スイッチ回路のオンオフを切り換えるモータ駆動制御信号を出力するモータ駆動制御部と、
前記時間間隔よりも長い期間、前記モータ制御指令信号が出力されなかった場合に、前記スイッチ回路をオフにするためのオフ指令信号を出力する制御部と、
を備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
【請求項2】
請求項1のモータ駆動装置において、
前記モータドライブ回路をスタンバイ状態に制御するスタンバイ信号、又は前記オフ指令信号が入力された場合に、前記スイッチ回路をオフにする論理回路を備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
【請求項3】
請求項1のモータ駆動装置において、
前記コントローラ部に内蔵されて、該コントローラ部の異常を検出し、異常検出信号を出力する異常検出部と、
前記異常検出信号又は前記オフ指令信号が入力された場合に、前記スイッチ回路をオフにする論理回路を備えたことを特徴とするモータ駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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