ユニバーサル充電器および/またはパワーアダプター
【課題】様々な国において様々な種目の電子機器について使用するために構成を選択することができるユニバーサルパワーアダプターを提供する。
【解決手段】アダプター本体とピボット結合されるプラグ基部は、電気ソケットと接続するための導電性ピンと、これらに電気的に接続される対応する電気端子を有する。電気端子を保護し、これに対する偶発的な接触を避けるために、回転安全カバーが備えられている。このカバーは、カバーが回転された時に端子に対する接触を可能にする開口部を有する。本体は、本体が基部に対して回転可能に取り付けられた時にカバーと係合して、これを回転させるための突片を有する。電源コードが、本体から接合ソケットおよび着脱可能なアダプター先端部へと延びている。電圧を選択するための電圧切替えスイッチは、その下方に光源を備えた半透過性表示円盤を有していて、選択された出力電圧およびアダプターの動作状態を示す。
【解決手段】アダプター本体とピボット結合されるプラグ基部は、電気ソケットと接続するための導電性ピンと、これらに電気的に接続される対応する電気端子を有する。電気端子を保護し、これに対する偶発的な接触を避けるために、回転安全カバーが備えられている。このカバーは、カバーが回転された時に端子に対する接触を可能にする開口部を有する。本体は、本体が基部に対して回転可能に取り付けられた時にカバーと係合して、これを回転させるための突片を有する。電源コードが、本体から接合ソケットおよび着脱可能なアダプター先端部へと延びている。電圧を選択するための電圧切替えスイッチは、その下方に光源を備えた半透過性表示円盤を有していて、選択された出力電圧およびアダプターの動作状態を示す。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯用電子機器のための、一般電源使用の充電器および/またはパワーアダプターに関する。さらに詳細には、この発明は、様々な国で様々な機器について使用するために構成を選択することができるユニバーサル充電器および/またはパワーアダプターに関するが、これらに限定されるものではない。
【背景技術】
【0002】
本発明の出願人は、選択的なプラグ挿入方向を許容しない、一般電源用の電気ピン/ソケットパターンを有する、様々な国で使用される電気アダプターを既に提案した出願の所有者である。このアダプターは、以下の公開された文書に記述されており、その内容はこの参照によって開示に含まれるものとする。
【特許文献1】2005年9月13日付、米国特許第6,942,508号
【特許文献2】2004年7月14日付、欧州特許公報EP1437804A2
【特許文献3】2004年7月29日付、日本特許公報JP2004214206A2
【特許文献4】2004年8月付、中国特許公報CN1518169A
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般電源の壁コンセントおよび電気プラグのピン形状は、国によって異なる。携帯用電子機器を持って旅行する際には、その機器を動作させるために充電器および/またはパワーアダプターのための旅行者用アダプターを持っていかなければならないことが多い。これらは、大きくて邪魔な物であることがある。多くの人は現在、常に持ち歩く携帯用電子機器を1つ以上所有している。例えば、携帯電話、パーソナルメディアプレーヤー(MP3音楽プレーヤーなど)やラップトップコンピュータを所有している人もいるであろう。このような人たちが旅行する際には、複数の充電器やパワーアダプターも持っていかなければならず、これらは旅行者用アダプターよりもさらに大きく邪魔である。
【0004】
さらに、自宅では、自分の携帯用電子機器全てのための複数の充電器および/またはパワーアダプターを接続するための電源コンセントに限りがあるという問題もあるかもしれない。
【0005】
そこで、本発明は、上記の不都合の少なくとも1つを打開または大幅に改善すること、さらに一般的には、様々な国で様々な種目の電子機器とともに使用するために構成を選択することができる、改良されたユニバーサル充電器および/またはパワーアダプターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1は、選択的プラグ挿入方向を許容しない一般電源用の電気ピン/ソケットパターンを有する、様々な国で使用されるユニバーサルパワーアダプターであって、基部を具備していて、前記基部が、電源ソケットの開口部に挿入するために前記基部の一面から延在する導電性ピンと、前記基部の他面に設けられ、前記導電性ピンのそれぞれに対応し、これらと電気的に接続される電気端子と、前記電気端子を保護するために設けられた回転安全カバーであって、このカバーが回転された時に前記端子への接触を可能にするための開口部を有する回転安全カバーと、係合可能なピボット結合構成を有し、本体を具備していて、前記本体が、前記基部に対して本体を回転可能に取り付けるために前記基部の係合可能なピボット結合構成と協働する係合ピボット結合構成を有し、前記安全カバーを回転させるための回転構成と、本体と基部が前記のように取り付けられた時に前記基部の端子と係合するように構成された電気接点を有する、ユニバーサルパワーアダプターである。
【0007】
第2は、ユニバーサルパワーアダプターのための基部であって、前記ユニバーサルパワーアダプターは、電気接点と、本体を前記基部に対して回転可能に取り付けるための係合ピボット結合構成を有する本体を有していて、前記基部は、電源ソケットの開口部に挿入するために前記基部の一面から延在する導電性ピンと、前記基部の他面に設けられ、前記導電性ピンのそれぞれに対応し、これらと電気的に接続される電気端子と、前記電気端子を保護するために設けられた回転安全カバーであって、このカバーが回転された時に前記端子への接触を可能にするための開口部を有する回転安全カバーと、前記本体を前記基部に対して回転可能に取り付けるために前記本体の係合ピボット構成と協働することにより、本体と基部が前記のように取り付けられた時に前記基部の電気接点が前記本体の電気端子と係合するようにする係合可能なピボット結合構成を有する、ユニバーサルパワーアダプターのための基部である。
【0008】
第3は、電源システムと接続可能なアダプター本体と、前記本体から接合ソケットへ延びる電源コードと、前記コードの遠端部に着脱可能なアダプター先端部を具備する、様々な電気器具とともに使用されるユニバーサルパワーアダプターであって、前記接合ソケットは、前記電源コードの遠端部に取り付けられ、電源コードと対向する端部にピンソケットを有するコネクタ本体と、前記パワーアダプターに対して前記電源コード内の導線を介して電気的に接続される、前記ピンソケット内にある電気端子と、前記コネクタ本体上に回転可能に設けられ、内壁に差込み留め具部材を有する固定用カラーを具備し、前記着脱可能なアダプター先端部は、第1の端部に電気器具コネクタを有し、対向する端部に前記ピンソケットに挿入するためのピン端子を有していて、前記電気器具コネクタが前記ピン端子に電気的に接続されるアダプター本体と、前記固定用カラーを回転した時に前記差込み留め具部材と係合することができ、前記アダプター先端部を前記接合ソケットに着脱可能に取り付ける、前記アダプター本体上の固定用突片を具備する、ユニバーサルパワーアダプターである。
【0009】
第4は、選択的プラグ挿入方向を許容しない一般電源使用の電気ピン/ソケットパターンを有する、様々な国で使用されるユニバーサルパワーアダプターであって、基部を具備していて、前記基部が、電源ソケットの開口部に挿入するために前記基部の一面から延在する導電性ピンと、前記基部の他面に設けられ、前記導電性ピンのそれぞれに対応し、これらと電気的に接続される電気端子と、係合可能なピボット結合構成を有し、本体を具備していて、前記本体が、前記基部に対して本体を回転可能に取り付けるために前記基部の係合可能なピボット結合構成と協働する係合ピボット結合構成と、本体と基部が前記のように取り付けられた時に前記基部の端子と係合するように構成された電気端子を有し、前記基部内に設けられ、選択された電圧を見るための外部可視部を有する電圧切替えスイッチに接続された電力変換機器を具備し、前記可視部が、電圧マークをその上に有する半透過表示円盤と、前記円盤を背後から照らすようその円盤の下方に設けられた照明源を具備している、ユニバーサルパワーアダプターである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、添付した図面を参照しつつ、本発明を実施するための好ましい形態を一例として説明する。
【0011】
添付した図面には、様々な国で種々のタイプの携帯用電子機器とともに使用されるユニバーサル充電器およびパワーアダプターが概略的に示されている。このパワーアダプターは、様々な国の電源コンセントで使用される交換プラグ基部10を有している。パワーアダプターは、様々なタイプの電子機器に合う交換アダプター先端部を接続するため、出力コード21、61、62の遠端部に3つのアウトプット28、30を有している。2つのアウトプット28は、通常、コンピュータUSBポートから充電または電力供給されうる、携帯電話、PDA、手持ち式のコンピュータ、音声(MP3)プレーヤーなどの機器を充電または電力供給するための5.5V出力を有している。このような機器用の交換アダプター先端部は、アウトプット28と押し込み嵌合する。第3のアウトレットである接合ソケット30は、ラップトップコンピュータなどに電力供給/充電するための可変電圧出力を有している。アダプターは、接合ソケット30の電圧出力を選ぶために、選択可能な電圧設定を有している。他の交換アダプター先端部31は、ラップトップコンピュータなどとともに使用するために、接合ソケット30と接続する。
【0012】
図3および図4は、交換アダプター基部10を示している。このアダプター基部10は、通常、プラスチック材料の成型物として作られ、平板13を備えており、この平板13は、その一方の面から突出する2つまたは3つの突出金属導電性ピンを有している。アクティブピンおよびニュートラルピン11とアースピン12がある。図4のアダプター基部10は、オーストラレーシアレイアウトで構成されたピンを有していて、図3に描かれる他の基部10は、英国、米国、および欧州レイアウトを示している。ピン形状は、等しく任意の国のものとすることができるであろうことを認識すべきである。
【0013】
平板13の他面には、これと一体成型物として形成された平坦な支持面14が設けられている。支持面14の内側には、これと同心円状に、内部円形開口部7と外部円形レール15が設けられている。開口部とレールの間には、直径上で正対する一対の端子17を有する環状溝9が画定されている。一方の端子は、アクティブピンおよびニュートラルピン11のいずれかと電気的に接続され、他方の端子は、もう一方のピン11と接続される。アースピン12と接続される更なる端子があってもよいであろう。
外側レール15は、そこから延在する4つの差込み突片16を有している。各差込み突片16は、支持面14から離間していて、円周方向に延在する傾斜した上面を備えている。直径上で正対する差込み突片16の対は同じ大きさであるが、隣接する差込み突片16の対は異なる大きさである。
【0014】
図2は、基部10と差込み相互接続されるアダプター本体20を示している。本体20は、通常、幾つかのプラスチック成型部品から作られ、これらの部品は、ねじ留め、スナップ留め、あるいは超音波によって互いに溶接される。本体には、一般電源からの電気入力を、アウトレット28用の安定化した5.5VのDC出力および接合ソケット30用の可変出力に変換するための電力変換器モジュールが収容されている。本体は、そこからゴムグロメット22を介して延在している、変換器モジュールの出力に接続された出力電源コード21を有している。出力コードは、スプリッタ54において、アウトレット28および接合ソケット30への別々のコード61、62に分かれる。
【0015】
プラグ本体20は、アダプター基部10の支持リング14と係合するための平坦な円形支持リング27を有している。中央凹部25があり、その中には直径上で正対する一対の電気バネ接点26が設けられている。これらのバネ接点は、電気変換器モジュールの入力と電気的に接続されている。中央凹部25の周りには、4つの開口部19がある。直径上で正対する開口部19の対は同じ大きさであるが、隣接する対は異なる大きさである。この構成により、アダプター基部10の差込み突片16は、180度間隔の2つの可能な向きのみでプラグ本体20の開口部19内に入れ込まれることができる。各開口部19に沿って、支持リング27の下方には、突片受け溝29がある。アダプター基部10の差込み突片16は、プラグ本体20の開口部19内に入れ込まれることができ、基部10と本体20は、互いに対して回転されて受け溝29に基部突片16を係合させ、基部10を本体20に取り付ける。
【0016】
開口部19の1つに沿って位置し、その内部で突出しているのは、インターロック舌部24、およびこれと一体に形成された押し子23からなる固定装置である。ここで再び図4を参照すると、外側レール15は、直径上で正対する一対のインターロック凹部18を備えていて、基部10と本体20を差込み嵌合すると、その一方に舌部24がスナップ係合する。押し子23は、本体20の一部分で、その両側に一対の切開部を有していて、押し子23に対して指圧を掛けるとインターロック舌部24が下方向移動できるようにしている。このように指圧を掛けた時のみ、連結された基部10と本体20を分離することができる。
【0017】
使用時に、部品10と20が差込み嵌合によりスナップ係合されると、基部10の端子17が本体20の電気バネ接点26と係合して、ピン11、12と電気変換器モジュールとの間の電気的接触を形成する。この構成によれば、ユニバーサル充電器/パワーアダプターのピンレイアウトは、基部10を交換することによって、任意の国で使用されるよう変更することができる。
【0018】
接合プラグ基部10がアダプター本体20に接続されることなく壁のコンセントに挿入された場合に、接合プラグ基部の通電接点が露出するのを避けるために、接合プラグ10には、安全カバー構成1が備えられている。
【0019】
図5ないし図7は、安全カバー1を示している。安全カバー1は、基部10の環状溝9内に位置する成型環状形状体である。コネクタ留め具2は、カバー1を環状溝9内で回転可能に取り付けるように、基部10の開口部7内で係合する。安全カバー1は、直径上で正対する2つの開口部3を有していて、これらはカバー1が、ある回転合状態にある場合に基部10の端子17を露出させる。カバー1が回転運動すると、カバーは電気端子17を保護する。端子17を保護するための安全位置では、安全カバー1は、基部10が本体20と接続されることなく壁のコンセントに挿入された場合に、端子17との接触を防ぐ。基部10の溝9内にある弾性留め具4は、端子17を露出させるような何らかのカバー1の偶発的な回転を防止するために、カバー1の直径上で正対する2つの固定用開口部5の一方と係合する。
【0020】
本体20の凹部25内には、2つの安全解放突片6がある。使用時に、基部10が本体20の対応するコネクタ部分に位置合わせされると、安全解放突片6の一方が、安全カバー1の開口部5の一方を貫通して留め具4を押し下げる。基部10または本体20を、これら2つの構成要素を差込み嵌合するために他方に対して回転させると、突片6は、カバー1を回転させて、電気バネ接点26が開口部3を貫通して電気端子17に接触できるようにする。基部10と本体20の差込み嵌合を解放するために、逆方向に回転させることによって基部10を本体20から取り外すと、突片6は、カバー1を元の保護位置まで回転させて、端子17を覆う。基部10が本体20から離されると、固定用留め具4は、補助開口部5の一方と再び係合して、安全カバー1を適切な位置に固定する。
【0021】
電気アダプターの基部は、接合ソケットの開口部によって直接受けられるようなピンを備えて構成される必要のないことが想定されている。例えば、図21に示されているように、基部は、延長コード91がそこから延在し、その遠端部に、民間航空機で利用されている15Vの座席アウトレットに接続される標準的な機内用プラグ92がある、12/15V DC−110V AC電力変換器モジュール90を具備することもできるであろう。標準的な12V DC自動車用「シガレット・ライター」のアウトレットに接続できるよう機内用プラグを受けるために、自動車用アダプター93も備えられている。変換器モジュール90は、アダプター本体20と接続するために、図4に示される基部10とほぼ同一のピボット結合構成94を有している。このピボット結合構成94は、プラグ92、93がアダプター本体20と接続されることなくソケットに挿入された場合に、変換器モジュール90の通電接点の露出を避けるために安全カバー1を備えている。
【0022】
図9ないし16は、出力コード21、61の遠端部にある接合ソケット30と交換アダプター先端部31を示している。接合ソケット30は、コード端部に対して成型された円筒形コネクタ本体32を具備している。接合本体32の遠心端は、アダプター先端部31の電気ピン34を受けるためのピンソケット33を有している。ピンソケット33内には、コード21、61内の導線を介してアダプターモジュールの可変電圧出力に接続される電気端子35、36がある。電気端子は、ピン34を公知の方法で係合するための弾性変形可能な金属接点である。ピンソケット33に隣接してコネクタ本体32の遠心端から延在しているのは配向ピン52で、これはアダプターモジュール内で如何なる電気的接触も確立しない。本体32の上部には、ピンソケット33を取り囲むように接合カラー37があり、ピン34がピンソケット33に挿入されるとアダプター先端部31の下面38と接合する。
【0023】
固定用カラー41は、コネクタ本体32の周りに回転自在に設けられ、その内壁42にL字型差込み留め具40を有している。固定用カラー41は、円周方向保持タブ50を有していて、固定用カラー41を適切な位置に配置・保持するために、コネクタ本体32の保持リング51を越えて、その下方で係止することができる。固定用カラー41の上部リングは、指示マーク43、44およびカラーを固定する方向を示す矢印45を有している。
【0024】
アダプター先端部31は、通常、プラスチック材料による成型物で作られ、コネクタ幹部55と、電子機器の電力インレットと接続するためのプラグ上部57を備えた角度アダプターヘッド56を有している。交換アダプター先端部31が異なれば、プラグ上部57も異なるであろう。使用者は、種々のタイプの携帯用電子機器に接続するために、様々なプラグ上部57構成を備えた多様なアダプター先端部31を利用することができるであろう。使用者は、自分の特定の装置に適したアダプター先端部を選び、そのアダプター先端部を接合ソケット30に接続すればよい。アダプター先端部31の構造において重要なのは、接合ソケット30と接合するためのコネクタ幹部55の構成である。コネクタ幹部55は、その壁面から端部38に隣接して半径方向に延在する、直径上で正対する一対の固定用突片39を有していて、端部38は、そこから延在する電気ピン34を有している。アダプター先端部31の下面38は、配向ソケット53も有していて、その中に接合ソケット30の配向ピン52が配置されて、ピンソケット33内において端子ピン34が正しい方向で挿入されることを確実にする。
【0025】
アダプター先端部31が接合ソケット30と係合されると、固定用カラー41を回して、差込み留め具40をアダプター先端部の固定用突片39と係合させることができる。固定用カラー41が固定位置まで回されると、コネクタ本体32の側壁の表示46が表示43、44の1つと一直線上に並び、これはまた、L字型差込みタブ40のへりが固定用突片39の縁と係合して、カラー41のそれ以上の回転が阻止されることによっても知らされる。
【0026】
アダプター先端部31が接合ソケット30と係合していない状態では、固定用カラー41は、任意の方向に連続して回転することができるであろう。このために、固定用カラー41の位置がずれているとアダプター先端部31を接合ソケット30に挿入するのが厄介になるかもしれない。これを打開するために、両端の離間した半円周帯状部47が、コネクタ本体32の窪んだ部分の周りに設けられている。固定用カラー41の内壁42は、長手方向突起48を有していて、これが帯状部47の離間した両端の間の空間49に位置する。この突起48は、帯状部47の両端と両方向で係合して固定用カラー41の回転運動を90度に制限するので、使用者は、アダプター先端部31の係合状態にかかわらず、固定用カラー41を固定位置または非固定位置に容易に回すことができる。
【0027】
図17は、方向アダプター58を示している。アダプター先端部の向きを変える必要が生じた場合、接合ソケット30とアダプター先端部31の間に方向アダプター58が用いられる。方向アダプター58は、雄端および雌端を備えた本体を有している。雄端59は、コネクタ本体32と係合するための、第1の方向の位置合わせに対応したピン配置および配向ソケットを有している。雌端60は、アダプター先端部のピン34を受けるためのピンソケットと、アダプター先端部31を、180度の向きで接続することによりアダプター先端部の向きを逆にできるようにするための、別の方向構成で配置された配向ピンを有している。
【0028】
図18ないし20は、電圧セレクター80を示している。アダプター本体20の裏面には、外部に露出した電圧セレクター機構80があり、これは電圧セレクターキー70によって操作される。このキーは、ハンドル71と、セレクター80の角筒状スロットに嵌合する矩形軸72を有している。ここで図2を再び参照すると、使用されていない時には、キー70は本体20の前面にあるキーブロック73に収容される。キーブロック73は、本体外筐と一体に成型され、キー軸72が摩擦係合する穴74を備えている。
【0029】
アダプター本体内部にある、接合ソケット30の出力用の電圧セレクター機構が、図20に示されている。これは、アダプター出力電圧を公知の方法で選択するために、変換器モジュールに接続されている公知のタイプの調節可能切替えスイッチ81を具備している。切替えスイッチ81は、そこから延びる回転切替えシャフト82を有していて、これに切替えスイッチ装置83が接続されている。切替えスイッチ装置83の外部に露出した部分は、回転切替えスイッチを外側筐体の開口部90内に配置するための仕上げブシュ84と、電圧セレクター80を回転させるためにキー軸72が内部に挿入される中央配置切替えスイッチ用スロット85を備えている。円盤状の半透明電圧表示ダイアル86がスイッチ装置83の周りに設けられていて、外側筐体の半円形開口部91内にある半円形の透明な窓ガラス87から使用者が確認できるようになっている。
【0030】
タブ88が回転スイッチ83から突出していて、最小選択可能出力電圧から最大選択可能出力電圧へ、またはその逆の瞬時の電圧急速変化を引き起こすであろう切替えスイッチの連続的な360度回転を防止するために、筐体の当て89に係合可能とされている。タブ88と当て89により、使用者は、最小電圧設定から最大電圧設定、またはその逆へ推移する時は中間電圧を経て切替えスイッチを回す必要がある。
【0031】
操作表示LED92が、窓ガラス87と一直線上でかつ半透明表示ダイアル86の下方に配置されている。操作LED92は、装置の使用者に対して以下の方法で操作表示を提供する。アダプタープラグが供給電源に接続されると、LED92は継続的に点灯して、装置の正常動作を表す。パワーアダプターが正常に動作していれば、LEDは連続的に点灯している。パワーアダプターの出力が過負荷になると、表示LEDは規則的に点滅し、出力が短絡していれば、表示LEDは消える。LED表示器92が電圧表示ダイアル86の下方にあることの利点は、余分な照明LEDの必要なしに、使用者が簡単に出力電圧設定を参照できるようLEDがダイアルを照らすことである。これにより、装置の効率が向上するとともに部品数が減少する。
【0032】
当業者にとって自明な修正および改変が、本発明の範囲を超えるものと考えられないことを理解しなければならない。
【0033】
本発明は、上述の実施の形態に限定されない。実施の形態の各構成は、これらを適宜組み合わせたり、省略し、図示しない他の構成と組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本実施の形態によるユニバーサルパワーアダプターの概略図である。
【図2】パワーアダプターの本体の概略図である。
【図3】パワーアダプターの様々な基部の概略図である。
【図4】パワーアダプターの様々な基部の一概略図である。
【図5】基部の安全カバーの上面図である。
【図6】基部の安全カバーの底面図である。
【図7】安全カバーを装着した状態の基部の概略図である。
【図8】本体のコネクタ部分を隠すためのカバーの概略図である。
【図9】パワーアダプターの接合ソケットおよび交換アダプター先端部の概略図である。
【図10】パワーアダプターの接合ソケットおよび交換アダプター先端部の概略図である。
【図11】パワーアダプターの接合ソケットおよび交換アダプター先端部の概略図である。
【図12】接合ソケットおよびアダプター先端部の概略垂直断面図である。
【図13】接合ソケットおよびアダプター先端部の概略垂直断面図である。
【図14】接合ソケットの概略水平断面図である。
【図15】接合ソケットの上部の概略図である。
【図16】アダプター先端部の底部の概略図である。
【図17】方向アダプターを備えた接合ソケット・アダプター先端部の概略図である。
【図18】本体背面の概略図であって、電圧セレクターおよびキーを示している。
【図19】本体の概略分解図である。
【図20】電圧セレクターを示す図である。
【図21】延長コードがそこから延在していて、その遠端部に機内用プラグおよび/または自動車用プラグを備えた別の基部を示している。
【符号の説明】
【0035】
10・・・アダプター基部、11・・・ニュートラルピン、12・・・アースピン、13・・・平板、14・・・支持面、15・・・外部円形レール、16・・・差込み突片、17・・・端子、18・・・インターロック凹部、19・・・開口部、20・・・プラグ本体、21,61,62・・・出力コード、22・・・ゴムグロメット、23・・・押し子、24・・・インターロック舌部、25・・・凹部、26・・・電気バネ接点、27・・・支持リング、28・・・アウトプット、29・・・突片受け溝、30・・・接合ソケット、31・・・交換アダプター先端部
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯用電子機器のための、一般電源使用の充電器および/またはパワーアダプターに関する。さらに詳細には、この発明は、様々な国で様々な機器について使用するために構成を選択することができるユニバーサル充電器および/またはパワーアダプターに関するが、これらに限定されるものではない。
【背景技術】
【0002】
本発明の出願人は、選択的なプラグ挿入方向を許容しない、一般電源用の電気ピン/ソケットパターンを有する、様々な国で使用される電気アダプターを既に提案した出願の所有者である。このアダプターは、以下の公開された文書に記述されており、その内容はこの参照によって開示に含まれるものとする。
【特許文献1】2005年9月13日付、米国特許第6,942,508号
【特許文献2】2004年7月14日付、欧州特許公報EP1437804A2
【特許文献3】2004年7月29日付、日本特許公報JP2004214206A2
【特許文献4】2004年8月付、中国特許公報CN1518169A
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般電源の壁コンセントおよび電気プラグのピン形状は、国によって異なる。携帯用電子機器を持って旅行する際には、その機器を動作させるために充電器および/またはパワーアダプターのための旅行者用アダプターを持っていかなければならないことが多い。これらは、大きくて邪魔な物であることがある。多くの人は現在、常に持ち歩く携帯用電子機器を1つ以上所有している。例えば、携帯電話、パーソナルメディアプレーヤー(MP3音楽プレーヤーなど)やラップトップコンピュータを所有している人もいるであろう。このような人たちが旅行する際には、複数の充電器やパワーアダプターも持っていかなければならず、これらは旅行者用アダプターよりもさらに大きく邪魔である。
【0004】
さらに、自宅では、自分の携帯用電子機器全てのための複数の充電器および/またはパワーアダプターを接続するための電源コンセントに限りがあるという問題もあるかもしれない。
【0005】
そこで、本発明は、上記の不都合の少なくとも1つを打開または大幅に改善すること、さらに一般的には、様々な国で様々な種目の電子機器とともに使用するために構成を選択することができる、改良されたユニバーサル充電器および/またはパワーアダプターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1は、選択的プラグ挿入方向を許容しない一般電源用の電気ピン/ソケットパターンを有する、様々な国で使用されるユニバーサルパワーアダプターであって、基部を具備していて、前記基部が、電源ソケットの開口部に挿入するために前記基部の一面から延在する導電性ピンと、前記基部の他面に設けられ、前記導電性ピンのそれぞれに対応し、これらと電気的に接続される電気端子と、前記電気端子を保護するために設けられた回転安全カバーであって、このカバーが回転された時に前記端子への接触を可能にするための開口部を有する回転安全カバーと、係合可能なピボット結合構成を有し、本体を具備していて、前記本体が、前記基部に対して本体を回転可能に取り付けるために前記基部の係合可能なピボット結合構成と協働する係合ピボット結合構成を有し、前記安全カバーを回転させるための回転構成と、本体と基部が前記のように取り付けられた時に前記基部の端子と係合するように構成された電気接点を有する、ユニバーサルパワーアダプターである。
【0007】
第2は、ユニバーサルパワーアダプターのための基部であって、前記ユニバーサルパワーアダプターは、電気接点と、本体を前記基部に対して回転可能に取り付けるための係合ピボット結合構成を有する本体を有していて、前記基部は、電源ソケットの開口部に挿入するために前記基部の一面から延在する導電性ピンと、前記基部の他面に設けられ、前記導電性ピンのそれぞれに対応し、これらと電気的に接続される電気端子と、前記電気端子を保護するために設けられた回転安全カバーであって、このカバーが回転された時に前記端子への接触を可能にするための開口部を有する回転安全カバーと、前記本体を前記基部に対して回転可能に取り付けるために前記本体の係合ピボット構成と協働することにより、本体と基部が前記のように取り付けられた時に前記基部の電気接点が前記本体の電気端子と係合するようにする係合可能なピボット結合構成を有する、ユニバーサルパワーアダプターのための基部である。
【0008】
第3は、電源システムと接続可能なアダプター本体と、前記本体から接合ソケットへ延びる電源コードと、前記コードの遠端部に着脱可能なアダプター先端部を具備する、様々な電気器具とともに使用されるユニバーサルパワーアダプターであって、前記接合ソケットは、前記電源コードの遠端部に取り付けられ、電源コードと対向する端部にピンソケットを有するコネクタ本体と、前記パワーアダプターに対して前記電源コード内の導線を介して電気的に接続される、前記ピンソケット内にある電気端子と、前記コネクタ本体上に回転可能に設けられ、内壁に差込み留め具部材を有する固定用カラーを具備し、前記着脱可能なアダプター先端部は、第1の端部に電気器具コネクタを有し、対向する端部に前記ピンソケットに挿入するためのピン端子を有していて、前記電気器具コネクタが前記ピン端子に電気的に接続されるアダプター本体と、前記固定用カラーを回転した時に前記差込み留め具部材と係合することができ、前記アダプター先端部を前記接合ソケットに着脱可能に取り付ける、前記アダプター本体上の固定用突片を具備する、ユニバーサルパワーアダプターである。
【0009】
第4は、選択的プラグ挿入方向を許容しない一般電源使用の電気ピン/ソケットパターンを有する、様々な国で使用されるユニバーサルパワーアダプターであって、基部を具備していて、前記基部が、電源ソケットの開口部に挿入するために前記基部の一面から延在する導電性ピンと、前記基部の他面に設けられ、前記導電性ピンのそれぞれに対応し、これらと電気的に接続される電気端子と、係合可能なピボット結合構成を有し、本体を具備していて、前記本体が、前記基部に対して本体を回転可能に取り付けるために前記基部の係合可能なピボット結合構成と協働する係合ピボット結合構成と、本体と基部が前記のように取り付けられた時に前記基部の端子と係合するように構成された電気端子を有し、前記基部内に設けられ、選択された電圧を見るための外部可視部を有する電圧切替えスイッチに接続された電力変換機器を具備し、前記可視部が、電圧マークをその上に有する半透過表示円盤と、前記円盤を背後から照らすようその円盤の下方に設けられた照明源を具備している、ユニバーサルパワーアダプターである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、添付した図面を参照しつつ、本発明を実施するための好ましい形態を一例として説明する。
【0011】
添付した図面には、様々な国で種々のタイプの携帯用電子機器とともに使用されるユニバーサル充電器およびパワーアダプターが概略的に示されている。このパワーアダプターは、様々な国の電源コンセントで使用される交換プラグ基部10を有している。パワーアダプターは、様々なタイプの電子機器に合う交換アダプター先端部を接続するため、出力コード21、61、62の遠端部に3つのアウトプット28、30を有している。2つのアウトプット28は、通常、コンピュータUSBポートから充電または電力供給されうる、携帯電話、PDA、手持ち式のコンピュータ、音声(MP3)プレーヤーなどの機器を充電または電力供給するための5.5V出力を有している。このような機器用の交換アダプター先端部は、アウトプット28と押し込み嵌合する。第3のアウトレットである接合ソケット30は、ラップトップコンピュータなどに電力供給/充電するための可変電圧出力を有している。アダプターは、接合ソケット30の電圧出力を選ぶために、選択可能な電圧設定を有している。他の交換アダプター先端部31は、ラップトップコンピュータなどとともに使用するために、接合ソケット30と接続する。
【0012】
図3および図4は、交換アダプター基部10を示している。このアダプター基部10は、通常、プラスチック材料の成型物として作られ、平板13を備えており、この平板13は、その一方の面から突出する2つまたは3つの突出金属導電性ピンを有している。アクティブピンおよびニュートラルピン11とアースピン12がある。図4のアダプター基部10は、オーストラレーシアレイアウトで構成されたピンを有していて、図3に描かれる他の基部10は、英国、米国、および欧州レイアウトを示している。ピン形状は、等しく任意の国のものとすることができるであろうことを認識すべきである。
【0013】
平板13の他面には、これと一体成型物として形成された平坦な支持面14が設けられている。支持面14の内側には、これと同心円状に、内部円形開口部7と外部円形レール15が設けられている。開口部とレールの間には、直径上で正対する一対の端子17を有する環状溝9が画定されている。一方の端子は、アクティブピンおよびニュートラルピン11のいずれかと電気的に接続され、他方の端子は、もう一方のピン11と接続される。アースピン12と接続される更なる端子があってもよいであろう。
外側レール15は、そこから延在する4つの差込み突片16を有している。各差込み突片16は、支持面14から離間していて、円周方向に延在する傾斜した上面を備えている。直径上で正対する差込み突片16の対は同じ大きさであるが、隣接する差込み突片16の対は異なる大きさである。
【0014】
図2は、基部10と差込み相互接続されるアダプター本体20を示している。本体20は、通常、幾つかのプラスチック成型部品から作られ、これらの部品は、ねじ留め、スナップ留め、あるいは超音波によって互いに溶接される。本体には、一般電源からの電気入力を、アウトレット28用の安定化した5.5VのDC出力および接合ソケット30用の可変出力に変換するための電力変換器モジュールが収容されている。本体は、そこからゴムグロメット22を介して延在している、変換器モジュールの出力に接続された出力電源コード21を有している。出力コードは、スプリッタ54において、アウトレット28および接合ソケット30への別々のコード61、62に分かれる。
【0015】
プラグ本体20は、アダプター基部10の支持リング14と係合するための平坦な円形支持リング27を有している。中央凹部25があり、その中には直径上で正対する一対の電気バネ接点26が設けられている。これらのバネ接点は、電気変換器モジュールの入力と電気的に接続されている。中央凹部25の周りには、4つの開口部19がある。直径上で正対する開口部19の対は同じ大きさであるが、隣接する対は異なる大きさである。この構成により、アダプター基部10の差込み突片16は、180度間隔の2つの可能な向きのみでプラグ本体20の開口部19内に入れ込まれることができる。各開口部19に沿って、支持リング27の下方には、突片受け溝29がある。アダプター基部10の差込み突片16は、プラグ本体20の開口部19内に入れ込まれることができ、基部10と本体20は、互いに対して回転されて受け溝29に基部突片16を係合させ、基部10を本体20に取り付ける。
【0016】
開口部19の1つに沿って位置し、その内部で突出しているのは、インターロック舌部24、およびこれと一体に形成された押し子23からなる固定装置である。ここで再び図4を参照すると、外側レール15は、直径上で正対する一対のインターロック凹部18を備えていて、基部10と本体20を差込み嵌合すると、その一方に舌部24がスナップ係合する。押し子23は、本体20の一部分で、その両側に一対の切開部を有していて、押し子23に対して指圧を掛けるとインターロック舌部24が下方向移動できるようにしている。このように指圧を掛けた時のみ、連結された基部10と本体20を分離することができる。
【0017】
使用時に、部品10と20が差込み嵌合によりスナップ係合されると、基部10の端子17が本体20の電気バネ接点26と係合して、ピン11、12と電気変換器モジュールとの間の電気的接触を形成する。この構成によれば、ユニバーサル充電器/パワーアダプターのピンレイアウトは、基部10を交換することによって、任意の国で使用されるよう変更することができる。
【0018】
接合プラグ基部10がアダプター本体20に接続されることなく壁のコンセントに挿入された場合に、接合プラグ基部の通電接点が露出するのを避けるために、接合プラグ10には、安全カバー構成1が備えられている。
【0019】
図5ないし図7は、安全カバー1を示している。安全カバー1は、基部10の環状溝9内に位置する成型環状形状体である。コネクタ留め具2は、カバー1を環状溝9内で回転可能に取り付けるように、基部10の開口部7内で係合する。安全カバー1は、直径上で正対する2つの開口部3を有していて、これらはカバー1が、ある回転合状態にある場合に基部10の端子17を露出させる。カバー1が回転運動すると、カバーは電気端子17を保護する。端子17を保護するための安全位置では、安全カバー1は、基部10が本体20と接続されることなく壁のコンセントに挿入された場合に、端子17との接触を防ぐ。基部10の溝9内にある弾性留め具4は、端子17を露出させるような何らかのカバー1の偶発的な回転を防止するために、カバー1の直径上で正対する2つの固定用開口部5の一方と係合する。
【0020】
本体20の凹部25内には、2つの安全解放突片6がある。使用時に、基部10が本体20の対応するコネクタ部分に位置合わせされると、安全解放突片6の一方が、安全カバー1の開口部5の一方を貫通して留め具4を押し下げる。基部10または本体20を、これら2つの構成要素を差込み嵌合するために他方に対して回転させると、突片6は、カバー1を回転させて、電気バネ接点26が開口部3を貫通して電気端子17に接触できるようにする。基部10と本体20の差込み嵌合を解放するために、逆方向に回転させることによって基部10を本体20から取り外すと、突片6は、カバー1を元の保護位置まで回転させて、端子17を覆う。基部10が本体20から離されると、固定用留め具4は、補助開口部5の一方と再び係合して、安全カバー1を適切な位置に固定する。
【0021】
電気アダプターの基部は、接合ソケットの開口部によって直接受けられるようなピンを備えて構成される必要のないことが想定されている。例えば、図21に示されているように、基部は、延長コード91がそこから延在し、その遠端部に、民間航空機で利用されている15Vの座席アウトレットに接続される標準的な機内用プラグ92がある、12/15V DC−110V AC電力変換器モジュール90を具備することもできるであろう。標準的な12V DC自動車用「シガレット・ライター」のアウトレットに接続できるよう機内用プラグを受けるために、自動車用アダプター93も備えられている。変換器モジュール90は、アダプター本体20と接続するために、図4に示される基部10とほぼ同一のピボット結合構成94を有している。このピボット結合構成94は、プラグ92、93がアダプター本体20と接続されることなくソケットに挿入された場合に、変換器モジュール90の通電接点の露出を避けるために安全カバー1を備えている。
【0022】
図9ないし16は、出力コード21、61の遠端部にある接合ソケット30と交換アダプター先端部31を示している。接合ソケット30は、コード端部に対して成型された円筒形コネクタ本体32を具備している。接合本体32の遠心端は、アダプター先端部31の電気ピン34を受けるためのピンソケット33を有している。ピンソケット33内には、コード21、61内の導線を介してアダプターモジュールの可変電圧出力に接続される電気端子35、36がある。電気端子は、ピン34を公知の方法で係合するための弾性変形可能な金属接点である。ピンソケット33に隣接してコネクタ本体32の遠心端から延在しているのは配向ピン52で、これはアダプターモジュール内で如何なる電気的接触も確立しない。本体32の上部には、ピンソケット33を取り囲むように接合カラー37があり、ピン34がピンソケット33に挿入されるとアダプター先端部31の下面38と接合する。
【0023】
固定用カラー41は、コネクタ本体32の周りに回転自在に設けられ、その内壁42にL字型差込み留め具40を有している。固定用カラー41は、円周方向保持タブ50を有していて、固定用カラー41を適切な位置に配置・保持するために、コネクタ本体32の保持リング51を越えて、その下方で係止することができる。固定用カラー41の上部リングは、指示マーク43、44およびカラーを固定する方向を示す矢印45を有している。
【0024】
アダプター先端部31は、通常、プラスチック材料による成型物で作られ、コネクタ幹部55と、電子機器の電力インレットと接続するためのプラグ上部57を備えた角度アダプターヘッド56を有している。交換アダプター先端部31が異なれば、プラグ上部57も異なるであろう。使用者は、種々のタイプの携帯用電子機器に接続するために、様々なプラグ上部57構成を備えた多様なアダプター先端部31を利用することができるであろう。使用者は、自分の特定の装置に適したアダプター先端部を選び、そのアダプター先端部を接合ソケット30に接続すればよい。アダプター先端部31の構造において重要なのは、接合ソケット30と接合するためのコネクタ幹部55の構成である。コネクタ幹部55は、その壁面から端部38に隣接して半径方向に延在する、直径上で正対する一対の固定用突片39を有していて、端部38は、そこから延在する電気ピン34を有している。アダプター先端部31の下面38は、配向ソケット53も有していて、その中に接合ソケット30の配向ピン52が配置されて、ピンソケット33内において端子ピン34が正しい方向で挿入されることを確実にする。
【0025】
アダプター先端部31が接合ソケット30と係合されると、固定用カラー41を回して、差込み留め具40をアダプター先端部の固定用突片39と係合させることができる。固定用カラー41が固定位置まで回されると、コネクタ本体32の側壁の表示46が表示43、44の1つと一直線上に並び、これはまた、L字型差込みタブ40のへりが固定用突片39の縁と係合して、カラー41のそれ以上の回転が阻止されることによっても知らされる。
【0026】
アダプター先端部31が接合ソケット30と係合していない状態では、固定用カラー41は、任意の方向に連続して回転することができるであろう。このために、固定用カラー41の位置がずれているとアダプター先端部31を接合ソケット30に挿入するのが厄介になるかもしれない。これを打開するために、両端の離間した半円周帯状部47が、コネクタ本体32の窪んだ部分の周りに設けられている。固定用カラー41の内壁42は、長手方向突起48を有していて、これが帯状部47の離間した両端の間の空間49に位置する。この突起48は、帯状部47の両端と両方向で係合して固定用カラー41の回転運動を90度に制限するので、使用者は、アダプター先端部31の係合状態にかかわらず、固定用カラー41を固定位置または非固定位置に容易に回すことができる。
【0027】
図17は、方向アダプター58を示している。アダプター先端部の向きを変える必要が生じた場合、接合ソケット30とアダプター先端部31の間に方向アダプター58が用いられる。方向アダプター58は、雄端および雌端を備えた本体を有している。雄端59は、コネクタ本体32と係合するための、第1の方向の位置合わせに対応したピン配置および配向ソケットを有している。雌端60は、アダプター先端部のピン34を受けるためのピンソケットと、アダプター先端部31を、180度の向きで接続することによりアダプター先端部の向きを逆にできるようにするための、別の方向構成で配置された配向ピンを有している。
【0028】
図18ないし20は、電圧セレクター80を示している。アダプター本体20の裏面には、外部に露出した電圧セレクター機構80があり、これは電圧セレクターキー70によって操作される。このキーは、ハンドル71と、セレクター80の角筒状スロットに嵌合する矩形軸72を有している。ここで図2を再び参照すると、使用されていない時には、キー70は本体20の前面にあるキーブロック73に収容される。キーブロック73は、本体外筐と一体に成型され、キー軸72が摩擦係合する穴74を備えている。
【0029】
アダプター本体内部にある、接合ソケット30の出力用の電圧セレクター機構が、図20に示されている。これは、アダプター出力電圧を公知の方法で選択するために、変換器モジュールに接続されている公知のタイプの調節可能切替えスイッチ81を具備している。切替えスイッチ81は、そこから延びる回転切替えシャフト82を有していて、これに切替えスイッチ装置83が接続されている。切替えスイッチ装置83の外部に露出した部分は、回転切替えスイッチを外側筐体の開口部90内に配置するための仕上げブシュ84と、電圧セレクター80を回転させるためにキー軸72が内部に挿入される中央配置切替えスイッチ用スロット85を備えている。円盤状の半透明電圧表示ダイアル86がスイッチ装置83の周りに設けられていて、外側筐体の半円形開口部91内にある半円形の透明な窓ガラス87から使用者が確認できるようになっている。
【0030】
タブ88が回転スイッチ83から突出していて、最小選択可能出力電圧から最大選択可能出力電圧へ、またはその逆の瞬時の電圧急速変化を引き起こすであろう切替えスイッチの連続的な360度回転を防止するために、筐体の当て89に係合可能とされている。タブ88と当て89により、使用者は、最小電圧設定から最大電圧設定、またはその逆へ推移する時は中間電圧を経て切替えスイッチを回す必要がある。
【0031】
操作表示LED92が、窓ガラス87と一直線上でかつ半透明表示ダイアル86の下方に配置されている。操作LED92は、装置の使用者に対して以下の方法で操作表示を提供する。アダプタープラグが供給電源に接続されると、LED92は継続的に点灯して、装置の正常動作を表す。パワーアダプターが正常に動作していれば、LEDは連続的に点灯している。パワーアダプターの出力が過負荷になると、表示LEDは規則的に点滅し、出力が短絡していれば、表示LEDは消える。LED表示器92が電圧表示ダイアル86の下方にあることの利点は、余分な照明LEDの必要なしに、使用者が簡単に出力電圧設定を参照できるようLEDがダイアルを照らすことである。これにより、装置の効率が向上するとともに部品数が減少する。
【0032】
当業者にとって自明な修正および改変が、本発明の範囲を超えるものと考えられないことを理解しなければならない。
【0033】
本発明は、上述の実施の形態に限定されない。実施の形態の各構成は、これらを適宜組み合わせたり、省略し、図示しない他の構成と組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本実施の形態によるユニバーサルパワーアダプターの概略図である。
【図2】パワーアダプターの本体の概略図である。
【図3】パワーアダプターの様々な基部の概略図である。
【図4】パワーアダプターの様々な基部の一概略図である。
【図5】基部の安全カバーの上面図である。
【図6】基部の安全カバーの底面図である。
【図7】安全カバーを装着した状態の基部の概略図である。
【図8】本体のコネクタ部分を隠すためのカバーの概略図である。
【図9】パワーアダプターの接合ソケットおよび交換アダプター先端部の概略図である。
【図10】パワーアダプターの接合ソケットおよび交換アダプター先端部の概略図である。
【図11】パワーアダプターの接合ソケットおよび交換アダプター先端部の概略図である。
【図12】接合ソケットおよびアダプター先端部の概略垂直断面図である。
【図13】接合ソケットおよびアダプター先端部の概略垂直断面図である。
【図14】接合ソケットの概略水平断面図である。
【図15】接合ソケットの上部の概略図である。
【図16】アダプター先端部の底部の概略図である。
【図17】方向アダプターを備えた接合ソケット・アダプター先端部の概略図である。
【図18】本体背面の概略図であって、電圧セレクターおよびキーを示している。
【図19】本体の概略分解図である。
【図20】電圧セレクターを示す図である。
【図21】延長コードがそこから延在していて、その遠端部に機内用プラグおよび/または自動車用プラグを備えた別の基部を示している。
【符号の説明】
【0035】
10・・・アダプター基部、11・・・ニュートラルピン、12・・・アースピン、13・・・平板、14・・・支持面、15・・・外部円形レール、16・・・差込み突片、17・・・端子、18・・・インターロック凹部、19・・・開口部、20・・・プラグ本体、21,61,62・・・出力コード、22・・・ゴムグロメット、23・・・押し子、24・・・インターロック舌部、25・・・凹部、26・・・電気バネ接点、27・・・支持リング、28・・・アウトプット、29・・・突片受け溝、30・・・接合ソケット、31・・・交換アダプター先端部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
選択的プラグ挿入方向を許容しない一般電源用の電源コンセントピン/ソケットパターンを有する、様々な国で使用されるユニバーサルパワーアダプターであって、
基部を具備していて、前記基部が、電源ソケットと接続するための導電性ピンと、前記導電性ピンのそれぞれに対応し、これらと電気的に接続される電気端子と、前記電気端子を保護するために設けられた回転安全カバーであって、このカバーが回転された時に前記端子への接触を可能にするための開口部を有する回転安全カバーと、係合可能なピボット結合構成を有し、
本体を具備していて、前記本体が、前記基部に対して本体を回転可能に取り付けるために前記基部の係合可能なピボット結合構成と協働する係合ピボット結合構成を有し、前記安全カバーを回転させるための回転構成と、本体と基部が前記のように取り付けられた時に前記基部の端子と係合するように構成された電気接点を有する、
ユニバーサルパワーアダプター。
【請求項2】
前記導電性ピンは、電源ソケットの開口部に挿入するために前記基部の一面から延在しており、前記電気端子は、前記基部の他面に設けられていることを特徴とする、請求項1記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項3】
前記基部は、そこから延在する電源コードを有し、その遠端部には、電源ソケットと接続するための導電性ピンを有するプラグが設けられ、前記電気端子は、前記電源コードの個々の導線を介して前記導電性ピンのそれぞれと電気的に接続されることを特徴とする、請求項1記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項4】
前記基部は、前記導電性ピンへの直流電源を前記電気端子における交流電源に変換するための変換器をさらに備えることを特徴とする、請求項3記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項5】
前記プラグは、航空機や自動車用の電源について使用されるタイプのものであることを特徴とする、請求項3記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項6】
前記回転構成は、前記安全カバーと係合して、本体が基部に対して回転可能に取り付けられた時にそのカバーを回転させるための突片を備えていることを特徴とする、請求項1記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項7】
前記安全カバーは、前記本体が前記基部に対して回転可能に取り付けられていない時に安全カバーが不用意に回転するのを防ぐための固定装置を備えていることを特徴とする、請求項1記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項8】
前記固定装置は、前記カバーにおける開口部と、カバーの回転運動を防止するよう前記開口部内に位置する、前記基部上の弾性変形可能なタブからなることを特徴とする、請求項7記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項9】
前記回転構成は、前記本体を前記基部に取り付けるために基部と本体が嵌め合わされた時に前記安全カバーの開口部に挿入される突片を備えているので、前記本体が前記基部に対して回転可能に取り付けられると、この突片が前記タブを移動させ、前記安全カバーと係合して、安全カバーを回転させることを特徴とする、請求項8記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項10】
前記本体の電気接点を隠すための着脱可能カバーをさらに備え、前記着脱可能カバーは、前記本体と回転可能に接続するための係合可能ピボット結合構成と、電池式携帯電灯を備えている、請求項1記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項11】
ユニバーサルパワーアダプターのための基部であって、前記ユニバーサルパワーアダプターは、電気接点と、本体を前記基部に対して回転可能に取り付けるための係合ピボット結合構成を有する本体を有していて、
前記基部は、
電源ソケットの開口部に挿入するために前記基部の一面から延在する導電性ピンと、
前記基部の対向する他面に設けられ、前記導電性ピンのそれぞれに対応し、これらと電気的に接続される電気端子と、
前記電気端子を保護するために設けられた回転安全カバーであって、このカバーが回転された時に前記端子への接触を可能にするための開口部を有する回転安全カバーと、
前記本体を前記基部に対して回転可能に取り付けるために前記本体の係合ピボット結合構成と協働することにより、本体と基部が前記のように取り付けられた時に前記基部の電気接点が前記本体の電気端子と係合するようにする係合可能なピボット結合構成を有する、
ユニバーサルパワーアダプターのための基部。
【請求項12】
前記安全カバーは、前記本体が前記基部に対して回転可能に取り付けられていない時に安全カバーが不用意に回転するのを防ぐための固定装置を備えていることを特徴とする、請求項11記載の基部。
【請求項13】
前記固定装置は、前記カバーにおける開口部と、前記カバーの回転運動を防止するよう前記開口部内に位置する、前記基部上の弾性変形可能なタブからなることを特徴とする、請求項12記載の基部。
【請求項14】
電源システムと接続可能なアダプター本体と、前記本体から接合ソケットへ延びる電源コードと、前記コードの遠端部に着脱可能なアダプター先端部を具備する、様々な電気器具とともに使用されるユニバーサルパワーアダプターであって、
前記接合ソケットは、
前記電源コードの遠端部に取り付けられ、電源コードと対向する端部にピンソケットを有するコネクタ本体と、
前記パワーアダプターに対して前記電源コード内の導線を介して電気的に接続される、前記ピンソケット内にある電気端子と、
前記コネクタ本体上に回転可能に設けられ、内壁に差込み留め具部材を有する固定用カラーを具備し、
前記着脱可能なアダプター先端部は、
第1の端部に電気器具コネクタを有し、対向する端部に前記ピンソケットに挿入するためのピン端子を有していて、前記電気器具コネクタが前記ピン端子に電気的に接続されるアダプター本体と、
前記固定用カラーを回転した時に前記差込み留め具部材と係合することができ、前記アダプター先端部を前記接合ソケットに着脱可能に取り付ける、前記アダプター本体上の固定用突片を具備する、
ユニバーサルパワーアダプター。
【請求項15】
前記差込み留め具は、円周方向に延在するタブと、前記タブの端部に軸方向舌部を具備し、前記固定用突片は、前記固定用カラーの全回転によって前記軸方向舌部と係合して、前記アダプター先端部を前記接合ソケットに固定することを特徴とする、請求項14記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項16】
前記コネクタ本体は、前記ピン端子を前記ピンソケットに挿入した時に前記アダプター本体と接合する接合カラーを備えることを特徴とする、請求項14記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項17】
前記接合カラーは、前記電源コードと対向する端部において前記ピンソケットの周囲を囲むことを特徴とする、ユニバーサルパワーアダプター。
【請求項18】
前記コネクタ本体の周囲における両端の離間した半円周方向帯部と、前記コネクタ本体の固定用カラーの回転運動を制限するために原位置で前記帯部の離間した両端の間に配置される、前記固定用カラー上の突起部をさらに具備する、請求項14記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項19】
前記コネクタ本体上の保持リングと、前記固定用カラーを前記コネクタ本体に固定するために前記保持リングと協働する、前記固定用カラー上の対応する保持タブをさらに具備する、請求項14記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項20】
前記アダプター本体における開口部と、前記ピン端子とピンソケットが正しい向きで協働する場合に前記開口部に挿入される、前記コネクタ本体上の対応するピンをさらに具備する、請求項14記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項21】
前記本体と接続される少なくとも1本の追加の電源コードと、少なくとも1つの追加の接合ソケットと、前記追加の電源コードの遠端部に配置される着脱可能なアダプター先端部をさらに備える、請求項14記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項22】
前記接合ソケットは、選択可能な出力電圧を有し、前記追加の接合ソケットは、固定出力電圧を有することを特徴とする、請求項21記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項23】
選択的プラグ挿入方向を許容しない一般電源用の電気ピン/ソケットパターンを有する、様々な国で使用されるユニバーサルパワーアダプターであって、
基部を具備していて、前記基部が、電源ソケットの開口部に挿入するために前記基部の一面から延在する導電性ピンと、前記基部の他面に設けられ、前記導電性ピンのそれぞれに対応し、これらと電気的に接続される電気端子と、係合可能なピボット結合構成を有し、
本体を具備していて、前記本体が、前記基部に対して本体を回転可能に取り付けるために前記基部の係合可能なピボット結合構成と協働する係合ピボット結合構成と、本体と基部が前記のように取り付けられた時に前記基部の端子と係合するように構成された電気接点を有し、
前記基部内に設けられ、選択された電圧を見るための外部可視部を有する電圧切替えスイッチに接続された電圧変換機器を具備し、前記可視部が、電圧マークをその上に有する半透過表示円盤と、前記円盤を背後から照らすようその円盤の下方に設けられた照明源を具備している、
ユニバーサルパワーアダプター。
【請求項24】
前記照明源は、前記変換機器に接続され、変換機器の動作状態を示す照明状態で制御されることを特徴とする、請求項23記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項1】
選択的プラグ挿入方向を許容しない一般電源用の電源コンセントピン/ソケットパターンを有する、様々な国で使用されるユニバーサルパワーアダプターであって、
基部を具備していて、前記基部が、電源ソケットと接続するための導電性ピンと、前記導電性ピンのそれぞれに対応し、これらと電気的に接続される電気端子と、前記電気端子を保護するために設けられた回転安全カバーであって、このカバーが回転された時に前記端子への接触を可能にするための開口部を有する回転安全カバーと、係合可能なピボット結合構成を有し、
本体を具備していて、前記本体が、前記基部に対して本体を回転可能に取り付けるために前記基部の係合可能なピボット結合構成と協働する係合ピボット結合構成を有し、前記安全カバーを回転させるための回転構成と、本体と基部が前記のように取り付けられた時に前記基部の端子と係合するように構成された電気接点を有する、
ユニバーサルパワーアダプター。
【請求項2】
前記導電性ピンは、電源ソケットの開口部に挿入するために前記基部の一面から延在しており、前記電気端子は、前記基部の他面に設けられていることを特徴とする、請求項1記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項3】
前記基部は、そこから延在する電源コードを有し、その遠端部には、電源ソケットと接続するための導電性ピンを有するプラグが設けられ、前記電気端子は、前記電源コードの個々の導線を介して前記導電性ピンのそれぞれと電気的に接続されることを特徴とする、請求項1記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項4】
前記基部は、前記導電性ピンへの直流電源を前記電気端子における交流電源に変換するための変換器をさらに備えることを特徴とする、請求項3記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項5】
前記プラグは、航空機や自動車用の電源について使用されるタイプのものであることを特徴とする、請求項3記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項6】
前記回転構成は、前記安全カバーと係合して、本体が基部に対して回転可能に取り付けられた時にそのカバーを回転させるための突片を備えていることを特徴とする、請求項1記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項7】
前記安全カバーは、前記本体が前記基部に対して回転可能に取り付けられていない時に安全カバーが不用意に回転するのを防ぐための固定装置を備えていることを特徴とする、請求項1記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項8】
前記固定装置は、前記カバーにおける開口部と、カバーの回転運動を防止するよう前記開口部内に位置する、前記基部上の弾性変形可能なタブからなることを特徴とする、請求項7記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項9】
前記回転構成は、前記本体を前記基部に取り付けるために基部と本体が嵌め合わされた時に前記安全カバーの開口部に挿入される突片を備えているので、前記本体が前記基部に対して回転可能に取り付けられると、この突片が前記タブを移動させ、前記安全カバーと係合して、安全カバーを回転させることを特徴とする、請求項8記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項10】
前記本体の電気接点を隠すための着脱可能カバーをさらに備え、前記着脱可能カバーは、前記本体と回転可能に接続するための係合可能ピボット結合構成と、電池式携帯電灯を備えている、請求項1記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項11】
ユニバーサルパワーアダプターのための基部であって、前記ユニバーサルパワーアダプターは、電気接点と、本体を前記基部に対して回転可能に取り付けるための係合ピボット結合構成を有する本体を有していて、
前記基部は、
電源ソケットの開口部に挿入するために前記基部の一面から延在する導電性ピンと、
前記基部の対向する他面に設けられ、前記導電性ピンのそれぞれに対応し、これらと電気的に接続される電気端子と、
前記電気端子を保護するために設けられた回転安全カバーであって、このカバーが回転された時に前記端子への接触を可能にするための開口部を有する回転安全カバーと、
前記本体を前記基部に対して回転可能に取り付けるために前記本体の係合ピボット結合構成と協働することにより、本体と基部が前記のように取り付けられた時に前記基部の電気接点が前記本体の電気端子と係合するようにする係合可能なピボット結合構成を有する、
ユニバーサルパワーアダプターのための基部。
【請求項12】
前記安全カバーは、前記本体が前記基部に対して回転可能に取り付けられていない時に安全カバーが不用意に回転するのを防ぐための固定装置を備えていることを特徴とする、請求項11記載の基部。
【請求項13】
前記固定装置は、前記カバーにおける開口部と、前記カバーの回転運動を防止するよう前記開口部内に位置する、前記基部上の弾性変形可能なタブからなることを特徴とする、請求項12記載の基部。
【請求項14】
電源システムと接続可能なアダプター本体と、前記本体から接合ソケットへ延びる電源コードと、前記コードの遠端部に着脱可能なアダプター先端部を具備する、様々な電気器具とともに使用されるユニバーサルパワーアダプターであって、
前記接合ソケットは、
前記電源コードの遠端部に取り付けられ、電源コードと対向する端部にピンソケットを有するコネクタ本体と、
前記パワーアダプターに対して前記電源コード内の導線を介して電気的に接続される、前記ピンソケット内にある電気端子と、
前記コネクタ本体上に回転可能に設けられ、内壁に差込み留め具部材を有する固定用カラーを具備し、
前記着脱可能なアダプター先端部は、
第1の端部に電気器具コネクタを有し、対向する端部に前記ピンソケットに挿入するためのピン端子を有していて、前記電気器具コネクタが前記ピン端子に電気的に接続されるアダプター本体と、
前記固定用カラーを回転した時に前記差込み留め具部材と係合することができ、前記アダプター先端部を前記接合ソケットに着脱可能に取り付ける、前記アダプター本体上の固定用突片を具備する、
ユニバーサルパワーアダプター。
【請求項15】
前記差込み留め具は、円周方向に延在するタブと、前記タブの端部に軸方向舌部を具備し、前記固定用突片は、前記固定用カラーの全回転によって前記軸方向舌部と係合して、前記アダプター先端部を前記接合ソケットに固定することを特徴とする、請求項14記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項16】
前記コネクタ本体は、前記ピン端子を前記ピンソケットに挿入した時に前記アダプター本体と接合する接合カラーを備えることを特徴とする、請求項14記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項17】
前記接合カラーは、前記電源コードと対向する端部において前記ピンソケットの周囲を囲むことを特徴とする、ユニバーサルパワーアダプター。
【請求項18】
前記コネクタ本体の周囲における両端の離間した半円周方向帯部と、前記コネクタ本体の固定用カラーの回転運動を制限するために原位置で前記帯部の離間した両端の間に配置される、前記固定用カラー上の突起部をさらに具備する、請求項14記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項19】
前記コネクタ本体上の保持リングと、前記固定用カラーを前記コネクタ本体に固定するために前記保持リングと協働する、前記固定用カラー上の対応する保持タブをさらに具備する、請求項14記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項20】
前記アダプター本体における開口部と、前記ピン端子とピンソケットが正しい向きで協働する場合に前記開口部に挿入される、前記コネクタ本体上の対応するピンをさらに具備する、請求項14記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項21】
前記本体と接続される少なくとも1本の追加の電源コードと、少なくとも1つの追加の接合ソケットと、前記追加の電源コードの遠端部に配置される着脱可能なアダプター先端部をさらに備える、請求項14記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項22】
前記接合ソケットは、選択可能な出力電圧を有し、前記追加の接合ソケットは、固定出力電圧を有することを特徴とする、請求項21記載のユニバーサルパワーアダプター。
【請求項23】
選択的プラグ挿入方向を許容しない一般電源用の電気ピン/ソケットパターンを有する、様々な国で使用されるユニバーサルパワーアダプターであって、
基部を具備していて、前記基部が、電源ソケットの開口部に挿入するために前記基部の一面から延在する導電性ピンと、前記基部の他面に設けられ、前記導電性ピンのそれぞれに対応し、これらと電気的に接続される電気端子と、係合可能なピボット結合構成を有し、
本体を具備していて、前記本体が、前記基部に対して本体を回転可能に取り付けるために前記基部の係合可能なピボット結合構成と協働する係合ピボット結合構成と、本体と基部が前記のように取り付けられた時に前記基部の端子と係合するように構成された電気接点を有し、
前記基部内に設けられ、選択された電圧を見るための外部可視部を有する電圧切替えスイッチに接続された電圧変換機器を具備し、前記可視部が、電圧マークをその上に有する半透過表示円盤と、前記円盤を背後から照らすようその円盤の下方に設けられた照明源を具備している、
ユニバーサルパワーアダプター。
【請求項24】
前記照明源は、前記変換機器に接続され、変換機器の動作状態を示す照明状態で制御されることを特徴とする、請求項23記載のユニバーサルパワーアダプター。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2007−280921(P2007−280921A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−236097(P2006−236097)
【出願日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【出願人】(506295997)モダン センス リミテッド (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【出願人】(506295997)モダン センス リミテッド (2)
【Fターム(参考)】
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