説明

ラック

【課題】区画用垂直フレームの支柱材どうしを連結材で連結して成るラックの前記連結材の架設にかかるコストの削減を図る。
【解決手段】支柱材6は断面中空状のもので、その側板部11には、小巾孔部15と大巾孔部16とが連なった取付孔17aが設けられ、ボルト14aは、取付孔17aの大巾孔部16を支柱材外側から支柱材内側に貫通させ得る頭部18と、当該頭部18に隣接し且つ前記大巾孔部16から小巾孔部15に嵌入自在な軸部20と、前記補強座板13のねじ孔23aを螺合貫通する螺軸部19と、この螺軸部19の先端に形成された回転操作部21とを有し、軸部20が取付孔17aの小巾孔部15に嵌入した状態のボルト14aの頭部18と補強座板13との間で支柱材6の側板部11を挟み付け、補強座板13のねじ孔22aから突出するボルト14aの螺軸部19とこれに螺嵌するナット26との間で連結材9が取り付けられた構成。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動倉庫の入出庫用走行クレーンの走行通路に沿って配設される自動倉庫用ラックなどとして利用できるラックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種のラックは、区画用垂直フレームをラック長さ方向に適当間隔おきに立設すると共に、各区画用垂直フレームの支柱材どうしを連結材で連結し、隣り合う区画用垂直フレーム間で上下複数段に荷収納区画を形成することができるように構成されたものであるが前記支柱材に対する連結材の取付構造として、支柱材の連結材取付箇所に補強座板を、前記支柱材を貫通し且つ当該補強座板に設けられたねじ孔を螺合貫通するボルトにより取り付け、補強座板から突出する前記ボルトとこれに螺嵌するナットとで前記補強座板の外側に連結材を取り付ける構成が、例えば特許文献1によって知られている。この特許文献1に記載された従来の連結材取付構造は、補強座板を取り付けるボルトが支柱材を水平に貫通しており、支柱材の裏側から当該支柱材を貫通させて支柱材表側へ突出させたボルトの螺軸部を補強座板のねじ孔に螺合して補強座板を支柱材に固定するために、支柱材の裏側からボルト頭部を回転操作するものであった。
【特許文献1】特開2001−287815号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のような従来の連結材取付構造では、支柱材として、ボルトを前後水平方向に貫通させることができ且つ当該ボルトの頭部を支柱材の裏側で受け止めることができる互いに平行な前後両側板部を備えたものでなければならない。換言すれば、巾の比較的広い角パイプ状の支柱材か又は、裏側の巾方向中央部が開放した横断面略コ字形のものであっても当該裏側開放部の両側にボルト頭部を受け止めることができる程度に巾広の側板部が存在するような支柱材である必要があり、裏側にボルト頭部を受け止めることができる程度の巾広側板部を持たない断面形状の支柱材が使用されるラックには、特許文献1に記載されたような従来の連結材取付構造は採用することができない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得るラックを提供することを目的とするものであって、その手段を後述する実施形態の参照符号を付して示すと、区画用垂直フレーム2をラック長さ方向に適当間隔おきに立設すると共に、各区画用垂直フレーム2の支柱材6どうしを連結材9で連結して成るラックであって、前記支柱材6の連結材取付箇所には、当該支柱材6,7と連結材9との間に挟まれる補強座板13がボルト14aにより取り付けられているラックにおいて、前記支柱材6は断面中空状のもので、その側板部11には、小巾孔部15と大巾孔部16とが連なった取付孔17aが設けられ、前記ボルト14aは、前記取付孔17aの大巾孔部16を支柱材外側から支柱材内側に貫通させ得る頭部18と、当該頭部18に隣接し且つ前記取付孔17aの大巾孔部16から小巾孔部15に嵌入自在な軸部20と、前記補強座板13のねじ孔23aを螺合貫通する螺軸部19と、この螺軸部19の先端に形成された回転操作部21とを有し、前記軸部20が取付孔17aの小巾孔部15に嵌入した状態のボルト14aの頭部18と補強座板13との間で前記支柱材6の側板部11を挟み付け、補強座板13と当該補強座板13のねじ孔22aから突出する前記ボルト14aの螺軸部19に螺嵌するナット26との間で前記連結材9が取り付けられた構成となっている。
【0005】
上記構成の本発明を実施するについて、具体的には請求項2に記載のように、支柱材側の取付孔17a,17b及び補強座板13側のねじ孔22a,22bはそれぞれ左右一対設け、2本の前記ボルト14a,14bによって補強座板13を支柱材6に取り付けることができる。
【0006】
又、請求項3に記載のように、補強座板13には、前記軸部20が取付孔17aの小巾孔部15に嵌入した状態のボルト14aの頭部18と補強座板13との間で前記支柱材6の側板部11を挟み付けたとき、支柱材6側の取付孔17aの大巾孔部16に嵌合する突出部23aを設けることができる。この場合、請求項4に記載のように、補強座板13の前記突出部23aの周囲の内、当該突出部23aの中心に対する上側領域に、補強座板13に対する切込み24により当該補強座板13の板面に対し直角に立ち上がる側面25を設けておくことができる。
【発明の効果】
【0007】
上記構成の本発明に係るラックによれば、予め補強座板のねじ孔に裏側から螺軸部を螺合させたボルトの頭部を、支柱材の表側から前記取付孔の大巾孔部に嵌め込み、そして補強座板を移動させてボルトの頭部に隣接する軸部を前記取付孔の大巾孔部から小巾孔部内に嵌入させ、この状態で、補強座板の表側に突出している前記ボルトの螺軸部先端の回転操作部を利用して当該ボルトを回転操作し、補強座板とボルト頭部との間で支柱材の表側の側板部を挟み付けて当該補強座板を支柱材の表側に固定することができる。この後は従来のものと同様に、前記補強座板と当該補強座板の表側に突出している前記ボルトの螺軸部に螺嵌するナットとの間で前記連結材を固定することができる。
【0008】
即ち、本発明の構成では、補強座板が取り付けられる断面中空状の支柱材としては、その補強座板が取り付けられる側板部、即ち、表側の側板部に、小巾孔部と大巾孔部とが連なった取付孔さえ設けることができる支柱材であれば良い。従って本発明のラックにおける連結材取付構造は、裏側にボルト頭部を受け止めることができる程度の巾広側板部を持たない断面形状の支柱材が使用されるラックにおいても、問題なく活用することができる。しかも、支柱材に対する補強座板の取付作業と当該補強座板に対する連結材の取付作業を、全て当該支柱材の補強座板を取り付ける表側から行えるので、作業を容易且つ能率的に行える。
【0009】
尚、請求項2に記載の構成によれば、補強座板を2本のボルトで強固に支柱材に取り付けることができると共に、当該2本のボルトそれぞれを利用して、例えば支柱材の左右両側の連結材を各別に取り付けることもできるのであるが、2本のボルトの頭部及び軸部が支柱材側の取付孔それぞれに係合することにより、補強座板が回り止め状態となり、各ボルトの回転操作による締結作業が容易に行える。
【0010】
又、前記取付孔の小巾孔部を大巾孔部の下側に連設することにより、補強座板に対するボルトの締結力(補強座板とボルト頭部との間の補強座板挟持力)がボルトの弛みで多少低下しても補強座板が重力に抗して上動しない限り前記取付孔の大巾孔部からボルト頭部が抜け出す恐れがないのであるが、特に請求項3に記載の構成によれば、上記のような状況になったときでも補強座板が重力に抗して上動することに対し、取付孔の大巾孔部に嵌合する補強座板側の突出部が抵抗になり、ボルトの弛みに対する安全性が一層高められることになる。この場合、請求項4に記載の構成によれば、別部品を補強座板に溶接などで取り付けて前記突出部を構成する場合よりも実施が容易でコストを抑えることができるだけでなく、前記突出部が有する直角立ち上がり側面と取付孔の大巾孔部の内周面との当接により補強座板が重力に抗して上動することをより一層確実強力に阻止させることができる。従って、補強座板から突出するボルトの螺軸部とこれに螺嵌するナットとで取り付ける連結材が、前記ボルトから斜め上向きに延出するブレース材であるような場合(水平連結材と共締めされる場合を含む)に、前記ボルトの弛緩時に当該ブレース材に作用する張力で補強座板が上方に引き上げられるのを確実強力に阻止させることができ、安全性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に本発明の具体的実施例を添付図に基づいて説明すると、図1に示すように、この実施形態に示すラック1は、多数の区画用垂直フレーム2と、隣り合う各区画用垂直フレーム2どうしを連結する上下複数段の水平連結フレーム3とから構成され、各区画用垂直フレーム2には、隣り合う区画用垂直フレーム2間で荷収納空間を上下複数段に形成する荷支持具4が付設されている。尚、各水平連結フレーム3は、荷支持具4の上側に形成される荷収納空間の上端近傍で、荷の出し入れに邪魔にならない高さに配設されている。勿論、この水平連結フレーム3が上端近傍に配設されるレベルの荷収納空間は、その高さを他のレベルの荷収納空間の高さよりも高くしても良い。更に、図1〜図3に示すように、適当間隔おきに位置する区画用垂直フレーム2どうしを、荷を出し入れしない背面側で連結する垂直ブレース5が設けられている。
【0012】
各区画用垂直フレーム2は、図3に示すように、前側(荷出し入れ側)支柱材6と後側支柱材7、及び前後両支柱材6,7どうしを連結一体化する斜め連結材8から成るラチス構造のものであり、各段の荷支持具4はその前後両端が前後両支柱材6,7の側面に片持ち状に取り付けられている。
【0013】
各段の水平連結フレーム3は、図2に示すように、各区画用垂直フレーム2の前側各支柱材6どうし及び後側各支柱材7どうしを各別に連結する前後2本の水平連結材9と、この前後両水平連結材9間に斜めに架設された複数本の水平ブレース10とから構成されている。
【0014】
図4〜図6に示すように、各支柱材6,7は、区画用垂直フレーム2の外側に面する前側板部11と、この前側板部11の左右両側辺から区画用垂直フレーム2の内側に向かって折曲連設された左右一対の横側板部12とから成る横断面略コ字形のもので、前側板部11には、その巾方向中央位置に内側に角溝状に凹入する補強リブ部11aが形成され、左右両横側板部12には、その遊側辺側に間隔が狭くなった斜め連結材挟持部12aが形成されると共に、当該斜め連結材挟持部12aの遊側辺に山形状に外側に突曲する補強リブ部12bが形成されている。而して、各支柱材6,7の各段水平連結フレーム3が結合される箇所には、前側板部11に当接する状態で補強座板13がそれぞれ2本のボルト14a,14bにより取り付けられている。
【0015】
即ち、図6に詳細を示すように、各支柱材6,7の各段水平連結フレーム3が結合される箇所の前側板部11には、補強リブ部11aの左右両側において、縦長の小巾孔部15とこの小巾孔部15の真上に連通する円形の大巾孔部16とから成るダルマ形の取付孔17a,17bが設けられている。一方、2本のボルト14a,14bは、円形の頭部18と、この頭部18から同心状に突出する螺軸部19と、この螺軸部19と前記頭部18との間に形成された小径軸部20と、螺軸部19の先端にマイナス溝21aから形成された回転操作部21とから成るもので、前記頭部18は、前記取付孔17a,17bの大巾孔部16の巾(内径)よりも小径で前記小巾孔部15の巾よりも大径であり、前記小径軸部20は、その軸方向の巾が支柱材6,7の前側板部11の板厚より若干巾広で、その直径が前記取付孔17a,17bの小巾孔部15の巾よりも若干小径である。
【0016】
補強座板13は、並列する2つの取付孔17a,17bの間隔と同一間隔で設けられ且つそれぞれ前記ボルト14a,14bの螺軸部19を螺合貫通させることができる左右一対のねじ孔22a,22bと、これら各ねじ孔22a,22bの真上位置に形成された突出部23a,23bとを備えている。これら各突出部23a,23bは、各ねじ孔22a,22bに螺軸部19を螺合貫通させたボルト14a,14bの小径軸部20を各取付孔17a,17bの小巾孔部15に嵌入させたとき、各取付孔17a,17bの大巾孔部16に対面する補強座板13の裏側位置に設けられたもので、当該大巾孔部16に丁度嵌合し得る直径の円形であって、補強座板13の円形部分を裏側へ加圧突出させて一体形成している。
【0017】
補強座板13は、その使用目的からある程度の板厚のもの(例えば6mm程度の板厚の鉄板)が必要であり、従って、前記円形突出部23a,23bの全周囲をこの補強座板13の板面に対し略直角に立ち上がる円柱面で形成させることは、その直径が比較的小さいこともあって容易ではない。そこでこの実施形態では、各突出部23a,23bの周囲の内、当該突出部23a,23bの中心に対する上側領域(ねじ孔22a,22bのある側とは反対側の領域)に、補強座板13に対する切込み24により当該補強座板13の板面に対し直角に立ち上がる円弧形側面25を形成している。これら円弧形側面25は、切込み24の長さを最小限に抑えるために、各突出部23a,23bの中心に対して互いに遠ざかる向きで斜め上向きの略90度の範囲に形成している。
【0018】
補強座板13を支柱材6,7に取り付けるときは、図8Aに示すように、予め補強座板13の裏側より各ねじ孔22a,22bにボルト14a,14bの螺軸部19を略同一長さ分だけ螺合貫通させ、当該ボルト14a,14bの頭部18を支柱材6,7の取付孔17a,17bにおける大巾孔部16に挿通し、これらボルト頭部18を支柱材6,7の前側板部11の内側面に当接させた状態で補強座板13を下方にスライドさせ、図8Bに示すように、両ボルト14a,14bの小径軸部20を取付孔17a,17bの大巾孔部16から小巾孔部15に嵌入させる。係る状態で、補強座板13の表側に突出している両ボルト14a,14bの螺軸部先端の回転操作部21(マイナス溝21a)に適合する工具を利用して当該ボルト14a,14bを、頭部18を補強座板13の裏面側に引き寄せる方向に回転操作し、図8Cに示すように、ボルト頭部18と補強座板13の裏面との間で支柱材6,7の前側板部11を挟み付ける。この結果、図示のように補強座板13側の2つの突出部23a,23bが支柱材6,7側の取付孔17a,17bにおける大巾孔部16内に嵌合した状態で補強座板13が支柱材6,7の前側板部11に当接状態で固定されることになる。このとき、両突出部23a,23bの円弧形側面25は、取付孔17a,17bにおける大巾孔部16の内周面に隣接することになる。
【0019】
上記のようにして各支柱材6,7の所定位置にそれぞれ補強座板13を各2本ずつのボルト14a,14bにより取り付けたならば、図4、図5、及び図8Dに示すように、当該補強座板13の外側に突出している各ボルト14a,14bの螺軸部19を利用して、支柱材6,7に連結材、即ち、水平連結フレーム3を構成する前後両水平連結材9の端部や、垂直ブレース5の端部を取り付けることができる。即ち、図4、図5、及び図8Dに示すように、水平連結フレーム3を構成する前後両水平連結材9は、丸パイプ材の両端部に偏平状端部9aを形成したものであり、この水平連結材9の偏平状端部9aを、当該偏平状端部9aに設けられた取付孔9bにボルト14a,14bの螺軸部19を挿通させるように補強座板13の表面に当接させた状態で、ナット26をボルト螺軸部19に螺嵌締結することにより、補強座板13に固定することができる。水平連結材9の偏平状端部9aは、図4に示すように、その補強座板13に当接する側とは反対側の外側面が平面視において水平連結材9の外側面と面一になるように丸パイプ材の両端部を偏平状に押し潰して形成しておき、偏平状端部9aの外側面からは水平連結材9が外側に突出しないように構成するのが望ましい。
【0020】
尚、ラックの長さ方向の両端に位置する区画用垂直フレーム2の支柱材6,7に対しては、片側にのみ水平連結フレーム2が結合されるので、図4A,Cに示すように、各補強座板13を取り付けている2本のボルト14a,14bの内、一方のボルトのみが水平連結材9の取り付けに利用されることになるが、他方のボルトにもナット26を螺嵌締結しておくことができる。又、区画用垂直フレーム2の後側支柱材7の内、ラック裏側の垂直ブレース5の端部が取り付けられる位置にある後側支柱材7の補強座板13には、図4C,D及び図5Bに示すように、水平連結材9の偏平状端部9aをボルト螺軸部19とナット26で補強座板13に締結する前に、当該ボルト螺軸部19に垂直ブレース5の端部、即ち、ブレースロッド27の両端螺軸部27aに螺嵌するナット部28aを備えた取付用板材28を、当該取付用板材28に設けられた取付孔にボルト螺軸部19を挿通させるように水平連結材9の偏平状端部9aの外側に重ね、当該垂直ブレース5の取付用板材28の外側でボルト螺軸部19にナット26を螺嵌締結させることにより、水平連結材9の端部と垂直ブレース5の端部とを1本のボルト螺軸部19とナット26とで共締め固定することができる。勿論、区画用垂直フレーム2の片側で水平連結フレーム3の上下両側に対称形に垂直ブレース5が配設される箇所では、水平連結材9の端部(偏平状端部9a)と上下両垂直ブレース5の端部(取付用板材28)を3枚重ねの状態で1本のボルト螺軸部19とナット26とで共締め固定することができる。
【0021】
又、図4B,C及び図5Aに示すように、水平連結フレーム3を構成する水平ブレース10も、水平連結材9と同様に丸パイプ材の両端に偏平状端部10aを形成したものである場合、当該偏平状端部10aを水平連結材9の上側に重ねて上下方向のボルト29とナット30とで水平連結材9に結合することができるが、補強座板13にボルト螺軸部19とナット26とで結合される水平連結材9や垂直ブレース5の端部構造や、水平連結材9に結合される水平ブレース10の構造などは、如何なるものであっても良い。又、ボルト14a,14bに関しては、ねじ切り加工されていない小径軸部20を設けたが、螺軸部19の頭部18に隣接する基部を取付孔17a,17bの小巾孔部15に嵌合する小径軸部として利用しても良いし、螺軸部19の先端の回転操作部21としてマイナス溝21aを設けたが、プラス溝やスパナ利用のための角軸部(六角軸や四角軸など)であっても良い。図9は、螺軸部19の先端の回転操作部21として六角軸部21bを設けたボルト14a,14bを示している。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】ラック全体の概略正面図である。
【図2】ラック全体の概略平面図である。
【図3】ラック全体の概略側面図である。
【図4】A図及びB図は前側支柱材に対する水平連結フレームの水平連結材の結合箇所を説明する要部の横断平面図、C図及びD図は後側支柱材に対する水平連結フレームの水平連結材と垂直ブレースの結合箇所を説明する要部の横断平面図である。
【図5】A図は前側支柱材に対する水平連結フレームの水平連結材の結合箇所を説明する要部の背面図、B図は後側支柱材に対する水平連結フレームの水平連結材と垂直ブレースの結合箇所を説明する要部の背面図である。
【図6】支柱材に対する補強座板の取付構造を説明する要部の分解斜視図である。
【図7】A図は補強座板の背面図、B図はA図のX−X線での拡大断面図である。
【図8】A図〜D図は、補強座板の取付手順を説明する要部の縦断側面図である。
【図9】A図はボルトの変形例を示す側面図、B図は同ボルトを回転操作部側から見た背面図である。
【符号の説明】
【0023】
1 ラック
2 区画用垂直フレーム
3 水平連結フレーム
4 荷支持具
5 垂直ブレース
6 前側支柱材(区画用垂直フレーム)
7 後側支柱材(区画用垂直フレーム)
8 斜め連結材
9 水平連結材(水平連結フレーム)
10 水平ブレース(水平連結フレーム)
11 支柱材の前側板部
13 補強座板
14a,14b ボルト
15 小巾孔部(取付孔)
16 大巾孔部(取付孔)
17a,17b 取付孔
18 ボルト頭部
19 ボルト螺軸部
20 ボルト小径軸部
21 ボルト回転操作部
21a マイナス溝
21b 六角軸部
22a,22b ねじ孔
23a,23b 突出部
24 補強座板の切込み
25 突出部の円弧形側面
26 ナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
区画用垂直フレームをラック長さ方向に適当間隔おきに立設すると共に、各区画用垂直フレームの支柱材どうしを連結材で連結して成るラックであって、前記支柱材の連結材取付箇所には、当該支柱材と連結材との間に挟まれる補強座板がボルトにより取り付けられているラックにおいて、前記支柱材は断面中空状のもので、その側板部には、小巾孔部と大巾孔部とが連なった取付孔が設けられ、前記ボルトは、前記取付孔の大巾孔部を支柱材外側から支柱材内側に貫通させ得る頭部と、当該頭部に隣接し且つ前記取付孔の大巾孔部から小巾孔部に嵌入自在な軸部と、前記補強座板のねじ孔を螺合貫通する螺軸部と、この螺軸部の先端に形成された回転操作部とを有し、前記軸部が取付孔の小巾孔部に嵌入した状態のボルトの頭部と補強座板との間で前記支柱材の側板部を挟み付け、前記補強座板と当該補強座板のねじ孔から突出する前記ボルトの螺軸部に螺嵌するナットとの間で前記連結材が取り付けられている、ラック。
【請求項2】
支柱材側の取付孔及び補強座板側のねじ孔はそれぞれ左右一対設けられ、2本の前記ボルトによって補強座板が支柱材に取り付けられている、請求項1に記載のラック。
【請求項3】
補強座板には、前記軸部が取付孔の小巾孔部に嵌入した状態のボルトの頭部と補強座板との間で前記支柱材の側板部を挟み付けたとき、支柱材側の取付孔の大巾孔部に嵌合する突出部が設けられている、請求項1又は2に記載のラック。
【請求項4】
補強座板の前記突出部は、当該補強座板を部分的に加圧突出させたもので、当該突出部の周囲の内、当該突出部の中心に対する上側領域に、補強座板に対する切込みにより当該補強座板の板面に対し直角に立ち上がる側面が設けられている、請求項3に記載のラック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−145560(P2007−145560A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−345077(P2005−345077)
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【出願人】(000003643)株式会社ダイフク (1,209)
【Fターム(参考)】