説明

リゾホスファチジルスレオニンおよびその誘導体

【課題】マスト細胞の脱顆粒促進活性を有する化合物、および当該化合物を使用するマスト細胞脱顆粒阻害剤のアッセイ方法を提供する。
【解決手段】式(I)で表わされるリゾホスファチジルスレオニン誘導体。


[式中、Rはアルキル、アルケニル、またはアルキニル;RおよびRは水素原子、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニルまたはアラルキルオキシカルボニル;RおよびRは水素原子またはアルキル;またはRとRは−CH−または−CHCH−;Rは水素原子、アルキルまたはアラルキル;Aは酸素原子または硫黄原子;Xは直接結合、−CH−、−CHCH−、−CHCHCH−または−CH(OR10)−;Zは直接結合または−CH−]


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、Rは、C1−20アルキル、C2−20アルケニル、またはC2−20アルキニルであり、当該アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、蛍光団により置換されていてもよく;
Aは、酸素原子または硫黄原子であり;
は、水素原子、C1−4アルキルまたはC7−14アラルキルであり;
およびRは、独立に、水素原子、C1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルまたはC7−14アラルキルオキシカルボニルから選択され;
およびRは、水素原子またはC1−4アルキルであり;または
およびRはC1−3アルキレンであって、それらが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって5員または6員ヘテロ環を形成してもよく;
は、水素原子、C1−4アルキルまたはC7−14アラルキルであり;
Xは、直接結合、−CH−、−CHCH−、−CHCHCH−または−CH(OR10)−であり、ここでR10は、水素原子またはC1−4アルキルであり;
Yは、−O−または−N(R11)−であり、ここでR11は水素原子またはC1−4アルキルであり;
Zは、直接結合または−CH−であり、
但し、Xが−CH(OR10)−であり、Zが直接結合であり、Yが−O−であり、R、R、RおよびRがすべて水素原子の場合には、R10は水素原子ではない]
で表される化合物、またはその塩。
【請求項2】
式(II):
【化2】

[式中、R、R、R、AおよびXは、請求項1に定義したとおりであり;
およびRは、独立に、水素原子またはC1−4アルキルから選択され;
およびRは、水素原子またはC1−4アルキルであり;
但し、Xが−CH(OR10)−であり、R、R、RおよびRがすべて水素原子の場合には、R10は水素原子ではない]
で表される化合物、またはその塩。
【請求項3】
が、C7−20アルキル、C7−20アルケニル、またはC7−20アルキニルであり、当該アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、蛍光団により置換されていてもよい、請求項1または2に記載の化合物、またはその塩。
【請求項4】
が水素原子またはメチルである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物、またはその塩。
【請求項5】
が水素原子またはメチルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物、またはその塩。
【請求項6】
式(III):
【化3】

[式中、R、R、R、R、R、R、AおよびXは、請求項1〜5のいずれかに定義したとおりである]
で表される請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物、またはその塩。
【請求項7】
前記蛍光団が−X−Qで表される基であり;
式中、Xは、直接結合、−O−、−SO−、−NR20−SO−または−NR20−であり;
Qは、C6−16芳香族炭素環基、5〜16員芳香族ヘテロ環基または式(VII):
【化4】

で表される基であり、これらの基はC1−20アルキル、C1−20アルコキシ、ニトロ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノまたはオキソから選択される1以上の置換基により置換されていてもよく;
nは0、1または2から選択される整数であり;
20は水素原子またはC1−4アルキルである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物、またはその塩。
【請求項8】
放射性同位体で標識化されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物、またはその塩。
【請求項9】
放射性同位体がHである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物、またはその塩。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を使用する、マスト細胞の脱顆粒阻害活性を有する化合物のスクリーニング方法。
【請求項11】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、またはその塩の製造方法であって、
式(IV):
【化5】

[式中、R、R、R、R、RおよびZは、請求項1〜5のいずれかに定義したとおりであり、R21およびR22は、独立に、水素原子、C1−6アルキル、アリールおよびC7−14アラルキルから選択され;またはR21およびR22は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、5〜7員含窒素ヘテロ環を形成する]
の化合物を、式(V):
【化6】

[式中、R、R、XおよびYは、請求項1〜5のいずれかに定義したとおりである]
のアルコールと反応させる工程;および、得られた化合物を酸化する工程を含む、前記方法。
【請求項12】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、またはその塩の製造方法であって、
式(VI):
【化7】

[式中、R、R、RおよびXは、請求項1〜5のいずれかに定義したとおりであり、R23およびR24は、独立に、水素原子、C1−6アルキル、アリールおよびC7−14アラルキルから選択され;またはR23およびR24は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、5〜7員含窒素ヘテロ環を形成する]
の化合物を、式(X):
【化8】

[式中、R、R、RおよびRは、請求項1〜5のいずれかに定義したとおりである]
のアルコールと反応させる工程;および、得られた化合物を酸化する工程を含む、前記方法。
【請求項13】
式(IV)
【化9】

[式中、R、R、R、R、R、Z、R21およびR22は、請求項11に定義したとおりである]
の化合物。
【請求項14】
式(VI):
【化10】

[式中、R、R、R、X、R23およびR24は、請求項12に定義したとおりである]
の化合物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−284402(P2007−284402A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−116114(P2006−116114)
【出願日】平成18年4月19日(2006.4.19)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り (1)平成17年11月10日に発行の要旨集 (2)平成18年2月1日に掲載の日本薬学会 年会Webページ (3)平成18年2月20日に納品の要旨集
【出願人】(504137912)国立大学法人 東京大学 (1,942)
【Fターム(参考)】