説明

リピーターの設計及び検証ツール

【課題】リピーターの物理的モデルをテストする必要なしに、様々な異なるコンポーネントでリピーターの性能を解析することができるリピーターシステムを設計する、また開発するシステム及び方法を提供する。
【解決手段】リピーターパスの性能は、送信地上局、受信地上局のパラメータ、及びリピーターパスのリピーターコンポーネントのうちの少なくとも一つの増幅度、損失及びノイズ指数のうちの少なくとも一つのコンポーネント性能パラメータを識別することによって予測可能である。コンポーネント性能パラメータ、送信地上局及び受信地上局のパラメータ、及びリピーターの予測性能はグラフィカルユーザーインターフェースを介して通信及び/又は表示することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して通信システムに関し、さらに具体的には、リピーター構成を設計し、検証するシステム及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通信システムにおいて、衛星などのリピーターは、地上局から信号を受信し、受信した信号を別の地上局に転送することができる。この信号は、特定量の信号電力で、地上局から最初に送信される。地上局からアップリンク上のリピーターへ信号が最初に送信され、リピーターによって信号が処理され、ダウンリンク上の受信地上局に転送される間に、信号電力の一部が消費される。加えて、リピーターに含まれうる一又は複数の増幅器によって信号に電力を追加することができる。
【0003】
理想的なのは、信号が所望の信号品質を有するように、信号が十分な電力を有して受信地上局において受信されることである。さらに、ダウンリンク前に信号の電力を増幅させるのに消費する電力等の、リピーターによって費やされる電力量を最小限に抑えることが一般的に望ましい。同様に、リピーターによって信号が処理されている間に起りうる信号電力の損失を最小限に抑えることが一般的に望ましい。
【0004】
リピーターシステムの設計及び開発において、開発者は例えば非限定的に、フィルタ、マルチプレクサ、増幅器、及び他のコンポーネントを含む、様々な異なるリピーターのコンポーネントを組み入れることができる。各コンポーネントは、それに関連する損失と増幅度を有し、これらは信号がリピーターによって処理される際の信号電力の増幅度と損失に影響する。さらに、同じ構成を有し、同じメーカーによって製造可能なコンポーネントは、異なる増幅度、損失及びノイズ値等の異なる性能特性を有する場合がある。
【0005】
この点について、同一のコンポーネントを有する同一の構成を有するリピーターシステムは、リピーターコンポーネントの個々の増幅度又は損失の累積的影響のために、異なる性能特性を呈する場合がある。リピーターのコンポーネントの累積的影響により、特定のリピーターの動作特性が設定された動作特性から外れ、リピーターの再検査後に、物理的モデルのコンポーネントの交換に高い費用及び多大な時間が要求されうる。このシナリオは、リピーターが仕様の範囲内において動作することを可能にするコンポーネント一式がリピーターに含まれるまで、反復プロセスにおいて繰り返されうる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上のように、リピーターの物理的モデルをテストする必要なしに、様々な異なるコンポーネントでリピーターの性能を解析することができるリピーターシステムを設計する、また開発するシステム及び方法が技術的に必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
リピーターシステムの設計及び開発に関する上記ニーズは、本発明によって対処し緩和される。本発明は、一実施形態において、リピーターパスを評価する方法を提供し、この方法は、送信地上局及び受信地上局のパラメータを識別し、リピーターパスにおける少なくとも一つのリピーターコンポーネントの増幅度、損失及びノイズ指数のうちの少なくとも一つを含むコンポーネントの性能パラメータを識別するステップを含む。本方法はさらに、リピーターパスのリピーター性能を、送信及び受信地上局のパラメータの関数、及び少なくとも一つのリピーターコンポーネントの増幅度、損失及びノイズ指数のうちの少なくとも一つのコンポーネントの性能パラメータの関数として予測することを含むことができる。本方法はさらに、リピーターコンポーネントの少なくとも一つの増幅度、損失及びノイズ指数を含むコンポーネントの性能パラメータ、送信及び受信地上局のパラメータ、及びリピーターの予測性能を通信することを含むことができる。本方法はさらに、コンポーネントの性能パラメータの増幅度、損失及びノイズ指数のうちの少なくとも一つを調節して、リピーターの予測性能が、リピーターの所望の性能の所定の範囲内に収まるようにすることを含むことができる。
【0008】
さらなる実施形態では、曲管リピーターパスの性能を判断する方法が開示されており、この方法は、入力端部及び出力端部を有するリピーターパスの物理的モデルを提供し、リピーターパスのリピーター性能を、送信地上局及び受信地上局のパラメータの関数、複数のリピーターのコンポーネントの増幅度、損失及びノイズ指数のうちの少なくとも一つのコンポーネントの性能パラメータの関数として予測するステップを含む。本方法は、入力及び出力端部それぞれにおけるリピーターの入力電力レベルとリピーターの出力電力レベルを計算し、予測されるリピーターの性能に対応させることを含むことができる。合成テストRF信号を入力端部に適用することができる。テストRF信号の大きさは、計算したリピーターの入力電力レベルにほぼ等しいものであってよい。本方法はさらに、出力端部に連結されたダウンリンク電力計を使用して、テストRF信号の適用への応答におけるリピーターの出力電力レベルを測定することを含むことができる。本方法はさらに、測定されたリピーターの出力電力レベルと、計算されたリピーターの出力電力レベルとの差に基づいて実際のリピーターの性能を判断することを含むことができる。
【0009】
さらなる実施形態において、軌道上の宇宙船の曲管リピーターパスを評価する方法が開示されている。本方法は、送信及び受信地上局のパラメータ、及びリピーターパスに含まれるリピーターのコンポーネントの性能パラメータを識別するステップを含むことができる。本方法はさらに、軌道上の宇宙船からテレメトリーデータを受信し、このテレメトリーデータにはリピーターの実際の性能が含まれており、リピーターの実際の性能に関連するアップリンクの実際の等価等方輻射電力(EIRP)、及びアップリンクの実際の大気損失を識別することを含むことができる。アップリンクの予測EIRP、及びアップリンクの予測大気損失は、アップリンクの実際のEIRPと、アップリンクの実際の大気損失と実質的に等しくなるように調節することが可能である。本方法は、リピーター性能を、リピーターコンポーネントの性能パラメータ、送信及び受信地上局、及び調節されたアップリンクの推定EIRP及び調節されたアップリンクの推定大気損失の関数として予測することを含むことができる。本方法はまた、リピーターの予測性能及びリピーターの実際の性能との差を計算し、次にリピーターコンポーネントのコンポーネント性能パラメータを、リピーターの予測性能とリピーターの実際の性能との差が所定範囲内になるまで調節することを含むことができる。
【0010】
また、リピーターパスを評価するシステムも開示されており、このシステムは、システムマネージャ、性能計算機、及びグラフィカルユーザーインターフェースを含むことができる。システムマネージャは、一又は複数の送信地上局及び受信地上局、及びリピーターパスにおける一又は複数のリピーターコンポーネントの増幅度、損失及びノイズ指数のうちの少なくとも一つを含む、一又は複数のリピーターコンポーネントの性能パラメータの複数の個々のパラメータを取得するように構成することができる。性能計算機はシステムマネージャと通信していてよく、リピーターパスのリピーターの予測性能を、送信地上局及び受信地上局のパラメータ、及び一又は複数のリピーターコンポーネントの増幅度、損失及びノイズ指数のうちの少なくとも一つの関数として計算するように構成することができる。グラフィカルユーザーインターフェースは、一又は複数の送信地上局及び受信地上局のリアルタイムに予測される個々の性能パラメータ、及び一又は複数のリピーターコンポーネントの増幅度、損失及びノイズ指数のうちの少なくとも一つを表示することができる。グラフィカルユーザーインターフェースにより、送信地上局及び受信地上局の複数の個々のパラメータのうちの少なくとも一つと、増幅度、損失及びノイズ指数のうちの少なくとも一つのリピーターコンポーネントの性能パラメータの再構成を可能にして、リピーターの予測性能をリピーターの所望の性能の所定範囲内に入るようにすることが可能である。
【0011】
説明した特徴、機能及び利点は、本発明の様々な実施形態において個別に達成することができる、または下記の説明及び図面を参照することによってさらに詳細を理解することができる更に別の実施形態と組み合わせることができる。
【0012】
本発明のこれらの特徴及び他の特徴は、添付の図面を参照することによりさらに明らかとなる。図面全体において同じ番号は同じパーツを指している。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】リピーター宇宙機と、アップリンク及びダウンリンクの電波到達範囲を示す概略図である。
【図2】宇宙機に組み込むことができるリピーターパスの実施形態の概略図である。
【図3】リピーターパスのコンポーネントのパラメータを入力するためのシステムマネージャの実施形態の図である。
【図4】リピーターパスを評価するためのグラフィカルユーザーインターフェースの実施形態の図である。
【図5】リピーターパスを評価する手順に含むことができる一又は複数の操作の実施形態の図である。
【図6】リピーターパスの物理的モデルの性能を判断する手段に含むことができる一又は複数の操作の実施形態の図である。
【図7】軌道上のリピーターの性能を評価する手順に含むことができる一又は複数の操作の実施形態の図である。
【図8】リピーターパスのリピーター性能を予測する手順の一又は複数の操作を実行するためのリピーターパス評価システムの実施形態のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の様々な好適な実施形態を示す目的で記載された図面をここで参照する。図1に示すのは、アップリンク信号20及びダウンリンク信号24をアップリンクパス18及びダウンリンクパス22に沿って送信し、地球14の一部においてダウンリンク電波到達範囲16を画定する宇宙機34の概略図である。宇宙機34は、曲管リピーター36として構成可能であるリピーターパス38を画定するリピーター36を組み込むことができる。リピーターパス38は、一又は複数の送信地上局26から無線周波(RF)信号を受信して、RF信号を一又は複数の受信地上局30に再送信するように構成可能である。
【0015】
リピーターパス38は、本明細書に開示されるような評価システム100(図3)を使用して、設計、開発及び評価することができる。評価システム100は、図3に示すものと同様のシステムマネージャ102を含むことができ、このシステムマネージャ102は図4に示すものと同様のグラフィカルユーザーインターフェース200(GUI)に連結することが可能である。評価システム100はリピーターパス38(図1)を形成するリピーターコンポーネント46(図2)の個々の値又は性能パラメータを調節して、リピーターパス38(図1)のリピーターの予測性能208(図4)への影響を評価することができる手段を提供するため、有利である。加えて、図1に示す送信地上局26及び受信地上局30のパラメータを調節して、リピーターパス38のリピーターの予測性能208(図4)への影響を評価することができる。例えば、リピーターの予測性能208の測定値には、受信地上局30へダウンリンク方向にRF信号を送信する際にリピーター36(図1)の送信アンテナによって発信される出力レベルを含むことができる。リピーターの送信アンテナによって放射される出力は、等価等方放射電力(EIRP)として定義することができ、ダウンリンク方向に沿ってリピーターの送信アンテナによって発信される信号の強度又は大きさを表しうる。
【0016】
ある実施形態では、評価システム100(図3)と本明細書に開示された方法により、リピーターパス38(図1)の性能を予測して、リピーターパスの所望の性能と比較しやすくすることができる。図2に示すように、リピーターパス38は、各々個々のコンポーネント性能パラメータ110(図3〜4)を有するリピーターコンポーネント46を含むことができる。リピーターコンポーネント46(図2)の例えば増幅度116、損失112、ノイズ指数118、及びノイズ温度114(図3)等のコンポーネントの性能パラメータ110を識別する又は取得することができ、図3のシステムマネージャ102に入力することができる。所定のリピーターパス38構成のリピーターコンポーネント46のコンポーネント性能パラメータ110を識別し、システムマネージャ102(図3)にロードした後で、グラフィカルユーザーインターフェース200(図4)を介してリピーター36の性能を予測する及び通信する又は表示することができる。
【0017】
コンポーネントの性能パラメータ110は、図4のグラフィカルユーザーインターフェース200を使用して、リピーターパス38のリピーターの予測性能208(図4)が望ましいリピーターパス性能の所定範囲内に収まるまで調節することができる。例えば、リピーターパス38は、送信地上局のアンテナ28(図1)によってアップリンクパス18(図1)に沿って送信されたアップリンク信号20(図1)を受信するためのリピーター受信アンテナ44(図1)を有することができる。リピーター受信アンテナ44は、リピーターの受信アンテナ44がアップリンク信号20を受信した時に、リピーターの受信アンテナ44によるアップリンク信号20に与える増幅を示す増幅度パラメータを含む、リピーターの受信アンテナパラメータ120(図3)を有することができる。
【0018】
図4を簡単に参照すると、グラフィカルユーザーインターフェース200は、リピーターコンポーネント46の増幅度116(図3)及び/又は他のコンポーネント性能パラメータ110(図3)を調節して、下記に詳細説明を記載するように、予測されるダウンリンクの等価等方放射電力(EIRP)304(図4)及び/又は予測される増幅度対ノイズ温度の比率(「G/T」)290(図4)、及びリピーターパス38の他のパス性能パラメータ38への影響を評価するための手段を提供する。アンテナの増幅度対ノイズ温度の比率(「G/T」)において、「G」はアンテナの増幅度を表し、「T」はアンテナのシステムノイズ温度を表す。
【0019】
加えて、評価システム100(図3)及び方法は、評価システム100を使用してリピーターパス38を設計及び開発中に定義された同じコンポーネント性能パラメータ110を有し得るリピーターコンポーネントから成るリピーターパス38(図1)の物理的モデルの動作特性を検証する手段を提供する。さらに、本明細書に開示された評価システム100及び方法は、評価システム100を使用して、設計、開発及び地上テスト済みのリピーターパス38を有する軌道上の衛星の性能を解析する手段を提供することができる。本明細書に開示された評価システム100及び方法は、衛星のリピーター通信システム10(図1)のリピーターパス38の設計、開発及び評価(すなわちテスト)に限定するものではなく、非限定的に、任意の海洋、陸上、航空機搭載用又は宇宙ベースの通信システム又は上記システムの任意の組合せを含む、任意のRF通信システムに適用することが可能であることに注目すべきである。
【0020】
図2を参照すると、評価システム(図3)がリピーターの予測性能を計算することができる、リピーターパス38の非限定的な実施形態を示している。図2に示すリピーターパス38は、リピーター受信アンテナ44(図4)を連結させることができる入力端部40を含む。図2に示すように、入力テストカプラー48及び出力テストカプラー68はリピーターパス38のそれぞれの入力端部40及び出力端部42に位置して、リピーターパス38の物理的モデルのテスト及び検証をやりやすくすることができる。例えば、下記にさらなる詳細を記載するように、テスト機器をリピーターパス38の入力端部40及び出力端部42に連結することができ、リピーター36(図1)が利用可能になる前の地上テスト中に、入力端部40(図4)においてリピーターパス38に合成テストRF信号260(図4)を適用し、出力端部42(図4)において信号の強度を測定することができる。
【0021】
さらに図2を参照すると、リピーターパス38はリピーター受信アンテナ44(図4)によって受信したアップリンク信号20(図1)を処理するための一又は複数のリピーターコンポーネント46を含むことができる。例えば、図2に示すように、テストカプラー48を、リピーターパス38に含まれていてよい送信阻止フィルタ54(「TRF」)に連結して、リピーター送信アンテナ(図示せず)によって送信される可能性があり、リピーター36(図1)の動作を不利に妨げる可能性のある信号を阻止することができる。TRF54は、導波管50又は他の好適な信号管路によって、入力テストカプラー48に連結させることができる。リピーターパス38はまた、リピーターの受信アンテナ44が受信した信号を増幅する低ノイズ増幅器56(「LNA」)も含むことができる。LNA56はまた、導波管50又は他の好適な装置によってTRF54に通信可能に連結させることもできる。LNA56は、リピーターパス38の入力端部40近辺にLNA56が位置する関係で、信号に入るノイズを最小限に抑えながら信号を増幅させることが好ましい。
【0022】
図2に示すように、リピーターパス38はさらに、リピーターの送信アンテナが信号を送信する前に、アップリンク周波数136(例:11000GHz、図3〜4)からダウンリンク周波数138(例:12000GHz、図3〜4)に信号周波数を変換するダウンリンク変換器58(「DC」)を含むことができる。入力マルチプレクサ60(「IMUX」)をリピーターパス38に含めて、例えば高出力増幅器64(「HPA」)(図3〜4)等の一又は複数の増幅器が各通信路を増幅する前に、信号の帯域幅140(図3〜4)を異なる通信路に分離させることができる。
【0023】
図2は、非限定的に、IMUX60と進行波管64(「TWT」)増幅器の間にもまた含まれうるダイナミックリンク割当(「DLA」)装置62を含む追加のリピーターコンポーネント46を示す。一実施形態では、HPA(図3〜4)は一又は複数のTWT46増幅器を含むことができるが、他のHPA構成も考えられる。TWT46増幅器を出力マルチプレクサ66(「OMUX」)に通信可能に連結させて、リピーターの送信アンテナへ送る前に、通信路をダウンリンク周波数138(図3〜4)に再結合させることができる。先に示したように、リピーターパス38(図2)に出力端部42における出力テストカプラー68を含めて、リピーター36(図1)が利用可能になる前に、リピーターパス38をテストすることができる。リピーターパス38の上述した実施形態は、本明細書に開示された評価システム100及び方法を使用して、設計、開発及び評価できる比較的幅広いリピーターパス38構成のうちの一つの例であることに注目すべきである。
【0024】
図3を参照すると、リピーターパス38を形成するリピーターコンポーネント46のパラメータを受信するように構成されたシステムマネージャ102の実施形態が示されている。システムマネージャ102は、例えば評価システム100(図3)のユーザー等によって、コンポーネントの性能パラメータ110を入力しやすくなるように構成することができる。コンポーネントの性能パラメータ110の識別及びシステムマネージャ102へのロードにより、下に記すように、リピーターパス38の性能の設計、評価及び/又は検証がやりやすくなる。さらに、図3のシステムマネージャ102により、送信地上局26(図1)及び受信地上局30(図1)のパラメータ228(図4)の入力をしやすくすることができる。上記したように、システムマネージャ102内に入力又は受信することができる、リピーターコンポーネント46のコンポーネント性能パラメータ110の非限定的な実施例には、リピーターパス38の所定のシステム構成158の一又は複数のコンポーネント46の増幅度116、損失112、ノイズ指数118、及びノイズ温度114が挙げられ、また同様に、送信地上局26及び受信地上局30のパラメータ228、230が挙げられる。
【0025】
図3を参照すると、システムマネージャ102により、リピーターパス38の各段108における各コンポーネント46の個々の損失112の入力がしやすくなり得る。段108は、リピーターパス38におけるリピーターコンポーネント46の位置として定義することができる。図3は、「損失2」として識別される段108を示し、ここにはコンポーネント46がリストに記載され、所定のリピーターコンポーネント46と関連しうる。例えば、「損失2」として識別される段108においては、リピーターコンポーネント46は、TRF54と、TRF54に関連しうる様々なコネクタ、スイッチ、及び他の様々な品目を含むことができる。各リピーターコンポーネント46の個別の損失112は、例えばメーカー等から入手することができ、評価システム100のユーザー等がシステムマネージャ102に入力することができる。例えば、段108は「損失2」として識別される段を含むことができ、このリストには、送信阻止フィルタ54が0.15dBの損失112を有することが表示されている。
【0026】
図3にはリスト記載されていないが、システムマネージャ102に入力される損失112、増幅度116及びノイズ指数118はdBで、又は他の任意の好適な単位で表すことができる。段108において所定のリピーターコンポーネント46に関連する損失112の合計もまたシステムマネージャ102に含まれていてよい。例えば、「損失2」として識別されるステージ108について、合計損失112はdBで表すことができる0.56と表示されている。加えて、ノイズ温度114は、各リピーターコンポーネント46と関連していてよく、これもまた識別し、図3に示すシステムマネージャ102に入力することも可能である。ノイズ温度114は、所定の損失の大きさに関連する温度を表す。ノイズ温度114の増加は一般に、コンポーネントにおける損失の増加と相互に関連があり得る。例えば、図3は、「損失2」と表示される段108の0.56の損失に関連する290.00(K)のノイズ温度を示す。290.00Kからのノイズ温度114の増加により、「損失2」と識別される段に表示される0.56dBの損失よりも損失が増加し得る。
【0027】
図3は、図2のリピーターパス38に関して上述したLNA56(すなわち、低ノイズ増幅器)として識別されるリピーターコンポーネント46を示す。図3のシステムマネージャ102では、増幅度116及び関連するノイズ指数118をLNA56及び追加のリピーターコンポーネント46に対して入力することができる。例えば、39.50dBの増幅度と、1.50dBのノイズ指数を、LNA56に対してシステムマネージャ102に入力することができる。LNA56に関連する追加のハードウェアがあってよく、このハードウェアはリピーターパス38の段108の合計損失に寄与しうる損失を有していてよい。例えば、「損失3」として識別される段108は、0.50dBの損失を有する「同軸パッド」と、0.40dBの損失を有する、記述的に命名されたマイクロ波「Tスイッチ」を含むことができる。Tスイッチはおおむね「T」の形状を有することができ、2つの入力ポートと1つの出力ポートを含み、出力ポートを通過する2つの入力信号のうちの一つの選択を可能にする3つのポートを含むことができる。
【0028】
LNA56に関連するハードウェアの損失112を、各段108について表示される損失に関連しうるノイズ温度114として、システムマネージャ102に入力することができる。各段108の合計損失を計算することができる。例えば、「損失3」として識別される段108は7.84dBの合計損失を有するとして表示されている。これと同様に、例えば損失112、ノイズ温度114、増幅度116、及びノイズ指数118等のコンポーネントの性能パラメータ110全てを、コンポーネントパラメータ47に対して識別して、所定のリピーターパス38構成に対しシステムマネージャ102内で受信することができる。
【0029】
さらに図3を参照すると、リピーター受信アンテナ44(図4)のパラメータもシステムマネージャ102に入力することができる。例えば、リピーター受信アンテナのノイズ温度122をケルビンの単位又は他の任意の好適な単位でシステムマネージャ102に入力することができる。アンテナのノイズ温度122は地球14(図1)から及び宇宙からのノイズに関連付けすることができ、リピーター受信アンテナ44が受信するアップリンク信号20(図1)の周波数の関数であってよい。さらに、アンテナのノイズ温度122はリピーター受信アンテナ44の増幅度に作用する可能性がある。システムマネージャ102により、リピーター受信アンテナ44に関連するノイズ温度122、増幅度124、及び様々な損失126等のパラメータの入力を促進することができる。上記の様々な損失126は、リピーター受信アンテナ44の製造欠陥による損失も含むことができる。
【0030】
図3はさらに、増幅度116、損失112及びノイズ114、118に加えてさらなるリピーターのパラメータを受信するように構成されたシステムマネージャ102を示す。例えば、HPA増幅器の定格128の値をシステムマネージャ102に入力することができ、飽和状態になる前のHPA64の最大電力レベルを表すことができる。ダウンリンクのリピーター送信アンテナの増幅度130もまた、他のパラメータと同様に入力することができる。システムマネージャ102は、位置セレクター132(図4)を使用して選択可能な送信地上局26及び/又は受信地上局30(図1)の位置リストを含むことができる。受信地上局30の位置の選択は、図4に関してより詳しく記載されるように、受信地上局30の位置に関連のダウンリンクの予測EIRP304等のリピーターの予測性能208(図4)に影響を与えうる。
【0031】
図3に示すシステムマネージャ102が受信することができる追加の地上局パラメータは、アップリンクの信号周波数136、ダウンリンクの信号周波数138、信号の帯域幅140及び信号データ速度142を含む。送信地上局のアンテナ28(図4)関連のパラメータ、例えばアップリンクの推定EIRP146及びレンジ148、又は軌道上の宇宙機34(図4)の送信地上局26(図4)からの距離もまた、図3のシステムマネージャ102に入力することができる。さらに、送信地上局26のノイズ性能を送信地上局26の増幅度とノイズ温度の比率(「G/T」)150の形で入力することができる。
【0032】
アップリンクの推定大気損失154及びダウンリンクの推定大気損失156もまた、システムマネージャ102内で識別し受信することができる。アップリンクの推定大気損失154及びダウンリンクの推定大気損失156は、ヌル値(すなわち、0.00)を有するものとして図3に示されており、これは、きれいな空気、及び/又は降水量がゼロであることに起因して大気損失がないことを表しうる。しかしながら、アップリンクの推定大気損失154及びダウンリンクの推定大気損失156の非ゼロ値を入力して、地球の大気中を通過している時のアップリンク信号20及びダウンリンク信号24(図1)の減衰を考慮に入れることができる。
【0033】
ここで図4を参照すると、評価システム100(図3)のグラフィカルユーザーインターフェース200が示されている。グラフィカルユーザーインターフェース200は、図3のシステムマネージャ102に示すのと同じリピーターコンポーネント46を含むことができるリピーターコンポーネント区分222を含むことができる。グラフィカルユーザーインターフェース200は、グラフィカルユーザーインターフェース200に表示されたデータの種類を区別する手段を含むことができる凡例区分206を含むことができる。例えば、凡例区分206は、グラフィカルユーザーインターフェース200にロードされ、システムマネージャ102(図3)から抽出されたパラメータデータを区別するしるしを含むことができ、また算出可能なリピーター性能208のデータも含むことができる。
【0034】
本開示の目的で、図4はグラフィカルユーザーインターフェース200に表示される異なる種類の値に対応する異なるクロスハッチングパターンのしるしを示す。しかしながら、例えば色等の任意の好適な機構を使用してグラフィカルユーザーインターフェース200に表示される異なる種類のデータを区別することができる。これに関しては、凡例区分206は入力データ210、算出データ212、算出RFレベル214、及びオーバードライブ/飽和216を識別することができ、これらは各々異なる識別機構、例えばしるし、色、又は他の識別機構に対応しうる。評価システム100(図3)を終了させるための終了ボタン220も含むことができる。
【0035】
図4は、入力データ210が図3に示すシステムマネージャ102に入力され、「ロードバジェット」として識別されるリピーター構成のロードボタン204を選択することにより、図4のグラフィカルユーザーインターフェース200にロードすることができるパラメータと相互に関連することを示す。算出データ212は、評価システム100(図3)によって計算することができ、図3のシステムマネージャ102に入力されたコンポーネントの性能パラメータ110、及び送信地上局26及び受信地上局30の性能パラメータ110に基づいて、リピーターパス38のリピーターの予測性能208を定義することができる。算出データ212の実施例として、図4に示すリピーターの予測性能208データは、図3に関して上述したような、また図4のグラフィカルユーザーインターフェース200のリピーターコンポーネント区分222において示したようなリピーターパス38の各段108におけるリピーター電力レベル224及び/又はノイズレベル226を含むことができる。リピーターの予測性能208にはまた、リピーターパス38のEIRP及びG/T、及び他のリピーター性能の値が含まれうる。
【0036】
図4はまた、リピーター構成104(図3)を選択してグラフィカルユーザーインターフェース200にロードするためのリピーター構成ファイルメニュー202を含むシステム構成158(図3)のセレクタオプションも示す。各リピーター構成104ファイルは、図3のシステムマネージャ102において定義され、システムマネージャ102に予めロードされ、リピーター構成104を定義する一連のコンポーネント性能パラメータ110を表すことができる。上に記載したように、リピーター構成104ファイルは、リピーターパス38構成の一定のリピーターコンポーネント46(図3)を表し、送信地上局26パラメータ及び受信地上局30パラメータをさらに含む。ロードバジェットボタン204を選択すると、図3のシステムマネージャ102に入力されたリピーターコンポーネント46のパラメータ、及び送信地上局26及び受信地上局30(図4)のパラメータが、図4のグラフィカルユーザーインターフェース200に追加される。例えば、グラフィカルユーザーインターフェース200のリピーターコンポーネント区分222において、グラフィカルユーザーインターフェース200で「地球/宇宙の輝度T(ant)K」として識別された166.00のパラメータ値は、図3のシステムマネージャ102において受信された値に対応する。
【0037】
図4のグラフィカルユーザーインターフェース200において分かるように、入力データ210として識別される各パラメータは、パラメータの値をグラフィカルユーザーインターフェース200に最初に追加された値から増加させる又は減少させることによって調節しやすくするためにパラメータアジャスタ221を含むことができる。図4は、パラメータの値を調節するための上/下の矢印を含む各パラメータアジャスタ221を示す。しかしながら、パラメータを調節するためのドロップダウンメニュー、スライダー、又は他の任意の好適手段を含む任意の好適な機構を用いることができる。
【0038】
図4に示すEIRP区分292を参照すると、凡例区分206に示すクロスハッチングパターンによって図4に識別されるリピーター36(図1)のリピーターの予測性能208パラメータが示されている。GUI200のEIRP区分292に示すリピーターの予測性能208パラメータは、図3のシステムマネージャ102が受信したパラメータの関数として計算される。例えば、ダウンリンクのパス損失294、ダウンリンクの大気損失156、信号帯域幅140及び信号データ速度142のパラメータは、図3のシステムマネージャにおいて定義される所定のリピーターパス38からGUI200にロードされるパラメータである。
【0039】
評価システム100(図3)は、例えばグラフィカルユーザーインターフェース200(図4)のEIRP区分292に示すようなリピーターパス38のダウンリンクの予測EIRP304等のリピーターの予測性能208パラメータを予測する、及び/又は計算することができる。計算することができる他のリピーターの予測性能208パラメータには、リピーターパス38のEIRP304に変換されるHPAの出力電力量64(図3)とリピーター損失112(図3)を表す変換係数302が含まれる。また、グラフィカルユーザーインターフェース200のEIRP区分292は、受信地上局における搬送波とノイズの比率(「C/N」)296を計算することができ、これは受信搬送波又は信号電力(「C」で表示される)の受信ノイズ電力(「N」で表示される)に対する割合を表す。さらに、EIRP区分292は、搬送波とノイズ密度の比率(「C/N」)298を含む追加のリピーター性能パラメータを計算しリストに記載することができる。ここで搬送波又は信号電力は「C」で表され、ノイズスペクトル密度は「N」で表される。EIRP区分292にはまた、エネルギーとノイズ密度の比率(「E/N」)300がリストに記載されており、一情報ビット(「E」)当たりのエネルギーのノイズスペクトル密度(「N」)に対する割合を表し、これはリピーター36(図1)の軌道上の性能を暗示するものとなりうる。
【0040】
図4はまた、地上局のアンテナの増幅度のシステムノイズ温度に対する割合を表すグラフィカルユーザーインターフェース200のG/T区分276も示している。図4のG/T区分276は、システムマネージャ102に入力されたパラメータに基づいて計算される10.83dBKのG/T値を示す。G/T区分276にはまた、リピーターノイズ指数278、システム温度280、282、リピーター温度284、286、及び変換係数288の算出値を含むこともできる。リピーターノイズ指数278(すなわち、「Rptr NF」)は、リピーターのノイズ性能を表し、リピーター温度284(すなわち、「Trptr」)は、リピーターノイズ指数278と同じパラメータを表すが、dBKの単位で表示される。システム温度280(すなわち、「Tsys」)は、リピーター36(図1)に入るノイズの測定値であり、システム温度282(「Tsys」)は、dBKで表示される同じパラメータである。変換係数288は、リピーター36の全体的なG/Tに寄与するアンテナの損失と他の損失の割合を表すメリット係数である。
【0041】
図4はさらに、システムマネージャ102(図3)において受信され、図4のグラフィカルユーザーインターフェース200にロードされる送信地上局のパラメータ228、及び受信地上局のパラメータ230を含む地上局区分232を示す。図4から分かるように、地上局区分232には、アップリンクの推定EIRP146、レンジ、アップリンク信号周波数136、ダウンリンク信号周波数138、地上局のG/T比率150、アップリンクの推定大気損失154、及び地上局のダウンリンクアンテナ増幅度152が含まれうる。地上局区分232において分かるように、上記値は図13のシステムマネージャ102にユーザー入力することができ、アップリンクパス損失236、アップリンクの搬送波とノイズ密度の比率(「C/N」)238、及びダウンリンクの受信電力240の性能パラメータの計算及び予測に含めることができる。
【0042】
地上局区分232は、ユーザーの、地上局パラメータ144を選択的に増加させる又は減少させて、リピーターの性能への影響を評価する能力を促進することができる。例えば、図4のグラフィカルユーザーインターフェース200の地上局区分232には、一又は複数の飽和レベル選択234ボタンを含むことができ、通常送信地上局26のオペレータによって推定されるアップリンクの推定EIRP146の値は、ユーザによってリピーター36(図1)の応答を評価する手段として操作することができる。例えば、飽和レベル選択234ボタンのうちの一つを選択することにより、アップリンクの推定EIRPを5dBだけ増加させて、増加させた結果リピーターパス38(すなわち宇宙機34(図1))が飽和し、リピーター36の物理的モデルに悪影響を与える恐れがあるか否かが判別しやすくなる。同様に、飽和レベル選択234ボタンのうちの一つを選択することにより、アップリンクの推定EIRP146を−10dBだけ減少させてリピーター性能への影響を評価しやすくすることができる。
【0043】
また図4に示すのは、テスト機器設定区分250であり、ここでリピーターパス38の物理的モデルの地上テストを行い、利用可能になる前に検証することができる。以下により詳しく説明するように、テスト機器設定区分250には、リピーターパス38のリピーターの予測性能を表す一又は複数の算出パラメータが含まれうる。例えば、−68.76dBmの値を有する図4の機器設定区分250に示されるリピーターの算出入力電力258は、リピーターコンポーネント区分222に示すようなリピーター36の入力端部40におけるリピーター入力電力レベルに対応する。リピーターの入力電力258はテストRF信号260に対応することができ、これは地上テスト中に合成器251によってリピーター36(図1)に供給されうる。テストRF信号260は、リピーターパス38の検証中でのテスト機器の損失を考慮した大きさを有することができる。同様に、リピーターの算出出力電力レベル270は図4において、テスト機器設定区分250の宇宙機出力(「S/C 出力」)245として識別されており、出力端部42におけるリピーターパスの累積電力レベル224(例:図4の50.79dBm)から出力端部42における累積ノイズ指数226(例:図4の2.29dB)を引いたものと対応する48.50dBmの値を有するものとして図示されている。
【0044】
図4に示すテスト機器設定区分250は、テストエンジニア等によってリピーターパス38の物理的モデルの検証を促進することができる。この件に関しては、テストエンジニア等のユーザーが合成RF信号をリピーターパス38に適用して、リピーターパス38がリピーター受信アンテナ44を介して受信する信号をシミュレーションする前に、テスト機器設定区分250の値を調節することが可能である。例えば、図4に示すテスト機器設定区分250において、ユーザーが図4に示すケーブル損失254等のテスト機器とリピーター36(図1)の間の接続部における損失を調節することが可能である。この件に関しては、テスト機器設定区分250により、ユーザーがリピーター36の物理的モデルとアップリンク電力計の間の接続部の損失264と、ダウンリンク電力計272への結合器の損失266を調節することを可能にすることができる。
【0045】
合成器、評価システム100に接続していない可能性のある別のデバイス、及びテスト機器間の結合部254の損失もまた、ユーザーによって調節することができ、テスト機器設定区分250において(「STE損失」)254で表示され、特別テスト機器(「STE」)の損失を表す特別テスト機器損失として識別することができる。さらに、合成器の最大出力252は、図4に示す最大出力252のパラメータアジャスタ221を操作することによってユーザーが調節することが可能である。合成器の最大出力252は、ウィンドウの「オーバードライブ/飽和」218の凡例区分に注記される色又はしるしに対応する目視(例えば色の変化)による手段によってユーザーに警告することができる。しかしながら、合成器の最大出力252を、合成器の出力電力251が最大であることを表示する可聴(例えばビープ音)手段を含む他の任意の好適な手段によってユーザーに警告することができる。また、リピーターの算出入力電力258(すなわち、図4の−68.76dBm)に対応する電力レベルにおいてテストRF信号260を生成するのに要する、必要な合成器電力251の表示器も含むことができる。さらに図4のテスト機器設定区分250を参照すると、アップリンク電力計264からテスト機器への接続部における算出損失を表示するアップリンクの算出ケーブル損失(「UL Cal」)268を含むことができる。同様に、ユーザーは、ダウンリンク電力計272とテスト機器の間の接続におけるダウンリンク損失274を入力することができる。
【0046】
リピーターパス38(図4)に適用できるテストRF信号260(図4)の電力レベルに関して、テスト機器設定区分250(図4)により、オーバードライブ制限262(図4)のユーザー入力を促進することができる。オーバードライブ制限262には、リピーターコンポーネント46(図3)を痛める可能性のあるリピーター36への過剰な入力電力をユーザーに警告する手段が含まれうる。例えば、ユーザーによる設定値に近づくと、オーバードライブ制限262の色が変化するか、あるいは他の好適な手段を提供してもよく、これにより、リピーター36(図1)に供給される電力レベルをユーザーに知らせることができる。ユーザーによって図3のシステムマネージャ102に入力され、図4のGUI200にロードされた、上で識別された各パラメータにおいて、各パラメータに対して上述し、図4に示すパラメータアジャスタ221機構を操作することによって、パラメータ110、228、230の値を調節することができる。パラメータアジャスタ221機構により、パラメータの調節がしやすくなり、リピーターパス38のリピーターの予測性能208へのパラメータの変化の影響を判断する手段が提供される。
【0047】
リピーターパス38に供給される電力レベルを測定する又は監視する手段を提供するために、飽和レベル区分242(図4)をグラフィカルユーザーインターフェース200とともに含めることができる。例えば、高電力増幅器の出力電力(「HPA出力電力(ワット)」)244(図4)を、図4のグラフィカルユーザーインターフェース200のリピーターコンポーネント46区分に図示されるTWT64高電力増幅器の出力電力を測定する又は監視する手段を提供するために含むことができる。HPAの算出出力電力244(図4)はリピーターの算出入力電力レベル246(図4)(すなわち、−68.76dBm)及びリピーターコンポーネント46区分の調節可能なHPA増幅器の定格128(図3)と関連する。飽和レベル区分242はさらに、TWT64の飽和点と相対的にリピーターパス38に適用される入力電力レベルを表示するために、算出相対飽和248(図4)の値を含むことができる。
【0048】
図4の実施例から分かるように、図4に示す算出相対飽和248の値は0.00であり、これは、HPA(すなわち、TWT64)が飽和しており、リピーター36(図1)に適用される入力電力を下げる必要があることを表している。算出相対飽和248の値が約−1.0を示し、入力電力を約1dBm増加させるとHPAが飽和するということを表し、リピーター36が最高効率近くで動作していることをおおむね表すことが好ましい。しかしながら、下にさらに詳しく説明するように、コンポーネントの性能パラメータ110(図3)をグラフィカルユーザーインターフェース200(図4)を使用して、リピーターの入力電力レベルの結果、相対飽和が0.0dBW以下及び約−5.0dBW以上になる、さらに好ましくは相対飽和が約0.0〜−2.0dBWとなるように調節することができる。
【0049】
図5を参照すると、ここでは評価システム100の操作が図示されている。図5は、リピーターパス38(図4)を評価する手順の実施形態を示す。この手順には、図5に示し、例えば図2〜4に示したものと同様の曲管リピーターパス38等のリピーターパス38の設計及び評価を促進しうる一又は複数の操作を含むことができる。一実施形態において、手順のステップ500は、リピーターパス38を形成するリピーターコンポーネント46を提供することを含むことができる。図2〜4に示すように、リピーターパス38は、入力端部40及び出力端部42を含むことができる。リピーターコンポーネント46は、リピーターパス38の物理的モデルを評価しやすくするために、リピーターパス38の入力端部40及び出力端部42にテストカプラー48、68を含むことができる。
【0050】
さらに、リピーターパス38は、リピーターパス38の入力端部40に連結させることができ、送信地上局アンテナ28(図4)によって送信されるアップリンクの受信信号20(図1)を受信することができるリピーター受信アンテナ44(図4)を含むことができる。リピーターパス38はさらに、非限定的に低ノイズ増幅器56、周波数変換器58、入力及び出力マルチプレクサ60、66、通信路制御装置、及び進行波管64(TWT)と関連の導波路50、ケーブル52、及びコネクタ、スイッチ及び他の種々のハードウェア等の高電力増幅器(HPA)を含むリピーターコンポーネント46(図2)を含むことができる。各リピーターコンポーネント46は、メーカーが発行又は宣伝しうる一定の操作特性を有することができる。例えば、リピーターコンポーネント46は、所定の損失112及び関連のノイズ温度114(図3)によって識別されうる。同様に、増幅器等のリピーターコンポーネント46は、所定の増幅度116及び関連のノイズ指数118(図3)によって識別されうる。
【0051】
メーカーが所定のコンポーネント構成に対して、同一の仕様書及び操作パラメータ、例えば増幅度116、損失112(図3)及びノイズ指数118を宣伝したとしても、組み立てと材料の違いにより、同一のコンポーネントの性能にも違いが出る。この点において、本明細書に開示されるような評価システム(図3)は、リピーターコンポーネント46の性能の違いと、違いによるリピーターパス38の全体的な性能への影響を評価する手段を提供する。さらに、評価システム100は、リピーター36(図1)の設計及び開発中に、リピーターパス構成の異なる操作状況及びノイズ環境に対する応答を調べるために、コンポーネントの性能パラメータ110を調節する手段を提供する。
【0052】
図5の手順のステップ502は、送信地上局26(図4)のパラメータ228(図4)を識別する及び/又は受信することを含むことができる。例えば、上記パラメータは、地上局区分232のグラフィカルユーザーインターフェース200に図示されるような送信地上局アンテナ28のアップリンクの推定EIRP146を含むことができる。送信地上局26の追加のパラメータ228は、アップリンクパス損失236、及びダウンリンクの受信電力240(図4)を予測する及び/又は計算することに含みうる、送信地上局26から軌道上の衛星リピーター36までのレンジ148又は距離、アップリンクの信号周波数136、ダウンリンクの信号周波数138、地上局G/T比率150、アップリンクの推定大気損失154、及び地上局のダウンリンクアンテナ増幅度152を含むことができる。地上局のパラメータを、上に示し、図3に図示したようにシステムマネージャ102にユーザー入力することができる。
【0053】
図5の手順のステップ504は、リピーターパス38のリピーターコンポーネント46のコンポーネントの性能パラメータ110(図3)を識別する及び/又は受信することを含むことができる。例えば、上記コンポーネントの性能パラメータ110は、コンポーネント46の増幅度116、損失112、ノイズ指数118及びノイズ温度114を含むことができる。図3は、システムマネージャ102のコンポーネントのユーザー入力を示す。上記したように、所定のリピーター構成104の一連のリピーターコンポーネント46を、リピーター構成104ファイルネームによって識別することができる。例えば、図3は、「Ku Band India」というファイルネームを有するシステム構成158を示し、これは図3のシステムマネージャ102に入力されたリピーターコンポーネント46の構成が、インド大陸の少なくとも一部をカバーする通信衛星と関連しうることを表している。このように、システムマネージャ102は、再コールして図4のグラフィカルユーザーインターフェース200にロードし、その後リピーターパス38のリピーターの予測性能208のパラメータ値の変化が及ぼす影響を確実にするために調節されうる、無限ともいえる多様なリピーター構成104ファイルを定義し記憶する手段を提供する。
【0054】
図5のステップ506は、送信地上局26について上述したのと同様の方法で、受信地上局30(図4)のパラメータを識別する及び/又は受信することを含むことができる。上記パラメータを取得したら、例えばユーザーが図3に示すシステムマネージャ102に入力することができる。受信地上局30のパラメータの実施例には、図3のシステムマネージャ102に図示し、図4の地上局232と題した区分に示すように、ユーザー入力が可能なダウンリンク周波数138及びダウンリンクアンテナ増幅度152が挙げられる。
【0055】
図5の手順のステップ508は、最初にシステムマネージャ102(図3)に格納され、後の再コールのために保存しうるリピーター構成104ファイル(図3)を選択することによって、リピーターパス38(図4)のリピーターの予測性能208(図4)を予測する及び/又は計算することを含むことができる。図4のグラフィカルユーザーインターフェース200において、ロードバジェットボタン204を選択することにより、保存されたリピーター構成104ファイルのうちの一つをユーザーが選択しやすくなる。ロードバジェットボタン204は、図3のシステムマネージャ102で定義されるリピーター構成104(図3)を選択する任意の好適な手段を含むことができる。例えば、図4はリピーター構成104ファイルをロードバジェットボタン204から選択するドロップダウンメニューを含むことができる。図4のリピーター構成ロードボタン204を選択して、図3のシステムマネージャ102に入力されたパラメータを図4のグラフィカルユーザーインターフェース200に追加することができる。
【0056】
ステップ510は、送信地上局パラメータ228及び受信地上局パラメータ230(図4)、及び/又は例えば、ダウンリンクの予測EIRP304(図4)及び/又はリピーターパス38の予測G/T290(図4)等のリピーターパス38(図4)のリピーターの予測性能208パラメータをグラフィカルユーザーインターフェース200に通信する又は表示することを含むことができる。これに関しては、ユーザー定義のパラメータをグラフィカルユーザーインターフェース200にロードする際に、算出データ212及び算出RFレベル214を判断してグラフィカルユーザーインターフェース200に表示することができる。上述したように、算出データ212及び算出RFレベル214は、選択されたリピーター構成104(図3)に対してリピーターパス38のリピーターの予測性能208の表示を提供する。
【0057】
図5のステップ512は、グラフィカルユーザーインターフェース200(図4)を利用して、リピーターパス38の高電力増幅器(例:TWT64)の出力電力を、高電力増幅器が飽和するのを防ぐために最高電力定格よりも下回るように調節することを含むことができる。これに関しては、HPA増幅器の定格128(図4)のパラメータアジャスタ221(図4)を操作して、HPAが飽和するかもしれない電力レベルを変更しうるTWT64(すなわち、高電力増幅器−HPA)の最高出力電力を増加させる又は低減することができる。HPAに適用できる最高電力を増加させることによって、リピーターパス38のリピーターの予測性能208(図4)を変更することができる。例えば、受信地上局30に50dBWのダウンリンクEIRPを供給することが所望される場合がある。グラフィカルユーザーインターフェース200(図4)に追加されたコンポーネントの性能パラメータ110(図3)により、コンポーネントの性能パラメータ110を調節したにも関わらず、ダウンリンクEIRPが45dBW未満に制限される可能性がある。しかしながら、リピーターコンポーネント区分222(図4)のHPA増幅器の定格128(図3)を調節することによって、HPAの最高出力電力を増加させることができる。HPA増幅器の定格128を増加させたときに、リピーターの予測性能208パラメータを再計算して、結果的にダウンリンクEIRPを50dBWまで増加させることができる。
【0058】
図5のステップ514は、グラフィカルユーザーインターフェース200を使用して、少なくとも一つのコンポーネント性能パラメータ110(図3)の値を調節することをさらに含むことができる。例えば、パラメータアジャスタ221(図4)を操作して、一又は複数のコンポーネント性能パラメータ46の増幅度116、損失112、ノイズ指数118、及び/又はノイズ温度114(図3)のいずれか一つを増加させて、リピーター性能への影響を判断することができる。実施形態では、コンポーネント性能パラメータ110を操作して、リピーターの予測性能208(図4)がリピーターの所望の性能の所定範囲内に入るようにすることができる。例えば、図3は、グラフィカルユーザーインターフェース200において「地球/宇宙輝度T(ant)K」として識別され、図3のシステムマネージャ102に入力されたリピーター受信アンテナのノイズ温度122のコンポーネントパラメータ値の166.00Kを示す。受信アンテナのノイズ温度122(図4)のパラメータアジャスタ221を操作して、ウィンドウの側面に位置する上/下の矢印を選択することにより、又は他の好適なパラメータアジャスタ221手段によって値166.00Kを増加させる、又は低減させることができる。
【0059】
パラメータの調節をする際に、評価システム100(図3)は、グラフィカルユーザーインターフェース200(図4)を介して観測される、又はさもなければ通信されるリピーターパス38のリピーターの予測性能208(図4)をリアルタイムで再計算することができる。例えば、受信アンテナノイズ温度122(図3)が変化すると、結果的にダウンリンクの予測EIRP304(図4)が減少し、これはグラフィカルユーザーインターフェース200のEIRP区分292(図4)に反映されうる。同様に、リピーターパス38のダウンリンクの予測G/T290を、受信アンテナノイズ温度122の調節に応じて、G/T区分276において更新することができる。
【0060】
別の実施例では、TWT64増幅器の出力電力レベルを、パラメータアジャスタ221を使用して、HPA増幅器の定格128(図4)に対して調節することができる。LNA56の増幅度を調節して、パラメータアジャスタ221を操作することによって、TWT64(すなわち、HPA)を最高電力定格より下に維持しながらリピーターの所望の性能を得ることができる。さらに、パラメータアジャスタ221を操作して、リピーター36のダウンリンクの予測EIRP304(図4)及び/又は予測されるG/T290(図4)を最大化するように、LNA56のノイズ指数118を最小化することができる。これに関しては、評価システム100は、グラフィカルユーザーインターフェース200に追加された任意のコンポーネント性能パラメータ110及び/又は送信地上局パラメータ228及び受信地上局パラメータ230を任意に調節することで、結果的にリピーターの予測性能208(例:ダウンリンクEIRP304、G/T290)を変更するように構成することができる。パラメータは、ダウンリンクの予測EIRP304及び/又はダウンリンクの予測G/T290が所望のEIRP及び所望のG/Tのそれぞれの所定範囲内に入るまで、管理し調節することができる。パラメータがグラフィカルユーザーインターフェース200に表示される及び/又は再計算されるたびに、パラメータを再コール又は後の使用に備えてファイルとして保存することができる。
【0061】
図6を参照すると、例えば宇宙機34の曲管リピーター(図1)等のリピーターパスの物理的モデルの地上テストを行うために一又は複数の操作を含む手順の実施形態が示されている。リピーターパス38(図4)は、図3及び4に示す評価システムを使用して、リピーター性能が図5の手順で予測されるものと同様のリピーターコンポーネント46(図3)を含むことができる。図6の手順は、入力端部40及び出力端部42を有するリピーターパス38(図4)の物理的モデルを提供するステップ600を含むことができる。図4に示すように、リピーターパス38(図4)は入力端部40と出力端部42においてテストカプラーを含み、これによって地上テスト中にリピーターパス38の物理的モデルの検証を促進することができる。
【0062】
図6の手順のステップ602は、GUI200を使用して、図5に記載された手順において上述したものと同様の方法で、ダウンリンクの予測EIRP及び予測G/T等のリピーターの予測性能を予測する及び/又は計算することを含むことができる。上述したように、リピーターの予測性能は、図4に示すコンポーネント性能パラメータ46及び送信地上局26と受信地上局30のパラメータに基づくものである。
【0063】
図6の手順のステップ604は、リピーターパス38の入力端部40及び出力端部42(図4)それぞれにおいて、リピーター入力電力レベル246(図4)及びリピーター出力電力レベル245(図4)を予測する及び/又は計算することを含むことができる。上述したように、図4はテスト機器設定区分250を示し、ここでリピーターパス38の物理的モデルの地上テストを行い、利用可能になる前に検証することができる。上述したように、GUI200のテスト機器設定区分250は、図4の機器設定区分250に記載される−68.76dBmとして示すリピーターの算出入力電力258等の、リピーターパス38のリピーターの予測性能に対応する算出パラメータを含むことができる。機器設定区分250に示す値、−68.76dBmは、GUI200(図4)のリピーターコンポーネント区分222に記載されるリピーター36(図1)の入力端部40におけるリピーターの入力電力レベル246に対応する。
【0064】
図6の手順には、GUI200のテスト機器設定区分250(図4)の変数を調節して、テスト機器とリピーター36の物理的モデルとの接続部における損失を考慮することを含むことができる。例えば、テストエンジニア等のユーザーがテスト機器設定区分250を調節して、アップリンク電力計264(図4)とリピーターパス38(図4)の物理的モデルとの接続部における損失を考慮することができる。同様に、テストエンジニアがGUI200を調節して、リピーターパス38の物理的モデルとダウンリンク電力計272(図4)との間のカプラー損失266(図4)を考慮することができる。テストエンジニアはまた、表示「STE損失」としてテスト機器設定区分250において識別されるように、別々に提供された合成器とテスト機器との間の結合部254(図4)における損失を調節することも可能である。さらに、図4に示す最大出力252に対してパラメータアジャスタ221を操作することによって、テスト信号合成器の最大出力252を調節することができる。
【0065】
図6の手順のステップ606は、合成テストRF信号260(図4)をリピーターパス38(図4)の入力端部40に適用することを含むことができる。上述したように、テストRF信号260は、リピーターの算出入力電力レベル246とほぼ等しい、又はこれを表す大きさを有することが好ましい。これに関して、テストエンジニアはアップリンク電力計をリピーターパス38の物理的モデルの入力端部40に結合させて、テストRF信号260の入力端部40への適用を監視することができる。テストエンジニアはテストRF信号260を調節して、テストRF信号260の大きさをリピーターの算出入力電力レベル246とほぼ等しく維持するようにすることができる。
【0066】
本手順のステップ608は、テストRF信号260の入力端部40への適用に応じて、ダウンリンク電力計272を使用して、リピーターパス38の出力端部42(図3)におけるリピーターの出力電力レベルを測定することを含むことができる。上述したように、テストRF信号260は、リピーターパス38(図4)を形成する様々なコンポーネント110に関連する増幅度116及び損失112(図3)によって増幅され、また減衰される。
【0067】
図6の手順のステップ610は、出力端部42(図3)におけるリピーターの測定出力電力レベル245(図4)と、リピーターの算出出力電力レベル245との差に基づいて、リピーターパス38(図4)の物理的モデルのリピーターの実際の性能を判断することを含む。測定された、又は実際のリピーターの出力電力レベル245はダウンリンク電力計によって測定し、リピーターの算出出力電力レベル245と比較することができる。リピーターの算出出力電力レベル245は、図4のテスト機器設定区分250において、上述したように宇宙機出力(「S/C 出力」)として識別することができ、48.50dBmの値を有するように記載されており、これは、リピーターパスの累積電力レベル224(例:図4における50.79dBm)からリピーターパスの累積ノイズ指数226(例:図4における2.29dB)を引いたものと対応する。
【0068】
出力端部42(図3)におけるリピーターの測定出力電力レベルと、リピーターの算出出力電力レベル245(図4)との差が、所定の許容差又は範囲外にであった場合、本方法は任意に、リピーターの測定出力電力レベルがリピーターの算出出力電力レベル245の所定範囲に入るまで、コンポーネント性能パラメータ110(図3)を順次調節することによって、許容差を外れた状況に寄与するリピーターコンポーネント46(図3)を識別することを含むことができる。例えば、テストエンジニアは、GUI200(図4)のリピーターコンポーネント区分222のコンポーネント性能パラメータ110それぞれのパラメータアジャスタ221(図4)を操作して、コンポーネント性能パラメータ46の増幅度116、損失112、ノイズ指数118及び/又はノイズ温度114(図3)を調節して、リピーターの測定出力電力レベルへの影響を解析することができる。
【0069】
図7を参照すると、さらなる実施形態において、利用可能に配置されたリピーター36(図1)の性能を評価する手順の一又は複数の操作が示されている。非限定的な実施形態において、手順は軌道上のリピーター宇宙機34(図1)の曲管リピーターパス38を監視する又はトラブルシューティングのために適用することができる。図7の方法は、図5の手順において上述したような方法で、送信地上局26、受信地上局30、リピーターパス38を形成するリピーターコンポーネント46を識別する、及び/又は図4のGUI200にロードするステップ700を含むことができる。コンポーネント性能パラメータ110(図3)は、図4のGUI200のリピーターコンポーネント区分222に示すようなリピーターコンポーネント46の増幅度116、損失112、ノイズ指数118、及び/又はノイズ温度114を含むことができる。
【0070】
図7をさらに参照すると、手順はリピーター36(図1)を搭載する軌道上の宇宙機34(図1)からテレメトリーデータ25(図4)を受信するステップ702を含むことができる。テレメトリーデータ25には、リピーターパス38(図4)のリピーターの実際の性能データを含むことができる。ステップ704は、送信地上局26(図4)のアップリンクの実際の又は現在のEIRP及びアップリンクの実際の大気損失を識別する、及び/又は受信することを含むことができる。アップリンクパス18(図1)における実際の又は現在測定されるアップリンクEIRP及び現在測定される大気損失は、ほぼ軌道上のリピーター36の評価時点において送信地上局26のオペレータから入手可能である。
【0071】
ステップ706は、GUI200(図4)のパラメータアジャスタ221を使用して、アップリンクの推定EIRP146とアップリンクの推定大気損失154(図4)を調節して、アップリンクの推定EIRP146と、アップリンクの推定大気損失154(図4)が、軌道上のリピーター36のほぼ評価時点において送信地上局26(図1)のオペレータが提供可能であるアップリンクの現在の又は実際のEIRPとアップリンクの実際の大気損失とほぼ等しくなるようにすることを含むことができる。図4から分かるように、地上局区分232は、アップリンクの推定大気損失154もまた可能であるように、ユーザーが調節可能であるアップリンクの推定EIRP146を含むことができる。
【0072】
ステップ708は、調節されたアップリンクの推定EIRPとアップリンクの推定大気損失に基づき軌道上のリピーターパスのリピーターの予測性能を計算することを含むことができる。例えば、GUI200(図4)は、調節されたアップリンクの推定EIRP146とアップリンクの推定大気損失に基づいて、グラフィカルユーザーインターフェース200のEIRP区分292(図4)にダウンリンクの予測EIRPを表示することができる。同様に、GUIは、図4に示すグラフィカルユーザーインターフェース200のG/T区分においてリピーターパスの予測G/T290を表示することができる。
【0073】
手順のステップ710は、テレメトリーデータ25(図4)とともに含まれるリピーターの予測性能とリピーターの実際の性能との差を計算することを含むことができる。例えば、リピーターパス38(図4)の開発中にダウンリンクの推定EIRP146と、軌道上のリピーターパス38のダウンリンクの実際のEIRPとの差は、稼働中のリピーター36(図1)の性能の指標となり得る。
【0074】
図8を参照すると、開示の手順の上述したステップ又はステップの任意の組み合わせは、全体的に又は一部において、リピーターパス評価システム800又は他の好適なコンピュータシステム等のコンピュータによって実行されるプロセスで実行することが可能である。リピーターパス評価システム800は、コンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824を実行することができる。コンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824をリピーターパス評価システム800に供給、又はロードして、一又は複数の上述した操作又はステップを実行することができる。
【0075】
非限定的な実施例において、リピーターパス評価システム800及び/又はコンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824は、例えば通信システム10(図4)の曲管リピーターパス等のリピーターパス38(図4)の評価を促進し得る。送信地上局26及び受信地上局30(図1)間のRF信号(図1)の送受信については、リピーター36宇宙機34(図1)において説明したが、本明細書に開示されている評価システム102(図3〜4)は、非限定的に、全ての海洋、陸上、飛行又は宇宙ベース通信システムを含む通信システム又はこれらの全ての組合せに組み込むことができるリピーター36(図1)を評価するために実行可能である。
【0076】
図8のブロック図は、上により詳細に説明したような一定のリピーターコンポーネント46(図3)を有するリピーター36(図4)のリピーター性能を予測するために評価システム102(図3〜4)を使用することができる有利な実施形態のリピーターパス評価システム800を示す。図8に示す実施形態では、リピーターパス評価システム800は、一又は複数のコンポーネントを通信可能に結合させて、上記コンポーネント間のデータ転送を促進するデータ通信パス802(例:データリンク)を含むことができる。通信パス802は、リピーターパス評価システム800のコンポーネントとデバイス間のデータ転送を促進する一又は複数のデータバス又は他の任意の好適な通信パスを含むことができる。
【0077】
非限定的な実施形態では、リピーターパス評価システム800のコンポーネントには、一又は複数のプロセッサ804、メモリ装置806、非揮発性記憶装置808、通信装置812、入力/出力装置810、表示装置814、システムマネージャ826、性能計算機828、及びグラフィカルユーザーインターフェース830を含むことができる。システムマネージャ826は、送信地上局26(図4)及び受信地上局30(図4)のパラメータと、リピーターパス38(図4)のリピーターコンポーネント46(図3)のコンポーネント性能パラメータ110(図3)を受信可能である。性能計算機828は、コンポーネントの性能パラメータ110、及び送信地上局26と受信地上局30(図4)のパラメータに基づいてリピーターパスのリピーターの予測性能を計算することができる。
【0078】
システムマネージャ826は、一又は複数の送信地上局26及び受信地上局30の複数の個々のパラメータ、及びリピーターパスの一又は複数のリピーターコンポーネントの増幅度、損失、ノイズ指数及びノイズ温度のうちの少なくとも一つを含むコンポーネント性能パラメータ110を取得するように構成可能である。これに関しては、システムマネージャ826は、入力/出力装置810を使用して、図3に示したもののように、システムマネージャ826にユーザー入力できるコンポーネント性能パラメータ110(図3〜4)を受信することができる。入力/出力装置810はまた、例えばキーボード、マウス、ジョイスティック、タッチスクリーン、及びデータをシステムマネージャ826に入力する他の任意の好適な装置等の周辺機器によって、送信地上局26(図4)及び受信地上局30(図4)のパラメータ、及びリピーターコンポーネント46(図3)のコンポーネント性能パラメータ110のユーザー入力を容易にすることができる。増幅度116、損失112、ノイズ指数118、及び/又はノイズ温度114を非限定的に含むコンポーネント性能パラメータ110(図3〜4)をシステムマネージャ826に入力することができる。さらに、例えば導波管50、ケーブル52(図2)、コネクタ、スイッチ及びリピーターパス38の各段の各リピーターコンポーネント46に関連する他の種々のハードウェア等の種々のハードウェア関連のパラメータもまたシステムマネージャ826に入力することができ、リピーターパス38の各段108における合計損失を上述し図3に示すようにシステムマネージャ826によって計算することができる(図3)。
【0079】
上に示すように、送信地上局26及び受信地上局30(図4)のパラメータを、図3に示すようにシステムマネージャ826に入力することができる。例えば、アップリンク信号周波数136、ダウンリンク信号周波数138、信号帯域幅140、信号データ速度142、アップリンクの予測EIRP146、及び軌道上のリピーター宇宙機34のレンジ148をシステムマネージャ826に入力可能である。システムマネージャ826はまた、図3に示し上述したように、アップリンクの大気損失154及びダウンリンクの大気損失156に加えて、上述したようにG/T比率として表されるノイズ性能を受信することも可能である。本明細書に記載される評価システムを使用して評価される地上ベースのリピーターシステムに関しては、システムマネージャ826に入力されるレンジパラメータには、送信地上局26から地上ベースの中継局までの距離を含むことができる。
【0080】
グラフィカルユーザーインターフェース830は、図4の「ロードバジェット」で識別されるリピーター構成ロードボタン204を選択する等によって、コンポーネント性能パラメータ110(図3〜4)及び送信地上局26と受信地上局30(図4)のパラメータとともにロードすることができる。グラフィカルユーザーインターフェース830は、複数のリピーター構成104ファイル(図3)の中から選択するために、リピーター構成ファイルメニュー202(図4)を含むシステム構成158(図4)セレクタオプションを含むことができる。各ファイルは、予めシステムマネージャ826にロードされた一連のコンポーネント性能パラメータ110を表し、所定のリピーター構成104を定義する。グラフィカルユーザーインターフェース830は、リピーターコンポーネント46の増幅度16、損失12、ノイズ指数118、及び/又はノイズ温度114(図3〜4)を含んでいてよいロードされたコンポーネント性能パラメータ110を通信及び/又は表示することができる。上で言及した地上局パラメータも同様に、上述したようにグラフィカルユーザーインターフェース830に表示することができる。
【0081】
性能計算機828は、リピーターパス38のリピーターの予測性能208(図4)を、リピーター構成104ファイル(図3)の選択の際にグラフィカルユーザーインターフェース830に最初にロードされるパラメータの関数として計算することができる。これに関して、グラフィカルユーザーインターフェース830はリピーターパス38のリピーターの予測性能208(図4)を表す算出データ212(図4)及び算出RFレベル214を表示することができる。例えば、グラフィカルユーザーインターフェース830は、リピーター構成104ファイルを選択する際にグラフィカルユーザーインターフェース830に最初にロードされるパラメータに基づいてリピーターパス38の予測ダウンリンクEIRP304(図4)及び/又は予測G/T290(図4)を表示することができる。
【0082】
グラフィカルユーザーインターフェース830により、送信地上局及び受信地上局のパラメータ、及び/又はリピーターコンポーネント46の増幅度116、損失112、ノイズ指数118、及びノイズ温度114のうちの少なくとも1つのリピーターコンポーネント性能パラメータ110の再構成を可能にして、リピーターの予測性能がリピーターの望ましい性能の所定範囲内に入るようにすることができる。これに関して、グラフィカルユーザーインターフェース830は、コンポーネント性能パラメータ110(図3〜4)及び/又は送信地上局26、受信地上局30(図4)パラメータのうちの少なくとも1つのユーザー調節を可能にしてリピーター性能に与える影響を判断することができる。グラフィカルユーザーインターフェース830は、グラフィカルユーザーインターフェース830に表示されたコンポーネント性能パラメータ110の各々に対するパラメータアジャスタ221(図4)を含むことができる。パラメータアジャスタ221は、図5に示す手順に関して上述した方法で、リピーターの予測性能がリピーターの望ましい性能の所定範囲内に入るまでユーザーがパラメータを調節しやすくすることができる。例えば、ユーザーはリピーターパス38(図4)のダウンリンクの予測EIRP304及び予測G/T290が上述したように所定範囲内に入るまで、一又は複数のコンポーネント性能パラメータ110の増幅度116及び/又は損失112(図3)を調節することができる。
【0083】
グラフィカルユーザーインターフェース830はさらに、リピーターコンポーネント46の他のパラメータを調節するためのパラメータアジャスタ221(図4)を含むことができる。例えば、パラメータアジャスタ221は、パラメータアジャスタ221のうちの一つを使用して、低ノイズ増幅器(LNA)56(図4)の増幅度を最大化しながら(すなわち増加させながら)、進行波管64(「TWT」)増幅器(すなわちHPA)の電力出力が最大電力定格を下回るように維持してTWT64増幅器の飽和を回避できるようにHPA増幅器の定格128(図4)を調節してリピーターの所望の性能を得るために含まれていてよい。さらに、パラメータアジャスタ221を操作して、リピーター36のダウンリンクの予測EIRP304(図4)及び/又は予測G/T290(図4)を最大化するような方法で、LNA56のノイズ指数を最小限に抑えることができる。別の実施例では、グラフィカルユーザーインターフェース830は、リピーターの予測性能が望ましい性能の所定範囲内に入るまで、リピーター受信アンテナ44(図4)に関するノイズ温度122、増幅度124及び種々の損失126(図3)を調節するためのパラメータアジャスタ221を含むことができる。
【0084】
ある実施形態では、リピーターパス評価システム800は、メモリ装置806にインストールすることができるコンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824の命令を実行するための一又は複数のプロセッサ204を含むことができる。あるいは、プロセッサ804は、二以上の一体化されたプロセッサコアを有するマルチプロセッサコアを含むことができる。またさらに、プロセッサ804は主プロセッサと、チップ上に一体化された一又は複数の二次プロセッサを含むことができる。プロセッサ804はまた、複数の同様に構成されたプロセッサを有する多数のプロセッサシステムも含むことができる。
【0085】
図8をさらに参照すると、リピーターパス評価システム800はさらに、一又は複数の揮発性又は非揮発性の記憶装置808を含むことができる一又は複数のメモリ装置806を含むことができる。しかしながら、メモリ装置806はデータを記憶する任意のハードウェア装置を含むことができる。例えば、メモリ装置806は、通信パス802に含まれうるインターフェース及び/又は一体化されたメモリコントローラハブのランダムアクセスメモリ又はキャッシュを含むことができる。メモリ装置806は、様々な異なる種類のデータ、コンピュータによって読み取り可能なコード又はプログラム命令824、又は他の任意の種類の情報のうちのいずれか一つを恒久的に及び/又は一時的に記憶するように構成することができる。非揮発性記憶装置808は、非限定的に、フラッシュメモリ装置、ハードドライブ、光ディスク、ハードディスク、磁気テープ又は他の任意の長期間の保存に好適な実施形態を含む様々な構成で提供することができる。さらに、非揮発性記憶装置808は、取外し可能なハードドライブ等の取外し可能な装置を含むことができる。
【0086】
リピーターパス評価システム800は、リピーターパス評価システム800に接続可能なコンポーネント間でデータの転送を促進する一又は複数の入力/出力装置810をさらに含むことができる。入力/出力装置810はリピーターパス評価システム800に直接及び/又は間接的に結合させることができる。入力/出力装置810により、キーボード、マウス、ジョイスティック、タッチスクリーン及び他の任意のデータをリピーターパス評価システム800に入力するのに好適な装置等の周辺機器によって、ユーザーがシステムマネージャ826にデータ又はパラメータを入力しやすくすることができる。コンポーネント性能パラメータ110等のデータは、自律ベースで、又は別のコンピュータシステム(図示せず)の別のシステムマネージャ(図示せず)からのユーザコマンドを介してシステムマネージャ826に入力することも可能である。入力/出力装置810はさらに、リピーターパス評価システム800の出力を表すデータを転送するための出力装置を含むことができる。例えば、入力/出力装置810は、リピーターパス評価システム800によって処理されたデータの結果を表示するためのコンピュータのモニター又はコンピュータ画面等の表示装置814を含むことができる。例えば、グラフィカルユーザーインターフェース830は、入力/出力装置を使用してシステムマネージャ826にロードされるデータを表示することができる。入力/出力装置810は、リピーターパス評価システム800によって処理された情報のハードコピーを印刷するためのプリンタ又はファックス機器を任意に含むことができる。
【0087】
図8をさらに参照すると、リピーターパス評価システム800は、コンピュータネットワーク内の及び/又は他のプロセッサベースのシステムとのリピーターパス評価システム800の通信を促進する一又は複数の通信装置812を含むことができる。リピーターパス評価システム800のコンピュータネットワークとの又は他のプロセッサベースのシステムとの通信は、無線手段及び/又は有線接続によって行うことができる。例えば、通信装置812は、リピーターパス評価システム800とコンピュータネットワーク間の無線通信又はケーブル通信を可能にするネットワークインターフェースコントローラを含むことができる。通信装置812はまた、モデム及び/又はネットワークアダプタ、又はデータ送受信用の様々な代替装置のうちのいずれか一つを含むことができる。
【0088】
図5に関連して上述したようなリピーターパス38(図4)を評価するための上述した手順の一又は複数の操作は、コンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824を使用して、プロセッサ804によって、及び/又は一又は複数のシステムマネージャ826、性能計算機828、及びグラフィカルユーザーインターフェース830によって実施することができる。同様に、図6に関して上述したような地上テスト中に、リピーター36(図4)の物理的モデルのリピーター性能を判断するための上述した手順の一又は複数の操作は、コンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824を使用して、プロセッサ804によって、及び/又は一又は複数のシステムマネージャ826、性能計算機828、及びグラフィカルユーザーインターフェース830によって実施可能である。さらに、図7に関して上述したような軌道上のリピーター宇宙機(図1)用に利用可能に配置されたリピーター36(図4)の性能を評価するための上述した手順の一又は複数の操作は、コンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824を使用して、プロセッサ804によって、及び/又は一又は複数のシステムマネージャ826、性能計算機828、及びグラフィカルユーザーインターフェース830によって実施可能である。
【0089】
図8に示すように、コンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824はコンピュータが使用可能なプログラムコード及びコンピュータによって読み取り可能なプログラムコードを含んでいてよいプログラムコードを含むことができる。コンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824はプロセッサ804によって読み取り実行することが可能である。コンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824によりプロセッサ804が、リピーターパス(図5)を評価する、地上テスト(図6)中にリピーターパスの物理的モデルのリピーター性能を判断する、又は稼働中のリピーター(図7)の性能を評価することに関連する上述した実施形態の一又は複数の操作を実施することが可能になりうる。
【0090】
さらに図8を参照すると、コンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824は、リピーターパス評価システム800の操作命令を含むことができ、アプリケーション及びプログラムをさらに含むことができる。コンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824は、プロセッサ804によって、及び/又は一又は複数のシステムマネージャ826、性能計算機828、及びグラフィカルユーザーインターフェース830によって実行するために、一又は複数のメモリ装置806及び/又は非揮発性の記憶装置808に含まれる及び/又はロードされることが可能である。上に示したように、一又は複数のメモリ装置806及び/又は非揮発性の記憶装置808を、通信パス802を通して、図8に示す一又は複数の残りのコンポーネントに通信可能に結合させることができる。
【0091】
コンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824は、具体的な又は非具体的な、一時的な又は非一時的なコンピュータによって読み取り可能な媒体818に含むことができ、プロセッサ804によって実行するために、リピーターパス評価システム800にロードする又は転送することができる。コンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824及びコンピュータによって読み取り可能な媒体818は、コンピュータプログラム製品816を含む。ある実施形態では、コンピュータによって読み取り可能な媒体818はコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体820及び/又はコンピュータによって読み取り可能な信号媒体822を含むことができる。
【0092】
コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体820は、非限定的に、例えばハードドライブ等の記憶装置にデータを転送するための、ドライブ、フラッシュメモリ装置又は他の記憶装置又はハードウェアにロード可能な光ディスク及び磁気ディスクを含む様々な異なる実施形態を含むことができる。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体820は、リピーターパス評価システム800に取外しできないように取り付けることができる。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体820は任意の好適な記憶媒体を含むことができ、非限定的に、半導体システム又は伝播システムを含むことができる。これに関しては、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体820は、電子媒体、磁気媒体、光媒体、電磁気媒体、及び赤外線媒体を含むことができる。例えば、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体820は、磁気テープ、コンピュータディスケット、ランダムアクセスメモリ、及び読取専用メモリを含むことができる。光ディスクの実施形態の非限定的な実施例には、コンパクトディスク−読取専用メモリ、コンパクトディスク−読み/書き、及びデジタルビデオディスクを含むことができる。
【0093】
コンピュータによって読み取り可能な信号媒体822には、コンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824を含むことができ、非限定的に、電磁気信号及び光信号を含む様々なデータ信号構成において具現化することが可能である。上記データ信号は、無線又は配線接続手段によるものを含む任意の好適な通信リンクによって送信することができる。例えば、配線接続手段は、光ファイバーケーブル、同軸ケーブル、信号線、及びデータを無線手段によって又は物理的手段によって送信するためのほかの任意の好適な手段を含むことができる。
【0094】
さらに図8を参照すると、コンピュータによって読み取り可能な信号媒体822により、コンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824を、非揮発性記憶装置又はリピーターパス評価システム800内で使用する他の好適な記憶装置又はメモリ装置にダウンロードすることが容易になり得る。例えば、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体820内に含まれるコンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824を、サーバー、又は別のシステムのクライアントコンピュータからコンピュータネットワークを介してリピーターパス評価システム800にダウンロードすることが可能である。
【0095】
リピーターパス評価システム800の様々な異なる実施形態のうちのいずれか一つを、コンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824を実行できる任意のハードウェア装置又はシステムを使用して実行することが可能である。例えば、プロセッサ804は一又は複数の特定機能を実行するように構成されたハードウェアユニットを含むことができ、特定機能の実行において、機能を実行するためのコンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824はメモリ装置806に予めロードしておくことができる。
【0096】
ある実施形態においては、プロセッサ804は、アプリケーションの特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラム可能論理回路、又は一又は複数の特定機能又は動作を実行するように構成された他の任意のハードウェア装置を含むことができる。例えば、プログラム可能な論理回路を一時的に又は永続的にプログラミングして、リピーターパスを評価する(図5)、リピーターパスの物理的モデルの地上テスト中にリピーター性能を判断する(図6)、又は稼働中のリピーターの性能を評価する(図7)手順に関連する一又は複数の操作を実行することができる。プログラム可能な論理回路は、プログラム可能論理アレイ、プログラム可能アレイ論理、フィールドプログラム可能な論理アレイ、及びフィールドプログラム可能なゲートアレイ、及び他の任意の好適な論理回路を非限定的に含むことができる。ある実施形態では、コンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824を、一又は複数のプロセッサ804によって、及び/又はプロセッサ804と通信している一又は複数のハードウェアユニットを含む他の装置によって操作可能である。コンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824の特定部分をプロセッサ804によって実行することができ、コンピュータによって読み取り可能なプログラム命令824の他の部分をハードウェアユニットによって実行することができる。
【0097】
上述した様々な実施形態は、リピーター36の物理的モデル(図4)を構築する必要性を除去するさらなる技術的効果によって一定のリピーターコンポーネント46(図3)のリピーター性能を予測し、動作特性を測定して稼働中のリピーター36の性能を予測する能力を提供するため、有利である。これに関し、上述した手順の一又は複数の操作を実行する技術的効果には、一定のリピーターコンポーネント46からなるリピーター36構成を設計する必要性の除去、一又は複数のリピーター36構成の物理的モデルの構築、稼働中のリピーター性能を予測するために、リピーターパス38(図4)において組み立てられた時のリピーターコンポーネント46の動作特性の測定、及びその後の異なるリピーターコンポーネント46の再設計、再度の組立て、及びリピーターの所望の性能を有するリピーター構成が出来上がるまで繰り返し再テストすることが含まれる。さらに、上述した様々な有利な実施形態は、様々な異なる状況及びノイズ環境において稼働する無限とも思える多様のリピーター構成のリピーター性能の予測における効率性及び精度を増加させる技術的効果を提供する。
【0098】
本発明の追加の変更及び改善は当業者に明らかとなり得る。このため、本明細書に記載され図示したパーツの特定の組み合わせは本発明の特定の実施形態のみを表すものであり、本発明の精神及び範囲内の代替実施形態又は装置を限定するものではない。
【0099】
本発明はまた、下記の実施形態も含む。
1. リピーターパスのリピーター性能を制御する方法であって:
送信地上局及び受信地上局のパラメータを識別し;
リピーターパスの少なくとも一つのリピーターコンポーネントの増幅度、損失及びノイズ指数のうちの少なくとも一つを含むコンポーネント性能パラメータを識別し;
リピーターパスのリピーター性能を、送信地上局及び受信地上局のパラメータ、及び少なくとも一つのリピーターコンポーネントの増幅度、損失及びノイズ指数のうちの少なくとも一つのコンポーネント性能パラメータの関数として予測し;
グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)上で、リピーターコンポーネントの増幅度、損失及びノイズ指数のうちの少なくとも一つを含むコンポーネント性能パラメータ、送信地上局及び受信地上局のパラメータ、及びリピーターの予測性能を通信し;
コンポーネント性能パラメータの増幅度、損失及びノイズ指数のうちの少なくとも一つを調節して、リピーターの予測性能がリピーターの所望の性能の所定範囲内であるように管理する
ステップを含む方法。
【0100】
2. コンポーネント性能パラメータを識別するステップが、リピーターコンポーネントに関連するノイズ温度を識別することをさらに含み;
コンポーネント性能パラメータの増幅度、損失及びノイズ指数のうちの少なくとも一つを調節するステップが、ノイズ温度を調節することをさらに含む
実施形態1の方法。
【0101】
3.リピーターコンポーネントがリピーター受信アンテナを含み:
リピーターの予測性能が所望の性能パラメータの所定範囲内に入るまで、リピーター受信アンテナのアンテナ増幅度を調節する
ステップをさらに含む実施形態1の方法。
【0102】
4.コンポーネント性能パラメータを調節するステップが:
ダウンリンクの予測等価等方輻射電力(EIRP)及びリピーターパスの増幅度とノイズ温度の予測比率(G/T)のうちの少なくとも一つが、所望のEIRP及び所望のG/T各々の所定範囲内に入るまで、コンポーネント性能パラメータを調節する
ことを含む、実施形態1の方法。
【0103】
5.リピーターコンポーネントが低ノイズ増幅器(LNA)と、最大電力定格を有する高電力増幅器(HPA)を含み:
HPAを最大電力定格以下に維持しながら、リピーターの所望の性能を得るためにLNAの増幅度を最大化する
ステップをさらに含む、実施形態4の方法。
【0104】
6.ダウンリンクの予測EIRPとリピーターの予測G/Tを最大化するように、LNAのノイズ指数を最小限に抑える
ステップをさらに含む、実施形態5の方法。
【0105】
7.リピーターコンポーネントが最大電力定格を有する高電力増幅器を含み、リピーターの予測性能が、リピーターの入力電力レベルに相対的な高電力増幅器の飽和を含み、本方法がさらに:
リピーターの入力電力レベルが結果的に約0.0〜−2.0dBWの相対飽和になるように、コンポーネント性能パラメータを調節する
ステップを含む、実施形態1の方法。
【0106】
8.リピーターパスが曲管リピーターパスを含む、実施形態1の方法。
【0107】
9.リピーターの所望の性能が得られる調節されたコンポーネント性能パラメータを有するリピーターコンポーネントを含むリピーターパスの物理的モデルを構築する
ステップをさらに含む、実施形態1の方法。
【0108】
10.入力端部及び出力端部を有するリピーターパスの物理的モデルを供給し;
各入力端部及び出力端部におけるリピーターの入力電力レベル及びリピーターの出力電力レベルを計算して、リピーターの予測性能に対応させ;
計算したリピーターの入力電力レベルとほぼ等しい大きさを有する、合成テストRF信号を入力端部に適用し;
出力端部に結合されたダウンリンクの電力計を使用して、テストRF信号の適用に応じたリピーターの出力電力レベルを測定し;
リピーターの測定出力電力レベルと計算されたリピーターの出力電力レベルとの差に基づき、物理的モデルのリピーターの実際の性能を判断する
ステップをさらに含む、実施形態1の方法。
【0109】
11.曲管リピーターパスの性能を制御するシステムであって:
入力端部及び出力端部を有するリピーターパスの物理的モデルであって;
リピーターパスが、リピーターの予測性能を、送信地上局、受信地上局のパラメータ、及び複数のリピーターコンポーネントのうちの少なくとも一つの増幅度、損失及びノイズ指数のうちの少なくとも一つのコンポーネント性能パラメータの関数として有するように構成されており;
リピーターパスがさらに、入力及び出力端部それぞれにおいて計算され、リピーターの予測性能と対応するリピーターの入力電力レベルと、リピーターの出力電力レベルを有するように構成されており;
計算されたリピーターの入力電力レベルとほぼ等しい大きさを有する合成テストRF信号が入力端部に適用される;
リピーターパスの物理的モデルと、
出力端部に結合され、テストRF信号の適用に応じてリピーターの出力電力レベルを測定するように構成されたダウンリンク電力計であって;
リピーターの測定出力電力レベルと、計算されたリピーターの出力電力レベルとの差に基づいて、リピーターの実際の性能を判断し;
少なくとも一つのリピーターコンポーネントのコンポーネント性能パラメータが、リピーターの測定出力電力レベルが計算されたリピーターの出力電力レベルの所定範囲内となるまで調節されるダウンリンク電力計
を含むシステム。
【0110】
コンポーネント性能パラメータを調節するステップが:
リピーターコンポーネントのノイズ温度を調節する
ことを含む、実施形態11の方法。
【符号の説明】
【0111】
10 衛星のリピーター通信システム
12 損失
14 地球
16 増幅度
18 アップリンクパス
20 アップリンク信号
22 ダウンリンクパス
24 ダウンリンク信号
25 リピーターの算出入力電力
26 送信地上局
28 送信地上局アンテナ
30 受信地上局
34 軌道上の宇宙機
36 リピーター
38 リピーターパス
40 入力端部
42 出力端部
44 リピーター受信アンテナ
46 リピーターコンポーネント
48 入力テストカプラー
50 導波管
52 ケーブル
54 送信阻止フィルタ
56 低ノイズ増幅器
58 ダウンリンク変換器
60 IMUX
62 ダイナミックリンク割当装置
64 進行波管増幅器
66 出力マルチプレクサ
68 出力テストカプラー
100 評価システム
102 システムマネージャ
104 リピーター構成
108 リピーターパスの段
112 損失
114 ノイズ温度
116 増幅度
118 ノイズ指数
120 リピーター受信アンテナパラメータ
122 受信アンテナのノイズ温度
124 増幅度
126 損失
128 HPA増幅器の定格
130 リピーター送信アンテナの増幅度
132 位置セレクター
136 アップリンクの信号周波数
138 ダウンリンクの信号周波数
140 信号の帯域幅
142 信号データ速度
146 アップリンクの推定EIRP
148 アップリンクの推定レンジ
150 送信地上局の増幅度とノイズ温度との比率
152 地上局のダウンリンクアンテナ増幅度
154 アップリンクの推定大気損失
156 ダウンリンクの大気損失
200 グラフィカルユーザーインターフェース
202 リピーター構成ファイルメニュー
204 ロードバジェットボタン
206 凡例区分
208 リピーターの予測性能パラメータ
210 入力データ
212 算出データ
214 算出RFレベル
216 オーバードライブ/飽和
218 ウィンドウ「オーバードライブ/飽和」凡例区分
220 終了ボタン
221 パラメータアジャスタ
222 リピーターコンポーネント区分
224 リピーターパスの累積電力レベル
226 リピーターパスの累積ノイズ指数
228 送信地上局のパラメータ
230 受信地上局のパラメータ
234 飽和レベル選択ボタン
236 アップリンクパス損失
238 アップリンクの搬送波とノイズ密度との比率
240 ダウンリンクの受信電力
242 飽和レベル区分
244 高電力増幅器の出力電力
245 リピーターの出力電力レベル
246 リピーターの算出入力電力レベル
248 算出相対飽和
250 テスト機器設定区分
252 テスト信号合成器の最大出力
254 ケーブル損失
258 リピーターの算出入力電力
260 テストRF信号
262 オーバードライブ制限
264 リピーターの物理的モデルとアップリンク電力計との間の接続部の損失
266 リピーターパスの物理的モデルとダウンリンク電力計との間のカプラー損失
268 アップリンクの算出ケーブル損失
276 G/T区分
278 リピーターノイズ指数
280 システム温度
282 システム温度
284 リピーターの温度
286 リピーターの温度
288 変換係数
290 リピーターパスの予測G/T
292 EIRP区分
294 ダウンリンクのパス損失
296 受信地上局における搬送波とノイズとの比率
298 搬送波とノイズ密度との比率
300 エネルギーとノイズ密度との比率
302 変換係数
304 ダウンリンクの予測EIRP

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軌道上の宇宙機の曲管リピーターパスのリピーター性能を制御する方法であって、
送信地上局及び受信地上局のパラメータと、リピーターパスに含まれるリピーターコンポーネントのコンポーネント性能パラメータとを識別するステップと、
軌道上の宇宙機からリピーターの実際の性能を含むテレメトリーデータを受信するステップと、
リピーターの実際の性能に関連するアップリンクの実際の等価等方輻射電力(EIRP)とアップリンクの実際の大気損失とを識別するステップと、
アップリンクの推定EIRPと、アップリンクの推定大気損失とを、アップリンクの実際のEIRPと、アップリンクの実際の大気損失とほぼ等しくなるように調節するステップと、
リピーター性能を、リピーターコンポーネントと、送信地上局及び受信地上局との性能パラメータ、並びに調節されたアップリンクの推定EIRPと、調節されたアップリンクの推定大気損失の関数として予測するステップと、
リピーターの予測性能と、リピーターの実際の性能との差を計算するステップと、
リピーターコンポーネントのコンポーネント性能パラメータを、リピーターの予測性能とリピーターの実際の性能との差が所定範囲内になるまで調節するステップと
を含む方法。
【請求項2】
コンポーネント性能パラメータを識別するステップが、
リピーターコンポーネントのうちの少なくとも一つの増幅度、損失及びノイズ指数のうちの少なくとも一つのコンポーネント性能パラメータを識別すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
リピーターの予測性能を計算するステップが、
ダウンリンクの予測等価等方輻射電力(EIRP)及びリピーターパスの増幅度とノイズ温度の予測比率(G/T)とを、リピーターコンポーネントのコンポーネント性能パラメータと、送信及び受信地上局のパラメータとの関数として計算すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)上で、コンポーネント性能パラメータ、送信及び受信地上局のパラメータ、及びダウンリンクの予測EIRP及びG/Tを通信するステップ
をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ダウンリンクの予測EIRP及びG/Tのうちの少なくとも一つが、ダウンリンクの望ましいEIRP及びG/Tの所定範囲内に収まるまで、コンポーネント性能パラメータを調節するステップ
をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
リピーターパス評価システムであって、
送信地上局及び受信地上局のうちの一又は複数に関する複数の個々のパラメータと、リピーターパスの一又は複数のリピーターコンポーネントの増幅度、損失及びノイズ指数のうちの少なくとも一つを含む一又は複数のリピーターコンポーネント性能パラメータとを取得するシステムマネージャ、
システムマネージャと通信しており、リピーターパスのリピーターの予測性能を、送信地上局及び受信地上局のパラメータ、及び一又は複数のリピーターコンポーネントの増幅度、損失、及びノイズ指数のうちの少なくとも一つのパラメータの関数として計算する性能計算機、並びに
送信及び受信地上局のうちの一又は複数、及び一又は複数のリピーターコンポーネントの増幅度、損失及びノイズ指数のうちの少なくとも一つの、リアルタイムに予測された個々の性能パラメータを表示するグラフィカルユーザーインターフェース、
を含み、グラフィカルユーザーインターフェースが、送信及び受信地上局の複数の個々のパラメータのうちの少なくとも一つと、増幅度、損失、及びノイズ指数のうちの少なくとも一つのリピーターコンポーネント性能パラメータとの再構成を可能にすることにより、リピーターの予測性能がリピーターの望ましい性能の所定範囲内に収まることが可能になる、システム。
【請求項7】
リピーターコンポーネントが、さらに、リピーターコンポーネントの増幅度に関連し、グラフィカルユーザーインターフェースによって再構成可能であるノイズ温度を含んでいる、
請求項6に記載のリピーターパス評価システム。
【請求項8】
グラフィカルユーザーインターフェースが、
ダウンリンクの予測等価等方輻射電力(EIRP)及びリピーターパスの増幅度とノイズ温度の予測比率(G/T)のうちの少なくとも一つが望ましいEIRP及び望ましいG/Tの所定範囲内になるまで、コンポーネント性能パラメータを調節する一又は複数のパラメータアジャスタ
を含んでいる、請求項6に記載のリピーターパス評価システム。
【請求項9】
リピーターコンポーネントが、低ノイズ増幅器(LNA)及び最大電力定格を有する高電力増幅器(HPA)を含み、本方法がさらに、
HPAを最大電力定格以下に維持しながらリピーターの望ましい性能を得るためにLNAの増幅度を最大化するステップ
を含む、請求項6に記載のリピーターパス評価システム。
【請求項10】
ダウンリンクの予測EIRP及びリピーターのG/Tを最大化するように、LNAのノイズ指数を最小限に抑えるステップ
をさらに含む、請求項9に記載のリピーターパス評価システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−114902(P2012−114902A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−245555(P2011−245555)
【出願日】平成23年11月9日(2011.11.9)
【出願人】(500520743)ザ・ボーイング・カンパニー (773)
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
【Fターム(参考)】