説明

リール巻取り装置およびリール巻取り方法

【課題】線材が弛んで櫛歯部に絡まるのを防ぐ。
【解決手段】複数本の線材Wを、リール軸O方向に並べた状態でリール軸O回りに回転させられたリール11に向けて移送することにより、リール11に巻き取るリール巻取り装置10であって、リール軸O方向に間隔をあけて複数配置された櫛歯12aを有するとともに、リール11よりも線材Wの移送方向Aの上流側に配置されて、リール軸O方向で隣り合う一対の櫛歯12a同士の間を複数本の線材Wが各別に通過可能に構成された櫛歯部12が設けられ、この櫛歯部12とリール11との間に、複数本の線材Wのうち少なくともリール軸O方向の両端に位置する線材Wを、リール軸O方向から見たこの装置10の側面視において前記移送方向Aに交差する方向で挟む一対のローラ13、14が配置されるとともに、これらのローラ13、14のうちの少なくとも一方は回転可能に設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リールに複数本の線材を巻き取るリール巻取り装置およびリール巻取り方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、複数本の線材を、リール軸方向に並べた状態でリール軸回りに回転させられたリールに向けて移送することにより、リールに巻き取ることがなされている。
【特許文献1】特表2005−519827号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、線材をリールに巻き取る過程において、リールに巻き取られた複数本の線材のうち、リール軸方向の端部に位置する線材の巻き取り形態が崩れ易く、巻き取られた線材を含むリールの外径が、リール軸方向の中央部よりもリール軸方向の端部で小さくなることがあった。この場合、リールに向けて移送される複数本の線材のうち、リール軸方向の端部に位置する線材が弛んで櫛歯部に絡まるおそれがあった。
【0004】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、リールに向けて移送される複数本の線材のうち、リール軸方向の端部に位置する線材が弛んで櫛歯部に絡まるのを防ぐことができるリール巻取り装置およびリール巻取り方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明のリール巻取り装置は、複数本の線材を、リール軸方向に並べた状態でリール軸回りに回転させられたリールに向けて移送することにより、リールに巻き取るリール巻取り装置であって、リール軸方向に間隔をあけて複数配置された櫛歯を有するとともに、前記リールよりも線材の移送方向上流側に配置されて、リール軸方向で隣り合う一対の櫛歯同士の間を複数本の線材が各別に通過可能に構成された櫛歯部が設けられ、この櫛歯部とリールとの間に、複数本の線材のうち少なくともリール軸方向の両端に位置する線材を、リール軸方向から見たこの装置の側面視において前記移送方向に交差する方向で挟む一対のローラが配置されるとともに、これらのローラのうちの少なくとも一方は回転可能に設けられていることを特徴とする。
【0006】
また、本発明のリール巻取り方法は、複数本の線材を、リール軸方向に並べた状態でリール軸回りに回転させられたリールに向けて移送することにより、リールに巻き取るリール巻取り方法であって、本発明のリール巻取り装置を用い、複数本の線材のうち少なくともリール軸方向の両端に位置する線材を、前記一対のローラで挟み、これらのローラのうちの少なくとも一方を回転駆動させることにより、前記一対のローラからリールまでの当該線材の移送速度を速めることを特徴とする。
【0007】
この発明では、複数本の線材のうち少なくともリール軸方向の両端に位置する線材を、前記一対のローラで挟み、これらのローラのうちの少なくとも一方を回転駆動させることにより、前記一対のローラからリールまでの当該線材の移送速度を速めるので、複数本の線材をリールに巻き取る過程において、リールに巻き取られた複数本の線材のうちリール軸方向の端部に位置する線材の巻き取り形態が崩れて、巻き取られた線材を含むリールの外径が、リール軸方向の中央部よりもリール軸方向の端部で小さくなることによって、リールと櫛歯部との間に位置する複数本の線材のうちリール軸方向の端部に位置する線材が弛んで櫛歯部で絡もうとしても、この線材のリールへの単位時間当たりの巻き取り量を増大させることによりその弛みを抑えることが可能になり、この線材が櫛歯部で絡まるのを防ぐことができる。
【0008】
ここで、前記一対のローラのうち、一方のローラの外周面には弾性変形可能な突起体が突設され、前記線材は、この突起体と他方のローラの外周面とにより前記移送方向に交差する方向で挟まれてもよい。
この場合、一対のローラのうち少なくとも回転駆動させるローラの外周面に前記突起体が突設されているので、これらのローラで線材を前述のように挟むことによって、例えばローラの外周部が傷付いたり、あるいは挟まれた線材が破断し易くなったりするのを防ぐことができる。
また、一対のローラで線材を前述のように挟む際、突起体が線材および他方のローラの外周面に押し付けられて前記移送方向の上流側に弾性状態で折り曲げられ、この突起体が線材および他方のローラの外周面から離間する瞬間に、この突起体における前記移送方向の下流側に向けた弾性復元力を線材に作用させることが可能になり、この線材の移送速度を確実に速めることができる。
【0009】
また、前記櫛歯部とリールとの間には、前記線材の弛みを検知する弛み検知手段が設けられるとともに、この弛み検知手段からの検知信号に基づいて前記一対のローラのうちの少なくとも一方の回転を制御する制御部が設けられてもよい。
この場合、例えば、前記一対のローラのうちの少なくとも一方を、線材のリールへの巻き取り形態がリール軸方向の全長で均等になっているときには回転駆動させず、線材が前述のように弛んだときにのみ回転駆動させてこの線材のリールへの単位時間当たりの巻き取り量を増大させるようにすることが可能になる。
あるいは、例えば、前記一対のローラのうちの少なくとも一方は、線材のリールへの巻き取り形態がリール軸方向の全長で均等になっているとき、および線材が前述のように弛んだときの別を問わず常に回転させておき、線材が前述のように弛んだときに、一対のローラのうちの少なくとも一方の回転速度を速めることにより、この線材のリールへの単位時間当たりの巻き取り量を増大させるようにすることも可能になる。
【0010】
さらに、前記櫛歯部および一対のローラは、前記リール軸方向に往復移動可能に設けられるとともに、その移動速度が往復移動のストローク終端側に位置しているときはストローク中央側に位置しているときより遅くなってもよい。
この場合、巻き取られた線材を含むリールの外径が、リール軸方向の中央部よりもリール軸方向の端部で小さくなるのを抑えることができる。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、複数本の線材をリールに向けて移送する過程で、これらの線材のうちリール軸方向の端部に位置する線材が弛んで櫛歯部に絡まるのを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明に係るリール巻取り装置の一実施形態を図1および図2を参照しながら説明する。このリール巻取り装置10は、リール11をリール軸O回りに回転させる図示されない回転駆動手段と、リール11よりも線材Wの移送方向Aの上流側に配置された櫛歯部12と、を備えている。この櫛歯部12は、リール軸O方向に間隔をあけて複数配置された櫛歯12aを有している。
以上より、複数本の線材Wを、リール軸O方向に並べた状態でリール軸O回りに回転させられたリール11に向けて移送しつつ、リール軸O方向で隣り合う一対の櫛歯12a同士の間を各別に通過させた後に、リール11に巻き取るように構成されている。
【0013】
そして、本実施形態では、櫛歯部12とリール11との間に、複数本の線材Wのうち少なくともリール軸O方向の両端に位置する線材Wを、リール軸O方向から見たこの装置10の側面視において前記移送方向Aに交差する方向で挟む一対のローラ13、14が配置されるとともに、これらのローラ13、14のうち少なくとも一方は回転可能に設けられている。図示の例では、一対のローラ13、14のうち、上側に配置されたローラ(以下、駆動ローラとい)13が図示されない駆動手段によりその軸線回りに回転可能に設けられるとともに、下側に配置されたローラ(以下、フリーローラという)14はその軸線回りに回転自在に設けられている。
【0014】
さらに、本実施形態では、駆動ローラ13の外周面に、例えば合成樹脂やゴム状弾性体等で形成された弾性変形可能な突起体15が突設されている。そして、移送されている線材Wは、この突起体15とフリーローラ14の外周面とで挟まれるようになっている。図示の例では、突起体15は、フリーローラ14の外周面との間で線材Wを挟んでいるときに、その先端部が、前記移送方向Aの上流側に向けて弾性状態で折れ曲がるように構成されている。また、この突起体15は、駆動ローラ13の軸線方向における全長にわたって延在しており、周方向に間隔をあけて複数設けられている。
【0015】
また、本実施形態では、櫛歯部12とリール11との間に、移送されている線材Wの弛みを検知する弛み検知手段16が設けられている。図示の例では、弛み検知手段16は、櫛歯部12と一対のローラ13、14との間において、移送されている複数本の線材Wのうち、リール軸O方向の両端に位置する各線材Wの下方に各別に配置されている。さらに、本実施形態では、弛み検知手段16からの検知信号に基づいて駆動ローラ13の回転を制御する制御部17が設けられている。
また、櫛歯部12および一対のローラ13、14は、リール軸O方向に往復移動可能に設けられるとともに、その移動速度が往復移動のストローク終端側に位置しているときはストローク中央側に位置しているときより遅くなっている。
【0016】
以上のように構成されたリール巻取り装置10では、複数本の線材Wを、リール軸O方向に並べた状態でリール軸O回りに回転しているリール11に向けて移送する過程において、これらの線材Wは、まず櫛歯部12に到達し、リール軸O方向で隣り合う一対の櫛歯12a同士の間を各別に通過することにより、リール軸O方向に整列させられる。そして、これらの線材Wは、回転駆動されている駆動ローラ13とフリーローラ14とで挟まれることにより移送方向Aに向けた移送速度が速められる。
【0017】
すなわち、駆動ローラ13に突設された突起体15が、線材Wおよびフリーローラ14の外周面に押し付けられて、前記移送方向Aの上流側に弾性状態で折り曲げられ、この突起体15が線材Wおよびフリーローラ14の外周面から離間する瞬間に、突起体15における前記移送方向Aの下流側に向けた弾性復元力が線材Wに付与されることにより、この線材Wの移送速度が速められる。
【0018】
なお、駆動ローラ13は、突起体15の先端部における周速が、一対のローラ13、14よりも前記移送方向Aの上流側における線材Wの移送速度よりも大きくなるように回転駆動させる。
さらに、以上のように複数本の線材Wをリール11に巻き取る過程において、櫛歯部12および一対のローラ13、14を、リール軸O方向に往復移動させる。このときの移動速度は、櫛歯部12および一対のローラ13、14が往復移動のストローク終端側に位置しているときはストローク中央側に位置しているときより遅くする。
【0019】
以上説明したように、本実施形態によるリール巻取り装置10によれば、複数本の線材Wのうち少なくともリール軸O方向の両端に位置する線材Wを、回転駆動された駆動ローラ13とフリーローラ14とで挟むことにより、これらのローラ13、14からリール11までの当該線材Wの移送速度を、櫛歯部12から一対のローラ13、14までの移送速度よりも速めるので、複数本の線材Wをリール11に巻き取る過程において、リール11に巻き取られた複数本の線材Wのうちリール軸O方向の端部に位置する線材Wの巻き取り形態が崩れて、巻き取られた線材Wを含むリール11の外径が、リール軸O方向の中央部よりもリール軸O方向の端部で小さくなることによって、リール11と櫛歯部12との間に位置する複数本の線材Wのうちリール軸O方向の端部に位置する線材Wが弛んで櫛歯部12で絡もうとしても、この線材Wのリール11への単位時間当たりの巻き取り量を増大させることによりその弛みを抑えることが可能になり、この線材Wが櫛歯部12で絡まるのを防ぐことができる。
【0020】
また、本実施形態では、駆動ローラ13の外周面に突起体15が突設されているので、駆動ローラ13とフリーローラ14とで線材Wを前述のように挟むことによって、例えばローラ13、14の外周部が傷付いたり、あるいは挟まれた線材Wが破断し易くなったりするのを防ぐことができる。
さらに、駆動ローラ13とフリーローラ14とで線材Wを前述のように挟む際、突起体15が線材Wおよびフリーローラ14の外周面に押し付けられて前記移送方向Aの上流側に弾性状態で折り曲げられ、この突起体15が線材Wおよびフリーローラ14の外周面から離間する瞬間に、この突起体15における前記移送方向Aの下流側に向けた弾性復元力を線材Wに作用させることが可能になり、この線材Wの移送速度を確実に速めることができる。
【0021】
また、本実施形態では、櫛歯部12とリール11との間に、弛み検知手段16が設けられるとともに、この弛み検知手段16からの検知信号に基づいて駆動ローラ13の回転を制御する制御部17が設けられているので、例えば、駆動ローラ13を、線材Wのリール11への巻き取り形態がリール軸O方向の全長で均等になっているときには回転駆動させず、線材Wが前述のように弛んだときにのみ回転駆動させてこの線材Wのリール11への単位時間当たりの巻き取り量を増大させるようにすることが可能になる。
これに代えて、例えば、駆動ローラ13は、線材Wのリール11への巻き取り形態がリール軸O方向の全長で均等になっているとき、および線材Wが前述のように弛んだときの別を問わず常に回転させておき、線材Wが前述のように弛んだときに、駆動ローラ13の回転速度を速めることにより、この線材Wのリール11への単位時間当たりの巻き取り量を増大させるようにすることも可能になる。
【0022】
さらに、本実施形態では、櫛歯部12および一対のローラ13、14が、リール軸O方向に往復移動可能に設けられるとともに、その移動速度が往復移動のストローク終端側に位置しているときはストローク中央側に位置しているときより遅くなるように構成されているので、巻き取られた線材Wを含むリール11の外径が、リール軸O方向の中央部よりもリール軸O方向の端部で小さくなるのを抑えることができる。
【0023】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、突起体15を、駆動ローラ13の外周面にその軸線方向の全長にわたって延在させて設けたが、複数本の線材Wのうち少なくともリール軸O方向の両端に位置する各線材Wを突起体15とフリーローラ14の外周面とで挟めるようにすれば、この突起体15は例えば駆動ローラ13の外周面における軸線方向の両端部に限定して設けてもよいし、あるいはリール軸O方向に断続的に点在させるようにしてもよい。
【0024】
さらに、前記実施形態では、弛み検知手段16および制御部17を設けたが、これらの弛み検知手段16および制御部17は設けなくてもよい。
また、弛み検知手段16を、移送されている複数本の線材Wのうち、リール軸O方向の両端に位置する各線材Wの下方に各別に配置したが、いずれか一方に設けるようにしてもよい。
【0025】
また、櫛歯部12および一対のローラ13、14を、リール軸O方向に往復移動可能に設けるとともに、その移動速度を往復移動のストローク終端側に位置しているときはストローク中央側に位置しているときより遅くしたが、これに代えて例えば、これらの櫛歯部12および一対のローラ13、14を移動させないようにしてもよいし、あるいは一定の速度で往復移動させるようにしてもよい。
【0026】
さらに、前記実施形態では、駆動ローラ13の外周面に突起体15を突設したが、この突起体15は設けずに、駆動ローラ13の外周面とフリーローラ14の外周面とで線材Wを前述のように挟むようにしてもよい。
【0027】
この構成において、図3に示されるように、2つの駆動ローラ20をリール軸O方向の両端部に各別に回転可能に配置してもよい。また、これに代えて、図4に示されるように、図3に示す駆動ローラ20において、これら2つの駆動ローラ20の軸線方向の両端のうち互いに対向する端同士を小径の連結軸21を介して連結させるようにしてもよい。この構成においては、駆動ローラ20の回転駆動手段が一つで足りるので、図3に示す形態と比べて、この巻取り装置10の製造コストやランニングコストを低減することができる。
【0028】
また、一対のローラ13、14は両者ともに回転可能に設けてもよい。
さらに、弛み検知手段16は、一対のローラ13、14とリール11との間に配置してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0029】
リールに向けて移送される複数本の線材のうち、リール軸方向の端部に位置する線材が弛んで櫛歯部に絡まるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係る一実施形態として示したリール巻き取り装置の要部概略斜視図である。
【図2】図1に示すリール巻き取り装置において一対のローラで線材を挟んでいる状態を示す拡大側面図である。
【図3】本発明に係る他の実施形態として示したリール巻き取り装置における一対のローラの概略斜視図である。
【図4】本発明に係るさらに他の実施形態として示したリール巻き取り装置における一対のローラの概略斜視図である。
【符号の説明】
【0031】
10 リール巻取り装置
11 リール
12 櫛歯部
12a 櫛歯
13、20 駆動ローラ(一方のローラ)
14 フリーローラ(他方のローラ)
15 突起体
16 弛み検知手段
17 制御部
A 移送方向
O リール軸
W 線材



【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数本の線材を、リール軸方向に並べた状態でリール軸回りに回転させられたリールに向けて移送することにより、リールに巻き取るリール巻取り装置であって、
リール軸方向に間隔をあけて複数配置された櫛歯を有するとともに、前記リールよりも線材の移送方向上流側に配置されて、リール軸方向で隣り合う一対の櫛歯同士の間を複数本の線材が各別に通過可能に構成された櫛歯部が設けられ、
この櫛歯部とリールとの間に、複数本の線材のうち少なくともリール軸方向の両端に位置する線材を、リール軸方向から見たこの装置の側面視において前記移送方向に交差する方向で挟む一対のローラが配置されるとともに、これらのローラのうちの少なくとも一方は回転可能に設けられていることを特徴とするリール巻取り装置。
【請求項2】
請求項1記載のリール巻取り装置であって、
前記一対のローラのうち、一方のローラの外周面には弾性変形可能な突起体が突設され、前記線材は、この突起体と他方のローラの外周面とにより前記移送方向に交差する方向で挟まれることを特徴とするリール巻取り装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のリール巻取り装置であって、
前記櫛歯部とリールとの間には、前記線材の弛みを検知する弛み検知手段が設けられるとともに、この弛み検知手段からの検知信号に基づいて前記一対のローラのうちの少なくとも一方の回転を制御する制御部が設けられていることを特徴とするリール巻取り装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載のリール巻取り装置であって、
前記櫛歯部および一対のローラは、前記リール軸方向に往復移動可能に設けられるとともに、その移動速度が往復移動のストローク終端側に位置しているときは往復移動のストローク中央側に位置しているときより遅くなっていることを特徴とするリール巻取り装置。
【請求項5】
複数本の線材を、リール軸方向に並べた状態でリール軸回りに回転させられたリールに向けて移送することにより、リールに巻き取るリール巻取り方法であって、
請求項1から4のいずれかに記載のリール巻取り装置を用い、
複数本の線材のうち少なくともリール軸方向の両端に位置する線材を、前記一対のローラで挟み、これらのローラのうちの少なくとも一方を回転駆動させることにより、前記一対のローラからリールまでの当該線材の移送速度を速めることを特徴とするリール巻取り方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−302994(P2008−302994A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−149142(P2007−149142)
【出願日】平成19年6月5日(2007.6.5)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】