説明

レピア織機

【課題】 簡単な構成で緯糸の正確な位置合わせが可能で、耳印が不要で、緯糸につける柄模様を形成する染色などの印を緯糸の位置決めに利用することができるレピア織機を提供する。
【解決手段】 緯糸aには織物の模様に応じた染色がされており、いくつかの色の変わり目がある。色の変わり目Yを検知する場合は、センサ35をYの位置の近くにセットしておく。緯糸aがセンサ35の前を走行開始すると、Yの変わり目がセンサ35の前を通過するので、センサ35はこの色の変わり目Yを検知する。センサ35からXまでの距離は一定である。したがって、センサ35が色の変わり目Yを検知して、メインシャフトが一定の回転角度だけ回転したとき、解放装置21の衝突子21aがグリッパ20を叩いて緯糸aを解放するようにすれば、YとXとを正確に重ねることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はレピア織機に関し、特に、緯糸の柄合わせの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
絣などの柄模様のある織物を製織する方法として、緯糸に先染めの糸を使用する方法がある。緯糸に柄模様に応じた染色をしたものを使用し、この緯糸を所定の位置に打ち込むことによって、柄を形成する。緯糸は、織幅の両側に捨て耳という余分の部分を設けたものを1単位として構成されている。1本の緯糸を経糸の開口に挿入したら、捨て耳の部分を掴んで緯糸を左右に移動して模様を合わせ、開口を閉じて筬うちをすることで緯糸を打ち込むのである。本来、小幅織機の手工業で、職人技術に頼っていた分野であるが、自動化の要請がされてきた。
【0003】
自動化にあたり、通常の自動織機のように、長い緯糸を緯管に巻いたものをシャットルに入れ、織物の左右を往復させる織り方をすると、上記の緯糸を織幅単位で制御することができず、緯糸の位置がズレ、柄ができなくなる。そこで、レピア織機などのシャットルレス織機で打ち込むようにする方法が考えられた。シャットルレス織機を使用することで、織幅プラス両耳部分で1単位となる緯糸の打ち込みが可能となる。
【0004】
しかし、その場合でも、緯糸が織幅の所定の位置に打ち込まれないと、柄模様がずれてしまうことになる。
【0005】
このような問題に対し、特許文献1(特開平3−146738号)では、緯糸の位置合わせ方法として、次のような方法を提案している。すなわち、耳部分に印の付いた緯糸を使用し、レピア織機のピッキング側にこの耳印を検知するセンサを3個、緯糸の走行方向に沿って等間隔に配置する。一方、緯糸を送る側には、2つの案内ガイドとこれらの案内ガイドの中間に遊動ガイドを設けている。誘導ガイドは緯糸の走行方向と直交する方向に進退自在である。緯糸を打ち込むと、3つのセンサのいずれかで耳印を検知する。3つのセンサのどれで耳印を検知するかによって、緯糸の位置を検知することができるが、中央のセンサで検知するのを標準とすると、織布よりのセンサで耳印を検知すると、緯糸が進みすぎていることになる。このとき、遊動ガイドが緯糸の走行経路から離れる方向に移動することで、緯糸を手前に引き戻すことができる。逆に織布から最も離れたセンサで検知すると、緯糸が遅れていることになる。この場合は、遊動ガイドを緯糸の走行経路に近づけることで、遅れを修正することができる。
【0006】
また、特許文献2(特開平6−2241号)では、緯糸の耳部に織り幅に対応したほぼ一定間隔の異径部分を設け、異径部分をセンサーで検出し、隣接する2つの異径部分間の長さを計測し、異径部分の中間が織物の中間にくるように緯糸の位置をクランクシャフトの回転角度で決めるレピア織機が開示されている。
【特許文献1】特開平3−146738号
【特許文献2】特開平6−2241号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載のものは、挿入された緯糸を柄合わせのために挿入側に引き戻す場合があり、機械的な構造が複雑になる。また、緯糸のずれが大きい場合など、対応できない場合が生じる可能性がある。
【0008】
また、特許文献2のものは、耳印として、異径部分を持った緯糸を形成する必要があり、緯糸の製造工程が複雑になる。
【0009】
その他、耳印として、特別に染め分けられた部分を作るか、帯磁物質などの特殊な塗料を使用する方法もあるが、染色工程が複雑になり、コストアップにつながる。また、帯磁物質を使用すると、後加工などで汚れが発生する問題もある。
【0010】
本発明は、斯かる実情に鑑み、簡単な構成で緯糸の正確な位置合わせが可能で、耳印が不要で、緯糸につける柄模様を形成する染色などの印を緯糸の位置決めに利用することができるレピア織機を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために本発明のレピア織機は、1種又は2種以上の緯糸を供給する緯糸供給部と、前記1種又は2種以上の緯糸から選択された緯糸を給糸する緯糸給糸部と、前記緯糸供給部と緯糸給糸部との間に形成された緯糸搬送通路と、前記緯糸給糸部にある緯糸を把持して経糸の開口中に緯糸を挿入するグリッパと、前記緯糸搬送通路内に設けられ、緯糸に付けられた織物の模様を構成する印のうち予め指定された印を検知するセンサと、該センサが指定された緯糸の印を検知してから所定のタイミングを計測するタイミング計測部と、該タイミング計測部からの指令によって、前記グリッパに緯糸の把持を解除させる解放装置と、前記各緯糸ごとに指定された印を記憶するとともに、前記センサ、タイミング計測部及び解放装置を制御する制御部とを有することを特徴としている。
【0012】
前記グリッパの動きが織機のメインシャフトの回転と同期しており、前記タイミング計測部が前記メインシャフトの回転角度を測定し、タイミング計測部の角度測定信号により緯糸解放のタイミングの信号を前記制御部が出す構成としたり、前記織物の模様を構成する印が、織物の模様を構成する色の変わり目である構成とすることができる。
【発明の効果】
【0013】
1種又は2種以上の緯糸から予定されている1の緯糸を選択し、グリッパが掴んで移動することで、緯糸が経糸の開口内に挿入される。緯糸には織物の模様を構成する色の変わり目などの印があり、この印をセンサが検知し、タイミング計測部に信号を送る。タイミング計測部は、センサの信号を受信してから所定のタイミングを計測し、解放装置に信号を出して緯糸を挿入しているグリッパから緯糸を解放させる。これによって、緯糸を予定の位置に打ち込むことができる。
【0014】
本発明によれば、織物の模様を構成する色等を印として利用することができ、特別の印を付ける必要がなく、耳印も不要となる。また、本発明は、緯糸を経糸の開口内に挿入してから所定の位置に移動するのではなく、緯糸を経糸の開口内の所定の位置に直接挿入するので、機構としては簡単にできる。
【0015】
本発明によれば、織物の模様を構成する色等を印として利用するので、緯糸の染色位置の誤差などがあっても、引き出し側の耳部の長さで調整可能である。この場合の耳部は、製織される時に切断される緯糸を指している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0017】
図1はレピア織機の要部の構成を示す図である。モータ11は、制御関係を除いた織機全体の動きの駆動源となるものである。このモータ11の回転は、ベルト12によりメインシャフト13に伝達され、メインシャフト13の回転は、歯車列14を経由してカムシャフト15に伝達される。カムシャフト15には外周に溝15aが形成されており、この溝15a内にセクタギヤ16に設けられたコロ16aが収容されている。セクタギヤ16は、回転軸16bを中心に回動可能である。
【0018】
セクタギヤ16は、小径ギヤ17とかみ合い、小径ギヤ17の回転は小径ギヤ17と同心で一体になった大径ギヤ18に伝達される。大径ギヤ18は、セクタギヤ16の揺動に合わせて左右両方に回転することでグリッパバンド19を往復動させる。グリッパバンド19の先端にはグリッパ20が設けられている。グリッパ20のさらに先方には、図示をしないが、経糸があり開閉動作を行う。解放装置21は、電動シリンダを有し、電動シリンダにより衝突子21aをグリッパ20の移動方向と平行に移動して、瞬時にグリッパ20に衝突することで、グリッパ20を叩き、把持している緯糸aを解放させる。メインシャフト13には、その回転角度を測定するためのロータリーエンコーダからなるタイミング計測部22が設けられている。
【0019】
モータ11からグリッパ20までの動きを説明する。モータ11が回転してメインシャフト13から歯車列14を介してカムシャフト15を回転すると、コロ16aが溝15a内を移動して図の左右方向に往復動し、これによって、セクタギヤ16が回転軸16bを中心に左右に揺動する。この揺動が小径ギヤ17から大径ギヤ18に伝達され、大径ギヤ18は、左右方向に回動し、グリッパバンド19を往復動させる。グリッパ20は、グリッパバンド19の往復動に連れて経糸の開口内を往復するが、大径ギヤ18の一方側への回転で、経糸の開口の一方から他方まで行き、ここで緯糸aを把持し、大径ギヤ18の他方側への回転で経糸の開口の反対側まで緯糸aを引き出す。すなわち、セクタギヤ16が1往復揺動すると、グリッパ20は緯糸1本を経糸に挿入し、筬打ちされことになる。
【0020】
緯糸aを挿入するときのグリッパ20は、緯糸aを把持して走行しているが、図1の左から右へと戻るとき、解放装置21の先端にある衝突子21aがグリッパ20に当たることで、緯糸aを解放するようになっている。この解放装置21が緯糸aを解放する位置で、緯糸aの挿入位置が決まり、緯糸aは、指定された位置に停止し、経糸の開口が閉じられ、筬によって、緯糸aが打ち込まれる。グリッパ20は衝突子21aに衝突すると緯糸aを解放するが、その後も同じ方向に移動を続け、初期の位置に復帰する。
【0021】
レピア織機には、グリッパ20が織機の片側にのみあるタイプと、両側にあるタイプとがある。片側にのみあるタイプでは、上述したように、グリッパ20が織機の織幅の一方側から他方側へ行って緯糸を掴み、スタート位置に戻ってきて解放装置21によって緯糸のグリップを解放する。
【0022】
グリッパが両側にある場合は、図1に示すカムシャフト15、セクタギヤ16、小径ギヤ17、大径ギヤ18、グリッパバンド19、グリッパ20が、織機の左右に対称に設けられている。そして、一方のグリッパ20が緯糸aを掴んだ状態で、他方のグリッパ20は緯糸a無しの状態で、織機の両側から同時に中心に向かって進み、中央で緯糸aを他方のグリッパ20に渡し、他方のグリッパ20がスタート位置に戻ってきて解放装置21によって緯糸aのグリップを解放する。
【0023】
図2は複数の緯糸を使用するレピア織機における緯糸挿入側を模式的に示す図である。緯糸供給部31には4箇のチーズ31a,31b,31c,31dがあり、各チーズから緯糸a1,a2,a3,a4が引き出されている。
【0024】
各緯糸a1,a2,a3,a4は、糸ガイド部32のガイド32a,32b,32c,32dを通り、緯糸選択保持部33の選択保持具33a,33b,33c,33dにて所定の位置に案内される。各選択保持具は、矢印に示すように図の上下方向に進退可能で、選択された選択保持具33d’が、給糸位置に緯糸aの糸端を移動する。矢印bに示す位置にグリッパ20が来て選択保持具33d’から緯糸を受け取り、図2の右側にある経糸の開口を通過して織機の反対側へと緯糸aを引いていくことになる。
【0025】
なお、選択保持具33a,33b,33c,33dが図の左右に広がって配置されているが、これは模式的に表現したためであり、実際にグリッパ20が選択保持具から緯糸を受け取る位置は、どの緯糸が選択されても同じ位置で受け取るようになっている。
【0026】
図2に示す緯糸供給部31と、糸ガイド部32との間が緯糸搬送路34である。図2では、緯糸搬送路34を直線的に設けているが、直線に限定されるものではなく、任意の形状に曲折を設けてもよい。また、緯糸搬送路34の長さを織幅L以上とすることによって、任意の位置で色の変化を検知することが可能になる。
【0027】
緯糸搬送路34中には、センサ35が設けられている。このセンサ35としては、たとえば、糸からの反射光を受光して緯糸aの色の変わり目、色濃度の変化を白から黒、又は黒から白の2値に置き換えて検知するフォトセンサ等を使用することができる。この実施例では、センサ35は、図の上下は緯糸a1,a2,a3,a4の間、左右は織幅Lの長さ全体に自在に移動可能で、任意の緯糸aを任意の位置で検知することができるようになっている。センサ35を各緯糸a1,a2,a3,a4ごとに設置し、それぞれのセンサ35を各緯糸a1,a2,a3,a4の長さ方向に織幅L以上を移動自在に設置してもよい。
【0028】
図3は、本発明のレピア織機の制御系統のブロック図である。制御系統には、画像解析部51、制御装置52、サーボコントローラ53、タイミング計測部22及び解放装置21がある。
【0029】
画像解析部51は、センサ35からの出力を解析して、センサ35が目的の色の変わり目(色の濃度の変化)を検知したか否かの情報を得る。制御装置52はコンピュータを有し、4本の緯糸a1,a2,a3,a4をどのような順序で打ち込むか、また、各緯糸について、どの位置の色の変わり目を検知するか、といったことをプログラム化して記憶している。
【0030】
画像解析部51が、目的の色の変わり目を検知すると、制御装置52は、センサ35の位置から検知された色の変わり目が打ち込まれる位置までの距離を、所定の回転角度に換算してタイミング計測部22に信号を送る。タイミング計測部22は、メインシャフト13が所定の回転角度に達したら、サーボコントローラ53に信号を送り、サーボコントローラ53が解放装置21の衝突子21aを所定の位置に移動して緯糸aを解放させる。
【0031】
図4は、織物と次に打ち込まれる一本の緯糸aとを示す模式図である。この実施例の織物40には、斜め方向の縞模様(色模様)が形成されている。各緯糸a1,a2,a3,a4は、織物40の模様を形成できるように染色されており、したがって、次に打ち込まれる緯糸aには、織物40の先端40aの縞模様に対応して染色がされていることになる。符号40b、40cは、緯糸打ち込み後に切り落とされる両側の耳部である。
【0032】
n番目の緯糸をaとすると、この緯糸aにはいくつかの色の変わり目があるが、そのうちの図のYに示す位置にある変わり目は、織物40の先端40aのXと重なる必要がある。この緯糸aの位置決め方法を以下に説明する。
【0033】
制御装置52では、それまで打ち込んだ緯糸の本数から、次回に打ち込む緯糸aがn番目の緯糸であることを認識することができる。このn番目の緯糸aとして緯糸a1,a2,a3,a4のどれかが選択される。
【0034】
緯糸aは打ち込まれるために走行するが、その前に停止した状態があり、停止した緯糸aの先端をグリッパ20が掴んで移動することで、緯糸aは走行する。したがって、緯糸aが走行を開始する時点はグリッパ20が緯糸aを掴んだ時点と考えることができ、このタイミングは、タイミング計測部22としてのロータリーエンコーダの角度として表示できる。また、グリッパ20が緯糸aを掴んだ時点で、制御装置52のデータがリセットされる。
【0035】
緯糸aがセンサ35の前を走行開始すると、Yの変わり目がセンサ35の前を通過するので、センサ35はこの色の変わり目Yを検知する。また、図2から明らかであるが、センサ35からXまでの距離は一定である。したがって、センサ35が色の変わり目Yを検知して、メインシャフト13が一定の回転角度だけ回転したとき、解放装置21の衝突子21aがグリッパ20を叩いて緯糸aを解放するようにすれば、YとXとを正確に重ねることができる。解放装置21の衝突子21aがグリッパ20を叩いて緯糸aを解放するタイミングは、メインシャフト13が所定の回転角度に達したタイミングでサーボコントローラ53から解放装置21の衝突子21aを駆動することで行う。すなわち、動作信号が解放装置21に入力されると、瞬時に衝突子21aが移動し、グリッパ20を叩いて緯糸aを解放する。緯糸aは、指定された位置に停止し、経糸の開口が閉じられ、図示しない筬で緯糸aを打ち込む。
【0036】
なお、緯糸aが一色で、色の変わり目が無い場合は、通常のタイミングで緯糸aを解放すればよい。通常のタイミングは、グリッパ20が緯糸aを把持して解放するまでの回転角度を、予め制御装置52に入力しておくことで決めることができる。したがって、特許文献2のように、緯糸の耳に異径部などの印を付ける必要がなく、緯糸の製造を簡単にすることができる。
【0037】
また、本発明は、特許文献1のように緯糸を挿入してから位置を調整するのではなく、緯糸を決められた位置に挿入するので、織機の構成を簡単にすることができる。
【0038】
実施例では、センサ35は、織物の模様を構成する色の変わり目を検知しているが、模様を構成するものであればよく、色に限定されない。
【0039】
また、図4では、色の変わり目Yのすぐ近くにセンサ35を設定したので、センサ35が最初に検知する色の変わり目はYということになるが、センサ35を図4の右側に移動し、複数の色の変わり目を検知させ、何番目かの色が変わり目がYになるように設定することもできる。その場合、移動後のセンサ35の位置からXの位置までの距離に応じて、メインシャフト13の回転角を設定し、その角度で緯糸aを解放すればよい。このような構成にすれば、センサ35は緯糸aの長さ方向には移動させずに固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】レピア織機の要部の構成を示す図である。
【図2】複数の緯糸を使用するレピア織機における緯糸挿入側を模式的に示す図である。
【図3】本発明のレピア織機の制御系統のブロック図である。
【図4】織物と次に打ち込まれる一本の緯糸aとを示す模式図である。
【符号の説明】
【0041】
11 モータ
13 メインシャフト
20 グリッパ
21 解放装置
21a 衝突子
22 タイミング計測部
31 緯糸供給部
33 緯糸保持部
34 緯糸搬送路
35 センサ
40 織物
a 緯糸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1種又は2種以上の緯糸を供給する緯糸供給部と、前記1種又は2種以上の緯糸から選択された緯糸を給糸する緯糸給糸部と、前記緯糸供給部と緯糸給糸部との間に形成された緯糸搬送通路と、前記緯糸給糸部にある緯糸を把持して経糸の開口中に緯糸を挿入するグリッパと、前記緯糸搬送通路内に設けられ、緯糸に付けられた織物の模様を構成する印のうち予め指定された印を検知するセンサと、該センサが指定された緯糸の印を検知してから所定のタイミングを計測するタイミング計測部と、該タイミング計測部からの指令によって、前記グリッパに緯糸の把持を解除させる解放装置と、前記各緯糸ごとに指定された印を記憶するとともに、前記センサ、タイミング計測部及び解放装置を制御する制御部とを有することを特徴とするレピア織機。
【請求項2】
前記グリッパの動きが織機のメインシャフトの回転と同期しており、前記タイミング計測部が前記メインシャフトの回転角度を測定し、タイミング計測部の角度測定信号により緯糸解放のタイミングの信号を前記制御部が出すことを特徴とする請求項1記載のレピア織機。
【請求項3】
前記織物の模様を構成する印が、織物の模様を構成する色の変わり目であることを特徴とする請求項1又は2に記載のレピア織機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−113140(P2007−113140A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−305337(P2005−305337)
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(593014130)日新デニム株式会社 (7)
【Fターム(参考)】