説明

レンズ駆動装置

【課題】レンズが光軸方向に移動してもシャッタ羽根等の回動部材の大きさを変更することなく、かつ確実に動作することができるレンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】移動レンズ体10と、該移動レンズ体10を光軸L方向に移動可能な第一の駆動機構5と、該光軸Lに沿って開口部Oが形成されるとともに開口部Oを開閉方向に回動可能な回動部材(シャッタ羽根100)と、シャッタ羽根100を回動する第二の駆動機構150とを有し、前記移動レンズ体にはシャッタ羽根100が取り付けられ、第二の駆動機構150には光軸l方向に突出した突出部(ピン部1300)が形成された回転部(腕部1000)が取り付けられ、前記シャッタ羽根の支点(支点孔101)と、前記ピン部と係合して前記第二の駆動機構の駆動力を伝達する連結部(連結孔102)とを有し、シャッタ羽根100は光軸l方向に沿って移動可能に嵌合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラなどに用いられるレンズ駆動装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、カメラ付き携帯機器などに搭載される薄型電子カメラでは、露出時間等を制御するシャッタが設けられている。このシャッタを、露出開口部を開閉するように移動するにあたって、軸を中心にムービングマグネットが回旋するシャッタ用の駆動機構を備えたものがある。この駆動機構には、シャッタは地板に植設されたピンに対して回動可能に支持されているとともに、露出開口部の口径制御を、絞り羽根を用いて行うことが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特許第3205714号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、レンズの光軸方向の移動に伴い、マクロ撮影位置から通常撮影位置への移動において光束の直径は大きくなる。このため、特許文献1に示すレンズ駆動装置のようにシャッタ羽根が光軸方向において一定の場所に位置決め固定されているときは、この直径の変化にあわせてシャッタ羽根の遮蔽面積を大きくしなければならず、動作部分のイナーシャ(慣性)が大きくなり、加速性を高めることが難しいという問題がある。また、このように、シャッタ羽根の加速性を高めるには、大きな電力を消費するという問題がある。
【0004】
以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、レンズが光軸方向に移動してもシャッタ羽根等の回動部材の大きさを変更することなく、かつ確実に動作することができるレンズ駆動装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明では、レンズを保持する移動レンズ体と、この移動レンズ体を前記レンズの光軸方向に移動可能な第一の駆動機構と、前記レンズの光軸上に沿って開口部が形成されるとともに前記開口部を開閉方向に回動可能な回動部材と、前記回動部材を回動する第二の駆動機構とを有し、前記移動レンズ体には、前記回動部材が取り付けられており、前記第二の駆動機構には、前記光軸方向に突出した突出部が形成された回転部が取り付けられており、前記回動部材には支点と、前記突出部と係合して前記第二の駆動機構の駆動力を伝達する連結部とを有し、前記回動部材は、前記支点を中心に前記移動レンズ体に回動可能に支持されるとともに前記突出部に前記連結部が前記光軸方向に沿って移動可能に嵌合されていることを特徴とする。
【0006】
本発明において、前記移動レンズ体には前記回動部材が取り付けられており、前記第二の駆動機構には前記光軸方向に突出した突出部が形成された回転部が取り付けられており、前記回動部材には支点と、前記突出部と係合して前記第二の駆動機構の駆動力を伝達する連結部とを有し、前記回転部材は前記支点を中心に前記移動レンズ体に回動可能に支持されるとともに前記突出部に前記連結部が前記光軸方向に沿って移動可能に嵌合されているので、前記回動部材は、前記移動レンズ体といっしょに前記光軸方向に沿って移動可能となり、前記回動部材の大きさを大きくする必要がない。
すなわち、前記移動レンズ体に前記回動部材が取り付けられているので、移動レンズ体に備えられているレンズからの一定の画角に対応する大きさをもつ前記回動部材で良く、しかも、前記レンズと前記回動部材との距離とは一定であるので、光を遮蔽するに必要な大きさで形成することができる。このため、従来のように、画角の変化にあわせて回動部材の遮蔽面積を大きくすることもないので、イナーシャ(慣性)を小さくでき、加速性を高めることができる。さらに、前記回動部材は、その遮蔽面積を従来のような大きさを必要としないので、前記回動部材の加速性を高めることなく、省電力化することができる。
【0007】
さらに、本発明によれば、前記回動部材の前記連結部に、前記第二の駆動機構に設けられた前記突出部が前記光軸方向に沿って移動可能に嵌合されているので、前記回動部材が前記光軸方向に移動しても、前記第二の駆動機構の駆動力が前記連結部を介して前記回動部材に確実に伝達される。そのため、前記回動部材は確実に動作を行うことができる。
また、前記移動レンズ体の光軸方向の移動に伴って前記回動部材も共に移動するので、前記回動部材の設計の自由度が高くなり、小型化が可能となり、さらには製造コストを削減できる。
【0008】
また、本発明では、前記回動部材は、少なくともシャッタ羽根、NDフィルタ、絞り羽根のいずれかであることが好ましい。
【0009】
この発明によれば、前記回動部材は前記移動レンズ体の前記光軸方向の移動に伴って共に移動することができるので、前記移動レンズ体に備えられているレンズとの一定の画角でもって前記回動部材の大きさ、距離等の調整が可能である。そのため、全体の機構が簡素化され、動作等の信頼性が向上する。
【0010】
また、本発明において、前記回動部材は複数設けられていることが好ましい。
この発明によれば、前記レンズの光軸上に沿って開口部が形成されるとともに前記開口部を開閉方向に回動可能な回動部材が、前記移動レンズ体に複数設けられているので、各回動部材と前記移動レンズ体に備えられているレンズとの一定の画角でもって前記回動部材のそれぞれの大きさ、距離等の調整が可能である。そのため、全体の機構が簡素化され、さらには開閉動作等の加速性を高めることができる。
【0011】
また、本発明において、前記回動部材を取り付けた前記移動レンズ体には前記回動部材の回動範囲を規制する第一の規制手段を設けることが好ましい。
この発明によれば、前記移動レンズ体に第一の規制手段を設けたので、この移動レンズ体を前記光軸方向に移動する場合でも、前記回動部材の回動範囲を確実に規制することができる。さらに、前記移動レンズ体に、前記回動部材とともに、前記第一の規制手段を設けたので、前記第一の規制手段の構成が簡素化できるため、小型化が可能になるとともに、生産コストが削減できる。
【0012】
また、本発明において、前記第二の駆動機構には磁性体からなる第二の規制手段が設けられ、前記第二の規制手段は前記回転部の回動範囲を規制することが好ましい。
この発明によれば、前記第二の駆動機構には、前記磁性体からなる第二の規制手段を設けて前記回動部材の回動範囲を規制することができる。そのため、構成が簡素化できるため、小型化が可能になるとともに、生産コストが削減できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明において、レンズ駆動装置には、前記移動レンズ体には前記回動部材が取り付けられており、前記第二の駆動機構には前記光軸方向に沿って突出した突出部が形成された回転部が取り付けられており、前記回動部材には支点と、前記突出部と係合して前記第二の駆動機構の駆動力を伝達する連結部とを有し、前記回転部材は前記支点を中心に前記移動レンズ体に回動可能に支持されるとともに前記突出部に前記連結部が前記光軸方向に沿って移動可能に嵌合されているので、前記回動部材は、前記移動レンズ体といっしょに前記光軸方向に沿って移動可能となり、前記回動部材の大きさ大きくする必要がない。
すなわち、前記移動レンズ体に前記回動部材が取り付けられているので、移動レンズ体に備えられているレンズからの一定の画角に対応する大きさをもつ前記回動部材で良く、しかも、前記レンズと前記回動部材との距離とは一定であるので、光を遮蔽するに必要な大きさで形成することができる。このため、従来のように、画角の変化にあわせて回動部材の遮蔽面積を大きくすることもないので、イナーシャ(慣性)を小さくでき、加速性を高めることができる。さらに、前記回動部材は、その遮蔽面積を従来のような大きさを必要としないので、前記回動部材の加速性を高めることなく、省電力化することができる。
【0014】
さらに、本発明によれば、前記回動部材の前記連結部に、前記第二の駆動機構に設けられた前記突出部が前記光軸方向に沿って移動可能に嵌合されているので、前記回動部材が前記光軸方向に移動しても、前記第二の駆動機構の駆動力が前記連結部を介して前記回動部材に確実に伝達される。そのため、前記回動部材は確実に動作を行うことができる。
また、前記移動レンズ体の光軸方向の移動に伴って前記回動部材も共に移動するので、前記回動部材の設計の自由度が高くなり、小型化が可能となり、さらには製造コストを削減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、図面を参照して、本発明を適用したレンズ駆動装置を説明する。
【0016】
[実施の形態1]
(全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置の横断面図である。なお、本図面において、要部を実線で示し、その他の構成部材を破線で示す。図2は本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置の、図1におけるA−A´線に沿った矢視断面図である。また、図3は本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置の分解斜視図である。
【0017】
本実施の形態のレンズ駆動装置1は、カメラ付き携帯電話などに搭載されており、図1及び図2に示すように、3枚のレンズ2、3、および4を光軸Lに沿って被写体に近づくA方向、および被写体とは反対側(像側)に近づくB方向の双方向に移動させるようになっている。具体的には、レンズ駆動装置1は、概ね、3枚のレンズ2、3および4をレンズ鏡筒11上に一体に保持した移動レンズ体10と、この移動レンズ体10を光軸Lに沿って移動させる第一の駆動機構5と、第一の駆動機構5および移動レンズ体10が搭載されたベース21とを有している。
【0018】
また、本実施の形態において、ベース21には、第一の駆動機構5を構成するステータ50の他、CCD(撮像素子)などが搭載されている。また、被写体側には、ベース21に対してステータ50を挟むようにカバー22が配置され、このカバー22は、ネジ(図示せず)などによってベース21に固定され、かつ接着固定されている。このようにして、本形態では、ベース21、ステータ50、およびカバー22によって固定体20が構成されている。
【0019】
さらに、本実施の形態では、図1、および図2に示すように、カバー22上には、光軸Lに中心点をもつ開口部Oを開閉する方向に回動可能なシャッタ羽根100と、シャッタ羽根100を回動させる第二の駆動機構150とを有するシャッタ羽根駆動装置2000が設けられている。
【0020】
(移動レンズ体の構成)
レンズ駆動装置1において、スリーブ70の内側には、3枚のレンズ2、3、4をレンズ鏡筒11で保持した円筒状の移動レンズ体10が同軸状に配置されている。ここで、スリーブ70の内周面には雌ネジ72が形成されている一方、移動レンズ体10においてレンズ鏡筒11の外周面には雄ネジ14が形成されており、移動レンズ体10は、雄ネジ14が雌ネジ72に螺合している。レンズ鏡筒11には外側に向けて突出する複数本の突起11Aを光軸L方向に延びるように構成する一方、固定体20の側、例えば、カバー22には突起11Aが嵌る凹部22Aが形成されている。これらの突起11Aおよび凹部22Aによって、移動レンズ体10に雄ネジ14および雌ネジ72を介して回動体8の回動力が伝達されたとき、移動レンズ体10の供回りを阻止する供回り阻止機構が構成されている。従って、回動体8が回動すると、移動レンズ体10は、供回りすることなく光軸Lに沿って直動することになる。このようにして、スリーブ70の雌ネジ72と移動レンズ体10の雄ネジ14とは、駆動マグネット60の回動によって移動レンズ体10を光軸Lに沿って移動させるための伝達機構を構成している。なお、供回り阻止機構を構成するにあたっては、移動レンズ体10に溝を形成し、固定部材20の方に突起を形成してもよい。
【0021】
本実施の形態では、レンズ鏡筒11とカバー22との間にバネ18が配置されており、このバネ18により、雄ネジ14および雌ネジ72との間のバックラッシュを防止するようになっている。
【0022】
(第一の駆動機構の構成)
第一の駆動機構5は、ステータ50と回動体8とを利用して構成されている。ステータ50は、2つの環状の駆動コイル55を光軸L方向に積層しており、2つの駆動コイル55は各々、2枚の環状のヨーク51の間に挟まれた状態にある。この状態で、ステータ50は、スペーサ56を挟む下段側および上段側のいずれにおいても、2枚のヨーク51の極歯が周方向に交互に配置されている。なお、2つの駆動コイル55から計4本のコイル端末線が引き出され、これらのコイル端末線は各々、端子台(図示せず)上の端子に接続されている。なお、端子は5本あり、そのうちの1本をスペーサ56に接続し、アースとしている。
【0023】
円筒状のステータ50の内側には、移動レンズ体10との間に円筒状の回動体8が同軸状に配置され、この回動体8は、円筒状の駆動マグネット60と、この駆動マグネット60が外周面に接着固定された円筒状の樹脂製のスリーブ70とを有している。駆動マグネット60の外周面には、S極とN極が周方向に交互に配列され、駆動マグネット60とステータ50とによって、ステッピングモータ構造の磁気駆動機構6が構成されている。
【0024】
スリーブ70は、軸線周り(光軸L)に回動可能な状態にあり、2つの駆動コイル55に適正なタイミングで給電すると、駆動マグネット60が受ける回動駆動力によって、回動体8は光軸L周りに回動することになっている。
【0025】
また、スリーブ70の内周面には、駆動マグネット60の回動力を移動レンズ体10に伝達して移動レンズ体10を光軸Lに沿って移動させる駆動力伝達部としての雌ネジ72が形成されている。
【0026】
(シャッタ羽根駆動装置の構成)
シャッタ羽根駆動装置2000は、移動シャッタ体1600と、第二の駆動機構150と、図1に示すように、上面を覆うカバーとしての上地板1700により構成している。
移動シャッタ体1600は、開口部Oを開閉するシャッタ羽根100と、シャッタ羽根100が固定ピン1400によって回動自在に取り付けられている移動地板1500とで構成されている。
【0027】
本実施の形態のレンズ駆動装置1では、移動地板1500は、レンズ鏡筒11の突起11Aに対して光軸L方向に直行する面のうち上面11Bに取り付けられ、移動レンズ体10とともに、光軸L方向に移動可能となっている。
移動地板1500には、第一のストッパ1900、1901が突出して形成されており、これら第一のストッパ1900、1901はシャッタ羽根100の回動範囲を規制するようになっている。
さらに、図2に示すように、移動地板1500は、カバー22の径よりも大きく形成されており、カバー22の上面に当接するようになっている。また、この移動地板1500には切り欠き部1502が形成されており、第二の駆動機構150の一部が配置されるようになっている。
なお、このストッパ1900は、エンボス加工、もしくは切り起こし加工によって形成できる。
【0028】
シャッタ羽根100には、回動の支点となる支点孔101が形成され、この支点孔101には固定ピン1400が遊嵌され、固定ピン1400は移動地板1500に形成された固定孔1501に固着されている。この構成により、シャッタ羽根100は、その支点孔101を中心に回動自在で、かつ、ラジアル方向における位置規制がなされている。
【0029】
また、シャッタ羽根100の後端には、第二の駆動機構150に形成された連結部としての連結孔102が形成されている。この連結孔102は、長孔に形成され、第二の駆動機構150を構成する腕部1000に形成されたピン部1300に遊嵌されている。連結孔102は、切り欠き部1502より第二の駆動機構150方向へ突出しており、そのため、ピン部1300と係合可能となっている。よって、シャッタ羽根100が周方向への移動が可能となっている。
【0030】
なお、本実施の形態において、ピン部1300を腕部1000に形成したが、シャッタ羽根100にピン部130を形成し、腕部1000側に連結孔102や切り欠き部を設ける構成を採用してもよい。また、連結孔102の代わりに、一端を開放した切り欠き長孔とする構成にしてもよい。
【0031】
(第二の駆動機構の構成)
第二の駆動機構150は、図1、図2、および図3を参照しつつ説明するように、ステータ500と、回動体80とで構成されている。回動体80は、軸160と、軸160に取り付けられた円筒状の永久磁石170と、軸160に取り付けられるとともに、永久磁石170に固着された回転部としての腕部1000と、この腕部1000の先端側に形成された突出部としてのピン部1300とで構成されている。
さらに、軸160の両端部は突起形状であり、各々に、上軸受け1100、および下軸受け1150が取り付けられ、軸160を回転自在に支持している。
【0032】
一方、ステータ500は、環状の駆動コイル550を備えており、駆動コイル550は上軸受け1100、および下軸受け1150に巻回されている。この状態で、筒形状のヨーク1200に収納される。
なお、駆動コイル550は、軸160と平行な方向に巻回されている。
【0033】
永久磁石170は、図1に示すように、円周方向に二極着磁されており、分極面、すなわちS極とN極の中性面は軸160の軸芯L’と腕部1000の長さ方向に沿っている。この永久磁石170とステータ500とでモータが構成されており、腕部1000は軸160の中心部を通る軸線L´に回動可能な状態にある。従って駆動コイル550に給電すると、フレミングの法則に従い、固定された駆動コイル550に対して永久磁石170、および永久磁石170に固着された腕部1000が回動するようになっている。よって、永久磁石170が受ける回動駆動力によって、回動体80は軸線L´周りに回動することとなる。
【0034】
また、腕部1000の先端部(永久磁石170との取り付け方向とは逆側)には、光軸L方向に沿って突出するように形成された軸状のピン部1300が形成されている。このピン部1300は、シャッタ羽100の長孔の連結孔102に遊嵌しており、腕部1000の回動力(永久磁石170の回動力)をシャッタ羽根100に伝達させ、シャッタ羽根100が開口部Oを開閉する方向に回動するようになっている。このピン部1300は、光軸L方向に長く設けられており、そのため、シャッタ羽根100は光軸L方向に沿って移動しても駆動力がシャッタ羽根に伝達可能な構造となっている。すなわち、ピン部1300の光軸L方向における長さは、シャッタ羽根100の光軸L方向の移動距離よりも長くなるよう形成されており、被写体に近づくA方向に最も移動した場合でも抜けないように構成されている。
【0035】
ヨーク1200は一部が切り欠かれており、腕部1000は、この切り欠きの両端部1201、および1202の間から開口部Oの周辺方向に突出している。
【0036】
この両側端部1201、および1202は、シャッタ羽根100の回動角度を規制する第二のストッパ1201、1202として用いてもよい。このストッパ1201、1202は、切り起こし加工によっても形成できる。
【0037】
さらに、ヨーク1200は、図2に示すように、ほぼ正方形しており、各辺のほぼ中央には、内側に向かって形成された凸形状部1203、1204形成されている。
凸形状部1203は、内周側に凸形状の突起部として形成されており、ヨーク1200内に配置されている永久磁石170との距離が狭まるため、永久磁石170と凸形状部1203とは磁気吸引力で両者が引き合うようになっている。
なお、本実施の形態では、凸形状部1203の位置は、シャッタ羽根100がストッパ1900に位置規制されている位置よりも、径方向外側となっている。すなわち、シャッタ羽根100がストッパ1900に当接した位置よりもさらに、シャッタ羽根100がストッパ1900を押すような力が働くように形成されている。このため、磁気吸引力に加えて、シャッタ羽根100がストッパ1900を押す力が働くので、より安定して支持されるようになっている。
【0038】
同様に、凸形状部1204は、ヨーク1200の内周側に突出しており、ヨーク1200内に配置されている永久磁石170との距離が狭まるため、永久磁石170と凸形状部1204とは磁気吸引力によって両者が引き合うようになっている。
さらに、本実施の形態では、凸形状部1204の位置は、シャッタ羽根100がストッパ1901に位置規制されている位置よりも、径方向外側となっている。すなわち、シャッタ羽根100がストッパ1901に当接した位置よりもさらに、シャッタ羽根100がストッパ1901を押すような力が働くように形成されている。このため、磁気吸引力に加えて、シャッタ羽根100がストッパ1901を押す力が働くので、より安定して支持されるようになっている。
【0039】
(シャッタ羽根駆動装置の動作)
まず、レンズ駆動装置1の動作について説明する。なお、図2に示すように、被写体とは反対側(像側)に近づくB方向に移動した状態にある移動レンズ体10は、通電されると、第一の駆動機構5によって光軸Lに沿って被写体に近づくA方向へと移動する。移動後のレンズ鏡筒11の上面11Bを上面11B´として図示する。
【0040】
また、上面11B´に固着、または接着された移動地板1500´と、移動地板1500´に固定されたシャッタ羽根100´もまた図示の位置まで移動する。
【0041】
具体的には、レンズ駆動装置1において、2つの駆動コイル55に通電すると、回転体8が時計周り(CW)あるいは反時計周り(CCW)に回転する。このため、スリーブ70の雌ネジ72、移動レンズ体10の雄ネジ14及び供回り阻止機構により、移動レンズ体10を被写体に近づけるA方向、あるいは移動レンズ体10を被写体から遠ざけるB方向に移動させる。
【0042】
すなわち、2つの駆動コイル55に通電すると、スリーブ70を備えた回転体8が光軸L周りに回転をする。スリーブ70の雌ネジ72は、移動レンズ体10の雄ネジ14に螺合されているので、移動レンズ体10に回転体8の回転力が伝達される。移動レンズ体10が回転しようとするが、供回りを阻止する供回り阻止機構により、供回りすることなく、光軸Lに沿って直動する。すなわち、移動レンズ体10が光軸L方向に沿って移動する。なお、これら直動動作は公知技術であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0043】
上述したように、移動レンズ体10が光軸L方向に沿って移動する場合、シャッタ羽根駆動装置2000を構成する移動シャッタ体1600、すなわち、移動レンズ体10に取り付けられている移動地板1500及びこの移動地板1500に回動自在に支持されているシャッタ羽根100も同様に、光軸L方向に沿って移動する。
【0044】
一方、シャッタ羽根駆動装置2000を構成する第二の駆動機構150は、固定体20を構成するカバー22に固定されているが、腕部1000の先端に設けられているピン部1300は光軸L方向に突出しており、シャッタ羽根100の移動にかかわらず、シャッタ羽根100の長孔102に遊嵌したままとなっている。すなわち、第二の駆動機構150の回動力が腕部1000のピン部1300を介して伝達されることにより、シャッタ羽根100は、その支点孔101に固定された固定ピン1400を中心に回動する。
【0045】
次に、シャッタ羽根100の回動時の動作を、図1、図4(A)および図4(B)に示すシャッタ羽根100の連続動作図を参照しつつ説明する。
【0046】
図1には、シャッタ羽根100が開口部Oを閉じた状態を示している。シャッタ羽根100は、その腕部が第一のストッパ1901に当接し、位置決めされる。さらに、第二の駆動機構150を構成する永久磁石170とヨーク1200との吸着力により、シャッタ羽根100の回動力を伝達する腕部1000は、このヨーク1200に形成された凸形状部1203に磁気的作用によって吸引される。このため、シャッタ羽根100は第一のストッパ1901に押し付けられて停止するので、停止位置が安定する。
すなわち、図1に示す状態では、第二の駆動機構150を構成する駆動コイル550に電流を流す必要がないので、省電力化が図られる。
【0047】
この状態で、第二の駆動機構150の駆動コイル550に電流を流すことにより、シャッタ羽根100は回動するが、その回動方向は、駆動コイル550に流す電流の方向により制御される。
【0048】
次に、図4(A)には、開口部Oからシャッタ羽根100が略半分移動し、開口部Oが略半分開放された状態を示す。
【0049】
駆動コイル550に電流を流すことにより、フレミングの左手の法則により、永久磁石170が図示反時計(CCW)方向に回動にする。これにより、永久磁石170の回動に伴って、ピン部1300も反時計(CCW)方向に回動しながら、連結孔102の内壁に沿って上端部側に移動する。ピン部1300の移動により、シャッタ羽根100は支点1400を中心に時計(CW)方向に回動する。
【0050】
図4(B)には、図4(A)の状態からさらに、第二の駆動機構150のピン部1300が反時計(CCW)方向に回動し、開口部Oからシャッタ羽根100が完全に移動した状態を示す。
【0051】
第二の駆動機構150を構成する腕部1000及びピン部1300は、永久磁石170の回動に伴ってさらに反時計(CCW)方向に回動する。これにより、ピン部1300が遊嵌している連結孔102の内壁に沿って下端部側に再び移動し、シャッタ羽根100が、開(時計(CW))方向に回動し、シャッタ羽根100が開口部Oから完全に離れた位置に移動する。さらに、図示のとおり、シャッタ羽根100は第一のストッパ1900に当接し、位置決めされている。
シャッタ羽根100が当接した位置では、第二の駆動機構150を構成する永久磁石170とヨーク1200との吸着力により、シャッタ羽根100の回動力を伝達する腕部1000は、このヨーク1200に形成された凸形状部1204に磁気的作用によって吸引される。このため、シャッタ羽根100は第一のストッパ1900に押し付けられて停止するので、安定する。
すなわち、図4(B)に示す状態では、第二の駆動機構150を構成する駆動コイル550に電流を流す必要がないので、省電力化が図られる。
【0052】
(本実施の形態の主な効果)
レンズ駆動装置1には、移動レンズ体10には回動部材としてのシャッタ羽根100が取り付けられており、第二の駆動機構150には光軸L方向に突出した突出部としてのピン部1300が形成された回転部としての腕部1000が取り付けられており、シャッタ羽根100には支点としての支点孔101と、ピン部1300と係合して第二の駆動機構150の駆動力を伝達する連結部としての連結孔102とを有している。さらに、シャッタ羽根100は支点孔101を中心に移動レンズ体10に回動可能に支持されるとともにピン部1300に連結孔102が光軸L方向に沿って移動可能に嵌合されているので、シャッタ羽根100は、移動レンズ体10といっしょに光軸L方向に沿って移動可能となり、シャッタ羽根100の大きさを大きくする必要がない。
【0053】
すなわち、移動レンズ体10にシャッタ羽根100が取り付けられているので、移動レンズ体10に備えられているレンズ2、3、4からの一定の画角に対応する大きさをもつシャッタ羽根100で良く、しかも、レンズ2、3、4とシャッタ羽根100との距離とは一定であるので、光を遮蔽するに必要な大きさで形成することができる。このため、従来のように、画角の変化にあわせてシャッタ羽根の遮蔽面積を大きくすることもないので、イナーシャ(慣性)を小さくでき、加速性を高めることができる。さらに、シャッタ羽根100は、その遮蔽面積を従来のような大きさを必要としないので、シャッタ羽根100の加速性を高めることなく、省電力化することができる。
【0054】
また、レンズ駆動装置1において、シャッタ羽根100の回動範囲を規制する第一の規制手段としての第一のストッパ1900、1901が、移動レンズ体10に固定されている移動地板1500に設けられている。このため、移動地板1500(移動レンズ体10)が光軸L方向に移動する場合でも、第一のストッパ1900、1901がシャッタ羽根100の回動範囲を確実に規制することができる。さらに、移動地板1500(移動レンズ体10)に、シャッタ羽根100とともに、第一のストッパ1900、1901を設けたので、構成が簡素化できるため、小型化が可能になるとともに、生産コストが削減できる。
【0055】
さらに、本実施の形態では、シャッタ羽根100が、第一のストッパ1900または1901に当接した場合、第二の駆動機構150を構成する永久磁石170と磁性材からなるヨーク1200に形成された凸形状部1203または1204との磁気的な吸引力により、シャッタ羽根100を停止位置に保持することができる。このため、第二の駆動機構150を構成する駆動コイル550への通電を絶った場合でも、シャッタ羽根100の位置はその磁気的作用によって保持することができ、省電力化が可能となる。
【0056】
また、レンズ駆動装置1において、シャッタ羽根100の位置規制は、ヨーク1200に形成された第二の規制手段としての第二のストッパ1201、1202によっても行うことができる。
第二のストッパ1201、1202は、第二の駆動機構150を構成するヨーク1200に形成されている。すなわち、磁性体からなるヨーク1200に切り欠き部1201、1202を形成し、シャッタ羽根100の回動範囲をその切り欠き部1201、1202の両端部に突き当てて、シャッタ羽根100の回動範囲を規制することができる。このため、構成が簡素化できるため、小型化が可能になるとともに、生産コストが削減できる。
また、第二のストッパ1201、および1202においても、第一のストッパ1900、1901と同様に、駆動コイル550への通電を絶った場合でも、シャッタ羽根100の位置は、第二の駆動機構150を構成する永久磁石170と凸形状部1203、1204とのその磁気的吸引力によって停止位置を保持することができ、省電力化が可能となる。
【0057】
[実施の形態2]
上記実施の形態1では、回動部材をシャッタ羽根100としたが、NDフィルタ(図示せず)とすることもできる。
【0058】
上述した実施の形態と同様に、移動レンズ体10が光軸L方向に移動した場合でも、移動レンズ体10に形成された開口部OとNDフィルタとの間隔は一定であるので、一定の画角に対応するのみでよい。さらに、レンズ2、3、および4と回動部材との距離とは僅かであるため、NDフィルタ表面の欠陥が撮影画像の劣化に影響を及ぼすことが少なくなる。また、絞り羽根等を用いる場合よりも、光の干渉による画像の劣化を抑えることができる。
【0059】
本実施の形態における上記以外の効果は、シャッタ羽根100との効果と同一であるため、詳細な記述を省略する。
【0060】
[実施の形態3]
図5(A)、および(B)は、実施の形態3に係るレンズ駆動装置の正面図、および縦断面図である。なお、実施の形態1と同一の構成のものには、同一の符号を付して説明するか、または図1を参照しつつ説明する。
【0061】
図5(A)、(B)に示すレンズ駆動装置は、上述した実施の形態と異なる構成は、回動部材を複数配置したことである。具体的には、シャッタ羽根100を駆動するシャッタ羽根駆動装置と、NDフィルタ900を駆動するNDフィルタ駆動装置が取り付けられている。
【0062】
図5(A)において、第二の駆動機構を2つ備え(図示せず)、図示下側の左右には、第二の駆動機構150(図1参照)を構成する腕部1000、1000及びこれら腕部1000の先端側に形成されたピン部1300、1301がそれぞれ配置されている。ピン部1300には、上述したシャッタ羽根100が取り付けられ、ピン部1301には、NDフィルタ900が取り付けられている。
【0063】
本実施の形態では、図5(B)に示すように、3枚の地板、すなわち、上地板910、中地板920、下地板930が設けられており、レンズ鏡筒11の上面11Bに下地板930が取り付けられ、この下地板930上には、被写体側(図示上側)に向かって、中地板920、上地板910が積層するように配置されている。
さらに、下地板930と中地板920の間にはシャッタ羽根100が、また、中地板920と上地板930の間にはNDフィルタ900がそれぞれ配置されている。
【0064】
下地板930には、第一の規制手段としてのストッパ950、951とが形成されており、シャッタ羽根100の回動範囲を規制するとともに、ストッパ950、951にそれぞれ当接した際には、第二の駆動機構150の永久磁石170とヨーク1200に形成された凸形状部(例えば、図1の符号1203、図4(B)の符号1204)との磁気吸引力により保持されている。
【0065】
同様に、中地板920には、第一の規制手段としてのストッパ941、および942が形成されており、NDフィルタ900の回動範囲を規制するとともに、ストッパ950、951にそれぞれ当接した際には、第二の駆動機構150の永久磁石170とヨーク1200に形成された凸形状部(例えば、図1の符号1203、図4(B)の符号1204)との磁気吸引力により保持されている。
【0066】
上記ストッパ940、941、950、951は、基本的に上述した本実施の形態1におけるストッパ1900、1901と同一の効果を奏するので、ここでの説明は省略する。
【0067】
また、図示しない第二の駆動機構において、それぞれヨークには磁気的ストッパが形成されている。その構成、および動作は本実施の形態1と同様であるため、ここでの説明を省略する。
【0068】
この場合、絞り羽根に代えて、レンズ設計に影響を受けないように、NDフィルタ900を中地板920と上地板910との間に取り付けて光量を調節することができる。さらに、NDフィルタ900とレンズ2、3、4との距離は変化しないので、NDフィルタ表面に焦点を結ぶようなこともなく、そのため、NDフィルタ900表面に付着したゴミや、傷が写しだされてしまい、画像が劣化することもない。
【0069】
また、レンズ駆動装置の用途に合わせ、シャッタ羽根100のみ、あるいはNDフィルタ900のみを設けることができるため、軽量化が可能となる。一方で屋内外での高輝度撮影用に、シャッタ羽根100とともに、NDフィルタ900を設けて所望の高画質の映像を得ることも可能である。
【0070】
[その他の実施の形態]
また、回動部材を複数設けた場合、シャッタ羽根100、およびNDフィルタの組み合わせはどのようなものでもよい。例えば、シャッタ羽根100を二枚設け、同時に開口部Oに対して開閉動作させることも可能である。この場合、一枚あたりのシャッタ羽根100の移動距離が短くなりイナーシャも小さいため、より高速での開口部Oの開閉動作が可能になる。また、さらに二枚のシャッタ羽根100に、NDフィルタ900を組み合わせてもよい。
【0071】
さらに、回動部材として、NDフィルタ900の代わりに絞り羽根であってもよく、シャッタ羽根、NDフィルタとの組み合わせてもよい。絞り羽根を取り付けると、露出開口部Oの口径を変化させて光量を調節することができる。絞り羽根の光軸上の配置位置がレンズ設計で決められるため自由度が少ないが、本実施の形態であれば、開口部Oと絞り羽根との間隔は変更することなく、所定の間隔で配置でき、小型化できる。
【0072】
本実施形態では、回動部材の駆動機構が簡素化しているため、携帯電話のような薄型、軽量化が要求されるレンズ駆動装置において、機能の異なる回動部材を複数備えることが可能となる。よって、用途に合わせて設計し、撮影者の所望の画像を得ることができる。
【0073】
また、第一の駆動機構5、および第二の駆動機構150にはムービングマグネット形を用いた例を説明したが、ステッピングモータや、メータ形の駆動機構としてもよい。さらには、ムービングコイル形の駆動機構としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置の横断面図である
【図2】本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置の図1におけるA−A´線に沿った矢視断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置の分解斜視図である。
【図4】(A)、(B)はそれぞれ、本発明の実施の形態1に係るシャッタ羽根の連続動作を示す説明図である。
【図5】(A)、(B)は、本発明の実施の形態3に係るレンズ駆動装置の正面図、および縦断面図である。
【符号の説明】
【0075】
1 レンズ駆動装置
2、3、4 レンズ
5 第一の駆動機構
10 移動レンズ体
100 シャッタ羽根(回動部材)
101 支点孔(支点)
102 連結孔(連結部)
150 第二の駆動機構
1000 腕部(回転部)
950、951 ストッパ(第一の規制手段)
1201、1202 ストッパ(第二の規制手段)
1300 ピン部(突出部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズを保持する移動レンズ体と、この移動レンズ体を前記レンズの光軸方向に移動可能な第一の駆動機構と、前記レンズの光軸上に沿って開口部が形成されるとともに前記開口部を開閉方向に回動可能な回動部材と、前記回動部材を回動する第二の駆動機構とを有し、前記移動レンズ体には前記回動部材が取り付けられており、前記第二の駆動機構には前記光軸方向に突出した突出部が形成された回転部が取り付けられており、前記回動部材には支点と、前記突出部と係合して前記第二の駆動機構の駆動力を伝達する連結部とを有し、前記回動部材は、前記支点を中心に前記移動レンズ体に回動可能に支持されるとともに前記突出部に前記連結部が前記光軸方向に沿って移動可能に嵌合されている、ことを特徴とするレンズ駆動装置。
【請求項2】
前記回動部材は、少なくともシャッタ羽根、NDフィルタ、絞り羽根のいずれかであることを特徴とする、請求項1記載のレンズ駆動装置。
【請求項3】
前記回動部材は複数設けられていることを特徴とする、請求項1または2記載のレンズ駆動装置。
【請求項4】
前記回動部材を取り付けた前記移動レンズ体には前記回動部材の回動範囲を規制する第一の規制手段を設けることを特徴とした、請求項1から3のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
【請求項5】
前記第二の駆動機構には磁性体からなる第二の規制手段が設けられ、前記第二の規制手段は前記回転部の回動範囲を規制することを特徴とした、請求項1から4のいずれかに記載のレンズ駆動装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4(A)】
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【図4(B)】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−79390(P2007−79390A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−269871(P2005−269871)
【出願日】平成17年9月16日(2005.9.16)
【出願人】(000002233)日本電産サンキョー株式会社 (1,337)
【Fターム(参考)】