説明

ロボットアーム

【課題】 比較的簡素な構造で緩衝作用が得られる構造を備えるロボットアームの提供。
【解決手段】 XθZ駆動方式ロボットのロボットアームにおいて、θ軸回転手段7で旋回する第1アーム1と、当該第1アーム1の先端部に連結し上下左右に揺動可能な第2アーム2を備えてなり、当該第2アーム2の先端部に作業部を備え、前記第1アーム1の先端部に横揺動軸4を支持し、当該横揺動軸4に前記第2アーム2の基部が支持する縦揺動軸5を支持し、前記第1アーム1と第2アームとの間に緩衝手段6を備え、当該緩衝手段6は、第2アーム2を第1アーム1に対する定常姿勢へ誘導する姿勢維持手段と、第2アーム2を第1アーム1に対する定常姿勢から第2アーム2の先端部を左右及び上方へ誘導可能な退避手段を備えるロボットアーム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、XθZ駆動方式(X軸方向への直線移動、θ方向への旋回、及びその旋回軸と平行なZ方向への直線移動からなる駆動方式)を採用するロボットアームに関し、特に衝突等に対するロボットアームの緩衝手段に関する。
【背景技術】
【0002】
ロボットアームは、サーボ制御で各関節の駆動制御を行い、所望の動作を発生させて製造・加工等に用いられるものである。
しかし、例えば、位置合わせ時や、非常の環境変化の際には、ロボットアームの稼動領域に障害物が存在する場合があり、障害物にロボットアームが衝突することによる破損事故や人身事故が生じる虞が生じる。
【0003】
そこで、センサによって衝突を検出し、トルクの解除及び動作の反転を行う手法が種々紹介されていた(例えば下記特許文献参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−039376号公報
【特許文献2】特開平11−207682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来の方法は、駆動制御のみで緩衝を行なう手法であることから、衝突の瞬間における緩衝が不十分である。そのため、その様な手法だけでは、事実上、衝突による被害の防止というよりも、衝突状態の解消に寄与すると言う作用に留まっていた。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、比較的簡素な構造で緩衝作用が得られる構造を備えるロボットアームの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する為になされた本発明によるロボットアームは、XθZ駆動方式のロボットアームであって、モータ等のθ回転手段で旋回する第1アームと、当該第1アームの先端部に連結し上下左右に揺動可能な第2アームを備えてなり、当該第2アームの先端部に作業部、即ち、プーリとベルト等を介して前記縦シャフトと平行な軸を回転軸として回転することができるチャック等の作業ツール、又は当該作業ツールを脱着できる支持領域等を適宜備えたものである。
【0008】
前記当該第1アームと第2アームの連結部としては、前記第1アームの先端部と第2アームの基端を上下に重ね(どちらが上でも良い)、例えば、前記第1アームの先端部に横揺動軸を支持し、当該横揺動軸に前記第2アームの基部が支持する縦揺動軸を支持する構成や、前記第2アームの基部に横揺動軸を支持し、当該横揺動軸に前記第1アームの先端部が支持する縦揺動軸を支持する構成や、ボール軸受けで当該第1アームに対して第2アームが上下左右に揺動可能となる様に連結する構成のいずれを採ることもできる。
更に、本発明によるロボットアームは、前記第1アームと第2アームとの間に緩衝手段を備えたものであって、当該緩衝手段は、第2アームを第1アームに対する定常姿勢へ誘導する姿勢維持手段と、第2アームを第1アームに対する定常姿勢から第2アームの先端部を左右及び上方へ誘導する退避手段を備えることを特徴とする。
【0009】
前記緩衝手段は、相互に向かい合うスロープを含む谷状の誘導面と、当該誘導面に当接する突起部で構成することが可能である。ここで、スロープを含む谷状の誘導面の態様としては、すり鉢状、又は球面状であっても良い。
その際、前記緩衝手段は、前記誘導面は第1アームと第2アームのうちのいずれか一方における、横揺動軸及び縦揺動軸又はボール軸受け等からなる連結部の前方又は後方に備え、前記突起部は第1アームと第2アームのうちの他方に、誘導面に面して備える構成とする。
【0010】
前記突起部の先端に磁性体からなる当接部を備え、前記誘導面の最深部に前記当接部を引寄せ、又は吸着する磁石を備える構成とすれば、磁力の調整により、定常姿勢の維持・誘導強度を調整することができる。尚、前記誘導面の最深部に当接部を引寄せる手法(復帰手段)としては、当該当接部が誘導面の最深部へ向かう様に、第1アームと第2アームの角度を復元すべく付勢するコイルスプリングや板バネを用いることもできる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によるロボットアームは、XθZ駆動方式の採用により、各関節において回転量の制御が必要な多関節アーム(以下多関節アームと略記する)と比べれば、各関節におけるアームの軌道を一時的に外すことが容易でありながら、多関節アームに引けをとらない稼動範囲及び精度並びに制御の便宜を得ることができる。
【0012】
上記の如く、各関節においてアームの軌道を一時的に外すことが許容される結果、第1アームの先端部に横揺動軸を支持し、当該横揺動軸に前記第2アームの基部が支持する縦揺動軸を支持し、第2アームを第1アームに対する定常姿勢へ誘導する姿勢維持手段と、第2アームを第1アームに対する定常姿勢から第2アームの先端部を左右及び上方へ誘導可能な退避手段を備える緩衝手段を有する構成とすることができる。
【0013】
前記緩衝手段の存在によって、衝突の瞬間において十分な緩衝を行なうことができ、衝突による被害の防止軽減が可能となる。また、従来技術と併用すれば、第2アームについて一定量の退避が行なわれる間に、センサによる検出結果に基いて、衝突状態の解消動作を開始することができることから、衝突事故の復旧制御にも便宜となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明によるロボットアームの一例を示す分解図である。
【図2】本発明によるロボットアームの動作の一例を示す要部拡大図である。
【図3】本発明によるロボットアームの一例を示す定常姿勢における、(A)は平面図、(B)は側面図である。
【図4】本発明によるロボットアームの動作の一例を示す、(A)は平面図、(B)は側面図である。
【図5】本発明によるロボットアームの動作の一例を示す、(A)は平面図、(B)は側面図である。
【図6】本発明によるロボットアームの動作の一例を示す、(A)は平面図、(B)は側面図である。
【図7】本発明によるロボットアームを用い得るXθZ駆動方式のロボットの一例を示す正面側から見た要部斜視図である。
【図8】本発明によるロボットアームを用い得るXθZ駆動方式のロボットにおけるZ軸駆動手段の一例を示す裏側から見た斜視図である。
【図9】本発明によるロボットアームを用い得るXθZ駆動方式のロボットにおけるX軸駆動手段の一例を示す裏側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明によるロボットアームの実施の形態を図面に基づき説明する。
図1に示す実施の形態は、XθZ駆動方式のロボットに用いるロボットアームである。
本実施の形態におけるXθZ駆動方式は、θ回転手段7であるモータ及びモータで駆動する縦シャフトを、ワイヤ駆動のZ軸駆動手段8に搭載し、当該Z軸駆動手段8を、ワイヤ駆動のX軸駆動手段9に搭載したものである。
本実施の形態では、モータで駆動する縦シャフト7aにロボットアームの基端部を固定することにより、縦シャフト7aの上下左右への移動、及び縦シャフト7aに固定したロボットアームの旋回を可能とする。
【0016】
本実施の形態のロボットアームは、前記縦シャフト7aに基端部が直接固定され縦シャフト7aを軸として旋回制御を受ける第1アーム1と、当該第1アーム1の先端部にその基端部を連結し上下左右に可能な第2アーム2と、当該第2アーム2の先端部にあってプーリ28とベルト(図示省略)を介して前記縦シャフトによって回転することができるチャック3とを備える。
【0017】
本実施の形態のロボットアームは、第1アーム1の先端部の下に第2アーム2の基端部を重ねた構造を有し、第1アーム1と第2アーム2との間に相互を連結させる関節部を備える。
当該関節部は、縦横のヒンジ機構と緩衝手段6を備えるが、チャック3をその機能を果たすべき位置(作用点)へ移動させる構造として、第1アーム1に対する第2アーム2の連結角度等を制御上変化させることはなく、第1アーム1と第2アーム2との間で障害物との衝突等による衝撃を和らげる退避動作を行うに留まる。
【0018】
本実施の形態のヒンジ機構は、縦横のヒンジ機構が一体となったものである。即ち、第2アーム2の基端部に二股形状の軸受け2aを備え、当該軸受け2aの股間部2bに横揺動軸4を遊嵌し、前記軸受け2aの軸孔2c及び横揺動軸4の軸孔4aに縦揺動軸5を連通し、第1アーム1の先端部の軸孔1aに前記横揺動軸4の上端部を回転可能に、且つ離脱しないように軸支したものである(図1参照)。
以上の構造により、第2アーム2の基端部において横揺動軸4が上下に揺動し、且つ左右に揺動することとなる(図4参照)。
【0019】
本実施の形態の緩衝手段6は、第2アーム2を第1アーム1の延長線上に配置する定常姿勢へ誘導するための姿勢維持手段と、第2アーム2を第1アーム1に対する前記定常姿勢(図3参照)から第2アーム2の先端部を左右及び上方へ誘導可能な退避手段を一体化したものである。
【0020】
本実施の形態の緩衝手段6は、相互に向かい合うスロープ6aを含む谷状の誘導面29と、当該誘導面29に当接する突起部6bからなり、前記誘導面29は、第1アーム1と第2アーム2のうちのいずれか一方における横揺動軸4及び縦揺動軸5の後方に備え、前記突起部6bは第1アーム1と第2アーム2のうちの他方に備える。
【0021】
尚、図1及び図2に示す例では、突起部6bを第1アーム1の裏面に備えるべく、第1アーム1の孔1bに、球面を先端とするピンを装着すると共に、第2アーム2の基端部を上面側から横断面形状が谷状となる様に切欠することによって、第2アーム2の上面に前記突起部6bと接する一対の平面状スロープ6a,6aを、前記突起部6bの曲率で湾曲した曲面を以って連結し、一連の誘導面29を形成したものである。
【0022】
本実施の形態の姿勢維持手段は、前記突起部6bとなるピンとして磁性体のピンを採用し、前記一対のスロープ6a,6aの谷部(一対のスロープ6a,6aに挟まれた領域の最深部)に当該ピンを引寄せる磁石6abを固定したものである。誘導面29の谷部は、前記一対のスロープ6a,6aの間隔及び傾斜を、谷部とピンの先端部(当接部6aa)の球面をガタつき無く支持できる様に構成することによって、磁石6abの磁力調整と相俟って、正常稼動時における振動や衝撃に対抗して第2アーム2の位置ズレや揺動を防止できる(図6参照)。
【0023】
本発明によるロボットアームは、以上の如く構成され、磁石6abによる定着力を凌駕する側方からの衝撃によって、第2アーム2の先端部は、第1アーム1に対して左右上方へ向く形で退避し(図2及び図4参照)、磁石6abによる定着力を凌駕する下方からの衝撃によって、第2アーム2の先端部は、第1アーム1に対して上方へ向く形で退避する(図5参照)。
障害物からの圧力が解除されれば、第2アーム2は、その自重により前記突起部6bがスロープ6a,6aをトレースしつつ(図2参照)、定常姿勢に復帰する(図3参照)。上記構成において、突起部6bにマグネットセンサを付ければ、ロボットアームが定常姿勢から外れた状態を電気的に検知することができる。
【0024】
以下、本実施の形態のXθZ駆動方式を説明する。
ロボットアームを固定した縦シャフト7aは、θ回転手段7から鉛直方向上向きに備える。
本実施の形態のθ回転手段7は、アームベース10にステー11を介して固定されたモータ及びその回転軸に連結する減速器からなり、減速器で回転速度の制御(減速)を受けた回転軸を縦シャフト7aとする(図7参照)。
【0025】
アームベース10は、制御手段による制御の下、ベースフレーム(図示省略)に渡し掛けた走行ガイド(X軸方向へのガイド)12a,12bに対して摺動可能に装着したものである(図7参照)。
本実施の形態のベースフレームは、左右側板と、それを垂直に起立する様に支える底板を備える。
左右側板は、その前方下部及び後方上部に一対の上下走行ガイド12a,12bを相互に平行となる様に架設する。
【0026】
アームベース10は、走行ベース10aに昇降ベース10bを備えたものである。
走行ベース10aは、基板10aaの後方に背板10abを垂直に立設したものである(図7参照)。
【0027】
背板10abは、その上部に、上走行ガイド12aを挿通する上支持部10cを備え、その中間部の略同じ高さに、Z軸駆動手段8を構成する左右一対の伝動プーリ13a,13bを背板10abの表面に対して垂直な回転軸で支持する(図7参照)。
更に、背板10abは、走行ワイヤ14の両端を支持する二つのワイヤ固定機構15,15を備える(図7及び図9参照)。当該ワイヤ固定機構15,15は、そこへ固定された走行ワイヤ14を介してX軸駆動手段9による走行力を受けることとなる。
基板10aaは、その前部に、下走行ガイド12bを挿通する下支持部10dを備え、その奥行きの中間部に、底板の表面から垂直に起立する左右一対の昇降ガイド(Z軸方向へのガイド)16,16を備える(図7及び図8参照)。
昇降ガイド16,16は、その上部を、背板10abの上部に前方へ迫出す形で固定した天板10eで固定する。
【0028】
昇降ベース10bは、昇降ベース本体10baと、前記Z軸駆動手段8から昇降力を受ける受動体10bbとからなる。
昇降ベース本体10baは、昇降ガイド16,16が挿通する支持部10f,10fを備え、その前面に前記ステー11を固定する(図7参照)。
受動体10bbは、Z軸駆動手段8を構成する上下一対の受動プーリ17a,17bを受動体10bbの表面に対して垂直な回転軸で支持する。
前記昇降ベース本体10baの支持部10f,10fが備える各ガイド孔の間に、当該受動体10bbを固定することを以って昇降ベース10bは一体となる。
【0029】
上記走行ベース10aの昇降ガイド16,16に、昇降ベース10bを装着することで、当該昇降ベース10bは、昇降ガイド16,16に規制された軌道で昇降し、その際、受動体10bbは、一対の伝動プーリ13a,13bの回転軸に挟まれた領域で昇降しつつ、昇降ワイヤ18を介してZ軸駆動手段8による昇降力を受けることとなる。
【0030】
本実施の形態のX軸駆動手段9は、その走行駆動源たるモータ19を前記ベースフレームにおける底板の右端に固定して備え、以下の構成を有する(図9参照)。
即ち、当該走行駆動源のシャフトに固定した原動プーリ20に螺旋状に巻き付けた走行ワイヤ14の一端を引き出し、右側の側板に支持した同軸同径の一対の右中継プーリ21,21の一方、続いて左側の側板に支持した左中継プーリ22に掛けた後に、前記背板10abが備えるワイヤ固定機構15,15の一方に走行ワイヤ14の一端を締結する。
更に、前記原動プーリ20に螺旋状に巻き付けた走行ワイヤ14の他端を引き出し、右側の側板に支持した同軸同径の一対の中継プーリ21,21の他方、続いて前記背板10abが備えるワイヤ固定機構15,15の他方に締結する。
【0031】
以上の構成により、走行駆動源が正転逆転を行うことによって、その回転量に応じたX軸方向への走行が可能となる。
【0032】
本実施の形態のZ軸駆動手段8は、その昇降駆動源たるモータ23を前記ベースフレームにおける底板の左端に固定して備え、以下の構成を有する。
即ち、当該昇降駆動源のシャフトに固定した原動プーリ24に螺旋状に巻き付けた昇降ワイヤ18の一端を引き出し、左側の側板の下位に支持した揺動中継プーリ25に掛け、続いて背板10abの左側に支持した左伝動プーリ13aに下から掛けた後に、前記受動体10bbが備える上受動プーリ17aに掛け、更に背板10abの右側に支持した右伝動プーリ13bに下から掛け、右側の側板が備えるワイヤ固定機構27に締結する。
【0033】
加えて、前記昇降駆動源のシャフトに固定した原動プーリ24に螺旋状に巻き付けた昇降ワイヤ18の他端を引き出し、左側の側板の上位に支持した固定中継プーリ26に掛け、続いて背板の左側に支持した左伝動プーリ13aに上から掛けた後に、前記受動体10bbが備える下受動プーリ17bに掛け、更に背板10abの右側に支持した右伝動プーリ13bに上から掛け、右側の側板が備えるワイヤ固定機構27に締結する。
【0034】
以上の構成により、昇降駆動源が正転逆転を行うことによって、その回転量に応じたZ軸方向への昇降が可能となる。
【0035】
上記構造を基礎として、加工対象を支持するプラットフォーム等が適宜付設し、使用目的に応じたロボットとする。
【符号の説明】
【0036】
1 第1アーム,1a 軸孔,1b 孔,
2 第2アーム,2a 軸受け,2b 股間部,2c 軸孔,
3 チャック,
4 横揺動軸,4a 軸孔,
5 縦揺動軸,
6 緩衝手段,6a スロープ,6aa 当接部,6ab 磁石,6b 突起部,
7 θ軸回転手段,7a 縦シャフト,
8 Z軸駆動手段,9 X軸駆動手段,
10 アームベース,
10a 走行ベース,10aa 基板,10ab 背板,
10b 昇降ベース,10ba 昇降ベース本体,10bb 受動体,
10c 上支持部,10d 下支持部,
10e 天板,10f 支持部,
11 ステー,
12a 上走行ガイド,12b 下走行ガイド,
13a 左伝動プーリ,13b 右伝動プーリ,
14 走行ワイヤ,15 ワイヤ固定機構,
16 昇降ガイド,
17a 上受動プーリ,17b 下受動プーリ,
18 昇降ワイヤ,
19 モータ(X軸)
20 原動プーリ(X軸),21 右中継プーリ,22 左中継プーリ,
23 モータ(Z軸)
24 原動プーリ(Z軸),25 揺動中継プーリ,26 固定中継プーリ,
27 ワイヤ固定機構,
28 プーリ,29 誘導面,

【特許請求の範囲】
【請求項1】
XθZ駆動方式ロボットのロボットアームにおいて、
θ軸回転手段(7)で旋回する第1アーム(1)と、
当該第1アーム(1)の先端部に連結し上下左右に揺動可能な第2アーム(2)を備えてなり、
前記第1アーム(1)と第2アームとの間に緩衝手段(6)を備え、
当該緩衝手段(6)は、
第2アーム(2)を第1アーム(1)に対する定常姿勢へ誘導する姿勢維持手段と、
第2アーム(2)を第1アーム(1)に対する定常姿勢から第2アーム(2)の先端部を左右及び上方へ誘導可能な退避手段を備えることを特徴とするロボットアーム。
【請求項2】
前記緩衝手段(6)は、相互に向かい合うスロープ(6a)を含む谷状の誘導面(29)と、当該誘導面(29)に当接する突起部(6b)からなり、
前記誘導面(29)は第1アーム(1)と第2アーム(2)のうちのいずれか一方に備え、
前記突起部は第1アーム(1)と第2アーム(2)のうちの他方に備えることを特徴とする前記請求項1に記載のロボットアーム。
【請求項3】
前記突起部(6b)の先端に磁性体からなる当接部(6aa)を備え、
前記誘導面(29)の最深部に前記当接部を吸着する磁石(6ab)を備えることを特徴とする前記請求項2に記載のロボットアーム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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