説明

ロボット装置、その制御方法、及びプログラム

【課題】省電力化を実現したロボット装置、その制御方法、及びプログラムを提供すること。
【解決手段】ロボット装置10は、車輪を用いて走行する。また、ロボット装置10は、走行路面の状態を検出する状態検出手段と、車輪を回転可能に支持し、車輪からの衝撃を吸収するサスペンション手段と、サスペンション手段に対して駆動力を供給する駆動手段と、サスペンション手段の動作をロック及び解除するロック手段と、状態検出手段により検出された走行路面の状態に応じて、ロック手段のロック及び解除と、駆動手段の駆動及び停止と、を制御する制御手段と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車輪からの衝撃をサスペンション手段により吸収して走行するロボット装置、その制御方法、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、車輪を用いて走行するロボット装置には、ダンパー等を制御して車輪からの衝撃を積極的に吸収する所謂アクティブサスペンション装置を用いて、姿勢を保持する姿勢制御を行いつつ各種の路面を走行するものがある。一方、関節モータに電磁クラッチが併設され、アームの屈曲をロックする倒立車輪型移動体が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−035157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記アクティブサスペンション装置は、常時、モータから駆動力の供給を受けて、車輪の衝撃吸収や姿勢制御を行っている。この駆動力の供給は、本来、アクティブサスペンション装置を作動させる必要がある凹凸路などの悪路を走行する場合だけでなく、アクティブサスペンション装置を作動させる必要がない平坦路などの良路を走行する場合にも行われている。したがって、この不要なモータ駆動により、バッテリの電力が大きく消費され、ロボット全体の稼動時間が短くなるという問題が生じている。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、省電力化を実現したロボット装置、その制御方法、及びプログラムを提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明の一態様は、車輪を用いて走行するロボット装置であって、走行路面の状態を検出する状態検出手段と、車輪を回転可能に支持し、該車輪からの衝撃を吸収するサスペンション手段と、前記サスペンション手段に対して駆動力を供給する駆動手段と、前記サスペンション手段の動作をロック及び解除するロック手段と、前記状態検出手段により検出された前記走行路面の状態に応じて、前記ロック手段のロック及び解除と、前記駆動手段の駆動及び停止と、を制御する制御手段と、を備える、ことを特徴とするロボット装置である。
【0007】
また、この一態様において、前記制御手段は、前記状態検出手段により検出された前記走行路面の状態に基づいて該走行路面が良路であると判断したとき、前記ロック手段にロックさせ、かつ、前記駆動手段を停止させ、前記状態検出手段により検出された前記走行路面の状態に基づいて該走行路面が悪路であると判断したとき、前記ロック手段のロックを解除し、かつ、前記駆動手段を駆動させるように制御を行ってもよい。
【0008】
さらに、この一態様において、前記駆動力は、駆動手段の駆動軸を介して前記サスペンション手段に伝達されており、前記ロック手段は、前記駆動手段の駆動軸の動作をロック及び解除してもよい。
【0009】
さらにまた、この一態様において、前記状態検出手段は、前記走行路面を撮影する撮影装置と、該撮影装置により撮影された撮影画像に対して所定の画像処理を施す画像処理部と、を有していてもよい。
【0010】
他方、上記目的を達成するための本発明の一態様は、車輪を用いて走行するロボット装置の制御方法であって、走行路面の状態を検出する工程と、車輪を回転可能に支持し、該車輪からの衝撃を吸収するサスペンション手段に対して駆動手段により駆動力を供給する工程と、前記サスペンション手段の動作をロック及び解除する工程と、前記検出された走行路面の状態に応じて、前記サスペンション手段の動作のロック及び解除と、前記駆動手段の駆動及び停止と、を制御する工程と、を含む、ことを特徴とするロボット装置の制御方法であってもよい。
【0011】
また、この一態様において、前記検出された走行路面の状態に基づいて、該走行路面が良路であると判断したとき、前記サスペンション手段の動作をロックし、かつ、前記駆動手段を停止させるよう制御する工程と、前記検出された走行路面の状態に基づいて、該走行路面が悪路であると判断したとき、前記サスペンション手段の動作のロックを解除し、かつ、前記駆動手段を駆動させるよう制御する工程と、を含んでいてもよい。
【0012】
さらに、上記目的を達成するための本発明の一態様は、車輪を用いて走行するロボット装置のプログラムであって、走行路面の状態を検出する処理と、車輪を回転可能に支持し、該車輪からの衝撃を吸収するサスペンション手段の動作をロック及び解除する処理と、前記検出された走行路面の状態に応じて、前記サスペンション手段の動作のロック及び解除と、前記サスペンション手段に駆動力を供給する駆動手段の駆動及び停止と、を制御する処理と、をコンピュータに実行させるロボット装置のプログラムであってもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、省電力化を実現したロボット装置、その制御方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施の形態に係るロボット装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るロボット装置の制御処理フローの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係るロボット装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るロボット装置10は、駆動車輪1を回動させて走行するものであり、路面センサ2と、アクティブサスペンション装置3と、バッテリ4と、サスペンション用モータ5と、モータアンプ6と、ECU(Electric Control Unit)7と、電磁ロック機構8と、電磁ロック制御ユニット9と、を備えている。
【0016】
路面センサ2は、状態検出手段の一具体例であり、ロボット装置10が走行する走行路面Sの状態(凹凸状態、路面の変化、勾配、障害物等)を検出することができる。また、路面センサ2は、例えば、ロボット装置10の前方、側方、後方等に取付けられ、ロボット装置10がこれから走行する走行路面Sを撮影できるカメラなどの撮影装置21と、この撮影装置21により撮影された走行路面Sの撮影画像に対して周知の画像処理を施すことにより、走行路面Sの状態(凹凸の有無、その段差の大きさ、路面の変化量など)を検出する画像処理部22と、を有している。
【0017】
なお、路面センサ2は、撮影装置21と画像処理部22とにより構成されているが、これに限らず、走行路面Sの状態を検出できる超音波センサ、レーザセンサ、レーダセンサなどの距離センサ、或いは、これらセンサを組み合わせて構成してもよい。路面センサ2は、ECU7に接続されており、検出した走行路面Sの状態をECU7に対して出力する。
【0018】
アクティブサスペンション装置3は、サスペンション手段の一具体例であり、駆動車輪1を回転可能に支持し、駆動車輪1からの衝撃を吸収しつつ、ロボット装置10の姿勢を保持する姿勢制御を行う。なお、アクティブサスペンション装置3は、例えば、ダンパーの油圧などを制御することで、走行路面S等の外部から駆動車輪1を介して入力される振動と逆位相の力を発生させて、ロボット装置10の振動や姿勢を改善するものある。なお、アクティブサスペンション装置3における詳細な構造及び作用の説明は、周知技術であるため省略する。また、本実施の形態において、駆動車輪1が適用されているが、これに限らず、従動車輪にも適用可能である。
【0019】
バッテリ4は、例えば、リチウムイオン電池等が用いられており、モータアンプ6に接続されている。また、バッテリ4は、家庭用電源や専用充電器などにより充電され、この充電された電力を、モータアンプ6を介してサスペンション用モータ5や各ユニットに対して供給する。
【0020】
サスペンション用モータ5は、駆動手段の一具体例であり、アクティブサスペンション装置3に対して駆動力を供給する。また、サスペンション用モータ5は、例えば、駆動軸51と、モータ本体52と、モータ本体52が出力する駆動力を倍加して駆動軸51に伝達する減速機構53と、から構成されている。
【0021】
サスペンション用モータ5の駆動軸51は、アクティブサスペンション装置3に連結されており、アクティブサスペンション装置3は、駆動軸51から入力される駆動力を用いて、上述の駆動車輪1の衝撃吸収や姿勢制御を行うための力を発生させる。さらに、サスペンション用モータ5は、モータアンプ6を介してバッテリ4に接続されており、バッテリ4からモータアンプ6を介して供給される電力により駆動する。
【0022】
モータアンプ6は、ECU7及びサスペンション用モータ5に夫々接続されている。また、モータアンプ6は、ECU7からの制御信号に応じて、バッテリ4からサスペンション用モータ5に対して供給される電力の増幅率等を制御することで、バッテリ4からサスペンション用モータ5へ供給される電力の制御を行う。なお、モータアンプ6は、ECU7に内蔵される構成であってもよい。
【0023】
ECU7は、制御手段の一具体例であり、路面センサ2により検出された走行路面Sの状態に応じて、電磁ロック機構8のロック及び解除と、サスペンション用モータ5の駆動及び停止を制御する。例えば、ECU7は、電磁ロック制御ユニット9に対して制御信号を送信することで、電磁ロック機構8のロック及び解除を制御する。また、ECU7は、モータアンプ6に対して制御信号を送信して、バッテリ4からサスペンション用モータ5へ供給される電力を制御することで、サスペンション用モータ5の駆動及び停止を制御する。
【0024】
なお、ECU7は、例えば、制御処理、演算処理等を行うCPU(Central Processing Unit)71と、CPU71によって実行される制御プログラム、演算プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)72と、処理データ等を記憶するRAM(Random Access Memory)73と、を有する、マイクロコンピュータを中心にハードウェア構成されている。
【0025】
電磁ロック機構8は、ロック手段の一具体例であり、サスペンション用モータ5の駆動軸51に設けられている。電磁ロック機構8は、例えば、サスペンション用モータ5の駆動軸51を挟み込むことにより、駆動軸51をロックする構成となっているが、これに限らず、駆動軸51を固定できれば任意の構成が適用可能である。
【0026】
また、電磁ロック機構8は、電磁ロック制御ユニット9に接続されている。電磁ロック機構8は、電磁ロック制御ユニット9からの制御信号に応じて、サスペンション用モータ5の駆動軸51をロックすることで駆動軸51の動作をロックし、アクティブサスペンション装置3の動作をロックし、あるいは、そのロックを解除することで駆動軸51の動作を可能にし、アクティブサスペンション装置3の動作を可能にする。
【0027】
なお、電磁ロック機構8は、サスペンション用モータ5の駆動軸51をロック及び解除しているが、これに限らず、例えば、サスペンション用モータ5の減速機構53、モータ本体52、あるいはアクティブサスペンション装置3自体をロックしてもよく、アクティブサスペンション装置3の動作をロック及び解除できれば任意の構成でよい。また、電磁ロック機構8を用いて、サスペンション用モータ5の動作をロックしているが、これに限らず、機械式ロック機構を用いてもよく、任意のロック機構を適用することができる。
【0028】
電磁ロック制御ユニット9は、ECU7に接続されており、ECU7からの制御信号に応じて、電磁ロック機構8のロック及び解除を制御する。なお、電磁ロック制御ユニット9は、ECU7に内蔵される構成であってもよい。
【0029】
ところで、従来のアクティブサスペンション装置は、常時、サスペンション用モータから駆動力(例えば、70〜80%の駆動トルク)の供給を受けて、車輪の衝撃吸収や姿勢制御を行っている。この駆動力の供給は、本来、アクティブサスペンション装置を作動させる必要がある凹凸路などの悪路を走行する場合だけでなく、アクティブサスペンション装置を作動させる必要がない平坦路などの良路を走行する場合にも行われている。この不要なモータ駆動により、バッテリの電力が大きく消費され、ロボット全体の稼動時間が短くなるという問題が生じている。
【0030】
そこで、本実施の形態に係るロボット装置10において、ECU7は、路面センサ2により検出された走行路面Sの状態に応じて、電磁ロック機構8のロック及び解除と、サスペンション用モータ5の駆動及び停止と、を制御する。
【0031】
例えば、ECU7は、路面センサ2により検出された走行路面Sの状態に基づいて、走行路面Sが平坦路などの良路であると判断したとき、電磁ロック機構8にロックさせ、かつ、サスペンション用モータ5を完全に停止させる。これにより、良路走行時に不要となるサスペンション用モータ5の消費電力(不要なアクティブサスペンション装置3の保持電力)を削減し、ロボット装置10の省電力化を図ることができる。
【0032】
なお、電磁ロック機構8を駆動する電力は、サスペンション用モータ5を駆動する電力と比較して遥かに小さいため、大幅に省電力化を図ることができ、この省電力化により、ロボット装置10の駆動時間(又は航続距離)を大幅に伸ばすことが期待できる。
【0033】
一方、ECU7は、路面センサ2により検出された走行路面Sの状態に基づいて、走行路面Sが凹凸路などの悪路であると判断したとき、電磁ロック機構8のロックを解除し、かつ、サスペンション用モータ5を駆動させるように制御を行う。これにより、サスペンション用モータ5を駆動させ、アクティブサスペンション装置3を通常通り作動させることで、ロボット装置10への衝撃を最適に抑制し、姿勢を制御することができる。すなわち、走行路面Sからロボット装置10へ入力される衝撃を抑制しつつ、ロボット装置10の省電力化を実現することができる。
【0034】
次に、本実施の形態に係るロボット装置10の制御方法について、詳細に説明する。図2は、本実施の形態に係るロボット装置の制御処理フローの一例を示すフローチャートである。なお、図2に示す制御処理は、所定時間毎に繰り返し実行される。
【0035】
路面センサ2の撮影装置21は、これから走行する走行路面Sを撮影し、画像処理部22は、撮影装置21により撮影された走行路面Sの撮影画像に対して周知の画像処理を行い、走行路面Sの状態を検出し(ステップS101)、検出した走行路面Sの状態をECU7に対して出力する。
【0036】
ECU7は、路面センサ2の画像処理部22により検出された走行路面Sの状態に基づいて、これから走行する走行路面Sが凹凸路なでの悪路であるか否かを判断する(ステップS102)。ここで、悪路とは、例えば、その路面を走行したときに駆動車輪1から一定以上の衝撃が入力されると推測される路面(凹凸路など)を指す。ECU7は、例えば、悪路と判断できる凹凸パターンをRAM73に予め記憶しており、路面センサ2により検出された走行路面Sの状態がその凹凸パターンと略合致するとき、その走行路面Sが悪路であると判断する。
【0037】
ECU7は、走行路面Sが悪路ではなく良路であると判断すると(ステップS102のNO)、電磁ロック制御ユニット9に制御信号を送信することで、電磁ロック機構8を制御してサスペンション用モータ5の駆動軸51をロックさせる(ステップS103)。これにより、アクティブサスペンション装置3は、駆動軸51を介して電磁ロック機構8によりその位置にロックされ、保持される。
【0038】
さらに、ECU7は、モータアンプ6を制御してバッテリ4からサスペンション用モータ5への電力供給を停止することで、サスペンション用モータ5の駆動を停止する(ステップS104)。これにより、良路走行時に不要となるサスペンション用モータ5の消費電力を削減し、ロボット装置10の省電力化を図ることができる。
【0039】
一方、ECU7は、走行路面Sが悪路であると判断すると(ステップS102のYES)、電磁ロック制御ユニット9に制御信号を送信することで、電磁ロック機構8を制御して、そのロックを解除させる(ステップS105)。
【0040】
さらに、ECU7は、モータアンプ6を制御してバッテリ4からサスペンション用モータ5へ電力供給させることで、サスペンション用モータ5を駆動させる(ステップS106)。これにより、アクティブサスペンション装置3を通常通り作動させることで、ロボット装置10への衝撃を最適に抑制することができる。
【0041】
以上、本実施の形態に係るロボット装置10において、ECU7は、路面センサ2により検出された走行路面Sの状態に応じて、電磁ロック機構8のロック及び解除と、サスペンション用モータ5の駆動及び停止と、を制御する。これにより、走行路面Sからロボット装置10へ入力される衝撃を抑制しつつ、ロボット装置10の省電力化を実現することができる。
【0042】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0043】
また、上記実施の形態において、任意の処理を、CPU71にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。この場合、コンピュータプログラムは、記録媒体に記録して提供することも可能であり、また、インターネットその他の通信媒体を介して伝送することにより提供することも可能である。
【0044】
さらに、記憶媒体には、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等が含まれる。さらにまた、通信媒体には、電話回線等の有線通信媒体、マイクロ波回線等の無線通信媒体等が含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、例えば、良路や悪路などの走行路面を、車輪からの衝撃をサスペンション手段により吸収しつつ走行するロボット装置、その制御方法、及びプログラムに利用可能である。
【符号の説明】
【0046】
1 駆動車輪
2 路面センサ
3 アクティブサスペンション装置
4 バッテリ
5 サスペンション用モータ
6 モータアンプ
7 ECU
8 電磁ロック機構
9 電磁ロック制御ユニット
10 ロボット装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輪を用いて走行するロボット装置であって、
走行路面の状態を検出する状態検出手段と、
車輪を回転可能に支持し、該車輪からの衝撃を吸収するサスペンション手段と、
前記サスペンション手段に対して駆動力を供給する駆動手段と、
前記サスペンション手段の動作をロック及び解除するロック手段と、
前記状態検出手段により検出された前記走行路面の状態に応じて、前記ロック手段のロック及び解除と、前記駆動手段の駆動及び停止と、を制御する制御手段と、
を備える、ことを特徴とするロボット装置。
【請求項2】
請求項1記載のロボット装置であって、
前記制御手段は、
前記状態検出手段により検出された前記走行路面の状態に基づいて、該走行路面が良路であると判断したとき、前記ロック手段にロックさせ、かつ、前記駆動手段を停止させ、
前記状態検出手段により検出された前記走行路面の状態に基づいて、該走行路面が悪路であると判断したとき、前記ロック手段のロックを解除し、かつ、前記駆動手段を駆動させるように制御を行う、ことを特徴とするロボット装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載のロボット装置であって、
前記駆動力は、駆動手段の駆動軸を介して前記サスペンション手段に伝達されており、
前記ロック手段は、前記駆動手段の駆動軸の動作をロック及び解除する、ことを特徴とするロボット装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のうちいずれか1項記載のロボット装置であって、
前記状態検出手段は、前記走行路面を撮影する撮影装置と、該撮影装置により撮影された撮影画像に対して所定の画像処理を施す画像処理部と、を有している、ことを特徴するロボット装置。
【請求項5】
車輪を用いて走行するロボット装置の制御方法であって、
走行路面の状態を検出する工程と、
車輪を回転可能に支持し、該車輪からの衝撃を吸収するサスペンション手段に対して駆動手段により駆動力を供給する工程と、
前記サスペンション手段の動作をロック及び解除する工程と、
前記検出された走行路面の状態に応じて、前記サスペンション手段の動作のロック及び解除と、前記駆動手段の駆動及び停止と、を制御する工程と、
を含む、ことを特徴とするロボット装置の制御方法。
【請求項6】
請求項5記載のロボット装置の制御方法であって、
前記検出された走行路面の状態に基づいて、該走行路面が良路であると判断したとき、前記サスペンション手段の動作をロックし、かつ、前記駆動手段を停止させるよう制御する工程と、
前記検出された走行路面の状態に基づいて、該走行路面が悪路であると判断したとき、前記サスペンション手段の動作のロックを解除し、かつ、前記駆動手段を駆動させるよう制御する工程と、
を含む、ことを特徴とするロボット装置の制御方法。
【請求項7】
車輪を用いて走行するロボット装置のプログラムであって、
走行路面の状態を検出する処理と、
車輪を回転可能に支持し、該車輪からの衝撃を吸収するサスペンション手段の動作をロック及び解除する処理と、
前記検出された走行路面の状態に応じて、前記サスペンション手段の動作のロック及び解除と、前記サスペンション手段に駆動力を供給する駆動手段の駆動及び停止と、を制御する処理と、
をコンピュータに実行させるロボット装置のプログラム。

【図1】
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【図2】
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