説明

ロータリージョイント

【課題】
高電力を扱う場合のスパーク発生を防止することができ、かつ高寿命化を図ることができるロータリージョイントを提供する。
【解決手段】
ロータリージョイント50は、第1の接続部材52と第2の接続部材54とを備えている。第1の接続部材の内部導体56と、第2の接続部材の内部導体70との導通は、第1の接続部材の内部導体の湾曲状凹部と、第2の接続部材の内部導体である有底円筒体の内部に挿入されたスプリング付き接触子86の先端の湾曲状凸部との摺動接触によって実現される。また、第1の接続部材の外部導体58と、第2の接続部材の外部導体72との導通は、導電性リング受け68と、導電性スプリング受け94と、導電性リング受けと導電性スプリング受けとの間に設けられた2個の導電性リング96,98とにより実現される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転体と固定体との電気接続を行うロータリージョイント、特に衛星通信用のパラボラアンテナを回転体に搭載する場合に使用して好適なロータリージョイントに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のロータリージョイントは、特許文献1に開示されているように、同軸型のロータリージョイントとして図1に示されたものがある。図1において、ロータリージョイント10は、回転体/固定体の一方に取り付けられる第1の接合部材12と、回転体/固定体の他方に取り付けられる第2の接合部材14とから構成されている。
【0003】
第1の接合部材12は、同軸状の内部導体16と外部導体18とからなり、内部導体と外部導体との間は、円筒状の絶縁体20で絶縁されている。同様に、第2の接合部材14は、同軸状の内部導体22と外部導体24とからなり、内部導体と外部導体との間は、円筒状の絶縁体26で絶縁されている。各外部導体18,24は、各接合部材12,14の筐体を構成している。
【0004】
外部導体18と外部導体24とは、ボールベアリング28を介して回転自在に組み合わされている。ボールベアリング28は、内外2つの環状体からなる止め板30,32によって、外部導体18,24に取り付けられている。外部導体18と外部導体24とが互いに対向する面間の軸線方向距離dを十分に小さい寸法に設定すると、これら対向面がコンデンサの役割を果たし、高周波電力を通過させることができる。
【0005】
内部導体16と内部導体22との間には、図2に示すように先端が円錐状の接触針34と圧縮コイルスプリング36が配設されている。スプリング36は、内部導体22と接触導通するとともに、接触針34を上方に付勢して、内部導体16に設けられた円錐状の凹部38と接触導通させる。
【0006】
外部導体18の端部の外周部にはねじ部40が設けられ、外部導体24の端部の外周部にはねじ部42が設けられている。ねじ部40,42には、同軸ケーブルのコネクタ(図示せず)が、それぞれ螺合される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3147014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した従来のロータリージョイントにおいては、第1の接合部材12の内部導体16と、第2の接合部材14の内部導体22との間に隙間(距離d)が存在するため、高電力を扱う場合にスパークが発生しやすい。また、接触針の先端が尖っているので、接触針の先端部による受け部の摩耗が激しく、摩耗粉が溜まるとスパークが発生しやすい。このようなスパークの発生は、送受信用のRF信号に悪影響を与えるとともに、ロータリージョイントも寿命を短くするという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、高電力を扱う場合のスパーク発生を防止することができ、かつ高寿命化を図ることができるロータリージョイントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のロータリージョイントは、絶縁体を挟んで同軸状に設けられた第1の内部導体と第1の外部導体とを有する第1の接続部材を備えている。第1の内部導体の一端は、湾曲状凹部を形成している。さらに、絶縁体を挟んで同軸状に設けられた第2の内部導体と第2の外部導体とを有する第2の接続部材を備えている。第2の内部導体は、有底円筒体で構成され、有底円筒体の内部には、スプリング付き接触子が挿入されている。スプリング付き接触子の先端は、第1の内部導体の湾曲状凹部に当接する湾曲状凸部を形成している。
【0011】
ロータリージョイントは、さらに、第1の外部導体に固定された環状の導電性リング受けと、第2の外部導体の外周部に挿入されたコイルスプリングと、第2の外部導体の外周部とコイルスプリングとの間に、第2の外部導体の外周部に嵌合され、コイルスプリングの一端が当接する導電性スプリング受けと、導電性リング受けと導電性スプリング受けとの間であって、第2の外部導体の外周部に挿入された2個の第1および第2の導電性リングとを備えている。
【0012】
第1および第2の導電性リングは、それぞれ、両側面が平坦かつ平行である。第1の導電性リングと接触する、導電性リング受けの面は平坦であり、第2の導電性リングと接触する、導電性スプリング受けの面は平坦である。導電性スプリング受けは、コイルスプリングによって第2の導電性リングの方に付勢される。
【0013】
第1の内部導体の一端の湾曲状凹部と、スプリング付き接触子の先端の湾曲状凹部とは、接触した状態で隙間が生じないように形成されている。
【0014】
スプリング付き接触子の接触子部分は、銀カーボンで作るのが好適である。また、導電性リング受けおよび2個の導電性リングは、それぞれ、金メッキされたステンレスで作るのが好適である。
【0015】
導電性スプリング受けは、円筒部と、この円筒部に連なり、円筒部から張り出す環状の張出し部とを有し、張出し部の一面が第2の導電性リングに接触し、張出し部の他面がコイルスプリングに接触するようにするのが好適である。
【0016】
導電性スプリング受けの円筒部の、張出し部とは反対側の端部は、複数の切込みが設けられて、複数の弾性片を構成するのが好適である。
【発明の効果】
【0017】
本発明のロータリージョイントによれば、第1の接続部材と第2の接続部材との接合において、2つの内部導体間の導通は、湾曲状の凹部と湾曲状の凸部との摺動接触によって行われるので、耐磨耗性に優れ、かつ、接触子は銀カーボンで作られているので、スパークが発生しない。
【0018】
また、2つの外部導体間の導通は、摺動接触する2つの導電性リングを介して行われるので、従来のようにコンデンサを構成する隙間がない。このため、スパークが発生しない。
【0019】
このように、本発明のロータリージョイントはスパークが発生しない構造となっているので、寿命の長いロータリージョイントを実現できた。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】従来のロータリージョイントの断面図である。
【図2】従来のロータリージョイントの内部導体部分の断面図である。
【図3】本発明の一実施例のロータリージョイントの断面図である。
【図4】図3のロータリージョイントの分解斜視図である。
【図5】スプリング付き接触子の断面図である。
【図6】回転するアンテナを示す正面図である。
【図7】回転するアンテナを示す側面図である。
【図8】ロータリージョイントをアンテナに取り付ける様子を示す分解断面図である。
【図9】ロータリージョイントをアンテナに取り付けた状態を示す断面図である。
【図10】図9の構成において、ボールベアリングの代わりに滑りベアリングを用いた例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一実施例を、図3および図4に基づいて説明する。
【0022】
ロータリージョイント50は、回転体/固定体の一方に取り付けられる第1の接続部材52と、回転体/固定体の他方に取り付けられる第2の接続部材54とを備えている。
【0023】
第1の接続部材52は、内部導体56と、内部導体56を同軸状に取り囲む外部導体58と、内部導体56と外部導体58との間を絶縁する絶縁体60とから構成される。絶縁体60は円筒状であるが、下端部は、外部導体58の下端部を覆うように、軸方向と直交する方向に拡がっている。なお、外部導体58は、第1の接続部材の筐体を構成している。
【0024】
内部導体56は、弾性(ばね性)を持たせるため燐青銅製とし、下端が湾曲状の凹部となるように形成されている。外部導体58は黄銅製であり、円筒状端部の外周部に設けられたネジ部62(コネクタを構成する)と、ネジ部62に連なるフランジ64とを有している。フランジ64には、固定用の穴66が設けられている。
【0025】
外部導体58の円筒状下端部の外周部には、環状の導電性リング受け68が、嵌合固定される。導電性リング受け68は、上面および下面が、平坦かつ平行に形成されており、上面はフランジ64の下面に、当接している。このような導電性リング受け68は、後述する導電性リングとの摩擦を小さくするために、金メッキされたステンレスで作られている。
【0026】
第2の接続部材54は、内部導体70と、内部導体70を同軸状に取り囲む外部導体72とを備えている。内部導体70は基部を有する有底円筒体であり、円筒部71と外部導体72との間は空間74となっている。内部導体70は、弾性(ばね性)を持たせるため燐青銅製とする。外部導体72は、第2の接続部材54の筐体を構成し、黄銅製である。
【0027】
内部導体70を構成する有底円筒体の基部76と外部導体72とは、絶縁体78によって絶縁されている。絶縁体78は円筒状であるが、上端部は、外部導体72の内周底面80を覆うように、軸方向と直交する方向に拡がっている。外部導体72は、後述するコイルスプリングを係止するフランジ82を有している。また、外部導体72の外周部にはネジ部73が設けられ、コネクタを構成している。
【0028】
内部導体70の円筒部71の内部には、ばね材よりなるスプリング84が導電性接着材によって接着されたスプリング付き接触子86が挿入される。このときスプリング84の下端は、円筒部71の底部に当接する。接触子86は、図5に示すように、上端が湾曲状の凸部となるように形成されている。この湾曲状凸部88は、第1の接続部材52の内部導体56の湾曲状凹部90と接触する際に、大電力通過時にスパークの発生を防止するため、接触面に隙間が生じないように形成される。さらに、スパークの発生を防止するために、接触子は銀カーボン製とする。
【0029】
第1の接続部材52と第2の接続部材54とは、コイルスプリング92,導電性スプリング受け94,2個の第1および第2の導電性リング96,98が介在されて、接合される。実際の使用形態では、例えば第1の接続部材52は、回転体に設けられ、第2の接続部材54は、固定体に設けられて、組み立てられる。
【0030】
コイルスプリング92は、ばね材で作られており、外部導体72の円筒部75の外周部に挿入され、コイルスプリング92の下端は外部導体のフランジ82に当接する。
【0031】
スプリング受け94は、図4に示すように、円筒部100と、この円筒部に連なり、円筒部から張り出す環状張出し部102と、この張出し部の外周部に連なる環状側部104とから構成される。環状張出し部102と環状側部104とは、リング収容部を構成する。環状張出し部102の上面および下面は、平坦かつ平行に形成されている。このようなスプリング受け94は、外部導体72の外周部に嵌合できるように、スプリング受け94の円筒部100の内径は、外部導体72の円筒部75の外径より少し大きくなるように設定される。スプリング受け94は、弾性(ばね性)を持たせるため、燐青銅製である。スプリング受けの円筒部下端には、軸方向に複数の切込み106が設けられ、内側方向に押圧力を作用させる弾性片108を形成する。
【0032】
各導電性リング96,98は、上面および下面が、平坦かつ平行に形成されており、摩耗を小さくするために、金メッキされたステンレスで作られる。これら2個の導電性リング96,98は、導電性リング受け68と導電性スプリング受け94との間に装着される。
【0033】
ロータリージョイント50の組立ては、次のようにして行われる。まず、第1の接続部材52を、回転体(図示せず)に取り付け、第2の接続部材54を、固定体(図示せず)に取り付ける。次に、スプリング付き接触子86を、スプリング84を下にして、第2の接続部材54の内部導体70の円筒部71内に挿入する。
【0034】
続いて、コイルスプリング92を第2の接続部材54の外部導体72の円筒部75の外周にはめ込む。
【0035】
続いて、スプリング受け94を、第2の接続部材54の外部導体72の円筒部75の外周とコイルスプリング92との間に挿入する。このとき、スプリング受け94の弾性片108が外部導体72の円筒部75の外周に押圧接触して、スプリング受けは軸方向には摺動するが、回転しないように保持される。また、スプリング受け94の環状張出し部102の下面が、コイルスプリング92の上端に当接する。このため、スプリング受け94は、リング96,98の方へ押し付けられる。
【0036】
続いて、スプリング受け94の張出し部102の上面と環状側部104の内面とで囲まれた空間に、2個の導電性リング96,98を装着する。
【0037】
最後に、第1の接続部材52を、リング受け68の下面が、第1のリング96の上面に接触するようにして取り付ける。
【0038】
図3は、ロータリージョイト50が組み立てられた状態を示している。この状態で、スプリング84は、接触子86の湾曲状凸部88を第1の接続部材52の内部導体56の湾曲状凹部90に押し付ける。また、コイルスプリング92は、スプリング受け94を下方から押し上げ、2個の導電性リング96,98を、リング受け68に対して押し付ける。
【0039】
第1の接続部材52が取り付けられた回転体が回転すると、内部導体56の湾曲状凹部90は、接触子86の湾曲状凸部88に対して、電気的導通を保持しながら摺動回転する。また、リング受け68は、第1のリング96に対して電気的導通を保持しながら摺動回転する。一方、スプリング受け94は、第2のリング98に対して電気的導通を保持しながら摺動回転する。このとき、第1のリング96がリング受け68の回転につれて回転しても、第2のリング98に対して電気的導通を保持しながら摺動する。このようにリング受け68と第1のリング96とは、対向する全面が接触して摺動し、および第1のリング96と第2のリング98とは、対向する全面が接触して摺動する。したがって、摺動接触する面の摩耗が少ないという利点がある。
【0040】
以上のような構成のロータリージョイント50によれば、第1の接続部材52の内部導体56から、接触子86を経て、第2の接続部材54の内部導体70の基部76に至る第1の経路と、第1の接続部材52の内部導体56から、第2の接続部材54の内部導体70の円筒部71を経て基部76に至る第2の経路との2つの経路を経て電流が流れるので、大電流を流すことができる。また、第1の接続部材52の内部導体56の湾曲状凹部90と、接触子86の湾曲状凸部88との接触面積は小さいが、大電力通過時にスパークが発生しない。
【0041】
本実施例のロータリージョイント50を、例えば、衛星を追尾するアンテナと固定された架台との間に用いて、電源とRF信号の両方を伝達する場合、第1の接続部材52を回転側のアンテナに固定し、第2の接続部材54を架台に固定する例を、図6〜図9を参照して説明する。
【0042】
図6および図7に示すアンテナ110は、衛星を追尾するために、上下,左右に回転する。アンテナ110は、アンテナ取付け具112に取り付けられ、アンテナ取付け具112は回動軸114によってアーム116に支持されている。アーム116は、回転台118に固定されている。回転台118の回転中心には、第1の接続部材52がフランジ64の穴66にボルトを挿通することによって、固定される。架台120には、第1の接続部材52の中心軸に合わせて、第2の接続部材54が固定される。
【0043】
アンテナ110から引き出されるケーブル121は、ロータリージョイント50の第1の接続部材52のコネクタに接続される。
【0044】
図8および図9を参照して、回転台118と架台120との組み付けを説明する。
【0045】
架台120には、ボールベアリング122を介して、回転台118を構成する回転板124が回転可能に取り付けられる。回転板124の回転中心部分には開口126が設けられている。この開口126には、架台120の上部が露出している。開口126に対応した架台部分には凹部128が設けられており、この凹部128の底に開けられた穴に、第2の接続部材54が固定されている。このとき、第2の接続部材54のネジ部73は、架台120の下部に設けられた凹部130に露出している。
【0046】
一方、第1の接続部材52がボルト131で固定された取付け板132を、回転板124に固定する際に、まず、コイルスプリング92を、第2の接続部材54の外部導体72の外周部に挿入し、次に、スプリング受け94を外部導体72とコイルスプリング92との間に挿入する。続いて、スプリング付き接触子86を、有底円筒体である内部導体70の円筒部71の内部に挿入する。続いて、2個のリング96,98をスプリング受け94の上部にはめ込む。
【0047】
以上のような状態で、第1の接続部材52の中心軸が、第2の接続部材54の中心軸に一致するようにして、取付け板132を回転板124にボルト134で固定する。取付け板132と回転板124とで、回転台118を構成する。固定された状態を、図9に示す。
【0048】
以上の例では、回転台118は2個のボールベアリング122によって架台120に支持されているが、1個のボールベアリングであってもよい。
【0049】
また、ボールベアリングの代わりに滑りベアリングを用いることもできる。図10は、滑りベアリング136を用いた例を示す。滑りベアリング136には、焼結含油金属と呼ばれる多孔質中に潤滑油を含ませた材料が用いられる。
【0050】
以上の例では、第1の接続部材52を回転体に、第2の接続部材54を固定体に取り付けたが、第1の接続部材52を固定体に、第2の接続部材54を回転体に取り付けてもよい。
【符号の説明】
【0051】
50 ロータリージョイント
52 第1の接続部材
54 第2の接続部材
56 内部導体
58 外部導体
60 絶縁体
62 ネジ部
64 フランジ
66 穴
68 導電性リング受け
70 内部導体
71 円筒部
72 外部導体
73 ネジ部
74 空間
75 円筒部
76 基部
78 絶縁体
80 内周底面
82 フランジ
84 スプリング
86 接触子
88 湾曲状凸部
90 湾曲状凹部
92 コイルスプリング
96 第1の導電性リング
98 第2の導電性リング
100 円筒部
102 環状張出し部
104 環状側部
108 弾性片
110 アンテナ
112 アンテナ取付け具
114 回動軸
116 アーム
118 回転台
120 架台
121 ケーブル
122 ボールベアリング
124 回転板
126 開口
128 凹部
130 凹部
131 ボルト
132 取付け板
134 ボルト
136 滑りベアリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁体を挟んで同軸状に設けられた第1の内部導体と第1の外部導体とを有する第1の接続部材を備え、第1の内部導体の一端は、湾曲状凹部を形成し、
絶縁体を挟んで同軸状に設けられた第2の内部導体と第2の外部導体とを有する第2の接続部材を備え、第2の内部導体は、有底円筒体で構成され、
前記有底円筒体の内部に挿入されたスプリング付き接触子を備え、前記スプリング付き接触子の先端は、第1の内部導体の前記湾曲状凹部に当接する湾曲状凸部を形成し、
第1の外部導体に固定された環状の導電性リング受けを備え、
第2の外部導体の外周部に挿入されたコイルスプリングを備え、
第2の外部導体の外周部と前記コイルスプリングとの間に、第2の外部導体の外周部に嵌合され、前記コイルスプリングの一端が当接する導電性スプリング受けを備え、
前記導電性リング受けと前記導電性スプリング受けとの間であって、第2の外部導体の外周部に挿入された2個の第1および第2の導電性リングを備え、第1および第2の導電性リングは、それぞれ、両側面が平坦かつ平行であり、
第1の導電性リングと接触する、前記導電性リング受けの面が平坦であり、
第2の導電性リングと接触する、前記導電性スプリング受けの面が平坦であり、
前記導電性スプリング受けは、前記コイルスプリングによって第2のリングの方に付勢される、ロータリージョイント。
【請求項2】
第1の内部導体の前記湾曲状凹部と、前記スプリング付き接触子の先端の前記湾曲状凹部とは、接触した状態で隙間が生じないように形成されている、請求項1に記載のロータリージョイント。
【請求項3】
前記スプリング付き接触子の接触子部分は、銀カーボンで作られている、請求項2に記載のロータリージョイント。
【請求項4】
前記導電性リング受けおよび前記2個の導電性リングは、それぞれ、金メッキされたステンレスで作られている、請求項3に記載のロータリージョイント。
【請求項5】
前記導電性スプリング受けは、円筒部と、この円筒部に連なり、円筒部から張り出す環状の張出し部とを有し、前記張出し部の一面が第2の導電性リングに接触し、前記張出し部の他面が前記コイルスプリングに接触する請求項1〜4のいずれかに記載のロータリージョイント。
【請求項6】
前記導電性スプリング受けの円筒部の、前記張出し部とは反対側の端部は、複数の切込みが設けられて、複数の弾性片を構成する、請求項5に記載のロータリージョイント。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−187271(P2010−187271A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−31002(P2009−31002)
【出願日】平成21年2月13日(2009.2.13)
【出願人】(000004330)日本無線株式会社 (1,186)
【出願人】(391006991)ノーブル無線株式会社 (6)
【Fターム(参考)】