説明

ローミング加入者に対する不在着信通知

GMSCのようなホーム網の第1のノードで、被呼端末への呼設定を要求する要求メッセージ(50)を受信すると、被呼端末が位置する移動交換局のアドレスを取得するためにHLRのようなホーム網の第2のノードにメッセージ(52)が送信される。第2のノードから応答(58)を受信すると、第1のノードは、被呼端末が在圏網に存在すると判定されれば不在着信通知サービスを開始(60)する。そして第1のノードは被呼端末への呼設定を開始(64)し、呼転送が行われることなく呼が開放されていることが通知(66)されれば、不在着信通知サービスに呼が開放されていることを通知(68)する。不在着信通知サービスは、被呼端末に不在着信を通知するメッセージが送信される(74)ようにする(72)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は移動体通信網に関し、特にはローミング加入者への不在着信通知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
セルラ通信システムのような電気通信システムでは、ボイスメールシステムが広く用いられている。発呼加入者(Aパーティ)が被呼加入者(Bパーティ)へ発呼した際にBパーティが話中や電波の届かない範囲にいて応答しないと、呼は関連する通信網のボイスメールシステムへ転送される。そして、移動網オペレータで用いられる多くのボイスメールシステムは、不在着信に関して知らせるショートメッセージシステム(SMS)をBパーティに送信し、それによってBパーティが折り返し発呼することを可能にしている。
【0003】
移動網は通常限られた地理的サービス範囲を有する。そして、最大のアクセス性を実現するために、移動網オペレータは自身と異なる地理的範囲をカバーする他の移動網オペレータとのローミング契約を有するのが一般的である。これにより、被呼加入者がホーム網の地理的サービス範囲外にいる場合であっても被呼加入者に対して呼が到達可能となる。しかし、Bパーティがローミング中に不在着信が発生した場合に、呼をユーザのホーム網内のボイスメールシステムに転送する上述したような処理はいくぶん高額になるであろう。
【0004】
既知の一代替方法は、エリクソン社の「INおよびNGINアプリケーションフォートポリオ」に簡単に説明されているローカルボイスメールデポジット(LVD)手法である。この手法を用いることで、Bパーティがローミング中に不在着信があった場合、呼は局所的にボイスメールへ転送される。この手法の長所は、ローカルな呼転送は料金が掛からないことである。しかし、この手法は後払いの加入者についてのみ簡単な方法で機能する。しかし、この手法はプリペイド加入者に対しては非常に複雑であり、その結果、多くのオペレータはプリペイド加入者に対してLVDを用いていない。
【0005】
その代わりに、オペレータは単純にBパーティがローミングしている際には呼の転送を無効にしているかもしれない。つまり、呼はボイスメールに転送されず、Bパーティに不在着信を通知するSMSメッセージも送信されない。これはシステムのユーザ利便性を低下させるだけでなく、ローミング加入者が不在着信を通知するSMSメッセージに応答して折り返しの発呼を行わないことから、網のオペレータの収益を損なわせる。
【発明の概要】
【0006】
従って本発明は、上述したシステムの問題点の少なくとも一部を緩和しながら、ローミング加入者が不在着信通知を受けることを可能にするシステムの提供を目的とする。
【0007】
本発明の第1の見地によれば、移動体通信網において呼を処理する方法であって、 ホーム網の第1のノードで、要求メッセージを受信する工程と、被呼端末へ呼設定を要求する工程と、前記被呼端末が位置する移動交換局のアドレスを取得するために前記ホーム網の第2のノードにメッセージを送信する工程とを有する方法が提供される。前記第2のノードから応答を受信すると、前記第1のノードは、前記被呼端末が在圏網に存在すると判定されれば不在着信通知サービスを開始する。そして前記第1のノードは被呼端末への呼設定を開始し、呼転送が行われることなく前記呼が解放されていることが通知されれば、前記不在着信通知サービスに呼が解放されていることを通知する。前記不在着信通知サービスは、前記被呼端末に不在着信を通知するメッセージが送信されるようにする。
【0008】
これにより、在圏網が関与する呼転送を必要とせずに、ローミング加入者が不在着信の通知を受けることが可能となるという効果が得られる。
【0009】
前記被呼端末が在圏網に存在することを判定する前記工程は、移動機ローミング番号が、前記ホーム網に属さない、国コードやオペレータコードといったコードを含むかどうかを判定することによって実現することができる。
【0010】
前記被呼端末にメッセージが送信されるようにする前記工程は、ショートメッセージサービスメッセージを前記被呼端末に送信させる要求を、ショートメッセージサービスセンタに送信する工程を有してもよい。
【0011】
本発明の別の見地によれば、前記第1の見地に係る方法の工程を含んだ、前記第1のノードで実行される方法、および前記方法を実行するように構成される移動交換局が提供される。
【0012】
本発明の別の見地によれば、移動体通信網のサービス制御ノードにおいて呼を処理する方法であって、被呼端末が在圏網に存在すると判定された場合に、不在着信通知サービスを開始するためのコマンドを移動交換局から受信する工程を有する方法が提供される。続いて、呼転送が行われることなく前記呼が解放されていることを受信すると、前記被呼端末に不在着信を通知するメッセージが前記被呼端末に送信させられる。
【0013】
前記被呼端末にメッセージが送信されるようにする前記工程は、ショートメッセージサービスメッセージを前記被呼端末に送信させる要求を、ショートメッセージサービスセンタに送信する工程を有してもよい。
【0014】
本発明の別の見地によれば、前記方法を実行するように構成されたサービスコントロールポイントが提供される。
【0015】
本発明のさらに別の見地によれば方法が提供され、この方法により、位置更新中、第1の端末が在圏網に存在することが判明し、かつ呼転送番号が予め定められた番号と等しくないことが判明した場合、前記呼転送番号を含んだ加入者データが前記在圏網のビジタロケーションレジスタにコピーされる。前記第1の端末が在圏網に存在することが判明し、かつ呼転送番号が前記予め定められた番号と等しいことが判明した場合、前記呼転送番号を除いた前記加入者データが前記在圏網のビジタロケーションレジスタにコピーされる。
【0016】
前記予め定められた番号は、ボイスメールシステム番号であってよい。
【0017】
本発明の他の見地によれば、前記方法を実行するように構成された、移動体通信網用のホームロケーションレジスタが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一見地に係る電気通信網を示す図である。
【図2】図1に示した網のホームロケーションレジスタで実行される、本発明の一見地に係る処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一見地に係る、図1の網内のメッセージフローを示す図である。
【図4】図1に示した網のゲートウェイ移動交換局で実行される、本発明の一見地に係る処理を示すフローチャートである。
【図5】図1に示した網のサービスコントロールポイントで実行される、本発明の一見地に係る処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、セルラ電気通信網10の一部を本質的に従前と同様の詳細さで示しており、従って本発明の理解に必要な範囲でのみ説明される。
【0020】
既知の通り、網10はゲートウェイ移動交換局(GMSC)12を含み、ゲートウェイ移動交換局12は、自身の動作を制御するためのプロセッサ12aと、他のネットワークノードと必要に応じて接続するためのインタフェース回路とを有している。呼の経路に存在するよう、GMSC12はセルラ網の無線アクセス網(不図示)に接続される。GMSC12は、例えば以下に詳細を説明するような網の様々な付加機能の一翼を担うことが可能な、インテリジェント網アーキテクチャ内のサービスコントロールポイント(SCP)14に接続される。SCP14はその動作を制御するためのプロセッサ14aと、適切なインタフェース回路14bとを有し、加入者間のショートメッセージサービス(SMS)メッセージを処理可能なショートメッセージサービスセンタ(SMS-C)16に接続される。
【0021】
網10には、1つ以上のホームロケーションレジスタ(HLR)18が設けられる。HLR18はその動作を制御するためのプロセッサ18aと、被呼端末が現在登録されている在圏移動交換サービス局(VMSC)の位置情報(すなわちネットワークアドレス)を含むデータを記憶するためのデータベース18bと、他のネットワークノードと接続するためのインタフェース回路18cとを有する。従って、例えばセルラ網は通常、無線アクセス網の個々の基地局によって受け持たれる多数のセルを含み、個々のアクティブなユーザ機器(すなわち、携帯電話機および他のモバイル機器の各々)は、それら基地局の1つとのコネクションを有する。GMSC12が被呼端末への呼を受信すると、GMSC12はHLR18から必要な情報を読み出すことができ、それによって呼をセルラ網の適切なVMSCへルーティングすることができる。
【0022】
典型的なセルラ網は例えば1つの国、または国の一部といった、限られた地理的サービス範囲を有し、この範囲内にはGMSC12のような複数のGMSCと、HLR18のような複数のHLRを含んでいる。
【0023】
ユーザは他の網の地理的サービス領域にローミングすることも可能であり、図1は1つの他の網において、自身のサービス領域にローミングしているユーザ機器とともに呼を処理するためのネットワークインフラの一部を示している。具体的には、図1は上述の他の網の在圏移動交換局(VMSC)およびビジタロケーションレジスタ(VLR)を示している。図1は、VMSC/VLRを1つのブロック20として示しているが、必要なら関連する機能を個別の機器において提供してもよいことが理解されよう。
【0024】
図2は、移動端末が最初に網にアタッチしている際もしくは移動端末が位置更新手順を実行中にHLRで実行される、本発明の一見地に係る手順を示すフローチャートである。
【0025】
具体的には、ステップ30で、HLRはアタッチ手順または位置更新手順が実行されていることを判別する。ステップ32でHLRは、従前通り、移動端末が現在位置する移動交換局(MSC)の位置を特定する。特にステップ32では、そのMSCに関連付けられたVLRを特定する。ステップ34では、VLRがホームプライベート移動通信網(HPLMN)に位置するかどうか、またはVLRアドレスが本発明に係るサービスを提供しているオペレータの網の外部のアドレスかどうかが判別される。ステップ34でVLRがHPLMN内に存在すると判定されれば、処理はステップ36に移行し、従前通り加入者データがHLRからVLRにコピーされる。
【0026】
ステップ34でVLRがHPLMN内には存在しない、すなわち、加入者がローミング中であると判定された場合、処理はステップ38に移行する。ステップ38では、加入者にボイスメールシステム番号でない呼転送番号が設定されているかどうかが判別される。ボイスメールシステム番号でない呼転送番号が加入者に設定されている場合、処理は上述したステップ36に移行し、従前通り加入者データがHLRからVLRにコピーされる。
【0027】
しかし、ステップ38で、利用可能な呼転送番号がボイスメールシステム番号であると判定された場合には、処理はステップ40に移行する。ステップ40では、この呼転送番号以外の加入者データがHLRからVLRにコピーされる。
【0028】
このように、本発明の本実施形態によれば、呼転送番号がボイスメールシステム番号に等しく、かつ加入者が自身のHPLMN外にローミング中であれば、HLR18は呼転送番号をVLRにコピーしない。
【0029】
図3は、本発明の一見地に係る処理における、呼の設定試行時のメッセージフローを示す図である。セルラ網がGSM(登録商標)(Global System for Mobile communication)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、またはIN(Intelligent Network)アーキテクチャを用いる他のセルラ網であり、網のノード間のメッセージが既知のCAMEL(Customised Applications for Mobile networks using Enhanced Logic)システムに従ったものである場合の特定の実施形態に関して本発明を説明する。従って、図3は、ゲートウェイ移動交換局(GMSC)12に位置するサービス交換機能(SSF)と、ホームロケーションレジスタ(HLR)18と、サービスコントロールポイント(SCP)14に配置された不在着信SMSローイング加入者サービス(MCSRS)と、ショートメッセージサービスセンタ(SMS-C)16と、他の網の在圏移動交換局(VMSC)/ビジタロケーションレジスタ(VLR)20との間におけるメッセージフローを示している。
【0030】
発呼加入者(Aパーティ)から被呼加入者(Bパーティ)への呼を設定するための手順は、無線アクセス網からGMSC12に送信される初期アドレスメッセージ(IAM)50から始まる。従前通り、GMSC12は提供加入者情報(PSI)メッセージ52をHLR18に送信する。そして、被呼加入者が他の網にローミング中であることを当該他の網から通知されているHLR18は、移動機ローミング番号(MSRN)を取得するため、提供加入者情報(PSI)メッセージ54を他の網のVMSC/MLR20に送信する。
【0031】
他の網のVMSC/MLR20は、MSRNを含んだ提供加入者情報結果(PSI-res)メッセージ56をHLR18に返送する。MSRNは現在の在圏国コード、VNDC(visitor national destination code)、現在のMSCの識別情報および加入者番号を含んでいる。HLR18はさらなるPSI-resメッセージ58をGMSC12に返送する。
【0032】
GMSC12は返送されたMSRNを受信すると、図4に示す手順を実行する。具体的には、ステップ80でMSRNを受信すると、GMSC12はステップ82でMSRNが自身の網オペレータに属さない国コードおよび/またはオペレータコードを含み、Bパーティがローミング中であることを示すかどうかを判別する。ステップ82でBパーティがローミング中でないと判定されれば、手順はステップ84に移行し、従前の方法で呼設定を進める。しかし、ステップ82でBパーティがローミング中であると判定されれば、手順はステップ86に移行し、GMSC12はIN(Intelligent Networks)ソリューション、すなわち不在着信SMSローミング加入者サービス(MCSRS)を起動する。なお、本発明の本実施形態では、このソリューションはGMSCにおけるローミング呼転送レグ上で起動される。
【0033】
具体的には、GMSC12が初期検出ポイント(IDP)メッセージ60をSCP14に送信することによってMCSRSを起動させる。SCP14は、呼設定を継続し、その状態をBCSM(Basic Call State Model)において報告するようにGMSC12に依頼するメッセージ、すなわち、継続及びBCSM報告要求(CUE+RRB)メッセージ62をGMSC12に送信することによって応答する。このようにして、MCSRSサービスは呼設定の結果を監視する。
【0034】
従前通り、GMSC12は初期アドレスメッセージ(IAM)64をBパーティのVMSC20に送信して呼の設定を試みる。Bパーティが話中、無応答、または電波の届かない場所にいる場合、VMSCは呼転送番号が設定されているかどうか確認するため、VLRを調べる。
【0035】
図2に関して説明したように、呼転送番号はHLRによって設定されていないので、VMSCは(Bパーティが話中、電波の届かない場所にいる、または呼に応答がなかったかどうかを特定する)従前の原因値を含んだ、従前の解放(REL)メッセージ66をGMSC12に送信して呼を解放するであろう。
【0036】
GMSC12はRELメッセージ66を受信すると、標準のイベント報告BCSM(ERB)メッセージ68を介してMCSRSサービスに解放を報告する。さらに、解放はRELメッセージ70としてAパーティに送信され、呼が消去される。
【0037】
図5は、この時点でサービスコントロールポイント(SCP)14に配置されているIN不在着信SMSローミング加入者サービス(MCSRS)の応答を示している。ステップ90においてMCSRSはERBメッセージ68を受信する。これに応答してステップ92でMCSRSは、モバイル発転送SMS(MOFSMS)メッセージ72をショートメッセージサービスセンタ(SMS-C)16に送信し、SMS-CがSMS74をBパーティへ送信するようにする。SMS74はBパーティに不在着信を通知し、特には国際フォーマットでA番号を含んでいる。そのため、Bパーティは必要に応じてAパーティに折り返しの発呼をすることが可能である。
【0038】
このように、Bパーティがローミング中の場合、呼転送は無効化され、その結果Bパーティが応答しなければ網は呼を解放するであろう。呼の解放は傍受され、いずれにせよ不在着信SMSがBパーティに送信される。
【0039】
Bパーティが後払いの加入者であることを仮定して手順を説明した。しかし、Bパーティが前払いの加入者の場合、IAM50を受信すると、GMSC12が終端INカテゴリキー(TICK)または終端CAMEL加入者情報(T-CSI)に基づいてまずプリペイドサービスを起動するように変更するだけで足りる。そして、プリペイドサービスが呼を設定する場合、上述したようにGMSCがMCSRSサービスを起動するであろう。既に述べたように、Bパーティが話中、無応答、または電波の届かない場所にいる場合、呼は解放される。その結果、プリペイドサービスはその呼に課金しないであろう。
【0040】
このように、オペレータが簡単に使用でき、オペレータが課金可能な呼を潜在的に増やしながら、後払い加入者および前払い加入者の両方について等しく機能し、拡張された加入者用サービスを提供する方法を説明した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体通信網において呼を処理する方法であって、
ホーム網の第1のノードで、被呼端末への呼設定を要求する要求メッセージ(50)を受信する工程と、
前記被呼端末が位置する移動交換局のアドレスを取得するため、前記ホーム網の第2のノードにメッセージ(52)を送信する工程と、
前記第2のノードから応答(58)を受信すると、前記被呼端末が在圏網に存在すると判定されれば不在着信通知サービスを開始する(60)工程と、
前記被呼端末への呼設定(64)を開始する工程と、
呼転送が行われずに前記呼が解放されていることが通知される(66)と、前記呼が解放されていることを前記不在着信通知サービスに通知する(68)工程と、
前記不在着信通知サービスが、前記被呼端末に不在着信を通知するメッセージが送信されるようにする(72)工程と、を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
移動機ローミング番号が前記ホーム網に属さないコードを有する場合に、前記被呼端末が在圏網に存在すると判定する工程をさらに有することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記コードが国コードであることを特徴とする請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記コードがオペレータコードであることを特徴とする請求項2または請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記被呼端末にメッセージが送信されるようにする前記工程が、ショートメッセージサービスメッセージを前記被呼端末に送信させる要求を、ショートメッセージサービスセンタに送信する工程を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
移動体通信網において呼を処理する方法であって、
ホーム網の第1のノードで、被呼端末に呼設定を要求する要求メッセージを受信する工程と、
前記被呼端末が位置する移動交換局のアドレスを取得するため、前記ホーム網の第2のノードにメッセージを送信する工程と、
前記第2のノードから応答を受信すると、前記被呼端末が在圏網に存在すると判定されれば不在着信通知サービスを開始する工程と、
前記被呼端末への呼設定を開始する工程と、
呼転送が行われずに前記呼が解放されていることが通知されると、前記不在着信通知サービスが前記被呼端末に不在着信を通知するメッセージを送信させるように、前記呼が解放されていることを前記不在着信通知サービスに通知する工程と、を有することを特徴とする方法。
【請求項7】
移動交換局であって、
ホームセルラ網の無線アクセス網、インテリジェント網アーキテクチャのサービスコントロールポイント、前記ホームセルラ網のホームロケーションレジスタ、および在圏セルラ網の少なくとも1つの移動交換局と接続するためのインタフェースと、
プロセッサとを有し、前記プロセッサが、
被呼端末への呼設定を要求する要求メッセージを受信すると、前記移動交換局が、前記被呼端末が位置する移動交換局のアドレスを取得するために前記ホームロケーションレジスタにメッセージを送信し、
前記ホームロケーションレジスタから応答を受信し、前記応答から前記被呼端末が在圏網に存在すると判定されると、前記移動交換局が、前記サービスコントロールポイントに不在着信通知サービスを開始するメッセージを送信し、
前記移動交換局が前記被呼端末への呼設定を開始し、
呼転送が行われずに前記呼が解放されていることが通知されると、前記不在着信通知サービスが前記被呼端末に前記不在着信を通知するメッセージを送信させるように、前記呼が解放されていることを前記移動交換局が前記不在着信通知サービスに通知する、ように構成されることを特徴とする方法。
【請求項8】
移動体通信網において呼を処理する方法であって、
被呼端末が在圏網に存在すると判定された場合に、不在着信通知サービスを開始するためのコマンドを移動交換局からホーム網のサービス制御ノードが受信する工程と、
呼転送が行われずに前記呼が解放されていることの通知を受信する工程と、
前記被呼端末に不在着信を通知するメッセージが送信されるようにする工程と、を有することを特徴とする方法。
【請求項9】
前記被呼端末にメッセージが送信されるようにする前記工程が、ショートメッセージサービスメッセージを前記被呼端末に送信させる要求を、ショートメッセージサービスセンタに送信する工程を有することを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
移動体通信網におけるサービスコントロールポイントであって、
ホームセルラ網の移動交換局およびショートメッセージサービスセンタと接続するためのインタフェースと、
プロセッサとを有し、前記プロセッサが、
被呼端末が在圏網に存在すると判定された場合、コマンドを前記移動交換局から受信すると、前記サービスコントロールポイントが不在着信通知サービスを開始し、
呼転送が行われずに前記呼が解放されている場合に、前記サービスコントロールポイントが前記移動交換局から通知を受信し、
ショートメッセージサービスメッセージが前記被呼端末に送信されるようにする要求を、前記サービスコントロールポイントが前記ショートメッセージサービスセンタに送信する、ように構成されることを特徴とするサービスコントロールポイント。
【請求項11】
移動体通信網において呼を処理する方法であって、
位置更新中、前記移動体通信網のホームロケーションレジスタにおいて、
第1の端末が在圏網に存在することが判明し、かつ呼転送番号が予め定められた番号と等しくないことが判明した場合、前記呼転送番号を含んだ加入者データを前記在圏網のビジタロケーションレジスタにコピーする工程と、
前記第1の端末が在圏網に存在することが判明し、かつ呼転送番号が前記予め定められた番号と等しいことが判明した場合、前記呼転送番号を除いた前記加入者データを前記在圏網のビジタロケーションレジスタにコピーする工程と、
呼設定中に、
前記移動体通信網の第1のノードで、前記第1の端末への呼設定を要求する要求メッセージを受信する工程と、
前記被呼端末が位置する移動交換局のアドレスを取得するため、前記移動体通信網の前記ホームロケーションレジスタにメッセージを送信する工程と、
前記ホームロケーションレジスタから応答を受信すると、前記第1の端末が在圏網に存在すると判定されれば不在着信通知サービスを開始する工程と、
前記第1の端末への呼設定を開始する工程と、
呼転送が行われずに前記呼が解放されていることが通知されると、前記呼が解放されていることを前記不在着信通知サービスに通知する工程と、
前記不在着信通知サービスが、不在着信を通知するメッセージが前記第1の端末に送信されるようにする工程と、を有することを特徴とする方法。
【請求項12】
前記予め定められた番号が、ボイスメールシステム番号であることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
移動体通信網における端末位置を確認する方法であって、
位置更新中、前記移動体通信網のホームロケーションレジスタにおいて、
前記端末が在圏網に存在することが判明し、かつ呼転送番号が予め定められた番号と等しくないことが判明した場合、前記呼転送番号を含んだ加入者データを前記在圏網のビジタロケーションレジスタにコピーする工程と、
前記端末が在圏網に存在することが判明し、かつ呼転送番号が前記予め定められた番号と等しいことが判明した場合、前記呼転送番号を除いた前記加入者データを前記在圏網のビジタロケーションレジスタにコピーする工程と、を有することを特徴とする方法。
【請求項14】
前記予め定められた番号が、ボイスメールシステム番号であることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
移動体通信網のためのホームロケーションレジスタであって、
前記移動体通信網の移動交換局および少なくとも1つの他の移動体通信網のビジタロケーションレジスタと接続するためのインタフェースと、
プロセッサとを有し、前記プロセッサが、
端末についての位置更新中に、
前記端末が在圏移動体通信網に存在することが判明し、かつ呼転送番号が予め定められた番号と等しくないことが判明した場合、前記ホームロケーションレジスタが、前記呼転送番号を含んだ、前記端末についての加入者データを前記在圏移動体通信網のビジタロケーションレジスタにコピーし、
前記端末が在圏移動体通信網に存在することが判明し、かつ呼転送番号が予め定められた番号と等しいことが判明した場合、前記ホームロケーションレジスタが、前記呼転送番号を除いた、前記端末についての前記加入者データを前記在圏移動体通信網のビジタロケーションレジスタにコピーする、ように構成されることを特徴とするホームロケーションレジスタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2013−513979(P2013−513979A)
【公表日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−542371(P2012−542371)
【出願日】平成21年12月11日(2009.12.11)
【国際出願番号】PCT/EP2009/066989
【国際公開番号】WO2011/069560
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】