説明

ワイヤレス通信システム中の処理電力制御コマンドのためのシステムおよび方法

ワイヤレス通信環境で効率的な電力制御コマンド管理を容易にするシステムおよび方法が記述される。ここに記述されるように、技法は、アップリンクスロット境界とアップリンクスロットに関連する周期を結合する電力制御コマンドとの間の差を補うノードBおよび/または他のネットワークアクセスポイントによって利用されることができる。例えば、TPC(送信機電力制御)ビット送信のタイミングは、所与のセルまたはセルセクタがサイズ2以上の無線リンクセットおよび2以下のTPCタイミングオフセットに関連される場合のように、ここに記述されるように変更されることができる。TPCコマンド情報は、複数の異種のスロットに対応する逆の極性の結合TPCビットと結合する効率損失を防ぐために対応するチャネル測定値を取得するスロットに続くスロットに格納されるおよび/またはさもなければ遅延されることができる。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、参照により本明細書に組み込まれる、2008年8月18日に出願された「UE BEHAVIOR WHEN COMBINING EF-DPCH TPC COMMANDS RECEIVED IN DIFFERENT TIME SLOTS FROM THE SAME RLS」と題する米国仮特許出願第61/089,770号の利益を主張する。
【技術分野】
【0002】
本開示は、一般にワイヤレス通信に関し、より明確にはワイヤレス通信環境中の電力制御のための技法に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、さまざまな通信サービスを提供するために幅広く展開され、たとえば、音声サービス、ビデオサービス、パケットデータサービス、ブロードキャストサービス、およびメッセージングサービスを、そのようなワイヤレス通信システムを介して提供することができる。これらのシステムは、使用可能なシステムリソースを共用することによって複数の端末のための通信をサポートできる多元接続システムとすることができる。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムを含む。
【0004】
一般に、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のワイヤレス端末に関する通信を同時にサポートすることができる。そのようなシステムでは、各端末は、順方向リンクおよび逆方向リンク上での送信を介して1つまたは複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(またはダウンリンク)は、基地局から端末への通信リンクを指し、逆方向リンク(またはアップリンク)は、端末から基地局への通信リンクを指す。この通信リンクを、SISO(単一入力単一出力)システム、MISO(多入力単一出力)システム、またはMIMO(多入力多出力)システムを介して確立することができる。
【0005】
ワイヤレス通信システム内で、UE(ユーザ装置ユニット)およびUMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム)UTRAN(テレストリアル無線アクセスネットワーク)基地局は、チャネル伝搬パスロスおよびフェージングの影響、ワイヤレス通信システム内の干渉、および/または他の目的のために緩和する1つまたは複数の電力制御手順を行うことができる。例えば、SHO(ソフトハンドオーバ)操作および/または別の適切なネットワークシナリオの間に、電力制御は、TPC(送信機電力制御)コマンドの使用および処理を通じて行うことができる。TPCは、それぞれのUEおよび/または基地局によって実行されるチャネル測定に基づいて生成することができる。
【0006】
1つの例において、SHOオペレーションを経験するUEは、それぞれの異種の基地局で確立された複数の無線リンクを有することができる。そのような基地局は、アクティブRLS(無線リンクセット)の一部分になり、時間の1つまたは複数の所定のスロット内のUEにそれぞれTPCコマンドビットを提出することができる。受信の後で、UEは、最終のTPCコマンドを決定するためにTPCコマンドビットを組み合わせることができる。しかしながら、ネットワーク伝播遅延、および/または他の要因によって、UEによって利用される結合ウィンドウは、ある場合には、TPCコマンド送信のためにアクティブRLS(無線リンクセット)中でそれぞれの無線リンクに関連したスロット境界で正しく調節されない(misaligned)。その結果、TPCコマンドビットがスロット境界近くで生成され送信される場合、UEは、ある場合には、異なるスロット中で送信されたTPCコマンドビットを結合するよう試みる。異なる極性を使用する異なるスロット中でTPCコマンドビットを送信することができるように、反対の極性でTPCコマンドビットの試みられた結合は、次にはUEでの電力制御性能を低減することにつながるおよび/またはシステム性能上で他のネガティブな影響を与える。
【0007】
少なくとも上記を考慮して、ワイヤレス通信システム中の電力制御コマンドを処理するための改善された技法をインプリメントすることが望ましい。
【発明の概要】
【0008】
以下で、請求される主題のさまざまな態様の基本的な理解を提供するために、そのような態様の単純化された要約を提示するものである。この要約は、すべての企図された態様の広範囲の概要ではなく、そのような態様の主要な要素またはクリティカルな要素を識別することも、そのような態様の範囲を区切ることも意図されてはいない。その唯一の目的は、後で提示される、より詳細な説明の前置きとして、開示される態様のいくつかの概念を単純化された形で提示することである。
【0009】
一態様によれば、ここに方法が記述される。方法は、無線フレーム内の第1のスロット、および無線フレーム内の第1のスロットに続く第2のスロットに対応するチャネル測定値を取得することと、関連するRLS(無線リンクセット)のサイズおよび電力制御コマンド情報タイミングオフセットに関してパラメータを識別することと、識別されたパラメータの関数として第1のスロットに対応するチャネル測定値または第2のスロットに対応するチャネル測定値を選択することと、選択されたチャネル測定値に基づいて無線フレーム内の第2のスロットで電力制御コマンド情報を生成することと、を備える。
【0010】
第2の態様は、ワイヤレス通信装置に関連するRLSサイズおよび送信機電力制御(TPC)タイミングオフセットパラメータに関するデータを格納するメモリを備える、ワイヤレス通信装置に関する。ワイヤレス通信装置は、無線フレーム内の第1のスロットおよび無線フレーム内の第1のスロットに続く第2のスロットに対応するチャネル測定値を取得し、RLSサイズおよびTPCタイミングオフセットパラメータに基づいて取得されたチャネル測定値からチャネル測定値を選択し、選択されたチャネル測定値に基づいてTPCコマンドビットを生成する、ように構成されたプロセッサをさらに備える。
【0011】
ここに記述された第3の態様は、ワイヤレス通信システムで操作可能な装置に関する。装置は、関連するRLSサイズおよびTPCビットオフセットを決定するための手段と、チャネル測定値がRLSサイズおよびTPCビットタイミングオフセットに基づいて実行されることになるスロットを選択するための手段と、選択されたスロット上でチャネル測定値を実行するための手段と、チャネル測定値と、チャネル測定値が実行されるスロットまたはチャネル測定値が実行されるスロットに続くスロットのうちの1つに対応するTPCコマンドビットを関連するための手段と、を備えることができる。
【0012】
ここに記述された第4の態様は、コンピュータに、RLSサイズおよび電力制御コマンドオフセットを識別させるためのコードと、コンピュータに、第1の無線フレームスロット、および第1の無線フレームスロットの直後の第2の無線フレームスロットに対応するチャネル測定値を取得させるためのコードと、コンピュータに、RLSサイズおよび電力制御コマンド情報タイミングオフセットの関数として取得されたチャネル測定値を選択させるためのコードと、コンピュータに、選択されたチャネル測定値を使用して第2の無線フレームスロットで電力制御コマンドインジケータを生成させるためのコードと、を備えるコンピュータ可読媒体を含むことができるコンピュータプログラム製品に関する。
【0013】
第5の態様は、ワイヤレス通信システムで操作可能な方法に関する。方法は、関連するRLSの内の無線リンクの数を識別することと、TPCコマンドビットの送信に関連するタイミングオフセットパラメータを識別することと、所与の無線フレームスロットでUE(ユーザ装置ユニット)から取得した1つまたは複数のパイロットシンボルからSIR(信号対干渉比)を取得することと、RLSが2つまたはそれ以上の無線リンクを含み、0−bpg(基本処理グループ:basic processing group)TPCオフセットまたは1−bpg TPCオフセットを示すことを決定した後で取得されるSIR測定値での無線フレームスロット直後の無線フレームスロットでのSIR測定値を使用してTPCコマンドビットを生成することと、を備えることができる。
【0014】
前述および関連する目的の達成に向けて、特許請求される主題の1つまたは複数の態様は、後で十分に説明され、特許請求の範囲で特に指摘される特徴を備える。次の説明および添付図面は、特許請求される主題のある種の例示的態様を詳細に示す。しかしながら、これらの態様は、特許請求される主題の原理を使用できるさまざまな形のうちの少数を示すのみである。さらに、開示される態様は、すべてのそのような態様およびその均等物を含むことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】様々な態様に従うワイヤレス通信システム中の電力制御コマンド生成および処理を容易にするシステムのブロック図である。
【図2】ここに記述された様々な態様に従って利用することができる例示のチャネルフォーマットを説明する。
【図3】チャネル測定値および送信機電力制御コマンド生成のための例示の技法を説明するタイミング図である。
【図4】ワイヤレス通信システム中の1つまたは複数のデバイスによって利用することができる送信機電力制御結合のための例示の技法を説明する。
【図5】様々な態様に従う電力制御コマンドビット生成のためのチャネル測定値の生成および選択を容易にするシステムのブロック図である。
【図6】様々な態様に従う送信機電力制御コマンドビット処理のための例示の技法を説明するタイミング図である。
【図7】ワイヤレス通信環境中の送信機電力制御ビットの生成および処理を容易にするそれぞれの方法のフローチャート図である。
【図8】ワイヤレス通信環境中の送信機電力制御ビットの生成および処理を容易にするそれぞれの方法のフローチャート図である。
【図9】ワイヤレス通信システム内の電力制御操作を容易にする装置のブロック図である。
【図10】ここに記述された機能性の様々な態様をインプリメントするために利用することができるそれぞれのワイヤレス通信デバイスのブロック図である。
【図11】ここに記述された機能性の様々な態様をインプリメントするために利用することができるそれぞれのワイヤレス通信デバイスのブロック図である。
【図12】ここに述べられた様々な態様に従うワイヤレス多元接続通信システムを説明する。
【図13】ここに記述された様々な態様が機能することができる例示のワイヤレス通信システムを説明するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
特許請求される主題のさまざまな態様を、これから図面を参照して説明するが、図面では、類似する符号が、終始、類似するエレメントを参照するのに使用される。次の説明では、説明において、1つまたは複数の態様の完全な理解を提供するために多数の特定の詳細を示す。しかしながら、そのような態様(1つまたは複数)を、これらの特定の詳細なしで実践できることは明白であろう。他の場合には、1つまたは複数の態様の記述を容易にするために、周知の構造およびデバイスをブロック図形式で示す。
【0017】
本願で使用される時に、用語「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」などは、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれであれ、コンピュータ関連のエンティティを指すことができる。たとえば、コンポーネントを、プロセッサ上で動作するプロセス、集積回路、オブジェクト、実行可能ファイル、実行のスレッド、プログラム、および/またはコンピュータとすることができるが、これらに限定はされない。たとえば、コンピューティングデバイスで動作するアプリケーションとそのコンピューティングデバイスとの両方を、コンポーネントとすることができる。1つまたは複数のコンポーネントが、1つのプロセスおよび/または実行のスレッド内に存在することができ、1つのコンポーネントを、1つのコンピュータ上に局所化し、かつ/または複数のコンピュータの間で分散させることができる。さらに、これらのコンポーネントを、その上にさまざまなデータ構造を格納されたさまざまなコンピュータ可読媒体から実行することができる。コンポーネントは、1つまたは複数のデータパケットを有する信号(たとえば、信号によって、ローカルシステム内、分散システム内、および/または他のシステムとのインターネットなどのネットワークにまたがる別のコンポーネントと相互作用するあるコンポーネントからのデータ)によるなど、ローカルプロセスおよび/またはリモートプロセスによって通信することができる。
【0018】
さらに、さまざまな態様を、本明細書でワイヤレス端末および/または基地局に関連して説明する。ワイヤレス端末は、音声接続性および/またはデータ接続性をユーザに提供するデバイスを指すことができる。ワイヤレス端末を、ラップトップコンピュータまたはデスクトップコンピュータなどのコンピューティングデバイスに接続することができ、あるいは、ワイヤレス端末を、PDA(携帯情報端末)などの内臓型デバイスとすることができる。ワイヤレス端末を、システム、加入者ユニット、加入者ステーション、移動局、移動体、遠隔ステーション、アクセスポイント、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはUEユーザ装置)と呼ぶこともできる。ワイヤレス端末を、加入者ステーション、ワイヤレスデバイス、セル電話、PCS電話、コードレス電話、SIP(セッション開始プロトコル)電話、WLL(wireless local loop)ステーション、PDA(携帯情報端末)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイスとすることができる。基地局(たとえば、アクセスポイントまたはノードB)は、エアインターフェースを介し、1つまたは複数のセクタを介してワイヤレス端末と通信する、アクセスネットワーク内のデバイスを指すことができる。基地局は、受信されたエアインターフェースフレームをIP(インターネットプロトコル)パケットに変換することによって、ワイヤレス端末とIPネットワークを含むことができるアクセスネットワークの残りとの間のルータとして働くことができる。基地局は、エアインターフェースに関する属性の管理をも調整する。
【0019】
さらに、本明細書で説明されるさまざまな機能を、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはその任意の組み合わせでインプリメントすることができる。ソフトウェアで実施される場合に、機能を、コンピュータ可読媒体上の1つまたは複数の命令またはコードとして格納し、あるいは送信することができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にするすべての媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできるすべての使用可能な媒体とすることができる。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスク(disk)ストレージ、磁気ディスク(disk)ストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または命令もしくはデータ構造の形で所望のプログラムコードを担持しまたは格納するのに使用でき、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体を備えることができる。また、すべての接続は、当然、コンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線波、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して送信される場合に、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、DSL、または赤外線、無線波、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書で使用される時に、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルーレイディスク(disc)(BD)を含み、diskは、通常はデータを磁気的に再生し、discは、レーザを用いてデータを光学的に再生する。上記の組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲に含まれなければならない。
【0020】
本明細書で説明されるさまざまな技法を、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、SC−FDMA(Single Carrier FDMA)システム、および他のそのようなシステムなどのさまざまなワイヤレス通信システムに使用することができる。用語「システム」および「ネットワーク」は、本明細書ではしばしば交換可能に使用される。符号分割多元接続システムは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)、CDMA2000、その他などの無線技術を実施することができる。UTRAは、W−CDMA(Wideband-CDMA)および符号分割多元接続の他の変形を含む。さらに、CDMA2000は、IS−2000標準規格、IS−95標準規格、およびIS−856標準規格を包含する。TDMAシステムは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)などの無線技術をインプリメントすることができる。OFDMAシステムは、E−UTRA(Evolved UTRA)、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash−OFDM(登録商標)その他などのワイヤレス技術をインプリメントすることができる。UTRAおよびE−UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の一部である。3GPP LTE(Long Term Evolution)は、E−UTRAを使用する、やがて現れるリリースであり、E−UTRAは、ダウンリンクで直交周波数分割多元接続、アップリンクでSC−FDMAを使用する。GSM、UTRA、E−UTRA、UMTS、およびLTEは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)という名称の組織からの文書に記載されている。さらに、CDMA2000およびUMBは、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。
【0021】
さまざまな態様を、複数のデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含むことができるシステムに関して提示する。これらのさまざまなシステムが、追加のデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含むことができ、かつ/または図面に関連して述べられるデバイス、コンポーネント、モジュールなどのすべては含まない場合があることを理解し認識(understood and appreciated)されたい。これらの手法の組み合わせを使用することもできる。
【0022】
次に図面を参照して、図1は、ここに記述された様々な態様に従うワイヤレス通信システム中の電力制御コマンド生成および処理を容易にするシステム100を説明する。図1が説明するように、システム100は、同様に、1つまたは複数の基地局110および/または120を含む、UTRAN102を含むことができる。基地局110および/または120は、AP(アクセスポイント)、ノードB、進化型ノードB(eNBs)、無線ネットワークコントローラ(RNC)のようなシステム・コントローラ、またはそれらと同様のものの機能性であることができる、および/または組み込むことができる。図1によってさらに例証されるように、UTRAN102中のエンティティは、1つまたは複数のUE130(例えばモバイル端末、加入者局、ユーザなど)と交信することができる。1つの例において、UTRAN102中のエンティティは、UE 130との1つまたは複数のダウンリンク(DL、フォワードリンク(FL)とも称される)通信を行い、UE130は、UTRAN 102中の基地局110および/または120あるいは他のエンティティとの1つまたは複数のアップリンク(UL、リバースリンク(RL)とも称される)通信を行うことができる。
【0023】
1つの態様に従って、UTRAN102および/またはUE130中の基地局110および/または120は、システム100内の様々な送信を行うことができる。しかしながら、ネットワークデバイス間の接近、チャネル特性、パスロス、フェージング、および/または、他の要因によって、システム100内の所与のデバイスからの送信は、それぞれの送信の意図した受信者ではないシステム100の他のデバイスへの干渉を引き起こすことがある。従って、システム100内の干渉の影響を緩和するために、1つまたは複数の基地局110−120および/またUE130は、様々な電力制御手順を実行することができる。電力制御手順は、システムスループットを最大限にしながら干渉の影響を最小限にするためにシステム100での様々なエンティティによって利用される送信電力の量を調節するために利用することができる。
【0024】
別の態様に従って、電力制御手順は、UTRAN 102中のそれぞれのセルに対応する基地局110と120との間のUE130のハンドオーバ上でシステム100内にインプリメントすることができる。1つの例において、電力制御手順は、UE130がUTRAN102中のそれぞれの基地局110および/または120で複数の無線リンクを、同時に、維持することができる、SHO(ソフトハンドオーバ)の場合、またはそれぞれの無線リンクが共通の基地局110または120のUEと異なるセルセクタとの間で確立される、ソフターハンドオーバに対して調整することができる。例えば、ハンドオーバの時に、それぞれの基地局110および/または120での無線リンク測定モジュール112および/または122は、対応する基地局110および/または120(またはそれとともに関連する1つまたは複数のセルセクタ)とUE130との間の無線リンクまたは無線チャネルの品質に関する1つまたは複数の測定値を取得するために利用することができる。そのような測定値は、例えば、SIR(信号対干渉比)、SINR(信号対干渉プラス雑音比)、および/または他の適切な測定値を含むことができる。
【0025】
無線リンク測定モジュール112および/または114から取得したそれぞれの測定値に基づいて、TPC(送信機電力制御)コマンド生成器114および/または124は、UE1340の送信電力レベルを調節のためにUE130が利用する電力制御コマンドおよび/またはその一部を構成するために利用することができる。1つの例では、TPCコマンド生成器114および/または124が構成した電力制御コマンドは、TPCコマンドビットであることができる。TPCコマンドビットは、UE130の送信電力の増加または送信電力の減少が関連するチャネル品質測定値に基づいて望まれるか否かを示すことができる。追加として、UTRAN102中のUE130のためのアクティブRLS(無線リンクセット)および/またはUE130に対応する1つまたは複数の他の関連するRLSが、複数の無線リンクリンクを包含する場合、RLSに対応する基地局110および/または120に関連するそれぞれのセルセクタは、UE 130にそれぞれのTPCビットを送信することができる。UE130は、次に、各RLSのための最終TPCコマンドへTPCビットを結合させるためにTPC結合モジュール132を利用する。続いて、TPCコマンドは、UE130への適切な送信電力調節を容易にするために電力制御モジュール134によって利用されることができる。
【0026】
以上に記述された様々な態様に従って、UTRAN102中の1つまたは複数の基地局110および/または120は、UE130でアップリンク電力制御のために利用することができるTPCコマンドビットを生成することができる。同様に、図1に示されていないが1つまたは複数のUE130は、それぞれのUE130のアクティブセット中のUTRAN 102中のそれぞれの基地局110および/または120あるいは他のエンティティのためのそれぞれのアップリンクスロットで1つまたは複数のダウンリンクTPCコマンドを生成することができる。それは、UTRAN102中のそれぞれのエンティティによって処理することができ、それに応じて関連するダウンリンク送信電力パラメータを調節するために利用することができる。
【0027】
さらなる態様に従って、基地局110−120および/またはUE130は、システム内のTPCコマンド情報および/または任意の他の適切な情報を伝達するために任意の適切なチャネルフォーマットを利用することができる。特定の例示として、図2のブロック図200によって説明されるように、EF−DPCH(進化型フラクショナル専用物理チャネル:Enhanced Fractional Dedicated Physical Channelまたは進化型F−DPCH)フォーマットを利用することができる。ブロック図200が説明するように、EF−DPCHチャネルフォーマットは、10msの長さTおよび/または任意の他の適切な長さを有する無線フレームを利用し、一定または不定の長さの1つまたは複数(例えば14)のスロットに分割することができる。ブロック図200によって説明される例において、スロットは、2560チップからなる長さTslotを有する;しかしながら、Tslotは、任意の適切な長さであり得ることが理解することができる。
【0028】
ブロック図200でさらに説明されるように、それぞれのスロットは、オフセットパラメータNOFF1およびNOFF2によって定義される1つまたは複数の部分でTPCビットを搬送するように構成することができる。1つの例において、複数のEF−DPCHスロットフォーマットは、スロット内のTPCビットの位置を変えるために利用することができる。例えば、10スロットフォーマットは、0と9との間の整数ビット位置(integral bit position)kのようなものを利用することができる。ここで、k番目のスロットフォーマットは、(2k+2)のオフセットOFF1 mod 20ビットにマップすることができる。複数のスロットフォーマットは、例えば、CELL_DCH状態の大量のユーザを包含するシステムに対してコード利用を高めるために利用することができる。1つの例において、所与の無線リンクのために利用されるスロットフォーマットは、RRC(無線リソース制御)層および/または別の適切な層によってシグナルされることができる。例えば、RRC情報エレメントは、関連する無線リンクのためのスロットフォーマットにシグナルするために利用することができる。
【0029】
1つの例で、図200によって説明されるようにチャネルフォーマットおよび/または別の適切なフォーマットに基づいて、TPCコマンドビットを、図3のブロック図300によって説明されるように生成し送信することができる。ブロック図300が説明するように、TPCコマンド情報を、ダウンリンクF−DPCHおよびアップリンクDPCCH(専用物理制御チャネル:Dedicated Physical Control Channel)を介してアップリンクとダウンリンク上でUEとUTRANとの間で送信することができる。しかしながら、任意の適切なチャネルあるいはチャネルのセットをも利用することができることは認識されるべきである。
【0030】
1つの態様に従って、アップリンクDPCCHは、情報を、それぞれのスロット中のUTRANに通信するようなUEで構築することができる。それぞれのスロットは、例えば、1つまたは複数のパイロットシンボル、トランスポートフォーマット結合インジケータ(TFCI)、TPCコマンド情報、などを含むことができる。ブロック図300によって説明された1つの例において、TPC情報は、UTRANから取得したTPC情報上で実行されるそれぞれのダウンリンクSIR測定値に基づいてUEによって生成されることができる。別の例において、UEからUTRANへの伝播遅延に続いて、アップリンクDPCCH上でUEによって送信された情報は、UTRANで受信する。
【0031】
ブロック図300によって説明される別の態様に従って、UTRANは、アップリンクDPCCHに関して記述された方法と似た方法でUEにTPCビットを伝えるためにダウンリンクF−DPCHを利用することができる。例えば、TPCビットを、τ0で図300にマークされる、所与のスロットの始めからNOFF1のオフセットでUTRANエンティティが生成し送信することができる。TPCビットは、例えば、アップリンク上のUEから受信した1つまたは複数のパイロットシンボルに関連したアップリンクSIR測定値に基づいてUTRANエンティティによって生成されることができる。ブロック図300によって説明される例において、TPCビットは、対応するSIR測定値の直後のスロットおよびNOFF1および/または他の適切なパラメータに基づいたスロット内の位置でUTRANエンティティによって生成されることができる。続いて、UTRANによって生成され送信されたTPCビットは、ダウンリンクF−DPCHを通じて伝播遅延τp続いてUEで受信することができる。
【0032】
次に図4に移って、ブロック図400は、ワイヤレス通信システム中で1つまたは複数のデバイス(例えばUE)によって用いることができるTPCコマンド結合の例を説明するために提供される。1つの例において、ブロック図400は、少なくとも1つの無線リンクセット(例えば、RLS1およびRLS2)が複数の無線リンクに関連するような1つまたは複数の無線リンクセットに対応する複数の無線リンクをUEが同時に観測する、SHOシナリオを説明する。ブロック図400に示されるような特定の例示の目的で、それぞれ3RLSに対応する、6つの無線リンクが観測される。特に、(受信機基準セルに対応する)無線リンク1および無線リンク2−3は、第1のRLSに対応し、無線リンク4−5は、第2のRLSに対応し、無線リンク6は、個別に第3のRLSに対応する。
【0033】
1つの態様に従って、DL無線リンクおよびUL DPCCHフレームに関連するF−DPCHフレームは、それぞれ長さ10bpg(基本処理グループ:basic processing groups)および/または他の適切な長さになるスロットに分割することができる。特定の例示のために、bpgは、スロットが全長2560チップであるような長さの256チップとなることができる。別の例において、複数のビットは、インプリメントされた変調スキームに基づいて所与のbpg上で送信することができる。したがって、特定の限定をしない例示として、循環BPSK(2相位相変調)あるいはQPSK(4相位相変調)変調スキームは、所与のbpgが2つのビット(例えば、同相(I)ビットおよび直交(Q)ビット)を伝えるように利用することができる。それぞれのULスロット境界は、点線を使用してブロック図400に説明される。
【0034】
1つの例において、DLF−DPCHフレームおよびUL DPCCHフレームは、所定の方法の時間で同期することができる。したがって、例えば、ULスロット境界は、無線リンク1に対応する基準セルのDLスロット境界の後の1024チップで生じるように構成することができる。追加または代替として、それぞれのDL無線リンクは、基準セルの所定の許容誤差(例えば、+/−148チップ)内でフレームを調整することができる。1つの例において、関連するネットワークは、それぞれの無線リンクをアラインし、対応するCPICHからのそれぞれのオフセットをシグナリングするために応答可能である。例えば、1バイトのパラメータは、256チップ精度で所与の無線リンクのオフセットをシグナリングするように利用することができる。ここで、オフセットτFDPCHは、0≦τFDPCH≦149チップで与えられる。
【0035】
別の態様に従って、RLSは、複数の無線リンクを含む場合、それぞれの無線リンクに対応するTPCコマンド情報を受信するUEおよび/または、別のエンティティは、各RLSのための単一の最終TPCコマンドを取得するためにそれぞれの無線リンクからTPCコマンドに関連する情報を結合することができる。したがって、図4によって説明された例において、3つのTPCコマンドは、ブロック図400に表わされる3つのRLSにそれぞれ対応する、結合エンティティによって取得することができる。1つの例において、TPCコマンドは、(例えば、DPCCHパイロットエネルギーに対応する)アップリンク上で生成される結合された単一のコマンドを導出するために基準周期として利用される、あらかじめ指定された結合周期内で結合することができる。結合周期は、長さ1スロットおよび/または他の適切な長さとすることができる。さらに、結合周期は、受信機基準セルのDLスロット境界の後の所定のインターバル(例えば、512チップ)で開始するようなオフセットとすることができる。ブロック図400に説明されるように、TPC結合周期は、実線を使用して示される。
【0036】
1つの例において、所与のRLS中のそれぞれの無線リンクに対応するセルおよび/またはセルセクタは、様々な要因に基づいてスロット内のそれぞれの所定の位置でTPCコマンドビットを提供することができる。追加または代替として、TPCコマンド情報は、結合エンティティでそれぞれの情報の適切な受信を容易にするために変更するオフセットでそれぞれのセルおよび/またはセルセクタによって提供されることができる。さらに、異なるコマンドは、異なるスロットでの所与のセルセクタによって提供されることができる。例えば、それぞれのスロットに関連したコマンドは、異なるパターンでブロック図400に表示される。
【0037】
ブロック図400から観察できるように、1つまたは複数のセルまたはセルセクタから受信したTPCコマンド情報を結合するエンティティは、ネットワーク基準セルのDLフレーム構造からの境界で異なるTPC結合周期を利用することができる。従って、RLSが複数の無線リンクを有し、それによってTPCコマンド情報の結合を要求するために、所与のスロットで生成されるTPCコマンド情報が、ある場合に、コマンド情報のオフセットNOFF1によってスロットのためのTPC結合ウィンドウの外側になってしまうことを理解することができる。例えば、ブロック図400に説明されるように、所与の無線リンクのためのTPC情報がスロットのためのTPC結合ウィンドウの前に来るスロット内のbpgで(例えば、0または2のNOFF1パラメータに対応する第1または第2のbpgで)生成される場合、直前のスロットに関連する結合ウィンドウ内で結合されることになる。その結果、所与のスロット内でオフセット位置に依存して、結合エンティティは、ある場合に、複数のスロットに対応するTPCコマンド情報を結合するよう試みることができる。これは無線リンク1に関してブロック図400に観察することができる。無線リンク1は、結合が本質的に異なるスロットのための無線リンク1−3によって生成されたTPCコマンドビットのために実行されるような(例えば、2のNOFF1パラメータに対応する)1bpgのオフセットを利用する。ビット極性、コマンド値、および/または他のシステムパラメータがスロット間で変更する場合、結合効率、復号性能、電力制御性能、ネットワークスループット、などの損失が生じることを認識することができる。
【0038】
それ故、1つの態様に従って、異なるスロットに対応するTPCコマンド情報の結合を防ぎ、ビット極性および/またはコマンド値の変更上のそのように結合に関連するシステム効率損失を軽減するために、TPCコマンド情報を作成するノードB502および/または別のエンティティは、図5のシステム500によって示されるようなTPCコマンドビットのインテリジェントタイミングおよび生成のための1つまたは複数の技法を利用することができる。システム500が説明するように、ワイヤレス通信システムで操作可能なノードB502は、ノードBに関連する無線リンクに関するSIR測定値および/または他のチャネル測定値を取得することができる、無線リンクチャネル測定モジュール510を利用することができる。無線リンクチャネル測定モジュール510によって取得した測定値は、関連するTPCコマンドビットおよび/または他の電力制御コマンド情報を生成するためにTPCコマンド生成器540によって続いて利用することができる。
【0039】
1つの例において、無線リンクチャネル測定モジュール510およびTPCコマンド生成器540は、図3のタイミング図300と類似したスケジュールに従ってSIR測定および対応するTPCビット生成を実行することができる。しかしながら、図4に関して以前注意したように、ULスロット境界と関連するTPC結合ウィンドウとの差は、ある場合には異なるスロットに対応するTPC情報の結合を生じることになる。従って、電力制御性能の増加および混合スロットTPC結合の低減を容易にするために、ノードB502は、TPCコマンド情報のタイミングを規制するために測定値バッファ520およびTPCコントローラ530を利用することができる。
【0040】
1つの態様に従って、TPC制御器530は、ノードBに関連する無線リンクに対応するRLSサイズ532、ノードB502によって利用されるTPCオフセット534、および/またはTPCコマンド生成のタイミングを制御するための他の適切なパラメータのような関連するシステムの1つまたは複数のパラメータを分析することができる。例示の目的で、関連するRLSサイズ532およびTPCコマンドオフセット534に基づいて、TPCコントローラ530は、無線リンクチャネル測定モジュール510によって行われたSIR測定値または測定値バッファ520によって提供されるバッファに格納された測定値に基づいてTPCコマンド生成器を介してTPCコマンドビットの生成を容易にすることができる。例えば、図4に説明されるように、RLS中の別の無線リンクが2つより多く(例えば複数のbpg)のTPCコマンドタイミングオフセットパラメータを有し、(例えば0または1bpgに対応する)1より大きなサイズおよび0または2のTPCコマンドタイミングオフセットパラメータNOFF1を有するRLS中の無線リンクは、関連する結合エンティティに本質的に異なるスロットに位置するTPCコマンドビットから最終TPCコマンドを取得させることができる。しかしながら、TPCコントローラ530を利用することによって、1より大きなサイズを有するRLSに属する無線リンクに対応し、わずか1つしかないbpgのオフセットを有するTPCコマンドビットは、1つのスロットのための測定値バッファ520によってバッファに格納されたSIR測定値から生成されることができる。その結果、次に来るスロットに対する関連TPCコマンドビットを遅延し、結合ウィンドウに対応するスロットに関連するTPCコマンドビットのみの結合を容易にする。
【0041】
したがって、図3のブロック図300に説明されるように、UL SIR測定値のタイミングおよび関連するTPCコマンドオフセット生成と対照的に、関連するRLSサイズが1より大きく関連するTPCコマンドオフセットが0または1bpgである場合に対してUL SIR測定値およびTPCコマンド生成は、図6のブロック図600によって説明されるように行うことができる。図6で説明するように、UL SIR測定を行った後で、SIR測定値に対応するTPCビットは、例えば、TPC生成に先立って1つのスロットの測定値をバッファすることによって、次のスロットで生成することができる。
【0042】
1つの態様に従って、測定値バッファ520は、無線リンクチャネル測定モジュール510によって行われたチャネル測定結果をすべてバッファするために動作することができる。また代替として、バッファすることは、バッファがTPCコントローラ530によって決定されるように望まれるTPCコマンド情報のためにのみ選択的に実行することができる。別の態様に従って、ノードB502は、ここに説明されるように1つまたは複数のノードBのエレメントの機能性として動作するおよび/またはインプリメントするためにプロセッサおよび/またはメモリ554を含む。
【0043】
次に図7−8を参照して、ここに述べられた様々な態様に従って実行される方法が説明される。説明の簡潔さのために、方法は、一連の動作として示し説明する一方、方法は、ある動作が、1つまたは複数の態様に従って、ここに示され説明される他の動作と異なる順序および/または同時に起こるように、動作の順序によって限定されないことを理解し、認識(understood and appreciated)するべきである。例えば、当業者は、方法が、例えば状態図などの一連の相関する状態またはイベントとしての代替として表されることを理解し認識することになる。さらに、説明される行動の全てが1つまたは複数の態様に従って方法をインプリメントするように要求されるとは限られ得ない。
【0044】
図7を参照して、ワイヤレス通信環境中の送信機電力制御ビットの生成および処理を容易にする方法700が説明される。方法700は、例えばノードB(例えば基地局110および/または120)および/または任意の他の適切なネットワークデバイスによって実行することができる。方法700は、ブロック702で開始する。ここで、(ブロック図600に示されるように)第1のスロットおよび第1のスロットに続く第2のスロットに対応するそれぞれのチャネル測定値を(例えば、無線リンク測定モジュール112および/または122または無線リンクチャネル測定モジュール510によって)取得する。次に、ブロック704で、RLSサイズ(例えば、RLSサイズ532)および電力制御コマンドビットオフセット(例えば、TPCコマンドタイミングオフセット534)に関係するパラメータを識別する。その後、方法700は、ブロック706に続くことができる。ここで、ブロック704で識別したパラメータの関数としてブロック702で取得したように第1のスロットに対応するチャネル測定値および第2のスロットに対応するチャネル測定値から(例えば、TPC制御器530によって)チャネル測定値を選択する。最後に、ブロック708で、ブロック706で選択されたチャネル測定値の少なくとも一部に基づいて(例えば、TPCコマンド生成器114、124、および/または540によって)電力制御コマンドビットを生成する。
【0045】
図8に移って、ワイヤレス通信環境の送信機電力制御ビットの生成および処理のための別の方法を説明する。方法800は、例えば、ノードB、UTRAN制御器、および/または他の適切なネットワークエンティティによって実行される。方法800は、ブロック802で開始する。ここで関連するRLSのサイズおよびTPC bpgオフセットパラメータを識別する。次に、方法800は、ブロック804に進むことができ、ここで、ブロック802で識別したRLSサイズが1より大きいかを判断する、および/またはブロック806に進むことができ、ここで、ブロック802で識別されたTPC bpgオフセットが0または1に等しいかを判断する。ブロック804またはブロック806のいずれかで否定の判断であった後、方法800は、ブロック808に進むことができる。ここで、UL SIR測定値を特定のスロットのために取得する。そして、ブロック810に進むことができる。ここで、ブロック808で取得したUL SIR測定値に基づいて特定のスロットのためにDL TPCコマンドを生成する。そうでなければ、ブロック804およびブロック806の両方で肯定の判断の後、方法800は、ブロック812に進むことができる。ここで、UL測定値を特定のスロットのために取得する。そして、ブロック814に進むことができる。ここで、ブロック812で取得したように特定のスロットのためのUL SIR測定値に基づいて特定のスロットの直後のスロットのためにDL TPCコマンドを生成する。
【0046】
図9は、ワイヤレス通信システム内の電力制御操作を容易にする装置900を説明する。装置900が、プロセッサ、ソフトウェア、またはその組み合わせ(たとえば、ファームウェア)によってインプリメントされる機能を表す機能ブロックとすることができる機能ブロックを含むものとして表されていることを認識されたい。装置900は、基地局(例えば、基地局110および/または120またはノードB502)および/または任意の他の適切なネットワークデバイスによってインプリメントされることができ、関連するRLSサイズおよびTPCタイミングオフセットを判断するためのモジュール902と、チャネル測定がRLSサイズおよびTPCタイミングオフセットに基づいて実行されるスロットを選択するためのモジュール904と、特定のスロットでチャネル測定を実行するためのモジュールと906と、特定のスロットに対応するTPCコマンドビットをチャネル測定値と関連させるためのモジュール908と、を含むことができる。
【0047】
図10は、ここで説明する機能の様々な態様をインプリメントするために利用できるシステム1000のブロック図である。一例では、システム1000は、基地局またはノードB1002を含む。図示のように、ノードB1002は、1つまたは複数の受信(Rx)アンテナ1006を介して1つまたは複数のUE1004から(1つまたは複数の)信号を受信し、1つまたは複数の送信(Tx)アンテナ1008を介して1つまたは複数のUE1004にその信号を送信することができる。さらに、ノードB1002は、(1つまたは複数の)受信アンテナ1006から情報を受信する受信機1010を備えることができる。1つの例では、受信機1010は、受信した情報を復調する復調器(Demod)1012に動作可能に結合できる。次いで、復調されたシンボルは、プロセッサ1014によって分析できる。プロセッサ1014は、コードクラスタ、アクセス端末割り当て、それに関するルックアップテーブル、固有のスクランブルシーケンスに関する情報、および/または他の適切なタイプの情報を記憶することができるメモリ1016に結合できる。さらに、ノードB1002は、方法700〜800ならびに/または他の同様のおよび適切な方法を実行するために、プロセッサ1014を採用することができる。1つの例では、ノードB1002はまた、送信機1020によって(1つまたは複数の)送信アンテナ1008を介して送信するために信号を多重化することができる変調器1018を含むことができる。
【0048】
図11は、ここで説明する機能の様々な態様をインプリメントするために利用できる別のシステム1100のブロック図である。1つの例では、システム1100は、モバイル端末1102を含む。説明するように、モバイル端末1102は、1つまたは複数のアンテナ1108を介して、1つまたは複数の基地局1104から(1つまたは複数の)信号を受信し、1つまたは複数の基地局1104にその信号を送信することができる。さらに、モバイル端末1102は、(1つまたは複数の)アンテナ1108から情報を受信する受信機1110を備えることができる。1つの例では、受信機1110は、受信した情報を復調する復調器(Demod)1112に動作可能に結合できる。次いで、復調されたシンボルは、プロセッサ1114によって分析できる。プロセッサ1114は、モバイル端末1102に関するデータおよび/またはプログラムコードを記憶することができるメモリ1116に結合できる。モバイル端末1102はまた、送信機1120によって(1つまたは複数の)アンテナ1108を介して送信するために信号を多重化することができる変調器1118を含むことができる。
【0049】
次に図12を参照すると、様々な態様によるワイヤレス多元接続通信システムの図が与えられている。一例では、アクセスポイント1200(AP)が複数のアンテナグループを含む。図12に説明するように、1つのアンテナグループはアンテナ1204および1206を含み、別のアンテナグループはアンテナ1208および1210を含み、別のアンテナグループはアンテナ1212および1214を含むことができる。図12では、アンテナグループごとに2つのアンテナのみが示されているが、アンテナグループごとにより多いまたはより少ないアンテナが利用できることが認識されるべきである。別の例では、アクセス端末1216はアンテナ1212および1214と通信中とすることができ、アンテナ1212および1214は、順方向リンク1220上でアクセス端末1216に情報を送信し、逆方向リンク1218上でアクセス端末1216から情報を受信する。追加および/または代替として、アクセス端末1222はアンテナ1206および1208と通信中とすることができ、アンテナ1206および1208は、順方向リンク1226上でアクセス端末1222に情報を送信し、逆方向リンク1724上でアクセス端末1222から情報を受信する。周波数分割複信システムでは、通信リンク1218、1220、1224および1226は、通信のための異なる周波数を使用することができる。例えば、順方向リンク1220は、逆方向リンク1218によって使用される周波数とは異なる周波数を使用することができる。
【0050】
アンテナの各グループ、および/またはアンテナが通信するために設計されたエリアは、アクセスポイントのセクタと呼ばれることがある。一態様によれば、アンテナグループは、アクセスポイント1200によってカバーされるエリアのセクタ内でアクセス端末に通信するように設計できる。順方向リンク1220および1226上の通信では、アクセスポイント1200の送信アンテナは、異なるアクセス端末1217および1222に対して順方向リンクの信号対雑音比を改善するためにビームフォーミングを利用することができる。また、アクセスポイントが、ビームフォーミングを使用して、そのカバレージ中にランダムに分散されたアクセス端末に送信するほうが、アクセスポイントが単一のアンテナを介してすべてのそのアクセス端末に送信するよりも、隣接セル中のアクセス端末への干渉が小さくなる。
【0051】
アクセスポイント、たとえばアクセスポイント1200は、端末と通信するために使用される固定局とすることができ、基地局、eNB、アクセスネットワーク、および/または他の好適な用語で呼ばれることもある。さらに、アクセス端末、たとえばアクセス端末1216または1222は、モバイル端末、ユーザ機器、ワイヤレス通信デバイス、端末、ワイヤレス端末、および/または他の適切な用語で呼ばれることもある。
【0052】
次に図13を参照すると、ここで説明する様々な態様が機能することができる、例示的なワイヤレス通信システム1300を示すブロック図が与えられている。1つの例では、システム1300は、送信機システム1310と受信機システム1350とを含む多入力多出力(MIMO)システムである。しかしながら、送信機システム1310および/または受信機システム1350は、たとえば、(たとえば、基地局上の)複数の送信アンテナが1つまたは複数のシンボルストリームを単一のアンテナデバイス(たとえば、移動局)に送信することができる、多入力単出力システムにも適用できることを認識すべきである。さらに、本明細書で説明する送信機システム1310および/または受信機システム1350の態様は、単出力単入力アンテナシステムに関して利用できることを認識すべきである。
【0053】
一態様によれば、送信機システム1310において、いくつかのデータストリームのトラフィックデータがデータソース1312から送信(TX)データプロセッサ1314に供給される。1つの例では、各データストリームは、次いで、それぞれの送信アンテナ1324を介して送信できる。さらに、TXデータプロセッサ1314は、符号化データを供給するために、それぞれのデータストリーム用に選択された特定の符号化方式に基づいて、データストリームごとにトラフィックデータをフォーマット化し、符号化し、インタリーブすることができる。1つの例では、各データストリームの符号化データは、次いで、OFDM技法を使用してパイロットデータで多重化できる。パイロットデータは、例えば、既知の方法で処理される既知のデータパターンとすることができる。さらに、パイロットデータは、チャネル応答を推定するために受信機システム1350において使用できる。送信機システム1310に戻ると、各データストリームの多重化されたパイロットデータおよび符号化データは、変調シンボルを供給するために、それぞれのデータストリーム用に選択された特定の変調方式(たとえば、BPSK、QSPK、M−PSK、またはM−QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)できる。1つの例では、各データストリームのデータレート、符号化、および変調は、プロセッサ1330上で実行される命令および/またはプロセッサ1330によって与えられる命令によって判断できる。
【0054】
次に、すべてのデータストリームの変調シンボルはTXプロセッサ1320に供給でき、TXプロセッサ1320は、(たとえば、OFDM用に)変調シンボルをさらに処理することができる。次いで、TX MIMOプロセッサ1320は、N個の変調シンボルストリームをN個のトランシーバ1322a〜1322tに供給することができる。1つの例では、各トランシーバ1322は、それぞれのシンボルストリームを受信し、処理して、1つまたは複数のアナログ信号を供給することができる。次いで、各トランシーバ1322は、それらのアナログ信号をさらに調整(たとえば、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介して送信するのに適した変調信号を供給することができる。したがって、トランシーバ1322a〜1322tからのN個の変調信号は、次いで、それぞれ、N個のアンテナ1324a〜1324tから送信できる。
【0055】
別の態様によれば、送信された変調信号は、N個のアンテナ1352a〜1352rによって受信機システム1350において受信できる。次いで、各アンテナ1352から受信した信号は、それぞれのトランシーバ1354に供給できる。1つの例では、各トランシーバ1354は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタリング、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化して、サンプルを供給し、次いで、それらのサンプルを処理して、対応する「受信」シンボルストリームを供給することができる。次いで、RX MIMO/データプロセッサ1360は、特定の受信機処理技法に基づいてN個のトランシーバ1354からN個の受信シンボルストリームを受信し、処理して、N個の「検出」シンボルストリームを供給することができる。1つの例では、各検出シンボルストリームは、対応するデータストリームに関して送信される変調シンボルの推定であるシンボルを含むことができる。次いで、RXプロセッサ1860は、各検出シンボルストリームを少なくとも部分的に復調し、デインタリーブし、復号することによって、各シンボルストリームを処理して、対応するデータストリームに関するトラフィックデータを復元することができる。したがって、RXデータプロセッサ1360による処理は、送信機システム1310においてTX MIMOプロセッサ1320およびTXデータプロセッサ1316によって実行される処理を補足することができる。RXプロセッサ1360は、さらに、処理されたシンボルストリームをデータシンク1364に供給することができる。
【0056】
1つの態様によれば、RXプロセッサ1360によって生成されるチャネル応答推定は、受信機において空間/時間処理を実行し、電力レベルを調整し、変調レートまたは方式を変更し、および/あるいは他の適切なアクションを実行するために使用できる。さらに、RXプロセッサ1360は、たとえば、検出シンボルストリームの信号対雑音干渉比(SNR)などのチャネル特性をさらに推定することができる。次いで、RXプロセッサ1360は、推定されたチャネル特性をプロセッサ1370に供給することができる。1つの例では、RXプロセッサ1360および/またはプロセッサ1370は、システムに関する「動作」SNRの推定をさらに導出することができる。次いで、プロセッサ1370は、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する情報を備えることができるチャネル状態情報(CSI)を与えることができる。この情報は、たとえば、動作SNRを含むことができる。次いで、CSIは、TXデータプロセッサ1318によって処理し、変調器1380によって変調し、トランシーバ1354a〜1354rによって調整し、送信機システム1310に返信することができる。さらに、受信機システム1350におけるデータソース1316は、TXデータプロセッサ1318によって処理される追加のデータを与えることができる。
【0057】
送信機システム1310に戻ると、次いで、受信機システム1350からの変調信号は、アンテナ1324によって受信し、トランシーバ1322によって調整し、復調器1340によって復調し、RXデータプロセッサ1342によって処理して、受信機システム1350によって報告されたCSIを復元することができる。1つの例では、報告されたCSIは、次いで、1つまたは複数のデータストリームのために使用されるべきデータレートならびに符号化および変調方式を判断するために、プロセッサ1330に供給し、使用することができる。次いで、判断された符号化および変調方式は、受信機システム1350への後の送信における量子化および/または使用のために、トランシーバ1322に供給できる。追加および/または代替として、報告されたCSIは、TXデータプロセッサ1314およびTX MIMOプロセッサ1320のための様々な制御を生成するためにプロセッサ1330によって使用できる。別の例では、RXデータプロセッサ1342によって処理されるCSIおよび/または他の情報は、データシンク1344に供給できる。
【0058】
1つの例では、送信機システム1310におけるプロセッサ1330および受信機システム1350におけるプロセッサ1370は、それらのそれぞれのシステムにおいて動作を指令する。さらに、送信機システム1310におけるメモリ1332および受信機システム1350におけるメモリ1372は、それぞれ、プロセッサ1330および1370によって使用されるプログラムコードおよびデータの記憶域を与えることができる。さらに、受信機システム1350において、N個の受信信号を処理して、N個の送信シンボルストリームを検出するために、様々な処理技法が使用できる。これらの受信機処理技法は、等化技法とも呼ばれることがある空間および時空間受信機処理技法、および/または「逐次干渉消去」または「逐次消去」受信機処理技法とも呼ばれることがある「逐次ヌリング/等化および干渉消去」受信機処理技法を含むことができる。
【0059】
ここで説明した態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはそれらの任意の組み合わせでインプリメントできることを理解されたい。システムおよび/または方法は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコード、プログラムコードまたはコードセグメントにおいてインプリメントした場合、記憶コンポーネントなどの機械可読媒体に記憶できる。コードセグメントは、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または命令、データ構造もしくはプログラムステートメントの任意の組み合わせを表わすことができる。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリ内容をパスおよび/または受信することによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合できる。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む、適切な手段を使用してパス、フォワーディング、または送信することができる。
【0060】
ソフトウェアインプリメントの場合、本明細書で説明する技法は、本明細書で説明する機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いてインプリメントできる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶し、プロセッサによって実行することができる。メモリユニットは、プロセッサの内部またはプロセッサの外部にインプリメントでき、その場合、当技術分野で知られているように様々な手段によってプロセッサに通信可能に結合できる。
【0061】
上記の説明は1つまたは複数の態様の例を含む。もちろん、上述の態様について説明する目的で、コンポーネントまたは方法のあらゆる考えられる組み合わせについて説明することは不可能であるが、当業者なら、様々な態様の多数のさらなる組み合わせおよび置換が可能であることを認識できよう。したがって、説明した態様は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内に入るすべてのそのような改変形態、変更形態、および変形形態を包含するものとする。さらに、「含む(include)」という用語は、発明を実施するための形態または特許請求の範囲のいずれかで使用される限り、「備える(comprising)」という用語を使用すると請求項における移行語と解釈されるように「備える(comprising)」と同様に包括的なものとする。さらに、発明を実施するための形態または特許請求の範囲のいずれかで使用される「または(or)」という用語は、「非排他的なまたは(non-exclusive or)」を意味するものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線フレーム内の第1のスロットおよび前記無線フレーム内の前記第1のスロットに続く第2のスロットに対応するチャネル測定値を取得することと、
関連するRLS(無線リンクセット)および電力制御コマンド情報タイミングオフセットのサイズに関連するパラメータを識別することと、
前記識別したパラメータの関数として前記第1のスロットに対応する前記チャネル測定値または前記第2のスロットに対応する前記チャネル測定値を選択することと、
前記選択したチャネル測定値に基づいて前記無線フレーム内の前記第2のスロットで電力制御コマンド情報を生成することと、
を備える方法。
【請求項2】
前記選択することは、前記関連するRLSの前記サイズが1より大きく、前記電力制御コマンド情報タイミングオフセットが前記第1のスロットに関連する電力制御コマンド結合周期と、前記第1のスロットの周期との間の差より少ない場合、前記第1のスロットに対応する前記チャネル測定値を選択することを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記電力制御コマンド情報タイミングオフセットが0または1ビットと等しい場合、前記選択することは、前記第1のスロットに対応する前記チャネル測定値を選択することを備える、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記電力制御コマンド情報は、送信機電力制御(TPC)コマンドビットを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記取得することは、前記第1のスロットおよび前記第2のスロットに対応するSIR(信号対干渉比)測定値を取得することを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記取得することは、
UE(ユーザ装置ユニット)からパイロット信号を受信することと、
前記パイロット信号の品質を測定することと、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記パイロット信号は、DPCCH(専用物理制御チャネル)パイロット信号を通じて前記UEから受信される、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
F−DPCH(フラクショナル専用物理チャネル)上で前記電力制御コマンド情報を送信することをさらに備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
チャネル測定値の選択まで、前記第1のスロットに対応する前記チャネル測定値または前記第2のスロットに対応する前記チャネル測定値のうちの少なくとも1つをバッファすることをさらに備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ワイヤレス通信装置であって、
前記ワイヤレス通信装置に関連するRLS(無線リンクセット)サイズおよびTPC(送信機電力制御)タイミングオフセットパラメータに関するデータを格納するためのメモリと、
無線フレーム内の第1のスロットおよび前記無線フレーム内の前記第1のスロットに続く第2のスロットに対応するチャネル測定値を取得し、前記RLSサイズおよび前記TPCタイミングオフセットパラメータに基づいて前記取得したチャネル測定値からチャネル測定値を選択し、前記選択したチャネル測定値を使用するTPCコマンドビットを生成するように構成されたプロセッサと、
を備えるワイヤレス通信装置。
【請求項11】
前記RLSサイズが1より大きく前記TPCタイミングオフセットパラメータが無線フレームスロットに関連するTPC結合ウィンドウと前記無線フレームスロットの境界との間のオフセットとの間オフセットより小さい場合、前記プロセッサは、前記第1のスロットに対応する前記チャネル測定値を選択するようにさらに構成される、
請求項10に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項12】
前記TPCタイミングオフセットが前記無線フレームスロット内の1ビット以下に対応する場合、前記プロセッサは、前記第1のスロットに対応する前記チャネル測定値を選択するようにさらに構成される、
請求項11に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項13】
前記チャネル測定値は、それぞれSIR(信号対干渉比)測定値を備える、
請求項10に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、ユーザ端末からパイロット信号を受信し、前記パイロット信号の品質を測定することによってチャネル測定値を取得するように構成される、
請求項10に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、DPCCH(専用物理制御チャネル)を通じて前記パイロット信号を受信するように構成される、
請求項14に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項16】
前記プロセッサは、F−DPCH(フラクショナル専用物理チャネル)上で前記TPCコマンドビットを送信するようにさらに構成される、
請求項10に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項17】
前記プロセッサは、チャネル測定値の選択まで前記メモリ内に、前記第1のスロットに対応する前記チャネル測定値または前記第2のスロットに対応する前記チャネル測定値のうちの少なくとも1つを記憶するよう命令するようさらに構成される、
請求項10に記載の請求項10のワイヤレス通信装置。
【請求項18】
ワイヤレス通信システムで動作可能な装置であって、前記装置は、
関連するRLS(無線リンクセット)サイズおよびTPC(送信機電力制御)ビットタイミングオフセットを判断するための手段と、
チャネル測定が前記RLSサイズおよび前記TPCビットタイミングオフセットに基づいて実行されることになるスロットを選択するための手段と、
前記選択されたスロット上でチャネル測定を実行するための手段と、
チャネル測定が実行されるスロットまたはチャネル測定が実行される前記スロットに続くスロットのうちの1つに対応するTPCコマンドビットを前記チャネル測定と関連付けるための手段と、
を備える装置。
【請求項19】
前記選択するための手段は、前記RLSサイズが1より大きく前記TPCビットタイミングオフセットが前記TPCコマンドビットと関連する前記スロットと関連するTPC結合ウィンドウと前記TPCコマンドビットと関連する前記スロットの境界との間のオフセットより小さい場合、前記TPCコマンドビットに対応する前記スロットに先行するスロットを選択し、さもなければ前記TPCコマンドビットに対応する前記スロットを選択するための手段を備える、
請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記選択するための手段は、前記TPCビットタイミングオフセットがゼロのオフセットまたは1ビットオフセットに対応する場合、前記TPCコマンドビットに対応する前記スロットに先行するスロットを選択するための手段をさらに備える、
請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記チャネル測定を実行するための手段は、それぞれ前記選択したスロット上でSIR(信号対干渉比)測定を実行するための手段を備える、
請求項18に記載の装置。
【請求項22】
前記チャネル測定を実行するための手段は、
端末からパイロット信号を受信するための手段と、
前記パイロット信号の品質を測定するための手段と、
を備える、請求項18に記載の装置。
【請求項23】
前記パイロット信号を受信するための手段は、DPCCH(専用物理制御チャネル)を通じて前記パイロット信号を受信するための手段を備える、
請求項22に記載の装置。
【請求項24】
F−DPCH(フラクショナル専用物理チャネル)上で前記TPCコマンドビットを通信するための手段をさらに備える請求項18に記載の装置。
【請求項25】
コンピュータに、RLS(無線リンクセット)および電力制御コマンドタイミングオフセットを識別させるためのコードと、
コンピュータに、第1の無線フレームスロットおよび前記第1の無線フレームスロットの直後の第2の無線フレームスロットに対応するチャネル測定値を取得させるためのコードと、
コンピュータに、前記RLSサイズおよび前記電力制御コマンドタイミングオフセットの関数として取得したチャネル測定値を選択させるためのコードと、
コンピュータに、前記選択したチャネル測定値を使用する前記第2の無線フレームスロットで電力制御コマンドインジケータを生成させるためのコードと、
を備えるコンピュータ可読媒体を備える、
コンピュータプログラム製品。
【請求項26】
前記コンピュータに選択させるためのコードは、コンピュータに、前記関連するRLSサイズが1より大きく、前記電力制御コマンドタイミングオフセットが前記第1の無線フレームスロットと関連する電力制御コマンド結合周期と前記第1の無線フレームスロットの境界との間の差より小さい場合、前記第1の無線フレームに対応する前記チャネル測定値を選択させるためのコードを備える、
請求項25に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項27】
前記電力制御コマンドオフセットが0bpg(基本処理グループ)または1bpgである場合、前記コンピュータに選択させるためのコードは、コンピュータに、前記第1の無線フレームスロットに対応する前記チャネル測定値を選択させるためのコードを備える、
請求項26に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項28】
前記電力制御コマンドインジケータは、TPC(送信機電力制御)コマンドビットを備える、
請求項25に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項29】
前記コンピュータに取得させるためのコードは、コンピュータに、前記第1の無線フレームスロットおよび前記第2の無線フレームスロットに対応するSIR(信号対干渉比)測定値を取得させるためのコードを備える、
請求項25に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項30】
前記コンピュータに取得させるためのコードは、
コンピュータに、前記第1の無線フレームスロットおよび前記第2の無線フレームスロットでUE(ユーザ装置ユニット)からパイロット信号を受信させるためのコードと、
コンピュータに、前記パイロット信号の品質を測定させるためのコードと、
を備える、請求項25に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項31】
前記コンピュータにパイロット信号を受信させるためのコードは、DPCCH(専用物理制御チャネル)を通じて前記UEからパイロット信号を受信させるためのコードを備える、
請求項30に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項32】
前記コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、F−DPCH(フラクショナル専用物理チャネル)上で前記電力制御コマンドインジケータを送信させるためのコードをさらに備える、
請求項25に記載の装置。
【請求項33】
前記コンピュータ可読媒体は、コンピュータに、チャネル測定値の選択まで、前記第1の無線フレームスロットに対応する前記チャネル測定値または前記第2の無線フレームスロットに対応する前記チャネル測定値のうちのすくなくとも1つをバッファさせるためのコードをさらに備える、
請求項25に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項34】
関連するRLS(無線リンクセット)内の無線リンクの数を識別することと、
TPC(送信機電力制御)コマンドビットの送信に関連するタイミングオフセットパラメータを識別することと、
所与の無線フレームスロットでUE(ユーザ装置ユニット)から取得した1つ複数のパイロットシンボルからSIR(信号対干渉比)を取得することと、
前記RLSが2つ以上の無線リンクを含み前記タイミングオフセットパラメータが0−bpg(基本処理グループ)TPCオフセットまたは1−bpg TPCオフセットを含むことを決定した後に前記SIR測定値を取得した前記無線フレームスロットの直後の無線フレームスロットで前記SIR測定値を使用するTPCコマンドビットを生成することと、
を備える方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2012−500586(P2012−500586A)
【公表日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−523911(P2011−523911)
【出願日】平成21年8月17日(2009.8.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/054084
【国際公開番号】WO2010/022003
【国際公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】