説明

ワンタッチで起こせる包装箱

【課題】 収納する物品に応じて多数保管されている包装箱を嵩張らずに保管でき、使用に際してはワンタッチで側面パネル等が起立して物品が直ちに収納できる包装箱を提供することを目的とする。
【解決手段】 長方形状の底面パネルと、底面パネルの四周辺に連ねた前面パネル、背面パネル、両側面パネルと、側面パネルと背面パネルとの間に側面パネルに連結した連結片と、背面パネルに連結した起立片と、連結片と起立片の先端どうしを連結し、起立片の外面を背面パネル外面に接着し、底面パネル・前面パネル、背面パネル・天面パネル、側面パネル・連結パネルが扁平に折り畳め、背面パネル・天面パネルを起こして両側の側面パネル・連結パネルを起立できるようにしたワンタッチで起こせる包装箱とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワンタンチで扁平にし、ワンタッチで起こして物品を収納できる包装箱、特にケーキ箱に関する。
【背景技術】
【0002】
包装箱は、収納する物品に応じて多数保管されているが、嵩張らずに保管できるものは少なく、使用に際してはワンタッチで側面パネル等が十分に起立して物品が直ちに収納できるものはあまり多くない。
【特許文献1】特開平9−024930号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
包装箱は、収納する物品に応じて多数保管されているが、嵩張らずに保管でき、使用に際してはワンタッチで側面パネル等が起立して物品が直ちに収納できるようにすることが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そこで、本発明は、上記の事情に鑑み、収納する物品に応じて多数保管されている包装箱を嵩張らずに保管でき、使用に際してはワンタッチで側面パネル等が起立して物品が直ちに収納できるようにすべく、長方形状の底面パネルと、底面パネルの四周辺に連ねた前面パネル、背面パネル、両側面パネルと、側面パネルと背面パネルとの間に側面パネルに連結した連結片と、背面パネルに連結した起立片と、連結片と起立片の先端どうしを連結し、起立片の外面を背面パネル外面に接着し、底面パネル・前面パネル、背面パネル・天面パネル、側面パネル・連結パネルが扁平に折り畳め、背面パネル・天面パネルを起こして両側の側面パネル・連結パネルを起立できるようにしたワンタッチで起こせる包装箱とした。
【0005】
また、本発明は、収納した物品を保冷できるようにすべく、連結パネルに保冷剤を保持する台形状の切り込みの保冷剤ポケットを刻設したワンタッチで起こせる包装箱とした。
【0006】
さらに、本発明は、収納する物品に応じて多数保管されている包装箱を嵩張らずに保管でき、使用に際してはワンタッチで側面パネル等が起立して物品が直ちに収納できるようにすべく、長方形状の底面パネルと、底面パネルの四周辺に連ねた前面パネル、背面パネル、両側面パネルと、側面パネルと背面パネルとの間に側面パネルに連結した連結片と、側面パネルと前面パネルとの間に側面パネルに連結した連結片と、前面パネルに連結した起立片と、連結片と起立片の先端どうしを連結し、起立片の外面を背面パネル外面に接着し、底面パネル・前面パネル、背面パネル・天面パネル、側面パネルが扁平に折り畳め、背面パネル・天面パネルを起こして両側の側面パネルを起立できるようにしたワンタッチで起こせる包装箱とした。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、長方形状の底面パネルと、底面パネルの四周辺に連ねた前面パネル、背面パネル、両側面パネルと、側面パネルと背面パネルとの間に側面パネルに連結した連結片と、背面パネルに連結した起立片と、連結片と起立片の先端どうしを連結し、起立片の外面を背面パネル外面に接着し、底面パネル・前面パネル、背面パネル・天面パネル、側面パネル・連結パネルが扁平に折り畳め、背面パネル・天面パネルを起こして両側の側面パネル・連結パネルを起立できるようにしたワンタッチで起こせる包装箱であるので、収納する物品に応じて多数保管されている包装箱を嵩張らずに保管でき、使用に際してはワンタッチで側面パネル等が起立して物品が直ちに収納できる包装箱である。
【0008】
また、連結パネルに保冷剤を保持する台形状の切り込みの保冷剤ポケットを刻設したので、収納した物品を保冷することができる。
【0009】
さらに、本発明は、長方形状の底面パネルと、底面パネルの四周辺に連ねた前面パネル、背面パネル、両側面パネルと、側面パネルと背面パネルとの間に側面パネルに連結した連結片と、側面パネルと前面パネルとの間に側面パネルに連結した連結片と、前面パネルに連結した起立片と、連結片と起立片の先端どうしを連結し、起立片の外面を背面パネル外面に接着し、底面パネル・前面パネル、背面パネル・天面パネル、側面パネルが扁平に折り畳め、背面パネル・天面パネルを起こして両側の側面パネルを起立できるようにしたワンタッチで起こせる包装箱であるので、収納する物品に応じて多数保管されている包装箱を嵩張らずに保管でき、使用に際してはワンタッチで側面パネル等が起立して物品が直ちに収納できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明を図面に示す具体例により、詳細に説明する。
【0011】
図1はワンタッチで起こせる包装箱の一具体例のブランク図である。
【0012】
ブランクは、長方形状の底面パネル1と、底面パネル1の四周辺に折り曲げ線2・3・4・5を介して連ねた前面パネル6、背面パネル7、両側面パネル8・9と、底面パネル1の外側に折り曲げ線10・11を介して突設した支持パネル12・13と、背面パネル7の上部に折り曲げ線14を介して連ねた天面パネル15と、側面パネル8・9の下部に折り曲げ線16・17を介し、前面パネル6の側部に切り込み18・19を介在させて設けた連結パネル20・21と、側面パネル8・9の上部と背面パネル7の側部との間に側面パネル8・9の上部に折り曲げ線22・23を介して連結した連結片24・25と、背面パネル7の側部にミシン目26・27を介して起立片28・29を連ね、連結片24・25の先端と起立片28・29の先端どうしを折り曲げ線30・31で連結し、前面パネル6の下部に折り曲げ線32を介して支持パネル33を突設し、前面パネル6と支持パネル33との間の折り曲げ線33の中央に切り込み34を刻設し、天面パネル15上部中央に折り曲げ線35を介して差し込み片36を設ける。切り込み34に差し込み片36を挿入可能とする。
【0013】
連結パネル20の下部には外側から切り込み37を刻設して刻設して差し込み片38を突設する。一方で、図示で右側の連結パネル21の下部には内側から切り込み39を刻設して差し込み片40を突設して、前記連結パネル20と連結パネル21とを切り込み37・39に連結パネル20・差し込み片38,連結パネル21・差し込み片40を差し込んで連結パネル20と連結パネル21とを連結する。
【0014】
連結パネル20・21には保冷剤を保持する台形状の切り込みの保冷剤ポケット41・42が刻設してある。
【0015】
なお、符号43、44は、折り曲げによって発生する負荷を軽減するために設けた三角孔である。
【0016】
図2に、起立片28・29と背面パネル7の接着構造を示す。
【0017】
起立片28・29の外面と背面パネル7外面とを糊付けする。連結片24・25はミシン目30・31で折り畳まれているだけで、糊付けはされていない。それで、連結片24・25はミシン目30・31で連結されているが、起立片28・29と一体として移動するものではない。
【0018】
図3に、本包装箱の扁平状態を説明する。
【0019】
起立した背面パネル7・天面パネル15を、背面パネル7を底面パネル1側へ折り畳むと、背面パネル7・天面パネル15内面は、底面パネル1・天面パネル15内面に当接する。この際、起立片28・29は連結片30・31に連結されているため、側面パネル8・9,連結パネル20・21も共に折り畳まれて、側面パネル8・9内面・連結パネル20・21内面が、側面パネル8・9外面・天面パネル15外面に当接して扁平状にコンパクトに折り畳まれる。
【0020】
図4に、本包装箱の側面パネル8・9等の起立状態を説明する。
【0021】
両側面パネル8・9を起立させると、それに伴って背面パネル8、天面パネル15も起立する。背面パネル8・天面パネル15の背面パネル8を外方に向けて押圧すると、天面パネル15の基端両側部が支持パネル12・13の端部に当接して背面パネル7・天面パネル15は起立する。
【0022】
図5に、本包装箱に保冷剤を装着した状態を示す。
【0023】
連結パネル20・21の台形状の切り込みの保冷剤ポケット41・42は、保冷剤45を挿入し、固定するものである。
【0024】
保冷剤45の先端部を箱内に位置させ、基端部を箱外に位置させて、保冷剤ポケット41・42で挟み込み固定する。図示は保冷剤ポケット41にのみ保冷剤45を装着した状態を示す。
【0025】
本包装箱は保冷剤45も装着でき、ケーキ箱としての使用に適する。
【0026】
本包装箱では、箱の扁平・起立が「考えなくても容易にできる」、天面パネル15の開け動作が容易なように、前面パネル6より天面パネル15の先端1mm程度を突出させて「指の掛かりがある」ようにし、さらに「箱の中の物が出し易い」考慮も成されている。
【0027】
本包装箱の起立片、連結片の他の例を以下に示す。
【0028】
図6は、起立片58・59、連結片60・61が前面パネル6側部と側面パネル8・9の下部に存在する。起立片58・59外面と側面パネル8・9外面とを糊付けする。 図7は、起立片68・69,78・79、連結片70・71,72・73が、背面パネル側部と側面パネル8・9下部との間に存在する。起立片68・69外面と背面パネル7外面は糊付けされる。
【0029】
図7に示す発明は、図1〜図5に示す発明と異なり、三角孔を設けていない。から揚げ等の油で揚げられた食品を、本包装箱に収容した際の液漏れ防止機能を持たせたものである。
【実施例1】
【0030】
ブランクの大きさは、485mm×624.5mmである。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、特にケーキ箱のワンタッチで側面パネル等を起立させるものとして使用するが、一般の物品を収納する包装箱としても適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明のワンタッチで起こせる包装箱の一具体例のブランク図である。
【図2】本発明の起立片と背面パネルの接着構造を示す斜視図である。
【図3】本発明の包装箱の扁平状態を説明する斜視図である。
【図4】本発明の包装箱の側面パネル等の起立状態を説明する斜視図である。
【図5】本発明の包装箱に保冷剤を装着した状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例のブランク図である。
【図7】本発明の他の実施例のブランク図である。
【符号の説明】
【0033】
1…底面パネル
6…前面パネル
7…背面パネル
8・9…側面パネル
24・25…連結片
28・29…起立片
20・21…連結パネル
45…保冷剤
41・42…保冷剤ポケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長方形状の底面パネルと、底面パネルの四周辺に連ねた前面パネル、背面パネル、両側面パネルと、側面パネルと背面パネルとの間に側面パネルに連結した連結片と、背面パネルに連結した起立片と、連結片と起立片の先端どうしを連結し、起立片の外面を背面パネル外面に接着し、底面パネル・前面パネル、背面パネル・天面パネル、側面パネル・連結パネルが扁平に折り畳め、背面パネル・天面パネルを起こして両側の側面パネル・連結パネルを起立できるようにしたワンタッチで起こせる包装箱。
【請求項2】
連結パネルに保冷剤を保持する台形状の切り込みの保冷剤ポケットを刻設した請求項1記載のワンタッチで起こせる包装箱。
【請求項3】
長方形状の底面パネルと、底面パネルの四周辺に連ねた前面パネル、背面パネル、両側面パネルと、側面パネルと背面パネルとの間に側面パネルに連結した連結片と、側面パネルと前面パネルとの間に側面パネルに連結した連結片と、前面パネルに連結した起立片と、連結片と起立片の先端どうしを連結し、起立片の外面を背面パネル外面に接着し、底面パネル・前面パネル、背面パネル・天面パネル、側面パネルが扁平に折り畳め、背面パネル・天面パネルを起こして両側の側面パネルを起立できるようにしたワンタッチで起こせる包装箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−62936(P2008−62936A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−239153(P2006−239153)
【出願日】平成18年9月4日(2006.9.4)
【出願人】(592160043)株式会社第一紙行 (5)
【Fターム(参考)】