説明

両面発光体並びにこれを組み込んで成る両面広告型内照式看板

【課題】 LED素子を用いた新規な両面発光体と、これを組み込んで成る新規な両面広告型内照式看板を提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明の両面発光体1は、電気配線12を有した基板11と、この基板11に対してほぼ規則的に配置されて成る複数のLED素子13とを具えて成る面発光体であって、電気配線12は、基板11の一方の面のみに形成されるものであり、また、基板11に対して設けられるLED素子13は、発光面が基板11の両側を向くように対設状態に取り付けられて成るものであり、また基板11は、湾曲自在または屈曲自在のフレキシブルであり、LED素子13を上方から被覆するトップフィルム14が設けられることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED素子を複数用いた面発光体と、これを光源として組み込んで成る内照式看板に関するものであって、特に両側から目視される両面広告型の内照式看板に適した新規な両面発光体と両面広告型の内照式看板に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、内照式看板の光源としては、蛍光灯が多く用いられてきたが、蛍光灯に比べ、寿命が長く、消費電力も抑えられ、また多彩な発色が行えるようになったこと等から、LED素子も用いられるようになってきた。そして、光源にLED素子を適用した両面広告型の内照式看板として、例えば特許文献1、2が既に案出されている。
このうち、特許文献1は、例えば表示文字を、複数のLED素子によって筆順に点灯させて行くなどして看板の注意喚起力を高めるようにしたものである。しかし、この特許文献1は、両面広告型の看板を初めから想定したものではないため、LED素子をどのように配置して両面広告を可能にするのかという具体的構造については記載されていない。因みに、この特許文献1では、看板の表裏二面(左右)のみならず三面、四面をも視認面とする旨が記載されており、また特許文献1の図12には壁面に看板を張設する実施例が示されており、このようなことを勘案すると、視認面を複数とする場合には、単に一面だけを視認面とする看板(言わば片面広告型の看板)を複数設けるものと考えられる。
しかし、これでは注意喚起力としては高いものが得られても、看板として多くのLED素子及び他の構成部材が必要となり、勢いコスト高となることは避けられない。
【0003】
一方、特許文献2では、LED素子の具体的な設置構造が記載されている。すなわち、この特許文献2では、例えば図11に示すように、表裏を反射面とする反射板100を水平方向から例えば約60度傾斜させて設け、この反射板100の上下縁からほぼ水平に搭載板110を形成し、ここにLED素子13′を主要部材とした光源装置(照明ユニット120)を設置する。つまり、反射板100と上下の搭載板110とが側面から視て全体的にZ字状を成し、これを縦・横に適宜連接して両面広告型の内照式看板SB′に組み込むものである。そして、このものを看板として使用する際には、照明ユニット120を点灯させ、LED素子13′から放出した光を、反射板100の表裏で反射させて看板両側に広告効果を生じさせるものである。
この特許文献2では、光源に蛍光灯を使用した場合に比べ、種々の大きさの看板に対応し易い点で効果を奏するものであるが、反射板100と搭載板110とをZ字状に形成することから、比較的、看板の厚み(オモテ面からウラ面までの距離)が大きくなる傾向にあり、このような点でまだ改良の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3016684号公報
【特許文献2】実用新案登録第3133014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような背景を認識してなされたものであって、両面広告型の内照式看板に好適に用いられる両面発光体の構造を根本的に見直し、一対のLED素子の発光面を表裏両側に向くように配置した新規な両面発光体と両面広告型の内照式看板を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
まず請求項1記載の両面発光体は、電気配線を有した基板と、この基板に対してほぼ規則的に配置されて成る複数のLED素子とを具えて成る面発光体において、前記電気配線は、基板の一方の面のみに形成されるものであり、また、基板に対して設けられるLED素子は、発光面が基板の両側を向くように対設状態に取り付けられて成ることを特徴として成るものである。
【0007】
また請求項2記載の両面発光体は、前記請求項1記載の要件に加え、前記基板は、湾曲自在または屈曲自在のフレキシブル素材が適用されるものであり、またLED素子を上方から被覆するようにトップフィルムが設けられることを特徴として成るものである。
【0008】
また請求項3記載の両面発光体は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記一対のLED素子は、基板を挟み込むように設けられるものであり、また、基板には、電気配線が形成される部分にスリットが形成され、このスリットによって非電気配線側に設けられたLED素子を電気配線と導通させるようにしたことを特徴として成るものである。
【0009】
また請求項4記載の両面発光体は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記一対のLED素子は、基板とは別に形成されたブラケットに対し、このブラケットを挟み込むように、一対のLED素子が導通状態で設けられるものであり、
前記LED素子を基板にマウントするにあたっては、このブラケットを基板に設けることにより、LED素子のマウントを図るようにしたことを特徴として成るものである。
【0010】
また請求項5記載の、両面発光体を組み込んで成る両面広告型内照式看板は、看板の表裏両側から目視される表示面と、この表示面を保持する枠体とを具えて成る看板ケース内に、両面発光体を組み込んで成る内照式看板において、この両面発光体は、前記請求項1、2、3または4記載の両面発光体を適用したことを特徴として成るものである。
【発明の効果】
【0011】
これら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
まず請求項1記載の発明によれば、基板の両側を向くようにLED素子を対設して両面発光体を形成するため、極めて薄型の両面発光体が得られるものであり、更にこれを内照式看板の光源とした場合には、極めて厚みが薄く且つ軽量な両面広告型の看板が得られる。
また、本発明の両面発光体では、基板の両側にLED素子を対設するものの、例えば基板(電気配線)等は併用するため、トータルでは片面発光体の2倍までのコストは掛からず、1.8〜1.5倍程度のコストに抑えることができる。
【0012】
また請求項2記載の発明によれば、基板がフレキシブルであり、またLED素子の上方からトップフィルムが設けられるため、極めて薄い厚さで且つ湾曲した看板(表示板)を得ることができる。すなわち、例えば従来の袖看板は、蛍光灯が使用されることが多く、そのために、ある程度の厚みを有し、また外観も直方体状のものが主流であったが、本発明では、薄く且つ表示面を湾曲させた袖看板を形成することができる。
また、トップフィルムを設けるため、高い防水性等が得られ、このため看板ケースに収容しない露出状態でも、両面発光体を表示板(広告表示・情報表示)として屋外使用することができる。
【0013】
また請求項3記載の発明によれば、基板には電気配線部分にスリットが形成されるため、基板の片面のみに電気配線を形成しても、非電気配線側のLED素子に通電させることができ、このような具体的構造を現実のものとする。
【0014】
また請求項4記載の発明によれば、予めブラケットに一対のLED素子を対設しておくため、両面発光体の製造段階では、ブラケットを基板に取り付けるだけでLED素子を基板に対設状態にマウントすることができる。
【0015】
また請求項5記載の発明によれば、極めて厚みが薄く、且つ軽量な両面広告型の内照式看板が得られる。このため、本発明の内照式看板を例えば袖看板として使用する場合には、壁面等への取り付け施工が容易に行える。また、本発明の内照式看板は、通常、非表示面となる側面部分が小さく形成できるため、看板を設置する空間の省スペース化が達成され、例えば店舗の入口に看板を置く場合には、店舗前の空間を有効に利用することができる。
また、本発明の内照式看板では、基板の両側にLED素子を対設するものの、例えば基板(電気配線)等を併用する構成であるため、トータルでは片面発光体を適用した場合の2倍までのコストは掛からず、看板コストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の両面発光体を組み込んで成る両面広告型の内照式看板を、袖看板として使用した実施例を示す斜視図(a)、並びにこの内照式看板の内部構造を骨格的に示す断面図(b)である。
【図2】同上両面発光体を骨格的に示す斜視図である。
【図3】同上両面発光体をモジュール化した一単位(1ユニット)を示す正面図(a)並びに骨格的な断面図(b)である。
【図4】トップフィルムを基板に対して密着状態に張設する際の真空圧着手法を段階的に示す説明図である。
【図5】基板(電気配線)に欠損部分があっても、この欠損部分を迂回して残ったLED素子に通電を図る網目状回路の一例を示す説明図である。
【図6】同上網目状回路の他の実施例を示す説明図である。
【図7】同上網目状回路の更に他の実施例を示す説明図である。
【図8】本発明の両面発光体を露出状態で両面広告型の表示板として使用した実施例であり、表示面(両面発光体)を湾曲させて設置した実施例を示す説明図である。
【図9】一対のLED素子を、導電性金属製のブリッジ状のブラケットに対設した後、このブラケットを基板に取り付けて、両面発光体を形成した他の実施例を示す斜視図である。
【図10】一対のLED素子を、フラットな短冊状のブラケットに対設した後、このブラケットを開口部が形成された基板に取り付けて、両面発光体を形成した他の実施例を示す斜視図である。
【図11】LED素子を用いた従来の両面広告型の内照式看板を示す斜視図(a)、並びに該看板の内部構造を示す側面断面図(b)、並びに該看板に組み込まれる照明ユニットを示す斜視図(c)である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明を実施するための形態は、以下の実施例に述べるものをその一つとするとともに、更にその技術思想内において改良し得る種々の手法を含むものである。
なお説明にあたっては、まず本発明の両面発光体1の一構成例について説明し、その後、この両面発光体1を製作する上での特徴的事項について説明するものであり、次いで、この両面発光体1を組み込んで成る両面広告型の内照式看板SBについて説明する。
【実施例】
【0018】
本発明の両面発光体1は、電気配線12を有した基板11と、この基板11に対しほぼ規則的に配置された複数のLED素子13とを具えて成るものであり、本発明の大きな特徴として、基板11の表裏両面にLED素子13の発光面が向くように、LED素子13が一対で設けられる点が挙げられる。このためLED素子13は、例えば図1、2に示すように、対を成すLED素子13が基板11を挟み込むように、基板11の両面に(両側に)に設けられるものである。
また電気配線12は、基板11の表側または裏側(オモテ面またはウラ面)のうち、いずれか一方のみに形成されるものであり、これも本発明の大きな特徴の一つである。なお、基板11の表側と裏側(オモテ面とウラ面)とについては、明確な区別があるわけではなく、ここでは便宜的に電気配線12が形成された方をオモテ面とし、電気配線12が形成されない方をウラ面とするものである。
また、本実施例における両面発光体1は、前記基板11及びLED素子13の他に、LED素子13を被覆するように基板11の上から張設されるトップフィルム14を具えて成るものであり、以下、これら各構成部材について説明する。
【0019】
まず基板11について説明する。基板11は、LED素子13が規則的に取り付けられる(マウントされる)ベース部材となるものであり、フィルム状またはシート状を成し、絶縁性及びフレキシブル性(湾曲もしくは屈曲自在の性状)を有する種々の素材が適用され得る(とりわけ本実施例では、フレキシブル性に優れ、自由に湾曲させ得るものが適用される)。このような素材としては、取り扱いの利便性や加工のし易さ等の点からプラスチック(合成樹脂)が挙げられ、特に耐熱性、耐光性、機械的強度等に優れたポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリイミド、塩化ビニル、エポキシ樹脂等の適用が望ましく、そのなかでも本実施例では白色PETフィルムを適用するものである。
【0020】
また、基板11(オモテ面)には、上述したようにLED素子13に通電させ、これを点灯・点滅させるための電気配線12が形成されるものであり、特に本実施例では基板11(両面発光体1)を看板の所望形状等に合わせて適宜カットした場合でも(回路の一部を切除した場合でも)、残った全てのLED素子13を点灯・点滅させる配線パターンを採るものであり、これについては後述する。
【0021】
なお、基板11に電気配線12を形成するにあたっては、例えばフィルムまたはシート状部材の一方の面に、予め設定された適宜の配線パターンをプリントしておき(これをプリント配線と称し、電気配線と同じ符号12を付す)、このプリント配線12を基板11に重ね合わせるように貼着する等して、所望の電気配線12を基板11上に形成する。より具体的には、例えばシート状部材に導電性銀ペーストをスクリーン印刷して、所望のプリント配線12を得るものであり、これを基板12に接合することにより基板11上に電気配線12を形成するものである。もちろん、基板11上に電気配線12を形成するには、このような印刷(プリント)手法のみならず、蒸着やエッチングなど種々の方法が採り得る。
【0022】
また、本発明では基板11に対しLED素子13を一対で対設することから(特に本実施例では基板11を挟み込むように対を成すLED素子13を取り付けることから)、表側のLED素子13または電気配線12と、裏側のLED素子13とを導通させるためのスリット15が基板11(電気配線12)に形成される。すなわち、表側のLED素子13への通電は、電気配線12によって行うが、このままでは裏側のLED素子13には通電できないため、LED素子13を対設する部位の基板11にスリット15を貫通状態に形成し、このスリット15を通して裏側のLED素子13に導通を図るものである(一対のLED素子13同士を電気的に接続するものである)。
【0023】
次に、光源となるLED素子13について説明する。LED素子13は、上述したように、前記基板11に対して複数、規則的に配設されるものであり、特に本発明では、基板11に対し発光面が表裏面を向くように一対で対設される。また、LED素子13は、一例として図3に示すように、表裏で対を成す一対のものが、縦・横ともに一定の間隔で配置されて成るものである。
なお、基板11としては、このような状態でLED素子13がマウントされた、ある一定の大きさのものを一つの単位とすることが好ましく(いわゆるモジュール化であり、これを本明細書では1ユニットとする)、このユニットを複数連結(接続)したり、適宜カットしたりして実際の使用に供するのが一般的である。すなわち、両面発光体1を看板等に使用する場合、モジュール化した基板11(両面発光体1)を縦・横に連接したり、適宜カットしたりすることで、種々の看板サイズに細かく対応することができ、極めて利便性、施工性等が高いものである。もちろん、このようなユニット化(モジュール化)によって配線等も簡便に行えるものである。
ここで一対のLED素子13を縦・横方向ともに一定の間隔で複数配置したのは、両面発光体1を内照式看板SB等に適用した場合、LED素子13のドットや、光のムラを生じさせないためであり、ユニットとしての汎用性(施工性)をより一層高めるためである。
【0024】
1ユニットの両面発光体1は、例えば上記図3に示すように、基板11を450mm×450mmの正方形の大きさとし、ここに片面12個×12個(計144個)のLED素子13を均等にマウントするものである(一例として1ユニット当たり約600g)。因みに1ユニットの両面発光体1を適宜カットして看板等に用いる場合でも、LED素子13は少なくとも24個程度(例えば最低2列)用いることが望ましい。また、1ユニットの両面発光体1を列状(例えば2列、3列等)にカットして用いる場合、カットされた基板11の外縁から、最も外縁寄りのLED素子13までの距離は、LED素子13どうしの間隔の半分程度にすることが見栄え等の点から好ましい。
もちろん両面発光体1としては、必ずしも上記450×450(12列)の1種類に限定されるものではなく(このユニットを適宜カットして用いるだけでなく)、予め幾つかのユニットをパターン化しておくこと(言わばモジュール展開)も可能である。例えば、本出願人が標準的なパターンとして想定しているものとして、上記450×450(12列)以外に、450×225(6列)、450×187.5(5列)、450×150(4列)、450×112.5(3列)、450×75(2列)等がある。
【0025】
また、LED素子13としては、一例として日亜製のNSSW100Cが適用され、発光角度(いわゆるビュー角)としては約60度〜約120度程度である。またLED素子13としては極力薄く、平面丸型または角形の形状(ケーシング形状)が好ましい。
なお、図3に示した実施例において、1ユニットの両面発光体1は、LED素子13の縦・横の間隔が、概ね37.5mm程度になるが(450mm÷12)、この間隔は例えば10mm〜60mmの範囲で適宜変更し得るものである。更に、電気配線12を形成した基板11上に、LED素子13をマウントするにあたっては、ハンダ付けや接着剤等による固定手法(接合手法)が採用できる。
因みに、LED素子13は、同じ色でも製造ロットによって発色の違いが多少生じ得るため、同一の両面発光体1に使用する複数のLED素子13には、同一ロットのものを使用することが好ましい。また、図3に示す符号16は定電流回路である。
【0026】
次にトップフィルム14について説明する。トップフィルム14は、例えば図1に示すように、LED素子13が取り付けられた基板11の上から、これらをラミネート状に被覆するものであり、主に両面発光体1の防水性を高める作用・目的を担う。もちろん、このような目的の他に、上記トップフィルム14は、LED素子13(両面発光体1)を外力や太陽光から保護・強化する作用等も担っている。
なお、本実施例では基板11を挟み込むように、その両側にLED素子13を一対で対設することから、トップフィルム14も基板11のオモテ面及びウラ面の両側に張設されるものである。
【0027】
トップフィルム14としては、主に透過性に優れた透明プラスチックシートが適用されるものであり、その材質としては、機械的強度が大きく、耐候性(耐水性、耐熱性及び耐光性等)に優れ、且つまた加工性の良いものが好ましく、例えばポリスチレン、ポリエステル、塩化ビニル、ABS等が挙げられる。特に、ここでは強粘着高伸縮塩ビフィルム(一例として広島化成製の100ミクロン)を用いることが好ましく、この強粘着高伸縮塩ビフィルムは、素材中にピンホールがないため、このことが防水性向上に大きく寄与するものと考えられる。
更に、トップフィルム14を基板11(LED素子13)に張設する際には、フィルムをLED素子13の凹凸に密着させて貼り、LED素子13とトップフィルム14との間にエアが入り込まないようにするものであり、この具体的手法については後述する。
【0028】
以下、両面発光体1に用いられる他の部材について説明する。
上述した両面発光体1は、基板11がフレキシブル(湾曲自在または折り曲げ自在)であることから、そのままでは内照式看板SB等に内蔵するには、剛性が低いことが懸念される。このため両面発光体1には、例えば図2に示すように、板厚0.5 mm程度の補強板17を貼着することが可能である(例えばアルミ製)。ここで図中符号17aは、補強板17を基板11に接着(接合)した際に、LED素子13との干渉を避けるための開口部である。
因みに、上記図2では、補強板17をフラット状態で描いたが、基板11(両面発光体1)の保持姿勢は必ずしもフラット状態に限定されるものではなく、例えば補強板17を適宜のR面状に形成しておくことにより、基板11(両面発光体1)も補強板17と同じ姿勢で保持できるものである。つまり、看板で言えば、必ずしも表示面がフラットな看板だけでなく、例えば両側の表示面を適宜湾曲させた内照式看板SBが得られるものである。
【0029】
両面発光体1は、以上のような基本構造を有するものであり、以下、このような両面発光体1を製作する際の特徴的事項について説明する。
(1)トップフィルムの密着接合
本実施例では、基板11上にマウントされたLED素子13の凹凸形状に合わせてトップフィルム14を密着状態に張設するものである(オモテ面とウラ面の両方)。具体的にはLED素子13とトップフィルム14との間を真空状態にしてフィルムを張設するものであり(真空圧着)、このような真空圧着を行うには、一例として図4に示すような真空圧着装置4を適用する。なお、この図4は、真空圧着の施工状況を分かり易く示したものであり、トップフィルム14が張設される基板11やLED素子13等と、真空圧着装置4との縮尺は同一ではない。また、本明細書において「(トップフィルム14を)密着状態に張設する」とは、LED素子13とトップフィルム14との間にエアが入り込まないように貼ることを意味する。以下、この真空圧着装置4について説明する。
【0030】
図4に示す真空圧着装置4は、いわゆる「次世代成形法(Next Generation Forming;NGF)」の一種であり、上下に密閉可能な一組のボックスを設けて成る。ここで上側のボックスを41A、下側のボックスを41Bとし、上側ボックス41Aは下方が開口される一方、下側ボックス41Bは、上方が開口されて成り、上下のボックス41A・41Bを当接させた際に、張設するトップフィルム14を挟んで内部が密閉空間となる。ここで各ボックス内に形成される密閉空間を各々、41AR・41BRとする。
また、上側ボックス41Aは、ボックス自体が上下動自在に形成され、該ボックス内には電気ヒータ42が内蔵される。更に下側ボックス41Bは、不動状態に形成されるものの、その内部には、上下動可能な昇降テーブル43が設けられる。なお、図中符号44は圧空タンク、符号45は真空タンク、符号46は切換バルブである。
以下、この真空圧着装置4によって、基板11のオモテ面からトップフィルム14を密着状態に張設する作動態様について説明する。
【0031】
[1] 準備作業
フィルムの実質的な張設作業に先立ち、以下のような準備作業を行う。まず図4(a)に示すように、離間開放状態にある下側ボックス41B内の昇降テーブル43に、両面にLED素子13を取り付けた状態の基板11(これを中間製品1aとする)を載置する(基板11のウラ面を下に向けてセットする)。
ここで中間製品1aを昇降テーブル43に安定的に載置するためには、図4(a)に併せて示すように、LED素子13とほぼ同じ高さを有する治具47を用いることが好ましく、この治具47は、非張設面(フィルムが張られない非処理面であり、ここでは中間製品1aの下面が該当する)にトップフィルム14が回り込まないように作用させることもできる(図4(d)参照)。もちろん、昇降テーブル43に、下方を向いたウラ面のLED素子13を収めるような凹陥部を形成することにより、中間製品1a安定的に載置することも可能である。
次いで、下側ボックス41Bの上方を、枠Fに保持させたトップフィルム14によって覆うようにセットする。
【0032】
[2] 加熱(真空)
その後、図4(b)に示すように、上側ボックス41Aを下降させて、トップフィルム14を上下のボックス41A・41Bで挟み込む。この状態で、上下のボックス41A・41B内には、トップフィルム14を挟んで各々独立した密閉空間41AR・41BRが形成される。また切換バルブ46を操作して、真空タンク45が密閉空間41ARにも作用するようにした後、両密閉空間41AR・41BRを同時に真空状態にする。
そして、両密閉空間41AR・41BRが、一定の真空度に達した後、上側ボックス41A内の電気ヒータ42を作動させ、トップフィルム14を加熱する。
【0033】
[3] 一次成形
加熱によってトップフィルム14が所望の成形温度に達すると(フィルムの伸び率が最高となる温度が望ましい)、図4(c)に示すように、下側ボックス41B内の昇降テーブル43を上昇させて一次成形を行う。この一次成形において、トップフィルム14は、図示するように中間製品1aの最も高い位置(トップ面)である表側のLED素子13の上面に付着した状態となる。
【0034】
[4] 二次成形
次に、上側ボックス41Aの内部(密閉空間41AR)のみ、真空を解除する。これには、図4(d)に示すように、切換バルブ46を操作して、密閉空間41ARを大気開放状態に切り換えた後、ここに大気を導入して、上側ボックス41A内を大気圧状態にする。このとき下側ボックス41B内すなわち中間製品1aが存在するトップフィルム14よりも下側の空間は、依然として真空状態であるため、上側ボックス41A内に導入した大気圧により、言い換えればトップフィルム14の上下に形成される圧力差によって、トップフィルム14が中間製品1aに押し付けられ、基板11とLED素子13との接合部分や角部等にも確実に密着する。
【0035】
このように、本実施例では、トップフィルム14と中間製品1aとの間、すなわちトップフィルム14を境にしてこのものが押し付けられた中間製品1a側の空間を真空状態にしてフィルムを張設するため、フィルムとLED素子13との間にエアが侵入することがないものである。また張設時にトップフィルム14を加熱しているためフィルムがよく伸びて、皺が発生することがなく、トップフィルム14をLED素子13の凹凸形状に密着させることができる。また、フィルムとLED素子13との間にエアの侵入がないことから、完成製品の使用中において、LED素子13が外部からの熱影響を受けにくいものである。逆に言えば、フィルムとLED素子13との間にエアが侵入してしまった場合には、完成製品の使用中において、LED素子13等の熱により閉じ込められた空気が膨張してLED素子13の脱落に繋がることが懸念されるが、本実施例ではエアの侵入を防止するため、この心配がないものである。
【0036】
そして、基板11(中間製品1a)のオモテ面のフィルム張りが終了したら、中間製品1aを逆向きにセットして、もう一方のウラ面にもトップフィルム14を張設するものであり、その作動態様は上述した状況と同様である(説明略)。
【0037】
(2)トップフィルムとして強粘着高伸縮塩ビフィルムを適用
また本実施例では、トップフィルム14に強粘着高伸縮塩ビフィルム(一例として広島化成製の100ミクロン)を適用することが好ましく、これにより上記真空圧着手法と相まって、トップフィルム14をLED素子13の凹凸形状に対し、ほぼ完全に密着させることができる。すなわち、上記トップフィルム14は、厚手のフィルムであり、且つ伸縮性においても格段に優れているため、フィルムを高い伸び率で施工する上記真空圧着に好適であり、LED素子13の凹凸形状に充分に密着させることができるものである。
【0038】
また、上記強粘着高伸縮塩ビフィルムは、素材中にピンホールがないため、このことが防水性向上に大きく寄与しているものと考えられる。すなわち、上記フィルムにはピンホールがないため、張設後に外表面からLED素子13側への水の侵入(透過)が高いレベルで防止でき、これにより防水性が格段に向上するものと考えられる。因みに、本出願人が行った試験では、上記フィルムを張設した両面発光体1を水没させた後、4カ月経っても浸水が見られず、高い防水性を示したことが確認できている。また、このため両面発光体1を看板ケース2等に収容せず、そのままの状態(露出状態)で、屋外や水が掛かる場所(例えば浴室の壁面等)にも設置することができ、極めて新規且つ幅広い用途を可能にし、両面発光体1の豊富なバリエーション展開を可能とする。
【0039】
なお、上記トップフィルム14(強粘着高伸縮塩ビフィルム)は、JIS規格やIEC規格(IECはInternational Electrotechnical Commission の略であり国際電気標準会議を示す)によって定められた防水規格「IP58」を取得したものである。この「IP58」の「5」は第一特性数字の「5級」の意味であり、固形物に対する保護等級、いわゆる「防塵」についての保護等級を示している。因みに、この「5級」とは「有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形)」というものである。また、「IP58」の「8」は第二特性数字の「8級」の意味であり、水に対する保護等級を示している。この水に対する耐性レベルは、0〜8の等級が規定されており、6級までの場合は少なからず内部への浸水の可能性があり、8級は「防水」の最高レベルを示している。因みに、「防水の8級」とは「継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)」というものである。
【0040】
(3)網目状の電気配線
更にまた本実施例では、電気配線12は、一部がカットされても、そのカット(フリーカット)された欠損部分FCを迂回して残った各LED素子13に電流が流入するような回路(これを本明細書では「網目状回路」と称している)を形成することが好ましい(図5〜図7参照)。これにより、例えば看板の形状(光らせたい形状)に合わせて、両面発光体1を部分的にカットしても、残留したLED素子13を全て点灯・点滅させることができ、極めて高い施工性・利便性を獲得することができる。もちろん、電気配線12においてカットされる欠損部分FCは、必ずしも両面発光体1の外縁(外側)だけでなく、例えばドーナツ状の看板、つまり真ん中を発光させずにくり抜いた看板を製作するような場合であれば、両面発光体1(1ユニット)の中央部分がカットされることも考えられる。
【0041】
また、電気配線12においては、このような欠損部分FCがどの部位に形成(開口)されても、残ったLED素子13を、全て同じ明るさに点灯(点滅)させることが望ましく、そのためには例えば各LED素子13(一対のLED素子13)に予め制御体を設けておき、これにより各LED素子13に流入する電流をほぼ均一に制御する手法(個別制御手法)が考えられる。
一方、このような個別制御に対し、例えば前記網目状回路の電流流入点の前段に、LED素子13に流れ込む電流を制御する安定器を予め設けておき、網目状回路が部分的にカットされた場合、この安定器によって、各LED素子13に流入する電流を一括制御する手法も考えられる。
【0042】
次に、このような両面発光体1を光源(発光体ユニット)として組み込んで成る内照式看板SBについて説明する。ここでは上述したように、対を成すLED素子13は発光面が基板11(看板)の表裏面を向くようにマウントされるため、内照式看板SBとしても表裏または左右の両面から視認される、いわゆる両面広告型の看板となる。ただし、ここでは上記のような両面発光体1(LED素子13を対設したもの)が適用されるため、通常の蛍光灯を光源とした両面広告型の看板とは異なり、看板の厚みが極めて薄く形成でき、また看板の大きさ(所望の広告表示の大きさ)にも細かく対応できるものである。因みに、両面広告型の看板の一つとしては、例えば図1に示すように、建物の壁面等から突き出し状態に取り付けられる袖看板(突き出しサイン)が挙げられる。
このようなことから、本発明の内照式看板SBは、広告面となる表示面21(表側と裏側との双方)と、この表示面21を保持する枠体22とから成る看板ケース2内に、上記両面発光体1を設置した構成を採るものである。
【0043】
表示面21としては、強度のある繊維でできた部材の両面を半透明樹脂層で挟持した(一体化形成した)繊維シート(FFシート)やアクリルが好ましい。なお、LED素子13の縦・横の間隔が上述した約37.5mm程度であり、且つビュー角が約105度〜110度程度である場合、表示面21がFFシートであれば、LED素子13から表示面21までの間隔は約50mm程度で、LED素子13からの発散光が均一になり、LED素子13のドットが目視されない(出現しない)ことが本出願人によって確認されており、これは約100mm程度の薄い内照式看板SB(両面広告型の薄型電飾)の製作を可能にしたものと言える。また、表示面21の板厚が5mm程度のアクリルであれば(他の条件は上記と同じ設定)、内照式看板SBは更に薄い約80mm程度の寸法に抑え得るものである。
【0044】
また、上述したように、本発明の両面発光体1は、必ずしも看板ケース2に収容して使用するだけでなく、そのまま露出状態で、屋外や水が掛かる場所に設置することもできる。この場合には、全てのLED素子13を一斉に点灯(点滅)させるというよりは、むしろ部分的に点灯(点滅)させて、適宜の文字、記号、印、絵などを形成するようにLED素子13を点灯・点滅させるのが一般的と思われる。因みに、両面発光体1を露出状態で使用できるのは、両面発光体1の両面にトップフィルム14が貼られ、防水性、耐候性等に優れるためである。逆に言えば、トップフィルム14を張設しない場合には、高い防水性を具備した看板ケース2内に収容した屋外での使用や、水(水蒸気)の侵入のおそれがない空間(室内)での使用環境に限定される。
【0045】
なお、基板11がフレキシブルである場合には、本発明の両面発光体1は、例えば図8に示すように、表示面21が湾曲(または屈曲)した看板(表示板)として使用することができる。この図8は、露出状態の両面発光体1をフレーム部材FRで保持しただけのものであり、表示(広告表示/情報表示)としては、矢印をLED表示した場合を想定している(表裏両面)。因みに、光源に蛍光灯を用いた従来の両面広告型内照式看板では、側面部分の厚みのために死角(見えない部分)となる方向・部位が存在するが、本図のような両面発光体1は、薄型であるため、そのような死角がないという点で効果的である。また、上記看板(表示板)を店舗の入口両側(両脇)に設けることで、「二つの矢印」表示が色々な方向から見えだけでなくなく、この「二つの矢印」が視認者に入店をいざなうかの印象を与え得るため、充分に人の目を引き付ける効果が期待でき、面白みを持った看板となり得る。
もちろん、本発明の両面発光体1は、両面発光であり、且つ防水性等に優れていること等から看板(特に内照式看板SB)以外の用途も考えられ、例えば、衝立や間仕切り等の一部に組み込んだり、これら全体を両面発光体1で形成することも可能である。更に、屋内外を問わず、避難誘導ラインや手摺り誘導としての用途も考えられる。
【0046】
〔他の実施例〕
本発明は、以上述べた実施例を一つの基本的な技術思想とするものであるが、更に次のような改変が考えられる。まず上述した基本の実施例では、一対のLED素子13を直接基板11の両側に(基板11を挟み込むように)マウントするものであったが、LED素子13のマウント手法は、必ずしもこのような形態に限定されるものではない。すなわち、上記以外のマウント手法としては、例えば図9に示すように、まず導電性金属により略コの字型を成すブリッジ状のブラケット18を形成しておき、このブラケット18の中央平面部の両側に一対のLED素子13を取り付けた後、これ(一対のLED素子13を設けたブラケット18)を基板11に設けるマウント手法が可能である。この場合、ブラケット18は、一対のLED素子13に通電を図るための電極作用を担うとともに、放熱板の作用も兼ねるものである。
【0047】
なお、このとき基板11上の電気配線12において、LED素子13(発光面)が面する部分(LED素子13の光が透過する部分)については、光の透過率を極力低下させない(光の放出を妨げない)ように、電気配線12を形成しないことが好ましい。つまり、上述した基本の実施例では、電気配線12が一本のライン状に形成されていたが、図9に示す実施例では、この電気配線12が断続的に形成されることが好ましいものである。もちろん、電気配線12を断続的に形成することが加工上ないしは設備上、手間が掛かるような場合には、LED素子13(発光面)が面する基板11を、部分的に開口させることにより、当該部分の電気配線12を除去することも可能である。
因みに、本実施例の利点としては、予めブラケット18に一対のLED素子13を対設しておくため、両面発光体1の製造段階では、ブラケット18を基板11に取り付けるだけでLED素子13を基板11に対設状態にマウントすることができる点が挙げられる。すなわち両面発光体1を製作するメーカは、通常、LED素子13自体を購入しており、そのため特にLED素子13を製造するメーカが、ブラケット18にLED素子13を対設させることができれば(製造が容易であれば)、両面発光体1を製造するメーカでは、基板11にスリット15を形成する必要もなく、両面発光体1自体の製造が能率的に行えるものである。
【0048】
また、図10に示すマウント手法は、一対のLED素子13が対設されるブラケット18をストレート状に形成した実施例であり、この場合には、基板11にLED素子13を設けるための(LED素子13との接触を避けるための)開口部19が形成されるものである。また、この実施例の場合、ブラケット18として非導電性の素材を適用した場合には(例えば放熱を兼ねてガラスエポキシ樹脂の適用が想定される)、ブラケット18において基板11との接合を図る面に、電気配線12aを形成しておくものである。もちろん、該ブラケット18に対設された一対のLED素子13を同時に通電させるには、該ブラケット18(電気配線12a)にスリットを形成しておき(上記スリット15と同様)、通電を図ることが可能である。
なお、本実施例も、特にLED素子13の製造メーカが、このような対設形態でLED素子13を製造できる場合(製造が容易である場合)に、両面発光体1の製造メーカにおいて、このものの製造が能率的に行える点で効果的である。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明の両面発光体1は、両面広告型の内照式看板SBのほか、看板ケース2に収容されない露出状態、つまり両面発光体1単独でも屋内外の広告表示板・情報表示板として利用することができる。また、両面発光(両面電飾)であることから、衝立や間仕切り、あるいは店舗の内外装を兼ねた窓用電飾等として利用することもできる。更に、基板11がフレキシブルであることから、両面発光体1を設置する面は、必ずしもフラットな状態に限定されるものではなく、折れ曲がった面や適宜のR曲面に設置することができ、このため例えば曲面ガラス等にも設置することができる。
【符号の説明】
【0050】
1 両面発光体
1a 中間製品
2 看板ケース
4 真空圧着装置
11 基板
12 電気配線(プリント配線)
12a 電気配線
13 LED素子
14 トップフィルム
15 スリット
16 定電流回路
17 補強板
17a 開口部
18 ブラケット
19 開口部
21 表示面
22 枠体
41A 上側ボックス
41AR 密閉空間
41B 下側ボックス
41BR 密閉空間
42 電気ヒータ
43 昇降テーブル
44 圧空タンク
45 真空タンク
46 切換バルブ
47 治具
100 反射板
110 搭載板
120 照明ユニット
FC 欠損部分
FR フレーム部材
SB 内照式看板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気配線を有した基板と、
この基板に対してほぼ規則的に配置されて成る複数のLED素子とを具えて成る面発光体において、
前記電気配線は、基板の一方の面のみに形成されるものであり、
また、基板に対して設けられるLED素子は、発光面が基板の両側を向くように対設状態に取り付けられて成ることを特徴とする両面発光体。
【請求項2】
前記基板は、湾曲自在または屈曲自在のフレキシブル素材が適用されるものであり、
またLED素子を上方から被覆するようにトップフィルムが設けられることを特徴とする、請求項1記載の両面発光体。
【請求項3】
前記一対のLED素子は、基板を挟み込むように設けられるものであり、
また、基板には、電気配線が形成される部分にスリットが形成され、このスリットによって非電気配線側に設けられたLED素子を電気配線と導通させるようにしたことを特徴とする、請求項1または2記載の両面発光体。
【請求項4】
前記一対のLED素子は、基板とは別に形成されたブラケットに対し、このブラケットを挟み込むように、一対のLED素子が導通状態で設けられるものであり、
前記LED素子を基板にマウントするにあたっては、このブラケットを基板に設けることにより、LED素子のマウントを図るようにしたことを特徴とする、請求項1または2記載の両面発光体。
【請求項5】
看板の表裏両側から目視される表示面と、この表示面を保持する枠体とを具えて成る看板ケース内に、両面発光体を組み込んで成る内照式看板において、この両面発光体は、前記請求項1、2、3または4記載の両面発光体を適用して成ることを特徴とする両面広告型内照式看板

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−286600(P2010−286600A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−139263(P2009−139263)
【出願日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【出願人】(507349938)株式会社アムクルー (3)
【Fターム(参考)】