説明

仕分けシステム

【課題】店舗ごとに複数個のコンテナがある場合にも、コンテナ個数データが印字されたコンテナ個数記録紙の発行を確実且つ容易とすることができる仕分けシステムを提供する。
【解決手段】ソーティングシステムにおいて、商品が投入されたコンテナが更新されたときに、更新されたことを指示する満杯ボタン11と、コンテナの更新が指示されたときに、更新回数を店舗ごとにカウントすると共に、店舗ごとの仕分け作業が終了したときに、更新回数に基づいて店舗ごとにコンテナ個数データを生成するシステムコントローラ21と、生成されたコンテナ個数データが印字された個数データラベルを発行するラベルプリンタ5とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の流通過程で用いられるソーティングシステムやピッキングシステムに関し、仕分けシステムの技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットやコンビニエンスストア向けの商品配送センター等では、各店舗からの注文に応じて受注商品を受注個数ずつ仕分ける仕分け作業が行われる。この仕分け作業を支援するシステムには、各商品を搬送しながら各店舗向けのコンテナに受注個数ずつ投入するソーティングシステムと、保管場所から取り出した各商品を搬送中の各店舗向けのコンテナに受注個数ずつ投入するピッキングシステムとがある。
【0003】
そして、店舗ごとに複数個のコンテナがある場合、配送ミスの防止や出荷管理の厳格化等の目的のため、各コンテナに貼付するラベルにコンテナの個数表示が要求されることがあり、従来は、ラベルに手書きで記入していた。また、トラック等でコンテナを配送する作業者のための積付票に、個数を手書きで記入することがあった。しかしながら、これらは手書きのため読取ミスが起こるおそれがあり、また、手書きは手間であった。この問題に対処するものとして、例えば特許文献1に開示のソーティングシステムがある。このソーティングシステムでは、仕分け作業の終了後に、作業者により店舗ごとのコンテナの個数が操作卓に入力され、ラベルプリンタからその個数と同数のラベルが発行されると共に、各ラベルに何個口のうちの何個目かが印字されるようになっている。
【0004】
【特許文献1】特開平9−188403号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記特許文献1に記載のソーティングシステムでは、仕分け作業の終了後に、作業者が店舗ごとにコンテナの個数をカウントし、その個数を操作卓に入力する必要があることから、カウントミスや入力ミスが起こり易く、また、手間である。このような問題は、ピッキングシステムにおいても同様に生じる。
【0006】
そこで、本発明は、店舗ごとに複数個のコンテナがある場合にも、コンテナ個数データが印字されたコンテナ個数記録紙の発行を確実且つ容易とすることができる仕分けシステムの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0008】
まず、請求項1に記載の発明は、各店舗からの受注商品を店舗ごとにコンテナに仕分ける仕分けシステムであって、商品が投入されたコンテナが更新されたときに、更新されたことを指示するコンテナ更新指示手段と、コンテナの更新が指示されたときに、更新回数を店舗ごとにカウントするコンテナ更新回数カウント手段と、店舗ごとの仕分け作業が終了したときに、更新回数に基づいて店舗ごとにコンテナ個数データを生成するコンテナ個数データ生成手段と、生成されたコンテナ個数データが印字されたコンテナ個数記録紙を発行するコンテナ個数記録紙発行手段とが備えられていることを特徴とする。
【0009】
次に、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の仕分けシステムにおいて、前記コンテナ個数記録紙は、店舗ごとのコンテナ個数と同数発行され、それぞれにコンテナの全個数と何個目のコンテナであるかとが印字されて各コンテナに貼付されるコンテナ個数記録ラベルであることを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1に記載の仕分けシステムにおいて、前記コンテナ個数記録紙は、店舗ごとのコンテナの全個数が印字された単一のコンテナ個数記録伝票であることを特徴とする。
【0011】
そして、請求項4に記載の発明は、前記請求項1から請求項3のいずれかに記載の仕分けシステムにおいて、投入された商品でコンテナが満杯状態となったときに、その満杯状態を指示する満杯指示手段が備えられており、前記コンテナ更新回数カウント手段は、該満杯指示手段により満杯状態が指示された回数をカウントすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
まず、請求項1に記載の発明によれば、コンテナ更新指示手段によりコンテナの更新が指示されると、コンテナ更新回数カウント手段により店舗ごとにコンテナ更新回数がカウントされる。そして、仕分け作業が終了すると、コンテナ個数データ生成手段により店舗ごとにコンテナ個数データが生成され、コンテナ個数記録紙発行手段によりコンテナ個数データが印字されたコンテナ個数記録紙が発行される。したがって、コンテナ個数データが印字されたコンテナ個数記録紙の発行を確実且つ容易とすることができる。
【0013】
次に、請求項2に記載の発明によれば、各コンテナに貼付するコンテナの全個数と何個目のコンテナであるかとが印字されたコンテナ個数記録ラベルの発行を、一方、請求項3に記載の発明によれば、コンテナの全個数が印字されたコンテナ個数記録伝票の発行を、それぞれ確実且つ容易とすることができる。なお、後者は、例えばトラック等でコンテナを配送する作業者用に使用される。
【0014】
そして、請求項4に記載の発明によれば、投入された商品でコンテナが満杯状態となったときに、その満杯状態を指示する満杯指示手段が備えられており、コンテナ更新回数カウント手段は、この満杯指示手段により満杯状態が指示された回数をカウントする。したがって、満杯指示手段にコンテナ更新指示手段の役割を兼ねさせることができるので、システムの複雑化が回避される。なお、店舗ごとのコンテナの個数を必要以上に多くせずに済み、配送効率の向上が図られることになるのはもちろんである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
まず、本発明をソーティングシステムに適用した場合の実施の形態について説明する。
【0017】
図1に示すように、このソーティングシステムは、商品を品目別に台車1…1に積み込んで搬送する複数列(図例では3列)の商品搬送経路2…2を有し、これらの商品搬送経路2…2の両側に、店舗別に商品を集品する多数の集品部3…3が列状に配設されている。また、各商品搬送経路2の始端部近傍に、操作卓4とラベルプリンタ5とが配置されている。
【0018】
図2に示すように、各集品部3には、店舗ごとに受注商品を集品して配送するためのコンテナX…Xが配置されている。また、上方のフレーム6には、各集品部3に対応して、コンテナXへの商品の投入を指示する投入指示ランプ7と、投入個数を表示する個数表示器8と、投入完了時に押下する完了ボタン9とを有する表示ユニット10が備えられている。そして、表示ユニット10の側方に、コンテナXが投入された商品で満杯状態となったときに押下する満杯ボタン11が備えられている。
【0019】
そして、このソーティングシステムを統括する制御システムが備えられている。図3に示すように、この制御システムは、商品配送センターのホストコンピュータ20に接続されてシステム全体の管理を行うシステムコントローラ21を有し、このシステムコントローラ21に、前記ホストコンピュータ20から伝送された店舗ごとの受注個数、商品名、商品コード等の仕分けデータや、コンテナXへの商品投入データを記憶するためのメモリ22が設けられている。
【0020】
また、システムコントローラ21には、前記商品搬送経路3ごとに、操作卓4及びラベルプリンタ5に加えて表示コントローラ23が接続されており、この表示コントローラ23に、各集品部3に対応した表示ユニット10と満杯ボタン11とが接続されている。また、システムコントローラ21は、満杯ボタン11が押下された回数をカウントするカウンタとして機能すると共に、コンテナ別納品データ及びコンテナ個数データを生成する。
【0021】
そして、ラベルプリンタ5は、図4に示すように、納品先の店舗名と、投入された商品名、個数、コンテナ番号等でなるコンテナ別納品データとが印字された納品データラベルY1を発行する。その場合、コンテナ別納品データは、符号y1で示す二次元バーコードで印字されている。また、ラベルプリンタ5は、図5に示すように、納品先の店舗名と、符号y2で示すコンテナ個数データとが印字された個数データラベルY2を発行する。なお、この実施の形態では、図2に示すように、納品データラベルY1は、コンテナXが更新されたときに発行されると共に該当するコンテナXに貼付され、一方、個数データラベルY2は、仕分け作業が終了したときに一括して発行されると共に該当するコンテナXに貼付される。
【0022】
ここで、このソーティングシステムにおける作業手順の一例を、図6に基づいて説明する。なお、図6に示すフローチャートは、特定の店舗に対応する一つの集品部3に着目したときの作業に関するものである。
【0023】
まず、ステップS1で、作業開始時に、システムコントローラ21に付設されたメモリ22の店舗ごとの商品投入データの仮記憶領域がクリアされ、ステップS2で、満杯ボタン11が押下された回数をカウントするカウンタのカウント値Nがリセットされ、ステップS3で、作業者により、当該店舗の集品部3にコンテナXがセットされる。
【0024】
次に、ステップS4で、今回ソーティングしようとする商品のコード番号が当該集品部3に対応する商品搬送経路2の操作卓4に入力されることにより、この集品部3に商品の受注があれば、表示コントローラ23により表示ユニット10の投入指示ランプ7が点灯され、また、個数表示器8にコンテナXへの商品の投入個数が表示される。
【0025】
次に、ステップS5で、作業者は、台車1で搬送している商品を、前記個数表示器8の表示個数だけコンテナXに投入し、完了ボタン9を押下する。このとき、表示コントローラ23により、個数表示器8の表示が消去され、投入指示ランプ7が消灯され、投入完了信号がシステムコントローラ21に送信される。
【0026】
次に、ステップS6で、投入完了信号を受信したシステムコントローラ21により、コンテナXに投入された商品の品目名、個数等の商品投入データがメモリ22に仮記憶される。
【0027】
次に、ステップS7で、今回の商品で当該店舗向けの全受注商品のソーティングが終了したか否かが判定され、終了していない場合には、ステップS8で、今回の商品の投入によってコンテナXが満杯になったか否かが判定される。そして、コンテナXが満杯になっていない場合には、次回の商品について前記ステップS4〜S7が繰り返されることになる。
【0028】
このようにして、当該集品部3のコンテナXに各商品が投入されてコンテナXが満杯になったことが確認されると、ステップS9で、作業者により、満杯ボタン11が押下される。このとき、押下信号がシステムコントローラ21に送信され、ステップS10で、カウンタのカウント値Nをインクリメントし、且つステップS11で、メモリ22に仮記憶されている商品投入データに基づいて、満杯になったコンテナXの番号と投入された商品の品目名、個数等の商品投入データとでなるコンテナ別納品データが生成されると共に、ステップS12で、メモリ22における商品投入データの仮記憶領域がクリアされる。
【0029】
次に、ステップS13で、生成されたコンテナ別納品データは、システムコントローラ21からラベルプリンタ5に出力され、ステップS14で、ラベルプリンタ5により納品データラベルY1が印字発行され、この納品データラベルY1は、図2に示すように、満杯状態のコンテナXに貼付される。
【0030】
次に、ステップS15で、当該集品部3に対応する店舗からの全受注商品についてのソーティングが終了しているか否かが判定され、終了していない場合には、ステップS3に戻り、この集品部3に新たなコンテナXがセットされると共に、ステップS4以降が繰り返される。
【0031】
このようにして、ステップS7で、全受注商品についてのソーティングが終了したと判定されると、ステップS10〜S14が実行される。すなわち、最後に商品が投入されたコンテナXが満杯であるか否かに拘わらず、カウンタのカウント値Nをインクリメントし、このコンテナXに投入された商品についての商品投入データに基づいてコンテナ別納品データが生成され、納品データラベルY1が印字発行され、この納品データラベルY1がコンテナXに貼付される。
【0032】
次に、前記ステップS15を経たのち、ステップS16で、ラベルプリンタ5の図示しない個数データラベルボタンを押下することにより、前記ステップS10におけるカウンタのカウント値Nに基づいて、この店舗向けのコンテナXの全個数と同枚数の個数データラベルY2が発行され、各個数データラベルY2が各コンテナXに貼付されて、この店舗についての全ての作業が終了する。
【0033】
以上のように構成したことにより、まず、コンテナ更新指示手段である満杯ボタン11によりコンテナXの更新が指示されると、システムコントローラ21により店舗ごとにコンテナ更新回数がカウントされる。そして、仕分け作業が終了すると、システムコントローラ21により店舗ごとにコンテナ個数データが生成され、ラベルプリンタ5によりコンテナ個数データが印字された個数データラベルY2が発行される。したがって、コンテナ個数データつまりコンテナXの全個数と何個目のコンテナXであるかが印字された個数データラベルY2の発行を確実且つ容易とすることができる。
【0034】
そして、投入された商品でコンテナXが満杯状態となったときに、その満杯状態を指示する満杯ボタン11が備えられており、満杯ボタン11にコンテナ更新指示手段の役割を兼ねさせることができるので、システムの複雑化が回避される。なお、店舗ごとのコンテナXの個数を必要以上に多くせずに済み、配送効率の向上が図られることになるのはもちろんである。
【0035】
次に、本発明をピッキングシステムに適用した場合の実施の形態について説明する。
【0036】
図7に示すように、このピッキングシステムは、コンベア31で構成されて店舗ごとに商品を集品するコンテナXを搬送する複数列(図例では3列)のコンテナ搬送経路32…32を有し、これらのコンテナ搬送経路32…32に沿って商品を品目ごとに保管した多数の商品保管部33…33が列状に配設されている。また、各コンテナ搬送経路32の始端部近傍に操作卓34が、終端部近傍にラベルプリンタ35がそれぞれ配置されている。
【0037】
図8に示すように、各商品保管部33を構成する商品棚36には、商品保管部33ごとに、コンテナ搬送経路32に沿って移送されてきたコンテナXへの当該商品の投入を指示する投入指示ランプ37と、投入個数を表示する個数表示器38と、投入完了時に押下する完了ボタン39とを有する表示ユニット40が備えられている。そして、この表示ユニット40の側方に、コンテナXが投入された商品で満杯状態となったときに押下する満杯ボタン41が備えられている。
【0038】
なお、このピッキングシステムを統括する制御システムは、前述したソーティングシステムにおけるものと基本的には同様であるので、説明を省略する。ただし、以下の説明では、ホストコンピュータ20、システムコントローラ21、メモリ22、及び表示コントローラ23については、ソーティングシステムにおけると同じ符号を用いることにする。
【0039】
ここで、このピッキングシステムにおける作業手順の一例を、図9に基づいて説明する。
【0040】
まず、ステップS21で、作業開始時に、システムコントローラ21に付設されたメモリ22の店舗ごとの商品投入データの仮記憶領域がクリアされ、ステップS22で、満杯ボタン41が押下された回数をカウントするカウンタのカウント値Nがリセットされ、ステップS23で、作業者により、当該店舗用のコンテナXがコンテナ搬送経路32にセットされる。
【0041】
次に、ステップS24で、今回ピッキングしようとする店舗のコード番号がコンテナ搬送経路32の始端部に配置された操作卓34に入力されることにより、この店舗から受注があれば、表示コントローラ23により商品保管部33の表示ユニット40の投入指示ランプ37が点灯され、また、個数表示器38にコンテナXへの商品の投入個数が表示される。
【0042】
次に、ステップS25で、作業者は、投入指示ランプ37が点灯した商品保管部33の商品を、前記個数表示器38の表示個数だけコンテナXに投入し、完了ボタン39を押下する。このとき、表示コントローラ23により、個数表示器38の表示が消去され、投入指示ランプ37が消灯され、投入完了信号がシステムコントローラ21に送信される。
【0043】
次に、ステップS26で、投入完了信号を受信したシステムコントローラ21により、コンテナXに投入された商品の品目名、個数等の商品投入データがメモリ22に仮記憶される。
【0044】
次に、ステップS27で、今回の商品で当該コンテナXに対応する店舗向けの全受注商品のピッキングが終了したか否かが判定され、終了していない場合には、ステップS28で、今回の商品の投入によってコンテナXが満杯になったか否かが判定される。そして、コンテナXが満杯になっていない場合には、このコンテナXの移動に伴って前記ステップS24〜S27が繰り返されることになる。
【0045】
このようにして、当該店舗からの受注があった商品が順次投入されてコンテナXが満杯になったことが確認されると、ステップS29で、作業者により、満杯ボタン41が押下される。このとき、押下信号がシステムコントローラ21に送信され、ステップS30で、カウンタのカウント値Nをインクリメントし、且つステップS31で、メモリ22に仮記憶されている商品投入データに基づいて、満杯になったコンテナXの番号と投入された商品の品目名、個数等の商品投入データとでなるコンテナ別納品データが生成されると共に、ステップS32で、メモリ22における商品投入データの仮記憶領域がクリアされる。
【0046】
次に、ステップS33で、生成されたコンテナ別納品データは、システムコントローラ21からラベルプリンタ35に出力され、ステップS34で、ラベルプリンタ45により納品データラベルY1が印字発行され、この納品データラベルY1は、満杯状態のコンテナXに貼付される。
【0047】
次に、ステップS35で、当該店舗からの全受注商品についてのピッキングが終了しているか否かが判定され、終了していない場合には、ステップS23に戻り、このコンテナ搬送経路32に新たなコンテナXがセットされると共に、ステップS24以降が繰り返される。
【0048】
このようにして、ステップS27で、全受注商品についてのピッキングが終了したと判定されると、ステップS30〜S34が実行される。すなわち、最後に商品が投入されたコンテナXが満杯であるか否かに拘わらず、カウンタのカウント値Nをインクリメントし、このコンテナXに投入された商品についての商品投入データに基づいてコンテナ別納品データが生成され、納品データラベルY1が印字発行され、この納品データラベルY1がコンテナXに貼付される。
【0049】
次に、前記ステップS35を経たのち、ステップS36で、ラベルプリンタ35の図示しない個数データラベルボタンを押下することにより、前記ステップS30におけるカウンタのカウント値Nに基づいて、この店舗向けのコンテナXの全個数と同枚数の個数データラベルY2が発行され、各個数データラベルY2が各コンテナXに貼付されて、この店舗についての全ての作業が終了する。
【0050】
以上のように構成したことにより、この場合にも、前述したソーティングシステムにおける作用と同様の作用が得られることになる。
【0051】
なお、本発明は、具体的に詳述した前記実施の形態に限定されることはなく、本発明の趣旨に沿うものであればよい。
【0052】
例えば、詳細な説明は省略するが、ソーティングシステムにおいて、図3に二点鎖線で付記するように、配送作業者用の個数データ伝票を発行する伝票プリンタ5′を備え、図10に示すように、配送先の店舗名と符号zで示すコンテナ個数データつまり全個数とが印字された個数データ伝票Zを発行する。したがって、この場合には、コンテナXの全個数が印字された個数データ伝票Zの発行を、確実且つ容易とすることができる。なお、ピッキングシステムにおいても同様である。
【0053】
また、前記実施の形態では、コンテナXごとに納品データラベルY1と個数データラベルY2とが発行され、コンテナXに貼付されたが、一方のラベルY1,Y2に他方のラベルY1,Y2のデータを併せて印字するようにしてもよい。
【0054】
そして、前述したソーティングシステムにおける商品搬送経路2…2、集品部3…3等のレイアウトや、ピッキングシステムにおけるコンテナ搬送経路32…32、商品保管部33…33等のレイアウトは一例であって、適宜変更可能である。
【産業上の利用可能性】
【0055】
以上説明したように、本発明によれば、店舗ごとに複数個のコンテナがある場合にも、コンテナ個数データが印字されたコンテナ個数記録紙の発行を確実且つ容易とすることができる仕分けシステムが提供され、仕分けシステムの技術分野に広く好適である。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の実施の形態に係るソーティングシステムの全体構成を示す概略平面図である。
【図2】同じく集品部の正面図である。
【図3】同じく制御システムを示すブロック図である。
【図4】同じく納品データラベルの一例を示す図である。
【図5】同じく個数データラベルの一例を示す図である。
【図6】同じく作業手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係るピッキングシステムの全体構成を示す概略平面図である
【図8】同じく商品保管部の正面図である。
【図9】同じく作業手順を示すフローチャートである。
【図10】個数データ伝票の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0057】
5,35 ラベルプリンタ(コンテナ個数記録紙発行手段)
5′ 伝票プリンタ(コンテナ個数記録紙発行手段)
11,41 満杯ボタン(満杯指示手段、コンテナ更新指示手段)
21 システムコントローラ(コンテナ更新回数カウント手段、コンテナ個数データ生成手段)
X コンテナ
Y2 個数データラベル(コンテナ個数記録ラベル)
Z 個数データ伝票(コンテナ個数記録伝票)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各店舗からの受注商品を店舗ごとにコンテナに仕分ける仕分けシステムであって、
商品が投入されたコンテナが更新されたときに、更新されたことを指示するコンテナ更新指示手段と、
コンテナの更新が指示されたときに、更新回数を店舗ごとにカウントするコンテナ更新回数カウント手段と、
店舗ごとの仕分け作業が終了したときに、更新回数に基づいて店舗ごとにコンテナ個数データを生成するコンテナ個数データ生成手段と、
生成されたコンテナ個数データが印字されたコンテナ個数記録紙を発行するコンテナ個数記録紙発行手段とが備えられていることを特徴とする仕分けシステム。
【請求項2】
前記請求項1に記載の仕分けシステムにおいて、
前記コンテナ個数記録紙は、店舗ごとのコンテナ個数と同数発行され、それぞれにコンテナの全個数と何個目のコンテナであるかとが印字されて各コンテナに貼付されるコンテナ個数記録ラベルであることを特徴とする仕分けシステム。
【請求項3】
前記請求項1に記載の仕分けシステムにおいて、
前記コンテナ個数記録紙は、店舗ごとのコンテナの全個数が印字された単一のコンテナ個数記録伝票であることを特徴とする仕分けシステム。
【請求項4】
前記請求項1から請求項3のいずれかに記載の仕分けシステムにおいて、
投入された商品でコンテナが満杯状態となったときに、その満杯状態を指示する満杯指示手段が備えられており、
前記コンテナ更新回数カウント手段は、該満杯指示手段により満杯状態が指示された回数をカウントすることを特徴とする仕分けシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−12904(P2009−12904A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−174905(P2007−174905)
【出願日】平成19年7月3日(2007.7.3)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】