説明

仕分け設備

【課題】棚の位置を下げても表示の見ずらさを解消できる棚表示器を備え、結果的に、仕分け棚の段数を増加でき、作業者が担当する物品の種類を増加でき、仕分け棚の設置スペースが広がることを回避できる仕分け設備を提供することを目的とする。
【解決手段】昇降治具16により、間口表示器15(表示器本体15C)の高さ位置を、取り付けた棚13の位置より上下方向(または斜め上下方向)、さらに間口表示器15(表示器本体15C)の向きを前後方向に変更(調整)可能とする。この構成により、フローラックの棚13位置に応じて、表面の数量表示器15Aが見やすく、完了押釦スイッチ15Bが操作しやすい位置に表示器本体15Cの高さと向きを変更でき、作業者の作業効率を改善することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仕分け設備、特に仕分け棚と搬送ラインが、仕分け作業を実行する作業者に対して同じ側に配設されている仕分け設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の、仕分け棚と搬送ラインが作業者に対して同じ側に配設されている仕分け設備の一例が、特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されている仕分け設備は、出荷箱の搬送部(コンベア)を設け、この搬送部に沿って複数段の棚から成る複数個の商品ラックを配設し、1〜数個の商品ラックに少なくとも1人のピッカーを割り当て、ピッカーに対して、搬送部と商品ラックを同じ側に配置している。
このように、搬送部と商品ラックとがピッカーに対して同じ側に配置されていることにより、ピッカーは、商品ラックからの物品取り出し動作と、出荷箱への物品投入動作とを体の向きを変えることなく連続して行うことができ、ピッカーを挟んで搬送部と商品ラックが反対の側に配置されている場合と比較して振り向き作業が不要となることにより、作業の動きを素早くでき、作業効率が格段に改善できる。
【0003】
また各商品ラックは3段の棚を備え、各棚は5列の商品載置部に分割されており、各商品載置部の先端にはディジタル表示器が設けられている。ディジタル表示器は、少なくともピッキングすべき商品の個数を表示する表示部とピッキング完了押釦とを備えている。
ピッカーは、搬送部により出荷箱が送られてくると、担当する商品ラックにおけるディジタル表示器の表示部にて表示されているピッキング個数を確認してその個数分だけ商品ピッキングを行い、出荷箱に投入する(仕分け作業を実行する)。ピッキングを終了すると、ピッカーはディジタル表示器のピッキング完了押釦を押す。
上記のピッキング作業を経てオーダーされたすべての商品が投入された出荷箱は梱包ステーションに送られて出荷される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−8650号公報(図3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されているピッキング設備では、ピッカーは、搬送部を間に置いて商品ラックと対面するため、商品ラックの棚は、基本的には、出荷箱の上端より高い位置に配置されて、ピッカーが作業しやすいようにされている。しかし、このように商品ラックの棚を配置すると、商品ラックの下方は、空いた状態となり、商品ラックに収納される収納容器の数が少なくなり、必要な物品の種類の数(アイテム数)を確保しようとすると、商品ラックを搬送部に沿って広げる必要があり、設置スペースが広がってしまうという問題が発生する。
そこで、棚の位置を下げることが考えられるが、ディジタル表示器は、商品載置部の先端に取り付けられるので、棚の位置が下がると、出荷箱に邪魔されて表示部が見にくくなり、出荷箱越しに手を伸ばしても、ピッキング完了押釦を押すことが出来なくなるという問題が発生する。
【0006】
本発明は、棚の位置を下げても表示の見ずらさを解消できる棚表示器を備え、結果的に、仕分け棚の段数を増加でき、作業者が担当する物品の種類を増加でき、仕分け棚の設置スペースが広がることを回避できる仕分け設備を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、仕分け先が割り付けられた、あるいは仕分ける物品が収納された複数の間口を有する棚を設けた仕分け棚を備え、前記仕分け棚に沿って、物品が収納された区画または容器、あるいは各仕分け先が割り付けられた区画または容器を移動する移動手段を備え、前記仕分け棚の間口と、前記移動手段により移動される前記区画または前記容器との間で、前記物品の仕分け作業が実行される仕分け設備であって、前記物品の仕分け作業が実行される前記仕分け棚の棚であることを表示する棚表示器を備え、前記棚表示器は、その高さが上下方向、または斜め上下方向に調整可能に構成され、前記棚表示器の高さは、前記移動手段により移動される前記区画または容器の上端と同等、或いは、より高い位置に調整されることを特徴とするものである。
【0008】
上記構成によれば、棚表示器は、その高さが、上下方向、または斜め上下方向に調整可能とされ、棚表示器の高さ位置が、移動手段により移動される区画または容器の上端と同等、或いは、より高い位置へ調整されることにより、棚表示器が区画または容器により見ずらいという問題が解消される。
【0009】
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、前記棚表示器の向きを、前記棚の前後方向に調整可能としたことを特徴とするものである。
【0010】
上記構成によれば、棚表示器は、その高さが、上下方向、または斜め上下方向に調整可能とされるとともに、その向きが前後方向に調整可能とされ、よって区画または容器に応じて、見やすいように高さ位置と向きを調整できる。
【0011】
また請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明であって、前記仕分け棚の最下段の棚に取り付けられることを特徴とするものである。
【0012】
上記構成によれば、仕分け棚の最下段の棚に位置する棚表示器は見ずらい。したがって、このような最下段の棚に取り付けられる棚表示器は、特に、その高さ位置を、上方向、または斜め上方向に調整可能すると、さらにその向きを変更すると、見やすくなる。
【0013】
また請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明であって、前記各間口にそれぞれ、前記棚表示器を備え、前記仕分け棚に、前記仕分け作業を実行する複数のゾーンを形成し、前記ゾーン毎に、または前記間口毎に、前記棚表示器の高さ位置を変えたことを特徴とするものである。
【0014】
上記構成によれば、ゾーン毎に、または間口毎に、仕分け作業対象の物品の特性、すなわち重さ、量、形状が異なるために、棚の高さが変更される。このような棚の高さの変更により、間口に備えた棚表示器と前記区画または容器との間の相対位置が変更となるために、棚表示器の高さ位置を、前記区画または容器の上端より高い位置へ再調整する。よって、棚の高さが変更となっても、棚表示器が区画または容器により見ずらくなることはなく、作業者の作業効率が改善される。
【0015】
また請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明であって、前記ゾーンは、前記仕分け棚と前記移動手段が、前記仕分け作業を行う作業者に対して、同じ側に配設されていることの第1ゾーンと、前記仕分け棚と前記移動手段が、前記作業者に対して、対向して配設された第2ゾーンから構成され、前記移動手段により移動されている区画または容器と、各第1ゾーンおよび第2ゾーンの仕分け棚の間口との間で、前記物品の仕分け作業を行うことを特徴とするものである。
【0016】
上記構成によれば、第1ゾーンでは、仕分け棚と移動手段が作業者に対して同じ側(同面側)に配設されていることにより、作業者は体の向きを変えることなく、仕分け作業を実行でき、作業効率がよい。しかし、同じ側とすると、作業者にとって、移動手段が仕分け棚の手前に位置することにより、移動手段によって作業者の手が届かない位置、すなわち仕分け棚の下方位置には間口を配置できないため、間口の数が少なくなる。
これに対して、第2ゾーンでは、仕分け棚と移動手段が作業者に対して対向して配設されていることにより、作業者は振り向いて体の向きを変えなくては、仕分け作業を実行することができず、第1ゾーンと比較して作業効率が悪い。しかし、対向すると、移動手段により仕分け棚が邪魔されることはないため、この仕分け棚では下方まで間口を配置でき、第1ゾーンと比較して間口の数を多くできる。
これら第1ゾーンと第2ゾーンの長所を組み合わせ、第1ゾーンは、仕分け作業が頻繁な間口を配置し、第2ゾーンは、第1ゾーンと比較して仕分け作業が頻繁ではない間口を配置する。これにより、第2ゾーンにおいて、必要な間口を確保でき、また第1ゾーンにおいて、仕分け効率よく仕分け作業が実行される。
【発明の効果】
【0017】
本発明の仕分け設備は、棚表示器の高さ位置が、移動手段により移動される区画または容器の上端と同等、或いは、より高い位置へ調整されることにより、棚表示器が区画または容器により見ずらいという問題を解消でき、仕分け作業の効率を改善できる、という優れた効果を有している。
【0018】
またゾーン毎に、または間口毎に、仕分け作業対象の物品の特性、すなわち重さ、容量、形状が異なるために、棚の高さが変更されるが、このような棚の高さに応じて、棚表示器の高さ位置を変えることより、棚表示器を見やすくでき、仕分け作業の効率を改善できる、という優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施の形態におけるピッキング設備の構成図である。
【図2】同ピッキング設備の概略斜視図である。
【図3】同ピッキング設備の要部平面図である。
【図4】同ピッキング設備の側面図である。
【図5】同ピッキング設備の間口表示器の図であり、(a)は側面図、(b)は斜視図である。
【図6】同ピッキング設備のトレイの図であり、(a)は斜め前方からの側面図、(b)は斜め後方からの斜視図である。
【図7】同ピッキング設備の投入表示器の図であり、(a)は斜視図、(b)は制御構成図である。
【図8】同ピッキング設備の全体制御構成図である。
【図9】同ピッキング設備の投入表示器に対する通信制御構成図である。
【図10】同ピッキング設備の全体ピッキングデータを示す図である。
【図11】同ピッキング設備の各ゾーンにおける制御構成図である。
【図12】同ピッキング設備のゾーンコントローラにおける制御ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。実施の形態で説明する仕分け設備は、個別の予め登録されたユーザー(仕分け先の一例)から注文を受けた物品を、ユーザーに割り付けられた、コンテナからなる集品容器に集めて、配送するピッキング設備である。
【0021】
図1に本発明の実施の形態におけるピッキング設備の概略構成図、図2に概略斜視図を示す。
ピッキング設備は、基本的に、集品される物品11が収納される収納箱11Aが保管されるストレージラインAと、ユーザーからの注文(以下、オーダーという)毎に、ピッキングされた物品11を収納する集品容器(仕分け先が割り付けられた容器の一例)10を搬送する集品ラインBとから構成されている。また前記収納箱11Aは、上面が開放され、物品11を上方から取り出すことができる箱(ボックス)にて構成されている。
【0022】
ストレージラインAおよび集品ラインBには、複数のゾーンZが設定されており、各ゾーンZにおいて、集品ラインBにより搬送されてくる各集品容器10に対して、ストレージラインAに保管された物品11を取り出して投入する仕分け作業(ピッキング作業)を実行するように構成され、仕分け作業を行う作業者Hが1人ずつ配置され、これら作業者Hに対して(作業者Hから見て)、ストレージラインAと集品ラインBが同じ側に、片寄らせて配置されている。
【0023】
『ストレージラインA』 ストレージラインAは、フローラック(仕分け棚の一例)12から構成され、フローラック12は、1種類(1品目)の物品11が収納された収納箱11Aが載置される間口14(仕分ける物品が収納された間口の一例)を複数列有する棚13を、上下に複数段(本実施の形態では3段;3段以上が好ましい)配置して構成され、前記ゾーンZが、複数の間口14(本実施の形態では、棚が3段で、間口が5列の計15個)毎に形成されている。
【0024】
またフローラック12の各棚13の前端(直進搬送ライン21に面する作業者H側の端部)にはそれぞれ、収納箱11Aのストッパ29が設けられ、さらに前記前端で、各間口14の前面(直進搬送ライン21に面する作業者H側の面)にはそれぞれ、収納箱11Aのストッパ29と、物品11の仕分け作業が実行されるフローラック12の各棚13の間口14であることを表示する間口表示器(棚表示器の一例)15が設けられている。
この間口表示器15は、図3に示すように、表面に取り出す物品11の数量を表示する数量表示器15Aと、ランプ部を有する完了押釦スイッチ(操作スイッチの一例)15Bを設けた表示器本体15Cを備え、図4に示すように、最下段の棚13に配置された間口表示器15は、さらに表示器本体15Cを昇降可能に支持し、棚13に取り付ける昇降治具16(支持手段)を備え、この昇降治具16により、その高さが上下方向、または斜め上下方向に調整可能に構成されている。
【0025】
「昇降治具16」 昇降治具16は、表示器本体15Cの高さ位置を上下方向が変更(調整)可能、または斜め上下方向に変更(調整)可能で、且つ棚13の前後方向(物品11の仕分け作業を行う棚13の前側と、これと反対側の棚13の奥側をつなぐ方向)に向きを変更(調整)可能に構成されている。すなわち、図5に示すように、表示器本体15Cを裏面側から支持し、下方に等間隔に複数(図では6個)の第1調整孔17Aを有する昇降調整板17Bを設けた第1支持部17と、前記棚13の前端に固定するための固定孔18Aを有する断面がL字状の第2支持部18と、1個の第1取付け孔19Aを有し第2支持部18の前面に垂直な姿勢で固定された取付部19と、この取付部19の第1取付け孔19Aに対向した第2取付け孔20Aを有し、前記昇降調整板17Bの2個の第1調整孔17Aに対向して上下方向に2個の第2調整孔20Bを有する調整部20から構成されている。
この構成により、第1取付け孔19Aと第2取付け孔20Aにねじ19Bを通して固定することで、取付部19と調整部20は連結され、2個の第1調整孔17Aと2個の第2調整孔20Bにねじ17Cを通して固定することで、昇降調整板17Bと調整部20は連結される。そして、最下段の棚13に取り付けられる間口表示器15において、連結する昇降調整板17Bの第1調整孔17Aの位置を変えることにより、第1支持部17に支持された表示器本体15Cの高さ位置が上下方向に変更され、取付部19に連結される調整部20の傾きを変えることにより、調整部20、第1支持部17(昇降調整板17B)を介して表示器本体15Cの前後方向の向きが変更される。また、表示器本体15Cの前後方向の向きを変え、表示器本体15Cの高さ位置が上下方向に変更されることにより、表示器本体15Cは斜め上下方向に変更可能とされている。
【0026】
最下段の棚13を除いた上方の棚13の間口14に設けられた間口表示器15の表示の向きは、正面(作業者H側の面)の向きとされ、最下段の棚13の間口14に設けられた間口表示器15の表示の向きは昇降治具16により、斜め前方(集品ラインB側)の向きとされ、異なる表示の向きとされている。また最下段の棚13に取り付けられる間口表示器15は、昇降治具16により、集品容器10の上端より少し上方の位置(同等の位置でもよい)、すなわち表示器本体15Cの表面の数量表示器15Aを作業者Hが見ることができ、完了押釦スイッチ15Bを操作可能である位置まで上昇(調整)される。
作業者Hは、各間口表示器15の表示に従って、間口14(収納箱11A)から物品11を取り出して集品容器10に投入する。
【0027】
『集品ラインB』
集品ラインBは、フローラック12に沿って配置されたアキュムレーションコンベヤ(集品容器1個毎に蓄積・移動可能で、集品容器が互いにぶつからないで集積するように設計されたコンベヤ)からなる直進搬送ライン(移動手段の一例)21から構成され、1個の集品容器10毎に、集品容器10を蓄積・順送り可能なアキュムレーション部22を備えており、各アキュムレーション部22はそれぞれ、公知のように、前に空き(集品容器10が存在しない)のアキュムレーション部22があるとき、集品容器10を前送りする機能を有し、ゾーンZ毎に複数個(実施の形態では最大6個)の集品容器10が、蓄積・順送り可能とされている。
【0028】
図4に示すように、最下段の棚13は、その前端が、直進搬送ライン21によって搬送される集品容器10の上端より下となり、且つ棚13に収納されている収納箱11Aの上端が、前記集品容器10の上端より上となるように、高さ位置が下げられて配置されている。このとき、上述したように、最下段の棚13に取り付けられる間口表示器15は、昇降治具16により表示器本体15Cの表面の数量表示器15Aを作業者Hが見ることができ、完了押釦スイッチ15Bを操作可能である位置まで上昇される。すなわち、表示器本体15Cは、集品容器10の上端より上方位置まで上昇され、したがって、昇降治具16により表示器本体15Cを上昇するために必要な高さは、最下段の棚13の前端から集品容器10の上端までの高さ以上が要求され、この要求を満たすように昇降治具16は構成されている。
【0029】
また集品ラインBには、ゾーンZ毎にそれぞれ、テープスイッチ23と、ゾーンコントローラ24(詳細は後述する)が備えられている。前記テープスイッチ23は、長尺状のスイッチであり、直進搬送ライン21に沿って、作業者H側で、集品容器10の上端の高さ位置に設けられている。
【0030】
「集品容器10」;前記集品容器10は、図4および図6に示すように、箱形状のコンテナ25から構成され、トレイ26に載置されて直進搬送ライン21によりストレージラインAへ搬送されてくる。
【0031】
「トレイ」 トレイ26は、図6に示すように、集品容器10を載せる板状の底面部27と、底面部21の作業者H側の端部に垂直な姿勢で立設された側面部28とから側面視L状に形成され、フローラック12を向いた面が開放されている。また底面部27には、移載装置(図示せず)によりトレイ26に集品容器10を載せ、あるいはトレイ26から集品容器を降ろす際に使用される2つの凹部(切り欠き)27Aと2本の溝27Bが設けられている(詳細な説明は省略する)。
また側面部28には、その上端で、且つ作業者H側(外方側)に、断面がL字状の治具40によって、搭載される集品容器10が、ゾーンZにおいて取り出した物品11を投入する投入対象の集品容器10であることを表示する投入表示器(無線表示器)30が取り付けられている。このとき、図4および図6に示すように、投入表示器30の表面が、集品容器10の上端より下方に位置し、テープスイッチ23と同じ高さとされている。
なお、図4に示すように、各集品容器10は、直進搬送ライン21により、コンテナ25の長軸方向が搬送方向正面となり、上述したように、ゾーンZ毎に複数個(実施の形態では最大6個)の集品容器10が、蓄積・順送り可能とされている。
【0032】
「投入表示器30」 投入表示器30は、図6および図7に示すように、縦長の箱状の表示器本体30Aと、長軸方向の表示器本体30Aの表面に順に配置された、第1ランプ部(上流ゾーン表示手段の一例)31、電子ペーパーからなるディジタル表示器(表示画面の一例)32、および第2ランプ部(自ゾーン表示手段の一例)33と、トレイ26の側面部28の作業者H側(外方側)の面に取り付けられたRFID(Radio Frequency Identification;データを書き込み・消去可能なRFタグ)34と、表示器本体30Aに内蔵された、表示器コントローラ35、アンテナ内蔵の無線機(データ受信器の一例)36、およびバッテリ37とから構成されており、直進搬送ライン21による集品容器10の搬送方向(以下、容器搬送方向と略す)に、ディジタル表示部32が第1ランプ部31と第2ランプ部33の中央に位置されるように、すなわち容器搬送方向に、先頭から(下流側から)順に第1ランプ部31、ディジタル表示部32、および第2ランプ部33が並ぶように、トレイ26に取り付けられる。前記RFID34に、オーダー・ナンバー(独自の符号の一例)が書き込まれ、記憶される(詳細は後述する)。また投入表示器30にディジタル表示器32を設けることにより、トレイ26に載せられた集品容器10を特定できる前記オーダー・ナンバー等を表示でき、集品容器10を特定することを可能としている。
【0033】
第1ランプ部31と第2ランプ部33は、表示器本体30Aの表面から突出した、2色で点灯・点滅が可能なランプ38と、各ランプ38をカバーするカバー39A,39Bから構成されている。カバー39Aは、容器搬送方向の下流側からランプ38の点灯状態を認識でき、且つ正面から認識できないように、容器搬送方向のみが開放されているカバーであり、またカバー39Bは逆に、正面からランプ38の点灯・点滅状態を認識でき、且つ容器搬送方向の下流側から認識できないように、正面が開放されているカバーである。
【0034】
またこれらランプ部31,33のランプ38と、ディジタル表示器32と、RFID34と、アンテナ内蔵の無線機36は、表示器コントローラ35に接続され、表示器コントローラ35は、RFID34に書き込まれたオーダー・ナンバー(後述する)と、無線機36により受信した指令・データ(詳細は後述する)に基づいて、ランプ部31,33のランプ38の点灯・点滅・消灯(点灯なし)、およびディジタル表示器32の表示を制御している。ディジタル表示器32には、直進搬送ライン21によりストレージラインAを投入表示器30、すなわちトレイ26を介して集品容器10が移動中には、RFID34に書き込まれた「オーダー・ナンバー」、または無線機36により受信したデータにより、白黒を反転した「オーダー・ナンバー」が表示される。またバッテリ37により、ランプ部31,33のランプ38と、ディジタル表示器32と、無線機36と、表示器コントローラ35に給電されている。
【0035】
「RFIDリーダ/ライタ」;図1に示すように、RFID34に書き込まれたオーダー・ナンバーを読み取るRFIDリーダ(符号読み出し手段の一例)42Aが、RFID34に対向して(図4参照)直進搬送ライン21に沿って、前記ゾーンZの上流端(ゾーンZの境目)毎に移動可能に設けられている。またRFID34に、以前に集品容器10に割り付けられたオーダー・ナンバー(後述する)を消去し、新たに割り付けられたオーダー・ナンバーを再書き込みするRFIDライタ42Bが、直進搬送ライン21の最も上流のゾーンZよりさらに上流に、直進搬送ライン21に沿って設けられている。なお、これらRFIDリーダ42A,42Bとしては、RFIDの書き込み(IN)と読み出し(OUT)を同時に可能なRFIDリーダ/ライタを使用している。
【0036】
投入表示器30のRFID34には、RFIDライタ42Bにより、仕分け作業開始時点で(ストレージラインAへ入る前に)、以前のオーダー・ナンバーが消去され、オーダー・ナンバーが再書き込まれ、この時点で、表示器コントローラ35によりRFID34に書き込まれたオーダー・ナンバーがディジタル表示器32に表示される。また、RFID34に書き込まれたオーダー・ナンバーは、各RFIDリーダ42Aにより読み取られることにより、RFID34の位置、すなわちRFID34が組み込まれた投入表示器30の位置、すなわち投入表示器30を取り付けたトレイ26、すなわち集品容器10の位置が特定される。
【0037】
「アンテナ」;直進搬送ライン21の上方には、投入表示器30の無線機36との間で、データの送受信を行うためのアンテナ43(図9)が敷設されている。
【0038】
「制御構成」;図8にピッキング設備の制御構成を示す。
ピッキング設備の制御手段として、上記ゾーンZ毎のゾーンコントローラ24と、統括コントローラ51と、通信コントローラ52が備えられている。
【0039】
「通信コントローラ52」;通信コントローラ52には、図9に示すように、アンテナ43が接続された送受信装置53が接続され、通信コントローラ52は、前記アンテナ43、送受信装置53を介して、各投入表示器30の無線機36とデータの送受信を実行する。
【0040】
「統括コントローラ51」;統括コントローラ51には、ゾーンZ毎のゾーンコントローラ24と、通信コントローラ52が接続され、さらに直進搬送ライン21と、RFIDライタ42Bが接続されている。
そして、統括コントローラ51には、予め次のデータが設定されている。
・登録されたユーザー。
・注文対象の物品11がそれぞれ格納されているゾーンZの間口14の配列データ(各物品11に対応するゾーンZの間口14のデータ)。
【0041】
統括コントローラ51は次の機能を有している。
(イ).ゾーンZ毎のゾーンコントローラ24と、通信コントローラ52へ作業の開始指令と終了指令を出力する。
(ロ).直進搬送ライン21を起動し、停止する。
(ハ).予め登録された各個別のユーザーからオーダー{注文:各仕分け先からの物品要求情報の一例;物品を特定する情報(例えば、物品の品種、物品名、物品コード等)と数量(個数)からなる単数または複数のデータ}を受け付けると、図10に示すように、オーダーを受けた予め登録されたユーザーの順に、ユーザーのオーダーに(あるいはユーザー、すなわち仕分け先、または仕分け先の物品要求情報に)、連続したオーダー・ナンバー(独自の符号の一例)を割り付け、各ゾーンZの各間口14にオーダーの数量(ピッキング数量)を書き込み、ストレージラインAのピッキングデータを形成する。またこのとき、ピッキングが終了するゾーン・ナンバーを求めて記憶する。
(ニ).各ユーザーに割り付けたオーダー・ナンバーと、形成したストレージラインAのピッキングデータ(ピッキングが終了するゾーン・ナンバーを含む)を、各ゾーンZのゾーンコントローラ24へ出力する。
(ホ).RFIDライタ42Bにより、RFID34が検出されると、予め登録されたユーザーの順に、ユーザーのオーダーに割り当てられたオーダー・ナンバーをRFIDライタ42Bへ出力してRFID34にオーダー・ナンバーを書き込ませる。これにより、投入表示器30に対応する集品容器10に、オーダー・ナンバーが割り付けられる。
【0042】
このように、統括コントローラ51において、直進搬送ライン21の起動・停止が実行され、さらに各ユーザーからの注文(オーダー)が入力されると、ストレージラインAのピッキングデータ(ゾーンZ毎のピッキングデータ)が形成され、オーダー・ナンバー等のデータが各ゾーンZのゾーンコントローラ24へ出力される。
【0043】
「ゾーンコントローラ24」;各ゾーンコントローラ24には、図11に示すように、担当するゾーン(以下、自ゾーンと称す)Zの間口表示器15、自ゾーンZに正対して配置されたテープスイッチ23、自ゾーンZの最下流のアキュムレーション部22、自ゾーンZの上流に隣接する上流ゾーンZの上流端に設けられたRFIDリーダ(上流ゾーンRFIDリーダと略す)42A、自ゾーンZの上流端に設けられたRFIDリーダ(自ゾーンRFIDリーダと略す)42A、自ゾーンZに下流に隣接する下流ゾーンZの上流端に設けられたRFIDリーダ(下流ゾーンRFIDリーダと略す)42A、通信コントローラ52、および統括コントローラ51が接続されている。
【0044】
また各ゾーンコントローラ24には、予め、自ゾーンZを特定するナンバーが設定され、さらに自ゾーンZの間口14の配列、および各間口14に収納されている物品11のデータ(配列データ)が設定され、また統括コントローラ51より、ユーザーに割り付けられたオーダー・ナンバー、および各オーダー・ナンバーにより特定される自ゾーンZの各間口14から取り出す物品11のデータ(ピッキングデータ)が入力される。
【0045】
「ゾーンコントローラ24の制御構成」;ゾーンコントローラ24は、直進搬送ライン21により搬送されている集品容器10に対して、自ゾーンZの間口14から物品11を取り出して投入するピッキング作業を制御する。ゾーンコントローラ24の制御構成図を図12に示す。
ゾーンコントローラ24は、上記配列データ、各ユーザーに割り当てられたオーダー・ナンバー、ピッキングデータ(ピッキングが終了するゾーン・ナンバーを含む)、およびピッキングデータによるピッキング作業が終了しているか否かが記憶されるピッキングメモリ71と、上流ゾーンZに上流から下流に向けて位置する(移動してきている)最大6個の各集品容器10に取り付けられた投入表示器30のRFID34に書き込まれたオーダー・ナンバーが記憶される上流ゾーンメモリ72と、自ゾーンZに上流から下流に向けて位置する最大6個の各集品容器10の同様のオーダー・ナンバーが記憶される自ゾーンメモリ73と、前記ピッキングメモリ71へ、統括コントローラ51から入力された上記各ユーザーに割り当てられたオーダー・ナンバー、およびピッキングデータを記憶するデータ処理部74と、上流ゾーン容器検出部75と、自ゾーン容器検出部76と、上流ゾーン先行表示制御部77と、自ゾーン先行表示制御部78と、ピッキング制御部79と、前送り許可制御部80から構成されている。
【0046】
「上流ゾーン容器検出部75」;上流ゾーン容器検出部75は、上流ゾーンRFIDリーダ42Aよりオーダー・ナンバーを入力すると、このオーダー・ナンバーを最も上流の集品容器10のオーダー・ナンバーとして上流ゾーンメモリ72に記憶し、以前に記憶しているオーダー・ナンバーを順に下流側へ移動する。また自ゾーンRFIDリーダ42Aよりオーダー・ナンバーを入力すると、このオーダー・ナンバーを上流ゾーンメモリ72より消去して、以前に記憶しているオーダー・ナンバーを順に下流側へ移動する。
【0047】
「自ゾーン容器検出部76」;自ゾーン容器検出部76は、自ゾーンRFIDリーダ42Aよりオーダー・ナンバーを入力すると、このオーダー・ナンバーを最も上流の集品容器10のオーダー・ナンバーとして自ゾーンメモリ73に記憶し、以前に記憶しているオーダー・ナンバーを順に下流側へ移動する。また下流ゾーンRFIDリーダ42Aよりオーダー・ナンバーを入力すると、このオーダー・ナンバーを自ゾーンメモリ73より消去して、以前に記憶しているオーダー・ナンバーを順に下流側へ移動する。
【0048】
このように、上流ゾーンメモリ72と自ゾーンメモリ73には、上流より下流に向けて、上流ゾーンZと自ゾーンZに位置する集電容器10のオーダー・ナンバーが記憶され、更新される。またRFIDリーダ42Aよりのオーダー・ナンバーの入力により、各ゾーンZに位置する集品容器10のオーダー・ナンバーを記憶していることから、RFIDリーダ42Aの取付位置を上流側、あるいは下流側に移動することにより、ゾーンZの範囲を可変することができる。例えば、上流ゾーンZが下流側にずれ、自ゾーンZが下流側にずれることによって、作業者Hは、自ゾーンZを中心として、ピッキング作業を実行するために移動する距離が短くなり、作業効率を改善することが可能となる。
【0049】
「自ゾーン先行表示制御部78」;自ゾーン先行表示制御部78は、自ゾーンメモリ73に記憶されているオーダー・ナンバーを確認し、各オーダー・ナンバーにより、ピッキングメモリ71を検索して、ピッキングデータの有無(自ゾーンZの間口14よりピッキングして自ゾーンZに位置する集品容器10へ投入する物品11が有るか否か;ピッキング作業が終了している場合はピッキングデータ無し、と見なされる)を求める。
オーダー・ナンバーにピッキングデータが有れば(ピッキング作業が有れば)、そのオーダー・ナンバーを記憶し、さらに最も下流のオーダー・ナンバー(集品容器10)をピッキング作業対象のオーダー・ナンバー(集品容器)として決定し、そのオーダー・ナンバーに、自ゾーンZのナンバーを加えてピッキング制御部79へ出力する。またこのピッキング作業対象の集品容器10のオーダー・ナンバーを除いた他のオーダー・ナンバーに、自ゾーンZのナンバー、および点灯信号であることを加えた自ゾーン点灯データを通信コントローラ63へ出力する。この自ゾーン点灯データに基づいて、第2ランプ部33のランプ38が点灯される(後述する)。
また検索してオーダー・ナンバーにピッキングデータが無ければ(ピッキング作業が無ければ)、オーダー・ナンバーに、自ゾーンZのナンバー、および消灯信号であることを加えた自ゾーン消灯データを通信コントローラ63へ出力する。またピッキングデータが全く無いとき、ピッキングデータ無し信号を上流ゾーン先行表示制御部77へ出力する。前記自ゾーン消灯データに基づいて、第2ランプ部33のランプ38が消灯される(後述する)。
【0050】
「上流ゾーン先行表示制御部77」;上流ゾーン先行表示制御部77は、上流ゾーンメモリ72に記憶されているオーダー・ナンバーを確認し、各オーダー・ナンバーにより、ピッキングメモリ71を検索して、ピッキングデータの有無(自ゾーンZの間口14よりピッキングして上流ゾーンZに位置する集品容器10へ投入する物品11が有るか否か;ピッキング作業が終了している場合は“ピッキングデータ無し”と見なされる)を求める。
オーダー・ナンバーにピッキングデータが有れば(ピッキング作業が有れば)、オーダー・ナンバーを記憶し、続いて自ゾーン先行表示制御部78より前記ピッキングデータ無し信号を入力しているかどうかを確認する。ピッキングデータ無し信号を確認すると、最も下流のオーダー・ナンバー(集品容器10)をピッキング作業対象のオーダー・ナンバー(集品容器)として決定し、そのオーダー・ナンバーに、上流ゾーンZのナンバー(自ゾーンZのナンバーより1を減算)を加えてピッキング制御部79へ出力する。
またこのピッキング作業対象の集品容器10のオーダー・ナンバーを除いた他のオーダー・ナンバーに、上流ゾーンZのナンバー、および点灯信号であることを加えた上流ゾーン点灯データを通信コントローラ63へ出力する。また検索してオーダー・ナンバーにピッキングデータが無ければ(ピッキング作業が無ければ)、オーダー・ナンバーに、上流ゾーンZのナンバー、および消灯信号であることを加えた上流ゾーン消灯データを通信コントローラ63へ出力する。前記上流ゾーン点灯データに基づいて、第1ランプ部31のランプ38が点灯され、また前記上流ゾーン消灯データに基づいて、第1ランプ部31のランプ38が消灯される(後述する)。
【0051】
「ピッキング制御部79」;ピッキング制御部79は、自ゾーン先行表示制御部78または上流ゾーン先行表示制御部77より、ピッキング作業対象の集品容器10のオーダー・ナンバーを入力すると、このオーダー・ナンバーによりピッキングメモリ71のピッキングデータを検索する。また入力したオーダー・ナンバーに、自ゾーンZのナンバーまたは上流ゾーンZのナンバー、および点滅信号であることを加えた自ゾーン点滅データ、または上流ゾーン点滅データを通信コントローラ63へ出力する。前記自ゾーン点滅データに基づいて、第2ランプ部33のランプ38が点滅され、また前記上流ゾーン点滅データに基づいて、第1ランプ部31のランプ38が点滅される(後述する)。
続いて検索したピッキング作業対象の集品容器10のピッキングデータにしたがって、間口表示器15により、物品11を取り出す間口14と取り出す物品11の数量を表示する。そして、間口表示器15の完了押釦スイッチ15Bの操作により、間口14からの物品11の取り出しを確認し、テープスイッチ23(自ゾーンZ)の操作により、集品容器10へのピッキング作業終了を確認する。確認すると、実行したピッキングメモリ71のピッキングデータをピッキング作業終了とし、ピッキング作業が終了したオーダー・ナンバーを、前送り許可制御部80へ出力し、続いてピッキングデータにおいて、自ゾーンZがピッキング終了ゾーンに設定されているかどうかを確認する。
また自ゾーンZがピッキング終了ゾーンに設定されている場合、オーダー・ナンバーに、「オーダー・ナンバーの反転指令」(“物品の投入終了”の表示の一例)、および消灯信号であることを加えたゾーン終了消灯データを通信コントローラ63へ出力する。
【0052】
「前送り許可制御部80」;前送り許可制御部80は、自ゾーンメモリ73の最下流のオーダー・ナンバーにより、ピッキングメモリ71のピッキングデータを検索して、ピッキング作業の有無を確認しており、ピッキング作業無しのとき、最下流のアキュムレーション部22へ上記前送り許可信号を出力する。またピッキング作業有りのとき、ピッキング制御部79より、ピッキング作業が終了したオーダー・ナンバーを入力するまで待ち、自ゾーンZから、ピッキング作業が終了していない集品容器10が下流ゾーンZへ移動することを阻止し、オーダー・ナンバーを入力すると、このオーダー・ナンバーが自ゾーンメモリ73の最下流のオーダー・ナンバーと一致するかどうかを確認し、一致すると、最下流のアキュムレーション部22へ上記前送り許可信号を出力する。
【0053】
前記通信コントローラ52は、上記「オーダー・ナンバーに、自ゾーンZのナンバー、および点灯信号であることを加えた自ゾーン点灯データ」、または「オーダー・ナンバーに、自ゾーンZのナンバー、および消灯信号であることを加えた自ゾーン消灯データ」、または「オーダー・ナンバーに、オーダー・ナンバーの反転指令、および消灯信号であることを加えたゾーン終了消灯データ」、または「オーダー・ナンバーに、上流ゾーンZのナンバー、および点灯信号であることを加えた上流ゾーン点灯データ」、または「オーダー・ナンバーに、上流ゾーンZのナンバー、および消灯信号であることを加えた上流ゾーン消灯データ」、または「オーダー・ナンバーに、自ゾーンZのナンバー、および点滅信号であることを加えた自ゾーン点滅データ」、または「オーダー・ナンバーに、上流ゾーンZのナンバー、および点滅信号であることを加えた上流ゾーン点滅データ」を入力すると、送受信装置53およびアンテナ43を介して、発信する。
【0054】
このデータが、投入表示器30の無線機36により受信されると、表示器コントローラ35は、受信したデータのオーダー・ナンバーにより、受信データが自分宛かどうかを確認し、確認すると、受信データにしたがって、“オーダー・ナンバー”をディジタル表示器32へ表示させ、あるいはゾーン終了消灯データのときには、白黒を反転させた“オーダー・ナンバー”をディジタル表示器32へ表示させ、下記のように第2ランプ部33および第1ランプ部31のランプ38を点灯/点滅/消灯する。なお、ゾーンZのナンバーが奇数のとき赤色、偶数のとき緑色を点灯・点滅しているものとする。
・自ゾーン点灯データ…第2ランプ部33のランプ38を点灯。
・自ゾーン消灯データまたはゾーン終了消灯データ…第2ランプ部33のランプ38を消灯。
・自ゾーン点滅データ…第2ランプ部33のランプ38を点滅。
・上流ゾーン点灯データ…第1ランプ部31のランプ38を点灯。
・上流ゾーン消灯データ…第1ランプ部31のランプ38を消灯。
・上流ゾーン点滅データ…第1ランプ部31のランプ38を点滅。
【0055】
このように、自ゾーンZに位置する集品容器10が載置されたトレイ26に取り付けられた投入表示器30の第2ランプ部33のランプ38は、点灯/点滅/消灯され、点灯で、ピッキング作業予定の集品容器10であることが表示され、点滅で、今、ピッキング作業実行対象の集品容器10であることが表示され、消灯で、ピッキング作業の対象でない集品容器10であることが表示され、第2ランプ部33により、投入表示器30を取り付けた、自ゾーンZに位置する集品容器10が、自ゾーンZにおいて取り出された物品11の投入対象の集品容器であるか否かが示される。
【0056】
また上流ゾーンZに位置する集品容器10が載置されたトレイ26に取り付けられた投入表示器30の第1ランプ部31のランプ38は、点灯/点滅/消灯され、点灯で、ピッキング作業予定の集品容器10であることが表示され、点滅で、今、ピッキング作業実行対象の集品容器10であることが表示され、消灯で、ピッキング作業の対象でない集品容器10であることが表示され、第1ランプ部31により、投入表示器30を取り付けた、上流ゾーンZに位置する集品容器10が、自ゾーンZにおいて取り出された物品11の投入対象の集品容器であるか否かが示される。
なお、投入表示器30の第2ランプ部33のランプ38の状態(点灯/点滅/消灯の状態)は、自ゾーン先行表示制御部78により制御され、また第1ランプ部31のランプ38の前記状態は、上流ゾーン先行表示制御部77により制御されていることにより、集品容器10が上流のゾーンZから下流のゾーンZへ移動されたとき、この投入表示器30の第1ランプ部31および第2ランプ部33のランプ38の前記状態は、同時に見直され、第1ランプ部31および第2ランプ部33のランプ38の両方の前記状態が同時に更新されることになる。
【0057】
「作用」
上記直進搬送ライン21の構成と、ゾーンコントローラ24の構成によるゾーンZ毎の集品容器10の移動動作は、次のようになる。
a.ゾーンZ内では、空きのアキュムレーション部22があると、前詰めされる。
b.ゾーンZに渡る移動は、ピッキング作業対象ではない集品容器10のとき、無条件で、自ゾーンZに対向する対応する自ゾーンZのゾーンコントローラ24より前送り許可信号が出力され、下流ゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生すると移動する。
c.ゾーンZに渡る移動は、ピッキング作業対象の集品容器10のとき、ゾーンZのゾーンコントローラ24より前送り許可信号が出力されるまで、すなわちピッキング作業が終了するまで、下流のゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生したとしても移動することはなく停止し、ピッキング作業が終了していない最下流の集品容器10が下流のゾーンZへ移動してしまうことが阻止され、前送り許可信号の出力により、はじめて下流のゾーンZへ移動する(下流のゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生していることが条件)。
このように、ゾーンZを渡ることが可能な(許可されている)集品容器10は、ゾーンZに渡って移動するとき、下流のゾーンZが詰まっている場合(空きのアキュムレーション部22が無い場合)には待機し、下流のゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生した状態になれば移動する。
【0058】
またゾーンコントローラ24の構成による作用を、ゾーンZに配置された作業者Hの仕分け作業動作とともに説明する。
図3に示すように、自ゾーンZに位置する集品容器10が載置されたトレイ26に取り付けられた投入表示器30の第2ランプ部33のランプ38は、点灯または点滅または消灯し、点灯によりピッキング作業あり、点滅によりピッキング作業実行、消灯によりピッキング作業無しが表示され、このとき、各間口表示器15が表示される。
自ゾーンZに配置された作業者Hは、各間口表示器15の表示に基づいて、集品容器10へ投入する物品11を収納箱11Aより取り出して、取り出す毎に、間口表示器15の完了押釦スイッチ15Bを押し、間口表示器15の表示の消灯を確認して、物品11を取り出し、自ゾーンZに搬送されてきており、且つ第2ランプ部33のランプ38が点滅している投入表示器30が取り付けられたトレイ26、すなわち集品容器10へ投入する(ピッキング作業を実行する)。そして、全ての物品11の投入が終了すると、自ゾーンZのテープスイッチ23を押し、対象の集品容器10に対するピッキング作業を終了する。このように、第2ランプ部33のランプ38は、投入表示器30が取り付けられた集品容器10が自ゾーンZに位置するとき、自ゾーンZからのみ見ることが可能で、ピッキング作業を可能とする自ゾーンランプを形成している。
【0059】
また上流ゾーンZに位置する集品容器10に取り付けられた投入表示器30の第1ランプ部31のランプ38(自ゾーンZからのみ見ることが可能)は、点灯または点滅または消灯し、点灯によりピッキング作業あり、点滅によりピッキング作業実行、消灯によりピッキング作業無しが表示される。
第1ランプ部31のランプ38の点滅しているとき、自ゾーンZに配置された作業者Hは、自ゾーンZの各間口表示器15の表示に基づいて、隣接する上流ゾーンZに位置し、第1ランプ部31のランプ38が点滅している投入表示器30が取り付けられたトレイ26、すなわち集品容器10に対して、自ゾーンZの間口14から取り出した物品11を投入する(上流ゾーンにおける先行ピッキング作業を実行する)。そして、全ての物品11の投入が終了すると、テープスイッチ23を押し、対象の集品容器10に対するピッキング作業を終了する。このように、第1ランプ部31のランプ38は、投入表示器30が取り付けられた集品容器10が上流ゾーンZに位置するとき、自ゾーンZからのみ見ることが可能で、先行ピッキング作業を可能とする先行ゾーンランプを形成している。
【0060】
上記のように、作業者Hは、自ゾーンZから取り出した物品11を、自ゾーンZおよび上流ゾーンZにおいて搬送されている集品容器10に投入することができ、図3に示すように、作業者H毎に、連続した2つのゾーンZに渡って投入作業を行うことができる範囲が形成される。またこれにより、最下流のゾーンZを除いて、最上流のゾーンZから、2人で集品容器10への投入作業を行うゾーンZが続き、最下流のゾーンZのみ作業者が1人で集品容器10への投入作業を行うゾーンZとなる。すなわち、作業者Hによって自ゾーンZおよび上流ゾーンZにおいてピッキング作業を実行可能としたことにより、各作業者Hがピッキング作業を実行可能なゾーンZは、最下流のゾーンZを除いて、隣り合うゾーンZが連続してずれて重なり合うように配置され、各ゾーンZにおいて、2人の作業者により、ピッキング作業が実行される。
またピッキング作業の実行終了により、この集品容器10へのピッキング作業が終了した場合、ディジタル表示器32に、白黒が反転されてオーダー・ナンバーが表示される。
また投入表示器30のディジタル器(表示画面)32は、第2ランプ部33のランプ(自ゾーンランプ)38と第1のランプ部31のランプ(先行ゾーンランプ)38の中央に取り付けられることにより、投入表示器30が取り付けられた集品容器10に物品11を投入する作業者より最も、見やすくされている。
【0061】
以上のように、本実施の形態によれば、昇降治具16により、間口表示器15(表示器本体15C)の高さ位置が、取り付けた棚13の位置より上下方向、または斜め上下方向に変更(調整)可能とされることにより、フローラック12の棚位置に応じて、表面の数量表示器15Aが見やすく、完了押釦スイッチ15Bが操作しやすい位置に間口表示器15(表示器本体15C)の高さを変更でき、作業者Hの作業効率を改善することができる。したがって、特に、フローラック12と直進搬送ライン21が、作業者Hに対して同じ側に配設されている仕分け設備において、最下段の棚13の位置を下げても表示が見やすく、且つ操作がしやすい間口表示器15を提供でき、結果的に、棚13の段数を増加でき、作業者Hが担当する物品11の種類(アイテム数)を増加でき、フローラック12の設置スペースが広がることを回避できる。
【0062】
また本実施の形態によれば、昇降治具16より、間口表示器15(表示器本体15C)の高さ位置が、取り付けた棚13の位置より上下方向、または斜め上下方向に変更可能とされるとともに、間口表示器15(表示器本体15C)の向きが前後方向に変更可能とされることにより、フローラック12の棚位置に応じて、表面の数量表示器15Aが見やすく、完了押釦スイッチ15Bが操作しやすい位置に表示器本体15Cの高さと向きを変更でき、作業者Hの作業効率を改善することができる。
【0063】
また本実施の形態によれば、フローラック12の最下段の棚13に位置する間口表示器15は、作業者Hにとって、表面の数量表示器15Aが見にくく、完了押釦スイッチ15Bが操作しにくいが、昇降治具16より、このような最下段の棚13に取り付けられる間口表示器15は、表示器本体15Cの高さ位置を、取り付けた棚13の位置より上方向、または斜め上方向に変更(調整)すると、さらに表示器本体15Cの向きを変更(調整)すると、表面の数量表示器15Aが見やすくなり、完了押釦スイッチ15Bが操作しやすくなる。したがって、作業者Hに対して直進搬送ライン21とフローラック12が同じ側にあるとき、最下段の棚13の前端を直進搬送ライン21により搬送されている集品容器10の上端より下方に位置させてもよくなり、最下段の棚13の位置を下げることができ、よって全体の棚13の高さ位置を下げることが可能となり、作業者Hの作業効率を改善することができる。
【0064】
また本実施の形態によれば、直進搬送ライン21により搬送される各集品容器10は、ともに移動する投入表示器30の表示により、間口14より取り出した物品11を投入する投入対象の集品容器であることが特定され、作業者Hは、この表示された集品容器10に、間口14から取り出した物品11を投入することにより、直進搬送ライン21によって連続して搬送されていても、ピッキング作業を行うことが可能となる。
【0065】
また本実施の形態によれば、各ゾーンZ毎に、集品容器10は下流側に移動して詰められ、ゾーンZにおいてピッキング作業が終了した集品容器10は下流のゾーンZへ移動されることにより、集品容器10は、他のゾーンZの影響を受けずに、ゾーンZ間を移動しやすくなり、集品容器10の移動が効率的に行われ、作業者Hの能力を最大に生かすことができる。
【0066】
なお、上記実施の形態では、取付部19に連結される調整部20の傾きを変えることにより、調整部20、第1支持部17(昇降調整板17B)を介して表示器本体15Cの前後方向の向きを変更可能としているが、第2支持部18の棚13への取り付け姿勢を斜めとすることにより、取付部19を無くし、第2支持部18に直接、昇降調整板17Bを垂直な姿勢で固定することによっても、すなわち前後方向へ表示器本体15Cの向きを変える機能が無くても、表示器本体15Cを斜め上下方向に変更可能とすることができる。
また昇降治具16は、表示器本体15Cの高さ位置の調節を、調整部20の第2調節孔20Bに対向する昇降調整板17Bの第1調節孔17Aの位置を変えることにより行っているが、このような構成に限ることはなく、例えば、調整部20に対して昇降調整板17Bを上下にスライドさせるような構成としてもよい。
また昇降治具16は、表示器本体15C毎に設けられているが、複数の表示器本体15C毎に1台の昇降治具16を設けるようにしてもよい。このとき、複数の表示器本体15Cを同時に上下方向、さらに前後方向へその位置を調整できる。
【0067】
また上記実施の形態では、最下段の棚13に設けた間口表示器15(表示器本体15C)の高さ位置を、昇降治具16により、一定の高さ位置まで上昇させているが、ゾーンZ毎に、または間口14毎に、間口表示器15(表示器本体15C)の高さ位置を変えるようにしてもよい。これにより、ゾーンZ毎に、または間口14毎に、仕分け作業対象の物品11の特性、すなわち重さ、容量、形状が異なるために、棚13の高さが変更されるが、このような棚13の高さに対応して、表示器本体15Cの高さ位置を変えることにより、表面の数量表示器15Aを見やすくでき、完了押釦スイッチ15Bを操作しやすくでき、作業者Hの作業効率を改善できる。
【0068】
また上記実施の形態では、昇降治具16により昇降される間口表示器15は、間口14に収納された収納容器11Aの物品11を、直進搬送ライン21により搬送される、各ユーザー(仕分け先)が割り付けられた集品容器10へ仕分ける設備に使用されているが、逆に直進搬送ライン21により搬送される収納容器(仕分ける物品が収納された容器の一例)11Aから、間口14に収納され、各ユーザー(仕分け先)が割り付けられた集品容器(仕分け先が割り付けられた間口の一例)10へ物品11を仕分ける設備に使用することもできる。このとき、間口表示器15には、集品容器10へ集品する物品11の数量が表示される。
【0069】
また本実施の形態では、作業者Hに対して、フローラック12と直進搬送ライン21が同じ側に配設されてゾーン(第1ゾーン)Zが形成されているが、フローラック12を、作業者Hを挟んで直進搬送ライン21と反対側に(作業者Hを挟んで直進搬送ライン21と対向する側に)配置したゾーン(第2ゾーン)を新たに設け、これらゾーンを貫く直進搬送ライン21により搬送される容器(集品容器10または収納容器11A)と、これら第1ゾーンおよび第2ゾーンの間口14との間で、物品11の仕分け作業を実行するようにしてもよい。
上記構成によれば、前記容器は、これら2つの第1ゾーンと第2ゾーンに渡って搬送され、各ゾーンにおいて、仕分け作業が実行されることによって、ユーザーから注文される割合が高い物品(高頻度の物品)の仕分け作業を、作業効率が高い第1ゾーンに集中して実行し、ユーザーから注文される割合が低い物品(低頻度の物品)の仕分け作業を、第2ゾーンで実行することにより、仕分け設備全体として、仕分け作業の効率の改善を期待でき、必要な間口14の数を確保できる。
また第1ゾーンでは、フローラック12は、直進搬送ライン21があるために、直進搬送ライン21の裏側(作業者Hとは反対側)に棚13を設けるとしても、図4に示すように、限界があり、棚13の段数に制限があるが、第2ゾーンでは、このような制限がなく、棚13を床面に近いところから設置でき、段数を増加できる。したがって、第2ゾーンでは、間口14の数を増加でき、ユーザーの数が多い、または物品11の種類(アイテム数)が多い仕分け設備において、第2ゾーンを設けることは極めて有効となる。
【0070】
また本実施の形態では、集品容器10としてコンテナ25を用いているが、この集品容器10は、物品11を一時収納することができ、トレイ26に載置できるものであればどのようなものでもよく、例えば、段ボール、パレット等であることも可能であり、またトレイ26に物品11を集品することも可能である。また投入表示器30を、直進搬送ライン21のアキュムレーション部22毎に取り付け、集品容器10に代わってアキュムレーション部22を集品する区画(エリア)として使用することも可能である。
また集品容器10をトレイ26に載置して搬送しているが、集品容器10を直接、搬送するようにしてもよい。このとき、投入表示器30は、直接、治具を用いて、投入表示器30の表面が、集品容器10の上端より下方に位置し、テープスイッチ23と同じ高さとなるように、集品容器10の上端で作業者H側に取り付けられる。
【0071】
また上記実施の形態では、フローラック12には、収納容器11Aが収納されているが、物品11をそのまま収納するようにしてもよい。このように物品11をそのまま収納すると、棚13の上下の間隔を狭くすることが可能となり、よって作業者Hが物品11を取り出し可能な棚13の段数および1段の間口14の列数を増加することが可能となり、収納可能な物品11のアイテム数を増加させることが可能となる。
また実施の形態では、フローラック12の各棚13に載置されている収納箱11Aは、上面が開放され、物品11を上方から取り出すことができる箱(ボックス)にて構成しているが、前面(作業者Hに面する面)が開放され、物品11を前方から取り出すことができるようにした箱(箱を寝かして前面を開放した形状、前面の立ち上がり部分を切り取った形状の箱を含む)、またはパレット(物品11を積み上げることが可能な平板;底が薄い形状の箱・トレイを含む)、または籠(前面のみにスロットがあり物品11を前面から確認できる構成とした箱を含む)等にて構成してもよい。
また本実施の形態では、仕分け棚としてフローラック12を使用しているが、物品11または収納箱が移動しない一般棚を使用することもできる。
また本実施の形態では、フローラック12の各棚13は固定されているが、任意に前後(直進搬送ライン21の方向)に移動・調整できる構成とすることもできる。
【0072】
また本実施の形態では、直進搬送ライン21をアキュムレーションコンベヤにより構成しているが、直進搬送ライン21をフリーローラのコンベヤ(以下、フリーコンベヤと称す)により構成してもよい。
また本実施の形態では、ピッキング作業完了を入力する手段として、テープスイッチ23を使用しているが、単にピッキング作業を完了入力するスイッチであればよく、単なる押釦スイッチでもよい。
また本実施の形態では、各ゾーンZは、1人の作業者Hを配置する構成としているが、各ゾーンZに複数(例えば、2人)の作業者Hを配置する構成とすることもできる。これにより、ゾーンZ内にピッキング対象の集品容器10が間を置くことなく搬入される状況にあっても、ゾーンZ内の作業速度が向上するため、各集品ラインBを緊急停止する状況が発生する可能性を低減でき、ピッキング作業の効率を向上できる。
また本実施の形態では、仕分け先をユーザー別としているが、ユーザーに限ることはなく、店舗別、商品などのカテゴリー別あるいは区分別、地域別、搬送トラック別などとすることもできる。
【符号の説明】
【0073】
A ストレージライン
B 集品ライン
Z ゾーン
10 集品容器
11 物品
12 フローラック
13 棚
14 間口
15 間口表示器
16 昇降治具
21 直進搬送ライン
23 テープスイッチ
24 ゾーンコントローラ
25 コンテナ
26 トレイ
30 投入表示器
42A RFIDリーダ
42B RFIDライタ
43 アンテナ
51 統括コントローラ
52 通信コントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
仕分け先が割り付けられた、あるいは仕分ける物品が収納された複数の間口を有する棚を設けた仕分け棚を備え、前記仕分け棚に沿って、物品が収納された区画または容器、あるいは各仕分け先が割り付けられた区画または容器を移動する移動手段を備え、前記仕分け棚の間口と、前記移動手段により移動される前記区画または前記容器との間で、前記物品の仕分け作業が実行される仕分け設備であって、
前記物品の仕分け作業が実行される前記仕分け棚の棚であることを表示する棚表示器を備え、
前記棚表示器は、その高さが上下方向、または斜め上下方向に調整可能に構成され、
前記棚表示器の高さは、前記移動手段により移動される前記区画または容器の上端と同等、或いは、より高い位置に調整されること
を特徴とする仕分け設備。
【請求項2】
前記棚表示器の向きを、前記棚の前後方向に調整可能としたこと
を特徴とする請求項1に記載の仕分け設備。
【請求項3】
前記棚表示器は、前記仕分け棚の最下段の棚に取り付けられること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の仕分け設備。
【請求項4】
前記各間口にそれぞれ、前記棚表示器を備え、
前記仕分け棚に、前記仕分け作業を実行する複数のゾーンを形成し、
前記ゾーン毎に、または前記間口毎に、前記棚表示器の高さ位置を変えたこと
を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の仕分け設備。
【請求項5】
前記ゾーンは、
前記仕分け棚と前記移動手段が、前記仕分け作業を行う作業者に対して、同じ側に配設されている第1ゾーンと、
前記仕分け棚と前記移動手段が、前記作業者に対して、対向して配設された第2ゾーン
から構成され、
前記移動手段により移動されている区画または容器と、各第1ゾーンおよび第2ゾーンの仕分け棚の間口との間で、前記物品の仕分け作業を行うこと
を特徴とする請求項4に記載の仕分け設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−229090(P2012−229090A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−98830(P2011−98830)
【出願日】平成23年4月27日(2011.4.27)
【出願人】(000003643)株式会社ダイフク (1,209)
【Fターム(参考)】