付勢巻取り式携帯補助具
【課題】 付勢巻取り式携帯補助具を目立たなくするとともに、吊り下げた携帯品を首根っこに近接する高いところまで上げ係留でき且つ携帯品の上下移動が自在に行なえ好みの位置に係留することができる付勢巻取り式携帯補助具および携帯補助具付き携帯品を提供することを目的としている。
【解決手段】 筐体2の内部に設けられた付勢巻取り機構部3と、この付勢巻取り機構部3から筐体2外に引き出された左リール紐4a、右リール紐4bの一対の紐で外側でループを形成するループ紐4と、付勢巻取り機構部3の上方に設けられた付勢巻取り機構部3の付勢回転を左リール紐4a、右リール紐4bを付勢挟持(噛み挟持)してロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除操作部5を筐体2の外に突出させたロック機構部6とからなっている。
【解決手段】 筐体2の内部に設けられた付勢巻取り機構部3と、この付勢巻取り機構部3から筐体2外に引き出された左リール紐4a、右リール紐4bの一対の紐で外側でループを形成するループ紐4と、付勢巻取り機構部3の上方に設けられた付勢巻取り機構部3の付勢回転を左リール紐4a、右リール紐4bを付勢挟持(噛み挟持)してロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除操作部5を筐体2の外に突出させたロック機構部6とからなっている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話、カメラ、音楽プレーヤー、携帯ラジオ・テレビ、携帯GPS、ICカード、カードケースなどの携帯品を首から吊るし携行したり腰やバックに吊るし携行するのに適した付勢巻取り式携帯補助具および携帯補助具付き携帯品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の付勢巻取り式携帯補助具を有するネックストラップ装置には以下に述べるものがある。
(1) 特許文献1(実用新案登録第3070789号公報)に、筐体と、この筐体に固定され内側に突出した固定軸と、この固定軸に内端を固定してなる発条と、この発条の外端を固定してその戻り付勢力により付勢巻取り回転するリール(巻取りドラム)と、このリールに両端を固定して2重巻き形態で該リールに巻取られる細帯状の首掛けループを形成してなるリール紐(帯紐)と、筐体とリールの中央に設けられた、押すとロックが解除されて付勢巻取り状態となり離すとロックされてリールの回転が止められるようにしてなるロックボタン機構と、筐体の下部から下げられた携帯電話などを吊り下げるためのループ細紐(松葉)と、とからなる付勢巻取り式携帯補助具の発明が開示されている。
(2) 特許文献2(特開平9−299128号公報)に、発条によりループリール紐を巻取り付勢状態とされた2つのリール(巻取りドラム)をロック・ロック解除するための機構として、筐体とリールの中央に指で抑えスライドさせるロック方向にバネ10で常に押されているストッパー9が設けられた付勢巻取り式携帯補助具の発明が開示されている。
(3) 特許文献3(特開2006−55627号公報)の図51に、首掛けループを形成してなる一対の吊り紐(ロープ)を通し、その一対の吊り紐を付勢挟持してロックするロック機構を有し且つ指で摘みロック解除の内駒を押し込んでロックを解除し上下に移動自在とした移動係留体と、この移動係留体に四角形枠形態の掛け手段を下げ、その掛け手段に携帯電話を吊り下げ、移動係留体から下方にでた一対の吊り紐を掛け手段の中を通して携帯電話の裏に出すようにしてなる携帯品等の下げ具の発明が開示されている。
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3070789号公報
【特許文献2】特開平9−299128号公報
【特許文献3】特開2006−55627号公報
【非特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来技術は、筐体とリールの中央にロック解除操作部が設けられ、筐体の下部に細紐からなる携帯電話やカメラなどの携帯品を取り付けるループ細紐を有する形態であるので、付勢巻取り手段全体が携帯品の上方に位置するものであため次に述べるような欠点を有するものであった。
(1) 特許文献1、2の発明は、片手で自在に上げ下げができるのであるが、ネックストラップ形態での使用では、付勢巻取り式携帯補助具が非常に目立ってしまう、携帯品の最大上げ位置が付勢巻取り式携帯補助具本体とループ細紐の分だけ下方になってしまう、すなわち首根っこからかなり下方(どんなに上げてもみぞおち当り)にしか上げられない、そのため携帯品の振れが大きくなってしまうという欠点を有するものであった。
(2) 特許文献1、2の発明は、筐体を大きくしてリールのリール紐の巻取り量を多くすることによって、リール紐の引き出し量を例えば携帯電話を持った腕を延ばしきって携帯電話をかざすことができるようにすることが考えられるが、リール及び筐体が大きくなりすぎて異様に目立ってしまうという欠点を有するものであった。
(3) 特許文献1、2の発明は、ズボンの腰ベルトやベルト通しやバックのベルトにリールから引き出されたリール紐を潜らせ取り付け携行する場合には次のような欠点を有するものであった。
{1} 取り付けた携帯電話をズボンのポケットに入れて携行する場合には携帯電話とリールはループ細紐によって繋がれた携帯電話がリールとは離れたブラブラ状態にあるので、片手で携帯電話とリールを同時に一体的に掴むことができず、したがって携帯電話を操作する際には左手で携帯電話を持ち右手でリールを摘みロック解除操作部を押して携帯電話を引き上げ(リール紐を引き出す)るという、両手を使わなければならない(片手では操作できない)という欠点を有するものであった。
{2} 携帯電話とリールはループ細紐によって繋がれた少なくとも4cm以上は離れた形態であり、それにリールの長さが加わって9cm程度は携帯電話がベルトから離れた形態であるので、その分だけ携帯電話のポケットへの収納位置を好適なものにできない(特にジーパンなどのポケットが上方にあるもの)という欠点を有するものである
{3} 携帯電話を腰に単なる吊り状態で携行した場合、ベルトなどの吊り部分からリール+ループ細紐という少なくとも9cm程度の吊り部分で携帯電話などの携帯品を吊り下げる状態となるので、携帯電話が歩行動作ごとなどに大きく振れてしまって携行性がとても悪い、常に携帯電話をループ細紐で吊り下げ振れ擦れ状態にあるので、ループ細紐が早期に擦れ傷んでしまうという欠点を有するものであった。
手提げないし肩掛けバックのベルトに下げ携行する場合も、上記と同じように9cm程度の吊り部分で携帯電話などの携帯品が大きく振れて不具合であるという欠点を有するものであった。
(4) 特許文献3の発明は、首根っこに近接する位置まで携帯電話を上げ係留して振れの小さな携行を実現するものであるが、上に上げるには吊り紐の下方を一方の手で摘み、他方の手で移動係留体を摘み内駒を押し込んでロックを解除して操作しなければならず、片手で上下移動操作を行なえないという欠点を有するものであった。
また、吊り紐が携帯電話の下方に垂れてしまうという欠点を有するものであった。
また、ズボンの腰や腰ベルト、バックのベルトにループ紐を巻き通し掛けた状態で吊っての使用では、両手で上げ下げ操作を行なわなくてはならない、スムーズな操作ができない、吊り紐が長く垂れてしまうという欠点を有するものであった。
【0005】
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑みてなされたものであって、
(1) 付勢巻取り式携帯補助具を目立たなくするとともに、吊り下げた携帯品を首根っこに近接する高いところまで上げ係留でき且つ携帯品の上下移動が自在に行なえ好みの位置に係留することができる付勢巻取り式携帯補助具および携帯補助具付き携帯品を提供することを目的としている。
(2) 本発明の他の目的は、携帯電話を腰ベルトなどの腰部分に吊り該携帯電話をズボンのポケットに入れて携行する場合には、携帯電話の吊り位置をポケットの好適な位置に調節して止め携行でき且つ片手で携帯電話を持ち耳元まで引き上げ止め通話や操作が行なえることを可能とし、腰ベルトやバックのベルトなどに単に吊りフリー状態で携行する場合は、吊っているベルトと携帯電話との距離が3cm程度と短く振れ支点がベルトと該ベルトにまわし掛けたリール紐のみとなって小さい振れを実現し且つ片手で携帯電話を持ち耳元まで引き上げ止め通話や操作が行なえることを可能とする付勢巻取り式携帯補助具および携帯補助具付き携帯品を提供することを目的としている。
(3) 本発明の他の目的は前記(1)と(2)の目的を実現する付勢巻取り式携帯補助具および携帯補助具付き携帯品を提供することを目的としている。
【0006】
本発明の前記ならびのそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。ただし、図面はもっぱら解説のためであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明は次に述べるような構成となっている。
(請求項1記載の発明)
筐体と、この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出されるリール紐と、前記リールの上方に設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、
前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具である。
「リール」とは、紐(リール紐)を巻き取る手段を意味し、フランジの無い巻取り軸のみのもの、巻取り軸と一体的に回転する一対ないし1つのフランジを有するものなど多様な巻取り形態を技術的範疇に含むものである。
「筐体」とは、リールを被うケース体形態のもの、フランジの無い巻取り軸のみの場合において、巻取り軸を回転可能に軸受けする一対の回転しない側部の大半が開口した壁形態のものなどを技術的範疇に含むものである。
(請求項2記載の発明)
請求項1記載の発明の構成において、リール紐が適当な間隔をあけて設けられた左引出し口、右引出し口から引き出される左リール紐、右リール紐の一対のリール紐であることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具である。
(請求項3記載の発明)
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、筐体と前記押さえ込みボタンを主に親指と人差し指で摘み押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具である。
「リールのロック」は、リール紐を挟持状態、噛み状態等によりロックしてリールもロックする形態、リールそのものに直接当てる嵌めるなどによりロックする形態などがある。
(請求項4記載の発明)
請求項1〜3いずれか記載の発明の構成において、携帯電話などの携帯品の裏側に筐体のリールを有する部位を位置させ且つロック解除操作部を前記携帯品の外上方に位置するように取り付けるための取付部を前記筐体に設けてなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具である。
「取付部」には、着脱自在に嵌合する形態、面ファスナーにより着脱自在に係着する形態、接着で固定する粘着剤、ネジの締め付けで固定するためのネジネジ通し穴など多様な形態がある。
(請求項5記載の発明)
請求項1〜4いずれか記載の発明の構成において、筐体の裏側に面ファスナーまたはクリップを設けてなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具である。
(請求項6記載の発明)
携帯電話や携帯音楽プレイヤーや携帯テレビ・ラジオ・携帯カメラ、ICカード、携帯ケースなどの携帯品本体と、この携帯品本体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記携帯品本体外に引き出される一対のリール紐と、この一対のリール紐で形成されるあるいは該一対のリール紐と他の部材によって形成される首掛けループ部と、前記携帯品本体を首から吊り下げた状態で見て該携帯品本体の上部あるいは上部に突出して設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品である。
(請求項7記載の発明)
請求項6記載の発明の構成において、ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、前記押さえ込みボタンを主に人差し指で押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする携帯補助具付き携帯品である。
(請求項8記載の発明)
筐体と、この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐と、前記第1のリール紐の端に設けられた第1のリール紐側着脱パーツと、前記第2のリール紐の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツと、首に掛ける平紐と、この平紐の一方の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツと、前記平紐の他方の端に設けられた前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツとからなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具である。
(請求項9記載の発明)
請求項1〜6いずれか記載の発明において、リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、首に掛ける平紐を設け、この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具である。
(請求項10記載の発明)
請求項7、8いずれか記載の発明において、リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、首に掛ける平紐を設け、この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品である。
【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(請求項1記載の発明の効果)
筐体と、この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出されるリール紐と、前記リールの上方に設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具であるので、
リールを有する筐体部分を携帯電話の裏側に位置するように係止手段で係止したり粘着剤などで固定したり面ファスナーなどの取付手段(取付部)で取付するとともに、ロック解除操作部は携帯電話の外の上方に位置させた取付形態を実現することができる。
これにより、
(1) 取り付けた携帯電話等の携帯品の上げ下げを片手のみで移動させ好みの位置でロック係留を行なうことを可能にできとともに、携帯電話の上方に近接されたロック解除操作部が一体化された形態を実現するので、例えば:首掛けループタイプでは携帯電話を首根っこに近接する部位まで上げることができ、且つ、より振れの小さい携行を可能にするという効果を奏する。
(2) 付勢巻取り式携帯補助具の殆どの部位は携帯電話の裏側に隠れているので、付勢巻取り式携帯補助具が目立つことの無い携行を実現するという効果を奏する。
(3) 携帯電話やカードケース等の携帯品の裏側に筐体を隠す形態を実現するものであるので、携帯電話に隠れる目立たない範囲(はみ出る形態を技術的範疇外とするものではなく、はみ出る形態も技術的範疇にふくまれるものである。)で筐体およびリールを従来のものより遥かに大きいものにできる。すなわち、平紐形状のリール紐を重ね巻取り形態としたものでも、持った手を略のばしきって携帯電話をかざすことを、付勢巻取り式携帯補助具が目立たない形態で実現できるという効果を奏する。
また、リール紐がループ形態では腰ベルトにループ形態のリール紐をまき掛けて腰に携帯電話を吊り状態にした状態で、携帯電話を耳元まで余裕で引き上げ持ってくることができるリール紐の長さを実現することができる。
(4) 腰ベルトやバックのベルトにループ形態のリール紐をまき掛けて携帯電話を吊り状態にした携行では次のような効果を奏する。(一歩のリール紐でも先端にクリップ、玉、面ファスナーバンドを設ける、縛るなどにより同様な効果を得ることができる。)
{1} ズボンのポケットに携帯電話を収納携行する場合は、携帯電話と該携帯電話の上方に位置したロック解除操作部が一体形態であるので腰ベルトと携帯電話の距離は3cm程度短い形態を実現し、ズボンポケットの好適な位置に携帯電話を吊り状態で留置く(係留)ことができるという効果を奏する。
例えば:従来技術ではジーパンなどのポケットが上方にある場合には、ポケットの奥深く携帯電話が入ってしまい、取り出し難い、座ったときなどに携帯電話に無理な力がかかって故障を起しやすい、それを避けるために携帯電話をポケットから出して吊り状態で座った場合は吊り下げ状態が長いために(リール+ループ細紐という少なくとも9cm程度の吊り、腰ベルトから携帯電話の下部までの距離は略20cmくらいである。)不具合を強く感じるなどの問題を持つものであった。
これに対して、本願発明ではポケットから半分は外に出しての携行を可能とし、取り出しやすい、半分出た状態で座ったときなどに無理な力が加わった場合はポケットから携帯電話が押し出されて外に吊り状態になりやすく、吊り状態となっても上げて腰ベルトから携帯電話の下部までの長さは12cm程度と短く且つ振れる支点が腰ベルトやベルト通し部と掛けたリール紐のみであるので振れが大変小さく、不具合を感じさせない軽快さを感じさせる携行を実現するものである。
また、携帯電話とロック解除操作部が一体形態となっているので、片手で携帯電話をその指でロック解除操作部を操作したまま持ち耳元まで携帯電話を引き上げロックして止め通話や操作が行なえることを可能とするという効果を奏する。
{2} 腰ベルト(ベルト通し部を含む)やバックのベルトにループ形態のリール紐をまき掛けて携帯電話を外に単に吊り状態(ブラブラ状態)にした携行では、ベルトと携帯電話との距離が3cm程度と短く振れ支点がベルトと該ベルトにまわし掛けたリール紐のみとなって小さい振れを実現し、且つ、携帯電話とロック解除操作部が一体形態となっているので、片手で携帯電話をその指でロック解除操作部を操作したまま持ち耳元まで携帯電話を引き上げロックして止め通話や操作が行なえることを可能とするという効果を奏する。
(5) 本発明は、引用文献1、2の有する片手で上下に自在に移動できるという利点と、引用文献3の首根っこに近接する位置まで上げ係留して振れの小さい携行ができるという利点の両方を実現するとともに、引用文献1、2の首根っこに近接する位置まで携帯電話を上げ係留できないという欠点と、引用文献3の片手で上下操作ができない、吊り紐が携帯電話の下方に垂れるという欠点を解決するという効果を奏するものである。
(請求項2記載の発明の効果)
請求項1記載の発明の構成において、リール紐が適当な間隔をあけて設けられた左引出し口、右引出し口から引き出される左リール紐、右リール紐の一対のリール紐であることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具であるので、
請求項1記載の発明の効果に加えて、首に掛けるネックストラップ形態を実現するという効果を奏する。
(請求項3記載の発明の効果)
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、筐体と前記押さえ込みボタンを主に親指と人差し指で摘み押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具であるので、
請求項1、2いずれか記載の発明の効果に加えて、「ボタンの摘み押えと離し」という簡単な操作によりリールのロック解除およびロックができるので、片手のみの操作で上下移動操作および好みの位置への係留が素早く軽快に行なえるので操作性が大変良いという効果を奏する。
(請求項4記載の発明の効果)
請求項1〜3いずれか記載の発明の構成において、携帯電話などの携帯品の裏側に筐体のリールを有する部位を位置させ且つロック解除操作部を前記携帯品の外上方に位置するように取り付けるための取付部を前記筐体に設けてなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具であるので、
請求項1〜3いずれか記載の発明の効果に加えて、ロック解除操作部部分以外の付勢巻取り式携帯補助具の殆どの部分を携帯電話の裏側に係止ないし固定が行なえるという効果を奏する。
(請求項5記載の発明の効果)
請求項1〜4いずれか記載の発明の構成において、筐体の裏側に面ファスナーまたはクリップを設けてなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具であるので、
請求項1〜4いずれか記載の発明の効果に加えて、面ファスナーなら着衣の側に設けた面ファスナーに係着することにより、クリップならワイシャツの前立て部位を挟持して、下方に吊り位置させた携帯電話が全く振れない携行と、携帯電話の荷重を着衣に掛けることにより首に掛けた首掛け部位(ループ)による首への負荷を大幅に軽減ないし殆ど皆無にした携行を可能とするという効果を奏する。
(請求項6記載の発明の効果)
携帯電話や携帯音楽プレイヤーや携帯テレビ・ラジオ・携帯カメラ、ICカード、携帯ケースなどの携帯品本体と、この携帯品本体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記携帯品本体外に引き出される一対のリール紐と、この一対のリール紐で形成されるあるいは該一対のリール紐と他の部材によって形成される首掛けループ部と、前記携帯品本体を首から吊り下げた状態で見て該携帯品本体の上部あるいは上部に突出して設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品であるので、
請求項1記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項7記載の発明の効果)
請求項6記載の発明の構成において、ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、前記押さえ込みボタンを人差し指で押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする携帯補助具付き携帯品であるので、
請求項3記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項8記載の発明の効果)
筐体と、この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐と、前記第1のリール紐の端に設けられた第1のリール紐側着脱パーツと、前記第2のリール紐の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツと、首に掛ける平紐と、この平紐の一方の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツと、前記平紐の他方の端に設けられた前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツとからなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具であるので、
平紐を取り付けて首掛けループを形成して首に掛け下げての平紐による当りの弱い首に優しい携行を実現するとともに、平紐を外して、第1のリール紐と第2の右リール紐連結してループを形成して、ズボンの腰ベルトやバンド通し部、バックのベルトにループをまわし通し掛けて状態として携帯電話等を吊り携行することができるという、2つの携行形態を実現するとういう効果を奏する。
また、リール紐を全部リールに巻取り収納した状態においては、第1のリール紐と第2のリール紐を連結したループ状態とすることにより、着脱パーツが立たない見た目の良い形態を実現するという効果を奏する。
(請求項9記載の発明の効果)
請求項1〜6いずれか記載の発明において、リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、首に掛ける平紐を設け、この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具であるので、
請求項1〜6いずれか記載の発明の効果に加えて請求項8記載の効果を加えた効果を奏する。
(請求項10記載の発明の効果)
請求項7、8いずれか記載の発明において、リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、首に掛ける平紐を設け、この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品であるので、
請求項7、8いずれか記載の発明の効果に加えて請求項8記載の効果を加えた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面に示す発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。但し、本願発明をそれらににみに限定するものではない。また、実施の形態の説明にあたって同一構成部分には同じ符号を付与しその説明を省略する。
【0010】
<第1の実施の形態>
図1〜図3に示す本発明を実施するための最良の第1の実施の形態において1は付勢巻取り式携帯補助具であって、この付勢巻取り式携帯補助具は1は長方形の筐体2と、この筐体2の内部に設けられた付勢巻取り機構部3と、この付勢巻取り機構部3から筐体2外に引き出された左リール紐4a、右リール紐4bの一対のリール紐で外側でループを形成するループ紐4と、付勢巻取り機構部3の上方に設けられた付勢巻取り機構部3の付勢回転を左リール紐4a、右リール紐4bを付勢挟持(噛み挟持)してロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除操作部5を筐体2の外に突出させたロック機構部6とからなっている。
【0011】
付勢巻取り機構部3は、外周を歯車形態にした左リール紐8と、外周を歯車形態にした右リール紐9と、左リール紐8と右リール紐9の間に設けられた該8と該9の歯車に噛み合う歯車を外周に有する内部に巻取り付勢力であ発条10を内設した付勢回転体11とからなっている。
左リール紐8は筐体2に一体的に形成されたリール軸12に回転フリーに軸支され、右リール紐9は筐体2に一体的に形成されたリール軸13に回転フリーに軸支され、付勢回転体11の発条10の内側先端は筐体2に一体的に形成された発条固定軸14に固定され、発条10の外側先端は付勢回転体11に固定され、付勢回転体11は発条固定軸14に回転可能に軸支されている。
【0012】
ロック機構部6は、横長の頭部17、該17と同形状のロック部18、頭部17とロック部18の間の左右に設けられた空間からなる左リール紐4a、右リール紐4bを通す紐通し部19、中央に設けられた圧縮コイルバネ20を入れるためのコイル入れ部21とからなる横長の押しボタン形態であるロック解除操作部5と、筐体2内にセットしたロック解除操作部5の頭部17の一部を筐体2外に露出させる筐体2の表面上方(右リール紐9の上方)に設けられた開口部22と、筐体2の上部に離して設けられた紐通し部19を通された左リール紐4aを筐体2の外に引き出するための左引出し口23、右リール紐4bを引き出するための右引出し口24と、開口部22の直ぐ下方に設けられた筐体2と一体成形により設けられた紐通し口形成体25と、この紐通し口形成体25の左右に設けられた紐通し部19を通す左リール紐4aを通す左リール紐通し口26、右リール紐4bを通す右リール紐通し口27とからなっている。
ロック解除操作部5はフリー状態では圧縮コイルバネ20の押し出し付勢力により押し出し付勢状態にあって、この押し出し付勢状態では左リール紐4a、右リール紐4bはロック部18と左引出し口23、右引出し口24、左リール紐通し口26、右リール紐通し口27に挟み付けられたロック状態となっていて、左リール紐8、右リール紐9および付勢回転体11の回転もロック状態となっている。
親指を筐体2の裏側に当て人差し指をロック解除操作部5に当て摘み状態として、ロック解除操作部5を押し込むとロック部18は後に移動してリール紐のロック状態が解除され、ロック解除操作部5を押し込み摘んだままの状態で上下に自在に移動させることができる。下げるときは発条10の巻取り付勢力に抗して、上げるときは発条10および付勢回転体11による左リール紐8と右リール9の付勢回転による巻き込みによって、上下移動が素早く軽快に行なえる。
ロック解除操作部5の押し込みを止めると圧縮コイルバネ20の付勢力によりロック部18が前方に移動して左引出し口23、右引出し口24、左リール紐通し口26、右リール紐通し口27に挟み付けられたロック状態とし、好みの位置で止め係留状態とすることができる。
ロック部18と左引出し口23、右引出し口24、左リール紐通し口26、右リール紐通し口27との間の隙間はリール紐の太さよりも狭くなっており、できる限る近接しているのが良い。
【0013】
筐体2の左引出し口23、右引出し口24の直ぐ内側には紐受突起28、29が設けられ、ループ紐4が目いっぱい巻き込まれた状態で筐体2との間に指でループ紐4を摘み易くするための隙間が形成されるようになっている。
ループ紐4を目いっぱいに巻き取った状態において、筐体2の外で例えばハンドストラップとなるループを描くようにするのもよい。この場合、紐受突起28、29は必要がない。
筐体2の表部には携帯電話Kの裏側に設けたループ面ファスナー30に係着させるフック面ファスナー31が設けられ、筐体2の裏部にはループ面ファスナー32が設けられている。
筐体2の下部には、携帯電話Kに取り付けた細吊り紐33の丸環34を取り付けるための紐掛け部35が設けられ、付勢巻取り式携帯補助具1に取り付けた携帯電話Kが外れても紐掛け部35によって地面への落下が阻止されるようになっている。
筐体2内部には左リール紐4a、右リール紐4bを案内する紐案内コロ36a、36b、36cが適宜設けられている。
付勢巻取り機構部3の筐体部位に対してロック機構部6の筐体部位は、ロック機構部6が前方に突出した厚みのある形態となっていて、その段差が顎部37となって携帯電話Kを取り付ける際の当て部(位置決め部)としての役割をはたすようになっている。また、ロック機構部6を厚みのある前後に中空距離の長い形態としたことにより、ロック機構部6を形成しやすくするとともに、携帯電話Kの裏側にセットされる付勢巻取り機構部3側を薄い形態にできる。
左リール紐8、右リール紐9、付勢回転体11の並べ順は付勢回転体11が一番上でも一番下でも、左リール紐8、右リール紐9のいずれが上方に位置してもかまわず、また横並びとしても横長のカードケースやICカードなどではよいなど多様な並び形態がある。
ループ面ファスナー32に変えてクリップを設けるのも良い。クリップは向きを立て横に変えることができるものがよい。
【0014】
付勢巻取り式携帯補助具1を携帯電話やカードケースなどに接着剤やネジで一体化してなる携帯補助具付き携帯品を形成するのもよい。
付勢巻取り式携帯補助具1の付勢巻取り機構部3およびロック機構部6を携帯電話などの携帯品に内設してなる携帯補助具付き携帯品を形成するのもよい。
筐体にカードケースを一体成形により設けてなる携帯補助具付き携帯品を形成するのもよい。
以下に述べる付勢巻取り式携帯補助具の実施の形態においては、上記のようにすることにより携帯補助具付き携帯品を形成する携帯補助具付き携帯品を形成することを実施の形態の1つとするものであり、以下においてはその説明を省略する。
【0015】
<第2の実施の形態>
図4、図5に示す本発明を実施するための最良の第2の実施の形態において40は付勢巻取り式携帯補助具であって、この付勢巻取り式携帯補助具40は筐体41と、この筐体41の内部に設けられた付勢巻取り機構部42と、この付勢巻取り機構部42から筐体41外に引き出された左リール紐4a、右リール紐4bと、付勢巻取り機構部42の上方に設けられた付勢巻取り機構部42の付勢回転をロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除操作部43を筐体41の外に開口部39から露出させたロック機構部44とからなっている。
【0016】
付勢巻取り機構部42は外周を歯車形態にした左リール紐45と、該45と歯車を噛み合わせた外周を歯車形態にした左リール紐45と、右リール紐46を付勢回転体にする該46に内設された発条10とからなっている。
左リール紐45は筐体41に一体的に形成されたリール軸12に回転フリーに軸支され、右リール紐46は筐体41に一体的に形成された発条固定軸14に回転可能に軸支され、発条10の内側先端は発条固定軸14に固定され、発条10の外側先端は右リール紐46に固定されている。
左リール紐45を右リール紐46と同じように発条10を備えた構成として、2つのリールがそれぞれ付勢巻取り回転するようにするのもよい。
【0017】
ロック機構部44は、円形のロック解除操作部43と、このロック解除操作部43の左右に突出形成された回転阻止突起47a、47bと、ロック解除操作部43の下部に突出設けられた右リール紐46の歯車に噛み合わさるロック突起48と、ロック解除操作部43、回転阻止突起47a、47bが嵌る筐体41に一体的形成されてなる操作部支持部49と、ロック解除操作部43の内側に入れられた該43を押し出し付勢している圧縮コイルバネ20とからなっている。
右リール紐46の歯車50は一対のフランジの前方フランジに形成されており、ロック突起48は歯車50のフランジの厚みより少し厚めであって、後方に移動できる空間を有している。
通常はロック解除操作部43は圧縮コイルバネ20により外側に押し出し付勢状態となっているので、ロック突起48は最前方に位置されて歯車50に噛み合い状態であるロック状態となっている。
指でロック解除操作部43を押し込むとロック突起48は後方に移動して歯車50外に位置しロック解除状態となる。ロック解除操作部43を押し込んだまま、片手のみで上下移動を素早く簡単・軽快に行なうことができる。ロック解除操作部43の押し込みを止めるとロック状態となりその場所で係留状態となる。
【0018】
筐体41の左右には筐体41の表面を同じにしてなるフランジ51a、51bが設けられている。
携帯電話Kの裏側には、フランジ51a、51bを下方から嵌め込む携行補助具取付部52a、52bが設けられている。
筐体41の外に出されている左リール紐4a(第1のリール紐)の先端には2kg以上の引張りがあると外れる着脱パーツ53の雄パーツ55(第1のリール紐側着脱パーツ)が取り付けられ、右リール紐4b(第2のリール紐)の先端には着脱パーツ53の雌パーツ56(第2のリール紐側着脱パーツ)が取り付けられていて、一方の端に着脱パーツ53の雌パーツ56(第1の平紐側着脱パーツ)を取り付け他方の端に着脱パーツ53の雄パーツ55(第2の平紐側着脱パーツ)を取り付けてなる10mm〜15mm幅の平紐54が連結され、首掛けループ57を形成している。
平紐54を取り付けて首掛けループ57を形成して首に掛け下げての平紐による当りの弱い首に優しい携行を実現するとともに、平紐54を外して、左リール紐4aの雄パーツ55と右リール紐4bの雌パーツ56を連結してループを形成して、ズボンの腰ベルトやバンド通し部、バックのベルトにループをまわし通し掛けて状態として携帯電話等を吊り携行するときに、吊りの短く振れの小さい携行を実現し吊り紐が邪魔にならない携行という、2つの携行形態を実現するとういう効果を奏する。
また、リール紐を全部リールに巻取り収納した状態においては、左リール紐と右リール紐を連結したループ状態とすることにより、着脱パーツ53が立たない見た目の良い形態を実現するという効果を奏する。
平紐54はソフトゴム平紐とするのがクッション性の優しく負荷の感じ方が優しいものとできるのでよい。
着脱パーツはリングと丸環(開口が開閉する)などの他のパーツによるものも技術的範疇に含まれるものである。
左リール紐45と右リール紐46は横並びとする形態もよい。
筐体41を携帯電話のバッテリカバーとするのもよい。この場合は携帯補助具付き携帯品を形成する。
【0019】
<第3の実施の形態>
図6〜図8に示す本発明を実施するための最良の第3の実施の形態において60は付勢巻取り式携帯補助具であって、付勢巻取り式携帯補助具60は筐体61と、この筐体61の内部に設けられた付勢巻取り機構部62と、この付勢巻取り機構部62から筐体61外に引き出された左リール紐63a、右リール紐63bの一対の平紐で首掛けループを形成するループ紐64と、付勢巻取り機構部62の上方に設けられた付勢巻取り機構部62の付勢回転をロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除操作部65を筐体61の外に開口部66から露出させたロック機構部67と、筐体61の付勢巻取り機構部62を収納している巻取り機構筐体部68と、筐体61のロック機構部67を収納してなる巻取り機構筐体部68よりも前方に突出してなるロック機構筐体部69と、巻取り機構筐体部68とロック機構筐体部69に境に形成された顎部70と、この顎部70から突出された携帯電話Kの首から吊り下げた状態で見て携帯電話本体Bの頂部に設けられたフック掛け穴71に嵌合掛けるフック部72、72を有するフック機構部73と、筐体61の下部に立ち下げられた差込片74とからなっている。
【0020】
付勢巻取り機構部62は、筐体61と一体成形により設けられた発条固定軸75に回転自在に取り付けられた一対にフランジを有するリール76と、このリール76に内設され内端を発条固定軸75に固定し外端をリール76に固定して、リール76を付勢巻取り回転状態にする発条77と、ループ紐64を案内する案内コロ78a、78b、78c、78dとからなっている。
【0021】
ロック機構部67は、円形ボタン形態のロック解除操作部65と、この円形ボタン形態のロック解除操作部65の下部の左右に突出するように設けられた板状のロック部79a、79bと、ロック解除操作部65の下方に該65に隣接して筐体61に固定設けられた紐通し口形成体25と、ロック解除操作部65に入れられ該65を押し出し付勢状態としている圧縮コイルバネ20とからなっている。
通常の状態では圧縮コイルバネ20の押し出し付勢されているロック部79a、79bはその前部を通っているループ紐64を押して左リール紐通し口26、右リール紐通し口27および左引出し口23、右引出し口24とであるいはいずれか一方を口とロック部とがずれることによる一種の噛み状態(挟み状態)にしてロックし、よって付勢巻取り回転を使用とするリール76の回転がロックされ、その場所で係留状態にされる。
指で筐体61ごと親指と人差し指でロック解除操作部65を摘み該65を人差し指で押し込むことにより、ロック部79a、79bが後方に移動してループ紐64を該79a、79bが押える状態が解除される。ロック解除操作部65を押し込んだままで、上方に移動させるとリール76の付勢巻取り回転によりループ紐64は自動的に巻き取られ、下方に移動させるとリール76は巻取り付勢力に抗して送出し回転をして発条77が巻かれる。
【0022】
フック機構部73は、ロック機構筐体部69の下方内の左右に設けられた操作駒80、81と、操作駒80、81の外側部に設けられたロック機構筐体部69の側部から外に突き出した押し込み部82と、操作駒80、81の内側部に設けられた80、81と一体成形により形成されたスプリング83と、操作駒80、81の下部に設けられた顎部70から外に突き出したフック72a、72bと、スプリング83、83を受ける筐体61と一体成形で設けられたスプリング受部84とからなっている。
押し込み部82、82を押し込むとスプリング83、83に抗してフック部72、72は内側に移動し(携帯電話Kのフック掛け穴71に出し入れできる状態)、押し込み部82、82の押し込みを止めるとスプリング83、83の押し出し付勢力によりフック部72、72は外側に移動しその状態(携帯電話Kのフック掛け穴71のフックが掛った状態)が保持される。
携帯電話Kに取り付ける際には、先ず差込片74を携帯電話Kの裏側に設けた片差込部85に差し込んでからフック部72、72をフック掛け穴71に嵌める。
【0023】
<第4の実施の形態>
図9に示す本発明を実施するための第4の実施の形態において前記第2の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り機構を右リール紐46と同じものであるリール86の1つとし、リール86に筐体87の外でループを形成する左リール紐88aと右リール紐88bを重ね形態で巻き取った付勢巻取り式携帯補助具89を形成した点にある。
ロック機構部90、付勢巻取り機構部91。
【0024】
<第5の実施の形態>
図10、図11に示す本発明を実施するための第5の実施の形態において92は付勢巻取り式携帯補助具であって、この付勢巻取り式携帯補助具92は筐体93と、この筐体93に内設されたリール94と、このリール94の内側に設けられた該94を付勢巻取り回転させる内端を筐体93に一体的に形成された発条固定軸14に固定し外端をリール94に固定してなる発条10と、リール94に重ね巻き取りされ筐体93の外に引き出されてループを形成している左リール紐95a、右リール紐95bと、この左リール紐95a、右リール紐95bを抑え付けて移動を止めリール94の回転をロック・ロック解除するロック機構部96と、筐体93の裏側に設けられた薄平板形態のクリップ97とからなっている。
【0025】
ロック機構部96は、筐体93の上方にあけられた開口部98から一部を外に出してなる押し込みボタン形態のロック解除操作部99と、このロック解除操作部99の下方の左右に突出設けられた腕支持肩部100、100と、この腕支持肩部100、100に軸支され回動自在に設けられたへの字形状の腕部101、101と、ロック解除操作部99内に収納された該99を押し出し付勢状態にする圧縮コイルバネ102とからなり、通常状態では圧縮コイルバネ102の押し出し付勢力によりロック解除操作部99および軸受け肩部100、100も前方に位置し、これに伴って腕支持肩部100、100とリンク機構を形成する腕部101、101の先端は外側に付勢位置して左リール紐95a、右リール紐95bを筐体93の内壁に形成された凹部103、103に押し込み壁に押し当て挟持状態にして左リール紐95a、右リール紐95bの移動をロックし、それによりリール94はロックされる。
摘んだ指でロック解除操作部99を押し込むと腕部101、101の先端は内側に動いて左リール紐95a、右リール紐95bから離れそのロックを解除する。ロック解除操作部99を摘み押し込んだまま上下に自在に移動させることができ、指を離すと圧縮コイルバネ102の付勢力により自動的にロック状態となる。
【0026】
ロック解除操作部99の下側には携帯電話Kを当てその取り付け位置を決めるための位置決め部104が設けられ、筐体93の上部には該93の頭部の中央を凹み形成してなる最大限に巻き込まれ張った左リール紐95a、右リール紐95bを指や爪で摘み易くするための凹部105が設けられている。
【0027】
<第6の実施の形態>
図12、図13に示す本発明を実施するための最良の第6の実施の形態において108は付勢巻取り式携帯補助具であって、この付勢巻取り式携帯補助具108は筐体109と、この筐体109の内部に設けられたリール94と、このリール94の内側に内設された該94を付勢巻取り回転させる内端を筐体109に固定された発条固定軸14に固定し外端をリール94に固定してなる発条10と、リール94に巻き取られて筐体109の頂部中央の引き出し口107から該109の外に引き出されてなるリール紐110と、リール94の上方に設けられたリール紐110を通し該110の移動とロックを行なうロック機構部111とからなっている。
リール紐110の先端にはクリップ106が設けられている。
【0028】
ロック機構部111は、円形中空形態のその頭部を筐体109の表に空けられた開口部112から出すように設けられた押し込みボタン携帯のロック解除操作部113と、このロック解除操作部113の左右に設けられたスプリング受部114、114と、ロック解除操作部113に貫通されたリール紐110を通す紐通し部115と、スプリング受部114、114に支持されたロック解除操作部113を押し出し付勢状態にするスプリング116、116とからなっている。
通常、ロック解除操作部113はスプリング116、116に前方に向けて押し出し付勢状態にあるので、紐通し部115に通されているリール紐110は前方の持っていかれて、引き出し口107と紐通し部115はズレ状態となり、引き出し口107と紐通し部115で噛まれ挟まれた状態にされて移動できないロック状態にある。この状態ではリール94もリール紐110の付勢引き状態でその回転がロックされた状態にある。
指で摘んでロック解除操作部113を指で押し込み操作すると、引き出し口107と紐通し部115は重なり状態となってそのロック状態は解除され、通されているリール紐110は移動が自在に行なえるようになる。ロック解除操作部113を指で押し込んだまま上下移動を自在に行なうことができ、指を離すとスプリング116、116の押し出し付勢力により自動的にロック状態となって、好みの位置に係留することが自在に行なえる。
【0029】
図13において、筐体109にカードケース117を接着して取り付けられ携帯補助具付き携帯品118を形成している。
カードケース117を筐体109のカバー側として形成することによりコスト低減を図ることができる。
【0030】
<第7の実施の形態>
図14に示す本発明を実施するための最良の第7の実施の形態において前記第6の実施の形態と主に異なる点は、リール94に左リール紐120aと右リール紐120bを重ね巻きし筐体109外に引き出された部位でループ121を形成し、ロック機構部をロック機構部122としてなる付勢巻取り式携帯補助具123を形成した点にある。
ロック機構部122は、筐体94の開口部112から一部を出すように設けられた円形の押しボタン形態のロック解除操作部124と、このロック解除操作部124の指当て部127から後方に延びた中空の支柱部125と、この支柱部125の後部に設けられたロックフランジ部126と、ロック解除操作部124の指当て部127とロックフランジ部126の間に横凹形態に形成された紐通し部128、128と、支柱部125の中空部に一部を入れロック解除操作部124を押し出し付勢状態とする圧縮コイルバネ129と、筐体109に一体成形により設けらてなるロック解除操作部124を可動可能に収納する操作片収納部130と、この操作片収納部130に設けられた左リール紐120aと右リール紐120bを通す紐通し部131、131、131、131とからなっている。
通常、ロック解除操作部124は圧縮コイルバネ129に前方に向けて押し出し付勢状態にあるので、紐通し部128、128に通されている左リール紐120aと右リール紐120bは前方の持っていかれて、紐通し部131、131、131、131と紐通し部128、128はズレ状態となり、ロックフランジ部126と紐通し部131、131、131、131で噛まれ挟まれた状態にされて移動できないロック状態にある。この状態ではリール94も左リール紐120aと右リール紐120bの付勢引き状態のままその回転がロックされた状態にある。
指で摘んでロック解除操作部124を指で押し込み操作すると、紐通し部131、131、131、131と紐通し部128、128は重なり状態となってそのロック状態は解除され、通されているリール紐110は移動が自在に行なえるようになる。ロック解除操作部124を指で押し込んだまま上下移動を自在に行なうことができ、指を離すと圧縮コイルバネ129の押し出し付勢力により自動的にロック状態となって、好みの位置に係留することが自在に行なえる。
【0031】
<第8の実施の形態>
図15に示す本発明を実施するための最良の第8の実施の形態において前記第7の実施の形態と主に異なる点は、筐体109の蓋になる部位をカードケース134としてなる携帯補助具付き携帯品135を形成してなる点にある。
コストを低減をはかれるとともに、接着して取り付ける形態よりも薄くできる。
【0032】
<第9の実施の形態>
図16に示す本発明を実施するための最良の第9の実施の形態において138は携帯補助具付き携帯品であって、この携帯補助具付き携帯品138は折畳式携帯電話であって、携帯電話本体Bの後部側に前記第4の実施の形態の付勢巻取り式携帯補助具89のロック機構部90と付勢巻取り機構部91を内設したものであるとともに、携帯電話本体Bの上部をディスプレー部Dから上部にはみ出した携帯電話本体B本体よりも薄形態のはみ出し部139に形成し、このはみ出し部139にロック機構部90およびそのロック解除操作部43を設けた構成としたものである。
左リール紐88aと右リール紐88bとで首に掛けるループ142を形成している。
ディスプレー部Dの表面には太陽電池パネル144が設けられ、光のあるところでは自動的にバッテリー140に充電がなされるようになっていて、ディスプレー部Dは略直角に開いたところで確りとした停止状態(それ以上開くことが容易にできる)になるようにヒンジー部141が構成されている。
ロック解除操作部43を伸縮柔軟性シート部材などのカバーを設けて、内部に埃等が入らないようにするのがよい。
【0033】
<第10の実施の形態>
図17に示す本発明を実施するための最良の第10の実施の形態において前記第9の実施の形態と主に異なる点は、携帯電話本体Bの上部をディスプレー部Dから上部にはみ出した携帯電話本体B本体おなじ厚さのはみ出し部143に形成した携帯補助具付き携帯品144を形成した点にある。
【0034】
<第11の実施の形態>
図18に示す本発明を実施するための最良の第11の実施の形態において145は携帯補助具付き携帯品であって、この携帯補助具付き携帯品145はICカードなどのカードを収納するカード収納部146を有するカード本体147と、このカード本体147の上部に突出して設けられたはみ出し部148と、このはみ出し部148に設けられた前部にロック解除操作部124を位置させてなるロック機構部122と、カード本体147の裏に設けられた左右一対の左リール体149、右リール体150とからなる付勢巻取り機構部151と、左リール体149、右リール体150に付勢巻き取られ外に引き出され、ロック機構部122を通され、首に掛けるループ152を形成する左リール紐153a、右リール紐153bとからなっている。
左リール体149、右リール体150は筐体154と、この筐体154に収納された左リール紐153a、右リール紐153bを付勢巻取りするリール94と、リール94の内側に設けられた該94を付勢巻取り回転させる内端を筐体154に一体的に形成された発条固定軸14に固定し外端をリール94に固定してなる発条10とからなっている。
左リール体149、右リール体150はカード本体147に接着などにより固定されている。カード本体147を筐体154の蓋とする構成もよい。この場合カード本体147は筐体154とともにその筐体の構成部といえ、発条固定軸などの軸を設けることが可能である。
ロック機構部122の詳細は図14を参照。
【0035】
<第12の実施の形態>
図19に示す本発明を実施するための最良の第12の実施の形態において前記第11実施の形態と主に異なる点は、ロック機構部122をはみ出し部の148の前部に設け、ロック機構部122の下方ではみ出し部148に左リール紐153a、右リール紐153bを通し裏側にまわするための紐通し孔158を設けてなる携帯補助具付き携帯品159を形成した点にある。
【0036】
<第13の実施の形態>
図20に示す本発明を実施するための最良の第13の実施の形態において前記第11実施の形態と主に異なる点は、ロック機構部を左リール45、右巻取リール46を横並びにした付勢巻取り機構部42とし、ケース本体162を付勢巻取り機構部42とロック機構部122を収納する筐体とした携帯補助具付き携帯品163を形成した点にある。
裏側にはワイシャツの胸ポケットなどに係止するための弱い付勢力のクリップ164が設けられている。
左リール45も右リール46と同じように発条10を有する構成として、2つのリールがするのもよい。
ロック機構部122の詳細は図14を参照。
【0037】
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は携帯電話などの携帯補助具を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の正面図、側面図、平面図、背面図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の携帯電話を取り付けた状態の正面図、側面図、背面図。
【図3】本発明を実施するための最良の1実施の形態の巻取りロック機構を示す正面図および巻取りロック機構を示す側面図。
【図4】本発明を実施するための最良の第2の実施の形態の巻取りロック機構を示す正面図および巻取りロック機構を示すリール紐を省略した側面図。
【図5】本発明を実施するための最良の第2の実施の形態の正面図、背面図、携帯電話の背面図および携帯電話を取り付けた状態の背面図。
【図6】本発明を実施するための最良の第3の実施の形態の正面図、側面図および背面図。
【図7】本発明を実施するための最良の第3の実施の形態の内部構造を示す正面図およびその側面図。
【図8】本発明を実施するための最良の第3の実施の形態の携帯電話を取り付けた状態の正面図、その側面図およびその背面図。
【図9】本発明を実施するための最良の第4の実施の形態の内部構造を示す正面図、中央縦断面図および動作を示す内部構造側面図。
【図10】本発明を実施するための最良の第5の実施の形態の正面図、携帯電話を取り付けた状態の側面図および携帯電話を取り付けた状態の正面図。
【図11】本発明を実施するための最良の第5の実施の形態の内部構造と動作を示す平面図と正面図。
【図12】本発明を実施するための最良の第6の実施の形態の正面図、側面図、内部構造を示す正面図およびロック機構部の動作説明図。
【図13】本発明を実施するための最良の第6の実施の形態のカードケースを接着取り付けた状態の正面図、背面図、側面図。
【図14】本発明を実施するための最良の第7の実施の形態の内部構造を正面図およびロック機構部の動作図。
【図15】本発明を実施するための最良の第8の実施の形態の正面図、背面図および側面図。
【図16】本発明を実施するための最良の第9の実施の形態のディスプレー部を少し開いた状態の側面図およびディスプレー部を閉じた状態の正面図。
【図17】本発明を実施するための最良の第10の実施の形態のディスプレー部を90度開いた状態の側面図およびディスプレー部を閉じた状態の正面図。
【図18】本発明を実施するための最良の第11の実施の形態の正面図、側面図および背面図。
【図19】本発明を実施するための最良の第12の実施の形態の正面図、側面図および背面図。
【図20】本発明を実施するための最良の第13の実施の形態の正面図、側面図および内部構造を示す正面図。
【符号の説明】
【0040】
K:携帯電話、
B:携帯電話本体、
D:ディスプレー部、
1:付勢巻取り式携帯補助具、
2:筐体、
3:付勢巻取り機構部、
4:ループ紐、
4a:左リール紐、
4b:右リール紐、
5:ロック解除操作部、
6:ロック機構部、
8:左リール紐、
9:右リール紐、
10:発条、
11:付勢回転体、
12:リール軸、
13:リール軸、
14:発条固定軸、
17:頭部、
18:ロック部、
19:紐通し部、
20:圧縮コイルバネ、
21:コイル入れ部、
22:開口部、
23:左引出し口、
24:右引出し口、
25:紐通し口形成体、
26:左リール紐通し口、
27:右リール紐通し口、
28:紐受突起、
29:紐受突起、
30:ループ面ファスナー、
31:フック面ファスナー、
32:ループ面ファスナー、
33:細吊り紐、
34:丸環、
35:紐掛け部、
36、36a、36b、36c、36d:紐案内コロ、
37:顎部、
39:開口部、
40:付勢巻取り式携帯補助具、
41:筐体、
42:付勢巻取り機構部、
43:ロック解除操作部、
44:ロック機構部、
45:左リール紐、
46:右リール紐、
47a、47b:回転阻止突起
48:ロック突起、
49:操作部支持部、
50:歯車、
51a、51b:フランジ、
52a、52b:携行補助具取付部、
53:着脱パーツ、
55:雄パーツ、
56:雌パーツ、
57:平紐、
60:付勢巻取り式携帯補助具、
61:筐体、
62:付勢巻取り機構部、
63a:左リール紐、
63b:右リール紐、
64:ループ紐、
65:ロック解除操作部、
66:開口部、
67:ロック機構部、
68:巻取り機構筐体部、
69:ロック機構筐体部、
70:顎部、
71:フック掛け穴、
72:フック部、
73:フック機構部、
74:差込片、
75:発条固定軸、
76:リール、
77:発条、
78a、78b、78c、78d:案内コロ、
79a、79b:ロック部、
80:操作駒、
81:操作駒、
82:押し込み部、
83:スプリング、
84:スプリング受部、
85:片差込部、
86:リール、
87:筐体、
88a:左リール紐、
88b:右リール紐、
89:付勢巻取り式携帯補助具、
90:ロック機構部、
91:付勢巻取り機構部、
92:付勢巻取り式携帯補助具、
93:筐体、
94:リール、
95a:左リール紐、
95b:右リール紐、
96:ロック機構部、
97:クリップ、
98:開口部、
99:ロック解除操作部、
100:腕支持肩部、
101:腕部、
102:圧縮コイルバネ、
103:凹部、
104:位置決め部、
105:凹部、
107:引き出し口、
108:付勢巻取り式携帯補助具、
109:筐体、
110:リール紐、
111:ロック機構部、
112:開口部、
113:ロック解除操作部、
114:スプリング受部、
115:紐通し部、
116:スプリング、
120a:左リール紐、
120b:右リール紐、
121:ループ、
122:ロック機構部、
123:付勢巻取り式携帯補助具、
124:ロック解除操作部、
125:支柱部、
126:ロックフランジ部、
127:指当て部、
128:紐通し部、
129:圧縮コイルバネ、
130:操作片収納部、
131:紐通し部、
134:カードケース、
135:携帯補助具付き携帯品、
138:携帯補助具付き携帯品、
139:はみ出し部、
140:バッテリー、
141:ヒンジー部、
145:携帯補助具付き携帯品、
146:カード収納部、
147:カード本体、
148:はみ出し部、
149:左リール体、
150:右リール体、
151:付勢巻取り機構部、
152:ループ、
153a:左リール紐、
153b:右リール紐、
154:筐体、
155:カード挿入口、
158:紐通し孔、
159:携帯補助具付き携帯品、
162:ケース本体、
163:携帯補助具付き携帯品、
164:クリップ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話、カメラ、音楽プレーヤー、携帯ラジオ・テレビ、携帯GPS、ICカード、カードケースなどの携帯品を首から吊るし携行したり腰やバックに吊るし携行するのに適した付勢巻取り式携帯補助具および携帯補助具付き携帯品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の付勢巻取り式携帯補助具を有するネックストラップ装置には以下に述べるものがある。
(1) 特許文献1(実用新案登録第3070789号公報)に、筐体と、この筐体に固定され内側に突出した固定軸と、この固定軸に内端を固定してなる発条と、この発条の外端を固定してその戻り付勢力により付勢巻取り回転するリール(巻取りドラム)と、このリールに両端を固定して2重巻き形態で該リールに巻取られる細帯状の首掛けループを形成してなるリール紐(帯紐)と、筐体とリールの中央に設けられた、押すとロックが解除されて付勢巻取り状態となり離すとロックされてリールの回転が止められるようにしてなるロックボタン機構と、筐体の下部から下げられた携帯電話などを吊り下げるためのループ細紐(松葉)と、とからなる付勢巻取り式携帯補助具の発明が開示されている。
(2) 特許文献2(特開平9−299128号公報)に、発条によりループリール紐を巻取り付勢状態とされた2つのリール(巻取りドラム)をロック・ロック解除するための機構として、筐体とリールの中央に指で抑えスライドさせるロック方向にバネ10で常に押されているストッパー9が設けられた付勢巻取り式携帯補助具の発明が開示されている。
(3) 特許文献3(特開2006−55627号公報)の図51に、首掛けループを形成してなる一対の吊り紐(ロープ)を通し、その一対の吊り紐を付勢挟持してロックするロック機構を有し且つ指で摘みロック解除の内駒を押し込んでロックを解除し上下に移動自在とした移動係留体と、この移動係留体に四角形枠形態の掛け手段を下げ、その掛け手段に携帯電話を吊り下げ、移動係留体から下方にでた一対の吊り紐を掛け手段の中を通して携帯電話の裏に出すようにしてなる携帯品等の下げ具の発明が開示されている。
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3070789号公報
【特許文献2】特開平9−299128号公報
【特許文献3】特開2006−55627号公報
【非特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来技術は、筐体とリールの中央にロック解除操作部が設けられ、筐体の下部に細紐からなる携帯電話やカメラなどの携帯品を取り付けるループ細紐を有する形態であるので、付勢巻取り手段全体が携帯品の上方に位置するものであため次に述べるような欠点を有するものであった。
(1) 特許文献1、2の発明は、片手で自在に上げ下げができるのであるが、ネックストラップ形態での使用では、付勢巻取り式携帯補助具が非常に目立ってしまう、携帯品の最大上げ位置が付勢巻取り式携帯補助具本体とループ細紐の分だけ下方になってしまう、すなわち首根っこからかなり下方(どんなに上げてもみぞおち当り)にしか上げられない、そのため携帯品の振れが大きくなってしまうという欠点を有するものであった。
(2) 特許文献1、2の発明は、筐体を大きくしてリールのリール紐の巻取り量を多くすることによって、リール紐の引き出し量を例えば携帯電話を持った腕を延ばしきって携帯電話をかざすことができるようにすることが考えられるが、リール及び筐体が大きくなりすぎて異様に目立ってしまうという欠点を有するものであった。
(3) 特許文献1、2の発明は、ズボンの腰ベルトやベルト通しやバックのベルトにリールから引き出されたリール紐を潜らせ取り付け携行する場合には次のような欠点を有するものであった。
{1} 取り付けた携帯電話をズボンのポケットに入れて携行する場合には携帯電話とリールはループ細紐によって繋がれた携帯電話がリールとは離れたブラブラ状態にあるので、片手で携帯電話とリールを同時に一体的に掴むことができず、したがって携帯電話を操作する際には左手で携帯電話を持ち右手でリールを摘みロック解除操作部を押して携帯電話を引き上げ(リール紐を引き出す)るという、両手を使わなければならない(片手では操作できない)という欠点を有するものであった。
{2} 携帯電話とリールはループ細紐によって繋がれた少なくとも4cm以上は離れた形態であり、それにリールの長さが加わって9cm程度は携帯電話がベルトから離れた形態であるので、その分だけ携帯電話のポケットへの収納位置を好適なものにできない(特にジーパンなどのポケットが上方にあるもの)という欠点を有するものである
{3} 携帯電話を腰に単なる吊り状態で携行した場合、ベルトなどの吊り部分からリール+ループ細紐という少なくとも9cm程度の吊り部分で携帯電話などの携帯品を吊り下げる状態となるので、携帯電話が歩行動作ごとなどに大きく振れてしまって携行性がとても悪い、常に携帯電話をループ細紐で吊り下げ振れ擦れ状態にあるので、ループ細紐が早期に擦れ傷んでしまうという欠点を有するものであった。
手提げないし肩掛けバックのベルトに下げ携行する場合も、上記と同じように9cm程度の吊り部分で携帯電話などの携帯品が大きく振れて不具合であるという欠点を有するものであった。
(4) 特許文献3の発明は、首根っこに近接する位置まで携帯電話を上げ係留して振れの小さな携行を実現するものであるが、上に上げるには吊り紐の下方を一方の手で摘み、他方の手で移動係留体を摘み内駒を押し込んでロックを解除して操作しなければならず、片手で上下移動操作を行なえないという欠点を有するものであった。
また、吊り紐が携帯電話の下方に垂れてしまうという欠点を有するものであった。
また、ズボンの腰や腰ベルト、バックのベルトにループ紐を巻き通し掛けた状態で吊っての使用では、両手で上げ下げ操作を行なわなくてはならない、スムーズな操作ができない、吊り紐が長く垂れてしまうという欠点を有するものであった。
【0005】
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑みてなされたものであって、
(1) 付勢巻取り式携帯補助具を目立たなくするとともに、吊り下げた携帯品を首根っこに近接する高いところまで上げ係留でき且つ携帯品の上下移動が自在に行なえ好みの位置に係留することができる付勢巻取り式携帯補助具および携帯補助具付き携帯品を提供することを目的としている。
(2) 本発明の他の目的は、携帯電話を腰ベルトなどの腰部分に吊り該携帯電話をズボンのポケットに入れて携行する場合には、携帯電話の吊り位置をポケットの好適な位置に調節して止め携行でき且つ片手で携帯電話を持ち耳元まで引き上げ止め通話や操作が行なえることを可能とし、腰ベルトやバックのベルトなどに単に吊りフリー状態で携行する場合は、吊っているベルトと携帯電話との距離が3cm程度と短く振れ支点がベルトと該ベルトにまわし掛けたリール紐のみとなって小さい振れを実現し且つ片手で携帯電話を持ち耳元まで引き上げ止め通話や操作が行なえることを可能とする付勢巻取り式携帯補助具および携帯補助具付き携帯品を提供することを目的としている。
(3) 本発明の他の目的は前記(1)と(2)の目的を実現する付勢巻取り式携帯補助具および携帯補助具付き携帯品を提供することを目的としている。
【0006】
本発明の前記ならびのそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。ただし、図面はもっぱら解説のためであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明は次に述べるような構成となっている。
(請求項1記載の発明)
筐体と、この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出されるリール紐と、前記リールの上方に設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、
前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具である。
「リール」とは、紐(リール紐)を巻き取る手段を意味し、フランジの無い巻取り軸のみのもの、巻取り軸と一体的に回転する一対ないし1つのフランジを有するものなど多様な巻取り形態を技術的範疇に含むものである。
「筐体」とは、リールを被うケース体形態のもの、フランジの無い巻取り軸のみの場合において、巻取り軸を回転可能に軸受けする一対の回転しない側部の大半が開口した壁形態のものなどを技術的範疇に含むものである。
(請求項2記載の発明)
請求項1記載の発明の構成において、リール紐が適当な間隔をあけて設けられた左引出し口、右引出し口から引き出される左リール紐、右リール紐の一対のリール紐であることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具である。
(請求項3記載の発明)
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、筐体と前記押さえ込みボタンを主に親指と人差し指で摘み押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具である。
「リールのロック」は、リール紐を挟持状態、噛み状態等によりロックしてリールもロックする形態、リールそのものに直接当てる嵌めるなどによりロックする形態などがある。
(請求項4記載の発明)
請求項1〜3いずれか記載の発明の構成において、携帯電話などの携帯品の裏側に筐体のリールを有する部位を位置させ且つロック解除操作部を前記携帯品の外上方に位置するように取り付けるための取付部を前記筐体に設けてなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具である。
「取付部」には、着脱自在に嵌合する形態、面ファスナーにより着脱自在に係着する形態、接着で固定する粘着剤、ネジの締め付けで固定するためのネジネジ通し穴など多様な形態がある。
(請求項5記載の発明)
請求項1〜4いずれか記載の発明の構成において、筐体の裏側に面ファスナーまたはクリップを設けてなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具である。
(請求項6記載の発明)
携帯電話や携帯音楽プレイヤーや携帯テレビ・ラジオ・携帯カメラ、ICカード、携帯ケースなどの携帯品本体と、この携帯品本体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記携帯品本体外に引き出される一対のリール紐と、この一対のリール紐で形成されるあるいは該一対のリール紐と他の部材によって形成される首掛けループ部と、前記携帯品本体を首から吊り下げた状態で見て該携帯品本体の上部あるいは上部に突出して設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品である。
(請求項7記載の発明)
請求項6記載の発明の構成において、ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、前記押さえ込みボタンを主に人差し指で押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする携帯補助具付き携帯品である。
(請求項8記載の発明)
筐体と、この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐と、前記第1のリール紐の端に設けられた第1のリール紐側着脱パーツと、前記第2のリール紐の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツと、首に掛ける平紐と、この平紐の一方の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツと、前記平紐の他方の端に設けられた前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツとからなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具である。
(請求項9記載の発明)
請求項1〜6いずれか記載の発明において、リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、首に掛ける平紐を設け、この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具である。
(請求項10記載の発明)
請求項7、8いずれか記載の発明において、リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、首に掛ける平紐を設け、この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品である。
【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(請求項1記載の発明の効果)
筐体と、この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出されるリール紐と、前記リールの上方に設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具であるので、
リールを有する筐体部分を携帯電話の裏側に位置するように係止手段で係止したり粘着剤などで固定したり面ファスナーなどの取付手段(取付部)で取付するとともに、ロック解除操作部は携帯電話の外の上方に位置させた取付形態を実現することができる。
これにより、
(1) 取り付けた携帯電話等の携帯品の上げ下げを片手のみで移動させ好みの位置でロック係留を行なうことを可能にできとともに、携帯電話の上方に近接されたロック解除操作部が一体化された形態を実現するので、例えば:首掛けループタイプでは携帯電話を首根っこに近接する部位まで上げることができ、且つ、より振れの小さい携行を可能にするという効果を奏する。
(2) 付勢巻取り式携帯補助具の殆どの部位は携帯電話の裏側に隠れているので、付勢巻取り式携帯補助具が目立つことの無い携行を実現するという効果を奏する。
(3) 携帯電話やカードケース等の携帯品の裏側に筐体を隠す形態を実現するものであるので、携帯電話に隠れる目立たない範囲(はみ出る形態を技術的範疇外とするものではなく、はみ出る形態も技術的範疇にふくまれるものである。)で筐体およびリールを従来のものより遥かに大きいものにできる。すなわち、平紐形状のリール紐を重ね巻取り形態としたものでも、持った手を略のばしきって携帯電話をかざすことを、付勢巻取り式携帯補助具が目立たない形態で実現できるという効果を奏する。
また、リール紐がループ形態では腰ベルトにループ形態のリール紐をまき掛けて腰に携帯電話を吊り状態にした状態で、携帯電話を耳元まで余裕で引き上げ持ってくることができるリール紐の長さを実現することができる。
(4) 腰ベルトやバックのベルトにループ形態のリール紐をまき掛けて携帯電話を吊り状態にした携行では次のような効果を奏する。(一歩のリール紐でも先端にクリップ、玉、面ファスナーバンドを設ける、縛るなどにより同様な効果を得ることができる。)
{1} ズボンのポケットに携帯電話を収納携行する場合は、携帯電話と該携帯電話の上方に位置したロック解除操作部が一体形態であるので腰ベルトと携帯電話の距離は3cm程度短い形態を実現し、ズボンポケットの好適な位置に携帯電話を吊り状態で留置く(係留)ことができるという効果を奏する。
例えば:従来技術ではジーパンなどのポケットが上方にある場合には、ポケットの奥深く携帯電話が入ってしまい、取り出し難い、座ったときなどに携帯電話に無理な力がかかって故障を起しやすい、それを避けるために携帯電話をポケットから出して吊り状態で座った場合は吊り下げ状態が長いために(リール+ループ細紐という少なくとも9cm程度の吊り、腰ベルトから携帯電話の下部までの距離は略20cmくらいである。)不具合を強く感じるなどの問題を持つものであった。
これに対して、本願発明ではポケットから半分は外に出しての携行を可能とし、取り出しやすい、半分出た状態で座ったときなどに無理な力が加わった場合はポケットから携帯電話が押し出されて外に吊り状態になりやすく、吊り状態となっても上げて腰ベルトから携帯電話の下部までの長さは12cm程度と短く且つ振れる支点が腰ベルトやベルト通し部と掛けたリール紐のみであるので振れが大変小さく、不具合を感じさせない軽快さを感じさせる携行を実現するものである。
また、携帯電話とロック解除操作部が一体形態となっているので、片手で携帯電話をその指でロック解除操作部を操作したまま持ち耳元まで携帯電話を引き上げロックして止め通話や操作が行なえることを可能とするという効果を奏する。
{2} 腰ベルト(ベルト通し部を含む)やバックのベルトにループ形態のリール紐をまき掛けて携帯電話を外に単に吊り状態(ブラブラ状態)にした携行では、ベルトと携帯電話との距離が3cm程度と短く振れ支点がベルトと該ベルトにまわし掛けたリール紐のみとなって小さい振れを実現し、且つ、携帯電話とロック解除操作部が一体形態となっているので、片手で携帯電話をその指でロック解除操作部を操作したまま持ち耳元まで携帯電話を引き上げロックして止め通話や操作が行なえることを可能とするという効果を奏する。
(5) 本発明は、引用文献1、2の有する片手で上下に自在に移動できるという利点と、引用文献3の首根っこに近接する位置まで上げ係留して振れの小さい携行ができるという利点の両方を実現するとともに、引用文献1、2の首根っこに近接する位置まで携帯電話を上げ係留できないという欠点と、引用文献3の片手で上下操作ができない、吊り紐が携帯電話の下方に垂れるという欠点を解決するという効果を奏するものである。
(請求項2記載の発明の効果)
請求項1記載の発明の構成において、リール紐が適当な間隔をあけて設けられた左引出し口、右引出し口から引き出される左リール紐、右リール紐の一対のリール紐であることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具であるので、
請求項1記載の発明の効果に加えて、首に掛けるネックストラップ形態を実現するという効果を奏する。
(請求項3記載の発明の効果)
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、筐体と前記押さえ込みボタンを主に親指と人差し指で摘み押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具であるので、
請求項1、2いずれか記載の発明の効果に加えて、「ボタンの摘み押えと離し」という簡単な操作によりリールのロック解除およびロックができるので、片手のみの操作で上下移動操作および好みの位置への係留が素早く軽快に行なえるので操作性が大変良いという効果を奏する。
(請求項4記載の発明の効果)
請求項1〜3いずれか記載の発明の構成において、携帯電話などの携帯品の裏側に筐体のリールを有する部位を位置させ且つロック解除操作部を前記携帯品の外上方に位置するように取り付けるための取付部を前記筐体に設けてなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具であるので、
請求項1〜3いずれか記載の発明の効果に加えて、ロック解除操作部部分以外の付勢巻取り式携帯補助具の殆どの部分を携帯電話の裏側に係止ないし固定が行なえるという効果を奏する。
(請求項5記載の発明の効果)
請求項1〜4いずれか記載の発明の構成において、筐体の裏側に面ファスナーまたはクリップを設けてなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具であるので、
請求項1〜4いずれか記載の発明の効果に加えて、面ファスナーなら着衣の側に設けた面ファスナーに係着することにより、クリップならワイシャツの前立て部位を挟持して、下方に吊り位置させた携帯電話が全く振れない携行と、携帯電話の荷重を着衣に掛けることにより首に掛けた首掛け部位(ループ)による首への負荷を大幅に軽減ないし殆ど皆無にした携行を可能とするという効果を奏する。
(請求項6記載の発明の効果)
携帯電話や携帯音楽プレイヤーや携帯テレビ・ラジオ・携帯カメラ、ICカード、携帯ケースなどの携帯品本体と、この携帯品本体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記携帯品本体外に引き出される一対のリール紐と、この一対のリール紐で形成されるあるいは該一対のリール紐と他の部材によって形成される首掛けループ部と、前記携帯品本体を首から吊り下げた状態で見て該携帯品本体の上部あるいは上部に突出して設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品であるので、
請求項1記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項7記載の発明の効果)
請求項6記載の発明の構成において、ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、前記押さえ込みボタンを人差し指で押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする携帯補助具付き携帯品であるので、
請求項3記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項8記載の発明の効果)
筐体と、この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐と、前記第1のリール紐の端に設けられた第1のリール紐側着脱パーツと、前記第2のリール紐の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツと、首に掛ける平紐と、この平紐の一方の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツと、前記平紐の他方の端に設けられた前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツとからなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具であるので、
平紐を取り付けて首掛けループを形成して首に掛け下げての平紐による当りの弱い首に優しい携行を実現するとともに、平紐を外して、第1のリール紐と第2の右リール紐連結してループを形成して、ズボンの腰ベルトやバンド通し部、バックのベルトにループをまわし通し掛けて状態として携帯電話等を吊り携行することができるという、2つの携行形態を実現するとういう効果を奏する。
また、リール紐を全部リールに巻取り収納した状態においては、第1のリール紐と第2のリール紐を連結したループ状態とすることにより、着脱パーツが立たない見た目の良い形態を実現するという効果を奏する。
(請求項9記載の発明の効果)
請求項1〜6いずれか記載の発明において、リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、首に掛ける平紐を設け、この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具であるので、
請求項1〜6いずれか記載の発明の効果に加えて請求項8記載の効果を加えた効果を奏する。
(請求項10記載の発明の効果)
請求項7、8いずれか記載の発明において、リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、首に掛ける平紐を設け、この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品であるので、
請求項7、8いずれか記載の発明の効果に加えて請求項8記載の効果を加えた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面に示す発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。但し、本願発明をそれらににみに限定するものではない。また、実施の形態の説明にあたって同一構成部分には同じ符号を付与しその説明を省略する。
【0010】
<第1の実施の形態>
図1〜図3に示す本発明を実施するための最良の第1の実施の形態において1は付勢巻取り式携帯補助具であって、この付勢巻取り式携帯補助具は1は長方形の筐体2と、この筐体2の内部に設けられた付勢巻取り機構部3と、この付勢巻取り機構部3から筐体2外に引き出された左リール紐4a、右リール紐4bの一対のリール紐で外側でループを形成するループ紐4と、付勢巻取り機構部3の上方に設けられた付勢巻取り機構部3の付勢回転を左リール紐4a、右リール紐4bを付勢挟持(噛み挟持)してロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除操作部5を筐体2の外に突出させたロック機構部6とからなっている。
【0011】
付勢巻取り機構部3は、外周を歯車形態にした左リール紐8と、外周を歯車形態にした右リール紐9と、左リール紐8と右リール紐9の間に設けられた該8と該9の歯車に噛み合う歯車を外周に有する内部に巻取り付勢力であ発条10を内設した付勢回転体11とからなっている。
左リール紐8は筐体2に一体的に形成されたリール軸12に回転フリーに軸支され、右リール紐9は筐体2に一体的に形成されたリール軸13に回転フリーに軸支され、付勢回転体11の発条10の内側先端は筐体2に一体的に形成された発条固定軸14に固定され、発条10の外側先端は付勢回転体11に固定され、付勢回転体11は発条固定軸14に回転可能に軸支されている。
【0012】
ロック機構部6は、横長の頭部17、該17と同形状のロック部18、頭部17とロック部18の間の左右に設けられた空間からなる左リール紐4a、右リール紐4bを通す紐通し部19、中央に設けられた圧縮コイルバネ20を入れるためのコイル入れ部21とからなる横長の押しボタン形態であるロック解除操作部5と、筐体2内にセットしたロック解除操作部5の頭部17の一部を筐体2外に露出させる筐体2の表面上方(右リール紐9の上方)に設けられた開口部22と、筐体2の上部に離して設けられた紐通し部19を通された左リール紐4aを筐体2の外に引き出するための左引出し口23、右リール紐4bを引き出するための右引出し口24と、開口部22の直ぐ下方に設けられた筐体2と一体成形により設けられた紐通し口形成体25と、この紐通し口形成体25の左右に設けられた紐通し部19を通す左リール紐4aを通す左リール紐通し口26、右リール紐4bを通す右リール紐通し口27とからなっている。
ロック解除操作部5はフリー状態では圧縮コイルバネ20の押し出し付勢力により押し出し付勢状態にあって、この押し出し付勢状態では左リール紐4a、右リール紐4bはロック部18と左引出し口23、右引出し口24、左リール紐通し口26、右リール紐通し口27に挟み付けられたロック状態となっていて、左リール紐8、右リール紐9および付勢回転体11の回転もロック状態となっている。
親指を筐体2の裏側に当て人差し指をロック解除操作部5に当て摘み状態として、ロック解除操作部5を押し込むとロック部18は後に移動してリール紐のロック状態が解除され、ロック解除操作部5を押し込み摘んだままの状態で上下に自在に移動させることができる。下げるときは発条10の巻取り付勢力に抗して、上げるときは発条10および付勢回転体11による左リール紐8と右リール9の付勢回転による巻き込みによって、上下移動が素早く軽快に行なえる。
ロック解除操作部5の押し込みを止めると圧縮コイルバネ20の付勢力によりロック部18が前方に移動して左引出し口23、右引出し口24、左リール紐通し口26、右リール紐通し口27に挟み付けられたロック状態とし、好みの位置で止め係留状態とすることができる。
ロック部18と左引出し口23、右引出し口24、左リール紐通し口26、右リール紐通し口27との間の隙間はリール紐の太さよりも狭くなっており、できる限る近接しているのが良い。
【0013】
筐体2の左引出し口23、右引出し口24の直ぐ内側には紐受突起28、29が設けられ、ループ紐4が目いっぱい巻き込まれた状態で筐体2との間に指でループ紐4を摘み易くするための隙間が形成されるようになっている。
ループ紐4を目いっぱいに巻き取った状態において、筐体2の外で例えばハンドストラップとなるループを描くようにするのもよい。この場合、紐受突起28、29は必要がない。
筐体2の表部には携帯電話Kの裏側に設けたループ面ファスナー30に係着させるフック面ファスナー31が設けられ、筐体2の裏部にはループ面ファスナー32が設けられている。
筐体2の下部には、携帯電話Kに取り付けた細吊り紐33の丸環34を取り付けるための紐掛け部35が設けられ、付勢巻取り式携帯補助具1に取り付けた携帯電話Kが外れても紐掛け部35によって地面への落下が阻止されるようになっている。
筐体2内部には左リール紐4a、右リール紐4bを案内する紐案内コロ36a、36b、36cが適宜設けられている。
付勢巻取り機構部3の筐体部位に対してロック機構部6の筐体部位は、ロック機構部6が前方に突出した厚みのある形態となっていて、その段差が顎部37となって携帯電話Kを取り付ける際の当て部(位置決め部)としての役割をはたすようになっている。また、ロック機構部6を厚みのある前後に中空距離の長い形態としたことにより、ロック機構部6を形成しやすくするとともに、携帯電話Kの裏側にセットされる付勢巻取り機構部3側を薄い形態にできる。
左リール紐8、右リール紐9、付勢回転体11の並べ順は付勢回転体11が一番上でも一番下でも、左リール紐8、右リール紐9のいずれが上方に位置してもかまわず、また横並びとしても横長のカードケースやICカードなどではよいなど多様な並び形態がある。
ループ面ファスナー32に変えてクリップを設けるのも良い。クリップは向きを立て横に変えることができるものがよい。
【0014】
付勢巻取り式携帯補助具1を携帯電話やカードケースなどに接着剤やネジで一体化してなる携帯補助具付き携帯品を形成するのもよい。
付勢巻取り式携帯補助具1の付勢巻取り機構部3およびロック機構部6を携帯電話などの携帯品に内設してなる携帯補助具付き携帯品を形成するのもよい。
筐体にカードケースを一体成形により設けてなる携帯補助具付き携帯品を形成するのもよい。
以下に述べる付勢巻取り式携帯補助具の実施の形態においては、上記のようにすることにより携帯補助具付き携帯品を形成する携帯補助具付き携帯品を形成することを実施の形態の1つとするものであり、以下においてはその説明を省略する。
【0015】
<第2の実施の形態>
図4、図5に示す本発明を実施するための最良の第2の実施の形態において40は付勢巻取り式携帯補助具であって、この付勢巻取り式携帯補助具40は筐体41と、この筐体41の内部に設けられた付勢巻取り機構部42と、この付勢巻取り機構部42から筐体41外に引き出された左リール紐4a、右リール紐4bと、付勢巻取り機構部42の上方に設けられた付勢巻取り機構部42の付勢回転をロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除操作部43を筐体41の外に開口部39から露出させたロック機構部44とからなっている。
【0016】
付勢巻取り機構部42は外周を歯車形態にした左リール紐45と、該45と歯車を噛み合わせた外周を歯車形態にした左リール紐45と、右リール紐46を付勢回転体にする該46に内設された発条10とからなっている。
左リール紐45は筐体41に一体的に形成されたリール軸12に回転フリーに軸支され、右リール紐46は筐体41に一体的に形成された発条固定軸14に回転可能に軸支され、発条10の内側先端は発条固定軸14に固定され、発条10の外側先端は右リール紐46に固定されている。
左リール紐45を右リール紐46と同じように発条10を備えた構成として、2つのリールがそれぞれ付勢巻取り回転するようにするのもよい。
【0017】
ロック機構部44は、円形のロック解除操作部43と、このロック解除操作部43の左右に突出形成された回転阻止突起47a、47bと、ロック解除操作部43の下部に突出設けられた右リール紐46の歯車に噛み合わさるロック突起48と、ロック解除操作部43、回転阻止突起47a、47bが嵌る筐体41に一体的形成されてなる操作部支持部49と、ロック解除操作部43の内側に入れられた該43を押し出し付勢している圧縮コイルバネ20とからなっている。
右リール紐46の歯車50は一対のフランジの前方フランジに形成されており、ロック突起48は歯車50のフランジの厚みより少し厚めであって、後方に移動できる空間を有している。
通常はロック解除操作部43は圧縮コイルバネ20により外側に押し出し付勢状態となっているので、ロック突起48は最前方に位置されて歯車50に噛み合い状態であるロック状態となっている。
指でロック解除操作部43を押し込むとロック突起48は後方に移動して歯車50外に位置しロック解除状態となる。ロック解除操作部43を押し込んだまま、片手のみで上下移動を素早く簡単・軽快に行なうことができる。ロック解除操作部43の押し込みを止めるとロック状態となりその場所で係留状態となる。
【0018】
筐体41の左右には筐体41の表面を同じにしてなるフランジ51a、51bが設けられている。
携帯電話Kの裏側には、フランジ51a、51bを下方から嵌め込む携行補助具取付部52a、52bが設けられている。
筐体41の外に出されている左リール紐4a(第1のリール紐)の先端には2kg以上の引張りがあると外れる着脱パーツ53の雄パーツ55(第1のリール紐側着脱パーツ)が取り付けられ、右リール紐4b(第2のリール紐)の先端には着脱パーツ53の雌パーツ56(第2のリール紐側着脱パーツ)が取り付けられていて、一方の端に着脱パーツ53の雌パーツ56(第1の平紐側着脱パーツ)を取り付け他方の端に着脱パーツ53の雄パーツ55(第2の平紐側着脱パーツ)を取り付けてなる10mm〜15mm幅の平紐54が連結され、首掛けループ57を形成している。
平紐54を取り付けて首掛けループ57を形成して首に掛け下げての平紐による当りの弱い首に優しい携行を実現するとともに、平紐54を外して、左リール紐4aの雄パーツ55と右リール紐4bの雌パーツ56を連結してループを形成して、ズボンの腰ベルトやバンド通し部、バックのベルトにループをまわし通し掛けて状態として携帯電話等を吊り携行するときに、吊りの短く振れの小さい携行を実現し吊り紐が邪魔にならない携行という、2つの携行形態を実現するとういう効果を奏する。
また、リール紐を全部リールに巻取り収納した状態においては、左リール紐と右リール紐を連結したループ状態とすることにより、着脱パーツ53が立たない見た目の良い形態を実現するという効果を奏する。
平紐54はソフトゴム平紐とするのがクッション性の優しく負荷の感じ方が優しいものとできるのでよい。
着脱パーツはリングと丸環(開口が開閉する)などの他のパーツによるものも技術的範疇に含まれるものである。
左リール紐45と右リール紐46は横並びとする形態もよい。
筐体41を携帯電話のバッテリカバーとするのもよい。この場合は携帯補助具付き携帯品を形成する。
【0019】
<第3の実施の形態>
図6〜図8に示す本発明を実施するための最良の第3の実施の形態において60は付勢巻取り式携帯補助具であって、付勢巻取り式携帯補助具60は筐体61と、この筐体61の内部に設けられた付勢巻取り機構部62と、この付勢巻取り機構部62から筐体61外に引き出された左リール紐63a、右リール紐63bの一対の平紐で首掛けループを形成するループ紐64と、付勢巻取り機構部62の上方に設けられた付勢巻取り機構部62の付勢回転をロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除操作部65を筐体61の外に開口部66から露出させたロック機構部67と、筐体61の付勢巻取り機構部62を収納している巻取り機構筐体部68と、筐体61のロック機構部67を収納してなる巻取り機構筐体部68よりも前方に突出してなるロック機構筐体部69と、巻取り機構筐体部68とロック機構筐体部69に境に形成された顎部70と、この顎部70から突出された携帯電話Kの首から吊り下げた状態で見て携帯電話本体Bの頂部に設けられたフック掛け穴71に嵌合掛けるフック部72、72を有するフック機構部73と、筐体61の下部に立ち下げられた差込片74とからなっている。
【0020】
付勢巻取り機構部62は、筐体61と一体成形により設けられた発条固定軸75に回転自在に取り付けられた一対にフランジを有するリール76と、このリール76に内設され内端を発条固定軸75に固定し外端をリール76に固定して、リール76を付勢巻取り回転状態にする発条77と、ループ紐64を案内する案内コロ78a、78b、78c、78dとからなっている。
【0021】
ロック機構部67は、円形ボタン形態のロック解除操作部65と、この円形ボタン形態のロック解除操作部65の下部の左右に突出するように設けられた板状のロック部79a、79bと、ロック解除操作部65の下方に該65に隣接して筐体61に固定設けられた紐通し口形成体25と、ロック解除操作部65に入れられ該65を押し出し付勢状態としている圧縮コイルバネ20とからなっている。
通常の状態では圧縮コイルバネ20の押し出し付勢されているロック部79a、79bはその前部を通っているループ紐64を押して左リール紐通し口26、右リール紐通し口27および左引出し口23、右引出し口24とであるいはいずれか一方を口とロック部とがずれることによる一種の噛み状態(挟み状態)にしてロックし、よって付勢巻取り回転を使用とするリール76の回転がロックされ、その場所で係留状態にされる。
指で筐体61ごと親指と人差し指でロック解除操作部65を摘み該65を人差し指で押し込むことにより、ロック部79a、79bが後方に移動してループ紐64を該79a、79bが押える状態が解除される。ロック解除操作部65を押し込んだままで、上方に移動させるとリール76の付勢巻取り回転によりループ紐64は自動的に巻き取られ、下方に移動させるとリール76は巻取り付勢力に抗して送出し回転をして発条77が巻かれる。
【0022】
フック機構部73は、ロック機構筐体部69の下方内の左右に設けられた操作駒80、81と、操作駒80、81の外側部に設けられたロック機構筐体部69の側部から外に突き出した押し込み部82と、操作駒80、81の内側部に設けられた80、81と一体成形により形成されたスプリング83と、操作駒80、81の下部に設けられた顎部70から外に突き出したフック72a、72bと、スプリング83、83を受ける筐体61と一体成形で設けられたスプリング受部84とからなっている。
押し込み部82、82を押し込むとスプリング83、83に抗してフック部72、72は内側に移動し(携帯電話Kのフック掛け穴71に出し入れできる状態)、押し込み部82、82の押し込みを止めるとスプリング83、83の押し出し付勢力によりフック部72、72は外側に移動しその状態(携帯電話Kのフック掛け穴71のフックが掛った状態)が保持される。
携帯電話Kに取り付ける際には、先ず差込片74を携帯電話Kの裏側に設けた片差込部85に差し込んでからフック部72、72をフック掛け穴71に嵌める。
【0023】
<第4の実施の形態>
図9に示す本発明を実施するための第4の実施の形態において前記第2の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り機構を右リール紐46と同じものであるリール86の1つとし、リール86に筐体87の外でループを形成する左リール紐88aと右リール紐88bを重ね形態で巻き取った付勢巻取り式携帯補助具89を形成した点にある。
ロック機構部90、付勢巻取り機構部91。
【0024】
<第5の実施の形態>
図10、図11に示す本発明を実施するための第5の実施の形態において92は付勢巻取り式携帯補助具であって、この付勢巻取り式携帯補助具92は筐体93と、この筐体93に内設されたリール94と、このリール94の内側に設けられた該94を付勢巻取り回転させる内端を筐体93に一体的に形成された発条固定軸14に固定し外端をリール94に固定してなる発条10と、リール94に重ね巻き取りされ筐体93の外に引き出されてループを形成している左リール紐95a、右リール紐95bと、この左リール紐95a、右リール紐95bを抑え付けて移動を止めリール94の回転をロック・ロック解除するロック機構部96と、筐体93の裏側に設けられた薄平板形態のクリップ97とからなっている。
【0025】
ロック機構部96は、筐体93の上方にあけられた開口部98から一部を外に出してなる押し込みボタン形態のロック解除操作部99と、このロック解除操作部99の下方の左右に突出設けられた腕支持肩部100、100と、この腕支持肩部100、100に軸支され回動自在に設けられたへの字形状の腕部101、101と、ロック解除操作部99内に収納された該99を押し出し付勢状態にする圧縮コイルバネ102とからなり、通常状態では圧縮コイルバネ102の押し出し付勢力によりロック解除操作部99および軸受け肩部100、100も前方に位置し、これに伴って腕支持肩部100、100とリンク機構を形成する腕部101、101の先端は外側に付勢位置して左リール紐95a、右リール紐95bを筐体93の内壁に形成された凹部103、103に押し込み壁に押し当て挟持状態にして左リール紐95a、右リール紐95bの移動をロックし、それによりリール94はロックされる。
摘んだ指でロック解除操作部99を押し込むと腕部101、101の先端は内側に動いて左リール紐95a、右リール紐95bから離れそのロックを解除する。ロック解除操作部99を摘み押し込んだまま上下に自在に移動させることができ、指を離すと圧縮コイルバネ102の付勢力により自動的にロック状態となる。
【0026】
ロック解除操作部99の下側には携帯電話Kを当てその取り付け位置を決めるための位置決め部104が設けられ、筐体93の上部には該93の頭部の中央を凹み形成してなる最大限に巻き込まれ張った左リール紐95a、右リール紐95bを指や爪で摘み易くするための凹部105が設けられている。
【0027】
<第6の実施の形態>
図12、図13に示す本発明を実施するための最良の第6の実施の形態において108は付勢巻取り式携帯補助具であって、この付勢巻取り式携帯補助具108は筐体109と、この筐体109の内部に設けられたリール94と、このリール94の内側に内設された該94を付勢巻取り回転させる内端を筐体109に固定された発条固定軸14に固定し外端をリール94に固定してなる発条10と、リール94に巻き取られて筐体109の頂部中央の引き出し口107から該109の外に引き出されてなるリール紐110と、リール94の上方に設けられたリール紐110を通し該110の移動とロックを行なうロック機構部111とからなっている。
リール紐110の先端にはクリップ106が設けられている。
【0028】
ロック機構部111は、円形中空形態のその頭部を筐体109の表に空けられた開口部112から出すように設けられた押し込みボタン携帯のロック解除操作部113と、このロック解除操作部113の左右に設けられたスプリング受部114、114と、ロック解除操作部113に貫通されたリール紐110を通す紐通し部115と、スプリング受部114、114に支持されたロック解除操作部113を押し出し付勢状態にするスプリング116、116とからなっている。
通常、ロック解除操作部113はスプリング116、116に前方に向けて押し出し付勢状態にあるので、紐通し部115に通されているリール紐110は前方の持っていかれて、引き出し口107と紐通し部115はズレ状態となり、引き出し口107と紐通し部115で噛まれ挟まれた状態にされて移動できないロック状態にある。この状態ではリール94もリール紐110の付勢引き状態でその回転がロックされた状態にある。
指で摘んでロック解除操作部113を指で押し込み操作すると、引き出し口107と紐通し部115は重なり状態となってそのロック状態は解除され、通されているリール紐110は移動が自在に行なえるようになる。ロック解除操作部113を指で押し込んだまま上下移動を自在に行なうことができ、指を離すとスプリング116、116の押し出し付勢力により自動的にロック状態となって、好みの位置に係留することが自在に行なえる。
【0029】
図13において、筐体109にカードケース117を接着して取り付けられ携帯補助具付き携帯品118を形成している。
カードケース117を筐体109のカバー側として形成することによりコスト低減を図ることができる。
【0030】
<第7の実施の形態>
図14に示す本発明を実施するための最良の第7の実施の形態において前記第6の実施の形態と主に異なる点は、リール94に左リール紐120aと右リール紐120bを重ね巻きし筐体109外に引き出された部位でループ121を形成し、ロック機構部をロック機構部122としてなる付勢巻取り式携帯補助具123を形成した点にある。
ロック機構部122は、筐体94の開口部112から一部を出すように設けられた円形の押しボタン形態のロック解除操作部124と、このロック解除操作部124の指当て部127から後方に延びた中空の支柱部125と、この支柱部125の後部に設けられたロックフランジ部126と、ロック解除操作部124の指当て部127とロックフランジ部126の間に横凹形態に形成された紐通し部128、128と、支柱部125の中空部に一部を入れロック解除操作部124を押し出し付勢状態とする圧縮コイルバネ129と、筐体109に一体成形により設けらてなるロック解除操作部124を可動可能に収納する操作片収納部130と、この操作片収納部130に設けられた左リール紐120aと右リール紐120bを通す紐通し部131、131、131、131とからなっている。
通常、ロック解除操作部124は圧縮コイルバネ129に前方に向けて押し出し付勢状態にあるので、紐通し部128、128に通されている左リール紐120aと右リール紐120bは前方の持っていかれて、紐通し部131、131、131、131と紐通し部128、128はズレ状態となり、ロックフランジ部126と紐通し部131、131、131、131で噛まれ挟まれた状態にされて移動できないロック状態にある。この状態ではリール94も左リール紐120aと右リール紐120bの付勢引き状態のままその回転がロックされた状態にある。
指で摘んでロック解除操作部124を指で押し込み操作すると、紐通し部131、131、131、131と紐通し部128、128は重なり状態となってそのロック状態は解除され、通されているリール紐110は移動が自在に行なえるようになる。ロック解除操作部124を指で押し込んだまま上下移動を自在に行なうことができ、指を離すと圧縮コイルバネ129の押し出し付勢力により自動的にロック状態となって、好みの位置に係留することが自在に行なえる。
【0031】
<第8の実施の形態>
図15に示す本発明を実施するための最良の第8の実施の形態において前記第7の実施の形態と主に異なる点は、筐体109の蓋になる部位をカードケース134としてなる携帯補助具付き携帯品135を形成してなる点にある。
コストを低減をはかれるとともに、接着して取り付ける形態よりも薄くできる。
【0032】
<第9の実施の形態>
図16に示す本発明を実施するための最良の第9の実施の形態において138は携帯補助具付き携帯品であって、この携帯補助具付き携帯品138は折畳式携帯電話であって、携帯電話本体Bの後部側に前記第4の実施の形態の付勢巻取り式携帯補助具89のロック機構部90と付勢巻取り機構部91を内設したものであるとともに、携帯電話本体Bの上部をディスプレー部Dから上部にはみ出した携帯電話本体B本体よりも薄形態のはみ出し部139に形成し、このはみ出し部139にロック機構部90およびそのロック解除操作部43を設けた構成としたものである。
左リール紐88aと右リール紐88bとで首に掛けるループ142を形成している。
ディスプレー部Dの表面には太陽電池パネル144が設けられ、光のあるところでは自動的にバッテリー140に充電がなされるようになっていて、ディスプレー部Dは略直角に開いたところで確りとした停止状態(それ以上開くことが容易にできる)になるようにヒンジー部141が構成されている。
ロック解除操作部43を伸縮柔軟性シート部材などのカバーを設けて、内部に埃等が入らないようにするのがよい。
【0033】
<第10の実施の形態>
図17に示す本発明を実施するための最良の第10の実施の形態において前記第9の実施の形態と主に異なる点は、携帯電話本体Bの上部をディスプレー部Dから上部にはみ出した携帯電話本体B本体おなじ厚さのはみ出し部143に形成した携帯補助具付き携帯品144を形成した点にある。
【0034】
<第11の実施の形態>
図18に示す本発明を実施するための最良の第11の実施の形態において145は携帯補助具付き携帯品であって、この携帯補助具付き携帯品145はICカードなどのカードを収納するカード収納部146を有するカード本体147と、このカード本体147の上部に突出して設けられたはみ出し部148と、このはみ出し部148に設けられた前部にロック解除操作部124を位置させてなるロック機構部122と、カード本体147の裏に設けられた左右一対の左リール体149、右リール体150とからなる付勢巻取り機構部151と、左リール体149、右リール体150に付勢巻き取られ外に引き出され、ロック機構部122を通され、首に掛けるループ152を形成する左リール紐153a、右リール紐153bとからなっている。
左リール体149、右リール体150は筐体154と、この筐体154に収納された左リール紐153a、右リール紐153bを付勢巻取りするリール94と、リール94の内側に設けられた該94を付勢巻取り回転させる内端を筐体154に一体的に形成された発条固定軸14に固定し外端をリール94に固定してなる発条10とからなっている。
左リール体149、右リール体150はカード本体147に接着などにより固定されている。カード本体147を筐体154の蓋とする構成もよい。この場合カード本体147は筐体154とともにその筐体の構成部といえ、発条固定軸などの軸を設けることが可能である。
ロック機構部122の詳細は図14を参照。
【0035】
<第12の実施の形態>
図19に示す本発明を実施するための最良の第12の実施の形態において前記第11実施の形態と主に異なる点は、ロック機構部122をはみ出し部の148の前部に設け、ロック機構部122の下方ではみ出し部148に左リール紐153a、右リール紐153bを通し裏側にまわするための紐通し孔158を設けてなる携帯補助具付き携帯品159を形成した点にある。
【0036】
<第13の実施の形態>
図20に示す本発明を実施するための最良の第13の実施の形態において前記第11実施の形態と主に異なる点は、ロック機構部を左リール45、右巻取リール46を横並びにした付勢巻取り機構部42とし、ケース本体162を付勢巻取り機構部42とロック機構部122を収納する筐体とした携帯補助具付き携帯品163を形成した点にある。
裏側にはワイシャツの胸ポケットなどに係止するための弱い付勢力のクリップ164が設けられている。
左リール45も右リール46と同じように発条10を有する構成として、2つのリールがするのもよい。
ロック機構部122の詳細は図14を参照。
【0037】
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は携帯電話などの携帯補助具を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の正面図、側面図、平面図、背面図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の携帯電話を取り付けた状態の正面図、側面図、背面図。
【図3】本発明を実施するための最良の1実施の形態の巻取りロック機構を示す正面図および巻取りロック機構を示す側面図。
【図4】本発明を実施するための最良の第2の実施の形態の巻取りロック機構を示す正面図および巻取りロック機構を示すリール紐を省略した側面図。
【図5】本発明を実施するための最良の第2の実施の形態の正面図、背面図、携帯電話の背面図および携帯電話を取り付けた状態の背面図。
【図6】本発明を実施するための最良の第3の実施の形態の正面図、側面図および背面図。
【図7】本発明を実施するための最良の第3の実施の形態の内部構造を示す正面図およびその側面図。
【図8】本発明を実施するための最良の第3の実施の形態の携帯電話を取り付けた状態の正面図、その側面図およびその背面図。
【図9】本発明を実施するための最良の第4の実施の形態の内部構造を示す正面図、中央縦断面図および動作を示す内部構造側面図。
【図10】本発明を実施するための最良の第5の実施の形態の正面図、携帯電話を取り付けた状態の側面図および携帯電話を取り付けた状態の正面図。
【図11】本発明を実施するための最良の第5の実施の形態の内部構造と動作を示す平面図と正面図。
【図12】本発明を実施するための最良の第6の実施の形態の正面図、側面図、内部構造を示す正面図およびロック機構部の動作説明図。
【図13】本発明を実施するための最良の第6の実施の形態のカードケースを接着取り付けた状態の正面図、背面図、側面図。
【図14】本発明を実施するための最良の第7の実施の形態の内部構造を正面図およびロック機構部の動作図。
【図15】本発明を実施するための最良の第8の実施の形態の正面図、背面図および側面図。
【図16】本発明を実施するための最良の第9の実施の形態のディスプレー部を少し開いた状態の側面図およびディスプレー部を閉じた状態の正面図。
【図17】本発明を実施するための最良の第10の実施の形態のディスプレー部を90度開いた状態の側面図およびディスプレー部を閉じた状態の正面図。
【図18】本発明を実施するための最良の第11の実施の形態の正面図、側面図および背面図。
【図19】本発明を実施するための最良の第12の実施の形態の正面図、側面図および背面図。
【図20】本発明を実施するための最良の第13の実施の形態の正面図、側面図および内部構造を示す正面図。
【符号の説明】
【0040】
K:携帯電話、
B:携帯電話本体、
D:ディスプレー部、
1:付勢巻取り式携帯補助具、
2:筐体、
3:付勢巻取り機構部、
4:ループ紐、
4a:左リール紐、
4b:右リール紐、
5:ロック解除操作部、
6:ロック機構部、
8:左リール紐、
9:右リール紐、
10:発条、
11:付勢回転体、
12:リール軸、
13:リール軸、
14:発条固定軸、
17:頭部、
18:ロック部、
19:紐通し部、
20:圧縮コイルバネ、
21:コイル入れ部、
22:開口部、
23:左引出し口、
24:右引出し口、
25:紐通し口形成体、
26:左リール紐通し口、
27:右リール紐通し口、
28:紐受突起、
29:紐受突起、
30:ループ面ファスナー、
31:フック面ファスナー、
32:ループ面ファスナー、
33:細吊り紐、
34:丸環、
35:紐掛け部、
36、36a、36b、36c、36d:紐案内コロ、
37:顎部、
39:開口部、
40:付勢巻取り式携帯補助具、
41:筐体、
42:付勢巻取り機構部、
43:ロック解除操作部、
44:ロック機構部、
45:左リール紐、
46:右リール紐、
47a、47b:回転阻止突起
48:ロック突起、
49:操作部支持部、
50:歯車、
51a、51b:フランジ、
52a、52b:携行補助具取付部、
53:着脱パーツ、
55:雄パーツ、
56:雌パーツ、
57:平紐、
60:付勢巻取り式携帯補助具、
61:筐体、
62:付勢巻取り機構部、
63a:左リール紐、
63b:右リール紐、
64:ループ紐、
65:ロック解除操作部、
66:開口部、
67:ロック機構部、
68:巻取り機構筐体部、
69:ロック機構筐体部、
70:顎部、
71:フック掛け穴、
72:フック部、
73:フック機構部、
74:差込片、
75:発条固定軸、
76:リール、
77:発条、
78a、78b、78c、78d:案内コロ、
79a、79b:ロック部、
80:操作駒、
81:操作駒、
82:押し込み部、
83:スプリング、
84:スプリング受部、
85:片差込部、
86:リール、
87:筐体、
88a:左リール紐、
88b:右リール紐、
89:付勢巻取り式携帯補助具、
90:ロック機構部、
91:付勢巻取り機構部、
92:付勢巻取り式携帯補助具、
93:筐体、
94:リール、
95a:左リール紐、
95b:右リール紐、
96:ロック機構部、
97:クリップ、
98:開口部、
99:ロック解除操作部、
100:腕支持肩部、
101:腕部、
102:圧縮コイルバネ、
103:凹部、
104:位置決め部、
105:凹部、
107:引き出し口、
108:付勢巻取り式携帯補助具、
109:筐体、
110:リール紐、
111:ロック機構部、
112:開口部、
113:ロック解除操作部、
114:スプリング受部、
115:紐通し部、
116:スプリング、
120a:左リール紐、
120b:右リール紐、
121:ループ、
122:ロック機構部、
123:付勢巻取り式携帯補助具、
124:ロック解除操作部、
125:支柱部、
126:ロックフランジ部、
127:指当て部、
128:紐通し部、
129:圧縮コイルバネ、
130:操作片収納部、
131:紐通し部、
134:カードケース、
135:携帯補助具付き携帯品、
138:携帯補助具付き携帯品、
139:はみ出し部、
140:バッテリー、
141:ヒンジー部、
145:携帯補助具付き携帯品、
146:カード収納部、
147:カード本体、
148:はみ出し部、
149:左リール体、
150:右リール体、
151:付勢巻取り機構部、
152:ループ、
153a:左リール紐、
153b:右リール紐、
154:筐体、
155:カード挿入口、
158:紐通し孔、
159:携帯補助具付き携帯品、
162:ケース本体、
163:携帯補助具付き携帯品、
164:クリップ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、
このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出されるリール紐と、
前記リールの上方に設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、
前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具。
【請求項2】
リール紐が適当な間隔をあけて設けられた左引出し口、右引出し口から引き出される左リール紐、右リール紐の一対のリール紐であることを特徴とする請求項1記載の付勢巻取り式携帯補助具。
【請求項3】
ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、筐体と前記押さえ込みボタンを主に親指と人差し指で摘み押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする請求項1、2いずれか記載の付勢巻取り式携帯補助具。
【請求項4】
携帯電話などの携帯品の裏側に筐体のリールを有する部位を位置させ且つロック解除操作部を前記携帯品の外上方に位置するように取り付けるための取付部を前記筐体に設けてなることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の付勢巻取り式携帯補助具。
【請求項5】
筐体の裏側に面ファスナーまたはクリップを設けてなることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の付勢巻取り式携帯補助具。
【請求項6】
携帯電話や携帯音楽プレイヤーや携帯テレビ・ラジオ・携帯カメラ、ICカード、携帯ケースなどの携帯品本体と、
この携帯品本体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、
このリールに付勢巻取状態で前記携帯品本体外に引き出される一対のリール紐と、
この一対のリール紐で形成されるあるいは該一対のリール紐と他の部材によって形成される首掛けループ部と、
前記携帯品本体を首から吊り下げた状態で見て該携帯品本体の上部あるいは上部に突出して設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品。
【請求項7】
ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、前記押さえ込みボタンを主に人差し指で押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする請求項6記載の携帯補助具付き携帯品。
【請求項8】
筐体と、
この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、
このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐と、
前記第1のリール紐の端に設けられた第1のリール紐側着脱パーツと、
前記第2のリール紐の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツと、
首に掛ける平紐と、
この平紐の一方の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツと、
前記平紐の他方の端に設けられた前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツとからなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具。
【請求項9】
請求項1〜6いずれか記載の発明において、
リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、
前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、
前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、
首に掛ける平紐を設け、
この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、
前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具。
【請求項10】
請求項7、8いずれか記載の発明において、
リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、
前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、
前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、
首に掛ける平紐を設け、
この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、
前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品。
【請求項1】
筐体と、
この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、
このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出されるリール紐と、
前記リールの上方に設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、
前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具。
【請求項2】
リール紐が適当な間隔をあけて設けられた左引出し口、右引出し口から引き出される左リール紐、右リール紐の一対のリール紐であることを特徴とする請求項1記載の付勢巻取り式携帯補助具。
【請求項3】
ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、筐体と前記押さえ込みボタンを主に親指と人差し指で摘み押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする請求項1、2いずれか記載の付勢巻取り式携帯補助具。
【請求項4】
携帯電話などの携帯品の裏側に筐体のリールを有する部位を位置させ且つロック解除操作部を前記携帯品の外上方に位置するように取り付けるための取付部を前記筐体に設けてなることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の付勢巻取り式携帯補助具。
【請求項5】
筐体の裏側に面ファスナーまたはクリップを設けてなることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の付勢巻取り式携帯補助具。
【請求項6】
携帯電話や携帯音楽プレイヤーや携帯テレビ・ラジオ・携帯カメラ、ICカード、携帯ケースなどの携帯品本体と、
この携帯品本体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、
このリールに付勢巻取状態で前記携帯品本体外に引き出される一対のリール紐と、
この一対のリール紐で形成されるあるいは該一対のリール紐と他の部材によって形成される首掛けループ部と、
前記携帯品本体を首から吊り下げた状態で見て該携帯品本体の上部あるいは上部に突出して設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品。
【請求項7】
ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、前記押さえ込みボタンを主に人差し指で押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする請求項6記載の携帯補助具付き携帯品。
【請求項8】
筐体と、
この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、
このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐と、
前記第1のリール紐の端に設けられた第1のリール紐側着脱パーツと、
前記第2のリール紐の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツと、
首に掛ける平紐と、
この平紐の一方の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツと、
前記平紐の他方の端に設けられた前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツとからなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具。
【請求項9】
請求項1〜6いずれか記載の発明において、
リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、
前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、
前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、
首に掛ける平紐を設け、
この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、
前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とする付勢巻取り式携帯補助具。
【請求項10】
請求項7、8いずれか記載の発明において、
リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、
前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、
前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、
首に掛ける平紐を設け、
この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、
前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2008−183071(P2008−183071A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−17227(P2007−17227)
【出願日】平成19年1月29日(2007.1.29)
【出願人】(000212599)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月29日(2007.1.29)
【出願人】(000212599)
【Fターム(参考)】
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