会議方法
【課題】受信側での共有ウインドウの画像やサイズに不都合が生じないようにして受信側の負担を軽減する。
【解決手段】送信側の拠点Aと受信側の拠点Aをアプリケーション共有モードに設定し、送信側の拠点Aで起動させたアプリケーションの画像を受信側の拠点Bに送信する際に、拠点Aでは、モニタ3A上のアプリケーション共有ウインドウ31Aを他のウインドウから独立させると共に、該アプリケーション共有ウインドウ31Aのサイズを最大サイズに設定して、該サイズ情報を拠点Bに送信する。拠点Bでは、モニタ3B上のアプリケーション共有ウインドウ31Bのサイズを前記サイズ情報に基づいて拠点Aのアプリケーション共有ウインドウ31Aのサイズに一致させる。
【解決手段】送信側の拠点Aと受信側の拠点Aをアプリケーション共有モードに設定し、送信側の拠点Aで起動させたアプリケーションの画像を受信側の拠点Bに送信する際に、拠点Aでは、モニタ3A上のアプリケーション共有ウインドウ31Aを他のウインドウから独立させると共に、該アプリケーション共有ウインドウ31Aのサイズを最大サイズに設定して、該サイズ情報を拠点Bに送信する。拠点Bでは、モニタ3B上のアプリケーション共有ウインドウ31Bのサイズを前記サイズ情報に基づいて拠点Aのアプリケーション共有ウインドウ31Aのサイズに一致させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2以上の遠隔地間でモニタを見ながら会議を行うことができるようにした会議方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、互いに離れた場所の拠点A,Bで遠隔会議を開催する場合は、図7に示すように、拠点A,B毎に通信回線1で相互に接続された会議システムが設置される。拠点Aのの会議システムは、会議システムプログラムが書き込まれ会議を制御するコンピュータ2A、会議の討議内容等を表示するモニタ3A、自拠点の画像を撮像するカメラ4A、自拠点の音声を入力するマイク5A、および他拠点の音声を出力するスピーカ6Aを備える。拠点Bにも同様に、コンピュータ2B、モニタ3B、カメラ4B、マイク5B、スピーカ6Bを備える。そして、拠点A,Bのコンピュータ2A,2Bが通信回線1によって相互に接続される。
【0003】
そして、この会議システムでは、音声通話機能、カメラ画像表示機能、一方のアプリケーション画像を他方に転送し表示するアプリケーション共有機能、マウスや電子ペンなどの入力デバイスを用いて書き込まれた画像を相互に交換し表示するホワイトボード機能などの全部又は一部の機能を備え、必要に応じて各機能の選択や切替の操作を行いながら、会議等を進行することができる。
【0004】
アプリケーション共有機能では、送信側のコンピュータにおいて、利用するファイル、又はアプリケーションを選択して起動し、その後に、共有すべきアプリケーションのウインドウ(以下、アプリケーション共有ウインドウ)又はデスクトップ領域全体を転送領域として指定することで、受信側にそのアプリケーション共有ウインドウあるいはデスクトップ全体が転送される。そして、受信側では、転送されてきた画像が、モニタのデスクトップに新規ウインドウ又は既存ウインドウの表示領域の一部として、表示される。
【0005】
ところが、拠点Aを送信側とし拠点Bを受信側として、その拠点Aにおいて、アプリケーション共有ウインドウを作成して転送するようにした場合には、図8左上に示すように、モニタ3Aのデスクトップ30A上にアプリケーション共有ウインドウ31Aが表示され、そのアプリケーション共有ウインドウ31Aの一部に非共有ウインドウ32Aが重なっていた場合には、このアプリケーション共有ウインドウ31Aの転送を受けた拠点Bのモニタ3Bのデスクトップ30B上に、図8右上に示すように、非共有ウインドウ32Aによって欠けた部分を有するアプリケーション共有ウインドウ31Bが表示されることになる。つまり、アプリケーション有ウインドウ31Aの内の重なり領域部分の転送を行うことができない。
【0006】
そこで、転送領域としてデスクトップ30Aの全体を指定すれば、これを回避することができるが、この場合は、図8右下に示すように、本来転送すべきアプリケーション共有ウインドウ31A以外のデスクトップ30Aの画像や非共有ウインドウ32Aも転送されることになり、拠点Bでは不要な非共有ウインドウ32Bの移動や上下逆転(特許文献1)あるいはデスクトップ30Bの不要な画像を消去する操作が必要となる。
【0007】
また、拠点Bのモニタ3Bのアプリケーション共有ウインドウ31Bのサイズが、拠点Aから転送されるアプリケーション共有ウインドウ31Aのサイズよりも小さい場合は、図9に示すように、送信されたアプリケーション共有ウインドウ31Aの全部を表示することができない。
【0008】
さらに、会議等の進行状況に応じて資料上のポイントを指し示す必要があるときは、電子ペンやマウス等によるマーカー(マーキング機能)や、矢印等のポインタが使用されるが、図10左に示すように、各拠点A,Bにおいてそれぞれポイントを指すようにすると、アプリケーション共有ウインドウ31A,31BにポインタPA、PBが複数表示され、主催者が指し示しているのがどれかが不明確となる。
【0009】
一方、ホワイトボード共有機能は、モニタのデスクトップ上にホワイトボード共有ウインドウが描画ツールメニューと共に表示され、送信側の拠点のホワイトボード共有ウインドウに画像を描画すると、受信側の拠点のホワイトボード共有ウインドウにもその描画内容が反映されて、各拠点のモニタ上で同一の画像が表示される。
【0010】
しかし、図11に示すように、拠点A,Bのモニタ3A,3Bのホワイトボード共有ウインドウ33A,33Bのサイズが異なる場合は、拠点Aで書き込まれた画像LAが拠点Bでは一部が示されないことが起こる。LBが拠点Bのホワイトボード共有ウインドウ33Bで表示される画像である。
【0011】
また、上記したアプリケーション共有機能とホワイトボード共有機能は、会議の進行状況に応じて適宜切り替えて使用されるが、従来では一方の拠点で機能切替の操作が行われたことが他方には分からない。そこで、例えば、図12に示すように、拠点Aでアプリケーション共有機能からホワイトボード共有機能に機能切替が行われた場合は、拠点Bでは機能切替が判明せずアプリケーション共有機能のままとなるので、会議の流れや拠点Aからの通話によりこれを察知して、拠点B側でホワイトボード機能に切替操作を行う必要がある。
【特許文献1】特開平3−278784号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
以上のように、従来の会議システムでは、アプリケーション共有機能において、受信側のアプリケーション共有ウインドウの画像やサイズに不都合が生じたり不明確な多数のポインタが表示される問題があり、またホワイトボード共有機能においても受信側のホワイトボード共有ウインドウの画像やサイズに不都合が生じる問題があり、さらにアプリケーション共有とホワイトボード共有の機能切替においても不都合があった。
【0013】
本発明の目的は、上記した問題を解決して、受信側での共有ウインドウの画像やサイズに不都合が生じないようにして受信側の負担を軽減し、またポインタを1つに制限して指摘箇所が明確になるようにした会議方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的達成のために、請求項1にかかる発明は、複数の拠点にコンピュータ、モニタ、スピーカ、マイクおよびカメラを1組として備え、前記コンピュータを通信回線で互いに接続して前記複数の拠点の相互間で会議を行う会議方法において、送信側の拠点と受信側の拠点をアプリケーション共有モードに設定し、前記送信側の拠点で起動させたアプリケーションの画像を前記受信側の拠点に送信する際に、前記送信側の拠点では、モニタ上のアプリケーション共有ウインドウを他のウインドウから独立させると共に、該アプリケーション共有ウインドウのサイズを所定のサイズに設定して、該サイズの情報を第1のサイズ情報として前記受信側の拠点に送信し、前記受信側の拠点では、モニタ上のアプリケーション共有ウインドウのサイズを前記第1のサイズ情報に基づいて前記送信側の拠点の前記アプリケーション共有ウインドウのサイズに一致させるようにしたことを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の会議方法において、前記送信側の拠点および前記受信側の拠点の前記アプリケーション共有ウインドウ内に唯一のポインタを表示させ、該ポインタの直接操作を前記送信側の拠点においてのみ可能にしたことを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の会議方法において、前記受信側の拠点の前記アプリケーション共有ウインドウ内で特定の位置を指定することにより、該位置の情報が前記送信側の拠点に送信され、前記送信側の拠点の前記ポインタが前記位置の情報に応じた位置に移動し、該送信側の拠点の前記ポインタの位置情報が前記受信側に送信され、前記受信側の拠点の前記ポインタが前記特定の位置に移動するようにしたことを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項1、2,3のいずれか1つに記載の会議方法において、送信側および受信側の拠点をホワイトボード共有モードに設定し、送信側の拠点で描画した画像を受信側の拠点に送信する際に、前記送信側の拠点では、モニタ上のホワイトボード共有ウインドウに描画した画像および該ホワイトボード共有ウインドウのサイズである第2のサイズ情報を前記受信側の拠点に送信し、前記受信側の拠点では、モニタ上のホワイトボード共有ウインドウのサイズを前記第2のサイズ情報に基づいて前記送信側の拠点の前記ホワイトボード共有ウインドウのサイズに一致させ、かつ前記画像を表示するようにしたことを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、請求項4に記載の会議方法において、前記送信側の拠点において、前記アプリケーション共有モードと前記ホワイトボード共有モードを一方から他方に切り替える際に、前記送信側の拠点から前記受信側の拠点に前記モードの切替情報を送信し、前記受信側の拠点が該切替情報に基づいてモードを切り替えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、受信側での共有ウインドウの画像やサイズに不都合が生じぜず、受信側の負担が軽減される。また、ポインタは唯一となりその指し示す箇所が明確になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の会議方法を説明する。本発明では、送信側においてアプリケーション共有モードの起動と終了を監視する。共有アプリケーションの起動や切替を行うときは、以前のアプリケーションを終了させ、又はそのウインドウを最小化させてアプリケーション共有ウインドウから外し、受信側でのアプリケーション共有ウインドウが欠けたりあるいは余分なウインドウ等が受信側に送信されないようにする。そして、起動し転送するアプリケーション共有ウインドウのサイズ情報を受信側に送信することで、受信側のアプリケーション共有ウインドウのサイズを送信側のアプリケーション共有ウインドウのサイズに合わせる。
【0017】
また、ポインタは各拠点において唯一のものを使用する。このポインタは送信側で管理して、アプリケーション共有ウインドウの画像とともに受信側に送信し、その受信側のアプリケーション共有ウインドウに反映させる。送信側でのポインタの移動はマウスや電子ペンでのドラッグアンドドロップ操作又は移動ポイントを指定することにより行い、受信側では移動位置をドラッグアンドドロップ操作又は移動ポイントを指定してその座標情報を送信側に送信することで、送信側で移動させる。これにより、移動可能な唯一のポインタを実現する。
【0018】
また、ホワイトボード共有機能では、送信側のモニタ上に表示するホワイトボード共有ウインドウのサイズ情報を受信側に送信することで、受信側のホワイトボード共有ウインドウを送信側のホワイトボード共有ウインドウのサイズに合わせる。
【0019】
さらに、アプリケーション共有機能とホワイトボード共有機能の切替時は、切り替えを行った送信側から受信側に切替情報を送信することで、受信側で自動的に機能切替が行われるようにする。
【実施例】
【0020】
図1は拠点A、B間で会議を行う場合のフローチャートを示す。拠点A,Bにおけるハードウエア構成は図7に示したものと同じである。ここでは、拠点Aが送信側、拠点Bが受信側とする。拠点A,Bが起動完了して会議が開始すると、拠点AにおいてアプリケーションXの共有を開始する(S101)。このときは、アプリケーション共有モードへの切替情報を拠点Bに送信し(S102)、これにより、拠点Bがアプリケーション共有モードに切り替えられる(S201)。そして、拠点AにおいてアプリケーションXが起動する(S103)と、共有対象外のアプリケーションが終了する(S104)。また、拠点Aにおいて、アプリケーション共有ウインドウのサイズを使用可能な最大サイズに変更し(S105)、そのサイズ情報を拠点Bに送信する(S106)。これにより拠点Bではアプリケーション共有ウインドウをサイズ情報に合わせ変更する(S202)。以後は、アプリケーション共有実行中、拠点Aから拠点Bにアプリケーション画像がそのまま転送される(S301)。
【0021】
図2は以上のアプリケーション共有機能の説明図である。拠点Aのモニタ3Aのデスクトップ30上に、共有対象のアプリケーションXのためのアプリケーション共有ウインドウ31Aと非共有ウインドウ32Aがあるときは、共有対象外のアプリケーションを終了させることで、非共有ウインドウ32Aが消去され、アプリケーション共有ウインドウ31Aのみが残る。そして、このアプリケーション共有ウインドウ31Aが最大サイズに変更される。このサイズ情報は拠点Bに送信されるが、拠点Bのモニタ3Bのデスクトップ上のアプリケーション共有ウインドウ31Bがそのサイズ情報に応じたサイズよりも小さい場合は、図3に示すように、そのサイズ情報に応じてサイズが変更される。つまり、拠点Aのモニタ3Aと拠点Bのモニタ3Bにおいて、アプリケーション共有ウインドウ31A,31Bが同じサイズとなる。
【0022】
図1に戻って、アプリケーション共有が実行された(S301)後は、拠点Aにおいて、ポインタを移動させ(S107)て、アプリケーション画像と共にポインタ画像が拠点Bに転送(S108)されると、拠点Bではアプリケーション画像と共にポインタ画像も表示される(S203)。ここで、拠点Bにおいて、マウスや電子ペンで指示してポインタの移動を促す(S204)と、そのポインタ移動情報、例えばアプリケーション共有ウインドウ31B上での座標情報が拠点Aに送信される(S205)。この座標情報に応じて、拠点Aではモニタ3A上のポインタが移動され(S109)、アプリケーション画像と共にそのポインタ画像が拠点B送信される(S110)。よって、拠点Bではそれが受信されアプリケーション共有ウインドウ31B上にアプリケーション画像とポインタ画像が表示される(S206)。以上から、アプリケーション共有モード実行中は、拠点A,Bにおいて必要に応じて唯一のポインタが移動され(S302)、このとき拠点A,Bのアプリケーション共有ウインドウ31A,31B上のポインタの移動が同期する。
【0023】
図4はこのポインタの同期移動の説明図であり、拠点Aのアプリケーション共有ウインドウ31Aの唯一のポインタPAを拠点A側で移動させると、拠点Bのアプリケーション共有ウインドウ31B上のポインタPBも同期して移動し、また、拠点BにおいてポインタPBの次の移動位置をマウスや電子ペン(図示せず)で指示すると、指示されたアプリケーション共有ウインドウ31B上の座標情報が拠点Bに送信され、この座標情報に応じてポインタPAが移動し、このポインタPAの移動に応じて拠点Bのアプリケーション共有ウインドウ31BのポインタPBも移動する。
【0024】
図1に戻って、拠点Aにおいて、ホワイトボード共有が開始される(S111)と、ホワイトボード共有モードへの切替情報が拠点Bに送信され(S112)、これにより拠点Bでもホワイトボード共有モードに切り替えられる(S207)。拠点Aではホワイトボード共有ウインドウのサイズ情報を拠点Bに送信し(S113)、これにより拠点Bでもホワイトボード共有ウインドウのサイズが対応したサイズに変更される。以後、拠点A,Bにおいて、ホワイトボードへの書き込みや表示が可能となる(S303)。
【0025】
図5はこのホワイトボード共有機能の説明図である。拠点Aのホワイトボード共有ウインドウ33Aのサイズ情報が拠点Bに送信されと、その拠点Bのホワイトボード共有ウインドウ33Bがそのサイズ情報に応じたサイズに設定されるので、拠点Aで画像LAを書き込んだとき、拠点Bではホワイトボード共有ウインドウ33Bがサイズ情報よりも小さいときは画像Lの一部が表示されないが、サイズ情報に基づきそのホワイトボード共有ウインドウ33Bのサイズが変更されるので、画像LBが全部そのホワイトボード共有ウインドウ33Bに表示されるようになる。
【0026】
図6はアプリケーション共有とホワイトボード共有の機能切替の説明図である。この場合は、例えば、現在は拠点A,Bがアプリケーション共有モードで動作しているときに、拠点Aがホワイトボード共有モードに切り替えたとき、その切替情報が拠点Aから拠点Bに送信され、これにより拠点Bがアプリケーション共有モードからホワイトボード共有モードに自動的に切り替わる。
【0027】
図1に戻って、以後は会議進行状況に応じて共有機能の切替が行われ会議が進行される(S304)。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の会議方法の実施例の処理のフローチャートである。
【図2】同実施例の送信側のアプリケーション共有ウインドウのサイズ最大化の説明図である。
【図3】同実施例の受信側のアプリケーション共有ウインドウのサイズ調整の説明図である。
【図4】同実施例の唯一のポインタ同期の説明図である。
【図5】同実施例の受信側のホワイトボード共有ウインドウのサイズ調整の説明図である。
【図6】アプリケーション共有からホワイトボード共有への機能の切替の説明図である。
【図7】2つの拠点からなる会議システムの構成図である。
【図8】従来のアプリケーション共有ウインドウの送信の説明図である。
【図9】従来の受信側のアプリケーション共有ウインドウのサイズの説明図である。
【図10】従来のポインタ表示の説明図である。
【図11】従来の受信側のホワイトボード共有ウインドウの説明図である。
【図12】従来のアプリケーション共有からホワイトボード共有への機能の切替の説明図である。
【符号の説明】
【0029】
1:通信回線
2A,2B:コンピュータ
3A,3B:モニタ、30A,30B:デスクトップ、31A,31B:アプリケーション共有ウインドウ、32A,32B:非共有ウインドウ、33A,33B:ホワイトボード共有ウインドウ
4A,4B:カメラ
5A,5B:マイク
6A,6B:スピーカ
【技術分野】
【0001】
本発明は、2以上の遠隔地間でモニタを見ながら会議を行うことができるようにした会議方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、互いに離れた場所の拠点A,Bで遠隔会議を開催する場合は、図7に示すように、拠点A,B毎に通信回線1で相互に接続された会議システムが設置される。拠点Aのの会議システムは、会議システムプログラムが書き込まれ会議を制御するコンピュータ2A、会議の討議内容等を表示するモニタ3A、自拠点の画像を撮像するカメラ4A、自拠点の音声を入力するマイク5A、および他拠点の音声を出力するスピーカ6Aを備える。拠点Bにも同様に、コンピュータ2B、モニタ3B、カメラ4B、マイク5B、スピーカ6Bを備える。そして、拠点A,Bのコンピュータ2A,2Bが通信回線1によって相互に接続される。
【0003】
そして、この会議システムでは、音声通話機能、カメラ画像表示機能、一方のアプリケーション画像を他方に転送し表示するアプリケーション共有機能、マウスや電子ペンなどの入力デバイスを用いて書き込まれた画像を相互に交換し表示するホワイトボード機能などの全部又は一部の機能を備え、必要に応じて各機能の選択や切替の操作を行いながら、会議等を進行することができる。
【0004】
アプリケーション共有機能では、送信側のコンピュータにおいて、利用するファイル、又はアプリケーションを選択して起動し、その後に、共有すべきアプリケーションのウインドウ(以下、アプリケーション共有ウインドウ)又はデスクトップ領域全体を転送領域として指定することで、受信側にそのアプリケーション共有ウインドウあるいはデスクトップ全体が転送される。そして、受信側では、転送されてきた画像が、モニタのデスクトップに新規ウインドウ又は既存ウインドウの表示領域の一部として、表示される。
【0005】
ところが、拠点Aを送信側とし拠点Bを受信側として、その拠点Aにおいて、アプリケーション共有ウインドウを作成して転送するようにした場合には、図8左上に示すように、モニタ3Aのデスクトップ30A上にアプリケーション共有ウインドウ31Aが表示され、そのアプリケーション共有ウインドウ31Aの一部に非共有ウインドウ32Aが重なっていた場合には、このアプリケーション共有ウインドウ31Aの転送を受けた拠点Bのモニタ3Bのデスクトップ30B上に、図8右上に示すように、非共有ウインドウ32Aによって欠けた部分を有するアプリケーション共有ウインドウ31Bが表示されることになる。つまり、アプリケーション有ウインドウ31Aの内の重なり領域部分の転送を行うことができない。
【0006】
そこで、転送領域としてデスクトップ30Aの全体を指定すれば、これを回避することができるが、この場合は、図8右下に示すように、本来転送すべきアプリケーション共有ウインドウ31A以外のデスクトップ30Aの画像や非共有ウインドウ32Aも転送されることになり、拠点Bでは不要な非共有ウインドウ32Bの移動や上下逆転(特許文献1)あるいはデスクトップ30Bの不要な画像を消去する操作が必要となる。
【0007】
また、拠点Bのモニタ3Bのアプリケーション共有ウインドウ31Bのサイズが、拠点Aから転送されるアプリケーション共有ウインドウ31Aのサイズよりも小さい場合は、図9に示すように、送信されたアプリケーション共有ウインドウ31Aの全部を表示することができない。
【0008】
さらに、会議等の進行状況に応じて資料上のポイントを指し示す必要があるときは、電子ペンやマウス等によるマーカー(マーキング機能)や、矢印等のポインタが使用されるが、図10左に示すように、各拠点A,Bにおいてそれぞれポイントを指すようにすると、アプリケーション共有ウインドウ31A,31BにポインタPA、PBが複数表示され、主催者が指し示しているのがどれかが不明確となる。
【0009】
一方、ホワイトボード共有機能は、モニタのデスクトップ上にホワイトボード共有ウインドウが描画ツールメニューと共に表示され、送信側の拠点のホワイトボード共有ウインドウに画像を描画すると、受信側の拠点のホワイトボード共有ウインドウにもその描画内容が反映されて、各拠点のモニタ上で同一の画像が表示される。
【0010】
しかし、図11に示すように、拠点A,Bのモニタ3A,3Bのホワイトボード共有ウインドウ33A,33Bのサイズが異なる場合は、拠点Aで書き込まれた画像LAが拠点Bでは一部が示されないことが起こる。LBが拠点Bのホワイトボード共有ウインドウ33Bで表示される画像である。
【0011】
また、上記したアプリケーション共有機能とホワイトボード共有機能は、会議の進行状況に応じて適宜切り替えて使用されるが、従来では一方の拠点で機能切替の操作が行われたことが他方には分からない。そこで、例えば、図12に示すように、拠点Aでアプリケーション共有機能からホワイトボード共有機能に機能切替が行われた場合は、拠点Bでは機能切替が判明せずアプリケーション共有機能のままとなるので、会議の流れや拠点Aからの通話によりこれを察知して、拠点B側でホワイトボード機能に切替操作を行う必要がある。
【特許文献1】特開平3−278784号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
以上のように、従来の会議システムでは、アプリケーション共有機能において、受信側のアプリケーション共有ウインドウの画像やサイズに不都合が生じたり不明確な多数のポインタが表示される問題があり、またホワイトボード共有機能においても受信側のホワイトボード共有ウインドウの画像やサイズに不都合が生じる問題があり、さらにアプリケーション共有とホワイトボード共有の機能切替においても不都合があった。
【0013】
本発明の目的は、上記した問題を解決して、受信側での共有ウインドウの画像やサイズに不都合が生じないようにして受信側の負担を軽減し、またポインタを1つに制限して指摘箇所が明確になるようにした会議方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的達成のために、請求項1にかかる発明は、複数の拠点にコンピュータ、モニタ、スピーカ、マイクおよびカメラを1組として備え、前記コンピュータを通信回線で互いに接続して前記複数の拠点の相互間で会議を行う会議方法において、送信側の拠点と受信側の拠点をアプリケーション共有モードに設定し、前記送信側の拠点で起動させたアプリケーションの画像を前記受信側の拠点に送信する際に、前記送信側の拠点では、モニタ上のアプリケーション共有ウインドウを他のウインドウから独立させると共に、該アプリケーション共有ウインドウのサイズを所定のサイズに設定して、該サイズの情報を第1のサイズ情報として前記受信側の拠点に送信し、前記受信側の拠点では、モニタ上のアプリケーション共有ウインドウのサイズを前記第1のサイズ情報に基づいて前記送信側の拠点の前記アプリケーション共有ウインドウのサイズに一致させるようにしたことを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の会議方法において、前記送信側の拠点および前記受信側の拠点の前記アプリケーション共有ウインドウ内に唯一のポインタを表示させ、該ポインタの直接操作を前記送信側の拠点においてのみ可能にしたことを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の会議方法において、前記受信側の拠点の前記アプリケーション共有ウインドウ内で特定の位置を指定することにより、該位置の情報が前記送信側の拠点に送信され、前記送信側の拠点の前記ポインタが前記位置の情報に応じた位置に移動し、該送信側の拠点の前記ポインタの位置情報が前記受信側に送信され、前記受信側の拠点の前記ポインタが前記特定の位置に移動するようにしたことを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項1、2,3のいずれか1つに記載の会議方法において、送信側および受信側の拠点をホワイトボード共有モードに設定し、送信側の拠点で描画した画像を受信側の拠点に送信する際に、前記送信側の拠点では、モニタ上のホワイトボード共有ウインドウに描画した画像および該ホワイトボード共有ウインドウのサイズである第2のサイズ情報を前記受信側の拠点に送信し、前記受信側の拠点では、モニタ上のホワイトボード共有ウインドウのサイズを前記第2のサイズ情報に基づいて前記送信側の拠点の前記ホワイトボード共有ウインドウのサイズに一致させ、かつ前記画像を表示するようにしたことを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、請求項4に記載の会議方法において、前記送信側の拠点において、前記アプリケーション共有モードと前記ホワイトボード共有モードを一方から他方に切り替える際に、前記送信側の拠点から前記受信側の拠点に前記モードの切替情報を送信し、前記受信側の拠点が該切替情報に基づいてモードを切り替えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、受信側での共有ウインドウの画像やサイズに不都合が生じぜず、受信側の負担が軽減される。また、ポインタは唯一となりその指し示す箇所が明確になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の会議方法を説明する。本発明では、送信側においてアプリケーション共有モードの起動と終了を監視する。共有アプリケーションの起動や切替を行うときは、以前のアプリケーションを終了させ、又はそのウインドウを最小化させてアプリケーション共有ウインドウから外し、受信側でのアプリケーション共有ウインドウが欠けたりあるいは余分なウインドウ等が受信側に送信されないようにする。そして、起動し転送するアプリケーション共有ウインドウのサイズ情報を受信側に送信することで、受信側のアプリケーション共有ウインドウのサイズを送信側のアプリケーション共有ウインドウのサイズに合わせる。
【0017】
また、ポインタは各拠点において唯一のものを使用する。このポインタは送信側で管理して、アプリケーション共有ウインドウの画像とともに受信側に送信し、その受信側のアプリケーション共有ウインドウに反映させる。送信側でのポインタの移動はマウスや電子ペンでのドラッグアンドドロップ操作又は移動ポイントを指定することにより行い、受信側では移動位置をドラッグアンドドロップ操作又は移動ポイントを指定してその座標情報を送信側に送信することで、送信側で移動させる。これにより、移動可能な唯一のポインタを実現する。
【0018】
また、ホワイトボード共有機能では、送信側のモニタ上に表示するホワイトボード共有ウインドウのサイズ情報を受信側に送信することで、受信側のホワイトボード共有ウインドウを送信側のホワイトボード共有ウインドウのサイズに合わせる。
【0019】
さらに、アプリケーション共有機能とホワイトボード共有機能の切替時は、切り替えを行った送信側から受信側に切替情報を送信することで、受信側で自動的に機能切替が行われるようにする。
【実施例】
【0020】
図1は拠点A、B間で会議を行う場合のフローチャートを示す。拠点A,Bにおけるハードウエア構成は図7に示したものと同じである。ここでは、拠点Aが送信側、拠点Bが受信側とする。拠点A,Bが起動完了して会議が開始すると、拠点AにおいてアプリケーションXの共有を開始する(S101)。このときは、アプリケーション共有モードへの切替情報を拠点Bに送信し(S102)、これにより、拠点Bがアプリケーション共有モードに切り替えられる(S201)。そして、拠点AにおいてアプリケーションXが起動する(S103)と、共有対象外のアプリケーションが終了する(S104)。また、拠点Aにおいて、アプリケーション共有ウインドウのサイズを使用可能な最大サイズに変更し(S105)、そのサイズ情報を拠点Bに送信する(S106)。これにより拠点Bではアプリケーション共有ウインドウをサイズ情報に合わせ変更する(S202)。以後は、アプリケーション共有実行中、拠点Aから拠点Bにアプリケーション画像がそのまま転送される(S301)。
【0021】
図2は以上のアプリケーション共有機能の説明図である。拠点Aのモニタ3Aのデスクトップ30上に、共有対象のアプリケーションXのためのアプリケーション共有ウインドウ31Aと非共有ウインドウ32Aがあるときは、共有対象外のアプリケーションを終了させることで、非共有ウインドウ32Aが消去され、アプリケーション共有ウインドウ31Aのみが残る。そして、このアプリケーション共有ウインドウ31Aが最大サイズに変更される。このサイズ情報は拠点Bに送信されるが、拠点Bのモニタ3Bのデスクトップ上のアプリケーション共有ウインドウ31Bがそのサイズ情報に応じたサイズよりも小さい場合は、図3に示すように、そのサイズ情報に応じてサイズが変更される。つまり、拠点Aのモニタ3Aと拠点Bのモニタ3Bにおいて、アプリケーション共有ウインドウ31A,31Bが同じサイズとなる。
【0022】
図1に戻って、アプリケーション共有が実行された(S301)後は、拠点Aにおいて、ポインタを移動させ(S107)て、アプリケーション画像と共にポインタ画像が拠点Bに転送(S108)されると、拠点Bではアプリケーション画像と共にポインタ画像も表示される(S203)。ここで、拠点Bにおいて、マウスや電子ペンで指示してポインタの移動を促す(S204)と、そのポインタ移動情報、例えばアプリケーション共有ウインドウ31B上での座標情報が拠点Aに送信される(S205)。この座標情報に応じて、拠点Aではモニタ3A上のポインタが移動され(S109)、アプリケーション画像と共にそのポインタ画像が拠点B送信される(S110)。よって、拠点Bではそれが受信されアプリケーション共有ウインドウ31B上にアプリケーション画像とポインタ画像が表示される(S206)。以上から、アプリケーション共有モード実行中は、拠点A,Bにおいて必要に応じて唯一のポインタが移動され(S302)、このとき拠点A,Bのアプリケーション共有ウインドウ31A,31B上のポインタの移動が同期する。
【0023】
図4はこのポインタの同期移動の説明図であり、拠点Aのアプリケーション共有ウインドウ31Aの唯一のポインタPAを拠点A側で移動させると、拠点Bのアプリケーション共有ウインドウ31B上のポインタPBも同期して移動し、また、拠点BにおいてポインタPBの次の移動位置をマウスや電子ペン(図示せず)で指示すると、指示されたアプリケーション共有ウインドウ31B上の座標情報が拠点Bに送信され、この座標情報に応じてポインタPAが移動し、このポインタPAの移動に応じて拠点Bのアプリケーション共有ウインドウ31BのポインタPBも移動する。
【0024】
図1に戻って、拠点Aにおいて、ホワイトボード共有が開始される(S111)と、ホワイトボード共有モードへの切替情報が拠点Bに送信され(S112)、これにより拠点Bでもホワイトボード共有モードに切り替えられる(S207)。拠点Aではホワイトボード共有ウインドウのサイズ情報を拠点Bに送信し(S113)、これにより拠点Bでもホワイトボード共有ウインドウのサイズが対応したサイズに変更される。以後、拠点A,Bにおいて、ホワイトボードへの書き込みや表示が可能となる(S303)。
【0025】
図5はこのホワイトボード共有機能の説明図である。拠点Aのホワイトボード共有ウインドウ33Aのサイズ情報が拠点Bに送信されと、その拠点Bのホワイトボード共有ウインドウ33Bがそのサイズ情報に応じたサイズに設定されるので、拠点Aで画像LAを書き込んだとき、拠点Bではホワイトボード共有ウインドウ33Bがサイズ情報よりも小さいときは画像Lの一部が表示されないが、サイズ情報に基づきそのホワイトボード共有ウインドウ33Bのサイズが変更されるので、画像LBが全部そのホワイトボード共有ウインドウ33Bに表示されるようになる。
【0026】
図6はアプリケーション共有とホワイトボード共有の機能切替の説明図である。この場合は、例えば、現在は拠点A,Bがアプリケーション共有モードで動作しているときに、拠点Aがホワイトボード共有モードに切り替えたとき、その切替情報が拠点Aから拠点Bに送信され、これにより拠点Bがアプリケーション共有モードからホワイトボード共有モードに自動的に切り替わる。
【0027】
図1に戻って、以後は会議進行状況に応じて共有機能の切替が行われ会議が進行される(S304)。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の会議方法の実施例の処理のフローチャートである。
【図2】同実施例の送信側のアプリケーション共有ウインドウのサイズ最大化の説明図である。
【図3】同実施例の受信側のアプリケーション共有ウインドウのサイズ調整の説明図である。
【図4】同実施例の唯一のポインタ同期の説明図である。
【図5】同実施例の受信側のホワイトボード共有ウインドウのサイズ調整の説明図である。
【図6】アプリケーション共有からホワイトボード共有への機能の切替の説明図である。
【図7】2つの拠点からなる会議システムの構成図である。
【図8】従来のアプリケーション共有ウインドウの送信の説明図である。
【図9】従来の受信側のアプリケーション共有ウインドウのサイズの説明図である。
【図10】従来のポインタ表示の説明図である。
【図11】従来の受信側のホワイトボード共有ウインドウの説明図である。
【図12】従来のアプリケーション共有からホワイトボード共有への機能の切替の説明図である。
【符号の説明】
【0029】
1:通信回線
2A,2B:コンピュータ
3A,3B:モニタ、30A,30B:デスクトップ、31A,31B:アプリケーション共有ウインドウ、32A,32B:非共有ウインドウ、33A,33B:ホワイトボード共有ウインドウ
4A,4B:カメラ
5A,5B:マイク
6A,6B:スピーカ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の拠点にコンピュータ、モニタ、スピーカ、マイクおよびカメラを1組として備え、前記コンピュータを通信回線で互いに接続して前記複数の拠点の相互間で会議を行う会議方法において、
送信側の拠点と受信側の拠点をアプリケーション共有モードに設定し、前記送信側の拠点で起動させたアプリケーションの画像を前記受信側の拠点に送信する際に、
前記送信側の拠点では、モニタ上のアプリケーション共有ウインドウを他のウインドウから独立させると共に、該アプリケーション共有ウインドウのサイズを所定のサイズに設定して、該サイズの情報を第1のサイズ情報として前記受信側の拠点に送信し、
前記受信側の拠点では、モニタ上のアプリケーション共有ウインドウのサイズを前記第1のサイズ情報に基づいて前記送信側の拠点の前記アプリケーション共有ウインドウのサイズに一致させるようにしたことを特徴とする会議方法。
【請求項2】
請求項1に記載の会議方法において、
前記送信側の拠点および前記受信側の拠点の前記アプリケーション共有ウインドウ内に唯一のポインタを表示させ、該ポインタの直接操作を前記送信側の拠点においてのみ可能にしたことを特徴とする会議方法。
【請求項3】
請求項2に記載の会議方法において、
前記受信側の拠点の前記アプリケーション共有ウインドウ内で特定の位置を指定することにより、該位置の情報が前記送信側の拠点に送信され、前記送信側の拠点の前記ポインタが前記位置の情報に応じた位置に移動し、該送信側の拠点の前記ポインタの位置情報が前記受信側に送信され、前記受信側の拠点の前記ポインタが前記特定の位置に移動するようにしたことを特徴とする会議方法。
【請求項4】
請求項1、2,3のいずれか1つに記載の会議方法において、
送信側および受信側の拠点をホワイトボード共有モードに設定し、送信側の拠点で描画した画像を受信側の拠点に送信する際に、
前記送信側の拠点では、モニタ上のホワイトボード共有ウインドウに描画した画像および該ホワイトボード共有ウインドウのサイズである第2のサイズ情報を前記受信側の拠点に送信し、
前記受信側の拠点では、モニタ上のホワイトボード共有ウインドウのサイズを前記第2のサイズ情報に基づいて前記送信側の拠点の前記ホワイトボード共有ウインドウのサイズに一致させ、かつ前記画像を表示するようにしたことを特徴とする会議方法。
【請求項5】
請求項4に記載の会議方法において、
前記送信側の拠点において、前記アプリケーション共有モードと前記ホワイトボード共有モードを一方から他方に切り替える際に、前記送信側の拠点から前記受信側の拠点に前記モードの切替情報を送信し、前記受信側の拠点が該切替情報に基づいてモードを切り替えることを特徴とする会議方法。
【請求項1】
複数の拠点にコンピュータ、モニタ、スピーカ、マイクおよびカメラを1組として備え、前記コンピュータを通信回線で互いに接続して前記複数の拠点の相互間で会議を行う会議方法において、
送信側の拠点と受信側の拠点をアプリケーション共有モードに設定し、前記送信側の拠点で起動させたアプリケーションの画像を前記受信側の拠点に送信する際に、
前記送信側の拠点では、モニタ上のアプリケーション共有ウインドウを他のウインドウから独立させると共に、該アプリケーション共有ウインドウのサイズを所定のサイズに設定して、該サイズの情報を第1のサイズ情報として前記受信側の拠点に送信し、
前記受信側の拠点では、モニタ上のアプリケーション共有ウインドウのサイズを前記第1のサイズ情報に基づいて前記送信側の拠点の前記アプリケーション共有ウインドウのサイズに一致させるようにしたことを特徴とする会議方法。
【請求項2】
請求項1に記載の会議方法において、
前記送信側の拠点および前記受信側の拠点の前記アプリケーション共有ウインドウ内に唯一のポインタを表示させ、該ポインタの直接操作を前記送信側の拠点においてのみ可能にしたことを特徴とする会議方法。
【請求項3】
請求項2に記載の会議方法において、
前記受信側の拠点の前記アプリケーション共有ウインドウ内で特定の位置を指定することにより、該位置の情報が前記送信側の拠点に送信され、前記送信側の拠点の前記ポインタが前記位置の情報に応じた位置に移動し、該送信側の拠点の前記ポインタの位置情報が前記受信側に送信され、前記受信側の拠点の前記ポインタが前記特定の位置に移動するようにしたことを特徴とする会議方法。
【請求項4】
請求項1、2,3のいずれか1つに記載の会議方法において、
送信側および受信側の拠点をホワイトボード共有モードに設定し、送信側の拠点で描画した画像を受信側の拠点に送信する際に、
前記送信側の拠点では、モニタ上のホワイトボード共有ウインドウに描画した画像および該ホワイトボード共有ウインドウのサイズである第2のサイズ情報を前記受信側の拠点に送信し、
前記受信側の拠点では、モニタ上のホワイトボード共有ウインドウのサイズを前記第2のサイズ情報に基づいて前記送信側の拠点の前記ホワイトボード共有ウインドウのサイズに一致させ、かつ前記画像を表示するようにしたことを特徴とする会議方法。
【請求項5】
請求項4に記載の会議方法において、
前記送信側の拠点において、前記アプリケーション共有モードと前記ホワイトボード共有モードを一方から他方に切り替える際に、前記送信側の拠点から前記受信側の拠点に前記モードの切替情報を送信し、前記受信側の拠点が該切替情報に基づいてモードを切り替えることを特徴とする会議方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2007−288671(P2007−288671A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−115774(P2006−115774)
【出願日】平成18年4月19日(2006.4.19)
【出願人】(000006611)株式会社富士通ゼネラル (1,266)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年4月19日(2006.4.19)
【出願人】(000006611)株式会社富士通ゼネラル (1,266)
【Fターム(参考)】
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