説明

伝送装置

【課題】1台のモデムを2系統で切り替えて使用する伝送装置において、簡単な構成で、切替用電源の容量を小さくする。
【解決手段】一対のCCP3とモデム7を接続し、通信回線を1系/2系に切り替える切替信号を出力する操作盤6と、モデム7とCCP3との間に、複数の切替部52を有する切替ユニット5と、電源ユニット8とを設けた伝送装置において、操作盤6が、1系/2系選択信号および切替監視信号(ALM)を出力し、切替ユニット5が、切替制御部51と、モデム7を1系/2系のCCP3に切り替える切替部52と、切替えの状態を監視し切替えに異常があるときに異常である情報をALMに搭載する切替監視回路と、切替信号およびALMを遅延させて次位の切替ユニットに出力する遅延回路を備え、切替ユニット5を経由して受信したALMにより切替ユニット5における切替の状態を監視する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二重化した回線を切り替えるリレー切替回路を備えた伝送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図7に示すように、従来の、複数のホストコンピュータ1aを含む第1の通信システムと複数のホストコンピュータ1bを含む第2の通信システムを、通信網9を介して接続する通信システムにおいては、第1の伝送装置および第2の伝送装置のホストコンピュータ1を通信制御処理装置(CCP:Communication control Processor)3とモデム7を介して通信網9に接続し、CCP3とモデム7と通信回線91とを1系(現用)および2系(予備)の2系統備え、現用の系統に障害が発生したときに予備の系統を選択して通信を行い、障害の発生による影響を最小限に抑えることが行われている。すなわち、このような通信システムでは、一つのホストコンピュータ1に2台のモデム7−11、7−12を備えることが必要となる。このような通信システムにおいて、ユーザによってはモデムの台数を半減させるとの要求がある。
【0003】
このような通信システムにおいて、1台のモデムを用いて2つの系統を切り替えて対応するためには、図8に示すように、2系統のCCP3―11、3−12または、2系統の通信回線91−11、91−12の間に1台のモデム7を設け、モデム7と2台のCCP3−11、3−12間にリレー接点523−1を、モデム7と通信回線91−11、91−12の間にリレー接点523−2をそれぞれ設け、電源ユニット8からの電力をリレーコイル521−1、521−2に供給してリレー接点523−2、523−2を切り替えるようにすることが考えられる。
【0004】
上記のような1台のモデム7を用いた伝送装置においては、多数のリレー接点523−1、523−2…523−n、523−mを一斉に切り替えるには、全てのリレーを起動可能な大容量の電源ユニット8が必要となる。この切り替え時の電力は通常は使用されない電力であり、切り替え時以外には接点保持電流を消費するだけで、大容量の電源は装置全体のコストの観点から無駄が多い。リレーの接点保持電流は、常時必要であり省エネルギーの観点から見て問題がある。このようなことから、リレーの保持電力が不要でかつ小さな電源で短時間に容易に切り替えを実現する要求がある。
【0005】
複数の現用系と予備系の回線を有し、現用系回線の障害時に予備警戒線に切り替える二重化した伝送装置の回線切替方法として、現用系回線または予備系回線を切り替える回線切替器を備え、この回線切替器にラッチングタイプの切替リレーを用いるとともに、回線切替器にアドレスを割り当て、回線の切替時にプロセッサから各回線のアドレスを逐次出力し、アドレスが一致した回線切替器が回線の切替を実行するようにすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
このような回線切替回路にあっては、現用系回線から予備系回線への切替時に、プロセッサからアドレスを逐次出力することが必要であり、かつ各回線切替器にアドレスを付与することが必要となり、構成が複雑となる恐れがある。
【特許文献1】特開平3−227139号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、複数のホストコンピュータを、CCPとモデムを介して通信網に接続する伝送装置において、1台のモデムを2系統で切り替えて使用する場合に、簡単な構成で、切替え後の保持電力を省略し、かつ、切替用電源の容量を小さくできる回線切替回路を備えた伝送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、複数台のコンピュータに、それぞれ一対のCCP(通信制御処理装置)と1台のモデムを接続し、通信回線を1系または2系に切り替える切替信号を出力する操作盤と、前記モデムと前記一対のCCPとの間に、複数の切替部を有する切替ユニットと、前記切替ユニットに電源を供給する電源ユニットとを設けた伝送装置において、前記操作盤が、1系または2系を選択する信号を出力する1系切替スイッチおよび2系切替スイッチと、切替の状態を監視する切替監視信号を出力するともに、前記切替ユニットを経由して受信した切替監視信号により切替ユニットにおける切替の状態を監視する切替監視部とを有し、前記切替ユニットが、1系または2系を選択するスイッチ選択回路と、モデムを1系または2系に切り替えるリレーを個別に制御する複数の個別制御回路と、切替えの状態を監視し切替に異常があるときに異常であることを示す情報を出力する切替監視回路と、切替信号および切替監視信号を遅延させて次位の切替ユニットに出力する遅延回路とを備えた。
【0009】
また、本発明は、一対の通信回線と1台のモデムを接続し、一対の通信回線を1系または2系に切り替える切替信号を出力する操作盤と、前記モデムと前記一対の通信回線との間に、複数の切替部を有する切替ユニットと、前記切替ユニットに電源を供給する電源ユニットとを設けた伝送装置において、前記操作盤が、1系または2系を選択する信号を出力する1系切替スイッチおよび2系切替スイッチと、切替の状態を監視する切替監視信号を出力するともに、前記切替ユニットを経由して受信した切替監視信号により切替ユニットにおける切替の状態を監視する切替監視部とを有し、前記切替ユニットが、1系または2系を選択するスイッチ選択回路と、モデムを1系または2系に切り替えるリレーを個別に制御する複数の個別制御回路と、切替えの状態を監視し切替に異常があるときに異常であることを示す情報を出力する切替監視回路と、切替信号および切替監視信号を遅延させて次位の切替ユニットに出力する遅延回路とを備えた。
【0010】
さらに、本発明は、上記伝送装置において、前記個別制御回路には、1系と2系を切り替えるリレーが設けられ、このリレーをラッチェットリレーとした。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数のホストコンピュータを、CCPとモデムを介して通信網に接続する伝送装置において、1台のモデムを2系統で切り替えて使用する場合に、簡単な構成で、切替え後の保持電力を省略し、かつ、切替用電源の容量を小さくできる回線切替回路を備えた伝送装置を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明にかかる通信システムの構成の例を、図1を用いて説明する。以下、通信システムを構成する伝送装置を、図1の左側の伝送装置を例に説明を進める。この、場合符号の枝番a、bを省略して説明を進める。本発明にかかる伝送装置は、複数のホストコンピュータ1−1…1−nをそれぞれCCP(通信制御処理装置)3−11、3−12…3−n1、3−n2、モデム7−1…7−nを介して通信回線91−11、91−12…91−n1、91−n2に接続して伝送装置を構成している。
【0013】
ここで、本発明の特徴的な構成は、伝送装置が、CCP3−11、3−12…3−n1、3−n2とモデム7−1…7−nとの間に切替ユニット5―11…5−n1を備えたこと、および、モデム7−1…7−nと通信回線91−11、91−12…91n1、91−n2との間に切替ユニット5−12…5−n2を備えたことである。
【0014】
図1において、切替ユニット5−11は、1台のホストコンピュータ1−1と一対のCCP3−11、3−12および1台のモデム7−1と接続され、切替ユニット5−12は、1台のホスト7−1と一対の回線91−11、91−12と接続されて示されるが、各切替ユニット5−11〜5n1には、それぞれ1台または複数台のホストコンピュータ1と複数対のCCP3および複数台のモデム7が接続される。同様に、各切替ユニット5−12〜5n2には、複数対の回線91と複数台のモデム7が接続される。
【0015】
また、本発明では、操作盤6が、1系回線を選択する1系選択信号(1系)または2系回線を選択する2系選択信号(2系)および回線の切替えが成功したか否かを監視する切替監視信号(ALM)を、切替ユニット5−11…5−n1および切替ユニット5−12…5−n2にそれぞれ縦列に供給する。さらに、本発明では、電源ユニット8からそれぞれ並列に、切替ユニット5−11…5−n1および切替ユニット5−11…5−n2にリレー駆動電力が供給される。
【0016】
本発明の実施に当たっては、第1の伝送装置または第2の伝送装置のいずれか一方のみに本発明が適用されてもよい。また、図1の右側の伝送装置も左側の伝送装置と同様に構成することができる。
【0017】
切替ユニット5−11〜5−n1、5−12〜5−n2に、電源ユニット8から電源が供給されるとともに、操作盤6から1系選択信号および2系選択信号ならびに切替監視信号が供給される。
【0018】
操作盤6からの1系選択信号および2系選択信号ならびに切替監視信号は、切替ユニット5−11〜5−n1および切替ユニット5−12〜5−n2の各切替ユニットでそれぞれ遅延されて縦列に供給され、最下位の切替ユニット5−n1、5−n2から操作盤6に戻される。切替ユニット5−11〜5−n1は、1系のCCP3−11〜3−n1または2系のCCP3−12〜3−n2を選択して、モデム7−1〜7−nに接続する。同様に、切替ユニット5−12〜5−n2は、1系の通信回線91−11〜91−n1または2系の通信回線91−12〜91−n2を選択して、モデム7−1〜7−nに接続する。
【0019】
図2を用いて、切替ユニット5の構成の概要を説明する。切替ユニット5は、切替制御部51、および複数(例えば16回線)の切替部52を備えている。切替部52は、リレーコイル521とリレー接点523を備えている。切替部52は、切替制御部51からの1系選択信号または2系選択信号によって、リレーコイル521に流れる電流の方向を変えてリレー接点523を1系側または2系側に切り替え、切り替えた状態をラッチするラッチングリレーを構成する。
【0020】
リレー接点523の可動端子には、モデム7が接続され、固定接点の一方には1系のCCP3−1が、他方には2系のCCP3−2が接続される。図1の切替ユニット5−12〜5−n2にあっては、リレー接点523の可動端子には、モデム7が接続され、固定接点の一方には1系の通信回線91−11が、他方には2系の通信回線91−n2が接続される。
【0021】
操作盤6からは、切替制御部51に、1系選択信号または2系選択信号、および切替監視信号が供給される。これらの信号は、所定の時間遅延されて下位の切替ユニット5の切替制御部51に送られる。これらの信号は、最下位の切替ユニット5―nの切替制御部51−nから操作盤6に戻される。
【0022】
切替制御部51の具体的な構成を、図3を用いて説明する。切替制御部51は、スイッチ選択回路511と、複数の個別制御回路512と、切替監視回路513と、遅延回路514を備えて構成される。
【0023】
スイッチ選択回路511は、操作盤6または上位の切替ユニット5から送られてきた1系を選択する1系選択信号および2系を選択する2系選択信号から、1系または2系のいずれかを選択する1系/2系選択信号を作成し、各個別制御回路512に送り出す。
【0024】
個別制御回路512は、スイッチ選択回路511からの1系/2系選択信号に基づいてリレーコイル521に流す電流の方向を切り替える信号を切替部52に出力する。さらに、個別制御回路512は、外部からの操作信号によって、切替部512の切替状態を個別に切り替える機能と、切替状態を反転させる機能を有している。
【0025】
個別制御回路512と切替部52は、切替制御基板53に搭載される。切替制御基板53には、このほかに後述する1系/2系表示発光素子(ランプ)、通常/反転スイッチおよび通常/反転表示発光素子、個別切替スイッチ、1系CCPまたは2系CCPもしくはモデムへ接続されるコネクタが設けられている。
【0026】
切替監視回路513は、操作盤6または上位の切替ユニット5から送られてきた切替監視信号を受けて各切替部52の切替えが正常に完了したかを、切替信号を受ける前の状態と切替動作後の状態を比較して、例えばCCP3の動作を監視して確認し、全ての切替部52の切替えが正常に完了したときには、受信した切替監視信号をそのままの態様で、遅延回路514へ出力する。切替監視回路513は、いずれかの切替部52の一つにでも正常な切替えが行われないことを検出したときには、切替監視信号に異常の発生を知らせる情報を搭載して遅延回路514へ出力する。
【0027】
遅延回路514は、1系選択信号および2系選択信号ならびに切替監視信号を、切替部52の動作が完了するに充分な時間(例えば1秒以上)遅延させて、下位の切替ユニット5または操作盤6へ送り出す。
【0028】
操作盤6の構成を、図4を用いて説明する。操作盤6は、1系切替スイッチ61と、2系切替スイッチ62と、切替監視部63と、信号送出部64と、信号受信部65とを備えている。
【0029】
1系切替スイッチ61と2系切替スイッチ62は、いずれかの系を選択するスイッチであり、操作者がいずれかの切替スイッチを選択投入したときに、それぞれ選択された1系選択信号または2系選択信号を出力するとともに、選択されたことを表示する図示を省略した発光素子を備えている。
【0030】
切替監視部63は、最上位の切替ユニット5に切替監視信号を出力する機能と、最下位の切替ユニットから信号受信部65で受信した切替監視信号を解析して、系統の切替処理が正常に完了したか否かを判断する機能を有している。切替監視部63は、切替監視信号を最上位の切替ユニットに出力するとともに、最下位の切替ユニットから受信した切替監視信号を前記送出した切替監視信号と比較して一致するか否かを判断し、全ての切替ユニットで切替えが正常に完了したかいずれかの切替ユニットで切替えが異常な状態にあるかを判断する。切替監視部63は、切替えが異常な状態であるときには、再度、切替監視信号を1系切替信号または2系切替信号とともに、最上位の切替ユニットに出力して、切替処理を再実行する。切替監視部の上記判断は、送出した切替監視信号と受信した切替監視信号を比較する手法に代えて、受信した切替監視信号に切替処理に異常があることを示す情報が搭載されていることを検出することによって行ってもよい。切替監視部63は、切替処理中および切替完了を表示する図示を省略した発光素子および切替処理における異常の発生を表示する図示を省略した発光素子を備えている。
【0031】
信号送出部64は、1系切替信号および2系切替信号ならびに切替監視信号を、例えば4本の信号線を用いて最上位の切替ユニット5に送出する。
【0032】
信号受信部65は、例えば4本の信号線を用いて最下位の切替ユニット5からの1系切替信号および2系切替信号ならびに切替監視信号を受信し、切替監視部63へ出力する。
【0033】
切替監視部63は、系統の切替えが正常に完了したときには、例えば緑色の発光素子を点灯させ、系統の切替えが正常に完了していないときには、例えば赤色の発光素子を点滅させて切替動作の異常の発生を表示するとともに、再度1系切替信号または2系切替信号および切替監視信号を出力する。
【0034】
切替処理中は、1系切替スイッチ61または2系切替スイッチ62の発光素子、および切替監視部63の発光素子を点滅させて、切替処理中であることを表示することができる。
【0035】
このような構成を有する本発明にかかる伝送装置の動作の態様を、図5を用いて説明する。操作盤6の1系選択スイッチまたは2系選択スイッチをONとすることにより、1番目の切替ユニット5のリレー切替動作がなされ、所定の時間の後2番目の切替ユニットのリレー切替動作…最下位の切替ユニットのリレー切替動作が順次縦列になされる。このようにして、複数の切替ユニットを有する伝送装置において、各切替ユニットの切替動作を順次時間差を持って行わせることによって、電源ユニットの電力容量を一つの切替ユニットの動作を行わせることができる容量に抑えることができる。
【0036】
切替ユニット外観を、図6を用いて説明する。切替ユニット5は複数台例えば16枚の切替制御基板53−1〜53−16と、1枚の操作盤6とを搭載して構成される。各切替操作基盤53は、図示を省略した個別制御回路および切替部と、1系/2系選択表示素子54と、通常/反転切替スイッチ551および通常/反転切替表示素子552と、個別切替スイッチ56と、例えば1系CCPに接続されるコネクタ57Dおよび2系CCPに接続されるコネクタ57D2ならびにモデムに接続されるコネクタ57Mが設けられている。
【0037】
操作盤6には、1系一斉切替スイッチ61と、2系一斉切替スイッチ62と、次位の切替ユニットに接続される次位(SLV)接続コネクタ64と、一つ前の切替ユニットに接続される上位(MST)接続コネクタ65とを備えている。
【0038】
切替ユニット5には、切替制御部と、スイッチ選択回路と、切替監視回路と、遅延回路が搭載されている。
【0039】
上述のような構成を有する、本発明の伝送装置は、切替ユニットを切替信号にとって複数台縦列に接続し、夫々の切替ユニットにスイッチ選択回路と複数台の個別制御回路と切替監視回路と、切替信号を遅延させる遅延回路を備えたことにより、単に切替信号を出力するだけで、リレーの切替を切替ユニットごとに逐次遅延させて動作させることができ、電源ユニットの容量を小さくすることができる。
【0040】
さらに、本発明によれば、切替信号とともに切替監視信号を出力し、各切替ユニットにおける切替えの正常な完了を監視して、切替えが正常に完了していないときには、再度切替信号と切替監視信号を出力して切替えを完全に完了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明にかかる伝送装置を用いた通信システムの構成を模式的に示す図。
【図2】本発明にかかる伝送装置の切替ユニットの構成の概略を模式的に示す図。
【図3】本発明にかかる伝送装置の切替ユニットの切替制御部の構成の概略を模式的に示す図。
【図4】本発明にかかる伝送装置の操作盤の構成の概略を模式的に示す図。
【図5】本発明における切替え時の電源電流の態様を示すシーケンス図。
【図6】本発明にかかる伝送装置の切替ユニットの外観を模式的に示す図。
【図7】従来の伝送装置を用いた通信システムの構成を模式的に示す図。
【図8】従来の伝送装置を用いた通信システムにおいてモデムを切り替えて用いるようにした通信システムの構成を模式的に示す図。
【符号の説明】
【0042】
1:ホストコンピュータ
3:CCP(通信制御処理装置)
5:切替ユニット
51:切替制御部
52:切替部
53:切替制御基板
54:1系/2系選択表示素子
551:通常/反転切替スイッチ
552:通常/反転切替表示素子
56:個別切替えスイッチ
57D1:1系CCPコネクタ
57D2:2系CCPコネクタ
57M:モデムコネクタ
6:操作盤
61:1系一斉切替スイッチ
62:2系一斉切替スイッチ
63:切替監視部
64:信号送出部(次位(SLV)接続コネクタ)
65:信号受信部(上位(MST)接続コネクタ)
7:モデム
8:電源ユニット
9:通信網
91:通信回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数台のコンピュータに、それぞれ一対のCCP(通信制御処理装置)と1台のモデムを接続し、通信回線を1系または2系に切り替える切替信号を出力する操作盤と、前記モデムと前記一対のCCPとの間に、複数の切替部を有する切替ユニットと、前記切替ユニットに電源を供給する電源ユニットとを設けた伝送装置において、
前記操作盤が、
1系または2系を選択する信号を出力する1系切替スイッチおよび2系切替スイッチと、
切替の状態を監視する切替監視信号を出力するともに、前記切替ユニットを経由して受信した切替監視信号により切替ユニットにおける切替の状態を監視する切替監視部とを有し、
前記切替ユニットが、
1系または2系を選択するスイッチ選択回路と、
モデムを1系または2系に切り替えるリレーを個別に制御する複数の個別制御回路と、
切替えの状態を監視し切替に異常があるときに異常であることを示す情報を出力する切替監視回路と、
切替信号および切替監視信号を遅延させて次位の切替ユニットに出力する遅延回路とを備えた
ことを特徴とする伝送装置。
【請求項2】
一対の通信回線と1台のモデムを接続し、一対の通信回線を1系または2系に切り替える切替信号を出力する操作盤と、前記モデムと前記一対の通信回線との間に、複数の切替部を有する切替ユニットと、前記切替ユニットに電源を供給する電源ユニットとを設けた伝送装置において、
前記操作盤が、
1系または2系を選択する信号を出力する1系切替スイッチおよび2系切替スイッチと、
切替の状態を監視する切替監視信号を出力するともに、前記切替ユニットを経由して受信した切替監視信号により切替ユニットにおける切替の状態を監視する切替監視部とを有し、
前記切替ユニットが、
1系または2系を選択するスイッチ選択回路と、
モデムを1系または2系に切り替えるリレーを個別に制御する複数の個別制御回路と、
切替えの状態を監視し切替に異常があるときに異常であることを示す情報を出力する切替監視回路と、
切替信号および切替監視信号を遅延させて次位の切替ユニットに出力する遅延回路とを備えた
ことを特徴とする伝送装置。
【請求項3】
前記個別制御回路には、1系と2系を切り替えるリレーが設けられた
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の伝送装置。
【請求項4】
前記リレーはラッチェットリレーである
ことを特徴とする請求項3記載の伝送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−130919(P2009−130919A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−307454(P2007−307454)
【出願日】平成19年11月28日(2007.11.28)
【出願人】(000153465)株式会社日立コミュニケーションテクノロジー (770)
【Fターム(参考)】