説明

低エネルギー水素種を生成するためのプラズマ反応炉およびプロセス

【課題】なし
【解決手段】低エネルギー水素種を生成するためのプラズマ反応炉およびプロセスを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれている、2004年4月15日出願の米国出願第60/462,705号の優先権を主張するものである。
(I.序論)
(1.発明の分野)
本発明は、原子状水素の触媒作用による発電、プラズマ発生、発光、および新しい水素化合物の生成のための反応炉に関する。パワー・バランス(power balance)は、水素触媒反応からの出力電力を最大化しつつ、電力密度、パルス周波数、デューティ・サイクル、ならびにピークおよびオフセット電場などの、プラズマを起動または少なくとも部分的に維持するための入力電力のパラメータを制御して入力電力を最小化することにより最適化される。
【背景技術】
【0002】
(2.発明の背景)
(2.1 ハイドリノ)
水素原子の結合エネルギーは、式
結合エネルギー=13.6eV/(1/p)
により与えられ、ここで、pは、1より大きな整数であり、2から137であるのが好ましく、このことが開示されている文献は、R. Mills、「古典量子力学の統一論、2000年1月版、BlackLight Power, Inc.、Cranbury、New Jersey、(「'00 Mills GUT」)、BlackLight Power, Inc.、493 Old Trenton Road、Cranbury、NJ、08512提供」、R. Mills、「古典量子力学の統一論、2001年9月版、BlackLight Power, Inc.、Cranbury、New Jersey、Amazon.com(「'01 Mills GUT」)配信、BlackLight Power, Inc.、493 Old Trenton Road、Cranbury、NJ、08512提供」、R. Mills、「古典量子力学の統一論、2004年1月版、BlackLight Power, Inc.、Cranbury、New Jersey、(「'04 Mills GUT」)、BlackLight Power, Inc.、493 Old Trenton Road、Cranbury、NJ、08512提供(www.blacklightpower.comに投稿)」、R. L. Mills、Y. Lu、M. Nansteel、J. He、A. Voigt, B. Dhandapani、「有望な新エネルギー源としてのエネルギー触媒水素プラズマ反応、Division of Fuel Chemistry、Session:Chemistry of Solid, Liquid, and Gaseous Fuels、227th American Chemical Society National Meeting、2004年3月28日〜4月1日、Anaheim、CA」、R. Mills、B. Dhandapani、J. He、「ヘリウム・プラズマ反応からの高安定非晶質水素化ケイ素、Materials Science and Engineering:B、提出」、R. L. Mills、Y. Lu、B. Dhandapani、「H2(1/2)のスペクトル同定、提出」、R. L. Mills、Y. Lu、J. He、M. Nansteel、P. Ray、X. Chen、A. Voigt、B. Dhandapani、「水素の新しい状態のスペクトル同定、Applied Spectroscopy、提出」、R. Mills、P. Ray、B. Dhandapani、「過剰高温水素原子源としてのRFプラズマにおける原子状水素とアルゴンIIまたはヘリウムIIの間の移行反応の証拠、Contributions to Plasma Physics、提出」、J. Phillips、C. K. Chen、R. Mills、「水素種と酸素種との間の触媒反応によるRFプラズマ内での高温水素原子の発生の証拠、Spectrochimica Acta Part B: Atomic Spectroscopy、提出」、R. L. Mills、P. Ray、B. Dhandapani、「水蒸気容量結合RF放電プラズマのバルマーα線の過剰広がり、IEEE Transactions on Plasma Science、提出」、R. L. Mills、「化学結合の性質の再考と代替えマクスウェル法、Physics Essays、提出」、R. L. Mills、P. Ray、M. Nansteel、J. He、X. Chen、A. Voigt、B. Dhandapani、「エネルギー触媒水素プラズマ反応は水素の新しい状態を形成する、Doklady Chemistry、提出」、R. L. Mills、P. Ray、M. Nansteel、J. He、X. Chen、A. Voigt、B. Dhandapani、Luca Gamberale、「有望な新しいエネルギー源としてのエネルギー触媒水素プラズマ反応、Central European Journal of Physics、提出」、R. Mills、P. Ray、「原子状水素の新しいエネルギー・プラズマおよびいくつかのグループI触媒に基づく新しいH Iレーザー媒質、J. Plasma Physics、提出」、R. L. Mills、P. Ray、M. Nansteel、J. He、X. Chen、A. Voigt、B. Dhandapani、「有望な新しいエネルギー源としてのエネルギー触媒水素プラズマ反応の特徴、Am. Chem. Soc. Div. Fuel Chem. 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Mills、P. Ray、B. Dhandapani、W. Good、P. Jansson、M. Nansteel、J. He、A. Voigt、「いくつかの触媒での原子状水素の発熱反応により形成される分数量子エネルギー状態における新しい水素化物イオンの分光測定およびNMR同定法、European Physical Journal-Applied Physics、近刊」、R. L. Mills、「量子力学による水素原子の安定性についてのファインマンの主張の誤り、Fondation Louis de Broglie、提出」、R. Mills、J. He、B. Dhandapani、P. Ray、「触媒と分数リュードベリ状態水素分子イオンの振動スペクトル放射のマイクロ波プラズマ源の比較、Canadian Journal of Physics、提出」、R. L. Mills、P. Ray、X. Chen、B. Dhandapani、「分数主量子エネルギー準位分子状水素の振動スペクトル放射、J. of the Physical Society of Japan、提出」、J. Phillips、R. L. Mills、X. Chen、「「共鳴伝達」プラズマにおける異常高温の水槽熱量測定研究、Journal of Applied Physics、近刊」、R. L. Mills、P. Ray、B. Dhandapani、X. Chen、「触媒と分数主量子エネルギー準位原子状および分子状水素のスペクトル放射のマイクロ波プラズマ源の比較、Journal of Applied Spectroscopy、提出」、R. L. Mills、B. Dhandapani、M. Nansteel、J. He、P. Ray、「新しい液体窒素凝縮可能分子状水素ガス、Acta Physica Polonica A、提出」、R. L. Mills、P. C. Ray、R. M. Mayo、M. Nansteel、B. Dhandapani、J. Phillips、「低圧マイクロ波生成水プラズマにおける固有の線の広がりおよび反転の分光測定研究、J. Plasma Physics、提出」、R. L. Mills、P. Ray、B. Dhandapani、J. 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Kneizys、「Fusion Technol.」、第20巻、65 (1991)、先行する米国仮特許出願である、2002年1月2日に出願した第60/343,585号、2002年2月1日に出願した第60/352,880号、2002年3月5日に出願した第60/361,337号、2002年3月19日に出願した第60/365,176号、2002年3月27日に出願した第60/367,476号、2002年5月1日に出願した第60/376,546号、2002年5月17日に出願した第60/380,846号、および2002年6月6日に出願した第60/385,892号、1998年8月3日に出願した第60/095,149号、1998年9月24日に出願した第60/101,651号、1998年10月26日に出願した第60/105,752号、1998年12月24日に出願した第60/113,713号、1999年3月11日に出願した第60/123,835号、1999年4月22日に出願した第60/130,491号、1999年6月29日に出願した第60/141,036号、1997年7月22日に出願した第60/053378号、1997年12月29日に出願した第60/068913号、1998年6月22日に出願した第60/090239号、1997年7月22日に出願した第60/053,307号、1997年12月29日に出願した第60/068918号、1998年4月3日に出願した第60/080,725号、1997年10月29日に出願した第60/063,451号、1998年2月9日に出願した第60/074,006号、1998年4月3日に出願した第60/080,647号、先行するPCT出願において、PCT/US02/35872、PCT/US02/06945、PCT/US02/06955、PCT/US01/09055、PCT/US01/25954、PCT/US00/20820、PCT/US00/20819、PCT/US00/09055、PCT/US99/17171、PCT/US99/17129、PCT/US 98/22822、PCT/US98/14029、PCT/US96/07949、PCT/US94/02219、PCT/US91/08496、PCT/US90/01998、およびPCT/US89/05037、先行する米国特許出願である、2002年11月27日に出願した第10/319,460号、2001年3月22日に出願した第09/813,792号、2000年10月4日に出願した第09/678,730号、2000年2月25日に出願した第09/513,768号、2000年2月9日に出願した第09/501,621号、2000年2月9日に出願した第09/501,622号、1999年7月29日に出願した第09/362,693号、1999年1月6日に出願した第09/225,687号、1998年1月20日に出願した第09/009,294号、1998年7月7日に出願した第09/111,160号、1998年7月7日に出願した第09/111,170号、1998年7月7日に出願した第09/111,016号、1998年7月7日に出願した第09/111,003号、1998年7月7日に出願した第09/110,694号、1998年7月7日に出願した第09/110,717号、1998年1月20日に出願した第09/009,455号、1998年7月7日に出願した第09/110,678号、1998年10月28日に出願した第09/181,180号、1998年1月20日に出願した第09/008,947号、1998年1月20日に出願した第09/009,837号、1997年3月27日に出願した第08/822,170号、1996年1月26日に出願した第08/592,712号、1995年6月6日に出願した第08/467,051号、1995年4月3日に出願した第08/416,040号、1995年6月6日に出願した第08/467,911号、1993年8月16日に出願した第08/107,357号、1993年6月11日に出願した第08/075,102号、1990年12月12日に出願した第07/626,496号、1989年4月28日に出願した第07/345,628号、1989年4月21日に出願した第07/341,733号、および米国特許第6,024,935号であり、その開示全体は、すべて参照により本明細書に組み込まれる(これ以降、「Millsの先行する出願」と呼ぶ)。
【0003】
イオン化エネルギーとしても知られている、原子、イオン、または分子の結合エネルギーは、原子、イオン、または分子から電子を1個取り除くために必要なエネルギーである。これ以降、式(1)で与えられる結合エネルギーを持つ水素原子を、ハイドリノ(hydrino)原子またはハイドリノと呼ぶ。aを通常の水素原子の半径、pを整数として、半径a/pのハイドリノに対する指定は、H[a/p]である。これ以降、半径aの水素原子は、「通常の水素原子」または「標準水素原子」と呼ばれる。通常の原子状水素は、結合エネルギーが13.6eVであることを特徴とする。
【0004】
(2.2 触媒)
原子状水素の触媒作用を介して電力、プラズマ、高エネルギー光、極紫外線光、および紫外線光などの光、および新しい形態の水素を含む新しい水素種および組成物を発生する本発明の触媒は、「先行するMillsの出願」で開示されている。ハイドリノは、mを整数として、約
m・27.2eV (2a)
の実効反応エンタルピーを持つ触媒と通常の水素原子とを反応させることにより形成される。この触媒は、Millsの先行する特許出願ではエネルギー・ホール(energy hole)またはエネルギー・ホールのソース(source of energy hole)とも呼んでいる。実効反応エンタルピーがm・27.2eVに近いほど触媒作用が速くなると考えられている。実効反応エンタルピーがm・27.2eVの±10%、好ましくは±5%である触媒が大半のアプリケーションに好適であることが判明している。
【0005】
他の実施形態では、ハイドリノを形成するための触媒の実効反応エンタルピーは、mを1よりも大きな整数として、約
m/2・27.2eV (2b)
である。実効反応エンタルピーがm/2・27.2eVに近いほど触媒作用が速くなると考えられている。実効反応エンタルピーがm/2・27.2eVの±10%、好ましくは±5%である触媒が大半のアプリケーションに好適であることが判明している。触媒は、C、N、O、CO、NO、およびNOのグループから選択された少なくとも1つの分子、および/またはLi、Be、K、Ca、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、As、Se、Kr、Rb、Sr、Nb、Mo、Pd、Sn、Te、Cs、Ce、Pr、Sm、Gd、Dy、Pb、Pt、Kr、2K、He、Na、Rb、Sr、Fe3+、Mo2+、Mo4+、In3+、He、Ar、Xe、Ar2+、およびH、Ne、およびH、Ne*、He*、2H、およびH(1/p)のグループから選択された少なくとも1つの原子またはイオンを含むことができる。
【0006】
(2.3 ハイドリノ)
原子状水素の触媒作用により形成される新しい形態の水素を含む新しい水素種および組成物は、「先行するMillsの出願」において開示されている。この新しい水素組成物は、
(a)少なくとも1つの中性、正、または負の水素種(これ以降、「増大結合エネルギー水素種」と呼ぶ)であって、
(i)対応する通常の水素種の結合エネルギーよりも大きい、または
(ii)対応する通常の水素種は、通常の水素種の結合エネルギーが周囲条件(標準温度および圧力、STP)において熱エネルギーよりも小さい、または負であるため不安定であるか、または観察されない水素種の結合エネルギーよりも大きい結合エネルギーを持つ水素種と、
(b)少なくとも1つの他の元素とを含む。本発明の化合物は、これ以降、「増大結合エネルギー水素化合物」と呼ばれる。
【0007】
この文脈において、「他の元素」とは、増大結合エネルギー水素種とは別の元素を意味する。したがって、他の元素は、通常の水素種であってもよいし、または水素以外の元素であってもよい。化合物の一グループにおいて、他の元素および増大結合エネルギー水素種は、中性である。化合物の他のグループでは、他の元素および増大結合エネルギー水素種は、他の元素が平衡電荷を供給して中性の化合物を形成するように荷電される。前者の化合物のグループは、分子および配位結合を特徴とし、後者のグループは、イオン結合を特徴とする。
【0008】
さらに、提供される新しい化合物および分子イオンは、
(a)少なくとも1つの中性、正、または負の水素種(これ以降、「増大結合エネルギー水素種」と呼ぶ)であって、
(i)対応する通常の水素種の全エネルギーよりも大きい、または
(ii)対応する通常の水素種は、通常の水素種の全エネルギーが周囲条件において熱エネルギーよりも小さい、または負であるため不安定であるか、または観察されない水素種の全エネルギーよりも大きい全エネルギーを持つ水素種と、
(b)少なくとも1つの他の元素とを含む。
【0009】
水素種の全エネルギーは、水素種からすべての電子を取り除くためのエネルギーの総和である。本発明による水素種の全エネルギーは、対応する通常の水素種の全エネルギーよりも大きい。本発明による増大全エネルギーを持つ水素種も、増大全エネルギーを持つ水素種のいくつかの実施形態が対応する通常の水素種の第1の電子結合エネルギーよりも小さい第1の原子結合エネルギーを持つ可能性があるとしても、「増大結合エネルギー水素種」と呼ばれる。例えば、p=24に対する式(3)の水素化物イオンは、通常の水素化物イオンの第1の結合エネルギーよりも小さい第1の結合エネルギーを持つが、p=24に対する式(3)の水素化物イオンの全エネルギーは、対応する通常の水素化物イオンの全エネルギーよりもかなり大きい。
【0010】
さらに、提供される新しい化合物および分子イオンは、
(a)複数の中性、正、または負の水素種(これ以降、「増大結合エネルギー水素種」と呼ぶ)であって、
(i)対応する通常の水素種の結合エネルギーよりも大きい、または
(ii)対応する通常の水素種は、通常の水素種の結合エネルギーが周囲条件において熱エネルギーよりも小さい、または負であるため不安定であるか、または観察されない水素種の結合エネルギーよりも大きい結合エネルギーを持つ水素種と、
(b)任意選択により1つの他の元素とを含む。本発明の化合物は、これ以降、「増大結合エネルギー水素化合物」と呼ばれる。
【0011】
増大結合エネルギー水素種は、1つまたは複数のハイドリノ原子を、電子、ハイドリノ原子、前記増大結合エネルギー水素種のうちの少なくとも1つを含む化合物、および増大結合エネルギー水素種以外の少なくとも1つの他の原子、分子、またはイオンのうちの1つまたは複数と反応させることにより形成することができる。
【0012】
さらに、提供される新しい化合物および分子イオンは、
(a)複数の中性、正、または負の水素種(これ以降、「増大結合エネルギー水素種」と呼ぶ)であって、
(i)通常の分子状水素の全エネルギーよりも大きい、または
(ii)対応する通常の水素種は、通常の水素種の全エネルギーが周囲条件において熱エネルギーよりも小さい、または負であるため不安定であるか、または観察されない水素種の全エネルギーよりも大きい全エネルギーを持つ水素種と、
(b)任意選択により1つの他の元素とを含む。本発明の化合物は、これ以降、「増大結合エネルギー水素化合物」と呼ばれる。
【0013】
一実施形態では、(a)p=2から23までについては通常の水素化物イオンの結合(約0.8eV)よりも大きく、p=24については小さい、式(3)に対応する結合エネルギーを持つ水素化物イオン(「増大結合エネルギー水素化物イオン」または「ハイドリノ水素化物イオン」)、(b)通常の水素原子の結合エネルギー(約13.6eV)よりも大きい結合エネルギーを持つ水素原子(「増大結合エネルギー水素原子」または「ハイドリノ」)、(c)約15.3eVよりも大きい第1の結合エネルギーを持つ水素分子(「増大結合エネルギー水素分子」または「二価ハイドリノ」)、(d)約16.3eVよりも大きい結合エネルギーを持つ分子状水素イオン(「増大結合エネルギー分子状水素イオン」または「二価ハイドリノ分子イオン」)からなるグループから選択された少なくとも1つの増大結合エネルギー水素種を含む化合物が提供される。
【0014】
本発明によれば、p=2から23までについては通常の水素化物イオンの結合(約0.8eV)よりも大きく、p=24(H)については小さい、式(3)による結合エネルギーを持つハイドリノ水素化物イオン(H)が提供される。式(3)のp=2からp=24について、水素化物イオン結合エネルギーは、それぞれ3、6.6、11.2、16.7、22.8、29.3、36.1、42.8、49.4、55.5、61.0、65.6、69.2、71.6、72.4、71.6、68.8、64.0、56.8、47.1、34.7、19.3、および0.69eVである。新しい水素化物イオンを含む組成も提供される。
新しいハイドリノ水素化物イオンの結合エネルギーは、以下の公式で表すことができる。
【0015】
【数1】

【0016】
ただし、pは1よりも大きい整数、s=1/2、πはpi、
【0017】
【数2】

【0018】
はプランク定数バー、μは真空透過率、mは電子の質量、μはmを陽子の質量として
【0019】
【数3】

【0020】
により与えられる換算電子質量、aは水素原子の半径、aはボーア半径、およびeは素電荷である。半径は、
【0021】
【数4】

【0022】
で与えられる。
本発明のハイドリノ水素化物イオンは、電子源とハイドリノ、つまり、n=1/pとし、pを1よりも大きい整数として、約13.6eV/nの結合エネルギーを持つ水素原子と反応させることにより形成することができる。ハイドリノ水素化物イオンは、H(n=1/p)またはH(1/p)により以下のように表される。
【0023】
【数5】

【0024】
ハイドリノ水素化物イオンは、通常の1つの水素原子核および約0.8eVの結合エネルギーを有する2個の電子を含む通常の水素化物イオンから区別される。後者は、これ以降、「通常の水素化物イオン」または「標準水素化物イオン」と呼ばれる。ハイドリノ水素化物イオンは、式(3)による結合エネルギーの、プロテウム(proteum)、デュートリウム(deuterium)、またはトリチウム(tritium)を含む水素原子核と2つの区別不可能な電子を含む。
【0025】
1つまたは複数のハイドリノ水素化物イオンおよび1つまたは複数の他の元素を含む新しい化合物が提供される。このような化合物は、ハイドリノ水素化物化合物と呼ばれる。
通常の水素種は、結合エネルギーとして、(a)水素化物イオン、0.754eV(「通常の水素化物イオン」)、(b)水素原子(「通常の水素原子」)、13.6eV、(c)2原子水素分子、15.3eV(「通常の水素分子」)、(d)水素分子イオン、16.3eV(「通常の水素分子イオン」)、および(e)H、22.6eV(「通常の三価水素分子イオン」)を特徴とする。ここで、水素の形態に関して、「標準」および「通常」は同義語である。
【0026】
本発明の他の実施形態によれば、(a)pを整数、好ましくは2から137までの範囲の整数とし、好ましくは±10%以内、より好ましくは±5%以内の約13.6eV/(1/p)の結合エネルギーを持つ水素原子、(b)pを整数、好ましくは2から24までの範囲の整数とし、好ましくは±10%以内、より好ましくは±5%以内の約
【0027】
【数6】

【0028】
の結合エネルギーを持つ水素化物イオン(H)、(c)H(1/p)、(d)pを整数、好ましくは2から137までの範囲の整数とし、好ましくは±10%以内、より好ましくは±5%以内の約22.6/(1/p)eVの結合エネルギーを持つ三価ハイドリノ分子イオンH(1/p)、(e)pを整数、好ましくは2から137までの範囲の整数とし、好ましくは±10%以内、より好ましくは±5%以内の約15.3/(1/p)eVの結合エネルギーを持つ二価ハイドリノ、(f)pを整数、好ましくは2から137までの範囲の整数とし、好ましくは±10%以内、より好ましくは±5%以内の約16.3/(1/p)eVの結合エネルギーを持つ二価ハイドリノ分子イオンなどの少なくとも1つの増大結合エネルギー水素種を含む化合物が提供される。
【0029】
本発明の他の好ましい実施形態によれば、(a)pを整数、
【数7】

【0030】
をプランク定数バー、mを電子の質量、cを真空中の光の速度、μを換算された原子核の質量、およびkをすでに解かれている[R. L. Mills、「化学結合の性質の再考と代替えマクスウェル法」、提出。http://www.blacklightpower.com/pdf/technical/H2PaperTableFiguresCaptions111303.pdfとして投稿され、参照により組み込まれている。]調和力定数として、好ましくは±10%以内、より好ましくは±5%以内の
【0031】
【数8】

【0032】
の全エネルギーを持つ二価ハイドリノ分子イオン、および(b)pを整数、aをボーア半径として、好ましくは±10%以内、より好ましくは±5%以内の
【0033】
【数9】

【0034】
の全エネルギーを持つ二価ハイドリノ分子などの少なくとも1つの増大結合エネルギー水素種を含む化合物が提供される。
化合物が負に帯電している増大結合エネルギー水素種を含む本発明の一実施形態によれば、この化合物は、さらに、陽子、通常のH、または通常のHなどの1つまたは複数の陽イオンを含む。
【0035】
少なくとも1つの増大結合エネルギー水素化物イオンを含む化合物を調合する方法が提供される。このような化合物は、これ以降、「ハイドリノ水素化物化合物」と呼ばれる。この方法は、原子状水素を、mを1よりも大きい整数、好ましくは400未満の整数とする約m/2・27eVの実効反応エンタルピーを持つ触媒と反応させて、pを整数、好ましくは2から137までの範囲の整数とする約13.6eV/(1/p)の結合エネルギーを持つ増大結合エネルギー水素原子を発生することを含む。触媒作用で発生するものとしてはほかに、エネルギーがある。増大結合エネルギー水素原子を電子源と反応させて、増大結合エネルギー水素化物イオンを発生させることができる。増大結合エネルギー水素化物イオンを1つまたは複数の陽イオンと反応させて、少なくとも1つの増大結合エネルギー水素化物イオンを含む化合物を生成することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0036】
(II.発明の概要)
本発明の目的は、原子状水素の触媒作用を介して電力および水素の新しい形態を含む新しい水素種および組成物を発生することである。
本発明の他の目的は、原子状水素の触媒作用を介して、プラズマおよび高エネルギー光、極紫外線光、および紫外線光などの光源を発生することである。
本発明の他の目的は、水素触媒反応からの出力電力を最大化しつつ、電力密度、パルス周波数、デューティ・サイクル、ならびにピークおよびオフセット電場などの、プラズマを起動または少なくとも部分的に維持するための入力電力のパラメータを制御してパルスまたは間欠的入力電力を最小化することによりパワー・バランスを最適化することである。
【課題を解決するための手段】
【0037】
上記の目的およびその他の目的は、原子状水素の触媒作用を介して新しい形態の水素を含む電力および新しい水素種および組成物を発生し、原子状水素の触媒作用を介してプラズマ、および高エネルギー光、極紫外線光、および紫外線光などの光源を発生するプラズマ反応炉を含む本発明により達成される。反応炉は、新しい形態の水素を含む新しい水素種および組成物を形成するための原子状水素の触媒作用のためのプラズマ形成エネルギー・セル、低エネルギー水素を形成し、エネルギーを放出する原子状水素の反応を触媒する触媒源、原子状水素源、および少なくとも部分的にプラズマを維持するための間欠的電源またはパルス電力の発生源を備える。セルは、マイクロ波セル、プラズマ・トーチ・セル(plasma torch cell)、高周波(RF)セル、グロー放電セル、バリア電極セル、プラズマ電解セル、圧縮ガス・セル、フィラメント・セル(filament cell)、またはrtプラズマ・セル(rt-plasma cell)および「先行するMillsの出願」で開示されているグロー放電セル、マイクロ波セル、およびRFプラズマ・セルのうちの少なくとも1つの組合せのグループのうちの少なくとも1つを含む。パワー・バランスは、水素触媒反応からの出力電力を最大化しつつ、電力密度、パルス周波数、デューティ・サイクル、ならびにピークおよびオフセット電場などの、プラズマを起動または少なくとも部分的に維持するための入力電力のパラメータを制御して入力電力を最小化することにより最適化される。
【0038】
間欠的電源またはパルス電源は、オフセットDC、オーディオ、RF、またはマイクロ波電圧または電場および磁場により場が所望の強度に設定される期間を指定することができる。場は、放電を維持するために必要な値よりも低いオフセットDC、オーディオ、RF、またはマイクロ波電圧または電場および磁場により期間内に所望の強度に設定されることができる。低い場または非放電の期間の所望の場の強さで、触媒と原子状水素との間のエネルギーの一致を最適化することができる。間欠的電源またはパルス電源は、さらに、パワー・バランスを最適化するようにパルス周波数およびデューティ・サイクルを調整する手段を備えることができる。パルス周波数およびデューティ・サイクルは、反応速度対入力電力を最適化することによりパワー・バランスを最適化するように調整されることができる。パルス周波数およびデューティ・サイクルは、濃度がパルス周波数、デューティ・サイクル、プラズマ崩壊速度に依存する低場または非放電期間内の放電崩壊により発生する触媒および原子状水素の量を制御することにより反応速度対入力電力を最適化することによりパワー・バランスを最適化するように調整されることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
(IV.発明の詳細な説明)
(1. プラズマ反応炉)
「先行するMillsの出願」で説明されている原子状水素の触媒作用を介して新しい形態の水素を含む電力および新しい水素種および組成物を発生し、原子状水素の触媒作用を介してプラズマ、および高エネルギー光、極紫外線光、および紫外線光などの光源を発生するためのプラズマ・セルは、マイクロ波セル、プラズマ・トーチ・セル、高周波(RF)セル、グロー放電セル、バリア電極セル、プラズマ電解セル、圧縮ガス・セル、フィラメント・セルまたはrtプラズマ・セル、およびグロー放電セル、マイクロ波セル、およびRFプラズマ・セルのうちの少なくとも1つの組合せのグループのうちの少なくとも1つとすることができる。これらのセルはそれぞれ、新しい形態の水素を含む新しい水素種および組成物を形成するための原子状水素の触媒作用のためのプラズマ形成エネルギー・セル、固体の、溶解された、液体の、または気体の触媒を形成するための触媒源、原子状水素源、および少なくとも部分的にプラズマを維持するための間欠的電源またはパルス電力の発生源を備える。本明細書で使用され、本発明で考察されているように、「水素」という用語は、特に断りのない限り、プロテウム(H)だけでなく、デュートリウム(H)およびトリチウム(H)も含む。
【0040】
本発明の以下の好ましい実施形態では、限定はしないが、実施例としてのみ意図されている、圧力、流量、気体混合、電圧、電流、パルス周波数、電力密度、ピーク電力、デューティ・サイクルなどを含むさまざまな特性範囲を開示している。当業者であれば、この詳細な説明に基づき、他の特性範囲においても、過度の実験を行うことなく、本発明を実施し、所望の結果を得ることは容易であろう。
【0041】
(1.1 プラズマ電解セル水素化物反応炉)
本発明のプラズマ電解反応炉は、溶融電界セルを含む電解セルを備える。電解セル100は、図1に一般的な形で示されている。電源110により電力の供給を受ける電力制御装置108により陽極104および陰極106に電圧を印加することで電流が触媒を有する電解液102中を流れる。超音波または機械的エネルギーも、振動手段112により陰極106および電解液102に与えられることができる。熱は、加熱器114により電解液102に供給されることができる。電解セル100の圧力は、セルを閉じることができる圧力調整器手段116により制御されることができる。反応炉は、さらに、選択的通気弁などの(分子)低エネルギー水素を除去する手段101を備える。
【0042】
一実施形態では、電解セルは、さらに、水素源121から水素を供給され、そこでは、圧力制御手段122および116により過剰な圧力を制御することができる。反応槽は、槽100の上部にある凝縮器140への接続部を除き閉じられることができる。セルは、沸騰した電解液102から発生する蒸気が凝縮器140内で凝縮され、凝縮された水が槽100に戻されることができるように沸点で動作可能である。低エネルギー状態水素は、凝縮器140の上部に通して放出されることができる。一実施形態では、凝縮器は、発生する爆鳴気に接触する水素/酸素再結合器145を備える。水素および酸素は再結合され、その結果得られる水は、槽100に戻されることができる。
【0043】
原子状水素の触媒作用により増大結合エネルギー水素種および増大結合エネルギー水素化合物を形成する本発明のプラズマ形成電解パワー・セルおよび水素化物反応炉は、槽、陰極、陽極、電解液、高電圧電気分解用電源、およびmを整数としてm/2・27.2±0.5eVの実効反応エンタルピーを与えることができる触媒を備える。mは、400未満の整数であるのが好ましい。一実施形態では、電圧は、約10Vから50kVの範囲内であり、電流密度は、約1から100A/cm以上の範囲と高くできる。一実施形態では、Kは、触媒として使用されるカリウム原子に還元される。セルの陰極は、タングステン棒などのタングステンとすることができ、またセルの陽極は、白金とすることができる。セルの触媒は、Li、Be、K、Ca、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、As、Se、Kr、Rb、Sr、Nb、Mo、Pd、Sn、Te、Cs、Ce、Pr、Sm、Gd、Dy、Pb、Pt、He、Na、Rb、Fe3+、Mo2+、Mo4+、およびIn3+のグループから選択された少なくとも1つを含むことができる。セルの触媒は、触媒源から形成することができる。セルの稼働の外部の還元剤またはその他の元素160を添加して、増大結合エネルギー水素化合物を形成することができる。
【0044】
(1.2 ガス・セル反応炉)
図2に示されている本発明のガス・セル反応炉は、真空、または大気圧よりも高い圧力を含むことができる室200を持つ反応槽207を備える。室200と連絡している水素源221は、水素供給通路242を通して水素をその室に送出する。制御装置222は、水素供給通路242を通じて槽に入る水素の圧力および流量を制御するように配置される。圧力センサ223が、槽内の圧力を監視する。真空ポンプ256を使用して、真空ライン257を通してその室を真空にする。
ハイドリノ原子を発生する触媒250は、触媒貯蔵容器295内に置くことができる。反応槽207は、触媒貯蔵容器295から反応室200に気体触媒を通すための触媒供給通路241を備える。それとは別に、触媒は、反応槽の内側のボートなどの耐薬品性のある蓋なし容器内に入れることもできる。
【0045】
反応槽207内の分子および原子状水素の分圧とともに、触媒分圧は、約10ミリトールから約100トールまでの範囲内に維持されるのが好ましい。反応槽207内の水素分圧は、約200ミリトールに維持するのが最も好ましい。
分子状水素は、解離物質により槽内で原子状水素に解離することができる。解離物質としては、例えば、白金またはパラジウムなどの貴金属、ニッケルおよびチタンなどの遷移金属、ニオブおよびジルコニウムなどの内部遷移金属、またはタングステンまたはモリブデンなどの耐火金属があり得る。解離物質は、図2の断面図に示されているように加熱コイルの形態を取りうる温度制御手段230により高温でも維持することができる。加熱コイルは、電源225から電力を供給される。分子状水素は、光子源205によって供給されるUV光などの電磁放射線を当てることにより原子状水素に解離することができる。分子状水素は、電源285により電力を供給される高温フィラメントまたはグリッド280により原子状水素に解離することができる。
【0046】
触媒蒸気圧は、電源272により電力を供給される触媒貯蔵容器加熱装置298で触媒貯蔵容器295の温度を制御することにより所望の圧力に維持される。触媒が反応炉の内部のボート内に含まれる場合、触媒蒸気圧は、ボートの電源を調整し、触媒ボート(catalyst boat)の温度を制御することにより、所望の値に維持される。
ガス・セル水素化物反応炉は、さらに、発生したハイドリノと接触してハイドリノ水素化物イオンを形成する電子源260を備える。セルは、さらに、低エネルギー水素種および/または増大結合エネルギー水素化合物を選択的に収集するゲッターまたはクリオトラップ255を備えることができる。
【0047】
(1.3 ガス放電セル反応炉)
図3に示されている本発明のガス放電反応炉は、反応室300を持つ水素同位体ガス封入グロー放電真空容器313を含むガス放電セル307を備える。水素源322は、水素供給通路342を介して制御弁325を通じて反応室300に水素を供給する。触媒は、触媒所蔵容器395内に格納される。電圧および電流源330により、陰極305と陽極320との間に電流を流す。電流は反転可能であってよい。他の実施形態では、プラズマは、マイクロ波発生器などのマイクロ波源により生成される。
【0048】
放電電圧は、約1000から約50,000ボルトまでの範囲とすることができる。電流は、約1μAから約1A、好ましくは約1mAまでの範囲とすることができる。放電電流は、間欠的電源またはパルスとすることができる。一実施形態では、約0.5から約500Vの範囲のオフセット電圧が供給される。他の実施形態では、オフセット電圧は、約0.1V/cmから約50V/cmの場を発生するように設定される。好ましくは、オフセット電圧は、約1V/cmから約10V/cmの場を発生するように設定される。ピーク電圧は、約1Vから約10MVまでの範囲とすることができる。より好ましくは、ピーク電圧は、約10Vから約100kVまでの範囲である。最も好ましくは、この電圧は、約100Vから約500Vまでの範囲である。一実施形態では、パルス周波数は、約0.1Hzから約100MHzの範囲である。他の実施形態では、パルス周波数は、分子状水素への実質的原子状水素再結合に要する時間よりも速い。好ましくは、周波数は、約1から約200Hzまでの範囲内である。一実施形態では、デューティ・サイクルは約0.1%から約95%の範囲である。好ましくは、デューティ・サイクルは約1%から約50%の範囲である。
【0049】
他の実施形態では、電力は、交流(AC)として印加することができる。周波数は、約0.001Hzから約1GHzまでの範囲とすることができる。より好ましくは、周波数は、約60Hzから約100MHzまでの範囲内である。最も好ましくは、周波数は、約10から約100MHzまでの範囲内である。システムは、1つまたは複数の電極がプラズマと直接接触している2本の電極を備えることができ、そうでなければ、それらの電極は、誘電体バリアによりプラズマから分離することができる。ピーク電圧は、約1Vから約10MVまでの範囲とすることができる。より好ましくは、ピーク電圧は、約10Vから約100kVまでの範囲である。最も好ましくは、この電圧は、約100Vから約500Vまでの範囲である。
【0050】
ガス放電セル水素化物反応炉の一実施形態では、槽313の壁は導電性であり、陽極として使用される。他の実施形態では、陰極305は、中空、ニッケル、アルミニウム、銅、またはステンレス製中空陰極などのように中空である。一実施形態では、陰極材料は、鉄またはサマリウムなどの触媒源とすることができる。
触媒作用が気相内で発生するガス放電セル反応炉の一実施形態では、制御可能な気体触媒を利用する。ハイドリノに変換するための気体水素原子は、分子状水素ガスの放電により供給される。ガス放電セル307は、触媒貯蔵容器395から反応室300に気体触媒350を通すための触媒供給通路341を備える。触媒貯蔵容器395は、気体触媒を反応室300に供給するため、電源372を備える触媒貯蔵容器加熱装置392により加熱される。触媒蒸気圧力は、電源372を使って加熱装置392を調整して、触媒貯蔵容器395の温度を制御することにより制御される。反応炉は、さらに、選択的通気弁301を備える。
【0051】
他の実施形態では、ガス放電セル内に配置された、タングステンまたはセラミックのボートなどの耐薬品性のある蓋なし容器に、触媒を入れる。反応室に気体触媒を供給するため関連する電源を使ってボード加熱装置使用により触媒ボート内の触媒が加熱される。それとは別に、グロー・ガス放電セルは、高温で作動し、ボート内の触媒は、昇華、沸騰、または揮発し、気相に変わる。触媒蒸気圧力は、電源を備える加熱装置を調整して、ボートまたは放電セルの温度を制御することにより制御される。
ガス放電セル水素化物反応炉は、さらに、発生したハイドリノと接触してハイドリノ水素化物イオンを形成する電子源360を備えることができる。
【0052】
(1.4 高周波(RF)バリア電極放電セル反応炉)
放電セル反応炉の一実施形態では、放電電極の少なくとも1つは、消費電力を最小限に抑えた電場を発生させるためガラス、石英、アルミナ、またはセラミックなどの誘電体バリアにより遮蔽される。本発明の高周波(RF)バリア電極放電セル・システム1000は、図4に示されている。RF電源は、容量性結合できる。一実施形態では、電極1004は、セル1001の外部に置くことができる。誘電体層1005は、電極をセル壁1006から分離する。高駆動電圧はACでよく、また高周波でもよい。駆動回路は、RFおよびインピーダンス整合回路1003を実現できる高電圧源1002を備える。周波数は、好ましくは、約100Hzから約10GHzまで、より好ましくは、約1kHzから約1MHzまで、最も好ましくは約5〜10kHzの範囲である。電圧は、好ましくは、約100Vから約1MV、より好ましくは、約1kVから約100kV、最も好ましくは約5から約10kVまでの範囲である。
【0053】
(1.5 プラズマ・トーチ・セル反応炉)
本発明のプラズマ・トーチ・セル反応炉は、図5に示されている。プラズマ・トーチ702は、マニホールド706により封じ込められ、プラズマ室760内に封入されている水素同位体プラズマ704を供給する。水素供給源738からの水素およびプラズマ・ガス供給源712からのプラズマ・ガスは、ハイドリノおよびエネルギーを形成するための触媒714とともに、トーチ702に供給される。例えば、プラズマは、アルゴンを含むことができる。触媒は、触媒貯蔵容器716内に収めることができる。貯蔵容器は、磁気攪拌子モーター720により駆動される磁気攪拌子718などの機械式攪拌機を備える。触媒は、通路728を通じてプラズマ・トーチ702に供給される。触媒は、マイクロ波放電により生成することができる。好ましい触媒は、ヘリウム、ネオン、またはアルゴン・ガスなどの発生源からのHe、Ne、またはArである。触媒源は、それぞれHe、He*、Ne*、Ne/H、またはArを形成するため、ヘリウム、ネオン、ネオン水素混合気、またはアルゴンとすることができる。
【0054】
水素は、水素通路726によりトーチ702に供給される。それとは別に、水素および触媒は両方とも、通路728を通して供給することができる。プラズマ・ガスは、プラズマ・ガス通路726によりトーチ702に供給される。それとは別に、プラズマ・ガスおよび触媒は両方とも、通路728を通して供給することができる。
水素は、通路742を介して水素供給源738から触媒貯蔵容器716に流れる。水素の流れは、水素流量制御装置744および弁746により制御される。プラズマ・ガスは、通路732を介してプラズマ・ガス供給源712から流れる。プラズマ・ガスの流れは、プラズマ・ガス流量制御装置734および弁736により制御される。プラズマ・ガスおよび水素の混合気は、通路726を介してトーチに供給され、また通路725を介して触媒貯蔵容器716に供給される。混合気は、水素プラズマ・ガス混合器および混合気流量調整器721により制御される。水素およびプラズマ・ガス混合気は、機械式攪拌により微粒子としてガス流内に分散される触媒粒子のキャリア・ガスとして使用される。混合気のエアゾール化された触媒および水素ガスは、プラズマ・トーチ702内に流れ込み、プラズマ704内で気体水素原子と蒸発触媒イオン(ルビジウムの塩からのRbイオンなど)になる。プラズマは、同調可能なマイクロ波空洞722によりマイクロ波が同調されるマイクロ波発生器724により電力を供給される。触媒作用は気相内で発生しうる。
【0055】
ハイドリノ原子およびハイドリノ水素化物イオンは、プラズマ704内で生成される。ハイドリノ水素化物化合物は、クリオポンプでマニホールド706内に送り込まれるか、または通路748を通じてハイドリノ水素化物化合物トラップ708内に流れ込む。トラップ708は、真空ライン750および弁752を通じて真空ポンプ710と連絡する。トラップ708への流れは、真空ポンプ710、真空ライン750、および真空弁752により制御される圧力勾配により実現される。
図6に示されているプラズマ・トーチ・セル水素化物反応炉の他の実施形態では、プラズマ・トーチ802またはマニホールド806のうちの少なくとも1つは、触媒貯蔵容器858からプラズマ804に気体触媒を通すための触媒供給通路856を備える。触媒貯蔵容器858内の触媒814は、気体触媒をプラズマ804に供給するため、電源868を備える触媒貯蔵容器加熱装置866により加熱される。触媒蒸気圧力は、電源868を備える加熱装置866を調整して、触媒貯蔵容器858の温度を制御することにより制御できる。図6の残りの要素は、図5の対応する要素と同じ構造および機能を持つ。つまり、図6の要素812は、図5のプラズマ・ガス供給源712に対応するプラズマ・ガス供給源であり、図6の要素838は、図5の水素供給源738に対応する水素供給源であり、というように続く。
【0056】
プラズマ・トーチ・セル水素化物反応炉の他の実施形態では、マニホールドの内側に配置されているセラミック製ボートなどの耐薬品性蓋なし容器は触媒を収納する。プラズマ・トーチ・マニホールドは、高温で作動してボート内の触媒を昇華、沸騰、または揮発させ、気相に変えることができるようなセルを形成する。それとは別に、触媒ボート内の触媒を電源を備えるボート加熱装置により加熱し、気体触媒をプラズマに供給することができる。触媒蒸気圧力は、セル加熱装置でセルの温度を制御するか、または関連する電源を備えるボート加熱装置を調整することでボートの温度を制御することにより、制御することができる。
【0057】
(1.6 マイクロ波ガス・セル水素化物およびパワー反応炉)
本発明のマイクロ波セル反応炉は、図7に示されている。図7の反応炉システムは、真空、または大気圧よりも高い圧力を含むことができる室660を持つ反応槽601を備える。水素源638は、水素を供給管642に送出し、水素は、水素供給通路626を通って室に流れる。水素の流れは、水素流量制御装置644および弁646により制御できる。プラズマ・ガスは、通路632を介してプラズマ・ガス供給源612から流れる。プラズマ・ガスの流れは、プラズマ・ガス流量制御装置634および弁636により制御できる。通路626を介してプラズマ・ガスと水素との混合気をセルに供給することができる。混合気は、水素プラズマ・ガス混合器および混合気流量調整器621により制御される。ヘリウムなどのプラズマ・ガスはHeまたはHe*などの触媒源とすることができ、アルゴンはArなどの触媒源とすることができ、ネオンはNe*などの触媒源として使用することができ、ネオン水素混合気はNe/HおよびNeなどの触媒源として使用することができる。触媒源および混合気の水素は、プラズマ内に流れ込み、室660内で触媒および原子状水素となる。
【0058】
プラズマは、マイクロ波を同調可能マイクロ波空洞622で同調し、導波路619により搬送し、RF透過窓613またはアンテナ615を通して室660に送り込むことができるマイクロ波発生器624から電力の供給を受けることができる。当業で知られているマイクロ波源は、進行波管、クライストロン、マグネトロン、サイクロトロン共振メーザー、ジャイロトロン、および自由電子レーザーである。導波路またはアンテナは、セルの内側にあっても、外側にあってもよい。後者の場合、マイクロ波は、源からセルを貫通しセル613の窓を通過することができる。マイクロ波窓は、アルミナまたは石英で構成できる。
【0059】
他の実施形態では、セル601は、マイクロ波共振器空洞である。一実施形態では、空洞は、Evenson、Beenakker、McCarrol、および円筒空洞のグループのうちの少なくとも1つである。一実施形態では、空洞は、非熱的プラズマを形成することができる強い電磁場を供給する。通常、非熱的プラズマ温度は、5,000から5,000,000℃の範囲内である。複数のマイクロ波電源を同時に使用することができる。他の実施形態では、平面アンテナなどの多スロット・アンテナは、ダイポール・アンテナ等価源などの複数のマイクロ波源と同等のものとして使用される。このような実施形態は、Y. Yasaka、D. Nozaki、M. Ando、T. Yamamoto、N. Goto、N. Ishii、T. Morimoto、「多スロット平面アンテナを使用した大口径プラズマの発生、Plasma Sources Sci. Technol.、第8巻、1999年、530〜533頁」で説明されており、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。
【0060】
セルは、さらに、軸方向磁場を供給するためソレノイド磁石607などの磁石を備えることができ、この磁場を使用して、磁気封じ込めを実現できる。マイクロ波周波数は、好ましくは約1MHzから約100GHzまでの範囲、より好ましくは約50MHzから約10GHzまでの範囲、最も好ましくは約75MHz±50MHzまたは約2.4GHz±1GHzである。
真空ポンプ610を使用して、真空ライン648および650を通して室660を真空にすることができる。セルは、水素および触媒が触媒源612および水素源638から連続的に供給されている流れの状態の下で動作可能である。
ハイドリノ水素化物化合物は、クリオポンプで壁606内に送ることができるか、または通路648を通じてハイドリノ水素化物化合物トラップ608内に流れ込むことができる。それとは別に、二価ハイドリノ分子をトラップ608内に集めることもできる。トラップ608は、真空ライン650および弁652を通じて真空ポンプ610と連絡する。トラップ608への流れは、真空ポンプ610、真空ライン650、および真空弁652により制御される圧力勾配により実現できる。一実施形態では、マイクロ波セル反応炉は、さらに、二価ハイドリノ分子などの低エネルギー水素生成物を除去するための選択的弁618を備える。
【0061】
図7に示されているマイクロ波セル反応炉の他の実施形態では、壁606は、触媒貯蔵容器658からプラズマ604に気体触媒614を通すための触媒供給通路656を備える。触媒貯蔵容器658内の触媒は、気体触媒をプラズマ604に供給するため、電源668を備える触媒貯蔵容器加熱装置666により加熱できる。触媒蒸気圧力は、電源668を備える加熱装置666を調整して、触媒貯蔵容器658の温度を制御することにより制御できる。
マイクロ波セル反応炉の他の実施形態では、室660の内側に配置されているセラミック製ボートなどの耐薬品性蓋なし容器は触媒を収納する。反応炉は、さらに、高温を維持できる加熱装置を備える。セルを高温で作動させ、ボート内の触媒を昇華、沸騰、または揮発させ、気相に変えることができる。それとは別に、触媒ボート内の触媒を電源を備えるボート加熱装置により加熱し、気体触媒をプラズマに供給することができる。触媒蒸気圧力は、セル加熱装置でセルの温度を制御するか、または関連する電源を備えるボート加熱装置を調整することでボートの温度を制御することにより、制御することができる。
【0062】
室660内の分子および原子状水素の分圧とともに、触媒分圧は、約1ミリトールから約100atmまでの範囲内に維持されるのが好ましい。圧力は、好ましくは約100ミリトールから1atmまでの範囲、より好ましくは約100ミリトールから約20トールまでの範囲である。
マイクロ波セル反応炉のプラズマ・ガスの例としてアルゴンがある。流量の例は、約0.1標準リトル毎分(slm)の水素および約1slmのアルゴンである。前進マイクロ波入力電力の例は、約1000Wである。水素、アルゴン、ヘリウム、アルゴン水素混合気、ヘリウム水素混合気のグループから選択された少なくとも1つのガスなどのプラズマ・ガスまたは水素プラズマ・ガス混合気の流量は、好ましくは、槽容積の1cm当たり約0.000001〜1標準リットル毎分、より好ましくは槽容積の1cm当たり約0.001〜10sccmである。アルゴン水素またはヘリウム水素混合気の場合、ヘリウムまたはアルゴンは、好ましくは約99から約1%までの範囲、より好ましくは約99から約95%までの範囲である。プラズマ電力源の電力密度は、好ましくは、約0.01Wから約100W/cm槽容積の範囲である。
【0063】
(1.7 容量結合および誘導結合RFプラズマ・ガス・セル水素化物およびパワー反応炉)
本発明の容量結合または誘導結合高周波プラズマ(RF)プラズマ・セル反応炉は、図7にも示されている。セル構造、システム、触媒、および方法は、マイクロ波源は少なくとも1つの電極および/またはコイルを駆動することができるインピーダンス整合回路網622を持つRF源624により置き換えられることを除き、マイクロ波プラズマ・セル反応炉について与えられているものと同じであってよい。RFプラズマ・セルは、さらに、2つの電極669および670を備えることができる。同軸ケーブル619は、同軸中心導線615により電極669に接続することができる。それとは別に、同軸中心導線615は、グラウンドに接続せずに終端できるセル601の周りに巻かれた外部ソース・コイルに接続できるか、またはグラウンドに接続できる。電極670は、平行なプレートまたは外部コイルの実施形態の場合にグラウンドに接続できる。平行電極セルは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれているG A. Hebner、K. E. Greenberg、「気体電子工学会議基準セルの光学的診断、J. Res. Natl. Inst. Stand. Technol.、第100巻、1995年、373〜383頁」、V. S. Gathen、J. Ropcke、T. Gans、M. Kaning、C. Lukas、H. F. Dobele、「CH4-H2-Arを含む容量結合RFプラズマ内の種濃度の診断検査、Plasma Sources Sci. Technol.、第10巻、2001年、530〜539頁」、P. J. Hargis, et al.、「Rev. Sci. Instrum.、第65巻、1994年、140頁」、Ph. Belenguer、L. C. Pitchford、J. C. Hubinois、「RF-GD-OESセルの電気的特性、J. Anal. At. Spectrom.、第16巻、2001年、1〜3 頁」で説明されている、業界標準である気体電子工学会議(GEC)基準セルまたは当業者によるその修正形態によるものとすることができる。13.56MHzの外部ソース・コイル・マイクロ波プラズマ源などの外部ソース・コイルを含むセルは、参照により全体が本明細書に組み込まれているD. Barton、J. W. Bradley、D. A. Steele、およびR. D. Short、「ポリマー表面の修飾に使用される高周波プラズマの調査、J. Phys. Chem. B、第103巻、1999年、4423〜4430頁」、D. T. Clark、A. J. Dilks、「J. Polym. Sci. Polym. Chem. Ed.、第15巻、1977年、2321頁」、B. D. Beake、J. S. G. Ling、G. J. Leggett、「J. Mater. Chem.、第8巻、1998年、1735頁」、R. M. France、R. D. Short、「Faraday Trans.、第93巻、No.3、1997年、3173頁」、およびR. M. France、R. D. Short、「Langmuir、第14巻、No.17、1998年、4827頁」で説明されているとおりである。外部コイルを巻かれているセル601の少なくとも1つの壁は、RF励起に対し少なくとも部分的に透過的である。RF周波数は、好ましくは約100Hzから約100GHzまでの範囲、より好ましくは約1kHzから約100MHzまでの範囲、最も好ましくは約13.56MHz±50MHzまたは約2.4GHz±1GHzである。
【0064】
他の実施形態では、誘導結合プラズマ源は、参照により全体が本明細書に組み込まれている、米国特許第6,150,628号で説明されているアステクス・コーポレーションのアストロン・システム(Astron system)などのトロイダル・プラズマ・システムである。トロイダル・プラズマ・システムは、変圧器回路の一次側を含むことができる。一次側は、高周波電源により駆動することができる。プラズマは、変圧器回路の二次側として動作する閉ループとすることができる。RF周波数は、好ましくは約100Hzから約100GHzまでの範囲、より好ましくは約1kHzから約100MHzまでの範囲、最も好ましくは約13.56MHz±50MHzまたは約2.4GHz±1GHzである。
【0065】
(2.間欠的電源またはパルス入力電力)
本発明は、少なくとも部分的にはセル内にプラズマを維持するための電源を備える。プラズマを維持するための電力は、間欠的電源またはパルスとすることができる。パルス動作を使用して入力電力を低減することができ、また放電を維持するために必要な値よりも低くてもよいオフセットDC、オーディオ、RF、またはマイクロ波電圧または電場および磁場により場が所望の強度に設定される期間を指定することができる。低い場または非放電の期間に場を制御する一アプリケーションでは、触媒と原子状水素との間のエネルギーの一致を最適化する。パルス周波数およびデューティ・サイクルも、調整することができる。パルス周波数およびデューティ・サイクルを制御する一アプリケーションでは、パワー・バランスを最適化する。一実施形態では、これは、反応速度対入力電力を最適化することにより達成される。放電により発生する触媒および原子状水素の量は、低い場または非放電期間に減る。反応速度は、濃度がパルス周波数、デューティ・サイクル、および崩壊速度に依存するArなどの放電によって発生する触媒の量および原子状水素の量を制御することにより制御することができる。一実施形態では、パルス周波数は、約0.1Hzから約100MHzの範囲である。他の実施形態では、パルス周波数は、分子状水素への実質的原子状水素再結合に要する時間よりも短い。異常プラズマ・アフターグロー持続時間調査に基づき[R. Mills、T. Onuma、およびY. Lu、「異常アフターグロー持続時間での白熱加熱された水素触媒ガス混合体からの水素プラズマの形成、Int. J. Hydrogen Energy、近刊」、R. Mills、「Ti-K2CO3-Hセルから生じる可視スペクトル範囲での光放射の時間的ふるまい、Int. J. Hydrogen Energy、第26巻、No.4、2001年、327〜332頁」]、好ましくは、この周波数は、約1から約1000Hzの範囲内である。一実施形態では、デューティ・サイクルは約0.001%から約95%までである。好ましくは、デューティ・サイクルは約0.1%から約50%までである。
【0066】
交流電力の周波数は、約0.001Hzから100GHzの範囲内とすることができる。より好ましくは、周波数は、約60Hzから10GHzまでの範囲内である。最も好ましくは、周波数は、約10MHzから10GHzまでの範囲内である。システムは、1つまたは複数の電極がプラズマと直接接触している2本の電極を備えることができ、そうでなければ、それらの電極は、誘電体バリアによりプラズマから分離することができる。ピーク電圧は、約1Vから10MVまでの範囲とすることができる。より好ましくは、ピーク電圧は、約10Vから100kVまでの範囲である。最も好ましくは、この電圧は、約100Vから500Vまでの範囲内である。それとは別に、システムは、電力をプラズマに送出するための少なくとも1本のアンテナを備える。
プラズマ・セルの一実施形態では、触媒は、イオン化された触媒イオンがグロー放電、誘導または容量結合RF放電、またはマイクロ波放電などの方法により作られたプラズマにより対応する原子から生成されるHe、Ne、およびArのグループから選択された少なくとも1つを含む。好ましくは、プラズマ・セルの水素圧力は、1ミリトールから10,000トールまでの範囲内であり、より好ましくは、水素マイクロ波プラズマの水素圧力は、10ミリトールから100トールまでの範囲内であり、最も好ましくは、水素マイクロ波プラズマの水素圧力は、10ミリトールから10トールまでの範囲内である。
【0067】
増大結合エネルギー水素種および増大結合エネルギー水素化合物を形成するための原子状水素の触媒作用に対する本発明のマイクロ波プラズマ・セルは、真空または大気圧よりも高い圧力を含むことができる室を備える槽、原子状水素源、プラズマを形成するためのマイクロ波電力源、およびmは整数である、好ましくはmは400未満の整数であるm/2・27.2±0.5eVの実効反応エンタルピーを与えることができる触媒を含む。当業で知られているマイクロ波源は、進行波管、クライストロン、マグネトロン、サイクロトロン共振メーザー、ジャイロトロン、および自由電子レーザーである。電力は、増幅器により増幅することができる。電力は、導波路、同軸ケーブル、およびアンテナのうちの少なくとも1つにより送出することができる。パルス・マイクロ波の好ましい一実施形態は、マグネトロンへのパルス高電圧または電子銃などの電子源から電子のパルスにより供給することができるパルス・マグネトロン電流を使用するマグネトロンを含む。
【0068】
交流電力の周波数は、約100MHzから100GHzの範囲内とすることができる。より好ましくは、周波数は、約100MHzから10GHzまでの範囲内である。最も好ましくは、周波数は、約1GHzから10GHzまでの範囲内または約2.4GHz±1GHzである。一実施形態では、パルス周波数は、約0.1Hzから約100MHzまでであり、好ましくは、この周波数は、約10から約10,000Hzまでの範囲内であり、最も好ましくは、この周波数は、約100から約1000Hzまでの範囲内である。一実施形態では、デューティ・サイクルは約0.001%から約95%までである。好ましくは、デューティ・サイクルは、約0.1%から約10%までである。プラズマに入るパルスのピーク電力密度は、約1W/cmから1GW/cmまでの範囲内とすることができる。より好ましくは、ピーク電力密度は、約10W/cmから10MW/cmまでの範囲内である。最も好ましくは、ピーク電力密度は、約100W/cmから10kW/cmまでの範囲内である。プラズマに入るパルスの平均電力密度は、約0.001W/cmから1kW/cmまでの範囲内とすることができる。より好ましくは、平均電力密度は、約0.1W/cmから100W/cmまでの範囲内である。最も好ましくは、平均電力密度は、約1W/cmから10W/cmまでの範囲内である。
【0069】
増大結合エネルギー水素種および増大結合エネルギー水素化合物を形成するための原子状水素の触媒作用に対する本発明の容量および/または誘導結合高周波(RF)プラズマ・セルは、真空または大気圧よりも高い圧力を含むことができる室を備える槽、原子状水素源、プラズマを形成するためのRF電力源、およびmは整数である、好ましくはmは400未満でありm/2・27.2±0.5eVの実効反応エンタルピーを与えることができる触媒を含む。セルは、さらに、少なくとも2つの電極、およびRF電力源がRF発生器により駆動される電極を備えることができるRF発生器を備えることができる。それとは別に、セルは、さらに、RF電力がセル内で形成されたプラズマに結合するようにするセル壁の外部にあってもよいソース・コイル、接地できる導電セル壁、およびRF電力をセル・プラズマに誘導および/または容量結合できるコイルを駆動するRF発生器を備えることができる。RF周波数は、好ましくは約100Hzから約100MHzまでの範囲内、より好ましくは約1kHzから約50MHzまでの範囲内、最も好ましくは約13.56MHz±50MHzである。一実施形態では、パルス周波数は、約0.1Hzから約100MHzまでであり、好ましくは、この周波数は、約10Hzから約10MHzまでの範囲内であり、最も好ましくは、この周波数は、約100Hzから約1MHzまでの範囲内である。一実施形態では、デューティ・サイクルは約0.001%から約95%までである。好ましくは、デューティ・サイクルは、約0.1%から約10%までである。プラズマに入るパルスのピーク電力密度は、約1W/cmから1GW/cmまでの範囲内とすることができる。より好ましくは、ピーク電力密度は、約10W/cmから10MW/cmまでの範囲内である。最も好ましくは、ピーク電力密度は、約100W/cmから10kW/cmまでの範囲内である。プラズマに入るパルスの平均電力密度は、約0.001W/cmから1kW/cmまでの範囲内とすることができる。より好ましくは、平均電力密度は、約0.1W/cmから100W/cmまでの範囲内である。最も好ましくは、平均電力密度は、約1W/cmから10W/cmまでの範囲内である。
【0070】
他の実施形態では、誘導結合プラズマ源は、参照により全体が本明細書に組み込まれている、米国特許第6,150,628号で説明されているアステクス・コーポレーションのアストロン・システムなどのトロイダル・プラズマ・システムである。トロイダル・プラズマ・システムは、変圧器回路の一次側を含むことができる。一次側は、高周波電源により駆動することができる。プラズマは、変圧器回路の二次側として動作する閉ループとすることができる。RF周波数は、好ましくは約100Hzから約100GHzまでの範囲内、より好ましくは約1kHzから約100MHzまでの範囲内、最も好ましくは約13.56MHz±50MHzまたは約2.4GHz±1GHzである。一実施形態では、パルス周波数は、約0.1Hzから約100MHzまでであり、好ましくは、この周波数は、約10Hzから約10MHzまでの範囲内であり、最も好ましくは、この周波数は、約100Hzから約1MHzまでの範囲内である。一実施形態では、デューティ・サイクルは約0.001%から約95%までである。好ましくは、デューティ・サイクルは、約0.1%から約10%までである。プラズマに入るパルスのピーク電力密度は、約1W/cmから1GW/cmまでの範囲内とすることができる。より好ましくは、ピーク電力密度は、約10W/cmから10MW/cmまでの範囲内である。最も好ましくは、ピーク電力密度は、約100W/cmから10kW/cmまでの範囲内である。プラズマに入る平均電力密度は、約0.001W/cmから1kW/cmまでの範囲内とすることができる。より好ましくは、平均電力密度は、約0.1W/cmから100W/cmまでの範囲内である。最も好ましくは、平均電力密度は、約1W/cmから10W/cmまでの範囲内である。
【0071】
放電セルの場合、放電電圧は、約1000から約50,000ボルトまでの範囲内とすることができる。電流は、約1μAから約1Aまでの範囲、好ましくは約1mAとすることができる。放電電流は、間欠的電源またはパルスとすることができる。パルス動作を使用して入力電力を低減することができ、また放電電電圧よりも低くてもよいオフセット電圧により場が所望の強度に設定される期間を指定することもできる。非放電の期間に場を制御する一アプリケーションでは、触媒と原子状水素との間のエネルギーの一致を最適化する。一実施形態では、オフセット電圧は、約0.5から約500Vまでである。他の実施形態では、オフセット電圧は、約0.1V/cmから約50V/cmの場を発生するように設定される。好ましくは、オフセット電圧は、約1V/cmから約10V/cmの場を発生するように設定される。ピーク電圧は、約1Vから10MVまでの範囲内とすることができる。より好ましくは、ピーク電圧は、約10Vから100kVまでの範囲内である。最も好ましくは、この電圧は、約100Vから500Vまでの範囲内である。パルス周波数およびデューティ・サイクルも、調整することができる。パルス周波数およびデューティ・サイクルを制御する一アプリケーションでは、パワー・バランスを最適化する。一実施形態では、これは、反応速度対入力電力を最適化することにより達成される。放電により発生する触媒および原子状水素の量は、非放電期間に減る。反応速度は、濃度がパルス周波数、デューティ・サイクル、および崩壊速度に依存するArなどの放電によって発生する触媒の量および原子状水素の量を制御することにより制御することができる。一実施形態では、パルス周波数は、約0.1Hzから約100MHzの範囲である。他の実施形態では、パルス周波数は、分子状水素への実質的原子状水素再結合に要する時間よりも短い。異常プラズマ・アフターグロー持続時間調査に基づき[R. Mills、T. Onuma、およびY. Lu、「異常アフターグロー持続時間での白熱加熱された水素触媒ガス混合体からの水素プラズマの形成」、Int. J. Hydrogen Energy、近刊、R. Mills、「Ti-K2CO3-Hセルから生じる可視スペクトル範囲での光放射の時間的ふるまい」、Int. J. Hydrogen Energy、第26巻、No.4、2001年、327〜332頁]、好ましくは、この周波数は、約1から約200Hzの範囲内である。一実施形態では、デューティ・サイクルは約0.1%から約95%までである。好ましくは、デューティ・サイクルは約1%から約50%までである。
【0072】
他の実施形態では、電力は、交流(AC)として印加することができる。周波数は、約0.001Hzから約1GHzまでの範囲とすることができる。より好ましくは、周波数は、約60Hzから約100MHzまでの範囲内である。最も好ましくは、周波数は、約10から100MHzまでの範囲内である。システムは、1つまたは複数の電極がプラズマと直接接触している2本の電極を備えることができ、そうでなければ、それらの電極は、誘電体バリアによりプラズマから分離することができる。ピーク電圧は、約1Vから10MVまでの範囲内とすることができる。より好ましくは、ピーク電圧は、約10Vから100kVまでの範囲内である。最も好ましくは、この電圧は、約100Vから500Vまでの範囲内である。
バリア電極プラズマ・セルの場合、周波数は、好ましくは、約100Hzから約10GHzまで、より好ましくは、約1kHzから約1MHzまで、最も好ましくは約5〜10kHzの範囲である。電圧は、好ましくは、約100Vから約1MV、より好ましくは、約1kVから約100kV、最も好ましくは約5から約10kVまでの範囲内である。
【0073】
プラズマ電解セルの場合、放電電圧は、約1000から約50,000ボルトまでの範囲内とすることができる。電解液内に流れる電流は、約1μA/cmから約1A/cmまでの範囲内、好ましくは約1mA/cmとすることができる。一実施形態では、オフセット電圧は、約0.001から約1.4Vまでの範囲内などの電解を引き起こす値よりも低い。ピーク電圧は、約1Vから10MVまでの範囲内とすることができる。より好ましくは、ピーク電圧は、約2Vから100kVまでの範囲内である。最も好ましくは、この電圧は、約2Vから1kVまでの範囲内である。一実施形態では、パルス周波数は、約0.1Hzから約100MHzの範囲内である。好ましくは、周波数は、約1から約200Hzまでの範囲内である。一実施形態では、デューティ・サイクルは約0.1%から約95%までである。好ましくは、デューティ・サイクルは約1%から約50%までである。
フィラメント・セルの場合、フィラメントからの電場は、パルス動作時に高い値と低い値との間で交互に変化しうる。ピーク電場は、約0.1V/cmから1000V/cmまでの範囲内とすることができる。好ましくは、ピーク電場は、約1V/cmから10V/cmまでの範囲内とすることができる。オフピーク電場は、約0.1Vから100V/cmまでの範囲内とすることができる。好ましくは、オフピーク電場は、約0.1Vから1V/cmまでの範囲内とすることができる。一実施形態では、パルス周波数は、約0.1Hzから約100MHzの範囲内である。好ましくは、周波数は、約1から約200Hzまでの範囲内である。一実施形態では、デューティ・サイクルは約0.1%から約95%までである。好ましくは、デューティ・サイクルは約1%から約50%までである。
【0074】
原子状水素の触媒作用を介して水素の新しい形態を含む電力および新しい水素種および組成物を発生するプラズマ反応炉のプラズマ・ガスの実施例は、それぞれ触媒源He、Ne、およびArに対応するヘリウム、ネオン、およびアルゴンのうちの少なくとも1つである。いくつかの実施形態では、水素はプラズマ・セル内に、別々に、または触媒源として使用されるガスなどの他のプラズマ・ガスとの混合気として、流れ込む。水素、アルゴン、ヘリウム、アルゴン水素混合気、ヘリウム水素混合気のグループから選択された少なくとも1つのガスなどの触媒ガスまたは水素触媒ガス混合気の流量は、好ましくは、槽容積の1cm当たり約0.00000001〜1標準リットル毎分、より好ましくは槽容積の1cm当たり約0.001〜10sccmである。ヘリウム水素、ネオン水素、およびアルゴン水素混合気の場合、ヘリウム、ネオン、またはアルゴンは、約99.99から約.01%までの範囲、好ましくは約99から約1%までの範囲、より好ましくは約99から約95%までの範囲内である。一実施形態では、残余ガスは水素である。
【0075】
上記の反応炉のいずれにおいても、吸引器、霧化器、または噴霧器を使用して、触媒源のエアロゾルを形成することができる。必要ならば、吸引器、霧化器、または噴霧器を使用して、触媒源または触媒を直接プラズマ内に注入することができる。
モリブデンがセル材料として使用される場合、稼働しているセルの温度は、0〜1800℃の範囲内に維持されるのが好ましい。タングステンがセル材料として使用される場合、稼働しているセルの温度は、0〜3000℃の範囲内に維持されるのが好ましい。ステンレス鋼がセル材料として使用される場合、稼働しているセルの温度は、0〜1200℃の範囲内に維持されるのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0076】
(III.図面の簡単な説明)
【図1】本発明によるプラズマ電解セル反応炉の概略図である。
【図2】本発明によるガス・セル反応炉の概略図である。
【図3】本発明によるガス放電セル反応炉の概略図である。
【図4】本発明によるRFバリア電極ガス放電セル反応炉の概略図である。
【図5】本発明によるプラズマ・トーチ・セル反応炉の概略図である。
【図6】本発明による他のプラズマ・トーチ・セル反応炉の概略図である。
【図7】本発明によるマイクロ波ガス・セル反応炉の概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原子状水素の触媒作用を介して新しい形態の水素を含む電力および新しい水素種および組成物を発生し、原子状水素の前記触媒作用を介してプラズマ、および高エネルギー光、極紫外線光、および紫外線光などの光源を発生するプラズマ反応炉であって、
新しい形態の水素を含む新しい水素種および組成物を形成する原子状水素の触媒作用のためのプラズマ形成エネルギー・セルと、
低エネルギー水素を形成し、エネルギーを放出する原子状水素の反応を触媒する触媒源と、
原子状水素源と、
前記プラズマを少なくとも部分的に維持するための間欠的電源またはパルス電源とを備えるプラズマ反応炉。
【請求項2】
前記セルは、マイクロ波セル、プラズマ・トーチ・セル、高周波(RF)セル、グロー放電セル、バリア電極セル、プラズマ電解セル、圧縮ガス・セル、フィラメント・セル、またはrtプラズマ・セル、およびグロー放電セル、マイクロ波セル、およびRFプラズマ・セルの少なくとも1つの組合せのグループのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の反応炉。
【請求項3】
前記間欠的電源またはパルス電源は、入力電力を低減する、請求項1に記載の反応炉。
【請求項4】
前記間欠的電源またはパルス電源は、オフセットDC、オーディオ、RF、またはマイクロ波電圧または電場および磁場により場が所望の強度に設定される期間を規定する、請求項1に記載の反応炉。
【請求項5】
前記場は、放電を維持するために必要な値よりも低いオフセットDC、オーディオ、RF、またはマイクロ波電圧または電場および磁場により期間内に所望の強度に設定される、請求項4に記載の反応炉。
【請求項6】
低い場または非放電の期間の前記所望の場の強さは、前記触媒と前記原子状水素との間の前記エネルギーの一致を最適化する、請求項4に記載の反応炉。
【請求項7】
前記間欠的電源またはパルス電源は、さらに、前記パワー・バランスを最適化するように前記パルス周波数およびデューティ・サイクルを調整する手段を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項8】
前記パルス周波数およびデューティ・サイクルは、前記反応速度対前記入力電力を最適化することにより前記パワー・バランスを最適化するように調整される、請求項7に記載の反応炉。
【請求項9】
前記パルス周波数およびデューティ・サイクルは、濃度が前記パルス周波数、デューティ・サイクル、およびプラズマ崩壊速度に依存する前記低い場または非放電の期間内の放電崩壊により発生する触媒および原子状水素の量を制御することにより前記反応速度対前記入力電力を最適化することにより前記パワー・バランスを最適化するように調整される、請求項9に記載の反応炉。
【請求項10】
前記触媒は、He、Ne、およびArのグループから選択される、請求項107に記載の反応炉。
【請求項11】
前記間欠的電源またはパルス周波数は、約0.1Hzから約100MHzまでである、請求項1に記載の反応炉。
【請求項12】
前記間欠的電源またはパルス周波数は、分子状水素への実質的原子状水素再結合に要する時間よりも短い、請求項1に記載の反応炉。
【請求項13】
前記間欠的電源またはパルス周波数は、約1から約1000Hzまでの範囲内であり、前記デューティ・サイクルは、約0.001%から約95%までである、請求項1に記載の反応炉。
【請求項14】
前記間欠的電源またはパルスのデューティ・サイクルは、約0.1%から約50%までである、請求項1に記載の反応炉。
【請求項15】
前記電力は、交流であり、前記交流電力の周波数は、約0.001Hzから100GHzまでの範囲内とすることができる、請求項1に記載の反応炉。
【請求項16】
前記間欠的電源またはパルス周波数は、約60Hzから10GHzまでの範囲内である、請求項1に記載の反応炉。
【請求項17】
前記間欠的電源またはパルス周波数は、約10MHzから10GHzまでの範囲内である、請求項1に記載の反応炉。
【請求項18】
1つまたは複数の電極は、前記プラズマと直接接触しているもののうちの少なくとも1つであり、誘電体バリアにより前記プラズマから分離される2つの電極を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項19】
前記ピーク電圧は、約1Vから10MVまで、約10Vから100kVまで、および約100Vから500Vまでのうちの少なくとも1つの範囲内である、請求項18に記載の反応炉。
【請求項20】
さらに、電力を前記プラズマに送出するための、少なくとも1本のアンテナを備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項21】
前記触媒は、イオン化された触媒イオンがグロー放電、誘導または容量結合RF放電、またはマイクロ波放電などの方法により作られたプラズマにより前記対応する原子から生成されるHe、Ne、およびArのグループから選択された少なくとも1つを含む、請求項1に記載の反応炉。
【請求項22】
前記プラズマ・セルの水素ガス圧力は、約1ミリトールから10,000トールまで、約10ミリトールから100トールまで、および約10ミリトールから10トールまでの範囲内の少なくとも1つの範囲内にある、請求項1に記載の反応炉。
【請求項23】
真空または大気圧よりも高い圧力を含むことができる室を備える槽、原子状水素源、プラズマを形成するためのパルスまたは間欠的マイクロ波電力源、およびmは整数である、好ましくはmは400未満の整数であるm/2・27.2±0.5eVの実効反応エンタルピーを与えることができる触媒を含む、増大結合エネルギー水素種および増大結合エネルギー水素化合物を形成するための原子状水素の前記触媒作用に対するマイクロ波プラズマ・セルを備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項24】
前記パルスまたは間欠的マイクロ波電力源は、進行波管、クライストロン、マグネトロン、サイクロトロン共振メーザー、ジャイロトロン、および自由電子レーザーのグループのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の反応炉。
【請求項25】
前記パルスまたは間欠的マイクロ波電力源は、前記マイクロ波電力を増幅するための増幅器を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項26】
前記パルスまたは間欠的マイクロ波電力源は、導波路、同軸ケーブル、およびアンテナのうちの少なくとも1つにより送出される、請求項1に記載の反応炉。
【請求項27】
前記パルスまたは間欠的マイクロ波電力源は、マグネトロンに印加するパルス高電圧およびパルス・マグネトロン電流を持つマグネトロンのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の反応炉。
【請求項28】
前記パルス・マグネトロン電流は、電子源からの電子のパルスにより供給される、請求項27に記載の反応炉。
【請求項29】
電子源からの電子の前記パルス源は、電子銃である、請求項28に記載の反応炉。
【請求項30】
前記パルスまたは間欠的マイクロ波電力源が使用する電力周波数は、約100MHzから100GHzまでの範囲、約100MHzから10GHzまでの範囲、約1GHzから10GHzまでの範囲、および約2.4GHz±1GHzのうちの少なくとも1つとすることができる、請求項1に記載の反応炉。
【請求項31】
前記パルス周波数は、約0.1Hzから約100MHzまで、約10から約10,000Hzまで、および約100から約1000Hzまでの範囲のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の反応炉。
【請求項32】
前記デューティ・サイクルは、約0.001%から約95%まで、および約0.1%から約10%までの範囲のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の反応炉。
【請求項33】
前記プラズマに送られる前記パルスのピーク電力密度は、約1W/cmから1GW/cmまで、約10W/cmから10MW/cmまで、および約100W/cmから10kW/cmまでの範囲のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の反応炉。
【請求項34】
前記プラズマに送られる前記パルスの平均電力密度は、約0.001W/cmから1kW/cmまで、約0.1W/cmから100W/cmまで、および約1W/cmから10W/cmまでの範囲のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の反応炉。
【請求項35】
真空または大気圧よりも高い圧力を含むことができる室を備える槽、原子状水素源、プラズマを形成するためのパルスまたは間欠的RF電力源、およびmは整数である、好ましくはmは400未満の整数であるm/2・27.2±0.5eVの実効反応エンタルピーを与えることができる触媒を含む、増大結合エネルギー水素種および増大結合エネルギー水素化合物を形成するための原子状水素の前記触媒作用に対する容量および誘導結合高周波(RF)プラズマ・セルのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項36】
少なくとも2つの電極、および前記RF電力源が前記RF発生器により駆動される前記複数の電極を備えるパルスまたは間欠的RF発生器を備える、請求項35に記載の反応炉。
【請求項37】
前記セル内に形成される前記プラズマにRF電力を結合させるセル壁の内部または外部のいずれかにあるソース・コイル、接地されているかまたは浮動されているかのうちの1つである導電性セル壁、前記セル・プラズマへのRF電力の誘導結合および容量結合のうちの少なくとも1つによりコイルを駆動するn個のRF発生器を備える、請求項35に記載の反応炉。
【請求項38】
前記RF周波数は、約100Hzから約100MHzまでの範囲、約1kHzから約50MHzまでの範囲、および約13.56MHz±50Hzのうちの少なくとも1つである、請求項35に記載の反応炉。
【請求項39】
前記パルス周波数は、約0.1Hzから約100MHzまで、約10Hzから約10MHzまで、および約100Hzから約1MHzまでの範囲のうちの少なくとも1つである、請求項35に記載の反応炉。
【請求項40】
前記デューティ・サイクルは、約0.001%から約95%まで、および約0.1%から約10%までの範囲のうちの少なくとも1つである、請求項35に記載の反応炉。
【請求項41】
前記プラズマに送られる前記パルスのピーク電力密度は、約1W/cmから1GW/cmまで、約10W/cmから10MW/cmまで、および約100W/cmから10kW/cmまでの範囲のうちの少なくとも1つである、請求項35に記載の反応炉。
【請求項42】
前記プラズマに送られる前記パルスの平均電力密度は、約0.001W/cmから1kW/cmまで、約0.1W/cmから100W/cmまで、および約1W/cmから10W/cmまでの範囲のうちの少なくとも1つである、請求項35に記載の反応炉。
【請求項43】
米国特許第6,150,628号記載のアステック・コーポレーションのアストロン・システムなどのトロイダル・プラズマ・システムを含む誘導結合プラズマ源を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項44】
変圧器回路の一次側を含むトロイダル・プラズマ・システムを備える、請求項43に記載の反応炉。
【請求項45】
さらに、前記変圧器回路の一次側を駆動する高周波電源を備える、請求項44に記載の反応炉。
【請求項46】
前記プラズマは、前記変圧器回路の二次側として動作する閉ループである、請求項44に記載の反応炉。
【請求項47】
前記RF周波数は、約100Hzから約100GHzまでの範囲内、約100MHz、約13.56MHz±50MHz、および約2.4GHz±1GHzのうちの少なくとも1つである、請求項44に記載の反応炉。
【請求項48】
前記パルス周波数は、約0.1Hzから約100MHzまで、約10Hzから約10MHzまで、および約100Hzから約1MHzまでの範囲内のうちの少なくとも1つである、請求項44に記載の反応炉。
【請求項49】
前記デューティ・サイクルは、約0.001%から約95%まで、および約0.1%から約10%までの範囲内のうちの少なくとも1つである、請求項44に記載の反応炉。
【請求項50】
前記プラズマに送られる前記パルスのピーク電力密度は、約1W/cmから1GW/cmまで、約10W/cmから10MW/cmまで、および約100W/cmから10kW/cmまでの範囲内のうちの少なくとも1つである、請求項44に記載の反応炉。
【請求項51】
前記プラズマに送られる前記パルスの平均電力密度は、約0.001W/cmから1kW/cmまで、約0.1W/cmから100W/cmまで、および約1W/cmから10W/cmまでの範囲内のうちの少なくとも1つである、請求項44に記載の反応炉。
【請求項52】
前記放電電圧は、約1000から約50,000ボルトまでの範囲内にあり、前記間欠的電源またはパルス放電電流は、約1μAから約1Aまでの範囲内にある放電セルを備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項53】
約0.5から約500Vまでの範囲内にある前記間欠的電源またはパルス電力の非ピーク電力位相のときにオフセット電圧を持つ、請求項52に記載の反応炉。
【請求項54】
前記オフセット電圧は、約0.1V/cmから約50V/cm、および約1V/cmから約10V/cmの範囲内の少なくとも1つである場を発生するように設定される、請求項53に記載の反応炉。
【請求項55】
約1Vから10MVまで、約10Vから100kVまで、および約100Vから500Vまでの範囲内のうちの少なくとも1つであるピーク電圧を持つ、請求項52に記載の反応炉。
【請求項56】
低い場または非放電の期間の前記所望の場の強さは、前記触媒と前記原子状水素との間の前記エネルギーの一致を最適化する、請求項52に記載の反応炉。
【請求項57】
前記間欠的電源またはパルス電源は、さらに、前記パワー・バランスを最適化するように前記パルス周波数およびデューティ・サイクルを調整する手段を備える、請求項52に記載の反応炉。
【請求項58】
前記パルス周波数およびデューティ・サイクルは、前記反応速度対前記入力電力を最適化することにより前記パワー・バランスを最適化するように調整される、請求項57に記載の反応炉。
【請求項59】
前記パルス周波数およびデューティ・サイクルは、濃度が前記パルス周波数、デューティ・サイクル、およびプラズマ崩壊速度に依存する前記低い場または非放電の期間内の放電崩壊により発生する触媒および原子状水素の量を制御することにより前記反応速度対前記入力電力を最適化することにより前記パワー・バランスを最適化するように調整される、請求項58に記載の反応炉。
【請求項60】
前記触媒は、He、Ne、およびArのグループから選択される、請求項59に記載の反応炉。
【請求項61】
前記間欠的電源またはパルス周波数は、約0.1Hzから約100MHzまでである、請求項52に記載の反応炉。
【請求項62】
前記間欠的電源またはパルス周波数は、分子状水素への実質的原子状水素再結合に要する時間よりも短い、請求項52に記載の反応炉。
【請求項63】
前記間欠的電源またはパルス周波数は、約1から約200Hzまでの範囲内にあり、前記デューティ・サイクルは、約0.1%から約95%までの範囲内にある、請求項52に記載の反応炉。
【請求項64】
前記間欠的電源またはパルス・デューティ・サイクルは、約1%から約50%までである、請求項52に記載の反応炉。
【請求項65】
前記電力は、交流(AC)として印加することができる、請求項52に記載の反応炉。
【請求項66】
前記周波数は、約0.001Hzから1GHzまで、約60Hzから約100MHzまで、および約10から約100MHzまでの範囲内のうちの少なくとも1つである、請求項65に記載の反応炉。
【請求項67】
1つまたは複数の電極は、前記プラズマと直接接触しているもののうちの少なくとも1つであり、誘電体バリアにより前記プラズマから分離される2つの電極を備える、請求項66に記載の反応炉。
【請求項68】
前記ピーク電圧は、約1Vから10MVまで、約10Vから100kVまで、および約100Vから500Vまでのうちの少なくとも1つの範囲内である、請求項67に記載の反応炉。
【請求項69】
前記周波数は、約100Hzから約10GHzまで、約1kHzから約1MHzまで、および約5〜10kHzまでの範囲内のうちの少なくとも1つである、請求項67に記載のバリア電極プラズマ・セル。
【請求項70】
前記電圧は、約100Vから約1MVまで、約1kVから約100kVまで、および約5から約10kVまでの範囲内のうちの少なくとも1つである、請求項67に記載のバリア電極プラズマ・セル。
【請求項71】
前記放電電圧は、約1000から約50,000ボルトまでの範囲内にあり、前記電解液内に流れる前記放電電流は、約1μA/cmから約1A/cmまでの範囲内にあるパルス・プラズマ電解セルを備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項72】
電解を引き起こす電圧よりも低いオフセット電圧を持つ、請求項71に記載の反応炉。
【請求項73】
前記オフセット電圧は、約0.001から約1.4Vまでの範囲内にある、請求項72に記載の反応炉。
【請求項74】
前記ピーク電圧は、約1Vから10MVまで、約2Vから100kVまで、および約2Vから1kVまでの範囲内のうちの少なくとも1つである、請求項71に記載の反応炉。
【請求項75】
前記パルス周波数は、約0.1Hzから約100MHzまで、および約1から約200Hzまでの範囲のうちの少なくとも1つである、請求項71に記載の反応炉。
【請求項76】
前記デューティ・サイクルは、約0.1%から約95%まで、および約1%から約50%までの範囲内のうちの少なくとも1つである、請求項71に記載の反応炉。
【請求項77】
フィラメントからの前記電場は、パルス動作時に高い値と低い値との間で交互に変化する前記フィラメント・セルを備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項78】
前記ピーク電場は、約0.1V/cmから1000V/cmまで、および約1V/cmから10V/cmまでの範囲内のうちの少なくとも1つである、請求項77に記載の反応炉。
【請求項79】
前記オフピーク電場は、約0.1Vから100V/cmまで、および約0.1Vから1V/cmまでの範囲内のうちの少なくとも1つである、請求項77に記載の反応炉。
【請求項80】
前記パルス周波数は、約0.1Hzから約100MHzまで、および約1から約200Hzまでの範囲のうちの少なくとも1つである、請求項77に記載の反応炉。
【請求項81】
前記デューティ・サイクルは、約0.1%から約95%まで、および約1%から約50%までの範囲内のうちの少なくとも1つである、請求項77に記載の反応炉。
【請求項82】
化合物であって、
(a)少なくとも1つの中性、正、または負の増大結合エネルギー水素種であって、
(i)前記対応する通常の水素種の前記結合エネルギーよりも大きいか、または
(ii)前記対応する通常の水素種は、前記通常の水素種の結合エネルギーが周囲条件において熱エネルギーよりも小さい、または負であるため不安定であるか、または観察されない水素種の前記結合エネルギーよりも大きい結合エネルギーを持つ水素種と、
(b)少なくとも1つの他の元素とを含む、請求項1に記載の反応炉内で生成される化合物。
【請求項83】
前記増大結合エネルギー水素種は、nは正の整数であり、nはHが正の電荷を持つ場合に1よりも大きいということを条件とする、H、H、およびHからなるグループから選択されることを特徴とする、請求項82に記載の化合物。
【請求項84】
前記増大結合エネルギー水素種は、(a)pは1よりも大きい整数、s=1/2、πはpi、
【数1】

はプランク定数バー、μは真空透磁率、mは電子の質量、μはmを陽子の質量として
【数2】

により与えられる換算電子質量、aは水素原子の半径、aはボーア半径、eは素電荷であるとして前記結合エネルギーが
【数3】

により表されるp=2から23までに対する通常の水素化物イオンの結合(約0.8eV)よりも大きい結合エネルギーを持つ水素化物イオンと、(b)約13.6eVよりも大きい結合エネルギーを持つ水素原子と、(c)約15.3eVよりも大きい第1の結合エネルギーを持つ水素分子と、(d)約16.3eVよりも大きい結合エネルギーを持つ分子状水素イオンからなるグループから選択されることを特徴とする、請求項82に記載の化合物。
【請求項85】
増大結合エネルギー水素種は、約3、6.6、11.2、16.7、22.8、29.3、36.1、42.8、49.4、55.5、61.0、65.6、69.2、71.6、72.4、71.6、68.8、64.0、56.8、47.1、34.7、19.3、および0.69eVの結合エネルギーを持つ水素化物イオンであることを特徴とする、請求項84に記載の化合物。
【請求項86】
前記増大結合エネルギー水素種は、pは1よりも大きい整数、s=1/2、πはpi、
【数4】

はプランク定数バー、μは真空透磁率、mは電子の質量、μはmを陽子の質量として
【数5】

により与えられる換算電子質量、aは水素原子の半径、aはボーア半径、およびeは素電荷とする結合エネルギー
【数6】

を持つ水素化物イオンであることを特徴とする、請求項82に記載の化合物。
【請求項87】
前記増大結合エネルギー水素種は、
(a)pを整数とする約13.6eV/(1/p)の結合エネルギーを持つ水素原子と、
(b)pは1よりも大きい整数、s=1/2、πはpi、
【数7】

はプランク定数バー、μは真空透磁率、mは電子の質量、μはmを陽子の質量として
【数8】

により与えられる換算電子質量、aは水素原子の半径、aはボーア半径、およびeは素電荷であるとする約
【数9】

の結合エネルギーを持つ増大結合エネルギー水素化物イオン(H)と、
(c)増大結合エネルギー水素種H(1/p)と、
(d)pを整数とする約22.6/(1/p)eVの結合エネルギーを持つ、増大結合エネルギー水素種三価ハイドリノ分子イオンH(1/p)と、
(e)約15.3/(1/p)eVの結合エネルギーを持つ増大結合エネルギー水素分子と、
(f)約16.3/(1/p)eVの結合エネルギーを持つ増大結合エネルギー水素分子イオンと、
(g)H(1/p)と、
(h)H(1/p)とからなるグループから選択されることを特徴とする、請求項82に記載の化合物。
【請求項88】
前記触媒は、mを整数とするm・27.2±0.5eVまたはmを1よりも大きい整数とするm/2・27.2±0.5eVの実効エンタルピーを与える化学または物理過程を含む、請求項1に記載の反応炉。
【請求項89】
前記触媒は、エンタルピーを与えるために励起される前記触媒の共鳴状態エネルギー・レベルに対応する、mを整数とするm・27.2±0.5eVまたはmを1よりも大きい整数とするm/2・27.2±0.5eVの実効エンタルピーを与える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項90】
好ましくは、mは400未満の整数である、請求項89に記載の反応炉。
【請求項91】
触媒システムは、t個の電子のイオン化エネルギーの総和がtを整数とし、mを整数とする約m・27.2±0.5eVまたはmを1よりも大きい整数とするm/2・27.2±0.5eVとなるような原子、イオン、分子、およびイオンまたは分子化合物などの関与種から連続エネルギー準位への前記t個の電子のイオン化により実現される、請求項1に記載の反応炉。
【請求項92】
好ましくは、mは400未満の整数である、請求項91に記載の反応炉。
【請求項93】
前記触媒は、関与イオンの間のt個の電子の移動により実現され、一方のイオンから他方のイオンへのt個の電子の前記移動は、実効反応エンタルピーを与え、それによって、イオンを供与する電子のイオン化エネルギーの総和からイオンを受容する電子のイオン化エネルギーを引いた値は、tを整数とし、mを整数とする約m・27.2±0.5eVまたはmを1よりも大きい整数とするm/2・27.2±0.5eVに等しい、請求項1に記載の反応炉。
【請求項94】
好ましくは、mは400未満の整数である、請求項93に記載の反応炉。
【請求項95】
前記触媒は、n=1(p=1)状態からn=1/2(p=2)状態への原子状水素の遷移に対する触媒として使用される、3/2・27.2eV(m=3)に対応する、n=1エネルギー準位からn=2エネルギー準位への遷移で40.8eVを吸収するHeを含む、請求項1に記載の反応炉。
【請求項96】
前記触媒は、n=1(p=1)エネルギー準位からn=1/2(p=2)エネルギー準位への原子状水素の遷移時に3/2・27.2eV(m=3)に対応する、40.8eVを吸収し、Ar3+にイオン化されるAr2+を含む、請求項1に記載の反応炉。
【請求項97】
前記触媒は、Li、Be、K、Ca、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、As、Se、Kr、Rb、Sr、Nb、Mo、Pd、Sn、Te、Cs、Ce、Pr、Sm、Gd、Dy、Pb、Pt、2K、He、Na、Rb、Sr+、Fe3+、Mo2+、Mo4+、およびIn3+のグループから選択される請求項1に記載の反応炉。
【請求項98】
原子状水素の前記触媒は、mを整数とするm・27.2±0.5eVまたはmを1よりも大きい整数とするm/2・27.2±0.5eVの実効エンタルピーを与えることができ、またpを整数として約13.6eV/(1/p)の結合エネルギーを持つ水素原子を形成することができ、前記実効エンタルピーは、触媒の分子結合の切断および切断された分子の原子からそれぞれ連続エネルギー準位へのt個の電子のイオン化により与えられ、その際に前記結合エネルギーおよび前記t個の電子の前記イオン化エネルギーは、mを整数とする約m・27.2±0.5eVまたはmを1よりも大きい整数とするm/2・27.2±0.5eVである、請求項1に記載の反応炉。
【請求項99】
前記触媒は、C、N、O、CO、NO、およびNOのうちの少なくとも1つを含む請求項1に記載の反応炉。
【請求項100】
前記触媒は、イオンまたは原子触媒と組み合わせた分子を含む、請求項1に記載の反応炉。
【請求項101】
前記触媒は、Li、Be、K、Ca、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、As、Se、Kr、Rb、Sr、Nb、Mo、Pd、Sn、Te、Cs、Ce、Pr、Sm、Gd、Dy、Pb、Pt、Kr、2K、He、Na、Rb、Sr、Fe3+、Mo2+、Mo4+、In3+、He、Ar、Xe、Ar2+、およびH、およびNe、およびHのグループから選択された少なくとも1つの原子またはイオンと組み合わせた、C、N、O、CO、NO、およびNOのグループから選択された少なくとも1つの分子を含む、請求項100に記載の反応炉。
【請求項102】
前記触媒は、
【数10】

により与えられる(p)エネルギー準位から(p+1)エネルギー準位への原子状水素の遷移を触媒する、27.21eVを吸収し、2Neにイオン化されるネオン・エキシマーNe*を含み、全体の反応は
【数11】

である、請求項1に記載の反応炉。
【請求項103】
前記触媒は、
【数12】

により与えられる(p)エネルギー準位から(p+1)エネルギー準位への原子状水素の遷移を触媒する、27.21eVを吸収し、2Heにイオン化されるヘリウム・エキシマーHe*を含み、全体の反応は
【数13】

である、請求項1に記載の反応炉。
【請求項104】
前記触媒は、
【数14】

により与えられる(p)エネルギー準位から(p+1)エネルギー準位への原子状水素の遷移を触媒する、27.21eVを吸収し、2Hにイオン化される2個の水素原子を含み、全体の反応は
【数15】

である、請求項1に記載の反応炉。
【請求項105】
比較的低いエネルギーの水素原子、ハイドリノは、ハイドリノ原子の準安定励起、共鳴励起、およびイオン化エネルギーはそれぞれmX27.2eVであるため、触媒として作用することができる原子状水素の触媒不均化反応を含む、請求項1に記載の反応炉。
【請求項106】
第2のハイドリノ原子の影響を受ける低エネルギー状態への第1のハイドリノ原子の前記触媒反応は、ポテンシャル・エネルギーの27.21eVをそれぞれ持つm個の縮退多極の原子間の共振結合を伴う、請求項105に記載の反応炉。
【請求項107】
前記第1のハイドリノ原子から前記第2のハイドリノ原子へのmX27.2eVのエネルギー伝達により、前記第1の原子の中心場はmだけ増大し、その電子は半径a/pから半径a/(p+m)にm準位分だけ落ちる、請求項105に記載の反応炉。
【請求項108】
前記第2の相互作用する低エネルギー水素は、準安定状態に励起されるか、または共鳴状態に励起されるか、または共鳴エネルギー伝達によってイオン化される、請求項105に記載の反応炉。
【請求項109】
前記共鳴伝達は、多段階で発生しうる、請求項105に記載の反応炉。
【請求項110】
多極結合による非放射伝達は発生する場合があり、第1の前記中心場がmだけ増大し、その後、第1の前記電子は、さらに共鳴エネルギー伝達とともに半径a/pから半径a/(p+m)に落ちてm準位低くなる、請求項109に記載の反応炉。
【請求項111】
多極結合により伝達される前記エネルギーは、仮想準位への励起を伴う光子吸収と類似のメカニズムにより発生しうる、請求項105に記載の反応炉。
【請求項112】
前記第1のハイドリノ原子の前記電子遷移時に多極結合により伝達される前記エネルギーは、仮想準位への第1の励起および共鳴または連続準位への第2の励起を伴う2光子吸収に類似のメカニズムにより発生しうる、請求項105に記載の反応炉。
【請求項113】
m・27.21eVの多極共鳴伝達および H[a/(p’−m’)]の共鳴状態が H[a/p’]で励起される[(p’)−(p’−m’)]X13.6eV−m・27.2eVの伝達により誘起される H[a/p]から H[a/(p+m)]への遷移に対するハイドリノ触媒との触媒反応は、p、p’、m、およびm’を整数として
【数17】

に表される、請求項1に記載の反応炉。
【請求項114】
初期低エネルギー状態量子数pおよび半径a/pを持つハイドリノ原子が、mを整数とするm・27.2±0.5eVまたはmを1よりも大きい整数とするm/2・27.2±0.5eVの実効エンタルピーを与える、初期低エネルギー状態量子数m’、初期半径a/m’、および最終半径aを持つハイドリノ原子との反応により低エネルギー状態量子数(p+m)および半径a/(p+m)を持つ状態への遷移を受けることができるハイドリノ触媒との前記触媒反応を含む、請求項1に記載の反応炉。
【請求項115】
遷移反応を引き起こすため水素型原子 H[a/p]と共鳴エネルギー伝達によりイオン化された水素型原子 H[a/m’]との前記触媒反応は、
【数18】

により表され、全体の反応は
【数19】

である、請求項114に記載の反応炉。
【請求項116】
前記触媒は、第1の触媒と第2の触媒源との混合物を含む、請求項1に記載の反応炉。
【請求項117】
前記第1の触媒は、前記第2の触媒源から前記第2の触媒を生成する、請求項116に記載の反応炉。
【請求項118】
前記第1の触媒による水素の触媒作用により放出される前記エネルギーは、前記エネルギー・セル内でプラズマを発生する、請求項117に記載の反応炉。
【請求項119】
前記第1の触媒による水素の触媒作用により放出される前記エネルギーは、前記第2の触媒源をイオン化し、前記第2の触媒を発生する、請求項117に記載の反応炉。
【請求項120】
前記第1の触媒は、エンタルピーを与えるために励起される前記触媒の共鳴状態エネルギー・レベルに対応する、mを整数とするm・27.2±0.5eVまたはmを1よりも大きい整数とするm/2・27.2±0.5eVの実効エンタルピーを与える、請求項116に記載の反応炉。
【請求項121】
前記第2の触媒は、ヘリウム、ネオン、またはアルゴンのグループから選択され、前記第2の触媒は、He、Ne、およびArのグループから選択され、前記触媒イオンは、前記第1の触媒による水素の触媒作用により生成されるプラズマにより前記対応する原子から生成される、請求項116に記載の反応炉。
【請求項122】
前記セルは、マイクロ波セル、プラズマ・トーチ・セル、高周波(RF)セル、グロー放電セル、バリア電極セル、プラズマ電解セル、圧縮ガス・セル、フィラメント・セル、またはrtプラズマ・セル、およびグロー放電セルおよびマイクロ波セルおよび/またはRFプラズマ・セルの組合せのグループのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の反応炉。
【請求項123】
真空、または大気圧よりも高い圧力を含むことができる室を備える槽、分子状水素を原子状水素に解離する手段を備える原子状水素源、およびmを整数とするm・27.2±0.5eVまたはmを1よりも大きい整数とするm/2・27.2±0.5eVの実効エンタルピーを与えることができる触媒源を加熱する手段を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項124】
前記原子状水素源は、水素解離器を含む、請求項1に記載の反応炉。
【請求項125】
前記水素解離器は、フィラメントを備える、請求項124に記載の反応炉。
【請求項126】
前記フィラメントは、タングステン・フィラメントを含む、請求項125に記載の反応炉。
【請求項127】
さらに、気体触媒を形成するために前記触媒を加熱する加熱器を備える、請求項124に記載の反応炉。
【請求項128】
前記触媒は、カリウム、ルビジウム、セシウム、及びストロンチウムの金属、硝酸塩、または炭酸塩のうちの少なくとも1つを含む、請求項127に記載の反応炉。
【請求項129】
さらに、水素ガスを槽に供給するため水素供給管および水素供給通路を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項130】
さらに、前記室への水素の流れを制御するための水素流量調整器および弁の水素流を含む、請求項1に記載の反応炉。
【請求項131】
プラズマ・ガス、プラズマ・ガス供給管、およびプラズマ・ガス通路を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項132】
前記プラズマ・ガスが前記プラズマ・ガス供給管から前記プラズマ・ガス通路を通って前記槽内に流れ込むように設定されたライン、弁、および流量調整弁を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項133】
前記プラズマ・ガス流量調整器および制御弁は、前記槽内へのプラズマ・ガスの流れを制御する、請求項1に記載の反応炉。
【請求項134】
さらに、水素プラズマ・ガス混合気および混合気流量調整弁を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項135】
さらに、水素プラズマ・ガス混合気、水素プラズマ・ガス混合器、および前記混合気の組成および前記槽内への前記流れを制御する混合気流量調整弁を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項136】
さらに、前記水素プラズマ・ガス混合気を前記槽内に流すための通路を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項137】
前記プラズマ・ガスは、ヘリウム、ネオン、またはアルゴンのグループのうちの少なくとも1つを含む、請求項136に記載の反応炉。
【請求項138】
前記プラズマ・ガスは、He、Ne、およびArのグループから選択された前記触媒の源である、請求項136に記載の反応炉。
【請求項139】
前記プラズマ・ガスは、触媒源であり、前記水素プラズマ・ガス混合気は、前記プラズマ内に流れ込んで、前記槽内で触媒および原子状水素になる、請求項1に記載の反応炉。
【請求項140】
さらに、真空ポンプおよび真空ラインを備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項141】
前記真空ポンプは、前記真空ラインを通じて前記槽から空気を抜く、請求項140に記載の反応炉。
【請求項142】
さらに、流れ状態で動作している前記反応炉に、前記触媒源および前記水素源から連続的に供給される前記水素および前記触媒を供給するための気体流手段を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項143】
さらに、触媒貯蔵容器および気体触媒を前記貯蔵容器から前記槽に通すための触媒供給通路を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項144】
さらに、触媒貯蔵容器加熱器、および前記触媒貯蔵容器内の前記触媒を熱し、前記気体触媒を供給するための電源を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項145】
前記触媒貯蔵容器加熱器は、温度制御手段を備え、前記触媒の前記蒸気圧は、前記触媒貯蔵容器の前記温度を制御することにより制御される、請求項144に記載の反応炉。
【請求項146】
前記触媒は、Li、Be、K、Ca、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、As、Se、Kr、Rb、Sr、Nb、Mo、Pd、Sn、Te、Cs、Ce、Pr、Sm、Gd、Dy、Pb、Pt、He、Na、Rb、Sr+、Fe3+、Mo2+、Mo4+、K/K、およびIn3+のグループから選択された触媒である、請求項1に記載の反応炉。
【請求項147】
さらに、前記触媒を含む前記槽の内側に配置されたセラミック製ボートなどの耐薬品性蓋なし容器を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項148】
さらに、前記ボート内の前記触媒が昇華、沸騰、または揮発して、気相に変わるようにセルを高温状態に維持するための加熱器を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項149】
前記触媒ボートは、さらに、ボート加熱器、および前記気体触媒を前記槽に供給するため前記触媒ボート内の前記触媒を熱する電源を備える、請求項148に記載の反応炉。
【請求項150】
前記触媒ボート加熱器は、温度制御手段を備え、前記触媒の前記蒸気圧は、前記触媒ボートの前記温度を制御することにより制御される、請求項149に記載の反応炉。
【請求項151】
さらに、低エネルギー水素種および低エネルギー水素化合物トラップを備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項152】
さらに、前記トラップと連絡し、前記槽から前記トラップへの圧力勾配を引き起こし、前記低エネルギー水素種または低エネルギー水素化合物のガスの流れおよび輸送を引き起こす真空ポンプを備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項153】
さらに、前記槽から前記トラップへの通路および前記トラップから前記ポンプへの真空ラインを備え、さらに、トラップとの間に弁を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項154】
前記槽は、ステンレス合金セル、モリブデン・セル、タングステン・セル、ガラス、石英、またはセラミック・セルを備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項155】
さらに、前記触媒源のエアロゾルを形成するため吸引器、霧化器、または噴霧器のグループのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項156】
前記吸引器、霧化器、または噴霧器は、前記触媒源または触媒を直接前記プラズマ内に注入する、請求項1に記載の反応炉。
【請求項157】
さらに、プラズマ・ガス、および触媒源から攪拌され、流れているガス流を介して前記槽に供給される触媒を含む、請求項1に記載の反応炉。
【請求項158】
前記流れているガス流は、追加触媒源であってよい水素ガスまたはプラズマ・ガスを含む、請求項157に記載の反応炉。
【請求項159】
前記追加触媒源は、ヘリウム、ネオン、またはアルゴンを含む、請求項158に記載の反応炉。
【請求項160】
前記触媒は、水などの液状媒質内に溶解または懸濁され、溶液または懸濁液は、エアゾール化される、請求項1に記載の反応炉。
【請求項161】
前記媒質は、前記触媒貯蔵容器内に封じ込められる、請求項160に記載の反応炉。
【請求項162】
触媒を含む前記溶液または懸濁液は、キャリア・ガスにより前記槽に輸送される、請求項160に記載の反応炉。
【請求項163】
前記キャリア・ガスは、水素、ヘリウム、ネオン、またはアルゴンのグループのうちの少なくとも1つを含む、請求項162に記載の反応炉。
【請求項164】
前記キャリア・ガスは、触媒源として使用され、前記プラズマによりイオン化されて前記触媒He、Ne、およびArのうちの少なくとも1つを形成するヘリウム、ネオン、またはアルゴンのグループのうちの少なくとも1つを含む、請求項162に記載の反応炉。
【請求項165】
前記非熱的プラズマ温度は、5,000〜5,000,000℃の範囲に維持される、請求項1に記載の反応炉。
【請求項166】
前記セル温度は、制御可能な触媒源として使用される前記触媒貯蔵容器の温度よりも高く維持される、請求項1に記載の反応炉。
【請求項167】
前記セル温度は、制御可能な触媒源として使用される前記触媒ボートの温度よりも高く維持される、請求項1に記載の反応炉。
【請求項168】
ステンレス合金セルは、好ましくは、0〜1200℃の温度範囲内に維持される、請求項1に記載の反応炉。
【請求項169】
モリブデン・セルは、好ましくは、0〜1800℃の温度範囲内に維持される、請求項1に記載の反応炉。
【請求項170】
タングステン・セルは、好ましくは、0〜3000℃の温度範囲内に維持される、請求項1に記載の反応炉。
【請求項171】
ガラス、石英、またはセラミックのセルは、好ましくは、0〜1800℃の温度範囲内に維持される、請求項1に記載の反応炉。
【請求項172】
前記槽内の分子状水素および原子状水素の分圧は、1ミリトールから100atmまでの範囲内に維持される、請求項1に記載の反応炉。
【請求項173】
前記槽内の分子状水素および原子状水素の分圧は、100ミリトールから20トールまでの範囲内に維持される、請求項1に記載の反応炉。
【請求項174】
前記槽内の触媒の分圧は、1ミリトールから100atmまでの範囲内に維持される、請求項1に記載の反応炉。
【請求項175】
前記槽内の触媒の分圧は、100ミリトールから20トールまでの範囲内に維持される、請求項1に記載の反応炉。
【請求項176】
前記プラズマ・ガスの流量は、槽容積1cm当たり0.00000001から1標準リットル毎分までである、請求項1に記載の反応炉。
【請求項177】
前記プラズマ・ガスの前記流量は、槽容積1cm当たり0.001から10sccmである、請求項1に記載の反応炉。
【請求項178】
前記水素ガスの前記流量は、槽容積1cm当たり0.00000001から1標準リットル毎分までである、請求項1に記載の反応炉。
【請求項179】
前記水素ガスの前記流量は、槽容積1cm当たり0.001〜10sccmである、請求項1に記載の反応炉。
【請求項180】
99から1%までの範囲内の前記プラズマ・ガスの組成を含む、ヘリウム、ネオン、およびアルゴンから選択された1つ。
【請求項181】
前記水素プラズマ・ガス混合気は、99から95%までの範囲内の前記プラズマ・ガスの組成を含むヘリウム、ネオン、およびアルゴンから選択されたガスを含む、請求項179に記載の反応炉。
【請求項182】
前記水素プラズマ・ガス混合気の前記流量は、槽容積1cm当たり0.00000001から1標準リットル毎分までである、請求項179に記載の反応炉。
【請求項183】
前記水素プラズマ・ガス混合気の前記流量は、槽容積1cm当たり0.001〜10sccmである、請求項179に記載の反応炉。
【請求項184】
さらに、低エネルギー水素生成物を除去するための選択的弁を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項185】
前記選択的に除去される低エネルギー水素生成物は、二価ハイドリノ分子を含む、請求項1に記載の反応炉。
【請求項186】
さらに、増大結合エネルギー水素化合物および二価ハイドリノ・ガスのうちの少なくとも1つがクリオポンプで送られる冷壁またはクリオトラップを備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項187】
rtプラズマ・セルおよびプラズマ電解反応炉、バリア電極反応炉、RFプラズマ反応炉、圧縮ガス・エネルギー反応炉、ガス放電エネルギー反応炉、マイクロ波セル・エネルギー反応炉、およびグロー放電セルおよびマイクロ波および/またはRFプラズマ反応炉の組合せのグループのうちの少なくとも1つを含み、前記セルに供給される前記電力は、パルス状または間欠的である、請求項1に記載の反応炉。
【請求項188】
交流電力の前記周波数は、約0.001Hzから100GHzまで、約60Hzから約10GHzまで、および約10MHzから10GHzまでの範囲のうちの少なくとも1つの範囲内とすることができる、請求項187に記載の反応炉。
【請求項189】
さらに、1つまたは複数の電極が前記プラズマと少なくとも直接接触する2つの電極を備え、前記電極は、誘電体バリアにより前記プラズマから分離することができ、前記ピーク電圧は、約1Vから10MVまで、約10Vから100kVまで、および約100Vから500Vまでのうちの少なくとも1つの範囲内とすることができる、請求項187に記載の反応炉。
【請求項190】
さらに、電力を前記プラズマに送出するための少なくとも1本のアンテナを備える、請求項189に記載の反応炉。
【請求項191】
前記セルは、真空、または大気圧よりも大きい圧力を含むことができる室を持つ槽を備えるグロー放電セル、原子状水素源、陰極、陽極、グロー放電プラズマを発生するための放電電源、原子状水素源、触媒源、および真空ポンプを備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項192】
前記放電電流は、間欠的電源またはパルス状である、請求項191に記載の反応炉。
【請求項193】
オフセット電圧は、0.5から500Vまでの範囲であるか、または前記オフセット電圧は、1V/cmから10V/cmまでの範囲の場を発生するように設定される、請求項192に記載の反応炉。
【請求項194】
前記パルス周波数は、0.1Hzから100MHzまでの範囲であり、デューティ・サイクルは、0.1%から95%までの範囲である、請求項192に記載の反応炉。
【請求項195】
前記反応炉の前記容積の実質的部分を占有しうる直列または並列に複数の電極を備える化合物電極を備える中空陰極を備える、請求項191に記載の反応炉。
【請求項196】
実質的電力レベルを発生するために大きな容積内で所望の電場が作り出されるように並列の複数の中空陰極を備える、請求項195に記載の反応炉。
【請求項197】
陽極、および共通陽極および直列に接続された複数の平行プレート電極からそれぞれ電気的に絶縁されている複数の中空陰極のグループの少なくとも1つを備える、請求項196に記載の反応炉。
【請求項198】
前記放電電圧は、約1000から約50,000ボルトまでの範囲の少なくとも1つの電圧であり、前記電流は、約1μAから約1Aまでの範囲および約1mAのうちの少なくとも1つである、請求項191に記載の反応炉。
【請求項199】
前記電力は、交流(AC)として印加される、請求項191に記載の反応炉。
【請求項200】
前記周波数は、少なくとも約0.001Hzから1GHzまで、約60Hzから約100MHzまで、および約10から100MHzまでの範囲内である、請求項199に記載の反応炉。
【請求項201】
1つまたは複数の電極が前記プラズマと直接接触している2つの電極を備える、請求項199に記載の反応炉。
【請求項202】
前記ピーク電圧は、少なくとも約1Vから10MVまで、約10Vから100kVまで、および約100Vから500Vまでの範囲内である、請求項201に記載の反応炉。
【請求項203】
間欠的電源またはパルス電流を含み、前記オフセット電圧は、約0.5から約500Vまでの範囲内であるか、約0.1V/cmから約50V/cmまでの電場を発生するように設定されるか、約1V/cmから約10V/cmまでの電場を発生するように設定されるかのうちの少なくとも1つであり、前記ピーク電圧は、約1Vから10MV、約10Vから100kV、および約100Vから500Vの範囲内のうちの少なくとも1つであり、前記パルス周波数は、約1から約200Hzまでの範囲内であり、前記デューティ・サイクルは、約0.1%から約95%および約1%から約50%の範囲のうちの少なくとも1つである、請求項191に記載の反応炉。
【請求項204】
前記セルは、真空、または大気圧よりも高い圧力を含むことができる室を備える槽、分子状水素のプラズマ解離機能を備える原子状水素源、マイクロ波電力源、およびmを整数とするm・27.2±0.5eVまたはmを1よりも大きい整数とするm/2・27.2±0.5eVの実効エンタルピーを与えることができる触媒源を備えるマイクロ波プラズマ形成ガス・セルを備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項205】
前記マイクロ波電力源は、マイクロ波発生器、同調可能マイクロ波空洞、導波路、およびRF透過窓である、請求項204に記載の反応炉。
【請求項206】
前記マイクロ波電力源は、マイクロ波発生器、同調可能マイクロ波空洞、導波路、およびアンテナである、請求項204に記載の反応炉。
【請求項207】
前記マイクロ波は、同調可能マイクロ波空洞により同調され、導波路により伝送され、前記RF透過窓を通じて前記槽に送出される、請求項204に記載の反応炉。
【請求項208】
前記マイクロ波は、同調可能マイクロ波空洞により同調され、導波路により伝送され、前記アンテナを通じて前記槽に送出される、請求項204に記載の反応炉。
【請求項209】
前記導波路は、前記セルの内側または外側のいずれかにある、請求項208に記載の反応炉。
【請求項210】
前記アンテナは、前記セルの内側または外側のいずれかにある、請求項208に記載の反応炉。
【請求項211】
前記マイクロ波発生器は、進行波管、クライストロン、マグネトロン、サイクロトロン共振メーザー、ジャイロトロン、および自由電子レーザーのグループのうちの少なくとも1つを備える、請求項204に記載の反応炉。
【請求項212】
前記マイクロ波窓は、アルミナまたは石英窓を含む、請求項205に記載の反応炉。
【請求項213】
前記槽は、マイクロ波共振器空洞である、請求項204に記載の反応炉。
【請求項214】
前記空洞は、Evenson、Beenakker、McCarrol、および円筒空洞のグループのうちの少なくとも1つである、請求項204に記載の反応炉。
【請求項215】
再入可能マイクロ波空洞である空洞および前記再入可能空洞内でプラズマを励起する前記マイクロ波電流源を備える槽を備える、請求項204に記載の反応炉。
【請求項216】
前記再入可能空洞は、Evenson型マイクロ波空洞である、請求項215に記載の反応炉。
【請求項217】
前記マイクロ波電力源の前記マイクロ波周波数は、分子状水素から原子状水素を効率よく形成するように選択される、請求項204に記載の反応炉。
【請求項218】
前記マイクロ波電力源の前記マイクロ波周波数は、触媒源から触媒として使用されるイオンを効率よく形成するように選択される、請求項204に記載の反応炉。
【請求項219】
前記触媒源および触媒は、ヘリウム、ネオン、およびアルゴン、He、Ne、およびArをそれぞれ含む、請求項218に記載の反応炉。
【請求項220】
前記マイクロ波電力源の前記マイクロ波周波数は、1MHzから100GHzまでの範囲内である、請求項204に記載の反応炉。
【請求項221】
前記マイクロ波電力源の前記マイクロ波周波数は、50MHzから10GHzまでの範囲内である、請求項204に記載の反応炉。
【請求項222】
前記マイクロ波電力源の前記マイクロ波周波数は、75MHz±50MHzの範囲内である、請求項204に記載の反応炉。
【請求項223】
前記マイクロ波電力源の前記マイクロ波周波数は、2.4GHz±1GHzの範囲内である、請求項204に記載の反応炉。
【請求項224】
前記触媒は、原子状水素であり、前記水素マイクロ波プラズマの前記水素圧力は、約1ミリトールから約100atmまで、約100ミリトールから約1atmまで、および約100ミリトールから約10トールまでの範囲のうちの少なくとも1つの範囲内であり、前記マイクロ波電力密度は、槽容積1cm当たり約0.01Wから約100Wの範囲のうちの少なくとも1つの範囲内であり、前記水素流量比は、槽容積1cm当たり約0〜1標準リットル毎分および槽容積1cm当たり約0.001〜10sccmの範囲のうちの少なくとも1つの範囲内である、請求項204に記載の反応炉。
【請求項225】
前記プラズマ電力源の前記電力密度は、槽容積1cm当たり0.01Wから100Wである、請求項204に記載の反応炉。
【請求項226】
前記セルは、マイクロ波共振器空洞である、請求項204に記載の反応炉。
【請求項227】
前記マイクロ波源は、触媒源をイオン化し前記触媒を形成するのに十分なマイクロ波電力密度を前記セルに供給する、請求項204に記載の反応炉。
【請求項228】
前記触媒源は、それぞれHe、Ne、およびArなどの触媒を形成するためにヘリウム、ネオン、およびアルゴンのうちの少なくとも1つを含む、請求項227に記載の反応炉。
【請求項229】
前記マイクロ波電源は、非熱的プラズマを形成する、請求項204に記載の反応炉。
【請求項230】
前記マイクロ波電源またはアプリケータは、アンテナ、導波路、または空洞である、請求項229に記載の反応炉。
【請求項231】
前記マイクロ波電源は、非熱的プラズマを形成する、請求項227に記載の反応炉。
【請求項232】
前記マイクロ波電源またはアプリケータは、アンテナ、導波路、または空洞である、請求項231に記載の反応炉。
【請求項233】
前記触媒源に対応する前記種は、熱平衡にある温度よりも高い温度を有する、請求項232に記載の反応炉。
【請求項234】
前記触媒源は、ヘリウム、ネオン、またはアルゴン原子のグループから選択された少なくとも1つを含む、請求項233に記載の反応炉。
【請求項235】
前記触媒源のイオン化された状態などの高エネルギー状態は、水素の励起状態が支配的である対応する熱プラズマと比較して水素の状態に対し支配的である、請求項234に記載の反応炉。
【請求項236】
複数のマイクロ波電力源を備える、請求項204に記載の反応炉。
【請求項237】
前記複数のマイクロ波源は、同時に使用される、請求項236に記載の反応炉。
【請求項238】
前記複数のマイクロ波源は、Evenson型空洞である、請求項247に記載の反応炉。
【請求項239】
前記反応炉は、並列に動作する複数のEvenson型空洞により維持される非熱的プラズマを形成する、請求項204に記載の反応炉。
【請求項240】
円筒型であり、Evenson型空洞が縦軸にそって並べられた石英セルを備える、請求項239に記載の反応炉。
【請求項241】
前記交流電力の前記周波数は、約100MHzから100GHzまで、約100MHzから10GHzまで、および約1GHzから10GHzまで、または約2.4GHz±1GHzの範囲内の少なくとも1つであり、前記パルス周波数は、約0.1Hzから約100MHzまで、約10から約10,000Hzまで、および約100から約1000Hzまでの範囲内の少なくとも1つであり、該デューティ・サイクルは、約0.001%から約95%まで、および約10%の範囲内の少なくとも1つであり、前記プラズマ内に送り込まれる前記パルスの前記ピーク電力密度は、約1W/cmから1GW/cmまで、約10W/cmから10MW/cmまで、および約100W/cmから10kW/cmまでの範囲内の少なくとも1つであり、前記プラズマ内に送り込まれる平均電力密度は、約0.001W/cmから1kW/cmまで、約0.1W/cmから100W/cmまで、および約1W/cmから10W/cmまでの範囲の少なくとも1つである、請求項204に記載の反応炉。
【請求項242】
前記マイクロ波源は、進行波管、クライストロン、マグネトロン、サイクロトロン共振メーザー、ジャイロトロン、および自由電子レーザーのグループのうちの少なくとも1つを備える、請求項241に記載の反応炉。
【請求項243】
前記電力は、増幅器により増幅される、請求項241に記載の反応炉。
【請求項244】
前記パルスのマイクロ波電源は、マグネトロンへのパルスの高電圧または電子銃などの電子源から電子のパルスにより供給することができるパルス・マグネトロン電流を使用するマグネトロンの少なくとも1つを備える、請求項241に記載の反応炉。
【請求項245】
槽、分子状水素のRFプラズマ解離からの原子状水素源、RF電力源、およびmを整数とするm・27.2±0.5eVまたはmを1よりも大きい整数とするm/2・27.2±0.5eVの実効エンタルピーを与えることができる触媒を備えるRFプラズマ形成ガス・セルを備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項246】
前記RF電力は、前記セルに容量または誘導結合される、請求項245に記載の反応炉。
【請求項247】
さらに、2つの電極を備える、請求項245に記載の反応炉。
【請求項248】
同軸中心導体により電力を供給される電極に接続された同軸ケーブルを備える、請求項245に記載の反応炉。
【請求項249】
前記セルの周りに巻かれた外部ソース・コイルに接続された同軸中心導体を備える、請求項245に記載の反応炉。
【請求項250】
前記セルの周りに巻かれた外部ソース・コイルに接続された前記同軸中心導体は、グラウンドに接続せずに終端する、請求項249に記載の反応炉。
【請求項251】
前記セルの周りに巻かれた外部ソース・コイルに接続された前記同軸中心導体は、グラウンドに接続される、請求項249に記載の反応炉。
【請求項252】
2つの電極を備え、前記複数の電極は平行なプレートである、請求項251に記載の反応炉。
【請求項253】
前記平行プレート電極の前記一方は電力を供給され、他方はグラウンドに接続される、請求項252に記載の反応炉。
【請求項254】
前記セルは、気体電子工学会議(GEC)基準セルまたはその修正形態を含む請求項247に記載の反応炉。
【請求項255】
前記RF電力は、13.56MHzである請求項245に記載の反応炉。
【請求項256】
前記外部コイルを巻かれている前記セルの少なくとも1つの壁は、前記RF励起に対し少なくとも部分的に透過的である、請求項249に記載の反応炉。
【請求項257】
前記RF周波数は、約100Hzから約100GHzまでの範囲内であるのが好ましい、請求項245に記載の反応炉。
【請求項258】
前記RF周波数は、約1kHzから約100MHzまでの範囲内であるのが好ましい、請求項245に記載の反応炉。
【請求項259】
前記RF周波数は、約13.56MHz±50MHzまたは約2.4GHz±1GHzの範囲内であるのが好ましい、請求項245に記載の反応炉。
【請求項260】
槽、分子状水素のRFプラズマ解離を含む原子状水素源、RF電力源、およびmを整数とするm・27.2±0.5eVまたはmを1よりも大きい整数とするm/2・27.2±0.5eVの実効エンタルピーを与えることができる触媒を備える誘導結合トロイダル・プラズマ・セルを備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項261】
米国特許第6,150,628号記載のアステック・コーポレーションのアストロン・システムを備える、請求項260に記載の反応炉。
【請求項262】
変圧器回路の一次側を含む、請求項260に記載の反応炉。
【請求項263】
高周波電源により駆動される変圧器回路の一次側を含む、請求項260に記載の反応炉。
【請求項264】
変圧器回路の一次側を備え、前記プラズマは、前記変圧器回路の二次側として動作する閉ループである、請求項260に記載の反応炉。
【請求項265】
前記RF周波数は、約100Hzから約100GHzまでの範囲内である、請求項260に記載の反応炉。
【請求項266】
前記RF周波数は、約1kHzから約100MHzまでの範囲内である、請求項260に記載の反応炉。
【請求項267】
前記RF周波数は、約13.56MHz±50MHzまたは約2.4GHz±1GHzの範囲内である、請求項260に記載の反応炉。
【請求項268】
前記RF電力の前記周波数は、約100Hzから約100MHzまで、約1kHzから約50MHzまで、および約13.56MHz±50MHzの範囲内の少なくとも1つであり、前記パルス周波数は、約0.1Hzから約100MHzまで、約10Hzから約10MHzまで、および約100Hzから約1MHzまでの範囲の少なくとも1つであり、前記デューティ・サイクルは、約0.001%から約95%まで、および約0.1%から約10%までの範囲内の少なくとも1つであり、前記プラズマ内に送り込まれる前記パルスの前記ピーク電力密度は、約1W/cmから1GW/cmまで、約10W/cmから10MW/cmまで、および約100W/cmから10kW/cmまでの範囲内の少なくとも1つであり、前記プラズマ内に送り込まれる前記平均電力密度は、約0.001W/cmから1kW/cmまで、約0.1W/cmから100W/cmまで、および約1W/cmから10W/cmまでの範囲の少なくとも1つである、請求項245に記載の反応炉。
【請求項269】
前記セルは、槽を含むプラズマ形成電解セル、陰極、陽極、電解液、高電圧電解用電源、およびmを整数とするm・27.2±0.5eVまたはmを1よりも大きい整数とするm/2・27.2±0.5eVの実効エンタルピーを与えることができる触媒を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項270】
前記電圧は、10〜50kVの範囲内であり、前記電流密度は、1から100A/cmまでの範囲内である、請求項269に記載の反応炉。
【請求項271】
前記陰極は、タングステンを含む、請求項269に記載の反応炉。
【請求項272】
前記陽極は、白金を含む、請求項269に記載の反応炉。
【請求項273】
前記触媒は、Li、Be、K、Ca、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、As、Se、Kr、Rb、Sr、Nb、Mo、Pd、Sn、Te、Cs、Ce、Pr、Sm、Gd、Dy、Pb、Pt、He、Na、Rb、Sr+、Fe3+、Mo2+、Mo4+、K/K、およびIn3+のグループから選択された少なくとも1つを含む、請求項269に記載の反応炉。
【請求項274】
前記触媒は、触媒源から形成される、請求項269に記載の反応炉。
【請求項275】
前記触媒源は、Li、Be、K、Ca、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、As、Se、Kr、Rb、Sr、Nb、Mo、Pd、Sn、Te、Cs、Ce、Pr、Sm、Gd、Dy、Pb、Pt、He、Na、Rb、Sr+、Fe3+、Mo2+、Mo4+、In3+、およびK/Kのグループから選択された少なくとも1つを含む、請求項274に記載の反応炉。
【請求項276】
前記プラズマ電解放電電圧は、約1000から約50,000ボルトの範囲内であり、前記電解液内に流れる前記電流は、約1μA/cmから約1A/cmまで、および約1mA/cmの範囲内の少なくとも1つであり、前記オフセット電圧は、約0.001から約1.4Vまでの範囲内などの電解作用を引き起こす電圧以下であり、前記ピーク電圧は、約1Vから10MVまで、約2Vから100kVまで、および約2Vから1kVまでの範囲内の少なくとも1つであり、前記パルス周波数は、約0.1Hzから約100MHzまで、および約1から約200Hzまでの範囲内の少なくとも1つであり、前記デューティ・サイクルは、約0.1%から約95%まで、および約1%から約50%までの範囲内のうちの少なくとも1つである、請求項275に記載の反応炉。
【請求項277】
前記セルは、槽を含む高周波(RF)バリア電極放電セル、分子状水素のRFプラズマ解離からの原子状水素源、RF電力源、陰極、陽極、およびmを整数とするm・27.2±0.5eVまたはmを1よりも大きい整数とするm/2・27.2±0.5eVの実効エンタルピーを与えることができる触媒を備える、請求項1に記載の反応炉。
【請求項278】
前記陰極および前記陽極のうちの少なくとも1つは、誘電体バリアにより遮蔽されている、請求項277に記載の反応炉。
【請求項279】
ガラス、石英、アルミナ、およびセラミックのグループのうちの少なくとも1つを含む、請求項278に記載の誘電体バリア。
【請求項280】
前記RF電力は、前記セルに容量結合できる、請求項277に記載の反応炉。
【請求項281】
前記電極は、前記セルの外部にある、請求項277に記載の反応炉。
【請求項282】
誘電体層は、前記セル壁から電極を分離する、請求項277に記載の反応炉。
【請求項283】
前記高駆動電圧はACでよく、また高周波でもよい、請求項277に記載の反応炉。
【請求項284】
前記RF電力源は、RFを供給することができる高電圧電源を含む駆動回路およびインピーダンス整合回路を備える、請求項277に記載の反応炉。
【請求項285】
前記周波数は、100Hzから10GHzまでの範囲内である、請求項277に記載の反応炉。
【請求項286】
前記周波数は、1kHzから1MHzまでの範囲内である、請求項277に記載の反応炉。
【請求項287】
前記周波数は、5〜10kHzまでの範囲内である、請求項277に記載の反応炉。
【請求項288】
前記電圧は、100V〜1MVまでの範囲内である、請求項277に記載の反応炉。
【請求項289】
前記電圧は、1kV〜100kVまでの範囲内である、請求項277に記載の反応炉。
【請求項290】
前記電圧は、5から10kVまでの範囲内である、請求項277に記載の反応炉。
【請求項291】
前記周波数は、約100Hzから約10GHzまで、約1MHz、および約5〜10kHzの範囲内の少なくとも1つであり、前記電圧は、約100Vから約1MVまで、約1kVから約100kVまで、および約5から約10kVまでの範囲内の少なくとも1つである、請求項277に記載の反応炉。
【請求項292】
前記プラズマ・ガスは、それぞれ触媒源He、Ne、およびArに対応するヘリウム、ネオン、およびアルゴンのうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の反応炉。
【請求項293】
水素は、前記プラズマ・セル内に、別々に、または触媒源として使用されるガスなどの他のプラズマ・ガスとの混合気として、流れ込む、請求項1に記載の反応炉。
【請求項294】
水素、アルゴン、ヘリウム、アルゴン水素混合気、ヘリウム水素混合気のグループから選択された少なくとも1つのガスなどの前記触媒ガスまたは水素触媒ガス混合気の前記流量比は、槽容積の1cm当たり約0.00000001〜1標準リットル毎分、および槽容積の1cm当たり約0.001〜10sccmの範囲内の少なくとも1つである、請求項293に記載の反応炉。
【請求項295】
ヘリウム、ネオン、またはアルゴン水素混合気内の触媒ガス源のパーセンテージは、約99.99から約.01%まで、約99から約1%まで、約99から約95%までの範囲内のうちの少なくとも1つである、請求項294に記載の反応炉。
【請求項296】
電力および低エネルギー水素種および化合物を生成する方法であって、
槽、原子状水素源、パルスのまたは間欠的電力源、およびmを整数とするm・27.2±0.5eVまたはmを1よりも大きい整数とするm/2・27.2±0.5eVの実効エンタルピーを与えることができる触媒を提供する工程と、
前記電源を備える前記槽内でプラズマを形成する工程と、
前記プラズマ内で原子状水素を形成する工程と、
前記触媒を前記原子状水素と反応させて、低エネルギー水素種および化合物を形成する工程とを含む方法。
【請求項297】
さらに触媒源であるプラズマ・ガスを前記槽内に流し込む工程を含む、請求項296に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。
【請求項298】
さらに気体触媒の量を制御することにより前記電力を制御することを含む、請求項297に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。
【請求項299】
気体触媒の前記量は、前記プラズマ・ガス流量比を制御することにより制御される、請求項298に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。
【請求項300】
前記電力は、水素の量を制御することにより制御される、請求項297に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。
【請求項301】
前記電力は、前記水素源からの水素の流量を制御することにより制御される、請求項300に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。
【請求項302】
前記電力は、水素およびプラズマ・ガスの流量および混合気内の水素対プラズマ・ガス比を制御することにより制御される、請求項300に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。
【請求項303】
前記触媒源は、それぞれ触媒He、Ne、およびArを供給するヘリウム、ネオン、またはアルゴンのグループから選択された少なくとも1つの触媒である、請求項297に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。
【請求項304】
前記電力は、前記水素流量比、プラズマ・ガス流量比、および水素プラズマ・ガス流量比を、流量調整弁、水素プラズマ・ガス混合器、流量比制御装置、および弁のグループの少なくとも1つにより制御することにより制御される、請求項302に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。
【請求項305】
前記電力は、前記入力電力源により供給される前記電力により前記プラズマの温度を制御することにより制御される、請求項296に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。
【請求項306】
さらに触媒貯蔵容器から触媒源を供給する工程を含む、請求項296に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。
【請求項307】
触媒貯蔵容器から触媒源を供給する工程は、さらに、触媒貯蔵容器からの前記触媒の前記温度を制御してその蒸気圧を制御する工程を含む、請求項306に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。
【請求項308】
さらに触媒ボートから触媒源を供給する工程を含む、請求項296に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。
【請求項309】
さらに触媒ボートからの前記触媒の前記温度を制御しその蒸気圧を制御する工程を含む、請求項308に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。
【請求項310】
入力電力は、間欠的電源またはパルスの電源を使用することにより低減される、請求項296に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。
【請求項311】
前記間欠的電源またはパルスの電源は、オフセットDC、オーディオ、RF、またはマイクロ波電圧または電場および磁場により前記場が所望の強度に設定される期間を規定する、請求項310に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。
【請求項312】
前記場は、放電を維持するために必要な値よりも低いオフセットDC、オーディオ、RF、またはマイクロ波電圧または電場および磁場により期間内に所望の強度に設定される、請求項311に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。
【請求項313】
低い場または非放電の期間の前記所望の場の強さは、前記触媒と前記原子状水素との間の前記エネルギーの一致を最適化する、請求項311に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。
【請求項314】
前記間欠的電源またはパルスの電源は、さらに、前記パワー・バランスを最適化するように前記パルス周波数およびデューティ・サイクルを調整する手段を備える、請求項310に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。
【請求項315】
前記パルス周波数およびデューティ・サイクルは、前記反応速度対前記入力電力を最適化することにより前記パワー・バランスを最適化するように調整される、請求項314に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。
【請求項316】
前記パルス周波数およびデューティ・サイクルは、濃度が前記パルス周波数、デューティ・サイクル、およびプラズマ崩壊速度に依存する前記低い場または非放電の期間内の前記放電崩壊により発生する触媒および原子状水素の量を制御することにより前記反応速度対前記入力電力を最適化することにより前記パワー・バランスを最適化するように調整される、請求項315に記載の電力および低エネルギー水素種および化合物を発生する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2006−524339(P2006−524339A)
【公表日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−509751(P2006−509751)
【出願日】平成16年4月8日(2004.4.8)
【国際出願番号】PCT/US2004/010608
【国際公開番号】WO2004/092058
【国際公開日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【出願人】(501328751)ブラックライト パワー インコーポレーティド (9)
【Fターム(参考)】