説明

低温液化ガス受入れ装置

【課題】貯蔵タンクに貯蔵した低温液化ガスを効率的に払出すことができる貯蔵タンクへの低温液化ガスの受入れが可能な低温液化ガス受入れ装置を提供する。
【解決手段】貯蔵タンク20内の上部に設けられ貯蔵タンク20の気相部21に低温液化ガスを噴霧するスプレー管13と、管路の途中に流量調節弁15を備えスプレー管13と接続し、スプレー管13を介して低温液化ガスを供給する上部供給管9と、貯蔵タンク20の下部に設けられ貯蔵タンク20に低温液化ガスを供給する、管路の途中に流量調節弁17を備える下部供給管11と、前記二つの流量調節弁15、17を制御する制御装置70と、を備え、制御装置70は、払出し開始時に貯蔵タンク20の圧力が、貯蔵する低温液化ガスを払出しポンプ57を使用することなく貯蔵タンク20の圧力により受器に圧送可能な圧力となるように貯蔵タンク20に低温液化ガスを受入れる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液化装置から送出される液化炭酸ガスなどの低温液化ガスを貯蔵タンクへ受入れる低温液化ガス受入れ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
今日、地球温暖化防止の観点から大気中に放出する二酸化炭素を回収しこれを貯留するCO回収・貯留技術(CO Capture and Storage:CCS)が鋭意検討、開発されている。
【0003】
二酸化炭素の排出量は、先進工業国では、主に発電所などから排出される電力生産活動及び工場などから排出される工業活動に伴う排出量が、全体の半分以上を占めるとの報告もある(例えば非特許文献1参照)。このため発電所等では、石炭などの化石燃料の燃焼に伴い発生する二酸化炭素を回収する技術の開発を積極的に行っている。
【0004】
二酸化炭素の分離回収方法には、吸収液に二酸化炭素を化学吸収させた後、加熱し二酸化炭素を離脱させ回収する化学吸収法、吸収液に二酸化炭素を物理吸収させた後、加熱し二酸化炭素を離脱させ回収する物理吸収法、ゼオライト等に吸着させた後、離脱させ回収する吸着分離法、膜分離、深冷分離法などがある。分離回収された二酸化炭素は、液化された後、地中又は海洋に貯留する技術が検討、開発されている。
【0005】
上記のように二酸化炭素の多くは電力生産活動及び工業活動に伴い排出されるため、二酸化炭素の分離回収は、発電所又は工場等で行われることとなる。一方、液化二酸化炭素は、地中又は海洋に貯留されるため、発電所等で分離回収、液化させた液化二酸化炭素をタンカー等で輸送するまでの間、発電所等に設けた貯蔵タンクに一時的に貯蔵する必要がある。分離回収した二酸化炭素を液化装置で液化し、これを貯蔵タンクに貯蔵するには、液化天然ガス(LNG)で行われるような受入操作が必要となる。
【0006】
液化二酸化炭素、LNGなどの低温液化ガスを貯蔵(受入)タンクに受入れるには、低温液化ガスが外部からの入熱で気化し発生するボイルオフガスの取扱い、受入タンクの圧力管理が重要となる。受入れ操作時に発生するボイルオフガスに関しては、発生量を抑制する方法、発生量を平滑化させる方法がLNGについて従来から多く提案されている。
【0007】
例えば、受入タンクの受入れラインをトップフィード管、ロート部付きボトムフィード管及びボトムフィード管で構成し、受入れるLNGと受入タンク内のLNGの液密度差に応じて、フィードする管を適宜使い分け、層状化を防ぎながらボイルオフガスの発生量を抑制する方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。さらに複数の貯蔵タンクに同時に低温液化ガスを受入れる場合、貯蔵タンクを二つに分け、一方はボトム受入れ、他方はトップ受入れとすることで、受入れ時のボイルオフガスの発生量のピークを低く抑え、かつ平準化する技術も開示されている(例えば特許文献2参照)。
【0008】
低温液化ガスを受入タンクに受入れるときの受入タンクの圧力管理に関しては、本発明者らが圧力を一定に制御する方法を開発し、既に特許出願を行っている(例えば特許文献3参照)。この方法は、受入タンクの受入れラインをトップフィード管及びボトムフィード管で構成し、それぞれのフィード管に自動制御弁を設け、受入タンク内の圧力を検知しつつ、受入タンク内の圧力が一定の圧力となるようにトップフィード管及びボトムフィード管からのフィード量を制御する方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2001−324096号公報
【特許文献2】特公平4−19427号公報
【特許文献3】特開2008−95873号公報
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】(財)地球環境産業技術研究機構,図解CO2貯留テクノロジー,株式会社工業調査会,2006,p44
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
液化二酸化炭素をはじめ低温液化ガスを貯蔵タンクに受入れるときには、ボイルオフガスの取扱い及びタンク圧力の管理が重要なことはもちろんであるが、この他、貯蔵タンクに貯蔵した低温液化ガスを効率的に払出すことが可能な、払出し操作を考慮した受入れ方法が望ましい。しかしながら貯蔵タンクに貯蔵した低温液化ガスの払出し操作を考慮した受入れ方法、これに適した受入れ装置はこれまでのところ提案されていない。複数基の貯蔵タンクに低温液化ガスを受入れる場合には、払出し操作に適した受入れ操作が特に重要である。
【0012】
本発明の目的は、貯蔵タンクに貯蔵した低温液化ガスを効率的に払出すことができる貯蔵タンクへの低温液化ガスの受入れが可能な低温液化ガス受入れ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
請求項1に記載の本発明は、貯蔵タンクを備え、液化装置から送出される低温液化ガスを受入れ、貯蔵し、受器に払出す低温液化ガス貯蔵設備の低温液化ガス受入れ装置であって、貯蔵タンク内の上部に設けられ貯蔵タンクの気相部に低温液化ガスを噴霧するスプレー管と、管路の途中に流量調節弁を備え前記スプレー管に接続し、前記スプレー管を介して貯蔵タンクに低温液化ガスを供給する上部供給管と、貯蔵タンクの下部に設けられ貯蔵タンクに低温液化ガスを供給する、管路の途中に流量調節弁を備える下部供給管と、前記二つの流量調節弁を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、払出し開始時に貯蔵タンクの圧力が、貯蔵する低温液化ガスを払出しポンプを使用することなく貯蔵タンクの圧力により受器に圧送可能な圧力となるように前記二つの流量調節弁を制御し、貯蔵タンクに低温液化ガスを受入れることを特徴とする低温液化ガス受入れ装置である。
【0014】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の低温液化ガス受入れ装置において、前記制御装置は、前記貯蔵タンクの圧力が増加傾向であると判断すると、前記上部供給管からの供給量を増加及び/又は前記下部供給管からの供給量を減少させるように制御し、前記貯蔵タンクの圧力が低下傾向であると判断すると、前記上部供給管からの供給量を減少及び/又は前記下部供給管からの供給量を増加させるように制御することを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の低温液化ガス受入れ装置において、前記貯蔵タンクは、複数の貯蔵タンクからなり、各貯蔵タンクは、各々圧力検出器、液レベル検出器、前記スプレー管、前記流量調節弁を備える上部供給管、前記流量調節弁を備える下部供給管を有し、前記制御装置は、さらに液化装置の低温液化ガス製造スケジュール情報、受器に払出す払出しスケジュール情報に基づき、各貯蔵タンクに受入れる液レベルを制御することを特徴とする。
【0016】
請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載の低温液化ガス受入れ装置において、前記制御装置は、払出し迄の時間が短いときは、特定の貯蔵タンクの液レベルを高くするように受入れを制御し、払出し迄の時間が長いときは、特定の貯蔵タンクの液レベルが高くならないように各貯蔵タンクに分散して受入れるように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る低温液化ガス受入れ装置は、液化装置から送出される低温液化ガスを貯蔵タンクに受入れ、貯蔵し、受器に払出す低温液化ガス貯蔵設備の低温液化ガス受入れ装置であって、低温液化ガスを払出すときの貯蔵タンクの圧力が、貯蔵する低温液化ガスを払出しポンプを使用することなく貯蔵タンクの圧力で受器に圧送可能な圧力となるように、二つの供給管に設けられた流量調節弁を制御し受入れを行う制御装置を備えるので、貯蔵タンクからの払出しを効率的に行うことができる。
【0018】
また本発明によれば、制御装置は、貯蔵タンクの圧力が増加傾向であると判断すると、上部供給管からの供給量を増加及び/又は下部供給管からの供給量を減少させるように制御し、貯蔵タンクの圧力が低下傾向であると判断すると、上部供給管からの供給量を減少及び/又は下部供給管からの供給量を増加させるように制御するので、これにより貯蔵タンクの圧力を所定の圧力に調節することができる。
【0019】
また本発明によれば、貯蔵タンクが複数の貯蔵タンクからなる場合であっても、制御装置が、液化装置の低温液化ガス製造スケジュール情報、受器に払出す払出しスケジュール情報に基づき、各貯蔵タンクに受入れる液レベルを制御するので、これを用いて貯蔵タンクを払出しに適した条件にすることができる。
【0020】
また本発明によれば、制御装置は、払出し迄の時間が短いときは、特定の貯蔵タンクの液レベルを高くするように受入れを制御し、払出し迄の時間が長いときは、特定の貯蔵タンクの液レベルが高くならないように各貯蔵タンクに分散して受入れるように制御するので、低温液化ガスを受入れるとき発生するボイルオフガス及び貯蔵する低温液化ガスが気化し発生するボイルオフガスにより、低温液化ガスを払出すときの貯蔵タンクの圧力を、払出しポンプを使用することなく貯蔵タンクの圧力で受器に圧送可能な圧力とすることが可能となり効率的である。また発生するボイルオフガスを大気中に放出することなく払出しに必要な貯蔵タンクの加圧に有効に利用することができるので、環境にもやさしい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1実施形態としての低温液化ガス受入れ装置1を備える低温液化ガス貯蔵設備の概略的構成を示すプロセスフロー図である。
【図2】図1の低温液化ガス受入れ装置1の一部を構成する制御装置70の受入れ時の制御手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2実施形態としての低温液化ガス受入れ装置2を備える低温液化ガス貯蔵プラントの概略的構成を示すプロセスフロー図である。
【図4】図2の低温液化ガス受入れ装置2の一部を構成する制御装置72の受入れ時の制御手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、本発明の第1実施形態としての低温液化ガス受入れ装置1(以下、単に受入れ装置1と記す場合もある)を備える低温液化ガス貯蔵設備の概略的構成を示すプロセスフロー図である。以下、液化炭酸ガスを低温液化ガスとし、液化装置から送出される液化炭酸ガスは、貯蔵タンクに受入れられた後、払出し装置を介して液化炭酸ガス輸送船(以下タンカー)の受入れタンクに払出されるものとする。
【0023】
低温液化ガス貯蔵設備は、図示を省略した液化装置から送出される液化炭酸ガスを貯蔵タンク20に受入れる受入れ装置1、液化炭酸ガスを貯蔵する貯蔵タンク20及び貯蔵タンク20に貯蔵する液化炭酸ガスをタンカーの受入れタンク(図示省略)に払出す払出し装置50を含み構成される。
【0024】
受入れ装置1は、貯蔵タンク20に図示を省略した液化装置から送られる液化炭酸ガスを供給する受入れライン5、受入れライン5に接続する、貯蔵タンク20に装着されたスプレー管13、及び受入れライン5を介して貯蔵タンク20に受入れる液化炭酸ガスの流量等を制御する制御装置70を備える。
【0025】
受入れライン5は、受入管7、受入管7に接続し液化炭酸ガスを貯蔵タンク20の上部から供給する上部供給管9、受入管7に接続し液化炭酸ガスを貯蔵タンク20の下部から供給する下部供給管11を含み構成される。受入管7は、一端を図示を省略した液化炭酸ガスを製造する液化装置と接続し、他端には上部供給管9及び下部供給管11が接続する。
【0026】
上部供給管9は、液化炭酸ガスを貯蔵タンク20の上部から供給するための管路であって受入管7と一端を接続し、他端は貯蔵タンク20内の上部に装着されたスプレー管13と接続する。また管路の途中には、流量調節弁15が設けられ、流量調節弁15は、制御装置70からの指令で弁開度を可変させる。スプレー管13は、貯蔵タンク20に貯蔵する最高液レベルよりも高い位置にあり、常時、気相部21に位置するので、上部供給管9から供給される液化炭酸ガスは、スプレー管13を介して貯蔵タンク20の気相部21に噴霧される。気相部21に噴霧される液化炭酸ガスは、気相部21のガスを冷却させ、再液化させるので、上部供給管9から液化炭酸ガスを受入れると貯蔵タンク20の圧力は低下傾向となる。
【0027】
下部供給管11は、液化炭酸ガスを貯蔵タンク20の下部から供給するための管路であって受入管7と一端を接続し、他端は貯蔵タンク20の下部と接続する。また管路の途中には、流量調節弁17が設けられ、流量調節弁17は、制御装置70からの指令で弁開度を可変させる。下部供給管11から供給される液化炭酸ガスは、貯蔵タンク20の液相部23に供給される。下部供給管11から液化炭酸ガスを受入れると、受入れに伴う気相部21の容積低下及び液化炭酸ガスが気化し発生するボイルオフガスにより貯蔵タンク20の圧力は上昇傾向となる。
【0028】
上部供給管9及び下部供給管11に設けられる流量調節弁15、17は、制御装置70からの指令に基づき弁開度を可変させる自動制御弁であり、公知の低温用の弁を使用することができる。
【0029】
スプレー管13は、上部供給管9と接続し、上部供給管9から送られる液化炭酸ガスを
貯蔵タンク20の気相部21に噴霧するためのものである。スプレー管13は、貯蔵タンク20内の上部であって貯蔵する最高液レベルよりも高い位置にあり、常時、気相部21に位置する。スプレー管13は、リング状の管路で形成され、管路には供給される液化炭酸ガスを噴霧するためのスプレーノズル(図示省略)が取付けられている。スプレーノズルは、液化炭酸ガスを貯蔵タンク20の気相部21に均一に噴霧するように、リング状の管路に所定の間隔で複数個取付けられている。スプレーノズルは、公知のスプレーノズルを使用可能である。なお、スプレーノズルに代え、リング状の管路に所定の間隔でスプレー用の孔を設けスプレーするようにしてもよい。
【0030】
貯蔵タンク20は、球形の形状を有し、内部に温度約−55℃、圧力約0.6MPaの液化炭酸ガスを貯蔵する。貯蔵タンク20には、貯蔵する液化炭酸ガスの液レベルを検出する液レベル検出器25及び貯蔵タンク20の気相部21の圧力を検出する圧力検出器27が装着され、それぞれの制御装置70と接続し、制御装置70に貯蔵タンク20の液レベル及び圧力を送信する。貯蔵タンク20内の上部には、上部供給管9と接続するスプレー管13が装着されている。
【0031】
また貯蔵タンク20の上部には、一端を貯蔵タンク20の気相部21と連通し、他端をガスローディングアーム29と接続するガス管31が連結する。ガス管31とガスローディングアーム29とでガスライン33を形成する。このガス管31は、管路の途中に遮断弁35を備え、液化炭酸ガスを払出しポンプ57を介してタンカーの受入れタンクに払出すとき、ガスローディングアーム29を介してタンカーの受入れタンクの気相部と連通する。さらに貯蔵タンク20の上部には、貯蔵タンク20を保護するためのガス放出管37、安全弁(図示省略)が設けられ、貯蔵タンク20内の圧力が所定の圧力以上となるとガス放出管37に設けられたガス逃し弁39が開き、貯蔵タンク20内の一部のガスを大気中に放出する。圧力が異常に上昇した場合は、安全弁が作動し貯蔵タンク20を保護する。一方、貯蔵タンク20の下部には、貯蔵タンク20の下部から液化炭酸ガスを供給する下部供給管11のほか、払出し管55が接続するタンク元弁41が設けられている。
【0032】
払出し装置50は、貯蔵タンク20に貯蔵される液化炭酸ガスをタンカーの受入れタンクに払出すための装置であって、タンク元弁41を介して貯蔵タンク20に接続する払出し管55、払出し管55の途中に介装された払出しポンプ57、払出しポンプ57をバイパスするように払出し管55に設けられた、管路の途中に自動制御弁59を有するバイパス管61及び払出しポンプ57の動作及びバイパス管61に設けられた自動制御弁59の弁開度を制御する制御装置70を含み構成される。
【0033】
払出し管55は、一端をタンク元弁41に、他端を液ローディングアーム63に接続する。液ローディングアーム63は、端部であるタンカー取合部65をタンカー側の取合部(図示省略)と接続し、タンカーの受入タンクの高さに追従してアーム位置を自在に変える。液ローディングアーム63の反払出し管55側の端部直近には、遮断弁67が設けられている。払出し管55と液ローディングアーム63とで払出しライン69を形成する。
【0034】
払出しポンプ57は、払出し管55の途中に取付けられ、制御装置70の指令に基づき作動し、貯蔵タンク20に貯蔵される液化炭酸ガスをタンカーの受入れタンクに圧送する第1の払出し手段である。払出しポンプ57は、従来から使用されている公知の払出しポンプを使用することが可能である。
【0035】
管路の途中に自動制御弁59を有するバイパス管61は、第2の払出し手段であり、払出しポンプ57をバイパスするように払出し管55に接続する。自動制御弁59は制御装置70からの指令に基づき弁開度を可変させ、タンカーの受入れタンクに圧送する液化炭酸ガスの流量を調節する弁であり、公知の低温用の自動制御弁を用いることができる。
【0036】
制御装置70は、信号を送受信及びデータの入出力が可能な入出部、データ及びプログラムを記憶する記憶部、記憶部からデータ及びプログラムを読出し演算を行う演算部及び各部を制御する制御部を備える。制御装置70は、貯蔵タンク20に装着された液レベル検出器25、圧力検出器27と接続しこれらから信号を受信すると共に、図示を省略した液化装置の液化炭酸ガス製造スケジュール情報に基づき、予め定められた手順に従い、上部供給管9に設けられた流量調節弁15及び下部供給管11に設けられた流量調節弁17を制御し、液化装置から送出される液化炭酸ガスを貯蔵タンク20に受入れる。
【0037】
制御装置70は、さらにタンカーの受入れタンクの液レベル信号及び圧力信号も受信し、これら液レベルデータ、圧力データに基づき、予め定めた手順に従い、払出しポンプ57の動作の制御、ガスライン33に装着された遮断弁35、バイパス管61に設けられた自動制御弁59、液ローディングアーム63に設けられた遮断弁67の弁の開閉を含めた弁開度を制御する。本制御装置70は、受入れ装置1の他、払出し装置50の制御も含めた低温液化ガス貯蔵設備全体の制御を行なっているけれども、受入れ装置1専用の制御装置を設けてもよいことは言うまでもない。このような制御装置70は、コンピュータ、プログラマブルロジックコントローラを用いて実現することができる。
【0038】
次に低温液化ガス受入れ装置1の受入れ要領を制御装置70の制御要領と合わせて説明する。図2は、受入れ時の制御装置70の制御手順を示すフローチャートである。この制御手順は、プログラミング化され制御装置にインストールされている。なお、受入れ開始前において、受入れライン5に設けられた流量調節弁15、17、払出しライン69の遮断弁67、ガスライン31の遮断弁35は閉じており、ガス逃し弁39は所定の圧力に設定され、貯蔵タンク20の圧力は、ガス逃し弁39の設定圧力以下である。
【0039】
制御装置70は、図示を省略した受入れ開始ボタンがONとされ受入れ指令を受けると、貯蔵タンク20に装着された圧力検出器27を介して貯蔵タンク20の圧力及び貯蔵タンク20に装着された液レベル検出器25を介して貯蔵タンク20の液レベルの各データの取込みを開始する(ステップS1)。なお、制御装置70は、貯蔵タンク20の圧力データ及び液レベルデータを、受入れ操作が完了するまで常時取込み、記憶部に記憶し、必要に応じてこれらデータを読出し演算、処理を行う。
【0040】
次に、制御装置70は、貯蔵タンク20の圧力が予め定める設定圧力P0以下か否か判断し(ステップS2)、貯蔵タンク20の圧力が予め定める設定圧力P0以下と判断すると、制御装置70は、下部供給管11からの受入れを主として貯蔵タンク20に液化炭酸ガスの受入れを開始する(ステップS3)。一方、貯蔵タンク20の圧力が予め定める設定圧力P0を超えていると判断すると、制御装置70は、上部供給管9からの受入れを主として貯蔵タンク20に液化炭酸ガスの受入れを開始する(ステップS4)。
【0041】
制御装置70は、貯蔵タンク20の圧力及び液レベルの経時変化を常時算出し、これらから液化炭酸ガス受入れ終了時の貯蔵タンク20の圧力P1を予測する(ステップS5)。制御装置70は、このまま同じ状態で受入れを継続したとき、液化炭酸ガス受入れ終了時の貯蔵タンク20の圧力P1が予め定める設定圧力P0を超えるか否か判断し(ステップS6)、設定圧力P0を超えると判断すると、上部供給管9からの受入れ量を増加及び/又は下部供給管11からの受入れ量を減少させるように制御する(ステップS7)。ここで、上部供給管9からの受入れ量を増加することには、上部供給管9からの受入れが行われていない場合には、受入れを開始することを含み、下部供給管11からの受入れ量を減少することには、下部供給管11からの受入れを停止することを含む。
【0042】
一方、ステップS6において、このまま同じ状態で受入れを継続したとき、液化炭酸ガス受入れ終了時の貯蔵タンク20の圧力P1が予め定める設定圧力P0を超えないと判断すると、さらに設定圧力P0を下回るか否か判断し(ステップS8)、設定圧力P0を下回ると判断すると、下部供給管11からの受入れ量を増加及び/又は上部供給管9からの受入れ量を減少させるように制御する(ステップS9)。ここで、下部供給管11からの受入れ量を増加することには、下部供給管11からの受入れが行われていない場合には、受入れを開始することを含み、上部供給管9からの受入れ量を減少することには、上部供給管9からの受入れを停止することを含む。
【0043】
同じ受入れ操作を継続すると、受入れ終了時の貯蔵タンク20の圧力P1が予め定める設定圧力P0になると判断すると、そのまま同じ受入れ操作を継続し、貯蔵タンク20の液レベルが受入れ可能な最高液レベルに達した時点で流量調節弁15、17を閉じ、受入れを終了する(ステップS10)。これらにより、貯蔵タンク20への受入れ操作が完了した時点で、貯蔵タンク20の圧力を予め定める圧力P0とすることができる。
【0044】
次に、予め定める設定圧力P0である液化炭酸ガス受入れ終了時の貯蔵タンク20の圧力の考え方について説明する。本低温液化ガス貯蔵設備の払出し装置50は、貯蔵タンク20とタンカーの受入れタンクとのタンク間差圧を利用して、貯蔵タンク20に貯蔵する液化炭酸ガスをタンカーの受入れタンクに圧送可能なバイパス管61を有する払出しライン69を備える。タンク間差圧を利用して液化炭酸ガスの払出しを行えば、払出しポンプ57を使用する場合に比べランニングコストが低減し好ましいことは言うまでない。タンク間差圧を利用して液化炭酸ガスの払出しを行うためには、払出し開始時の貯蔵タンク20の圧力を高くする必要がある。
【0045】
払出し開始時の貯蔵タンク20の圧力は、液化炭酸ガス受入れ終了時の貯蔵タンク20の圧力と、受入れ終了後、払出し開始時までに、貯蔵する液化炭酸ガスが気化し発生するボイルオフガスによって高められる圧力とに分けて考えることができる。なおボイルオフガスの発生量は、一般的に経過時間に比例する。
【0046】
上記背景を基に、液化炭酸ガス受入れ終了から液化炭酸ガス払出し開始時までの時間が短いときは、液化炭酸ガス受入れ終了時の貯蔵タンク20の設定圧力P0は、ガス逃し弁39の設定圧力よりも少し低い圧力に設定する。液化炭酸ガス受入れ終了から液化炭酸ガス払出し開始時までの時間が短いので、液化炭酸ガス受入れ終了時の貯蔵タンク20の圧力P1を高目としても、待機中に発生するボイルオフガスによって高められる圧力は小さく、払出し開始時に貯蔵タンク20の圧力は極端に高くならない。このためガス逃し弁39が作動することもない。液化炭酸ガス受入れ終了から液化炭酸ガス払出し開始時までの時間が短いとき、液化炭酸ガス受入れ終了時の貯蔵タンク20の圧力P1を低目とすると、ガス逃し弁39は作動しないものの、払出し開始時に貯蔵タンク20の圧力が十分に高くならず、タンク間差圧を利用した液化炭酸ガスの払出しに適した圧力に達しないので好ましくない。
【0047】
一方、液化炭酸ガス受入れ終了から液化炭酸ガス払出し開始時までの時間が長いときは、液化炭酸ガス受入れ終了時の貯蔵タンク20の設定圧力P0は、比較的低い圧力に設定する。液化炭酸ガス払出し開始時までの時間が長く、その間に発生するボイルオフガスで貯蔵タンク20の圧力を高めることができる。なお、液化炭酸ガス受入れ終了から液化炭酸ガス払出し開始時までの時間と貯蔵タンク20の圧力上昇率との関係を予め取得し、払出し開始時に貯蔵タンク20の圧力が、ガス逃し弁39の設定圧力よりも僅かに低い圧力となるように、液化炭酸ガス受入れ終了時の設定圧力P0を決めることが好ましい。
【0048】
上記の通り、低温液化ガス受入れ装置1は、貯蔵タンク20に受入れた液化炭酸ガスの払出しを考慮した受入れ、具体的には、払出しポンプ57を使用することなく、タンク間差圧を利用した液化炭酸ガスの払出しが可能な程度まで貯蔵タンク20の圧力を高める受入れを行うので、払出し操作を効率的に行うことが可能であり、低温液化ガス貯蔵設備の受入れ装置として好適に使用することができる。
【0049】
図3は、本発明の第2実施形態としての低温液化ガス受入れ装置2を備える低温液化ガス貯蔵プラントの概略的構成を示すプロセスフロー図である。図4は、受入れ時の制御装置72の制御手順を示すフローチャートである。第2実施形態に示す低温液化ガス受入れ装置2は、液化装置から送出される液化炭酸ガスを複数の貯蔵タンク20に受入れるための装置であって、一台の制御装置72で複数の貯蔵タンク20への液化炭酸ガスの受入れを制御する。制御装置72を除き、第1実施形態に示す低温液化ガス受入れ装置1が複数の貯蔵タンク20毎に設けられた構成からなる。
【0050】
第2実施形態に示す低温液化ガス受入れ装置2を備える低温液化ガス貯蔵プラントは、大略的には第1実施形態に示す低温液化ガス受入れ装置1を備える低温液化ガス貯蔵設備が3基併設された構成からなる。各低温液化ガス貯蔵設備のうち、第1実施形態に示す低温液化ガス貯蔵設備と同じ構成部材は、同一の符号を付し説明を省略する。なお3設備を区別するために各々の符号に添え字を付して区別する。例えば第1実施形態で示す貯蔵タンク20は、第2実施形態で示す貯蔵タンクでは20a、20b、20cと記す。制御装置は、3設備毎に設けられておらず、3設備を同時に一つの制御装置72で制御する。なお制御装置72のハードウエア構成及び機能は第1実施形態に示す制御装置70と同一である。
【0051】
第2実施形態に示す低温液化ガス受入れ装置2を備える低温液化ガス貯蔵プラントは、受入れ要領に特徴を有するので、制御装置72の制御手順と合わせて説明する。この制御手順は、プログラミング化され制御装置72に予めインストールされている。受入れ開始前において、受入れライン5a、5b、5cに設けられた流量調節弁15a、15b、15c、17a、17b、17c、払出しライン69a、69b、69cの遮断弁67a、67b、67c、ガスライン31a、31b、31cの遮断弁35a、35b、35cは閉じており、ガス逃し弁39a、39b、39cは所定の圧力に設定され、貯蔵タンク20a、20b、20cの圧力は、ガス逃し弁39a、39b、39cの設定圧力以下である。
【0052】
貯蔵タンクの液レベルは、貯蔵タンク20a、20b、20cとも払出しが完了し、最低の液レベルである。また、各貯蔵タンク20a、20b、20cには各々受入れ可能な液レベルが設定されており、液レベル検出器25a、25b、25cがその液レベルを検出すると、制御装置72は、貯蔵タンク20a、20b、20cへの受入れを停止するように制御する。
【0053】
制御装置72は、図示を省略した受入れ開始ボタンがONとされ、受入れ指令を受けると、各貯蔵タンク20a、20b、20cに装着された圧力検出器27a、27b、27cを介して各貯蔵タンク20a、20b、20cの圧力データ、及び各貯蔵タンク20a、20b、20cに装着された液レベル検出器25a、25b、25cを介して各貯蔵タンク20a、20b、20cの液レベルデータの取込みを開始する(ステップS11)。なお、制御装置72は、これら各貯蔵タンク20a、20b、20cの圧力及び液レベルの各データを、受入れ操作が完了するまで常時取込み、記憶部(図示を省略)に記憶し、必要に応じてこれらデータを読出し演算、処理を行う。
【0054】
また制御装置72は、同時に、液化装置(図示を省略)の液化炭酸ガス製造スケジュール情報、タンカーの受入れタンクへ液化炭酸ガスを払出す払出しスケジュール情報を取込む(ステップS11)。液化炭酸ガス製造スケジュール情報には、液化装置から送出される液化炭酸ガスの流量及び送出量、払出しスケジュール情報には、タンカーの入船日時及びタンカーの受入れタンクの容量などが含まれる。
【0055】
制御装置72は、上記データ及び情報に基づき液化炭酸ガスの受入れ完了から払出し開始までの時間T1を算出する(ステップS12)。
【0056】
次にステップS13において、ステップS12で算出した液化炭酸ガスの受入れ完了から払出し開始までの時間T1が予め定める設定時間T0以下か否か判断し、時間T1が設定時間T0以下であると判断すると、制御装置72は、いずれか1の貯蔵タンク、例えば貯蔵タンク20aに集中的に液化炭酸ガスを受入れるように制御する(ステップS14)。ここで予め定める設定時間T0は、液化炭酸ガスの受入れ完了から払出し開始までの時間の長短を決めるための時間であり、特定の時間に限定されるものではなく、液化炭酸ガス製造スケジュール及び払出しスケジュールにより適宜決定することができる。
【0057】
制御装置72は、第1実施形態に示す貯蔵タンク20への受入れ要領と同様に、貯蔵タンク20の圧力及び液レベルの経時変化を常時算出し、受入れ終了時点の貯蔵タンク20aの圧力がガス逃し弁39の設定圧力よりも少し低い圧力となるように受入れを行う。貯蔵タンク20aの液レベルが所定の液レベルに達したと判断すると(ステップS15)、貯蔵タンク20aへ受入れを停止し、貯蔵タンク20b又は貯蔵タンク20cへの受入れを行うように制御する(ステップS16)。液化装置からの液化炭酸ガスの送出が停止した時点で全ての受入れ操作を終了する(ステップS17)。ここで、所定の液レベルは、受け入れ可能な最高液レベルよりも低く、少量の液化炭酸ガスを受入れ可能な液レベルである。これは後述するように受入れを停止した後も、少量の液化炭酸ガスの受入れがあることを見越したものであり、受入れを停止する液レベルを試運転等を通じて決定しておく。
【0058】
制御装置72は、貯蔵タンク20aへ受入れを停止し、貯蔵タンク20b又は貯蔵タンク20cへ受入れを行っているとき、貯蔵タンク20aの圧力の経時変化から払出し開始時にタンク間差圧を利用した払出しに適した圧力に達しない、又はガス逃し弁39の設定圧力を超えると判断すると、貯蔵タンク20b又は貯蔵タンク20cの受入れと同時に、少量の液化炭酸ガスを貯蔵タンク20aに受入れ、貯蔵タンク20aの圧力が、払出し開始時にタンク間差圧を利用した払出しに適した圧力となるように制御することが好ましい。ステップS15において、貯蔵タンク20aの受入れを、少量の液化炭酸ガスを受入れ可能な液レベルで停止しているので、貯蔵タンク20aは、少量の液化炭酸ガスの受入れが可能となる。
【0059】
一方、ステップS13において、ステップS12で算出した液化炭酸ガスの受入れ完了から払出し開始までの時間T1が予め定める設定時間T0を越えると判断すると、特定の貯蔵タンクに集中的に受入れを行うのではなく、貯蔵タンク20a、20b、20cに均等に液化炭酸ガスを受入れるように制御する(ステップS18)。このとき貯蔵タンク20a、20b、20cに同時に液化炭酸ガスを受入れるように制御してもよい。ここでは、受入れ完了から払出し開始までの時間が比較的長いので、受入れ終了時の貯蔵タンク20a、20b、20cの圧力は低目に設定して受入れを行う。
【0060】
上記のように、液化炭酸ガスの受入れ完了から払出し開始までの時間が短いときは、特定の貯蔵タンク20aの液レベルが高くなるように受入れを行い、液化炭酸ガスの受入れ完了から払出し開始までの時間が長いときは、複数の貯蔵タンク20a、20b、20cに均等に液化炭酸ガスを受入れる。貯蔵タンク20aの液レベルが高いときは、少量のボイルオフガスの発生で貯蔵タンク20aの圧力を高めることができる。一方、貯蔵タンク20a、20b、20cの液レベルが低いときは、圧力を高めるために多くのボイルオフガスが必要となる。これらにより貯蔵する液化炭酸ガスから発生するボイルオフガスを大気中に放散させることなく、貯蔵タンク20a、20b、20cの加圧に有効に利用することができる。さらに払出しポンプ57a、57b、57cを使用することなく、タンク間差圧を利用した液化炭酸ガスの払出しが可能な程度まで貯蔵タンク20a、20b、20cの圧力を高める受入れを行うので、払出し操作を効率的に行うことができる。なお、第2実施形態において、貯蔵タンクの数は3基であるが、貯蔵タンクの数は複数であればよく、3基に限定されないことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0061】
1 低温液化ガス受入れ装置
2 低温液化ガス受入れ装置
9 上部供給管
11 下部供給管
13 スプレー管
15 流量調節弁
17 流量調節弁
20 貯蔵タンク
21 気相部
25 液レベル検出器
27 圧力検出器
57 払出しポンプ
70 制御装置
72 制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯蔵タンクを備え、液化装置から送出される低温液化ガスを受入れ、貯蔵し、受器に払出す低温液化ガス貯蔵設備の低温液化ガス受入れ装置であって、
貯蔵タンク内の上部に設けられ貯蔵タンクの気相部に低温液化ガスを噴霧するスプレー管と、
管路の途中に流量調節弁を備え前記スプレー管に接続し、前記スプレー管を介して貯蔵タンクに低温液化ガスを供給する上部供給管と、
貯蔵タンクの下部に設けられ貯蔵タンクに低温液化ガスを供給する、管路の途中に流量調節弁を備える下部供給管と、
前記二つの流量調節弁を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、払出し開始時に貯蔵タンクの圧力が、貯蔵する低温液化ガスを払出しポンプを使用することなく貯蔵タンクの圧力により受器に圧送可能な圧力となるように前記二つの流量調節弁を制御し、貯蔵タンクに低温液化ガスを受入れることを特徴とする低温液化ガス受入れ装置。
【請求項2】
前記制御装置は、前記貯蔵タンクの圧力が増加傾向であると判断すると、前記上部供給管からの供給量を増加及び/又は前記下部供給管からの供給量を減少させるように制御し、前記貯蔵タンクの圧力が低下傾向であると判断すると、前記上部供給管からの供給量を減少及び/又は前記下部供給管からの供給量を増加させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の低温液化ガス受入れ装置。
【請求項3】
前記貯蔵タンクは、複数の貯蔵タンクからなり、
各貯蔵タンクは、各々圧力検出器、液レベル検出器、前記スプレー管、前記流量調節弁を備える上部供給管、前記流量調節弁を備える下部供給管を有し、
前記制御装置は、さらに液化装置の低温液化ガス製造スケジュール情報、受器に払出す払出しスケジュール情報に基づき、各貯蔵タンクに受入れる液レベルを制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の低温液化ガス受入れ装置。
【請求項4】
前記制御装置は、払出し迄の時間が短いときは、特定の貯蔵タンクの液レベルを高くするように受入れを制御し、払出し迄の時間が長いときは、特定の貯蔵タンクの液レベルが高くならないように各貯蔵タンクに分散して受入れるように制御することを特徴とする請求項3に記載の低温液化ガス受入れ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−196824(P2010−196824A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−43241(P2009−43241)
【出願日】平成21年2月25日(2009.2.25)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】