説明

体重コントロール又は減量ダイエット用のダイエット食品

本発明は、食物繊維と組み合わせて少なくとも1種のn3脂肪酸(ω−3)を含有する、体重コントロール又は減量関連のダイエット用食物に関する。有利には、食物はさらにバランスされた比率の炭水化物、タンパク質、及び脂肪を含有する。好ましくは、本発明の食物はバランスされた比率の脂肪酸を含有し、特にn6脂肪酸に対するn3脂肪酸の比率に関してバランスされた比率を有する(およそ1:1〜1:10)。本発明の食物組合せは、目標とする減量に関連して必須の脂肪酸、特に長鎖ω−3脂肪酸、特にドコサヘキサエン酸(DHA)の充分な供給の目的に有用である。本発明の食物組合せは、制限された脂肪供給の場合、例えば減量又は体重コントロールの目的で減少した脂肪ダイエットに関して特に有利である。さらに、本発明は、そのようなダイエット用食物の製造方法及びそれらの使用にも関する。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
体重超過及び肥満(脂肪過多)は社会的疾患であり、慢性の健康障害として現在理解されている。豊かな工業国において、体重超過は、最も広汎なダイエット関連の(従って予防可能な)危険因子である。ところで、世界保健機関(WHO)は、既に「脂肪過多の流行病」と言っている。
【0002】
長期間の毎日のカロリー摂取が身体のエネルギー消費を超過する場合(正のエネルギー・バランス)、体重超過が起こることが知られている。体重超過は、実際上身体の全ての器官系に関係する様々の合併症を誘発し、数多くの重大な慢性障害の危険性の増大及び平均余命の減少をもたらし得る:
・冠状動脈心臓病、心臓発作
・心臓虚弱を伴う心臓拡大
・高血圧(高血圧症)
・高い血液脂肪(コレステロールとトリグリセリド)
・動脈硬化症
・卒中
・睡眠時無呼吸症候群
・糖尿病タイプ2
・痛風
・胆石(胆石症)
・脊柱、腰及び膝関節への関節障害(関節症)
・妊娠合併症
これらの理由のために、体重超過、特に脂肪過多の予防、あるいは既に体重超過の場合の減量ダイエットは、非常に重要である。
【0003】
従来技術においては、体重超過の減少のための様々なダイエットで区別されている:
減少カロリー混合ダイエットは、少なくとも500kcal/日のエネルギー欠損をもたらすべきである。ダイエットでは、エネルギーの50〜55%が炭水化物から、30%が脂肪から、そして15〜20%がタンパク質(少なくとも50gの高い生物価のタンパク質)から得られるべきとされている(ドイツ栄養協会(Deutsche Gesellschaft fur Ernaehrung DGE)1991、「栄養素供給のための推薦(Empfehlungen fur die Naehrstoffzufuhr)」第5修正版、フランクフルト、ウムシャウ−フェルラーク(Umschau-Verlag)社発行、1991年)。
【0004】
700〜1000kcal/日のエネルギー含有量を有する減少食は、ドイツ・ダイエット令のセクション14aに従って、タンパク質50g、複合炭水化物90g及びリノール酸7gを含有するべきである(ドイツ・ダイエット令1988)。1996年2月26日のEC委員会の指令89/398によれば、減量のための低カロリーダイエット用の食物においては、毎日の制限食餌量は少なくとも800kcalを含むべきである。カロリー値の少なくとも25%、但し50%以下はタンパク質に割り当てることができる。脂肪のカロリー値は、合計カロリー値の30%を越えるべきではない。リノール酸の少なくとも4.5gが存在すべきである。毎日の制限食餌量は、1日の制限食餌量当たり食物繊維を少なくとも10g、但し30g以下含むべきである。炭水化物の量は、許容されるエネルギー範囲内の脂肪及びタンパク質への補足ということになる。
【0005】
450〜700kcal/日のエネルギー含有量を有する超低カロリー食(VLCD)は、タンパク質を少なくとも50g、炭水化物45g、及び脂肪7gを同時代用のミネラル類、ビタミン類及び等カロリー要求のための微量元素類と共に含むべきである。それらは処方箋においてのみ使用することができ、4〜6週間を越えて使用されるべきではなく、また、緊急の医学上の理由のために迅速な減量が必要なハイリスクの患者のために備蓄されたままとすべきである(アンダーソンら(Anderson et al.)、1992年、「厳しい肥満のための集中的な超低カロリーダイエットプログラムの利点及びリスク(Benefits and risks of an intensive very-low-calorie diet program for severe obesity)」、Am.J.Gastroenterol. 87、6−15)。
【0006】
しかしながら、特に既に明白な体重超過の場合に、減量は、毎日の脂肪供給の減少によって達成され、それは多くの重大な問題の原因となり得る。
何故ならば、減量のための現在広められているダイエットの多く、特に所謂「クラッシュ・ダイエット」の多くは、重大な健康上の危険を伴う。
【0007】
例えば食事の脂肪量の減少によって比較的大きな体重減少の後に、ダイエット終了直後にしばしば、ひどい体重増加が再発し、これはヨーヨー効果と名付けられている。しかしながら、このタイプの体重の周期的な変化は、体重超過を伴う高いリスクにも拘らず、恐らく長期間安定した超過体重を維持する場合よりも健康にとってしばしばより有害である。例えば、周期的に体重が変動する個人においては、特に冠状動脈の心臓病に関して、死亡率は、一定の体重の個人におけるよりも著しく高い。さらに、例えば、プシケ(精神)に対するヨーヨー・ダイエットの著しい悪影響が実証されている(例えば、ブラウネルK.Dら(Brownell、K.D. et al.)、1994年、「体重サイクルの医学的、代謝的及び心理学的作用(Medical, metabolic, and psychological effects of weight cycling)」、Arch.Intern.Med. 154、1325−30を参照)。
【0008】
多くの様々な機関(WHO、FAO、AHA;ISSFAL、英国栄養学財団(British Nutrition Foundation)及び他に多くのもの、例えばクラウスら(Krauss et al.)、AHA食餌療法ガイドライン(AHA Dietary Guidelines)修正2000:米国心臓病協会(American Heart Association)の栄養委員会のヘルスケア専門家のためのステートメント、Circ.2000、2296−2311参照)が、n3脂肪酸の供給を著しく増大させることを助言していることが知られている。ここでのほとんどの推薦は、海洋魚、特に高い脂肪含有量のものの規則的な消費(1週間当たり少なくとも2×)によるn3脂肪酸(特にDHA及びEPA)の供給に関連している。
【0009】
さらに、減量及び/又は心血管の健康用の食事成分の一般的に有利な組成について記述する様々な科学的研究が知られている(ゴールケ Z(Gohlke、Z)、カルディオール2002(Kardiol 2002);91 Suppl 2:12−24;プラット(Platt)、「心臓血管疾患用の最適栄養における現在の概念(Current concepts in optimum nutrition for cardiovascular disease)」、Am J Cardiol 2002年1月15日;89(2):229−31)。
【0010】
脂肪酸あるいは脂肪酸混合物を含有する各種配合物が、ダイエットのために、あるいは特定の栄養上の目的を持った食物補足のために開発されている。
例えば、米国特許第4,526,902号(特許文献1)には、血栓塞栓症状態の治療及び予防処置のためのn3脂肪酸類を含有する配合物が記載されている。ヨーロッパ特許EP 0 275 643 B1号(特許文献2)は、とりわけ記憶を改善するための、リノール酸を含有する組成物に関する。
さらに、例えばドイツ特許出願公開DE 39 24 607A1号(特許文献3)には、心血管の危険因子に対する有利な作用を有するω−3及びω−6脂肪酸の脂肪酸混合物が記載されている。
ヨーロッパ特許出願EP 0 756 827 A2号(特許文献4)には、例えば免疫機能を弱めた患者あるいは腫瘍患者のダイエットのための他の食物成分と組み合わされた脂肪酸混合物について記載されている。
【特許文献1】米国特許第4,526,902号明細書
【特許文献2】ヨーロッパ特許EP 0 275 643 B1号公報
【特許文献3】ドイツ特許出願公開DE 39 24 607A1号公報
【特許文献4】ヨーロッパ特許出願EP 0 756 827 A2号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、前述した従来技術は、個々の食事成分内において、食物成分(例えば、食物繊維類、脂肪酸類、タンパク質類)のグループ内において各種物質間の区分が不充分であったという点において不利である。
例えば、ω−3脂肪酸類のグループ内では、それらの生理学的重要性においてALAとEPAとDHAを明瞭に区別することが必要である。同じことは、それらの生理学的重要性(可溶性、不溶性、前生物的食物繊維類など)において非常に異なる大きなグループの食物繊維類からの様々な成分に当てはまる。ある食物繊維類は、例えば、生理学上利用可能でないように供給された脂肪酸をもたらし得る。これらの状況は、ダイエットの中断をもたらし得、あるいはダイエットの終了後又はダイエット中に必須の成分の不足となり、これは恐らく空腹感が増大し、あるいは対応する欠乏症状をもたらし得る。さらに、例えば心血管障害の分野では、必須成分の欠乏による健康の危険は増大し得る。
【0012】
従って、本発明の目的は、前記従来技術に鑑みて、特に体重超過又は脂肪過多の場合において健康を増進する体重減量、あるいは健康を維持する体重コントロールダイエットの関係において使用される食物配合物を提供することにある。
特に、当該配合物は、ダイエットの比較的長期変更をできるようにし、また、従来技術で既に公知の減量用の低脂肪及び低カロリーのダイエット用組成物の前記した欠点を有することなく、幸福の増進をもたらすことを可能にするべきである。ダイエット用配合物は、ヨーヨー効果の予防に好適に有用でなければならず、必須の脂肪酸の供給不足を克服すべきである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
これらの目的、及び明示的には述べていないがここで最初に言及した機関から問題なく導かれあるいは結論付けることができる他の目的は、本発明の特許請求の範囲に規定されているサブジェクト・マターによって解決される。
有利なダイエット用配合物は、請求項1に規定されている配合物によって提供される。本発明のダイエット用配合物は、少なくとも1種のn3脂肪酸を含有し、また、妥当な場合、少なくとも1種の食物繊維を含有する。
特に好ましくは、本発明のダイエット用配合物は、妥当な場合、さらに炭水化物、タンパク質及び/又は脂肪を含有する。
【0014】
さらに好適な態様においては、本発明のダイエット用配合物は、
a)少なくとも1種のn3脂肪酸、また妥当な場合、少なくとも1種のn6脂肪酸、ここでn6脂肪酸に対するn3脂肪酸の比率は1:1〜1:10の範囲であり、また、少なくとも1種のn6脂肪酸は好ましくはリノール酸、γ−リノレン酸及び/又はアラキドン酸よりなる群から選ばれ、また少なくとも1種のn3脂肪酸はドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸及び/又はα−リノレン酸よりなる群から選ばれ、
b)妥当な場合、炭水化物、
c)妥当な場合、タンパク質、
d)妥当な場合、脂肪、
e)腸の中で脂肪の吸収を減少する少なくとも1種の活性化合物、妥当な場合、組成物の合計エネルギー含有量の40〜75%、好ましくは55〜60%は成分b)によってカバーされ、5〜35%、好ましくは10〜15%は成分c)によってカバーされ、また15〜35%、好ましくは25〜30%は成分d)によってカバーされ、また
f)妥当な場合、少なくとも1種の食物繊維
を含有する。
【発明の効果】
【0015】
本発明のダイエット用配合物は、特に、体重超過あるいは脂肪過多の場合に健康を増進する減量の関係で使用するのに適しており、すなわち、低減カロリーの混合食物の成分として、減量のための低カロリー食用の減量ダイエットあるいは超低カロリー食(VLCD)における使用に適している。
しかしながら、殊に、本発明の配合物は、健康を維持もしくは増進する体重コントロール食における成分あるいは栄養補助食品として適している。驚くべきことに、本発明の配合物はダイエットの長期変化を助ける。食物成分あるいは栄養補助食品として、本発明の配合物は、比較的長期間に亘って幸福の増大をもたらし、一旦とられた体重コントロールの道をもはや離れないように助け、これにより所謂ヨーヨー効果が恐らく起こらないようにする。
【0016】
さらに、本発明のダイエット用配合物は、身体の消耗を必須の脂肪酸で補うことを支援し、それは体重超過による健康の主要な危険因子に対する非常に有益な効果をもたらす。少なくとも1種のn3脂肪酸は心血管の危険及びさらにアテローム性動脈硬化(atheriosclerosis)、高血圧、血漿トリグリセリド・レベル、とりわけ心臓振動数の変動性を著しく減少し、一方、少なくとも1種の食物繊維は、トリグリセリド値及び特にコレステロール値に対する付加的な有益な効果を有する。これらの脂質に関しては、食物繊維はスポンジのように作用する。コレステロールとトリグリセリドは抱束され、その結果、身体はこれらを利用することができず、また、それらは腸を介して排泄される。しかしながら、正確に云えば、食物繊維のこの作用は、通例、対応する脂肪酸は食物繊維と結合されていないということになる。しかしながら、本発明の組合せによれば、まず第一に体重超過の全ての主要な危険因子に対して直ちに有益な効果をもたらすことを可能とし、また、体重コントロール又は減量に興味を持つ人々のための著しい健康上の利点を達成することを可能にする。
【0017】
心血管の健康に対する先に記述した有益な効果とは別に、本発明のダイエット用配合物あるいはそれから製造された製品は、n3脂肪酸の供給が増加するためにより健康に対する付加的な有益な効果を達成する。ここでの特定の役割は、ヒトの脳及び目の網膜の主要成分の1つであるDHAによって果たされる(ホロックス L.A.ら(Horrocks L.A. et al.)、1999年、「ドコサヘキサエン酸の健康上の利点(Health benefits of docosahexaenoic acid)」、Pharmacol.Res.40、211−225)。本発明のダイエット用食物の使用もまた、ダイエット計画の関係で実際の栄養を越えた健康増進効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明に係るダイエット用配合物は、食事療法学の教えに相当する配合物を意味するものと解される。特に、そのような配合物は、食物としてあるいは製薬配合物に使用が許される成分だけを含有する。さらに、そのような配合物は、特に、ヒトの健康に有害な不純物を含まない。
本発明によれば、用語「ダイエット用配合物」は「食物、食品、非経口栄養用配合物」についての同義語を意味すると解される。
【0019】
本発明で意味するところのn3脂肪酸は、少なくとも2つ以上の二重結合を有する炭素原子数12を越える(>12)鎖長を持っており、少なくとも2つ以上の二重結合の最初のものはアルキル末端から出発して炭素原子C3とC4の間に構成されているポリ不飽和長鎖脂肪酸(PUFA)を意味すると解される。n3脂肪酸は、本発明によれば、遊離の脂肪酸、エステル、トリグリセリド、リン脂質としてだけでなく、また他の誘導体として存在することができ、あるいは、例えば適当な酵素(リパーゼ)を用いて、化学的又は生体触媒的なトランスエステル化によって反応させられ富化されることができる。これらの物質はすべて、以下においては、用語「n3脂肪酸」あるいは「n3活性化合物」として要約され、これらの用語は同義的に使用される。
【0020】
本発明に好適なn3脂肪酸を、下記表1に示す。
【表1】

特に好ましいのはドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸あるいはα−リノレン酸であり、これらの中でもDHAが特に非常に好ましい。
【0021】
用語「食物繊維」は、本発明によれば、ヒトの消化器系により分解できない食物成分を指す。好ましくは、食物繊維とn3脂肪酸は、食物繊維のスポンジ効果によりn3脂肪酸の生理学的利用可能性を減少させないか、あるいはこの効果が特に高濃度のn3脂肪酸によって補償される適当な組合せで存在する。
本発明で好適な食物繊維は、従って、必須の脂肪酸の生理学的利用可能性の減少をもたらさない不消化性の炭水化物あるいはそれらの誘導体である。
【0022】
本発明の配合物で好適なものは、従って、耐性デンプン、フルクトオリゴ糖類、オリゴ果糖類及びイヌリンあるいはそれらの混合物の使用により与えられる。耐性デンプンとイヌリンの1:10〜10:1の比率の混合物が好ましい。特に好ましいのはタイプ3の耐性デンプンである。タイプ3の耐性デンプンは、不消化性の退化デンプンもしくは結晶デンプンを意味すると解される(例えば、カミングズら(Cummings et al.);British Journal of Nutrition、75(1996)、733頁以降を参照)。
【0023】
本発明の好適な食物繊維の濃度は、健康な成人において、好適な成分の生理学的活性のために、1日当たり1〜15g、特に1日当たり2〜10gの範囲内で変わる。
【0024】
本発明のさらに別の態様は、1つより多くのn3脂肪酸及び/又は1つより多くの食物繊維を含有するダイエット用配合物に関する。
好ましくは、ダイエット用配合物は、最適の組合せで炭水化物類、タンパク質類及び脂肪を含有する。特に好ましい組合せは、ドイツ栄養協会の推薦に相当し、即ち、エネルギー画分は、40〜75%、好ましくは55〜60%の炭水化物、5〜35%、好ましくは10〜15%のタンパク質及び最大15〜35%、好ましくは25〜30%の脂肪からなるべきである。
【0025】
本発明のさらに別の態様においては、ダイエット用配合物はさらに、好ましくは減量のための低カロリーダイエット用の食物についてのEC指令89/398に従って、ビタミン類、ミネラル類、微量元素類、さらに必須の脂肪酸類及び/又は二次植物材料を含有する。
【0026】
本発明のさらに他の態様は、さらに1種以上のn6脂肪酸を含有するダイエット用配合物に関する。
本発明で意味するところのn6脂肪酸は、少なくとも2つ以上の二重結合を有する炭素原子数12を越える(>C12)鎖長を持っており、少なくとも2つ以上の二重結合の最初のものはアルキル末端から出発して炭素原子C6とC7の間に構成されているポリ不飽和長鎖脂肪酸を意味すると解される。n6脂肪酸は、本発明によれば、遊離の脂肪酸、エステル、トリグリセリド、リン脂質としてだけでなく、また他の誘導体として存在することができ、あるいは、例えば適当な酵素(リパーゼ)を用いて、化学的又は生体触媒的なトランスエステル化によって反応させられ富化されることができる。これらの物質はすべて、以下においては、用語「n6脂肪酸」として要約される。
本発明で好適なn6脂肪酸は、リノール酸、γ−リノレン酸、アラキドン酸及び/又はn6−DPAであり、特に好ましいのはリノール酸である。
【0027】
本発明によれば、特に好ましくは、配合物あるいはそれから作製された最終製品中のn6脂肪酸に対するn3脂肪酸の比率は、1:1〜1:15、好ましくは1:1〜1:10、特に非常に好ましくは1:1〜1:5の間にある。
【0028】
本発明のさらに別の態様は、さらに1種以上のモノ不飽和脂肪酸を含有するダイエット用配合物に関する。
本発明で好適なモノ不飽和脂肪酸はオレイン酸である。
【0029】
本発明に係るダイエット用配合物あるいはそれから作製された最終製品の合計脂肪含有量は、この配合物あるいは製品が生体に提供するエネルギーの35%以下、好ましくは30%以下寄与する割合である。
本発明に係るダイエット用配合物あるいはそれから作製された最終製品の飽和脂肪酸含有量は、この配合物あるいは製品が生体に寄与するエネルギーの10%以下、好ましくは8%以下寄与する割合である。
【0030】
本発明の好適なダイエット用配合物は、リノール酸、α−リノレン酸、ドコサヘキサエン酸及び/又はエイコサペンタエン酸を含有し、リノール酸はこの配合物あるいはそれから作製された製品が生体に提供するエネルギーの1〜10%、好ましくは2〜3%に寄与し、α−リノレン酸は0.2〜2%、好ましくはおよそ1%、ドコサヘキサエン酸及びエイコサペンタエン酸は一緒にまとめて0.1〜1%、好ましくはおよそ0.3%を構成し、DHAは少なくとも0.1%を構成する。さらに別の形態では、ダイエット用製品は、合計エネルギー含有量の1〜10%を供給する量でモノ不飽和オレイン酸を含有する。好ましい形態では、製品は、リノール酸に加えて、さらにn6源としておよそ0.1%のGLAも含有する。
特に好適なダイエット用配合物では、そのドコサヘキサエン酸含有量は、1日当たり、50〜1000mg、好ましくは75〜500mg、特に100〜300mgを占める。
【0031】
好ましくは、本発明のダイエット用配合物は、以下の一覧;藻類油、ルリヂサ油、アザミ油、魚油、麻油、アマニ油、トウモロコシ胚芽油、マツヨイグサ油、オリーブ油、菜種油、大豆油、堅果油及び/又はヒマワリ油から選ばれた1種以上の天然油を含有する。油類は、そのまま又は加工された形態で使用することができるか、あるいは、当業者に公知の形態で個々の脂肪酸源としてのみ供することができる。
【0032】
特に、アマニもしくはアマニ油、麻油、菜種油、堅果油及び大豆油は、好適なα−リノレン酸源として供され、藻類、藻類製品(例えば油類)又は他の海洋微生物からの製品もしくは油類及びさらに魚油は、好適なDHA源及びEPA源として供される。アザミ油、ヒマワリ油、大豆油及びトウモロコシ胚芽油はリノール酸源として好ましく、マツヨイグサ油及びルリヂサ油はγ−リノレン酸(ガンマ−リノレン酸)源として好ましく、またオリーブ油及び菜種油はオレイン酸源として好ましい。
【0033】
DHA源としては、特に、微生物からの油、特にスラウストチトリアレス(Thraustochytriales)及びダイノフィタ(Dinophyta)のグループからの油が好ましい。
【0034】
本発明のさらに別の態様は、所望の量の食物繊維とn3脂肪酸、及びさらに適当な場合には他の成分を混合することによる、本発明のダイエット用配合物の製造に関する。この混合物は、直ちにスプレー乾燥し、溶剤を除去し、凝集化及び/又はインスタント食品加工することができる。さらに、プレス、混練又は糖衣コーティングなどの現在の全ての食品技術又は製薬生産方法を活用することができる。n3脂肪酸は、純粋な形態で、あるいはカプセル化又はマイクロカプセル化された形態で混合物中に添加することができ、カプセル化又はマイクロカプセル化のためには、コアセルベーション、スプレー乾燥又は流動床乾燥などの当業者によく知られている全ての方法を用いることができる。リポソーム又はミセル中への添加も可能である。
【0035】
さらに、n3脂肪酸は、身体中での脂肪酸の連続的な(遅延)放出を可能とする形態で混合物に加えることができる。これらの「徐放出」処方を製造する適当な方法は、例えば、コーティング方法あるいは(マイクロ)カプセル化における適当な封入母材の使用である。
【0036】
さらに、本発明の食物繊維、あるいはさらに他の成分(例えば、炭水化物、タンパク質、脂肪)は、それ自体あるいはそれら自体でn3脂肪酸のための支持材又は母材として使用することができる。
【0037】
本発明の組合せはまた、2種以上の異なる投与形態で投与することもできる。
本発明のさらに好適な態様は、体重コントロール用又は減量用の医学的食物組成物を製造するための前記ダイエット用配合物の使用に関する。
この点において、体重コントロール用又は減量用の医学的食物組成物を製造するために、名称を挙げれば僅かに2例であるが、活性化合物オーリスタット(orlistat)あるいはキトサンと組み合わせてダイエット用配合物を使用することが考えられる。
【0038】
本発明のさらに非常に好適な態様は、体重コントロール用又は減量ダイエット用の食物を製造するための前記ダイエット用配合物の使用に関する。
この場合、適切な用途は、例えばパン、ロール類(巻き食品類)、セリアル食品類、スナック等のベーカリー製品もしくはフルーツ棒類あるいは飲料粉末類などの現在の食物用途である。
さらに、自製食物(例えば(恐らく可溶性の)タブレット類、糖衣剤類、ハードカプセル類もしくはソフトカプセル類、あるいはサッシェ類、顆粒類、粉末類などの形態)への本発明のダイエット用配合物の直接の添加も可能である。
【0039】
本発明のさらに非常に好適な態様は、体重コントロール又は減量ダイエットにおける食物栄養補助食品を製造するための、あるいはダイエットにおける栄養支援のための前記ダイエット用配合物の使用に関する。
このために考慮される製品は、特に、スナック又はフルーツ棒類、飲料類又は飲料粉末類、粉末状もしくはタブレット状の溶解用配合物、あるいは他にタブレット(例えば: 噛みタブレット)、糖衣剤、ハードもしくはソフトカプセル類、サッシェ類、又は顆粒類である。
【0040】
本発明の好適な態様は、従って、少なくとも1種のn3脂肪酸及び少なくとも1種の食物繊維を含有し、また同様に既に前述した比率の炭水化物、タンパク質及び脂肪を含有する、体重コントロール用あるいは減量用のダイエット用食物又は食品添加物に関する。
【0041】
本発明の食物は、減量のためのダイエット計画もしくは体重コントロールの関係において、ダイエットに関連したn3脂肪酸の不足を補うために、またトリグリセリド値とコレステロール値を正常化するために積極的に寄与せしめ、かくして心血管の健康に対するはっきりした有益な効果を及ぼすようにするのに適している。
【0042】
さらに、本発明の活性化合物の組合せは、特に、経験から示される食物繊維の投与後に生じ得、特にスタチン類(statins)での高コレステロール値の薬物療法での望ましくない副反応として生じ得る、身体の必須のn3脂肪酸の消耗を補償することができる。スタチン類による治療は体重超過と脂肪過多の患者のために指示され、また同様に糖尿病患者及び心臓患者のために指示される。必須のn3脂肪酸の消耗はまた、これらの患者にしばしば推薦される目標とする減量の結果として、特にダイエットにおける脂肪割合を減少することにより起こり得る。
【0043】
さらに、本発明の活性化合物の組合せは、腸内で吸収される脂肪を減少するための薬剤又はダイエット剤、例えば活性化合物のオーリスタット(orlistat)(ゼ二カル(Xenical)、ロシュ社製)あるいは他にキトサン製品を含有することができる。しかしながら、ここでは、オーリスタット(orlistat)又はキトサン製品の摂取の望ましくない副反応として生じ得る身体の必須の脂肪酸の消耗が補われることを確実なものにすることが必要である。前記活性化合物オーリスタット(orlistat)(ロシュ製ゼニカル(Xenical))あるいはキトサン製品を含有する混合物の場合、あるいはこれらの物質の同時経口供給を伴う場合、合計ω−3脂肪酸の好適な1日服用量は、約70mg〜3gである。この場合、特に好ましいのはDHAの濃度が100mg〜2g、特に好ましくは120mg〜800mgである。
【0044】
本発明のダイエット用食物は、所望の1日服用量を達成するために、あるいは例えば食物繊維を同時に増加させて脂肪酸の減少した生理学的利用可能性を補うために、1日の摂取が一回で又は繰り返して行なわれる場合、適切な量でn3脂肪酸及び食物繊維を含有する。個々の成分の服用量もまた、それぞれの患者及び彼(彼女)の栄養上もしくは医療上の要求に個々に調節でき、あるいは1種以上の簡単な混合物で典型的な要求をカバーすることができる。所望の結果に応じて、成分の異なる混合物を用いることができる。
【0045】
さらに、n3脂肪酸はまた、健康に有益に作用する(あるいは推薦に一致する)濃度で本発明のダイエット用食物中に存在する。n3脂肪酸の1日服用量は、50mg〜10g、普通は100mg〜7g、好ましくは200mg〜5gの範囲でよい。
【0046】
特に好ましくは、本発明のダイエット用食物は、以下の1日服用量となる濃度で脂肪酸を含有する:
n3脂肪酸:α−リノレン酸0.5〜5g;特定の態様においてはさらに長鎖n3脂肪酸(DHA及び/又はEPA)50mg〜2g、
n6脂肪酸:リノール酸2〜10g、特定の態様においてはさらにγ−リノレン酸100〜500mg、
ここで、n6脂肪酸に対するn3脂肪酸の比率は好ましくは1:1〜1:10、特に好ましくは1:1〜1:5の間にある。特に好適な態様では、本発明のダイエット用食物はまた少なくとも2gのモノ不飽和オレイン酸を含有する。
【0047】
本発明のダイエット用食物の特に好ましい例は、脂肪酸について選択された以下の組成物で、毎日およそ1500〜2000kcalを投与する:n3脂肪酸:ALA,DHA,EPA:合計1〜10g、好ましくは3〜8g、ここでALAはそれの2〜6g、DHAは100〜300mg、好ましくはおよそ200mgを構成しており;n6脂肪酸:LA4〜20g、好ましくは10g以下。ALA/DHA/EPAに対するLAの比率は、好ましくは1:1〜10:1の間にある。
【0048】
本発明のダイエット用食物は、毎日の或る時点で摂取するか、あるいはその日全体に亘って分配することができ、少量で摂取の場合の食物繊維とn3脂肪酸の比率は前記比率に対応する。
【0049】
本発明の組成物は、組み合わせて投与でき、あるいは食物繊維及びn3脂肪酸を含有するダイエット用食物もしくは食物補助食品の形態で別々に投与することができる。
【0050】
本発明の組成物は、勿論、当業者にとって目的に有用と思われる他の全ての添加物を含有することができる。例として挙げるならば、溶解を向上させる成分(添加物)、例えば、デンプン、セルロース、ベントナイト、ペクチン等の可溶性のキャリアー又はタブレット崩壊剤、あるいは有機酸、酸化防止剤及び予防薬と組み合わされた過酸化物及び炭酸塩、あるいは一般に着色剤、調味料、例えば蔗糖、グルコース、果糖及び他の炭水化物等の甘味料、例えばソルビトール、キシリトール、マルチトール、イソマルトオリゴ糖(isomalt)等の糖アルコール、あるいは例えばアセサルフエイム−K(acesulfame-K)、サイクラミン酸塩(cyclamate)、サッカリン、スクラロースもしくはアスパルテーム等の高強度甘味料、そして特に受容を改善するための芳香物質(例えばバニリン)などである。さらに、組成物は、溶剤、充填剤、とりわけメチルセルロース等の支持材などの通常の添加剤を含有することができる。
【実施例】
【0051】
以下に実施例を挙げて本発明の好適な実施態様について説明する。当業者であれば、以下の実施例に示された配合物及び食物が、本発明が実施されるときに充分に機能するものとして本発明者らによって特徴付けられたものと理解すべきである。従って、これらは好ましい実施態様と見なすことができる。しかしながら、当業者は、本明細書の開示に照らして、特定の示された実施態様に多くの変更が可能であり、本発明の内容から逸脱することなく同じあるいは少なくとも同様の結果が依然として達成されると理解すべきである。
【0052】
実施例1:
食物補助用の粉状配合物(一部サイズ用)
アクチスター(Actistar、登録商標)(セレスター(Cerestar)社製) 3g
DHAに富む藻類油(DHA含有量43%) 120mg
キサンタン(安定剤) 150mg
バニリン 15mg
配合物をなまぬるい低脂肪乳飲料150ml中に撹拌しながら懸濁させる。
【0053】
実施例2:
栄養素とビタミン類に富んだ食事代用品としての飲料粉末
一部サイズ35g。水又は低脂肪乳の250ml中に撹拌する。
成分:砂糖、増粘剤類、マイクロクリスタル類、フルクトオリゴ糖類(3g)、植物油(例えば、オリーブ、アマニ、ヒマワリ、アザミ、マツヨイグサ、菜種、大豆及びとりわけヤシ油類の混合物)、ココア・パウダー、イヌリン、DHAに富んだ藻類油(43%DHA、150mg)、ミルクタンパク質、チョコレート・パウダー、バニリン、マルトデキストリン、スキムミルク・パウダー)。
一部(35g)当たりのミネラル類及びビタミン類:
クエン酸カリウム210mg、クエン酸ナトリウム110mg、酸化マグネシウム38.5mg、硫酸鉄13.76mg、酸化亜鉛5.53mg、グルコン酸銅2.50mg、硫酸マンガン0.82mg、ヨウ化カリウム0.07mg、亜セレン酸ナトリウム0.03mg;ビタミンC 42.51mg、ビタミンE 17.33mg、ナイアシン6.38mg、パントテン酸塩1.72mg、ビタミンB6 0.86mg、ビタミンA 0.70mg、ビタミンB1 0.67mg、ビタミンB2 0.13mg、葉酸0.07mg、ビオチン0.07mg、ビタミンD 0.002mg。酸化防止剤:アスコルビン酸ナトリウム、トコフェロール。
着色・増粘剤:カルボキシメチルセルロース、キサンタン。
【0054】
実施例3:
完成飲料、バニラ(一部サイズ250ml)
成分:
スキムミルク;水;砂糖;ミルクタンパク質;フルクトオリゴ糖類:増粘剤、アマニ油、ヒマワリ油、大豆油、DHAに富んだ藻類油、乳化剤:E 471;塩化カリウム、炭酸水素マグネシウム、塩化ナトリウム、グルコン酸亜鉛、リン酸鉄、パントテン酸カルシウム、グルコン酸銅、硫酸マンガン、ヨウ化カリウム、亜セレン酸ナトリウム、ビタミンC、β−カロチン、ビタミンE、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB1、ビタミンD、ビタミンB2、ビタミンA、葉酸、ビオチン。
【0055】
実施例4:
棒(30g)
ノベロース330(Novellose 330、登録商標)(ナショナル スターチ(National Starch)社製)3g及びDHAに富む藻類油(43%DHA)100mgを、次のものから成る棒ベース支持材に添加した:
ミルクタンパク質、大豆タンパク質、蔗糖、ヘイゼルナッツ クロカント(crocant)、ソルビトール・シロップ、ラクトース製品、サルタナ類(sultanas)、デンプン・シロップ、硬化した植物性油脂(アマニ油、菜種油、ヒマワリ油、マツヨイグサ油)部分、アーモンド類、ロール乾燥したクリーム・パウダー、コーンフレーク、転化糖シロップ、醤油、ウエハー、ミルク・カラメル・パウダー、ビタミンC、調味料、乳化剤:レシチン、ナイアシン、ビタミンE、パントテン酸、ビタミンB2、B6、B1、葉酸、ビオチン、ビタミンB12。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)少なくとも1種のn3脂肪酸、b)耐性デンプン、フルクトオリゴ糖類、オリゴ果糖類及び/又はイヌリンよりなる一覧から選ばれた少なくとも1種の食物繊維、c)妥当な場合、炭水化物、d)妥当な場合、タンパク質、及びe)妥当な場合、脂肪を含有するダイエット用配合物。
【請求項2】
食物繊維として、耐性デンプンとイヌリンの1:10〜10:1の比率の混合物を含有する請求項1に記載のダイエット用配合物。
【請求項3】
組成物の合計エネルギー含有量の40〜75%、好ましくは55〜60%が成分c)によってカバーされ、5〜35%、好ましくは10〜15%が成分d)によってカバーされ、また15〜35%、好ましくは25〜30%が成分e)によってカバーされるように対応する成分が存在する、請求項1又は2に記載のダイエット用配合物。
【請求項4】
さらに少なくとも1種のn6脂肪酸を含有し、n3脂肪酸とn6脂肪酸の比率は、1:1〜1:15の範囲にあり、かつ、少なくとも1種のn6脂肪酸は好ましくはリノール酸、γ−リノレン酸、アラキドン酸及び/又はn6−DPAよりなる群から選ばれる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のダイエット用配合物。
【請求項5】
少なくとも1種のn3脂肪酸は、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸及び/又はα−リノレン酸よりなる群から選ばれることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のダイエット用配合物。
【請求項6】
複数のn3脂肪酸及び/又は複数の食物繊維を含有することを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のダイエット用配合物。
【請求項7】
さらにビタミン類、ミネラル類、微量元素類、さらに必須の脂肪酸類及び/又は二次植物材料を含有することを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のダイエット用配合物。
【請求項8】
飽和脂肪酸は、当該配合物が生体に提供するエネルギーの10%以下に寄与することを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のダイエット用配合物。
【請求項9】
少なくとも1種のモノ不飽和脂肪酸を含有することを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のダイエット用配合物。
【請求項10】
リノール酸、α−リノレン酸、ドコサヘキサエン酸及び/又はエイコサペンタエン酸を含有し、リノール酸はこの食物が生体に提供するエネルギーの1〜10%に寄与し、α−リノレン酸は0.2〜2%、ドコサヘキサエン酸及び/又はエイコサペンタエン酸は一緒にまとめて0.1〜1%を構成し、DHAは少なくとも0.1%を構成することを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のダイエット用配合物。
【請求項11】
以下の油類;藻類油、ルリヂサ油、アザミ油、魚油、麻油、アマニ油、トウモロコシ胚芽油、マツヨイグサ油、オリーブ油、菜種油、大豆油、パーム油、クルミ油、やし油及び/又はヒマワリ油の1種を含有することを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のダイエット用配合物。
【請求項12】
a)少なくとも1種のn3脂肪酸、及び妥当な場合、少なくとも1種のn6脂肪酸、ここでn6脂肪酸に対するn3脂肪酸の比率は1:1〜1:10の範囲であり、また、少なくとも1種のn6脂肪酸は好ましくはリノール酸、γ−リノレン酸及び/又はアラキドン酸よりなる群から選ばれ、また少なくとも1種のn3脂肪酸はドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸及び/又はα−リノレン酸よりなる群から選ばれ、
b)妥当な場合、炭水化物、
c)妥当な場合、タンパク質、
d)妥当な場合、脂肪、
e)妥当な場合、食物繊維、及び
e)腸の中で脂肪の吸収を減少する少なくとも1種の活性化合物を含有し、
組成物の合計エネルギー含有量の40〜75%、好ましくは55〜60%は成分b)によってカバーされ、5〜35%、好ましくは10〜15%は成分c)によってカバーされ、また15〜35%、好ましくは25〜30%は成分d)によってカバーされる、ダイエット用配合物。
【請求項13】
活性化合物はオーリスタット(orlistat)及び/又はキトサンである、請求項12に記載のダイエット用配合物。
【請求項14】
体重コントロール用又は減量用の医学的食物組成物を製造するための請求項12又は13に記載のダイエット用配合物の使用。
【請求項15】
体重コントロール用又は減量ダイエット用の食物を製造するための請求項1乃至11のいずれか一項に記載のダイエット用配合物の使用。
【請求項16】
体重コントロール用又は減量ダイエット用のスナック製品を製造するための請求項1乃至11のいずれか一項に記載のダイエット用配合物の使用。
【請求項17】
体重コントロール又は減量ダイエットにおける食物栄養補助食品を製造するための請求項1乃至11のいずれか一項に記載のダイエット用配合物の使用。
【請求項18】
ダイエットにおける栄養支援のための食物栄養補助食品を製造するための請求項1乃至10のいずれか一項に記載のダイエット用配合物の使用。
【請求項19】
体重コントロール用又は減量用の請求項14に記載の医学的食物組成物。
【請求項20】
請求項15又は請求項16に記載の体重コントロール用又は減量ダイエット用の食物。
【請求項21】
請求項17又は請求項18に記載の体重コントロール用又は減量ダイエット用の食物栄養補助食品。

【公表番号】特表2007−501852(P2007−501852A)
【公表日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−529923(P2006−529923)
【出願日】平成16年5月26日(2004.5.26)
【国際出願番号】PCT/EP2004/005666
【国際公開番号】WO2004/105516
【国際公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(503119074)ヌトリノバ ヌトリチオン スペシャルティーズ アンド フード イングレディエンツ ゲーエムベーハー (1)
【氏名又は名称原語表記】NUTRINOVA Nutrition Specialties & Food Ingredients GmbH
【Fターム(参考)】