説明

作動装置、動物撃退装置及び動物撃退システム

【課題】安価で簡易な装置で確実に作動し、動物の視覚、聴覚、嗅覚に影響を与えて、撃退する動物撃退装置等に使用される作動装置、動物撃退装置及び動物撃退システムを提供する。
【解決手段】支柱3と、作動部材7と、前記作動部材7を保持する保持機構10と、前記保持機構10につながっている検知機構8と、を有する作動装置において、前記保持機構10が、地面から垂直方向に向いている作動部材維持部材2と、前記作動部材維持部材2に対して直交している作動部材保持部材1と、前記作動部材維持部材2の上部を保持する作動部材固定部材4と、からなり、前記作動部材保持部材1が、前記作動部材維持部材2を前記支柱3との間に挟んで保持し、前記検知機構8で検知されると作動部材7を作動させる作動装置、動物撃退装置100及び動物撃退システムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鳥、猪、熊、猿、鹿あるいは泥棒等の人などの動物を撃退する動物撃退装置等に使用される作動装置、該作動装置を有する動物撃退装置及び該動物撃退装置を有する動物撃退システムに関するものである。特に、動物の視覚、聴覚、嗅覚に影響を与えて、撃退する動物撃退装置等に使用される作動装置、該作動装置を有する動物撃退装置及び該動物撃退装置を有する動物撃退システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化や異常気象などにより、自然環境は大きく変化している。そのため、山や森においては、動物のえさとなる木の実、植物、小動物などが減り、自然界で生活する動物類の食料が不足しており、その結果として、猪、熊などが人里に降りて、農作部を荒らす被害が急増している。
また、従来ペットとして飼われた犬やネコあるいはアライグマなどの外来動物等も、身勝手な人間によって野放しにされる事態が増えてきている。そのため、野良犬や野良猫等による農作物の被害も後を絶たないという問題点があった。
さらに、近年、農作物の窃盗やピッキングなどを利用した一般住宅への侵入等人による犯罪が急増し、その対策が望まれていた。
【0003】
そこで、特許文献1には、表面が導電性を有する線材と、前記線材を設置面から絶縁して架設する架設手段と、前記線材に吊り下げられて障壁を形成し、前記線材から絶縁域を介して離間する位置に帯状の導電域が露出形成される網材と、前記線材と前記導電域との間に断続的に電気ショック用の電圧をかける電源装置とを具備することを特徴とする電気柵が、開示されている。これにより、運動能力に優れる害獣に対しても侵入を確実に防止できる電気柵を提供することができた。しかしながら、電気柵は柵の距離や電気代等により、どうしても高額のコストがかかるという問題点があった。
また、特許文献2には、所定の高さを有する防獣ネットの野生動物が衝突する辺りに、断面からみてループ状に網のひだを形成せしめた新規な防獣用ネットが、開示されている。しかしながら、電気柵ほどではないものの、農地全体にネットを張るとなると、多大な労力と高額の設備費用を必要とし問題となっていた。
さらに、特許文献3には、落下部材に横方向の支え部材を設け、該支え部材をガイド部材の側面に開設した縦溝状のピンガイドに嵌合させて外側に突出させる形態となし、該支え部材の先端側を該ガイド部材の上方側に設けた横孔状ピンガイドと、横方向に移動自在とした引き抜き部材とからなる保持手段とし、該引き抜き部材に、前記落下部材の支え部材を掛止め保持させたことを特徴とする有害獣撃退装置が、開示されている。これにより、ピンが抜けた場合は、落下部材による音、においの発生により動物撃退の効果があった。
しかしながら、この方法ではピンが抜けにくいため落下部材が落下せず、結果として動物撃退ができない場合があり、問題となっていた。また、音やにおいなど、動物の聴覚と嗅覚に影響を与える方法であるため、動物が装置に慣れてしまう問題点があった。
【0004】
【特許文献1】特開2004−129600号公報
【特許文献2】特開2005−304454号公報
【特許文献3】特開2005−151828号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、安価で簡易な装置で確実に作動し、動物の視覚、聴覚、嗅覚に影響を与えて、撃退する動物撃退装置等に使用される作動装置、該作動装置を有する動物撃退装置及び該動物撃退装置を有する動物撃退システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決する手段である本発明の特徴を以下に挙げる。
本発明は、支柱と、作動部材と、前記作動部材を保持する保持機構と、前記保持機構につながっている検知機構と、を有する作動装置において、前記保持機構が、地面から垂直方向に向いている作動部材維持部材と、前記作動部材維持部材に対して直交している作動部材保持部材と、前記作動部材維持部材の上部を保持する作動部材固定部材と、からなり、前記作動部材保持部材が、前記作動部材維持部材を前記支柱との間に挟んで保持し、前記検知機構で検知されると作動部材を作動させることを特徴とする作動装置である。ここで、本発明の動物とは、鳥、猪、熊、猿、鹿、犬、猫、外来動物あるいは泥棒等の人などを含んでいる。
本発明は、前記記載の作動装置を有し、前記作動部材が、反発部材であり、前記反発部材とつながれた折りたたみシートと、前記折りたたみシートを前記支柱に固定する固定部材と、を有し、前記反発部材を反発させて、前記シートを開くことを特徴とする動物撃退装置である。
また、本発明は、前記記載の作動装置を有し、前記作動部材が弾性体であり、前記弾性体とつながれている鞭部材を有し、前記弾性体を反発させて、前記鞭部材を動物に作用させることを特徴とする動物撃退装置である。
本発明は、前記記載の作動装置を有し、前記作動部材が弾性体であり、前記弾性体とつながれている網部材を有し、前記弾性体を反発させて、前記網部材を動物にかぶせることを特徴とする動物撃退装置である。
【0007】
本発明は、前記作動部材として、落下部材を有することを特徴とする動物撃退装置である。
本発明は、前記落下部材の落下した部分に発音部を有し、前記落下部材を落下させて、前記発音部から音を発生させることを特徴とする。
本発明は、前記に発音部が、火薬を有し、前記落下部材を落下させて、火薬の爆発音を発生させることを特徴とする。
本発明は、前記火薬が、金属製の箱の中にあることを特徴とする。ここで、金属製の箱としては、石油缶などがある。
本発明は、前記発音部が、金属製の箱を有し、前記落下部材を落下させて、前記金属製の箱に音を発生させることを特徴とする。
本発明は、前記落下部材の落下部にスイッチ部と、スイッチ部により動作を制御される照明機構、又はブザー機構と、を有し、前記落下部材が落下することにより、前記スイッチ部がONにされ、前記照明機構、又はブザー機構を作動させることを特徴とする。
本発明は、前記落下部材とつながれた発音装置を、通路上に有し、前記落下部材を落下させて、前記発音装置を通路上に落下させることを特徴とする。
本発明は、シーソー部材を有し、前記シーソー部材の片側に飛散物を設置し、前記飛散物を有さないシーソー部材の上部に前記落下部材があり、前記落下部材を落下させて、前記シーソー部材を作用させて、前記飛散物を飛散させることを特徴とする。
本発明は、前記落下部材及び前記弾性体、又は前記反発部材とつながれた走行可能部材を有し、前記走行可能部材が、傾斜を有する滑車走行部材を走行できる滑車を有し、前記弾性体又は前記反発部材を反発させて、前記走行可能部材を走行させることを特徴とする。
本発明は、長さが異なる落下部材を複数個備え、前記落下部材を落下させて、時間差をもって複数回、作動させることを特徴とする。
【0008】
本発明は、前記記載の動物撃退装置を複数個有することを特徴とする動物撃退システムである。
本発明は、一つの前記検知機構により、複数個の動物撃退装置の作動部材が作動することを特徴とする。
本発明は、前記記載の動物撃退装置から選ばれる2種以上を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、前記解決するための手段によって、安価で簡易な装置で確実に作動し、動物の視覚、聴覚、嗅覚に影響を与えて、撃退する動物撃退装置等に使用される作動装置、該作動装置を有する動物撃退装置及び該動物撃退装置を有する動物撃退システムを提供することが可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
【0011】
本発明の作動装置は、支柱と、作動部材と、前記作動部材を保持する保持機構と、前記保持機構につながっている検知機構と、を有している。
本発明における支柱は、材質としては、金属、木、竹などが使用でき、装置全体を支えるものである。
作動部材は、反発部材あるいは弾性部材等からなり、保持機構が解除されることによって、作動部材を作動させるものである。反発部材としては、木、竹、プラスチックなど、ある程度の強さを持つことにより、反発力を有するものであればよい。また、弾性部材としては、ゴム、バネなどが使用できる。さらに、落下部材も使用できる。
本発明の保持機構は、作動部材を保持するとともに、糸、紐、縄、ワイヤーなどにより検知機構とつながっている。そして、検知機構により、動物が検知される等の情報が検知されると保持機構を解除し、作動部材を作動させることができる。
本発明の検知機構としては、情報を検知する機構であれば限定はされない。動物を検知しても良いし、タイマーなどにより時間を検知しても良い。
なお、より好ましくは、動物検知機構であり、具体的には、糸、紐、縄、ワイヤーなどの他、赤外線探知機、レーザー探知機や超音波探知機などを使用することができる。
さらに好ましくは、使用場所が主として屋外であり、コストが安い機構であることを考慮して、釣り糸などが好ましい。さらに、釣り糸は、動物にも見えにくく、しかも丈夫で安いなどのメリットもあり、より効果的である。
【0012】
また、保持機構は、作動部材維持部材と作動部材保持部材を有している。作動部材維持部材及び作動部材保持部材は、材質としては、ある程度の強さを持つものであり、好ましくは木、竹、プラスチックなどである。
作動部材維持部材は、糸、紐、ワイヤーなどにより作動部材とつながっており、地面から垂直方向に向いている。作動部材保持部材は、前記作動部材維持部材に対して直交しており、反発力により、前記作動部材維持部材を前記支柱との間に挟んで保持している。また、作動部材維持部材の上部は、作動部材固定部材にひっかけるようにして固定されている。作動部材維持部材は、ひっかけるようにして固定できれば特に限定されないが、好ましくは丸いパイプ状のものがよい。特に、パイプ等をコの字状に曲げ、内部の空間に作動部材維持部材の上部を入れて固定する方法が好ましい。また、材質としては塩ビなどプラスチック製のパイプ、鉄、SUS製等のパイプが好ましい。
そして、前記検知機構により動物を検知すると、作動部材保持部材の反発力が解除されて、保持部材作動部材が、作動部材の静止を維持できなくなり、作動部材が作動する。具体的には、反発部材の場合は反発力が解除されると作動し、落下部材の場合は錘等が落下した場合に作動する。
これにより、ピン等の引抜よりも容易で、しかも確実に作動部材を作動させることができる。
【0013】
本発明は、作動部材を反発部材とするものである。反発部材としては、ある程度の強さを持つものであり、好ましくは木、竹、プラスチックなどが使用できる。前記検知機構により動物を検知すると反発部材保持部材の反発力が解除され、反発部材が反発することにより動物撃退装置が、作動する。これにより、ピン等の引抜よりも容易で、しかも確実に作動部材を作動させることができる。
【0014】
また、本発明は、前記反発部材とつながれた折りたたみシートと、前記折りたたみシートを前記支柱に固定する固定部材と、を有し、前記反発部材を反発させて、前記シートを開かせることができる。
シートの材質としては、特に限定はないが、動物が好まない色、模様、材質が良い。好ましくは、銀色のシートなど、光を反射するシートがある。さらに、好ましくは「光干渉作用をもたらす光干渉顔料及び光回折作用をもたらす光回析顔料の少なくともいずれかを外部から目視可能な状態で少なくとも一部に有した部材を具備する塗膜部材、樹脂練り込み部材、合成皮革部材、シール部材、シート部材、フィルム部材、の少なくともいずれかであるフィルム」、「前記光干渉顔料の多層膜構造による光の入射角に応じた色相変化の視覚的効果により鳥獣類を忌避するための第1の忌避部材と、前記光回折顔料の微構造表面による虹スペクトルの外観変化の視覚的効果により鳥獣類を忌避するための第2の忌避部材と、の少なくともいずれかを有する塗膜部材、樹脂練り込み部材、合成皮革部材、シール部材、シート部材、フィルム部材、の少なくともいずれかであるフィルム」がある。また、好ましくは、「単位パターン内に少なくとも1個の光反射の中心点を有するパターンの繰り返しにより模様が形成されているホログラムを用いたフィルム」、「単位パターンが50mm×50mm角内に1〜約100個存在するフィルム」、「単位パターン内に光反射の中心点が1〜9個存在するフィルム」がある。また、カラス対策としては、目玉を記載した模様や、黄色のフィルムが好ましい。
また、屋外での使用の場合は、雨、熱、光、結露など、自然環境に強い材質でできたシートが好ましく、夜間使用のために、蛍光塗料等をシートに塗ることもできる。
さらに、シートには、動物が嫌うにおいを染み込ませることもでき、これにより嗅覚により動物を威嚇・撃退できる。
【0015】
さらに、本発明は、前記反発部材とつながれた折りたたみの網と、前記折りたたみの網を前記支柱に固定する固定部材と、前記折りたたみの網を地面に固定する固定部材と、を有し、前記反発部材を反発させて、前記網を開かせることができる。
また、作動部材として反発部材を使用した場合は、より瞬間的に大きな力をかけることができ、シートや網を大型にすることもできる。特に、竹などを使用した場合により効果がある。これにより、動物は、捕獲される危険性を察知し、視覚的に動物を威嚇・撃退できる。また、このような擬似捕獲効果だけでなく、実際に捕獲することも可能である。
網の材質としては、ナイロン、ポリエチレン、ポリエステル等の化学繊維、ステンレス等の金属など特に問わない。好ましくは、雨などを考慮して、ナイロン、ポリエチレン、ポリエステル等の化学繊維である。また、ビニールコーティングなどのコーティングがされていても良い。さらに、前記シートに使用できる素材を用いることもでき、好ましくは、動物が嫌う素材がよい。また、夜間使用のために、蛍光塗料等を網に塗ることもできる。
さらに、網には、動物が嫌うにおいを染み込ませることもでき、これにより嗅覚により動物を威嚇・撃退できる。
【0016】
本発明は、前記反発部材が弾性体であり、前記弾性体とつながれている鞭部材を有し、保持機構が解除されると前記弾性体が縮んで、前記鞭部材が動物に作用する。これにより、動物は、鞭部材により鞭で打たれることになり、動物撃退効果をあげることができる。弾性体としては、特に伸び縮みするものであればよいが、好ましくはゴムやバネである。特に、ゴムが好ましい。また、鞭部材としては、鞭効果があるものであればよいが、ワイヤーや鎖などが好ましい。さらに、検知機構の検知位置に餌をおき、検知地点の1.5〜2m上部に弾性体で支えた鞭部材を有するものである。特に、動物の侵入場所や通路に設置することが好ましい。
また、本発明は、前記反発部材が弾性体であり、前記弾性体とつながれている網部材を有し、前記弾性体を反発させて、前記網部材を動物にかぶせることにより、動物を撃退する。ここでの網部材としては、動物にかぶせることができればよいが、好ましくは、糸が細くて目が大きい安価な防鳥ネットである。これにより、捕獲の衝撃を与えることができるが、網が弱いために逃げることができ、動物撃退と愛護の両立が図れることになる。
さらに、網部材の材質としては、前記網と同様のものが使用できる。
【0017】
本発明は、作動部材として落下部材を併用することもできる。落下部材としては、重力により落下するものであれば良く、好ましくは石、分銅、釣り用の錘などを用いることができる。また、本発明では、ゴム、スプリング等の弾性体などの反発部材と併用しているために、作動の速度をアップし、作動効果を速めたり、効果をあげることができる。特に、落下の初期速度をアップできる。
【0018】
本発明は、落下部材の落下した部分に発音部を有し、落下部材を落下させて、前記発音部に音を発生させることにより、聴覚的に動物を威嚇・撃退できる。発音部は、落下部材が当たることに起因して音を発生するものであれば、使用できる。好ましくは、動物が嫌う音を発生するものである。
発音部が、火薬を有し、落下部材を落下させることにより、火薬の爆発し、音を発生させることができる。火薬は、花火など危険性の低いもので、音が大きくなる物が好ましい。また、前記火薬が、金属製の箱の中にあることにより、少量の火薬で音を大きくすることができ、より威嚇・撃退効果を高めることができる。金属製の箱としては、音が響き渡るようなものであればよいが、石油缶などを使用できる。
また、本発明は、落下部材を落下させることにより、金属製の箱に音を発生させるようにすることもできる。金属製の箱を積み上げておき、落下部材の落下により崩れ、音による聴覚的効果と崩れ落ちる視覚的効果で動物を威嚇・撃退できる。簡易な方法としては、石油缶を積み上げておき崩す方法が、コスト的にも好ましい。
【0019】
本発明は、落下部材の落下部にスイッチ部と、スイッチ部により動作を制御される照明機構、又はブザー機構と、を有している。そのため、落下部材を落下させて、前記スイッチ部がONにされ、前記照明機構、又はブザー機構を作動させ、動物を威嚇・撃退できる。スイッチ部としては、落下部材の落下によりONできるものであれば、特に限定されないが、好ましくはボタン式のスイッチである。また、照明機構、またはブザー機構の電源として、簡易式のバッッテリーを有することが好ましい。さらに、ブザー機構としては、人や犬等の音声を発するブザー音が好ましい。
また、本発明は、落下部材を落下させることにより、落下部材とつながれた発音装置を通路上に落下させることができる。動物等の通路に直接発音装置を落下させるため、より大きい効果が得られる。発音装置としては、電池式のブザーなど音を発するものであればよい。
【0020】
さらに、本発明は、シーソー部材を有し、前記シーソー部材の片側に飛散物を設置することができる。そして、飛散物を有さないシーソー部材の上部に落下部材があり、落下部材を落下させることにより、シーソー部材を作用させて、前記飛散物を飛散させることにより、動物を威嚇・撃退できる。動物を、落下による音と、自分に向かってくる飛散物により、聴覚的・視覚的に威嚇・撃退できる。飛散物としては、落下部材より軽く、シーソー部材に乗せて保持が可能であれば限定されないが、コスト面や身近にあることから小石等が、好ましい。また、飛散物として、動物の嫌うにおいを持った物質を用いても良い。これにより、嗅覚的な効果を得ることもできる。
シーソー部材の材質は、飛散物や落下部材により破壊されず、維持できるものであればよいが、厚い板状の板が好ましい。板は、金属性でも木製でも良い。
【0021】
本発明は、走行可能部材が、傾斜を有する滑車走行部材を走行できる滑車を有し、弾性体又は反発部材を反発させることにより、前記走行可能部材を走行させることができる。弾性体又は反発部材の反発力だけでなく、滑車走行部材が傾斜を有しているために、前記走行可能部材の重さによりスピードがアップされる。さらに、弾性体又は反発部材に落下部材が接続されているために、よりスピードがアップされ、走行可能部材の動物へ向かう威嚇効果を大きくすることができる。本発明の走行可能部材としては、走行可能であれば限定されないが、発音などにより威嚇効果をあげるものが好ましく、空き缶やガラス管などが好ましい。また、再利用性から、空き缶等が最も好ましい。
【0022】
本発明は、長さが異なる落下部材を複数個備え、落下部材を落下させることにより、時間差をもって複数回、作動させることもできる。落下部材の長さが異なるために、長い落下部材ほど早く動物撃退装置が作動し、作動開始時間を変えることができる。そのため、連続的に動物撃退装置を作動させることができる。
このように連続的に時間差をもって動物撃退装置を作動させることにより、動物の不安をよりいっそうかきたて、視覚的、聴覚的な動物の威嚇・撃退効果をアップできる。
【0023】
本発明は、前記記載の動物撃退装置を複数個有することを特徴とする動物撃退システムである。これにより、相乗効果が期待でき、動物の視覚、聴覚、嗅覚に対して総合的に働きかけ、動物の恐怖心を増大させ、絶大な効果を得ることができる。
また、本発明は、一つの前記動物検知機構により、複数個の動物撃退装置の作動部材が作動することができる。これにより、1箇所で、動物が検知されるとすべての動物撃退装置が作動し、より効果をあげることができる。
さらに、本発明は、前記記載の動物撃退装置から選ばれる2種以上を有することが、好ましい。同一の動物撃退装置が複数個あるよりも、より動物の恐怖心を増大させることができる。また、動物の慣れなども防止できる。
さらに、本発明の動物撃退装置は、簡易でるため、定期的に設置場所、あるいは動物撃退装置の装置の種類を変更することにより、継続して効果が得られる。
また、本発明により、動物に対し、突発的な出来事による動揺、恐怖心、身の危険、捕獲の錯覚をおこさせ、効果的に威嚇・撃退ができる。
【0024】
本発明は、安価、安全、確実性、取り扱いが簡単なだけでなく、電気設備が無い所でもタイマー等の検知機構を設けることにより、人が現場に出かけることなく装置を動かすことができる。具体的には、本発明の作動装置、検知機構としてタイマーを使用し、タイマーで時間設定することで、夜間の夜露対策としてシートを垂らすこと等にも使用できる。また、検知機構として温度センサーをセットして、霜対策にも使用できる。
【0025】
以下、実施例について図面を用いて、さらに詳細に説明する。
図1乃至3は、本発明の保持機構を示す図である。なお、図2では作動部材維持部材2の位置がわかるように、作動部材固定部材4側部を直線のみで示している。また、留め部4aの点線部分は、作動部材固定部材4内部への侵入を示している。
図1において、1は作動部材保持部材、2は作動部材維持部材、3は支柱。4は作動部材固定部材を示す。また、図1(a)図2(a)に示すように、作動部材保持部材1は、片側を支柱3に留め部1aで、固定されている。さらに、作動部材保持部材1のもう一つの片側には、検知機構8(不図示)とつながっている紐5が結ばれている。作動部材維持部材2は、作動部材保持部材1と支柱3により挟まれて保持されており、作動部材7へとつながっている紐6が結ばれている。上部は、作動部材固定部材4にひっかかるようにして固定されている。また、作動部材維持部材2は、支柱3に対して平行、あるいは下部を支柱3側に傾ける形で固定されている。作動部材維持部材2の上部を支柱3側に傾けた場合、上側の力が働き保持機構10の維持及び解除が難しくなる。これに対して、支柱3に対して平行、あるいは下部を支柱3側に傾けることにより、弱い力での保持機構10の維持ができ、また保持機構10が解除されたときに、はずれやすくなっている。
また、作動部材維持部材2の上部の作動部材固定部材4にひっかかっている長さが、作動部材固定部材4と支柱3との距離より短いことが必須である。この距離が同じあるいは、長い場合には、作動部材維持部材2が作動部材固定部材4と支柱3にひっかかったままで抜けなくなってしまう。
さらに、作動部材維持部材2と紐6との結合位置については、作動部材維持部材2の上部から紐6との結合位置までの距離が、作動部材固定部材4の直径と同じくらいであることが好ましい。直径よりも長いとはずれにくくなり、短いとすぐにはずれてしまうからである。
図1(b)、図2(b)は、本発明の保持解除を示す図である。図1(b)のように、検知機構8により動物の検知等がされると紐5が下に引っ張られる。これにより、作動部材維持部材2は、作動部材保持部材1の反発力が解除される。そのため、作動部材7により、紐6が引っ張られる。この保持機構10により、ピンによる保持よりも容易で確実に作動部材7を作動させることができる。
【0026】
図3は、本発明の保持機構上部を上から見た図である。作動部材固定部材4は、コの字状に曲がっており、両端を留め部4aにて、支柱3に固定されている。ここでは、作動部材固定部材4は、塩ビのパイプを使用しているが、鉄パイプ、SUSパイプなども使用できる。また、ワイヤーなどの紐6が破損したりしないために、外周は丸みを帯びていることが好ましい。特に、円柱形の部材を曲げて使用することが好ましい。
また、作動部材固定部材4が支柱3にしっかりと固定されている必要がある。ここでは、ビスを使用して固定しているが、ワイヤーなどで固定してもよい。また、ワイヤーとビスを併用することもできる。
【0027】
図4は、反発部材を有する動物撃退装置の断面図である。作動部材7である反発部材7bは、当初は図4(a)に示すように、保持機構10により、保持されている。動物検知機構8により動物が検知されると紐5が下に引っ張られ、図4(b)に示すように、保持機構10が解除されると、反発部材7bの反発力により、作動部材維持部材2が紐6に引っ張られる。これにより、動物撃退装置100が作動する。
具体的には、シート12や網13を反発部材7bに接続しておき、反発部材7bの反発力により、シート12を開かせたり、あるいは網13を前方に覆い被させるように動くことになる。
【0028】
図5は、弾性体、鞭部材を有する動物撃退装置の断面図である。作動部材7である弾性体7cは、当初は図5(a)に示すように、保持機構10により、保持されている。具体的には、弾性体7cとしてゴムを使用し、伸びた状態で張力を保ちながら保持されている。そして、動物検知機構8により動物が検知されると紐5が下に引っ張られ、図5(b)に示すように、保持機構10が解除されると、弾性体7cの反発力により、作動部材維持部材2が紐6に引っ張られる。これにより、鞭部材18が、動物に向けて落下し、動物を鞭打ちする。
図6は、網部材を有する動物撃退装置の断面図である。作動部材7である弾性体7cは、当初は図6(a)に示すように、保持機構10により、保持されている。動物検知機構8により動物が検知されると紐5が下に引っ張られ、図6(b)に示すように、保持機構10が解除されると、弾性体7cの反発力により、作動部材維持部材2が紐6に引っ張られる。これにより、網部材19が、動物に向けて落下し、動物を捕獲する。本発明では、網部材19として糸が細くて目が大きい安価な防鳥ネットを使用している。これにより、捕獲の衝撃を与えることができるが、網が弱いために逃げることができ、動物撃退と愛護の両立が図れる。
【0029】
図7は、本発明のシートを有する動物撃退装置の断面図である。作動部材7として、落下部材7aと弾性体7cを有している。本実施例では、落下部材7aとしてブロック、弾性体7cとして、ゴムを使用している。図中作動部材維持部材2とシート12の上部が固定され、シート12の下部は支柱3に固定されている。また、当初は図7(a)に示すように、作動部材7である落下部材7aは、保持機構10により保持され、弾性体7cは、伸びた状態で保持されている。動物検知機構8により動物が検知されると紐5が下に引っ張られ、図7(b)に示すように、保持機構10が解除され、落下部材7a及び弾性体7cにより、作動部材維持部材2が紐6に引っ張られる。そして、紐6が上方に引っ張られることにより、作動部材維持部材2が上方に動かされ、あわせてシート12の上部のみが上方に行くことにより、シート12が瞬時に開き、動物を撃退する。
さらに詳細を図8に示す。図8は、シートの開閉を示す図である。図7(a)のように、当初シート12は、折りたたまれた状態で、下部のシート支柱固定部12aで支柱3に固定されている。またシート12の上部は、シート作動部材維持部材固定部12bで作動部材維持部材2と結ばれている。そして、保持機構10が解除されると作動部材7である落下部材7a及び弾性体7cにより、シート12が開閉される。
なお、シート支柱固定部12aは、留め部4aといっしょにすることもでき、本実施例でも同一のものとしている。
【0030】
図9は、本発明の動物撃退装置100の断面図である。作動部材7である落下部材7a及び弾性体7cは、当初は図9(a)に示すように、保持機構10により、保持されている。動物検知機構8により動物が検知されると紐5が下に引っ張られ、図9(b)に示すように、保持機構10が解除され、落下部材7aにより、作動部材維持部材2が紐6に引っ張られる。そして、落下部材7aは、発音部11に落下して、音を発生し動物を撃退する。本実施例では、作動部材7として弾性体7cを有しているため、落下部材7aの落下速度が速くなり、より大きな衝撃で発音させることができる。
図10は、発音部の詳細を示した図である。図10(a)のように落下部材7aの下に、火薬11aが設置されている。落下部材7aが落下すると、図10(b)に示すように火薬11aと衝突して破裂音を発生する。また、図10(c)に示すように金属性の箱11bに火薬11aを入れておくこともできる。図10(d)に示すように、落下部材7aが火薬11a衝突すると、破裂音の音をより大きくすることができる。また、風や雨などによる火薬11aへの影響を少なくすることができる。
さらに、金属性の箱11bを積み重ねておき(図10(e)参照)、落下部材7aを落下させて大きな音を発生させることもできる(図10(f)参照)。
【0031】
図11は、スイッチ部を有する動物撃退装置である。落下部材7aの下に、スイッチ部15を有している(図11(a)参照)。そして、落下部材7aが落下するとスイッチ15aをONにし、接続されたライト15bが点灯する(図11(b)参照)。これにより、動物を光によって撃退でき、夜間でも効果が得られる。また、ライト15bだけでなく、ブザーが鳴る装置に変えることもできる。この場合は、ブザーによる音声効果により、動物を撃退できる。さらに好ましくは動物の嫌いな音を発するようにするとよい。
図12は、発音装置16を有する動物撃退装置である。発音装置16は、落下部材7aの役目もしている。また、発音装置16を複数個設けるとより効果的である。発音装置16が動物の通路上に落ちるため、動物に恐怖心を与え、効果的撃退できる。
図13は、シーソーを有する動物撃退装置である。落下部材7aの下には、シーソーの飛散物がない側があり、反対側には飛散物が乗せられている(図13(a)参照)。本実施例では、小石17aを飛散物として使用している。落下部材7aが落下すると、シーソーの片側が下がることによって、小石17aが飛散し、動物めがけて飛んでいくことになる。これにより、動物は攻撃を受けたと感じ、撤退することになる。なお、小石17aの変わりに、動物の嫌いな臭いや音のするものを飛散させることもでき、より効果的である。また、本実施例では、作動部材7として弾性体7cを有しているため、落下部材7aの落下速度が速くなり、より大きな衝撃で落下する。そのため、小石等飛散物の質量を重くしたり、あるいは小石を遠くへ飛散できるなどの効果を得られる。
図14は、滑車付き走行可能部材を有する動物撃退装置である。走行可能部材23は、滑車20を有し、弾性体7c、落下部材7aにつながれている。そして、保持機構10が解除されると、弾性体7cが反発し、さらに落下部材7aが落下し、斜めに設置された滑車走行部材21上を急激な速さで走行する。これにより、走行可能部材23が動物に向かっていくために、より動物に恐怖心を抱かせ、怯えさせることができる。さらに、走行中の走行可能部材23同士の衝突や、第2支柱3aの衝突により、大きな音を発生させて、動物を撃退できる。なお、本実施例では、走行可能部材23としては、空き缶を使用し、滑車走行部材21としては、針金を使用している。
【0032】
図15は、長さの違う落下部材を示す図である。それぞれの落下部材7aの長さに差を持たせることにより、落下速度に差を持たせ、一つの動物撃退装置100において作動部材7の作動に時間差をもって作動させることができる。図15の例では、7a1が一番長さが長いために最も早く発音部等に達し、7a2、7a3の順番で達することになる。
これらの落下部材7aを使用することにより、複数回、動物撃退装置100を起動させると同一の効果が得られる。さらに、わずかな時間の間に複数回連続で撃退できるので、動物撃退効果をよりアップできる。
【0033】
(実施例1)
動物検知機構8として釣り糸を山里にある畑の周りに張り巡らせ、釣り糸の先に餌をつけて、本発明のシート12を有する動物撃退装置100、及び発音部11として花火11aを有する動物撃退装置100を設置した。作動部材7として、落下部材7a及び弾性体7cを使用した。作動部材保持部材1と作動部材維持部材2は、反発力の強い木材を使用した。さらに、シート12は、銀色のポリエチレン製であり、落下部材7aとしては、ブロック状の石、弾性体7cとしては工業用のベルトゴムを使用した。また、花火11aとしては、市販の爆竹を使用した。
その結果、カラスが餌を加えたところで、動物撃退装置100が作動し、カラスを撃退できた。その後、2ヶ月経過してもカラスは、畑には出現せず、良好な撃退効果が得られた。
【0034】
(実施例2)
動物検知機構8として釣り糸を山里にある果樹園の周りに張り巡らせ、本発明のシート12を有する動物撃退装置100、網13を有する動物撃退装置100及び発音部11として金属性の箱11bを有する動物撃退装置100を設置した。作動部材7としては、シート12あるいは網13を有する動物撃退装置100では、反発部材7bを使用し、発音部11として金属性の箱11bを有する動物撃退装置100では、落下部材7a及び弾性体7cを使用した。反発部材7bは竹を使用し、落下部材7aは、コンクリートブロック、弾性体7cとしては工業用のベルトゴムを使用した。また、シート12は銀色のポリエチレン製、網13は魚網、金属製の箱11bは石油缶を使用した。
その結果、猪が釣り糸に引っかかり、動物撃退装置100が作動し、猪を撃退できた。その後、3ヶ月経過しても猪は、果樹園には出現せず、良好な撃退効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の保持機構を示す図である。
【図2】本発明の保持機構を示す図である。
【図3】保持機構上部を上から見た図である。
【図4】反発部材を有する動物撃退装置の断面図である。
【図5】弾性体、鞭部材を有する動物撃退装置の断面図である。
【図6】弾性体、網部材を有する動物撃退装置の断面図である。
【図7】シートを有する動物撃退装置の断面図である。
【図8】シートの開閉を示す図である。
【図9】本発明の発音部を有する動物撃退装置の断面図である。
【図10】発音部の詳細を示した図である。
【図11】スイッチ部を有する動物撃退装置である。
【図12】発音装置を有する動物撃退装置である。
【図13】シーソーを有する動物撃退装置である。
【図14】滑車付き発音装置を有する動物撃退装置である。
【図15】長さの違う落下部材を示す図である。
【符号の説明】
【0036】
1 作動部材保持部材
1a 留め部
2 作動部材維持部材
3 支柱
3a 第2支柱
4 作動部材固定部材
4a 留め部
5 紐
6 紐
7 作動部材
7a 落下部材
7b 反発部材
7c 弾性体
8 検知機構(動物検知機構)
10 保持機構
11 発音部
11a 火薬
11b 金属性の箱
12 シート
12a シート支柱固定部
12b シート作動部材維持部材固定部
13 網
14 固定部材
15 スイッチ部
15a スイッチ
15b ライト
16 発音装置
17 シーソー
17a 小石
18 鞭部材
19 網部材
20 滑車
21 滑車走行部材
22 支持部材
23 走行可能部材
100 動物撃退装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱と、
作動部材と、
前記作動部材を保持する保持機構と、
前記保持機構につながっている検知機構と、
を有する作動装置において、
前記作動装置は、
前記保持機構が、地面から垂直方向に向いている作動部材維持部材と、
前記作動部材維持部材に対して直交している作動部材保持部材と、
前記作動部材維持部材の上部を保持する作動部材固定部材と、からなり、
前記作動部材保持部材が、前記作動部材維持部材を前記支柱との間に挟んで保持し、
前記検知機構で検知されると作動部材を作動させる
ことを特徴とする作動装置。
【請求項2】
動物撃退装置は、
請求項1に記載の作動装置を有し、
前記作動部材が、反発部材であり、
前記反発部材とつながれた折りたたみシートと、
前記折りたたみシートを前記支柱に固定する固定部材と、を有し、
前記反発部材を反発させて、前記シートを開く
ことを特徴とする動物撃退装置。
【請求項3】
動物撃退装置は、
請求項1に記載の作動装置を有し、
前記作動部材が弾性体であり、
前記弾性体とつながれている鞭部材を有し、
前記弾性体を反発させて、前記鞭部材を動物に作用させる
ことを特徴とする動物撃退装置。
【請求項4】
動物撃退装置は、
請求項1に記載の作動装置を有し、
前記作動部材が弾性体であり、
前記弾性体とつながれている網部材を有し、
前記弾性体を反発させて、前記網部材を動物にかぶせる
ことを特徴とする動物撃退装置。
【請求項5】
請求項2乃至4に記載の動物撃退装置において、
前記動物撃退装置は、
前記作動部材として、落下部材を有する
ことを特徴とする動物撃退装置。
【請求項6】
請求項5に記載の動物撃退装置において、
前記動物撃退装置は、
前記落下部材の落下した部分に発音部を有し、
前記落下部材を落下させて、前記発音部から音を発生させる
ことを特徴とする動物撃退装置。
【請求項7】
請求項6に記載の動物撃退装置において、
前記動物撃退装置は、
前記に発音部が、火薬を有し、
前記落下部材を落下させて、火薬の爆発音を発生させる
ことを特徴とする動物撃退装置。
【請求項8】
請求項7に記載の動物撃退装置において、
前記動物撃退装置は、
前記火薬が、金属製の箱の中にある
ことを特徴とする動物撃退装置。
【請求項9】
請求項6に記載の動物撃退装置において、
前記動物撃退装置は、
前記発音部が、金属製の箱を有し、
前記落下部材を落下させて、前記金属製の箱に音を発生させる
ことを特徴とする動物撃退装置。
【請求項10】
請求項5に記載の動物撃退装置において、
前記動物撃退装置は、
前記落下部材の落下部にスイッチ部と、
スイッチ部により動作を制御される照明機構、又はブザー機構と、を有し、
前記落下部材が落下することにより、前記スイッチ部がONにされ、
前記照明機構、又はブザー機構を作動させる
ことを特徴とする動物撃退装置。
【請求項11】
請求項5に記載の動物撃退装置において、
前記動物撃退装置は、
前記落下部材とつながれた発音装置を、通路上に有し、
前記落下部材を落下させて、前記発音装置を通路上に落下させる
ことを特徴とする動物撃退装置。
【請求項12】
請求項5に記載の動物撃退装置において、
前記動物撃退装置は、
シーソー部材を有し、
前記シーソー部材の片側に飛散物を設置し、
前記飛散物を有さないシーソー部材の上部に前記落下部材があり、
前記落下部材を落下させて、前記シーソー部材を作用させて、前記飛散物を飛散させる
ことを特徴とする動物撃退装置。
【請求項13】
請求項5に記載の動物撃退装置において、
前記動物撃退装置は、
前記落下部材及び前記弾性体、又は前記反発部材とつながれた走行可能部材を有し、
前記走行可能部材が、傾斜を有する滑車走行部材を走行できる滑車を有し、
前記弾性体又は前記反発部材を反発させて、前記走行可能部材を走行させる
ことを特徴とする動物撃退装置。
【請求項14】
請求項5乃至13のいずれか一つに記載の動物撃退装置において、
前記動物撃退装置は、
長さが異なる落下部材を複数個備え、
前記落下部材を落下させて、時間差をもって複数回、作動させる
ことを特徴とする動物撃退装置。
【請求項15】
動物撃退システムは、
請求項2乃至14のいずれかに記載の動物撃退装置を複数個有する
ことを特徴とする動物撃退システム。
【請求項16】
請求項15に記載の動物撃退システムは、
前記動物撃退システムは、
一つの前記検知機構により、複数個の動物撃退装置の作動部材が作動する
ことを特徴とする動物撃退システム。
【請求項17】
請求項15又は16に記載の動物撃退システムにおいて、
前記動物撃退システムは、
請求項2乃至14に記載の動物撃退装置から選ばれる2種以上を有する
ことを特徴とする動物撃退システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−325504(P2007−325504A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−156794(P2006−156794)
【出願日】平成18年6月6日(2006.6.6)
【出願人】(506194003)
【Fターム(参考)】