説明

使用者に知らせるメッセージを含む、コンパクトパウダーの形態にある化粧品

【課題】化粧品用途のための、圧縮粉末の形態にある製品を提供すること。
【解決手段】圧縮粉末の形態にあるこの製品(60)は、化粧品用途のための圧縮粉末から構成され、本質的に使用可能な厚さh全体にわたって表示され、かつ当該製品の使用者に、当該製品の少なくとも1つの商業的、技術的、または規制的特徴について知らせるためのメッセージを形成する、少なくとも一列の英数字(24)を含み、文字自体は、化粧品として許容することができる物質から、好ましくはまたコンパクトパウダーからも構成され、当該製品の残りの部分とは視覚的に識別可能であり、したがってメッセージは、使用の間、当該製品の表面上で判読可能なままに留まる。本発明は、使用可能な厚さの本質的に全体にわたって、英数字から構成されるメッセージを視覚化することを可能にし、このメッセージは、製品の使用の間を通して判読できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品用途のためのコンパクトパウダーの形態にある製品、およびコンパクトパウダーの形態か、または本質的成分としてコンパクトパウダーを組み込んでいる化粧品組成物に関する。
【0002】
本発明はさらに、上記組成物の調製方法、および本方法を実施するための装置にも関する。
【0003】
本発明はさらに、化粧品の使用者に、この製品のあるいくつかの特徴について知らせる方法にも関する。
【背景技術】
【0004】
包装の中に入れて化粧品を普及させ、製品の性質または組成についていくつかの情報項目、または規制または商品型のあらゆるほかの特徴を、製品を中に入れて販売されている容器、該容器を収納している箱、またはこの箱の中に収納された説明書上に表示するのが慣習的である。
【0005】
本発明は、このような情報を、製品の外側の一部(包装または説明書)ではなく、直接製品の中に、このメッセージが本製品の使用の間を通して、使用者に判読可能なままに留まるように表示するという本発明者らのアイデアから生じたものである。
【0006】
本発明は、使用者に対して真の利点を提供する。使用者は、本製品の使用の間を通して、例えば説明書が無くなった時(よくあることである)でさえ、有用な情報を常に利用できる。
【0007】
特に純粋に装飾目的のために、固体化粧品、特にコンパクトパウダーの表面上に装飾的要素を表示することは既に公知である。
【0008】
挙げることができる1つの例は、スペイン特許第ES20027585号であり、これは、粉末の表面上への、または脂肪物質、例えば口紅の中への装飾要素の挿入について記載している。
【0009】
しかしながら、上記文献は、装飾要素が口紅型の脂肪物質中に、または圧縮粉末の表面上へ挿入される事例であって、この製品の使用可能な厚さ全体にわたって装飾モチーフを挿入しようと試みていない事例について単に記載しているだけであることが注目される。
【0010】
国際特許出願第WO2007/072149号は、非化粧品装飾要素が、明確に画成された場所に導入されている化粧品について記載している。
【0011】
欧州特許出願第EP0432808号は、異なる色彩または異なる特徴の粉末の化粧品の調製方法であって、これらの異なる粉末の一連の層が生成され、圧縮され、ついでこれらの異なる層の隣接部分から形成された可視表面を画成するために、掘削ステップが実施される方法について記載している。
【0012】
この方法の目的は、1つの同じ容器中で異なる色彩のコンパクトパウダーを使用者に提供することである。
【0013】
化粧品組成物の表面上に装飾モチーフを作り出すことを可能にする方法も公知である。画像が圧縮粉末の表面上にレーザー照射によって作り出される国際特許出願第WO03/072069号を、特に挙げることができる。
【0014】
フランス特許出願第FR2,759,941号は、インクジェットプリンターを用いて化粧品粉末の表面を装飾する方法について記載しているが、上記特許も挙げることができる。
【0015】
このようにして、従来技術は、組成物の表面上または組成物の中に、装飾モチーフを保有する化粧品組成物について既に記載しているが、組成物の使用の間を通して、明白かつ判読可能なままに留まるメッセージはもちろんのこと、消費者に知らせるためのメッセージを組成物それ自体の中に表示するための試みは、かつてなされたことがない。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0016】
このようにして、本発明の本質的特徴の1つによれば、本発明は、コンパクトパウダーの形態にあるか、または本質的にコンパクトパウダーから構成される、化粧品用途のための製品に関しており、上記製品は、製品の使用可能な厚さの本質的に全体にわたって表示され、かつ上記製品の使用者に、上記製品の少なくとも1つの商業的、技術的、または規制的特徴について知らせるためのメッセージを形成する少なくとも一列の英数字を含んでおり、上記英数字自体は、化粧品として許容することができる物質、好ましくはまたコンパクトパウダーからも構成され、上記製品の残りの部分とは視覚的に異なり、したがって上記メッセージが、使用の間、上記製品の表面上で判読可能なままに留まる。
【0017】
コンパクトパウダーの形態にある製品は、化粧品の分野において、より詳しくはメーキャップの分野において周知である。
【0018】
本発明の枠内で、「本質的に粉末から構成される製品」とは、少なくとも60重量%の粉末から構成され、残りが例えば、脂肪物質、シリコーン、または香料を含んでいる液体、ペースト状、もしくは半ペースト状液体溶液、またはワックス、より詳しくは上記凝集性コンパクト製品を形成するためのバインダーとして機能する液体から構成された液体混合物から構成される製品について規定する。
【0019】
さらには、「本質的に厚さ全体にわたって」とはさらに、一列の英数字が、厚さ全体、または本質的に厚さ全体にわたって生成され、後者の場合、英数字が、凝集性製品の底部表面または上部表面の非常に近くで、例えば上記表面から約0.1〜3mm、特に上記表面から約0.1〜1mmのところで停止し得ることを意味する。
【0020】
本発明の枠内で、コンパクトパウダーは、当業者に周知のいずれかの技術的製造方法によって得ることができる。
【0021】
第一の実施形態において、少なくとも60重量%の乾燥粉末から構成される、それ自体微粉砕の、化粧品として許容することができる乾燥成分、および例えば、脂肪物質、シリコーン、または香料を含んでいる液体、ペースト状もしくは半ペースト状液体、またはワックスから構成された液体混合物、およびより詳しくは、上記コンパクト製品を形成するためのバインダーとして機能する液体の混合物を圧縮することによる、上記コンパクトパウダーの調製が記載されうる。
【0022】
第二の実施形態において、特に第WO05/084617号または第WO04/105708号に記載されているように、化粧品として許容することができる溶媒、例えば水で湿潤された粉末、またはペースト状もしくは半ペースト状塊体の形態にある、化粧品として許容することができる成分の混合物を注型または成形し、ついでこの塊体を乾燥して、上記コンパクトパウダーを生じることによる、上記コンパクトパウダーの調製が記載されうる。
【0023】
コンパクトパウダーの形態にあるか、または本質的にコンパクトパウダーから構成される上記化粧品は、賦形剤、防腐剤、顔料、真珠光沢剤、圧縮剤もしくは凝集剤、バインダー、好ましくは脂肪バインダー、テキスチャライジング剤、日焼け防止剤、またはフィルターなどから選択された1つ以上の成分を含んでいてもよい。これらの成分のすべては、当業者に周知である。
【0024】
防腐剤は、組成物の約1重量%程度の量で存在してもよい。
【0025】
顔料は、組成物の0〜30重量%の割合で存在してもよい。
【0026】
真珠光沢剤は、組成物の0〜80重量%、好ましくは組成物の0〜50重量%、特に好ましくは組成物の1〜50重量%の割合で存在してもよい。
【0027】
圧縮剤もしくは凝集剤は、組成物の0〜10重量%、好ましくは組成物の2〜5重量%の割合で存在し得る。顔料の不存在下、圧縮粉末の色合いは、圧縮粉末配合物の成分の混合物の色合い、すなわち一般に非常に明るいかまたは白色の色合いである。
【0028】
脂肪バインダーは、組成物の0〜30重量%、好ましくは組成物の5〜14重量%の割合で存在し得る。
【0029】
1つ以上の香料もまた、組成物の0〜2重量%、好ましくは組成物の0.1〜1重量%の割合で使用される。
【0030】
テキスチャライジング剤は、一般に組成物の0〜50重量%、好ましくは組成物の1〜20重量%の割合で存在し得る。
【0031】
皮膚を日光、特にUVAおよびUVBの作用から保護するための日焼け防止剤もしくはフィルターは、日光からの所望の保護を与えるのに必要な割合で存在し得る。この割合は一般に、最終組成物の0〜30重量%である。
【0032】
賦形剤は一般に、組成を100%までにし、特に、賦形剤は、追加の特徴が製品へ賦与されることを可能にする。
【0033】
コンパクトパウダーの形態にあるか、または本質的にコンパクトパウダーから構成される上記化粧品は特にアイシャドウ、ブラッシュ型製品、顔を明るくするための製品、メーキャップファウンデーション、サンパウダー、または粉末ベースの生薬形態のあらゆるほかの化粧品である。
【0034】
既に説明されているように、本発明を独特かつ有用にするものは、本発明の製品が、消費者に有用な情報の長時間続く表示を提供し、この情報が、この製品の使用の間、コンパクトパウダーの表面上に恒久的に表示され、製品の構造それ自体の中に恒久的に留まるという事実である。
【0035】
コンパクトパウダーの形態にあるか、または本質的にコンパクトパウダーから構成される化粧品の使用の間、この製品の使用可能な厚さは、使用者が製品を取り去るので減少することが、本特許を読む人には非常に明らかである。
【0036】
ここで、本発明によって、使用者に向けられたメッセージを形成する一列の文字は、上記メッセージが、化粧品の使用可能な厚さ全体にわたって記載されているので、製品の表面上で見えるままに留まることが可能である。
【0037】
メッセージを形成する英数字それ自体は、化粧品として許容することができる物質から構成され、これはまた好ましくは、コンパクトパウダーでもある。
【0038】
これらの英数字は有利には、使用中のいつでもこの化粧品の表面上でメッセージを判読可能にするように、メッセージを視覚的に識別可能にするような色合いおよび/または圧縮度および/またはテキスチャーおよび/または組成を有する少なくとも1つのコンパクトパウダーから構成される。
【0039】
当然ながら、これらの文字を構成するコンパクトパウダーの色合いは、所望の視覚的効果にしたがって、およびまた、この化粧品組成物の所望の最終効果を妨害しないように選択されなければならない。
【0040】
本発明の別の特徴によれば、製品の表面の全体から取り去られた粉末形態の製品のメーキャップ効果は、満足すべきものでなければならない。
【0041】
これに加えて、本発明の別の特徴によれば、この粉末製品は、取り去る時に、満足すべきレベルの崩壊または砕片化抵抗、および顔へ適用された時、消費者が化粧品としての使用と適合すると考える色合いを有していなければならない。
【0042】
これらの特徴のすべては、当業者へ周知の粉末凝集技術、例えば市販されている圧縮粉末の圧縮と同様な粉末の圧縮、または化粧品として許容することができる溶媒、例えば水で湿潤された粉末の成形または注型によって、ついで乾燥によって、および適切であれば圧縮によっても同様に得られる。
【0043】
この圧縮または成形および乾燥は、当業者に周知の方法で手動で、または自動的手段によって実施することができる。
【0044】
本質的には美的理由から、メッセージを形成する文字は少なくとも一部、この製品の使用の間を通して7mm未満、好ましくは5mm未満、特に好ましくは3mm未満である、製品の表面上で測定可能である幅lを有するダッシュ、線、および曲線から構成される。
【0045】
使用の間、製品の表面上で恒久的に見えている情報は有利には、この製品の商業的、技術的、または規制的特徴に属する情報である。
【0046】
記載されてもよいこのような情報の例は、製品名、製品の商標、製品の様々な特徴、色合い、日焼け防止指数(SPF)、製品のバッチ番号、製品の使用期限もしくはSLAOという文字(開封後の保存期間)、QD(医薬部外品)もしくはOTC(店頭販売)、製品の製造元、および具体的には製品が製造された国(・・・製)、または特に消費者に有用な、規制的性質のあらゆるほかの情報である。
【0047】
このようにして、本発明は、製品の使用の間を通して、粉末それ自体の上に、消費者に有用な情報、特に規制的情報を表示することを可能にし、したがって化粧品それ自体が、情報媒体としての機能を果たす。
【0048】
この情報は一般に、英数字、すなわち文字および/または数字からできている文章の形態で表示される。この点に関して、本発明の枠から超えることなく、メッセージを形成する、一列における上記英数字の前に、またはその後に、1つ以上の非英数字記号(例えばピリオド、ハイフン、コンマ、星印など)または空間が入れられてもよく、これらによって分離されてもよい。
【0049】
便宜上、本文の残りの部分において、「英数字メッセージ」という表現は、一列の英数字から形成された、上に規定されているようなメッセージを意味すると理解される。
【0050】
本発明を実施する1つの好ましい方法において、英数字メッセージは、一列の少なくとも3つの英数字から構成される。
【0051】
本発明はさらに、本発明の化粧品の調製方法にも関する。
【0052】
第一の実施形態において、本方法は、少なくとも2つの化粧品粉末が圧縮されるか、または緻密化される少なくとも1つのステップを含み、上記粉末のうちの1つは、上記製品の使用可能な厚さ全体、または本質的に全体にわたってその挿入を実施する条件下に、少なくとも1つの英数字を形成するためのものである。
【0053】
本発明の1つの具体的な形態において、本方法は、
上記化粧品の中に備えられている各英数字の、化粧品の内部空間内への形成に適した形状、幅、および高さを有する少なくとも1つの隔壁であって、隔壁の数が、英数字の所望数に対応している隔壁が備えられている圧縮空洞を含んでいる少なくとも1つの金型を供給するステップと、
上記隔壁の外側の金型空洞に、第一化粧品粉末組成物を充填するステップと、
上記隔壁の内部に、所望の英数字メッセージを形成するための第二化粧品粉末組成物を充填するステップであって、さらに、外部空間の充填の前に実施されることも同様に可能であるステップと、
上記隔壁の外側の化粧品粉末および上記隔壁の内側の化粧品粉末が、好ましくは同時に圧縮されて、当業者が一般にケイクと呼ぶ、予備圧縮された粉末を生じるステップと、
その結果生じた予備圧縮された化粧品粉末またはケイクを金型から取り出すステップと、
を含む。
【0054】
上記方法を実施する1つの好ましい方法において、粉末での充填の時に、一組のスクリーンが用いられる。上記スクリーンの形状は、閉塞することが望まれる空間へ適しており、上記スクリーンの目的は、これらの空間が粉末組成物で充填される順序にしたがって、これらの隔壁の外側の空間、ついで英数字メッセージを形成する空間を交互に遮断し、これらの空間の1つを充填するための混合物の一部が、偶然他方の空間を汚染し、これによって最終製品の色彩または技術的特徴を劣化させるのを防ぐようにすることである。
【0055】
圧縮された粉末製品の形状を仕上げるために同じ金型を用いることが望まれる場合、可動隔壁が用いられる。これらは予備圧縮後に除去され、粉末は、特に商業的に入手し得る圧縮粉末と同様な方法で再び圧縮され、均一な表面の圧縮粉末の形態における最終製品を生じるために、隔壁によって残された空間を取り除くようにする。
【0056】
固定隔壁が用いられる場合、金型から取り出された予備圧縮された粉末またはケイクは、このような隔壁は含まないが好ましくは小さい包装カップが挿入されている別の金型へ移され、包装カップにおいて均一な表面の圧縮粉末の形態の最終製品を生じるために、上記再圧縮を実施するようにする。
【0057】
変形例(可動または固定隔壁)のいずれか一方において、予備圧縮された粉末は、好ましくは最終圧縮前にカップに入れられ、上記カップは、最終製品が入れられる包装を形成する。
【0058】
可動隔壁が用いられる場合、カップは好ましくは、粉末での充填前に金型に入れられ、一方、固定隔壁を有する金型が用いられる場合、これらのケイクは、予備圧縮後、圧縮粉末の第一包装を構成するカップを中に収容する金型へ移される。
【0059】
本発明の1つの特に好ましい実施する形態において、コンパートメントの各々における粉末の充填容積は、ひとたび最終圧縮が実施されたら、コンパクトパウダーの高さが、商業包装カップの壁の高さと等しいか、または実質的にほぼ等しく、これによってコンパクトパウダーが、カップ隔壁の頂部と同一平面であり、美的外見を有するように適合させられる。
【0060】
粉末の最終圧縮後、圧縮粉末を含んでいるカップは、第二包装、例えば場合により粉末を取り去るための装置、および所望であれば鏡を含む、パウダーコンパクト型のケース、ボックス、または装置に包装するために、金型を上下にひっくり返すか、またはカップを押出すことによって、金型から排出される。
【0061】
第一組成物の色合いと第二組成物の色合いとが異なる場合、製品の残りの部分と視覚的に識別可能な英数字から形成されたメッセージを中に含み、したがってこのメッセージが、使用の間、製品の表面上で判読可能なままに留まる、コンパクトパウダーの形態の製品が得られる。1つの変形例によれば、この製品の表面は、表面の上または下に英数字メッセージを提示するように、非平滑であってもよい。
【0062】
本発明にしたがって用いられる方法はこのようにして、情報が、挿入される製品の大半とは異なる色合いを有し、したがってこの情報を読むことができる、いくつかの色合いを有するコンパクトパウダーの製造という結果に達する。別の変形例において、これらの英数字メッセージに、感じがよいかまたは「モダンな」視覚的効果を与えるために、英数字がいくつかの異なる色合いを有するような措置を取ることも可能である。
【0063】
本方法は、表示することが望まれるメッセージが、確実に鮮明かつ正確に現われ、かつ圧縮粉末の使用可能な厚さ全体にわたって表示されることを可能にする。
【0064】
当業者なら、本方法が、いくつかの色合いを有する粉末を製造するために用いられる方法に由来するが、印字することが望まれるメッセージを形成する文字の特別な形状に適した金型の製造を必要とすることを理解するであろうことは明白である。
【0065】
別の特徴によれば、本発明は、上記方法を実施するための装置に関する。
【0066】
1つの実施形態において、本装置は、
所望の英数字メッセージを画成するのに適した形状を有し、かつ空洞(12)の高さHに対応する高さHを有する隔壁が挿入されている空洞を有する第一金型と、および上記隔壁の厚さに対応する溝を含んでいる対応金型もしくはダイとを含む、少なくとも第一組の金型と、
上記隔壁が可動である場合には、溝を含まないが、連続圧縮表面を有する第二対応金型もしくはダイと、
または上記隔壁が固定されている場合には、隔壁を含まない少なくとも第二組の金型であって、第一圧縮ステップ後に得られ、かつ好ましくは商業包装カップに入れられた製品を収容するためのものであり、溝を含まないが連続圧縮表面を有する対応金型もしくはダイを用いて、第二圧縮ステップへ付される第二組の金型と、
を含む。
【0067】
各々の対応金型もしくはダイでの圧縮は、手動で、または自動化圧縮手段によって実施することができる。
【0068】
既に指摘されているように、最終製品を得るための最終圧縮値は、コンパクトパウダー、例えば圧縮粉末の形態にある、商業的に入手し得る化粧品についての最終圧縮値と異なる必要はない。
【0069】
結局、最後の特徴によれば、本発明は、コンパクトパウダーの形態にあるか、またはコンパクトパウダーを本質的成分として組み込んでいる化粧品の使用者に知らせる方法であって、上記製品は、上記製品の使用可能な厚さの本質的に全体にわたって表示され、かつ上記製品の使用者に、上記製品の少なくとも1つの商業的、技術的、または規制的特徴について知らせるためのメッセージを形成する少なくとも一列の英数字が備えられており、上記文字自体は、化粧品として許容することができる物質、好ましくはまたコンパクトパウダーからも構成され、上記製品の残りの部分とは視覚的に識別可能であり、したがって上記メッセージが、使用の間、上記製品の表面上で判読可能なままに留まる方法に関する。
【0070】
本発明のほかの目的、特徴、および利点は、添付図面を参照する次の説明的記載からはっきりと明白になる。これらの図面は、本発明による装置の製造の現在好ましい実施形態、ならびにいくつかの実施例を含む。これらは、単に例証として示されているだけであり、したがって本発明の範囲を限定するものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0071】
図1〜3を参照すると、化粧品用途のための、この実施形態において圧縮されたコンパクトパウダーの形態にある製品、または必須成分としてコンパクトパウダーを組み込んでいる、この場合圧縮された製品の製造のための、一般的な参照番号10によって表わされている本発明による装置は、図3に示されているように、最終圧縮製品の形状に適した形状を有し、かつ最終製品60の使用可能な厚さに対応する高さhの最終製品を得るために、非圧縮粉末で空洞を充填するために必要な金型の充填高さに対応する高さHを有する空洞12を有する第一金型11を含む。
【0072】
この発明の枠内で、この空洞12は有利には、最終製品において所望の英数字メッセージを形成する、一般的な参照番号24によって識別された、英数字に対応するように適合させられた形状を有する隔壁14、16、18、20、22が備えられている。これらの隔壁は、当業者が容易に理解することができるように、空洞12の高さHと同一であるかまたは同様な高さHと、最終製品における所望の英数字メッセージの幅lに対応する寸法を有する、それぞれ内部空間15、17、19、21、23を画成する内部幅Lとを有する。
【0073】
本発明による本装置はまた、図2に示されている、少なくとも1つの対応金型もしくはダイ40も含む。これは、大部分において溝44、46、48、50、52を含み、溝の形状は、それぞれ隔壁14、16、18、20、22の形状および厚さに対応し、溝の内部幅および深さもまた、上記隔壁の高さHに対応し、したがって対応金型もしくはダイは、当業者が容易に理解することができるように、隔壁それ自体によって妨げられることなく、下に説明されているように、空洞12および空間15、17、19、21、23の中に注ぎ込まれることになる粉末に対して押し付けることができる。
【0074】
このようにして、図2を参照すると、空洞12が、一般的な参照番号30によって表わされている、圧縮されることになる第一粉末組成物であって、化粧品として許容することができるものであり、従来の化粧品粉末組成物に対応し得る第一粉末組成物で充填された後、隔壁14、16、18、20、22の内側の空間15、17、19、21、23もまた、一般的な参照番号32によって表わされている第二化粧品粉末組成物で充填され、第二化粧品粉末組成物は、示されている実施形態において、図示されているように、隔壁の外側の空洞12に注ぎ込まれた粉末組成物の色彩とは異なる色彩を有することが分かる。
【0075】
ついで対応金型もしくはダイ40を用いて、第一圧縮ステップもしくは予備圧縮ステップが、2つの粉末30および32に対して、この場合は同時に実施される。
【0076】
ついで金型11中に既に存在する隔壁に対応する溝の存在が注目される予備圧縮粉末またはケイクは、型から取り外すことができる。
【0077】
好ましくはこのケイクは、商業包装カップに入れられ、カップ/ケイクアセンブリーは、最終圧縮金型の空洞に入れられ、その後に最終コンパクト製品の包装を容易にする。
【0078】
第一変形例において、隔壁15、17、19、21、23は、金型11に対して可動型のものであるならば、除去することができ、この時、好ましくは予備圧縮製品またはケイクが包装カップに入れられた後、組成物30および組成物32を含んでいる予備圧縮粉末製品は、隔壁の以前の存在によって粉末中に形成された溝を取り除くことを可能にしつつ、最終圧縮に付すことができ、好ましくは、最終製品の理解を容易にするために本明細書には示されていない商業包装カップにおいて、図3に示されているように、もはや溝を含まず、高さh、および英数字の幅lを有する最終的に圧縮された最終製品60を生じる。
【0079】
第二変形例において、好ましくは商業包装カップに入れられた後、隔壁を含んでいない空洞を有する第二金型において、好ましくは包装カップに入れられることになる、隔壁15、17、19、21、23に対応する記号の溝を含んでいる予備圧縮製品を備えることができ、図3に示されているような最終製品を生じるために、同様に溝を含んでいない、すなわち完全に連続した圧縮表面を有する対応金型もしくはダイで最終圧縮を実施することができるようにする。
【0080】
対応金型もしくはダイの表面は、凝集性製品の表面の全部または一部にレリーフまたはくぼみを画成するように、非平面であってもよく、これによって特別な視覚的または美的効果を作り出す。
【0081】
本発明による圧縮粉末の形態のいくつかの製品を調製するために用いられる粉末の組成のいくつかの例が、下に示されている。ここでも再び、これらの実施例は、単に例証として示され、本発明の範囲をまったく限定するわけではない。
【実施例】
【0082】
実施例1:本発明による圧縮粉末P1の調製
1.1 次の組成(重量で表示された%)を有する第一化粧品粉末混合物が調製される。
防腐剤 0.6%
デヒドロ酢酸ナトリウム塩
テトラナトリウムEDTA
凝集剤 3.5%
ステアリン酸マグネシウム
ミリスチン酸マグネシウム
物理的フィルター 10%
(UV−TITANE M160)
テキスチャライジング剤 49%
PMMA(MICROMA(登録商標)100)
ポリアミド12(ORGASOL 2002 EX D NAT COS)
セルロース
処理済み絹雲母
処理済み雲母
バインダー 15.85%
(シリコーンDOW CORNING 9041およびFLUID DC
556およびジメチコーン/PEGクロスポリマー(KSG−210))
香料 最終組成物の0.1%
化学的フィルター(オクチルメトキシシンナメートおよび3−ベンゾフェノン)
最終組成物の8%
顔料(酸化鉄および酸化チタン) 5.86%
賦形剤(タルク、雲母)
qsp 100%
【0083】
この第一混合物は、メッセージ「SPF20」の周りを形成するためのものである。
【0084】
顔料として用いられた酸化鉄の色彩は、黄色、赤、および黒である。
【0085】
異なる色合いが混合されて、色合い1ライトベージュ色(非常に低い強度)を生じる。
【0086】
1.2 次の組成(重量で表示されたパーセンテージ)を有する第二化粧品粉末混合物が調製される。
【0087】
防腐剤 0.6%
デヒドロ酢酸ナトリウム塩
テトラナトリウムEDTA
凝集剤 3.5%
ステアリン酸マグネシウム
ミリスチン酸マグネシウム
物理的フィルター 10%
(UV−TITANE M160)
テキスチャライジング剤 49%
PMMA(MICROMA(登録商標)100)
ポリアミド12(ORGASOL 2002 EX D NAT COS)
セルロース
処理済み絹雲母
処理済み雲母
バインダー 15.85%
(シリコーンDOW CORNING 9041およびFLUID DC556)
ジメチコーン/PEGクロスポリマー(KSG−210)
香料 最終組成物の0.1%
化学的フィルター(オクチルメトキシシンナメートおよび3−ベンゾフェノン)
最終組成物の8%
顔料(酸化鉄) 8.5%
賦形剤(タルク、雲母)
qsp 100%
【0088】
第二混合物は、第一混合物の色彩とは異なる色合い4ベージュ/ブラウン色(強い)を有する。この色の強度は、製品の使用の時、2つの色合いの混合の結果生じた最終的色合いが、中間的強度(色合い2または3)を有するように適合させられる。
【0089】
1.3 図1〜3に示されている装置でのこれらの混合物の圧縮
本発明による圧縮粉末P1が、隔壁14、16、18、20、22の外側の空洞12を、上のセクション1.1において規定された第一混合物で充填すること、およびそれぞれ隔壁14、16、18、20、22の内側の空間15、17、19、21、23を、上のセクション1.2において規定された第二混合物で充填することによって調製される。
【0090】
ついでこれら2つの粉末は、溝44、46、48、50、52を含む対応金型もしくはダイ40を用いて、第一圧縮もしくは予備圧縮に付される。
【0091】
ついで予備圧縮された粉末またはケイクは、金型から取り出される。
【0092】
ついで第一および第二混合物の両方を含んでいる予備圧縮されたこの粉末は、1または複数の内部隔壁を含まない別の金型に入れられてもよく、この金型は、溝44、46、48、50、52を含まない、すなわち平面の連続圧縮表面を有する別の対応金型もしくはダイで、所望の使用可能な高さhもしくは厚さへ圧縮され、これによって、図3に示されている、P1と呼ばれる本発明による所望の圧縮粉末60を生成する。
【0093】
最終製品は、「サン粉末」、すなわち日光保護を有する日焼け粉末であり、これは頬、額、鼻、およびあごへ適用され、日焼け効果を与える一方、同時に皮膚を日光への暴露作用から保護する。
【0094】
得られた圧縮粉末は、既に指摘された所望幅lの英数字メッセージ、この場合「SPF20」を含み、このメッセージはここでは、この製品の寿命の間を通して、使用者に見える日焼け防止指数の値を示すことが分かる。
【0095】
実施例2:本発明による圧縮粉末P2
2.1 次の化粧品組成物(重量で表示されたパーセンテージ)を有する第一化粧品粉末混合物が調製される。
【0096】
タルクqsp
防腐剤 1.5%
圧縮剤もしくは凝集剤(ステアリン酸マグネシウム) 0.5%
バインダー(ペンタエリトリチルテトライソステアレート) 12%
テキスチャライジング剤(ポリアミド粉末) 7.1%
真珠光沢剤(シリコーン処理済み絹雲母) 50%
顔料(黄色、黒、赤色酸化鉄) 2%
【0097】
この第一混合物は、「フランス製」という単語の英数字を形成するためのものであり、カラメル色の色合いを生成する。
【0098】
2.2 上の第一粉末混合物と同じ化粧品組成物を有する第二粉末混合物が調製される。ただし、顔料は存在せず、この場合、顔料はタルクに置き換えられる。この粉末の色合いは、より明るいベージュである。
【0099】
この混合物は、「フランス製」という単語の周囲を形成するためのものである。
【0100】
2.3 圧縮粉末の調製
この調製は、本発明による圧縮粉末P1について記載されたものと同じであるが、明らかに、「フランス製」という英数字メッセージを形成するのに適した形状の隔壁を用いている。
【0101】
これは、本発明による圧縮粉末P2を生じる。この粉末において、英数字メッセージ、この場合は「フランス製」の色彩は、カラメル色であり、一方、このメッセージの周囲の色彩はベージュである。
【0102】
得られた製品は、フェイス・イルミネーター、すなわち顔色を明るくするためのメーキャップ製品である。
【0103】
本発明は、添付図面に記載され、示されている手段と技術的同等物を構成するすべての手段を包含する。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】圧縮されることになる粉末を収納するための空洞であって、コンパクトパウダーのための商業包装カップを挿入することができる空洞を含む金型。上記金型は、所望列の英数字に適した形状を有し、有利には金型空洞の高さに実質的に等しくてもよい高さHを有し、この高さ自体は、予備圧縮または圧縮ステップの前に粉末の充填レベルに対応し、Hは、本発明による圧縮粉末の形態にある粉末製品の使用可能な高さまたは厚さhよりも大幅に大きく(hは、コンパクトパウダーが包装されている商業カップの壁の高さと等しいか、この高さと極めて類似している)、かつこれらの英数字の所望の幅lを作り出すためである幅を有するいくつかの隔壁が備えられることが可能である。
【図2】第一化粧品粉末組成物がこれらの隔壁の外側に注ぎ込まれ、第二化粧品粉末組成物がこれらの隔壁の内側に注ぎ込まれている図1の金型であって、上記第二組成物が、ここでは異なる色合いで示されている金型と、および所望の文字幅lの所望の英数字メッセージを形成するための隔壁の形状、厚さ、および高さに対応する形状および深さを有する溝とを含む、上記金型の第二部分、すなわちダイを形成する対応金型。矢印は、対応金型もしくはダイが、粉末を圧縮するために粉末の表面に対して加えられるステップを記号的に示しており、この第一圧縮後、隔壁が移動型のものであるならば、英数字メッセージを形成するのに適した隔壁は、有利には除去することができ、その後、第二圧縮が、溝を含んでいない別の対応金型もしくはダイで実施され、この製品の最終圧縮を、好ましくは商業包装カップにおいて当業者に周知の方法で実施する。
【図3】圧縮粉末の形態にある、本発明によるすぐに使用できる製品。しかしながらこの場合、最終製品の理解を容易にするために、包装カップをともなわない。
【符号の説明】
【0105】
10…装置、11…第一金型、12…空洞、14、16、18、20、22…隔壁、15、17、19、21、23…内部空間、24…英数字、30…第一粉末組成物、32…第二粉末組成物、40…対応金型もしくはダイ、44、46、48、50、52…溝、L…内部幅、l…英数字メッセージの幅、H…空洞の高さ、h…使用可能な厚さ、60…最終製品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧品としての使用のためのコンパクトパウダーの形態にある製品、または本質的にコンパクトパウダーから構成される製品(60)であって、
当該製品は少なくとも一列の英数字(24)を含み、前記一列の英数字は、使用可能な厚さ(h)を実質的に通して表示され、かつ当該製品の使用者に、当該製品の少なくとも1つの商業的、技術的、または規制的特徴について知らせるためのメッセージを形成しており、文字自体は、化粧品として許容することができる物質、好ましくはまたコンパクトパウダーから構成され、当該製品の残りの部分とは視覚的に識別可能であり、したがって前記メッセージが、使用の間、当該製品の表面上で判読可能なままに留まるようになっている、製品。
【請求項2】
前記メッセージを形成する前記一列の英数字は、少なくとも一部、当該製品の使用の間を通して7mm未満、好ましくは5mm未満、特に好ましくは3mm未満である、表面上で測定可能な幅(l)を有するダッシュ、線、または曲線から構成される、請求項1に記載の製品。
【請求項3】
前記一列の英数字は、使用者に、当該製品の名称または特徴についての情報、好ましくは商業的または規制的性質の情報を与えるためのメッセージを形成する文字および/または数字から構成される、請求項1または2に記載の製品。
【請求項4】
前記メッセージは、一列の少なくとも3つの英数字から構成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製品。
【請求項5】
前記メッセージは、当該製品の名称、色合い、日焼け防止指数(SPF)、バッチ番号、使用期限(SLAO)、または製造地「・・・製」である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の製品。
【請求項6】
前記一列の英数字は、前記メッセージを視覚的に識別可能にする色彩および/または凝集度および/または浮き彫りを有する少なくとも1つのコンパクトパウダーから構成される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の製品。
【請求項7】
少なくとも2つの化粧品粉末が圧縮または緻密化される少なくとも1つのステップを含み、前記粉末の1つは、前記製品の使用可能な厚さ全体または本質的に全体にわたって英数字の挿入を実施する条件下に、少なくとも1つの英数字を形成するためのものである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の製品を、調製するための方法。
【請求項8】
前記化粧品の中に備えられている各英数字の、化粧品の内部空間内への形成に適した形状、幅、および高さを有する少なくとも1つの隔壁であって、隔壁の数が、英数字の所望数に対応している隔壁が備えられている圧縮空洞を含んでいる少なくとも1つの金型を供給するステップと、
前記隔壁の外側の金型空洞に、第一化粧品粉末組成物を充填するステップと、
前記隔壁の内部に、所望の英数字メッセージを形成するための第二化粧品粉末組成物を充填するステップであって、さらに、この充填ステップが外部空間の充填の前に実施されることも同様に可能であるステップと、
前記隔壁の外側の化粧品粉末および前記隔壁の内側の化粧品粉末が、好ましくは同時に圧縮されるステップを行い、当業者が一般にケイクと呼ぶ、予備圧縮された粉末を生じるステップと、
その結果生じた予備圧縮された化粧品粉末またはケイクを金型から取り出すステップと、
を含み、
圧縮された粉末製品の形状を仕上げるために同じ金型を用いることが望まれる場合、可動隔壁が用いられ、可動隔壁がこの段階で除去され、前記粉末が、特に市販されている圧縮粉末と同様な方法で再び圧縮され、好ましくはその包装カップにおいて均一な表面の圧縮粉末の形態で最終製品を生じるように、前記隔壁によって残された空間を取り除くようにし、
固定隔壁が用いられる場合、好ましくは予備圧縮された粉末またはケイクが商業包装カップに入れられた後に、金型から取り出された予備圧縮された粉末またはケイクが、このような隔壁を含まない別の金型へ移され、均一な表面の圧縮粉末の形態で最終製品を生じるために、前記再圧縮を実施する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
請求項7または8に記載の方法を実施するための装置であって、
所望の英数字メッセージを画成するのに適した形状を有し、かつ空洞(12)の高さHに対応する高さHを有する隔壁(14、16、18、20、22)が挿入されている空洞を有する第一金型と、および隔壁(14、16、18、20、22)の厚さに対応する溝(44、46、48、50、52)を含む対応金型もしくはダイ(40)とを含んでいる少なくとも第一組の金型と、
前記隔壁(14、16、18、20、22)が可動である場合には、溝(44、46、48、50、52)を含まないが、連続圧縮表面を有する第二対応金型もしくはダイ、
または前記隔壁(14、16、18、20、22)が固定されている場合には、隔壁(14、16、18、20、22)を含まない少なくとも第二組の金型であって、第一圧縮ステップ後に得られ、かつ好ましくは商業包装カップに入れられた製品を収容するためでのものであり、溝(44、46、48、50、52)を含まないが連続圧縮表面を有する対応金型もしくはダイを用いて、第二圧縮ステップへ付される第二組の金型、
を含む装置。
【請求項10】
使用者に、コンパクトパウダーの形態にあるか、または必須成分としてコンパクトパウダーを組み込んでいる化粧品について知らせる方法であって、前記製品には、前記製品の使用可能な厚さの本質的に全体にわたって表示され、かつ前記製品の使用者に、前記製品の少なくとも1つの商業的、技術的、または規制的特徴について知らせるためのメッセージを形成する少なくとも一列の英数字が備えられ、前記英数字自体が、化粧品として許容することができる物質、好ましくはまたコンパクトパウダーからも構成され、前記製品の残りの部分とは視覚的に識別可能であり、したがって前記メッセージが、使用の間、前記製品の表面上で目に見えるままに留まるようにした、方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2009−73813(P2009−73813A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−187580(P2008−187580)
【出願日】平成20年7月18日(2008.7.18)
【出願人】(502189579)エルブイエムエイチ レシェルシェ (68)
【Fターム(参考)】