説明

便器用装置ケースの取付け構造

【課題】 装置ケースが誤った位置で取り付けられることを防止する。
【解決手段】 便器1の載置部11に肘掛け4の取付け板部23を介してL字状の固定金具50の第二固定片50bを横にして載置する。取付け板部23の第二被係止部27に固定金具50の第二係止部56を係止する。固定金具50の便器・ケース固定用共通孔55及び取付け板部23の肘掛け側孔26a及び載置部11の便器側孔14aに挿通した便器用固着具15により載置部11に第二固定片50b及び取付け板部23を固着する。固定金具50のケース固定用孔51及び取付け縦片部42のケース側孔46に挿通したケース用固着具47により固定金具の第一固定片50aに取付け縦片部42を固着する。ケース用固着具47の誤着防止手段を備える。固定金具向規制手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は肘掛けを取付けるか否かを選択できるようにした便器用装置ケースの取付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の便器装置には便座に座ったり便座から立ちあがったりするのを補助するために肘掛けを便器に取付けたものがある(例えば特許文献1)。
【0003】
上記肘掛けは従来から種々の方法で便器に取付けられており、図11(a)に一般的な肘掛けの取付け構造を示す。図に示す便器装置は便器洗浄手段の制御部等を内装する装置ケースを便器1の後部に載設したものであって、該便器装置の肘掛け4は断面L字状の固定金具70を用いて便器に取付けられている。固定金具70は一片70aにケース固定用孔71を他片70bに便器固定用孔72を穿設したもので、便器1の後部に形成した載置部11の両側の夫々に肘掛け4の取付け板部23を載置し、各取付け板部23に固定金具70の他片70bを横にして載置し、便器固定用孔72及び取付け板部23の肘掛け側孔26a及び載置部11の便器側孔14aにビスのような便器用固着具を挿通し、該便器用固着具により載置部11に固定金具70の他片70b及び取付け板部23を固着した状態で、肘掛け4を便器1に取付けていた。またこの固定金具70の起立した一片70aに沿って装置ケース3の取付け縦片部42を配置し、ケース固定用孔71及び取付け縦片部42のケース側孔46にリベットのようなケース用固着具を挿通し、該ケース用固着具により固定金具70の一片70aに取付け縦片部42を固着することで、装置ケース3は固定金具70を介して便器1に取付けられている。
【0004】
ところで上記肘掛け4は使用者の好み等により便器1に取付けない場合があるのだが、従来ではこのような場合には例えば上記図11(a)で用いた固定金具70とは別の固定金具70′を用いて装置ケース3を便器1に取付けるようにしていた。図11(b)に示すように固定金具70′はケース固定用孔71を固定金具70のケース固定用孔71よりも取付け板部23の厚み分だけ上位に穿設し、載置部11に固定金具70′の他片70bを直接載置した際に、ケース固定用孔71が図11(a)のケース固定用孔71と同じ高さに位置するようにしており、これにより装置ケース3は肘掛け4を取付けない場合にも取付けた場合と同じ高さで便器1に取付けられるようになっている。
【0005】
しかし図11に示す装置ケース3の取付け構造にあっては、ケース固定用孔71の穿設位置を異ならせた二種類の固定金具70、70′を用いる必要があるため、製造コストや管理コストが高く、また二種類の固定金具70、70′を便器1に間違えて取付けてしまうことが多々あった。
【0006】
また例えば図12に示すように一片70aにケース固定用孔71よりも取付け板部23の厚み分だけ上方に位置する上位孔73を穿設した固定金具70′′を用いた肘掛けの取付け方法も考えられる。固定金具70′′を用いて肘掛け4を便器1に取付ける場合には、図13(a)に示すようにケース固定用孔71及びこれに連通するケース側孔46に挿通したケース用固着具74で固定金具70′′の一片70aに装置ケース3の取付け縦片部42を固着して、装置ケース3を固定金具70′′に取付け、また肘掛け4を便器1に取付けない場合には、図14(a)に示すように上位孔73とこれに連通するケース側孔46に挿通したケース用固着具74により固定金具70′′の一片70aに取付け縦片部42を固着して、装置ケース3を固定金具70′′を取付け、これにより肘掛け4の有無に関わらず装置ケース3を同じ高さで便器1に取付けられるようにすることが考えられる。
【0007】
しかしこのものは固定金具70′′を正しい取付け位置に固定した場合には、肘掛け4を取付ける場合も取付けない場合も共に同じ高さに装置ケース3を配設できるものの、肘掛け4を取付ける際に、図13(b)に示すように本来ケース固定用孔71に挿通させるケース用固着具74が誤って上位孔73に挿通されたり、同図(c)、(d)に示すように本来他片70bを横にして取付け板部23に載置される固定金具70′′が誤って一片70aを横にして取付け板部23に載置され、ケース固定用孔71や上位孔73に便器用固着具15が挿通される恐れがあり、このように誤った取付け位置で固定金具70′′を固定した場合には、装置ケース3が上下方向や前後方向にずれた状態で便器1に取付けられ、これにより装置ケース3に内装される配管や電線等が正常な位置で便器1に接続されなかったり、また装置ケース3と便器1の載置部11との間に隙間が形成され、この隙間に異物が入る等の問題が生じる虞れがあった。なお図13(c)、(d)、図14(c)、(d)の破線は通常の位置に取付けられる装置ケース3を示すものである。
【特許文献1】特開2001−275896号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、肘掛けを取付ける場合も取り付けない場合も共に同一の固定金具を用いて同じ位置に装置ケースを配設でき、しかも固定金具が載置部や取り付け板部に向きや位置を間違えて取り付けられたり、装置ケースが固定金具に位置を間違えて取り付けられたりすることを防止でき、装置ケースを確実に定位置に取付けることができる便器用装置ケースの取付け構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明に係る便器用装置ケースの取付け構造は、便器1の後部に形成した載置部11に便器側孔14aと凹所又は凸部からなる第一被係止部16を形成し、肘掛け4の取付け板部23に肘掛け側孔26aと凹所又は凸部からなる第二被係止部27を形成し、L字状の固定金具50の一片を構成する第一固定片50aにケース固定用孔51と便器固定用孔52と凸部又は凹所からなる第一係止部53を形成すると共に他片を構成する第二固定片50bに便器・ケース固定用共通孔55と凸部又は凹所からなる第二係止部56を形成し、載置部11に取付け板部23を介して第二固定片50bを横にした状態で載置すると共に第二被係止部27に第二係止部56を係止し、連通する便器・ケース固定用共通孔55及び肘掛け側孔26a及び便器側孔14aに挿通した便器用固着具15により第二固定片50b及び取付け板部23を載置部11に固着し、起立した第一固定片50aに沿って装置ケース3の取付け縦片部42を配置し、ケース固定用孔51及び該孔51に連通する取付け縦片部42に穿設したケース側孔46に挿通したケース用固着具47により取付け縦片部42を第一固定片50aに固着し、第一固定片50aから便器・ケース固定用共通孔55までの間隔L3と、載置部11の上面からケース固定用孔51までの間隔L6と、第二固定片50bから便器固定用孔52までの間隔L4を同じ寸法とし、起立した第一固定片50aに沿って取付け縦片部42を所定高さに配した状態でのみケース用固着具47により取付け縦片部42を第一固定片50aに固着することを可能としそれ以外は不可とする誤着防止手段を備え、載置部11に横にした第一固定片50aを直接載置すると共に便器側孔14a及び便器固定用孔52が連通した状態でのみ第一係止部53を第一被係止部16に係止することを可能とし、且つ載置部11に取付け板部23を介して横にした第二固定片50bを載置すると共に便器側孔14a及び肘掛け側孔26a及び便器・ケース固定用共通孔55が連通した状態でのみ第二係止部56を第二被係止部27に係止することを可能とする固定金具向規制手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
上記構成により、便器1に肘掛け4及び装置ケース3を取付ける際には、固定金具50の第二固定片50bを横にして取付け板部23に載置すると共に、第二係止部56を第二被係止部27に係止するだけで、確実に固定金具50を取付け板部23上の正しい位置に取付けることができる。また図9(b)(c)に示すように肘掛け4及び装置ケース3を便器1に取付ける際に、誤って肘掛け側孔26aに便器固定用孔52やケース固定用孔51を連通させて固定金具50の横にした第一固定片50aを取付け板部23に載置しようとした場合には、第一係止部53を第二被係止部27に係止することができず、第一係止部53が取付け板部23に当たって第一固定片50aが取付け板部23に傾いた状態で載置されるようになり、これにより固定用金具11の誤った取付けを防止できる。また図9(a)に示すように上記肘掛け4及び装置ケース3を便器1に取付ける際においては、誤着防止手段により、取付け板部23に第二固定片50bを横にして載設した固定金具50のケース側孔46及びケース固定用孔51に誤ってケース用固着具47を挿通して上下方向の異なる位置に装置ケース3が取付けられることを防止できる。更に本発明の取付け構造にあっては、図8に示すように便器1の載置部11に横にした第一固定片50aを直接載置し、連通する便器固定用孔52及び便器側孔14aに挿通した便器用固着具15により固定金具50を載置部11に固着し、該固定金具50の起立した第二固定片50bに沿って取付け縦片部42を配置し、連通するケース側孔46及びケース固定用孔51に挿通したケース用固着具47により装置ケース3を第二固定片50bに固着することで、上記固定金具50を用いて肘掛け4なしで装置ケース3を便器1に取付けることができ、しかもこの場合、前述のように第一固定片50aから便器・ケース固定用共通孔55までの間隔L3と、載置部11の上面からケース固定用孔51までの間隔L6と、第二固定片50bから便器固定用孔52までの間隔L4を同じ寸法としているので、装置ケース3を肘掛け4を取付けた場合における装置ケース3と同じ位置に配設できる。また上記のように肘掛け4を取付けることなく装置ケース3を便器1に取付ける際には、図10(a)(b)に示すように誤ってケース固定用孔51や便器・ケース固定用共通孔55を便器側孔14aと連通させて固定金具50の第二固定片50bを載置部11に載置しようとした場合には、第一係止部53や第二係止部56を第一被係止部16に係止することができず、第一係止部53や第二係止部56が載置部11に当たって第一固定片50aや第二固定片50bが載置部11に傾いた状態で載置されることとなり、これにより肘掛け4なしで装置ケース3を便器1に取付ける場合においても固定用金具11の誤った取付けを防止できる。
【0011】
また上記便器固定用孔52の径を便器用固着具15を挿通可能とすると共にケース用固着具47を挿通不可とする寸法とし、該便器固定用孔52を上記誤着防止手段とすることも好ましい。簡単な構成で誤着防止手段を構成できるからである。
【発明の効果】
【0012】
本発明では、同一の固定金具を用いて肘掛けを取付ける場合も取付けない場合も共に同じ位置に装置ケースを配設でき、しかも固定金具が載置部や取付け板部に向きや位置を間違えて取付けられることを防止でき、また装置ケースが固定金具に位置を間違えて取付けられることを防止でき、装置ケースを確実に正しい位置に取付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。なお本実施形態では背景技術で説明した図11に示した便器装置と基本的な構成が同じである便器装置に本発明の便器用装置ケース3の取付け構造を適用したものであるので、以下の便器装置の基本的な構成の説明は図11(a)及び図11(b)を用いて説明する。
【0014】
本例の便器装置はターントラップ式の便器装置であって、図11に示すように便器1と便座装置2と装置ケース3と肘掛け4を備えている。なお図11(a)においては便座装置2の図示を省略してあり、便座装置2については後述するように肘掛け4なしで装置ケース3を便器1に取付けた状態を示す図2〜5に図示するだけに留める。
【0015】
図4及び図5に示すように便器1のボウル部5よりも後方に位置する後部の内部に形成した空間部6内にターントラップブロック7を配設している。ターントラップブロック7は、変形性を有する材料にて形成されると共に一端部がボウル部5の出口に接続されたターントラップ8と、該ターントラップ8の自由端となった他端部側を上下反転回動させる駆動モータ9とを備えており、駆動モータ9によりターントラップ8を回動させて他端開口を上を向く姿勢にすることでボウル部5内に水を溜めたり(図5参照)、他端開口を下を向く姿勢にすることでボウル部5内の水を排水したりできるようになっている。
【0016】
上記ターントラップブロック7を配設した空間部6の天面を形成する便器1の後部の上面部は図11に示すようにその中央部に空間部6内と便器1の外部を連通させる点検口10を形成してあり、該点検口10からターントラップブロック7を保守・点検できるようになっている。
【0017】
載置部11は上記便器1の後部の上面部からなり、該載置部11の左右両側部(点検口10の両側方に位置する部分)の夫々の前後左右に間隔を介した4ヶ所には上下に貫通する便器側孔14a〜d(図11(b)参照)を穿設している。各便器側孔14a〜dの径は後述するビスのような便器用固着具15の軸径と略同じ(詳しくは便器用固着具15の軸径よりも若干大きい)寸法となっている。また載置部11の両側部の夫々の上面には図1に示すように第一被係止部16として有底凹部からなる凹所を形成してあり、載置部11の上面における第一被係止部16の後側縁部を便器側当たり部17としている。
【0018】
便器1の左右両側部の夫々に取付けられる肘掛け4は図11(a)に示すように肘を掛ける肘掛け体20と、便器1に取付けられる取付けベース21と、一端部を取付けベース21(詳しくは後述の延設部24)に接続し他端部を肘掛け体20に接続したアーム22とで構成されている。
【0019】
取付けベース21は、略矩形横板状の取付け板部23と、取付け板部23の外側端から下方に向けて延設した縦板状の延設部24とで正面視逆L字に形成されている。
【0020】
矩形横板状の取付け板部23の四隅には上下方向に貫通する肘掛け側孔26a〜dを穿設してあり、各肘掛け側孔26a〜dの径は便器側孔14a〜dの径(つまり便器用固着具15の軸径)と同じ寸法となっている。また図1に示すように取付け板部23の上面には第二被係止部27として上下方向に貫通する孔からなる凹所を形成してあり、取付け板部23の上面における第二被係止部27の前側縁部及び後側縁部の夫々を肘掛け側前当たり部28及び肘掛け側後当たり部29としている。
【0021】
ここで上記第二被係止部27から該第二被係止部27の前方に位置する肘掛け側孔26a(前記4つの肘掛け側孔26a〜dのうち前側且つ外側に位置する肘掛け側孔26a)までの間隔L1は、前述の第一被係止部16から該第一被係止部16の前方に位置する便器側孔14a(前記載置部11の両側部の夫々に形成した4つの便器側孔14a〜dのうち前側且つ外側に位置する便器側孔)までの間隔L2よりも長い寸法となっている。
【0022】
装置ケース3は図3に示すように水道管のような水供給管30からボウル部5内に水を供給する便器洗浄水流路の中間部を構成する管路部31や、該管路部31に設けた便器洗浄弁32や、該便器洗浄弁32と駆動モータ9を制御する制御部33を内装するものである。
【0023】
制御部33は便座装置2に設けた操作部34やリモコン装置(図示せず)等から送信された信号、に基づいて便器洗浄弁32の開閉や駆動モータ9を制御して便器1のボウル部5内の洗浄を行うもので、つまり本例にあっては便器洗浄弁32と駆動モータ9で便器1のボウル部5内を洗浄する便器洗浄手段を構成している。
【0024】
図1に示すように上記装置ケース3は下部のケース本体35と、該ケース本体35に着脱自在に取付けた上部のカバー36とで構成されている。装置ケース3の前部の上部は前方に向けて突出した張り出し部40となっており、張り出し部40の下方が凹段部41となっている。凹段部41の奥面部は上方に開口するケース本体35の前壁部を構成する取付け縦片部42で構成され、凹段部41の上面部は取付け縦片部42の上端から前方に向けて一体に突出した横片状部43で構成されている。
【0025】
取付け縦片部42の下部は装置ケース3(ケース本体35)の水平な底面部44よりも下方に突出してあり、ケース本体35の底面部44の前端部には上下に貫通する差し込み孔45を形成している。また取付け縦片部42の上部には前後方向に貫通するケース側孔46を穿設してあり、該ケース側孔46の径は後述するリベットからなるケース用固着具47の軸径(筒部66の外径)と略同じ(詳しくはケース用固着具47の軸径よりも若干大きい)寸法となっている。ここで取付け縦片部42のケース側孔46の上側縁部を便器固定用孔覆い部48としている。また張り出し部40は下方に開口するカバー36の前壁部を構成する縦片状部49で構成され、該縦片状部49の下端部は前記横片状部43の前端部に着脱自在に係止されるものである。
【0026】
上記装置ケース3及び肘掛け4は前述の便器1の載置部11に固定されるもので、この固定には図6に示す側面視L字状の固定金具50が用いられる。
【0027】
固定金具50は板金を折曲形成してなるもので、L字状の一片を構成する第一固定片50aと他片を構成する第二固定片50bを有している。第一固定片50aには、第一固定片50aの厚み方向(前後方向)に貫通するケース固定用孔51及び便器固定用孔52と、第一固定片50aの厚み方向(前後方向)における第二固定片50bと反対側(前方)に向けて突出した第一係止部53としての凸部を形成している。また第二固定片50bには、第二固定片50bの厚み方向(上下方向)に貫通する便器・ケース固定用共通孔55(以下単に共通孔55という)と、第二固定片50bの厚み方向(上下方向)における第一固定片50aと反対側(下方)に向けて突出した第二係止部56としての突部を形成してある。第一係止部53は第一固定片50aの先端側(上端側)を逆L字状に折曲してなり、また第二係止部56は第二固定片50bの先端側(後端側)を逆L字状に折曲してなる。またケース固定用孔51及び共通孔55の径はともにケース用固着具47の軸径と略同じ(詳しくはケース用固着具47の軸径よりも若干大きい)寸法となっており、更に便器固定用孔52の径はケース固定用孔51及び共通孔55の径(つまりケース用固着具47の軸径)よりも小さく且つ便器側孔14a〜dの径(つまり便器用固着具15の軸径)と同じ寸法となっている。
【0028】
ここで上記第一固定片50aから共通孔55までの間隔L3と、第二固定片50bから便器固定用孔52までの間隔L4と、第二固定片50bからケース固定用孔51までの間隔L5に取付け板部23の厚みtを加えた寸法L6(図1参照)とを同じ寸法としている(つまりL3=L4=L6)。また便器固定用孔52から第一係止部53までの間隔L7と、前記第一被係止部16から便器側孔14aまでの間隔L2(図1参照)とを同じ寸法としてあり(つまりL2=L7)、共通孔55から第二係止部56までの間隔L8と、前記第二被係止部27から肘掛け側孔26aまでの間隔L1とを同じ寸法としている(つまりL1=L8)。また前記便器固定用孔52から第一係止部53までの間隔L7を、ケース側孔46から横片状部43までの間隔L9(図1参照)よりも短い寸法としている(つまりL7<L9)。
【0029】
そして上記固定金具50を用いて肘掛け4及び装置ケース3を便器1の載置部11に固定するには、図1等に示すように例えばまず肘掛け4の取付け板部23を便器1の載置部11の対応する側部にぴったりと載置すると共に、取付け板部23の肘掛け側孔26a〜dの夫々を載置部11の対応する便器側孔14a〜dに連通させる。これにより肘掛け4の取付けベース21の延設部24は便器1の後部の側面に沿って配置される。また第一被係止部16は第二被係止部27よりも前方位置、即ち平面視で第二被係止部27と重複せず肘掛け側前当たり部28と重複する位置に配され、また第二被係止部27は平面視で便器側当たり部17と重複する位置に配される。
【0030】
次に取付け板部23の肘掛け側孔26a〜d及びこれに連通する便器側孔14a〜dに取付け板部23側からビスからなる便器用固着具(後述の便器用固着具15を含む)を夫々挿通した後、各便器用固着具の軸部の下端部にナット(後述のナット57を含む)を螺合し、便器用固着具及びナットにより取付け板部23を載置部11に固着する。なお肘掛け側孔26aを除く肘掛け側孔26b〜dに挿通される便器用固着具及びこれに螺合されるナットの図示は省略している。
【0031】
上記4つの便器用固着具のうち肘掛け側孔26aに挿通される便器用固着具15にあっては、取付け板部23の前部の外側部に載置した固定金具50を載置部11に固着している。
【0032】
具体的には図1に示すように固定金具50の第二固定片50bを横にした状態でぴったりと密着させて取付け板部23に載置すると共に第二被係止部27に第二係止部56を挿入係止して共通孔55と肘掛け側孔26aとを連通させ、この後連通する共通孔55と肘掛け側孔26aと便器側孔14aに固定金具50側から便器用固着具15を挿通し、該便器用固着具15の載置部11から下方に突出した軸部の下端部にナット57を螺合することで、載置部11に第二固定片50b及び取付け板部23を固着している。
【0033】
ここで本実施形態では上記固定金具50の第一係止部53及び第二係止部56と載置部11の第一被係止部16及び取付け板部23の第二被係止部27とが固定金具向規制手段を構成してあり、該固定金具向規制手段により、肘掛け4及び装置ケース3を便器1に取付けるにあたって、載置部11に取付け板部23を介して横にした第二固定片50bを載置すると共に便器側孔14a及び肘掛け側孔26a及び共通孔55が連通した状態でのみ第二係止部56を第二被係止部27に係止することを可能としており、これにより固定金具50を正しい向き及び位置で確実に取付けられるようにしている。
【0034】
つまり便器1に肘掛け4及び装置ケース3を取付ける場合には、図9(b)や図9(c)に示すように誤って固定金具50の第一固定片50aを横にして取付け板部23に載置すると共に、肘掛け側孔26aに便器固定用孔52やケース固定用孔51を連通させ、この状態で便器固定用孔52及びケース固定用孔51及び便器側孔14aに便器用固着具15を挿通し、該便器用固着具15により固定金具50及び取付け板部23を便器1に固着してしまう虞があるが、この場合には、取付け板部23に載置した第一固定片50aから突出した第一係止部53が肘掛け側前当たり部28に当たったり(図9(b))、肘掛け側後当たり部29に当たったりし(図9(c))、これにより第一固定片50aの後部を取付け板部23にぴったりと密着させることができず、第一固定片50aが水平な取付け板部23に対して傾いた状態となり、この結果、便器用固着具15により前後方向や上下方向の誤った取付け位置で固定金具50が取付けられることを防止でき、延いては肘掛け4及び装置ケース3を便器1に取付けるにあたって装置ケース3が正しくない位置で取付けられることを防止できるようになっている。
【0035】
そして上記のようにして便器1の載置部11の両側部の夫々に肘掛け4の取付け板部23及び固定金具50の第二固定片50bを固着した後、装置ケース3を固定金具50に固着する。
【0036】
固定金具50に装置ケース3を取付けるには、まず各固定金具50の起立した第一固定片50aを装置ケース3の差し込み孔45から装置ケース3内に差し込む。次に載置部11及び取付け板部23に対して垂直に起立した各第一固定片50aの前面(厚み方向における第二固定片50bと反対側の面)及び同面と前後方向で同じ位置にある取付け板部23の前面に装置ケース3の取付け縦片部42の後面を密着して配置すると共に、取付け縦片部42を載置部11に載置する。これにより各ケース側孔46とケース固定用孔51が連通し、且つ各便器固定用孔52の前側が便器固定用孔覆い部48にて覆われる。そしてこの状態で連通する各ケース側孔46及びケース固定用孔51にリベットのようなケース用固着具47を取付け縦片部42側から挿通し、該ケース用固着具47により装置ケース3の取付け縦片部42を各固定金具50の第一固定片50aに固着する。
【0037】
ここで本実施形態では上記ケース用固着具47の軸部の径よりも孔径が小さい便器固定用孔52と、便器固定用孔覆い部48と、便器固定用孔52からの間隔L7がケース側孔46から横片状部43までの間隔L9よりも短い寸法となる位置に形成した第一係止部53との夫々が誤着防止手段を構成してあり、該誤着防止手段により、起立した第一固定片50aに沿って取付け縦片部42を所定高さに配した状態でのみケース用固着具47により第一固定片50aに取付け縦片部42を固着することを可能としそれ以外は不可としている。
【0038】
つまり便器固定用孔52にあってはその径がケース用固着具47の軸部の径よりも小さくなっているため、便器固定用孔52にケース用固着具47を挿通できないようになっており、これによりケース用固着具47によって取付け縦片部42が正しくない位置で第一固定片50aに取付けられることを防止している。
【0039】
また便器固定用孔覆い部48にあっては取付け縦片部42の下端面を載置部11の上面に突き合わせた状態で取付け縦片部42を起立した第一固定片50aに沿わせて配置した場合に便器固定用孔52を覆うため、便器固定用孔52にケース用固着具47を挿通できないようになっており、これによりケース用固着具47によって取付け縦片部42が正しくない位置で第一固定片50aに取付けられることを防止している。
【0040】
また第一係止部53にあっては図9(a)に示すように誤ってケース側孔46及び便器固定用孔52を連通させて取付け縦片部42を起立した第一固定片50aに沿って配置しようとした場合に、第一係止部53が取付け縦片部42の上端部に当たって取付け縦片部42の上部を第一固定片50aにぴったりと密着させることができず、取付け縦片部42が第一固定片50aに対して傾くようになっており、これによりケース用固着具47によって取付け縦片部42が正しくない位置で第一固定片50aに取付けられることを防止している。
【0041】
また便座装置2は便座側ケース58に便座59や便蓋60を回動自在に取付けたものであって、上記のように装置ケース3を便器1に取付けた後に、便座側ケース58を便器1の上面に前方からスライド移動し、便座側ケース58の下面部に設けた図示しない係合部材を便器1の後部の上面に設けた金具65(図7参照)に係合することで便器1に取付けられるものである。
【0042】
上記便座装置2の便座側ケース58には人体の局部を洗浄するための局部洗浄手段や、人体の局部洗浄をした後に温風又は冷風により人体の局部を乾燥させるための乾燥手段や、便器1内の脱臭を行うための脱臭手段等の機能部、該機能部を制御する便座側制御部34、等を内装しており、操作部34やリモコン装置等からの信号に基づいて機能部を運転するようにしている。また便座側ケース58は後端部の下部が後方に向けて突出した後方突出部63となっており、該後方突出部63が装置ケース3の前部の下部の凹段部41に嵌り込んだ状態で便座装置2の便座側ケース58は便器1に取付けられている。
【0043】
なお上記局部洗浄手段の配管には図2に示すように水供給管30から洗浄水を供給するためのフレキシブル管64が接続してあるものとする。また詳細な説明は省略するが本実施形態の便器装置は、便座装置2に着座・離座検出手段と、該着座・離座検出手段で検出した着座・離座情報を赤外線のような無線信号で送信する送信手段とを設け、装置ケース3に前記無線信号を受信する受信手段を設けたものであって、前述の制御部33は前記受信手段で受信した信号(着座・離座情報)に基づいても便器洗浄手段を制御できるようになっており、また便座側制御部34は着座・離座検出情報に基づいても機能部を制御できるようになっているものとする。
【0044】
以上が本実施形態の便器装置の構成であるが、本発明にあっては上記固定金具50を用いて図8に示すように肘掛け4を便器1の載置部11に取付けることなく便器1に装置ケース3を取付けることができるようになっている。
【0045】
肘掛け4なしで装置ケース3を便器1に取付ける場合には、便器1の載置部11の両側部の夫々に固定金具50の第一固定片50aを横にした状態(即ち肘掛け4を取付けた時とは第一固定片50a及び第二固定片50bの位置関係を逆にした状態)で直接載置すると共に、第一係止部53を第一被係止部16に挿入係止する。これにより便器側孔14aと便器固定用孔52が連通し、且つケース側孔46が平面視で載置部11の便器側孔14aの前側縁部と重複する。次に連通する便器側孔14a及び便器固定用孔52に第一固定片50a側から便器用固着具15を挿通し、該便器用固着具15の載置部11から下方に突出した軸部にナット57を螺合し、載置部11に第二固定片50bを固着する。
【0046】
そして上記のようにして便器1の載置部11の両側部の夫々に固定金具50を固着した後、装置ケース3を固定金具50に固着する。
【0047】
載置部11に直接載置固定した固定金具50に装置ケース3を取付けるには、まず各固定金具50の起立した第二固定片50bを装置ケース3の差し込み孔45から装置ケース3内に差し込む。次に載置部11に対して垂直に起立した各第二固定片50bの前面(厚み方向における第一固定片50aとは反対側の面)に装置ケース3の取付け縦片部42の後面を沿わせて配置すると共に、載置部11に対して垂直な取付け縦片部42を載置部11に載置して、ケース側孔46と共通孔55とを連通させ、この後連通する各ケース側孔46及び共通孔55にケース用固着具47を取付け縦片部42側から挿通し、該ケース用固着具47により取付け縦片部42を第二固定片50bに固着する。この場合、前述したように第一固定片50aから共通孔55までの間隔L3と、第二固定片50bからケース固定用孔51までの間隔L5に肘掛け4の取付け板部23の厚みtを加えた寸法L6(つまり肘掛け4及び装置ケース3を便器1に取り付けた状態における載置部11の上面からケース固定用孔51までの間隔)と、第二固定片50bから便器固定用孔52までの間隔L4を同じ寸法としてあるので、装置ケース3は肘掛け4を取付けた場合の装置ケース3と前後方向及び上下方向の同じ位置に配設されることとなる。
【0048】
ここで前述の固定金具向規制手段は、上記のように肘掛け4なしで装置ケース3を便器1に取付けるにあたって、載置部11に横にした第一固定片50aを直接載置すると共に便器側孔14a及び便器固定用孔52が連通した状態でのみ第一係止部53を第一被係止部16に係止することを可能としている。
【0049】
つまり便器1に肘掛け4なしで装置ケース3を取付ける場合には、図10(a)に示すように誤ってケース固定用孔51と便器側孔14aとを連通させた状態で固定金具50の第一固定片50aを横にした状態で載置部11に直接載置する虞があるが、この場合には、図に示すように第一固定片50aから突出した第一係止部53が便器側当たり部17に当たって、第一固定片50aの後部を取付け板部23にぴったりと密着させることができず、第一固定片50aが水平な取付け板部23に対して傾いた状態となり、これにより固定金具50が正しくない位置で取付けられることを防止している。
【0050】
また便器1に肘掛け4なしで装置ケース3を取付ける場合には、図10(b)に示すように誤って共通孔55と便器側孔14aとを連通させた状態で固定金具50の第二固定片50bを横にして載置部11に直接載置する虞があるが、この場合にも第二固定片50bから突出した第二係止部56が便器側当たり部17に当たり、この結果、第二固定片50bの後部を取付け板部23にぴったりと密着させることができず、第二固定片50aが水平な取付け板部23に対して傾いた状態となり、これにより固定金具50が正しくない位置及び向きで取付けられることを防止している。
【0051】
なお本実施形態では第一係止部53及び第二係止部56を凸部で形成し、第一被係止部16及び第二被係止部27を凹所で形成したが、これに限定されるものではなく、第一係止部53を凹所で形成すると共に第一被係止部16を凸部で形成したり、第二係止部56を凹所で形成すると共に第二被係止部27を凸部で形成したりしても良い。
【0052】
また本実施形態では第一被係止部16及び第二被係止部27の夫々を水平方向における同一方向において便器側孔14aからの距離が異なる位置に形成し、この第一被係止部16及び第二被係止部27に対応する位置に固定金具50の第一係止部53及び第二係止部56を形成したが、例えば第一被係止部16及び第二被係止部27が水平方向における異なる方向において便器側孔14aからの距離が同じ位置や異なる位置に形成し、この第一被係止部16及び第二被係止部27に対応する位置に固定金具50の第一係止部53及び第二係止部56を形成しても良い。つまり第一被係止部16がその便器側孔14aに対する相対位置が便器固定用孔52に対する第一係止部53の相対位置と同じとなり且つ第二被係止部27の肘掛け側孔26aに対する相対位置と異なる位置に形成してあれば良い。
【0053】
また本実施形態ではケース用固着具47として図1等に示すようなフランジ部65から突設した筒部66内に押し込みにより筒部を押し広げてかしめるピン67を収納した先端拡張式の打ち込みリベットを用いたが、勿論これに限定されるものではなく、便器用固着具15のようなビス等をケース用固着具47としても良い。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す側断面図である。
【図2】肘掛けなしで装置ケースを取り付けた便器装置を示す全体斜視図である。
【図3】図2の便座側ケースの内部を示す便器装置の全体平面図である。
【図4】図2の側断面図である。
【図5】図2の便器装置のボウル部内に水を溜めた状態を示す側断面図である。
【図6】同上の固定金具の斜視図である。
【図7】図2の便座装置を取り外した状態を示す分解斜視図である。
【図8】図2の装置ケースを固定金具を介して便器に取り付けた状態を示す側断面図である。
【図9】(a)〜(c)は肘掛け及び装置ケースを便器に取り付けるにあたって、誤った取り付けが行われるのを防止する構造を示す説明図である。
【図10】(a)及び(b)は肘掛けなしで装置ケースを便器に取り付けるにあたって、誤った取り付けが行われるのを防止する構造を示す説明図である。
【図11】従来の便器装置を示し、(a)は肘掛け及び装置ケースが便器に取り付けられる便器装置の分解斜視図であり、(b)は肘掛けが取り付けられず装置ケースが便器に取り付けられる便器装置の分解斜視図である。
【図12】従来の固定金具を示す斜視図である。
【図13】(a)は図11(a)の装置ケースを正しい位置で取り付けた状態を示す側断面図であり、(b)〜(d)は装置ケースを誤った位置で取り付けた状態を示す側断面図である。
【図14】(a)は図11(b)の装置ケースを正しい位置で取り付けた状態を示す側断面図であり、(b)及び(c)は装置ケースを誤った位置で取り付けた状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
【0055】
1 便器
4 肘掛け
11 載置部
14a 便器側孔
15 便器用固着具
16 第一被係止部
23 取付け板部
26a 肘掛け側孔
27 第二被係止部
42 取付け縦片部
46 ケース側孔
47 ケース用固着具
50 固定金具
50a 第一固定片
50b 第二固定片
51 ケース固定用孔
52 便器固定用孔
53 第一係止部
55 共通孔
56 第二係止部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器の後部に形成した載置部に便器側孔と凹所又は凸部からなる第一被係止部を形成し、肘掛けの取付け板部に肘掛け側孔と凹所又は凸部からなる第二被係止部を形成し、L字状の固定金具の一片を構成する第一固定片にケース固定用孔と便器固定用孔と凸部又は凹所からなる第一係止部を形成すると共に他片を構成する第二固定片に便器・ケース固定用共通孔と凸部又は凹所からなる第二係止部を形成し、載置部に取付け板部を介して第二固定片を横にした状態で載置すると共に第二被係止部に第二係止部を係止し、連通する便器・ケース固定用共通孔及び肘掛け側孔及び便器側孔に挿通した便器用固着具により第二固定片及び取付け板部を載置部に固着し、起立した第一固定片に沿って装置ケースの取付け縦片部を配置し、ケース固定用孔及び該孔に連通する取付け縦片部に穿設したケース側孔に挿通したケース用固着具により取付け縦片部を第一固定片に固着し、第一固定片から便器・ケース固定用共通孔までの間隔と、載置部の上面からケース固定用孔までの間隔と、第二固定片から便器固定用孔までの間隔を同じ寸法とし、起立した第一固定片に沿って取付け縦片部を所定高さに配した状態でのみケース用固着具により取付け縦片部を第一固定片に固着可能としそれ以外は不可とする誤着防止手段を備え、載置部に横にした第一固定片を直接載置すると共に便器側孔及び便器固定用孔が連通した状態でのみ第一係止部を第一被係止部に係止することを可能とし、且つ載置部に取付け板部を介して横にした第二固定片を載置すると共に便器側孔及び肘掛け側孔及び便器・ケース固定用共通孔が連通した状態でのみ第二係止部を第二被係止部に係止することを可能とする固定金具向規制手段を備えたことを特徴とする便器用装置ケースの取付け構造。
【請求項2】
上記便器固定用孔の径を便器用固着具を挿通可能とすると共にケース用固着具を挿通不可とする寸法とし、該便器固定用孔を上記誤着防止手段とすることを特徴とする請求項1に記載の便器用装置ケースの取付け構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2006−200324(P2006−200324A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−15996(P2005−15996)
【出願日】平成17年1月24日(2005.1.24)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】