説明

信頼性のあるアップリンクリソース要求

【課題】無線通信環境においてアップリンクリソースを確実に要求することを容易にするシステム及び方法を提供する。特に、アップリンクリソースが保持されていない場合の瞬時の信頼できるアップリンクリソース要求のためのメカニズムを提供する。
【解決手段】モバイル装置は、従来、チャネル品質インジケータのために用いられたフィードバック情報チャネルでアップリンクリソース要求を送信する。モバイル装置は、アップリンク要求のために予約された特定のコードワードを用いる。加えて、予約コードワードが送信されると、フィードバック情報チャネルの電力スペクトル密度が、チャネルの誤り率を低減するためにブーストされる。

【発明の詳細な説明】
【関連出願への相互参照】
【0001】
本出願は、2006年10月31日に出願された「RELIABLE UL RESOURCE REQUEST」と題された、米国仮特許出願第60/863,794号の利益を主張する。前述の出願の全体は、参照によって本明細書に組込まれる。
【技術分野】
【0002】
以下の記載は、一般に無線通信に関し、特にアップリンクリソースのための信頼性のある要求に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、例えば、音声、データ等といった様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。典型的な無線通信システムは、利用可能なシステム・リソース(例えば、帯域幅、送信電力、...)を共有することによって、複数のユーザとの通信をサポートすることができる多元接続システムでありうる。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム等を含みうる。
【0004】
一般に、無線多元接続通信システムは、複数のモバイル装置のための通信を同時にサポートしうる。各モバイル装置は、順方向リンク及び逆方向リンク上の送信を介して1つ又は複数の基地局と通信してもよい。順方向リンク(あるいはダウンリンク)は基地局からモバイル装置までの通信リンクを指し、また、逆方向リンク(あるいはアップリンク)はモバイル装置から基地局への通信リンクを指す。さらに、モバイル装置と基地局との間の通信は、SISO(single-input single-output)システム、MISO(multiple-input single-output)システム、MIMO(multiple-input multiple-output)システム等を介して確立されてもよい。
【0005】
MIMOシステムは、一般に、データ送信用に複数(N)本の受信アンテナ及び複数(N)本の送信アンテナを使用する。N本の送信アンテナ及びN本の受信アンテナによって形成されるMIMOチャネルは、N個の独立したチャネルに分解されうるが、これらは空間的なチャネルと称されてもよく、ここでN≦{N,N}である。N個の独立したチャネルの各々は次元(dimension)に対応する。さらに、複数本の送信アンテナ及び受信アンテナによって作成された付加的な次元が利用される場合、MIMOシステムは改善されたパフォーマンス(例えば、増加されたスペクトル効率、より高いスループット及び/又はより大きな信頼性)を提供しうる。
【0006】
MIMOシステムは、様々な複信技法をサポートして、共通の物理的な媒体上の順方向リンク通信と逆方向リンク通信を分割してもよい。例えば、周波数分割複信(FDD)システムは、順方向リンク通信と逆方向リンク通信に異なる周波数範囲を利用してもよい。さらに、時分割複信(TDD)システムでは、順方向リンク通信と逆方向リンク通信は共通の周波数範囲を使用してもよい。しかしながら、従来の技法はチャネル情報に関する限定されたフィードバックを提供しうるか、フィードバックを提供しえない。
【発明の概要】
【0007】
下記は、1つ又は複数の実施形態の簡略化された概要を、そのような実施形態の基本的な理解を提供するために提示する。この概要は全ての予期される実施形態の広範囲な概観ではなく、また、全ての実施形態の重要な若しくは重大な要素を識別することも、任意の若しくは全ての実施形態の範囲を描写することも意図されていない。その唯一の目的は、後に提示されるより詳細な説明の序文として、1つ又は複数の実施形態の幾つかの概念を単純化された形式で提示することである。
【0008】
一面によれば、無線通信環境でリソースを取得することを容易にする方法が本明細書に記載される。この方法は、フィードバック情報チャネルでアップリンクリソース要求を送信することを備えることができる。また、この方法は、フィードバック情報チャネルの電力スペクトル密度を増加させることを含むことができ、この増加は送信の信頼性を改善する。
【0009】
別の面は、フィードバック情報チャネルでアップリンクリソース要求を送信し、フィードバック情報チャネルの電力スペクトル密度を増加させることに関連する命令を保持するメモリを備えることができ、この増加は送信の信頼性を改善する無線通信装置に関する。無線通信装置はまた、メモリに接続され、メモリに保持された命令を実行するように構成されプロセッサを含むこともできる。
【0010】
また別の面は、無線通信環境においてリソースを取得することを容易にする無線通信装置に関する。この装置は、フィードバック情報チャネルでアップリンクリソース要求を送信する手段を備えることができる。装置は更に、フィードバック情報チャネルの電力スペクトル密度を増加させる手段を含むことができる。この増加は、送信の信頼性を改善する。
【0011】
また別の面は、フィードバック情報チャネルでアップリンクリソース要求を送信する機械実行可能命令群を格納して有する機械読取可能媒体に関する。機械読取可能媒体はまた、フィードバック情報チャネルの電力スペクトル密度を増加させる命令群を含むこともできる。この増加は、送信の信頼性を改善する。
【0012】
別の面によれば、無線通信システムにおいて、装置は集積回路を備えることができる。集積回路は、フィードバック情報チャネルでアップリンクリソース要求を送信するように構成されることができる。この集積回路は更に、フィードバック情報チャネルの電力スペクトル密度を増加させるように構成されることができ、この増加は、送信の信頼性を改善する。
【0013】
また別の面によれば、無線通信環境においてアップリンクリソースを提供することを容易にする方法が本明細書に記載される。この方法は、フィードバック情報チャネル上でアップリンクリソース要求を識別することを備えることができる。方法は更に、識別されたアップリンクリソース要求に少なくとも部分的に基づいて、1つ又は複数のモバイル装置に関するリソースをスケジュールすることを含むこともできる。
【0014】
本明細書に記載される別の面は、フィードバック情報チャネル上でアップリンクリソース要求を識別することと、識別されたアップリンクリソース要求に少なくとも部分的に基づいて、1つ又は複数のモバイル装置に関するリソースをスケジュールすることとに関連する命令群を保持するメモリを含むことができる無線通信装置に関する。加えて、この無線通信装置は、メモリに接続され、メモリ内に保持された命令群を実行するように構成されたプロセッサを備えることができる。
【0015】
また別の面は、無線通信環境においてアップリンクリソースを提供することを容易にする無線通信装置に関する。この装置は、フィードバック情報チャネル上でアップリンクリソース要求を識別する手段を備えることができる。装置は更に、識別されたアップリンクリソース要求に少なくとも部分的に基づいて、1つ又は複数のモバイル装置に関するリソースをスケジュールする手段を含むことができる。
【0016】
また別の面は、機械実行可能命令群を格納して有する機械読取可能媒体に関する。この機械読取可能媒体は、フィードバック情報チャネル上でアップリンクリソース要求を識別する命令群を備えることができる。機械読取可能媒体は更に、識別されたアップリンクリソース要求に少なくとも部分的に基づいて、1つ又は複数のモバイル装置に関するリソースをスケジュールする命令群を含むことができる。
【0017】
本明細書に記載される更なる面は、無線通信システムにおける、集積回路を備えることができる装置に関係がある。この集積回路は、フィードバック情報チャネル上でアップリンクリソース要求を識別するように構成されることができる。加えて、集積回路は、識別されたアップリンクリソース要求に少なくとも部分的に基づいて、1つ又は複数のモバイル装置に関するリソースをスケジュールするように構成されることができる。
【0018】
以下の記載及び関連する目的の達成のために、1つ又は複数の実施形態は、特許請求の範囲において完全に説明され、指摘された特徴を備える。以下の記載及び添付図面は、1つ又は複数の実施形態のある実例となる面を詳細に述べる。しかしながら、これらの面は、様々な実施形態の原理が用いられ、説明される様々な方法のうちのいくつかが、そのような局面及びそれらの均等物全てを含むように意図される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、本明細書に述べられる様々な面に係る無線通信システムの図である。
【図2】図2は、主題の開示の一面に係る無線通信システムにおける通信装置の例の図である。
【図3】図3は、主題の開示の一面に係る信頼性のあるアップリンクリソース要求を容易にする無線通信システムの図である。
【図4】図4は、アップリンクリソースを確実に要求することを容易にする方法論の例の図である。
【図5】図5は、無線通信環境においてアップリンクリソースを提供することを容易にする方法論の例の図である。
【図6】図6は、アップリンクリソースを確実に要求することを容易にするモバイル装置の例の図である。
【図7】図7は、無線通信環境においてアップリンクリソースを提供することを容易にするシステムの例の図である。
【図8】図8は、本明細書に記載される様々なシステム及び方法と共に使用されることができる無線ネットワーク環境の例の図である。
【図9】図9は、アップリンクリソースを確実に要求することを容易にするシステムの例の図である。
【図10】図10は、無線通信環境においてアップリンクリソースを提供することを容易にするシステムの例の図である。
【発明を実施する形態】
【0020】
様々な実施形態は、全体にわたって同様の参照符号が同様の要素を参照するために用いられる図面を参照しつつ、次に記載される。下記の記載では、説明の目的のため、1つ又は複数の実施形態の充分な理解を提供するために、多数の特定の詳細が述べられる。しかしながら、そのような実施形態が、これらの特定の詳細無しに行われうることは明白でありうる。他の場合には、周知の構造及び装置は、1つ又は複数の実施形態を記載することを容易にするためにブロック図の形式で示される。
【0021】
本明細書で用いられるように、「構成要素(component)」、「モジュール」、「システム」等の用語は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアのいずれにしても、コンピュータ関連のエンティティを指すことを意図される。例えば、構成要素は、プロセッサ上で実行中の処理、プロセッサ、オブジェクト、実行可能形式(executable)、実行中のスレッド、プログラム、及び/又は、コンピュータであってもよいが、これらに限定されない。例証として、コンピューティングデバイス上で実行中のアプリケーションと、当該コンピューティングデバイスとの双方が構成要素になりうる。1つ又は複数の構成要素は、実行中のスレッド及び/又は処理内に存在することができ、また、構成要素は、1台のコンピュータにローカル化されても、及び/又は、2台以上のコンピュータ間で分散させられてもよい。また、これらの構成要素は、格納された様々なデータ構造を有する様々なコンピュータ読取可能媒体から実行されることができる。構成要素は、例えば1つ又は複数のデータ・パケット(例えば、分散システム、ローカルシステムの別の構成要素と、及び/又は、インターネットといったネットワーク中で他のシステムと信号を経由して、やり取りする1つの構成要素からのデータ)を有する信号に従ったローカルな処理及び/又は遠隔処理を経由して通信してもよい。
【0022】
更に、様々な実施形態はモバイル装置に関して本明細書に記載される。モバイル装置は、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、ターミナル、無線通信装置、ユーザエージェント、ユーザ装置、又はユーザ機器(UE)と呼ぶこともできる。モバイル装置は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線接続能力を有するハンドヘルド装置、コンピューティングデバイス、又は無線モデムに接続された他の処理装置であってもよい。さらに、様々な実施形態は基地局に関して本明細書に記載される。基地局はモバイル装置と通信するために利用されてもよく、また、アクセスポイント、ノードB、あるいは何らかの他の用語で称されてもよい。
【0023】
更に、本明細書に記載された様々な面又は特徴は、方法、装置、又は、標準的なプログラミング及び/又はエンジニアリング技法を用いる製品として実施されてもよい。本明細書で用いられるような「製品」という用語は、任意のコンピュータ読み取り可能な装置、キャリア、又は媒体からアクセス可能なコンピュータ・プログラムを包含することを意図される。例えば、コンピュータ読み取り可能な媒体は、磁気記憶装置(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)等)、スマート・カード、及びフラッシュメモリ装置(例えば、EPROM、カード、スティック、キードライブ等)を含むことができるが、これらに限定されない。さらに、本明細書に記載される様々な記憶媒体は、情報を格納するための1つ又は複数の装置及び/又は他の機械読み取り可能な媒体を表わすことができる。「機械読み取り可能な媒体」という用語は、命令及び/又はデータを格納し、包含し、及び/又は伝えることができる無線チャネル及び様々な他の媒体を含むことができる。
【0024】
図1を最初に参照すると、本明細書に提示される様々な実施形態に係る無線通信システム100が示されている。システム100は、複数のアンテナグループを備えうる基地局102を備える。例えば、1つのアンテナグループはアンテナ104及び106を備えてもよく、別のグループはアンテナ108及び110を備えてもよく、また、追加のグループはアンテナ112及び114を備えてもよい。各アンテナグループについて2本のアンテナが示されているが、各グループについて、より多数の又はより少数のアンテナが利用されてもよい。基地局102はさらに送信機鎖及び受信機鎖を備えてもよく、これらの各々は、当業者には認識されるだろうが、信号送受信に関連付けられた複数の構成要素(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナ等)を備えることができる。
【0025】
基地局102は、モバイル装置116及びモバイル装置122といった、1つ又は複数のモバイル装置と通信しうる。しかしながら、基地局102は、モバイル装置116及び122に類似する、実質的に任意の数のモバイル装置と通信してもよいことが認識されるべきである。モバイル装置116及び122は、例えば、携帯電話、スマートフォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信装置、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、及び/又は、無線通信システム100で通信するための任意の他の適当な装置であることができる。図示されるように、モバイル装置116はアンテナ112及び114と通信中であるが、アンテナ112及び114は順方向リンクすなわちダウンリンク118上でモバイル装置116に情報を送信し、また、逆方向リンクすなわちアップリンク120上でモバイル装置116から情報を受信する。さらに、モバイル装置122はアンテナ104及び106と通信中であるが、アンテナ104及び106は順方向リンク124上でモバイル装置122に情報を送信し、また、逆方向リンク126上でモバイル装置122から情報を受信する。周波数分割複信(FDD)システムにおいて、例えば、順方向リンク118は逆方向リンク120によって用いられるものとは異なる周波数帯を利用してもよく、また、順方向リンク124は逆方向リンク126によって使用されるものとは異なる周波数帯を使用してもよい。さらに、時分割複信(TDD)システムにおいて、順方向リンク118及び逆方向リンク120は共通の周波数帯を利用してもよく、また、順方向リンク124及び逆方向リンク126は共通の周波数帯を利用してもよい。
【0026】
アンテナのセット及び/又はそれらが通信するために指定される領域は、基地局102のセクタと称されうる。例えば、複数のアンテナは、基地局102によってカバーされる領域のセクタ中のモバイル装置と通信するように設計されてもよい。順方向リンク118及び124上の通信では、基地局102の送信アンテナは、ビームフォーミング(beamforming)を利用して、モバイル装置116及び122のための順方向リンク118及び124の信号対雑音比を改善しうる。さらに、関連付けられたカバレッジを介してランダムに分散されたモバイル装置116及び122に送信するために基地局102がビームフォーミングを利用する一方で、隣接するセル中のモバイル装置は、その全てのモバイル装置に単独のアンテナを介して送信する基地局と比較して、より少ない干渉を受けうる。
【0027】
一例によれば、システム100はMIMO(multiple-input multiple-output)通信システムであってもよい。さらに、システム100は、FDD、TDD等といった任意のタイプの複信を利用してもよい。例証に従って、基地局102は順方向リンク118及び124でモバイル装置116及び122に送信してもよい。さらに、モバイル装置116及び122は、それぞれの順方向リンクすなわちダウンリンクチャネルを評価し(estimate)、逆方向リンクすなわちアップリンク120及び122を介して基地局102へ提供されうる対応するフィードバックを生成してもよい。前述したように、モバイル装置116及び122は、逆方向リンク120及び122介して基地局102へ情報を送信することができる。典型的には、基地局102は、モバイル装置116及び122に、データ送信においてモバイル装置によって使用されるべきアップリンクリソースをスケジュールし、割り当てる。基地局102は複数のスケジューリング技法を利用することができる。例えば、FDMAベースのシステムでは、2つのタイプのスケジューリング技法が従来使用される。サブバンド・スケジューリングあるいは周波数選択的なスケジューリングでは、ユーザ・パケットは狭い帯域幅に限定されるトーン割り当て(tone allocations)にマッピングされる。ダイバーシティ・スケジューリングあるいは周波数ホップ・スケジューリング(frequency hopped scheduling)では、ユーザ・パケットはシステム帯域幅全体にわたるトーン割当てにマッピングされる。
【0028】
モバイル装置116及び122はアップリンクリソースを要求するか、あるいはスケジュールされることを要求することができる。しかしながら、モバイル装置116及び122が最初にアップリンクリソースを有さない場合、モバイル装置116及び122が要求を送信することは困難である。従来、モバイル装置116及び122には別個の物理チャネルを提供することができ、この別個の物理チャネルがアップリンク要求のために予約される(reserved)。また、アップリンクリソース要求はデータと共に帯域内で送信されることができる。これはUMTS(universal mobile telecommunications system)の下で可能である。しかしながら、それは専用のリソースを予約することに等しいので、それはLTE(long term evolution)では非効率的であると分かるだろう。主題の開示の一面によれば、モバイル装置116及び122は、他の目的のために従来割り当てられた物理チャネルあるいは他のそのようなチャネルを用いて、アップリンクリソースを要求することができる。その要求は、割り当てられた物理チャネル上の予約されたコードワード(codewords)を利用してなされることができる。さらに、コードワードが確実に受信されるように、この予約コードワードの電力は高められる。
【0029】
次に図2を参照すると、図示されているのは、無線通信環境における使用のための通信装置200である。通信装置200は、基地局あるいはその一部、又はモバイル装置あるいはその一部でありうる。通信装置200は、モバイル装置のためのアップリンクリソースを要求し予約すること、あるいは、アップリンクリソースをスケジューリングすることを容易にするリソース要求エンジン202を備える。リソース要求エンジン202は、モバイル装置が利用可能なリソースを有さない場合にアップリンクリソースを要求することを容易にする。一例として、通信装置200はモバイル装置とすることができる。この実例によれば、リソース要求エンジン202は、別の目的のために割り当てられたチャネルでアップリンクリソース要求を送信することができる。また、リソース要求エンジンは、チャネルの電力スペクトル密度(PSD)を増加させて、要求送信の信頼性を改善することができる。チャネルは、例えば、チャネル品質指標(CQI)チャネルといったフィードバック情報チャネルとすることができる。
【0030】
別の例によれば、通信装置200は基地局になりうる。この実例に従って、通信装置200のリソース要求エンジン202は、別個の機能のために従来割り当てられたチャネル上でモバイル装置からのアップリンクリソース要求を識別することができる。さらに、リソース要求エンジン202は、識別されたアップリンク要求及び複数の他のモバイル装置から受信される他の要求に基づいて、モバイル装置のためにリソースをスケジュールすることができる。アップリンクリソース要求は、他のチャネルで送信されたアップリンクリソース要求のために予約されたコードワードを含むことができる。モバイル装置は、この予約コードワードを送信してリソース要求を示すことができ、また、基地局は、予約コードワードに基づいて、アップリンク要求を他の情報と区別することができる。
【0031】
さらに、図示されていないが、通信装置200は、フィードバック情報チャネルでアップリンクリソース要求を送信し、フィードバック情報チャネルの電力を高め、アップリンクリソース要求のためのコードワードを予約し、フィードバック情報チャネル上で要求を識別し、アップリンクリソースをスケジュールする等に関する命令を保持するメモリを備えうることが認識されるべきである。さらに、通信装置200は、命令(例えば、メモリ内に保持された命令、異なるソースから得られた命令、...)の実行に関連して利用されてもよいプロセッサを備えうる。
【0032】
図3を参照すると、図示されるのは、信頼性のあるアップリンクリソース要求を容易にする無線通信システム300である。システム300は、モバイル装置302(及び/又は、任意の数の異なるモバイル装置(図示せず))と通信する基地局304を備える。基地局304は、順方向リンクすなわちダウンリンクチャネルでモバイル装置302に情報を送信しうる。さらに、基地局304は、逆方向リンクすなわちアップリンクチャネルでモバイル装置302から情報を受信しうる。さらに、システム300はMIMOシステムであってもよい。
【0033】
モバイル装置302は、基地局304からのアップリンクリソースを要求することを容易にするリソースリクエスタ306を備える。モバイル装置302は、アップリンクリソースを要求することはできるが、リソース要求のために利用するための現在の(current)リソースを有さない。一面によれば、CQIチャネルはモバイル装置302に割り当てることができる。モバイル装置302は、割り当てられたCQIチャネルを使用して、アップリンクリソースを要求することができる。リソースリクエスタ306は、CQIチャネルで基地局304へアップリンクリソース要求を送ることができる。アップリンクリソース要求と典型的なチャネル・フィードバック・データとを区別するために、リソースリクエスタ306は予約コードワード(reserved codewords)308を利用する。予約コードワード308は、チャネル・フィードバック情報あるいは他のデータとは対照的にアップリンクリソース要求を表わす。予約コードワード308は、モバイル装置302のメモリ(図示せず)に格納することができる。また、予約コードワード308は、必要な場合、プロセッサによって生成することができる。例えば、アップリンクリソース要求がなされる場合、予約コードワードを生成するアルゴリズムを使用することができる。
【0034】
予約コードワード308がモバイル装置302によってCQIチャネルで送信される期間中、CQI情報を基地局304へ送ることはできない。さらに、モバイル装置302によってアップリンクリソースが要求される瞬間、CQIチャネルは、ダウンリンクスケジューリング、電力制御等のために基地局304へ情報を提供している。これらの場合、CQI情報は、システム動作にとって必須ではなく、従って、CQIチャネルは高い抹消レート(erasure rate)(例えば、10から20パーセント)で動作することができる。しかしながら、CQIチャネルは、アップリンクリソース要求チャネルとして使用される場合、より信頼性が高い必要がある。アップリンクリソースの取得はシステム動作に重要となりうるので、モバイル装置302によって送信されるアップリンク要求は、基地局304によって確実に受信されなければならない。1つの可能性によれば、CQIチャネルは、低い抹消レート(例えば、1から2パーセント)で動作させて、アップリンク要求用のために推奨された信頼性を達成することができる。しかしながら、これは、あまりにも高価であると判明しうる、高いアップリンク・オーバヘッドを示す可能性がある。
【0035】
モバイル装置302は、予約コードワード308の送信の信頼性を高めることを容易にするパワーブースター310を備える。パワーブースター308は、CQIチャネルのPSDを、アップリンクリソース要求を示す(signifying)予約コードワード308のうちの1つが当該チャネルで送信される場合に増加させる。CQIチャネルのPSDを調節することによって、チャネルの抹消レート又は誤り率を、当該チャネルで何の情報が送信されるのかに基づいて設定する(configure)ことができる。例えば、ダウンリンクスケジューリングのために利用されるCQI情報が送信されるべき場合、CQIチャネルは、より低いPSDで、またその結果として、より高い誤り率で動作する。アップリンクリソース要求が送信される場合、当該要求が確実に送信され且つ受信されることができるように、CQIチャネルは、より高いPSDで、またその結果として、より低い誤り率で動作する。
【0036】
基地局304は、要求ハンドラ312とスケジューラ316とを備えることができる。要求ハンドラ312は、モバイル装置によって送信されるデータを聴く(listen)ことができる。要求ハンドラ312は、モバイル装置302又は任意の他のモバイル装置からのアップリンクリソース要求と、基地局304と通信中の複数の異なるモバイル装置とを識別する。アップリンクリソース要求は、無線通信システム300の要求チャネル又は他のそのような物理チャネルや論理チャネルとは対照的にフィードバックチャネルで受信することができる。フィードバックチャネルは、ダウンリンクスケジューリングで利用されるチャネル品質情報を送信するために典型的に使用されるCQIチャネルでありうる。要求ハンドラ312は、アップリンクリソース要求のために予約されたコードワード314の中から1つのコードワードを検出することによって、CQIチャネル上のアップリンクリソース要求を識別することができる。予約コードワード314は、基地局304のメモリ(図示せず)に格納し、CQIチャネルで受信されるコードワードとの比較のために要求ハンドラ312によって使用することができる。また、必要な場合、予約コードワードを生成するために基地局304にアルゴリズムを備えることができる。さらに、基地局304は、プロセッサと、当該プロセッサにCQIチャネルで受信される情報を分析させて、予約コードワード314のうちの1つを識別させる命令とを備えることができる。
【0037】
基地局304は更に、モバイル装置302にアップリンクリソースを割り当てる又はスケジュールするスケジューラ316を備える。スケジューリングの決定は、要求ハンドラ312によって識別されたアップリンクリソース要求に部分的に基づきうる。また、スケジューラ316は、基地局304によって受信された他のリソース要求を因数分解する(factor)ことができる。他の要求は、CQIチャネルを介して受信され、要求ハンドラ312によって処理することができ、あるいは、要求は従来の手段(例えば、アップリンクリソース要求チャネル)によって受信することができる。スケジューラ316は、アルゴリズム(例えば、ラウンドロビン、フェアキューイング(fair queuing)及び最大のスループット・スケジューリング)及び量子アルゴリズム(例えば、量子遺伝的な(quantum genetic)アルゴリズム)を使用して、モバイル装置302と任意の数の異なるモバイル装置のための最適な動作モードを判定することができる。一旦スケジュールされると、基地局304は、モバイル装置302にスケジュール情報を送信して、モバイル装置302が割り当てられたアップリンクリソースを利用することを可能にすることができる。スケジュール情報又はリソース割り当ては、データ転送速度、データ転送速度オフセット、送信のためのアンテナサブセット選択、アンテナパターン選択、周波数割り当てその他を含むことができる。
【0038】
図4−図5を参照すると、アップリンクリソース要求を確実に送信することに関連する方法論が示されている。説明の単純性の目的のために、方法論は一連の動作として示され且つ記載されるが、幾つかの動作がそれからの他の行為と同時に及び/又は異なる順序に生じてもよい、方法論は動作の順序によって限定されず、1つ又は複数の実施形態に従って、幾つかの動作は、本明細書に記載され且つ示されるものとは異なる順序で及び/又は他の動作と同時に発生しうることが理解され、認識されるべきである。例えば、当業者は、方法論が、状態図におけるように、一連の相互関係のある状態若しくは事象として代わりに表わされうることを理解し、認識するだろう。さらに、1つ又は複数の実施形態に従って方法論を実施するために、例証される動作の全てが要求されるとは限らないことがある。
【0039】
ここで図4に移ると、図示されているのは、アップリンクリソースを確実に要求することを容易にする方法論400である。特に、方法400はリソースが現在保持されていない場合に、アップリンクリソースを取得するために使用することができる。方法400は、無線通信システムにおけるモバイル装置上で実現することができる。参照符号402で、電力増加閾値が取得される。電力増加閾値は、所望の誤り率又は抹消レートを達成すべくアップリンク要求に必要とされる電力増加の大きさを表わす値である。例えば、1から2パーセントの誤り率が推奨される。参照符号404では、アップリンクリソース要求が送信される。リソース要求は、例えば、チャネル品質指標(CQI)チャネルといったフィードバックチャネルで送信することができる。リソース要求は、CQIチャネル上のCQI情報とアップリンクリソース要求とを区別する予約コードワードを含むことができる。参照符号406では、CQIチャネルのPSDは、取得された電力増加閾値に少なくとも部分的には基づいて増加される。増加されたPSDは、アップリンクリソース要求を表わす予約コードワードの送信の期間のチャネルの誤り率を引き下げる。符号408では、CQIチャネルのPSDは、CQI情報の送信のために標準のレベルに戻される。
【0040】
図5を参照すると、図示されているのは、無線通信システムにおいてアップリンクリソースを割り当てることを容易にする方法論500である。特に、方法500は、リソースの無い要求中のエンティティにリソースを割り当てるために使用することができる。方法500は、無線通信システムにおいて基地局で実現することができる。参照符号502で、データ送信が受信される。データ送信は、例えばCQIチャネルといったフィードバックチャネルで受信することができる。CQIチャネルで受信されるデータ送信は典型的には、ダウンリンクスケジューリングに使用されるチャネル品質情報を含む。しかしながら、主題の開示によれば、CQIチャネルはアップリンクリソース要求を送信するためにモバイル装置によって使用することができる。参照符号504で、アップリンクリソース要求は、受信されたデータ送信で識別される。予約コードワードは、アップリンクリソース要求で利用される。予約コードワードは、チャネルで通常送信されるCQIデータとリソース要求とを区別する。参照符号506で、アップリンクリソースが、要求しているエンティティに割り当てられる。割り当ては、識別されたリソース要求に少なくとも部分的に基づくことができる。
【0041】
本明細書に記載される1つ又は複数の面によれば、アップリンクリソースが要求される必要があるかどうか、電力増加閾値を判定すること、アップリンクリソースをスケジュールすること等に関して、推論することができることが認識されるだろう。本明細書で用いられるように、「推論する(infer)」あるいは「推論(inference)」という推論は、データ及び/又は事象を介して獲得されるような1セットの観察から、システム、環境、及び/又はユーザの状態を推論する又は判断する処理を一般に指す。推論は、例えば、特定のコンテキスト(context)又は動作を識別するために使用することができ、あるいは、状態にわたった確率分布を生成することができる。推論は確立的、つまり、データ及び事象の考察に基づいて所定の状態の確率分布の計算とすることができる。推論はまた、1セットの事象及び/又はデータから、より高いレベルの事象を構成するために使用される技法を指すことができる。そのような推論は、1セットの観察された事象及び/又は格納された事象データから、事象が時間的に近接して相互に関係があるか否か、並びに、事象及びデータが1つ又は幾つかの事象及びデータソースからもたらされるのかどうかに関わらず、新たな事象又は動作の構成という結果になる。
【0042】
一例によれば、上記に提示される1つ又は複数の方法は、アップリンクリソースをいつ要求するべきかを判定することに関する推論を行なうことを含むことができる。さらなる実例として、推論は、アップリンクリソース要求等の送信の期間に目標の誤り率を達成するために必要とされる電力レベル閾値の選択に関連して行なわれてもよい。先行する例は、本質的には例証であって、本明細書に記載される様々な実施形態及び/又は方法に関連して、そのような推論が行なわれる方法又は行なうことができる推論の数を限定することは意図されないことが認識されるだろう。
【0043】
図6は、アップリンクリソースを確実に要求することを容易にするモバイル装置600の例の図である。モバイル装置600は、例えば、受信アンテナ(図示せず)からの信号を受信し、受信した信号に典型的なアクション(例えば、フィルタ、増幅、ダウンコンバート等)を実行し、調整された信号をデジタル化してサンプルを取得する受信器602を備える。受信器602は、例えばMMSE受信器であることができ、受け取った記号を復調し、それらをチャネル推定のためにプロセッサ606へ提供することができる復調器604を備えることができる。プロセッサ606は、受信器602によって受信した情報を分析し、及び/又は、送信器616による送信のための情報を生成する目的のプロセッサ、モバイル装置600の1つ又は複数の構成要素を制御するプロセッサ、及び/又は、受信器602によって受信した情報を分析し、送信器616による送信のための情報を生成し、モバイル装置600の1つ又は複数の構成要素を制御するプロセッサであることができる。
【0044】
モバイル装置600は更に、プロセッサ606に動作的に接続され、送信するデータ、受信したデータ、利用可能チャネルに関する情報、分析した信号強度及び/又は干渉強度に関するデータ、割り当てられたチャネル、電力、レート等に関する情報、及び、チャネルを推定しチャネルを介して通信するためのその他任意の適切な情報を格納するメモリ608を備えることができる。メモリ608は更に、チャネルの推定及び/又は利用に関する(例えば、性能ベース、容量ベース等の)アルゴリズム及び/又はプロトコルを格納することができる。
【0045】
本明細書で説明されるデータ記憶装置(例えば、メモリ608)は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリの何れかであることができ、あるいは、揮発性メモリ及び不揮発性メモリ両方を含むことができる。限定ではなく例示として、不揮発性メモリは、読取専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、又はフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして動作するランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含むことができる。限定ではなく例示として、RAMは、例えば同期RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブル・データ・レートSDRAM(DDRSDRAM)、エンハンストSDRAM(ESDRAM)、同期リンク(Synchlink)DRAM(SLDRAM)、及びダイレクト・ラムバスRAM(DRRAM(登録商標))のような様々な形式で利用可能である。本システム及び方法のメモリ608は、これらのタイプ及びその他任意の適切なタイプのメモリに限定されず、それらを備えることが意図されている。
【0046】
プロセッサ602は更に、アップリンクリソース要求を基地局へ送信することを容易にするリソースリクエスタ610に動作的に接続される。モバイル装置600は、要求を生成するために保持されている現在のリソースがない時、アップリンクリソースを要求することができる。リソースリクエスタ610は、要求を生成するために別の物理チャネル又は論理チャネルを用いることができる。例えば、CQIチャネルが、アップリンクリソースを要求するために、リソースリクエスタ610によって用いられることができる。リソースリクエスタ610は、予約コードワードを送信することによって、CQIチャネルで基地局へアップリンクリソース要求を送信することができる。予約コードワードは、アップリンクリソース要求を表し、一般にチャネルで送信されるチャネル品質情報と区別することができる。予約コードワードは、モバイル装置600のメモリ608内に格納されうる。加えて、予約コードワードは、プロセッサ606によって必要とされると生成されうることが理解されるべきである。例えば、メモリ608内に格納されたアルゴリズムは、アップリンクリソース要求のための予約コードワードを生成するために用いられることができる。
【0047】
モバイル装置600は更に、アップリンクリソース要求を示す予約コードワードの送信の信頼性を改善することを容易にするパワーブースター612を含む。パワーブースター612は、予約コードワードのうちの1つがチャネルで送信された場合、CQIチャネルのPSDを増加させる。CQIチャネルのPSDを調節することによって、チャネルの抹消レート又は誤り率は、チャネルで何の情報が送信されたかに基づいて構成されることができる。例えば、ダウンリンクスケジューリングのために用いられるCQI情報が送信された場合、CQIチャネルは低いPSDで動作し、ゆえに高い誤り率で動作する。アップリンクリソース要求が送信されると、要求が確実に送受信されることができるように、CQIチャネルは高いPSDで動作し、ゆえに低い誤り率で動作する。必要なパワーブーストの量を決定する電力レベル閾値が指定されうる。閾値は、基地局から取得され、受信器602によりモバイル装置600によって受信されうる。加えて、閾値は、メモリ608内に格納され、例えばチャネル状態、干渉レベル等のような環境のパラメータに基づいて、プロセッサ606によって評価されうる。予約コードワードの送信後、PSDレベルが、CQI情報の送信に適切な標準のレベルに戻されうる。モバイル装置600は更に、例えば基地局、別のモバイル装置等へ信号(例えば、CQIチャネル上の予約コードワード)を送信する送信器616及び変調器614を備える。リソースリクエスタ610、パワーブースター612、及び/又は変調器614は、プロセッサ606から分離して図示されるが、プロセッサ606又は複数のプロセッサ(図示せず)の一部であることができることが理解されるべきである。
【0048】
図7は、無線通信環境において要求に応答してアップリンクリソースを提供することを容易にするシステム700の例の図である。システム700は、複数の受信アンテナ706を介して1つ又は複数のモバイル装置704からの信号を受信する受信器710と、複数の送信アンテナ708を介して1つ又は複数のモバイル装置704へ送信する送信器722とを備える基地局702(例えばアクセスポイント等)を備える。受信器710は、アンテナ706から情報を受け取ることができ、受信した情報を復調する復調器712に動作的に関連付けられる。復調された記号は、図6に関して上述したプロセッサと同様であることができるプロセッサ714によって分析される。プロセッサ714は、(例えばパイロット)信号強度及び/又は干渉強度に関する情報、モバイル装置704(又は、異なる基地局(図示せず))へ送信されるデータ及びそこから受信されるデータ、及び/又は、本明細書で説明する様々な動作及び機能の実行に関連するその他任意の適切な情報を格納するメモリ716に接続される。
【0049】
プロセッサ714は更に、受信アンテナ706及び受信器710によって受信された、モバイル装置704からのアップリンクリソース要求を識別する要求ハンドラ718に接続される。アップリンクリソース要求は、要求チャネルに対照的であるフィードバックチャネル、又は無線通信システムのその他のそのような物理チャネルや論理チャネルで受信されることができる。フィードバックチャネルは、一般にダウンリンクスケジューリングにおいて用いられるチャネル品質情報を送信するために用いられるCQIチャネルであることができる。要求ハンドラ718は、アップリンクリソース要求のための予約されたコードワードのセットの中から1つのコードワードを検出することができる。CQIチャネルで受信されたコードワードとの比較のために、要求ハンドラ718によって用いられる予約コードワードは、メモリ716内に格納されうる。加えて、必要な場合予約コードワードを生成するためのアルゴリズムが、基地局702内に含まれうる。更に、プロセッサ714は、予約コードワードのうちの1つを識別するために、CQIチャネル上で受信した情報を分析することができる。
【0050】
基地局702は更に、アップリンクリソースを、モバイル装置704に割り当て、スケジュールするスケジューラ720を含む。スケジューリングの決定は、要求ハンドラ718によって識別されたアップリンクリソース要求に部分的に基づくことができる。基地局702は、割り当てられたアップリンクリソースをモバイル装置704が用いることを可能にするために、モバイル装置704へスケジュール情報を送信することができる。スケジュール情報又はリソース割り当ては、データレート、データレートオフセット、送信のためのアンテナサブセット選択、アンテナパターン選択、周波数割当て等を含むことができる。送信される情報は、変調器722へ提供されうる。変調器722は、モバイル装置704への、アンテナ708を介した送信器726による送信のために情報を多重化することができる。要求ハンドラ718、スケジューラ720、及び/又は変調器722は、プロセッサ714から分離して図示されるが、プロセッサ714又は複数のプロセッサ(図示せず)の一部であることもできることが理解されるべきである。
【0051】
図8は、無線通信システム800の例を示す。無線通信システム800は、簡略化のために、1つの基地局810及び1つのモバイル装置850を示す。しかし、システム800は、複数の基地局及び/又は複数のモバイル装置を含むこともでき、追加の基地局及び/又はモバイル装置は、以下で説明される例となる基地局810及びモバイル装置850と実質的に同様でありうる又は異なりうることが理解されるべきである。加えて、基地局810及び/又はモバイル装置850は、それらの間の無線通信を容易にするために、本明細書で説明されるシステム(図1乃至図3及び図6乃至図7)及び/又は方法(図4乃至図5)を用いることができる。
【0052】
基地局810で、複数のデータストリームのためのトラヒックデータが、データソース812から送信(TX)データプロセッサ814へ提供される。例によると、各データストリームは、それぞれのアンテナを介して送信されうる。TXデータプロセッサ814は、符号化されたデータを提供するために、データストリームのために選択された特定の符号化スキームに基づいて、トラヒックデータストリームをフォーマット、符号化、及びインタリーブする。
【0053】
各データストリームの符号化されたデータは、直交周波数分割多重(OFDM)技術を用いてパイロットデータと多重化されうる。加えて、又はその代わりに、パイロット記号は、周波数分割多重化(FDM)、時分割多重化(TDM)、符号分割多重化(CDM)されうる。パイロットデータは一般に、周知の方式で処理された周知のデータパターンであり、チャネル応答を推定するためにモバイル装置850において用いられうる。各データストリームの多重化されたパイロット及び符号化されたデータは、変調記号を提供するために、そのデータストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、2相位相シフトキーイング(BPSK)、4相位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング、M直交振幅変調(M−QAM)等)に基づいて変調されうる。各データストリームのためのデータレート、符号化、及び変調は、プロセッサ830によって提供又は実行される命令によって決定されうる。
【0054】
データストリームのための変調記号は、(例えばOFDMのための)変調記号を更に処理することができるTX MIMO プロセッサ820へ提供されうる。TX MIMO プロセッサ820はその後、N個の変調記号ストリームをN個の送信器(TMTR)822a乃至822tへ提供する。様々な実施形態において、TX MIMO プロセッサ820は、データストリームの記号及び記号が送信されているアンテナにビームフォーミング重みを適用する。
【0055】
各送信器822は、1つ又は複数のアナログ信号を提供するために、それぞれの記号ストリームを受け取って処理し、MIMOチャネルを介した送信のために適切な変調信号を提供するために、アナログ信号を更に調整(例えば、増幅、フィルタ、及びアップコンバート)する。更に、送信器822a乃至822tからのN個の変調信号が、N個のアンテナ824a乃至824tからそれぞれ送信される。
【0056】
モバイル装置850で、送信された変調信号がN個のアンテナ852a乃至852rによって受信され、各アンテナ852から受信された信号は、それぞれの受信器(RCVR)854a乃至854rへ提供される。各受信器854は、各々の信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、及びダウンコンバート)し、サンプルを提供するために調整した信号をデジタル化し、更に、対応する「受信(received)」記号ストリームを提供するためにサンプルを処理する。
【0057】
RXデータプロセッサ860は、N個の「検出された」記号ストリームを提供するために、特定の受信器処理技術に基づいて、N個の受信器854からのN個の受信記号ストリームを受け取り、処理することができる。RXデータプロセッサ860は、データストリームのトラヒックデータを回復するために、検出された各記号ストリームを復調、デインタリーブ、及び復号することができる。RXデータプロセッサ860による処理は、基地局810のTX MIMO プロセッサ820及びTXデータプロセッサ814によって実行される処理と相補的である。
【0058】
プロセッサ870は、何れのプレコーディングマトリクスを上記のように用いるかを定期的に判定することができる。更にプロセッサ870は、マトリクスインデクス部分及びランク値部分を備える逆方向リンクメッセージを公式化することができる。
【0059】
逆方向リンクメッセージは、通信リンク及び/又は受信したデータストリームに関する様々なタイプの情報を備えることができる。逆方向リンクメッセージは、複数のデータストリームのトラヒックデータをデータソース836から受け取ることもできるTXデータプロセッサ838によって処理され、変調器880によって変調され、送信器854a乃至854rによって調整され、基地局810へ送信されうる。
【0060】
基地局810において、モバイル装置850からの変調信号が、アンテナ824によって受信され、受信器822によって調整され、復調器840によって復調され、モバイル装置850によって送信される逆方向リンクメッセージを抽出するためにRXデータプロセッサ842によって処理される。更に、プロセッサ830は、ビームフォーミング重みを決定するために何れのプレコーディングマトリクスを用いるかを判定するために、抽出したメッセージを処理することができる。
【0061】
プロセッサ830及び870は、基地局810及びモバイル装置850の動作をそれぞれ指示(例えば、制御、調整、管理等)することができる。各プロセッサ830及び870は、プログラムコード及びデータを格納するメモリ832及び872に関連付けられうる。プロセッサ830及び870は、それぞれアップリンク及びダウンリンクのための周波数応答推定値及びインパルス応答推定値を導出する計算を実行することもできる。
【0062】
本明細書で説明された実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、又はこれらの任意の組み合わせによって実現されうる。ハードウェア実現の場合、処理ユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書に示される機能を実行するように設計されたその他の電子ユニット、又はそれらの組み合わせにおいて実現されうる。
【0063】
実施形態がソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア又はマイクロコード、プログラムコード又はコードセグメントによって実現される場合、それらは、例えば記憶素子のような機械読取可能媒体内に格納されうる。コードセグメントは、手順、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、又は命令、データ構成、あるいはプログラムステートメントの任意の組み合わせを表すことができる。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、又はメモリコンテンツを渡し、受け取ることによって、別のコードセグメント又はハードウェア回路に接続されうる。情報、引数、パラメータ、データ等は、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信等を含む任意の適切な手段を用いて渡され、転送され、あるいは送信されうる。
【0064】
ソフトウェア実現の場合、本明細書で説明される技術は、本明細書に示される機能を実行するモジュール(例えば、手順、関数等)を用いて実現されうる。ソフトウェアコードは、メモリユニット内に格納され、プロセッサによって実行されうる。メモリユニットは、プロセッサ内に、又はプロセッサに外付けで実現され、何れの場合も、当該技術において周知である様々な手段を介してプロセッサと通信可能に接続されうる。
【0065】
図9を参照すると、無線通信環境においてアップリンクリソースを確実に要求することを実現するシステム900が示される。例えばシステム900は、少なくとも部分的にモバイル装置内に存在することができる。システム900は、プロセッサ、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせ(例えばファームウェア)によって実現される機能を表す機能ブロックであることができる機能ブロックを含むとして表されることが理解されるべきである。システム900は、関連して動作することができる電子部品の論理グループ902を含む。例えば、論理グループ902は、アップリンクリソース要求を送信する電子部品904を含むことができる。アップリンクリソース要求は、例えば、従来ダウンリンクスケジューリングのためのチャネル品質インジケータを基地局へ伝送するフィードバック情報チャネルで送信されうる。アップリンクリソース要求は、予約コードワードのセットからの少なくとも1つのコードワードを備えることができる。更に、論理グループ902は、フィードバック情報チャネルの電力スペクトル密度を増加させる電子部品906を備えることができる。CQIチャネルの電力スペクトル密度は、CQI情報を伝送するCQIチャネル上で従来用いられたターゲット誤り率より低いターゲット誤り率を達成するために、予約コードワードのうちの1つがチャネルで送信されると、ブーストされうる。CQIチャネルの電力スペクトル密度を調節することによって、チャネルの抹消レート又は誤り率は、チャネルで何の情報が送信されたかに基づいて構成されることができる。加えて、システム900は、電子部品904及び906に関する機能を実行するための命令を保持するメモリ908を含むことができる。電子部品904及び906のうちの1つ又は複数は、メモリ908に外付けであるように図示されるが、メモリ908内に存在しうることが理解されるべきである。
【0066】
図10には、無線通信環境においてアップリンクリソースを提供することを容易にするシステム1000が示される。システム1000は、例えば基地局内に存在することができる。図示されるように、システム1000は、プロセッサ、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせ(例えばファームウェア)によって実現される機能を表すことができる機能ブロックを含む。システム1000は、順方向リンク送信を制御することを容易にする電子部品の論理グループ1002を含む。論理グループ1002は、アップリンクリソース要求を識別する電子部品1004を含むことができる。例えばモバイル装置は、CQI情報を送信するために通常用いられるフィードバック情報チャネルで要求を送信することができる。アップリンクリソース要求は、チャネルで送信された予約コードワードによってCQI情報と区別されうる。更に、論理グループ1002は、識別された要求に基づいてリソースをスケジュールする電子部品1006を含むことができる。加えて、システム1000は、電子部品1004及び1006に関する機能を実行する命令を保持するメモリ1008を含むことができる。電子部品1004及び1006は、メモリ1008に外付けであるように図示されるが、メモリ1008内に存在することができることが理解されるべきである。
【0067】
上記記載は、1つ又は複数の実施形態の例を含む。上述した実施形態の説明の目的のために、方法論又は構成要素の考えられうる組み合わせ全てを説明することは不可能であるが、当業者は、様々な実施形態の更なる組み合わせ及び入れ替えが可能であることを理解するであろう。従って、説明された実施形態は、特許請求の範囲の精神及び範囲内であるそのような変更、改良、及び変形の全てを包含することが意図されている。更に、「含む」という用語は、明細書又は特許請求の範囲の何れかにおいて用いられる限り、「備える」という用語が特許請求の範囲において接続する語句として用いられる場合の「備える」と同様に包括的であることが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信環境においてリソースを取得することを容易にする方法であって、
フィードバック情報チャネルでアップリンクリソース要求を送信することと、
前記フィードバック情報チャネルの電力スペクトル密度を増加させることとを備え、前記増加は前記送信の信頼性を改善する方法。
【請求項2】
アップリンクリソース要求のための1つ又は複数のコードワードを予約することを更に備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アップリンクリソース要求を送信することは、前記フィードバックチャネルで、前記予約された1つ又は複数のコードワードのうちの少なくとも1つを送信することを備える請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記アップリンクリソース要求の送信後、前記フィードバック情報チャネルの電力スペクトル密度を低減することを更に備える請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ターゲット誤り率を達成するために必要なブースト量を表す電力レベル閾値を取得することを更に備える請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記電力スペクトル密度を増加させることは、前記ブースト量だけ、現在の電力スペクトル密度値を増加させることを備える請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記フィードバック情報チャネルは、チャネル品質インジケータを送信するために従来用いられたチャネル品質情報チャネルである請求項1に記載の方法。
【請求項8】
フィードバック情報チャネルでアップリンクリソース要求を送信することと、前記フィードバック情報チャネルの電力スペクトル密度を増加させることとに関連し、前記増加は前記送信の信頼性を改善する命令群を保持するメモリと、
前記メモリに接続され、前記メモリ内に保持された前記命令群を実行するように構成されたプロセッサと
を備える無線通信装置。
【請求項9】
前記メモリは更に、アップリンクリソース要求のための1つ又は複数のコードワードを予約する命令群を保持する請求項8に記載の無線通信装置。
【請求項10】
前記メモリは、前記予約された1つ又は複数のコードワードを保持する請求項9に記載の無線通信装置。
【請求項11】
前記メモリは更に、前記アップリンクリソース要求の送信後、前記フィードバック情報チャネルの電力スペクトル密度を低減する命令群を保持する請求項8に記載の無線通信装置。
【請求項12】
前記メモリは更に、ターゲット誤り率を達成するために必要なブースト量を表す電力レベル閾値を取得する命令群を保持する請求項8に記載の無線通信装置。
【請求項13】
前記電力スペクトル密度を増加させることに関連する命令群は、前記ブースト量だけ、現在の電力スペクトル密度値を増加させることに関連する命令群を備える請求項11に記載の無線通信装置。
【請求項14】
前記フィードバック情報チャネルは、チャネル品質インジケータを送信するために従来用いられたチャネル品質情報チャネルである請求項8に記載の無線通信装置。
【請求項15】
無線通信環境においてリソースを取得することを容易にする無線通信装置であって、 フィードバック情報チャネルでアップリンクリソース要求を送信する手段と、
前記フィードバック情報チャネルの電力スペクトル密度を増加させる手段とを備え、前記増加は、前記送信の信頼性を改善する無線通信装置。
【請求項16】
アップリンクリソース要求のための1つ又は複数のコードワードを予約する手段を更に備える請求項15に記載の無線通信装置。
【請求項17】
前記アップリンクリソース要求を送信する手段は、前記フィードバック情報チャネルで、前記予約された1つ又は複数のコードワードのうちの少なくとも1つを送信する手段を更に備える請求項16に記載の無線通信装置。
【請求項18】
前記アップリンクリソース要求の送信後、前記フィードバック情報チャネルの電力スペクトル密度を低減する手段を更に備える請求項15に記載の無線通信装置。
【請求項19】
ターゲット誤り率を達成するために必要なブースト量を表す電力レベル閾値を取得する手段を更に備える請求項15に記載の無線通信装置。
【請求項20】
前記電力スペクトル密度を増加させる手段は、前記ブースト量だけ、現在の電力スペクトル密度値を増加させる手段を備える請求項19に記載の無線通信装置。
【請求項21】
前記フィードバック情報チャネルは、チャネル品質インジケータを送信するために従来用いられたチャネル品質情報チャネルである請求項20に記載の無線通信装置。
【請求項22】
フィードバック情報チャネルでアップリンクリソース要求を送信し、
前記フィードバック情報チャネルの電力スペクトル密度を増加させる
機械実行可能命令群を格納して有する機械読取可能媒体であって、前記増加は、前記送信の信頼性を改善する機械読取可能媒体。
【請求項23】
アップリンクリソース要求のための1つ又は複数のコードワードを予約する命令群を更に備える請求項22に記載の機械読取可能媒体。
【請求項24】
前記アップリンクリソース要求を送信することは、前記フィードバック情報チャネルで、前記予約された1つ又は複数のコードワードのうちの少なくとも1つを送信することを備える請求項23に記載の機械読取可能媒体。
【請求項25】
前記アップリンクリソース要求の送信後、前記フィードバック情報チャネルの電力スペクトル密度を低減する命令群を更に備える請求項22に記載の機械読取可能媒体。
【請求項26】
ターゲット誤り率を達成するために必要なブースト量を表す電力レベル閾値を取得する命令群を更に備える請求項22に記載の機械読取可能媒体。
【請求項27】
前記電力スペクトル密度を増加させることは、前記ブースト量だけ、現在の電力スペクトル密度値を増加させることを備える請求項26に記載の機械読取可能媒体。
【請求項28】
前記フィードバック情報チャネルは、チャネル品質インジケータを送信するために従来用いられたチャネル品質情報チャネルである請求項22に記載の機械読取可能媒体。
【請求項29】
無線通信システムにおける装置であって、
フィードバック情報チャネルでアップリンクリソース要求を送信し、
前記フィードバック情報チャネルの電力スペクトル密度を増加させる
ように構成された集積回路を備え、
前記増加は、前記送信の信頼性を改善する装置。
【請求項30】
無線通信環境においてアップリンクリソースを提供することを容易にする方法であって、
フィードバック情報チャネル上でアップリンクリソース要求を識別することと、
前記識別されたアップリンクリソース要求に少なくとも部分的に基づいて、1つ又は複数のモバイル装置に関するリソースをスケジュールすることと
を備える方法。
【請求項31】
前記フィードバック情報チャネルでのデータ送信を受信することを更に備える請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記アップリンクリソース要求を識別することは、アップリンクリソース要求を表すために予約されたコードワードのセットのうちの少なくとも1つを認識することを備える請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記フィードバック情報チャネルは、チャネル品質インジケータを送信するために従来用いられたチャネル品質情報チャネルである請求項30に記載の方法。
【請求項34】
フィードバック情報チャネル上でアップリンクリソース要求を識別することと、前記識別されたアップリンクリソース要求に少なくとも部分的に基づいて、1つ又は複数のモバイル装置に関するリソースをスケジュールすることとに関連する命令群を保持するメモリと、
前記メモリに接続され、前記メモリ内に保持された命令群を実行するように構成されたプロセッサと
を備える無線通信装置。
【請求項35】
前記メモリは更に、前記フィードバック情報チャネルでのデータ送信を受信することに関連する命令群を保持する請求項34に記載の無線通信装置。
【請求項36】
前記アップリンクリソース要求を識別することは、アップリンクリソース要求を表すために予約されたコードワードのセットのうちの少なくとも1つを認識することを備える請求項34に記載の無線通信装置。
【請求項37】
前記フィードバック情報チャネルは、チャネル品質インジケータを送信するために従来用いられたチャネル品質情報チャネルである請求項34に記載の無線通信装置。
【請求項38】
無線通信環境においてアップリンクリソースを提供することを容易にする無線通信装置であって、
フィードバック情報チャネル上でアップリンクリソース要求を識別する手段と、
前記識別されたアップリンクリソース要求に少なくとも部分的に基づいて、1つ又は複数のモバイル装置に関するリソースをスケジュールする手段と
を備える無線通信装置。
【請求項39】
前記フィードバック情報チャネルでのデータ送信を受信する手段を更に備える請求項38に記載の無線通信装置。
【請求項40】
前記アップリンクリソース要求を識別することは、アップリンクリソース要求を表すために予約されたコードワードのセットのうちの少なくとも1つを認識することを備える請求項38に記載の無線通信装置。
【請求項41】
前記フィードバック情報チャネルは、チャネル品質インジケータを送信するために従来用いられたチャネル品質情報チャネルである請求項38に記載の無線通信装置。
【請求項42】
格納された機械実行可能命令群であって、
フィードバック情報チャネル上でアップリンクリソース要求を識別し、
前記識別されたアップリンクリソース要求に少なくとも部分的に基づいて、1つ又は複数のモバイル装置に関するリソースをスケジュールする
機械実行可能命令群を格納して有する機械読取可能媒体。
【請求項43】
前記フィードバック情報チャネルでのデータ送信を受信する命令群を更に備える請求項42に記載の機械読取可能媒体。
【請求項44】
前記アップリンクリソース要求を識別することは、アップリンクリソース要求を表すために予約されたコードワードのセットのうちの少なくとも1つを認識することを備える請求項42に記載の機械読取可能媒体。
【請求項45】
前記フィードバック情報チャネルは、チャネル品質インジケータを送信するために従来用いられたチャネル品質情報チャネルである請求項42に記載の機械読取可能媒体。
【請求項46】
無線通信システムにおける装置であって、
フィードバック情報チャネル上でアップリンクリソース要求を識別し、
前記識別されたアップリンクリソース要求に少なくとも部分的に基づいて、1つ又は複数のモバイル装置に関するリソースをスケジュールする
ように構成された集積回路を備える装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−34211(P2013−34211A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−196150(P2012−196150)
【出願日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【分割の表示】特願2009−535452(P2009−535452)の分割
【原出願日】平成19年10月31日(2007.10.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.EEPROM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】