個別テープおよびダイカットウェブを備える易開封再閉鎖可能パッケージ
易開封再閉鎖可能パッケージは、パウチであって、第一および第二側板の間に基部ストリップを含む個別テープを含み;ストリップの第一表面の少なくとも第一部分は、感圧接着剤で被覆され、第一位置において第一板の内面に接着剤によって接着され、ストリップの第一表面の第二部分は、第二位置において第一板の内面に固定され;第一板のダイカットであって、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは、パッケージが開封されたときに、第一および第二板のうちの少なくとも1つを接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されている、ダイカットを含む、パウチと;パウチ内の製品と、を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2009年8月14日出願の米国仮出願第61/274247号明細書の優先権を主張し、この出願はその全体が参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本発明は、個別テープおよびダイカットウェブを備える易開封再閉鎖可能パッケージ、ならびにパッケージを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
農産物、スナック食品、チーズなどを含む、食料品および非食料品は長い間、パウチ、袋、もしくは蓋付きトレイなどの容器、またはポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリエステル(PET)などの様々な熱可塑性材料から作られた成形ウェブに、包装されてきた。これらの容器は、処理/包装設備において、様々な包装プロセスを用いて、包装機器上で熱可塑性材料の1つまたは複数のウェブから形成されることが可能である。このような機器およびプロセスは、水平式成形/充填/封止(HFFS)、垂直式成形/充填/封止(VFFS)、熱成形/リッドストック、および連続水平式包装(フローラップと称される場合もある)を含む。いずれの場合も、製品は、パウチ、袋、成形ウェブ、トレイなどの中に手動または自動で配置され、充填された容器は随意的に真空化またはガス充填され、容器の口は、パッケージを閉鎖して完成させるために気密的または非気密的に封止される。
【0004】
完成パッケージの開封(すなわちはさみまたはナイフなどの道具を利用しての開封)は、消費者による製品へのアクセスを提供することができる。
【0005】
業界において一般的なのは、プラスチックジッパー閉鎖;圧迫閉鎖またはスライドジッパー;インターロック可能閉鎖;インターロック可能ファスナー要素を備える閉鎖可能ファスナー;オスメス形状を有するインターロックリブおよび溝要素;インターロック交互鉤状閉鎖部材、などの使用である。これらの用語は特許文献に見られるが、ある程度その意味において重複してもよい。これらの特徴は、再閉鎖可能性を提供し、場合により開封しやすい特徴をパッケージに提供するかも知れない。しかしながら、このような特徴は、必ずしも開封または再閉鎖しやすいとは限らない。
【0006】
やはり比較的一般的なのは、再閉鎖可能性をパッケージに提供するための、感圧接着剤の使用である。しかしながら、パッケージに対する接着剤の位置によっては、接着剤は、パッケージが開封される前に、または一旦パッケージが開封された後、製品がパッケージから取り出されて接着剤と接触するときに、場合により収容されている製品によって汚染される可能性がある。この現象は、パッケージの再閉鎖可能性を危うくする可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第4,189,519号明細書
【特許文献2】米国特許第4,252,846号明細書
【特許文献3】米国特許第4,550,141号明細書
【特許文献4】米国特許第4,666,778号明細書
【特許文献5】米国特許第4,882,229号明細書
【特許文献6】米国特許第4,916,190号明細書
【特許文献7】米国特許第4,937,139号明細書
【特許文献8】米国特許第5,547,752号明細書
【特許文献9】米国特許第5,997,968号明細書
【特許文献10】米国特許第3,655,503号明細書
【特許文献11】米国特許第4,729,476号明細書
【特許文献12】米国特許第4,784,885号明細書
【特許文献13】米国特許第4,859,514号明細書
【特許文献14】米国特許第5,023,121号明細書
【特許文献15】米国特許第4,944,409号明細書
【特許文献16】米国特許第6,476,137号明細書
【特許文献17】米国特許第4,058,632号明細書
【特許文献18】米国特許第4,615,926号明細書
【特許文献19】米国特許第5,128,414号明細書
【特許文献20】米国特許第6,395,321号明細書
【特許文献21】米国特許第7,055,683号明細書
【特許文献22】米国特許出願公開第20030152669号明細書
【特許文献23】米国特許出願公開第2008/0260305号明細書
【特許文献24】米国特許第4,589,247号明細書
【特許文献25】米国特許第4,656,818号明細書
【特許文献26】米国特許第4,768,411号明細書
【特許文献27】米国特許第4,808,010号明細書
【特許文献28】米国特許第6,293,073号明細書
【特許文献29】米国特許出願公開第2008/0138478号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
市場には、随意的に製造時にパッケージの気密性を維持しながら、そしてプラスチックジッパー閉鎖;圧迫閉鎖またはスライドジッパー;インターロック閉鎖;インターロック可能ファスナー要素を備える再閉鎖可能ファスナー;オスメス形状を有するインターロックリブおよび溝要素;インターロック交互鉤状閉鎖部材などの使用を伴わずに、手作業で(すなわちはさみまたはナイフなどの道具を必要とせずに手作業で)開封可能で容易に再閉鎖できる特徴を提供しながら、包装業者の包装機器にほとんどまたはまったく改造を必要としない方式で使用されることが可能な、パッケージおよび包装方法の需要がある。
【0009】
いくつかの小売りパッケージは現在、易開封および/または再閉鎖可能性を提供していない。例を挙げると、いくつかの野菜袋およびスナック食品袋がある。農産物市場には、たとえばHFFS、VFFS、熱成形/リッドストック、または連続水平式包装プロセスで作られたパッケージなど、小売り野菜袋を手作業で開封し、繰り返し可能に再閉鎖する、コスト効率の良い方法の需要がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、パッケージ、およびパッケージを製造する方法に関し、パッケージは、手作業で開封可能および再閉鎖可能、すなわち何回も開封および閉鎖されることが可能であり、非食料品、ならびにたとえば農産物、スナック食品、チーズ、ランチョンミート、ソーセージ、料理用ナッツ、トレイルミックスなどの食料品を包装するのに適している。パッケージは随意的に、パッケージが開封されるまで気密封止を維持する。
【0011】
第一の態様において、易開封再閉鎖可能パッケージは、
パウチであって、
外面および内面、第一および第二側縁、ならびに第一および第二末端を各々含む第一および第二側板であって、それぞれの第一および第二側縁に沿って結合されている、第一および第二側板と、
第一および第二側板のうちの少なくとも1つの第一末端によって画定される第一末端と、
それぞれ第一および第二側板の第二末端によって画定される第二末端と、
それぞれの第二末端に沿って結合されている第一および第二側板と、
第一および第二側板の間に設けられており、第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む、個別テープであって、
基部ストリップは、パウチの第一末端から離間され、パウチの第二末端からも離間されており、
第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されており、
第一表面の少なくとも第一部分は第一側板上の第一位置において第一側板の内面に感圧接着剤によって接着され、第一表面の第二部分は第一側板上の第二位置において第一側板の内面に固定されている、個別テープと、
第一側板内に設けられたダイカットであって、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一および第二板のうちの1つを感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されている、ダイカットと、
第二側板に結合された第一側板の第一末端と、を含むパウチと、
パウチ内に設けられた製品と、を含む。
【0012】
場合により、本発明の第一の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される。
第一および第二側板は、シールを用いてそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合される。
第一および第二側板は、折り畳みを用いてそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合される。
第一側板の第一末端、および第二側板は、シールを用いて互いに結合される。
第一側板の第一末端、および第二側板は、折り畳みを用いて互いに結合される。
第一側板の第一末端、および第二側板の第一末端は、シールを用いて互いに結合される。
第一側板の第一末端、および第二側板の第一末端は、折り畳みを用いて互いに結合される。
第一側板の第二末端、および第二側板の第二末端は、シールを用いて互いに結合される。
第一側板の第二末端、および第二側板の第二末端は、折り畳みを用いて互いに結合される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0013】
第二の態様において、易開封再閉鎖可能パッケージは、
パウチであって、
内部表面を有する折り畳みウェブと、
折り畳みウェブの第一末端における第一横シールと、
折り畳みウェブの第二末端における第二横シールと、
折り畳みウェブの長さに沿って延在する長手方向シールと、
長手方向シールに隣接および離間して位置決めされた個別テープであって、個別テープは第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含み、
第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されており、
第一表面の少なくとも第一部分は折り畳みウェブ上の第一位置において折り畳みウェブの内部表面に感圧接着剤によって接着され、第一表面の第二部分は折り畳みウェブ上の第二位置において折り畳みウェブの内部表面に固定されている、個別テープと、
折り畳みウェブ内に設けられたダイカットであって、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後折り畳みウェブを感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されている、ダイカットと、を含むパウチと、
パウチ内に設けられた製品と、を含む。
【0014】
場合により、本発明の第二の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いて折り畳みウェブの内部表面に封止される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に折り畳みウェブを通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に折り畳みウェブを通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、折り畳みウェブを基部ストリップの第一末端に封止する。
【0015】
第三の態様において、水平式成形/充填/封止プロセスで易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法は、
第一ロール上に、第一および第二長手方向縁を有する平置きウェブ、ならびにダイカットを提供するステップと、
第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されている、ステップと、
平置きウェブを変換して内部表面を有する折り畳みウェブにするために、平置きウェブを成形装置まで前進させるステップと、
パッケージが製造されるときに、個別テープがパッケージの第一および第二側板の間に設けられるように、個別テープを前進させるステップと、
開放パウチを作成するために折り畳みウェブ内に側面シールを形成するステップであって、開放パウチは、
外面および内面、第一および第二側縁、ならびに第一および第二末端を各々含む第一および第二側板であって、シールによってそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合された第一および第二側板と、
第一および第二側板のうちの少なくとも1つの第一末端によって画定される第一末端と、
それぞれ第一および第二側板の第二末端によって画定される第二末端と、
それぞれの第二末端に沿って結合されている第一および第二側板と、
パウチの第一末端および第二末端から離間した個別テープと、を含むステップと、
開放パウチ内に製品を挿入するステップと、
パウチを閉鎖するために、第一側板の第一末端を第二側板に封止するステップと、を含み、
ダイカットは第一側板内に設けられ、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一または第二板を感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されており、
開放パウチ内に製品を挿入する前のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の少なくとも第一部分は、感圧接着剤によって、平置きウェブまたは折り畳みウェブに接着され、
折り畳みウェブ内の側面シールを形成するステップの前または最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の第二部分を、平置きウェブ、折り畳みウェブの内部表面、または第一側板の内面に固定し、
ウェブは、折り畳みウェブ内の側面シールを形成するステップの間、またはいずれかの後続ステップの前、最中、もしくは後に、切断される。
【0016】
場合により、本発明の第三の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される。
第一側板の第一末端、および第二側板の第一末端は、シールを用いて互いに結合される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0017】
第四の態様において、水平式成形/充填/封止プロセスで易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法は、
第一ロール上に、第一および第二長手方向縁を有する平置きウェブ、ならびにダイカットを提供するステップと、
第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されており、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤によって平置きウェブに接着され、基部ストリップの第一表面の第二部分は平置きウェブに固定される、ステップと、
平置きウェブを変換して内部表面を有する折り畳みウェブにするために、基部ストリップが固定された平置きウェブを成形装置まで前進させるステップと、
開放パウチを作成するために折り畳みウェブ内に側面シールを形成するステップであって、開放パウチは、
外面および内面、第一および第二側縁、ならびに第一および第二末端を各々含む第一および第二側板であって、シールによってそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合された第一および第二側板と、
第一および第二側板のうちの少なくとも1つの第一末端によって画定される第一末端と、
それぞれ第一および第二側板の第二末端によって画定される第二末端と、
それぞれの第二末端に沿って結合されている第一および第二側板と、
第一および第二側板の間に設けられ、パウチの第一末端および第二末端から離間した個別テープと、を含むステップと
開放パウチ内に製品を挿入するステップと、
パウチを閉鎖するために、第一側板の第一末端を第二側板に封止するステップと、を含み、
ダイカットは第一側板内に設けられ、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一または第二側板を感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されており、
ウェブは、折り畳みウェブ内の側面シールを形成するステップの間、またはいずれかの後続ステップの前、最中もしくは後に、切断される。
【0018】
場合により、本発明の第四の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される。
第一側板の第一末端、および第二側板の第一末端は、シールを用いて互いに結合される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0019】
第五の態様において、垂直式成形/充填/封止プロセスで易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法は、
第一ロール上に、第一および第二表面を有する平置きウェブ、ならびにダイカットを提供するステップと、
第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されている、ステップと、
平置きウェブを変換して内部表面を有する折り畳みウェブにするために、成形装置上で平置きウェブを前進させるステップと、
パッケージが製造されるときに、個別テープがパッケージの第一および第二側板の間に設けられるように、個別テープを前進させるステップと、
折り畳みウェブ内に長手方向シールを形成するステップと、
第一パウチを画定するための第一横シールを形成するために折り畳みウェブを横方向に封止するステップであって、第一横シールは第一パウチの底部横シールであるステップと、第一パウチ内に製品を挿入するステップと、
第一パウチとともに、折り畳みウェブを、所定距離だけ下方に前進させるステップと、第一パウチ内の上部横シール、および第二パウチ内の底部横シールを形成するために第一パウチを横方向に封止するステップであって、第二パウチは第一パウチの上方に設けられている、ステップと、
パッケージを製造するために第一パウチを第二パウチから分離するため、折り畳みウェブを横方向に切断するステップであって、パッケージは、
外面および内面、第一および第二側縁、ならびに第一および第二末端を各々含む第一および第二側板であって、それぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合された第一および第二側板と、
第一および第二側板の第一末端によって画定される第一末端、第一および第二側板の第二末端によって画定される第二末端と、
第一側板内に設けられたダイカットであって、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一または第二側板を感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されている、ダイカットと、を含むステップとを含み、
折り畳みウェブ内に長手方向シールを形成するステップの前または最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤によって平置きウェブまたは折り畳みウェブに接着され、
折り畳みウェブ内に長手方向シールを形成するステップの前または最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の第二部分を、平置きウェブ、折り畳みウェブ、または第一側板に固定する。
【0020】
場合により、本発明の第五の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される。
第一および第二側板は、シールを用いてそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合される。
第一および第二側板は、折り畳みを用いてそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合される。
第一側板の第一末端、および第二側板の第一末端は、シールを用いて互いに結合される。
第一側板の第一末端、および第二側板の第一末端は、折り畳みを用いて互いに結合される。
第一側板の第二末端、および第二側板の第二末端は、シールを用いて互いに結合される。
第一側板の第二末端、および第二側板の第二末端は、折り畳みを用いて互いに結合される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0021】
第六の態様において、垂直式成形/充填/封止プロセスで易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法は、
第一ロール上に、第一および第二表面を有する平置きウェブ、ならびにダイカットを提供するステップと、
第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されており、第一表面の少なくとも第一部分は、感圧接着剤によって、平置きウェブの第一表面に接着され、基部ストリップの第一表面の第二部分は、平置きウェブの第一表面に固定される、ステップと、
平置きウェブを変換して内部表面を有する折り畳みウェブにするために、成形装置上で、そこに接着された基部ストリップとともに平置きウェブを前進させるステップと、
折り畳みウェブ内に長手方向シールを形成するステップと、
第一パウチを画定するための第一横シールを形成するために折り畳みウェブを横方向に封止するステップであって、第一横シールは第一パウチの底部横シールであるステップと、
第一パウチ内に製品を挿入するステップと、
第一パウチとともに、折り畳みウェブを、所定距離だけ下方に前進させるステップと、第一パウチ内の上部横シール、および第二パウチ内の底部横シールを形成するために折り畳みウェブを横方向に封止するステップであって、第二パウチは第一パウチの上方に設けられている、ステップと、
パッケージを製造するために第一パウチを第二パウチから分離するため、折り畳みウェブを横方向に切断するステップであって、パッケージは、
外面および内面、第一および第二側縁、ならびに第一および第二末端を各々含む第一および第二側板であって、それぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合された第一および第二側板と、
第一および第二側板の第一末端によって画定される第一末端、第一および第二側板の第二末端によって画定される第二末端と、
第一側板内に設けられたダイカットであって、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一または第二側板を感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されているダイカットと、を含むステップと、を含む。
【0022】
場合により、本発明の第六の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される。
第一および第二側板は、シールを用いてそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合される。
第一および第二側板は、折り畳みを用いてそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合される。
第一側板の第一末端、および第二側板の第一末端は、シールを用いて互いに結合される。
第一側板の第一末端、および第二側板の第一末端は、折り畳みを用いて互いに結合される。
第一側板の第二末端、および第二側板の第二末端は、シールを用いて互いに結合される。
第一側板の第二末端、および第二側板の第二末端は、折り畳みを用いて互いに結合される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0023】
第七の態様において、成形ウェブを有する易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法は、
製品空洞を含む成形ウェブを提供するステップと、
製品を提供するステップと、
第一および第二表面を有するリッドストックを提供するステップであって、リッドストックは、
平置きウェブと、
リッドストック内に設けられたダイカットであって、ダイカットセグメントを画定するダイカットと、を含むステップと、
第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されている、ステップと、
製品空洞内に製品を配置するステップと、
個別テープがリッドストックと成形ウェブとの間に配置されるように、リッドストックを成形ウェブに封止するステップと、
パッケージを製造するためにリッドストックおよび成形ウェブを切断するステップと、を含み、
ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後リッドストックを感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置され、
リッドストックを成形ウェブに封止するステップの前または最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の少なくとも第一部分は、感圧接着剤によって、リッドストックの第一表面に接着され、
パッケージを製造するステップの最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の第二部分は、リッドストックの第一表面に固定される。
【0024】
場合により、本発明の第七の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれリッドストックの第一表面および成形ウェブに封止される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的にリッドストックを通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全にリッドストックを通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、リッドストックを基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、リッドストックおよび成形ウェブのそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、リッドストックおよび成形ウェブのそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0025】
第八の態様において、成形ウェブを有する易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法は、
製品空洞を含む成形ウェブを提供するステップと、
製品を提供するステップと、
第一および第二表面を有するリッドストックを提供するステップであって、リッドストックは、
平置きウェブと、
リッドストック内に設けられたダイカットであって、ダイカットセグメントを画定するダイカットと、を含むステップと、
第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆され、第一表面の少なくとも第一部分は、感圧接着剤によって、リッドストックの第一表面に接着され、基部ストリップの第一表面の第二部分はリッドストックの第一表面に固定されるステップと、
製品空洞内に製品を配置するステップと、
個別テープがリッドストックと成形ウェブとの間に配置されるように、リッドストックを成形ウェブに封止するステップと、
パッケージを製造するためにリッドストックおよび成形ウェブを切断するステップと、を含み、
ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後リッドストックを感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置される。
【0026】
場合により、本発明の第八の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれリッドストックの第一表面および成形ウェブに封止される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き、ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的にリッドストックを通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全にリッドストックを通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、リッドストックを基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、リッドストックおよび成形ウェブのそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、リッドストックおよび成形ウェブのそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0027】
第九の態様において、連続水平式包装プロセスで易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法は、
平置きウェブを提供するステップであって、平置きウェブはダイカットを含む、ステップと、
第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されている、ステップと、
平置きウェブを変換して内部表面を有する折り畳みウェブにするために、平置きウェブを成形装置まで前進させるステップと、
パッケージが製造されるときに、個別テープがパッケージの第一および第二側板の間に設けられるように、個別テープを前進させるステップと、
折り畳みウェブが製品を包囲するように、製品を成形装置まで前進させるステップと、
長手方向シールを形成するために折り畳みウェブを長手方向に封止するステップと、
第一パウチを画定するための先端横シールを形成するために、製品を収容した状態で、折り畳みウェブを横方向に封止するステップと、
先端横シールとともに、折り畳みウェブを所定距離だけ前方に前進させるステップと、
第一パウチ内の後端横シール、および第二パウチ内の先端横シールを形成するために折り畳みウェブを横方向に封止するステップであって、第二パウチは第一パウチの上流に設けられている、ステップと、
第一および第二側板を含む個々のパッケージを形成するために第一パウチを第二パウチから分離するため、折り畳みウェブを切断するステップと、を含み、
ダイカットはパッケージ内に設けられ、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後折り畳みウェブを感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置され、
折り畳みウェブを長手方向に封止するステップの前または最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤によって平置きウェブまたは折り畳みウェブに接着され、
折り畳みウェブ内に長手方向シールを形成するステップの前または最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の第二部分は、平置きウェブ、折り畳みウェブ、または第一側板に固定される。
【0028】
場合により、本発明の第九の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に折り畳みウェブを通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に折り畳みウェブを通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0029】
第十の態様において、連続水平式包装プロセスで易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法は、
第一および第二表面を有する平置きウェブ、ならびにダイカットを提供するステップと、
第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されており、第一表面の少なくとも第一部分は、感圧接着剤によって、平置きウェブの第一表面に接着され、基部ストリップの第一表面の第二部分は、平置きウェブの第一表面に固定される、ステップと、
平置きウェブを変換して内部表面を有する折り畳みウェブにするために、そこに接着された基部ストリップとともに平置きウェブを成形装置まで前進させるステップと、
折り畳みウェブが製品を包囲するように、製品を成形装置まで前進させるステップと、
長手方向シールを形成するために折り畳みウェブを長手方向に封止するステップと、
第一パウチを画定するための先端横シールを形成するために、製品を収容した状態で、折り畳みウェブを横方向に封止するステップと、
先端横シールとともに、折り畳みウェブを、所定距離だけ前方に前進させるステップと、
第一パウチ内の後端横シール、および第二パウチ内の先端横シールを形成するために折り畳みウェブを横方向に封止するステップであって、第二パウチは第一パウチの上流に設けられている、ステップと、
第一および第二側板を含む個々のパッケージを形成するために、製品を収容した状態で、横方向に封止された第一パウチを切断するステップと、を含み、
ダイカットは折り畳みウェブ内に設けられ、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一または第二側板を感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されている。
【0030】
場合により、本発明の第十の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0031】
第十一の態様において、パウチは、
外面および内面、第一および第二側縁、ならびに第一および第二末端を各々含む第一および第二側板であって、それぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合された第一および第二側板と、
第一および第二側板のうちの少なくとも1つの第一末端によって画定される第一末端と、
それぞれ第一および第二側板の第二末端によって画定される第二末端と、
それぞれの第二末端に沿って結合されている第一および第二側板と、
第一および第二側板の間に設けられており、第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む、個別テープであって、
基部ストリップは、パウチの第一末端から離間され、パウチの第二末端からも離間されており、
第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されており、
第一表面の少なくとも第一部分は第一側板上の第一位置において第一側板の内面に感圧接着剤によって接着され、第一表面の第二部分は第一側板上の第二位置において第一側板の内面に固定されている、個別テープと、
第一側板内に設けられたダイカットであって、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージを形成するためにパウチが封止され、その後パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一および第二側板のうちの1つを感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されている、ダイカットと、を含む。
【0032】
場合により、本発明の第十一の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される。
第一および第二側板は、シールを用いてそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合される。
第一および第二側板は、折り畳みを用いてそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合される。
第一側板の第二末端、および第二側板の第二末端は、シールを用いて互いに結合される。
第一側板の第二末端、および第二側板の第二末端は、折り畳みを用いて互いに結合される。
パウチ、およびパウチから作られるパッケージには、いかなるジッパーも存在しない。
パウチ、およびパウチから作られるパッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージを製造するためにパウチが封止されているとき、パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0033】
第十二の態様において、ダイカットおよび個別テープが設けられた袋を製造する方法は、
袋用管材を製造するために熱可塑性管を押し出し形成するステップと、
第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されている、ステップと、
スリット入り袋用管材を製造するためにその長手方向縁において管材にスリットを入れるステップと、
スリット入り袋用管材の内部に個別テープを配置するステップと、
複数の個々の袋を製造するために所定間隔でスリット入り袋用管材を横方向に切断および封止するステップであって、各袋にはダイカットが設けられ、各袋は、
第一および第二末端、外面および内面、ならびに第一および第二側縁を各々含む第一および第二側板であって、シールによってそれぞれの第一および第二側縁の少なくとも一部に沿って互いに結合された第一および第二側板と、
第一および第二側板のうちの少なくとも1つの第一末端によって画定される第一末端と、
第一および第二側板それぞれの第二末端によって画定される端折りと、
第一および第二側板の間に設けられ、袋の第一末端および端折りから離間した個別テープと、を含むステップを含み、
ダイカットは第一側板内に設けられ、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージを形成するために袋が封止され、その後パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一または第二側板を感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されており、
袋を製造するために袋用管材を横方向に切断する前のいずれかの時点で、袋用管材またはスリット入り袋用管材は、袋用管材またはスリット入り袋用管材にそれぞれ複数のダイカットを形成するために、所定間隔でダイカットされ、
袋を製造するために袋用管材を横方向に切断する前のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の少なくとも第一部分は、感圧接着剤によって、袋用管材またはスリット入り袋用管材に接着され、
袋を製造する方法の間のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の第二部分は、袋用管材、スリット入り袋用管材、または第一側板の内面に固定される。
【0034】
場合により、本発明の第十二の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される。
袋、および袋から作られるパッケージには、いかなるジッパーも存在しない。
袋、および袋から作られるパッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
袋から作られるパッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0035】
本発明は、本発明の様々な態様の異なる図を網羅する、以下の図面を参照して示される。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】パッケージの立面図である。
【図2】図1のパッケージの拡大図である。
【図2A】図1の一部分の拡大断面図である。
【図2B】図1の一部分の別の実施形態の拡大断面図である。
【図2C】図1の一部分の別の実施形態の拡大断面図である。
【図2D】図1の一部分の別の実施形態の拡大断面図である。
【図3】図1の線3−3に沿って見た、図1のパッケージの正面図である。
【図4】図1の線4−4に沿って見た、図1のパッケージの背面図である。
【図5】別の実施形態による図1のパッケージの一部分の拡大図である。
【図6】個別テープの断面図である。
【図7】別の実施形態による個別テープの断面図である。
【図8A】パッケージを製造するためのHFFSプロセスおよび装置の斜視図である。
【図8B】別の実施形態によるパッケージを製造するためのHFFSプロセスおよび装置の斜視図である。
【図9A】別の実施形態によるパッケージを製造するためのHFFSプロセスおよび装置の斜視図である。
【図9B】別の実施形態によるパッケージを製造するためのHFFSプロセスおよび装置の斜視図である。
【図9C】折り畳みウェブのセグメントの斜視図である。
【図9D】まち形成された折り畳みウェブのセグメントの斜視図である。
【図10】パッケージを製造するためのVFFSプロセスおよび装置の立面図である。
【図11】別の実施形態によるパッケージを製造するためのVFFSプロセスおよび装置の立面図である。
【図12】平置きフィルムのロールおよび個別テープの斜視図である。
【図13】別の実施形態による平置きフィルムのロールおよび個別テープの斜視図である。
【図14】さらに別の実施形態による平置きフィルムのロールおよび個別テープの斜視図である。
【図14A】さらに別の実施形態による、平置きフィルムのロールおよびラベルの形態の個別テープの斜視図である。
【図15】パッケージの代替実施形態の正面図である。
【図16】図15のパッケージの背面図である。
【図17】VFFS実施形態における2つの連続するパウチの立面図である。
【図18】パッケージの別の代替実施形態の正面図である。
【図19】パッケージの別の代替実施形態の正面図である。
【図20】本発明において使用するための折り畳みウェブの斜視図である。
【図21A】本発明において使用するための折り畳みウェブの斜視図である。
【図21B】本発明において使用するための折り畳みウェブの斜視図である。
【図22】本発明に関連して使用するためのトレイの側面図である。
【図23A】パッケージの斜視図である。
【図23B】開封状態における図23Aのパッケージの斜視図である。
【図24】リッドストックの平面図である。
【図25A】別の実施形態によるリッドストックの平面図である。
【図25B】別の実施形態によるリッドストックの平面図である。
【図26】パッケージを製造するための連続水平式包装プロセスおよび装置の立面図である。
【図27】図26の線27−27に沿って見た、図26の装置の前方端面図である。
【図28A】パッケージを開封するためのシーケンスを示す、パッケージの一部分の断面図である。
【図28B】パッケージを開封するためのシーケンスを示す、パッケージの一部分の断面図である。
【図28C】パッケージを開封するためのシーケンスを示す、パッケージの一部分の断面図である。
【図28D】パッケージを開封するためのシーケンスを示す、パッケージの一部分の断面図である。
【図29A】パッケージを開封するためのシーケンスを示す、パッケージの平面図である。
【図29B】パッケージを開封するためのシーケンスを示す、パッケージの平面図である。
【図29C】パッケージを開封するためのシーケンスを示す、パッケージの平面図である。
【図29D】図29Cのパッケージの一部分の拡大図である。
【図30A】代替実施形態の平面図である。
【図30B】代替実施形態の平面図である。
【図30C】代替実施形態の平面図である。
【図30D】代替実施形態の平面図である。
【図30E】代替実施形態の平面図である。
【図30F】代替実施形態の平面図である。
【図31】代替実施形態の断面図である。
【図32】個別テープを製造するための装置およびプロセスを示す図である。
【図33A】本発明の代替実施形態の平面図である。
【図33B】縁取られたダイカットを示す、図33Aの平面図である。
【図34】本発明の代替実施形態の平面図である。
【図35】図34の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本明細書における「固定された」「固定している」などは、2つの表面を封止または接着させることを指し、表面の間の結果的な接合を指す。封止は、封止剤によって行われる。接着は、PSAまたは恒久的接着剤によって行われる。ストリップがウェブまたは側板に固定される、本明細書に記載されるプロセスにおいて、ウェブまたはストリップが前進させられるプロセスの間、またはプロセスの開始前にストリップがウェブに事前固定されているときのいずれかに、いずれかの適切な連続的または不連続的封止または接着材料および方法を用いて、固定が行われることが可能である。このような固定は、関連する包装プロセスの間、ストリップをウェブに対して保持するために行われる。
【0038】
比較的強力なヒートシール、または本明細書において画定されるような易開封シールのいずれかを構成するヒートシールなど、固定がすでに比較的強力または連続的である、いくつかの実施形態において、固定は、関連する包装プロセスの間、ストリップをウェブに対して保持するためのみならず、ウェブ(平置きまたは折り畳み)またはウェブから作られた板に対するストリップのその表面の最終シールとして、機能する。
【0039】
ストリップの表面(すなわち固定表面)のうちの1つをウェブまたは板に対して封止するプロセスにおけるその後の開示または引用されるいずれのステップも、固定ステップによってすでに完成したこれらの実施形態に含まれる。するとこれらの実施形態において、後続ステップにおける、たとえば固定部の領域内のシールバーなど、封止装置の接触は、ストリップのその表面に対してさらなるまたは個別のシールを追加することはないだろう。
【0040】
そして、ストリップの別の表面をウェブまたは板に対して封止するプロセスにおけるいずれの後続ステップも、いくつかの実施形態において、ストリップの固定表面に対してさらなるまたは個別のシールを追加することはないだろう。
【0041】
本明細書において開示または引用されるプロセスステップとしての、ウェブに対するストリップの表面の封止は、この点を鑑みて理解されるべきである。
【0042】
たとえば不連続シール、接着剤の点または細縞など、接着が比較的弱いかまたは不連続的になっているいくつかの実施形態において、ストリップの表面の1つをウェブまたは板に対して封止する後続ステップで、ストリップの表面の1つをウェブまたは板に対して封止するシールバーは、固定部がすでに設けられている領域内のウェブまたは板に接触することができる。この領域におけるシールは、後続の封止ステップによって、強化されるか、または最初から形成されてもよい。
【0043】
本明細書における「クリア領域」は、実質的にPSAを有していない、基部ストリップの第一表面の選択された一部分または複数部分を指す。クリア領域は、1)選択された部分にPSAを塗布しないこと、または2)ストリップの第一表面全体にPSAを塗布し、その後、たとえばシムまたはスクレーパーなどの適切な手段によってストリップからPSAを擦り取ることによって、選択された部分におけるPSAの大部分または全てを除去すること;このような方式でのPSAの大部分または全ての除去は、通常はPSAが硬化する前に行われる、または3)ラベルの製造においてなされるように、基部ストリップの第一表面全体に比較的均一にPSAを塗布し、その後いずれかの適切な手段によって選択された部分におけるPSAをマスキングまたは鈍化させることによって、提供されることが可能である。使用されるマスキングまたは鈍化剤は、選択された部分に隣接する第一表面の部分におけるPSAの接着効果と比較すると、選択された部分におけるPSAの接着効果を実質的に減少または無効化することになる。一般的に、PSAの鈍化またはマスキングは、PSAが硬化された後に行われる;PSAの大部分または全ての除去は、PSAが硬化される前に行われる。
【0044】
本明細書における「閉ループ」は、それによって経路内のウェブ材料(ダイカットセグメント)が板から除去されることが可能な、第一側板内の閉鎖パターンまたは経路を画定するダイカットを指す。
【0045】
本明細書における「ダイカット」などは、回転金敷、打ち抜き型、プラテン打ち抜き、およびレーザー切断または切目入れを含む、切断または切目入れ材料の方法を指す。ダイカットは、関連する層またはウェブを通じて全体的または部分的に延在することが可能であり、一定量の材料を無傷のまま残すことができる。本明細書における「切目入れ」などは、材料、層、ウェブ、板などの厚みの全体ではなく部分的にのみ延在する、部分的ダイカットを指す。本発明における切目入れの目的は、ダイカットセグメントを移動または除去している最中に、制御された材料の断裂または分離を提供することである。切断の深さはパッケージ毎に異なってもよく、与えられたパッケージ上の単一ダイカットまたはダイカットセグメント内であってもよい。
【0046】
本明細書における「ダイカットセグメント」は、閉ループまたは開ループダイカットの存在によって移動または完全に除去されることが可能な、第一側板の部分を指す。ダイカットセグメントは、1片の第一側板であり、移動または除去されたときに不正開封防止装置として機能することが可能であり、パッケージの内部へのアクセスを容易にする。図2cなどのいくつかの実施形態において、これは再閉鎖を可能にするためのPSAへのアクセスを提供する。
【0047】
個別テープに関する「個別」は、本明細書において、独立して製造されていること(テープはウェブが製造されるときにウェブの一体部分ではない)、またはウェブとは別個の物体を構成することを意味するために使用される。
【0048】
本明細書における「易開封」は、比較的容易に手作業で開けられることが可能なパッケージを指す。開封の物理モードは、a)基部ストリップ/ウェブ界面における実際の剥離(接着破壊)、またはb)基部ストリップの封止剤層が完全に突き破られ、その後ストリップ内の封止剤層と隣接する層との間に剥離が発生すること(剥離損傷)、またはc)封止剤材料自体の破断による封止剤層内の破壊(凝集破壊)、またはd)PSAからのフラップの単なる剥離であって、フラップは1片の第一側板を含み、この片は、ダイカットセグメントがその元の位置から移動させられるように、開ループダイカットによって形成された、本明細書に記載されるようなダイカットセグメントであるか;または1片の第一側板を除去することであって、その片は閉ループダイカットによって形成された、本明細書に記載されるようなダイカットセグメントであること、のうちのいずれか1つ以上を含んでもよい。パッケージを開封するために必要とされる剥離力は、8から12インチ/分のクロスヘッド速度および1.00インチから2.00インチの初期開口を用いて、その全体が参照によって本願に組み込まれる、ASTM F88に示される試験手順による、封止強度または剥離強度の評価によって、測定されることが可能である。本発明のパッケージを開封するための一般的な剥離力は、たとえば25グラム/インチから3ポンド/インチ、たとえば100グラム/インチから2ポンド/インチ、200グラム/インチから1.5ポンド/インチなどの範囲であってもよい。場合により、封止剤は、それが接着されている表面から実際に剥離してもよく(接着破壊)、または封止剤の破壊および隣接する層の界面に沿った剥離が生じてもよく(剥離損傷)、または封止剤の破断が生じてもよい(凝集破壊)。シールの設計および形状に応じて、剥離力は、いくつかの実施形態において、3ポンド/インチより高くてもよく、たとえば3.5、4.0、4.5、もしくは5ポンド/インチ、またはこれらの値の中間の値よりも高くてもよい。PSAが露出するように、ダイカットセグメントが第一側板から移動または除去されるとき、いくつかの実施形態において、ダイカットプロセスの後に残るダイカットセグメントの切目入り部分のある部分は、パッケージを開封している最中に引き裂かれてもよい。開封プロセスのこのステップに必要とされる剥離力は、本明細書において説明されるパラメータの範囲内となる。
【0049】
本明細書における「易開封シール」は、本明細書に記載されるような、接着破壊、剥離損傷、または凝集破壊のうちのいずれか1つ以上を含む開封の物理モードでパッケージが易開封となるように、材料および封止状態が基部ストリップおよびウェブのために選択される、基部ストリップおよびウェブを包含するシールを指す。
【0050】
本明細書における「易開封封止剤」は、そのような表面がウェブに対して封止されているときに、本明細書に記載されるような、接着破壊、剥離損傷、または凝集破壊のうちのいずれか1つ以上を含む開封の物理モードで易開封となるパッケージを提供するように、基部ストリップの一方または両方の表面のために選択される材料を指す。
【0051】
本明細書における「エチレン−α−オレフィン共重合体」(EAO)は、プロペン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1などの、C3からC10α―オレフィンから選択される1つ以上の共単量体を備えるエチレンの共重合体を指す。EAOは、線状中密度ポリエチレン(LMDPE)、線上低密度ポリエチレン(LLDPE)、および極低および超低密度ポリエチレン(VLDPEおよびULDPE)などの不均質材料;均質直鎖エチレン−α−オレフィン共重合体および長鎖分岐エチレン−α−オレフィン共重合体などのシングルサイト触媒材料;ならびに多成分エチレン−α−オレフィン相互貫入網目構造樹脂(または「IPN樹脂」)を含む。
【0052】
本明細書における「エチレン同種重合体または共重合体」は、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)などのエチレン同種重合体;本明細書において画定されるものなどのエチレン−α−オレフィン共重合体;エチレン/ビニルアセテート共重合体(EVA);エチレン/メチルアクリレート共重合体(EMA)またはエチレン/エチルアクリレート共重合体(EEA)、またはエチレン/ブチルアクリレート共重合体(EBA)などのエチレン/アルキルアクリレート共重合体;エチレン/(メタ)アクリル酸共重合体;またはアイオノマー樹脂(IO)などの、ポリエチレン(PE)を指す。
【0053】
本明細書における「図(Fig.)」は、1つの図面を指し;「図(Figs.)」は複数の図面を指す。
【0054】
「フィルム」は、本明細書において、本発明に関連して使用されてもよい、多層または単層の、熱可塑性フィルム、積層体、またはウェブを意味するために使用される。フィルムは、たとえば0.1から30ミルの間など、いずれかの適切な厚みのものであってもよい。
【0055】
「フィンシール」は、本明細書において、単一ウェブの場合、ウェブの一方の縁をウェブの反対側の縁に向かって折り、対向する内面を互いに封止することを意味するために使用される。2つのウェブの場合、フィンシールは、一方のウェブの縁の内面を他方のウェブの対応する縁の内面に封止することによって形成されるシールである。
【0056】
「ラップシール」は、本明細書において、ウェブの内側表面をウェブの外側表面に対して封止することによって形成されるシールを意味するために使用される。内側および外側表面はいずれも単一ウェブ上にあってもよい;または内側表面が1つのウェブ上にあり、第二ウェブの外側表面であってもよい。
【0057】
本明細書における「リッドストック」は、製品を担持する容器またはトレイを覆うために使用されるフィルムを指し、通常は周辺ヒートシールとして、トレイに封止されることが可能である。リッドストックは通常、ロール上に巻かれた平置きフィルム内の食品加工機に供給される。
【0058】
本明細書における「長手方向シール」は、フィンシールまたはラップシールを指す。
【0059】
本明細書における「オレフィン」などは、少なくとも部分的にオレフィン単量体に由来する重合体または共重合体を指す。
【0060】
本明細書における「開ループ」は、それによって経路またはパターン内のウェブ材料(ダイカットセグメント)が、たとえばフラップの役割を果たすことによって、板上の元の位置から移動させられることが可能な、第一側板内の開放パターンまたは経路を画定するダイカットを指す。
【0061】
本明細書における「酸素障壁」などは、たとえば100未満、50未満、25未満、10未満、5未満、および1cm3O2/m2・日・大気未満など、500cm3O2/m2・日・大気未満(ASTM D3985による、1ミル厚および25℃、0%RHでの試験)の障壁材料の酸素透過率を有する材料を指す。酸素障壁材料として有用な高分子材料の例は、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ二塩化ビニリデン(PVDC)、塩化ビニリデン/メチルアクリレート共重合体、塩化ビニリデン/塩化ビニル共重合体、ポリアミド(ナイロン)、およびポリエステル(PET)である。
【0062】
本明細書における「重合体」などは、同種重合体、ならびに三元重合体、四元重合体、ブロック共重合体などを含むその共重合体を意味する。
【0063】
本明細書における「パウチ」は、パウチまたは袋を意味する。
【0064】
本明細書における「感圧接着剤」(PSA)は、軽い圧力の印加によってしっかりと接合する、再配置可能接着剤を指す。これは、非常に小さな圧力でほとんどの表面に接着し;溶媒に溶けた状態およびラテックスまたは水性形態で入手可能であり、しばしば非架橋ゴム接着剤、アクリル、またはポリウレタンベースである。PSAは、強力かつ恒久的に粘着性の粘弾性接合を形成し;手による以上の圧力を必要とせずに接着し;水、溶媒、または熱による活性化を必要としない。いくつかのPSA材料は、熱風、電子ビーム、紫外線、または化学的(過酸化物)手段によって硬化する。これらは、アクリルおよびメタクリル系接着剤、エマルジョンベースアクリル系接着剤;ゴムベース感圧接着剤、スチレン共重合体(スチレン/イソプレン/スチレンおよびスチレン/ブタジエン/スチレンブロック共重合体)、およびシリコーンを含む、広範な化学成分および系において入手可能である。いくつかの実施形態において、ホットメルト接着剤もまた有用と思われ、「PSA」としてこれらの実施形態のために本明細書に含まれる;ホットメルト接着剤は、通常は室温で固体であって、使用時に加熱すると流体になる、熱可塑性粘着物質である。PSAの適切な市販の例は、DowのPS−2000(TM)、およびBASFより入手可能な「acResin(R)」を含み、約120℃の温度で従来のホットメルトコータによって塗布されることが可能な紫外線硬化性ポリアクリレートを含む。接着剤の粘着性を制御するために、acResin(R)または類似の組成物に、適切な粘着付与剤が添加されてもよい;例を挙げると、Pinovaより入手可能なFORAL(R)85合成樹脂がある。粘着付与剤は、たとえばPSAおよび粘着付与剤の全組成の重量で15%から25%など、いずれかの適切な量においてベース接着組成に添加されることが可能である。
【0065】
本明細書における「再閉鎖可能」とは、折り畳みウェブ、板または折り畳みウェブもしくは板の一部を基部ストリップのPSAと接触させることによってパッケージを再閉鎖可能とする、本発明によるパッケージの特徴または機能を指す。
【0066】
本明細書における「位置合わせ装置」は、制御された方式で、ウェブまたは個別テープの包装機械への前進を容易にする、ウェブまたはストリップのいずれかのマーク、パターン、ダイカット、または特徴を指し、そこで個々のパッケージを製造するためにウェブまたは個別テープが使用される。装置はたとえば、ウェブもしくは個別テープの縁、すなわち位置合わせマークに沿ってもしくはその付近で、または装飾用の印刷図形に干渉しない、ウェブの中央付近の領域で、等間隔で印刷または配置されることが可能である。これらのマークは、ウェブまたはストリップを制御可能に前進させるために、適切なセンサーと関連して使用される。ダイカットが、センサーによって検出される位置合わせ装置として使用される場合、ウェブまたは個別テープ上に位置合わせマークを印刷する必要はないだろう。
【0067】
本明細書における「シール」は、たとえばヒートシール、高周波(RF)シール、超音波シール、または恒久的接着剤によって生じるような、2つの熱可塑性表面の間の接合を意味するが、ただし再配置可能接着剤またはPSAを除外する。
【0068】
「封止剤」は、エチレン重合体または共重合体などのオレフィン重合体または共重合体など、本発明の基部ストリップの表面、または基部ストリップが封止されるウェブを形成し、2つの熱可塑性表面の間の接合を形成することが可能な、高分子材料または混合材料である。恒久的接着剤は、封止剤を兼ねることもできる。本明細書における「封止剤」は、基部ストリップ、または基部ストリップが取り付けられるウェブに対して、再配置可能接着剤またはPSAを除外する。
【0069】
本明細書における「ストリップ」は、通常は第一方向に対して直交する方向よりも第一方向の方が長い、たとえば矩形などの、熱可塑性材料の長尺片を指す;しかし、平面図において、正方形、円形、長円形、楕円形、またはいずれかの適切な形状であってもよい。ストリップは、たとえば0.1から30ミルの間など、いずれかの適切な厚みのものであってもよい。
【0070】
本明細書における「不正開封防止」、「不正開封」などは、パッケージの破損;すなわち誰かが意図せずもしくは故意にパッケージを開封もしくは部分的に開封したこと、またはそうしようと試みたことの、視認可能な証拠を指す。
【0071】
本明細書における「テープ」は、ストリップの第一表面の少なくとも一部分に接着されたPSAを備えるストリップを指す。
【0072】
本明細書における「熱可塑性物質」は、軟化または溶融点まで加熱されたときに、顕著な熱的劣化(燃焼)を伴わずに再成形される、プラスチック材料を含む。
【0073】
熱可塑性物質は、架橋されていない、または化学的もしくは放射線手段によって架橋されている、両方の物質を含む。
【0074】
本明細書における「トレイ」は、トレイ底部、トレイ側面、およびトレイの上部周囲の回りのトレイフランジを有する成形部材を指し、トレイ底部およびトレイ側面は、製品が内部に配置され得る内部空洞を形成する。空洞は、トレイフランジに封止されたリッドストックによって包囲されることが可能である。
【0075】
「ウェブ」は、本明細書において、本発明に関連して使用されてもよい、多層または単層の、熱可塑性フィルム、積層体、またはウェブを意味するために使用される。ウェブは、たとえば0.1から30ミルの間など、いずれかの適切な厚みのものであってもよく、ウェブはいずれかの適切な長さおよび幅のものであってもよい。
【0076】
本明細書における「ジッパー」などは、プラスチックジッパー閉鎖;圧迫閉鎖またはスライドジッパー;インターロック閉鎖;インターロック可能ファスナー要素を備える再閉鎖可能ファスナー;オスメス形状を有するインターロックリブおよび溝要素;インターロック交互鉤状閉鎖などを指す。
【0077】
本明細書において使用される全ての組成百分率は、別途指定のない限り、「重量」に基づいて提示される。
【0078】
本明細書における図面は必ずしも縮尺通りではなく、明確さのために本発明の特定の特徴が図式的に誇張されている場合がある。
【0079】
1.パッケージ
図面を参照すると、本発明によるパッケージ5が示されている。パッケージ5は、第一または前側板12、および第二または後側板14を形成するために、単一ウェブまたは2つのウェブのいずれかで作られることが可能な、パウチ7を含む。
【0080】
A.ウェブ
いずれの実施形態においても、1つまたは複数のウェブは、少なくとも1つの成分として、たとえばポリエチレンまたはエチレン−α−オレフィン共重合体;ポリエチレンテレフタレート(PET)など、エチレンまたはプロピレン重合体または共重合体などのオレフィン系材料を有するものを含み、HFFS、VFFS、リッドストック/トレイ、ならびに連続水平式包装装置およびプロセスにおいて一般的に使用されるウェブを含む、いずれかの適切な組成の熱可塑性材料を含む。1つまたは複数のウェブは、その構造において単層または多層であってもよく、いずれかの適切な成膜プロセスによって同時押し出し、積層、または形成されることが可能であり、いずれかの適切な厚みを有することができる。
【0081】
本発明において有用なウェブの例は、細切りチーズなど、高酸素障壁を必要とする製品に使用される障壁ハイブリッド材料である、H7225B(TM);ベーコンならびにスモークおよび加工肉など、高酸素障壁を必要とする製品に使用される障壁ハイブリッド材料である、H7525B(TM);H7525Bと似ているが約3ミルの厚みを有する、H7530B;農産物の包装に使用される低障壁(高OTR)材料である、CP04140(TM)、切りたて農産物向けの電子レンジ対応包装フィルムであるCPM4090;およびランチョンミートなど、高酸素障壁を必要とする製品向けのリッドストックとして使用される障壁材料である、T7225B(TM)を含む。これらは全て、シールドエアーコーポレーション(Sealed Air Corporation)のCryovac部門により製造される市販品である。
【0082】
H7225B(TM)は、PET//接着性//同時押し出し障壁フィルムの構造を有する積層体であり、ここでPETは二軸配向ポリエステルフィルムであって、障壁フィルムは一実施形態において、LDPE(低密度ポリエチレン)/EVA結合/ナイロン/EVOH+ナイロン/ナイロン/EVA結合/EAOの構造を有する。積層体の全体的な厚みは、いくつかのゲージのうちのいずれであってもよく、通常は約2.5ミルである。LDPEは、接着剤によって、PETフィルムに接着された障壁フィルムの表面である。EAOは通常、フィルム、および完成積層体のヒート封止剤層として機能し、積層体で作られた包装において、EAOは、収容された製品に対向する、パッケージの内側または封止剤表面を形成し、PETは、パッケージの外側または外皮表面を形成する。H7225B(TM)は、リッドストック(非成形)ウェブとして使用されることが可能である。
【0083】
H7525B(TM)は、PET//接着性//同時押し出し障壁フィルムの構造を有する積層体であり、ここでPETは二軸配向ポリエステルフィルムであって、障壁フィルムは一実施形態において、LDPE(低密度ポリエチレン)/EVA/LLDPE結合/EVOH/LLDPE結合/EVA/EAOの構造を有する。積層体の全体的な厚みは、いくつかのゲージのうちのいずれであってもよく、通常は約2.5ミルである。LDPEは、接着剤によって、PETフィルムに接着された障壁フィルムの表面である。EAOは通常、フィルム、および完成積層体のヒート封止剤層として機能し、積層体で作られた包装において、EAOは、収容された製品に対向する、パッケージの内側または封止剤表面を形成し、PETは、パッケージの外側または外皮表面を形成する。H7525B(TM)は、リッドストック(非成形)ウェブとして使用されることが可能である。
【0084】
CP04140(TM)は、BOPP//接着性/単層LLDPEフィルムの構造を有する積層体である。積層体の標準的なゲージは、約1.8ミルである。LLDPEは通常、完成積層体のヒート封止剤層として機能し、積層体で作られた包装において、LLDPEは、収容された製品に対向する、パッケージの内側または封止剤表面を形成し、BOPPは、パッケージの外側または外皮表面を形成する。
【0085】
CPM4090(TM)は、BOPP//接着性/単層LLDPE+LDPEフィルムの構造を有する積層体である。積層体の標準的なゲージは、約2ミルである。LLDPE+LDPE層は通常、完成積層体のヒート封止剤層として機能し、積層体で作られた包装において、LLDPE+LDPEは、収容された製品に面するパッケージの内側または封止剤表面を形成し、BOPPは、パッケージの外側または外皮表面を形成する。
【0086】
T7225B(TM)フィルムは、EAO/EAO/LLDPE結合/ナイロン/EVOH/ナイロン/EVA結合/EVA結合/ナイロンの構造を有する。EAOの第一層は通常、フィルムのヒート封止剤層として機能し、積層体で作られた包装において、EAOは、収容された製品に対向する、パッケージの内側または封止剤表面を形成し、最終層のナイロンは、パッケージの外側または外皮表面を形成する。T7225B(TM)は、リッドストック(非成形)ウェブとして使用される。
【0087】
図面を参照すると、第一側板12は、上部分9、第一側縁31、第二側縁33、および下部分17を有する。第二側板14は、上部分11、第一側縁35、第二側縁37、および下部分18を有する。第一および第二側板12および14は、シールまたは折部のいずれかによって、それぞれの第一および第二側縁に沿って、互いに結合されている。図示されるように、第一側板12の第一側縁31は、シール30によって第二側板14の第一側縁35に結合されている。第一側板12の第二側縁33は、ヒートシール32によって第二側板14の第二側縁37に結合されている。パウチ7の第二末端34は、シールまたは折部のいずれかであってもよい。パウチを形成するために単一ウェブが使用される場合、第二末端34は通常は折部となるが、ただしウェブが折り畳まれた後でもヒートシールなどのシールは随意的に折部の領域内に取り付けられることが可能である。板12および14を形成するためにフィルムの2つのウェブが使用される場合、第二末端34は、そのそれぞれの下部分17および18に沿って板12および14を結合させるシールとなる。2つのウェブは、同じ材料から作られてもよく、または組成、構造などが異なってもよい。
【0088】
B.個別テープ
基部ストリップ10およびPSA層19を含む個別テープ8は、第一板12と第二板14との間に、通常はパウチの第一末端の付近で離間して、およびパウチの第二末端の付近で離間して、設けられる。基部ストリップ10は、いずれかの適切な寸法のものであってもよく、通常は幅よりも長さの方が長く、ストリップ10の長さは、たとえばストリップの幅の2倍より大きく、たとえば幅の3、4、または5倍より大きくなる。ストリップ10の標準的な寸法は、約1から1.5インチの幅、および約7インチの長さである。ストリップ10は、パウチおよびパッケージよりも、少なくとも1つの寸法において短くなる。たとえば、ストリップは、HFFSまたはVFFSプロセスで製造されたパウチの横方向幅にわたって延在することができるが、しかしパッケージの長さよりも著しく狭くなる(たとえば図3および図4参照)。一実施形態において、ストリップは、パッケージの長さの40%未満、30%未満、20%未満、または10%未満など、50%未満を占めることになる。ストリップは、別の実施形態において、パウチおよびパッケージよりも両方の寸法において短くなる(たとえば図18および図19参照)。ストリップは、パッケージの長さおよび幅の各々の40%未満、30%未満、20%未満、または10%未満など、たとえば50%未満を占めることができる。本明細書における「付近」とは、パウチおよびパッケージの第一末端に最も近い基部ストリップの第一末端28が、通常はパウチの第一末端の約3インチ以内となることを意味する。ストリップ10は、パウチの第一末端の約2インチ、1.25インチ、1インチ、0.75インチ、0.5、0.4、0.3、0.2、または0.1インチ以内など、これよりも近くてもよい。基部ストリップおよびPSA層は、各々適切な厚みのものであってもよい。基部ストリップはたとえば、2.5から4.5ミルの間、3.0から4.0ミルの間、またはその間のいずれかの厚みなど、2.0から5.0ミルの間の厚みを有することができる。基部ストリップの組成、基部ストリップ内の層の配置、使用される材料の曲げ弾性率などの要因は、基部ストリップの適切な厚みの選択に影響するかも知れない。PSAもまた、たとえば0.1ミルから1ミル、または0.2ミルから0.8ミルの間など、通常は.5ミルの、いずれかの適切な厚みを有することができる。
【0089】
いくつかの実施形態において、開封フラップ26(図29Aから図29D)は、パッケージを開封するために手作業で握持および引き戻され、パッケージの内容物にアクセスすることが可能な装置を提供する。パッケージのサイズ、パウチおよびストリップに使用される材料のタイプ、ストリップに使用される材料の封止強度、および包装される製品のタイプは全て、フラップ26の最適な長さおよび寸法の選択に対する何らかの影響を有することができる。
【0090】
基部ストリップ10は、第一表面23および第二表面25を含む。一実施形態において、これらの第一および第二表面は、各々が封止剤を含む。いくつかの実施形態において、第一表面23は第一側板12の内面27に対して封止され、第二表面25は第二側板14の内面29に対して封止される。一方または両方の封止剤は、一実施形態において、易開封封止剤である。さらに別の実施形態において、第一表面のみが、易開封封止剤、または比較的強力な封止剤の、いずれかの封止剤を含む。フィルムストリップは、多層または単層構造であってもよい。いくつかの実施形態において、基部ストリップの第二表面25は、パッケージの第一および第二側縁に沿ってのみ、第二側板14の内面29に対して封止される。別の実施形態において、基部ストリップの第二表面25は、易開封シールを用いて、パッケージの全幅に沿って、第二側板14の内面29に対して封止される。
【0091】
製品24が、本明細書において開示されるプロセスによってパウチ7内に配置され、パウチ7が閉鎖されると、パッケージ5が形成される。
【0092】
図15から図19の実施形態において、たとえばH7225Bまたはそのような材料の非障壁類似品など、ウェブ材料として本明細書に記載されるタイプのハイブリッド材料が、基部ストリップ10を製造するために使用されることが可能である。表面25および29の間にシールが必要とされない実施形態において、表面23および27の間のシールは、完成パッケージが形成される前または後のいずれかに形成されることが可能である。
【0093】
いくつかの実施形態において、PSA層は、基部ストリップの第一表面23全体を覆う。PSAは、基部ストリップを第一側板12の内面27に接着させるのに役立つ。これらの実施形態では、PSAが固定部38として機能するので、固定領域「A」において基部ストリップを第一側板の内面に対して封止する必要はない。これらの実施形態では、基部ストリップの第一表面上にクリア領域は存在しない。パッケージの開封を容易にするために、第一側板のダイカットのうちの少なくとも1つは、PSA層19を下に敷く第一側板の部分の外側に設けられるべきである。
【0094】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのダイカット、またはダイカットの一部は、テープの基部ストリップの第一末端28、すなわちパウチの第一末端に最も近いテープの基部ストリップの末端よりも、パウチの第一末端の近くに設けられる。
【0095】
図中に開示される実施形態において、基部ストリップの第一表面の第二部分は感圧接着剤を実質的に含まないように示され、基部ストリップの第一表面の第一部分は第二部分よりもパウチの第一末端に近い位置にある。第一表面の第二部分は、固定部38として示されるように、第一側板上の第二位置で第一側板の内面に固定されることが可能である。PSAで被覆された第一表面の部分は、パッケージの第一末端に最も近いか、またはパッケージの第一末端から最も遠い、ストリップの一方の終端部分にあってもよい。あるいは、第一部分は、基部ストリップのクリア領域がPSAで被覆された中間部分の両側に存在するように、ストリップの2つの長手方向(パッケージの第一および第二末端に対して)末端から中間に、またはこれらから離間して、設けられることが可能である。このため、PSA層は、基部ストリップの第一表面と同じ広がりを持つことができるか、またはストリップの1つ以上の終端または中間部分のみに沿って延在することができ、ストリップの第一表面は結果的に、クリア領域を持たないか、あるいは1つのクリア領域、または2つ以上のクリア領域Cを有することができる。
【0096】
開封機構およびストリップ構造
本発明のパッケージは、手作業で容易に開封されることが可能である。この機能および特徴を獲得するためのいずれの適切な機構または機構の組み合わせも、本発明により使用されることが可能である。以下は、そのような機構の例である。
【0097】
1.接着破壊
本実施形態において、表面25および内面29は各々、表面25が表面29に対して封止されたときに易開封シールを形成する、高分子組成物を含む。このシールは、手作業でパッケージを開封すると破壊される界面を提供する。基部ストリップ自体の層の間の層間結合(ストリップが多層構造の場合)、ストリップ内の各層または単層ストリップの単一層の凝集力、および表面23を内面27に対して保持するシールは、表面25を表面29に対して保持するシールよりも強力である。
【0098】
いくつかの実施形態において、表面25および29の高分子組成物は、同じかまたは類似となる。これらの実施形態において有用なのは、米国特許第4,189,519号明細書(Ticknor)(EVAまたはEMAまたはEEAの、結晶性アイソタクチックポリブチレンとの、および随意的に無水グラフト化EVAとの、混合物;blend of EVA or EMA or EEA with crystalline isotactic polybutylene, and optionally with anhydride grafted EVA);米国特許第4,252,846号明細書(Romesbergら)(EVAおよびHDPEの、随意的にIOまたはポリブチレン(PBU)との混合物;blend of EVA and HDPE,optionally with IO or polybutylene (PBU));米国特許第4,550,141号明細書(Hoh)(IOおよびポリプロピレン/エチレン共重合体(EPC)の混合物;blend of IO and polypropylene/ethylene copolymer (EPC));米国特許第4,666,778号明細書(Hwo)(LLDPE、LDPE、MDPE、またはHDPEであってもよいPE、またはEVA、またはEMAの、PBU、およびPPまたはEPCとの3成分混合物;three component blend of PE, that can be LLDPE,LDPE,MDPE,or HDPE,or EVA or EMA,with PBU,and PP or EPC);米国特許第4,882,229号明細書(Hwo)(変性または非変性LDPEとのブテン−1重合体または共重合体混合物;butene−1 polymer or copolymer blended with modified or unmodified LDPE);米国特許第4,916,190号明細書(Hwo)(ブチレン重合体または共重合体の、PE重合体または共重合体(LLDPE、LDPE、MDPE、EVA、EMA、EEA、EBA、またはHDPE)との、プロピレン重合体または共重合体との、混合物;blend of butylene polymer or copolymer,with PE polymer or copolymer(LLDPE,LDPE,MDPE,EVA,EMA,EEA,EBA,or HDPE),with propylene polymer or copolymer);米国特許第4,937,139号明細書(Genskeら)(HDPEとのプロピレン重合体または共重合体混合物;propylene polymer or copolymer blended with HDPE);米国特許第5,547,752号明細書(Yanidis)(PBUおよびIOの混合物;blend of PBU and IO);および米国特許第5,997,968号明細書(Driesら)(成分1(エチレンおよびプロピレンまたはエチレンおよびブチレンまたはプロピレンおよびブチレンまたはエチレンおよび5から10の炭素原子を有する別の−オレフィンまたはプロピレンおよび5から10の炭素原子を有する別の−オレフィンまたはエチレンの三元重合体およびプロピレンおよびブチレンまたはエチレンおよびプロピレンおよび5から10の炭素原子を有する別の−オレフィンの共重合体)および成分2(HDPE、MDPE、LDPE、LLDPE、またはVLDPE)の混合物;blend of Component 1(a copolymer of ethylene and propylene or ethylene and butylene or propylene and butylene or ethylene and another −olefin having 5 to 10 carbon atoms or propylene and another −olefin having 5 to 10 carbon atoms or a terpolymer of ethylene and propylene and butylene or ethylene and propylene and another −olefin having 5 to 10 carbon atoms) and Component 2(HDPE,MDPE,LDPE,LLDPE or VLDPE)に開示されている剥離システムである;これらの米国特許は全て、その全体において参照により本願に組み込まれる。
【0099】
別の実施形態において、表面25および29の組成は異なり、すなわち異なる封止剤が使用される。これらの実施形態において有用なのは、米国特許第3,655,503号明細書(Stanleyら)(ポリプロピレン(PP)、EPC、サラン、ナイロン6、ポリカーボネート(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、もしくはポリエチレンオキシド(PEO)に対して封止されたLDPEもしくはMDPE;サラン、ナイロン6、PC、PVC、PEO、IO、フェノキシ、もしくはEVAに対して封止されたPP;またはIOに対して封止されたナイロン;LDPE or MDPE sealed to polypropylene(PP),EPC,saran,nylon 6,polycarbonate(PC),polyvinyl chloride(PVC),or polyethylene oxide(PEO);PP sealed to saran,nylon 6,PC,PVC,PEO,IO,phenoxy,or EVA;or nylon sealed to IO);米国特許第4,729,476号明細書(Lulhamら)(IOに対して封止されたEVAおよびIOの混合物;a blend of EVA and IO sealed to IO);米国特許第4,784,885号明細書(Carespodi)(エチレンプロピレンジエン単量体(EPDM)、EPM、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、イソプレンゴム、およびスチレンブタジエンゴムなどのポリオレフィン系熱可塑性エラストマと混合された、実質的に直鎖のPE(HDPE,LLDPE)に対して封止されたPP、HDPE、またはLLDPE;PP,HDPE,or LLDPE sealed to substantially linear PE(HDPE, LLDPE)blended with a polyolefinic thermoplastic elastomer such as ethylene propylene diene monomer(EPDM),EPM,butyl rubber,halogenated butyl rubber,isoprene rubber,and styrene butadiene rubber);米国特許第4,859,514号明細書((Friedrichら)(EVAおよびエチレンブテン共重合体(EBC)およびPPに対して封止された、IOまたはEVAと混合されたIO;IO or IO blended with EVA,sealed to a blend of EVA and ethylene butene copolymer(EBC) and PP);米国特許第5,023,121号明細書(Pockatら)(EVA、LDPE、LLDPE、またはIOに対して封止された、PBUとPPと、EVA、LDPE、LDPE、およびIOから選択される第三の高分子材料の混合物;a blend of PBU and PP and a third polymeric material selected from EVA,LDPE,LDPE,and IO,sealed to EVA,LDPE,LLDPE,or IO)に開示されている剥離システムである;これらの米国特許は全て、その全体において参照により本願に組み込まれる。
【0100】
あるいは、表面23および27の間の封止は、表面25および29の間のシールの代わりに、またはそれに加えて、易開封シールとして機能することができる。
【0101】
いくつかの実施形態において、表面25は表面29に対して封止されず、このためストリップ10は、第一および第二側板の間の基部ストリップ10の2つの末端を保持するパッケージ内のいずれの側面シールも除いて、完成パッケージ内第二側板14に取り付けられないままである。
【0102】
2.剥離損傷
本実施形態において、基部ストリップ自体の層の間の層間接合のうちの1つ(ストリップが多層構造である場合)は、破壊されることが可能である。このため、層間接合は、手作業でパッケージを開封すると分離する界面を提供する。表面25および29の間、ならびに表面23および27の間のシール、およびストリップ内の各層の凝集力は、層間接合よりも強力である。本実施形態において有用なのは、米国特許第4,944,409号明細書(Buscheら)に開示されている剥離システムであり、この特許はその全体において参照により本願に組み込まれる。
【0103】
3.凝集破壊
本実施形態において、基部ストリップ自体の層のうちの1つ(ストリップが多層構造である場合)、または単層基部ストリップは、パッケージが開封されたときに破裂する。表面25および29の間、ならびに表面23および27の間のシール、およびストリップ自体の層の間の層間接合(ストリップが多層構造である場合)は、破裂する層よりも強力である。本実施形態において有用なのは、米国特許第6,476,137号明細書(Longo)(5未満の溶融指数を有するアイオノマー、および実質的により高い溶融指数を有する変性エチレン/ビニルアセテート共重合体の混合物を含み、シール層内の2つの重合体の溶融指数に少なくとも10の差がある、封止剤層の内部破断;internal rupture of a sealant layer comprising a blend of an ionomer having a melt flow index of less than 5,and a modified ethylene/vinyl acetate copolymer having a substantially higher melt flow index,where the melt flow indices of the two polymers in the seal layer differ by at least 10)に開示されている剥離システムであり、この特許はその全体において参照により本願に組み込まれる。
【0104】
本発明に関連して有用なその他の剥離システムは、米国特許第4,058,632号明細書(Evansら)、米国特許第4,615,926号明細書(Hsuら);米国特許第5,128,414号明細書(Hwo);米国特許第6,395,321号明細書(Schaftら)、米国特許第7,055,683号明細書(Bourqueら)、および米国特許公開第20030152669号公報(Vadharら)および米国特許公開第2008/0260305号公報(Shahら)(易開封封止剤として開示)に開示されたもの、EVA、変性EVA、EAA、または変性EAAベースのものなどのデュポン(DuPont)APPEEL(TM)樹脂;PPと混合されたLDPEおよび/またはEVAなどのポリエチレン;ポリブテン−1と混合されたLDPEもしくはEVA、またはポリブテン−1と混合された任意のプロピレン/エチレン共重合体;PPと混合されたEVAまたはLDPE;EVAおよびPPと混合されたLDPEである;このような混合物は、ポリエチレン封止剤に接着されると易開封止剤を提供する;これらの米国特許および公開公報は全て、その全体において参照により本願に組み込まれる。
【0105】
4.PSAを伴う破壊
いくつかの実施形態において、易開封シールも易開封封止剤も存在しないパッケージが製造されることが可能であり、易開封機能はPSAによってパッケージ内に提供される。開封は、たとえば、2つの表面が引き離されるときに、2つの表面のうちの1つに優先的に接着する;または2つの表面が引き離されるときに、2つの表面の両方に接着するPSAを、伴うことができる。これらの実施形態は、ダイカットセグメントを前板から移動または除去することと組み合わせて使用される。ダイカットセグメントの第一部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は感圧接着剤を下に敷く。ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが第一側板から移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部、ならびに基部ストリップの第一末端28の少なくとも一部が露出されるように、すなわち第一側板に対向する視点から視認可能なように、配置される。ダイカットセグメントを除去した後に基部ストリップの第一末端28を握持すること、およびユーザーに向かって引くことによって、パッケージ内容物にアクセスすることが可能である。パッケージはその後、第一および第二板のうちの1つを感圧接着剤に接着させることによって、再閉鎖されることが可能である。本明細書における「基部ストリップの第一末端」は、パッケージの第一末端に最も近い基部ストリップの末端28を意味する。
【0106】
場合により、特にパッケージが最初に開封される前にパッケージの気密性が必要とされる用途向けには、いずれか適切な形状の補助シールが、パッケージの第一末端の付近に設けられて、第一側板を基部ストリップの第一末端に対して封止する。たとえば図2Dの領域「D」を参照されたい。このシールは、感圧接着剤が部分的に接着されなくなった場合に、パッケージの外部からの酸素がパッケージに侵入する可能性を減少させる。この補助シールは易開封シールである。補助シールは、感圧接着剤と基部ストリップの第一末端との間の基部ストリップの領域に位置することが可能であり、または感圧接着剤自体の領域に位置することも可能である。このため、本明細書において、「補助シールは第一側板を基部ストリップの第一末端に対して封止する」とは、感圧接着剤の領域内(感圧接着剤が基部ストリップの第一末端まで延在するか否かにかかわらず)、または感圧接着剤と基部ストリップの第一末端との間の基部ストリップの領域内のいずれかにおける、基部ストリップに対する第一側板の封止を意味するために、使用される。図2Dは、感圧接着剤によって被覆されていない基部ストリップの第一末端付近の、補助シールが形成される領域を示す。
【0107】
いくつかの実施形態において、ダイカットセグメントの第一および第二部分は、切目を有するダイカットセグメントの第一部分、および貫通切断部を有するダイカットの第二部分に対応することになり;感圧接着剤で被覆された下層の基部ストリップの第一部分、およびクリア領域を備える下層の基部ストリップの第二部分にも、対応することになる。しかしながら、当業者は、本開示の再検討後に、特にダイカットセグメントの両方の部分が基部ストリップの陰になっている場合に、たとえばダイカットセグメントの第一部分がある程度の貫通切断部を含んでもよく、ダイカットの第二部分がある程度の切目を含んでもよいように、この配置において何らかの変形例が可能であることを、理解するだろう。ダイカットセグメントの第一部分が基部ストリップの第一末端よりもパッケージの第一末端に近い、すなわち基部ストリップの陰になっていない場合、パッケージの気密性が必要とされなければ、このような配置で十分であろう。同様に、パッケージの易開封および再閉鎖機能が実質的に維持されれば、(補助シールを収容する領域など)基部ストリップの第一部分にいくつかのクリア領域が存在してもよい。
【0108】
基部ストリップ10は、いずれかの適切な数の層を有することができる。図1および図2において、ストリップ10は2つの層を有している。層20は、一実施形態において、表面25において内面29に封止されると易開封シールを提供する、高分子組成物を含む。層22は、表面23において内面27に封止されると比較的強力なシールを呈する、高分子組成物を含む。いずれのストリップ構造においても、それぞれのウェブ内面に封止されたときに、二者択一的に、層22またはその同等物は易開封シールを提供することができ、層20またはその同等物は比較的強力なシールを提供することができる。あるいは、20および22の両方またはそれらの同等物が易開封シールを提供するか、または20および22またはそれらの同等物のいずれも易開封シールを提供しない。
【0109】
あるいは、(図5)、基部ストリップ10は、単層構造である。層20は、高分子組成物を含み、多層基部ストリップについて本明細書に開示されたものと類似であってもよい、第一外面23および第二外面25を含む。
【0110】
これらの代替案のいずれにおいても、いくつかの実施形態において内面29に対向するストリップの表面は、パッケージのいずれかの側面シールを除いて、内面29に対して封止されない。
【0111】
図2Aを参照すると、第一側板12は、少なくとも1つのダイカット21を含む。ストリップ10は、接着領域「B」において、PSAによって内面27の一部に接着される。
【0112】
パッケージの製造中、ストリップの別の部分は、固定領域「A」において、たとえば比較的強力なヒートシールによって、内面27の一部に対して封止される。第一側板のダイカット領域「C」は、内面27に対してPSAによって封止も接着もされていないストリップの部分を、下に敷く。ストリップ10の第二表面25は、易開封シールによって第二側板14の内面29に対して封止される。
【0113】
本発明によるフィルムストリップ10としての使用に適している代表的なフィルム構造「A1」が、図6に示されている。一実施形態において、このフィルムは、表1に示される組成を有する。
【表1】
【0114】
基部ストリップ10として適切な材料のこの例は、易開封封止剤を備える障壁フィルムであり、H52XXBZおよびH72XXBZを含む名称の下で、シールドエアーコーポレーション(Sealed Air Corporation)のCryovac部門より市販されている、ポリエステルフィルム成分も含む、様々な積層材料の障壁/易開封成分として現在使用されている。これらは、主要なウェブと組み合わせて使用される個別ストリップとしてではなく、主要な包装材料、すなわちパッケージの本体を形成するウェブとして、販売されている。
【0115】
本発明により使用されるとき、A1の易開封封止剤層122は、通常2ポンド/インチの剥離力を呈する(ASTM F88)。A1の層128は、通常8ポンド/インチの剥離力を生み出す。
【0116】
表1に開示された樹脂、および本願の別の箇所で参照されるその他の樹脂は、表2において特定される。
【表2】
【0117】
AB1は、約81%の線状低密度ポリエチレン、および約21%の粘着防止剤(珪藻土)を有するマスターバッチである。
【0118】
AD1は、高分子接着剤(結合層材料)として作用する無水マレイン酸変性EVAである。
【0119】
AD2は、高分子接着剤(結合層材料)として作用する無水マレイン酸変性EVAである。
【0120】
AD3は、高分子接着剤(結合層材料)として作用する無水マレイン酸変性LLDPEである。
【0121】
EM1は、約20%のメチルアクリレート含有量を有するエチレン/メチルアクリレート共重合体である。
【0122】
EV1は、共重合体の重量の10%未満のビニルアセテート含有量を有するエチレン/ビニルアセテート共重合体である。
【0123】
EZ1は、それぞれ混合物の重量の、65%のアイオノマー(SURLYN(TM)1650SB)、30%のEVA(ELVAX(TM)3134Q)、および5%のポリブチレン(MONTELL(TM)PB8640)の、化合物重合体混合物である。
【0124】
NY1はナイロン6(ポリカプロラクタム)である。
【0125】
NY2は、ヘキサメチレンジアミン、イソフタル酸、およびテレフタル酸から得られる、非晶質コポリアミド(6I/6T)である。
【0126】
OB1は、約38モル%のエチレンを含むEVOHである。
【0127】
PE1はLDPEである。
【0128】
PE2は、約0.9035グラム/立方センチメートルの密度を有する、分岐した、シングルサイト触媒エチレン/オクテン共重合体である。
【0129】
PE3はLDPEである。
【0130】
PE4は、65%のAD2および35%のPE1の乾燥/ペレット混合物である。
【0131】
PE5は、約0.9120グラム/立方センチメートルの密度を有する、直鎖の、シングルサイト触媒エチレン/ヘキセン共重合体である。
【0132】
PE6は、約0.902グラム/立方センチメートルの密度を有する、分岐した、シングルサイト触媒エチレン/オクテン共重合体である。
【0133】
PE7はLDPEである。
【0134】
PE8は、全組成の重量で0.01%から100%の間のPE5、および、全組成の重量で100%から0.01%の間のEV1の、混合物である。
【0135】
PET2は、サラン被覆された二軸配向ポリエステルである。
【0136】
本明細書における全ての百分率は、別途指定のない限り、重量に基づく。
【0137】
図示されるような例1は、約2.0ミルから3.5ミルの範囲の合計厚みを有する。
【0138】
上記フィルム構造のコア層112は、EVOHなどいずれかの適切な酸素障壁材を含むことができ、その他の高分子材料または有機もしくは無機添加剤と、いずれかの適切な割合で望み通りに混合されることが可能である。一実施形態において、中間層114および116は、各々ナイロン6などの半結晶性ポリアミドを100%含むことができる。
【0139】
別の実施形態において、中間層114および116は、各々非晶質ポリアミドおよび半結晶性ポリアミドの混合物を含む。
【0140】
結合層118および120は、たとえばEVA、EAO、LDPE、EMA、およびこれらの重合体の無水グラフト化誘導体など、2つの層を互いに接合させるように機能するいずれかの適切な高分子接着剤を含むことができる。結合層118および120は、同じであってもよく、異なってもよい。
【0141】
バルク層124は、EAOなどの適切なポリオレフィン;ならびに/または結合層118および120について本明細書に開示されたものなどの高分子接着剤を、含むことができる。
【0142】
一実施形態において、第一外層122は、フィルムの易開封封止剤層として機能し、内面29に対して封止されることが可能な表面25を提供する。層122は、内面29に接着されたときに易開封剥離可能シールを提供する、いずれかの適切な材料または混合材料を含むことができる。層122は、易開封剥離可能封止剤を提供する、EZ1またはいずれかの適切な樹脂もしくは樹脂混合物を含む。
【0143】
第二外層128は、フィルムの封止剤層として機能し、内面27に対して封止されることが可能な表面23を提供する。層128は、内面27に接着されたときに比較的強力なシールを提供する、いずれかの適切な材料または混合材料を含むことができる。層128は、PE1または0.905g/ccの密度を有するExxonMobilのシングルサイト触媒直鎖エチレン/ブテン共重合体であるEXACT(TM)3024などのいずれかのEAO;または0.9035g/ccの密度を有するDow(ダウ)のシングルサイト触媒長鎖分岐エチレン/オクテン共重合体であるAFFINITY(TM)PL 1888Gを含む。
【0144】
適切に、フィルム層のうちの1つ以上に随意的に組み込まれることが可能な付加的材料は、粘着防止剤、スリップ剤、曇止め剤、充填剤、顔料、染料、抗酸化剤、安定剤、加工助剤、可塑剤、防火剤、紫外線吸収剤などを含む。
【0145】
あるいは、層122は内面27に対して封止されることが可能であり、層128は内面29に対して封止されることが可能である。
【0146】
これらの実施形態のいずれにおいても、PSA層(19、119、219)は、第一側板12の内面27に対向および接触するストリップの表面の一部を占有することになる。
【0147】
本発明は:
初回開封前のパッケージは、パッケージの外部表面上にPSAを有していない、
パッケージを開封する前に、PSAは、パッケージの第一側板の内面と接触しており、パッケージの内部の製品とは直接接触していない、
パッケージを開封した後、PSAが被覆される基部ストリップの表面は、パッケージの第一側面の外面の一部を効果的に形成する、
パッケージを開封する前に、PSAは、第一側板の外面と、または第二側板の外面と、直接接触していない、
最終パッケージには個別剥離ライナーが存在しないにもかかわらず、第一側板の一部はPSAの剥離ライナーのように機能的に作用する、
パッケージが一旦開封されると、PSAは、第一側板の伸長部のように機能的に作用する、ストリップ上のパッケージの外側に位置する、
いくつかの実施形態において、第一側板の一部は閉鎖フラップとして機能的に作用する、
いくつかの実施形態において、パッケージを開封した後、第一および第二側板は折り畳まれることが可能であり、露出したPSAは第一側板の外面と接触させられることが可能である、
外部環境に曝露されているものの、開封済みパッケージのPSAは製品から離れる方に向いているので、製品との接触によるPSAの劣化の可能性が低減される、という事実を特徴とする。
【0148】
一般的に、ストリップおよびパッケージが所望の機能を提供する限り、ストリップ10はいかなる所望の合計厚みも有することができ、各層はいかなる所望の厚みも有することができる。標準的な合計フィルム厚は、たとえば0.2から12ミル、0.5ミルから10ミル、0.8ミルから8ミル、および1ミルから4ミルなど、0.1ミルから15ミルである。適切なゲージは、1.5ミル、2ミル(例1の通り);および3ミルを含む。
【0149】
このため、一例として、図7は、別の実施例において、第一外面225を備える、図6の層122と組成的および機能的に類似の第一外層222を有し;第二外面223を備える、図6の層128と組成的および機能的に類似の第二外層228を有する、2層フィルム210を示す。
【0150】
2、3、4、5、6、7、および8またはそれ以上の層のフィルムがこのように代わりに製造されることが可能であり、その各々は、オレフィン同種重合体または共重合体などの適切な重合体を用いて、必要に応じて追加層を備える、図7のフィルムストリップに関連して先に記載された層を含む。
【0151】
図7のフィルムストリップなど、いくつかの実施形態において、たとえば農産物の包装において、酸素障壁層は必要ではない。これらの実施形態において、パウチを含む1つまたは複数のウェブもまた、通常は酸素障壁層を有していない。対照的に、酸素障壁層を含むフィルムストリップ10の実施形態は、通常、酸素障壁層を含むパウチ用の1つまたは複数のウェブの接続に適しているだろう。
【0152】
図2Bは、図2Aと類似であるが、しかし1)易開封シールを提供するストリップの表面は、内面29ではなく内面27に対向しており;2)ストリップの一部は、固定領域「A」において、易開封または比較的強力な固定シールによって内面27の一部に対して封止されており、3)ストリップの別の部分は、シール領域「D」において、易開封シールなどの補助シールによって内面27の一部に対して随意的に封止されており、4)ストリップ10の第二表面25は、側面シールによる以外は、第二側板14の内面29に対して封止されていない。表面29に対する表面25のシールがなく(パッケージの側面を除く)、したがってより多くの空間が製品に利用できるので、図2Bの実施形態は、パッケージの内側でより多くの利用可能な空間の恩恵を与える。
【0153】
代替実施形態において、図2Cは図2Aおよび図2Bと類似であるが、しかし1)易開封シールを提供するストリップ10の表面25は内面29に対向しており;2)ストリップ10の表面23は、比較的強力なシールを提供し、第一側板12の内面27に対向しており;3)ストリップ10はその第一末端28において、それぞれ第一および第二側板の第一末端の内面に対して封止されており;4)本実施形態のパウチから形成されるパッケージは、パッケージの第一末端における易開封シールが破壊され、パッケージの内容物へのアクセスが得られるように、たとえばポテトチップの袋が開封されるような方式で、第一および第二側板を握持または挟持してこれらを互いに離れるように引っ張ることによって、開封されることが可能である。パッケージが開封された後、パッケージは、ダイカット21によって画定されたダイカットセグメントを除去すること、PSA層19を露出させること、およびその後PSA層に接触および接着させるためにパッケージの第一末端を折り重ねることによって、再閉鎖されることが可能である。あるいは、PSA層を含む、第一側板の上部全体は、パッケージを再閉鎖するために、第一側板の下部上に折り畳まれる。いくつかの実施形態において、未開封パッケージ内で、ダイカットはストリップ10によって完全に遮られる(下に敷く)。図2Cの実施形態は、再閉鎖機構(ダイカットセグメントを除去する、PSAを露出させるなど)とは異なるパッケージの開封機構(易開封シールを剥がす)を有するという恩恵を与える。このため、本実施形態において、ダイカットセグメントは、パッケージを開封するために除去される必要がない。この実施形態は、たとえばレーザー打ち抜きなどの打ち抜きに特に良好に対応しないウェブの使用も、可能にする。一例として、PETよりもレーザー打ち抜きするのが難しいナイロンが、ウェブ材料として使用されることが可能である。ダイカットの一部が誤ってウェブ全体を通じて切断されたとしても、下層のストリップは、パウチの内容物およびパッケージの当初の気密性(必要であれば)を保護するライナー材料を提供する。
【0154】
図2Cに示されるように、ストリップはパッケージの第一末端まで延在している。図2Cの代替案は、図2Cの実施形態と類似であるが、しかし第一および第二側板の第一末端はそれぞれ、基部ストリップ10の第一末端28を超えて延在し、第一および第二開封フラップを画定する。本実施形態において、パッケージは上述のように開封されることが可能であり、あるいは易開封シールを破壊してパッケージの内容物にアクセスするために、第一および第二開封フラップが引き離されてもよい。第一および第二開封フラップの一例は、それぞれ図21Aのフラップ509および511として見なされてもよい。これらのフラップは、VFFSプロセスにおいて製造されるフィンシールパッケージの文脈において記載されるが、このような開封フラップは、本発明の別に記載される実施形態にも存在することができるだろう。
【0155】
多くの製品にとって、保存および流通の間のパッケージの気密性を確保することが重要である。これは、パッケージの第一側板に1つ以上のダイカットが存在する場合に、より難しくなるかも知れない。パッケージの側面シール以外において、シール(易開封もしくは強力シールのいずれか)もしくはPSAが第一側板を領域「A」のストリップに固定し、シールが第二側板をストリップに接着させる(図2A);または第二側板をストリップに接着させるシールがなくても、シール(易開封もしくは強力シールのいずれか)もしくはPSAが第一側板を領域「A」または「D」のストリップに固定する(図2B)、本発明の様々な実施形態において、気密性が実現される。
【0156】
本明細書に開示されるパッケージおよびプロセスの各実施形態において、本発明により、非気密性または気密性パッケージが製造され得る。
【0157】
いくつかの実施形態において、易開封シールが存在しないパッケージが製造されることが可能であり、易開封機能は、PSA、およびダイカットセグメントの移動または除去によって、パッケージに提供される。
【0158】
一実施形態において、層22は、層22が表面27に対して封止されたときに比較的強力なシールを提供する封止剤を含む。本実施形態のストリップとして適した材料の一例は、H52XXB、H75XXB、およびH72XXBを含む名称の下で、シールドエアーコーポレーション(Sealed Air Corporation)のCryovac部門より市販されている、ポリエステルフィルム成分も含む、様々な積層材料の障壁/封止剤成分である。
【0159】
これらは、主要なウェブと組み合わせて使用される個別ストリップとしてではなく、主要な包装材料、すなわちパッケージの本体を形成するウェブとして、販売されている。少なくとも1つの開ループまたは閉ループダイカットが、第一側板上に設けられる。2つ以上のダイカットが第一側板上に設けられることが可能であり、1つはストリップよりもパッケージの第一末端に近い位置であって、第二のダイカットはストリップの下方かまたは近傍である。材料のダイカットセグメントは、こうして第一側板から移動または完全に除去され、第一側板12の内面27に対して封止または接着された基部ストリップの第一末端28を露出させることが可能である。この第一末端はその後、握持されてたとえばユーザーに向かって引き上げられることが可能であり、パッケージの内容物へのアクセスを可能にする。
【0160】
2.パッケージの製造方法
A.水平式成形/充填/封止(HFFS)
HFFS包装システムは、包装産業における当業者にとって一般的に知られており、本発明のパッケージを製造するために使用されることが可能である。
【0161】
図8A、図8B、図9C、および図9Dを参照すると、平置きウェブ300はロール302からほどかれ、その後平置きウェブ300を折り畳みウェブ305(通常は半折フィルム)に変換するために成形プラウ304まで前進させられる。製造される各パウチの第二末端は、第二末端折部306を含むことになる。したがって、第二末端折部306は、図1の第二末端34に相当する。この第二末端折部は、随意的に封止されるか、またはパウチの折り畳み第二末端として残されることが可能である。側面シール308は、垂直に配置された複数のパウチ309を画定するために形成される。各パウチ309は、位置311において適切な切断機構(図示せず)によってウェブ300の後縁から切り離され、製品(図8には示されないが、図1から図5の製品24を参照)は各パウチの開口312に挿入または落とし込まれ、パウチ開口312はその後、シール314を形成するために、ヒートシーラー(図示せず)などの適切な封止機構によって閉鎖される。ウェブ300は、本発明によるパッケージを製造するために、所定のパターンで作られたダイカット(図29Aから図30F参照)を含む。
【0162】
図1から図5のテープ8に相当する個別テープ310は、多くの方式で、HFFSプロセスに導入されることが可能である。たとえば、テープ310は、ロール302の近傍においてロール315からほどかれ、ウェブ300が折り畳まれて折り畳みウェブになる前またはその際に、平置きウェブ300上に設けられることが可能である。テープは、通常は平置きウェブ300の第一もしくは第二長手方向縁307もしくは313の付近でそこから離間して、そしてこれと平行に;または平置きウェブ300の中心線の近くで、ウェブ上に設けられる。
【0163】
テープ310は、基部ストリップ、感圧接着剤で被覆された基部ストリップの第一表面の第一部分、および実質的にPSAのない基部ストリップの第一表面の第二部分を含む。第一部分は、第二部分よりも、たとえばパウチの第一末端など、パウチの長手方向末端に近い。ストリップの第一表面の第一部分は、感圧接着剤によって折り畳みウェブ305の内面に接着される。基部ストリップの第一表面の第二部分は、ヒートシーラーなどの適切な封止機構(図示せず)によって、折り畳みウェブ上の第二位置において、折り畳みウェブの内面に対して封止される。場合により、ストリップの第二表面が、折り畳みウェブの内面に対して封止される。テープ310はこのように、パウチの製造、パウチ内への製品の充填、および最終パッケージの完成を実現する、同じ全体的なHFFSプロセスにおいて、パウチに取り付けられるだろう。テープ310は、パウチ材料に組み込まれ、本明細書において上述されたような切断および封止の後、図8A、図8B、および図1から図5に示されるように各パウチの2つの側板の間に設けられて封止される。
【0164】
あるいは、そして図9Aおよび図9Bを参照すると、テープ310は、HFFS包装プロセスの開始に先立って、平置きウェブ上に取り付けられるように示されている。これは、たとえばウェブロール302の供給業者などによって、加工業者から離れた場所で遂行されることが可能である。本実施形態の不都合は、ロールの繰り返し巻き取りの結果として、テープが貼付される領域におけるロールの厚みの蓄積に起因する、テープ310がロールに巻き取られるときにロールプロファイルに生じる非対称性である。
【0165】
図9Cは、折り畳みウェブ305を形成するために平置きウェブが折り畳まれる際の、図8および図9のHFFSプロセスおよび装置に示されるような折り畳みウェブのセグメントの斜視図である。個別テープ310は、パウチを形成するためにウェブに封止すると、板12および14(図1および図2参照)がその間に個別テープ310を挟むように、折り畳みウェブ305の1つの板12の内面27に設けられて、および随意的に取り付けられているように、示されている。
【0166】
図9Dの実施形態は、図9Cと類似であるが、しかし折り畳みウェブの第二末端折部306内に形成される任意のまち400を追加で示している。まちは、その後随意的にヒートシールされることが可能である。まち形成された第二末端は、最終パッケージに自立パウチ特性を提供する。まち形成は、成形プラウ304の下流の位置で製造ラインに直列に配置された第二成形プラウ(図示せず)など、当業者にとって知られているいずれかの適切な手段によって、遂行されることが可能である。折り畳みウェブの底領域は、一般的に断面において「W」字型、すなわちまち形成された形状を取り、「W」の外側の脚は上向きに延在し、2つの平行する逆折りがまち形成された底を作り出す。シール開口部または穴は、「W」形状の内側の脚に事前に穿孔され、2つの外部層がこれらの穴を通じて互いに封止されることが可能なように、互いに位置合わせされている。シールが形成されると、板は穴を通じて互いに封止される。まちを形成するために、1つ以上の静止プラウがシール域の上方に実装されてもよい。まち穴は、一般的に側面シールと位置合わせするように設計された所定の位置に少なくとも2つの穴を断続的に穿孔する穿孔ステーションで、静止ダイによってダイ穿孔されることが可能であり、最終パッケージのまち部分に剛性を付与する。この付与された剛性は、平面上に配置されたときに最終パッケージが自立できるようにする。
【0167】
HFFSプロセスにおいてパッケージを形成する方法のいずれかの時点において、基部ストリップの第一表面の第二部分は、平置きウェブ、折り畳みウェブ、または第一側板の内面に固定される。これは、ウェブを加工業者に供給する前に、または平置きウェブが成形装置まで前進させられる前もしくはその際に、または製品が開放パウチ内に置かれる前もしくは後に、たとえば平置きウェブ上において、行われることが可能である。
【0168】
図8Aおよび図9Aの実施形態において、ストリップは、平置きウェブ300の第一長手方向縁307の付近でそこから離間して、そしてこれと平行に、ウェブ上に設けられる。HFFSプロセスによって形成された個別パウチの各々において、これはストリップを、各パウチの第一末端の付近でそこから離間して、すなわち開口の付近かつ下方に、位置決めする。
【0169】
図8Bおよび図9Bの実施形態において、ストリップは、ウェブの中心線の付近で、および平置きウェブ300の第一長手方向縁307と平行に、ウェブ上に設けられる。HFFSプロセスによって形成された個別パウチの各々において、これはストリップを、各パウチの端折り306の付近でそこから離間して、すなわち端折りの付近かつ上方に、位置決めする。本実施形態において、パッケージの底部が引き裂かれ、露出した側板が、パッケージを開封するために互いに引き離されることが可能な第一および第二開封フラップとして機能することが可能であるように、パウチから製造されるパッケージは、端折りとストリップの第一末端28との間で、端折り306の付近でこれと平行に、ウェブ上に事前取り付けおよび位置決めされた、ミシン目(図示せず)などの、1つまたは複数の脆弱線を有することによって、開封され得る。
【0170】
B.垂直式成形/充填/封止(VFFS)
図10は、本発明のいくつかの実施形態による装置およびプロセスと併せて使用されることが可能な、VFFS装置を模式的に示す。VFFS包装システムは、当業者にとって一般的に知られており、たとえば米国特許第4,589,247号明細書(Tsurutaら)、米国特許第4,656,818号明細書(Shimoyamaら)、米国特許第4,768,411号明細書(Su)、および米国特許第4,808,010号明細書(Vogan)に記載されており、これらの全てはその全体において参照により本願に組み込まれる。
【0171】
装置40は、平置きウェブ41をロールストックとして利用する。ウェブ41は、本発明によるパッケージを製造するために、所定のパターンで作られたダイカット(図29Aから図30F参照)を含む。製品42は、源(図示せず)から装置40に手作業でまたは機械的に供給され、そこから所定の量の製品42が、漏斗43またはその他の従来手段を通じて、成形管44の上端部に到達する。パッケージは装置40の下部分に形成され、パッケージが形成されるウェブ41は、特定の成形バー(図示せず)の上の供給ロール51から供給され、成形管44(場合により「セーラーカラー」または「成形カラー」として知られる)の回りに巻き付けられ、長手方向ヒートシール装置46によって長手方向フィンシールまたはラップシール47が提供され、その結果、管48の形状の垂直配向折り畳みウェブが形成される。横ヒートシールバー45は、垂直封止された管48の下端を水平に横断して閉鎖および封止するように機能し、その後ただちに製品42が詰め込まれるパウチ49を形成する。図示されるように、ローラーによって、または適切な代替動力手段によって、動力供給および配向される、フィルム駆動ベルト52は、管48およびパウチ49を所定の距離だけ前進させ、その後シールバー45は、垂直封止された管48の下端を水平に横断して閉鎖および同時に封止するほか、封止済みパウチ49の上端を水平に横断して同時に封止し、封止済みパウチ49に詰められた製品を形成する。するとその上の、次のパウチ50は、計測された量の製品42が充填され、前に送られて、包装サイクルが繰り返される。上流パウチ50の底部から下方の封止済みパウチ49を切り離すように機能する切断ナイフ(図示せず)をシールバー45に組み込むことが、標準的である。
【0172】
図10および図11の平置きウェブ41は、動作中、ロール51から成形管44まで垂直に上向きに、その後残りの処理ステップのため垂直に下向きに、移動する。個別テープ54は、長手方向シール47が形成される場所の付近でそこから離間した領域のウェブ41の内面の間にテープ54が捕捉されるように、ウェブ41が成形管44の回りに巻き付けられる前、またはその際に、ウェブ41上にテープ54を配置するために、ロール53(図12)からほどかれる。フィンシール47が形成され、テープ54が成形ウェブの内面に対して封止される。HFFSプロセスと同様に、PSAの被膜がテープ54の第一部分を覆う。
【0173】
図12は、本発明の一実施形態による平置きウェブ41のロール51を開示する。テープ54はロール53から平置きウェブ41上に供給され、テープ54は、平置きウェブ41の第一または第二長手方向縁61または62の付近でそこから離間して、そしてこれと平行に、ウェブ41上に設けられる。
【0174】
あるいは、そして図11および図13を参照すると、個別テープ54は、VFFS包装プロセスの開始に先立って、平置きウェブ上にすでに取り付けられている。これは、たとえば供給ロール51の供給業者などによって、加工業者から離れた場所で遂行されることが可能であるが、しかし図9Aおよび図9Bの実施形態について説明されたのと同じ不都合がある。
【0175】
あるいは(図14)個別テープ74は、VFFA包装プロセスの開始に先立って、平置きウェブ上にすでに取り付けられている。これは、たとえば供給ロール51の供給業者などによって、加工業者から離れた場所で遂行されることが可能である。図9および図13の実施形態に関わる不都合は、ロールの非対称性を回避または最小化する方式でロール上に取り付けられるようにロール51上で巻き付けられるときにずらされるように、連続するテープ74を離間させることによって、回避または最小化されることが可能である。図14のテープ74は、第一および第二長手方向縁61および62から離間して、これに対して直角に、ウェブ41上に設けられる。
【0176】
たとえば図14など、いくつかの実施形態において、ウェブおよび個別テープのうちの少なくとも1つは、位置合わせ装置を担持する。印刷標示は、眼状紋など、位置合わせマークの形態であってもよい。当業者は、包装作業のウェブ材料処理における眼状紋および位置合わせマークの使用に精通しているだろう。位置合わせマークは、ウェブまたはテープの縁に沿ってまたはその付近において等間隔で印刷され、本発明のパッケージの制御された製造を容易にし、そしてその他の装飾用印刷と併せて印刷されることが可能である。
【0177】
図15は、図14の実施形態によって製造されたVFFSパッケージ5の正面図を示し、第一および第二横シール78、折り畳まれた側縁81および82、個別テープ74、長手方向シール47を含むパウチ7;ならびに製品24を含んでいる。テープ74は、領域「A」(図2Aおよび図2B参照)および随意的に領域「D」(図2B)においてパウチの第一側板の内部表面、ならびに随意的にパウチの第二側板に、固定されている。図16はパッケージ5の背面図を示す。
【0178】
個別テープ74は、パウチ7の横方向幅を完全に横断して(図15から図17)、またはパウチの選択されたセグメントを横断して(図18および図19)、延在することができる。図17において、先頭または下流のパウチ「L」は、横底部および上部シール78、折り畳まれた側縁81および82、テープ74、および長手方向シール47を含む。後続または上流パウチ「T」は、先頭パウチ「L」と類似の特徴を有する。先頭パウチ「L」は、切断線80において上流パウチ「T」から切り離され、シール78、ならびに領域「A」においてパウチの第一側板の内面に個別テープ74を固定する固定部38(図30A参照)は、図示されないヒートシール機器、または固定機器など、VFFS包装プロセスで一般的に使用される適切な封止機器によって、形成される。
【0179】
明確さのため、平置きウェブ41およびパッケージの第一側板に存在する、ダイカット21および随意的に36は、たとえば図3、図4、図12から図21Bなど、全ての図面において示されていない。
【0180】
テープ74がパウチの選択されたセグメントのみを横断して延在する実施形態において、パッケージへの易開封アクセス(通常条件下でパッケージを手作業で開封する機能)は、テープによって占有されるパッケージのその部分にほぼ比例することになる。このため、図18において、テープ74は比較的小さく、シール78の領域内で中心に位置している。この実施形態は、テープ74によって画定された比較的狭い開口部を通じて、パウチLへの易開封アクセスを提供する。図19において、非常に小さい概ね正方形のテープは小さい易開封アクセス開封のみを可能にし、注ぎ口として有効に機能する。これらの実施形態において、ダイカット21および36の横方向範囲は、比例的に小さくてもよい。
【0181】
図20は、個別テープ502が1つの側板全体、ならびに折り畳みウェブの別の側板の一部にも広がる実施形態における、折り畳みウェブ500を示す。このように、本発明の個別テープは、パッケージの1つの側板、およびパッケージの第二側板の一部を占有することができる。
【0182】
図21Aは、個別テープ502が、折り畳みウェブの長手方向部分に対して封止され、上記において開示したように形成されているフィンシール501の付近でそこから離間して位置決めされている、折り畳みウェブ500を示す。図21Aによって形成された完成パッケージはこのように、図3および図4における位置に対して直角に、すなわちテープ8のストリップ10を各パッケージの右側にして第二末端34が折り畳みを呈するようにして見たときに、図3および図4のパッケージのように見えることになる。このため図21Aの実施形態は、パッケージの長手方向シールが効果的に完成パッケージの第一末端となる(長手方向シールとパッケージの上縁との間のいかなる未封止材料も無視して)、VFFS装置上でパッケージを製造する方法を提供する。米国特許第6,293,073号明細書(Caudle)の装置および方法は、この特許もその全体において参照により本願に組み込まれるが、本実施形態によってパッケージを製造するために、本明細書の教示と組み合わせて利用されることが可能である。区別するポイントは、本発明では横シールが通常は(必ずではないが)直線的であるのに対して、Caudleの’073特許で開示される横シールは波形または正弦波形であることである。
【0183】
あるいは(図21B)、図21Aの実施形態のようなパッケージが示されているが、しかしラップシール503は図31(下記参照)のラップシール503と類似しているように示されており、ここで個別テープ8は、折り畳みウェブの第一長手方向縁507の付近で、折り畳みウェブの長手方向部分に対して封止され、折り畳みウェブのラップシール503の付近でそこから離間して位置決めされ、上記において開示されたように形成されている。このプロセスならびに本明細書に開示されたその他のプロセスにおいて、本発明により長手方向シールを形成する際に、ラップシールはフィンシールの代わりに使用されることが可能である。図21Bによる完成パッケージ5は内部に製品を有し;パッケージの2つの長手方向末端は横シールによって閉鎖され;ラップシールはパッケージの中央または背骨に沿って下向きに走り、パッケージは両端で横シールによって画定され;そして個別テープは折り畳みウェブの内部表面に固定されている。
【0184】
VFFSプロセスでパッケージを製造する方法の間のいずれかの時点において、基部ストリップの第一表面の第二部分は、平置きウェブ、折り畳みウェブ、または第一側板の内面に固定される。これは、ウェブを加工業者に供給する前に、または平置きウェブが成形装置まで前進させられる前もしくはその際に、または製品がパウチ内に置かれる前もしくは後に、平置きウェブ上で行われることが可能である。
【0185】
C.リッドストック/成形ウェブ
図22、図23A、および図23Bは、別の実施形態において、本発明に関連して使用される、トレイなどの成形ウェブ、およびリッドストックなどの非成形ウェブの使用法を示している。トレイ602は通常、包装プロセスの間に製造されることになる。食品、様々な工業用および消費者向けアイテム、ならびに滅菌済み医療用品などの製品を収容するトレイを形成するために平坦な熱可塑性成形ウェブを成形済みポケットに変換するため、たとえばMultivac、Tiromat、Ulma、またはRapid Pakより入手可能な熱成形機器が使用される。トレイは、熱および圧力によって下方ウェブから形成され、機械上で手動または自動で製品が充填され得る。その後、パッケージは、真空化または(必要であれば)調整雰囲気で逆流され、上方ウェブに対して気密封止され、分離され、そして流通または保存のために取り除かれる。あるいは、事前成形済みトレイが使用されてもよい。
【0186】
各トレイ602は、トレイ底部604、トレイ側面606、および熱またはその他の手段によってリッドストック612が封止され得る、その周囲に沿ったトレイフランジ608を有する。トレイ底部604およびトレイ側面606は、トレイ空洞610を画定する。いずれかの熱成形ステップに先立って、トレイ602は、たとえば2から30ミル厚などのいずれかの適切な厚み、およびいずれかの適切な構造のものとなることが可能である。
【0187】
本発明によって既製トレイが使用される場合、これは剛性または準剛性であってもよく、平坦または成形済みトレイの形態であってもよく、そしてPP、ポリスチレン、ポリアミド、1,4−ポリメチルペンテン(たとえばMitsuiより入手可能なTPX(TM))、または結晶化ポリエチレンテレフタレート(CPET)などの固体または膨張実施形態を含む、いずれかの適切な材料で作られることが可能である。製品が配置される既製トレイの表面に接着するトレイライナーが、随意的に使用されてもよい。このライナーは、いずれの適切な設計であってもよく、ガス障壁特性を有する少なくとも1つの層を備える多層構造であってもよい。このようなライナーは、熱積層、押し出し積層、押し出し被覆、接着剤、コロナ処理などによって、トレイに接着されることが可能である。トレイ602は、可撓性または準剛性、または剛性成型ウェブであってもよい。
【0188】
図23Aおよび図23Bを参照すると、パッケージは、周辺シール614でリッドストック612が封止されたトレイ602を含む。リッドストック612は、通常は成型ウェブ上の蓋として機能するように考えられた平置きウェブであり、本発明に関連して有用なウェブに関して本明細書に記載されるいずれかの適切な単層または多層熱可塑性フィルムであってもよい。リッドストック612は、その固定部38およびPSA層19がそれぞれ図23Aおよび図23Bに提示されている、個別テープ(図29Cおよび図29D参照)を含む。個別テープは、その表面上に易開封封止剤を、そしてその第二表面上に封止剤を有する。易開封封止剤は、PSAを保持する個別テープの表面上、または個別テープの反対面上、またはその両方に存在することができる。テープは、HFFSおよびVFFSパッケージの個別テープに関連して本明細書内で説明される、易開封特性および組成を有する。テープは、リッドストックとトレイフランジとの間でテープが捕捉され、それらに対して封止されるように、リッドストックとトレイフランジとの間に設けられる。ダイカット621における第一側板(図30A参照)は、蝶番線58に沿って、パッケージの末端に向かって手作業で引き戻されることが可能であり、第一側板は、パッケージが容易に開封されて製品が望み通りに取り出され得るように、PSA層19の下のテープの領域内に握持される。製品を取り出した後、パッケージは、フラップ626をPSA層19上に戻すことによって、再閉鎖されることが可能である。図23Bにおいて、617は、パッケージを開封するためにフラップ626が引き戻されたときにトレイ602に取り付けられたまま残る、個別テープの陰になった、リッドストック612の部分である。
【0189】
図24を参照すると、点線107は、個々のパッケージを形成するために、たとえば熱成形機器内など、本明細書において説明されるようなその他の従来手段による公認の方法で、リッドストック612がたとえば周辺ヒートシールおよび切断されるなど、封止および切断される場所を示す。線107は、完成パッケージを形成するためにリッドストックが充填済みトレイ上に漸次供給され、トレイに対して封止され、そして切断される包装システム内にリッドストックが前進させられるときに、個々のパッケージの側縁およびシールがどうなるかを表す。線111および140は、個々のパッケージの第一および第二末端がそれぞれどうなるかを表す。リッドストック612は、巻き取られる際、およびこれが熱成形機器内に供給される際に、第二側縁160および第一側縁170を有する。個々の充填済みパッケージを形成するための封止および切断作業の間、線170と111との間、および線160と140との間のリッドストック材料が廃棄物として除去されるように、ウェブが切断されることになる。
【0190】
図24は、線111の付近で、これと平行に、そしてそこから離間して、リッドストック612上に設けられたテープ616を示す。テープ616は、図9A、図9B、図11、および図13の実施形態のように、リッドストックの供給業者によって、リッドストック612上に事前に取り付けられることが可能である。あるいは、テープ616は、図8Aおよび図8B、図10ならびに図12の実施形態のように、包装プロセスの間にリッドストック上に取り付けられることも可能である。
【0191】
図25Aは図24の代替実施形態を示し、ここでリッドストックは、上述のように、ただし包装機械に適切な機械ダイ設定で投入されたときに、3つ、6つなどのパッケージが同時に製造され得るように、「3列」で、製造される。場所107における封止および切断ステップに加えて、図25Aの長手方向部分「X」から作られた個々のパッケージが第一末端121を有し;図25Aの長手方向部分「Y」から作られた個々のパッケージが第一末端123を有し;図25Aの長手方向部分「Z」から作られた個々のパッケージが第一末端125を有するように、それぞれ線121、123、および125に沿って長手方向にウェブが切断される。個別テープは、代わりにウェブ612の移動方向に対して直角に位置決めされることが可能であり、図14のようにウェブに事前貼付されることも可能である。図25Bは、図25Aと類似であり、ダイカット21および36(図29Aも参照)ならびにPSA層19を含む。
【0192】
成形ウェブを有するパッケージを製造する方法の間のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の第二部分は、平置きウェブに固定される。これは、ウェブを加工業者に供給する前に、またはリッドストックを成形ウェブに対して封止する前または後に、平置きウェブ上において行われることが可能である。
【0193】
D.連続水平式包装
別の実施形態において、ならびに図26および図27を参照すると、本発明のパッケージは、場合によりフローラップ、フローラップまたはフローラッピング機械またはシステムとして知られ、Ilapak、Ulma、およびBoschなどの製造業者/供給業者より入手可能な、パン製品およびその他の物品を包装するために使用されるものなど、連続HFFSプロセスおよび装置を使用して製造されることが可能である。
【0194】
図26は、そのようなプロセスおよび装置700を示すが、ただしパッケージ内に個別テープ724が取り付けられるものである。平置きウェブ702は、ロール704から引き出され、成形装置710まで前進させられる。これが行われる際に、一連の製品706はコンベヤ708に沿って成形装置710まで前進させられ、テープ724はロール726から引き出されて成形装置710まで前進させられる。ウェブ702は、成形装置710によって折り畳みウェブ712に成形される。この折り畳みウェブは、VFFS実施形態に関連して先に記載された折り畳みウェブと類似であるが、しかし実質的に水平配向となる。折り畳みウェブ712は、製品706を包み込む。成形装置710の一部となり得る長手方向シール装置は、通常は折り畳みウェブの底部に(VFFS実施形態に関連して先に開示されたタイプの)ラップまたはフィンシールを形成するが、しかし完成パッケージの長手方向縁に沿ったフィンシールとして実現されることも可能である。ラップまたはフィンシールは、通常はヒートシールである。一代替案は、ラップまたはフィンシールを製造するために、別の封止装置714を有することである。製品は、成形装置710および封止装置714から横シール装置716まで下流に向かって移動し、そこで折り畳みウェブは、隣り合う製品の間の折り畳みウェブの領域で横方向に封止される。このようなシールは、通常はヒートシールである。製品は、横シール装置716から切断装置718aおよび718bまで前進させられ、そこで、個々のパッケージ720が製造されるように、形成ならびに長手方向および横方向に封止された折り畳みウェブは、横シールの内側または付近の、隣り合う製品の間の折り畳みウェブの領域で、切り離される。
【0195】
あるいは、横シール装置716の封止機能ならびに切断装置718aおよび718bの切断機能は、製造経路上の離れた場所で実行されるのではなく、単一ステーションにおいて組み合わせられることが可能である。
【0196】
ウェブ702およびテープ724は、本明細書に開示されるものなど、いずれの適切な寸法および組成のものであってもよい。テープ724が成型装置710に供給されると、これはウェブ702の表面と接触させられ、場合によりそこに固定されることが可能である。この実施形態は図26および図27に示されており、ここでテープ724は、成型装置710に向かって進む際に、ウェブ702の長手方向縁703と平行に、そこから離間して、その付近で、固定されるように示されている。あるいは、テープ724は、成型装置710に供給され、その後、ラップまたはフィンシールが形成される成型ウェブの領域に隣接するウェブの内部表面にテープを固定することによって、ならびに図10ならびに図21Aおよび図21BのVFFSパウチおよびパッケージの実施形態と同じであるが垂直位置ではなく水平位置である方式および形態において、折り畳みウェブ712に組み込まれることが可能である。別の実施形態において、テープ724は、図13のVFFSパウチおよびパッケージ、ならびに図9Aおよび図9BのHFFSパウチおよびプロセスの実施形態と同様に、ウェブの供給業者によって、ウェブ702に事前に取り付けられることが可能である。別の実施形態において、テープは、ウェブ702の移動方向に対して直角に位置決めされることが可能であり、図14のようにウェブに事前に取り付けられることも可能である。その結果得られるパッケージは、この特定の実施形態において、図15および図16に示されるものと同様になる。
【0197】
連続水平式包装プロセスにおいてパッケージを形成する方法の間のいずれかの時点において、基部ストリップの第一表面の第二部分は、平置きウェブまたは成形ウェブに固定される。これは、ウェブを加工業者に供給する前に、平置きウェブを成形装置に前進させる前にまたはその際に、または製品を成形装置まで前進させる前または後に、平置きウェブ上で行われることが可能である。
【0198】
E.「窓ガラス」ラベル
別の代替案において、基部ストリップ、PSA、および剥離ライナーの積層体は、ウェブの形状で形成される。ストリップ/PSA/剥離ライナーはその後巻き外され、ライナーはウェブ形状のままストリップ/PSAから分離され、接着剤は、選択された領域内のPSAに被膜を塗布し、それを硬化させ、その後ストリップ/PSAをライナーに再積層するなど、従来手段によって鈍化させられる。個々のラベルはその後、本発明により所望の形状に打ち抜かれることが可能であり、いかなる過剰な材料も除去される。結果的に得られるラベルは、所望の領域に接着剤を用いて、剥離ライナー上に提供され、ウェブの第一表面に、ラベリング機器によって貼付されることが可能である。各ラベル上にPSAを備える一連のラベルはこのように、本明細書に開示される様々なプロセスを用いて本発明によるパッケージを製造するために、個別テープとして平置きウェブ上に貼付されることが可能である。これらの実施形態において、場合により有用となり得るものの、各個別テープのいずれかの表面に封止剤を有することは、必要とされない。
【0199】
このため、本明細書に開示されるプロセスのいずれにおいても、一実施形態において、ウェブ上の1つまたは複数のダイカットは、その内側に1つ以上の閉ループまたは開ループダイカットのすべてまたは一部が存在する中央クリア領域60を備えて、ラベル70を形成するために、個別テープの各周囲上のPSAの線によって、部分的にまたは完全に縁取られることが可能である(図33Aおよび図33B参照)。一実施形態において、ラベル70は、完成パッケージのいずれの周辺シールからも離間している。中央領域60は、ほかのラベルと共に、PSAで最初に被覆されることが可能であり、その後中央領域は、たとえばマスキング材料としてオーバープリントワニスを用いて、マスキング技術を使用して、鈍化されることが可能である。一連のラベルにおける各ラベル70の中央領域のマスキング、ならびにラベルの全体的な製造は、フレキソ印刷ラベル作成プロセスを用いて行われることが可能である。
【0200】
ラベル70は、当業者にとって知られている、別の従来のラベル製造技術によって作成されることが可能である。本発明によるラベルストックは、剥離ライナー(紙またはフィルム)の上でPSAを被覆および硬化または乾燥させることによって、作成される。PSA被覆剥離ライナーはその後、基部ストリップと剥離ライナーとの間にPSAが捕捉されるように、基部ストリップに対して積層される。接着剤が存在しないように事前に定められているラベルの領域は、ラベルストックのロールをプレス機(Mark AndyまたはPropheteer製など)上に配置し、ライナーを巻き外して基部ストリップから分離し(PSAは基部ストリップに接着されたままにする)、その後、通常は所望のクリア領域を、紫外線硬化性オーバープリントワニス(OPV)などの被膜を用いて選択的に被覆することによって接着剤を鈍化させ、OVPを硬化させ、そして基部ストリップを再び剥離ライナーに適合させることによって、「鈍化」させられる。基部ストリップにはその後、必要であれば、位置合わせマークが印刷されてもよい。あるいは、基部ストリップには、プロセスの初期に位置合わせマークが印刷されてもよい。ラベルは、通常、ラベルのサイズおよびプレス機の幅に応じて、いくつかの線を一度に打ち抜くことによって、所定形状に切断され、「マトリクス」または「ウィード」と呼ばれる、ラベルストックの未使用部分は、引き離され、巻き取られ、廃棄される。最終ステップは、所定幅にスリットを入れること、およびラベルをロールに巻き取ることを含む。このように作成されたラベルのロールは、ラベル貼付機72に取り付けられる(図14A参照)。
【0201】
あるいは、ラベルは、基部ストリップ上にPSAを直接被覆し、上述のように望ましい領域内のPSAを鈍化させることによって、作成されてもよい。ラベル(すなわち上述のようにPSA被膜を備える基部ストリップ)はテープのようにそれ自体が巻かれるので、ライナーは存在しない。ラベルは、ウェブ方向でラベル間の領域にミシン目を開けられてもよい。「マトリクス」または「ウィード」は貼付時に切断されるか、またはミシン目で引き離されるので、これらを除去する必要はない。最終ステップは、所定幅にスリットを入れること、およびラベルをロールに巻き取ることを含む。このように作成されたラベルのロールは、ラベル貼付機72に取り付けられる(図14A参照)。
【0202】
ラベルは、ウェブのダイカットの形状に適合するように、いずれかの望ましい形状のものであってもよい。たとえば、平面図で考えると、ラベルの上縁の中心部は、フラップの蝶番をその上方まで延在させて、開封後に内部へのアクセスを可能にするために、ラベルの上縁の外側縁よりも低くてもよい。したがって、外側末端は、望ましければ、開封フラップの末端を形成するダイカットのいくつかの実施形態の「応力緩和フック」を覆うためにわずかに高くなっており、開封前のパッケージの気密性を確保する。
【0203】
明確さのため、ラベル70は、透視された図33Aおよび図33Bには示されていないが、しかしラベル70が第一側板12の内面に固定されることは理解されるだろう。同様に、ラベル70の場所を示すために、図33Aは、ウェブ上のダイカット21を伴わずにラベル70を示している。ダイカットは実際には、ラベル70の貼付に先立って、平置きウェブ上に事前取り付けされている(図14A参照)。
【0204】
ラベルはこのように、パッケージに再閉鎖可能(PSA)機能を提供し、パッケージに易開封機能を提供するウェブのダイカットを縁取る。開ループダイカットの場合、フラップが存在してもよい。
【0205】
ダイカットがPSAの線によって完全に縁取られている実施形態において、パッケージ開封の人間工学を改善するためにシール38が有利に取り付けられることが可能であるとはいえ、中間シール38などのシール(周辺シールを除く)を必要とせずに、パッケージに気密性が提供される。気密性が必要とされない場合には、ダイカットの一部はラベルの枠外にあってもよい。
【0206】
ラベルは、図14Aに示されるように、平置きウェブ上の周期的パターンとして貼付されることが可能である。ラベル貼付機72は、平置きウェブの第一表面にラベル70を貼付する。カリフォルニア州フラートンのLabel−Aire、またはイタリア、ミラノのArca Etichette SPAより入手可能なものなど、いずれかの適切なインラインラベル貼付機が使用されることが可能である。
【0207】
平置きウェブ41へのラベル70の貼付を開始するために、センサーまたはその他の適切な検出装置は、ウェブ上のダイカットから知られている距離にある移動中のウェブ上で、位置合わせマーク、またはウェブ上に所定の間隔で事前に記されたその他の適切な特徴を検出する。このセンサーは、ラベルを配置するプロセスを開始するために、ラベル貼付機72に信号送信する。ラベル貼付機72は、ウェブ速度と緊密に一致し、急カーブの周りでライナーを引くような方式で、上述のように所定形状に切断された一連のラベルを含む剥離ライナーに印を付ける。ラベルの前縁は剥離ライナーから開放され、その前縁はダイカットに対する所望の点においてウェブと接触する。その後、ブラシまたはローラー73など、いずれかの適切な手段によってラベルをウェブに接着させるために、圧力が印加される。当業者にとって知られているように、タンプ、またはタンプアンドブロー(tamp and blow)など、貼付の代替方法が使用されることも可能である。ライナーのないラベルは、たとえばライナーを巻き取ることを必要とせず、Arca Etichetteにより提供されるラベラーによって、類似の方式で貼付される。ラベルは、所定の長さに切断されるか、またはラベルの間のミシン目においてラベルのロールから引き離される。
【0208】
F.側面シール袋
一実施形態において、ならびに図34および図35を参照すると、本発明のパッケージは、別の従来型製袋機器およびプロセスを用いて製造されることが可能である。袋は、側面シール袋として製造されることが多い。側面シール袋は、対向する袋縁に、工場で作られたヒートシールを有する。袋底部は、製造中の袋用管材の押し出しの間に形成されたフィルムの2つの折り畳みのうちの1つによって、形成される。フィルムの対向する折り畳みは、袋の口を形成するためのスリットである。袋は通常、長い袋用管材から形成される。側面シール袋を製造する方法は、米国特許出願公開第2008/0138478 A1号明細書(Ebnerら)において開示されており、この特許はその全体において参照により本願に組み込まれる。
【0209】
図34および図35は、袋180を示す。図34は、平置き図において、側面シール袋180を示し;図35は、図34の線分15−15を通る断面図を示す。図34および図35をともに参照すると、側面シール袋180は、ウェブ182、開口を画定する第一縁184、縁折190、第一側面シール192、および第二側面シール194を含む。個別テープは、個々の袋に、または一連の側面シール袋180を製造するために後に所定間隔で切断および封止されるスリット入り袋管に、本明細書において開示されるもののいずれかなど、いずれかの適切なプロセスによって、取り付けられる。
【0210】
ダイカットおよび個別テープが設けられた袋は、袋用管材を製造するために熱可塑性管を押し出し形成するステップと;所定間隔で袋用管材を打ち抜くステップと;その長手方向縁の1つにおいて管材にスリットを入れるステップと;各々に個別テープが設けられた複数の個別の袋を製造するために、袋用管材を周期的に横方向に切断および封止するステップと、によって製造されることが可能である。個別テープおよびダイカットは、易開封再閉鎖可能パッケージの提供において、別の実施形態およびプロセスのために本明細書に記載されるように機能することができる。袋を製造するために、米国特許出願公開第2008/0138478 A1号明細書に明記されるステップのいくつかは、本発明に関しては任意である;このようなステップは、管材の照射および配向を含む。
【0211】
操作方法
図28Aから図28Dのパッケージの開封において、第一閉ループダイカット21によって画定されたダイカットセグメント56(図29Aから図29Dも参照)は、手で握持されて第一側板から引き離される。次にフラップ26が、第二のダイカット36に沿って握持され、引き上げられてフラップ蝶番58に沿ってパッケージの第一末端に向かって戻される。フラップ26に最も近いストリップ10の末端が次に握持されて第二側板14から引き離され、パッケージの内部57にある製品にアクセスするために、易開封シールを突き破る。この開封手順の間、第一側板12の表面23および27の間の領域「A」における固定部は、ストリップ10の一部が表面27上にこれと接触したままとなるように、通常は無傷のまま残る。ここで、および図30Dにおいて、2つ以上のダイカットが存在する。第一のダイカットは、いくつかの実施形態において閉ループであり、すなわちダイカットは、パッケージの第一側板から移動または完全に除去されることが可能なダイカットセグメントを画定する。第二のダイカットもまた閉ループであってもよく(図30D参照)、または開ループであって、パッケージの第一側板からフラップを除去することなく第二のダイカットおよび蝶番線によって形成されたフラップが開封され得るように、蝶番留めされていてもよい(図29Aから図29D)。あるいは、閉ループであるか(図30B、図30E、図30F)、または蝶番線を含む(図30C)、単一ダイカットが使用されることも可能である。各ダイカットは、いずれの適切な形状および深さのものであってもよい。図2Aおよび図28Aの第一側板上の第一ダイカット領域「C」の領域には、ストリップを内面27に対して保持するシールもPSAも存在しない。これにより、第一側板の一部が比較的容易に除去されることが可能な、パッケージの領域を残す。これらの実施形態の各々において、パッケージが開封されたときにPSA層19が露出される。パッケージを再閉鎖するために、第二側板の一部がPSAと接触するように折り畳まれることが可能であり;または第一側板のフラップがPSA上に下ろされることが可能である。パッケージは、数回にわたって開封および再閉鎖されることが可能である。パッケージが開封されたときに、PSAは、パッケージの外側に向いて位置する。これは特に、PSAがパッケージの内部に向いて製品と接触する可能性があることが望ましくないような食料品に、有用である。
【0212】
PSA層を基部ストリップに塗布する方法
図32は、以下のステップを含む、個別テープを製造するためにPSA層を基部ストリップに塗布する方法を示す:
1)適切な動力手段(図示せず、モータなど当該技術分野において知られているもの)によって基部ストリップ10をロール90から前進させるステップ。
2)場合により、被処理表面へのPSAの塗布の準備のため、従来のコロナ処理機92を用いて表面23をコロナ処理するステップ。PSAは、コロナ処理せずにストリップ10に塗布されてもよい。しかしながら、本実施形態においては、選択される材料に応じて、PSAは、パッケージの開封時に、凝集破壊、または交互の接着破壊を呈してもよく、すなわちPSAのうちのいくらかはストリップ10に接着し、いくらかは表面27に接着してもよい。
3)実質的にストリップ10の表面23全体に、PSA59の被膜を塗布するステップ。すでにコロナ処理済みの表面23にPSAを塗布する、従来のPSA塗布機94が示されている。PSAは、いずれかの適切な組成および厚みのものであってもよい。PSAの被膜の厚みは、被覆面の部分毎に異なってもよい。これは、完成パッケージがその再閉鎖可能性に関して意図される通りに機能する限り、許容可能である。代替案として、シリコン被覆された転写紙がPSAで被覆されることが可能であり、PSA被覆紙はその後、コロナ処理済みストリップ10に積層される。ライナーが除去されるとき、PSAはストリップ10とともに残留する。
4)表面23の選択された部分に、クリア領域を提供するステップ。
5)PSAの被膜を硬化させるステップ。硬化は、従来の熱風乾燥機96による熱風乾燥を含む、使用されるPSAのタイプを考慮に入れた、いずれかの適切なプロセスによって遂行されることが可能である。
6)結果的に得られるテープ8を巻き取りロール98まで前進させるステップ。
【0213】
ウェブのダイカットを製造する方法
第一ダイカット21、および場合により第一側板12を形成するために使用されるウェブ内の1つ以上の追加ダイカット36を作成するために、従来のダイカッターが使用されることが可能である。ダイカットは、いずれかの適切な従来のプロセスおよび機器によって作成されることが可能である。少なくとも部分的にダイカットによって形成されたフラップによって包装された製品にアクセス可能な易開封パッケージを提供する役割を果たしている限り、開ループでも閉ループでも、いずれの適切なパターンのダイカットが使用されてもよい。代替パターンは、長円形、楕円形、三角形、三辺矩形、砂時計型、「犬用の骨」型、およびその他の規則および不規則形状を含む。
【0214】
ダイカットは、第一側板を完全に通じて延在してもよく、またはその大部分を通じて延在してもよいが、ただし板の厚みを完全に貫通しない。ダイカットは、たとえば第一側板12の厚みの少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または100%など、たとえば第一側板の厚みの少なくとも50%を通じて延在してもよい。
【0215】
レーザーシステムは、板を部分的または完全に切断するレーザーカットを形成するように構成されることが可能であり、あるいは、ダイカットは、往復プレス機において使用されるようなプラテン内に担持された、回転刻印型または打ち抜き型を使用する機械的切断システムを用いて作成されることが可能である。打ち抜き手法の選択は、切断されるフィルムまたはウェブの厚みおよび物理的性質を含む、いくつかの要因に依存する。
【0216】
ダイカットは、不正開封防止特性として機能してもよい。
【0217】
ストリップへのPSAの塗布、第一側板を形成するためのウェブの打ち抜き、ならびにパッケージに組み込まれたダイカットウェブおよびPSA被覆ストリップの組み立ては、単一の場所で行われることが可能であるが、より現実的には、通常は個別の場所で行われることになり、包装プロセスの前にどこか別の場所で用意されて提供された、事前供給済みPSA被覆ストリップおよびダイカットウェブを用いて、包装業者によってパッケージの組み立てが行われる。
【0218】
パッケージ例
例1.パッケージは、水平式成形/充填/封止システムにおいて、図2Dに示されて本明細書に記載される実施形態によって、作成される。第一および第二側板12および14のそれぞれは、
【表3】
の構造を有する積層体である、H7530Bを各々含み、
ここでPETは二軸配向ポリエステルフィルムであり、同時押し出し障壁フィルムは以下の構造を有する:
【表4】
【0219】
同時押し出し障壁フィルムの全体的な厚みは、約2.50ミルである。各層のミル単位の層ゲージは、各層の下に示されている。層7は、接着剤によってPETフィルムに接着された障壁フィルムの層である。層1は、フィルムのヒート封止剤層であり、層1のEAO(PE2)は、収容された製品に対向する、パッケージの内側または封止剤表面を形成し、PETはパッケージの外側または外皮表面を形成する。PETフィルムの厚みは、約0.48ミルである。積層体の全体的な厚みは、約3.0ミルである。
【0220】
層7の組成の代替案は以下を含む様々な材料の組み合わせを含む:
96%のPE3+4%のAB1。
100%のPE3。
76%のPE3+20%のPE8+4%のAB1。
パッケージの基部ストリップは、以下の構造を有する押し出し積層フィルムである:
【表5】
【0221】
基部ストリップの全体的な厚みは、約3.5ミルである。各層のミル単位の層ゲージは、各層の下に示されている。層5は、PSAがパターン被覆される基部ストリップの層である。層1は、パッケージの内部に対向する基部ストリップの層である。
【0222】
パッケージが形成される前に、総PSA/粘着付与剤組成物の重量の15%の粘着付与剤(FORAL(R) 85合成樹脂)を担持するPSA(acResin(R) A 204 UV)が、基部ストリップの層5の第一部分上にパターン被覆され、PSA/粘着付与剤組成物は紫外線硬化されて、結果的に得られるテープはPSAによってH7530Bウェブに(具体的には、H7530B積層体の同時押し出し障壁フィルムの層1に)接着され、その間、後者は平置き状態にある。閉ループダイカットは、テープをウェブに貼付する前に、CO2レーザーによってウェブに形成される;ダイカットは、図2Dに示されるようなパッケージとなるように位置決めされたダイカットセグメントを画定する。
【0223】
例2.パッケージ例1のものと類似のパッケージが作成されるが、ただしPSA/粘着付与剤組成物には25%の粘着付与剤が使用される。
【0224】
例3.例1のものと類似のパッケージが作成されるが、ただし第一および第二側板の同時押し出し障壁フィルムは、組成は例1の7層フィルム構成と非常によく似ているが、ただしEV1の追加中間層、およびLDPEまたはLLDPEを含む混合物の追加中間層を有する、9層フィルムである。
【0225】
例4.例2のものと類似のパッケージが作成されるが、ただし第一および第二側板の同時押し出し障壁フィルムは、組成は例1の7層フィルム構成と非常によく似ているが、ただしEV1の追加中間層、およびLDPEまたはLLDPEを含む混合物の追加中間層を有する、9層フィルムである。
【0226】
上記の記載は、本発明の実施形態のものである。別途指定されるかまたは当該技術分野においてよく理解されていない限り、全ての割合および百分率は重量に基づく。請求項および具体例、または別途明確に指定されている場合を除き、材料の量、反応条件、使用条件、分子量、および/または炭素原子の数などを示す、本記載の全ての数量は、本発明の最大範囲を記述する「約」という語によって修正されるものと理解されるべきである。「a」、「an」、「the」、または「said(前記)」という冠詞を使用する単数形の、本開示におけるアイテムまたは請求項における構成要素のいかなる言及も、明確に提示されない限り、アイテムまたは構成要素を単数に限定すると解釈されるべきではない。ASTM試験に関する全ての言及は、本願の優先権出願日の時点における、最新の当時点で承認されている、公開されたバージョンのASTM試験を対象とする。このような公開されたASTM試験方法の各々は、その全体において参照により本願に組み込まれる。
【0227】
ポリエステル、ポリアミド、およびポリオレフィンなどの重合体を指す用語は、本明細書において、別途指定されない限り、その同種重合体および共重合体の両方を指す。
【0228】
図面を参照すると、材料の流れは矢印の方向である。
【0229】
当業者は、本明細書の図面が必ずしも縮尺通りではなく、明確さのために本発明の特定の特徴が図式的に誇張されている場合があることを、理解するだろう。
【0230】
本発明によるパッケージの製造に使用される1つまたは複数のウェブ、ならびに本発明の基部ストリップは、同時押し出し、押し出し被覆、押し出し積層、およびポリウレタンまたはその他の接着剤を使用する従来の積層を含む、いずれかの適切なプロセスによって製造されることが可能である。これらの製造プロセスは、当該技術分野において知られている。押し出しは、環状または平坦なダイにおいて行われることが可能である。押し出し成型物は、望み通りに、熱間ブローまたは鋳造、または場合により固体状態配向されることが可能である。ウェブまたはストリップの1つ以上の層の化学的または電子的架橋が行われることも可能である。ウェブおよびストリップの両方が、それぞれのロールから、適切な動力手段(図示せず、モータなど当該技術分野において知られているもの)によって前進させられることが可能である。
【0231】
本発明によるパッケージは、場合により印刷標示を担持することができ、これは装飾的または情報的な性質であってもよい。装飾的な印刷標示は、文字および/または図形による、ロゴ、商標、製品情報などを含むことができる。
【0232】
印刷標示は、たとえば「易開封」または「ここから開く」というメッセージの形態を取ることができる。これは、パッケージの第一末端上またはその付近に、分散的プロセスにおいて(すなわち位置合わせが必要とされない)印刷されることが可能である。メッセージは表面印刷されるか裏面印刷される。
【0233】
図8から図14に示されるものなど、いくつかの実施形態において、機器上での処理に先立って、または、処理前に、テープがウェブ上に配置されるときに、個別テープを平置きウェブに接着させることが、有利であるかも知れない。処理の間、テープがウェブ上の位置を維持することを保証するためテープをウェブに対して封止するために、恒久的接着剤またはヒートシールなど、いずれかの適切な手段が使用されることが可能である。これらの実施形態において、テープは、ウェブと、比較的強力なシールを提供する封止剤層を含むテープの表面との間の界面で、ウェブに固定される。テープは、ウェブが平置き状態にある間に、ウェブの下に設けられた(図8および図12参照)、テープをウェブに対して封止する、ヒートシーラーなどの適切な装置(図示せず)によって、ウェブに対してたとえば封止されることが可能である。このような実施形態において、個別テープの反対面がウェブに対して封止されるように、易開封表面を含む個別テープの表面は、ウェブと反対側に向いている。この手法は、パッケージが形成されて閉鎖されるような時まで、またはたとえばラップまたはフィンシールがパウチ上に形成されるまで、易開封表面が影響を受けないようにしておく。
【0234】
本明細書に開示される実施形態において、通常はパッケージを形成するために2つのウェブが使用されるときに、パッケージの第一末端が封止されてもよい。あるいは、たとえばパッケージを形成するために材料の単一ウェブが使用されるときに、パッケージの第一末端が折部であってもよい。
【0235】
本明細書に開示されるパッケージおよび方法を含む、本発明は、プラスチックジッパー閉鎖;圧迫閉鎖またはスライドジッパー;インターロック閉鎖;インターロック可能ファスナー要素を備える再閉鎖可能ファスナー;オスメス形状を有するインターロックリブおよび溝要素;インターロック交互鉤状閉鎖部材、などの存在しないいくつかの実施形態において、提供される。本発明のパッケージは、本明細書において、PSA層または被膜のための剥離ライナーの不存在下で提供される。これら上述の閉鎖、ジッパー、要素などのいずれも、本発明のパッケージには存在しない。
【0236】
本発明は、いくつかの実施形態において、上縁、第一側縁、および第二側縁を各々有する第一および第二側板を含むパウチを含むパッケージを有するものとして本明細書に記載されるが、当業者は、本開示の再検討の後、単一ウェブが使用されるいくつかの実施形態において、パッケージの全体的形状および本発明の様々な特徴の相対位置が記載され得るように、「側板」、「上縁」、「第一側縁」、「第二側縁」などの用語が、パウチに成形される単一ウェブ上の相対的な場所および領域を記載するために便宜上使用されることを、理解するだろう。このため、たとえば、本発明の単一ウェブ実施形態における第一および第二側板は、パウチ、およびこれから形成されるパッケージの、簡単に画定された領域であってもよく、側縁は単純に、これらの領域の側方末端線である。このような実施形態において、側縁の接合の線は、パッケージの側面を画定するウェブ内の2つの側方折部である。対照的に、2つのウェブを備える実施形態では、製造時に各々のウェブは、第二ウェブのそれぞれの側縁と各々接合することになる、識別可能な第一および第二側縁を有することになる。
【0237】
第一および第二側板は、様々な実施形態において同じ長さを有するように示されているが、第二側板は、いくつかの実施形態において、第一側板よりも長くてもよく、すなわち第二側板の第一末端は、第一側板の第一末端を超えて延在することができ、またその逆もしかりである。伸長部は、たとえば、穴の開いたハングタブを収容することができ、または開封後にパッケージを再閉鎖するための折り重ねフラップとして機能することができる。
【0238】
いくつかの実施形態において、個別テープの2つの角を渡ってこれらを第一側板に対して封止するように、パッケージの第一末端の最も近くに、本発明のパッケージの第一側板の2つの角の各々を斜めに横切って、シールが適用されることが可能である。これらの角度シールは、開封後にパッケージの再閉鎖を容易にすること、および/または最初の開封の前にパッケージの完全性を保証することにおいて、有用となり得る。シールは、ダイカットの上縁において、第一側板内のダイカット21の一部と重なり合うことができる。場合により、ダイカットは、角度シールが存在するダイカットの領域において、不連続的であってもよい。
【0239】
いくつかの実施形態において、パッケージの再閉鎖を容易にするための折り目として機能するダイカットが、その第一末端付近の第二側板上に、または第二側板を形成することになる平置きウェブまたは折り畳みウェブの領域に、取り付けられることが可能である。このダイカットは、切目であってもよいが、開封後にパッケージを閉鎖するために第二側板の折り畳みを容易にするかまたは誘導するように位置決めされた、たとえば直線などいずれかの適切な形状であってもよい。
【0240】
当業者は、別の板、ストリップなどに対して「封止」されている板、ストリップなどの記載において、封止は記載されたような従来手段によって行われ、通常は包装のための業界慣習に従ったシール幅において生じる。
【0241】
本明細書に開示される本発明の様々な実施形態のパッケージは、別の従来手段によって、随意的に真空化またはガス充填されることが可能である。本発明によるパッケージは、調整雰囲気を収容することができる。
【技術分野】
【0001】
本願は、2009年8月14日出願の米国仮出願第61/274247号明細書の優先権を主張し、この出願はその全体が参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本発明は、個別テープおよびダイカットウェブを備える易開封再閉鎖可能パッケージ、ならびにパッケージを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
農産物、スナック食品、チーズなどを含む、食料品および非食料品は長い間、パウチ、袋、もしくは蓋付きトレイなどの容器、またはポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリエステル(PET)などの様々な熱可塑性材料から作られた成形ウェブに、包装されてきた。これらの容器は、処理/包装設備において、様々な包装プロセスを用いて、包装機器上で熱可塑性材料の1つまたは複数のウェブから形成されることが可能である。このような機器およびプロセスは、水平式成形/充填/封止(HFFS)、垂直式成形/充填/封止(VFFS)、熱成形/リッドストック、および連続水平式包装(フローラップと称される場合もある)を含む。いずれの場合も、製品は、パウチ、袋、成形ウェブ、トレイなどの中に手動または自動で配置され、充填された容器は随意的に真空化またはガス充填され、容器の口は、パッケージを閉鎖して完成させるために気密的または非気密的に封止される。
【0004】
完成パッケージの開封(すなわちはさみまたはナイフなどの道具を利用しての開封)は、消費者による製品へのアクセスを提供することができる。
【0005】
業界において一般的なのは、プラスチックジッパー閉鎖;圧迫閉鎖またはスライドジッパー;インターロック可能閉鎖;インターロック可能ファスナー要素を備える閉鎖可能ファスナー;オスメス形状を有するインターロックリブおよび溝要素;インターロック交互鉤状閉鎖部材、などの使用である。これらの用語は特許文献に見られるが、ある程度その意味において重複してもよい。これらの特徴は、再閉鎖可能性を提供し、場合により開封しやすい特徴をパッケージに提供するかも知れない。しかしながら、このような特徴は、必ずしも開封または再閉鎖しやすいとは限らない。
【0006】
やはり比較的一般的なのは、再閉鎖可能性をパッケージに提供するための、感圧接着剤の使用である。しかしながら、パッケージに対する接着剤の位置によっては、接着剤は、パッケージが開封される前に、または一旦パッケージが開封された後、製品がパッケージから取り出されて接着剤と接触するときに、場合により収容されている製品によって汚染される可能性がある。この現象は、パッケージの再閉鎖可能性を危うくする可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第4,189,519号明細書
【特許文献2】米国特許第4,252,846号明細書
【特許文献3】米国特許第4,550,141号明細書
【特許文献4】米国特許第4,666,778号明細書
【特許文献5】米国特許第4,882,229号明細書
【特許文献6】米国特許第4,916,190号明細書
【特許文献7】米国特許第4,937,139号明細書
【特許文献8】米国特許第5,547,752号明細書
【特許文献9】米国特許第5,997,968号明細書
【特許文献10】米国特許第3,655,503号明細書
【特許文献11】米国特許第4,729,476号明細書
【特許文献12】米国特許第4,784,885号明細書
【特許文献13】米国特許第4,859,514号明細書
【特許文献14】米国特許第5,023,121号明細書
【特許文献15】米国特許第4,944,409号明細書
【特許文献16】米国特許第6,476,137号明細書
【特許文献17】米国特許第4,058,632号明細書
【特許文献18】米国特許第4,615,926号明細書
【特許文献19】米国特許第5,128,414号明細書
【特許文献20】米国特許第6,395,321号明細書
【特許文献21】米国特許第7,055,683号明細書
【特許文献22】米国特許出願公開第20030152669号明細書
【特許文献23】米国特許出願公開第2008/0260305号明細書
【特許文献24】米国特許第4,589,247号明細書
【特許文献25】米国特許第4,656,818号明細書
【特許文献26】米国特許第4,768,411号明細書
【特許文献27】米国特許第4,808,010号明細書
【特許文献28】米国特許第6,293,073号明細書
【特許文献29】米国特許出願公開第2008/0138478号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
市場には、随意的に製造時にパッケージの気密性を維持しながら、そしてプラスチックジッパー閉鎖;圧迫閉鎖またはスライドジッパー;インターロック閉鎖;インターロック可能ファスナー要素を備える再閉鎖可能ファスナー;オスメス形状を有するインターロックリブおよび溝要素;インターロック交互鉤状閉鎖部材などの使用を伴わずに、手作業で(すなわちはさみまたはナイフなどの道具を必要とせずに手作業で)開封可能で容易に再閉鎖できる特徴を提供しながら、包装業者の包装機器にほとんどまたはまったく改造を必要としない方式で使用されることが可能な、パッケージおよび包装方法の需要がある。
【0009】
いくつかの小売りパッケージは現在、易開封および/または再閉鎖可能性を提供していない。例を挙げると、いくつかの野菜袋およびスナック食品袋がある。農産物市場には、たとえばHFFS、VFFS、熱成形/リッドストック、または連続水平式包装プロセスで作られたパッケージなど、小売り野菜袋を手作業で開封し、繰り返し可能に再閉鎖する、コスト効率の良い方法の需要がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、パッケージ、およびパッケージを製造する方法に関し、パッケージは、手作業で開封可能および再閉鎖可能、すなわち何回も開封および閉鎖されることが可能であり、非食料品、ならびにたとえば農産物、スナック食品、チーズ、ランチョンミート、ソーセージ、料理用ナッツ、トレイルミックスなどの食料品を包装するのに適している。パッケージは随意的に、パッケージが開封されるまで気密封止を維持する。
【0011】
第一の態様において、易開封再閉鎖可能パッケージは、
パウチであって、
外面および内面、第一および第二側縁、ならびに第一および第二末端を各々含む第一および第二側板であって、それぞれの第一および第二側縁に沿って結合されている、第一および第二側板と、
第一および第二側板のうちの少なくとも1つの第一末端によって画定される第一末端と、
それぞれ第一および第二側板の第二末端によって画定される第二末端と、
それぞれの第二末端に沿って結合されている第一および第二側板と、
第一および第二側板の間に設けられており、第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む、個別テープであって、
基部ストリップは、パウチの第一末端から離間され、パウチの第二末端からも離間されており、
第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されており、
第一表面の少なくとも第一部分は第一側板上の第一位置において第一側板の内面に感圧接着剤によって接着され、第一表面の第二部分は第一側板上の第二位置において第一側板の内面に固定されている、個別テープと、
第一側板内に設けられたダイカットであって、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一および第二板のうちの1つを感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されている、ダイカットと、
第二側板に結合された第一側板の第一末端と、を含むパウチと、
パウチ内に設けられた製品と、を含む。
【0012】
場合により、本発明の第一の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される。
第一および第二側板は、シールを用いてそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合される。
第一および第二側板は、折り畳みを用いてそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合される。
第一側板の第一末端、および第二側板は、シールを用いて互いに結合される。
第一側板の第一末端、および第二側板は、折り畳みを用いて互いに結合される。
第一側板の第一末端、および第二側板の第一末端は、シールを用いて互いに結合される。
第一側板の第一末端、および第二側板の第一末端は、折り畳みを用いて互いに結合される。
第一側板の第二末端、および第二側板の第二末端は、シールを用いて互いに結合される。
第一側板の第二末端、および第二側板の第二末端は、折り畳みを用いて互いに結合される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0013】
第二の態様において、易開封再閉鎖可能パッケージは、
パウチであって、
内部表面を有する折り畳みウェブと、
折り畳みウェブの第一末端における第一横シールと、
折り畳みウェブの第二末端における第二横シールと、
折り畳みウェブの長さに沿って延在する長手方向シールと、
長手方向シールに隣接および離間して位置決めされた個別テープであって、個別テープは第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含み、
第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されており、
第一表面の少なくとも第一部分は折り畳みウェブ上の第一位置において折り畳みウェブの内部表面に感圧接着剤によって接着され、第一表面の第二部分は折り畳みウェブ上の第二位置において折り畳みウェブの内部表面に固定されている、個別テープと、
折り畳みウェブ内に設けられたダイカットであって、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後折り畳みウェブを感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されている、ダイカットと、を含むパウチと、
パウチ内に設けられた製品と、を含む。
【0014】
場合により、本発明の第二の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いて折り畳みウェブの内部表面に封止される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に折り畳みウェブを通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に折り畳みウェブを通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、折り畳みウェブを基部ストリップの第一末端に封止する。
【0015】
第三の態様において、水平式成形/充填/封止プロセスで易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法は、
第一ロール上に、第一および第二長手方向縁を有する平置きウェブ、ならびにダイカットを提供するステップと、
第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されている、ステップと、
平置きウェブを変換して内部表面を有する折り畳みウェブにするために、平置きウェブを成形装置まで前進させるステップと、
パッケージが製造されるときに、個別テープがパッケージの第一および第二側板の間に設けられるように、個別テープを前進させるステップと、
開放パウチを作成するために折り畳みウェブ内に側面シールを形成するステップであって、開放パウチは、
外面および内面、第一および第二側縁、ならびに第一および第二末端を各々含む第一および第二側板であって、シールによってそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合された第一および第二側板と、
第一および第二側板のうちの少なくとも1つの第一末端によって画定される第一末端と、
それぞれ第一および第二側板の第二末端によって画定される第二末端と、
それぞれの第二末端に沿って結合されている第一および第二側板と、
パウチの第一末端および第二末端から離間した個別テープと、を含むステップと、
開放パウチ内に製品を挿入するステップと、
パウチを閉鎖するために、第一側板の第一末端を第二側板に封止するステップと、を含み、
ダイカットは第一側板内に設けられ、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一または第二板を感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されており、
開放パウチ内に製品を挿入する前のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の少なくとも第一部分は、感圧接着剤によって、平置きウェブまたは折り畳みウェブに接着され、
折り畳みウェブ内の側面シールを形成するステップの前または最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の第二部分を、平置きウェブ、折り畳みウェブの内部表面、または第一側板の内面に固定し、
ウェブは、折り畳みウェブ内の側面シールを形成するステップの間、またはいずれかの後続ステップの前、最中、もしくは後に、切断される。
【0016】
場合により、本発明の第三の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される。
第一側板の第一末端、および第二側板の第一末端は、シールを用いて互いに結合される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0017】
第四の態様において、水平式成形/充填/封止プロセスで易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法は、
第一ロール上に、第一および第二長手方向縁を有する平置きウェブ、ならびにダイカットを提供するステップと、
第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されており、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤によって平置きウェブに接着され、基部ストリップの第一表面の第二部分は平置きウェブに固定される、ステップと、
平置きウェブを変換して内部表面を有する折り畳みウェブにするために、基部ストリップが固定された平置きウェブを成形装置まで前進させるステップと、
開放パウチを作成するために折り畳みウェブ内に側面シールを形成するステップであって、開放パウチは、
外面および内面、第一および第二側縁、ならびに第一および第二末端を各々含む第一および第二側板であって、シールによってそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合された第一および第二側板と、
第一および第二側板のうちの少なくとも1つの第一末端によって画定される第一末端と、
それぞれ第一および第二側板の第二末端によって画定される第二末端と、
それぞれの第二末端に沿って結合されている第一および第二側板と、
第一および第二側板の間に設けられ、パウチの第一末端および第二末端から離間した個別テープと、を含むステップと
開放パウチ内に製品を挿入するステップと、
パウチを閉鎖するために、第一側板の第一末端を第二側板に封止するステップと、を含み、
ダイカットは第一側板内に設けられ、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一または第二側板を感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されており、
ウェブは、折り畳みウェブ内の側面シールを形成するステップの間、またはいずれかの後続ステップの前、最中もしくは後に、切断される。
【0018】
場合により、本発明の第四の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される。
第一側板の第一末端、および第二側板の第一末端は、シールを用いて互いに結合される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0019】
第五の態様において、垂直式成形/充填/封止プロセスで易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法は、
第一ロール上に、第一および第二表面を有する平置きウェブ、ならびにダイカットを提供するステップと、
第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されている、ステップと、
平置きウェブを変換して内部表面を有する折り畳みウェブにするために、成形装置上で平置きウェブを前進させるステップと、
パッケージが製造されるときに、個別テープがパッケージの第一および第二側板の間に設けられるように、個別テープを前進させるステップと、
折り畳みウェブ内に長手方向シールを形成するステップと、
第一パウチを画定するための第一横シールを形成するために折り畳みウェブを横方向に封止するステップであって、第一横シールは第一パウチの底部横シールであるステップと、第一パウチ内に製品を挿入するステップと、
第一パウチとともに、折り畳みウェブを、所定距離だけ下方に前進させるステップと、第一パウチ内の上部横シール、および第二パウチ内の底部横シールを形成するために第一パウチを横方向に封止するステップであって、第二パウチは第一パウチの上方に設けられている、ステップと、
パッケージを製造するために第一パウチを第二パウチから分離するため、折り畳みウェブを横方向に切断するステップであって、パッケージは、
外面および内面、第一および第二側縁、ならびに第一および第二末端を各々含む第一および第二側板であって、それぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合された第一および第二側板と、
第一および第二側板の第一末端によって画定される第一末端、第一および第二側板の第二末端によって画定される第二末端と、
第一側板内に設けられたダイカットであって、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一または第二側板を感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されている、ダイカットと、を含むステップとを含み、
折り畳みウェブ内に長手方向シールを形成するステップの前または最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤によって平置きウェブまたは折り畳みウェブに接着され、
折り畳みウェブ内に長手方向シールを形成するステップの前または最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の第二部分を、平置きウェブ、折り畳みウェブ、または第一側板に固定する。
【0020】
場合により、本発明の第五の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される。
第一および第二側板は、シールを用いてそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合される。
第一および第二側板は、折り畳みを用いてそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合される。
第一側板の第一末端、および第二側板の第一末端は、シールを用いて互いに結合される。
第一側板の第一末端、および第二側板の第一末端は、折り畳みを用いて互いに結合される。
第一側板の第二末端、および第二側板の第二末端は、シールを用いて互いに結合される。
第一側板の第二末端、および第二側板の第二末端は、折り畳みを用いて互いに結合される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0021】
第六の態様において、垂直式成形/充填/封止プロセスで易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法は、
第一ロール上に、第一および第二表面を有する平置きウェブ、ならびにダイカットを提供するステップと、
第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されており、第一表面の少なくとも第一部分は、感圧接着剤によって、平置きウェブの第一表面に接着され、基部ストリップの第一表面の第二部分は、平置きウェブの第一表面に固定される、ステップと、
平置きウェブを変換して内部表面を有する折り畳みウェブにするために、成形装置上で、そこに接着された基部ストリップとともに平置きウェブを前進させるステップと、
折り畳みウェブ内に長手方向シールを形成するステップと、
第一パウチを画定するための第一横シールを形成するために折り畳みウェブを横方向に封止するステップであって、第一横シールは第一パウチの底部横シールであるステップと、
第一パウチ内に製品を挿入するステップと、
第一パウチとともに、折り畳みウェブを、所定距離だけ下方に前進させるステップと、第一パウチ内の上部横シール、および第二パウチ内の底部横シールを形成するために折り畳みウェブを横方向に封止するステップであって、第二パウチは第一パウチの上方に設けられている、ステップと、
パッケージを製造するために第一パウチを第二パウチから分離するため、折り畳みウェブを横方向に切断するステップであって、パッケージは、
外面および内面、第一および第二側縁、ならびに第一および第二末端を各々含む第一および第二側板であって、それぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合された第一および第二側板と、
第一および第二側板の第一末端によって画定される第一末端、第一および第二側板の第二末端によって画定される第二末端と、
第一側板内に設けられたダイカットであって、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一または第二側板を感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されているダイカットと、を含むステップと、を含む。
【0022】
場合により、本発明の第六の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される。
第一および第二側板は、シールを用いてそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合される。
第一および第二側板は、折り畳みを用いてそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合される。
第一側板の第一末端、および第二側板の第一末端は、シールを用いて互いに結合される。
第一側板の第一末端、および第二側板の第一末端は、折り畳みを用いて互いに結合される。
第一側板の第二末端、および第二側板の第二末端は、シールを用いて互いに結合される。
第一側板の第二末端、および第二側板の第二末端は、折り畳みを用いて互いに結合される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0023】
第七の態様において、成形ウェブを有する易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法は、
製品空洞を含む成形ウェブを提供するステップと、
製品を提供するステップと、
第一および第二表面を有するリッドストックを提供するステップであって、リッドストックは、
平置きウェブと、
リッドストック内に設けられたダイカットであって、ダイカットセグメントを画定するダイカットと、を含むステップと、
第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されている、ステップと、
製品空洞内に製品を配置するステップと、
個別テープがリッドストックと成形ウェブとの間に配置されるように、リッドストックを成形ウェブに封止するステップと、
パッケージを製造するためにリッドストックおよび成形ウェブを切断するステップと、を含み、
ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後リッドストックを感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置され、
リッドストックを成形ウェブに封止するステップの前または最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の少なくとも第一部分は、感圧接着剤によって、リッドストックの第一表面に接着され、
パッケージを製造するステップの最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の第二部分は、リッドストックの第一表面に固定される。
【0024】
場合により、本発明の第七の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれリッドストックの第一表面および成形ウェブに封止される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的にリッドストックを通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全にリッドストックを通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、リッドストックを基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、リッドストックおよび成形ウェブのそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、リッドストックおよび成形ウェブのそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0025】
第八の態様において、成形ウェブを有する易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法は、
製品空洞を含む成形ウェブを提供するステップと、
製品を提供するステップと、
第一および第二表面を有するリッドストックを提供するステップであって、リッドストックは、
平置きウェブと、
リッドストック内に設けられたダイカットであって、ダイカットセグメントを画定するダイカットと、を含むステップと、
第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆され、第一表面の少なくとも第一部分は、感圧接着剤によって、リッドストックの第一表面に接着され、基部ストリップの第一表面の第二部分はリッドストックの第一表面に固定されるステップと、
製品空洞内に製品を配置するステップと、
個別テープがリッドストックと成形ウェブとの間に配置されるように、リッドストックを成形ウェブに封止するステップと、
パッケージを製造するためにリッドストックおよび成形ウェブを切断するステップと、を含み、
ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後リッドストックを感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置される。
【0026】
場合により、本発明の第八の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれリッドストックの第一表面および成形ウェブに封止される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き、ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的にリッドストックを通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全にリッドストックを通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、リッドストックを基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、リッドストックおよび成形ウェブのそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、リッドストックおよび成形ウェブのそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0027】
第九の態様において、連続水平式包装プロセスで易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法は、
平置きウェブを提供するステップであって、平置きウェブはダイカットを含む、ステップと、
第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されている、ステップと、
平置きウェブを変換して内部表面を有する折り畳みウェブにするために、平置きウェブを成形装置まで前進させるステップと、
パッケージが製造されるときに、個別テープがパッケージの第一および第二側板の間に設けられるように、個別テープを前進させるステップと、
折り畳みウェブが製品を包囲するように、製品を成形装置まで前進させるステップと、
長手方向シールを形成するために折り畳みウェブを長手方向に封止するステップと、
第一パウチを画定するための先端横シールを形成するために、製品を収容した状態で、折り畳みウェブを横方向に封止するステップと、
先端横シールとともに、折り畳みウェブを所定距離だけ前方に前進させるステップと、
第一パウチ内の後端横シール、および第二パウチ内の先端横シールを形成するために折り畳みウェブを横方向に封止するステップであって、第二パウチは第一パウチの上流に設けられている、ステップと、
第一および第二側板を含む個々のパッケージを形成するために第一パウチを第二パウチから分離するため、折り畳みウェブを切断するステップと、を含み、
ダイカットはパッケージ内に設けられ、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後折り畳みウェブを感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置され、
折り畳みウェブを長手方向に封止するステップの前または最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤によって平置きウェブまたは折り畳みウェブに接着され、
折り畳みウェブ内に長手方向シールを形成するステップの前または最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の第二部分は、平置きウェブ、折り畳みウェブ、または第一側板に固定される。
【0028】
場合により、本発明の第九の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に折り畳みウェブを通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に折り畳みウェブを通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0029】
第十の態様において、連続水平式包装プロセスで易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法は、
第一および第二表面を有する平置きウェブ、ならびにダイカットを提供するステップと、
第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されており、第一表面の少なくとも第一部分は、感圧接着剤によって、平置きウェブの第一表面に接着され、基部ストリップの第一表面の第二部分は、平置きウェブの第一表面に固定される、ステップと、
平置きウェブを変換して内部表面を有する折り畳みウェブにするために、そこに接着された基部ストリップとともに平置きウェブを成形装置まで前進させるステップと、
折り畳みウェブが製品を包囲するように、製品を成形装置まで前進させるステップと、
長手方向シールを形成するために折り畳みウェブを長手方向に封止するステップと、
第一パウチを画定するための先端横シールを形成するために、製品を収容した状態で、折り畳みウェブを横方向に封止するステップと、
先端横シールとともに、折り畳みウェブを、所定距離だけ前方に前進させるステップと、
第一パウチ内の後端横シール、および第二パウチ内の先端横シールを形成するために折り畳みウェブを横方向に封止するステップであって、第二パウチは第一パウチの上流に設けられている、ステップと、
第一および第二側板を含む個々のパッケージを形成するために、製品を収容した状態で、横方向に封止された第一パウチを切断するステップと、を含み、
ダイカットは折り畳みウェブ内に設けられ、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一または第二側板を感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されている。
【0030】
場合により、本発明の第十の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される。
パッケージにはいかなるジッパーも存在しない。
パッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0031】
第十一の態様において、パウチは、
外面および内面、第一および第二側縁、ならびに第一および第二末端を各々含む第一および第二側板であって、それぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合された第一および第二側板と、
第一および第二側板のうちの少なくとも1つの第一末端によって画定される第一末端と、
それぞれ第一および第二側板の第二末端によって画定される第二末端と、
それぞれの第二末端に沿って結合されている第一および第二側板と、
第一および第二側板の間に設けられており、第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む、個別テープであって、
基部ストリップは、パウチの第一末端から離間され、パウチの第二末端からも離間されており、
第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されており、
第一表面の少なくとも第一部分は第一側板上の第一位置において第一側板の内面に感圧接着剤によって接着され、第一表面の第二部分は第一側板上の第二位置において第一側板の内面に固定されている、個別テープと、
第一側板内に設けられたダイカットであって、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージを形成するためにパウチが封止され、その後パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一および第二側板のうちの1つを感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されている、ダイカットと、を含む。
【0032】
場合により、本発明の第十一の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される。
第一および第二側板は、シールを用いてそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合される。
第一および第二側板は、折り畳みを用いてそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合される。
第一側板の第二末端、および第二側板の第二末端は、シールを用いて互いに結合される。
第一側板の第二末端、および第二側板の第二末端は、折り畳みを用いて互いに結合される。
パウチ、およびパウチから作られるパッケージには、いかなるジッパーも存在しない。
パウチ、およびパウチから作られるパッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
パッケージを製造するためにパウチが封止されているとき、パッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0033】
第十二の態様において、ダイカットおよび個別テープが設けられた袋を製造する方法は、
袋用管材を製造するために熱可塑性管を押し出し形成するステップと、
第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分は感圧接着剤で被覆されている、ステップと、
スリット入り袋用管材を製造するためにその長手方向縁において管材にスリットを入れるステップと、
スリット入り袋用管材の内部に個別テープを配置するステップと、
複数の個々の袋を製造するために所定間隔でスリット入り袋用管材を横方向に切断および封止するステップであって、各袋にはダイカットが設けられ、各袋は、
第一および第二末端、外面および内面、ならびに第一および第二側縁を各々含む第一および第二側板であって、シールによってそれぞれの第一および第二側縁の少なくとも一部に沿って互いに結合された第一および第二側板と、
第一および第二側板のうちの少なくとも1つの第一末端によって画定される第一末端と、
第一および第二側板それぞれの第二末端によって画定される端折りと、
第一および第二側板の間に設けられ、袋の第一末端および端折りから離間した個別テープと、を含むステップを含み、
ダイカットは第一側板内に設けられ、ダイカットはダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントは個別テープに対して、パッケージを形成するために袋が封止され、その後パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一または第二側板を感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されており、
袋を製造するために袋用管材を横方向に切断する前のいずれかの時点で、袋用管材またはスリット入り袋用管材は、袋用管材またはスリット入り袋用管材にそれぞれ複数のダイカットを形成するために、所定間隔でダイカットされ、
袋を製造するために袋用管材を横方向に切断する前のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の少なくとも第一部分は、感圧接着剤によって、袋用管材またはスリット入り袋用管材に接着され、
袋を製造する方法の間のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の第二部分は、袋用管材、スリット入り袋用管材、または第一側板の内面に固定される。
【0034】
場合により、本発明の第十二の態様の様々な実施形態によれば、単独で、またはこれら実施形態のいずれか適切な組み合わせにおいて、
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは封止剤を含む。
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つは、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される。
袋、および袋から作られるパッケージには、いかなるジッパーも存在しない。
袋、および袋から作られるパッケージには、PSA層または被膜のための個別剥離ライナーが存在しない。
袋から作られるパッケージは、25グラム/インチから5ポンド/インチの剥離力で開封されることが可能である。
ダイカットセグメントの第一部分は感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される。
ダイカットセグメントは基部ストリップを完全に下に敷く。
ダイカットセグメントは基部ストリップを部分的に下に敷く。
パッケージが開封されるとき、基部ストリップは基部ストリップの厚み全体にわたって引き裂かれない。
基部ストリップの第二表面は、実質的にPSAを含まない。
パッケージには、個別の糸または開封帯が存在しない。
ダイカットセグメントは、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む。
補助シールは、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する。
基部ストリップの第一側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第一側縁の間に設けられてそこに封止され、基部ストリップの第二側縁は、第一および第二側板のそれぞれの第二側縁の間に設けられてそこに封止される。
【0035】
本発明は、本発明の様々な態様の異なる図を網羅する、以下の図面を参照して示される。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】パッケージの立面図である。
【図2】図1のパッケージの拡大図である。
【図2A】図1の一部分の拡大断面図である。
【図2B】図1の一部分の別の実施形態の拡大断面図である。
【図2C】図1の一部分の別の実施形態の拡大断面図である。
【図2D】図1の一部分の別の実施形態の拡大断面図である。
【図3】図1の線3−3に沿って見た、図1のパッケージの正面図である。
【図4】図1の線4−4に沿って見た、図1のパッケージの背面図である。
【図5】別の実施形態による図1のパッケージの一部分の拡大図である。
【図6】個別テープの断面図である。
【図7】別の実施形態による個別テープの断面図である。
【図8A】パッケージを製造するためのHFFSプロセスおよび装置の斜視図である。
【図8B】別の実施形態によるパッケージを製造するためのHFFSプロセスおよび装置の斜視図である。
【図9A】別の実施形態によるパッケージを製造するためのHFFSプロセスおよび装置の斜視図である。
【図9B】別の実施形態によるパッケージを製造するためのHFFSプロセスおよび装置の斜視図である。
【図9C】折り畳みウェブのセグメントの斜視図である。
【図9D】まち形成された折り畳みウェブのセグメントの斜視図である。
【図10】パッケージを製造するためのVFFSプロセスおよび装置の立面図である。
【図11】別の実施形態によるパッケージを製造するためのVFFSプロセスおよび装置の立面図である。
【図12】平置きフィルムのロールおよび個別テープの斜視図である。
【図13】別の実施形態による平置きフィルムのロールおよび個別テープの斜視図である。
【図14】さらに別の実施形態による平置きフィルムのロールおよび個別テープの斜視図である。
【図14A】さらに別の実施形態による、平置きフィルムのロールおよびラベルの形態の個別テープの斜視図である。
【図15】パッケージの代替実施形態の正面図である。
【図16】図15のパッケージの背面図である。
【図17】VFFS実施形態における2つの連続するパウチの立面図である。
【図18】パッケージの別の代替実施形態の正面図である。
【図19】パッケージの別の代替実施形態の正面図である。
【図20】本発明において使用するための折り畳みウェブの斜視図である。
【図21A】本発明において使用するための折り畳みウェブの斜視図である。
【図21B】本発明において使用するための折り畳みウェブの斜視図である。
【図22】本発明に関連して使用するためのトレイの側面図である。
【図23A】パッケージの斜視図である。
【図23B】開封状態における図23Aのパッケージの斜視図である。
【図24】リッドストックの平面図である。
【図25A】別の実施形態によるリッドストックの平面図である。
【図25B】別の実施形態によるリッドストックの平面図である。
【図26】パッケージを製造するための連続水平式包装プロセスおよび装置の立面図である。
【図27】図26の線27−27に沿って見た、図26の装置の前方端面図である。
【図28A】パッケージを開封するためのシーケンスを示す、パッケージの一部分の断面図である。
【図28B】パッケージを開封するためのシーケンスを示す、パッケージの一部分の断面図である。
【図28C】パッケージを開封するためのシーケンスを示す、パッケージの一部分の断面図である。
【図28D】パッケージを開封するためのシーケンスを示す、パッケージの一部分の断面図である。
【図29A】パッケージを開封するためのシーケンスを示す、パッケージの平面図である。
【図29B】パッケージを開封するためのシーケンスを示す、パッケージの平面図である。
【図29C】パッケージを開封するためのシーケンスを示す、パッケージの平面図である。
【図29D】図29Cのパッケージの一部分の拡大図である。
【図30A】代替実施形態の平面図である。
【図30B】代替実施形態の平面図である。
【図30C】代替実施形態の平面図である。
【図30D】代替実施形態の平面図である。
【図30E】代替実施形態の平面図である。
【図30F】代替実施形態の平面図である。
【図31】代替実施形態の断面図である。
【図32】個別テープを製造するための装置およびプロセスを示す図である。
【図33A】本発明の代替実施形態の平面図である。
【図33B】縁取られたダイカットを示す、図33Aの平面図である。
【図34】本発明の代替実施形態の平面図である。
【図35】図34の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本明細書における「固定された」「固定している」などは、2つの表面を封止または接着させることを指し、表面の間の結果的な接合を指す。封止は、封止剤によって行われる。接着は、PSAまたは恒久的接着剤によって行われる。ストリップがウェブまたは側板に固定される、本明細書に記載されるプロセスにおいて、ウェブまたはストリップが前進させられるプロセスの間、またはプロセスの開始前にストリップがウェブに事前固定されているときのいずれかに、いずれかの適切な連続的または不連続的封止または接着材料および方法を用いて、固定が行われることが可能である。このような固定は、関連する包装プロセスの間、ストリップをウェブに対して保持するために行われる。
【0038】
比較的強力なヒートシール、または本明細書において画定されるような易開封シールのいずれかを構成するヒートシールなど、固定がすでに比較的強力または連続的である、いくつかの実施形態において、固定は、関連する包装プロセスの間、ストリップをウェブに対して保持するためのみならず、ウェブ(平置きまたは折り畳み)またはウェブから作られた板に対するストリップのその表面の最終シールとして、機能する。
【0039】
ストリップの表面(すなわち固定表面)のうちの1つをウェブまたは板に対して封止するプロセスにおけるその後の開示または引用されるいずれのステップも、固定ステップによってすでに完成したこれらの実施形態に含まれる。するとこれらの実施形態において、後続ステップにおける、たとえば固定部の領域内のシールバーなど、封止装置の接触は、ストリップのその表面に対してさらなるまたは個別のシールを追加することはないだろう。
【0040】
そして、ストリップの別の表面をウェブまたは板に対して封止するプロセスにおけるいずれの後続ステップも、いくつかの実施形態において、ストリップの固定表面に対してさらなるまたは個別のシールを追加することはないだろう。
【0041】
本明細書において開示または引用されるプロセスステップとしての、ウェブに対するストリップの表面の封止は、この点を鑑みて理解されるべきである。
【0042】
たとえば不連続シール、接着剤の点または細縞など、接着が比較的弱いかまたは不連続的になっているいくつかの実施形態において、ストリップの表面の1つをウェブまたは板に対して封止する後続ステップで、ストリップの表面の1つをウェブまたは板に対して封止するシールバーは、固定部がすでに設けられている領域内のウェブまたは板に接触することができる。この領域におけるシールは、後続の封止ステップによって、強化されるか、または最初から形成されてもよい。
【0043】
本明細書における「クリア領域」は、実質的にPSAを有していない、基部ストリップの第一表面の選択された一部分または複数部分を指す。クリア領域は、1)選択された部分にPSAを塗布しないこと、または2)ストリップの第一表面全体にPSAを塗布し、その後、たとえばシムまたはスクレーパーなどの適切な手段によってストリップからPSAを擦り取ることによって、選択された部分におけるPSAの大部分または全てを除去すること;このような方式でのPSAの大部分または全ての除去は、通常はPSAが硬化する前に行われる、または3)ラベルの製造においてなされるように、基部ストリップの第一表面全体に比較的均一にPSAを塗布し、その後いずれかの適切な手段によって選択された部分におけるPSAをマスキングまたは鈍化させることによって、提供されることが可能である。使用されるマスキングまたは鈍化剤は、選択された部分に隣接する第一表面の部分におけるPSAの接着効果と比較すると、選択された部分におけるPSAの接着効果を実質的に減少または無効化することになる。一般的に、PSAの鈍化またはマスキングは、PSAが硬化された後に行われる;PSAの大部分または全ての除去は、PSAが硬化される前に行われる。
【0044】
本明細書における「閉ループ」は、それによって経路内のウェブ材料(ダイカットセグメント)が板から除去されることが可能な、第一側板内の閉鎖パターンまたは経路を画定するダイカットを指す。
【0045】
本明細書における「ダイカット」などは、回転金敷、打ち抜き型、プラテン打ち抜き、およびレーザー切断または切目入れを含む、切断または切目入れ材料の方法を指す。ダイカットは、関連する層またはウェブを通じて全体的または部分的に延在することが可能であり、一定量の材料を無傷のまま残すことができる。本明細書における「切目入れ」などは、材料、層、ウェブ、板などの厚みの全体ではなく部分的にのみ延在する、部分的ダイカットを指す。本発明における切目入れの目的は、ダイカットセグメントを移動または除去している最中に、制御された材料の断裂または分離を提供することである。切断の深さはパッケージ毎に異なってもよく、与えられたパッケージ上の単一ダイカットまたはダイカットセグメント内であってもよい。
【0046】
本明細書における「ダイカットセグメント」は、閉ループまたは開ループダイカットの存在によって移動または完全に除去されることが可能な、第一側板の部分を指す。ダイカットセグメントは、1片の第一側板であり、移動または除去されたときに不正開封防止装置として機能することが可能であり、パッケージの内部へのアクセスを容易にする。図2cなどのいくつかの実施形態において、これは再閉鎖を可能にするためのPSAへのアクセスを提供する。
【0047】
個別テープに関する「個別」は、本明細書において、独立して製造されていること(テープはウェブが製造されるときにウェブの一体部分ではない)、またはウェブとは別個の物体を構成することを意味するために使用される。
【0048】
本明細書における「易開封」は、比較的容易に手作業で開けられることが可能なパッケージを指す。開封の物理モードは、a)基部ストリップ/ウェブ界面における実際の剥離(接着破壊)、またはb)基部ストリップの封止剤層が完全に突き破られ、その後ストリップ内の封止剤層と隣接する層との間に剥離が発生すること(剥離損傷)、またはc)封止剤材料自体の破断による封止剤層内の破壊(凝集破壊)、またはd)PSAからのフラップの単なる剥離であって、フラップは1片の第一側板を含み、この片は、ダイカットセグメントがその元の位置から移動させられるように、開ループダイカットによって形成された、本明細書に記載されるようなダイカットセグメントであるか;または1片の第一側板を除去することであって、その片は閉ループダイカットによって形成された、本明細書に記載されるようなダイカットセグメントであること、のうちのいずれか1つ以上を含んでもよい。パッケージを開封するために必要とされる剥離力は、8から12インチ/分のクロスヘッド速度および1.00インチから2.00インチの初期開口を用いて、その全体が参照によって本願に組み込まれる、ASTM F88に示される試験手順による、封止強度または剥離強度の評価によって、測定されることが可能である。本発明のパッケージを開封するための一般的な剥離力は、たとえば25グラム/インチから3ポンド/インチ、たとえば100グラム/インチから2ポンド/インチ、200グラム/インチから1.5ポンド/インチなどの範囲であってもよい。場合により、封止剤は、それが接着されている表面から実際に剥離してもよく(接着破壊)、または封止剤の破壊および隣接する層の界面に沿った剥離が生じてもよく(剥離損傷)、または封止剤の破断が生じてもよい(凝集破壊)。シールの設計および形状に応じて、剥離力は、いくつかの実施形態において、3ポンド/インチより高くてもよく、たとえば3.5、4.0、4.5、もしくは5ポンド/インチ、またはこれらの値の中間の値よりも高くてもよい。PSAが露出するように、ダイカットセグメントが第一側板から移動または除去されるとき、いくつかの実施形態において、ダイカットプロセスの後に残るダイカットセグメントの切目入り部分のある部分は、パッケージを開封している最中に引き裂かれてもよい。開封プロセスのこのステップに必要とされる剥離力は、本明細書において説明されるパラメータの範囲内となる。
【0049】
本明細書における「易開封シール」は、本明細書に記載されるような、接着破壊、剥離損傷、または凝集破壊のうちのいずれか1つ以上を含む開封の物理モードでパッケージが易開封となるように、材料および封止状態が基部ストリップおよびウェブのために選択される、基部ストリップおよびウェブを包含するシールを指す。
【0050】
本明細書における「易開封封止剤」は、そのような表面がウェブに対して封止されているときに、本明細書に記載されるような、接着破壊、剥離損傷、または凝集破壊のうちのいずれか1つ以上を含む開封の物理モードで易開封となるパッケージを提供するように、基部ストリップの一方または両方の表面のために選択される材料を指す。
【0051】
本明細書における「エチレン−α−オレフィン共重合体」(EAO)は、プロペン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1などの、C3からC10α―オレフィンから選択される1つ以上の共単量体を備えるエチレンの共重合体を指す。EAOは、線状中密度ポリエチレン(LMDPE)、線上低密度ポリエチレン(LLDPE)、および極低および超低密度ポリエチレン(VLDPEおよびULDPE)などの不均質材料;均質直鎖エチレン−α−オレフィン共重合体および長鎖分岐エチレン−α−オレフィン共重合体などのシングルサイト触媒材料;ならびに多成分エチレン−α−オレフィン相互貫入網目構造樹脂(または「IPN樹脂」)を含む。
【0052】
本明細書における「エチレン同種重合体または共重合体」は、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)などのエチレン同種重合体;本明細書において画定されるものなどのエチレン−α−オレフィン共重合体;エチレン/ビニルアセテート共重合体(EVA);エチレン/メチルアクリレート共重合体(EMA)またはエチレン/エチルアクリレート共重合体(EEA)、またはエチレン/ブチルアクリレート共重合体(EBA)などのエチレン/アルキルアクリレート共重合体;エチレン/(メタ)アクリル酸共重合体;またはアイオノマー樹脂(IO)などの、ポリエチレン(PE)を指す。
【0053】
本明細書における「図(Fig.)」は、1つの図面を指し;「図(Figs.)」は複数の図面を指す。
【0054】
「フィルム」は、本明細書において、本発明に関連して使用されてもよい、多層または単層の、熱可塑性フィルム、積層体、またはウェブを意味するために使用される。フィルムは、たとえば0.1から30ミルの間など、いずれかの適切な厚みのものであってもよい。
【0055】
「フィンシール」は、本明細書において、単一ウェブの場合、ウェブの一方の縁をウェブの反対側の縁に向かって折り、対向する内面を互いに封止することを意味するために使用される。2つのウェブの場合、フィンシールは、一方のウェブの縁の内面を他方のウェブの対応する縁の内面に封止することによって形成されるシールである。
【0056】
「ラップシール」は、本明細書において、ウェブの内側表面をウェブの外側表面に対して封止することによって形成されるシールを意味するために使用される。内側および外側表面はいずれも単一ウェブ上にあってもよい;または内側表面が1つのウェブ上にあり、第二ウェブの外側表面であってもよい。
【0057】
本明細書における「リッドストック」は、製品を担持する容器またはトレイを覆うために使用されるフィルムを指し、通常は周辺ヒートシールとして、トレイに封止されることが可能である。リッドストックは通常、ロール上に巻かれた平置きフィルム内の食品加工機に供給される。
【0058】
本明細書における「長手方向シール」は、フィンシールまたはラップシールを指す。
【0059】
本明細書における「オレフィン」などは、少なくとも部分的にオレフィン単量体に由来する重合体または共重合体を指す。
【0060】
本明細書における「開ループ」は、それによって経路またはパターン内のウェブ材料(ダイカットセグメント)が、たとえばフラップの役割を果たすことによって、板上の元の位置から移動させられることが可能な、第一側板内の開放パターンまたは経路を画定するダイカットを指す。
【0061】
本明細書における「酸素障壁」などは、たとえば100未満、50未満、25未満、10未満、5未満、および1cm3O2/m2・日・大気未満など、500cm3O2/m2・日・大気未満(ASTM D3985による、1ミル厚および25℃、0%RHでの試験)の障壁材料の酸素透過率を有する材料を指す。酸素障壁材料として有用な高分子材料の例は、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ二塩化ビニリデン(PVDC)、塩化ビニリデン/メチルアクリレート共重合体、塩化ビニリデン/塩化ビニル共重合体、ポリアミド(ナイロン)、およびポリエステル(PET)である。
【0062】
本明細書における「重合体」などは、同種重合体、ならびに三元重合体、四元重合体、ブロック共重合体などを含むその共重合体を意味する。
【0063】
本明細書における「パウチ」は、パウチまたは袋を意味する。
【0064】
本明細書における「感圧接着剤」(PSA)は、軽い圧力の印加によってしっかりと接合する、再配置可能接着剤を指す。これは、非常に小さな圧力でほとんどの表面に接着し;溶媒に溶けた状態およびラテックスまたは水性形態で入手可能であり、しばしば非架橋ゴム接着剤、アクリル、またはポリウレタンベースである。PSAは、強力かつ恒久的に粘着性の粘弾性接合を形成し;手による以上の圧力を必要とせずに接着し;水、溶媒、または熱による活性化を必要としない。いくつかのPSA材料は、熱風、電子ビーム、紫外線、または化学的(過酸化物)手段によって硬化する。これらは、アクリルおよびメタクリル系接着剤、エマルジョンベースアクリル系接着剤;ゴムベース感圧接着剤、スチレン共重合体(スチレン/イソプレン/スチレンおよびスチレン/ブタジエン/スチレンブロック共重合体)、およびシリコーンを含む、広範な化学成分および系において入手可能である。いくつかの実施形態において、ホットメルト接着剤もまた有用と思われ、「PSA」としてこれらの実施形態のために本明細書に含まれる;ホットメルト接着剤は、通常は室温で固体であって、使用時に加熱すると流体になる、熱可塑性粘着物質である。PSAの適切な市販の例は、DowのPS−2000(TM)、およびBASFより入手可能な「acResin(R)」を含み、約120℃の温度で従来のホットメルトコータによって塗布されることが可能な紫外線硬化性ポリアクリレートを含む。接着剤の粘着性を制御するために、acResin(R)または類似の組成物に、適切な粘着付与剤が添加されてもよい;例を挙げると、Pinovaより入手可能なFORAL(R)85合成樹脂がある。粘着付与剤は、たとえばPSAおよび粘着付与剤の全組成の重量で15%から25%など、いずれかの適切な量においてベース接着組成に添加されることが可能である。
【0065】
本明細書における「再閉鎖可能」とは、折り畳みウェブ、板または折り畳みウェブもしくは板の一部を基部ストリップのPSAと接触させることによってパッケージを再閉鎖可能とする、本発明によるパッケージの特徴または機能を指す。
【0066】
本明細書における「位置合わせ装置」は、制御された方式で、ウェブまたは個別テープの包装機械への前進を容易にする、ウェブまたはストリップのいずれかのマーク、パターン、ダイカット、または特徴を指し、そこで個々のパッケージを製造するためにウェブまたは個別テープが使用される。装置はたとえば、ウェブもしくは個別テープの縁、すなわち位置合わせマークに沿ってもしくはその付近で、または装飾用の印刷図形に干渉しない、ウェブの中央付近の領域で、等間隔で印刷または配置されることが可能である。これらのマークは、ウェブまたはストリップを制御可能に前進させるために、適切なセンサーと関連して使用される。ダイカットが、センサーによって検出される位置合わせ装置として使用される場合、ウェブまたは個別テープ上に位置合わせマークを印刷する必要はないだろう。
【0067】
本明細書における「シール」は、たとえばヒートシール、高周波(RF)シール、超音波シール、または恒久的接着剤によって生じるような、2つの熱可塑性表面の間の接合を意味するが、ただし再配置可能接着剤またはPSAを除外する。
【0068】
「封止剤」は、エチレン重合体または共重合体などのオレフィン重合体または共重合体など、本発明の基部ストリップの表面、または基部ストリップが封止されるウェブを形成し、2つの熱可塑性表面の間の接合を形成することが可能な、高分子材料または混合材料である。恒久的接着剤は、封止剤を兼ねることもできる。本明細書における「封止剤」は、基部ストリップ、または基部ストリップが取り付けられるウェブに対して、再配置可能接着剤またはPSAを除外する。
【0069】
本明細書における「ストリップ」は、通常は第一方向に対して直交する方向よりも第一方向の方が長い、たとえば矩形などの、熱可塑性材料の長尺片を指す;しかし、平面図において、正方形、円形、長円形、楕円形、またはいずれかの適切な形状であってもよい。ストリップは、たとえば0.1から30ミルの間など、いずれかの適切な厚みのものであってもよい。
【0070】
本明細書における「不正開封防止」、「不正開封」などは、パッケージの破損;すなわち誰かが意図せずもしくは故意にパッケージを開封もしくは部分的に開封したこと、またはそうしようと試みたことの、視認可能な証拠を指す。
【0071】
本明細書における「テープ」は、ストリップの第一表面の少なくとも一部分に接着されたPSAを備えるストリップを指す。
【0072】
本明細書における「熱可塑性物質」は、軟化または溶融点まで加熱されたときに、顕著な熱的劣化(燃焼)を伴わずに再成形される、プラスチック材料を含む。
【0073】
熱可塑性物質は、架橋されていない、または化学的もしくは放射線手段によって架橋されている、両方の物質を含む。
【0074】
本明細書における「トレイ」は、トレイ底部、トレイ側面、およびトレイの上部周囲の回りのトレイフランジを有する成形部材を指し、トレイ底部およびトレイ側面は、製品が内部に配置され得る内部空洞を形成する。空洞は、トレイフランジに封止されたリッドストックによって包囲されることが可能である。
【0075】
「ウェブ」は、本明細書において、本発明に関連して使用されてもよい、多層または単層の、熱可塑性フィルム、積層体、またはウェブを意味するために使用される。ウェブは、たとえば0.1から30ミルの間など、いずれかの適切な厚みのものであってもよく、ウェブはいずれかの適切な長さおよび幅のものであってもよい。
【0076】
本明細書における「ジッパー」などは、プラスチックジッパー閉鎖;圧迫閉鎖またはスライドジッパー;インターロック閉鎖;インターロック可能ファスナー要素を備える再閉鎖可能ファスナー;オスメス形状を有するインターロックリブおよび溝要素;インターロック交互鉤状閉鎖などを指す。
【0077】
本明細書において使用される全ての組成百分率は、別途指定のない限り、「重量」に基づいて提示される。
【0078】
本明細書における図面は必ずしも縮尺通りではなく、明確さのために本発明の特定の特徴が図式的に誇張されている場合がある。
【0079】
1.パッケージ
図面を参照すると、本発明によるパッケージ5が示されている。パッケージ5は、第一または前側板12、および第二または後側板14を形成するために、単一ウェブまたは2つのウェブのいずれかで作られることが可能な、パウチ7を含む。
【0080】
A.ウェブ
いずれの実施形態においても、1つまたは複数のウェブは、少なくとも1つの成分として、たとえばポリエチレンまたはエチレン−α−オレフィン共重合体;ポリエチレンテレフタレート(PET)など、エチレンまたはプロピレン重合体または共重合体などのオレフィン系材料を有するものを含み、HFFS、VFFS、リッドストック/トレイ、ならびに連続水平式包装装置およびプロセスにおいて一般的に使用されるウェブを含む、いずれかの適切な組成の熱可塑性材料を含む。1つまたは複数のウェブは、その構造において単層または多層であってもよく、いずれかの適切な成膜プロセスによって同時押し出し、積層、または形成されることが可能であり、いずれかの適切な厚みを有することができる。
【0081】
本発明において有用なウェブの例は、細切りチーズなど、高酸素障壁を必要とする製品に使用される障壁ハイブリッド材料である、H7225B(TM);ベーコンならびにスモークおよび加工肉など、高酸素障壁を必要とする製品に使用される障壁ハイブリッド材料である、H7525B(TM);H7525Bと似ているが約3ミルの厚みを有する、H7530B;農産物の包装に使用される低障壁(高OTR)材料である、CP04140(TM)、切りたて農産物向けの電子レンジ対応包装フィルムであるCPM4090;およびランチョンミートなど、高酸素障壁を必要とする製品向けのリッドストックとして使用される障壁材料である、T7225B(TM)を含む。これらは全て、シールドエアーコーポレーション(Sealed Air Corporation)のCryovac部門により製造される市販品である。
【0082】
H7225B(TM)は、PET//接着性//同時押し出し障壁フィルムの構造を有する積層体であり、ここでPETは二軸配向ポリエステルフィルムであって、障壁フィルムは一実施形態において、LDPE(低密度ポリエチレン)/EVA結合/ナイロン/EVOH+ナイロン/ナイロン/EVA結合/EAOの構造を有する。積層体の全体的な厚みは、いくつかのゲージのうちのいずれであってもよく、通常は約2.5ミルである。LDPEは、接着剤によって、PETフィルムに接着された障壁フィルムの表面である。EAOは通常、フィルム、および完成積層体のヒート封止剤層として機能し、積層体で作られた包装において、EAOは、収容された製品に対向する、パッケージの内側または封止剤表面を形成し、PETは、パッケージの外側または外皮表面を形成する。H7225B(TM)は、リッドストック(非成形)ウェブとして使用されることが可能である。
【0083】
H7525B(TM)は、PET//接着性//同時押し出し障壁フィルムの構造を有する積層体であり、ここでPETは二軸配向ポリエステルフィルムであって、障壁フィルムは一実施形態において、LDPE(低密度ポリエチレン)/EVA/LLDPE結合/EVOH/LLDPE結合/EVA/EAOの構造を有する。積層体の全体的な厚みは、いくつかのゲージのうちのいずれであってもよく、通常は約2.5ミルである。LDPEは、接着剤によって、PETフィルムに接着された障壁フィルムの表面である。EAOは通常、フィルム、および完成積層体のヒート封止剤層として機能し、積層体で作られた包装において、EAOは、収容された製品に対向する、パッケージの内側または封止剤表面を形成し、PETは、パッケージの外側または外皮表面を形成する。H7525B(TM)は、リッドストック(非成形)ウェブとして使用されることが可能である。
【0084】
CP04140(TM)は、BOPP//接着性/単層LLDPEフィルムの構造を有する積層体である。積層体の標準的なゲージは、約1.8ミルである。LLDPEは通常、完成積層体のヒート封止剤層として機能し、積層体で作られた包装において、LLDPEは、収容された製品に対向する、パッケージの内側または封止剤表面を形成し、BOPPは、パッケージの外側または外皮表面を形成する。
【0085】
CPM4090(TM)は、BOPP//接着性/単層LLDPE+LDPEフィルムの構造を有する積層体である。積層体の標準的なゲージは、約2ミルである。LLDPE+LDPE層は通常、完成積層体のヒート封止剤層として機能し、積層体で作られた包装において、LLDPE+LDPEは、収容された製品に面するパッケージの内側または封止剤表面を形成し、BOPPは、パッケージの外側または外皮表面を形成する。
【0086】
T7225B(TM)フィルムは、EAO/EAO/LLDPE結合/ナイロン/EVOH/ナイロン/EVA結合/EVA結合/ナイロンの構造を有する。EAOの第一層は通常、フィルムのヒート封止剤層として機能し、積層体で作られた包装において、EAOは、収容された製品に対向する、パッケージの内側または封止剤表面を形成し、最終層のナイロンは、パッケージの外側または外皮表面を形成する。T7225B(TM)は、リッドストック(非成形)ウェブとして使用される。
【0087】
図面を参照すると、第一側板12は、上部分9、第一側縁31、第二側縁33、および下部分17を有する。第二側板14は、上部分11、第一側縁35、第二側縁37、および下部分18を有する。第一および第二側板12および14は、シールまたは折部のいずれかによって、それぞれの第一および第二側縁に沿って、互いに結合されている。図示されるように、第一側板12の第一側縁31は、シール30によって第二側板14の第一側縁35に結合されている。第一側板12の第二側縁33は、ヒートシール32によって第二側板14の第二側縁37に結合されている。パウチ7の第二末端34は、シールまたは折部のいずれかであってもよい。パウチを形成するために単一ウェブが使用される場合、第二末端34は通常は折部となるが、ただしウェブが折り畳まれた後でもヒートシールなどのシールは随意的に折部の領域内に取り付けられることが可能である。板12および14を形成するためにフィルムの2つのウェブが使用される場合、第二末端34は、そのそれぞれの下部分17および18に沿って板12および14を結合させるシールとなる。2つのウェブは、同じ材料から作られてもよく、または組成、構造などが異なってもよい。
【0088】
B.個別テープ
基部ストリップ10およびPSA層19を含む個別テープ8は、第一板12と第二板14との間に、通常はパウチの第一末端の付近で離間して、およびパウチの第二末端の付近で離間して、設けられる。基部ストリップ10は、いずれかの適切な寸法のものであってもよく、通常は幅よりも長さの方が長く、ストリップ10の長さは、たとえばストリップの幅の2倍より大きく、たとえば幅の3、4、または5倍より大きくなる。ストリップ10の標準的な寸法は、約1から1.5インチの幅、および約7インチの長さである。ストリップ10は、パウチおよびパッケージよりも、少なくとも1つの寸法において短くなる。たとえば、ストリップは、HFFSまたはVFFSプロセスで製造されたパウチの横方向幅にわたって延在することができるが、しかしパッケージの長さよりも著しく狭くなる(たとえば図3および図4参照)。一実施形態において、ストリップは、パッケージの長さの40%未満、30%未満、20%未満、または10%未満など、50%未満を占めることになる。ストリップは、別の実施形態において、パウチおよびパッケージよりも両方の寸法において短くなる(たとえば図18および図19参照)。ストリップは、パッケージの長さおよび幅の各々の40%未満、30%未満、20%未満、または10%未満など、たとえば50%未満を占めることができる。本明細書における「付近」とは、パウチおよびパッケージの第一末端に最も近い基部ストリップの第一末端28が、通常はパウチの第一末端の約3インチ以内となることを意味する。ストリップ10は、パウチの第一末端の約2インチ、1.25インチ、1インチ、0.75インチ、0.5、0.4、0.3、0.2、または0.1インチ以内など、これよりも近くてもよい。基部ストリップおよびPSA層は、各々適切な厚みのものであってもよい。基部ストリップはたとえば、2.5から4.5ミルの間、3.0から4.0ミルの間、またはその間のいずれかの厚みなど、2.0から5.0ミルの間の厚みを有することができる。基部ストリップの組成、基部ストリップ内の層の配置、使用される材料の曲げ弾性率などの要因は、基部ストリップの適切な厚みの選択に影響するかも知れない。PSAもまた、たとえば0.1ミルから1ミル、または0.2ミルから0.8ミルの間など、通常は.5ミルの、いずれかの適切な厚みを有することができる。
【0089】
いくつかの実施形態において、開封フラップ26(図29Aから図29D)は、パッケージを開封するために手作業で握持および引き戻され、パッケージの内容物にアクセスすることが可能な装置を提供する。パッケージのサイズ、パウチおよびストリップに使用される材料のタイプ、ストリップに使用される材料の封止強度、および包装される製品のタイプは全て、フラップ26の最適な長さおよび寸法の選択に対する何らかの影響を有することができる。
【0090】
基部ストリップ10は、第一表面23および第二表面25を含む。一実施形態において、これらの第一および第二表面は、各々が封止剤を含む。いくつかの実施形態において、第一表面23は第一側板12の内面27に対して封止され、第二表面25は第二側板14の内面29に対して封止される。一方または両方の封止剤は、一実施形態において、易開封封止剤である。さらに別の実施形態において、第一表面のみが、易開封封止剤、または比較的強力な封止剤の、いずれかの封止剤を含む。フィルムストリップは、多層または単層構造であってもよい。いくつかの実施形態において、基部ストリップの第二表面25は、パッケージの第一および第二側縁に沿ってのみ、第二側板14の内面29に対して封止される。別の実施形態において、基部ストリップの第二表面25は、易開封シールを用いて、パッケージの全幅に沿って、第二側板14の内面29に対して封止される。
【0091】
製品24が、本明細書において開示されるプロセスによってパウチ7内に配置され、パウチ7が閉鎖されると、パッケージ5が形成される。
【0092】
図15から図19の実施形態において、たとえばH7225Bまたはそのような材料の非障壁類似品など、ウェブ材料として本明細書に記載されるタイプのハイブリッド材料が、基部ストリップ10を製造するために使用されることが可能である。表面25および29の間にシールが必要とされない実施形態において、表面23および27の間のシールは、完成パッケージが形成される前または後のいずれかに形成されることが可能である。
【0093】
いくつかの実施形態において、PSA層は、基部ストリップの第一表面23全体を覆う。PSAは、基部ストリップを第一側板12の内面27に接着させるのに役立つ。これらの実施形態では、PSAが固定部38として機能するので、固定領域「A」において基部ストリップを第一側板の内面に対して封止する必要はない。これらの実施形態では、基部ストリップの第一表面上にクリア領域は存在しない。パッケージの開封を容易にするために、第一側板のダイカットのうちの少なくとも1つは、PSA層19を下に敷く第一側板の部分の外側に設けられるべきである。
【0094】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのダイカット、またはダイカットの一部は、テープの基部ストリップの第一末端28、すなわちパウチの第一末端に最も近いテープの基部ストリップの末端よりも、パウチの第一末端の近くに設けられる。
【0095】
図中に開示される実施形態において、基部ストリップの第一表面の第二部分は感圧接着剤を実質的に含まないように示され、基部ストリップの第一表面の第一部分は第二部分よりもパウチの第一末端に近い位置にある。第一表面の第二部分は、固定部38として示されるように、第一側板上の第二位置で第一側板の内面に固定されることが可能である。PSAで被覆された第一表面の部分は、パッケージの第一末端に最も近いか、またはパッケージの第一末端から最も遠い、ストリップの一方の終端部分にあってもよい。あるいは、第一部分は、基部ストリップのクリア領域がPSAで被覆された中間部分の両側に存在するように、ストリップの2つの長手方向(パッケージの第一および第二末端に対して)末端から中間に、またはこれらから離間して、設けられることが可能である。このため、PSA層は、基部ストリップの第一表面と同じ広がりを持つことができるか、またはストリップの1つ以上の終端または中間部分のみに沿って延在することができ、ストリップの第一表面は結果的に、クリア領域を持たないか、あるいは1つのクリア領域、または2つ以上のクリア領域Cを有することができる。
【0096】
開封機構およびストリップ構造
本発明のパッケージは、手作業で容易に開封されることが可能である。この機能および特徴を獲得するためのいずれの適切な機構または機構の組み合わせも、本発明により使用されることが可能である。以下は、そのような機構の例である。
【0097】
1.接着破壊
本実施形態において、表面25および内面29は各々、表面25が表面29に対して封止されたときに易開封シールを形成する、高分子組成物を含む。このシールは、手作業でパッケージを開封すると破壊される界面を提供する。基部ストリップ自体の層の間の層間結合(ストリップが多層構造の場合)、ストリップ内の各層または単層ストリップの単一層の凝集力、および表面23を内面27に対して保持するシールは、表面25を表面29に対して保持するシールよりも強力である。
【0098】
いくつかの実施形態において、表面25および29の高分子組成物は、同じかまたは類似となる。これらの実施形態において有用なのは、米国特許第4,189,519号明細書(Ticknor)(EVAまたはEMAまたはEEAの、結晶性アイソタクチックポリブチレンとの、および随意的に無水グラフト化EVAとの、混合物;blend of EVA or EMA or EEA with crystalline isotactic polybutylene, and optionally with anhydride grafted EVA);米国特許第4,252,846号明細書(Romesbergら)(EVAおよびHDPEの、随意的にIOまたはポリブチレン(PBU)との混合物;blend of EVA and HDPE,optionally with IO or polybutylene (PBU));米国特許第4,550,141号明細書(Hoh)(IOおよびポリプロピレン/エチレン共重合体(EPC)の混合物;blend of IO and polypropylene/ethylene copolymer (EPC));米国特許第4,666,778号明細書(Hwo)(LLDPE、LDPE、MDPE、またはHDPEであってもよいPE、またはEVA、またはEMAの、PBU、およびPPまたはEPCとの3成分混合物;three component blend of PE, that can be LLDPE,LDPE,MDPE,or HDPE,or EVA or EMA,with PBU,and PP or EPC);米国特許第4,882,229号明細書(Hwo)(変性または非変性LDPEとのブテン−1重合体または共重合体混合物;butene−1 polymer or copolymer blended with modified or unmodified LDPE);米国特許第4,916,190号明細書(Hwo)(ブチレン重合体または共重合体の、PE重合体または共重合体(LLDPE、LDPE、MDPE、EVA、EMA、EEA、EBA、またはHDPE)との、プロピレン重合体または共重合体との、混合物;blend of butylene polymer or copolymer,with PE polymer or copolymer(LLDPE,LDPE,MDPE,EVA,EMA,EEA,EBA,or HDPE),with propylene polymer or copolymer);米国特許第4,937,139号明細書(Genskeら)(HDPEとのプロピレン重合体または共重合体混合物;propylene polymer or copolymer blended with HDPE);米国特許第5,547,752号明細書(Yanidis)(PBUおよびIOの混合物;blend of PBU and IO);および米国特許第5,997,968号明細書(Driesら)(成分1(エチレンおよびプロピレンまたはエチレンおよびブチレンまたはプロピレンおよびブチレンまたはエチレンおよび5から10の炭素原子を有する別の−オレフィンまたはプロピレンおよび5から10の炭素原子を有する別の−オレフィンまたはエチレンの三元重合体およびプロピレンおよびブチレンまたはエチレンおよびプロピレンおよび5から10の炭素原子を有する別の−オレフィンの共重合体)および成分2(HDPE、MDPE、LDPE、LLDPE、またはVLDPE)の混合物;blend of Component 1(a copolymer of ethylene and propylene or ethylene and butylene or propylene and butylene or ethylene and another −olefin having 5 to 10 carbon atoms or propylene and another −olefin having 5 to 10 carbon atoms or a terpolymer of ethylene and propylene and butylene or ethylene and propylene and another −olefin having 5 to 10 carbon atoms) and Component 2(HDPE,MDPE,LDPE,LLDPE or VLDPE)に開示されている剥離システムである;これらの米国特許は全て、その全体において参照により本願に組み込まれる。
【0099】
別の実施形態において、表面25および29の組成は異なり、すなわち異なる封止剤が使用される。これらの実施形態において有用なのは、米国特許第3,655,503号明細書(Stanleyら)(ポリプロピレン(PP)、EPC、サラン、ナイロン6、ポリカーボネート(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、もしくはポリエチレンオキシド(PEO)に対して封止されたLDPEもしくはMDPE;サラン、ナイロン6、PC、PVC、PEO、IO、フェノキシ、もしくはEVAに対して封止されたPP;またはIOに対して封止されたナイロン;LDPE or MDPE sealed to polypropylene(PP),EPC,saran,nylon 6,polycarbonate(PC),polyvinyl chloride(PVC),or polyethylene oxide(PEO);PP sealed to saran,nylon 6,PC,PVC,PEO,IO,phenoxy,or EVA;or nylon sealed to IO);米国特許第4,729,476号明細書(Lulhamら)(IOに対して封止されたEVAおよびIOの混合物;a blend of EVA and IO sealed to IO);米国特許第4,784,885号明細書(Carespodi)(エチレンプロピレンジエン単量体(EPDM)、EPM、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、イソプレンゴム、およびスチレンブタジエンゴムなどのポリオレフィン系熱可塑性エラストマと混合された、実質的に直鎖のPE(HDPE,LLDPE)に対して封止されたPP、HDPE、またはLLDPE;PP,HDPE,or LLDPE sealed to substantially linear PE(HDPE, LLDPE)blended with a polyolefinic thermoplastic elastomer such as ethylene propylene diene monomer(EPDM),EPM,butyl rubber,halogenated butyl rubber,isoprene rubber,and styrene butadiene rubber);米国特許第4,859,514号明細書((Friedrichら)(EVAおよびエチレンブテン共重合体(EBC)およびPPに対して封止された、IOまたはEVAと混合されたIO;IO or IO blended with EVA,sealed to a blend of EVA and ethylene butene copolymer(EBC) and PP);米国特許第5,023,121号明細書(Pockatら)(EVA、LDPE、LLDPE、またはIOに対して封止された、PBUとPPと、EVA、LDPE、LDPE、およびIOから選択される第三の高分子材料の混合物;a blend of PBU and PP and a third polymeric material selected from EVA,LDPE,LDPE,and IO,sealed to EVA,LDPE,LLDPE,or IO)に開示されている剥離システムである;これらの米国特許は全て、その全体において参照により本願に組み込まれる。
【0100】
あるいは、表面23および27の間の封止は、表面25および29の間のシールの代わりに、またはそれに加えて、易開封シールとして機能することができる。
【0101】
いくつかの実施形態において、表面25は表面29に対して封止されず、このためストリップ10は、第一および第二側板の間の基部ストリップ10の2つの末端を保持するパッケージ内のいずれの側面シールも除いて、完成パッケージ内第二側板14に取り付けられないままである。
【0102】
2.剥離損傷
本実施形態において、基部ストリップ自体の層の間の層間接合のうちの1つ(ストリップが多層構造である場合)は、破壊されることが可能である。このため、層間接合は、手作業でパッケージを開封すると分離する界面を提供する。表面25および29の間、ならびに表面23および27の間のシール、およびストリップ内の各層の凝集力は、層間接合よりも強力である。本実施形態において有用なのは、米国特許第4,944,409号明細書(Buscheら)に開示されている剥離システムであり、この特許はその全体において参照により本願に組み込まれる。
【0103】
3.凝集破壊
本実施形態において、基部ストリップ自体の層のうちの1つ(ストリップが多層構造である場合)、または単層基部ストリップは、パッケージが開封されたときに破裂する。表面25および29の間、ならびに表面23および27の間のシール、およびストリップ自体の層の間の層間接合(ストリップが多層構造である場合)は、破裂する層よりも強力である。本実施形態において有用なのは、米国特許第6,476,137号明細書(Longo)(5未満の溶融指数を有するアイオノマー、および実質的により高い溶融指数を有する変性エチレン/ビニルアセテート共重合体の混合物を含み、シール層内の2つの重合体の溶融指数に少なくとも10の差がある、封止剤層の内部破断;internal rupture of a sealant layer comprising a blend of an ionomer having a melt flow index of less than 5,and a modified ethylene/vinyl acetate copolymer having a substantially higher melt flow index,where the melt flow indices of the two polymers in the seal layer differ by at least 10)に開示されている剥離システムであり、この特許はその全体において参照により本願に組み込まれる。
【0104】
本発明に関連して有用なその他の剥離システムは、米国特許第4,058,632号明細書(Evansら)、米国特許第4,615,926号明細書(Hsuら);米国特許第5,128,414号明細書(Hwo);米国特許第6,395,321号明細書(Schaftら)、米国特許第7,055,683号明細書(Bourqueら)、および米国特許公開第20030152669号公報(Vadharら)および米国特許公開第2008/0260305号公報(Shahら)(易開封封止剤として開示)に開示されたもの、EVA、変性EVA、EAA、または変性EAAベースのものなどのデュポン(DuPont)APPEEL(TM)樹脂;PPと混合されたLDPEおよび/またはEVAなどのポリエチレン;ポリブテン−1と混合されたLDPEもしくはEVA、またはポリブテン−1と混合された任意のプロピレン/エチレン共重合体;PPと混合されたEVAまたはLDPE;EVAおよびPPと混合されたLDPEである;このような混合物は、ポリエチレン封止剤に接着されると易開封止剤を提供する;これらの米国特許および公開公報は全て、その全体において参照により本願に組み込まれる。
【0105】
4.PSAを伴う破壊
いくつかの実施形態において、易開封シールも易開封封止剤も存在しないパッケージが製造されることが可能であり、易開封機能はPSAによってパッケージ内に提供される。開封は、たとえば、2つの表面が引き離されるときに、2つの表面のうちの1つに優先的に接着する;または2つの表面が引き離されるときに、2つの表面の両方に接着するPSAを、伴うことができる。これらの実施形態は、ダイカットセグメントを前板から移動または除去することと組み合わせて使用される。ダイカットセグメントの第一部分は基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分は感圧接着剤を下に敷く。ダイカットセグメントは個別テープに対して、ダイカットセグメントが第一側板から移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部、ならびに基部ストリップの第一末端28の少なくとも一部が露出されるように、すなわち第一側板に対向する視点から視認可能なように、配置される。ダイカットセグメントを除去した後に基部ストリップの第一末端28を握持すること、およびユーザーに向かって引くことによって、パッケージ内容物にアクセスすることが可能である。パッケージはその後、第一および第二板のうちの1つを感圧接着剤に接着させることによって、再閉鎖されることが可能である。本明細書における「基部ストリップの第一末端」は、パッケージの第一末端に最も近い基部ストリップの末端28を意味する。
【0106】
場合により、特にパッケージが最初に開封される前にパッケージの気密性が必要とされる用途向けには、いずれか適切な形状の補助シールが、パッケージの第一末端の付近に設けられて、第一側板を基部ストリップの第一末端に対して封止する。たとえば図2Dの領域「D」を参照されたい。このシールは、感圧接着剤が部分的に接着されなくなった場合に、パッケージの外部からの酸素がパッケージに侵入する可能性を減少させる。この補助シールは易開封シールである。補助シールは、感圧接着剤と基部ストリップの第一末端との間の基部ストリップの領域に位置することが可能であり、または感圧接着剤自体の領域に位置することも可能である。このため、本明細書において、「補助シールは第一側板を基部ストリップの第一末端に対して封止する」とは、感圧接着剤の領域内(感圧接着剤が基部ストリップの第一末端まで延在するか否かにかかわらず)、または感圧接着剤と基部ストリップの第一末端との間の基部ストリップの領域内のいずれかにおける、基部ストリップに対する第一側板の封止を意味するために、使用される。図2Dは、感圧接着剤によって被覆されていない基部ストリップの第一末端付近の、補助シールが形成される領域を示す。
【0107】
いくつかの実施形態において、ダイカットセグメントの第一および第二部分は、切目を有するダイカットセグメントの第一部分、および貫通切断部を有するダイカットの第二部分に対応することになり;感圧接着剤で被覆された下層の基部ストリップの第一部分、およびクリア領域を備える下層の基部ストリップの第二部分にも、対応することになる。しかしながら、当業者は、本開示の再検討後に、特にダイカットセグメントの両方の部分が基部ストリップの陰になっている場合に、たとえばダイカットセグメントの第一部分がある程度の貫通切断部を含んでもよく、ダイカットの第二部分がある程度の切目を含んでもよいように、この配置において何らかの変形例が可能であることを、理解するだろう。ダイカットセグメントの第一部分が基部ストリップの第一末端よりもパッケージの第一末端に近い、すなわち基部ストリップの陰になっていない場合、パッケージの気密性が必要とされなければ、このような配置で十分であろう。同様に、パッケージの易開封および再閉鎖機能が実質的に維持されれば、(補助シールを収容する領域など)基部ストリップの第一部分にいくつかのクリア領域が存在してもよい。
【0108】
基部ストリップ10は、いずれかの適切な数の層を有することができる。図1および図2において、ストリップ10は2つの層を有している。層20は、一実施形態において、表面25において内面29に封止されると易開封シールを提供する、高分子組成物を含む。層22は、表面23において内面27に封止されると比較的強力なシールを呈する、高分子組成物を含む。いずれのストリップ構造においても、それぞれのウェブ内面に封止されたときに、二者択一的に、層22またはその同等物は易開封シールを提供することができ、層20またはその同等物は比較的強力なシールを提供することができる。あるいは、20および22の両方またはそれらの同等物が易開封シールを提供するか、または20および22またはそれらの同等物のいずれも易開封シールを提供しない。
【0109】
あるいは、(図5)、基部ストリップ10は、単層構造である。層20は、高分子組成物を含み、多層基部ストリップについて本明細書に開示されたものと類似であってもよい、第一外面23および第二外面25を含む。
【0110】
これらの代替案のいずれにおいても、いくつかの実施形態において内面29に対向するストリップの表面は、パッケージのいずれかの側面シールを除いて、内面29に対して封止されない。
【0111】
図2Aを参照すると、第一側板12は、少なくとも1つのダイカット21を含む。ストリップ10は、接着領域「B」において、PSAによって内面27の一部に接着される。
【0112】
パッケージの製造中、ストリップの別の部分は、固定領域「A」において、たとえば比較的強力なヒートシールによって、内面27の一部に対して封止される。第一側板のダイカット領域「C」は、内面27に対してPSAによって封止も接着もされていないストリップの部分を、下に敷く。ストリップ10の第二表面25は、易開封シールによって第二側板14の内面29に対して封止される。
【0113】
本発明によるフィルムストリップ10としての使用に適している代表的なフィルム構造「A1」が、図6に示されている。一実施形態において、このフィルムは、表1に示される組成を有する。
【表1】
【0114】
基部ストリップ10として適切な材料のこの例は、易開封封止剤を備える障壁フィルムであり、H52XXBZおよびH72XXBZを含む名称の下で、シールドエアーコーポレーション(Sealed Air Corporation)のCryovac部門より市販されている、ポリエステルフィルム成分も含む、様々な積層材料の障壁/易開封成分として現在使用されている。これらは、主要なウェブと組み合わせて使用される個別ストリップとしてではなく、主要な包装材料、すなわちパッケージの本体を形成するウェブとして、販売されている。
【0115】
本発明により使用されるとき、A1の易開封封止剤層122は、通常2ポンド/インチの剥離力を呈する(ASTM F88)。A1の層128は、通常8ポンド/インチの剥離力を生み出す。
【0116】
表1に開示された樹脂、および本願の別の箇所で参照されるその他の樹脂は、表2において特定される。
【表2】
【0117】
AB1は、約81%の線状低密度ポリエチレン、および約21%の粘着防止剤(珪藻土)を有するマスターバッチである。
【0118】
AD1は、高分子接着剤(結合層材料)として作用する無水マレイン酸変性EVAである。
【0119】
AD2は、高分子接着剤(結合層材料)として作用する無水マレイン酸変性EVAである。
【0120】
AD3は、高分子接着剤(結合層材料)として作用する無水マレイン酸変性LLDPEである。
【0121】
EM1は、約20%のメチルアクリレート含有量を有するエチレン/メチルアクリレート共重合体である。
【0122】
EV1は、共重合体の重量の10%未満のビニルアセテート含有量を有するエチレン/ビニルアセテート共重合体である。
【0123】
EZ1は、それぞれ混合物の重量の、65%のアイオノマー(SURLYN(TM)1650SB)、30%のEVA(ELVAX(TM)3134Q)、および5%のポリブチレン(MONTELL(TM)PB8640)の、化合物重合体混合物である。
【0124】
NY1はナイロン6(ポリカプロラクタム)である。
【0125】
NY2は、ヘキサメチレンジアミン、イソフタル酸、およびテレフタル酸から得られる、非晶質コポリアミド(6I/6T)である。
【0126】
OB1は、約38モル%のエチレンを含むEVOHである。
【0127】
PE1はLDPEである。
【0128】
PE2は、約0.9035グラム/立方センチメートルの密度を有する、分岐した、シングルサイト触媒エチレン/オクテン共重合体である。
【0129】
PE3はLDPEである。
【0130】
PE4は、65%のAD2および35%のPE1の乾燥/ペレット混合物である。
【0131】
PE5は、約0.9120グラム/立方センチメートルの密度を有する、直鎖の、シングルサイト触媒エチレン/ヘキセン共重合体である。
【0132】
PE6は、約0.902グラム/立方センチメートルの密度を有する、分岐した、シングルサイト触媒エチレン/オクテン共重合体である。
【0133】
PE7はLDPEである。
【0134】
PE8は、全組成の重量で0.01%から100%の間のPE5、および、全組成の重量で100%から0.01%の間のEV1の、混合物である。
【0135】
PET2は、サラン被覆された二軸配向ポリエステルである。
【0136】
本明細書における全ての百分率は、別途指定のない限り、重量に基づく。
【0137】
図示されるような例1は、約2.0ミルから3.5ミルの範囲の合計厚みを有する。
【0138】
上記フィルム構造のコア層112は、EVOHなどいずれかの適切な酸素障壁材を含むことができ、その他の高分子材料または有機もしくは無機添加剤と、いずれかの適切な割合で望み通りに混合されることが可能である。一実施形態において、中間層114および116は、各々ナイロン6などの半結晶性ポリアミドを100%含むことができる。
【0139】
別の実施形態において、中間層114および116は、各々非晶質ポリアミドおよび半結晶性ポリアミドの混合物を含む。
【0140】
結合層118および120は、たとえばEVA、EAO、LDPE、EMA、およびこれらの重合体の無水グラフト化誘導体など、2つの層を互いに接合させるように機能するいずれかの適切な高分子接着剤を含むことができる。結合層118および120は、同じであってもよく、異なってもよい。
【0141】
バルク層124は、EAOなどの適切なポリオレフィン;ならびに/または結合層118および120について本明細書に開示されたものなどの高分子接着剤を、含むことができる。
【0142】
一実施形態において、第一外層122は、フィルムの易開封封止剤層として機能し、内面29に対して封止されることが可能な表面25を提供する。層122は、内面29に接着されたときに易開封剥離可能シールを提供する、いずれかの適切な材料または混合材料を含むことができる。層122は、易開封剥離可能封止剤を提供する、EZ1またはいずれかの適切な樹脂もしくは樹脂混合物を含む。
【0143】
第二外層128は、フィルムの封止剤層として機能し、内面27に対して封止されることが可能な表面23を提供する。層128は、内面27に接着されたときに比較的強力なシールを提供する、いずれかの適切な材料または混合材料を含むことができる。層128は、PE1または0.905g/ccの密度を有するExxonMobilのシングルサイト触媒直鎖エチレン/ブテン共重合体であるEXACT(TM)3024などのいずれかのEAO;または0.9035g/ccの密度を有するDow(ダウ)のシングルサイト触媒長鎖分岐エチレン/オクテン共重合体であるAFFINITY(TM)PL 1888Gを含む。
【0144】
適切に、フィルム層のうちの1つ以上に随意的に組み込まれることが可能な付加的材料は、粘着防止剤、スリップ剤、曇止め剤、充填剤、顔料、染料、抗酸化剤、安定剤、加工助剤、可塑剤、防火剤、紫外線吸収剤などを含む。
【0145】
あるいは、層122は内面27に対して封止されることが可能であり、層128は内面29に対して封止されることが可能である。
【0146】
これらの実施形態のいずれにおいても、PSA層(19、119、219)は、第一側板12の内面27に対向および接触するストリップの表面の一部を占有することになる。
【0147】
本発明は:
初回開封前のパッケージは、パッケージの外部表面上にPSAを有していない、
パッケージを開封する前に、PSAは、パッケージの第一側板の内面と接触しており、パッケージの内部の製品とは直接接触していない、
パッケージを開封した後、PSAが被覆される基部ストリップの表面は、パッケージの第一側面の外面の一部を効果的に形成する、
パッケージを開封する前に、PSAは、第一側板の外面と、または第二側板の外面と、直接接触していない、
最終パッケージには個別剥離ライナーが存在しないにもかかわらず、第一側板の一部はPSAの剥離ライナーのように機能的に作用する、
パッケージが一旦開封されると、PSAは、第一側板の伸長部のように機能的に作用する、ストリップ上のパッケージの外側に位置する、
いくつかの実施形態において、第一側板の一部は閉鎖フラップとして機能的に作用する、
いくつかの実施形態において、パッケージを開封した後、第一および第二側板は折り畳まれることが可能であり、露出したPSAは第一側板の外面と接触させられることが可能である、
外部環境に曝露されているものの、開封済みパッケージのPSAは製品から離れる方に向いているので、製品との接触によるPSAの劣化の可能性が低減される、という事実を特徴とする。
【0148】
一般的に、ストリップおよびパッケージが所望の機能を提供する限り、ストリップ10はいかなる所望の合計厚みも有することができ、各層はいかなる所望の厚みも有することができる。標準的な合計フィルム厚は、たとえば0.2から12ミル、0.5ミルから10ミル、0.8ミルから8ミル、および1ミルから4ミルなど、0.1ミルから15ミルである。適切なゲージは、1.5ミル、2ミル(例1の通り);および3ミルを含む。
【0149】
このため、一例として、図7は、別の実施例において、第一外面225を備える、図6の層122と組成的および機能的に類似の第一外層222を有し;第二外面223を備える、図6の層128と組成的および機能的に類似の第二外層228を有する、2層フィルム210を示す。
【0150】
2、3、4、5、6、7、および8またはそれ以上の層のフィルムがこのように代わりに製造されることが可能であり、その各々は、オレフィン同種重合体または共重合体などの適切な重合体を用いて、必要に応じて追加層を備える、図7のフィルムストリップに関連して先に記載された層を含む。
【0151】
図7のフィルムストリップなど、いくつかの実施形態において、たとえば農産物の包装において、酸素障壁層は必要ではない。これらの実施形態において、パウチを含む1つまたは複数のウェブもまた、通常は酸素障壁層を有していない。対照的に、酸素障壁層を含むフィルムストリップ10の実施形態は、通常、酸素障壁層を含むパウチ用の1つまたは複数のウェブの接続に適しているだろう。
【0152】
図2Bは、図2Aと類似であるが、しかし1)易開封シールを提供するストリップの表面は、内面29ではなく内面27に対向しており;2)ストリップの一部は、固定領域「A」において、易開封または比較的強力な固定シールによって内面27の一部に対して封止されており、3)ストリップの別の部分は、シール領域「D」において、易開封シールなどの補助シールによって内面27の一部に対して随意的に封止されており、4)ストリップ10の第二表面25は、側面シールによる以外は、第二側板14の内面29に対して封止されていない。表面29に対する表面25のシールがなく(パッケージの側面を除く)、したがってより多くの空間が製品に利用できるので、図2Bの実施形態は、パッケージの内側でより多くの利用可能な空間の恩恵を与える。
【0153】
代替実施形態において、図2Cは図2Aおよび図2Bと類似であるが、しかし1)易開封シールを提供するストリップ10の表面25は内面29に対向しており;2)ストリップ10の表面23は、比較的強力なシールを提供し、第一側板12の内面27に対向しており;3)ストリップ10はその第一末端28において、それぞれ第一および第二側板の第一末端の内面に対して封止されており;4)本実施形態のパウチから形成されるパッケージは、パッケージの第一末端における易開封シールが破壊され、パッケージの内容物へのアクセスが得られるように、たとえばポテトチップの袋が開封されるような方式で、第一および第二側板を握持または挟持してこれらを互いに離れるように引っ張ることによって、開封されることが可能である。パッケージが開封された後、パッケージは、ダイカット21によって画定されたダイカットセグメントを除去すること、PSA層19を露出させること、およびその後PSA層に接触および接着させるためにパッケージの第一末端を折り重ねることによって、再閉鎖されることが可能である。あるいは、PSA層を含む、第一側板の上部全体は、パッケージを再閉鎖するために、第一側板の下部上に折り畳まれる。いくつかの実施形態において、未開封パッケージ内で、ダイカットはストリップ10によって完全に遮られる(下に敷く)。図2Cの実施形態は、再閉鎖機構(ダイカットセグメントを除去する、PSAを露出させるなど)とは異なるパッケージの開封機構(易開封シールを剥がす)を有するという恩恵を与える。このため、本実施形態において、ダイカットセグメントは、パッケージを開封するために除去される必要がない。この実施形態は、たとえばレーザー打ち抜きなどの打ち抜きに特に良好に対応しないウェブの使用も、可能にする。一例として、PETよりもレーザー打ち抜きするのが難しいナイロンが、ウェブ材料として使用されることが可能である。ダイカットの一部が誤ってウェブ全体を通じて切断されたとしても、下層のストリップは、パウチの内容物およびパッケージの当初の気密性(必要であれば)を保護するライナー材料を提供する。
【0154】
図2Cに示されるように、ストリップはパッケージの第一末端まで延在している。図2Cの代替案は、図2Cの実施形態と類似であるが、しかし第一および第二側板の第一末端はそれぞれ、基部ストリップ10の第一末端28を超えて延在し、第一および第二開封フラップを画定する。本実施形態において、パッケージは上述のように開封されることが可能であり、あるいは易開封シールを破壊してパッケージの内容物にアクセスするために、第一および第二開封フラップが引き離されてもよい。第一および第二開封フラップの一例は、それぞれ図21Aのフラップ509および511として見なされてもよい。これらのフラップは、VFFSプロセスにおいて製造されるフィンシールパッケージの文脈において記載されるが、このような開封フラップは、本発明の別に記載される実施形態にも存在することができるだろう。
【0155】
多くの製品にとって、保存および流通の間のパッケージの気密性を確保することが重要である。これは、パッケージの第一側板に1つ以上のダイカットが存在する場合に、より難しくなるかも知れない。パッケージの側面シール以外において、シール(易開封もしくは強力シールのいずれか)もしくはPSAが第一側板を領域「A」のストリップに固定し、シールが第二側板をストリップに接着させる(図2A);または第二側板をストリップに接着させるシールがなくても、シール(易開封もしくは強力シールのいずれか)もしくはPSAが第一側板を領域「A」または「D」のストリップに固定する(図2B)、本発明の様々な実施形態において、気密性が実現される。
【0156】
本明細書に開示されるパッケージおよびプロセスの各実施形態において、本発明により、非気密性または気密性パッケージが製造され得る。
【0157】
いくつかの実施形態において、易開封シールが存在しないパッケージが製造されることが可能であり、易開封機能は、PSA、およびダイカットセグメントの移動または除去によって、パッケージに提供される。
【0158】
一実施形態において、層22は、層22が表面27に対して封止されたときに比較的強力なシールを提供する封止剤を含む。本実施形態のストリップとして適した材料の一例は、H52XXB、H75XXB、およびH72XXBを含む名称の下で、シールドエアーコーポレーション(Sealed Air Corporation)のCryovac部門より市販されている、ポリエステルフィルム成分も含む、様々な積層材料の障壁/封止剤成分である。
【0159】
これらは、主要なウェブと組み合わせて使用される個別ストリップとしてではなく、主要な包装材料、すなわちパッケージの本体を形成するウェブとして、販売されている。少なくとも1つの開ループまたは閉ループダイカットが、第一側板上に設けられる。2つ以上のダイカットが第一側板上に設けられることが可能であり、1つはストリップよりもパッケージの第一末端に近い位置であって、第二のダイカットはストリップの下方かまたは近傍である。材料のダイカットセグメントは、こうして第一側板から移動または完全に除去され、第一側板12の内面27に対して封止または接着された基部ストリップの第一末端28を露出させることが可能である。この第一末端はその後、握持されてたとえばユーザーに向かって引き上げられることが可能であり、パッケージの内容物へのアクセスを可能にする。
【0160】
2.パッケージの製造方法
A.水平式成形/充填/封止(HFFS)
HFFS包装システムは、包装産業における当業者にとって一般的に知られており、本発明のパッケージを製造するために使用されることが可能である。
【0161】
図8A、図8B、図9C、および図9Dを参照すると、平置きウェブ300はロール302からほどかれ、その後平置きウェブ300を折り畳みウェブ305(通常は半折フィルム)に変換するために成形プラウ304まで前進させられる。製造される各パウチの第二末端は、第二末端折部306を含むことになる。したがって、第二末端折部306は、図1の第二末端34に相当する。この第二末端折部は、随意的に封止されるか、またはパウチの折り畳み第二末端として残されることが可能である。側面シール308は、垂直に配置された複数のパウチ309を画定するために形成される。各パウチ309は、位置311において適切な切断機構(図示せず)によってウェブ300の後縁から切り離され、製品(図8には示されないが、図1から図5の製品24を参照)は各パウチの開口312に挿入または落とし込まれ、パウチ開口312はその後、シール314を形成するために、ヒートシーラー(図示せず)などの適切な封止機構によって閉鎖される。ウェブ300は、本発明によるパッケージを製造するために、所定のパターンで作られたダイカット(図29Aから図30F参照)を含む。
【0162】
図1から図5のテープ8に相当する個別テープ310は、多くの方式で、HFFSプロセスに導入されることが可能である。たとえば、テープ310は、ロール302の近傍においてロール315からほどかれ、ウェブ300が折り畳まれて折り畳みウェブになる前またはその際に、平置きウェブ300上に設けられることが可能である。テープは、通常は平置きウェブ300の第一もしくは第二長手方向縁307もしくは313の付近でそこから離間して、そしてこれと平行に;または平置きウェブ300の中心線の近くで、ウェブ上に設けられる。
【0163】
テープ310は、基部ストリップ、感圧接着剤で被覆された基部ストリップの第一表面の第一部分、および実質的にPSAのない基部ストリップの第一表面の第二部分を含む。第一部分は、第二部分よりも、たとえばパウチの第一末端など、パウチの長手方向末端に近い。ストリップの第一表面の第一部分は、感圧接着剤によって折り畳みウェブ305の内面に接着される。基部ストリップの第一表面の第二部分は、ヒートシーラーなどの適切な封止機構(図示せず)によって、折り畳みウェブ上の第二位置において、折り畳みウェブの内面に対して封止される。場合により、ストリップの第二表面が、折り畳みウェブの内面に対して封止される。テープ310はこのように、パウチの製造、パウチ内への製品の充填、および最終パッケージの完成を実現する、同じ全体的なHFFSプロセスにおいて、パウチに取り付けられるだろう。テープ310は、パウチ材料に組み込まれ、本明細書において上述されたような切断および封止の後、図8A、図8B、および図1から図5に示されるように各パウチの2つの側板の間に設けられて封止される。
【0164】
あるいは、そして図9Aおよび図9Bを参照すると、テープ310は、HFFS包装プロセスの開始に先立って、平置きウェブ上に取り付けられるように示されている。これは、たとえばウェブロール302の供給業者などによって、加工業者から離れた場所で遂行されることが可能である。本実施形態の不都合は、ロールの繰り返し巻き取りの結果として、テープが貼付される領域におけるロールの厚みの蓄積に起因する、テープ310がロールに巻き取られるときにロールプロファイルに生じる非対称性である。
【0165】
図9Cは、折り畳みウェブ305を形成するために平置きウェブが折り畳まれる際の、図8および図9のHFFSプロセスおよび装置に示されるような折り畳みウェブのセグメントの斜視図である。個別テープ310は、パウチを形成するためにウェブに封止すると、板12および14(図1および図2参照)がその間に個別テープ310を挟むように、折り畳みウェブ305の1つの板12の内面27に設けられて、および随意的に取り付けられているように、示されている。
【0166】
図9Dの実施形態は、図9Cと類似であるが、しかし折り畳みウェブの第二末端折部306内に形成される任意のまち400を追加で示している。まちは、その後随意的にヒートシールされることが可能である。まち形成された第二末端は、最終パッケージに自立パウチ特性を提供する。まち形成は、成形プラウ304の下流の位置で製造ラインに直列に配置された第二成形プラウ(図示せず)など、当業者にとって知られているいずれかの適切な手段によって、遂行されることが可能である。折り畳みウェブの底領域は、一般的に断面において「W」字型、すなわちまち形成された形状を取り、「W」の外側の脚は上向きに延在し、2つの平行する逆折りがまち形成された底を作り出す。シール開口部または穴は、「W」形状の内側の脚に事前に穿孔され、2つの外部層がこれらの穴を通じて互いに封止されることが可能なように、互いに位置合わせされている。シールが形成されると、板は穴を通じて互いに封止される。まちを形成するために、1つ以上の静止プラウがシール域の上方に実装されてもよい。まち穴は、一般的に側面シールと位置合わせするように設計された所定の位置に少なくとも2つの穴を断続的に穿孔する穿孔ステーションで、静止ダイによってダイ穿孔されることが可能であり、最終パッケージのまち部分に剛性を付与する。この付与された剛性は、平面上に配置されたときに最終パッケージが自立できるようにする。
【0167】
HFFSプロセスにおいてパッケージを形成する方法のいずれかの時点において、基部ストリップの第一表面の第二部分は、平置きウェブ、折り畳みウェブ、または第一側板の内面に固定される。これは、ウェブを加工業者に供給する前に、または平置きウェブが成形装置まで前進させられる前もしくはその際に、または製品が開放パウチ内に置かれる前もしくは後に、たとえば平置きウェブ上において、行われることが可能である。
【0168】
図8Aおよび図9Aの実施形態において、ストリップは、平置きウェブ300の第一長手方向縁307の付近でそこから離間して、そしてこれと平行に、ウェブ上に設けられる。HFFSプロセスによって形成された個別パウチの各々において、これはストリップを、各パウチの第一末端の付近でそこから離間して、すなわち開口の付近かつ下方に、位置決めする。
【0169】
図8Bおよび図9Bの実施形態において、ストリップは、ウェブの中心線の付近で、および平置きウェブ300の第一長手方向縁307と平行に、ウェブ上に設けられる。HFFSプロセスによって形成された個別パウチの各々において、これはストリップを、各パウチの端折り306の付近でそこから離間して、すなわち端折りの付近かつ上方に、位置決めする。本実施形態において、パッケージの底部が引き裂かれ、露出した側板が、パッケージを開封するために互いに引き離されることが可能な第一および第二開封フラップとして機能することが可能であるように、パウチから製造されるパッケージは、端折りとストリップの第一末端28との間で、端折り306の付近でこれと平行に、ウェブ上に事前取り付けおよび位置決めされた、ミシン目(図示せず)などの、1つまたは複数の脆弱線を有することによって、開封され得る。
【0170】
B.垂直式成形/充填/封止(VFFS)
図10は、本発明のいくつかの実施形態による装置およびプロセスと併せて使用されることが可能な、VFFS装置を模式的に示す。VFFS包装システムは、当業者にとって一般的に知られており、たとえば米国特許第4,589,247号明細書(Tsurutaら)、米国特許第4,656,818号明細書(Shimoyamaら)、米国特許第4,768,411号明細書(Su)、および米国特許第4,808,010号明細書(Vogan)に記載されており、これらの全てはその全体において参照により本願に組み込まれる。
【0171】
装置40は、平置きウェブ41をロールストックとして利用する。ウェブ41は、本発明によるパッケージを製造するために、所定のパターンで作られたダイカット(図29Aから図30F参照)を含む。製品42は、源(図示せず)から装置40に手作業でまたは機械的に供給され、そこから所定の量の製品42が、漏斗43またはその他の従来手段を通じて、成形管44の上端部に到達する。パッケージは装置40の下部分に形成され、パッケージが形成されるウェブ41は、特定の成形バー(図示せず)の上の供給ロール51から供給され、成形管44(場合により「セーラーカラー」または「成形カラー」として知られる)の回りに巻き付けられ、長手方向ヒートシール装置46によって長手方向フィンシールまたはラップシール47が提供され、その結果、管48の形状の垂直配向折り畳みウェブが形成される。横ヒートシールバー45は、垂直封止された管48の下端を水平に横断して閉鎖および封止するように機能し、その後ただちに製品42が詰め込まれるパウチ49を形成する。図示されるように、ローラーによって、または適切な代替動力手段によって、動力供給および配向される、フィルム駆動ベルト52は、管48およびパウチ49を所定の距離だけ前進させ、その後シールバー45は、垂直封止された管48の下端を水平に横断して閉鎖および同時に封止するほか、封止済みパウチ49の上端を水平に横断して同時に封止し、封止済みパウチ49に詰められた製品を形成する。するとその上の、次のパウチ50は、計測された量の製品42が充填され、前に送られて、包装サイクルが繰り返される。上流パウチ50の底部から下方の封止済みパウチ49を切り離すように機能する切断ナイフ(図示せず)をシールバー45に組み込むことが、標準的である。
【0172】
図10および図11の平置きウェブ41は、動作中、ロール51から成形管44まで垂直に上向きに、その後残りの処理ステップのため垂直に下向きに、移動する。個別テープ54は、長手方向シール47が形成される場所の付近でそこから離間した領域のウェブ41の内面の間にテープ54が捕捉されるように、ウェブ41が成形管44の回りに巻き付けられる前、またはその際に、ウェブ41上にテープ54を配置するために、ロール53(図12)からほどかれる。フィンシール47が形成され、テープ54が成形ウェブの内面に対して封止される。HFFSプロセスと同様に、PSAの被膜がテープ54の第一部分を覆う。
【0173】
図12は、本発明の一実施形態による平置きウェブ41のロール51を開示する。テープ54はロール53から平置きウェブ41上に供給され、テープ54は、平置きウェブ41の第一または第二長手方向縁61または62の付近でそこから離間して、そしてこれと平行に、ウェブ41上に設けられる。
【0174】
あるいは、そして図11および図13を参照すると、個別テープ54は、VFFS包装プロセスの開始に先立って、平置きウェブ上にすでに取り付けられている。これは、たとえば供給ロール51の供給業者などによって、加工業者から離れた場所で遂行されることが可能であるが、しかし図9Aおよび図9Bの実施形態について説明されたのと同じ不都合がある。
【0175】
あるいは(図14)個別テープ74は、VFFA包装プロセスの開始に先立って、平置きウェブ上にすでに取り付けられている。これは、たとえば供給ロール51の供給業者などによって、加工業者から離れた場所で遂行されることが可能である。図9および図13の実施形態に関わる不都合は、ロールの非対称性を回避または最小化する方式でロール上に取り付けられるようにロール51上で巻き付けられるときにずらされるように、連続するテープ74を離間させることによって、回避または最小化されることが可能である。図14のテープ74は、第一および第二長手方向縁61および62から離間して、これに対して直角に、ウェブ41上に設けられる。
【0176】
たとえば図14など、いくつかの実施形態において、ウェブおよび個別テープのうちの少なくとも1つは、位置合わせ装置を担持する。印刷標示は、眼状紋など、位置合わせマークの形態であってもよい。当業者は、包装作業のウェブ材料処理における眼状紋および位置合わせマークの使用に精通しているだろう。位置合わせマークは、ウェブまたはテープの縁に沿ってまたはその付近において等間隔で印刷され、本発明のパッケージの制御された製造を容易にし、そしてその他の装飾用印刷と併せて印刷されることが可能である。
【0177】
図15は、図14の実施形態によって製造されたVFFSパッケージ5の正面図を示し、第一および第二横シール78、折り畳まれた側縁81および82、個別テープ74、長手方向シール47を含むパウチ7;ならびに製品24を含んでいる。テープ74は、領域「A」(図2Aおよび図2B参照)および随意的に領域「D」(図2B)においてパウチの第一側板の内部表面、ならびに随意的にパウチの第二側板に、固定されている。図16はパッケージ5の背面図を示す。
【0178】
個別テープ74は、パウチ7の横方向幅を完全に横断して(図15から図17)、またはパウチの選択されたセグメントを横断して(図18および図19)、延在することができる。図17において、先頭または下流のパウチ「L」は、横底部および上部シール78、折り畳まれた側縁81および82、テープ74、および長手方向シール47を含む。後続または上流パウチ「T」は、先頭パウチ「L」と類似の特徴を有する。先頭パウチ「L」は、切断線80において上流パウチ「T」から切り離され、シール78、ならびに領域「A」においてパウチの第一側板の内面に個別テープ74を固定する固定部38(図30A参照)は、図示されないヒートシール機器、または固定機器など、VFFS包装プロセスで一般的に使用される適切な封止機器によって、形成される。
【0179】
明確さのため、平置きウェブ41およびパッケージの第一側板に存在する、ダイカット21および随意的に36は、たとえば図3、図4、図12から図21Bなど、全ての図面において示されていない。
【0180】
テープ74がパウチの選択されたセグメントのみを横断して延在する実施形態において、パッケージへの易開封アクセス(通常条件下でパッケージを手作業で開封する機能)は、テープによって占有されるパッケージのその部分にほぼ比例することになる。このため、図18において、テープ74は比較的小さく、シール78の領域内で中心に位置している。この実施形態は、テープ74によって画定された比較的狭い開口部を通じて、パウチLへの易開封アクセスを提供する。図19において、非常に小さい概ね正方形のテープは小さい易開封アクセス開封のみを可能にし、注ぎ口として有効に機能する。これらの実施形態において、ダイカット21および36の横方向範囲は、比例的に小さくてもよい。
【0181】
図20は、個別テープ502が1つの側板全体、ならびに折り畳みウェブの別の側板の一部にも広がる実施形態における、折り畳みウェブ500を示す。このように、本発明の個別テープは、パッケージの1つの側板、およびパッケージの第二側板の一部を占有することができる。
【0182】
図21Aは、個別テープ502が、折り畳みウェブの長手方向部分に対して封止され、上記において開示したように形成されているフィンシール501の付近でそこから離間して位置決めされている、折り畳みウェブ500を示す。図21Aによって形成された完成パッケージはこのように、図3および図4における位置に対して直角に、すなわちテープ8のストリップ10を各パッケージの右側にして第二末端34が折り畳みを呈するようにして見たときに、図3および図4のパッケージのように見えることになる。このため図21Aの実施形態は、パッケージの長手方向シールが効果的に完成パッケージの第一末端となる(長手方向シールとパッケージの上縁との間のいかなる未封止材料も無視して)、VFFS装置上でパッケージを製造する方法を提供する。米国特許第6,293,073号明細書(Caudle)の装置および方法は、この特許もその全体において参照により本願に組み込まれるが、本実施形態によってパッケージを製造するために、本明細書の教示と組み合わせて利用されることが可能である。区別するポイントは、本発明では横シールが通常は(必ずではないが)直線的であるのに対して、Caudleの’073特許で開示される横シールは波形または正弦波形であることである。
【0183】
あるいは(図21B)、図21Aの実施形態のようなパッケージが示されているが、しかしラップシール503は図31(下記参照)のラップシール503と類似しているように示されており、ここで個別テープ8は、折り畳みウェブの第一長手方向縁507の付近で、折り畳みウェブの長手方向部分に対して封止され、折り畳みウェブのラップシール503の付近でそこから離間して位置決めされ、上記において開示されたように形成されている。このプロセスならびに本明細書に開示されたその他のプロセスにおいて、本発明により長手方向シールを形成する際に、ラップシールはフィンシールの代わりに使用されることが可能である。図21Bによる完成パッケージ5は内部に製品を有し;パッケージの2つの長手方向末端は横シールによって閉鎖され;ラップシールはパッケージの中央または背骨に沿って下向きに走り、パッケージは両端で横シールによって画定され;そして個別テープは折り畳みウェブの内部表面に固定されている。
【0184】
VFFSプロセスでパッケージを製造する方法の間のいずれかの時点において、基部ストリップの第一表面の第二部分は、平置きウェブ、折り畳みウェブ、または第一側板の内面に固定される。これは、ウェブを加工業者に供給する前に、または平置きウェブが成形装置まで前進させられる前もしくはその際に、または製品がパウチ内に置かれる前もしくは後に、平置きウェブ上で行われることが可能である。
【0185】
C.リッドストック/成形ウェブ
図22、図23A、および図23Bは、別の実施形態において、本発明に関連して使用される、トレイなどの成形ウェブ、およびリッドストックなどの非成形ウェブの使用法を示している。トレイ602は通常、包装プロセスの間に製造されることになる。食品、様々な工業用および消費者向けアイテム、ならびに滅菌済み医療用品などの製品を収容するトレイを形成するために平坦な熱可塑性成形ウェブを成形済みポケットに変換するため、たとえばMultivac、Tiromat、Ulma、またはRapid Pakより入手可能な熱成形機器が使用される。トレイは、熱および圧力によって下方ウェブから形成され、機械上で手動または自動で製品が充填され得る。その後、パッケージは、真空化または(必要であれば)調整雰囲気で逆流され、上方ウェブに対して気密封止され、分離され、そして流通または保存のために取り除かれる。あるいは、事前成形済みトレイが使用されてもよい。
【0186】
各トレイ602は、トレイ底部604、トレイ側面606、および熱またはその他の手段によってリッドストック612が封止され得る、その周囲に沿ったトレイフランジ608を有する。トレイ底部604およびトレイ側面606は、トレイ空洞610を画定する。いずれかの熱成形ステップに先立って、トレイ602は、たとえば2から30ミル厚などのいずれかの適切な厚み、およびいずれかの適切な構造のものとなることが可能である。
【0187】
本発明によって既製トレイが使用される場合、これは剛性または準剛性であってもよく、平坦または成形済みトレイの形態であってもよく、そしてPP、ポリスチレン、ポリアミド、1,4−ポリメチルペンテン(たとえばMitsuiより入手可能なTPX(TM))、または結晶化ポリエチレンテレフタレート(CPET)などの固体または膨張実施形態を含む、いずれかの適切な材料で作られることが可能である。製品が配置される既製トレイの表面に接着するトレイライナーが、随意的に使用されてもよい。このライナーは、いずれの適切な設計であってもよく、ガス障壁特性を有する少なくとも1つの層を備える多層構造であってもよい。このようなライナーは、熱積層、押し出し積層、押し出し被覆、接着剤、コロナ処理などによって、トレイに接着されることが可能である。トレイ602は、可撓性または準剛性、または剛性成型ウェブであってもよい。
【0188】
図23Aおよび図23Bを参照すると、パッケージは、周辺シール614でリッドストック612が封止されたトレイ602を含む。リッドストック612は、通常は成型ウェブ上の蓋として機能するように考えられた平置きウェブであり、本発明に関連して有用なウェブに関して本明細書に記載されるいずれかの適切な単層または多層熱可塑性フィルムであってもよい。リッドストック612は、その固定部38およびPSA層19がそれぞれ図23Aおよび図23Bに提示されている、個別テープ(図29Cおよび図29D参照)を含む。個別テープは、その表面上に易開封封止剤を、そしてその第二表面上に封止剤を有する。易開封封止剤は、PSAを保持する個別テープの表面上、または個別テープの反対面上、またはその両方に存在することができる。テープは、HFFSおよびVFFSパッケージの個別テープに関連して本明細書内で説明される、易開封特性および組成を有する。テープは、リッドストックとトレイフランジとの間でテープが捕捉され、それらに対して封止されるように、リッドストックとトレイフランジとの間に設けられる。ダイカット621における第一側板(図30A参照)は、蝶番線58に沿って、パッケージの末端に向かって手作業で引き戻されることが可能であり、第一側板は、パッケージが容易に開封されて製品が望み通りに取り出され得るように、PSA層19の下のテープの領域内に握持される。製品を取り出した後、パッケージは、フラップ626をPSA層19上に戻すことによって、再閉鎖されることが可能である。図23Bにおいて、617は、パッケージを開封するためにフラップ626が引き戻されたときにトレイ602に取り付けられたまま残る、個別テープの陰になった、リッドストック612の部分である。
【0189】
図24を参照すると、点線107は、個々のパッケージを形成するために、たとえば熱成形機器内など、本明細書において説明されるようなその他の従来手段による公認の方法で、リッドストック612がたとえば周辺ヒートシールおよび切断されるなど、封止および切断される場所を示す。線107は、完成パッケージを形成するためにリッドストックが充填済みトレイ上に漸次供給され、トレイに対して封止され、そして切断される包装システム内にリッドストックが前進させられるときに、個々のパッケージの側縁およびシールがどうなるかを表す。線111および140は、個々のパッケージの第一および第二末端がそれぞれどうなるかを表す。リッドストック612は、巻き取られる際、およびこれが熱成形機器内に供給される際に、第二側縁160および第一側縁170を有する。個々の充填済みパッケージを形成するための封止および切断作業の間、線170と111との間、および線160と140との間のリッドストック材料が廃棄物として除去されるように、ウェブが切断されることになる。
【0190】
図24は、線111の付近で、これと平行に、そしてそこから離間して、リッドストック612上に設けられたテープ616を示す。テープ616は、図9A、図9B、図11、および図13の実施形態のように、リッドストックの供給業者によって、リッドストック612上に事前に取り付けられることが可能である。あるいは、テープ616は、図8Aおよび図8B、図10ならびに図12の実施形態のように、包装プロセスの間にリッドストック上に取り付けられることも可能である。
【0191】
図25Aは図24の代替実施形態を示し、ここでリッドストックは、上述のように、ただし包装機械に適切な機械ダイ設定で投入されたときに、3つ、6つなどのパッケージが同時に製造され得るように、「3列」で、製造される。場所107における封止および切断ステップに加えて、図25Aの長手方向部分「X」から作られた個々のパッケージが第一末端121を有し;図25Aの長手方向部分「Y」から作られた個々のパッケージが第一末端123を有し;図25Aの長手方向部分「Z」から作られた個々のパッケージが第一末端125を有するように、それぞれ線121、123、および125に沿って長手方向にウェブが切断される。個別テープは、代わりにウェブ612の移動方向に対して直角に位置決めされることが可能であり、図14のようにウェブに事前貼付されることも可能である。図25Bは、図25Aと類似であり、ダイカット21および36(図29Aも参照)ならびにPSA層19を含む。
【0192】
成形ウェブを有するパッケージを製造する方法の間のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の第二部分は、平置きウェブに固定される。これは、ウェブを加工業者に供給する前に、またはリッドストックを成形ウェブに対して封止する前または後に、平置きウェブ上において行われることが可能である。
【0193】
D.連続水平式包装
別の実施形態において、ならびに図26および図27を参照すると、本発明のパッケージは、場合によりフローラップ、フローラップまたはフローラッピング機械またはシステムとして知られ、Ilapak、Ulma、およびBoschなどの製造業者/供給業者より入手可能な、パン製品およびその他の物品を包装するために使用されるものなど、連続HFFSプロセスおよび装置を使用して製造されることが可能である。
【0194】
図26は、そのようなプロセスおよび装置700を示すが、ただしパッケージ内に個別テープ724が取り付けられるものである。平置きウェブ702は、ロール704から引き出され、成形装置710まで前進させられる。これが行われる際に、一連の製品706はコンベヤ708に沿って成形装置710まで前進させられ、テープ724はロール726から引き出されて成形装置710まで前進させられる。ウェブ702は、成形装置710によって折り畳みウェブ712に成形される。この折り畳みウェブは、VFFS実施形態に関連して先に記載された折り畳みウェブと類似であるが、しかし実質的に水平配向となる。折り畳みウェブ712は、製品706を包み込む。成形装置710の一部となり得る長手方向シール装置は、通常は折り畳みウェブの底部に(VFFS実施形態に関連して先に開示されたタイプの)ラップまたはフィンシールを形成するが、しかし完成パッケージの長手方向縁に沿ったフィンシールとして実現されることも可能である。ラップまたはフィンシールは、通常はヒートシールである。一代替案は、ラップまたはフィンシールを製造するために、別の封止装置714を有することである。製品は、成形装置710および封止装置714から横シール装置716まで下流に向かって移動し、そこで折り畳みウェブは、隣り合う製品の間の折り畳みウェブの領域で横方向に封止される。このようなシールは、通常はヒートシールである。製品は、横シール装置716から切断装置718aおよび718bまで前進させられ、そこで、個々のパッケージ720が製造されるように、形成ならびに長手方向および横方向に封止された折り畳みウェブは、横シールの内側または付近の、隣り合う製品の間の折り畳みウェブの領域で、切り離される。
【0195】
あるいは、横シール装置716の封止機能ならびに切断装置718aおよび718bの切断機能は、製造経路上の離れた場所で実行されるのではなく、単一ステーションにおいて組み合わせられることが可能である。
【0196】
ウェブ702およびテープ724は、本明細書に開示されるものなど、いずれの適切な寸法および組成のものであってもよい。テープ724が成型装置710に供給されると、これはウェブ702の表面と接触させられ、場合によりそこに固定されることが可能である。この実施形態は図26および図27に示されており、ここでテープ724は、成型装置710に向かって進む際に、ウェブ702の長手方向縁703と平行に、そこから離間して、その付近で、固定されるように示されている。あるいは、テープ724は、成型装置710に供給され、その後、ラップまたはフィンシールが形成される成型ウェブの領域に隣接するウェブの内部表面にテープを固定することによって、ならびに図10ならびに図21Aおよび図21BのVFFSパウチおよびパッケージの実施形態と同じであるが垂直位置ではなく水平位置である方式および形態において、折り畳みウェブ712に組み込まれることが可能である。別の実施形態において、テープ724は、図13のVFFSパウチおよびパッケージ、ならびに図9Aおよび図9BのHFFSパウチおよびプロセスの実施形態と同様に、ウェブの供給業者によって、ウェブ702に事前に取り付けられることが可能である。別の実施形態において、テープは、ウェブ702の移動方向に対して直角に位置決めされることが可能であり、図14のようにウェブに事前に取り付けられることも可能である。その結果得られるパッケージは、この特定の実施形態において、図15および図16に示されるものと同様になる。
【0197】
連続水平式包装プロセスにおいてパッケージを形成する方法の間のいずれかの時点において、基部ストリップの第一表面の第二部分は、平置きウェブまたは成形ウェブに固定される。これは、ウェブを加工業者に供給する前に、平置きウェブを成形装置に前進させる前にまたはその際に、または製品を成形装置まで前進させる前または後に、平置きウェブ上で行われることが可能である。
【0198】
E.「窓ガラス」ラベル
別の代替案において、基部ストリップ、PSA、および剥離ライナーの積層体は、ウェブの形状で形成される。ストリップ/PSA/剥離ライナーはその後巻き外され、ライナーはウェブ形状のままストリップ/PSAから分離され、接着剤は、選択された領域内のPSAに被膜を塗布し、それを硬化させ、その後ストリップ/PSAをライナーに再積層するなど、従来手段によって鈍化させられる。個々のラベルはその後、本発明により所望の形状に打ち抜かれることが可能であり、いかなる過剰な材料も除去される。結果的に得られるラベルは、所望の領域に接着剤を用いて、剥離ライナー上に提供され、ウェブの第一表面に、ラベリング機器によって貼付されることが可能である。各ラベル上にPSAを備える一連のラベルはこのように、本明細書に開示される様々なプロセスを用いて本発明によるパッケージを製造するために、個別テープとして平置きウェブ上に貼付されることが可能である。これらの実施形態において、場合により有用となり得るものの、各個別テープのいずれかの表面に封止剤を有することは、必要とされない。
【0199】
このため、本明細書に開示されるプロセスのいずれにおいても、一実施形態において、ウェブ上の1つまたは複数のダイカットは、その内側に1つ以上の閉ループまたは開ループダイカットのすべてまたは一部が存在する中央クリア領域60を備えて、ラベル70を形成するために、個別テープの各周囲上のPSAの線によって、部分的にまたは完全に縁取られることが可能である(図33Aおよび図33B参照)。一実施形態において、ラベル70は、完成パッケージのいずれの周辺シールからも離間している。中央領域60は、ほかのラベルと共に、PSAで最初に被覆されることが可能であり、その後中央領域は、たとえばマスキング材料としてオーバープリントワニスを用いて、マスキング技術を使用して、鈍化されることが可能である。一連のラベルにおける各ラベル70の中央領域のマスキング、ならびにラベルの全体的な製造は、フレキソ印刷ラベル作成プロセスを用いて行われることが可能である。
【0200】
ラベル70は、当業者にとって知られている、別の従来のラベル製造技術によって作成されることが可能である。本発明によるラベルストックは、剥離ライナー(紙またはフィルム)の上でPSAを被覆および硬化または乾燥させることによって、作成される。PSA被覆剥離ライナーはその後、基部ストリップと剥離ライナーとの間にPSAが捕捉されるように、基部ストリップに対して積層される。接着剤が存在しないように事前に定められているラベルの領域は、ラベルストックのロールをプレス機(Mark AndyまたはPropheteer製など)上に配置し、ライナーを巻き外して基部ストリップから分離し(PSAは基部ストリップに接着されたままにする)、その後、通常は所望のクリア領域を、紫外線硬化性オーバープリントワニス(OPV)などの被膜を用いて選択的に被覆することによって接着剤を鈍化させ、OVPを硬化させ、そして基部ストリップを再び剥離ライナーに適合させることによって、「鈍化」させられる。基部ストリップにはその後、必要であれば、位置合わせマークが印刷されてもよい。あるいは、基部ストリップには、プロセスの初期に位置合わせマークが印刷されてもよい。ラベルは、通常、ラベルのサイズおよびプレス機の幅に応じて、いくつかの線を一度に打ち抜くことによって、所定形状に切断され、「マトリクス」または「ウィード」と呼ばれる、ラベルストックの未使用部分は、引き離され、巻き取られ、廃棄される。最終ステップは、所定幅にスリットを入れること、およびラベルをロールに巻き取ることを含む。このように作成されたラベルのロールは、ラベル貼付機72に取り付けられる(図14A参照)。
【0201】
あるいは、ラベルは、基部ストリップ上にPSAを直接被覆し、上述のように望ましい領域内のPSAを鈍化させることによって、作成されてもよい。ラベル(すなわち上述のようにPSA被膜を備える基部ストリップ)はテープのようにそれ自体が巻かれるので、ライナーは存在しない。ラベルは、ウェブ方向でラベル間の領域にミシン目を開けられてもよい。「マトリクス」または「ウィード」は貼付時に切断されるか、またはミシン目で引き離されるので、これらを除去する必要はない。最終ステップは、所定幅にスリットを入れること、およびラベルをロールに巻き取ることを含む。このように作成されたラベルのロールは、ラベル貼付機72に取り付けられる(図14A参照)。
【0202】
ラベルは、ウェブのダイカットの形状に適合するように、いずれかの望ましい形状のものであってもよい。たとえば、平面図で考えると、ラベルの上縁の中心部は、フラップの蝶番をその上方まで延在させて、開封後に内部へのアクセスを可能にするために、ラベルの上縁の外側縁よりも低くてもよい。したがって、外側末端は、望ましければ、開封フラップの末端を形成するダイカットのいくつかの実施形態の「応力緩和フック」を覆うためにわずかに高くなっており、開封前のパッケージの気密性を確保する。
【0203】
明確さのため、ラベル70は、透視された図33Aおよび図33Bには示されていないが、しかしラベル70が第一側板12の内面に固定されることは理解されるだろう。同様に、ラベル70の場所を示すために、図33Aは、ウェブ上のダイカット21を伴わずにラベル70を示している。ダイカットは実際には、ラベル70の貼付に先立って、平置きウェブ上に事前取り付けされている(図14A参照)。
【0204】
ラベルはこのように、パッケージに再閉鎖可能(PSA)機能を提供し、パッケージに易開封機能を提供するウェブのダイカットを縁取る。開ループダイカットの場合、フラップが存在してもよい。
【0205】
ダイカットがPSAの線によって完全に縁取られている実施形態において、パッケージ開封の人間工学を改善するためにシール38が有利に取り付けられることが可能であるとはいえ、中間シール38などのシール(周辺シールを除く)を必要とせずに、パッケージに気密性が提供される。気密性が必要とされない場合には、ダイカットの一部はラベルの枠外にあってもよい。
【0206】
ラベルは、図14Aに示されるように、平置きウェブ上の周期的パターンとして貼付されることが可能である。ラベル貼付機72は、平置きウェブの第一表面にラベル70を貼付する。カリフォルニア州フラートンのLabel−Aire、またはイタリア、ミラノのArca Etichette SPAより入手可能なものなど、いずれかの適切なインラインラベル貼付機が使用されることが可能である。
【0207】
平置きウェブ41へのラベル70の貼付を開始するために、センサーまたはその他の適切な検出装置は、ウェブ上のダイカットから知られている距離にある移動中のウェブ上で、位置合わせマーク、またはウェブ上に所定の間隔で事前に記されたその他の適切な特徴を検出する。このセンサーは、ラベルを配置するプロセスを開始するために、ラベル貼付機72に信号送信する。ラベル貼付機72は、ウェブ速度と緊密に一致し、急カーブの周りでライナーを引くような方式で、上述のように所定形状に切断された一連のラベルを含む剥離ライナーに印を付ける。ラベルの前縁は剥離ライナーから開放され、その前縁はダイカットに対する所望の点においてウェブと接触する。その後、ブラシまたはローラー73など、いずれかの適切な手段によってラベルをウェブに接着させるために、圧力が印加される。当業者にとって知られているように、タンプ、またはタンプアンドブロー(tamp and blow)など、貼付の代替方法が使用されることも可能である。ライナーのないラベルは、たとえばライナーを巻き取ることを必要とせず、Arca Etichetteにより提供されるラベラーによって、類似の方式で貼付される。ラベルは、所定の長さに切断されるか、またはラベルの間のミシン目においてラベルのロールから引き離される。
【0208】
F.側面シール袋
一実施形態において、ならびに図34および図35を参照すると、本発明のパッケージは、別の従来型製袋機器およびプロセスを用いて製造されることが可能である。袋は、側面シール袋として製造されることが多い。側面シール袋は、対向する袋縁に、工場で作られたヒートシールを有する。袋底部は、製造中の袋用管材の押し出しの間に形成されたフィルムの2つの折り畳みのうちの1つによって、形成される。フィルムの対向する折り畳みは、袋の口を形成するためのスリットである。袋は通常、長い袋用管材から形成される。側面シール袋を製造する方法は、米国特許出願公開第2008/0138478 A1号明細書(Ebnerら)において開示されており、この特許はその全体において参照により本願に組み込まれる。
【0209】
図34および図35は、袋180を示す。図34は、平置き図において、側面シール袋180を示し;図35は、図34の線分15−15を通る断面図を示す。図34および図35をともに参照すると、側面シール袋180は、ウェブ182、開口を画定する第一縁184、縁折190、第一側面シール192、および第二側面シール194を含む。個別テープは、個々の袋に、または一連の側面シール袋180を製造するために後に所定間隔で切断および封止されるスリット入り袋管に、本明細書において開示されるもののいずれかなど、いずれかの適切なプロセスによって、取り付けられる。
【0210】
ダイカットおよび個別テープが設けられた袋は、袋用管材を製造するために熱可塑性管を押し出し形成するステップと;所定間隔で袋用管材を打ち抜くステップと;その長手方向縁の1つにおいて管材にスリットを入れるステップと;各々に個別テープが設けられた複数の個別の袋を製造するために、袋用管材を周期的に横方向に切断および封止するステップと、によって製造されることが可能である。個別テープおよびダイカットは、易開封再閉鎖可能パッケージの提供において、別の実施形態およびプロセスのために本明細書に記載されるように機能することができる。袋を製造するために、米国特許出願公開第2008/0138478 A1号明細書に明記されるステップのいくつかは、本発明に関しては任意である;このようなステップは、管材の照射および配向を含む。
【0211】
操作方法
図28Aから図28Dのパッケージの開封において、第一閉ループダイカット21によって画定されたダイカットセグメント56(図29Aから図29Dも参照)は、手で握持されて第一側板から引き離される。次にフラップ26が、第二のダイカット36に沿って握持され、引き上げられてフラップ蝶番58に沿ってパッケージの第一末端に向かって戻される。フラップ26に最も近いストリップ10の末端が次に握持されて第二側板14から引き離され、パッケージの内部57にある製品にアクセスするために、易開封シールを突き破る。この開封手順の間、第一側板12の表面23および27の間の領域「A」における固定部は、ストリップ10の一部が表面27上にこれと接触したままとなるように、通常は無傷のまま残る。ここで、および図30Dにおいて、2つ以上のダイカットが存在する。第一のダイカットは、いくつかの実施形態において閉ループであり、すなわちダイカットは、パッケージの第一側板から移動または完全に除去されることが可能なダイカットセグメントを画定する。第二のダイカットもまた閉ループであってもよく(図30D参照)、または開ループであって、パッケージの第一側板からフラップを除去することなく第二のダイカットおよび蝶番線によって形成されたフラップが開封され得るように、蝶番留めされていてもよい(図29Aから図29D)。あるいは、閉ループであるか(図30B、図30E、図30F)、または蝶番線を含む(図30C)、単一ダイカットが使用されることも可能である。各ダイカットは、いずれの適切な形状および深さのものであってもよい。図2Aおよび図28Aの第一側板上の第一ダイカット領域「C」の領域には、ストリップを内面27に対して保持するシールもPSAも存在しない。これにより、第一側板の一部が比較的容易に除去されることが可能な、パッケージの領域を残す。これらの実施形態の各々において、パッケージが開封されたときにPSA層19が露出される。パッケージを再閉鎖するために、第二側板の一部がPSAと接触するように折り畳まれることが可能であり;または第一側板のフラップがPSA上に下ろされることが可能である。パッケージは、数回にわたって開封および再閉鎖されることが可能である。パッケージが開封されたときに、PSAは、パッケージの外側に向いて位置する。これは特に、PSAがパッケージの内部に向いて製品と接触する可能性があることが望ましくないような食料品に、有用である。
【0212】
PSA層を基部ストリップに塗布する方法
図32は、以下のステップを含む、個別テープを製造するためにPSA層を基部ストリップに塗布する方法を示す:
1)適切な動力手段(図示せず、モータなど当該技術分野において知られているもの)によって基部ストリップ10をロール90から前進させるステップ。
2)場合により、被処理表面へのPSAの塗布の準備のため、従来のコロナ処理機92を用いて表面23をコロナ処理するステップ。PSAは、コロナ処理せずにストリップ10に塗布されてもよい。しかしながら、本実施形態においては、選択される材料に応じて、PSAは、パッケージの開封時に、凝集破壊、または交互の接着破壊を呈してもよく、すなわちPSAのうちのいくらかはストリップ10に接着し、いくらかは表面27に接着してもよい。
3)実質的にストリップ10の表面23全体に、PSA59の被膜を塗布するステップ。すでにコロナ処理済みの表面23にPSAを塗布する、従来のPSA塗布機94が示されている。PSAは、いずれかの適切な組成および厚みのものであってもよい。PSAの被膜の厚みは、被覆面の部分毎に異なってもよい。これは、完成パッケージがその再閉鎖可能性に関して意図される通りに機能する限り、許容可能である。代替案として、シリコン被覆された転写紙がPSAで被覆されることが可能であり、PSA被覆紙はその後、コロナ処理済みストリップ10に積層される。ライナーが除去されるとき、PSAはストリップ10とともに残留する。
4)表面23の選択された部分に、クリア領域を提供するステップ。
5)PSAの被膜を硬化させるステップ。硬化は、従来の熱風乾燥機96による熱風乾燥を含む、使用されるPSAのタイプを考慮に入れた、いずれかの適切なプロセスによって遂行されることが可能である。
6)結果的に得られるテープ8を巻き取りロール98まで前進させるステップ。
【0213】
ウェブのダイカットを製造する方法
第一ダイカット21、および場合により第一側板12を形成するために使用されるウェブ内の1つ以上の追加ダイカット36を作成するために、従来のダイカッターが使用されることが可能である。ダイカットは、いずれかの適切な従来のプロセスおよび機器によって作成されることが可能である。少なくとも部分的にダイカットによって形成されたフラップによって包装された製品にアクセス可能な易開封パッケージを提供する役割を果たしている限り、開ループでも閉ループでも、いずれの適切なパターンのダイカットが使用されてもよい。代替パターンは、長円形、楕円形、三角形、三辺矩形、砂時計型、「犬用の骨」型、およびその他の規則および不規則形状を含む。
【0214】
ダイカットは、第一側板を完全に通じて延在してもよく、またはその大部分を通じて延在してもよいが、ただし板の厚みを完全に貫通しない。ダイカットは、たとえば第一側板12の厚みの少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または100%など、たとえば第一側板の厚みの少なくとも50%を通じて延在してもよい。
【0215】
レーザーシステムは、板を部分的または完全に切断するレーザーカットを形成するように構成されることが可能であり、あるいは、ダイカットは、往復プレス機において使用されるようなプラテン内に担持された、回転刻印型または打ち抜き型を使用する機械的切断システムを用いて作成されることが可能である。打ち抜き手法の選択は、切断されるフィルムまたはウェブの厚みおよび物理的性質を含む、いくつかの要因に依存する。
【0216】
ダイカットは、不正開封防止特性として機能してもよい。
【0217】
ストリップへのPSAの塗布、第一側板を形成するためのウェブの打ち抜き、ならびにパッケージに組み込まれたダイカットウェブおよびPSA被覆ストリップの組み立ては、単一の場所で行われることが可能であるが、より現実的には、通常は個別の場所で行われることになり、包装プロセスの前にどこか別の場所で用意されて提供された、事前供給済みPSA被覆ストリップおよびダイカットウェブを用いて、包装業者によってパッケージの組み立てが行われる。
【0218】
パッケージ例
例1.パッケージは、水平式成形/充填/封止システムにおいて、図2Dに示されて本明細書に記載される実施形態によって、作成される。第一および第二側板12および14のそれぞれは、
【表3】
の構造を有する積層体である、H7530Bを各々含み、
ここでPETは二軸配向ポリエステルフィルムであり、同時押し出し障壁フィルムは以下の構造を有する:
【表4】
【0219】
同時押し出し障壁フィルムの全体的な厚みは、約2.50ミルである。各層のミル単位の層ゲージは、各層の下に示されている。層7は、接着剤によってPETフィルムに接着された障壁フィルムの層である。層1は、フィルムのヒート封止剤層であり、層1のEAO(PE2)は、収容された製品に対向する、パッケージの内側または封止剤表面を形成し、PETはパッケージの外側または外皮表面を形成する。PETフィルムの厚みは、約0.48ミルである。積層体の全体的な厚みは、約3.0ミルである。
【0220】
層7の組成の代替案は以下を含む様々な材料の組み合わせを含む:
96%のPE3+4%のAB1。
100%のPE3。
76%のPE3+20%のPE8+4%のAB1。
パッケージの基部ストリップは、以下の構造を有する押し出し積層フィルムである:
【表5】
【0221】
基部ストリップの全体的な厚みは、約3.5ミルである。各層のミル単位の層ゲージは、各層の下に示されている。層5は、PSAがパターン被覆される基部ストリップの層である。層1は、パッケージの内部に対向する基部ストリップの層である。
【0222】
パッケージが形成される前に、総PSA/粘着付与剤組成物の重量の15%の粘着付与剤(FORAL(R) 85合成樹脂)を担持するPSA(acResin(R) A 204 UV)が、基部ストリップの層5の第一部分上にパターン被覆され、PSA/粘着付与剤組成物は紫外線硬化されて、結果的に得られるテープはPSAによってH7530Bウェブに(具体的には、H7530B積層体の同時押し出し障壁フィルムの層1に)接着され、その間、後者は平置き状態にある。閉ループダイカットは、テープをウェブに貼付する前に、CO2レーザーによってウェブに形成される;ダイカットは、図2Dに示されるようなパッケージとなるように位置決めされたダイカットセグメントを画定する。
【0223】
例2.パッケージ例1のものと類似のパッケージが作成されるが、ただしPSA/粘着付与剤組成物には25%の粘着付与剤が使用される。
【0224】
例3.例1のものと類似のパッケージが作成されるが、ただし第一および第二側板の同時押し出し障壁フィルムは、組成は例1の7層フィルム構成と非常によく似ているが、ただしEV1の追加中間層、およびLDPEまたはLLDPEを含む混合物の追加中間層を有する、9層フィルムである。
【0225】
例4.例2のものと類似のパッケージが作成されるが、ただし第一および第二側板の同時押し出し障壁フィルムは、組成は例1の7層フィルム構成と非常によく似ているが、ただしEV1の追加中間層、およびLDPEまたはLLDPEを含む混合物の追加中間層を有する、9層フィルムである。
【0226】
上記の記載は、本発明の実施形態のものである。別途指定されるかまたは当該技術分野においてよく理解されていない限り、全ての割合および百分率は重量に基づく。請求項および具体例、または別途明確に指定されている場合を除き、材料の量、反応条件、使用条件、分子量、および/または炭素原子の数などを示す、本記載の全ての数量は、本発明の最大範囲を記述する「約」という語によって修正されるものと理解されるべきである。「a」、「an」、「the」、または「said(前記)」という冠詞を使用する単数形の、本開示におけるアイテムまたは請求項における構成要素のいかなる言及も、明確に提示されない限り、アイテムまたは構成要素を単数に限定すると解釈されるべきではない。ASTM試験に関する全ての言及は、本願の優先権出願日の時点における、最新の当時点で承認されている、公開されたバージョンのASTM試験を対象とする。このような公開されたASTM試験方法の各々は、その全体において参照により本願に組み込まれる。
【0227】
ポリエステル、ポリアミド、およびポリオレフィンなどの重合体を指す用語は、本明細書において、別途指定されない限り、その同種重合体および共重合体の両方を指す。
【0228】
図面を参照すると、材料の流れは矢印の方向である。
【0229】
当業者は、本明細書の図面が必ずしも縮尺通りではなく、明確さのために本発明の特定の特徴が図式的に誇張されている場合があることを、理解するだろう。
【0230】
本発明によるパッケージの製造に使用される1つまたは複数のウェブ、ならびに本発明の基部ストリップは、同時押し出し、押し出し被覆、押し出し積層、およびポリウレタンまたはその他の接着剤を使用する従来の積層を含む、いずれかの適切なプロセスによって製造されることが可能である。これらの製造プロセスは、当該技術分野において知られている。押し出しは、環状または平坦なダイにおいて行われることが可能である。押し出し成型物は、望み通りに、熱間ブローまたは鋳造、または場合により固体状態配向されることが可能である。ウェブまたはストリップの1つ以上の層の化学的または電子的架橋が行われることも可能である。ウェブおよびストリップの両方が、それぞれのロールから、適切な動力手段(図示せず、モータなど当該技術分野において知られているもの)によって前進させられることが可能である。
【0231】
本発明によるパッケージは、場合により印刷標示を担持することができ、これは装飾的または情報的な性質であってもよい。装飾的な印刷標示は、文字および/または図形による、ロゴ、商標、製品情報などを含むことができる。
【0232】
印刷標示は、たとえば「易開封」または「ここから開く」というメッセージの形態を取ることができる。これは、パッケージの第一末端上またはその付近に、分散的プロセスにおいて(すなわち位置合わせが必要とされない)印刷されることが可能である。メッセージは表面印刷されるか裏面印刷される。
【0233】
図8から図14に示されるものなど、いくつかの実施形態において、機器上での処理に先立って、または、処理前に、テープがウェブ上に配置されるときに、個別テープを平置きウェブに接着させることが、有利であるかも知れない。処理の間、テープがウェブ上の位置を維持することを保証するためテープをウェブに対して封止するために、恒久的接着剤またはヒートシールなど、いずれかの適切な手段が使用されることが可能である。これらの実施形態において、テープは、ウェブと、比較的強力なシールを提供する封止剤層を含むテープの表面との間の界面で、ウェブに固定される。テープは、ウェブが平置き状態にある間に、ウェブの下に設けられた(図8および図12参照)、テープをウェブに対して封止する、ヒートシーラーなどの適切な装置(図示せず)によって、ウェブに対してたとえば封止されることが可能である。このような実施形態において、個別テープの反対面がウェブに対して封止されるように、易開封表面を含む個別テープの表面は、ウェブと反対側に向いている。この手法は、パッケージが形成されて閉鎖されるような時まで、またはたとえばラップまたはフィンシールがパウチ上に形成されるまで、易開封表面が影響を受けないようにしておく。
【0234】
本明細書に開示される実施形態において、通常はパッケージを形成するために2つのウェブが使用されるときに、パッケージの第一末端が封止されてもよい。あるいは、たとえばパッケージを形成するために材料の単一ウェブが使用されるときに、パッケージの第一末端が折部であってもよい。
【0235】
本明細書に開示されるパッケージおよび方法を含む、本発明は、プラスチックジッパー閉鎖;圧迫閉鎖またはスライドジッパー;インターロック閉鎖;インターロック可能ファスナー要素を備える再閉鎖可能ファスナー;オスメス形状を有するインターロックリブおよび溝要素;インターロック交互鉤状閉鎖部材、などの存在しないいくつかの実施形態において、提供される。本発明のパッケージは、本明細書において、PSA層または被膜のための剥離ライナーの不存在下で提供される。これら上述の閉鎖、ジッパー、要素などのいずれも、本発明のパッケージには存在しない。
【0236】
本発明は、いくつかの実施形態において、上縁、第一側縁、および第二側縁を各々有する第一および第二側板を含むパウチを含むパッケージを有するものとして本明細書に記載されるが、当業者は、本開示の再検討の後、単一ウェブが使用されるいくつかの実施形態において、パッケージの全体的形状および本発明の様々な特徴の相対位置が記載され得るように、「側板」、「上縁」、「第一側縁」、「第二側縁」などの用語が、パウチに成形される単一ウェブ上の相対的な場所および領域を記載するために便宜上使用されることを、理解するだろう。このため、たとえば、本発明の単一ウェブ実施形態における第一および第二側板は、パウチ、およびこれから形成されるパッケージの、簡単に画定された領域であってもよく、側縁は単純に、これらの領域の側方末端線である。このような実施形態において、側縁の接合の線は、パッケージの側面を画定するウェブ内の2つの側方折部である。対照的に、2つのウェブを備える実施形態では、製造時に各々のウェブは、第二ウェブのそれぞれの側縁と各々接合することになる、識別可能な第一および第二側縁を有することになる。
【0237】
第一および第二側板は、様々な実施形態において同じ長さを有するように示されているが、第二側板は、いくつかの実施形態において、第一側板よりも長くてもよく、すなわち第二側板の第一末端は、第一側板の第一末端を超えて延在することができ、またその逆もしかりである。伸長部は、たとえば、穴の開いたハングタブを収容することができ、または開封後にパッケージを再閉鎖するための折り重ねフラップとして機能することができる。
【0238】
いくつかの実施形態において、個別テープの2つの角を渡ってこれらを第一側板に対して封止するように、パッケージの第一末端の最も近くに、本発明のパッケージの第一側板の2つの角の各々を斜めに横切って、シールが適用されることが可能である。これらの角度シールは、開封後にパッケージの再閉鎖を容易にすること、および/または最初の開封の前にパッケージの完全性を保証することにおいて、有用となり得る。シールは、ダイカットの上縁において、第一側板内のダイカット21の一部と重なり合うことができる。場合により、ダイカットは、角度シールが存在するダイカットの領域において、不連続的であってもよい。
【0239】
いくつかの実施形態において、パッケージの再閉鎖を容易にするための折り目として機能するダイカットが、その第一末端付近の第二側板上に、または第二側板を形成することになる平置きウェブまたは折り畳みウェブの領域に、取り付けられることが可能である。このダイカットは、切目であってもよいが、開封後にパッケージを閉鎖するために第二側板の折り畳みを容易にするかまたは誘導するように位置決めされた、たとえば直線などいずれかの適切な形状であってもよい。
【0240】
当業者は、別の板、ストリップなどに対して「封止」されている板、ストリップなどの記載において、封止は記載されたような従来手段によって行われ、通常は包装のための業界慣習に従ったシール幅において生じる。
【0241】
本明細書に開示される本発明の様々な実施形態のパッケージは、別の従来手段によって、随意的に真空化またはガス充填されることが可能である。本発明によるパッケージは、調整雰囲気を収容することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
易開封再閉鎖可能パッケージであって、
a)パウチであって、
i)外面および内面、第一および第二側縁、ならびに第一および第二末端を各々含む第一および第二側板であって、それぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合された第一および第二側板と、
ii)第一および第二側板のうちの少なくとも1つの第一末端によって画定される第一末端と、
iii)それぞれ第一および第二側板の第二末端によって画定される第二末端と、
iv)それぞれの第二末端に沿って結合されている第一および第二側板と、
v)第一および第二側板の間に設けられており、第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む、個別テープであって、
(a)基部ストリップが、パウチの第一末端から離間され、パウチの第二末端からも離間されており、
(b)第一表面の少なくとも第一部分が感圧接着剤で被覆されており、
(c)第一表面の少なくとも第一部分が第一側板上の第一位置において第一側板の内面に感圧接着剤によって接着され、第一表面の第二部分が第一側板上の第二位置において第一側板の内面に固定されている、個別テープと、
vi)第一側板内に設けられたダイカットであって、ダイカットがダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントが個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一および第二側板のうちの1つを感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されている、ダイカットと、
vii)第二側板に結合された第一側板の第一末端と、を含むパウチと、
b)パウチ内に設けられた製品と、を含むパッケージ。
【請求項2】
ダイカットセグメントの第一部分が感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分が基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントが個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
ダイカットセグメントが基部ストリップを部分的に下に敷く、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項4】
基部ストリップが、第一および第二側板の第一および第二側縁から離間されている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項5】
ダイカットセグメントが、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項6】
補助シールが、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項7】
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つが、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項8】
水平式成形/充填/封止で易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法であって、
a)第一ロール上に、第一および第二長手方向縁を有する平置きウェブ、ならびにダイカットを提供するステップと、
b)第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分が感圧接着剤で被覆されている、ステップと、
c)平置きウェブを変換して内部表面を有する折り畳みウェブにするために、平置きウェブを成形装置まで前進させるステップと、
d)パッケージが製造されるときに、個別テープがパッケージの第一および第二側板の間に設けられるように、個別テープを前進させるステップと、
e)開放パウチを作成するために折り畳みウェブ内に側面シールを形成するステップであって、開放パウチが、
i)外面および内面、第一および第二側縁、ならびに第一および第二末端を各々含む第一および第二側板であって、シールによってそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合された第一および第二側板と、
ii)第一および第二側板のうちの少なくとも1つの第一末端によって画定される第一末端と、
iii)それぞれ第一および第二側板の第二末端によって画定される第二末端と、
iv)それぞれの第二末端に沿って結合されている第一および第二側板と、
v)パウチの第一および第二末端から離間した個別テープと、を含むステップと、
f)開放パウチ内に製品を挿入するステップと、
g)パウチを閉鎖するために、第一側板の第一末端を第二側板に封止するステップと、を含み
ダイカットが第一側板内に設けられ、ダイカットがダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントが個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一または第二板を感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されており、
開放パウチを製造するためにウェブを切断する前のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の少なくとも第一部分が感圧接着剤によって平置きウェブまたは折り畳みウェブに接着され、
折り畳みウェブ内の側面シールを形成するステップの前または最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の第二部分の固定が、平置きウェブ、折り畳みウェブの内部表面、または第一側板の内面に固定され、
ウェブが、折り畳みウェブ内の側面シールを形成するステップの間、またはいずれかの後続ステップの前、最中もしくは後に、切断される、方法。
【請求項9】
連続水平式包装プロセスで易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法であって、
a)平置きウェブを提供するステップであって、平置きウェブがダイカットを含む、ステップと、
b)第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分が感圧接着剤で被覆されている、ステップと、
c)平置きウェブを変換して内部表面を有する折り畳みウェブにするために、平置きウェブを成形装置まで前進させるステップと、
d)パッケージが製造されるときに、個別テープがパッケージの第一および第二側板の間に設けられるように、個別テープを前進させるステップと、
e)折り畳みウェブが製品を包囲するように、製品を成形装置まで前進させるステップと、
f)長手方向シールを形成するために折り畳みウェブを長手方向に封止するステップと、
g)第一パウチを画定するための先端横シールを形成するために、製品を収容した状態で、折り畳みウェブを横方向に封止するステップと、
h)先端横シールとともに、折り畳みウェブを所定距離だけ前方に前進させるステップと、
i)第一パウチ内の後端横シール、および第二パウチ内の先端横シールを形成するために折り畳みウェブを横方向に封止するステップであって、第二パウチが第一パウチの上流に設けられている、ステップと、
j)第一および第二側板を含む個々のパッケージを形成するために第一パウチを第二パウチから分離するため、折り畳みウェブを切断するステップと、を含み、
ダイカットがパッケージ内に設けられ、ダイカットがダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントが個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後折り畳みウェブを感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置され、
折り畳みウェブを長手方向に封止するステップの前または最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の少なくとも第一部分が感圧接着剤によって平置きウェブまたは折り畳みウェブに接着され、
折り畳みウェブ内に長手方向シールを形成するステップの前または最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の第二部分が、平置きウェブ、折り畳みウェブ、または第一側板に固定される、方法。
【請求項10】
ダイカットセグメントの第一部分が感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分が基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントが個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される、請求項8および9のいずれか1つに記載の方法。
【請求項11】
ダイカットセグメントが基部ストリップを部分的に下に敷く、請求項8および9のいずれか1つに記載の方法。
【請求項12】
基部ストリップが、第一および第二側板の第一および第二側縁から離間されている、請求項8および9のいずれか1つに記載の方法。
【請求項13】
ダイカットセグメントが、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む、請求項8および9のいずれか1つに記載の方法。
【請求項14】
補助シールが、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する、請求項8および9のいずれか1つに記載の方法。
【請求項15】
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つが、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される、請求項8および9のいずれか1つに記載の方法。
【請求項1】
易開封再閉鎖可能パッケージであって、
a)パウチであって、
i)外面および内面、第一および第二側縁、ならびに第一および第二末端を各々含む第一および第二側板であって、それぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合された第一および第二側板と、
ii)第一および第二側板のうちの少なくとも1つの第一末端によって画定される第一末端と、
iii)それぞれ第一および第二側板の第二末端によって画定される第二末端と、
iv)それぞれの第二末端に沿って結合されている第一および第二側板と、
v)第一および第二側板の間に設けられており、第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む、個別テープであって、
(a)基部ストリップが、パウチの第一末端から離間され、パウチの第二末端からも離間されており、
(b)第一表面の少なくとも第一部分が感圧接着剤で被覆されており、
(c)第一表面の少なくとも第一部分が第一側板上の第一位置において第一側板の内面に感圧接着剤によって接着され、第一表面の第二部分が第一側板上の第二位置において第一側板の内面に固定されている、個別テープと、
vi)第一側板内に設けられたダイカットであって、ダイカットがダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントが個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一および第二側板のうちの1つを感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されている、ダイカットと、
vii)第二側板に結合された第一側板の第一末端と、を含むパウチと、
b)パウチ内に設けられた製品と、を含むパッケージ。
【請求項2】
ダイカットセグメントの第一部分が感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分が基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントが個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
ダイカットセグメントが基部ストリップを部分的に下に敷く、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項4】
基部ストリップが、第一および第二側板の第一および第二側縁から離間されている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項5】
ダイカットセグメントが、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項6】
補助シールが、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項7】
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つが、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項8】
水平式成形/充填/封止で易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法であって、
a)第一ロール上に、第一および第二長手方向縁を有する平置きウェブ、ならびにダイカットを提供するステップと、
b)第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分が感圧接着剤で被覆されている、ステップと、
c)平置きウェブを変換して内部表面を有する折り畳みウェブにするために、平置きウェブを成形装置まで前進させるステップと、
d)パッケージが製造されるときに、個別テープがパッケージの第一および第二側板の間に設けられるように、個別テープを前進させるステップと、
e)開放パウチを作成するために折り畳みウェブ内に側面シールを形成するステップであって、開放パウチが、
i)外面および内面、第一および第二側縁、ならびに第一および第二末端を各々含む第一および第二側板であって、シールによってそれぞれの第一および第二側縁に沿って互いに結合された第一および第二側板と、
ii)第一および第二側板のうちの少なくとも1つの第一末端によって画定される第一末端と、
iii)それぞれ第一および第二側板の第二末端によって画定される第二末端と、
iv)それぞれの第二末端に沿って結合されている第一および第二側板と、
v)パウチの第一および第二末端から離間した個別テープと、を含むステップと、
f)開放パウチ内に製品を挿入するステップと、
g)パウチを閉鎖するために、第一側板の第一末端を第二側板に封止するステップと、を含み
ダイカットが第一側板内に設けられ、ダイカットがダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントが個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後第一または第二板を感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置されており、
開放パウチを製造するためにウェブを切断する前のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の少なくとも第一部分が感圧接着剤によって平置きウェブまたは折り畳みウェブに接着され、
折り畳みウェブ内の側面シールを形成するステップの前または最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の第二部分の固定が、平置きウェブ、折り畳みウェブの内部表面、または第一側板の内面に固定され、
ウェブが、折り畳みウェブ内の側面シールを形成するステップの間、またはいずれかの後続ステップの前、最中もしくは後に、切断される、方法。
【請求項9】
連続水平式包装プロセスで易開封再閉鎖可能パッケージを製造する方法であって、
a)平置きウェブを提供するステップであって、平置きウェブがダイカットを含む、ステップと、
b)第一および第二表面、第一および第二末端、ならびに第一および第二側縁を含む基部ストリップを含む個別テープを提供するステップであって、第一表面の少なくとも第一部分が感圧接着剤で被覆されている、ステップと、
c)平置きウェブを変換して内部表面を有する折り畳みウェブにするために、平置きウェブを成形装置まで前進させるステップと、
d)パッケージが製造されるときに、個別テープがパッケージの第一および第二側板の間に設けられるように、個別テープを前進させるステップと、
e)折り畳みウェブが製品を包囲するように、製品を成形装置まで前進させるステップと、
f)長手方向シールを形成するために折り畳みウェブを長手方向に封止するステップと、
g)第一パウチを画定するための先端横シールを形成するために、製品を収容した状態で、折り畳みウェブを横方向に封止するステップと、
h)先端横シールとともに、折り畳みウェブを所定距離だけ前方に前進させるステップと、
i)第一パウチ内の後端横シール、および第二パウチ内の先端横シールを形成するために折り畳みウェブを横方向に封止するステップであって、第二パウチが第一パウチの上流に設けられている、ステップと、
j)第一および第二側板を含む個々のパッケージを形成するために第一パウチを第二パウチから分離するため、折り畳みウェブを切断するステップと、を含み、
ダイカットがパッケージ内に設けられ、ダイカットがダイカットセグメントを画定し、ダイカットセグメントが個別テープに対して、パッケージが開封されたときに、パッケージがその後折り畳みウェブを感圧接着剤に接着させることによって再閉鎖されることが可能なように配置され、
折り畳みウェブを長手方向に封止するステップの前または最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の少なくとも第一部分が感圧接着剤によって平置きウェブまたは折り畳みウェブに接着され、
折り畳みウェブ内に長手方向シールを形成するステップの前または最中のいずれかの時点で、基部ストリップの第一表面の第二部分が、平置きウェブ、折り畳みウェブ、または第一側板に固定される、方法。
【請求項10】
ダイカットセグメントの第一部分が感圧接着剤を下に敷き、ダイカットセグメントの第二部分が基部ストリップの第一表面のクリア領域を下に敷き;ダイカットセグメントが個別テープに対して、ダイカットセグメントが移動または除去されたときに、感圧接着剤の少なくとも一部が露出され、基部ストリップの第一末端の少なくとも一部が露出されるように配置される、請求項8および9のいずれか1つに記載の方法。
【請求項11】
ダイカットセグメントが基部ストリップを部分的に下に敷く、請求項8および9のいずれか1つに記載の方法。
【請求項12】
基部ストリップが、第一および第二側板の第一および第二側縁から離間されている、請求項8および9のいずれか1つに記載の方法。
【請求項13】
ダイカットセグメントが、ダイカットが部分的に第一側板を通じて延在する第一部分、およびダイカットが完全に第一側板を通じて延在する第二部分を含む、請求項8および9のいずれか1つに記載の方法。
【請求項14】
補助シールが、第一側板を基部ストリップの第一末端に封止する、請求項8および9のいずれか1つに記載の方法。
【請求項15】
基部ストリップの第一および第二表面のうちの少なくとも1つが、易開封シールを用いてそれぞれ第一または第二側板の内面に封止される、請求項8および9のいずれか1つに記載の方法。
【図1】
【図2】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図14A】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21A】
【図21B】
【図22】
【図23A】
【図23B】
【図24】
【図25A】
【図25B】
【図26】
【図27】
【図28A】
【図28B】
【図28C】
【図28D】
【図29A】
【図29B】
【図29C】
【図29D】
【図30A】
【図30B】
【図30C】
【図30D】
【図30E】
【図30F】
【図31】
【図32】
【図33A】
【図33B】
【図34】
【図35】
【図2】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図14A】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21A】
【図21B】
【図22】
【図23A】
【図23B】
【図24】
【図25A】
【図25B】
【図26】
【図27】
【図28A】
【図28B】
【図28C】
【図28D】
【図29A】
【図29B】
【図29C】
【図29D】
【図30A】
【図30B】
【図30C】
【図30D】
【図30E】
【図30F】
【図31】
【図32】
【図33A】
【図33B】
【図34】
【図35】
【公表番号】特表2013−501687(P2013−501687A)
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−524724(P2012−524724)
【出願日】平成22年7月28日(2010.7.28)
【国際出願番号】PCT/US2010/043457
【国際公開番号】WO2011/019503
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(500256772)クライオバック・インコーポレイテツド (25)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月28日(2010.7.28)
【国際出願番号】PCT/US2010/043457
【国際公開番号】WO2011/019503
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(500256772)クライオバック・インコーポレイテツド (25)
【Fターム(参考)】
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