説明

個別ユーザインタフェースを備えた患者装置

【課題】糖尿病患者にインシュリンを継続的に送出する携行型糖尿病治療用装置において、小さなケース寸法で高い利便性を示す患者装置を提供する。
【解決手段】患者装置のユーザーインタフェースの少なくとも一部、特に表示ユニットを患者装置から分離し、患者によって認識可能に表示する。表示サイズは患者装置のケースのサイズに制限されない。視力の弱い患者用には大型の表示で見やすくすることができる。患者装置2は、ケース及び投影装置を有し、投影装置は患者装置2から離れた面4に情報を表示する。面4は、例えばテーブル、壁、スクリーン、紙片、衣類、又は手の甲などとすることができる。また患者装置は仮装網膜ディスプレイとして使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、総括的には、携帯型患者装置に関する。本発明は詳細には患者装置の動作に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯型患者装置は、例えば生理的パラメータの計測、及び薬剤供給など多数の用途で公知である。これらの患者装置は、現在では診断及び治療において重要な支援装置であり、これによって患者は大きな制約を受けることなく日常生活を送る一方で、例えば、日常状態での情報を与える計測値を医師に提供することができる。
【0003】
生理的パラメータを計測する患者装置の実施例は、例えばドイツ国Roche Diagnostics GmbH製のAccu−Chek(登録商標)血糖値計測システムなどの血糖値メータである。血糖値メータは、計測ストリップに塗布された患者の血液を分析し、グルコース値としても知られる計測血糖値をディスプレイに表示する。患者と装置との間の相互作用をするためのユーザインタフェースにより、患者は記憶された計測値を呼び出してこれらをディスプレイに示すことができる。
【0004】
薬剤を供給する患者装置の実施例は、例えばドイツ国Roche Diagnostics GmbH製のAccu−Chek(登録商標)インシュリンポンプなどのインシュリンポンプである。患者はインシュリンポンプを通常体に携行する。カニューレが皮下に配置される薄管を介して、インシュリンポンプはインシュリンを体内に継続的に送出する。マイクロプロセッサは、例えば3分毎にネジ棒を介してインシュリンバイアルのプランジャを移動させるモータを制御する。この移動は、個々にプログラムされた基本比率すなわち患者の基本インシュリン要求量に対応し、体内に必要な量のインシュリンを供給する。患者は、例えば予め計測された血糖値に応じて、表示ユニット(ディスプレイ)及びボタンを含むユーザインタフェースを介してインシュリンポンプを調整及び動作させることができる。
【0005】
糖尿病患者は通常、例えば計測ストリップと共にセットでパッケージされた血糖値メータを手の届く近接範囲内に常時有する。このセットを1つにして比較的好都合に且つ慎重に持ち運ぶことができるように、患者装置は可能な限り小型でなければならない。これはまた、患者が可能な限り好都合に慎重に身体に携行したいと望むインシュリンポンプにもあてはまる。患者装置が小型化されるほど、ユーザインタフェースは一般的に小さくなる。しかしながら、これによりユーザの使い勝手が低減する恐れがある。
【0006】
【特許文献1】米国特許第5,467,104A号公報
【特許文献2】米国特許公開番号2004/0174599号A1公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、比較的小さなケース寸法にもかかわらず、高レベルな利便性を示す患者装置を提供することが目的である。これを可能にするために、本明細書で説明される患者装置の例示的な実施形態において、患者装置のユーザインタフェースの少なくとも一部、特に表示ユニットは、実際の患者装置から分離され患者によって認識可能に表示することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
ユーザインタフェースの少なくとも一部が外部に表示されるので、表示サイズはもはや患者装置のケースのサイズ制限に制約されない。従って、ユーザインタフェース、特に患者を対象とした情報は、患者装置の従来のディスプレイ上よりも大きなサイズで表示することができる。例えば、ユーザインタフェースは、例えば投影によって外部ディスプレイ、テーブル又はスクリーン上に表示することができる。特に視力が弱い場合が多い糖尿病患者は、大型の表示でより見やすくすることができる。
【0009】
患者装置は、いわゆる仮想網膜ディスプレイとして使用することができる。仮想網膜ディスプレイは、目の網膜上に直接投影される仮想画像を生成する光学系である(例えば、米国特許第5,467,104A号又は米国特許公開番号2004/0174599号A1を参照)。仮想画像は、分離されたユーザインタフェース又は患者向けの情報にそれぞれ対応する。
【0010】
例示的な実施形態において、ユーザインタフェース及びケースを含む患者装置は、患者システムの一部である。この患者システムにおいて、ユーザインタフェースの少なくとも一部は、ケースから分離され、機器を用いて表示することができる。
機器は、患者又は人の目の網膜上にそれぞれ直接投影される仮想画像を生成する仮想網膜ディスプレイとして形成することができる。
【0011】
実施形態によっては、ユーザインタフェースは、患者装置に完全に又は部分的に組み込むことができる。従って、場合によっては、不都合な患者装置への直接介入は必要ではない。実施形態によっては、もはや患者装置には、例えばより小型のディスプレイ又はディスプレイの全くない最小のユーザインタフェースしか必要ないので、従って、患者装置は更に小型にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の別の構成、利点、新規特性及び用途は、図面を参照しながら以下の詳細な説明で見出されるであろう。図面において同じ要素は同じ参照符号を有する。
【0013】
保護範囲を限定することなく、例えばインシュリンポンプ又は血糖値メータなど糖尿病治療用装置に関し、本発明を具現化する様々な方法が以下で説明される。しかしながら、これらの患者装置は、可能な限り小型で、利便性を高レベルに有するべきである患者装置の2つの実施例にすぎない。他の薬剤のポンプ、乳酸値メータ、脈拍及び血圧メータ、ならびにECG装置は、本発明を適用することができる患者装置の別の実施例である。
【0014】
図1は、例えばインシュリンポンプなど患者装置2の例示的な実施形態の概略図である。患者装置2は、ケース3及び投影装置を有し、投影装置は患者装置2から離れた面4に情報を表示する。面4は、例えばテーブル、壁、スクリーン、紙片、衣類、又は手の甲などとすることができる。投影される情報は、例えば、規定の基本比率を含むことができる。他の例示的な実施形態において、投影される情報は、例えば基本比率の単位、日付及び時間などの追加情報を含むことができる。一般に、情報という用語は、表示方法には関係なく、例えば、英数字文字、記号、図形、画像、ビデオ、又は光学、選択的にカラーコード信号などといった、装置の動作及び患者に関連するあらゆる種類のデータとして解釈すべきである。
【0015】
投影される情報のサイズは、患者の視力に適合させることができる。必要な条件によって及び患者装置2と面4との間の距離に応じて所望のサイズに調整することができる。特に患者の視力が弱い(例えば糖尿病が原因で)場合には、投影される情報は、装置に組み込まれている従来のディスプレイ上よりも大きなサイズで表示することができる。これによって情報の読みやすさが実質的に向上する。視力が(今のところ)良好である場合には、投影される情報は比較的小さなサイズで表示することができ、これによって患者装置2の慎重な取扱いが可能である。
【0016】
図示の例示的な実施形態における投影装置はプロジェクタを有し、これは、可視光用の光源12(例えば発光ダイオード(LED)又はレーザなど)、光学レンズ18、及び光源12とレンズ18との間に配置されるイメージングマトリクス6(例えばLCDパネルなど)によって示される。制御電子機器10が、投影装置に結合され、イメージングマトリクス6を駆動する制御信号を発生する。イメージングマトリクス6がLCDパネルである場合、制御信号は個々のピクセルを駆動し、該マトリクスが光を透過させるか又は遮断して画像を面4上に投影するようにする。
【0017】
プロジェクタの基本的機能性は公知である。例えば比較的小型のモノクロプロジェクタは、壁に時間を投影する電子アラーム時計での用途で知られる。1つの例示的な実施形態において、患者装置2は、アラーム時計用途で公知のプロジェクタを有することができる。このプロジェクタに代わる手段として、別の例示的な実施形態では、Silicon Technology向けにFraunhofer Instituteによって開発されたミニチュアビーマ、或いはCarl Zeiss AG製のField Lens Design(商標)プロジェクタを用いることができる。
【0018】
患者装置2は更に、ドライブ機器14(例えばモータ又は変速機など)を有し、これはインシュリンバイアル16に対して作動し、インシュリンをバイアルから患者の皮下にポンプ輸送する。例えばバッテリである電圧源8は、患者装置2の動作のためにエネルギーを供給する。
【0019】
投影装置は、患者装置2のユーザインタフェースの一部であり、これを介して患者と装置との間の相互作用、例えば患者による患者装置2の操作を行う。ユーザインタフェースは通常、例えば表示ユニット(ディスプレイ)及び操作ボタン(任意選択的にキーボード又はいわゆるタッチパネル)などの入力及び出力装置を含む。従って、患者装置2は、上述の構成要素の他に例えば操作ボタンなどの別の構成要素(図示せず)を有し、これを用いて患者が患者装置2を操作することができる点を理解されたい。
【0020】
図示の例示的な実施形態において、患者装置2は表示ユニットを有さない。患者又は第三者に提示される情報は、面4上に投影される。従って、患者装置2のケース3はより小さな寸法で作ることができる。
【0021】
図2及び図3は、以下でディスプレイ6aとも呼ばれる表示ユニット6a及び投影装置を有する患者装置2の例示的な実施形態の概略図を示す。図1に示される実施形態と同様に、ディスプレイ6aは、可視光用の光源12によって照射されるLCDパネルとすることができる。制御電子機器10が投影装置に結合され、ディスプレイ6aを駆動する制御信号を発生する。
【0022】
ディスプレイ6aは二重の機能を有し、すなわち表示ユニットとして使用され、更にイメージング又は投影マトリクスとして使用される。光源12は図2では作動していないので、ディスプレイ6aは背後から照射されていない。この制御電子機器10による使用及び制御において、ディスプレイ6aは情報を表示する。患者はこれを用いて情報をディスプレイ6aから直接読取ることができる。一方図3において、光源12は、イメージングマトリクスとして機能するディスプレイ6aを照射することで、情報が面4上に投影される。面4は、テーブル又は上述の面の1つとすることができる。
【0023】
図4は、患者装置2及び外部ユーザインタフェースを有するシステムの例示的な実施形態の概略図を示す。ドライブ機器、インシュリンバイアル、及び電圧源などの前記の構成要素の他に、例えばインシュリンポンプなどの患者装置2は、送信器20を有する。図示されるシステムにおいて、送信器20は、無線で又はケーブルを介して投影装置22に、或いは例えば眼鏡26などの患者が装着する支援装置26に無線でデータを送信することができる。このために、投影装置22及び眼鏡26はそれぞれ受信器24を有する。
【0024】
1つの例示的な実施形態において、送信器20は、その上にアプリケーション層プロトコルが配置されるブルートゥース(登録商標)標準規格(シリアルポートプロファイル(SSP))に従ってデータを無線で送信することができる。別の例示的な実施形態において、送信器20は、IrDA、WLAN(802.11x)、Zigbee、WiMax又はMicsプロトコルに従ってデータを送信することができる。
【0025】
更に、支援装置26すなわち眼鏡26はそれぞれ、電圧源26と、例えば単色又は多色発光ダイオードなどの光源29を有し、該光源が眼鏡26に固定され、これにより患者が照射光を見ることができるようになる。従って、患者装置2の状態についての情報は、光源29を用いて患者に伝達することができ、例えば、停止モードにあるときの警報メッセージ、エラー又はアラームメッセージ、入力ボタンを作動させた後の確認、或いは反復光学パルスによる調整されたボーラス量の確認などである。
【0026】
1つの例示的な実施形態において、光学パルスが、患者装置で従来用いられており、特定の状況下では患者又はその周囲に混乱を生じさせるものとして受け取られる恐れがあるいた音響信号に置き換えられている。別の例示的な実施形態において、音響信号は光学パルスに加えて用いることができる。患者装置2はこの場合、患者又はその周囲に従って要求に応じて音響信号を抑制することができる。
【0027】
投影装置22は、患者装置2の状態に関する前記の情報を面4上に投影することができる。別の情報もまた、テキスト、記号、図形、画像又はビデオとして面4上に投影することができる。
【0028】
別の例示的な実施形態において、図1から図4を参照しながら説明された投影装置は、面4上に仮想キーボードを表示することができるように構成可能である。仮想キーボードを表示する機器は、米国VKB,Inc.から商業的に入手可能である。機器は、投影モジュール(赤色レーザダイオード及び投影用光学系を有する)、照明モジュール(赤外線レーザダイオード及び光学系)、及び検出モジュール(赤外線カメラ及び評価電子機器)からなる。投影されたキーボード上で文字をタイプすると、赤外光を指が反射してこれをカメラが検出する。評価電子機器がこれから文字を確定し、これをディスプレイに送信する。
【0029】
この機器は、図1の実施例によって示されたように、患者装置2の中に投影装置として一体化することができる。或いは機器は、図4の実施例によって示されたように患者装置2に投影装置として結合してもよい。結合は、無線又は有線送信リンクを用いて行うことができる。
【0030】
投影装置は、面1上に表示されることになる情報だけでなく、仮想キーボードも投影することができるような方法で構成することができる点を理解されたい。仮想キーボードによって、患者は治療データを迅速で簡単に入力することができる。次いで患者は、投影表示上で入力データを好都合にチェックすることができる。
【0031】
図5は、外部の拡大ユーザインタフェースを有する患者装置2の例示的な実施形態の概略図を示す。図示される例示的な実施形態における患者装置2は、ディスプレイ6及び外部ディスプレイ6aを有し、患者装置2に結合される。図5に表示されるように、外部ディスプレイ6aは、ディスプレイ6よりも大きい。従って、表示される情報はより大きなサイズで表示され、すなわち、外部ディスプレイ6aのほうがより判読が容易とすることができる。別の例示的な実施形態において、ディスプレイ6は患者装置2には備えられず、外部ディスプレイ6aだけを備える。
【0032】
外部ディスプレイ6aは、従来のLCDディスプレイとすることができ、これは、折り畳み又は傾斜可能な様態で患者装置2に固定される。このために、ディスプレイ6aは、関節部又はヒンジを用いて患者装置2に固定することができる。外部ディスプレイ6aの電気的接続もまた、関節部又はヒンジを介して行われる。かかる関節部又はヒンジは、例えば折り畳み式携帯電話又はラップトップ型コンピュータに用いられる。
【0033】
別の例示的な実施形態において、患者装置2はシャフトを有することができ、必要時にはこれから外部ディスプレイ6aを引き出すことができる。可撓性のリボンケーブル又は摺動コンタクトを外部ディスプレイ6aの電気的接続に用いることができる。
【0034】
硬質のLCDディスプレイに代えて、必要なときに広げることができる可撓式ディスプレイを用いることが可能である。可撓式ディスプレイは、有機発光ダイオード(OLED)で構成することができる。かかるディスプレイは、例えばApplied Polymer Research向けにFraunhofer Instituteによって開発されている。
【0035】
前記の例示的な実施形態によって、情報をより大型のディスプレイ6aに表示することが可能になる。実施形態によっては、ディスプレイ6aは実質的に患者装置2のサイズとすることができる。これによって情報は、特に視力が弱い患者にとってより判読し易くなる。ディスプレイ6aは更に、使用されないときにはスペースの節約のため収納することができる。
【0036】
上述の患者装置又は患者システムの例示的な実施形態は、患者装置2のユーザインタフェースの少なくとも一部がケース3から分離して表すことを可能にする。提示された例示的な実施形態において、所望の用途に応じて表示ユニットは省くことができる。従って、患者装置2はこれによって利便性を損なうことなく、必要であればより小型に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】投影装置を有する患者装置の例示的な実施形態の概略図である。
【図2】ディスプレイ及び投影装置を有する患者装置の例示的な実施形態の概略図である。
【図3】ディスプレイ及び投影装置を有する患者装置の例示的な実施形態の概略図である。
【図4】患者装置及び外部ユーザインタフェースを有するシステムの例示的な実施形態の概略図である。
【図5】拡大されたユーザインタフェースを有する患者装置の例示的な実施形態の概略図である。
【符号の説明】
【0038】
2 患者装置
4 面
6 イメージングマトリクス
8 電圧源
10 制御電子機器
12 光源
14 ドライブ機器
16 インシュリンバイアル
18 レンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケース(3)と、患者及び患者装置(2)間の相互作用のためのユーザインタフェースとを有する患者装置において、
前記ユーザインタフェースの少なくとも一部は、前記ケース(2)から分離して表示可能であり、患者によって認識可能であることを特徴とする患者装置(2)。
【請求項2】
前記ケース(3)が、情報を患者に表示するために、前記ケース(3)から分離した面(4)上に情報を投影する投影ユニットを有する請求項1に記載の患者装置(2)。
【請求項3】
前記投影ユニットが、光学用レンズ(18)、可視光用の光源(12)、及び前記レンズ(18)と前記光源(12)との間に配置されるイメージングマトリクス(6)を有し、表示されることになる情報が前記レンズ(18)によって前記面(4)上に投影されることを特徴とする請求項2に記載の患者装置(2)。
【請求項4】
前記投影ユニットが、可視光用の光源(12)と前記ケースの壁に位置決めされるイメージングマトリクス(6a)とを有し、前記光源(12)がオンになると前記イメージングマトリクス(6a)は表示されるべき情報を前記面(4)上に投影し、前記光源(12)がオフになると情報は前記イメージングマトリクス(6a)上に表示されることを特徴とする請求項2に記載の患者装置(2)。
【請求項5】
前記投影ユニットが、前記面(4)上に仮想キーボードを表示し、該キーボードによって患者によるデータ入力が可能になることを特徴とする請求項2から4の1項に記載の患者装置(2)。
【請求項6】
情報を表示することができる外部表示ユニット(6a)が、前記ケース(3)に結合されることを特徴とする請求項1に記載の患者装置(2)。
【請求項7】
前記外部表示ユニット(6a)は、折り畳まれ、傾斜され、引き出され、又は広げることができるような方法で前記ケース(3)に結合されることを特徴とする請求項6に記載の患者装置(2)。
【請求項8】
前記ケース(3)が、情報を表示することができる表示ユニット(6)を有する請求項6から7の1項に記載の患者装置(2)。
【請求項9】
ユーザインタフェースとケース(3)とを含む患者装置(2)を有する患者システムにおいて、
前記ユーザインタフェースの少なくとも一部は、機器(22、26)を用いて前記ケース(3)から分離して表示することができ、患者によって認識可能であることを特徴とする患者システム。
【請求項10】
前記患者装置(2)が送信器(20)を有し、前記機器(22、26)が前記送信器(20)と適合する受信器(24)を有し、前記送信器(20)が、前記ユーザインタフェースの少なくとも一部を表示するために前記受信器(24)にデータを送信することを特徴とする請求項9に記載の患者システム。
【請求項11】
前記機器(22)が、前記ユーザインタフェースの少なくとも一部を前記面(4)上に表示する投影装置であることを特徴とする請求項10に記載の患者システム。
【請求項12】
前記機器(26)が、患者が携帯可能である支援装置であり、データを光学信号として表すための光源(29)を有することを特徴とする請求項10に記載の患者システム。
【請求項13】
前記機器(22)が、仮想網膜ディスプレイであることを特徴とする請求項9に記載の患者装置。
【請求項14】
請求項1から8の1項に記載の患者装置の仮想網膜ディスプレイとしての使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−190368(P2007−190368A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−333084(P2006−333084)
【出願日】平成18年12月11日(2006.12.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】