説明

健康データ収集装置

より質の高い健康管理を実現するための健康データ収集装置を提供する。 患者端末21は、バイタルセンサ25で取得した生体データとマイク27から入力した音声データを互いに関連付けてメモリ33に記憶するデータ処理部34を備える。メモリ33に記憶された生体データと音声データは、通信ネットワーク24を介してセンターサーバー22に送信され、データベースサーバー40に蓄積される。医師端末23は、データベースサーバー40から受信した生体データと音声データを記憶するメモリ52と、メモリ52に記憶された生体データと音声データを互いに関連付けてCRTディスプレー55とスピーカ53に出力するデータ処理部57を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医師等の医療提供者が遠隔的に患者の健康状態を把握するために、在宅等において血圧や血糖等の患者の健康に関するデータを収集して医療提供者の利用に供する健康データ収集装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、このような健康データ収集装置にはデータ入力部と通信部を備え、通信回線によって外部の通信先と通信するものがあった(特許文献1参照)。
【0003】
図14は、前記特許文献1に記載された健康データ収集装置である。この健康データ収集装置は大きく分けて被測定者である患者側に設置される患者端末1と、患者端末1により収集されたデータを蓄積するための蓄積手段であるデータベースサーバー11、アプリケーションサーバ10、及び管理端末12を備えたセンターサーバー3と、このセンターサーバー3に蓄積されたデータを医師等の医療提供者が参照するために医師端末2とを備える。患者端末1、センターサーバー3、及び医師端末2は、通信ネットワーク4により互いに接続されている。
【0004】
患者端末1は、患者の生体データを収集するための体温計や血圧計等のバイタルセンサ5と、このバイタルセンサ5で収集されたデータを記憶する記憶部(図示せず)と、患者が操作するための操作部(図示せず)とを備える。また、患者端末1は、記憶部で記憶したデータをセンターサーバー3に通信ネットワーク4を介して伝送するための通信制御部6を備えている。
【0005】
患者端末1は上記のほかに画像と音声を使用して医師端末と通信ができる患者端末のTV電話装置7を備えている。
【0006】
図15に、図14の健康データ収集装置の患者端末1として使用可能な装置の一例の外観図を示す。この患者端末1には患者が操作をするためのタッチパネル付液晶ディスプレー14と、バイタルセンサ5の一例である体温計13が接続されている。また、この患者端末1は、TV電話装置7の音声入力用のマイク16と画像入力用のカメラ17を備えている。
【0007】
一方、図14を参照すると、医師端末2は、センターサーバー3との通信と医師がデータを参照するための表示とを行う通信線制御部8を備えている。また、医師端末2は、患者端末1とTV電話での通話を行うためのTV電話装置9を備えている。
【0008】
図16に医師側端末2の通信制御装部8の画面表示例を示す。この画面において患者名を選択すると、その患者の患者端末1から送信された体温、血圧、脈拍等のデータが一覧表49で表示される。
【0009】
患者が体温計13等の測定手段により測定したデータは、患者端末1の通信制御装置6に記憶された後、通信ネットワーク4を介してセンターサーバー3に伝送されてセンターサーバー3内のデータベースサーバー11に蓄積される。
【0010】
医師が医師端末2によりセンターサーバー3内のデータベースサーバー11から患者の生体データを取り出す操作をすると、データベースサーバー11から該当する患者の生体データが通信ネットワーク4を経て医師端末2の通信制御部8に呼び出され、図16に示すようにディスプレー上に表示される。
【0011】
医師は、表示されたデータによって患者の健康状態を把握し、治療や診断の参考資料として役立てる。また、必要があれば、医師は医師端末2のTV電話装置9を使用して患者端末2のTV電話装置7と通信を行い、画像と音声により患者とコミュニケーションをとることができる。
【0012】
このように従来の健康データ収集装置は、医師と患者に物理的距離がある場合でも患者の健康データを医師が把握でき、医師と患者が相互に行き来することが充分できない場合でも充実した健康ケアができる環境を提供することができていた。
【0013】
しかしながら、前記従来の健康データ収集装置には次の問題点がある。第1に、生体データの測定は患者自身が在宅にて行うのが普通であるが、患者は医療のプロではないので、生体データを測定するときに測定方法に疑問を感じたり、測定ミスを起こしたりしがちである。
【0014】
第2に、医師等の医療提供者は、医師端末2を操作して患者の生体データを取り出し、図16に示すような画面上でデータを参照しながら患者の健康状態を確認していく作業を行う。換言すれば、医師は数値のみによって患者の状況を把握する必要がある。しかしながら、前述のとおり不慣れな患者の測定したデータもあるので、数値のみで判断するのではなく、実際には患者がどのような状態で測定を行っているかという情報や、患者が自分の体調について気になっている事等の他の情報を参考にしながら判断する必要が生じる。
【0015】
このような場合、医師は患者の状態をより詳しく把握するために患者と連絡を取ることになる。互いに遠隔地にいる患者と医師が連絡を取るための手段としては、前述のTV電話や、公衆回線を使用した電話が考えられる。しかしながら、これらの通信手段はリアルタイムに双方が個々の端末もしくは電話の付近にいることが必須条件となる。患者がデータを送信するタイミングと医師がデータを確認するタイミングは通常の場合まったく異なるため、医師が連絡を取ろうとしても患者が不在で連絡が取れない場合がある。この場合、医師は何度も連絡を取る試みを行う等、大きな労力を費やす必要がある。実際に患者の状態が悪い場合はこの医師の労力は報われるが、前述のように単純な患者の測定ミス等が原因で医師が患者との連絡が必要であると判断した場合、医師の労力が無駄なものとなってしまう。
【0016】
第3に、患者側としても測定データについて感じたことや医師への質問等を医師に伝えたいことがある。この場合も医師側と同じ課題が発生する。リアルタイムでないコミュニケーション手段としてはメール等の手段が考えられる。しかし、医師にとってはパソコン操作は容易かもしれないが、患者は高齢者が多いので、患者にとってキーボード等の入力装置の扱いは難しい。また、操作を簡単するという配慮から、患者端末1は図15に示すようなタッチパネル付液晶ディスプレー14等の比較的単純な入力装置を採用しているため、患者端末1を使用した文字によるコミュニケーションは非常に困難である。
【0017】
【特許文献1】特開2002−83066号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明は、患者の測定した生体データに新たな情報を付加することにより遠隔での健康管理をより簡単にする健康データ収集装置を提供することを目的とする。また、本発明は、患者と医師等の医療提供者との間のコミュニケーションを円滑にして健康管理の質を高める健康データ収集装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の第1の態様は、生体データを取得するための測定部と、音声データ及び/又は画像データを入力するための入力部と、前記測定部により取得した前記生体データと前記入力部で入力した前記音声データ及び/又は画像データを互いに関連付ける第1のデータ処理部と、前記第1のデータ処理部で互いに関連付けられた前記生体データと音声データ及び/又は画像データとを記憶する第1の記憶部と、前記第1の記憶部で記憶した互いに関連付けられた前記生体データと前記音声データ及び/又は画像データとを通信ネットワークを介して送信する第1の通信部と、前記第1の通信部で送信された互いに関連付けられた前記生体データと前記音声データ及び/又は画像データとを蓄積する蓄積部と、前記互いに関連付けられた前記生体データと前記音声データ及び/又は画像データとを前記蓄積部から前記通信ネットワークを介して受信する第2の通信部と、前記第2の通信部で受信した前記生体データと音声データ及び/又は画像データを互いに関連付けて出力する第1の出力部とを備えた健康データ収集装置を提供する。
【0020】
入力部によって被測定者が入力した音声データ及び/又は画像データである患者側からの情報は、第1のデータ処理部によって測定部で取得された生体データに関連付けられて第1の記憶部に記憶される。第1の記憶部に記憶された生体データと音声データ及び/又は画像データは、第1の通信部によって通信ネットワークを介して蓄積部に伝送され、蓄積される。蓄積部に蓄積された生体データと音声データ及び/又は画像データは通信ネットワークを介して第2の通信部に伝送される。さらに、第1の出力部により生体データと音声データ及び/又は画像データが互いに関連付けて出力される。これによって生体データに患者側から音声や画像の形態の新たな情報を付加して遠隔地の医療提供者に送ることができる。従って、医療提供者は、個々の生体データをより有効に活用することができ、患者側の情報が不足していることによる医療提供者の判断の迷いや、その迷いを解消するために医療提供者が行う必要のある確認作業の手間を減らすことができる。その結果、遠隔での健康管理をより簡単にし、その質を高めることができる。さらに、生体データと関連して患者側から音声や画像の形態で情報を発信することが可能となるので、患者と医療提供者の間のコミュニケーションがより円滑にとなり、充実した遠隔医療を実現できる。
【0021】
前記第1のデータ処理部は、前記生体データに対して前記音声データ及び/又は画像データが関連付けされていることを示す情報を付加して前記第1の記憶部に記憶させる。生体データを参照することでそれに関連付けされた音声データ及び/又は画像データを確認することができるので、関連付けのための新たなないしは別個のデータが必要なく、関連付けをより簡単に行うことができる。
【0022】
代案としては、前記第1のデータ処理部は、前記音声及び/又は画像データに対して前記生体データが関連付けされていることを示す情報を付加して前記第1の記憶部に記憶させる。音声データまたは画像データを参照する際の関連する生体データの参照が容易になる。その結果、患者が医療提供者に特に伝えたい事項や、患者が注目している生体データだけを医療提供者が確認すること等が容易に行え、医療提供者側の効率的なデータチェックが実現できる。
【0023】
健康データ収集装置は、前記生体データと前記音声データ及び/又は画像データを出力する第2の出力部をさらに備えてもよい。この場合、前記第1のデータ処理部は、前記第1の記憶部から前記生体データと前記音声データ及び/又は前記画像データを取り出して関連付けて、前記第2の出力手段に出力させる。患者が自らの測定した生体データに付加した音声データ及び/又は画像データを確認することができる。換言すれば、患者は、自ら発信した情報を確認することができるばかりか、自らの測定した生体データを関連する音声データや画像データと共に履歴ないしは記録として参照し、自分自身の健康管理のために役立てることができる。
【0024】
健康データ収集装置は、前記第2の通信部で受信した互いに関連付けられた前記生体データと音声データ及び/又は画像データとを記憶する第2の記憶部と、前記第2の記憶部で記憶した前記生体データと前記音声データ及び/又は画像データとを取り出して関連付け、前記第1の出力部に出力させる第2のデータ処理部とをさらに備えることが好ましい。
【0025】
本発明の第2の態様は、健康データ収集装置の患者端末を提供する。詳細には、本発明の第2の態様は、被測定者が操作する操作部と、生体データを取得するための測定部と、音声データ及び/又は画像データを入力するための入力部と、前記測定部により取得した前記生体データと前記入力部で入力した前記音声データ及び/又は画像データを互いに関連付けるデータ処理部と、前記データ処理部で互いに関連付けられた前記生体データと音声データ及び/又は画像データとを記憶する記憶部と、前記記憶部で記憶した互いに関連付けられた前記生体データと前記音声データ及び/又は画像データとを通信ネットワークを介して送信する通信部とを備えた健康データ収集装置の端末を提供する。
【0026】
患者端末は、前記生体データと前記音声データ及び/又は画像データを出力する出力部をさらに備えてもよい。この場合、前記データ処理部は、前記記憶部から前記生体データと前記音声データ及び/又は前記画像データを取り出して関連付けて、前記出力部に出力させる。
【0027】
患者端末の操作部はタッチパネルを備える。キーボード等の高齢者には困難な入力手段を必要とせず、画面そのものに触れるという簡単な操作だけで音声や画像による情報を発信することができ、高齢者にも使いやすい。
【0028】
代案としては、患者端末の操作部は押しボタンを備える。キーボード等の高齢者には困難な入力手段を必要とせず、押しボタンを押すという簡単な操作だけで音声や画像による情報を発信することができ、高齢者にも使いやすい。
【0029】
本発明の第3の態様は、健康データ収集装置の医療提供者端末を提供する。詳細には、本発明の第3の態様は、互いに関連付けて記憶された生体データと音声データ及び/又は画像データを通信ネットワークを介して受信する通信部と、前記通信部で受信した互いに関連付けられた前記生体データと音声データ及び/又は画像データを記憶する記憶部と,前記生体データと前記音声データ及び/又は画像データとを出力する出力部と、前記記憶部に記憶された前記生体データと音声データ及び/又は画像データを取り出し、互いに関連付けて前記出力部に出力させるデータ処理部とを備える健康データ収集装置の端末を提供する。
【発明の効果】
【0030】
本発明の健康データ収集装置は、生体データと関連付けられた音声データ及び/又は画像データを記憶し、さらに生体データと音声データ及び/又は画像データを互いに関連付けて出力できる。従って、患者側から実用性の高い情報発信をすることができ、それぞれの生体データから得られる情報量が格段に上昇する。これにより遠隔での健康管理がより簡単になり、患者と医師等の医療提供者との間の円滑なコミニュケーションを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の第1実施形態に係る健康データ収集装置のブロック図。
【図2】本発明の第1実施形態における患者端末のブロック図。
【図3】本発明の第1実施形態における医師端末のブロック図。
【図4】本発明の第1実施形態における健康データ収集装置の患者端末の画面イメージ図。
【図5】本発明の第1実施形態における健康データ収集装置のデータ構造図。
【図6】本発明の第1実施形態における健康データ収集装置の医師端末の画面イメージ図。
【図7】本発明の第1実施形態における健康データ収集装置の患者端末の画面イメージ図。
【図8】本発明の第2実施形態に係る健康データ収集装置の患者端末のブロック図。
【図9】本発明の第2実施形態における健康データ収集装置の患者端末の画面イメージ図。
【図10】本発明の第2実施形態における健康データ収集装置の医師端末の画面イメージ図。
【図11】本発明の第2実施形態における健康データ収集装置の患者端末の画面イメージ図。
【図12】本発明の第3実施形態における健康データ収集装置の外観図。
【図13】本発明の第3実施形態における健康データ収集装置の患者端末の画面イメージ図。
【図14】従来の健康データ収集装置のブロック図。
【図15】従来の健康データ収集装置の外観図。
【図16】従来の健康データ収集装置の医師端末の画面イメージ図。
【符号の説明】
【0032】
21 患者端末
22 センターサーバー
23 医師端末
24 通信ネットワーク
25 バイタルセンサ
27 マイク
28 音声入力回路
31 液晶ディスプレー
33,52 メモリ
34,57 データ処理部
35 タッチパネル
36,41,51 通信制御部
38 カメラ
39 画像入力回路
40 データベースサーバー
55 CRTディスプレー
32,56 画像出力回路
58 操作部
64 音声録音ボタン
74,79 音声メモボタン
35 音声メモボタン
164 画像撮影ボタン
172,174,179 画像メモボタン
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
(第1実施形態)
以下、本発明の健康データ収集装置を実施の形態に基づいて説明する。
【0034】
図1に本発明の第1実施形態に係る健康データ収集装置のブロック図を示す。この健康データ収集装置は、大きく分けて被測定者である患者側に設置される患者端末21と、患者端末21により収集されたデータを蓄積するための蓄積部であるセンターサーバー22と、センターサーバー22に蓄積されたデータを医師等の医療提供者が参照するために医療提供者端末ないしは医師端末23とを備える。患者端末21、センターサーバー22、及び医師端末23は、通信ネットワーク24により互いに接続されている。
【0035】
図2を併せて参照すると、患者端末21は、体温計や血圧計等の患者の生体データを収集するための測定手段としてバイタルセンサ(測定部)25、バイタルセンサ25用の入力回路26、患者が音声を入力するためのマイク(入力部)27、及び音声入力回路28を備える。また、患者端末21は、スピーカ(出力部)29、スピーカ29用の音声出力回路30、液晶ディスプレー(出力部)31、及び液晶ディスプレー31用の画像出力回路32を備える。
【0036】
また、患者端末21は、生体センサ25で測定された生体データと、マイク27で入力された患者の音声である音声データとを記憶するためのメモ(記憶部)33を備える。さらに、患者端末21はデータ処理部34を有する。このデータ処理部34は2つの機能を有する。第1の機能としては、データ処理部34はバイタルセンサ25からの生体データとマイク27からの音声データを互いに関連付けてメモリ33に記憶する。第2の機能としては、データ処理部34は、メモリ33に記憶された生体データと音声データを取り出して関連付けて取り出し、液晶ディスプレー31とスピーカ29に出力させる。さらにまた、患者端末21は、液晶ディスプレー31と一体化されたタッチパネル(操作部)35を備える。通信制御部36は、センターサーバー22への生体データ及び音声データの送信を含む通信ネットワーク24を介したセンターサーバー22との通信を実行する。また、動作制御部37は、タッチパネル35から入力される患者の操作ないしは命令等に基づいて、通信制御部36及びデータ処理部34を含む患者端末21の全体の動作を制御する。
【0037】
図1を参照すると、センターサーバー22は、データベースサーバー40と通信制御部41とを備える。データベースサーバー40は、患者端末21の通信制御部36から受信した生体データ及び音声データを含む種々のデータを蓄積する。通信制御部41は、患者端末21からの生体データ及び音声データの受信、並びに医師端末22への生体データ及び音声データの送信を含む、患者端末21及び医師端末22との種々の通信を実行する。
【0038】
図3を併せて参照すると、医師端末23は、センターサーバー22からの生体データ及び音声データの受信を含む通信ネットワーク24を介したセンターサーバー22との通信を実行する通信制御部51を備える。また、医師端末23は、通信制御部51が受信した生体データ及び音声データを記憶するメモリ(記憶部)52を備える。さらに、医師端末23は、スピーカ53、スピーカ53用の音声出力回路54、CRTディスプレー(出力部)55、及びCRTディスプレー55用の画像出力回路56を備える。データ処理部57はメモリ52に記憶された生体データと音声データを取り出し、互いに関連付けてスピーカ53とCRTディスプレー55に出力させる。
【0039】
また、医師端末23は、医師等の医療提供者が医師端末2を操作するためのキーボード、マウス等からなる操作部58を備える。動作制御部59は通信制御部51及びデータ処理部57を含む医師端末23の全体の動作を制御する。
【0040】
以下、本実施形態に係る健康データ収集装置の動作を説明する。図4に本実施形態の健康データ収集装置の患者端末21の液晶ディスプレー31の画面の一例を示す。この画面はバイタルセンサ25の一例である体温計で体温を測定した直後画面を示す。体温表示エリア61には、体温計から入力回路26を介して入力された体温測定値(37.5℃)が表示されている。患者がOKボタン62を押せば体温データが確定し、データ処理部34を介してメモリ33に記憶される。もし、患者が再測定を望む場合は、再測定ボタン63を押せば現在体温表示エリア24に表示されている体温データがいったんクリアされ、再測定を行うことができる。
【0041】
患者は測定した生体データ(この例では体温データ)に音声データとして何らかの情報を付加することができる。この例では体温表示エリア61に表示された体温(37.5℃)は、通常の体温より少し高い。患者はこのデータを測定する直前に入浴しており、その影響で少し体温が上がっている。この体温上昇の原因を患者は承知していたが、毎日この時間に体温を測ることになっているのでデータが欠落するのは不適切であると思い体温を測定した。このような場合に、付加的な情報を音声で入力することが好ましい。
【0042】
詳細には、患者は音声録音ボタン64を押し、マイク27に向かって音声を入力する。この例の場合、例えば患者は「これを測る直前に入浴しました。」と、マイク27に向かって話す。マイク27から入力された音声信号は、音声入力回路28及びデータ処理部34を経て、生体データ(この例では体温データ)と同様にメモリ33に記憶される。
【0043】
音声データは、単にメモリ33に記憶されるのではなく、データ処理部34によって生体データと関連付けられた上でメモリ33に記憶される。本実施形態では、データ処理部34は生体データに対して音声データが関連付けされていることを示す情報を付加してメモリ33に記憶させる。これとは逆に、データ処理部34は、音声データに対して生体データが関連付けされていることを示す情報を付加してメモリ33に記憶させてもよい。
【0044】
本実施形態における生体データ(体温データ)のデータ構造を図5に示す。1つの体温データは、日付エリア65、時刻エリア66、及び体温エリア67に加え、患者により録音された音声ファイルのファイル名が収容されている関連付けられた音声ファイル名エリア68からなっている。例えば2003年1月1日の8時8分の体温データは37.5℃で、関連付けられた音声ファイル名は″20031010808taion.wav″である。
【0045】
以上のように、生体データとそれに関連付けられた音声ファイルが患者端末21のメモリ33内に記憶される。患者がタッチパネル35を操作してデータ送信命令を患者端末21に入力すると、通信制御部36はメモリ33から該当する生体データ(この例では体温データ)とそれに関連付けられた音声データを読み出し、通信ネットワーク4を経てセンターサーバー22に送信する。生体データとそれに関連付けられた音声データはセンターサーバー22の通信制御部41により受信され、データベースサーバー40に蓄えられる。
【0046】
医師は、医師端末2を操作して、該当する患者のデータを取り出すことができる。詳細には、医師が医師端末2の操作部58を操作して受信命令を医師端末23に入力すると、医師端末2の通信制御部51から通信ネットワーク24を介してセンターサーバー22へ受信要求が送られる。センターサーバー22の通信制御部41がこの受信要求を受信すると、データベースサーバー40から該当する生体データが取り出される。通信制御部40は取り出された生体データを通信ネットワーク24経由で医師端末23に送信する。
【0047】
生体データは医師端末23の通信制御部51で受信され、メモリ52に記憶される。また、受信された生体データ51はデータ処理部57及び画像出力回路56を経てCRTディスプレー55に表示される。図6に医師端末23のCRTディスプレー55に表示された画面の一例を示す。ドラッグメニュー70で患者名を指定すると、生体データが一覧表の形式で表示される。前述した体温データは体温データエリア71に表示されている。
【0048】
データ処理部57は、CRTディスプレー55で表示する生体データにそれに関連付けられた音声データが存在すると、その生体データの右隣の欄に音声メモボタンを表示するようになっている。図6の例では、前述のように体温データについて患者により音声が録音されているので体温エリア71の右隣に音声メモボタン72が表示されている。同様に、血糖値データを含む血糖値エリア73の右隣にも音声メモボタン74が表示されている。一方、体重データを含む体重エリア75には関連付けられた音声データがないので、音声メモボタンのエリアは空欄76となっている。
【0049】
医師が図6中の体温エリア71の右隣の音声メモボタン33をクリックすると、データ処理部57はメモリ52中の体温データ(図5)を参照し、当該体温データに関連付けられた音声ファイルのファイル名を取得する。次に、データ処理部57は医師端末23の通信制御部51、通信ネットワーク24、及びセンターサーバー22の通信制御部41を介してデータベースサーバー40にアクセスして、データベースサーバー40を検索する。その結果、当該体温データに関連付けられた音声ファイルが医師端末23のメモリ52にダウンロードされる。ダウンロードされた音声ファイルに格納された音声データは、データ処理部57及び音声出力回路54を介してスピーカ53から出力される。
【0050】
この例では、患者により録音された「これを測る直前に入浴しました。」と音声がスピーカ53で再生される。これにより医師は37.5℃という比較的高い体温が体調の異常ではなく、患者が体温測定の直前に入浴したことに起因することを直ちに把握することができる。よって、医師はこの体温データに対して特に確認する必要がなく、特段の労力を要しない。また、親切な医師であれば、測定に対して適切なアドバイスをすることもできる。この場合、緊急性を要しないので、電子メール等の通信手段を使用すれば被測定者及び医師とも時間を拘束されず円滑にコミュニケーションをはかることができる。
【0051】
図6の血糖値エリア73には、100mg/dlという血糖値データ表示されており、前述のように血糖値エリア73に対応する音声メモボタン74が表示されている。この音声メモボタン74がクリックされると、スピーカ53により患者の音声が再生される。例えば、患者が音声データとして「このデータは正常なのでしょう?」と質問を録音していれば、スピーカ53からこの質問の音声が再生される。医師は患者の質問を直ちに把握することができ、これに対して適切な返答を行うことができる。
【0052】
このように本実施形態の健康データ収集装置によれば、生体データに関連付けた音声データにより患者側から医師側に情報発信をすることができるため、医師はそれに対して適切なアドバイスを返信することが可能となる。
【0053】
患者は、患者端末1により自分自身が録音した音声を再生することも可能である。図7に患者端末21の液晶ディスプレー31に表示された体温データの確認画面の一例を示す。この図では、メモリ33に記憶された体温データ日付及び時刻とともに一覧表の形式で表示されている。データ処理部34は、体温データにそれに関連付けられた音声データが存在する場合、その体温データのデータ表示エリア78の右隣に音声メモボタン79を表示するようになっている。例えば、2003年1月1日の8時8分の体温データにはそれに関連付けられた音声データが存在するので、医師端末2の画面(図6参照)と同様に、体温データ表示エリア78の右隣に音声メモボタン79が表示されている。
【0054】
患者が図7中の音声メモボタン79を押すと、データ処理部34はメモリ33内を検索する。その結果、当該体温データに関連付けられた音声データが音声出力回路30を介してスピーカ29から出力される。従って、患者は音声メモボタン79を押すだけで、自分自身が録音した音声データを確認することができる。
【0055】
このように、本実施形態の健康データ収集装置は、患者端末21により生体データと関連付けられた音声データを記憶し、それらを関連付けてセンターサーバー22に出力し、さらに医師端末23で生体データと共に関連付けられた音声データを閲覧できるようにしたため、患者側から医師側に実用性の高い情報発信をすることができ、医師が個々の生体データから得られる情報量が格段に上昇させることができる。従って、医師側にとっては生体データだけでは困難な判断も、それに関連付けられた音声データを組み合わせることで判断が飛躍的な容易になる。これにより医師の無駄な労力が軽減され、必要な仕事に注力することができる。
【0056】
また、被測定者側にとっても、電話等で医師に尋ねるのをためらうような僅かに疑問に思っていること等を手軽に情報発信し、医師に伝えることができる。従って、医師側と患者側のコミュニケーションが円滑に行え、両者の信頼関係をより密にすることができる等、遠隔での健康管理の質を格段に向上させることができる。
【0057】
さらに患者端末1側にはタッチパネル35のようなシンプルなインターフェースを用いているので、キーボードやマウス等のような比較的操作の難度が高い入力装置の使用を高齢者に強いる必要がない。
【0058】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態の健康データ収集装置は、音声データに加え画像データを生体データに付加できる点が第1実施形態と異なる。
【0059】
図8を参照すると、第2実施形態における患者端末21は、画像撮影用のカメラ38及びカメラ38用の画像入力回路39を備える。データ処理部34はバイタルセンサ25からの生体データをカメラ38からの画像データ及びマイク27からの音声データに互いに関連付けてメモリ33に記憶する機能を有する。また、データ処理部34は、メモリ33に記憶された生体データとそれに関連付けられた画像データ34及び音声データを取り出し、液晶ディスプレー31とスピーカ29に出力させる機能を有する。
【0060】
第2実施形態における医師端末23のデータ処理部57(図3参照)は、メモリ52に記憶された生体データと音声データ及び画像データを取り出し、それらを互いに関連付けてスピーカ53とCRTディスプレー55に出力させる。
【0061】
また、第2実施形態におけるセンターサーバー22のデータベースサーバー40は、患者端末21の通信制御部36から受信した生体データ、音声データ、及び画像データを含む種々のデータを蓄積する。
【0062】
図9に本実施形態の健康データ収集装置の患者端末21の液晶ディスプレー31の画面の一例を示す。体温表示エリア61には体温データが表示されており、OKボタン62が押されると体温データが確定し、再測定ボタン63が押されれば再測定が可能となる。患者は、画像撮影ボタン164を押した後、カメラ38に向いて動作を行いつつ、マイク27に向かって音声を入力する。カメラ38で撮影された画像及びマイク27で入力された音声は、データ処理部34により生体データ(この例では体温データ)に対して関連付けてメモリ33に記憶される。以上のように、患者は画像と音声により生体データに情報を付加することができる。
【0063】
メモリ33に記憶された生体データとそれに関連付けられた音声データ及び画像データは、患者端末21からセンターサーバー22へ通信ネットワーク24経由で送信され、データベースサーバー40に蓄積される。
【0064】
データベースサーバー40に蓄積された生体データは医師端末23で受信され、メモリ52に記憶される。図10は医師端末23の画面の一例を示し、患者名指定用のドラッグメニュー70、体温エリア71、血糖値エリア73、及び体重エリア75を含む。体温エリア71の隣に表示された画像メモボタン172がクリックされると、データ処理部57はメモリ52中の体温データ(図5)を参照し、当該体温データに関連付けられた音声ファイル及び画像ファイルのファイル名を取得する。次に、データ処理部57はデータベースサーバー40にアクセスして検索を実行する。その結果、当該体温データに関連付けられた音声ファイル及び画像データが医師端末23のメモリ52にダウンロードされる。ダウンロードされた音声ファイルに格納された音声データは、データ処理部57及び音声出力回路54を介してスピーカ53から出力される。また、ダウンロードされた画像ファイルに格納された画像データは画像出力回路56を介してCRTディスプレー55で再生される。血糖値エリア73の隣に表示された画像メモボタン174がクリックされた場合も、同様の手順で血糖値データに関連付けられた音声データ及び画像データがスピーカ53とCRTディスプレー55により再生される。以上のように、医師は医師端末23により生体データに関連付けられた患者の画像と音声を閲覧できる。
【0065】
図11は患者端末21に表示された体温データの確認画面の一例を示す。体温データのデータ表示エリア178の右隣の画像メモボタン179が押されると、データ処理部34はメモリ33内を検索する。その結果、当該体温データに関連付けられた音声データが音声出力回路30を介してスピーカ29から出力され、かつ当該体温データに関連付けられた画像データが画像出力回路32を介して液晶ディスプレー31で再生される。従って、患者は画像メモボタン179を押すだけで、自分自身が録音した音声と録画した画像を確認することができる。
【0066】
(第3実施形態)
図12に本発明の第3実施形態に係る健康データ収集装置の患者端末221の外観図を示す。第1実施形態と異なる点は、液晶ディスプレー240は備えるがタッチパネル(図2の符号35)は備えていない点である。換言すれば、液晶ディスプレー240は、表示の機能のみを有する。
【0067】
本実施形態の患者端末221は、タッチパネルに代わる操作部として、上下ボタン244、OKボタン243、キャンセルボタン242、及び数字ボタン241を備える。これらのボタンはすべて押しボタンである。また、患者端末221は、第1実施形態の患者端末21と同様に、音声入力用のマイク216を備える。
【0068】
図13は、液晶ディスプレー240の画面の一例を示す。この例は、第1実施形態の図4と同様、体温を測定した直後の画面である。この画面は体温表示エリア245、終了メニュー246、再測定メニュー247、及び音声録音メニュー248を含む。
【0069】
患者端末1の基本操作は、画面を見ながら上下ボタン244によってメニュー項目を選択し、OKボタン243によってメニューの実行を確定することによって行う。選択されている項目は、背景が黒色で生じされ、文字や記号が白色で表示される。
【0070】
図13の例では、音声録音メニュー248が選択されている。この状態で患者がOKボタン243を押せば録音が開始され、患者がマイク216に向かって話せばそれが録音される。
【0071】
文字や記号の表示用の液晶ディスプレー240と操作用の押しボタン241〜244の組合せにより、患者端末221から入力可能な健康管理に役立つ情報量を増やすことができるので、より充実した健康管理サービスが達成できる。また、押しボタン241〜244は、キーボード等の入力装置のような比較的高度な操作は不要であるので、高齢者にも使いやすい。
【0072】
添付図面を参照して本発明を完全に説明したが、当業者にとって種々の変更及び変形が可能である。従って、そのような変更及び変形は辺発明の意図及び範囲から離れない限り、本発明に含まれると解釈されなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0073】
以上のように本発明にかかる健康データ収集装置によれば、遠隔での健康管理の質を格段に向上させることができるもので、遠隔医療の分野での利用可能性は頗る高い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体データを取得するための測定部と、
音声データ及び/又は画像データを入力するための入力部と、
前記測定部により取得した前記生体データと前記入力部で入力した前記音声データ及び/又は画像データを互いに関連付ける第1のデータ処理部と、
前記第1のデータ処理部で互いに関連付けられた前記生体データと音声データ及び/又は画像データとを記憶する第1の記憶部と、
前記第1の記憶部で記憶した互いに関連付けられた前記生体データと前記音声データ及び/又は画像データとを通信ネットワークを介して送信する第1の通信部と、
前記第1の通信部で送信された互いに関連付けられた前記生体データと前記音声データ及び/又は画像データとを蓄積する蓄積部と、
前記互いに関連付けられた前記生体データと前記音声データ及び/又は画像データとを前記蓄積部から前記通信ネットワークを介して受信する第2の通信部と、
前記第2の通信部で受信した前記生体データと音声データ及び/又は画像データを互いに関連付けて出力する第1の出力部と
を備えた健康データ収集装置。
【請求項2】
前記第1のデータ処理部は、前記生体データに対して前記音声データ及び/又は画像データが関連付けされていることを示す情報を付加して前記第1の記憶部に記憶させる請求項1に記載のデータ収集装置。
【請求項3】
前記第1のデータ処理部は、前記音声及び/又は画像データに対して前記生体データが関連付けされていることを示す情報を付加して前記第1の記憶部に記憶させる請求項1に記載のデータ収集装置。
【請求項4】
前記生体データと前記音声データ及び/又は画像データを出力する第2の出力部をさらに備え、
前記第1のデータ処理部は、前記第1の記憶部から前記生体データと前記音声データ及び/又は前記画像データを取り出して関連付けて、前記第2の出力部に出力させる請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の健康データ収集装置。
【請求項5】
前記第2の通信部で受信した互いに関連付けられた前記生体データと音声データ及び/又は画像データとを記憶する第2の記憶部と、
前記第2の記憶部で記憶した前記生体データと前記音声データ及び/又は画像データとを取り出して関連付け、前記第1の出力部に出力させる第2のデータ処理部と
をさらに備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の健康データ収集装置。
【請求項6】
被測定者が操作する操作部と、
生体データを取得するための測定部と、
音声データ及び/又は画像データを入力するための入力部と、
前記測定部により取得した前記生体データと前記入力部で入力した前記音声データ及び/又は画像データを互いに関連付けるデータ処理部と、
前記データ処理部で互いに関連付けられた前記生体データと音声データ及び/又は画像データとを記憶する記憶部と、
前記記憶部で記憶した互いに関連付けられた前記生体データと前記音声データ及び/又は画像データとを通信ネットワークを介して送信する通信部と
を備えた健康データ収集装置の端末。
【請求項7】
前記データ処理部は、前記生体データに対して前記音声データ及び/又は画像データが関連付けされていることを示す情報を付加して前記記憶部に記憶させる請求項6に記載の端末。
【請求項8】
前記データ処理部は、前記音声及び/又は画像データに対して前記生体データが関連付けされていることを示す情報を付加して前記記憶部に記憶させる請求項6に記載の端末。
【請求項9】
前記生体データと前記音声データ及び/又は画像データを出力する出力部をさらに備え、
前記データ処理部は、前記記憶部から前記生体データと前記音声データ及び/又は前記画像データを取り出して関連付けて、前記出力部に出力させる請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の端末。
【請求項10】
前記操作部はタッチパネルである請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の端末。
【請求項11】
前記操作部は押しボタンである請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の端末。
【請求項12】
互いに関連付けて記憶された生体データと音声データ及び/又は画像データを通信ネットワークを介して受信する通信部と、
前記通信部で受信した互いに関連付けられた前記生体データと音声データ及び/又は画像データを記憶する記憶部と,
前記生体データと前記音声データ及び/又は画像データを出力する出力部と、
前記記憶部に記憶された前記生体データと音声データ及び/又は画像データを取り出し、互いに関連付けて前記出力部に出力させるデータ処理部と
を備える健康データ収集装置の端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【国際公開番号】WO2005/048833
【国際公開日】平成17年6月2日(2005.6.2)
【発行日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−515656(P2005−515656)
【国際出願番号】PCT/JP2004/017251
【国際出願日】平成16年11月19日(2004.11.19)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】