説明

健康モニタおよび健康監視方法

健康監視方法および個人健康モニタ。該個人健康モニタは、少なくとも1つの生物測定センサを備えているバンドと、前記バンドの第1端および前記バンドの第2端を締結するように構成されており、更に、受信デバイスに接続して該受信デバイスにデータを供給するようにも構成されているデータ・コネクタとを含み、前記データ・コネクタは、前記少なくとも1つの生物測定センサに結合される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本特許出願は、"Device and Method for Retrieving Medical Information"(医療情報検索装置および方法)と題する2006年1月23日に出願した米国仮特許出願の優先権を主張する。
(発明の分野)
本発明は、健康モニタおよび健康監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、個人健康および体調(wellness)監視方法およびシステムが開発され続けている。更に具体的には、これらの方法は、個々の健康状態の連続的監視を行えるようになっている。
【0003】
患者が彼らの健康状態を連続的に監視する必要がある場合、頻繁に彼らの健康管理提供業者(health care provider)を訪問して、日課となっている検査を実施しなければならない場合がある。検査は、主に生物測定パラメータを測定することが目的であり、体温、心拍数、血圧、ECG、血糖レベル、および体脂肪分析が含まれる。患者が頻繁に健康管理提供業者を訪問しなければならないのは、不便で、時間がかかり、その上費用もかかる。
【0004】
看護士または医者のような、個々の職業人が患者を訪問して継続的に彼らの健康を監視する家庭介護を手配することも、費用がかかり、不便なこともあり得る。この問題に取り組むために、患者の居所に家庭用機器を配すると、かさばってしかも操作が難しいことが多く、このため職業人の介入が必要となる。
【0005】
他の懸念事は、休息中、または日課の中、または活動を支援するために典型的な集中的身体的努力の中で、患者の規則的な日常の慣行の下で生物測定パラメータを定期的に収集しなければならないことである。
【0006】
更に別の懸念事は、医療センタが患者に重要な情報を適時に提供できるかどうかということである。このような情報には、飲む予定となっている薬剤についてのリマインダおよび通知を含むとよい。
【0007】
更に別の懸念事は、緊急時に医療センタが迅速な応答ができるようになっていなければならないことである。このような緊急時には、監視している患者の「無運動」状態、患者が倒れた場合に対する応答、心拍数の不規則な変化、ECGの変化等を含むことができる。
【0008】
以下の米国特許および特許出願は、技術的現状の健康監視システムおよび健康監視方法について端的な見解を示しており、その内容はここで引用したことにより本願にも含まれるものとする。"Method for processing heart rate information in a portable computer"(携帯用コンピュータにおいて心拍情報を処理する方法)と題するBirnbaum et al.の米国特許第7,018,339号、"Personal medical device communication system and method"(個人医療デバイス通信システムおよび方法)と題するMenardの米国特許出願第2004/0027244号、"Health support system"(健康支援システム)と題するKirk. et al.の米国特許第5,390,238号、"Pressure data acquisition device for a patient monitoring system"(患者監視システム用血圧データ捕獲装置)と題するRosenfeldt et al.の米国特許第5,566,676号、"Method for monitoring the health of a patient"(患者の健康を監視する方法)と題するHeinonen et al.の米国特許第5,772,586号、"monitoring method and a monitoring equipment"(監視方法および監視機器)と題するHeinoen et al.の米国特許第5,840,020号、"patient's nursing apparatus and nursing system"(患者の看護装置および看護システム)と題するHeinonenの米国特許第5,983,193号、"Portable medical information system"と題するDirkの米国特許出願第20060173712号A1、"Personal wellness monitor system and process"(個人体調監視システムおよびプロセス)と題するHilton et al.の米国特許出願第20050245793号A1、"Personal health monitor and a method for health monitoring"(個人健康モニタおよび健康監視方法)と題するNanikashviliの米国特許出願第20050203349号A1、"Personal ambulatory cellular health monitor for mobile patient"(可動患者用個人移動性セルラ健康モニタ)と題するGevaの米国特許第6366871号。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
個人健康監視策の様々な実施態様が開発されているが、本技術にしたがって呈示されるような、所望の特性を内包する設計が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、健康監視方法を提供する。この方法は、(i)データ・コネクタを用いて、人が装着可能なバンドの第1端および第2端を締結する段階と、(ii)バンドによって少なくとも部分的に包囲された少なくとも1つの生物測定センサによって、生物測定データを収集する段階と、(iii)データ・コネクタを受信デバイスに接続する段階と、(iv)少なくとも1つの生物測定センサによって収集した生物測定データを表すデータを、受信デバイスに送信する段階とを含む。
【0011】
本発明は、健康監視方法を提供する。この方法は、(i)コネクタを用いて、人が装着可能なバンドの第1端および第2端を締結する段階と、(ii)バンドによって少なくとも部分的に包囲されている少なくとも1つの生物測定センサによって、生物測定データを収集する段階と、(iii)少なくとも1つの生物測定センサが収集した生物測定データを表すデータを、受信デバイスに送信する段階とを含む。
【0012】
本発明は、(i)少なくとも1つの生物測定センサを備えているバンドと、(ii)バンドの第1端およびバンドの第2端を締結するように構成されており、更に、受信デバイスに接続し、この受信デバイスにデータを供給するように構成されているデータ・コネクタであって、少なくとも1つの生物測定センサに結合される、データ・コネクタとを含む。個人健康モニタを提供する。
【0013】
本発明は、(i)少なくとも1つの生物測定センサを備えているバンドと、(ii)バンドの第1端およびバンドの第2端を締結するように構成されているコネクタと、少なくとも1つの生物測定センサに結合され、生物測定データを送信するように構成されている通信回路とを含む、個人健康モニタを提供する。通信回路は、少なくとも部分的にバンドによって包囲され、バンド等に接続することができる。通信回路は、ワイヤレスで生物測定データを送信し、データ・コネクタを利用して、有線接続等を通じて、生物測定データを送信することができる。
【0014】
本発明の更に別の特徴および利点は、以下の説明から明らかとなろう。ここでは、添付図面を参照して、単なる一例として本発明について説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
これより、図1を参照すると、本発明の一実施形態にしたがって組み立てられ動作する個人健康監視システムの模式的機能ブロック図が示されている。
腕輪100は、監視対象の人に取り付けられ、その人の生物測定パラメータの測定を行い、生物測定データを処理し、これらをリンク120を通じて受信デバイス200に送信するように構成されている。リンク120は、WiFi、Bluetooth、セルラのようなワイヤレス接続、または直接USB接続のような有線接続でもよい。
【0016】
リンク120は、受信デバイス200から腕輪100にデータを送信するためにも用いることができる。このようなデータは、限定ではなく、プレスレット100の設定パラメータとすることができる。受信デバイス200は、ラップトップ・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、パーソナル・ディジタル・アシスタント(PDA)、ポケットPC、セルラ・フォン等とすればよい。
【0017】
受信デバイスは、更に、医療センタ・システム300と接続することができ、インターネット接続またはセルラ・ネットワーク400を通じると便利である。医療センタ・システム300は、データベースおよび専用コンピュータ・ソフトウェアを備えたコンピュータ・システムで構築すると便利である。医療中央システムは、病院のような医療診療所(medical clinic)に配置すると便利である。
【0018】
尚、1つよりも多い腕輪を1台の受信デバイスに接続することができ、1台よりも多い受信デバイスを1箇所の医療センタに接続することができることを注記しておく。図1を参照すると、一例として、双方の腕輪100および100’が受信デバイス200に接続されており、一方腕輪100”および100”’が受信デバイス200’に接続されている。
【0019】
また、1台の受信デバイスを1箇所よりも多い医療センタに接続してもよいことも注記しておく。図1を参照すると、一例として、双方の受信デバイス200および200’は医療センタ・システム300または医療センタ・システム300’のいずれかに接続することができる。
【0020】
これより図2Aを参照すると、本発明の一実施形態による腕輪の簡略図が示されている。監視対象の人10が、腕輪の形状をなす腕輪100を携行している。監視対象の人は、ディスプレイおよび動作ボタン(双方共図4に示す)も用いて、腕輪を設定し、情報を検索し送ることもできる。
【0021】
これより図3Aおよび図3Bを参照すると、腕輪100のような個人健康モニタの簡略図が示されている。
USBコネクタ121のようなデータ・コネクタは、図2に示すリンク120のように、受信デバイスへの直接接続を可能にするように構成されており、更に、監視対象の人10の腕に腕輪を留める物理的接続としても用いることができる。
【0022】
尚、図2Aは、監視対象の人の手に装着する腕輪を図示するが、腕輪は監視対象の人の足(例えば、彼の踝の近く)に装着することも可能であることを注記しておく。
図2Bおよび図2Cを参照すると、腕輪以外の形態も用いてもよい。このような形態は、図2Bに示すような首輪、そして図2Cに示すような胸ベルトを含む。尚、他の形状因子(form factor)も、図2A〜図2Cに示すものに加えて、用いてもよいことは認められよう。
【0023】
したがって、「腕輪」という用語(または「健康腕輪」)が用いられるときはいつでも、個人健康モニタの他の形状も含み、限定ではなく、首輪、胸ベルト等のような、バンドやバックルも含んでもよいことは認められよう。
【0024】
これより図4を参照すると、本発明の一実施形態による腕輪100の簡略化したブロック図が示されている。腕輪100は、監視対象の人の生物測定パラメータを測定するように構成されたセンサ112から112を含む。
【0025】
このセンサ集合は、以下のセンサ、心拍計、単一リードECG、血糖値計、体温計、周囲温度計を含むとよい。
また、腕輪は加速度計130も含むとよい。加速度計の読み取り値(そして任意に、検知した生物測定情報の一部)は、(i)人が倒れたとき(腕輪が人に装着されたままで、生物測定信号を検知し続けている間の腕輪の急激な加速)を検出する、(ii)人が動かないときを判定する、(iii)万歩計の用途等に用いることができる。
【0026】
尚、本実施形態は、いずれの特定のセンサ集合、パラメータの数にも限定されず、他のまたは追加のセンサも相応に追加してもよいことは認められよう。
測定したデータの制御、処理、および格納は、医療用ASIC1351および1352、ならびに中央演算装置(CPU)140によって処理する。CPU140は、腕輪100の動作全体も制御する。処理された測定データは、フラッシュ・メモリ150内に格納され、更に、USB接続121のような直接接続を通じて、またはワイヤレス接続122を通じてのいずれかで、受信デバイス200に送信することができる。ワイヤレス接続は、WiFi送信、セルラ通信、短距離Bluetooth等のいずれでもよい。
【0027】
また、腕輪100は、ディスプレイ110およびボタン111も含み、これらは、ユーザが腕輪の設定、受信デバイス200からユーザに送った情報の検索、および受信デバイス200へのデータの送出というような、ある種のタスクを実行するために用いられる。
【0028】
ブザー160は、薬剤用リマインダや通知のような、特定の指示をユーザに与えるために用いられる。
また、腕輪100は、空調システム(図示せず)へのRFリンク112を用いて、室温を制御することもできる。制御は、ユーザによって手動で設定することができ、あるいは監視対象の人のステータス(心拍、呼吸、体温)に応答することができるが、必ずしもそうしなくてもよい。
【0029】
また、腕輪100は、フラッシュ・メモリ150に格納されているMP3音楽ファイルを再生するように構成するとよく、Bluetoothリンク122を通じて腕輪100に接続したBluetoothヘッドセットを用いると便利である。
【0030】
また、腕輪100はGSPユニット170も含み、監視対象の人の位置を精度高く測定し格納するために用いられる。位置情報は、緊急時に監視対象の人を突き止めるために用いることができる。
【0031】
また、腕輪100には、リアル・タイム・クロック(RTC)も含まれており、薬剤リマインダ、患者の所在地の経時的監視等のような、時間に応じたタスクを実行するために用いられる。
【0032】
また、腕輪100にはバッテリ145も含まれている。このバッテリは、再充電可能型または交換可能型のいずれでもよい。
これより、受信デバイス200について説明する。受信デバイス200は、図1に示すような、多数の腕輪100、100’等から医療信号を受信することができる。受信デバイスは、ラップトップ・コンピュータ、パーソナル・ディジタル・アシスタント(PDA)、ポケットPC、デスクトップ・コンピュータ、スマート・セルラ・フォン等において実現することができる。一例として、以下の説明は、ラップトップまたはデスクトップ・コンピュータ上における受信デバイスの受信について言及するが、同等の実現は他の計算プラットフォーム上でもよいことは認められよう。
【0033】
受信デバイス200は、慰労情報を検索し、情報および追加のタスクを処理するためのソフトウェアを実行する。このソフトウェアは、USB接続を通じて受信デバイス200に腕輪を接続したときに自動的に軌道するか、または他の接続方法が適用されたときに手動で実行する。
【0034】
このソフトウェアは、人口情報、医療情報等を追加、編集、および視認することができる。デスクトップ・アプリケーションは、任意に、ローカル・データベース(XMLに基づくDBが便利である)への接続性を有する。
【0035】
ソフトウェア・ユーザ・インターフェースは、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)であり、MCS300または300’において医者または臨床家が用いることができ、あるいは受信デバイス200または200’のユーザが用いることができる。
【0036】
ソフトウェアは、2通りのインストール構成で利用可能である。(i)受信デバイス200または200’に合わせた単体構成、そして(ii)医療センタ・システム(MCS)300または300’に最も適したウェブ・センタ構成である。尚、以下に詳細に記載するソフトウェアの特徴全ては、双方の構成でも利用可能であることを注記しておく。
【0037】
これより、図5A〜図5Eを参照して、ソフトウェアの特徴および動作について説明する。
ここで図5Aを参照すると、前述のソフトウェアを動作させるために用いられる一般的なグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)が示されている。デスクトップ画面の設計は、Outlook2005型インターフェースと類似しているとよい。
【0038】
画面400の上位側410にはダイナミック・タスク・バーがあり、特定の画面選択に応じて動的に変化する。画面の左側には種々のボタンおよびリストまたは探索フィールドがある。フィールド450は、患者のリストの固定表示であり、フィールド440は、固定患者探索制御部を収容し、記入されている具体的な探索フィールドに応じて特定の患者をユーザが選択することができる。これによって、アプリケーションの開始点が規定される。430は、タブ選択機能性フィールドであり、以下で詳細に記載する種々の画面間を行き来するために用いることができる。
【0039】
画面420の右側は、データ作業エリアであり、ページ毎に特定的な詳細情報またはその他の実体を収容する。また、通信チャネルの不足、空ファイルを送出しようとしているときの警告等のような警告をユーザに表示するユーザ警告エリア460も示されている。
【0040】
これより図5Bを参照すると、患者ページが示されている。
このページでは、ユーザが新しい患者の詳細、または探索動作(最初にローカル・データベース、次いで中央データベースにおける)完了後における既存の患者の詳細を追加または視認することができる。患者フィールドは、患者名の詳細(480)、住所フィールド(480)、誕生日フィールド(480)、性別データ・フィールド(480)、連絡先データ・フィールド(480)を含むとよい。連絡先データ・フィールドは、電話番号および電子メールのようなデータを含むとよい。医療データ・フィールド480は、喫煙記録、身長および体重等のようなデータを収容することができる。尚、これらのフィールドは一例として示すに過ぎず、異なるフィールドを使用してもよいことを注記しておく。
【0041】
受信ページ(図示せず)の作業エリア420は、特定の患者に実施することができるあらゆる検査集のリストを収容する。ユーザは、タブ選択機能性フィールド430に位置する「前」または「次」ボタンのいずれかを押下することによって、全ての履歴データにわたってスクロールすることができる。
【0042】
これより図5Cを参照すると、検査ページの一例が示されており、ユーザは患者に対して生体検査を実施することができる。
検査ページの作業エリア420は、実施すべき具体的な検査(血圧、ECG等)を選択するために用いられる検査選択フィールド490、および検査結果を表示するために用いられる特定検査フィールド491を収容する。タブ選択機能性フィールド430に位置する「開始」および「停止」ボタンを用いて、検査を開始および終了する。
【0043】
これより図5Dを参照すると、医療履歴ページが示されている。このページでは、ユーザは患者に実施した全ての検査を見ることができる。フィールド490では、ユーザは特定の検査を選択することができ、フィールド492が検査結果を表示し、フィールド493は、専門家の意見や助言のような、特定の検査の追加情報を表示する。フィールド494は、医療検査送信(transmission)に関する詳細を収容する。
【0044】
タブ選択機能性フィールド430では、ユーザは、医療検査のグラフ表示、データ印刷および削除等のような、追加のタスクを実行することができる。
送出ページ(図示せず)では、ユーザは一人の患者に対して実施した検査集全体を医療センタ・システム300に送ることができる。検査記録を作業エリア420に表示し、タブ選択機能性フィールド430に位置する対応のボタンを用いて、「送出」または「再送出」動作を実行する。
【0045】
設定ページ(図示せず)では、ユーザはシステムを設定することができる。2種類の設定、(i)ユーザが一般的なシステム・パラメータを構成することができる一般設定、および(ii)ユーザが腕輪パラメータを設定することができる医療設定が利用可能である。設定データは、更に、図1におけるリンク120を通じて特定のユーザ・腕輪100に送られる。
【0046】
これより、図5Eを参照すると、薬剤リマインダページが示されている。
このページでは、ユーザは薬剤リマインダに対する設定値を構成することができ、薬の名称、投与量、患者が飲まなければならない個数および時間を構成する。フィールド495は、入手可能な薬のリストを収容し、一方フィールド496は現在の患者に選択した薬のリストを収容する。
【0047】
「追加/除去」ボタン498を用いることによって、薬を追加または除去することができる。フィールド497は、薬毎の予定時間、投与量/個数等のような、リマインダデータを収容する。薬剤リマインダデータは、更に、リンク120を通じて特定のユーザの腕輪100に送られる。リマインダ機能は、ブザー160によって、患者の薬の必要性をユーザに通知する。薬剤の詳細(即ち、名称および投与量)は、画面110上に表示される。
【0048】
健康モニタは、種々のソフトウェアを実行し、種々のインターフェースを用いることもできる。
ソフトウェア・アプリケーションは、XML系データベースを用いて、新たなデータまたは編集したデータを保存することができる。これは、受信デバイス200のデータベース、および医療センタ・システム300のデータベースにも該当する。データベースは、加入者(患者)、人口統計、デバイス、医療行為(event)(ロット、即ち、ある日付に実施された種々の医療検査群によって順序付ける)、その他の設定値(ユーザ名、パスワード等)、診療人口統計、および受信デバイス200において用いるソフトウェアに関する情報を収容する。また、このソフトウェアは、医療センタ・システム300に対する接続機能も含む。
【0049】
前述のソフトウェアは、医療センタ・システム300において用いるソフトウェアを含むことができる。医療センタ・システム300は、通例、病院のようなウェブ・センタ・クライアントに設置されている。
【0050】
ソフトウェアは、他の医療デバイスと同期を取る能力を支援する。
USB型腕輪からの医療データを読み取り、それをPC上で視認し、医療センタ・システム300にデータを送る。また、患者の医療個人ファイルを検索し、データを医療センタ・システム300と同期させることもできる。また、腕輪130上で薬剤リマインダを構成することもできる。
【0051】
腕輪がUSBポートに接続されたときにはいつでも、ソフトウェアは自動的に起動する。
ソフトウェア医療システムは、高いレベルのセキュリティを考慮する必要がある。
【0052】
インターネットHTTPメッセージは、既知のCA当局からの適正な証明書許可(CA)によって、安全を確保したHTTP(http://)を用いる。
ソフトウェアは、安全性を確保したログイン・プロセスを有し、無許可の人が個人的な医療データを見るのを防止しなければならない。
【0053】
また、アプリケーションを通じてでなければデータベース・ソースへのアクセスを許可せず、データベース閲覧および編集ツールによる、データベースへの無許可アクセスを防止する。
【0054】
ソフトウェア・アプリケーションは、インターネットXML http要求を用いて、ソフトウェア・ウェブ・センタ・データベースにおいてデータを格納し、そして読み出すことがでできる。
【0055】
図6は、本発明の一実施形態による方法600のフロー・チャートである。
方法600は、段階610において開始して、データ・コネクタのようなコネクタを用いて、人に装着可能なバンドの第1端および第2端を締結する。
【0056】
段階610は、USB準拠のデータ・コネクタを含むと便利であり、ベルトの第1および第2端を締結し、ベルトおよびデータ・コネクタが腕輪、首輪、胸ベルト等を形成する。
【0057】
段階610に続いて段階620に移り、少なくとも部分的にバンドによって包囲されている少なくとも1つの生物測定センサによって、生物測定データを収集する。
段階620は、心拍データの収集、または前述のセンサのいずれかを用いることを伴うと便利である。
【0058】
段階620に続いて段階630に移り、データ・コネクタを受信デバイスに接続する。
任意の段階630に続いて段階640に移り、少なくとも1つの生物測定センサによって収集した生物測定データを表すデータを受信デバイスに送信する。送信には、データ・コネクタを利用することができるが、医療モニタのワイヤレス通信回路を用いた生物測定データのワイヤレス送信を伴うこともできる。また、医療モニタは、少なくとも1つの生物測定センサも含む。
【0059】
段階640は、ワイヤレス・データ・リンクを利用することを伴うと便利である。
段階640に続いて段階650に移り、受信デバイスから受信データを受信すると便利である。受信したデータは、モニタの動作に影響を及ぼす可能性がある制御および/または構成情報を含むことができる。
【0060】
これまでに例示した本発明の好適な実施形態には、添付した特許請求の範囲においてそしてこれらによって定義される範囲から逸脱することなく、種々の修正および変更を加えられることは、当業者には容易に認められよう。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】図1は、本発明の一実施形態による健康監視システムの模式的機能ブロック図である。
【図2A】図2Aは、本発明の種々の実施形態による個人健康モニタを装着した人の簡略図である。
【図2B】図2Bは、本発明の種々の実施形態による個人健康モニタを装着した人の簡略図である。
【図2C】図2Cは、本発明の種々の実施形態による個人健康モニタを装着した人の簡略図である。
【図3A】図3Aは、本発明の一実施形態による、医療用腕輪の簡略図である。
【図3B】図3Bは、本発明の一実施形態による、医療用腕輪の簡略図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態による、個人健康モニタの模式ブロック図である。
【図5A】図5Aは、本発明の一実施形態にしたがってユーザに表示する種々の画面を示す。
【図5B】図5Bは、本発明の一実施形態にしたがってユーザに表示する種々の画面を示す。
【図5C】図5Cは、本発明の一実施形態にしたがってユーザに表示する種々の画面を示す。
【図5D】図5Dは、本発明の一実施形態にしたがってユーザに表示する種々の画面を示す。
【図5E】図5Eは、本発明の一実施形態にしたがってユーザに表示する種々の画面を示す。
【図6】図6は、本発明の一実施形態による健康監視方法のフロー・チャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人健康モニタであって、
少なくとも1つの生物測定センサを備えているバンドと、
前記バンドの第1端および前記バンドの第2端を締結するように構成されており、更に、受信デバイスに接続して該受信デバイスにデータを供給するようにも構成されているデータ・コネクタであって、前記少なくとも1つの生物測定センサに結合される、データ・コネクタと、
を備えている、個人健康モニタ。
【請求項2】
請求項1記載の健康モニタにおいて、前記データ・コネクタは、USB準拠のコネクタである、健康モニタ。
【請求項3】
請求項1記載の個人健康モニタにおいて、前記バンドおよび前記データ・コネクタが腕輪の形態をなす、個人健康モニタ。
【請求項4】
請求項1記載の個人健康モニタにおいて、前記バンドおよび前記データ・コネクタが首輪の形態をなす、個人健康モニタ。
【請求項5】
請求項1記載の個人健康モニタにおいて、前記バンドおよび前記データ・コネクタが吊りバンドの形態をなす、個人健康モニタ。
【請求項6】
請求項1記載の個人健康モニタであって、更に、ディスプレイを備えている、個人健康モニタ。
【請求項7】
請求項1記載の個人健康モニタであって、更に、少なくとも1つのボタンを備えている、個人健康モニタ。
【請求項8】
請求項1記載の健康モニタにおいて、少なくとも1つの生物測定センサが心拍計を備えている、健康モニタ。
【請求項9】
請求項1記載の健康モニタであって、更に、受信デバイスからワイヤレス・データ・リンクを通じて情報を受信するように構成されている受信機を備えている、健康モニタ。
【請求項10】
健康監視方法であって、
データ・コネクタを用いて、人が装着可能なバンドの第1端および第2端を締結する段階と、
前記バンドによって少なくとも部分的に包囲された少なくとも1つの生物測定センサによって、生物測定データを収集する段階と、
前記データ・コネクタを受信デバイスに接続する段階と、
前記少なくとも1つの生物測定センサによって収集した生物測定データを表すデータを、前記受信デバイスに送信する段階と、
を備えている、健康監視方法。
【請求項11】
請求項10記載の方法において、前記締結する段階は、USB準拠のデータ・コネクタを用いることを含む、方法。
【請求項12】
請求項10記載の方法において、前記締結する段階は、腕輪の形態をなすデータ・コネクタを用いて、前記バンドの第1および第2端を締結することから成る、方法。
【請求項13】
請求項10記載の方法において、前記締結する段階は、首輪の形態をなすデータ・コネクタを用いて、前記バンドの第1および第2端を締結することから成る、方法。
【請求項14】
請求項10記載の方法において、前記締結する段階は、胸ベルトの形態をなすデータ・コネクタを用いて、前記バンドの第1および第2端を締結することから成る、方法。
【請求項15】
請求項10記載の方法において、前記収集する段階は、心拍データを収集することを含む、方法。
【請求項16】
請求項10記載の方法において、前記受信デバイスに送信する段階は、ワイヤレス・データ・リンク上で実行する、方法。
【請求項17】
請求項10記載の方法であって、更に、前記受信デバイスからデータを受信する段階を備えている、方法。
【請求項18】
個人健康モニタであって、少なくとも1つの生物測定センサを備えているバンドと、前記バンドの第1端および前記バンドの第2端を締結するように構成されているコネクタと、前記少なくとも1つの生物測定センサに結合され、生物測定データを送信するように構成されている通信回路とを備えている、個人健康モニタ。
【請求項19】
請求項18記載の個人健康モニタにおいて、前記コネクタは、受信デバイスに接続し、データを前記受信デバイスに供給するように構成されているデータ・コネクタであり、前記データ・コネクタは、前記少なくとも1つの生物測定センサに結合されている、個人健康モニタ。
【請求項20】
健康管理方法であって、
コネクタを用いて、人が装着可能なバンドの第1端および第2端を締結する段階と、
前記バンドによって少なくとも部分的に包囲されている少なくとも1つの生物測定センサによって、生物測定データを収集する段階と、
前記少なくとも1つの生物測定センサが収集した生物測定データを表すデータを、受信デバイスに送信する段階と、
を備えている、健康管理方法。

【図1】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図2C】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図5C】
image rotate

【図5D】
image rotate

【図5E】
image rotate


【公表番号】特表2009−536041(P2009−536041A)
【公表日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−551952(P2008−551952)
【出願日】平成19年1月22日(2007.1.22)
【国際出願番号】PCT/IL2007/000078
【国際公開番号】WO2007/083314
【国際公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.万歩計
【出願人】(502416899)カード・ガード・サイエンティフィック・サヴァイヴァル・リミテッド (3)
【Fターム(参考)】