説明

健康食材

【課題】シリカ化合物のケイ素を陽イオンの状態で容易に体内に取り込むことができ、この陽イオンが体内の胃や腸にまで、さらには体内で回り足りない細胞にまで、確実に吸収でき、胃や腸や細胞等の正常な働きを促進し、ガン、あるいはガン体質除去の治療や免疫力の向上等の体質改善にも有効なものとなる健康食材を提供する。
【解決手段】噛み砕くことで陽イオンを発生可能とするシリカ化合物Sを、口腔内で噛食可能としたカプセルKにより封じ込んでなる。あるいは、シリカ化合物Sを、口腔内での人工歯の噛合により当該シリカ化合物Sを削除することで口腔内で陽イオンを発生可能とするよう人工歯の表層に埋め込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔内で噛み砕くことで陽イオンを発生可能とした健康食材に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、食物の摂取吸収において、口腔内で過度に咀嚼している食物に対し陰イオン化を促進させてしまうことで、この食物がガン体質となるように吸収されてしまう。すなわち、食物が人体に取り込まれた際にこれがイオン化されて陰イオン物質となり、これによりガンの発生を誘発しているものと考えられている。
【0003】
また、近年、食物がガン体質となるように吸収されてしまわないように、陽イオンを発生可能としたシリカを体内に摂取するようになってきている。このシリカ(二酸化ケイ素)は、地殻の約60%を占める微粒なケイ素酸化物であり、ケイ素原子を中心とする正四面体構造が酸素原子を介して無数に連なる巨大共有結合結晶体である。ケイ素は人体には約29ppmの割合で存在する極めて重要なミネラルの一つである。特に、シリカ自体は、血管、皮膚、毛髪、爪、骨、等々の必要な人体内で容易に作り出せない栄養素であり、体重によるが、例えば約60kgの人では、1日に約1800ppm必要とされる。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来においては、シリカのケイ素を陽イオンの状態で体内に取り込むのは非常に困難である。すなわち、ケイ素は、結合にあずかる最外殻電子(価電子)が4つ有ることから、ケイ素イオンとしては、プラス4価、マイナス4価のどちらのイオンにもなり得ると同時にどちらのイオンにもなり難い。したがって、最外殻電子(価電子)の4つを失った陽イオン(プラス4価)の状態が外気中で数秒しかもたず、すぐに電子を受け取って酸化物もしくは化合物となってしまう問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、シリカ化合物のケイ素を陽イオンの状態で容易に体内に取り込むことができ、この陽イオンが体内の胃や腸にまで、さらには体内で回り足りない細胞にまで、確実に吸収され、胃や腸や細胞等の正常な働きを促進させ、ガン、あるいはガン体質除去の治療や免疫力の向上等の体質改善にも有効なものとなる健康食材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、噛み砕くことで陽イオンを発生可能とするシリカ化合物を、口腔内で噛食可能としたカプセルにより封じ込んでなることを特徴とする。
【0007】
噛み砕くことで陽イオンを発生可能とするシリカ化合物を、口腔内で噛食されるチューインガム内に封じ込んでなることを特徴とする。
【0008】
シリカ化合物は、口腔内での人工歯の噛合あるいは人工歯と自然歯との噛合により当該シリカ化合物を削除することで口腔内で陽イオンを発生可能とするよう当該人工歯の表層に埋め込まれてなることを特徴とする。
【0009】
金属材による歯冠母材を使用したメタルボンドによる歯冠修復材の当該歯冠母材の外表面に複数の係止突起を備え、該係止突起によって咬付保持されるように硬質レジンを採用したプラスチック材による歯冠外層材を歯冠母材上面に被覆形成し、該歯冠外層材に前記シリカ化合物が埋め込まれてなる。
【0010】
チタン材による歯冠母材を使用したメタルボンドによる歯冠修復材の当該歯冠母材の外表面に複数の係止突起を備え、該係止突起によって咬付保持されるように超高強度MFRナノハイブリッド型硬質レジンによるプラスチック材を採用した歯冠外層材を歯冠母材上面および外側すべてに被覆形成し、該歯冠外層材に前記シリカ化合物が埋め込まれてなる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、シリカ化合物のケイ素を陽イオンの状態で容易に体内に取り込むことができ、この陽イオンが体内の胃や腸にまで、さらには体内で回り足りない細胞にまで、確実に吸収され、胃や腸や細胞等の正常な働きを促進させ、ガン、あるいはガン体質除去の治療や免疫力の向上等の体質改善にも有効なものとなる。
【0012】
すなわち、本発明は、噛み砕くことで陽イオンを発生可能とするシリカ化合物を、口腔内で噛食可能としたカプセルにより封じ込んでなるので、陽イオンの状態を長時間安定して閉じ込め保存しておくことができ、食する場合には、このカプセルを口腔内でよく噛み砕いてからカプセルごと数秒以内に飲み込むことで、陽イオンを最短時間で体内に送り込むことができる。
【0013】
また、噛み砕くことで陽イオンを発生可能とするシリカ化合物を、口腔内で噛食されるチューインガム内に封じ込んでなるので、食する場合には、このチューインガムを口腔内で噛むことで内部のシリカ化合物が噛み砕かされ、このシリカ化合物だけを数秒以内に飲み込むことで、陽イオンを最短時間で体内に送り込むことができる。
【0014】
シリカ化合物は、口腔内での人工歯の噛合により当該シリカ化合物を削除することで口腔内で陽イオンを発生可能とするよう人工歯の表層に埋め込まれてなるので、人工歯の噛み合い、あるいは人工歯と自然歯との噛み合いにより、さらに歯軋り等により、シリカ化合物から陽イオンが容易に発生され、数秒以内に飲み込むことで陽イオンを最短時間で体内に送り込むことができる。しかも、従来の薬による投与は多すぎては害になり、少なすぎては効かないのに対し、本発明では、人工歯で減るシリカ化合物の量が適量となることから、適量の陽イオンを最短時間で体内に送り込むことができるので、例えばガン体質の患者にも容易に供給させることができる。
【0015】
金属材による歯冠母材を使用したメタルボンドによる歯冠修復材の当該歯冠母材の外表面に複数の係止突起を備え、該係止突起によって咬付保持されるように硬質レジンを採用したプラスチック材による歯冠外層材を歯冠母材上面に被覆形成し、該歯冠外層材に前記シリカ化合物が埋め込まれてなるので、例えば単独冠、ブリッジ等の全てにおいても破折させないような当該メタルボンドと略同じ強度でもってシリカ化合物を歯冠母材上面の歯冠外層材に保持しておくことができ、歯冠外層材の噛み合い、または歯軋り等でシリカ化合物から陽イオンが容易に発生され、数秒以内に飲み込むことで陽イオンを最短時間で体内に送り込むことができる。また、口腔内での微弱な電流や口唇周囲にガルバニー電流を発生させず、違和感を無くし、しかも金属アレルギーの解消に加えて、ガン、あるいはガン体質除去の治療や免疫力の向上等の体質改善にも有効なものとなる。
【0016】
チタン材による歯冠母材を使用したメタルボンドによる歯冠修復材の当該歯冠母材の外表面に複数の係止突起を備え、該係止突起によって咬付保持されるように超高強度MFRナノハイブリッド型硬質レジンによるプラスチック材を採用した歯冠外層材を歯冠母材上面および外側すべてに被覆形成し、該歯冠外層材に前記シリカ化合物が埋め込まれてなるので、メタルボンドによる技術を改良することで、例えば単独冠、ブリッジ等の全てにおいても破折させないような当該メタルボンドと略同じ強度でもってシリカ化合物を歯冠母材上面の歯冠外層材に保持しておくことができ、歯冠外層材の噛み合い、または歯軋り等でシリカ化合物から陽イオンが容易に発生され、数秒以内に飲み込むことで陽イオンを最短時間で体内に送り込むことができる。
【0017】
特に、歯冠外層材として、超高強度MFRナノハイブリッド型硬質レジンによるプラスチック材を採用したので、歯冠修復材の製作過程におけるシリカ化合物の埋め込み作業が簡単に行える。すなわち、筆等を使用して歯冠母材の外表面に歯冠外層材を積み上げてから、その歯冠外層材にシリカ化合物を埋め込み、光を照射し且つ加熱して固化させるだけで、ブラッシングや食材の咬合に対して強度の高い且つ耐久性のある歯冠修復材にシリカ化合物を保有しておくことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明に係る健康食材を実施するための最良の一形態を詳細に説明する。
【0019】
本発明に係る健康食材は、図1に示すように、口腔内で噛食可能とした例えばゼラチン質等によるカプセルK内に、シリカ化合物Sを封入してある。食する際には、カプセルKをシリカ化合物Sごと噛み砕くことで当該シリカ化合物Sから陽イオンが発生されるのであり、陽イオンが発生してからこれを約2〜3秒以内に飲み込むことで、陽イオンを最短時間で体内に送り込めるようにする。
【0020】
また、図2には、シリカ化合物Sを、口腔内で噛食されるチューインガムG内に封じ込ませてある。食する場合には、このチューインガムGを口腔内で噛むことで内部のシリカ化合物Sが同時に噛み砕かされ、このシリカ化合物Sだけを数秒以内に飲み込むことで、陽イオンを最短時間で体内に送り込めるようにする。
【0021】
また、図3には、本発明に係る健康食材を、人工歯を形成するための歯冠修復材に応用させた具体例が示されている。すなわち、歯冠修復材は、口腔内の略凸型に整形された歯床Pに被せられる例えばチタン材及び金銀パラジウム合金等の金属材による歯冠母材1と、該歯冠母材1の上面に被覆形成される硬質レジンを採用したプラスチック材による歯冠外層材3とから構成されている。
【0022】
この歯冠外層材3は、超微粒子シリカであるナノフィラーを予め均一に分散させたレジンマトリックスの中に、活性MFRフィラーとガラスフィラーを高密度にハイブリッド化させたMFRナノハイブリッド技術が応用されている。
【0023】
すなわち、レジンマトリックス部分にナノフィラーが均一に分散配置されることで、研磨によるレジンマトリックスとガラスフィラーとのギャップが生じにくくなることから、曲げ強度が向上し、レジンマトリックス部分の偏摩耗が発生せず、ブラッシングや咬合に対する耐久性が向上される。
【0024】
特に、このような超高強度MFRナノハイブリッド型硬質レジンを採用した歯冠修復材にあっては、光重合と加熱重合とを併用させることにより、厳しい口腔内環境に耐えられる高い物性が容易に得られる。
【0025】
この歯冠母材1を使用したメタルボンドによる歯冠修復材の当該歯冠母材1の外表面には、複数の係止突起2が形成され、該係止突起2によって歯冠外層材3を咬付保持するようにしてある。すなわち、歯冠母材1の外表面には、例えば略球面凸状の複数の係止突起2が略均等間隔で一体突設されており、歯冠外層材3を歯冠母材1上面に被覆し固化した際には、この係止突起2によって当該歯冠外層材3が強固に咬付保持されることで、例えば図3に示すような単独冠の他に、図4に示すようなブリッジ、さらには図5に示すような義歯等の全てにおいても破折させないような当該メタルボンドと略同じ強度が得られるようにしてある。尚、歯冠母材1の外表面に設けられる係止突起2は、図示の略球面凸状以外の、例えば角型等でも良いことは勿論である。
【0026】
また、図6に示すように、例えば臼歯等のような幅程度の歯に対して歯冠修復材を使用する場合は、歯床Pに被さる歯冠母材1の下端縁部分にアンダーカット部分4を形成しておき、このアンダーカット部分4で歯冠外層材3を保持するようにしても良い。
【0027】
そして、図3乃至図6に示すように、口腔内で噛むことで陽イオンを発生可能とするシリカ化合物Sが、これら歯冠外層材3の例えば上面窪み間に埋め込まれている。この歯冠外層材3の噛み合い、または歯軋り等でシリカ化合物Sを噛み砕くことによって口腔内で陽イオンが発生し、陽イオンが発生してからこれを約2〜3秒以内に飲み込むことで、陽イオンを最短時間で体内に送り込めるようにする。
【0028】
次に、以上のように構成された本発明に係る健康食材を歯冠修復材に使用した一例を単独冠の場合について説明する。
尚、この形成手順は、単独冠の他に、図4に示すようなブリッジ、図5に示すような義歯においても同様である。
【0029】
先ず、歯冠母材1としての例えばチタン材の上面に、硬質レジンを採用したプラスチック材による歯冠外層材3を筆等を使って積み上げるようにして被覆形成しておく。
【0030】
このとき、修復時の歯床Pに被せた状態において歯冠母材1の金属材が表面に露出しないようにするために、歯冠外層材3は当該歯冠母材1を上側から全て包み込むようにして被覆しておく。
【0031】
そして、この歯冠外層材3に光を約3分間だけ照射して光重合させてから、オーブン等で加熱重合させることで歯冠外層材3が固化され、固化後に歯冠外層材3を整形研磨して歯冠修復材が形成される。
【0032】
最後に、口腔内で噛むことで陽イオンを発生可能とするシリカ化合物Sを、歯冠外層材3の例えば上面窪み間に埋め込む。
【0033】
この歯冠外層材3の噛み合い、または歯軋り等で、歯冠外層材3の窪み間にあるシリカ化合物Sを噛み砕くことによって口腔内で陽イオンが発生し、陽イオンが発生してからこれを約2〜3秒以内に飲み込むことで、陽イオンを最短時間で体内に送り込むのである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明を実施するための最良の形態における健康食材の一部切欠斜視図である。
【図2】健康食材の他例を示す一部切欠斜視図である。
【図3】単独冠による歯冠修復材の構成において、歯冠外層材の窪み間にシリカ化合物を埋め込んだ状態を示す断面図である。
【図4】同じくブリッジによる歯冠修復材において、歯冠外層材の複数の窪み間にシリカ化合物を埋め込んだ状態を示す断面図である。
【図5】同じく義歯による歯冠修復材の構成において、歯冠外層材の窪み間にシリカ化合物を埋め込んだ状態を示す断面図である。
【図6】同じくアンダーカット部分を形成した歯冠修復材の構成において、歯冠外層材の窪み間にシリカ化合物を埋め込んだ状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0035】
P 歯床
K カプセル
G チューインガム
S シリカ化合物
1 歯冠母材
2 係止突起
3 歯冠外層材
4 アンダーカット部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
噛み砕くことで陽イオンを発生可能とするシリカ化合物を、口腔内で噛食可能としたカプセルにより封じ込んでなることを特徴とする健康食材。
【請求項2】
噛み砕くことで陽イオンを発生可能とするシリカ化合物を、口腔内で噛食されるチューインガム内に封じ込んでなることを特徴とする健康食材。
【請求項3】
シリカ化合物は、口腔内での人工歯の噛合あるいは人工歯と自然歯との噛合により当該シリカ化合物を削除することで口腔内で陽イオンを発生可能とするよう当該人工歯の表層に埋め込まれてなることを特徴とする健康食材。
【請求項4】
金属材による歯冠母材を使用したメタルボンドによる歯冠修復材の当該歯冠母材の外表面に複数の係止突起を備え、該係止突起によって咬付保持されるように硬質レジンを採用したプラスチック材による歯冠外層材を歯冠母材上面に被覆形成し、該歯冠外層材に前記シリカ化合物が埋め込まれてなる請求項3記載の健康食材。
【請求項5】
チタン材による歯冠母材を使用したメタルボンドによる歯冠修復材の当該歯冠母材の外表面に複数の係止突起を備え、該係止突起によって咬付保持されるように超高強度MFRナノハイブリッド型硬質レジンによるプラスチック材を採用した歯冠外層材を歯冠母材上面および外側すべてに被覆形成し、該歯冠外層材に前記シリカ化合物が埋め込まれてなる請求項3記載の健康食材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−154765(P2010−154765A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−333504(P2008−333504)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(591127467)
【Fターム(参考)】