説明

備品収納部付組立て紙箱

【課題】紙箱の天板に、紙箱内には突出せず、紙箱内のケーキ等を入れるスペースと区分され、保冷体等を収納し易く、落下し難い備品収納部を設けた組立て紙箱を提供する。
【解決手段】開閉天板3の左右の端縁に内側天板7を設け、左右の内側天板7の前端縁に折曲片9を設け、左右の内側天板7を開閉天板3の内側に折り込んで開閉天板3上で重なり合った左右の内側天板7の先端縁を貼着して開閉天板3と左右の内側天板7との間に備品収納部31を設け、左右の折曲片9を備品収納部31側に折り込んで左右の折曲片9の先端部を開閉天板3の切り込み6内に差し入れ、又は備品収納部31内に差し入れ、開閉天板3を折り込んで把手片4を起立させ、開閉天板17を水平に折り込んで開閉天板17の把手片18を起立させて開閉天板3の把手片4と重ね、把手片4、18の係止片5、19に被係止片22、26の切り込み23、27を嵌入した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、洋菓子店等において、菓子やその他の食品等の持ち運びに使用される組立て自在な紙箱に関するものであって、特に、当該紙箱内部の温度の上昇を防ぐ保冷体等を収納するスペースを設けた備品収納部付組立て紙箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、洋菓子店において、ケーキなどの生菓子を販売する際、持ち運びに便利な紙製の組立て紙箱(以下、単に「紙箱」と言う。)を使用している。この様な紙箱においては、気温が上がる夏場はもちろん、昨今では、冬であっても、多くの場所で暖房が充分に行われているため、生ものであるケーキ等が傷まないように、当該紙箱内に保冷体を収納するスペースを設け、当該スペースに保冷体を入れて、当該紙箱内の温度が上昇するのを防ぐようにしている。
【0003】
この様な紙箱として、紙箱内に載置されたケーキ等と接触し難く、かつ、効果的に温度上昇を防ぐものとして、いわゆる、キャリータイプと呼ばれる、上部に把手部を設けた紙箱において、紙箱の上蓋板の下面に、四角形のシート部材の一方向のみを開放状態とし、他の三方向の周縁を固着して、保冷体を収納する収納部を設けたものが有る。
【0004】
また、紙箱の蓋部分を形成する二枚の板体の下方に、保冷体を収納する扁平な直方体形状の保冷体収納ケースを設けたものが有る。この紙箱では、保冷体収納ケースを蓋部分の下方に取り付けるのに、当該保冷体収納ケースに設けた左右位置決め片86、87を立設させ、当該紙箱の把手片である取手片31、32で挟み、蓋部分を形成する板体の先端縁を当該保冷体収納ケースの上面に設けた溝孔内に差し入れて保持するというものである。
【特許文献1】特開2005−170444号公報
【特許文献2】実用新案登録第3087173号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記前者の紙箱では、シート部材の開放部が一方しか開放されていないので、店頭における混雑時では、当該シート部材の内部に保冷体を素早く入れ難い。
また、上記後者の紙箱では、店頭における混雑時では、上記の様な作業を行うのは、手間を要し、あまり好まれるものではない。さらに、紙箱内に、一定の体積を有する扁平な直方体形状の保冷体収納ケースを、別途設けるので、当該紙箱内に収められたケーキ等と接触し易く、当該ケーキ等に損傷を与えるおそれがある。
【0006】
そこで、この発明は、紙箱の天板部分に、当該紙箱内には殆ど突出せず、かつ当該紙箱内のケーキ等を入れるスペースと完全に区分され、さらに、保冷体等を収納し易く、かつ保冷体等が落下し難い備品収納部を設けた組立て紙箱を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、直方体形状の紙箱の一方の相対向する上端縁から各折り目を介して折曲自在な開閉天板を夫々設け、これらの各開閉天板の先端縁に各折り目を介して起立型の把手片を夫々設け、当該把手片に上記各折り目の中央部分から略山型の切り込みを夫々設け、当該把手片を各折り目により起立させて相互に重ね合わせて各把手片の両側に設けた係止片に、当該紙箱の他方の相対向する上端縁に設けた略三角形状の各被係止片の長孔を嵌入して形成される把手部付組立て紙箱におけるものである。
【0008】
上記開閉天板の一方の開閉天板の左右の各端縁に折り目を介して左右の内側天板を夫々設け、これらの左右の各内側天板の各前端縁に折り目を介して左右の折曲片を夫々設け、上記左右の各内側天板を各折り目により上記開閉天板の内側に折り込んで当該開閉天板上で重なり合った当該左右の各内側天板の先端縁を貼着して当該開閉天板と左右の各内側天板との間に備品収納部を設ける。
【0009】
上記左右の各折曲片を各折り目により上記備品収納部側に折り込んで当該左右の各折曲片の先端部を当該開閉天板の切り込み内に差し入れるか、又は上記備品収納部内に差し入れ、上記一方の開閉天板を折り目により略水平に折り込んで把手片を起立させ、さらに、他方の開閉天板を折り目により略水平に折り込んで当該開閉天板の把手片を起立させて上記一方の開閉天板の把手片と重ね、各把手片の両側の係止片に各被係止片の長孔を嵌入する備品収納部付組立て紙箱とした。
【0010】
請求項2の発明は、上記一方の開閉天板の左右に設けた各内側天板が当該一方の開閉天板の左右端縁から前方向に拡張させた形状とし、当該左右の各内側天板を当該一方の開閉天板の内側に夫々折り込んだ際、底板と略同じ大きさに設けた上記請求項1に記載の備品収納部付組立て紙箱とした。また、請求項3の発明は、上記左右の各内側天板の各折曲片を縦長形状に夫々設けた上記請求項1又は2の何れかに記載の備品収納部付組立て紙箱とした。
【0011】
請求項4の発明は、上記左右の各内側天板の各折曲片の外端縁に突起を夫々設け、当該各折曲片の先端部を上記開閉天板の切り込み内に差し入れた際、上記各突起が当該切り込みの内端縁に係止される上記請求項1、2又は3の何れかに記載の備品収納部付組立て紙箱とした。さらに、請求項5の発明は、上記左右の各内側天板に通気用の貫通孔を夫々設けた上記請求項1、2、3又は4の何れかに記載の備品収納部付組立て紙箱とした。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、把手部付組立て紙箱において、開閉天板と左右の各内側天板との間に備品収納部を設け、上記左右の各折曲片を各折り目により上記備品収納部側に折り込んで当該左右の各折曲片の先端部を当該開閉天板の切り込み内、又は上記備品収納部内に差し入れるので、当該各折曲片の先端部が上記切り込み内で係止等されたり、上記備品収納部内で開閉天板と備品に挟まれて略固定されたりして、当該各折曲片に当該備品収納部内に収納された備品が押さえられて安定して収納され、ケーキ等の収納スペースに落下することなく、また、無闇に移動することもない。
【0013】
請求項2の発明によれば、上記一方の開閉天板の左右に設けた各内側天板が当該一方の開閉天板の左右端縁から前方向に拡張させた形状とし、当該左右の各内側天板を当該一方の開閉天板の内側に夫々折り込んだ際、底板と略同じ大きさに設けたので、備品収納部を広く形成することが出来、当該備品収納部内に備品をより安定して収納することが出来る。
【0014】
請求項3の発明によれば、上記左右の各内側天板の各折曲片を縦長形状に夫々設けたので、上記備品収納部に備品を収納した際、備品の上から各折曲片を折り込んで延ばし、当該各折曲片の先端部を当該開閉天板の切り込み内、又は上記備品収納部内に容易に差し入れ出来るようにしたので、備品収納部内の備品がより安定して収納出来、紙箱として信頼性の高いものである。
【0015】
請求項4の発明によれば、上記左右の各内側天板の各折曲片の外端縁に突起を夫々設け、当該各折曲片の先端部を上記開閉天板の切り込み内に差し入れた際、上記各突起が当該切り込みの内端縁に係止されるようにしたので、備品収納部に備品を安定して確実に収納することが出来、当該備品が無闇に移動することを防ぐことが出来る。
【0016】
請求項5の発明によれば、紙箱の上部に形成される備品収納部の底面を形成する上記左右の各内側天板に通気用の貫通孔を夫々設けたので、備品として、保冷体を入れた場合、この貫通孔により、冷気の流通が促進され、より効果的に紙箱内の温度上昇を抑えることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
直方体形状の紙箱の一方の相対向する上端縁から各折り目を介して折曲自在な開閉天板を夫々設け、これらの各開閉天板の先端縁に各折り目を介して起立型の把手片を夫々設け、当該把手片に上記各折り目の中央部分から略山型の切り込みを夫々設け、当該把手片を各折り目により起立させて相互に重ね合わせて各把手片の両側に設けた係止片に、当該紙箱の他方の相対向する上端縁に設けた略三角形状の各被係止片の長孔を嵌入して把手部付組立て紙箱を形成する。
【0018】
この様な組立て紙箱において、上記開閉天板の一方の開閉天板の左右の各端縁に折り目を介して左右の内側天板を夫々設け、これらの左右の各内側天板の各前端縁に折り目を介して左右の折曲片を夫々設け、上記左右の各内側天板を各折り目により上記開閉天板の内側に折り込んで当該開閉天板上で重なり合った当該左右の各内側天板の先端縁を貼着して当該開閉天板と左右の各内側天板との間に備品収納部を設け、上記左右の各折曲片を各折り目により上記備品収納部側に折り込んで当該左右の各折曲片の先端部を当該開閉天板の切り込み内に差し入れるか、又は上記備品収納部内に差し入れ、上記一方の開閉天板を折り目により略水平に折り込んで把手片を起立させ、さらに、他方の開閉天板を折り目により略水平に折り込んで当該開閉天板の把手片を起立させて上記一方の開閉天板の把手片と重ね、各把手片の両側の係止片に各被係止片の長孔を嵌入する。
【0019】
これらにより、当該紙箱内には殆ど突出せず、かつ紙箱内のケーキ等を入れるスペースと完全に区分され、さらに、保冷体等を収納し易く、かつ保冷体等が落下し難い備品収納部を設けることが出来る。
【実施例1】
【0020】
以下、この発明の実施例1を図に基づいて説明する。
この発明の実施例1の組立て紙箱A(以下、「紙箱A」と言う。)は、図1及び図3に示すように、横長の直方体形状から成る。
【0021】
図2に示すのは、この紙箱Aの展開図であり、横長の長方形状の底板1の前端縁に折り目aを介して前側板2を設け、この前側板2の前端縁に折り目bを介して、上記底板1と比べ前後の長さが半分である開閉前天板3を設け、この開閉前天板3の前端縁に折り目cを介して略台形状の把手片4を設けている。この把手片4の左右の端部には、略三角形状の係止片5を夫々設け、また、上記折り目cの中央部分から略山型の切り込み6(切り込み片6a)を設けている。
【0022】
さらに、この開閉前天板3の左右の各端縁には、折り目dを介して略四角形状の左右の各内側天板7を設けている。これらの各内側天板7は、開閉前天板3の左右の各端縁から、当該各端縁とほぼ同じ幅で左右方向に夫々延ばされ、さらに前端縁のみ前側に一定長拡張され、その状態で左右方向に一定長夫々延ばされて形成されている。また、これらの各内側天板7の左右の端縁を湾曲した凹形状に夫々設けている。また、これらの各内側天板7には、通気用の円形状の貫通孔8を3個ずつ設けており、これらの各内側天板7の前端縁の左右部分には折り目eを介して夫々縦長形状の折曲片9を設けており、各折曲片9の先端部の把手片4側の端縁には突起9aを夫々設けている。
【0023】
また、底板1の左端縁に折り目fを介して左外側板10を設け、この左外側板10の前端縁に折り目gを介して折り込み板11を設けている。また、底板1の右端縁に折り目hを介して右外側板12を設け、この右外側板12の前端縁に折り目iを介して折り込み板13を設けている。
【0024】
また、これらの左外側板10と右外側板12には、底板1の後端縁の折り目jの各端部から左外側板10及び右外側板12の外側角部に向けて対角線折り目kを夫々設けている。さらに、各折り目f、hの前側の位置に一定長の切り込み14、15を設け、後述する左内側板、右内側板を立設した際、当該左内側板、右内側板の各突部を挿入し係止するようにしている。
【0025】
底板1の後端縁に折り目jを介して後側板16を設け、この後側板16の後端縁に折り目lを介して上記底板1と比べ前後の長さが半分である開閉後天板17を設け、この開閉後天板17の後端縁に折り目mを介して略台形状の把手片18を設けている。この把手片18の左右の端部には、略三角形状の係止片19を夫々設け、また、上記折り目mの中央部分から略山型の切り込み20(切り込み片20a)を設けている。
【0026】
さらに、上記後側板16の左端縁に折り目nを介して左内側板21を設け、この左内側板21の後端縁に折り目oを介して略三角形状の被係止片22を設けている。この被係止片22において、折り目oの中央の位置から上方に一定長の切り込み23を入れ、この切り込み23の頂き部から開閉後天板17側に下向き曲線状の切り込み24を設けている。
【0027】
また、後側板16の右端縁にも同様に、折り目pを介して右内側板25を設け、この右内側板25の後端縁に折り目qを介して略三角形状の被係止片26を設けている。この被係止片26において、折り目qの中央の位置から上方に一定長の切り込み27を入れ、この切り込み27の頂き部から開閉後天板17側に下向き曲線状の切り込み28を設けている。
【0028】
さらに、これらの左内側板21、右内側板25の前端縁の夫々外側の一部に、突部21a、25aを残して当該各前端縁を内側に一定長切り欠いている。また、底板1の後端縁の折り目jの中央部分に一定長の切り込み29を設けている。
【0029】
続いて、この様な紙箱Aを組立て、保冷体30を収納する。
この紙箱Aを各折り目により各側板及び上記各折り込み板等を夫々内側に折り込んで底板1の周囲の各端縁に左内側板21、右内側板25、左外側板10、右外側板12、前側板2、後側板16を立設する。
【0030】
そして、左外側板10を外側にして左内側板21と、また、右外側板12を外側にして右内側板25とを夫々重ね合わせて、左外側板10の内面の上部(図2において折り目kの上部の斜線で示す。)と左内側板21の外面の上部(図2において点線斜線で示す。)、及び右外側板12の内面の上部(図2において折り目kの上部の斜線で示す。)と右内側板12の外面の上部(図2において点線斜線で示す。)を夫々貼着する。また、その際、左内側板21の突部21a及び右内側板25の突部25aを夫々上記切り込み14、15に挿入係止する。また、左外側板10及び右外側板12の前端縁の折り込み板11、13を夫々折り目g、iにより、前側板2の内側に折り込んでおく。
【0031】
また、図3に示すように、開閉前天板3の左右の各内側天板7を、各折り目dを介して当該開閉前天板3上に折り込んで当該開閉前天板3上で重なり合った当該左右の各内側天板7の、図3における前側板2側の突出した個所(図3において、×印で示す)を貼着して、当該開閉前天板3と左右の各内側天板7との間に備品収納部31を設ける。この時、貼着された左右の各内側天板7の大きさを底板1と略同じ大きさに設けている。
【0032】
上記備品収納部31に保冷体30を収納した後、上記左右の各折曲片9を各折り目eにより上記保冷体30側に折り込んで当該左右の各折曲片9の先端部9bを、図1に示すように、予め外側に折り込んだ把手片4により形成された開閉前天板3の切り込み6内に差し入れる。この時、当該左右の各折曲片9が、当該切り込み6から抜けようとしても各折曲片9の各突起9aが切り込み6の内端縁に引っかかって抜け難く、略固定される(図示省略)。
【0033】
この後、上記開閉前天板3を折り目bにより略水平に折り込んで当該紙箱Aの開口部を閉じ、また、開閉後天板17を折り目lにより略水平に折り込んで当該紙箱Aの開口部を閉じ、図4に示すように、把手片18を外側に折ることにより、開閉後天板17の切り込み片20aが突出し、これを開閉前天板3の切り込み6内の左右の各折曲片9の先端部9bの上に差し入れる。これにより、左右の各折曲片9の先端部9bは、切り込み片6aと切り込み片20aに挟まれて簡単には抜けないようになっている(図示省略)。
【0034】
さらに、この時、図5に示すように、左右の折曲片9を切り込み6に入れる代わりに、開閉前天板3の下面と保冷体30の間に差し入れて抜け難くし、略固定するようにしても良い。
【0035】
また、この紙箱Aを折り畳むには、上記左外側板10及び上記右外側板12の上記対角線折り目kを夫々内側に折り込んで底板1上に左外側板10、左内側板21、右外側板12及び右内側板25を夫々折り込む。この時、左内側板21、右内側板25の各突部21a、25aは、底板1の折り目jの切り込み29の中に挿入される。また、これにより、後側板16及び開閉後天板17も、左内側板21、右内側板25に引っ張られて折り畳まれる(図示省略)。
【0036】
この様にして、この紙箱Aは、店頭等において、上記各側板及び各折り込み板を夫々の折り目により折り込んで、容易に、組立てられ、かつ容易に保冷体30を備品収納部31に安定して収納することが出来る。
また、上記左右の各内側天板21、25の左右の各端縁を湾曲した略凹形状に夫々設けたので、これらの相対向した突部の少なくとも一方を貼り付ければ、備品収納部31は形成され、便利である。また、当該備品収納部31内に、保冷体30を入れた場合、この略凹形状による隙間により、冷気の流通が促進される。
【0037】
なお、上記実施例1において、把手部付組立て紙箱Aの各側板の構成として、具体的に記載しているが、把手部付組立て紙箱Aの各側板の構成としては、これに限定するものではなく、他の構成のものでもよい。また、折曲片9として、縦長形状で先端部の端縁に突起9aを設けたものを使用しているが、折曲片9の形状としてはこれに限定するものではなく、例えば、把手片4、18の切り込み6、20に最適な長さで係止出来るように、先端部の突起として小さなものを複数個設けたものでもよい。
【0038】
また、備品収納部31に収納するものとして、保冷体30を使用したが、保冷体30の他、ローソク、ナプキン等の備品を収納することが出来る。また、各内側天板7に通気用の貫通孔8として、円形状のものを3個夫々形成したが、貫通孔8の形状や個数は、適宜必要な形状及び数量を設ければよく、もちろん、なくても良い。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】この発明の実施例の紙箱の備品収納部に保冷体を載置し、組立て途中を示す斜視図である。
【図2】この発明の実施例の紙箱の展開図である。
【図3】この発明の実施例の紙箱の組立て途中の状態の斜視図である。
【図4】この発明の実施例の備品収納部に保冷体を収納し、開閉天板を閉じた状態の斜視図である。
【図5】この発明の実施例の紙箱の備品収納部に保冷体を載置し、左右の各内側天板の折曲片の各先端を開閉天片の下面と保冷体の間に差し入れた状態の斜視図である。
【符号の説明】
【0040】
A 紙箱
1 底板 3 開閉前天板
7 内側天板 8 貫通孔
9 折曲片 17 開閉後天板


【特許請求の範囲】
【請求項1】
直方体形状の紙箱の一方の相対向する上端縁から各折り目を介して折曲自在な開閉天板を夫々設け、これらの各開閉天板の先端縁に各折り目を介して起立型の把手片を夫々設け、当該把手片に上記各折り目の中央部分から略山型の切り込みを夫々設け、当該把手片を各折り目により起立させて相互に重ね合わせて各把手片の両側に設けた係止片に、当該紙箱の他方の相対向する上端縁に設けた略三角形状の各被係止片の長孔を嵌入して形成される把手部付組立て紙箱において、
上記開閉天板の一方の開閉天板の左右の各端縁に折り目を介して左右の内側天板を夫々設け、これらの左右の各内側天板の各前端縁に折り目を介して左右の折曲片を夫々設け、上記左右の各内側天板を各折り目により上記開閉天板の内側に折り込んで当該開閉天板上で重なり合った当該左右の各内側天板の先端縁を貼着して当該開閉天板と左右の各内側天板との間に備品収納部を設け、
上記左右の各折曲片を各折り目により上記備品収納部側に折り込んで当該左右の各折曲片の先端部を当該開閉天板の切り込み内に差し入れるか、又は上記備品収納部内に差し入れ、上記一方の開閉天板を折り目により略水平に折り込んで把手片を起立させ、さらに、他方の開閉天板を折り目により略水平に折り込んで当該開閉天板の把手片を起立させて上記一方の開閉天板の把手片と重ね、各把手片の両側の係止片に各被係止片の長孔を嵌入することを特徴とする、備品収納部付組立て紙箱。
【請求項2】
上記一方の開閉天板の左右に設けた各内側天板が当該一方の開閉天板の左右端縁から前方向に拡張させた形状とし、当該左右の各内側天板を当該一方の開閉天板の内側に夫々折り込んだ際、底板と略同じ大きさに設けたことを特徴とする、上記請求項1に記載の備品収納部付組立て紙箱。
【請求項3】
上記左右の各内側天板の各折曲片を縦長形状に夫々設けたことを特徴とする、上記請求項1又は2の何れかに記載の備品収納部付組立て紙箱。
【請求項4】
上記左右の各内側天板の各折曲片の外端縁に突起を夫々設け、当該各折曲片の先端部を上記開閉天板の切り込み内に差し入れた際、上記各突起が当該切り込みの内端縁に係止されることを特徴とする、上記請求項1、2又は3の何れかに記載の備品収納部付組立て紙箱。
【請求項5】
上記左右の各内側天板に通気用の貫通孔を夫々設けたことを特徴とする、上記請求項1、2、3又は4の何れかに記載の備品収納部付組立て紙箱。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−161306(P2007−161306A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−360896(P2005−360896)
【出願日】平成17年12月14日(2005.12.14)
【出願人】(391037685)柳井紙工株式会社 (9)
【Fターム(参考)】