説明

傷口面に組織再生を促進する方法と装置

【課題】
傷口面に組織再生を促進するために使用でき、その傷口面が組織再生によって例えば他の傷口面と或いはインプラントにより癒着するか或いは組織表面を癒すべきである方法を提供すること。
【解決手段】
例えば他の傷口面或いはインプラントと癒着し、組織表面を治すべき傷口面(1)に組織再生を促進するために、治療器具(2)或いはインプラント(5)によって機械的振動が傷口面に伝えられる。そのために、振動駆動手段(電気/機械的振動変換器)に連結された治療器具(2)が使用され、その治療器具は傷口面(1)と接触され、或いはインプラントが組織内の位置決め中及び/又は後に振動を作用される。処理のために、特に超音波振動が適している。振動は治療された傷口面(1)の領域における組織上に機械的に且つ熱的に作用し、強度に応じて刺激して、外傷性、壊疽性、或いは細胞を破壊して作用し、それによって組織再生を邪魔する生物学的要素が殺されるか、或いは変成され、これによって傷口面の領域における物質代謝が励起される。追加的に作用が機械的であり得て、それによって組織が容易に厚くされるか、或いは範囲内に配備される。治療がインプラントの位置決め中或いは後に実施され得るので、壊疽は特に例えば結合組織細胞、粘膜細胞或いは発病細胞のような傷口面をインプラントでならした望ましからぬ細胞に関し、それら細胞は組織とインプラントの癒着を邪魔し得る。治療のために使用された治療器具(2)或いはインプラントは振動体として形成されて振動駆動手段に連結されるか、或いは連結できる、又はそれら治療器具或いはインプラントはソノトロードが載置できる連結面を有する。その末端には治療器具或いはインプラントはエネルギー方向付与器をもつ接触面を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は医療技術の分野であって第一独立特許請求項の上位概念に基づく方法に関する。この方法は外科的作用によって、負傷或いは発病によって発生され、組織再生によって例えば他の傷口面を或いはインプラントを癒着させるか、或いは組織表面(自然組織表面或いは瘢痕)を治すべきである傷口面に組織再生を促進する。この方法は特に骨組織のそのような傷口面を処理するのに用いられる。この発明はさらに方法を実施する対応する独立特許請求項の上位概念に基づく装置と治療器具或いはインプラントに関する。
【背景技術】
【0002】
先行技術によると、外科的手術によって、負傷或いは発病によって発生された前記傷口面は掻爬或いは新鮮化によって処理される、即ちそれら傷口面は機械的に削ぎ取られる、或いは引っ掻き取られ、洗浄され、それによって直接に傷口面に位置する組織層が取り除かれ、それによって新鮮な傷口面を生じる。前記機械的処理に加えて或いはその機械的処理と無関係に、化学的にそのような傷口面に作用され、それによって傷口面の領域において組織細胞或いは他の望ましからぬ生物学的要素は殺されるか、或いは変成される。前記処理によって、得ようと努力された組織再生が否定的に影響され得る望ましからぬ生物学的要素(例えば腫瘍の除去後の腫瘍細胞のような病原体、組織異物細胞、病気細胞)のない出来るだけ新鮮な傷口面を発生させることが試みられるだけでなく、それによって傷口面の領域に物質代謝を促進し、それで組織再生を積極的に影響させることも試みられている。
【0003】
前記された機械的作用処理方法は、削ぎ取られる、或いは引っ掻き取られる器具(キューレット)によって行われ、最小侵入性(内視鏡的)手術のためのこの理由から単に使用するのが難しい。さらに、移植の際には、公知の問題は、インプラントにより癒着すべきである傷口面の治療が必然的にインプラントの位置決め前に実施され、そして治療が例えば結合組織細胞や粘膜のような前記傷口面をインプラントでならした望ましからぬ細胞に対してこの理由から無効であることである。そのような細胞はしばしばインプラントと組織の間の結合組織層を導き、その結合組織層はインプラントと組織の間の望まれた安定な癒着を遅延させるか、或いは完全に回避されることができる。
【0004】
米国特許第6139320号明細書(ハーン)(特許文献1)には、歯科分野のために回復すべき歯或いは周辺骨組織における面の掻爬的に治療する方法が記載されている。この掻爬処理のために流体内に浮遊した研磨的粒子をもつ流体と超音波振動を励起した器具とが使用され、この場合に、流体は歯足或いは骨組織がキャビテーション(空洞形成)によって切除されるように、器具によって酷い乱流になる。器具は処理中に継続的に流体で周りを洗われる、即ち流体は切除された材料を遠くに輸送するため利用される。器具は、治療のために、治療すべき面と器具の間にはいつも流体膜が存在するように位置決めされる。キャビテーションは、器具と切除すべき材料の間に間隔が存在しないとき(流体膜のない)に生じなく、そしてこの間隔が大き過ぎであるときにキャビテーションが生じない。
【0005】
特許文献1による掻爬処理のために使用される装置は(例えばピエゾ要素の下で電気振動から発生した機械的振動)電気/機械的変換器或いは振動駆動手段を有する。振動駆動手段には、同様にブースタ(振幅増幅器)を介して、振動駆動手段の軸方向振動を例えば90°或いは120°だけ転向する転向要素が連結されている。掻爬処理のために使用される器具は、その器具が転向された振動の方向に拡張し、それによって同様にこの軸線の方向に振動するように連結されている。
【0006】
掻爬処理によって作成する或いは仕上げる開口を歯内に開口に位置決めする充填要素と形状一体的に適合するために、前記公報にてこの充填要素を直接に超音波器具として使用することが提案されている。前記のように掻爬治療のために器具と傷口面の間の流体膜が仮定されるので、充填要素によって作成された開口が充填要素用の固定座部を意味しない。これは、充填要素が最後に例えばセメントによって開口に固定されなけれなならなく、セメントが開口の作成後初めて収納され得ることを意味する。
【特許文献1】米国特許第6139320号明細書
【特許文献2】国際特許出願公開第02/069817号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明の課題は、傷口面に組織再生を促進するために使用でき、その傷口面が組織再生によって例えば他の傷口面と或いはインプラントと癒着するか或いは組織表面を治すべきである方法を提供することである。この際にこの発明による方法は簡単に且つ最小侵入性用途で使用できるべきである。この発明による方法によって達成された結果は、同じ目的を用いる公知の方法によって達成される結果と少なくとも同じに良好であるべきである。この方法はさらに、インプラントによって傷口面をならした望ましからぬ細胞の上記した問題点を解決することを可能となる。さらにこの発明の課題は方法を実施する装置並びに方法を実施する治療器具或いはインプラントに関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題は、方法、装置と治療器具或いはインプラントが特許請求の範囲に定義されているような方法、装置と治療器具或いはインプラントによって解決される。
【発明の効果】
【0009】
この発明による方法は、処理すべき傷口面に伝えられる機械的振動、例えば超音波振動によってこの傷口面の領域において強度、深さと場所に関して非常に良く制御でき、機械的且つ化学的作用が達成され得て、その作用がその傷口面の強さと組織に応じて管理された刺激、管理された外傷或いは達成された壊疽或いは細胞破壊を発生する所見に基づいている。刺激と外傷によって物質代謝が行われ、外傷、壊疽や細胞破壊によって追加的に望ましからぬ生物学的要素が処分されるか、或いは変成される。両前記効果は、公知のように組織再生を促進する。追加的に組織、特に骨組織は処理すべき傷口面の領域における機械的作用によって機械的に変更でき、例えば容易に厚くされるか、或いは範囲内に容易に移動される、それは組織再生を同様に積極的に影響させ得る。
【0010】
この発明によると、機械的振動、特に超音波振動は治療すべき傷口面に伝達されて、それによってこの傷口面の領域において組織を(機械的作用)振動し、組織内の振動の減衰によって熱的作用を達成する。方法は組織における必要な最小量のみが破壊形成に影響されるように現存組織単位に非常に微細に適合され得るので、この発明による方法において治療中や治療後に材料を処理範囲から取り除くことが不必要である。
【0011】
傷口面に振動を伝達する手段として治療器具或いはインプラントが用いられる、この際に治療器具或いはインプラントは振動体として形成されて、処理のために同様に一つ或いは複数の他の振動体を介して振動駆動手段と作用連結されており、この場合に振動するシステムの個々の要素は好ましくはそれらが共振器と同様に振動するように、互いに且つ励起周波数に調和される。この発明による方法の実施のために、振動駆動手段を有し且つ同様に振動駆動手段に連結された一つの或いは複数の振動体を有する装置が使用され、この場合には、治療器具或いはインプラントは振動駆動手段に或いは振動体の一つに連結されるか或いは連結できる。この連結は治療器具のために固定的に或いは分離可能に結合できる。インプラントのために、連結は分解可能な結合体によって、或いは単に装置のために設けられたインプラントの連結幾何学形状に装置を装着するによって実現される。
【0012】
治療器具は治療のために治療すべき傷口面と接触される、即ちこの傷口面に押圧され並びに振動を与られる。インプラントは組織に位置決めされて、次に組織に押圧され並びに振動を与られる、又はインプラントは好ましくは既に振動して位置決めされる(例えば、器具或いはインプラントより、又は前もって作成された組織開口なしの自動切断インプラントより僅かに小さい組織開口、或いはインプラントより少なくとも部分的に実質的に小さい組織開口)。器具の使用の際には並びにインプラントの使用の際には器具或いはインプラントと傷口面の間の接触が静止できるか、或いは器具或いはインプラントが傷口面上を移動され得る。器具或いはインプラントと傷口面の間の接触は、治療のために特に直接接触である。この接触のために、治療器具或いはインプラントは、好ましくはエネルギー方向付与器を備えている接触面を有する。そのようなエネルギー方向付与器は、例えば円錐体、ピラミット、リップ或いは辺のような接触面から突き出して尖端或いは辺状に延びる要素であり、この要素は伝達すべきエネルギーを実質的に点或いは線に集中し、それによって数倍される。エネルギー方向付与器は50μmから2mmまでだけ接触面から突き出し、その配列において、個々のエネルギー方向付与器によって組織に伝えられた機械的振動を出来るだけ全傷口面に伝えることを可能とするように、器具或いはインプラントが治療中に傷口面に対して移動されるよう適合させる。伝えられた音のこの発明による作用は骨組織には侵入深さ又は3−5mmの拡大幅を有することが明らかである。この値は自然に作用時間或いは伝えられた出力密度(作用振幅x周波数)に依存して且つ組織に依存して局部的発生した外傷の再生力によって制限されている。治療の際に傷口面に静止して使用された器具或いはインプラント用のエネルギー方向付与器が6−10mm(好ましくは2−5mm)より幅広く互いに間隔を置くことができないことが明らかになる。同じことは、傷口面に対して一方向のみに移動される(移植方向)インプラント或いは治療器具におけるエネルギー方向付与器に適用され、つまり例えばエネルギー方向付与器の間にエネルギー投与に本質的に寄与しない滑らかなインプラント面のみが延びる限り、互いの間隔が6−10mmより大きくない、移植方向と平行に延びるリップ或いは辺状にエネルギー方向付与器に適用される。
【0013】
この発明による方法の実施のために使用されたインプラントは、好ましくは既に振動の影響下で組織開口に位置決めされるか、或いは組織開口なしに或いは部分的組織開口のみで組織に移動される、この場合には、インプラントはこの位置決めの際には接触面のエネルギー方向付与器が傷口面の組織と同一面に押圧されるが、或いは濃縮されて、それによって傷口面とエネルギー方向付与器の間の強力な接触が生じるような寸法にされている。
【0014】
傷口面と器具或いはインプラントの間の直接接触が例えば立体的理由から不可能である場合には、器具或いはインプラントの振動は連結媒質をかいして治療すべき傷口面の伝えられる。この場合には、連結媒質として液状或いはゲル状媒質或いは固体媒質(例えば箔)が選択され、伝達すべき振動(例えば超音波)を良く案内し、即ち振動エネルギーから出来るだけ僅かに吸収され、これを出来るだけ損失なしに治療すべき組織にさらに与える。治療すべき傷口面の治療中も、治療後も取り除かれる連結媒質により、補助的にそれ自体公知の形式に化学的治療的作用が治療すべき傷口面上に或いはその下に位置する組織範囲上に達成され得る。というのは、連結媒質に炎症障害、成長要因、細胞安定剤、光安定性などのような物質が与えられるからである。そのような物質が振動によって傷口面を限定する組織にもたらされ得る。連結媒質として例えば処理後に組織から収容される生物学的塩溶液が適している。
【0015】
インプラントを包囲する傷口面のこの発明による処理のために適するインプラントは、最も異なる移植機能を有する。例えばインプラントは機械的機能(支持或いは保持機能)及び/又は遊離機能(例えば治療的に有効な物質或いは球状或いは球状でない投射の遊離)を備える、或いは同様に一時的のみの機能を有し、それ故に少なくともお部分的に共振できる或いは再生組織に一体化できる物質から成る欠けている組織部分の場所保持体がある。
【0016】
傷口面の治療のためにインプラントが振動を与えられるときに、これは、治療がインプラントの位置決め中及び/又は後に実施されて、処理によって達成された外傷性或いは壊疽性作用が特にインプラントで傷口面をならした望ましからぬ細胞(例えば結合組織細胞粘膜細胞、腫瘍細胞)に生じるので、この作用が組織とインプラントの間の癒着にもはや邪魔となることはない。
【0017】
振動体として、即ち振動を出来るだけ損失の乏しく伝達する部材としてのインプラントが作用し、インプラントを包囲する傷口面の上記処理が奏され得るにより、インプラントは少なくとも0.5GPaの弾性係数を有する材料から成り、インプラントは振動の作用下で実質的に変形されないように構成される(これが傷口面上に支持するときにエネルギー方向付与器の領域に変形されない)。即ち、インプラント材料は傷口面と接触の領域内にも国際特許出願公開第02/069817号明細書(特許文献2)による方法の意味において組織と結合部を製造するためにプラステック或いは液状状態にされない。例えばチタンから成る金属性インプラント或いはセラミック構造材から成るインプラントはこれら条件を問題なく満たす。インプラントの提起のために例えば超音波装置のソノトロードはインプラントの超音波装置に設けられた連結面に対して押圧されるか、或いはインプラントは治療のために固定的だが、しかし分離可能にそのようなソノトロードに固定されできる。ソノトロードとインプラントの間にさらに連結要素が切り換えられ得る。無論、この条件はこの発明による方法を実施するために使用される対応する器具に適している。
【0018】
傷口面のこの発明による治療のために、傷口面に伝えられた振動エネルギーによって1ー200kHzの周波数、1−400μmの範囲の振動振幅と平方ミリメータ作用面当たりの0.02−20Wの範囲のエネルギーが良い結果をもたらす。この良い結果は歴史的断面で生体細胞の増加密度として且つ治療された傷口面の領域のより高い生物学的活動性の表示として認識でき、それは両側で迅速且つ問題ない組織再生を例えば癒着或いは治しの形態で助成する。治療のために使用すべきエネルギーは使用された振動の周波数と振幅を介して、この振動を器具或いはインプラントへの伝達を介して且つ適用時間を介しても制御できる。この場合には、治療は唯一の治療周期で実施され得る、或いは休止によって互いに分離された多数の治療周期で実施され得て、この際に有効な治療時間が最高、若干秒に達する。
【0019】
既にさらに示されるように、傷口面に伝えられる振動エネルギーの作用は機械的且つ熱的作用である。両作用の相対割合は傷口面に伝えられる組織内の振動の減衰に依存している(より高い減衰がより高い熱的割合を与えて、より僅かな減衰が多くの機械的作用を与える)。例えば骨組織のような相対的に硬質な組織では、機械的な作用が無視できない、それはそのような組織で既にさらに前記に論じられた肥厚或いは移動を導き得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
この発明による方法並びに方法を実施する治療器具とインプラントの好ましい実施態様は詳細に次の図との関係で記載される。図1は、超音波手動装置に連結されている振動治療器具を備える外科的手術によって、負傷によって或いは発病によって生じた傷の傷口面の治療を示し、図2は螺旋状自動切断するインプラントの位置決めの際に生じる傷口面の治療を示し、図3−8はエネルギー方向付与器を備えている接触面をもつこの発明による治療器具或いはインプラントの好ましい実施態様を示し、図9はこの発明による装置に使用する振幅及び/又は方向変換要素の実施態様を示す。図10と11はこの発明による方法を実施する器具の別の実施態様を示す。
【実施例】
【0021】
図1は外科的手術によって、負傷によって或いは発病によって生じた組織内の傷、例えば腫瘍の除去によって生じた骨内の傷における傷口面1の処理を示す。この処理は実質的に処理する傷口面1を治療器具2と接触することにあり、この際に器具2が振動体として形成され、直接に或いは一つ或いは複数の振幅及び/又は方向変換する別の振動体3(ブースタ、伝達要素、連結要素)を介して振動駆動手段に接続されている。振動駆動手段と別の振動体は例えば手動装置4の構成部材、例えば手で扱われる超音波装置である。振動駆動手段は例えば、電気駆動周波数で機械的振動を受けているピエゾ要素の堆積部を有する。振動駆動手段と治療器具2とは場合によっては一つの別の振動体或いは複数の別の振動体(ブースタ、伝達要素など)と一緒に例えばそれら振動駆動手段の励起周波数では共振器と同様に振動するように設計されている。
【0022】
使用可能な超音波装置は例えば歯石を除去する歯科学において或いは前記特許文献1から知られている。
【0023】
器具2は振動可能で、比較的長く且つ薄く、場合によっては柔軟な伝動要素を介して振動して駆動され得て、対応する寸法により最小侵食性手術に適している。
【0024】
図2は自動切断型インプラント5の位置決めにおいて生じてこのインプラントを包囲する傷口面1の処理を示す。このインプラント5は例えば図示されるように対応して孔を開けられた骨にプレート6を固定するように打ち込まれる自動切断型ねじである。このねじは回転によって骨組織に打ち込まれ、ねじは打ち込み後或いは既に打ち込み中に例えば超音波を作用される。振動は特にエネルギー方向付与器として機能するねじ山間隔の領域において骨組織に伝えられる。上記教示によると、このねじ山間隔は、その間に存在する面が異なって構成されたエネルギー方向付与器と無関係であるときに、それらが互いに6−10mm以上離れていないように、設置されている。
【0025】
図2に図示されたインプラントの打ち込みのために、例えば超音波装置の対応して構成されたソノトロード7はねじの頭部に設置され、ねじを押圧される。このソノトロードはねじを回転するのに用いられ、この場合に振動によってトルク或いは回転運動の際に克服すべき摩擦が目立って減少される。ソノトロードはそのために対応して回転して手動装置に配置され、図2に図示されるように、回転維持され(例えば四辺)、ねじ頭に設置できるか、或いはこのねじ頭に固定できる。勿論、ねじは公知の装置によって回転でき、次に初めて超音波を作用される。
【0026】
図3−8は、接触面に異なるエネルギー方向付与器を有するこの発明による方法を実施する治療器具或いはインプラントの末端の好ましい実施態様を示す。治療器具やインプラントの末端は、それらがこの方法を実施するために構想されているので、原理的に相違していない。治療器具の基端は好ましくは振動駆動手段をもつ装置に分解可能に連結する手段であるが、しかしそのような装置にしっかりと連結され得る。インプラントの基端は同様に振動駆動手段をもつ装置に分解可能に連結する手段であり得る。しかし、基端インプラントは簡単に連結面或いは連結幾何学形状を有し、これらは振動を伝えるために装置側の振動体の押当てによって装備されている。
【0027】
図3は、組織開口10内に位置決めされているこの発明によるインプラント5(例えば歯科インプラント)を横断面で示す。インプラントは軸方向に延びる辺11を有し、その辺によって治療すべき傷口面1(組織開口10の内部表面)が容易に皺立てされ、その辺はこの形式でエネルギー方向付与器として用いられる。このインプラントは組織開口10内への位置決め中及び/又は後に例えば超音波を作用され、そのためにインプラントがソノトロードに固定されるか、或いはソノトロードによって組織開口10内へ押圧される。図3は治療器具2の末端を通る横断面と同じ形式と理解され得る。インプラント或いは器具がその皺立てした作用のために軸方向のみに組織開口10内で移動できるので、図3に図示されるように、特に、皺立てが傷口面の小さい部分のみに関するときに、辺11は6−10mm以上でない間隔で配置されている。
【0028】
図4は、インプラントが円錐状或いは階段状組織開口に位置決めされるときに、特にこの発明による方法を実施するために適している別のインプラント5(場合によっては処理器具の末端も)を示す。インプラント5は末尖端40と多数の実質的に円筒状(場合によっては滑らかな円錐状)領域41とを有し、この際に尖端40から円筒状領域41への直径が次第に増加し、そして尖端40と円筒状領域41が軸方向に延びて突き出す辺11を有し、その辺はインプラントのために設けられた組織開口(傷口面)の内部表面を配慮する。骨密度に依存して、前記組織開口の大きさは必要条件に適合され得るので、例えば海綿状或いは骨孔状骨では多分、前記開口が放棄され得て、インプラントはこの領域において骨を太くするよう打ち込まれる。円筒状領域41間の段部も皺立てる辺42として構成されている。
【0029】
インプラント5の基端前面43は連結面として例えばソノトロードを備えて形成され、即ち例えばソノトロードはそれと反対に保持され得るので、ソノトロードの振動がインプラントに伝動され得る。この基端前面43はつまり出来るだけ小さい祖度をもつ平らな面である。
【0030】
図5は、インプラントが図3や図4で図示されているように、振動が好ましくはインプラントに伝えれるように時間tの関数として振動振幅の線図を非常に概略的に示す。単に設置によって実現した連結部によって振動一部のみが一方向に(押付けのみ、引きなし、所謂半振動)伝達できるので、横座標の片面(半振幅、ここでは正側)の振幅のみが明らかになる。比較的高い周波数(例えば超音波)と小さい振幅(1−100μm)をもつ振動を低い周波数(数十から数百ヘルツ)と実質的により高い振幅(数百μm)をもつ振動と重ねることは好ましいものとして示唆され、特にインプラントの打ち込みのための強力な打撃や傷口面の処理のための高周波数振動が利用される。例えば波長(正弦の代わりに鋸歯)の少なくとも部分的変更によってより高い加速とそれによるより高いインパルスが得られるときに、同様な効果が発生され得る。
【0031】
図6A−6Cは、図4によるインプラントが一方では軸方向に延びていて、他方ではインプラント周辺にだけ皺立て作用する辺を有するように、別の好ましいインプラント5を示す。インプラントは図6Aで三次元的に図示され、図6Bでは軸方向断面として、図6Cでは横断面で図示されている。インプラント5は例えば顎骨の円錐状開口内に移植される歯科インプラントであり、この場合に軸方向に延びている辺11は開口壁を実質的に全移植運動中(移植方向:矢印I)に皺立て、インプラント周辺に延びている辺42はそれ
らが開口壁に着座するときに少なくとも移植の一つの最終段階にある。インプラント周辺に延びている辺はインプラントを安定化するのに寄与できるので、それらは好ましくは末インプラント端に対して容易に荷重して且つ後方切断した形成され、これは図6Bから明らかである。例えばエネルギー投下を更に集中させるために、周辺に、図示の如く、或る自由角度を与えることは好ましい。この際には、周辺42は同じままの軸方向高さに延びており、全周辺に延びていると言う条件はない。同様に、軸方向に延びる辺が通過して、或いは長さに渡って一定数或いは幾何学形状で延びていると言う条件はない。
【0032】
図7と図8は、エネルギー方向付与器16のマスター(例えば接触面から突き出すピラミット)をもつ接触面15を有する治療器具2(或いは場合によってはインプラント)の末端を示す。図7に図示された器具2は軸方向振動(二重矢印A)或いは曲げ速度(二重矢印B)のために配置され、図8に図示された器具2は好ましくは軸方向振動のために配置される。エネルギー方向付与器の尖端間の間隔は、傷口面の各処理すべき領域が処理中に少なくとも一回そのような尖端の周りに位置するためにおよそ3−5mm(好ましくは1−2.5mm)以上でない領域に到るように、器具と傷口面の間の相対運動に調和される。器具は傷口面に対して移動されないならば、尖端は6−10mm(好ましくは2−5mm)の間隔で配置すべきである。
【0033】
図9は、既に上記で論じられた振幅及び/又は方向変換要素20を示し、その変換要素はこの発明による装置では好ましくは治療器具2間に或いは場合によってはインプラントと振動駆動手段21或いは場合によってはブースタに接続されるが、しかし治療器具としてさえ用いられ得る。
【0034】
要素20は例えばリング状である。それは所定励起周波数では共振で振動し、しかも四つの節点K(最小振動振幅と二次元信号の点)と最大振動振幅(一次元振動)の四つの点M1−M4をもつ半径方向に振動するように、配置されている。軸方向では、リングは振動が軸方向振幅により無関係のままであるように拡張を有する。半径方向におけるリングの変更する厚さによって、或いはリング内の局部的窪み(局部的異なる質量)によって、或いは対応する局部的リング補強部によって点M1−M4にて異なる振幅が得られる。より高い質量或いは大きな強度をもつ箇所では、振幅は小さい質量或いは大きい強度をもつ箇所でより小さい。
【0035】
図9に図示された要素20のために、箇所M1、M3とM4はより高い振幅が期待される(長い二重矢印により例示される)箇所M2より大きい局部的質量を有する。箇所M1−M4にて別の要素(例えば治療器具2)が連結されるならば、質量とリング強度の関する要素の作用を連結箇所で考慮されるか、或いは他の箇所で対応して補償する。
【0036】
振動駆動手段21(場合によってはブースタによって)は好ましくは最大振動振幅の点(M1−M4)に連結され、これによって駆動振幅がこの箇所に伝動される。振動駆動手段21の使用と説明に応じて、高い振幅と一次元振動の治療器具2は同様に箇所Mに連結される、或いは小さい振幅と二次元振動の治療器具は箇所Kに連結される。
【0037】
図9によると、器具2は箇所M2(最小局部的リング質量或いは最小リング強度、つまり最大振幅)に連結され、振動駆動手段21は箇所M1に連結されるので、リングは振幅増幅器として機能し、そして方向変換器として(90°)機能する。振動駆動手段21が箇所M4に連結されるときにば、要素20は振幅増幅器としてのみ機能する。
【0038】
およそ20kHzの励起周波数の図9による振幅及び/又は方向変換要素20は、例えばおよそ8mmの直径をもつ鋼製リングであり、およそ0.5g重量の器具に連結できる。固定的結合では器具が共振器として機能され得るので、器具は(鋼と20kHz:およそ14mm)半波長或いはその数倍に一致する長さを有する。
【0039】
振幅及び/又は方向変換要素20に連結(形成)されている図9に図示された器具2の代わりに、同じ箇所で対応する突起(図示なし)が設けられ、この突起はインプラントの基端前面上に設置でき、インプラントにより同時に組織開口に打ち込まれ、振動を励起される。
【0040】
この発明による方法では、同様に使用でき、振幅及び/又は方向変換要素は一般に曲げ梁、リング或いは中空球のような幾何学的部材であり、この場合に、リング状要素が円丸以外の、つまり例えば多角形形状を有し得る。このリングは固有振動のために例えば3、5或いはそれ以上の節点により、即ち方向変換のために90°と異なる角度だけ配置される。方向変換が三次元空間で可能とされるときに、要素20として、例えば中空球或いは多面体のような中空部材を設ける。リング並びに中空部材は器具2或いは場合によってはインプラント並びに振動駆動手段21用の多数の連結節点を有する。
【0041】
場合によっては要素20に治療器具2を連結する必要がなく、むしろ要素20自体を治療のために使用し、この際にこのような場合では要素の外面にエネルギー方向付与器を備えることは好ましい。
【0042】
器具2の形成並びに振動の特徴が特殊な用途に適合されるので、器具2と振幅及び/又は方向変換要素20をユニットとして配列し、異なる方向変換のために例えば異なる連結箇所を備えていることは好ましいことが明らかであり、それによってこのユニットが標準的に装備されて例えば手動装置に一体化された振動駆動手段21に連結され得る。
【0043】
振幅及び/又は方向変換要素20と器具2のこの種のユニットは図10に図示されている。図10による振幅及び/又は方向変換要素20の箇所M2には、治療器具2が連結されている。箇所M1、M3とM4には、連結手段30が設けられ、例えばスナップ要素によって振動駆動手段21の倍増要素が力一体的に要素20の座部31に引かれる。ソノトロードにより与えられる伝達した波がばね力の増加により同化される。
【0044】
最小侵食性方法のために、装置末端の挿入後に(内視鏡的用途のために柔軟に且つ半波長の数倍として構成され得る)振動駆動手段21への要素20の連結を許容し、つまりこの要素が処理領域内に存在するときに変更する手段を設けることが好ましい。この要素20は例えば処理領域内への挿入のために箇所M4に連結され(方向変換なし、挿入方向を横切って装置の最小寸法)、そして治療或いは治療の一部のために箇所M1或いはM3(90°ごとの方向変換)に連結される。
【0045】
要素20の外面への器具2の図9と10に図示された連結の代わりに、器具2は要素の内面に連結され得て、反対面に対応する開口35を通してこの開口から突き出し、これは図11に図示されている。これは、特に、場所の理由(例えば最小侵食性方法の装置)から器具2が出来るだけ僅かに要素20を越えて突き出し、それにもかかわらずに共振の理由から所定長さを有さなければならないときに、好ましい。
【0046】
正確に治療器具2と調和された振幅及び/又は方向変換要素20と固定的に連結されている治療器具2は、実質的に励起周波数或いは小さい数の選択可能な励起周波数を与え得る唯一の装置により種々の用途の最適処理条件を達成することを可能とする。そのような処理条件は、この発明による方法に使用できるばかりでなく、振動する治療器具が使用される他の方法にも、特に歯科医療の異なるそれ自体公知の方法にも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】超音波手動装置に連結されている振動治療器具を備える外科的手術によって、負傷によって或いは発病によって生じた傷の傷口面の処理を示す。
【図2】螺旋状自動切断するインプラントの位置決めの際に生じる傷口面の処理を示す。
【図3】エネルギー方向付与器を備えている接触面をもつこの発明による治療器具或いはインプラントの好ましい実施態様を横断面で示す。
【図4】エネルギー方向付与器を備えている接触面をもつこの発明による治療器具或いはインプラントの好ましい実施態様を斜視図で示す。
【図5】エネルギー方向付与器を備えている接触面をもつこの発明による治療器具或いはインプラントの好ましい実施態様の振動振幅の線図を非常に概略的に示す。
【図6】エネルギー方向付与器を備えている接触面をもつこの発明による治療器具或いはインプラントの好ましい実施態様を三次元的に、軸方向断面として、横断面で図示される。
【図7】軸方向振動(二重矢印A)或いは曲げ速度(二重矢印B)のためのエネルギー方向付与器を備えている接触面をもつこの発明による治療器具或いはインプラントの好ましい実施態様を示す。
【図8】軸方向振動のために配置したエネルギー方向付与器を備えている接触面をもつこの発明による治療器具或いはインプラントの好ましい実施態様を示す。
【図9】この発明による装置に使用する振幅及び/又は方向変換要素の実施態様を示す。
【図10】この発明による方法を実施する器具の別の実施態様を示す。
【図11】この発明による方法を実施する器具の別の実施態様を示す。
【符号の説明】
【0048】
1.....傷口面
2.....治療器具
3.....振動体
4.....手動装置
5.....インプラント
6.....プレート
7.....ソノトロド
10.....組織開口
11.....インプラント辺
15.....接触面
16.....エネルギー方向付与器
20.....振幅及び/又は方向変換要素
21.....振動駆動手段
30.....連結手段
31.....座部
35.....開口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
傷口面(1)に、特に他の傷口面或いはインプラントと癒着し、組織表面を治すべき傷口面に組織再生を促進する方法において、治療器具(2)或いはインプラント(5)によって機械的振動が傷口面(1)に伝えられることを特徴とする方法。
【請求項2】
機械的振動は1−200kHzの周波数をもつ超音波振動であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
治療器具(2)の接触面が傷口面(1)と接触され、治療器具が機械的振動を受けて、治療器具(2)が処理中に傷口面に対して移動されるか、静止していることを特徴とする請求項1或いは2に記載の方法。
【請求項4】
インプラント(5)の接触面が傷口面(1)と接触され、インプラント(5)は傷口面に対して移植運動中に及び/又はこの移植運動後に、つまり移植された状態に振動を作用されることを特徴とする請求項1或いは2に記載の方法。
【請求項5】
インプラント(5)は自動切断する或いは皺立てる構造を有し、インプラントは機械的振動によって組織内に位置決めされることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
インプラント(5)は組織の開口に位置決めされ、次に振動を受けることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
治療器具(2)或いはインプラント(5)の治療面と治療すべき傷口面(1)との間の接触は直接接触であることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
治療器具(2)或いはインプラント(5)と治療すべき傷口面(1)との間に液状、ゲル状或いは固体結合媒質が装入されることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
結合媒質は化学治療的に有効な物質に付与されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
傷口面(1)は骨組織面であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
インプラント(5)は顎骨の開口に位置決めされる歯科インプラントであることを特徴とする請求項4乃至10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
傷口面(1)に、特に他の傷口面或いはインプラントと癒着し、組織表面を治すべき傷口面に組織再生を促進し、機械的振動が傷口面に伝えられる装置において、装置は振動駆動手段を有し、振動駆動手段によって振動し得る治療器具(2)或いはそのような治療器具(2)或いはインプラント(5)を連結させる手段を有する装置。
【請求項13】
インプラント(5)を連結させる手段はインプラント(5)の基面に配置された滑らかな連結面であることを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
装置は振幅及び/又は方向変換要素(20)を有し、治療器具或いはこの要素に連結する手段が配置されていることを特徴とする請求項12或いは13に記載の装置。
【請求項15】
振幅及び/又は方向変換要素(20)は振動駆動手段と分解自在に連結されており、振幅及び/又は方向変換要素(20)は多数の連結箇所を有し、それで種々の箇所に振動駆動手段と連結できることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項16】
振幅及び/又は方向変換要素(20)は曲げ梁、リング或いは中空部材の形状を有することを特徴とする請求項14或いは15に記載の装置。
【請求項17】
治療器具(2)は外部で振幅及び/又は方向変換要素(20)に固定されていることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項18】
振幅及び/又は方向変換要素(20)はリング或いは中空部材状であり、治療器具(2)は振幅及び/又は方向変換要素(20)の内面に固定されていて対向する開口(35)を通して要素(20)から突き出すことを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項19】
治療器具(2)或いはインプラント(5)は振動体として形成されて、その基端が振動駆動手段或いは振幅及び/又は方向変換要素に固定されるか或いは連結できる又は振動駆動手段或いは振幅及び/又は方向変換要素により振動を伝えるために適した接触面を有し、治療器具(2)或いはインプラント(5)は末端の領域において傷口面と接触する接触面(15)を有し、その接触面(15)がエネルギー方向付与器(16)を備えていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に基づく方法を実施する治療器具(2)或いはインプラント(5)。
【請求項20】
エネルギー方向付与器(16)は接触面(15)から突き出す尖端或いは辺の形状を有することを特徴とする請求項19に記載の治療器具或いはインプラント。
【請求項21】
エネルギー方向付与器(16)は少なくとも50μmmだけ接触面を越えて突き出すことを特徴とする請求項19或いは20に記載の治療器具或いはインプラント。
【請求項22】
エネルギー方向付与器は6−10mm以上には互いに離れていないことを特徴とする請求項19乃至21のいずれか一項に記載の治療器具或いはインプラント。
【請求項23】
エネルギー方向付与器(16)は螺旋状或いは軸方向に延びていて位置決めの際に傷口面を皺立てる辺(11)を有することを特徴とする請求項20乃至22のいずれか一項に記載の治療器具或いはインプラント。
【請求項24】
治療器具或いはインプラントは末尖端(40)と、尖端(40)に引き続いて、尖端(40)から増加する間隔で大きくなる直径をもつ多数の実質的に円筒状或いは円錐状領域(41)とを有し、尖端(40)と円筒状或いは円錐状領域(41)は軸方向に延びていて皺立てる辺(11)を備えており、円筒状或いは円錐状領域(41)の間に生じる段部が同様に皺立てる辺(42)として構成されていることを特徴とする請求項23に記載の治療器具或いはインプラント。
【請求項25】
治療器具或いはインプラントは実質的に円錐状であり、少なくとも部分的に軸方向に延びる辺と少なくとも部分的に周辺に延びる辺とを有することを特徴とする請求項23に記載の治療器具或いはインプラント。
【請求項26】
少なくとも部分的に周辺に延びる辺は少なくとも部分的に下方切断されていることを特徴とする請求項25に記載の治療器具或いはインプラント。
【請求項27】
少なくとも部分的に周辺に延びる辺は少なくとも部分的に自由角度を有することを特徴とする請求項25に記載の治療器具或いはインプラント。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2007−500521(P2007−500521A)
【公表日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−521365(P2006−521365)
【出願日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【国際出願番号】PCT/CH2004/000474
【国際公開番号】WO2005/009256
【国際公開日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【出願人】(501485227)ウッドウェルディング・アクチェンゲゼルシャフト (17)
【Fターム(参考)】