説明

充填センサアダプタ

【課題】センサ素子周りの局所的な空気溜による不適切な充填判定を回避することができる充填センサアダプタを得る。
【解決手段】充填センサアダプタ100は、連通する上下2つのハウジング部からなる四角の立体状を成し、下側ハウジング部がセンサ素子収容部110となり、上側ハウジング部がセンサ素子収容部110内にコンクリート等の充填物を導入する充填物導入部120となっている。センサ素子収容部110の1つの側面にはセンサ素子200を挿入するためのセンサ挿入口111が形成され、充填物導入部120の4つの側面夫々には充填物を流入させる充填物流入口121が形成されている。センサ挿入口111の左右両側にはセンサ素子200を挟持する爪部140が設けられ、充填物導入部120の上面には充填センサアダプタ100を型枠に取り付けるための両面テープ150が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばプレキャストコンクリートで作られた型枠へのコンクリートの充填状況を検知する充填検知装置に適用して好適な充填センサアダプタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建築物の構造体には、プレキャストコンクリートで作られた型枠(以下、プレキャストコンクリート型枠と呼ぶ)の内部に鉄筋を配し、コンクリートを充填する方法が採られている。
【0003】
近年、デザインの多様化などからプレキャストコンクリート型枠の形状も複雑になり、その複雑な形状の末端部までコンクリートが正しく充填されているかどうかを非破壊検査で容易に検出することができる方法が望まれている。
【0004】
従来、プレキャストコンクリート型枠内へのコンクリートの充填状況を正確、且つ、容易に検知することができる充填検知装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1で開示された充填検知装置は、予めプレキャストコンクリート型枠内に充填されるコンクリートの構成物質の振動周波数特性を数値化した基準データを用意しておき、この基準データと実際にコンクリートを充填した際の振動周波数特性の数値化データとを比較し、その比較結果に基づいてプレキャストコンクリート型枠内におけるコンクリートの充填状況を判定する。
【特許文献1】特開2004−20387号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来の充填検知装置にあっては、充填を検知するセンサ素子をその検知面が下向きになるように取り付けた場合(この取り付け方法を「逆打ち」と言う)、図12に示すように、センサ素子10の検知面下に発生した空気溜(気泡)20を検知してしまい、実際にはコンクリート等の充填物30が充填されているにもかかわらず、空気と判定して充填物30が未充填であるとする誤判定をしてしまう問題がある。なお、図12において、40はプレキャストコンクリート型枠である。また、センサ素子10としては、上記の特許文献1でも開示されているように、例えば圧電スピーカが用いられる。
図13はセンサ素子10の平面図であり、金属板(振動板)11の裏面に圧電スピーカ12が取り付けられる。
【0006】
因みに、センサ素子をその検知面が下向きになるように取り付ける例として、トンネルの二次覆工工程がある。このトンネルの二次覆工工程では、プレキャストコンクリート型枠内の一番高い位置までコンクリートが充填されたかどうかを確認する必要があるので、図14のトンネル断面図に示すように、トンネル内の頂上にセンサ素子10を逆打ちする。なお、図14において、50は吹き付けコンクリート、51はアンカ、52は防水シート、53はプレキャストコンクリート型枠、54は二次覆施コンクリート、55は空洞部分である。二次覆施コンクリート54の充填状況をセンサ素子10で検知する。
【0007】
この発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、センサ素子周りの局所的な空気溜による不適切な充填判定を回避することができる充填センサアダプタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的は下記構成により達成される。
(1) 充填センサアダプタにおいて、連通する上下2つのハウジング部からなり、少なくとも下側ハウジング部がセンサ素子を収容可能な大きさに形成されると共に、該下側ハウジング部の1つの側面には前記センサ素子を挿入するための開口部が形成され、一方、上側ハウジング部の少なくとも1つの側面には充填物を流入させるための開口部が形成されたことを特徴とする。
【0009】
(2) 上記(1)に記載の充填センサアダプタにおいて、前記上側ハウジング部の上面に接着部材を備えることを特徴とする。
【0010】
(3) 上記(1)又は(2)に記載の充填センサアダプタにおいて、前記下側ハウジング部の前記開口部に前記センサ素子の抜けを防止する挟持部を備えることを特徴とする。
【0011】
(4) 充填センサにおいて、上記(1)から(3)のいずれかに記載の充填センサアダプタを備え、前記センサ素子をその検知面を前記充填センサアダプタの前記上側ハウジング部側に向けて前記下側ハウジング部内に装着したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
上記(1)に記載の充填センサアダプタでは、充填物を上側ハウジング部から下側ハウジング部内に導入する構造を採るので、センサ素子をその検出面が上側ハウジング部側に向くように下側ハウジング部内に装着して、充填センサアダプタをコンクリート型枠内に設置することにより、センサ素子の逆打ちが解消できて、センサ素子周りの局所的な空気溜による不適切な充填判定を回避することが可能となる。
【0013】
上記(2)に記載の充填センサアダプタでは、プレキャストコンクリート型枠に容易に取り付けることができる。
【0014】
上記(3)に記載の充填センサアダプタでは、センサ素子の抜けを防止でき、常に正確な充填検知が可能となる。
【0015】
上記(4)に記載の充填センサでは、上記充填センサアダプタを備えるので、センサ素子をその検出面が上側ハウジング部側に向くように下側ハウジング部内に装着することで、センサ素子周りの局所的な空気溜による不適切な充填判定を回避することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施の形態に係る充填センサアダプタの外観を示す斜視図である。また、図2は本実施の形態の充填センサアダプタをセンサ素子に装着した状態を示す平面図、図3は図2のA−A方向から見た断面図、図4は本実施の形態の充填センサアダプタをセンサ素子に装着した状態を示す側面図、図5は図4のB−B線断面図である。
【0018】
図1において、本実施の形態の充填センサアダプタ100は、連通する上下2つのハウジング部からなる略四角の立体状をなし、下側ハウジング部がセンサ素子200(例えば図3参照)を収容するセンサ素子収容部110となっており、上側ハウジング部がセンサ素子収容部110内にコンクリート等の充填物を導入する充填物導入部120となっている(センサ素子収容部110と充填物導入部120は図3の断面図を参照)。
センサ素子収容部110と充填物導入部120とは開口部130によって連通している(開口部130は図5の断面図を参照)。
センサ素子収容部110の1つの側面にはセンサ素子200を挿入するためのセンサ挿入口(開口部)111が形成されており、充填物導入部120の4つの側面のそれぞれには充填物を流入させる充填物流入口(開口部)121が形成されている。
【0019】
センサ素子収容部110のセンサ挿入口111の左右両側には、弾性を有する爪部140が設けられている。なお、爪部140は、充填センサアダプタ100の一部としてアダプタと一体に樹脂等で成形されている。
この2つの爪部140は、センサ素子200の抜けを防止するための挟持部であり、センサ素子200を、図中Pで示すセンサ素子挿入方向からセンサ挿入口111を介してセンサ素子収容部110に挿入した際に、変形後、センサ素子200の後端部に係合してセンサ素子200を強固に挟持する。
充填物導入部120の外部上面には充填センサアダプタ100をプレキャストコンクリート型枠に取り付けるための両面テープ(接着部材)150が取り付けられている。
この両面テープ150は、図2に示すように、充填物導入部120の外部上面の略全てを覆う大きさに形成されている。なお、プレキャストコンクリート型枠への取り付けは両面テープ150に限定されるものではなく、例えば接着剤であっても構わない。要は、充填センサアダプタ100をプレキャストコンクリート型枠に取り付けることができるものであれば如何なるものであっても良い。
【0020】
本実施の形態に係る充填センサアダプタ100は、以上のような構造をなしている。
実際の使用時には、充填センサアダプタ100は、図6の断面図に示すように、センサ素子200をその検知面を上側にしてセンサ挿入口111からセンサ素子収容部110内に挿入した後、両面テープ150でプレキャストコンクリート型枠40の壁面に取り付けられる。この状態でコンクリート等の充填物30がプレキャストコンクリート型枠40内に充填されてゆき、充填センサアダプタ100の充填物導入部120の充填物流入口121にまで達すると、充填物流入口121から充填物導入部120内に流入し、さらにその後、充填物導入部120とセンサ素子収容部110を連通する開口部130からセンサ素子200の金属板202(図5参照)に達する。これにより、センサ素子200の出力が変化し、後述する充填検知装置で充填物30が充填されたと判定される。
充填センサアダプタ100によってセンサ素子200の検知面を上向きに取り付けることで、センサ素子周りの局所的な空気溜による不適切な充填判定を回避することが可能となる。
【0021】
次に、センサ素子200について、図7に示す部分断面図を参照して説明する。
図7において、センサ素子200は、電気信号を機械信号に変換して出力するものであり、圧電セラミックス201と、圧電セラミックス201を固定する金属板202と、圧電セラミックス201を金属板202と共に収容するケース203と、ケース203を固定する台座204と、台座204とケース203に収容された金属板202との間に介挿され、ケース203へのコンクリートの侵入を防止するシール材205とを備えて構成される。なお、ケース203は圧電セラミックス201の周囲に空間を保てる大きさに形成されている。
また、センサ素子200と装置本体とはケーブル206によって接続される。この場合、ケーブル206内の2本の電極線207の一方が圧電セラミックス201の一方の電極に接続され、他方が金属板202を通して圧電セラミックス201のもう一方の電極に接続される。
このように、センサ素子200に圧電セラミックス201を使用することで装置を安価にできるとともに精度の高い検査が可能となる。
【0022】
次に、充填センサアダプタ100とセンサ素子200を用いた充填検知装置について説明する。
図8は、充填検知装置300の概略構成を示すブロック図である。
この図において、充填検知装置300は、センサ素子200と、同期信号発生器301と、可変周波数発振器302と、増幅器303と、抵抗304と、差動増幅器305と、4象限掛け算器306と、ローパスフィルタ307と、判定部308とを備えて構成される。なお、充填センサアダプタ100とセンサ素子200は充填センサを構成する。
【0023】
同期信号発生器301は、可変周波数発振器302を繰り返し動作させるための同期信号を発生する。
可変周波数発振器302は、周波数が所定の周波数範囲(例えば1kHzから20kHz)で連続的に変化する正弦波の電気信号を発生する。この場合、同期信号発生器301から同期信号が出力される毎に初期周波数(例えば1kHz)から繰り返し正弦波信号を発生する。
増幅器303は、可変周波数発振器302からの正弦波信号を、センサ素子200を駆動できるレベルまで増幅し、加振用信号Vrとして出力する。
【0024】
抵抗304は、増幅器303とセンサ素子200との間に直列に介挿され、その両端にはセンサ素子200に流れる電流に対応する電圧が発生する。
センサ素子200に流れる電流は、周波数の変化によって変化するので、抵抗304の両端に現れる電圧はセンサ素子200の周波数特性を反映したものになる。
差動増幅器305は、抵抗304の両端の電圧を増幅して電圧Viを出力する。
4象限掛け算器306は、加振用信号Vrと電圧Viを乗算してこれらの電圧に対するノイズの影響を除去する。
ローパスフィルタ307は、4象限掛け算器306の出力信号から以下で説明するcos(2ωt+α+β)分を除去した信号(出力電圧Vo)を出力する。
【0025】
判定部308は、図示せぬCPU(Central Processing Unit)と、CPUを動作させるためのプログラムが格納されたROM(Read Only Memory)と、CPUの動作において使用されるRAM(Random Access Memory)と、ローパスフィルタ307からの出力電圧Voをデジタル変換するA/D(Analog Digital)変換器と、判定結果等の各種表示を行うためのLCD(Liquid Crystal Display)等の表示器とを備えて構成される。
判定部308は、センサ素子200にコンクリートを接触させないときの固有の振動周波数特性を基準として、ローパスフィルタ307からの出力電圧Voから、センサ素子200に対するプレキャストコンクリート型枠内におけるコンクリート等の充填物の充填状況を判定し、その結果(良否)を上記表示器に表示する。因みに、センサ素子200の固有の振動周波数特性を一度設定しておくことで、以後メンテナンス時以外は再設定する必要がなくなる。なお、センサ素子200の固有の振動周波数特性は上記RAMに記憶される。
【0026】
次に、上記した構成の充填検知装置300の動作を説明する。
可変周波数発振器302にて発生した正弦波信号が増幅器303で増幅されて加振用電圧Vrとしてセンサ素子200と4象限掛け算器306に印加される。加振用電圧Vrがセンサ素子200に印加されることによってセンサ素子200に機械的振動が発生し、センサ素子200に流れる電流に対応する電圧が抵抗304に発生する。この電圧が差動増幅器305にて増幅されて電圧Viが得られ、その電圧Viが4象限掛け算器306に入力される。一方、4象限掛け算器306には加振用電圧Vrも印加されるので、この加振用電圧Vrと差動増幅器305からの電圧Viとが乗算されて、これらの電圧に対するノイズが除去される。ノイズが除去された4象限掛け算器306からの出力信号は、ローパスフィルタ307にてcos(2ωt+α+β)成分が除去されて出力電圧Voが得られる。
【0027】
この出力信号Voは、加振用電圧Vrの周波数変化に対するセンサ素子200の周波数特性(振幅と位相)を反映した信号になる。このときセンサ素子200の表面に充填物が接触していないと、図9に示すように、センサ素子200の持つ固有振動数付近の周波数にピークを持った電圧が現れる(4.7kHzのピーク点)。これに対して、センサ素子200の周りにコンクリートが充填されると、図10に示すように、センサ素子200の振動特性が変化してピーク電圧の位置と大きさが変化する(3.4kHzのピーク点)。すなわち、ピーク電圧が殆ど無い状態になる。判定部308は、このピーク電圧の変化からコンクリートの充填状況を判定し、その結果を表示器に表示する。これにより、ユーザはコンクリートの充填を容易に判別することができる。
【0028】
次に、上記作動原理を、数式を用いて説明する。
ここで、Vr=Asin(ωt+α)、Vi=Bsin(ωt+β)とする。但し、A,Bは振幅、ωtは周波数、αとβは位相のずれとする。
Vr×Vi=Asin(ωt+α)×Bsin(ωt+β)
=AB[cos(β−α)−cos(2ωt+α+β)]/2 (1)
【0029】
式(1)のcos(β−α)の部分は、位相差に合わせて変化する直流成分であり、ここに電圧Viの振幅成分も含まれる。また、cos(2ωt+α+β)の部分は、元の加振用電圧Vrと電圧Viの2倍の周波数の信号である。必要とする周波数特性の情報は、電圧Viの振幅(大きさ)であるので、式(1)のcos(β−α)のみで良い。したがって、ローパスフィルタ207を通過させてcos(2ωt+α+β)の成分を除去すればよい。このようにして出力電圧Voには周波数特性が電圧の形で現れる。図9及び図10で示したように、プレキャストコンクリート型枠内等の空間内にコンクリートが充填されると、ピークの周波数とレベルが変化することで、その状況を検知することができる。
【0030】
このように、本実施の形態によれば、充填センサアダプタ100は、充填物を上側ハウジング部120から下側ハウジング部110に導入する構造を採るので、センサ素子200をその検出面が上側ハウジング部120側に向くように下側ハウジング部110内に装着して、充填センサアダプタ100をコンクリート型枠内に設置することにより、センサ素子の逆打ちが解消できて、センサ素子周りの局所的な空気溜による不適切な充填判定を回避することが可能となる。
【0031】
また、上側ハウジング部120の上面に両面テープ150を備えるので、充填センサアダプタ100をプレキャストコンクリート型枠に容易に取り付けることができる。
【0032】
また、下側ハウジング部110のセンサ挿入口111にセンサ素子200の抜けを防止する2つの爪部140からなる挟持部を備えるのでセンサ素子200の充填センサアダプタ100からの抜けを防止でき、常に正確な充填検知が可能となる。
【0033】
なお、上記実施の形態では、充填センサアダプタ100の形状を四角の立体状としたが、下側ハウジング部110がセンサ素子200を収容できる形状であれば、上側ハウジング部120がどのような形状であっても構わない。なお、充填物導入部120は、4つの側面全てに充填物流入口121を形成する必要はないが、充填物を効率良く導入するにはできるだけ多い方が良い。また、充填物流入口121は、1つの側面に1つ設けることに限定されるものではなく、複数設けるようにしても良い。
【0034】
また、上記実施の形態では、コンクリートのプレキャストコンクリート型枠等の閉鎖空間内への充填状況の検出について述べたが、他の木製型枠や鋼材で作られた型枠内への充填状況の検出等に使用できることは述べるまでもない。また、トンネルの他、例えば図11に示すように、型枠400内に天面があり、コンクリートが流れ難い部位401への使用も勿論可能である。すなわち、天面がある部位401では、センサ素子200の検知面は上向きで、その他の部位即ち垂直方向の鉄筋500では、センサ素子200の検知面は横向きになる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、センサ素子周りの局所的な空気溜による不適切な充填判定を回避することができるといった効果を有し、コンクリートのプレキャストコンクリート型枠等の閉鎖空間内への充填状況を検出する充填検知装置への適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の一実施の形態に係る充填センサアダプタの外観を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態に係る充填センサアダプタをセンサ素子に装着した状態を示す平面図である。
【図3】図2のA−A方向から見た断面図である。
【図4】本実施の形態に係る充填センサアダプタをセンサ素子に装着した状態を示す側面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】本実施の形態に係る充填センサアダプタの使用時を示す断面図である。
【図7】センサ素子の概略構成を示す部分断面図である。
【図8】充填検知装置の概略構成を示すブロック図である。
【図9】図8の充填検知装置での測定結果の一例を示す図で、プレキャストコンクリート型枠内にコンクリートが無い場合の出力電圧波形図である。
【図10】図8の充填検知装置での測定結果の一例を示す図で、プレキャストコンクリート型枠内にコンクリートが有る場合の出力電圧波形図である。
【図11】本実施の形態に係る充填センサアダプタの用途の一例を示す断面図である。
【図12】従来の充填センサ素子の使用時を示す図である。
【図13】図12の従来の充填センサ素子の平面図である。
【図14】図12の従来の充填センサの用途の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0037】
30 充填物
40 プレキャストコンクリート型枠
100 充填センサアダプタ
110 センサ素子収容部
111 センサ挿入口(開口部)
120 充填物導入部
121 充填物流入口(開口部)
130 開口部
140 爪部
150 両面テープ
200 センサ素子
201 圧電セラミックス
202 金属板
203 ケース
204 台座
205 シール材
206 ケーブル
207 電極線
300 充填検知装置
301 同期信号発生器
302 可変周波数発振器
303 増幅器
304 抵抗
305 差動増幅器
306 4象限掛け算器
307 ローパスフィルタ
308 判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連通する上下2つのハウジング部からなり、少なくとも下側ハウジング部がセンサ素子を収容可能な大きさに形成されると共に、該下側ハウジング部の1つの側面には前記センサ素子を挿入するための開口部が形成され、一方、上側ハウジング部の少なくとも1つの側面には充填物を流入させるための開口部が形成されたことを特徴とする充填センサアダプタ。
【請求項2】
前記上側ハウジング部の上面に接着部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の充填センサアダプタ。
【請求項3】
前記下側ハウジング部の前記開口部に前記センサ素子の抜けを防止する挟持部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の充填センサアダプタ。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の充填センサアダプタを備え、前記センサ素子をその検知面を前記充填センサアダプタの前記上側ハウジング部側に向けて前記下側ハウジング部内に装着したことを特徴とする充填センサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−139657(P2007−139657A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−336076(P2005−336076)
【出願日】平成17年11月21日(2005.11.21)
【出願人】(000000516)曙ブレーキ工業株式会社 (621)
【Fターム(参考)】