説明

充填設備

【課題】シーマー装置から充填装置に伝達される振動を防ぎ、充填液の品質の低下や充填精度の低下を防止する。
【解決手段】充填用サーボモータ41により、充填テーブル11を旋回駆動して容器保持部に保持された容器に充填液を順次充填するロータリー式の充填装置1と、シーマー用サーボモータ71により、シーミングテーブル61を旋回駆動して容器に蓋を巻き締めして装着するシーマー装置2と、充填装置1から送り出された容器をシーマー装置2に供給する中間搬送装置3と、充填装置1とシーマー装置2とを同期駆動するために充填用サーボモータ41とシーマー用サーボモータ71とを位相調整可能な同調コントローラ81とを具備し、充填装置1とシーマー装置2のそれぞれの動力伝達装置を含む構成部材を機械的に互いに独立させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、缶や瓶などの容器に充填物を連続して充填するロータリー式充填装置と、充填済み容器の口部に蓋を巻き締めして装着し密閉するシーマー装置とを具備した充填設備に関する。
【背景技術】
【0002】
充填装置により充填された充填済み容器をスムーズにシーマー装置に搬送して蓋を連続的に装着するために、充填装置とシーマー装置とを確実に同期させて運転する機械式の動力伝達装置を具備したものが、特許文献1および2に提案されている。
【0003】
特許文献1には、シーマー装置のシーミングテーブルを回転駆動する駆動モータの動力を、歯車とタイミングベルトとを介して充填装置の充填テーブルに伝達する動力伝達装置が開示されている。
【0004】
また特許文献2には、駆動モータの動力をギヤを介して2つに分離し、一方の動力をシーマー装置のシーマーテーブルに伝達して回転駆動するとともに、他方の動力を位相調整装置に入力し、この位相調整装置から出力される動力をクラッチやギヤを介して充填装置の充填テーブルに伝達する動力伝達装置が開示されている。
【特許文献1】特開平10−311393号公報
【特許文献2】特開2006−036266号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1,2では、充填装置とシーマー装置の動力を、1つの駆動モータから分離してそれぞれ機械的に伝達することから、充填装置とシーマー装置の動力伝達部材が機械的に互いに連結され、これによりシーマー装置から発する激しい振動が緩衝されずに充填装置に伝達されて、充填装置に悪影響を及ぼすという問題があった。
【0006】
この振動による充填装置への悪影響とは、たとえば充填物が発泡液であった場合に振動により発泡が進んで充填物の品質が低下することや、充填量を液面制御する場合に液面が短時間で沈静化しないために、液面の計測精度が低下したり、充填量を重量制御する場合に振動により重量が安定しないために、重量の計測制度が低下することにより、充填量にばらつきが生じることなどである。
【0007】
本発明は上記問題点を解決して、シーマー装置から充填装置への振動の伝達を防止して、充填物の品質の低下や容器への充填精度の低下を防止できる充填設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の充填設備は、充填用サーボモータにより、充填テーブルを旋回駆動してその外周部に設けられた容器保持部に容器を保持するとともに、これら容器に充填物を順次充填するロータリー式の充填装置と、シーマー用サーボモータにより、シーミングテーブルを旋回駆動してその外周部に保持された充填済み容器の口部に順次蓋を巻き締めして容器を密閉するシーマー装置と、充填装置から送り出された充填済み容器をシーマー装置に順次供給する中間搬送装置と、充填装置とシーマー装置とが同期駆動されるように充填用サーボモータとシーマー用サーボモータとを位相調整可能な同調コントローラとを具備し、充填装置とシーマー装置のそれぞれの動力伝達装置を含む構成部材を機械的に互いに独立させたものである。
【0009】
請求項2記載の充填設備は、請求項1記載の構成において、中間搬送装置は、充填用サーボモータまたはシーマー用サーボモータの一方に機械式動力伝達装置を介して駆動するように構成されたものである。
【0010】
請求項3記載の充填設備は、請求項1または2記載の構成において、充填装置は、充填物の重量に基づいて充填量を重量制御するように構成されたものである。
請求項4記載の充填設備は、請求項1乃至3のいずれかに記載の構成において、充填テーブルの出口と中間搬送装置の入口との間に、外周部に充填済み容器を受け取る複数のポケットを有する出口スターホイールと、当該出口スターホイールの外周部に所定間隔をあけて配置され容器を案内する容器ガイド部材とを設け、前記容器ガイド部材の一部を外周側に開動自在な可動ガイド部により構成するとともに、前記可動ガイド部を外周側に開動して容器を外側に排出可能なリジェクト装置を設け、同調コントローラは、充填装置とシーマー装置とを同期不良と判断した時に、前記リジェクト装置を作動して充填装置からシーマー装置に供給される充填済み容器を排出するように構成されたものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明によれば、充填装置の動力伝達装置を含む構成部材と、シーマー装置の動力伝達装置を含む構成部材とを機械的に互いに独立させ、充填装置の駆動源となる充填用サーボモータと、シーマー装置の駆動源となるシーマー用サーボモータとを位相調整可能な同調コントローラを設けて電気的に連結したので、充填装置とシーマー装置とを確実に同期させて運転することができ、シーマー装置の振動が充填装置に伝達されるのを防止することができる。これにより、充填装置において充填物の品質を低下させたり、充填量の精度を低下させることがない。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、サーボモータの数を2つで構成することができ、製造コストを低減することができる。
請求項3記載の発明によれば、充填装置において、重量に基づく充填量の重量制御を高精度で行うことができる。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、同調コントローラで充填装置とシーマー装置とが同期不良と判断された場合に、同調コントローラによりリジェクタ装置を作動して、充填装置からシーマー装置に供給される充填済み容器を排出するように構成したので、たとえばシーマー装置による巻き締め作業の遅延に起因して充填装置とシーマー装置とが同期不良となった場合では、シーマー装置における充填済み容器の停滞衝突、容器の噛み込みやこれらに起因する装置の破損などが起きるのを未然に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[実施の形態1]
図1,図2に示すように、この充填設備は、金属製の缶やガラス製のカップなどの容器Cに充填液(充填物)を充填するロータリー式の充填装置1と、充填済み容器Cの口部に蓋を巻き締めて密閉し装着するシーマー装置2と、充填装置1からシーマー装置2に充填済み容器Cを搬送する中間搬送装置3とからなり、充填装置1の充填用サーボモータ41を駆動源とする動力伝達装置を含む構成部材と、シーマー装置2のシーマー用サーボモータ71を駆動源とするの動力伝達装置を含む構成部材とを、機械的に互いに独立させて分離したものである。
【0015】
充填装置1は、入口スターホイール12、充填テーブル11、出口スターホイール13およびリジェクト装置14を具備している。
入口スターホイール12は、図4に示すように、上下方向の中心軸22を中心として旋回自在に支持されたホイール本体21の外周部に、容器Cを収容可能なポケット23が一定間隔毎に形成され、またホイール本体21の外周部に一定間隔をあけて容器ガイド部材24が配置されている。これにより、搬入コンベヤ4から搬入される空の容器Cを順次ポケット23に受け取り、ホイール本体21と容器ガイド部材24との間に形成される円弧状の搬送経路に沿ってポケット23に収容された容器Cを案内し、順次充填テーブル11に送り込むことができる。
【0016】
充填テーブル11は、上下方向の旋回軸25を中心として旋回自在に支持されたテーブル本体26の外周部に、容器Cを保持可能な容器保持部27が一定間隔毎に設けられている。図示しないが、これら容器保持部27の上方部に、容器Cに所定量の充填液を供給する充填ヘッダーがそれぞれ設けられている。この充填装置1における容器Cへの充填液の充填量は、容器Cと充填液の重量を検出するロードセルなどの重量検出部(図示せず)の検出値に基づいて、充填ヘッダーから容器Cへの充填量を重量制御するように構成されている。
【0017】
出口スターホイール13は、上下方向の中心軸28を中心として旋回自在に支持されたホイール本体29の外周部に、一定間隔毎に容器Cを収容可能なポケット30が設けられ、またこのホイール本体29の外周部に一定間隔をあけて容器ガイド部材31が配置されている。そしてこの容器ガイド部材31とホイール本体29とにより、ポケット30に収容された充填済み容器Cを円弧状の搬送経路に沿って案内して中間搬送装置3に送り出すことができる。
【0018】
リジェクト装置14は、容器ガイド部材31の出口側の約半分が可動ガイド部33に構成され、この可動ガイド部33は入口側で上下方向の支持ピン32を中心に外周側に回動自在に支持されている。そして、可動ガイド部33の入口側には、支持ピン32を介して可動ガイド部33を回動する揺動アーム34と、この揺動アーム34を押し引きする開放用シリンダ装置(開放駆動装置)35が設けられており、開放用シリンダ装置35により揺動アーム34を介して可動ガイド部33を、ホイール本体29の外周側に沿う案内位置と、外周側に開動された開放位置との間で回動することができる。そしてこの開放位置で、出口スターホイール13のホイール本体29と容器ガイド部材31の間に形成された円弧状の搬送経路を開放して、充填テーブル11から送り出される充填済み容器Cを排出することができる。
【0019】
中間搬送装置3は、出口スターホイール13から送り出された充填済み容器Cをシーマー装置2に順次送り込むもので、出口スターホイール13の出口からシーマー装置2の入口にわたって配置され充填済み容器Cを底部を介して案内するスライドプレート37と、充填済み容器Cをスライドプレート37に沿って送り出す送り部材36aを有する中間送り装置36とを具備している。そして、この中間送り装置36は、出口スターホイール13の出口に対応して配置されたスプロケットホイール36bと、シーマー装置2の入口に対応して配置されたスプロケットホイール36bとにチェーンなどの無端状部材36cを巻張し、この無端状部材36cに送り部材36aを一定間隔ごとに取り付けて構成される。なお、この中間送り装置36は後述する充填用サーボモータ41により駆動される。
【0020】
充填装置1の動力伝達装置(動力伝達部材)は、図2に示すように、充填用サーボモータ41の出力軸がプーリおよびタイミングベルトからなる巻き掛け伝動装置42を介してギヤボックス43の入力軸に連結され、ギヤボックス43の出力軸に設けられたテーブル駆動ギヤ44がテーブル受動ギヤ45に噛合されてテーブル本体26が回転駆動される。またテーブル駆動ギヤ44に噛合する中間ギヤ46が、入口スターホイール12の中心軸22に設けられた入口受動ギヤ47に噛合されるとともに、出口スターホイール13の中心軸28に設けられた出口受動ギヤ48に噛合され、入口スターホイール12のホイール本体21および出口スターホイール13のホイール本体29がそれぞれ矢印方向に同期して回転駆動される。また入口スターホイール12と中間搬送装置3の中間送り装置36とが機械式動力伝達装置51を介して連結されており、この機械式動力伝達装置51は、入口スターホイール12の中心軸22に設けられた連動スプロケット51aと、中間送り装置36に設けられた受動スプロケット51bとが複数のタイミングベルト51cとプーリ51dにより連結連動されて構成されている。これにより、中間送り装置36が充填用サーボモータ41により駆動されて、充填装置1と中間搬送装置3とが同期して運転される。
【0021】
シーマー装置2は、中間搬送装置3により供給された充填済み容器Cを受け取る入口ホイール62と、充填済み容器Cの口部に順次蓋を供給して巻き締めし装着するシーミングテーブル61およびシーミングターレット(図示せず)と、蓋付容器Cを搬出コンベヤ5に順次送り出す出口ホイール63とを具備している。そしてシーミングテーブル61では、図示しないが、充填済み容器Cをリフターに受け取って公転させながら、容器Cの口部に蓋を供給し、リフターにより容器Cを持ち上げてシーミングチャックのパットとの間で蓋を押圧保持しつつ容器Cを自転させ、公転経路の外周部に配置されたシーミングターレットのシーミングロールを蓋の外周部に押し付けて容器Cの口部外周に巻き締めするように構成されている。
【0022】
このシーマー装置2にはシーマー用サーボモータ71が設けられており、シーマー用サーボモータ71によりタイミングベルトとプーリからなる巻き掛け伝動装置73やギヤなどの動力伝達部材を介して入口ホイール62とシーミングテーブル61と出口ホイール63とがそれぞれ同期して回転駆動される。
【0023】
なお、図示しないが、中間搬送装置3の出口とシーマー装置2の入口ホイール62の間に、リジェクト装置14と同期して駆動される第2のリジェクト装置が配置されて、中間搬送装置3からシーマー装置2に送られる容器Cを排除可能に構成している。
【0024】
前記充填装置1とシーマー装置2とは、同一の設置面に設置されるものの、それぞれのフレームや支持部材、動力伝達装置などを含む構成部材は、機械的に互いに独立して設置されており、シーマー装置2の振動が充填装置1に伝達されないように構成されている。また中間搬送装置3の構成部材は、充填装置1の構成部材と一体に設けられるとともにその中間送り装置36が充填用サーボモータ41により機械式動力伝達装置51を介して駆動され、シーマー装置2に対して機械的に独立して設置されている。
【0025】
上記充填装置1および中間搬送装置3と、シーマー装置2とは、容器Cの充填作業と蓋の巻き締めとを一連の流れ作業で行うことから、図3に示すように、充填装置1とシーマー装置2とを同期して運転するために、同調コントローラ81により充填用サーボドライバ40およびシーマー用サーボドライバ72を介して充填用サーボモータ41とシーマー用サーボモータ71とがそれぞれ位相調整される。
【0026】
すなわち、同調コントローラ81から充填用サーボドライバ40およびシーマー用サーボドライバ72に同調回転指令がそれぞれ出力され、充填用サーボドライバ40およびシーマー用サーボドライバ72から充填用サーボモータ41およびシーマー用サーボモータ71にそれぞれ回転指令が出力されて、充填装置1とシーマー装置2とが同期して運転される。そして充填用サーボモータ41に設けられたパルスエンコーダ41aから充填用サーボドライバ40にパルス検出信号が入力されるとともに、シーマー用サーボモータ71に設けられたパルスエンコーダ71aからシーマー用サーボドライバ72にパルス検出信号がそれぞれ入力される。そして同調コントローラ81では、充填用サーボドライバ40とシーマー用サーボドライバ72から入力されるパルス検出信号のフィードバック信号に基づいて、充填用サーボモータ41とシーマー用サーボドライバ72をフィードバック制御し、充填装置1とシーマー装置2とを同期して運転する。
【0027】
また同調コントローラ81は、フィードバック信号に基づいて充填装置1とシーマー装置2とが同期不良であると判断した場合に、リジェクトコントローラ52にリジェクト作動指令を出力するように構成されている。これにより、リジェクト装置14の開放用シリンダ装置35が駆動されて可動ガイド部33が開動され、充填テーブル11から送り出された充填済み容器Cを排出してシーマー装置2への供給を停止することができる。
【0028】
上記構成において、同調コントローラ81により充填用サーボモータ41およびシーマー用サーボモータ71がそれぞれ位相調整されて、充填装置1および中間搬送装置3と、シーマー装置2とがそれぞれ同期して運転される。そして搬入コンベヤ4から搬入された空の容器Cが入口スターホイール12から充填テーブル11の容器保持部27に順次搬入され、充填装置1では、充填テーブル11の旋回中に充填ヘッダーから容器Cに充填液が充填され、充填量が重量制御される。さらに充填済み容器Cが、充填テーブル11の容器保持部27から出口スターホイール13を介して中間搬送装置3に搬送され、中間搬送装置3からシーマー装置2に送り込まれる。シーマー装置2では、充填済み容器Cが入口ホイール62からシーミングテーブル67に送られ、充填済み容器Cの口部に蓋が供給されて巻き締めされ密閉される。さらに蓋付容器Cはシーミングテーブル67から出口ホイール63を介して搬出コンベヤ5に送り出される。
【0029】
また同調コントローラ81において、充填用サーボモータ41およびシーマー用サーボモータ71のそれぞれの回転速度から、充填装置1とシーマー装置2とが同期不良であると判断した場合には、同調コントローラ81により、リジェクトコントローラ52を介してリジェクト装置14を作動し、充填テーブル11から出口スターホイール13を介して送り出される充填済み容器Cを排出し、シーマー装置2への充填済み容器Cの供給が停止される。
【0030】
上記実施の形態によれば、充填装置1とシーマー装置2のそれぞれの動力伝達装置を含む構成部材を機械的に互いに独立させ、同調コントローラ81により充填用サーボモータ41とシーマー用サーボモータ71とを位相調整して、充填装置1とシーマー装置2とを同期して運転するように構成したので、充填装置1で充填された充填済み容器Cを、スムーズにシーマー装置2に送り込んで蓋を巻き締めし密閉することができるとともに、シーマー装置2の振動が充填装置1に伝達されるのを防止することができる。これにより、容器Cに充填される発泡性の充填液の発泡を短時間で抑制でき、充填液の品質を低下させることがない。さらに充填装置1において重量検出部による充填量の重量制御を行っても、振動がないので、充填量を高精度で制御することができる。
【0031】
さらに同調コントローラ81において、充填用サーボモータ41とシーマー用サーボモータ71との回転速度を検出し、充填装置1とシーマー装置2とが同期不良と判断した時に、リジェクト装置14を作動して充填装置1から送り出される充填済み容器Cを排出し、シーマー装置2への充填済み容器Cの供給を停止するので、たとえばシーマー装置2における巻き締め処理の遅延に起因して充填装置1とシーマー装置2に同期不良が発生した時に、シーマー装置2における容器Cの停滞衝突、噛み込みやこれらに起因する装置の破損を未然に防止することができる。
【0032】
なお、本実施の形態では、充填用サーボモータ41の動力を機械式動力伝達装置51を介して中間搬送装置3の中間送り装置36に伝達するように構成したが、中間搬送装置3の構成部材を充填装置1から機械的に独立させてシーマー装置2側に一体に設け、シーマー用サーボモータ71の動力を機械式動力伝達装置を介して中間送り装置36に伝達し駆動するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に係る充填設備の実施の形態を示す概略全体構成図である。
【図2】動力伝達装置の構成を示す概略平面図である。
【図3】充填設備の制御を説明するブロック図である。
【図4】入口スターホイール、出口スターホイールおよびリジェクト装置を示す拡大平面図である。
【符号の説明】
【0034】
C 容器
1 充填装置
2 シーマー装置
3 中間搬送装置
11 充填テーブル
12 入口スターホイール
13 出口スターホイール
14 リジェクト装置
21 ホイール本体
23 ポケット
24 容器ガイド部材
26 テーブル本体
27 容器保持部
29 ホイール本体
30 ポケット
31 容器ガイド部材
32 支持ピン
33 可動ガイド部
35 開放用シリンダ装置(開放駆動装置)
36 中間送り装置
36a 送り部材
37 スライドプレート
40 充填用サーボドライバ
41 充填用サーボモータ
43 ギヤボックス
44 テーブル駆動ギヤ
45 テーブル受動ギヤ
46 中間ギヤ
47 入口受動ギヤ
48 出口受動ギヤ
51 機械式動力伝達装置
52 リジェクトコントローラ
61 シーミングテーブル
62 入口ホイール
63 出口ホイール
71 シーマー用サーボモータ
72 シーマー用サーボドライバ
81 同調コントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充填用サーボモータにより、充填テーブルを旋回駆動してその外周部に設けられた容器保持部に容器を保持するとともに、これら容器に充填物を順次充填するロータリー式の充填装置と、
シーマー用サーボモータにより、シーミングテーブルを旋回駆動してその外周部に保持された充填済み容器の口部に順次蓋を巻き締めして容器を密閉するシーマー装置と、
充填装置から送り出された充填済み容器をシーマー装置に順次供給する中間搬送装置と、
充填装置とシーマー装置とが同期駆動されるように充填用サーボモータとシーマー用サーボモータとを位相調整可能な同調コントローラとを具備し、
充填装置とシーマー装置のそれぞれの動力伝達装置を含む構成部材を機械的に互いに独立させた
充填設備。
【請求項2】
中間搬送装置は、充填用サーボモータまたはシーマー用サーボモータの一方に機械式動力伝達装置を介して駆動するように構成された
請求項1記載の充填設備。
【請求項3】
充填装置は、充填物の重量に基づいて充填量を重量制御するように構成された
請求項1または2記載の充填設備。
【請求項4】
充填テーブルの出口と中間搬送装置の入口との間に、外周部に充填済み容器を受け取る複数のポケットを有する出口スターホイールと、当該出口スターホイールの外周部に所定間隔をあけて配置され容器を案内する容器ガイド部材とを設け、
前記容器ガイド部材の一部を外周側に開動自在な可動ガイド部により構成するとともに、前記可動ガイド部を外周側に開動して容器を外側に排出可能なリジェクト装置を設け、
同調コントローラは、充填装置とシーマー装置とを同期不良と判断した時に、前記リジェクト装置を作動して充填装置からシーマー装置に供給される充填済み容器を排出するように構成された
請求項1乃至3のいずれかに記載の充填設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−308212(P2008−308212A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−159617(P2007−159617)
【出願日】平成19年6月18日(2007.6.18)
【出願人】(000005119)日立造船株式会社 (764)
【Fターム(参考)】