説明

充電制御装置、充電制御方法

【課題】分散型電源により各バッテリを充電し、配電用変圧器に対する逆潮流を解消する。
【解決手段】配電用変圧器の二次側における配電線に接続される複数のバッテリの充電を制御する充電制御装置であって、前記配電線に接続される分散型電源により前記各バッテリを充電する充電装置と、前記配電線における前記配電用変圧器の二次側近傍を下流側に流れる電流が所定の閾値電流より減少したか否かを判別し、前記電流が前記閾値電流より減少した場合、前記電流と前記閾値電流の差分を基に前記複数のバッテリに充電されるべき総必要充電量を算出し、前記総必要充電量を前記各バッテリの可能充電容量の比率で按分して前記各バッテリの目標充電量を算出し、前記目標充電量に応じて前記分散型電源により前記各バッテリを充電するべく前記充電装置を制御する制御装置と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電制御装置、充電制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
需要地の近傍で発電し電力を供給する分散型電源として、例えば特許文献1に開示される太陽光発電システムが知られている。
太陽光発電システムは、太陽電池及びインバータを含んで構成される。
太陽電池はインバータを介して例えば配電用変圧器の二次側の配電線に接続される。配電線には例えば工場の電気機器等の負荷が接続されている。太陽電池で発電された電力は、インバータによって直流から交流に変換され、負荷に供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−31525号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示される太陽光発電システムでは、太陽電池で発電された電力量が負荷で消費される電力量を上回る場合、太陽電池で発電された電力が配電用変圧器の二次側に供給されて逆潮流を生じ、配電線の電圧調整、保護協調が困難になる恐れがあった。特に、太陽電池が配電線に複数接続される場合、太陽電池で発電された電力が配電用変圧器の二次側に頻繁に供給されることとなり、配電線の電圧調整、保護協調が困難になる可能性が高くなるおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前述した課題を解決する主たる本発明は、配電用変圧器の二次側における配電線に接続される複数のバッテリの充電を制御する充電制御装置であって、前記配電線に接続される分散型電源により前記各バッテリを充電する充電装置と、前記配電線における前記配電用変圧器の二次側近傍を下流側に流れる電流が所定の閾値電流より減少したか否かを判別し、前記電流が前記閾値電流より減少した場合、前記電流と前記閾値電流の差分を基に前記複数のバッテリに充電されるべき総必要充電量を算出し、前記総必要充電量を前記各バッテリの可能充電容量の比率で按分して前記各バッテリの目標充電量を算出し、前記目標充電量に応じて前記分散型電源により前記各バッテリを充電するべく前記充電装置を制御する制御装置と、を備えたことを特徴とする充電制御装置である。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、配電用変圧器の二次側近傍を下流側に流れる電流が所定の閾値電流より減少した場合、分散型電源により各バッテリを充電し、配電用変圧器に対する逆潮流を解消することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の第1実施形態及びその他の実施形態に係る充電制御装置を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態及びその他の実施形態に係る充電制御装置の機能を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態及びその他の実施形態に係る充電制御装置における第2の制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1実施形態及びその他の実施形態に係る充電制御装置における第1の制御装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0009】
[第1実施形態]
===配電設備===
図1は、本実施形態に係る充電制御装置を示す図である。
配電系統L100は、変電所6及び配電線L10、L20を備えて構成される。変電所6は、配電用変圧器Tr、母線L1を備えて構成される。
【0010】
配電用変圧器Trの一次側は送電線(不図示)に接続され、配電用変圧器Trの二次側は母線L1に接続される。配電線L10、L20の一端は夫々、変電所6の母線L1に接続される。尚、配電線L10の一端が母線L1に接続される地点をa地点とし、配電線L20の一端が母線L1に接続される地点をb地点とする。
【0011】
配電線L10には、分散型電源G1及び負荷R1が接続され、配電線L20には、分散型電源G2及び負荷R2が接続される。分散型電源G1、G2は、例えば風力発電所に設けられる電源や住宅の屋根に設置された太陽電池であり発電を行う。負荷R1、R2は、例えば工場や住宅に設けられた電気機器である。負荷R1には、変電所6に設けられた配電用変圧器Trの二次側又は分散型電源G1から電力が供給される。負荷R2には、変電所6に設けられた配電用変圧器Trの二次側又は分散型電源G2から電力が供給される。
【0012】
配電線L10には、説明の便宜上例えばバッテリ交換ステーション1、2が設けられ、配電線L20には、説明の便宜上例えばバッテリ交換ステーション3が設けられているものとして、以下説明する。
【0013】
バッテリ交換ステーション1は、例えば電気自動車に搭載されたバッテリをバッテリ交換ステーション1で充電されたバッテリと交換するための施設である。バッテリ交換ステーション2、3は、バッテリ交換ステーション1と同様な施設である。
【0014】
バッテリ交換ステーション1は、制御装置10(第2の制御装置)、充電装置11、ケース12、バッテリB11乃至B16を備えて構成される。
【0015】
バッテリB11乃至B16は、例えば電気自動車(不図示)に交換可能に搭載され当該電気自動車を走行させるためのバッテリであり、ケース12に収納される。ケース12は、ケース12に収納されたバッテリB11乃至B16が配電用変圧器Trの二次側又は分散型電源G1から供給される電力によって充電されるように、充電装置11を介して配電線L10に接続される。充電装置11は、制御装置10との間で通信が行われるように、例えば通信ケーブルT11により制御装置10に接続される。尚、充電装置11及び制御装置10の詳細については後述する。
【0016】
バッテリ交換ステーション2は、バッテリ交換ステーション1と同様に、制御装置20(第2の制御装置)、充電装置21、ケース22、バッテリB21乃至B26を備えて構成される。
【0017】
バッテリB21乃至B26は、例えば電気自動車(不図示)に交換可能に搭載され当該電気自動車を走行させるためのバッテリであり、ケース22に収納される。ケース22は、ケース22に収納されたバッテリB21乃至B26が配電用変圧器Trの二次側又は分散型電源G1から供給される電力によって充電されるように、充電装置21を介して配電線L10に接続される。充電装置21は、制御装置20との間で通信が行われるように、例えば通信ケーブルT12により制御装置20に接続される。尚、充電装置21及び制御装置20の詳細については後述する。
【0018】
バッテリ交換ステーション3は、バッテリ交換ステーション1と同様に、制御装置30(第2の制御装置)、充電装置31、ケース32、バッテリB31乃至B36を備えて構成される。
【0019】
バッテリB31乃至B36は、例えば電気自動車(不図示)に交換可能に搭載され当該電気自動車を走行させるためのバッテリであり、ケース32に収納される。ケース32は、ケース32に収納されたバッテリB31乃至B36が配電用変圧器Trの二次側又は分散型電源G2から供給される電力によって充電されるように、充電装置31を介して配電線L20に接続される。充電装置31は、制御装置30との間で通信が行われるように、例えば通信ケーブルT21により制御装置30に接続される。尚、充電装置31及び制御装置30の詳細については後述する。
【0020】
===充電制御装置の全体構成===
例えば、分散型電源G1により発電された電力が負荷R1で消費される電力を超える場合、配電線L10で逆潮流が発生して分散型電源G1により発電された電力が配電用変圧器Trの二次側に供給される。配電線L10で逆潮流が発生した場合、配電線L10のa地点近傍を下流側に流れる電流(以下、電流I1という)は0以下になる。ここで、閾値電流It1を配電線L10で逆潮流が発生しないように0よりもいくらか大きい値とする。配電線L10と同様に配電線L20で逆潮流が発生した場合、配電線L20のb地点近傍を下流側に流れる電流(以下、電流I2という)は0以下になる。ここで、閾値電流It2を配電線L20で逆潮流が発生しないように0よりもいくらか大きい値とする。
【0021】
充電制御装置8は、電流I1が所定の閾値電流It1より減少した場合、配電線L10における逆潮流が発生しないように分散型電源G1によりバッテリB11乃至B16及びバッテリB21乃至B26を充電する。又、充電制御装置8は、電流I2が所定の閾値電流It2より減少した場合、配電線L20における逆潮流が発生しないように分散型電源G2によりバッテリB31乃至B36を充電する。
【0022】
充電制御装置8は、充電装置11、21、31、制御装置10、20、30(第2の制御装置)及び制御装置60(第1の制御装置)を備えて構成される。
【0023】
制御装置60は、例えば変電所6内に設けられ、制御装置10乃至30と通信できるように、例えば通信ネットワークNを介して制御装置10乃至30に接続される。
【0024】
ここで、計測装置61が配電線L10におけるa地点の近傍に設けられ、計測装置62が配電線L20におけるb地点の近傍に設けられる。計測装置61、62は、例えば変成器である。計測装置61は、配電線L10における計測装置61が設けられた地点の電圧及び電流I1を計測する。計測装置62は、配電線L20における計測装置62が設けられた地点の電圧及び電流I2を計測する。計測装置61により計測された電圧値及び電流値を示す情報を計測情報M1とし、計測装置62により計測された電圧値及び電流値を示す情報を計測情報M2とする。
【0025】
制御装置60は、計測装置61、62と通信できるように、例えば通信ケーブルT0を介して計測装置61、62に接続される。制御装置60は、計測装置61、62から受信した計測情報M1、M2を基に電流I1、I2が閾値電流It1、It2より減少しているか否かを判別する。I1が閾値電流It1より減少している場合、制御装置60はバッテリB11乃至B16、B21乃至B26が充電されるような制御命令を制御装置10、20に送信する。I2が閾値電流It2より減少している場合、制御装置60はバッテリB31乃至B36が充電されるような制御命令を制御装置30に送信する。
【0026】
===充電装置===
充電装置11、21、31は夫々同様な構成であるので、充電装置11についてのみ説明し、充電装置21、31についての説明は省略する。
【0027】
充電装置11は、バッテリB11乃至B16を分散型電源G1で発電された電力又は配電用変圧器Trの二次側から供給される電力により充電する。
【0028】
充電装置11は、各バッテリB11乃至B16と配電線L10との間を夫々開閉するスイッチ(不図示)及び交流を直流に変換するインバータ(不図示)を備えて構成される。
【0029】
スイッチ及びインバータは、各バッテリB11乃至B16に対応付けられて設けられる。各バッテリB11乃至B16は、各バッテリB11乃至B16に対応付けられた各インバータの直流側に接続される。各バッテリB11乃至B16に対応付けられた各インバータの交流側は、各バッテリB11乃至B16に対応付けられた各スイッチを介して配電線L10に接続される。例えば、電流I1が所定の閾値電流It1より減少した場合、バッテリB11に対応付けられたスイッチは閉とされ、各バッテリB12乃至B16に対応付けられたスイッチは開とされる。バッテリB11は、バッテリB11に対応付けられたインバータで交流から直流に変換された電力により充電される。一方、各バッテリB12乃至B16と分散型電源G1との間は遮断され、分散型電源G1で発電された電力はバッテリB12乃至B16に供給されない。尚、バッテリB12乃至B16を充電する場合は、バッテリB11を充電する場合と同様であるので、その説明は省略する。
【0030】
ここで充電装置11は、例えばバッテリ交換ステーション内の各バッテリB11乃至B16の充電を例えば作業員が制御するための充電スイッチ(不図示)を備える。充電スイッチを例えば作業員が入とすることにより各バッテリB11乃至B16に対応付けられた各スイッチが閉とされ、各バッテリB11乃至B16は例えば配電用変圧器Trの二次側から供給される電力により充電される。尚、充電装置がマニュアル操作モードの場合のみ充電スイッチを入とできるものとする。マニュアル操作モードについては後述する。
【0031】
===制御装置10、20、30(第2の制御装置)===
図2は、本実施形態に係る充電制御装置の機能を示すブロック図である。
図3は、本実施形態に係る充電制御装置における第2の制御装置の動作を示すフローチャートである。
【0032】
制御装置10、20、30は夫々同様に構成されるので、制御装置10についてのみ説明し、制御装置20、30についての説明は省略する。
【0033】
制御装置10は、制御装置60から送信された充電命令に基づいてバッテリB11乃至B16が充電されるように充電装置11を制御する。
制御装置10は、送受信部101、演算部102及び記憶部103を備えて構成される。
【0034】
送受信部101は、制御装置60との間で例えば通信ネットワークNを介して通信を行う。
演算部102は、送受信部101が制御装置60から可能充電量確認命令を受信した場合、各バッテリB11乃至B16に充電することができる電力を示す可能充電量を算出する。各バッテリB11乃至B16の可能充電量は、例えば各バッテリB11乃至B16の出力端子(不図示)の電圧(以下、出力電圧という)と各バッテリB11乃至B16を全て充電した際の出力電圧(以下、最大出力電圧という)の差分を基に算出される。尚、可能充電量の詳細については後述する。
【0035】
ここで、各バッテリB11乃至B16の出力端子には、各バッテリB11乃至B16の出力電圧を計測する電圧計(不図示)が接続されている。例えばバッテリB11が電気自動車に搭載され使用されたバッテリと交換された場合、バッテリB11の出力電圧はバッテリB11の最大出力電圧より低下する。又、例えば各バッテリB12乃至B16が電気自動車に搭載され使用されたバッテリと交換された場合、各バッテリB12乃至B16の出力電圧は各バッテリB12乃至B16の最大出力電圧より低下する。
【0036】
制御装置10は各バッテリB11乃至B16の出力端子に接続された電圧計から各バッテリB11乃至B16の出力電圧値を受信できるように、例えば通信ケーブル(不図示)を介して、各バッテリB11乃至B16の出力端子に接続された電圧計に接続される。
【0037】
記憶部103は、例えば第1の領域104及び第2の領域105を有する。
【0038】
第1の領域104には、充電装置11及び各バッテリB11乃至B16の出力端子に接続された電圧計を制御するためのプログラムが記憶されている。第2の領域105には、各バッテリB11乃至B16の出力端子に接続された電圧計で計測された各バッテリB11乃至B16の出力電圧値と各バッテリB11乃至B16の最大出力電圧値が記憶される。尚、各バッテリB11乃至B16は、説明の便宜上同様な容量のバッテリであり、各バッテリB11乃至B16の最大出力電圧値は第2の領域105に記憶されているものとする。
【0039】
例えば、制御装置10が制御装置60から充電命令を受信した場合、制御装置10は、バッテリB11乃至B16が充電されるように充電装置11を制御する。制御装置60から送信された充電命令に基づいて例えばバッテリB11を充電する場合、制御装置10は、充電装置11のバッテリB11に対応付けられたスイッチが閉とされ各バッテリB12乃至B16に対応付けられたスイッチが開とされるように充電装置11を制御する。電力は、バッテリB11に対応付けられたスイッチを介してバッテリB11に対応付けられたインバータで交流から直流に変換される。バッテリB11は、バッテリB11に対応付けられたインバータで交流から直流に変換された電力により充電される。
【0040】
例えば、制御装置10が制御装置60から可能充電量確認命令を受信した場合、制御装置10は、各バッテリB11乃至B16の可能充電量を算出し、当該算出結果を制御装置60に送信する。制御装置10は、制御装置60から可能充電量確認命令を受信した場合、各バッテリB11乃至B16の出力端子に接続された電圧計から各バッテリB11乃至B16の出力電圧値を受信して第2の領域105に記憶する(ステップS21)。演算部102は、第2の領域105に記憶された各バッテリB11乃至B16の出力電圧値と各バッテリB11乃至B16の最大出力電圧値の差分を基に各バッテリB11乃至B16に充電することができる電力を示す可能充電量を算出する(ステップS22)。制御装置10は、各バッテリB11乃至B16の可能充電量を示す可能充電量情報を制御装置60に送信する(ステップS23)。
【0041】
===制御装置60(第1の制御装置)===
以下、図1及び図2を参照して、本実施形態に用いられる制御装置60について説明する。
【0042】
制御装置60は、計測装置61、62から受信した計測情報M1、M2を基に電流I1、I2が閾値電流It1、It2より減少しているか否かを判別する。電流I1が閾値電流It1より減少している場合、制御装置60はバッテリB11乃至B16、B21乃至B26が充電されるように充電命令を制御装置10、20に送信する。電流I2が閾値電流It2より減少している場合、制御装置60はバッテリB31乃至B36が充電されるように充電命令を制御装置30に送信する。
【0043】
制御装置60は、送受信部601、演算部602及び記憶部603を備えて構成される。
【0044】
送受信部601は、計測装置61、62との間で例えば通信ケーブルT0を介して通信を行い、制御装置10、20、30との間で例えば通信ネットワークNを介して通信を行う。
【0045】
演算部602は、計測情報M1、M2を基に電流I1、I2が閾値電流It1、It2より減少しているか否かを判別する。
【0046】
電流I1が閾値電流It1より減少している場合、演算部602は電流I1及び閾値電流It1の差分を基にバッテリB11乃至B16及びバッテリB21乃至B26に充電されるべき電力を示す総必要充電量(以下、配電線L10の総必要充電量という)を算出する。演算部602は、配電線L10の総必要充電量、各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の可能充電量を基に、各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の目標充電量を算出する。
【0047】
電流I2が閾値電流It2より減少している場合、演算部602は電流I2及び閾値電流It2の差分を基にバッテリB31乃至B36に充電されるべき電力を示す総必要充電量(以下、配電線L20の総必要充電量という)を算出する。演算部602は、配電線L20の総必要充電量及び各バッテリB31乃至B36の可能充電量を基に、各バッテリB31乃至B36の目標充電量を算出する。
【0048】
記憶部603は、例えば第1の領域604乃至第4の領域607を有する。
第1の領域604には、計測装置61、62及び制御装置10、20、30を制御するためのプログラムが記憶されている。
第2の領域605には、計測装置61、62から受信した計測情報M1、M2に示された電流I1、I2、配電線L10における計測装置61が設けられた地点の電圧及び配電線L20における計測装置62が設けられた地点の電圧が記憶される。
第3の領域606には、閾値電流It1、It2が記憶されている。
【0049】
ここで、制御装置60には、例えば作業員が閾値電流It1、It2を入力して第3の領域606に記憶させるための例えばキーボード(不図示)が設けられる。閾値電流It1は、前述したように配電線L10で逆潮流が発生しないように0よりもいくらか大きい値であり、例えばキーボードから入力されるものとする。閾値電流It2は、前述したように配電線L20で逆潮流が発生しないように0よりもいくらか大きい値であり、例えばキーボードから入力されるものとする。
【0050】
第4の領域607には、各バッテリB11乃至B16、各バッテリB21乃至B26及び各バッテリB31乃至B36夫々の可能充電量及び目標充電量が記憶される。
【0051】
===充電制御装置の動作===
図4は、本実施形態に係る充電制御装置8における第1の制御装置の動作を示すフローチャートである。
【0052】
以下、図1乃至図4を参照して、本実施形態に係る充電制御装置8の動作について説明する。尚、充電制御装置8が配電線L10の逆潮流が発生しないようにする動作と、充電制御装置8が配電線L20の逆潮流が発生しないようにする動作は同様であるので、充電制御装置8が配電線L10の逆潮流が発生しないようにする動作について説明し、充電制御装置8が配電線L20の逆潮流が発生しないようにする動作についての説明は省略する。
【0053】
制御装置60の第1の領域604に記憶されたプログラムの実行が開始されたところから説明する。
【0054】
閾値電流It1が例えば作業員により制御装置60に設けられた例えばキーボードから入力された場合、制御装置60は閾値電流It1を第3の領域606に記憶する(ステップS11)。
【0055】
制御装置60は、計測装置61から計測情報M1を受信するための計測命令を計測装置61に送信する。制御装置60は、計測装置61から計測情報M1を受信する。制御装置60は、計測情報M1が示す電流I1及び配電線L10における計測装置61が設けられた地点の電圧を、第2の領域605に記憶する(ステップS12)。
【0056】
制御装置60は、第2の領域605に記憶された電流I1が第3の領域606に記憶された閾値電流It1より減少しているか否かを判別する(ステップS13)。
【0057】
電流I1が閾値電流It1より減少していない場合(ステップS13のNO)、制御装置60は、充電装置11、21をマニュアル操作モードにするように制御する。充電装置11、21は夫々、制御装置10、20によってマニュアル操作モードにされる。例えばバッテリB16を充電する充電スイッチを例えば作業員が入とした場合、バッテリB16は充電される。制御装置60は、充電装置11、21のマニュアル操作モードを解除して、上記ステップS12の制御を行った後、上記ステップS13の判別を再度行う。
【0058】
一方、電流I1が閾値電流It1より減少している場合(ステップS13のYES)、制御装置60は、後述するようにバッテリB11乃至B16及びバッテリB21乃至B26が充電されるように制御を行う。
【0059】
制御装置60は、電流I1及び閾値電流It1の差分を基に配電線L10の総必要充電量を算出する。制御装置60は、第2の領域605に記憶された電流I1及び第3の領域606に記憶された閾値電流It1の差分に第2の領域605に記憶された配電線L10における計測装置61が設けられた地点の電圧を乗じて配電線L10の総必要充電量を算出する(ステップS14)。
【0060】
制御装置60は、各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の可能充電量を確認する。尚、各バッテリB21乃至B26の可能充電量は、各バッテリB11乃至B16の可能充電量と同様に確認されるので、その説明は省略する。
【0061】
制御装置60は、制御装置10に可能充電量確認命令を送信する。制御装置10が可能充電量確認命令を受信した場合、制御装置10の第1の領域104に記憶されたプログラムの実行が開始される。制御装置10は、各バッテリB11乃至B16の出力端子に接続された電圧計から各バッテリB11乃至B16の出力電圧値を受信して第2の領域105に記憶する(ステップS21)。制御装置10は、第2の領域105に記憶された各バッテリB11乃至B16の出力電圧値と各バッテリB11乃至B16の最大出力電圧値の差分を基に各バッテリB11乃至B16に充電することができる電力を示す可能充電量を算出する(ステップS22)。制御装置10は、各バッテリB11乃至B16の可能充電量を示す可能充電量情報を制御装置60に送信する(ステップS23)。
【0062】
制御装置60は、制御装置10から受信した可能充電量情報に示された各バッテリB11乃至B16の可能充電量を第4の領域607に記憶する(ステップS15)。
【0063】
制御装置60は、各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の目標充電量を算出する。制御装置60は、配電線L10の総必要充電量、各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の可能充電量を基に各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の目標充電量を算出する。制御装置60は、例えば配電線L10の総必要充電量を各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の可能充電量の比率で按分して、各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の目標充電量とする。各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の目標充電量が夫々各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の可能充電量以上の場合、制御装置60は、例えば各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の可能充電量を各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の目標充電量とする。制御装置60は、各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の目標充電量を第4の領域607に記憶する(ステップS16)。
制御装置60は、各バッテリB11乃至B16の目標充電量に基づいて例えばバッテリB11のみを充電する充電命令を制御装置10に送信する。制御装置60は、各バッテリB21乃至B26の目標充電量に基づいて例えばバッテリB21、B22を充電する充電命令を制御装置20に送信する。
【0064】
制御装置10は、例えばバッテリB11を充電する充電命令を制御装置60から受信して、バッテリB11が充電されるように充電装置11を制御する。制御装置10は、充電装置11のバッテリB11に対応付けられたスイッチが閉とされ各バッテリB12乃至B16に対応付けられたスイッチが開とされるように充電装置11を制御する。電力は、バッテリB11に対応付けられたスイッチを介してバッテリB11に対応付けられたインバータで交流から直流に変換されてバッテリB11に充電される。制御装置20は、例えばバッテリB21、B22を充電する充電命令を制御装置60から受信して、バッテリB21、B22が充電されるように充電装置21を制御する。制御装置20は、充電装置21のバッテリB21、B22に対応付けられたスイッチが閉とされ各バッテリB23乃至B26に対応付けられたスイッチが開とされるように充電装置21を制御する。電力は、バッテリB21、B22に対応付けられたスイッチを介してバッテリB21、B22に対応付けられたインバータで交流から直流に変換されてバッテリB21、B22に充電される(ステップS17)。
【0065】
制御装置60は、上記ステップS12の制御を行った後、上記ステップS13の判別を再度行う。
【0066】
[その他の実施形態]
第1実施形態に係る充電制御装置8は、分散型電源G1、G2で発電された電力を各バッテリB11乃至B16、各バッテリB21乃至B26及び各バッテリB31乃至B36に充電することによって、配電線L10、L20の電圧調整、保護協調が困難になる逆潮流が発生しないようにしていたが、例えば電力調整負荷(不図示)を併用して配電線L10、L20の電圧調整、保護協調が困難になる逆潮流が発生しないようにしてもよい。
【0067】
電力調整負荷は、分散型電源G1、G2で発電された電力を消費する例えば給湯器である。電力調整負荷は、配電線L10にスイッチング装置(不図示)を介して接続される。尚、配電線L20に接続される電力調整負荷は、配電線L10に接続される電力調整負荷と同様に接続されるので、その説明は省略する。
【0068】
スイッチング装置は、電力調整負荷及び配電線L10の間を開閉するスイッチ(不図示)を備えて構成される。ここで、制御装置60は、スイッチング装置におけるスイッチの開閉を制御する開閉命令をスイッチング装置に送信するものとする。スイッチング装置は、制御装置60から開閉命令を受信できるように、制御装置60と例えば通信ケーブル(不図示)を介して接続される。例えばスイッチング装置が電力調整負荷及び配電線L10の間を閉とする開閉命令を制御装置60から受信した場合、スイッチング装置のスイッチは閉とされ分散型電源G1で発電された電力は電力調整負荷で消費される。一方、例えばスイッチング装置が電力調整負荷及び配電線L10の間を開とする開閉命令を制御装置60から受信した場合、スイッチング装置のスイッチは開とされ分散型電源G1で発電された電力は電力調整負荷で消費されない。
【0069】
例えば、電流I1が閾値電流It1より減少している場合、制御装置60は、配電線L10の総必要充電量、各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の目標充電量を算出して、各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26が充電されるように制御を行う。
【0070】
例えば配電線L10の総必要充電量が各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の目標充電量の合算を超える場合、制御装置60は、電力調整負荷及び配電線L10の間を閉とする開閉命令をスイッチング装置に送信する。各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26に充電されない分散型電源G1で発電された電力はスイッチング装置を介して電力調整負荷に供給されて消費される。よって、配電線L10の総必要充電量が各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の目標充電量の合算を超える場合も電力調整負荷を併用することにより配電線L10で逆潮流が発生しないようにすることができる。尚、充電制御装置8が電力調整負荷を用いて配電線L20の逆潮流が発生しないようにする動作は、充電制御装置8が電力調整負荷を用いて配電線L10の逆潮流が発生しないようにする動作と同様であるので、その説明は省略する。
【0071】
前述したように、制御装置60は、電流I1、I2が閾値電流It1、It2より減少しているか否かを判別する。電流I1が閾値電流It1より減少している場合、制御装置60は、電流I1と閾値電流It1の差分を基に算出される総必要充電量を各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の可能充電量の比率で按分した各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の目標充電量を算出する。制御装置10は、各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の目標充電量に応じて各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26が充電されるように充電装置11、12を制御する。充電装置11、12は、充電装置11、12の各スイッチを閉として各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26を充電する。電流I2が閾値電流It2より減少している場合も電流I1が閾値電流It1より減少している場合と同様に、各バッテリB31乃至B36は充電される。よって、充電制御装置8は、配電系統L100で逆潮流が発生しないようにして、逆潮流により配電線L10、L20の電圧調整、保護協調が困難になるのを防止することができる。
【0072】
又、各バッテリB11乃至B16、各バッテリB21乃至B26及び各バッテリB31乃至B36の目標充電量が可能充電量以上の場合、制御装置60は、各バッテリB11乃至B16、各バッテリB21乃至B26及び各バッテリB31乃至B36の可能充電量を目標充電量とする。よって、充電制御装置8は、各バッテリB11乃至B16、各バッテリB21乃至B26及び各バッテリB31乃至B36が可能充電量以下に充電されるように充電装置11、21、31を制御する。
【0073】
又、制御装置60と制御装置10、20、30は通信ネットワークNを介して接続される。よって、制御装置60は、各バッテリB11乃至B16、各バッテリB21乃至B26及び各バッテリB31乃至B36が分散型電源G1、G2で発電された電力により充電されるように通信ネットワークNを介して制御装置10、20、30を制御することができる。従って、例えば遠隔地に設けられた複数のバッテリが充電されるように制御装置60から制御することができるので、充電制御装置8は、配電系統L100で逆潮流が発生しないように制御して、逆潮流により配電線L10、L20の電圧調整、保護協調が困難になるのを防止することができる。
【0074】
又、制御装置60は、第4の領域607に記憶された各バッテリB11乃至B16、各バッテリB21乃至B26及び各バッテリB31乃至B36の可能充電量を基に各バッテリB11乃至B16、各バッテリB21乃至B26及び各バッテリB31乃至B36の目標充電量を算出する。制御装置60は、制御装置10、20、30との間で通信を行わず迅速に各バッテリB11乃至B16、各バッテリB21乃至B26及び各バッテリB31乃至B36の目標充電量を算出する。従って、充電制御装置8は、配電系統L100で逆潮流が発生しないように迅速に制御することができ、逆潮流により配電線L10、L20の電圧調整、保護協調が困難になるのを防止することができる。
【0075】
又、バッテリB11乃至B16、バッテリB21乃至B26及びバッテリB31乃至B36として例えば電気自動車に交換可能に搭載され当該電気自動車を走行させるためのバッテリを用いる。バッテリB11乃至B16、バッテリB21乃至B26及びバッテリB31乃至B36が分散型電源G1、G2により充電される。よって、充電制御装置8は、配電系統L100で発生する逆潮流を解消すると共に配電系統L100で発生した逆潮流を引き起こす分散型電源G1、G2で発電された電力を有効に利用することができる。
【0076】
又、配電系統L100で逆潮流が発生していない場合、充電制御装置8は、バッテリB11乃至B16、バッテリB21乃至B26及びバッテリB31乃至B36を配電用変圧器Trの二次側から供給される電力で充電することができる。よって、バッテリB11乃至B16、バッテリB21乃至B26及びバッテリB31乃至B36を例えば電気自動車に搭載して利用する前にバッテリB11乃至B16、バッテリB21乃至B26及びバッテリB31乃至B36を全て充電することができる。
【0077】
又、電流I1、I2が閾値電流It1、It2より減少しているか否かを判別し、電流I1が閾値電流It1より減少している場合、電流I1と閾値電流It1の差分を基に算出される総必要充電量を各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の可能充電量の比率で按分した各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の目標充電量を算出する。そして、各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26の目標充電量に応じて各バッテリB11乃至B16及び各バッテリB21乃至B26を充電させる。又、電流I2が閾値電流It2より減少している場合も電流I1が閾値電流It1より減少している場合と同様に、各バッテリB31乃至B36を充電させる。よって、配電系統L100で逆潮流が発生しないようにして、逆潮流により配電線L10、L20の電圧調整、保護協調が困難になるのを防止することができる。
【0078】
尚、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
【0079】
第1実施形態及びその他の実施形態における各バッテリB11乃至B16、各バッテリB21乃至B26及び各バッテリB31乃至B36は、説明の便宜上同様な容量のバッテリであるものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、各バッテリB11乃至B16、各バッテリB21乃至B26及び各バッテリB31乃至B36を異なる容量を有する異なるバッテリとしてもよい。その場合、各バッテリB11乃至B16、各バッテリB21乃至B26及び各バッテリB31乃至B36の最大出力電圧値を例えば作業員が入力するようにすればよい。
【符号の説明】
【0080】
1、2、3 バッテリ交換ステーション
6 変電所
8 充電制御装置
10、20、30、60 制御装置
11、21、31 充電装置
12、22、32 ケース
61、62 計測装置
B11、B12、B13、B14、B15、B16、B21、B22、B23、B24、B25、B26、B31、B32、B33、B34、B35、B36 バッテリ
G1、G2 分散型電源
L1 母線
L10、L20 配電線
L100 配電系統
R1、R2 負荷
Tr 配電用変圧器
N 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配電用変圧器の二次側における配電線に接続される複数のバッテリの充電を制御する充電制御装置であって、
前記配電線に接続される分散型電源により前記各バッテリを充電する充電装置と、
前記配電線における前記配電用変圧器の二次側近傍を下流側に流れる電流が所定の閾値電流より減少したか否かを判別し、前記電流が前記閾値電流より減少した場合、前記電流と前記閾値電流の差分を基に前記複数のバッテリに充電されるべき総必要充電量を算出し、前記総必要充電量を前記各バッテリの可能充電容量の比率で按分して前記各バッテリの目標充電量を算出し、前記目標充電量に応じて前記分散型電源により前記各バッテリを充電するべく前記充電装置を制御する制御装置と、
を備えたことを特徴とする充電制御装置。
【請求項2】
前記制御装置は、
前記各バッテリの目標充電量が前記各バッテリの可能充電量未満である場合、前記各バッテリの充電量が前記各バッテリの目標充電量となるように前記充電装置を制御し、
前記各バッテリの目標充電量が前記各バッテリの可能充電量以上である場合、前記各バッテリの充電量が前記各バッテリの可能充電量となるように前記充電装置を制御すること、
を特徴とする請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記電流が前記閾値電流より減少したか否かを判別し、前記電流が前記閾値電流より減少した場合、前記総必要充電量及び前記目標充電量を算出する第1の制御装置と、
前記目標充電量に応じて前記分散型電源により前記各バッテリを充電するべく前記充電装置を制御する第2の制御装置と、
を備え、
前記第1の制御装置及び前記第2の制御装置はネットワークを介して接続されること、
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の充電制御装置。
【請求項4】
前記第1の制御装置は、
前記第2の制御装置から前記ネットワークを介して受信する前記各バッテリの可能充電容量を示す情報が記憶される記憶部を有し、
前記記憶部から読み出された前記各バッテリの可能充電容量を示す情報を基に前記各バッテリの目標充電量を算出すること、
を特徴とする請求項3に記載の充電制御装置。
【請求項5】
前記複数のバッテリは、
車両を走行させるべく前記車両に交換可能に搭載されるバッテリであって、前記各バッテリを交換するためのバッテリ交換ステーションに配置され、
前記第2の制御装置は、
前記目標充電量に応じて前記分散型電源により前記バッテリ交換ステーションに配置された前記各バッテリを充電するべく前記充電装置を制御すること、
を特徴とする請求項3又は請求項4に記載の充電制御装置。
【請求項6】
前記各バッテリは、
前記電流が前記閾値電流より減少していない場合、前記配電用変圧器の二次側から前記配電線に供給される電力により充電されること、
を特徴とする請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項7】
配電用変圧器の二次側における配電線に接続される複数のバッテリの充電を制御する充電制御方法であって、
前記配電線における前記配電用変圧器の二次側近傍を下流側に流れる電流が所定の閾値電流より減少したか否かを判別し、前記電流が前記閾値電流より減少した場合、前記電流と前記閾値電流の差分を基に前記複数のバッテリに充電されるべき総必要充電量を算出し、前記総必要充電量を前記各バッテリの可能充電容量の比率で按分して前記各バッテリの目標充電量を算出し、前記目標充電量に応じて前記分散型電源により前記各バッテリを充電させること、
を特徴とする充電制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−34438(P2012−34438A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−169497(P2010−169497)
【出願日】平成22年7月28日(2010.7.28)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】