説明

充電装置

【課題】低コスト化を図ることが可能な充電装置を提供することを目的とする。
【解決手段】IGBT42、43と、コンデンサ26、38、40と、PFC回路39と、コンデンサ26とIGBT42、43の接続点との間に設けられるリアクトル2並びにコンデンサ38に並列接続されるリアクトル3を備えるトランス4と、リアクトル3とコンデンサ38との間に設けられるスイッチ27、28と、スイッチ27とコンデンサ38との間に設けられるIGBT5と、制御回路6とを備えて充電装置1を構成し、制御回路6は、バッテリ21の充電時、スイッチ27、28を閉じた後、IGBT5をオン、オフさせるとともに、IGBT42、43を交互にオン、オフさせ、バッテリ21の出力電圧の電圧変換時、スイッチ27、28を開けた後、IGBT42、43を交互にオン、オフさせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリを交流電源の出力電力により充電するとともに、そのバッテリの出力電圧を変えて負荷に供給する充電装置に関する。さらに詳しくはバッテリを交流電源の出力電力により充電する充電器とそのバッテリの出力電圧を変えて負荷に供給する電圧変換装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図6は、既存の充電装置を示す図である。
図6に示す充電器23は、バッテリ21を交流電源22の出力電力により充電する充電回路を備え、電圧変換装置25はバッテリ21の出力電圧を昇圧して負荷24に供給する電圧変換回路を備える。
【0003】
充電器23は、コンデンサ26と、スイッチ27、28と、ダイオード29〜32と、トランス33と、それぞれダイオードが並列接続されるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)34〜37と、コンデンサ38と、交流電源22の出力電力の力率を改善しつつ直流に変換するPFC(Power factor correction)回路39とを備える。
【0004】
すなわち、コンデンサ26はバッテリ21に並列に接続されている。また、ダイオード29のカソード端子はダイオード30のカソード端子に接続され、ダイオード29のアノード端子はダイオード31のカソード端子に接続され、ダイオード32のカソード端子はダイオード30のアノード端子に接続され、ダイオード32のアノード端子はダイオード31のアノード端子に接続されている。また、ダイオード29、30の接続点はスイッチ27を介してコンデンサ26の一方端に接続され、ダイオード31、32の接続点はスイッチ28を介してコンデンサ26の他方端に接続されている。ダイオード29、31の接続点はトランス33の一方のリアクトルの一方端に接続され、ダイオード30、32の接続点はトランス33の一方のリアクトルの他方端に接続されている。また、IGBT34、35は互いに直列接続されコンデンサ38に並列接続され、IGBT36、37も互いに直列接続されコンデンサ38に並列接続されている。また、コンデンサ38は、PFC回路39の出力段に設けられている。また、IGBT34、35の接続点はトランス33の他方のリアクトルの一方端に接続され、IGBT36、37の接続点はトランス33の他方のリアクトルの他方端に接続されている。
【0005】
バッテリ21の充電時、スイッチ27、28がそれぞれ閉じ、IGBT34、37とIGBT35、36とが交互にオン、オフすることにより、PFC回路39により直流に変換された電力が交流に変換されトランス33を介してダイオード29〜32へ出力される。その交流の電力はダイオード29〜32により整流された後、コンデンサ26により平滑されてバッテリ21に供給される。
【0006】
電圧変換装置25は、コンデンサ26、40と、リアクトル41と、それぞれダイオードが並列接続されるIGBT42、43とを備える。
すなわち、IGBT42、43は、互いに直列接続され、コンデンサ40に並列に接続されている。また、IGBT42、43の接続点は、リアクトル41を介してバッテリ21に接続されている。
【0007】
バッテリ21の出力電圧の昇圧時、スイッチ27、28がそれぞれ開き、IGBT42、43が交互にオン、オフすることによりバッテリ21の出力電圧が昇圧されて負荷24に供給される。すなわち、IGBT42がオン、IGBT43がオフすると、リアクトル41にエネルギーが蓄積される。次に、IGBT42がオフ、IGBT43がオンすると、リアクトル41に蓄積されていたエネルギーがコンデンサ40に蓄積される。この動作が繰り返し行われると、IGBT42、43のそれぞれのオン、オフを制御する制御信号のデューティに応じた電圧がコンデンサ40(負荷24)にかかる。
【0008】
図6に示すような充電器23と電圧変換装置25は、充電時に使用されるトランス33や電圧変換時に使用されるリアクトル41など大型コイル部品を備える構成であるため、回路規模の大型化に伴うコスト増大が懸念される。
【0009】
そこで、充電時に使用されるトランスの一方のリアクトルを、電圧変換時に使用されるリアクトルとして兼用する充電器がある(例えば、特許文献1参照)。
図7は、そのように構成される充電器を示す図である。なお、図6に示す構成と同じ構成には同じ符号を付している。
【0010】
図7に示す充電器44は、トランス33と、IGBT34〜37と、コンデンサ38と、PFC回路39と、コンデンサ40と、それぞれダイオードが並列接続されるIGBT45〜48とを備える。すなわち、トランス33の一方のリアクトル49の一方端はIGBT45、46の接続点に接続され、リアクトル49の他方端はIGBT47、48の接続点に接続されている。また、トランス33の他方のリアクトル50の一方端はIGBT34、35の接続点に接続され、リアクトル50の他方端はIGBT36、37の接続点に接続されている。
【0011】
バッテリ21の充電時、IGBT34、37とIGBT35、36とが交互にオン、オフすることにより、PFC回路39により直流に変換された電力が交流に変換されトランス33を介してIGBT45〜48へ出力される。その交流の電力はIGBT45、48とIGBT46、47とが交互にオン、オフすることにより直流に変換されバッテリ21に供給される。
【0012】
バッテリ21の出力電圧の昇圧時、IGBT45、48をそれぞれオン、IGBT46、47をそれぞれオフさせた後、IGBT45をオンさせたまま、IGBT46〜48をそれぞれオフさせることを繰り返すことによりバッテリ21の出力電圧が昇圧されて負荷24に供給される。すなわち、IGBT45、48がそれぞれオン、IGBT46、47がそれぞれオフすると、トランス33のリアクトル49にエネルギーが蓄積される。次に、IGBT45がオンしたまま、IGBT46〜48がそれぞれオフすると、リアクトル49に蓄積されていたエネルギーがコンデンサ40に蓄積される。この動作が繰り返し行われると、IGBT48のオン、オフを制御する制御信号のデューティに応じた電圧がコンデンサ40(負荷24)にかかる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2008−312394号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、図7に示す充電器44のように、充電時に使用されるトランスの一方のリアクトルを、電圧変換時に使用されるリアクトルとして兼用する充電器では、大型コイル部品を無くすことができるが、交流電力を直流に変換してバッテリに出力するために複数のスイッチング素子を新たに備える必要があり、低コスト化につながらないおそれがある。
【0015】
そこで、本発明では、低コスト化を図ることが可能な充電器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の充電装置は、互いに一端同士が直列接続される第1及び第2のスイッチング素子と、一端が前記第1のスイッチング素子の他端に接続されるとともに他端が前記第2のスイッチング素子の他端に接続される負荷と、一端が前記第1のスイッチング素子の他端に接続されるとともに他端が前記第2のスイッチング素子の他端に接続され、前記負荷の前段に前記負荷に並列に接続される第1のコンデンサと、交流電源の出力電力を直流に変換する交流−直流変換回路と、正極が前記第2のスイッチング素子の一端に接続されるとともに負極が前記第2のスイッチング素子の他端に接続されるバッテリと、前記バッテリの正極に一端が接続されるとともに他端が前記第1及び第2のスイッチング素子の一端同士の接続点との間、又は、前記第1及び第2のスイッチング素子の接続点と前記第1のコンデンサの一端との間に設けられる第1のリアクトル並びに前記交流−直流変換回路に並列接続される第2のリアクトルを備えるトランスと、前記第2のリアクトルの一端または他端と前記交流−直流変換回路との間に設けられる第3のスイッチング素子と、前記第1〜第3のスイッチング素子のそれぞれのオン、オフを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記バッテリの充電時、前記第3のスイッチング素子をオン、オフさせるとともに、前記第1及び第2のスイッチング素子を交互にオン、オフさせ、前記バッテリの出力の電圧変換時、前記第1及び第2のスイッチング素子を交互にオン、オフさせる。
【0017】
このように、バッテリの充電時に使用されるトランスの第1のリアクトルを、バッテリの出力電力の電圧変換時に使用されるリアクトルとして兼用しているため、充電用のトランスの他に昇圧用のリアクトルを備える必要がない。また、交流−直流変換回路により直流に変換された電力を交流に変換するための直流−交流変換回路やその直流−交流変換回路により交流に変換された電力を直流に変換してバッテリに供給するための交流−直流変換回路を備える必要がない。これにより、大型コイル部品や直流−交流変換回路及び交流−直流変換回路などを備える必要がないため、その分コストを低減することができ低コスト化を実現することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、バッテリを交流電源の出力電力により充電するとともに、そのバッテリの出力電力を変換して負荷に供給する充電器において、低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態の充電装置を示す図である。
【図2】本発明の他の実施形態の充電装置を示す図である。
【図3】本発明の他の実施形態の充電装置を示す図である。
【図4】本発明の他の実施形態の充電装置を示す図である。
【図5】本発明の他の実施形態の充電装置を示す図である。
【図6】既存の充電装置を示す図である。
【図7】既存のその他の充電装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本発明の実施形態の充電装置を示す図である。なお、図6に示す構成と同じ構成には同じ符号を付している。
図1に示す本実施形態の充電装置1は、バッテリ21を交流電源22の出力電力により充電するとともに、バッテリ21の出力電圧を昇圧して負荷24に供給する。なお、負荷24は、例えば、バッテリ21から供給される電力を3相交流の電力に変換するインバータ回路やそのインバータ回路から出力される3相交流の電力により駆動するモータ(例えば、ハイブリット車や電気自動車の走行用モータ)などにより構成されるものとする。
【0021】
図1に示す本実施形態の充電装置1は、リアクトル2(第1のリアクトル)及びリアクトル3(第2のリアクトル)を備えるトランス4と、ダイオードが並列接続されるIGBT5(第3のスイッチング素子)と、制御回路6(制御手段)と、コンデンサ26(第3のコンデンサ)と、スイッチ27、28(遮断回路)と、コンデンサ38(第2のコンデンサ)と、PFC回路39(交流−直流変換回路)と、コンデンサ40(第1のコンデンサ)と、ダイオードが並列接続されるIGBT42(第1のスイッチング素子)と、ダイオードが並列接続されるIGBT43(第2のスイッチング素子)とを備える。なお、IGBT5、44、43は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor FIELD Effect Transistor)に代えてもよい。
【0022】
すなわち、リアクトル2の一方端はコンデンサ26を介してバッテリ21に接続され、リアクトル2の他方端はIGBT42、43の接続点に接続されている。また、リアクトル3は、スイッチ27、28やIGBT5を介してコンデンサ38に並列接続されている。スイッチ27の一方端はリアクトル3の一方端に接続され、スイッチ27の他方端はコンデンサ38の一方端に接続されている。スイッチ28の一方端はリアクトル3の他方端に接続され、スイッチ28の他方端はIGBT5のコレクタ端子に接続されている。コンデンサ38の他方端はIGBT5のエミッタ端子に接続されている。また、その他の素子の接続関係は、図6に示す各素子の接続関係と同様である。なお、IGBT5は、スイッチ28とコンデンサ38との間ではなくスイッチ27とコンデンサ38との間に設けられてもよい。
【0023】
制御回路6は、バッテリ21の充電時、スイッチ27、28をそれぞれ閉じた後、PFC回路39の動作を制御することにより、交流電源22の出力電力を直流に変換させる。また、制御回路6は、IGBT5をオン、オフさせる。IGBT5がオンすると、コンデンサ38からリアクトル3を介してIGBT5へ電流が流れリアクトル3が直流励磁する。これにより、IGBT42からリアクトル2を介してコンデンサ26へ電流が流れバッテリ21が充電される。また、IGBT5がオフすると、トランス4に蓄積されたエネルギーが放出される。なお、制御回路6は、バッテリ21の充電時、トランス4が磁気飽和しないようなデューティの制御信号により、IGBT5をオン、オフさせる。このとき、制御回路6は、トランス4に流れる電流が最も大きくなるようなデューティの制御信号により、IGBT5をオン、オフさせることが望ましい。
【0024】
なお、バッテリ21の充電時、IGBT42からリアクトル2へ流れる電流はIGBT43やIGBT43に並列接続されるダイオードを介してコンデンサ40にも流れる。そのため、バッテリ21の充電時、コンデンサ40にかかる電圧が上昇していく。そこで、制御回路6は、コンデンサ40にかかる電圧がコンデンサ40の耐圧(所定電圧)を超えないようなデューティの制御信号により、IGBT42、43を交互にオン、オフさせる。このとき、制御回路6は、IGBT5のオン、オフと、IGBT42、43のオン、オフとを、互いに独立して制御してもよいし、同期させて制御してもよい。また、バッテリ21の充電時、IGBT42、43を交互にオン、オフさせることにより、トランス4が磁気飽和することを低減させることができる。
【0025】
制御回路6は、バッテリ21の出力電圧の昇圧時(電圧変換時)、スイッチ27、28をそれぞれ開いた後、IGBT42、43を交互にオン、オフさせることによりバッテリ21の出力電圧を昇圧して負荷24に供給する。すなわち、IGBT42がオン、IGBT43がオフすると、リアクトル2にエネルギーが蓄積される。次に、IGBT42がオフ、IGBT43がオンすると、リアクトル2に蓄積されていたエネルギーがコンデンサ40に蓄積される。この動作が繰り返し行われると、IGBT42、43のそれぞれのオン、オフを制御する制御信号のデューティに応じた電圧がコンデンサ40(負荷24)にかかる。
【0026】
本実施形態の充電装置1は、バッテリ21の充電時に使用されるトランス4の一方のリアクトル2を、バッテリ21の出力電圧の昇圧時に使用されるリアクトルとして兼用しているため、トランス4の他に昇圧用のリアクトルを備える必要がない。また、本実施形態の充電装置1は、PFC回路39により直流に変換された電力を交流に変換するための直流−交流変換回路やその直流−交流変換回路により交流に変換された電力を直流に変換してバッテリ21に供給するための交流−直流変換回路を備える必要がない。このように、本実施形態の充電装置1は、大型コイル部品や直流−交流変換回路及び交流−直流変換回路などを省略することができるため、その分コストを低減することができ低コスト化を実現することができる。
【0027】
なお、上記実施形態では、バッテリ21の出力電圧を昇圧して負荷24に供給する構成であるが、図2に示すように、トランス4とIGBT43を入れ替えて、IGBT42、43を交互にオン、オフさせることにより、バッテリ21の出力電圧を降圧して負荷24に供給するように構成してもよい。このように構成されるときのバッテリ21の充電時の充電装置1の動作は上述したバッテリ21の充電時の充電装置1の動作と同様である。
【0028】
なお、上記実施形態において、充電電流のリプル電流が大きい場合に備えてバッテリ21の前段にコンデンサ26を設けてあるが、リプル電流が小さい場合はコンデンサ26は無くてもよい。同様にPFC回路39の後段にコンデンサ38が設けてあるが無くても良い。
【0029】
なお、上記実施形態ではスイッチ27、28が設けられているが、スイッチング素子27,28はスイッチング素子5に大きな電圧がかからない場合は無くてもよい。
なお、スイッチング素子42、43とスイッチング素子5とスイッチング素子27、28とを同期制御しなくても良い。この場合、図3に示すように、スイッチング素子42、43を制御するための制御回路7(第2の制御回路)と、スイッチング素子5を制御するための制御回路8(第1の制御回路)と、スイッチング素子27、28を制御するための制御回路9と、PFC回路39の動作を制御するための制御回路10(第5の制御回路)とをそれぞれ設けてもよい。また、図4に示すように、スイッチング素子42、43を制御するための制御回路7(第2の制御回路)と、PFC回路39の動作を制御するとともに、スイッチング素子5を制御するための制御回路11(第3の制御回路)と、スイッチング素子27、28を制御するための制御回路9とをそれぞれ設けてもよい。また、図5に示すように、PFC回路39の動作を制御するとともに、スイッチング素子42、43を制御するための制御回路12(第4の制御回路)と、スイッチング素子5を制御するための制御回路8(第1の制御回路)と、スイッチング素子27、28を制御するための制御回路9とをそれぞれ設けてもよい。また、スイッチング素子27、28が不要の場合、スイッチング素子42、43とスイッチング素子5とを制御するための制御回路をそれぞれ設けてもよい。また、各制御回路を組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0030】
1 充電装置
2、3 リアクトル
4 トランス
5 IGBT
6〜12 制御回路
21 バッテリ
22 交流電源
24 負荷
26 コンデンサ
27、28 スイッチ
38 コンデンサ
39 PFC回路
40 コンデンサ
42、43 IGBT

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに一端同士が直列接続される第1及び第2のスイッチング素子と、
一端が前記第1のスイッチング素子の他端に接続されるとともに他端が前記第2のスイッチング素子の他端に接続される負荷と、
一端が前記第1のスイッチング素子の他端に接続されるとともに他端が前記第2のスイッチング素子の他端に接続され、前記負荷の前段に前記負荷に並列に接続される第1のコンデンサと、
交流電源の出力電力を直流に変換する交流−直流変換回路と、
正極が前記第2のスイッチング素子の一端に接続されるとともに負極が前記第2のスイッチング素子の他端に接続されるバッテリと、
前記バッテリの正極に一端が接続されるとともに他端が前記第1及び第2のスイッチング素子の一端同士の接続点との間、又は、前記第1及び第2のスイッチング素子の接続点と前記第1のコンデンサの一端との間に設けられる第1のリアクトル並びに前記交流−直流変換回路に並列接続される第2のリアクトルを備えるトランスと、
前記第2のリアクトルの一端または他端と前記交流−直流変換回路との間に設けられる第3のスイッチング素子と、
前記第1〜第3のスイッチング素子のそれぞれのオン、オフを制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記バッテリの充電時、前記第3のスイッチング素子をオン、オフさせるとともに、前記第1及び第2のスイッチング素子を交互にオン、オフさせ、
前記バッテリの出力の電圧変換時、前記第1及び第2のスイッチング素子を交互にオン、オフさせる
ことを特徴とする充電装置。
【請求項2】
請求項1に記載の充電装置であって、
前記制御手段は、
前記バッテリの充電時、前記第3のスイッチング素子をオン、オフさせる第1の制御回路と、
前記バッテリの充電時及び前記バッテリの出力の電圧変換時、前記第1及び第2のスイッチング素子を交互にオン、オフさせる第2の制御回路と、
を備えることを特徴とする充電装置。
【請求項3】
請求項1に記載の充電装置であって、
前記制御手段は、
前記バッテリの充電時、前記交流−直流変換回路の動作を制御して前記交流電源の出力電力を直流に変換させつつ前記第3のスイッチング素子をオン、オフさせるとともに、前記第1及び第2のスイッチング素子を交互にオン、オフさせ、
前記バッテリの出力の電圧変換時、前記第1及び第2のスイッチング素子を交互にオン、オフさせる
ことを特徴とする充電装置。
【請求項4】
請求項3に記載の充電装置であって、
前記制御手段は、
前記バッテリの充電時、前記交流−直流変換回路の動作を制御して前記交流電源の出力電力を直流に変換させつつ前記第3のスイッチング素子をオン、オフさせる第3の制御回路と、
前記バッテリの充電時及び前記バッテリの出力の電圧変換時、前記第1及び第2のスイッチング素子を交互にオン、オフさせる第2の制御回路と、
を備えることを特徴とする充電装置。
【請求項5】
請求項3に記載の充電装置であって、
前記制御手段は、
前記バッテリの充電時、前記第3のスイッチング素子をオン、オフさせる第1の制御回路と、
前記バッテリの充電時、前記交流−直流変換回路の動作を制御して前記交流電源の出力電力を直流に変換させるとともに前記第1及び第2のスイッチング素子をオン、オフさせ、前記バッテリの出力の電圧変換時、前記第1及び第2のスイッチング素子をオン、オフさせる第4の制御回路と、
を備えることを特徴とする充電装置。
【請求項6】
請求項3に記載の充電装置であって、
前記制御手段は、
前記バッテリの充電時、前記第3のスイッチング素子をオン、オフさせる第1の制御回路と、
前記バッテリの充電時及び前記バッテリの出力の電圧変換時、前記第1及び第2のスイッチング素子を交互にオン、オフさせる第2の制御回路と、
前記バッテリの充電時に前記交流−直流変換回路の動作を制御して前記交流電源の出力電力を直流に変換させる第5の制御回路と
を備えることを特徴とする充電装置。
【請求項7】
請求項1〜6の何れか1項に記載の充電装置であって、
前記交流−直流変換回路の出力段には第2のコンデンサが並列接続される
ことを特徴とする充電装置。
【請求項8】
請求項1〜7の何れか1項に記載の充電装置であって、
前記バッテリの正極と前記第1のリアクトルの一端とに一端が接続されるとともに前記バッテリの他端と前記第2のスイッチング素子の他端とに他端が接続される第3のコンデンサが前記バッテリに並列接続される
ことを特徴とする充電装置。
【請求項9】
請求項1〜8の何れか1項に記載の充電装置であって、
前記第2のリアクトルと前記第2のコンデンサとの間に遮断回路が設けられ、
前記バッテリの充電時、前記遮断回路が閉じられ、
前記バッテリの出力の電圧変換時、前記遮断回路が開けられる
ことを特徴とする充電装置。
【請求項10】
請求項1〜9の何れか1項に記載の充電器であって、
前記制御回路は、前記バッテリの充電時、前記トランスが磁気飽和しないように、かつ、前記トランスに流れる電流が最も大きくなるように、前記第3のスイッチング素子をオン、オフさせる
ことを特徴とする充電器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−178949(P2012−178949A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−41571(P2011−41571)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】