説明

先頭車両判定装置

【課題】自車両が位置する優先車線と対向又は交差する車線において、優先車線への侵入待機中である待機車両が、待機車両中における先頭車両であるかを精度良く判定する先頭車両判定装置を提供する。
【解決手段】車車間情報処理部16は車車間通信装置14により待機車両にて検出した待機車両の停止時間変化を取得し、周辺車両情報処理部28は待機車両中における先頭車両の停止時間変化を自車両にて検出し、一致車両判定部32は車車間情報処理部16が取得した待機車両の停止時間の変化と周辺車両情報処理部28が検出した先頭車両の停止時間の変化との比較に基づいて待機車両が先頭車両であるか否かを判定する。待機車両の停止時間の変化は、右折待ちで停止・低速時において待機車両からの送信間隔が長くても変化が現われ易いため、当該待機車両が待機車両中における先頭車両であるかを精度良く判定できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は先頭車両判定装置に関し、特に、自車両が位置する優先車線と対向又は交差する車線において、優先車線への侵入待機中である待機車両が、待機車両中における先頭車両であるか否かを判定する先頭車両判定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、交差点等における右折待ち車両に対し、優先車線に位置する対向直進車から、右折待ち車両が先に通過することを許可するメッセージを発し、交通の円滑化を図るシステムが検討されている。この場合において、右折待ち車両中における先頭車両ではない車両に対して不必要なメッセージがなされると、当該右折待ち車両の運転者は煩わしさを感じることとなる。
【0003】
そのため、例えば、特許文献1には、自車両が基点を通過して情報提供区間に入ることにより情報アンテナから提供される情報を受信し、当該提供情報から他車両の位置情報を獲得し、自車両が交差点内で右折待ち又は交差点の侵入待ちの状態で先頭車両となっているか判定して、自車両が先頭車両であるならば、表示及び音声による情報の提示を実行し、自車両が先頭車両でないならば、音声による情報の提示を徐々に小さくするなどして規制して表示による情報の提示のみを実行することにより、不必要な状況での情報提示を抑制して運転者の感じる煩わしさを低減する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2003−331399号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような技術では、運転者の感じる煩わしさを低減するために、そもそも対向車両から待機車両中における先頭車両にのみ情報の提示を行うことが考えられる。しかしながら、GPS(Global Positioning System)等により取得した位置情報に含まれる誤差を考慮すると、待機車両が複数台近接している場合は、対向車両側から当該先頭車両を精度良く特定することが不可能となる。
【0005】
この場合、車車間通信等により待機車両の速度情報を取得し、当該速度情報により先頭車両を特定することも考えられる。しかし、待機車両が右折待ちである停止・低速時には、一般に通信容量を考慮して車車間通信の送信間隔が長くされるため、常に車車間通信により送信される待機車両の速度が0km/hとなる可能性があり、当該待機車両が先頭車両であるか否かを判定するのが難しくなることがある。
【0006】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、自車両が位置する優先車線と対向又は交差する車線において、優先車線への侵入待機中である待機車両が、待機車両中における先頭車両であるか否かを精度良く判定する先頭車両判定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、自車両が位置する優先車線と対向又は交差する車線において、優先車線への侵入待機中である待機車両と通信を行う通信手段と、通信手段により待機車両にて検出した待機車両の停止時間の変化を取得する停止時間変化取得手段と、待機車両中における先頭車両の停止時間の変化を自車両にて検出する停止時間変化検出手段と、停止時間変化取得手段が取得した待機車両の停止時間の変化と、停止時間変化検出手段が検出した先頭車両の停止時間の変化との比較に基づいて、待機車両が先頭車両であるか否かを判定する先頭車両判定手段と、を備えた先頭車両判定装置である。
【0008】
この構成によれば、停止時間変化取得手段は通信手段により待機車両にて検出した待機車両の停止時間の変化を取得する。待機車両の停止時間の変化は、待機車両が右折待ちで停止・低速時において、待機車両からの送信間隔が長くなる場合においても変化が現われ易いため、待機車両中のいずれの車両からの停止時間に関する情報かを精度良く特定することができる。
【0009】
さらに、停止時間変化検出手段は待機車両中における先頭車両の停止時間の変化を自車両にて検出し、先頭車両判定手段は、停止時間変化取得手段が取得した待機車両の停止時間の変化と、停止時間変化検出手段が検出した先頭車両の停止時間の変化との比較に基づいて、待機車両が先頭車両であるか否かを判定する。このため、通信手段及び停止時間変化取得手段により停止時間の変化を取得している待機車両が、自車両にて停止時間変化検出手段により停止時間の変化を検出している先頭車両であるか否かの判定を精度良く行い易くなり、当該待機車両が、待機車両中における先頭車両であるか否かを精度良く判定することが可能となる。
【0010】
この場合、先頭車両判定手段は、停止時間変化取得手段が取得した待機車両の停止時間の変化と、停止時間変化検出手段が検出した先頭車両の停止時間の変化とが一致する場合に、待機車両が先頭車両であると判定することが好適である。
【0011】
この構成によれば、先頭車両判定手段は、停止時間変化取得手段が取得した待機車両の停止時間の変化と、停止時間変化検出手段が検出した先頭車両の停止時間の変化とが一致する場合に、待機車両が先頭車両であると判定するため、当該待機車両が、待機車両中における先頭車両であるか否かをより精度良く判定することが可能となる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の先頭車両判定装置によれば、自車両が位置する優先車線と対向又は交差する車線において、優先車線への侵入待機中である待機車両が、待機車両中における先頭車両であるか否かを精度良く判定することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態に係る先頭車両判定装置について添付図面を参照して説明する。図1は、実施形態に係る右折待ち先頭車両判定装置の構成を示すブロック図である。右折待ち先頭車両判定装置10は車両に搭載され、自車両が位置する優先車線と対向又は交差する車線において、右折待ちのために優先車線への侵入待機中である待機車両が複数近接している場合に、当該待機車両が待機車両中における先頭車両であるか否かを判定することにより、対向車である自車両から「お先にどうぞ」等のメッセージを先頭車両以外には送出しないようにするためのものである。
【0014】
右折待ち先頭車両判定装置10は、車車間通信装置14、車車間情報処理部16、車車間情報メモリ18、レーダ装置20、車両状態センサ22、GPS受信機24、現在状態算出部26、周辺車両情報処理部28、周辺車両メモリ30、及び一致車両判定部32を備えている。
【0015】
車車間通信装置14は、自車両が位置する優先車線と対向又は交差する車線において、右折待ちのために優先車線への侵入待機中である待機車両と車車間通信用のアンテナ12を介して車車間通信を行うためのものである。車車間通信装置14による車車間通信では、通信可能エリア内の各車両の車両ID、各車両のGPSにより検出した各車両の絶対位置、各車両の速度、各車両の走行方向、停止時には各車両の停止時間等の情報を受信可能とされている。なお、車両IDは、車両毎に付与されており一意であるとする。車車間通信装置14は、特許請求の範囲に記載の通信手段として機能する。
【0016】
車車間情報処理部16は、車車間通信装置14により受信した情報に基づいて、主に、待機車両にて検出した待機車両の停止時間の変化を取得するためのものである。車車間情報処理部16は、特許請求の範囲に記載の停止時間変化取得手段として機能する。車車間通信装置14が受信し、車車間情報処理部16が処理したデータは、車車間情報メモリ18に登録され、過去T秒間の車両情報が参照可能とされる。
【0017】
レーダ装置20は、ミリ波帯の電波やレーザ光などの検出波を水平方向にスキャンしながら車両の前方へ照射し、他車両の表面で反射された反射波を受信して、他車両との距離・方向(相対位置)及び相対速度を検知するための自律センサである。他車両の方向は反射波の角度、距離は電波を発射してから反射波が帰ってくるまでの時間、他車両の速度は反射波の周波数変化(ドップラー効果)を利用して検知する。レーダ装置20は、複数のレーダセンサを有する。
【0018】
車両状態センサ22は、具体的には、車速センサ、ジャイロセンサ等である。GPS受信機24は、自車位置を検出するためのGPS(Global Positioning System)衛星信号を受信するためのものである。現在状態算出部26は、GPS受信機24によって受信されたGPS衛星信号に基づき自車位置を検出する。また、現在状態算出部26は、車両状態センサ22の車速センサの車速信号に基づいて走行距離を算出すると共に、車両状態センサ22のジャイロセンサからの信号に応じて車両進行方向を検出する。これにより、自車両の位置、速度、停車時間等の現在状況を算出することができる。
【0019】
周辺車両情報処理部28は、レーダ装置20による他車両との相対位置及び相対速度と、現在状態算出部26による自車両の位置、速度、停車時間等の情報に基づき、待機車両中における先頭車両の停止時間の変化を自車両にて検出するためのものである。周辺車両情報処理部28は、特許請求の範囲に記載の停止時間変化検出手段として機能する。自律センサであるレーダ装置20によって取得され、周辺車両情報処理部28によって処理された周辺車両の情報は、周辺車両メモリ30に登録され、過去T秒間の車両情報が参照可能とされる。
【0020】
なお、車車間通信装置14によるデータ及び現在状態算出部26によるデータの内、GPSによるデータには誤差が含まれているものとする。
【0021】
一致車両判定部32は、車車間情報処理部16が処理し車車間情報メモリ18に登録された待機車両の停止時間の変化と、周辺車両情報処理部28が処理し周辺車両メモリ30に登録された先頭車両の停止時間の変化とに基づき、両者が一致する場合は、当該待機車両を先頭車両であると判定するためのものである。一致車両判定部32は、特許請求の範囲に記載の先頭車両判定手段として機能する。
【0022】
以下、本実施形態の右折待ち先頭車両判定装置の動作について説明する。以下の説明においては、図2に示すように、交差点において、自車両Mが、対向車線で右折待ちのために近接して待機している待機車両A,Bと対面している場合を想定して説明する。なお、以下の動作は、1サイクル数ms〜数百ms程度の頻度で繰り返し実行される。
【0023】
図3に示すように、本実施形態の右折待ち先頭車両判定装置10は、まず、前提として以下の車車間通信受信データ処理を行う。車車間通信装置14は、待機車両A,Bから、各車両の車両ID、各車両の絶対位置、各車両の速度、各車両の走行方向、各車両の停止時間についてのデータを受信する(S11)。車車間情報処理部16は、車車間情報メモリ18を参照する(S12)。車車間情報メモリ18に車車間通信装置14が受信した車両IDと一致する車両IDが登録されている場合は、車車間情報処理部16は、車車間通信装置14が受信した当該車両IDに係る待機車両A,Bの位置情報、速度情報等を追加登録する(S14)。車車間情報メモリ18に車車間通信装置14が受信した車両IDと一致する車両IDが登録されていない場合は、車車間情報処理部16は、車車間通信装置14が受信した待機車両A,Bの車両ID、位置情報、速度情報等を新規に登録する(S15)。
【0024】
次に、本実施形態の右折待ち先頭車両判定装置10は、図4に示すような自律センサ検知車両データ処理を行う。まず、自律センサであるレーダ装置20は先頭車両である待機車両Aを検知し、待機車両Aの相対位置及び相対速度を検知する(S21)。現在状態算出部26は、車両状態センサ22及びGPS受信機24からの情報に基づいて、自車両の位置・速度等の自車両状態を算出する(S22)。周辺車両情報処理部28は、レーダ装置20により検知された待機車両Aの相対位置及び相対速度と、現在状態算出部26により算出された自車両の位置・速度等とに基づいて、検知車両である待機車両Aの絶対位置及び速度を算出する(S23)。
【0025】
周辺車両情報処理部28は周辺車両メモリ30を参照し、待機車両Aを検知したレーザー装置20のレーダセンサと同一のレーダセンサが、1サイクル前に他車両を検知しているか否か判定を行い(S24)、検知していた場合はステップS25に進む。待機車両Aを検知したレーザー装置20のレーダセンサと同一のレーダセンサが、1サイクル前に他車両を検知していなかった場合は、周辺車両情報処理部28は周辺車両メモリ30に新規にデータを登録する(S28)。
【0026】
周辺車両情報処理部28は、周辺車両メモリ30に登録された1サイクル前の他車両の位置・速度等の情報から、検知車両である待機車両Aの位置・速度が妥当と考えられる範囲である場合には(S25)、1サイクル前に検知している車両と同一の車両と判断し、車両情報を追加するため、以下のステップS26〜S27に進む。周辺車両情報処理部28は、周辺車両メモリ30に登録された1サイクル前の他車両の位置・速度等の情報から、検知車両である待機車両Aの位置・速度が妥当と考えられる範囲でない場合には(S25)、1サイクル前に検知している車両と別の車両と判断し、周辺車両メモリ30に新規にデータを登録する(S28)。
【0027】
周辺車両情報処理部28は、以下の登録情報作成の処理を行ない(S26)、周辺車両メモリ30に待機車両Aの位置情報、速度情報、停車時間を追加登録する(S27)。
・待機車両Aの検知された車速が0の場合
(i)周辺車両情報処理部28は、1サイクル前の前検知情報の「停車時間=不明」の場合、「停車時間=不明」とする登録情報を作成する。
(ii)周辺車両情報処理部28は、1サイクル前の前検知情報の「停車時間=“−”」の場合、「停車時間=0」とする登録情報を作成する。
(iii)周辺車両情報処理部28は、1サイクル前の前検知情報の「停車時間」が上記(i)〜(ii)以外の場合、「停車時間」に1サイクル分の時間を加算した登録情報を作成する。
・待機車両Aの検知された車速が0の場合
周辺車両情報処理部28は、「停車時間=“−”」とする。
【0028】
なお、周辺車両メモリ30に新規にデータを登録する場合において(S28)、待機車両Aの検知された車速が0の場合は、周辺車両情報処理部28は「停車時間=不明」と登録し、それ以外の場合は、当該サイクルにおいて検知した位置・速度を登録する。
【0029】
さらに、本実施形態の右折待ち先頭車両判定装置10は、図5に示すような車両データ一致判定を行う。一致車両判定部32は、周辺車両メモリ30から、自律センサであるレーダ装置20により検知された待機車両Aが「停車時間=不明」と登録されているか否かを参照する(S31)。周辺車両メモリ30に「停車時間=不明」と登録されていない場合は、以下のステップS32に進む。周辺車両メモリ30に「停車時間=不明」と登録されている場合は、本実施形態の右折待ち先頭車両判定装置10により判定可能な右折待ち先頭車両なしと判定する(S39)。
【0030】
一致車両判定部32は、周辺車両メモリ30から、自律センサであるレーダ装置20により検知された待機車両Aの位置情報を参照する(S32)。一致車両判定部32は、GPSデータの誤差を考慮し、自律センサであるレーダ装置20により検知された位置情報に対応する位置に存在する可能性がある車両を、車車間情報メモリ18に登録されたデータから抽出し、同一可能性車両リストを作成する(S33)。
【0031】
一致車両判定部32は、自律センサであるレーダ装置20により検知された待機車両の車速及び停車時間に関する情報と、車車間通信装置14により取得された待機車両の車速及び停車時間に関する情報とを以下のようにして比較する(S34)。
・過去T秒間の車速が0でない場合
図6に示すように、「自律センサであるレーダ装置20により検知された待機車両の車速の変化」と「同一可能性車両リストの一の車両の車速の変化」とを比較する。
・過去T秒間の車速が0の場合
図7に示すように、「自律センサであるレーダ装置20により検知された待機車両の停車時間の変化」と「同一可能性車両リストの一の車両の停車時間の変化」とを比較する。
【0032】
一致車両判定部32は、同一可能性車両リストに挙げられた全ての車両についてステップS34の比較を行う(S34〜S38)。一致車両判定部32は、車速の変化及び停車時間の変化のいずれもが一致した車両を右折待ち先頭車両として判定する(S36)。一方、一致車両判定部32は、車速の変化及び停車時間の変化のいずれもが一致した車両が同一可能性車両リストに存在しない場合は(S38)、自律センサであるレーダ装置20により検知された待機車両は車車間通信を行っていないか、自車両の走行方向における右折待ち先頭車両であるとして、本実施形態の右折待ち先頭車両判定装置10により判定可能な右折待ち先頭車両なしと判定する(S39)。
【0033】
本実施形態によれば、車車間情報処理部16は車車間通信装置14により待機車両にて検出した待機車両の停止時間の変化を取得する。車車間通信では、停止時・低速時には車両状態の変化が小さいため送信周期を伸ばすことが検討されているが、図6に示すように、複数の待機車両について、車速の変化のみを比較した場合、右折待ち時には車速が0となり易いため、先頭車両であるか否かの判定が難しい。一方、図7に示すように、待機車両の停止時間の変化は、待機車両が右折待ちで停止・低速時において、待機車両からの送信間隔が長くなる場合においても変化が現われ易いため、待機車両中のいずれの車両からの停止時間に関する情報かを精度良く特定することができる。
【0034】
さらに、周辺車両情報処理部28は待機車両中における先頭車両の停止時間の変化を自車両にて検出し、一致車両判定部32は、車車間情報処理部16が取得した待機車両の停止時間の変化と、周辺車両情報処理部28が検出した先頭車両の停止時間の変化との比較に基づいて、待機車両が先頭車両であるか否かを判定する。このため、車車間通信装置14及び車車間情報処理部16により停止時間の変化を取得している待機車両が、自車両にて周辺車両情報処理部28により停止時間の変化を検出している先頭車両であるか否かの判定を精度良く行い易くなり、当該待機車両が、待機車両中における先頭車両であるか否かを精度良く判定することが可能となる。
【0035】
特に、一致車両判定部32は、車車間情報処理部16が取得した待機車両の停止時間の変化と、周辺車両情報処理部28が検出した先頭車両の停止時間の変化とが一致する場合に、待機車両が先頭車両であると判定するため、当該待機車両が、待機車両中における先頭車両であるか否かをより精度良く判定することが可能となる。
【0036】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】実施形態に係る右折待ち先頭車両判定装置の構成を示すブロック図である。
【図2】自車両が交差点の対向車線に停車中の複数の他車両から右折待ち先頭車両を判定する状況を示す平面図である。
【図3】実施形態に係る右折待ち先頭車両判定装置の動作を示すフロー図である。
【図4】実施形態に係る右折待ち先頭車両判定装置の動作を示すフロー図である。
【図5】実施形態に係る右折待ち先頭車両判定装置の動作を示すフロー図である。
【図6】車速により右折待ち先頭車両を判定する様子を示す図である。
【図7】停車時間により右折待ち先頭車両を判定する様子を示す図である。
【符号の説明】
【0038】
10…右折待ち先頭車両判定装置、12…アンテナ、14…車車間通信装置、16…車車間情報処理部、18…車車間情報メモリ、20…レーダ装置、22…車両状態センサ、24…GPS受信機、26…現在状態算出部、28…周辺車両情報処理部、30…周辺車両メモリ、32…一致車両判定部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両が位置する優先車線と対向又は交差する車線において、前記優先車線への侵入待機中である待機車両と通信を行う通信手段と、
前記通信手段により前記待機車両にて検出した前記待機車両の停止時間の変化を取得する停止時間変化取得手段と、
前記待機車両中における先頭車両の停止時間の変化を前記自車両にて検出する停止時間変化検出手段と、
前記停止時間変化取得手段が取得した前記待機車両の停止時間の変化と、前記停止時間変化検出手段が検出した前記先頭車両の停止時間の変化との比較に基づいて、前記待機車両が前記先頭車両であるか否かを判定する先頭車両判定手段と、
を備えた先頭車両判定装置。
【請求項2】
前記先頭車両判定手段は、前記停止時間変化取得手段が取得した前記待機車両の停止時間の変化と、前記停止時間変化検出手段が検出した前記先頭車両の停止時間の変化とが一致する場合に、前記待機車両が前記先頭車両であると判定する、請求項1に記載の先頭車両判定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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